863 :
223 ◆SADnxmDU52 :
かなり間が空いてしまいましたが、前スレの223です。
「そうだね、あの時は辛かったね・・・。」
道重はゆっくりと当時のことを話し始めた。
「さゆ、がんばってる?」「あ、石川さんおはようございます!」
「いつまでも、そんな堅苦しい挨拶しなくてもいいよ〜、もう加入して1年以上たつんだから。」
「は、はい。ありがとうございます・・・。」
「さ、レッスン行くよ。新曲の振り付け頑張らないとね。」「はいっ!」
道重は何かと気にかけてくれる石川が好きだった。
モーニング娘。加入前から憧れていたというのもあるが、石川は後輩に優しかった。
(小姑的で、朝やメイク前は、機嫌悪くて怖かったけど・・・。)
だから、エコモニの話が決まった時、道重は大喜びした。大好きな石川梨華とユニットが組めるのだ。
エコモニの活動で石川に叱られることも多々あったが、
石川から注意されることは決して苦痛ではなく、石川に見捨てられないようがんばろう
と自分を奮い立たせていた。とにかく道重は石川を尊敬していた。
ある日、エコモニのあるイベントで、夜が遅くなったため、
会場近くのホテルに石川やマネージャーと宿泊することになった。
シングルルームが空いておらず、道重が石川と同じ部屋に泊まることになった。
ツインルームなので、同じにベッドに寝るわけではないのだが、
石川と同じ部屋で寝るという体験に道重は緊張とワクワク感が入り混じった気分になっていた。
そして、その夜は道重にとって忘れない一夜になるのだった。
つづく