生田「道重さんスパゲッティーを食べませんか？」８
「道重さんフォルダ作ったった」
「推し変でもするの？」
「違うっちゃ。衣梨とのツーショットがまとめられとったけん保存したと」
「へぇ。よかった」
「よかった？」
「だってえりぽんが推すと卒業しちゃうじゃん」
「せんし！ 偶然やもん！！」
「……そういえば前から道重さんのファンを奪いたいって」
「違う！ なんその深刻そうな演技」
「前田さん、新垣さん、真野さん…そして道重さん」
「もう、やなんだけどホントにぃ。夏焼さんとかもおるやん」
「あはは、冗談冗談。いひひうふふ」
「もー里保嫌い！」
「あっはっは」
最近以前にもまして里保にからかわれとる気がする。
衣梨の方が年上なのに… ○|￣|＿
「推し変でもするの？」
「違うっちゃ。衣梨とのツーショットがまとめられとったけん保存したと」
「へぇ。よかった」
「よかった？」
「だってえりぽんが推すと卒業しちゃうじゃん」
「せんし！ 偶然やもん！！」
「……そういえば前から道重さんのファンを奪いたいって」
「違う！ なんその深刻そうな演技」
「前田さん、新垣さん、真野さん…そして道重さん」
「もう、やなんだけどホントにぃ。夏焼さんとかもおるやん」
「あはは、冗談冗談。いひひうふふ」
「もー里保嫌い！」
「あっはっは」
最近以前にもまして里保にからかわれとる気がする。
衣梨の方が年上なのに… ○|￣|＿
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「うわーなんこれ、全部食べたーい！」
「病み上がりなんだから無理しないでよ」
「ちょっとだけ食べるけん、残りさゆ食べてよ」
「えー」
今日のラボから田中さんが復帰。
みんな心配しとったけど1回目が無事終わって、
腕にしがみ付く優樹ちゃんをあやしながら元気に差し入れを物色している。
やっぱり田中さんがいると雰囲気が全然違うっちゃね。
周りがパーッと明るくなって、衣梨も何だかテンションが上がる。
「たなさたん、あそこで食べましょー。くどぅー！」
「田中さんこっちですー」
「おー」
優樹ちゃんに席まで引っ張られていく田中さんを見送りながら、
田中さんが一口分ずつ取り分けた残りを持って近くの席に着く道重さん。
全部食べられるんかな？
「もぉ、自由なんだから」
「手伝いましょうか、これ」
「あ、ホント？ 助かるわー」
「病み上がりなんだから無理しないでよ」
「ちょっとだけ食べるけん、残りさゆ食べてよ」
「えー」
今日のラボから田中さんが復帰。
みんな心配しとったけど1回目が無事終わって、
腕にしがみ付く優樹ちゃんをあやしながら元気に差し入れを物色している。
やっぱり田中さんがいると雰囲気が全然違うっちゃね。
周りがパーッと明るくなって、衣梨も何だかテンションが上がる。
「たなさたん、あそこで食べましょー。くどぅー！」
「田中さんこっちですー」
「おー」
優樹ちゃんに席まで引っ張られていく田中さんを見送りながら、
田中さんが一口分ずつ取り分けた残りを持って近くの席に着く道重さん。
全部食べられるんかな？
「もぉ、自由なんだから」
「手伝いましょうか、これ」
「あ、ホント？ 助かるわー」
隣の椅子に座って、どれから食べようか迷っていると
道重さんは既に写メを撮りつつシュークリームを確保済みやった。
狙ってたのに…。
あ、写メといえば。
「そうだ。道重さんこれ見てくださいよー」
「ん？ これは……、さゆみのブログに載っけた写メ？」
「そうです。懐かしくないですか？」
「へー。去年のラボかぁ」
「あと、これとか」
「これいつだっけ？」
「9期が初めてハワイ行った時ですかね。次これです」
「これ覚えてるわ。生田が泣いた時ね」
「そうですっ。で、次はぁ」
「まだあんの？」
「まだまだありますよ！」
作ったばかりの道重さんフォルダの画像を次々と披露していく。
反応を見る限り今日はまだスパスレに目を通していないみたい。
久しぶりに見る画像に思い出話に花が咲いて道重さんもノリノリ。
かと思いきや途中から眉間に皺が寄り始めた。
映りの悪い写メでもあったんかな？
道重さんは既に写メを撮りつつシュークリームを確保済みやった。
狙ってたのに…。
あ、写メといえば。
「そうだ。道重さんこれ見てくださいよー」
「ん？ これは……、さゆみのブログに載っけた写メ？」
「そうです。懐かしくないですか？」
「へー。去年のラボかぁ」
「あと、これとか」
「これいつだっけ？」
「9期が初めてハワイ行った時ですかね。次これです」
「これ覚えてるわ。生田が泣いた時ね」
「そうですっ。で、次はぁ」
「まだあんの？」
「まだまだありますよ！」
作ったばかりの道重さんフォルダの画像を次々と披露していく。
反応を見る限り今日はまだスパスレに目を通していないみたい。
久しぶりに見る画像に思い出話に花が咲いて道重さんもノリノリ。
かと思いきや途中から眉間に皺が寄り始めた。
映りの悪い写メでもあったんかな？
「…ねえ、なんかさっきからさゆみと生田のツーショットばっかじゃない？」
「はい！」
