SSスレ「仮面ライダーイクタ」 外伝

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SSスレ「仮面ライダーイクタ」
http://atto.s2.pf-x.net/~atto/cgi-bin/up/img/6903.htm

SSスレ「仮面ライダーイクタ」2号(※レス番号1〜965まで)
http://atto.s2.pf-x.net/~atto/cgi-bin/up/img/6904.htm

前スレ
SSスレ「仮面ライダーイクタ」 V3
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1347488564/
2名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 21:42:43.96 0
前スレでデレード編の途中で終わってしまったので
余計な真似は承知の上で立てました

不要になれば落としましょう
3名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 21:46:38.39 0
デレードの正体を知るまで落とさんよ
4名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 21:47:34.11 0
クライマックスで立てないとは気が利かない
5名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 21:48:41.63 0
俺は知ってるよ
言わないけど
6名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 21:49:58.46 0
宇宙キターーーーーーーーーー
7名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 21:53:22.32 0
>>4
だってもう本編終わってるのにクライマックスじゃあヤススレになっちゃうw
8名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 21:55:04.62 0
前スレ最後の作者さんのアナザーストーリー
れなみつのやられ方酷すぎないかw
9ななしぼしゅうちゅ:2012/10/10(水) 22:13:20.99 0
前回の!仮面ライダーデレードは・・

「きゃああああああ」

「やめてえええ」

「へっへっへ!ほら脱げ脱げー!すべてのハロプロメンバーは俺の物だーーはっはっはー!
ほらぁ抵抗しても無駄だぞーがはは」

「いやああああ」

「そこまでよ!鳴滝!」

「お、お前はデレード!」

「食らいなさい!デレードアターーーック!」


10ななしぼしゅうちゅ:2012/10/10(水) 22:14:38.87 0

「ぐわあああああ
「お、おのれええデレード!覚えていろーーー!!」

「ふっ・・これでこの世界の平和は守られた」

「あ、ありがとうございます!」

「いえ、礼には及びませんよ  では私はこれで・・」

「あ、あの!仮面のお方!せめてお名前を!」

「ふっ・・・・・通り縋りの仮面ライダーですよ」

「きゃあああああかっこいいいいいい」

「ステキーーーー」

「え、えへへ、へへへへへ・・」


世界の破壊者デレード
9つの世界を巡り、その瞳は何を見る
11ななしぼしゅうちゅ:2012/10/10(水) 22:20:15.45 0

・・・


「うっ・・」


デレードは途端に肩がズッシリと重くなる
コンボの状態を長く続けると危険なのですぐさま変身を解除する
視線の先にはぐったりとして倒れ込んだ里奈の姿があった
その肌や服は煤汚れで黒ずんでいる


里奈は暫くして意識を取り戻した
う、・・・と思わず乾いた声を漏らす
身体が全身筋肉痛のように動かない
自分の身体に鞭を撃ってゆっくりと起き上がり頭を押さえながらキョロキョロと辺りを見渡す
辺りは空虚で空気が張り詰めたような冷たい静寂に包まれている
軈て自分が戦いに負けて気絶した事を思い出した


・・・


里奈は背筋が冷やりとした
ヤジタロス・・・? モモタロス・・・?
イツメン達の声が聞こえない・・・
里奈は焦って心の声で必死に皆に呼びかける
12ななしぼしゅうちゅ:2012/10/10(水) 22:24:27.96 0

マノタロス!  マータロス!

・・・返事はない・・・
里奈の脳裏に一筋の焦燥が過った
そして不安は徐々に大きくなっていき・・・


・・・ぐすっ・・・ぐすっ・・・


里奈は地面にへたり込みボロボロと涙を流す

矢島さん・・・真野さん・・・嗣永さん・・・優樹ちゃん・・・どこ? 返事をして・・!
里奈は背中を丸めこみ耳を塞いだ
現実を受け入れるのを拒むかのように・・・

「嫌だ・・・嫌だよぅ・・・」

バトルに負けてしまったことでイツメン達は消滅してしまったのだ


堪え切れなくなり声を上げて泣きじゃくる里奈
ライダーになってからイツメン達は里奈にとっての心の支えだった
何時だって何かと世話焼きで五月蠅かったがバトルに不安がっている自分を何時も励ましてくれたし何時も自分の味方だった
モモタロスの話は面白くて飽きなかったし喧嘩した時もあったけどそんな時はヤジタロスが宥めてくれた
マノタロスはお姉さんとして目線からアイドルの事や一般的な教養の事まで幅広く里奈に教えてくれた
マータロスはたまに暴走しちゃう時もあったけどその仕草や言動でとても癒された
13ななしぼしゅうちゅ:2012/10/10(水) 22:31:18.65 0

