曲のタイトルに「まーちゃんの」をつけるとほのぼのする件

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小田さくら卒業後初のツアー、中野サンプラザで迎えた千秋楽
客席はガラガラ、パフォーマンスも勢いを見せず惨敗だった
ライブ会場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「来年は解散だな」の声
無言で帰り始めるメンバー達の中、リーダー・まーちゃんは独りベンチで泣いていた
カラフルキャラクターやミチシゲイレブンなどモーニング娘。史に残る名ツアーで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるメンバー・・・
それを今のモーニング娘。で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」まーちゃんは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、まーちゃんははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷え切った楽屋のパイプ椅子の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って狼でツアーの感想をチェックしなくちゃな」まーちゃんは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、まーちゃんはふと気付いた

「え?え・・・?お客さんがいる・・・?」
楽屋から飛び出したまーちゃんが目にしたのは、2階席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにサイリウムが振られ、地鳴りのようにファンの歓声が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするまーちゃんの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「まーちゃん〜、もー始まるよ〜、早く行こ〜」声の方に振り返ったまーちゃんは目を疑った
「ディ・・・DOどぅー?」  「どうしたまーちゃん、居眠りでもしてたの?」
「あ・・・あゆみん?」  「おい!佐藤!あははは」 「は・・・春なん?」
「なに〜寝ぼけてるの?」「ミニ重さん・・・」  
「一緒にララピピやろう!」「さ・・・鞘師すん!?」
「寝ぼけてるバカがいる〜w」「た・・・たなさたん!」
「さぁ行くよ!」 「譜久村さん!生田さん!鈴木さん!」
まーちゃんは半分パニックになりながら円陣を組んだ
道重さゆみ、田中れいな、工藤遥、石田あゆみ、飯窪春菜、鞘師里保、譜久村聖、生田衣梨奈、鈴木香音
暫時、唖然としていたまーちゃんだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「売れる・・・売れるんだ!」
Sとぅからマイクを受け取り、ステージへ全力疾走するまーちゃん、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、楽屋で冷たくなっているまーちゃんが浜浦彩乃に発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った