生田「道重さんスパゲッティーを食べませんか?」4

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557223 ◆SADnxmDU52
>>378のつづき。

「そうだね、あの時は辛かったね・・・。」

道重が述懐し始めたとき、新垣は帰宅し自分の部屋で一息ついたところだった。

今すぐ道重のところへ行くと取り乱したが、
れいなになだめられ、「まずは自分が真実を確かめるから、落ち着いてほしい」という
言葉に従うことにしたのだ。れいなの真剣な眼差しにおされたのもあるが、
このまま道重にねじ込んでも、ただケンカになるだけだなと思ったのもあるし、
道重とケンカになれば生田が悲しむ。それは望むところではない、という思いもあったからだ。

それでも不安が無いわけではない。
れいなは最終的には道重の見方をするのではないか?
あの二人は道重と亀井のような友情はないが、
ビジネスパートナーとしてお互い信頼しあっている。
道重と同期の彼女は、自分より道重の利益になる方を選ぶのではないか?

ただ、れいなは曲がったことを嫌う。
だから、きっと真実を確かめてくれる。
新垣は、そう思うしかないと自分を納得させた。


色々考えてもしょうがない。今は待つしかない。
そう思いながら、ベッドに横たわる。
558223 ◆SADnxmDU52 :2013/03/05(火) 23:29:49.21 0
ふと頭に生田の顔が浮かんだ。
いま何してるだろう?
あの舞台以来、突然、自分の熱狂的ファンになった彼女。
狂信的とも言える態度を煩く感じたり、戸惑ったりもした。

ただ、徐々に彼女の屈託の無い純粋な笑顔は自分を魅了し始めたのだ。
自分があの年齢の時、あんな純粋な笑顔が出来ただろうか?

気がつけば、彼女が来るのを待っている自分がいた。
本当にかわいい最高の後輩。それが生田だった。

そう、あの時までは・・・。

あるコンサート後、異常にテンションの高い生田が自分のほっぺにキスをしてきたのだ。
それまでなら、「なにやってるのよ〜、あんたは〜。」と返すところなのだが、
急に胸が高鳴ってしまい、何も返せなくなってしまったのだ。

「新垣さん、どうしたんですかぁ?」
そんな新垣の戸惑いも知らずに、生田は純粋な笑顔を向けてくる。
その笑顔に更に胸が高鳴ってしまい、
「なんでもないよ、早く楽屋戻ろ。」
というのが精一杯だった。
559223 ◆SADnxmDU52 :2013/03/05(火) 23:31:48.29 0
その夜、新垣は自分でも信じられないことをする。

自分はどうしてしまったのか?
頭から生田の笑顔が消えない。
こんな気持ちをメンバーに持つなんて・・・。

あぁ、生田・・・。
気がつくと、新垣の手は自分の秘部に触れていた。
その秘部はしっとりと濡れていた。
理性と本能がせめぎ合う。

メンバーを思ってこんなことするなんておかしい!
理性はそう叫んでいる。

しかし、本能は理性を消し去る。
生田を想いながら、新垣は昇り詰めた。


この後も、新垣は何度か生田を想いながら、自慰行為を繰り返した。


道重を許せないと言っておきながら、実は自分も同類ではないか?
欲望を満たした道重に嫉妬しているだけではないか?

新垣はベッドに横たわりながら、思考の迷宮に迷い込んでいた。
彼女はそのまま眠りに落ちていった。


その頃、道重は自分のトラウマと言える恋愛をれいなに語り始めていた。


つづく