何より皆が自分の友達になってくれた事が嬉しかった
しかしそんな皆はもういない・・・・
誰の声も聞こえない・・・・
里奈の・・・大切な友達・・・・・


デレードは絶望に打ちひしがれる里奈を見て嘲笑するかのようにクスクスと笑っていた
軈て泣きながら嗚咽を繰り返す里奈に冷たく言い放った

「りなぷ〜・・・イツメンなんて所詮あなたの妄想・・・  あなたは最初から一人、友達なんていなかったの」


えっぐ・・・ひっぐ・・・


デレードの声は里奈の耳に届いていない

皆・・・ごめんなさい・・・私は・・・これからどうしたら・・・

イツメンを失ってしまった自分はこれからどうすればいいのだろうか・・

わからない・・・わからない・・・教えてよ・・・ねぇ・・・

答えを求めるように振り返ると既にデレードの姿は無かった



ーーー
ーーーー
14名無し募集中。。。:2012/10/10(水) 23:29:12.66 0
前スレ埋まってた!
15名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 00:30:01.44 0
デレード編気になりすぎるじゃねーかよw
16名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 00:38:40.46 0
おのれデレード!
お前は何なんだああ
17名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 00:43:56.73 0
デレードが盛り上がっているところを悪いけど
今週のTVブロスの表紙はミャバンヤジバンシャイダーイシの3ショットだよ
要チェックだよ
18名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 00:50:04.04 0
ヤジバンってシャリバンのことなのか
単純にジバンだと思った
19名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 01:15:21.11 0
赤射って言ってんのになんでジバンになるのかわかんない
20名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 02:15:59.71 0
ワクテカライダーチャンス
21名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 03:18:53.83 0
通りすがりの保全ライダーだ
覚えておけ!
22名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 06:41:34.02 0
おぱよ
23名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 08:29:01.55 0
24名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 10:49:29.27 0
シャバドゥビタッチホゼーン
25名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 12:35:20.13 0
ヒーヒーヒー
26名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 13:15:19.65 0
超保全
27ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 13:39:02.40 0

早朝、人通りの少ないと噂の公園
そこには今回戦う6名のメンバーが集結していた
Berryz工房からは清水佐紀、徳永千奈美、熊井友理奈
℃-uteからは中島早貴、鈴木愛理、萩原舞
それぞれが敵陣営を倒そうとここに来ている

佐紀は空気がピリリとするのを感じる
相手が相手なので楽には勝たせてもらえないと分かったのだ
少し動揺しかけたが、Bigな二人がすかさず励ましのエールを送る


「気にしないで!どうせ条件は一緒でしょー!」
「私たちの作戦はこれくらいじゃ揺るがないよ、絶対勝てる」


こんな時でも元気な二人を見て佐紀は勇気づけられる
そして小さな手を胸の前まで上げ、拳をギュッと握り出す
このファイティングポーズはダテじゃないことを見せつけるつもりなのだ
そしてこのポーズが開戦の合図になる

28ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 13:40:25.46 0

「変身……」

【CHANGE  GENKICKN HOPPER】


「「変身!」」

【CHACHA】【JINGISUKAN】


「はぁ〜〜〜やぁっ!!」


「ヘシン!」

【TURN  UP】


「変身!」

【COMPLERT】


五体のライダーが勢ぞろいする
29ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 13:44:35.38 0

これからの戦い方・・・友理奈や千奈美とのシュミレーションはバッチリだ
この闘いのポイントはズバリデータ  事前の情報を活かせれば必ず勝てる
佐紀はそう信じていた

今まさに戦いが始まろうとしている・・・

両陣がじりじりと見詰め合う中、遠くから汽笛の鳴りが聞こえてきた
裂鬼は音の方向に耳を傾けた

「ん?あれは・・・電車!?」

空中に敷かれたレールの上をド派手なデザインの電車が爆走していた
制動が定まっておらず同じ所をグルグルと迷走している
軈て電車は耳が痛くなるようなブレーキ音を立てながら5人がいる公園の直ぐ近くの麓まで下りてきた

「な、ななな何!?」

突然の事で千奈美は動揺してしまう

「大丈夫だから、ちぃ!きっと新しいライダーだよ」

BigWは二人のうちの片方が不安定になると戦闘力が大幅にダウンしてしまうため裂鬼が落ち着かせようとする
℃-ute側もしどろもどろとしているので相手側の刺客でないことは間違い無い
暫くして自動で電車のドアが開いた

「あれ?だれもいないよ?」

「よく見て熊井ちゃん、人が降りてきた」
30ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 13:48:04.10 0