「え、なに…推し変すんの？」
「しませんよ！」
「そうだよね。え、もしかして生田って自分の映ってるツーショット集めてるの？」
「集めてないですよ！」
「そ、そう」
「それでこれが」
「…あのさ、もし嫌だったらいいんだけど、データみせて貰っていい？」
「？ いいですけど」
どうぞ、と手渡すと慣れた手つきでパパッと操作していく。
道重さんって本当に機械得意やねぇ。
「ふ、ふぅん、ガキさんとさゆみだけ別でフォルダ作ってあるんだ」
「はい」
「……さゆみのフォルダっている？」
「いりますよぉ。んふふ」
道重さんも今日帰って巡回したら気付くかな？
『これほどまめに巡回していたとは…生田恐ろしい子！』
なんて白目をむく様子が目に浮かぶっちゃ。
「はい！」
「え、なに…推し変すんの？」
「しませんよ！」
「そうだよね。え、もしかして生田って自分の映ってるツーショット集めてるの？」
「集めてないですよ！」
「そ、そう」
「それでこれが」
「…あのさ、もし嫌だったらいいんだけど、データみせて貰っていい？」
「？ いいですけど」
どうぞ、と手渡すと慣れた手つきでパパッと操作していく。
道重さんって本当に機械得意やねぇ。
「ふ、ふぅん、ガキさんとさゆみだけ別でフォルダ作ってあるんだ」
「はい」
「……さゆみのフォルダっている？」
「いりますよぉ。んふふ」
道重さんも今日帰って巡回したら気付くかな？
『これほどまめに巡回していたとは…生田恐ろしい子！』
なんて白目をむく様子が目に浮かぶっちゃ。
「ありがと。はい」
「じゃあ続き見ましょうか」
「まだあんの？」
「ほらぁ、いっぱいありますよー」
「へ、へぇー……」
画像一覧を改めて見せると、道重さんは上擦った声で返事をして
そのままちょっと俯いてしまった。
あれ、今日チーク濃い？ ていうか耳も赤いような。
そうか。
衣梨の情報収集力に古参の血が燃えとるっちゃね。
むふふ、今頃衣梨の実力に気付いたとは、道重さんもまだまだですね。
とかいって巡回したらすぐ手に入るんやけど。
でも今日はラボで忙しいから夜まで見れんか。
「転送しましょうか？」
「えっ！ いいい、いいよいいよ。元はさゆみのブログでしょ？」
「そうですけど、道重さんのスマフォ衣梨のフォルダないですよね？」
「あるわけないじゃん！」
「作っといてくださいね」
「な、なんで？」
「だって不便じゃないですか」
「不便ってなにが？」
「分かってるくせにぃ」
「え、なにどういうこと？ ホント分かんないんだけど…」
「じゃあ続き見ましょうか」
「まだあんの？」
「ほらぁ、いっぱいありますよー」
「へ、へぇー……」
画像一覧を改めて見せると、道重さんは上擦った声で返事をして
そのままちょっと俯いてしまった。
あれ、今日チーク濃い？ ていうか耳も赤いような。
そうか。
衣梨の情報収集力に古参の血が燃えとるっちゃね。
むふふ、今頃衣梨の実力に気付いたとは、道重さんもまだまだですね。
とかいって巡回したらすぐ手に入るんやけど。
でも今日はラボで忙しいから夜まで見れんか。
「転送しましょうか？」
「えっ！ いいい、いいよいいよ。元はさゆみのブログでしょ？」
「そうですけど、道重さんのスマフォ衣梨のフォルダないですよね？」
「あるわけないじゃん！」
「作っといてくださいね」
「な、なんで？」
「だって不便じゃないですか」
「不便ってなにが？」
「分かってるくせにぃ」
「え、なにどういうこと？ ホント分かんないんだけど…」
意味が分からないかのような困惑顔。
昔の画像がいつでも確認できれば思い出しネタに困らんことくらい
道重さんならわかるはずやけん、わざとしらばっくれとるみたい。
もう、この演技上手！
「えりぽんスタッフさんが呼んでたよ」
「わかったぁ」
「ちょ、待って。どういうことなの？」
「まあまあ。とにかく作ってくださいね」
「作んないよ！」
顔を真っ赤にして叫ぶ道重さん。
どうやら後輩の意見を素直に受け入れるのは嫌みたい。
便利なのに……。
これが古参のプライドってやつなんかな。
うーん。難しいもんやね。
昔の画像がいつでも確認できれば思い出しネタに困らんことくらい
道重さんならわかるはずやけん、わざとしらばっくれとるみたい。
もう、この演技上手！
「えりぽんスタッフさんが呼んでたよ」
「わかったぁ」
「ちょ、待って。どういうことなの？」
「まあまあ。とにかく作ってくださいね」
「作んないよ！」
顔を真っ赤にして叫ぶ道重さん。
どうやら後輩の意見を素直に受け入れるのは嫌みたい。
便利なのに……。
これが古参のプライドってやつなんかな。
うーん。難しいもんやね。
「ってことがあったと」
「それで殺陣組みが2回目グダグダだったのか」
「え？ どういうこと？」
「はぁ……、なんでもない」
「なん？ 気になる」
「えりぽんはバカだなぁって思っただけ」
「衣梨バカじゃないってば！」
「それで殺陣組みが2回目グダグダだったのか」
「え？ どういうこと？」
「はぁ……、なんでもない」
「なん？ 気になる」
「えりぽんはバカだなぁって思っただけ」
「衣梨バカじゃないってば！」