千奈美が言う  

「あれは・・・確か・・・えーっと・・・うーんと・・あ!そうそうあれ!あのー・・そうだ!スマイレージの勝田里奈ちゃん!」

目を凝らして見ると確かに勝田里奈だ
里奈は裂鬼達の近くに行くと一枚のカードを取り出しベルトにスラッシュするとライダーに変身した

【KAMEN  RIDE  MEN‘−O】

「え!?勝田ちゃんもライダーだったの!?」
「フガフガ」

ゲンキックンやパレットも驚きを見せている
全体的に赤と黒を基調としたボディカラー   胸を上から下へ縦断する、線路を模した銀のライン
割れた桃のような形状をした真っ赤な複眼

ライダーは両手を広げカッコ良くキメポーズをした

「もも、参上!」
「もも!?」

一瞬桃子の声が聞こえたような気がした
動きもどこかクネクネしている
何かいつもの里奈と様子が少しおかしいがこの場に現れたということは間違い無く参戦するつもりだろう
31ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 13:52:52.94 0

裂鬼は膝に手を突き冷静に話しかけた

「りなぷ〜、あなたも戦いに来たの?でも今は取り込み中なの  また今度にしてくれるかな?」

里奈がどの程度の強さなのかは分からないがこの戦いに乱入されては佐紀の線密な計画に狂いが生じる
里奈はその性格的に話せば分かってくれる子だと思っていたので裂鬼は優しく説得する
しかし今日の里奈は強気だった

「清水さん、皆さん、すみません倒させて頂きます」
「え?」

里奈から予想外の言葉が返ってきたので少し吃驚した
BigWも変身した里奈に興味を示す

「ん?何?勝田ちゃんも戦うの?」
「ライダーだったのかーひょっとしてディエッグ?」

℃-ute陣もざわざわと騒ぎ出してきた
裂鬼は直ぐに幾つかの策を練り直し始めた
里奈の急な参戦は想定外だがライダーバトルは常に状況が変化するものだ
不測の事態にも対応できなければならない
里奈はここにいる全員を倒す気なのだろうか  それほどまでに強いのか?
それならば何とか自分に有利になるように利用できないだろうか・・・?
佐紀が思索を廻らしているといつの間にか里奈は姿を消していた

「あれ?勝田ちゃんは?」
「あれ?本当だ、帰ったのかなぁ?」

32ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 13:57:16.02 0

何かBigWの緊張感も解かれてきた
裂鬼は思わず叱りつけたくなった
あんなド派手な登場をして自分がライダーだという事をバラしただけで帰ったりはしないだろう
裂鬼は集中した

【FORM  RIDE  MINER】

姿を消したのはライダーとしての力だけではない
実はこの時すでに里奈の持つ特性”ステルス”が発動しいたのだ
マイナーフォームになった里奈を誰も見つけられない

「!!」

次の瞬間ゲンキックンの背後に黄金色に輝くレールが出現した

【FULL  THROTTLE  BREAK】

振り向いた時にはもう遅い
全身を紅に染めたライダーがやたらデカい巨大な剣を構え追走する4つのマイナーと共にレールを滑り突撃してきた

「ぐはっ」

「舞!!」
「フガフガ」

いきなり出現したライダーの巨大な剛剣に貫かれゲンキックンの鎧が粉々に砕けた

「電車斬り・・・・・・重っ!」

33名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 14:01:47.22 0
フガフガ
34名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 15:44:38.64 0
マイナーフォームキター!
35名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 17:42:01.86 0
俺にはスレがない…
だが人のスレを守る事は出来る……保全!
36名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 17:51:56.79 0
作者ってこのスレ見てるのかな?
37名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 19:41:29.92 0
ねえ人いないの
38ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 20:48:13.39 0


「舞!」

910が直ぐに舞に駆け寄る
一撃で気を失ってしまった舞

「ゲンキックンの装甲は比較的脆いのが特徴です、萩原さんの能力は厄介ですからね、先に倒させてもらいます」

そう言う里奈の姿は先程と少し変化していた
一撃で再起不能に追い込んだことを考えると恐らく強化フォームだろうと裂鬼は考える

「さぁ最初からクライマックスですよ」

そう言うと里奈はベルトにカードの様なものをスラッシュさせまた姿を消した

「ど、どこ!?」

ベリーズとキュートの戦いの筈が後から現れた里奈にいきなり舞がやられてしまったので一同は混乱する

「・・・・」

裂鬼は状況を分析する
この混乱に乗じてパレットと910を一気に叩くという手も有るがその背中を突かれる可能性もある
とにかく里奈の扮する仮面ライダーの能力が何なのか見極めなくてはならない
裂鬼は目を閉じ集中した  視覚で敵を追えなければ聴覚に頼ればいい
どんな小さな音も聞き逃さないように裂鬼は集中しいつでも反撃できるような体制を取る

39ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 20:49:48.28 0

「きゃああああああ」
「フガフガ」

今度は910の鎧がいきなり崩壊する 
里奈の姿は無い

「恐い・・皆やられちゃうよ!」

「ちぃ!落ち着いて!」 

落ち着いて、と宥める反面自分自身も焦燥感を募らせている
・・やはり情報は大事だと佐紀は痛感した
人は自分が分からない事に対して恐怖心を抱く
精神的に不安定であればBigWでなくても本来の力を出せなくなる
裂鬼は冷静に音の壁を張り防御し相手の能力を見極めようとする
恐らくは里奈の能力は自身の透明化もしくは瞬間移動・・・
ならばゲンキックンと対峙する時と同じ対策を取ればいい・・
裂鬼はキーボードを構え自らの周りに音の壁を張り出した
次の標的が裂鬼なら少なくとも一撃でやられることは無い筈だ
佐紀は里奈がBigWを狙わないでくれることを願った

・・・

「!  かかった!」

40ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 20:53:43.73 0

音の衝撃波に振動が走った  裂鬼はすぐさま音の衝撃波の形状を渦に変化させ標的を取り囲む

「やった・・・!?」
 
しかし確かに捉えた筈の里奈を見て裂鬼は驚愕した

「・・・ゲ、ゲンキックン!?」

目に映ったのは確かにゲンキックンだ 
ゲンキックンは音の壁に捕まりながらも裂鬼のキーボードを蹴り壊し音渦を消滅させる
裂鬼は増々混乱する
・・・舞はあそこで気を失っているのに・・どうして!?
ゲンキックンは一枚のカードを取り出すとベルトにスラッシュさせた

【KAMEN  RIDE  ORZUKKI】

『ピョ・ヒョ・バ♪ ピョヒョバ・ピョ・ヒョ・バ♪』

「おおおおオーズッキ!?香音ちゃんはやられたハズじゃあ!?」
「何々?どーなってんの!?」

千奈美の恐怖心が友理奈にも伝染しもはやBigWはパニックになっている

「フガフガ!」

41ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 20:56:53.95 0

パレットもさっきから五月蝿く喚いているが滑舌が悪く聞き取れない
裂鬼はせっかく対象を捉えたのに武器のキーボードが破壊されてしまい状況が苦しくなる

このままではマズイ・・・
裂鬼は司令塔として何とか状況を打開しようとする

「熊井ちゃん!ちぃ!落ち着いて!きっと勝田ちゃんは他のライダーに姿を変えられるのよ!」

反則級の能力だがそれしか考えられない
オーズッキは裂鬼達から距離を取るようにヒョウ並のスピードで走り出したかと思うとウルトラ級のジャンプをした

「た、高っ!」
「何する気!?」

オーズッキは空中で三枚のカードをベルトに読み込ませた
裂鬼はライダーの姿が変化してもベルトの形状は最初から同じものだと気付いた
・・カードを使うライダー・・それで姿を変えていくのね・・

『クワガタ!』
『カマキリ!』
『トノサマバッタ!』

『ガータガタキリバ♪ ガタキリバ♪』

【FORM  RIDE  GATAKIRIBA】

42ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 21:02:04.40 0

オーズッキの全身が緑色の昆虫の様なものに変化する

「「あ! あれはオーズッキのコンボ!」」
「熊井ちゃん、ちぃ! 知ってるの?」
「う、うん、たしかあの姿のオーズッキは分身して攻撃してくるはず・・・」

BigWの言った通りオーズッキは空中で分身し一斉にパレットに向かって降り注いだ

「ギャギャギャーーーーー」

パレットは籠った声で悲鳴を上げた
時間差で襲ってくる蟲の大軍を避け切れずオーズッキの腕に付いている鋭利な刃で鎧を斬られまくる
激突の反動で砂埃が舞い上がり視界が悪くなった

「ど、どうなったの!?」

暫くして視界が開けてくると横たわる華奢な女の子の姿があった

「あ、愛理・・・」

オーズッキに倒された愛理は既に気を失っていた

「・・・・熊井ちゃん!ちぃ!逃げるよ!」
「「え?」」

43名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 21:05:27.88 0
強すぎるだろw
44ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 21:06:33.77 0

里奈は余りにも強すぎる  そして当初の目的であるキュートの撃破が達成されたので裂鬼達はもう戦う理由がないのだ  
里奈の対策は後でじっくりと考えればいい

「!」

しかし背後には既にオーズッキが立ち塞がっていた

「逃がしませんよ」

【KAMEN  RIDE  PALLET】

オーズッキはパレットに姿を変えた

「・・・あなたは一度倒したライダーに変身する事が出来るの?」
「そうですよ?」
「・・・・」

隠す素振りも無く平然と明かす里奈
里奈の能力は分かった・・・しかし里奈が倒したライダーの能力までは分からない・・
勝てるかどうかかなり微妙だがやるしかない
いや、勝てずともこの戦いを終わらせられれば佐紀達にとってはかなりの収穫だ
もう既に℃-ute組は全滅している

「二人とも!ゲンキックンとパレット対策の連携技を使うわよ!」
「「わ、分かったよリーダー!」」

45ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 21:11:57.22 0

裂鬼は壊れたキーボードで必死に微弱の音の壁を作り出す
BigWのチャチャメモリで風を操り裂鬼の音の波の効果を増長させその振動をパレットにぶつけた
音の波がパレットを捉え挟み込んだ

「くっ・・またこれですか・・」

音の壁に挟まれパレットはもがき苦しむ
左担当の千奈美は紫のジンギスカンメモリから、銀のファイポメモリに変更する
闘士のメモリであるファイポメモリは全身を鉄の鎧で纏っており、長い鉄棒を武器とする
℃-ute対策の風で音を発生させつつ鉄の棒で叩くという作戦を実行しようとしているのだ

「いくよ熊井ちゃん!」
「うん!」

左の千奈美は鉄の棒にファイポメモリを差し込む

【MAXIMUM  DRIVE】
「「ファイポコースター!!」」

BigWは疾風の速度で鉄棒をパレットにぶつけようとする
それも1回殴るだけでは終わらない
ジェットコースターのように旋回しながら何回も叩きつけるつもりなのだ
音に挟まれて動きにくい中、パレットはなんとか1枚のカードをリードさせた

【ROCKN  BUONO!】
46ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 21:15:07.89 0

パレットは全身を硬化させBigWの攻撃を全て受け止める
1発、2発、3発4発5発と素早い打撃が雨あられのように飛んできたが
ロックンボーノにより硬くなったパレットは全て耐え切った
パレットは更に2枚のカードを使用する

【FUSION  JACK】【ABSORB  KING】

黄金の鷲と融合した姿「ジャックフォーム」へと変身し音の壁を突き破るように本気で飛翔した

「また飛んだ!」

衝撃波を抜け出したパレットは空中で体制を整える

「くっ・・・」

この時間裂鬼とBigWはどうする事も出来ないので歯痒い思いをしている
パレットは裂鬼を見下すように言った

「抵抗しているんですかね? それとも勝てるって思ってました?」
47名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 21:19:58.49 0
なぜそこでリーダーw
48名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 21:27:44.52 0
ぬおおおおおお
49ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 21:38:08.75 0

>>47
というと?
というか人がいて安心しました
もう誰もいないかと思ってどうしようかと・・・
50名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 21:47:26.22 0
そこはキャプテンじゃないの?w 

投下が終わるのか続くのかわからないとなかなか書き込みしにくいってのはあるかもね
51名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 21:59:31.05 0
さるさん回避になるし感想書き込んでもいいんじゃない
52ななしぼしゅうちゅ:2012/10/11(木) 22:17:13.14 0
ありゃりゃ、確かにそうですね
マイマイしか見てないからだめですね
感想は何でも良いんでチョロっと書き込んでくださるとゲロ吐くほど助かります
53名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 23:20:16.91 0
頑張んなさいよ
54名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 23:29:19.68 0
>>36
たぶん見てるw
でも前スレでさよならしたからもう出てこないんじゃないかな
55ななしぼしゅうちゅ :2012/10/11(木) 23:40:29.02 0
作者さん見てますかね?
見届けてくれたら嬉しいですね
56名無し募集中。。。:2012/10/11(木) 23:56:52.07 0
今日の分は終わりかな?
おやすみ
57名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 02:01:00.97 0
さすがデレードは元がディケイドなだけあって能力チートだw
58名無し募集中。。。 :2012/10/12(金) 03:54:14.49 0
純情ライダー期
59名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 06:38:07.98 0
おぱよ
60名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 08:41:14.09 0
パレットやリィサーコやレイナのガチエース対決ならどうなってただろうね?
後は夏焼鬼とか……舞美やあやちょは何かな?
61名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 10:33:06.36 0
しかし面白いなこれ
本編でお腹いっぱいになったと思ったけど外伝はまた別腹でいけるわ
62名無し募集中。。。 :2012/10/12(金) 11:31:11.30 0
まぁもう少し早く知りたかった人もいるんじゃね?
63ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 11:54:55.76 0

「抵抗しているんですかね?それとも勝てるって思ってました?」

後輩に良い様に言われているが実際押されているので何も言えない
くっ・・・、と苦虫を磨り潰すような悔しさを滲ませる

「もう気付いてるかも知れませんが私はりなぷ〜じゃないですよ」
「!?」
「私はデレード・・」
「デレード!?・・・確か全てを破壊する者だって・・・」
「さぁ、もう終わりにしましょう」

【FAINAL  FORM  RIDE  PALLET】

パレットは全身を黄金の鎧で包み込んだ

「ま、まさか・・・最終フォーム!?」

息を吐くように次々と変身を繰り返して行くライダーにブレーンの裂鬼も流石に思考が追い付かない

【FINAL  ATTACK  RIDE  PPPPALLET!】

パレットはBigWと自身の直線上に5枚の巨大なアルバムジャケットを出現させた


64ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 11:57:41.95 0

『キューティークイーン VOL.1』
『2mini〜生きるという力〜』
『3rd〜LOVE エスカレーション!〜』
『4憧れ My STAR』
『ショッキング5』

【LOYAL  ℃-UTE   FLASH!】

パレットは空中から真っ直ぐにアルバムジャケットを突破していきその勢いでBigWに斬りかかる
重力を使って一枚ジャケットを突き破るごとに加速して行きその勢いでBigWを貫いた

「「グハッ・・・」」

一撃で鎧を全壊させられたBigWは変身が強制解除し千奈美が倒れ込む

「熊井ちゃん!ちぃ!」

二人とも気を失っているようだ

「さぁ、後はもう清水さんだけですよ」


『Cafe Buono!』
『Buono!2』
『We are Buono!』
『partenza』
『SHERBET』
65ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 11:59:40.62 0

パレットは続けてアルバムジャケットを裂鬼との一直線上に出現させる

「うっ・・・」

その瞬間裂鬼は身体が金縛りに有ったかのように動かなくなった
・・どうやらジャケットの効果のようだ
ジャケットに対して横に逃げれば良いのでは・・・?とちょっと思ってしまったが流石にそこはしっかりとしていたようだ
最強フォームのパレットは大剣を構える

ここまでか・・・佐紀が覚悟を決めたその時アルバムジャケットが消滅した
同時に身体も自由になる

「え?」
「・・・・どうやらエネルギーを使いすぎたようですね・・・」

パレットはまた新たなライダーの姿に変わった
顔にバーコードの様な黒い線が無数に入っていて赤と白の色をした姿になる
エネルギーを使いすぎてその姿になったという事は・・・

「その姿が本当の仮面ライダーデレード・・・?」
「そうです」

ひょっとしたら今はチャンスかもしれない・・・しかし裂鬼もキーボードは殆ど使い物にならない状態でディスクアニマルでは止めを刺すことはできない
66ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 12:07:06.58 0

「このままじゃ決着は着けられない・・・かな?」
「そうですね・・」

べリキュー大戦となるかと思われた戦いは予想外の結末を迎えた
裂鬼以外は全員気を失っている

「・・・次に戦うときは負けないよ」

もちろんハッタリだ  出来れば関わりたくないと思っている
ただデレードがどう返してくるか気になったのだ

「次・・・は無いんじゃないんですかね?まぁ何となくですけど」
「?」
「ま、いいや、ところでりなぷ〜じゃないのならあなたの正体を教えてくれないかな」
「私は・・・」
「・・・・」
「・・通り縋りの仮面ライダーですよ」


【ATTACK  RIDE  INVISIBLE】

言うなりデレードは光の彼方へと姿を消した


ーーー
ーーーー

67ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 12:09:13.12 0
ラストに向けて頑張ります
68名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 12:46:58.21 0
おのれデレードおおお!
69名無し募集中。。。 :2012/10/12(金) 13:12:44.04 0
おのれぇぇぇ!
おのれぇぇぇ!
70名無し募集中。。。 :2012/10/12(金) 15:05:07.22 0
そして伝説へ
71名無し募集中。。。 :2012/10/12(金) 16:59:04.16 0
フレイム
72名無し募集中。。。 :2012/10/12(金) 19:12:11.31 0
プリーズ
73名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 19:20:42.47 0
チョーイイネ!
74ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 20:31:42.67 0

「WOWWO! ドクターストップっがかぁかるっほぉど、恋落ちしてるわー♪」


その日衣梨奈は学校帰りいつものように一人カラオケに熱中していた
最近オフの日は勿論仕事終わりでさえも暇さえあればという具合に入り詰めている
それ程までに熱中しているのはもちろんただ楽しいからというのもあるがそれと同時にもっと歌が上手くなりたいという狙いがあった
アイドルとしての自分を更にレベルアップさせたいのだ
ライダーバトルで勝ち残ってセンターになれたなら勿論嬉しい
しかしセンターならそれに見合うだけの実力がなければ意味が無いのではないかと最近思い始めてきた


そう、”実力”
衣梨奈は世界一のアイドルになりたいと思っている
アイドルとして普通の生活をしていってただ何となく散って行くのは嫌なのだ
どうせならNo.1になりたい
生田衣梨奈はこの時この瞬間確かに輝いていた、その生きた証を残したい
そう考えている
他の皆も口には出さずとも心の中で少しは思っている筈だ
アイドルとはそういうものだ
自分の事をもっと知ってもらいたいという気持ち
もっと好きになってほしいという気持ち
それがモチベーションであり同時にやりがいにも繋がっている

75名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 20:33:47.92 0
続き来たか
76ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 20:36:08.64 0

自分を好きになってもらうためにアイドルは皆自分を成長させようと日々努力している
そして皆が頑張っている中でその頂点に立つ
それは生半可な事では達成しえないだろう
しかし衣梨奈はその厳しさを分かった上で世界一を目指しているのだ


どうすればNo.1になれるのか、どうなることがNo.1になるということなのか
衣梨奈は最近そんな事をよく考える


そしてその目標をより具体的なものにするには・・・達成までのリミット、つまりデッドラインを決めておくことだ
何時までに頂点に立つかを設定しておくことで逆算して今自分が成すべき取り組むべき物事を明確にすることが出来る
逆にそこがあやふやであればいつまで経ってもNo.1にはなれないだろう
この事はどんな仕事にも通ずるがアイドルは特に意識しなければならない
何故ならずっと続けられる仕事ではないから
振り返って立ち止まる時間はないのだ  そんな暇があれば我武者羅に突き進まなければならない
勿論反省することは必要だが



アイドルに必要な三大要素は・・・ざっくり分けると「歌」「ダンス」そして「魅力」だ
この三つのクオリティを上げていくことが世界一への近道となる筈だ

・・・魅力の面はクリアしてるから・・・やっぱり歌とダンスやね


77ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 20:42:14.26 0

歌一つをとってもただ上手ければ良いという訳ではない
ファンを引き込む表現力が大切
どうすればもっとファンの人を喜ばせられるのか・・・
衣梨奈は今日も考えている

「あーやっぱカラオケは最高っちゃん!」

とはいえ、やはり普通の女の子
時間を忘れ純粋に歌を楽しんでいる

「あ! じゃあ次はこの曲入れよっ・・・くふふっ♪」

衣梨奈はデンモクのタッチパネルを慣れた手つきで操作する

ピピ・・

『笑顔に涙〜Dear  My  Friend〜』

衣梨奈の溺愛する先輩、新垣里沙の卒業記念ソングだ

「笑っちゃあうよーなー・・・・♪」

衣梨奈が気持ちよく歌い始めるとドアが開いた
あれ?何か注文してたっけ?
衣梨奈が不思議がって入口の方を見るととんでもない事態が発生していた


「に、ににににににににににににににいがきさん!?」
78ななしぼしゅうちゅ:2012/10/12(金) 20:44:12.77 0
レベルが大変なことに
79名無し募集中。。。 :2012/10/12(金) 21:45:09.59 0
80名無し募集中。。。:2012/10/12(金) 22:31:38.77 0
あのイクタ描いてくれたプロみたいな絵師の人また来てくれないかな
他のも描きたいとか言ってなかったっけ
81名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 00:08:34.42 0
キックストライク
82名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 00:37:02.75 0
おやさやし
83名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 02:20:51.31 0
お休み
84名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 03:43:41.11 0
85名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 06:36:37.27 0
おぱよ
86名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 09:26:56.01 0
87名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 10:24:20.59 0
88名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 12:00:25.64 0
ごごご
89名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 13:24:22.98 0
全てを司る
90名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 14:15:32.90 0
クライマックスシリーズ
91名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 15:03:31.42 0
59 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/10/13(土) 13:18:16.53 O
戦隊ものの拳銃やらベルトやら変身グッズやら写真付けてるあいつは何なんだ?あの姿で会場周辺うろつくな

ライダーじゃないがワロタ
92名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 15:06:13.99 0
まさかディエッグが・・?
93名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 15:25:47.95 0
>>91
ダブルドライバーつけてる奴は見たぞw
94名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 15:28:53.11 0
ウィザードのベルト欲しい
95名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 16:56:34.11 0
へんしーん
96名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 18:46:52.92 0
ビーム
97ななしぼしゅうちゅ:2012/10/13(土) 19:02:00.60 0

現れたのはなんと新垣里沙だ

「おぉ、生田ぁ一人でカラオケに来るなんてやるねぇ」

和やかな笑顔を見せる里沙

「新垣さん!なぜここに!?」
「なんだっていいじゃん、それより歌ってたんでしょ? 続けてよ  生田の歌、久しぶりに聞きたいな」

言いながら里沙は衣梨奈の隣に腰かけた

「は、はい!」

衣梨奈は画面の方に目を戻し歌い始めた
あ、あれ・・・
しかしガチガチに緊張してしまって上手く歌えない  声が震えてしまう
まぁ当然かも知れない、大好きな先輩な曲を本人の前で歌っているのだから
顔を紅潮させ機械みたいに固まりながら発声練習の時の声を上げる衣梨奈
歌詞はほぼ棒読みに近い
憧れの先輩が真横で自分の歌を聴いているかと思うと衣梨奈は頭が真っ白になってしまう
しかしそんな状況でも声を小さくしないで堂々と歌うのが衣梨奈の良い所だろう
里沙はそんな衣梨奈の様子を微笑みながら静かに歌に耳を傾けている

「さんきゅーでぃあまいふれええん・・・」

なんとか一曲歌い終わると里沙が拍手をしてくれた

98ななしぼしゅうちゅ:2012/10/13(土) 19:05:54.49 0

何だかとても長い時間のように感じられた

疲れた・・・身体が熱い・・・

衣梨奈はジュースを一気に飲み干した
里沙は黙ってそれを見ている
このままでは寿命が縮んでしまう・・・
衣梨奈は里沙に歌ってもらうことにした  デンモクを里沙の方に差し出す

「新垣さんも歌って下さい・・・」
「ん、そうね・・・」

里沙はタッチペンを手に取るとディスプレイの周りをなぞり始めた

「・・・」

衣梨奈はそのしなやかな指先から腕のラインにかけてをぼうっと見詰めた

綺麗・・・

そこから上に視線を移すと先輩と呼ぶには可愛すぎるあどけない横顔があった
衣梨奈は里沙のもにょっとした唇にうっとりした
可愛くて、それでいてしっかりしていて、思いやりもある
アイドルの中のアイドル・・・衣梨奈の・・・永遠の憧れ
暫くの間眺めていたが里沙はペンをクルクルさせるだけでなかなか曲を入れようとしなかった
決められないのだろうか・・?



99ななしぼしゅうちゅ:2012/10/13(土) 19:09:43.80 0

「新垣さん?」

衣梨奈が呼びかけると里沙はペンを置き衣梨奈に向き直った

「生田、そういえばライダーバトルの調子はどう?」
「ど、どうしてライダーバトルの事を知ってるんですか?」
「え?えーと、そうハロプロメンバーの皆に聞いたんだ  センターを争って戦ってるって」

一瞬挙動がおかしくなった里沙を衣梨奈は可愛いなと思ってしまう

「そうですね・・・決して実力で皆に劣ってるとは思ってませんし優勝したいと思ってます」
「そっか」

里沙は優しく微笑んだ
それを見て衣梨奈はドキリとした  胸の奥がもやもやとして苦しくなる

新垣さん・・・

衣梨奈は改めて里沙の事が好きなのだと思った
厳しい面もあるが、衣梨奈の事を一番に考えてくれる・・・本当に優しい先輩だ
里沙のイメージカラーが自分に継承された時、本当に嬉しかった

この空間を誰にも邪魔されたくない・・・このままずっと二人でここにいたい・・・
この時間もいつか終わっちゃうのかな・・・
そう考えるとキュン、と胸が締め付けられ切なくなる


100ななしぼしゅうちゅ:2012/10/13(土) 19:16:55.65 0

「どうしたの?」

里沙がちょっぴりセンチメンタルになった衣梨奈の心を覗きこんできた

「な、何でもないですよ!  それより新垣さん・・・」

その後二人は他愛もない話で盛り上がった
と言っても殆ど衣梨奈が一方的に話していただけだが
時折捲し立てて早口になってしまったり、同じ話を繰り返したりしてしまうが里沙はそんな衣梨奈の話をただずっと「うん、うん」と聞いていた
時折見せる里沙の昭和っぽいリアクションが何処か懐かしい気がした
時間は瞬くように過ぎ、あっという間に規定時間を迎えた
室内に5分前を知らせる電話の音が鳴り響く

「あ、もうこんな時間!? 延長・・・」

「生田・・・」

受話器を取ろうとした衣梨奈の腕を里沙が掴んだ

「え?」

里沙は強引に衣梨奈を座らせると自分の方に引き寄せた

「新・・・垣・・・さん・・・?」

里紗は人差し指を立て、口元に当てた
息と息が触れ合う距離・・・里沙の瞳を見詰められると衣梨奈は吸い込まれそうになる
仄かに甘いミントの香りがした

101名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 19:18:26.68 0
百合展開かw
102ななしぼしゅうちゅ:2012/10/13(土) 19:19:54.65 0

里沙は衣梨奈の耳に指を掛けると優しく髪を掻き上げた

「っ・・・」

衣梨奈は思わずビクリと反応し、反射的に目をギュッと瞑った
ゆっくり数回同じ動作を繰り返す里沙
指が微かに当たる程度だが衣梨奈は声が漏れそうになる

「・・・生田」
「・・・はい・・・?」
「・・・生田」
「・・・は、はい・・・?」
「・・・・・・」

耳元で静かに言葉を紡ぐ里沙
衣梨奈はもう何も考えられない
チラリと目を開けるとすぐ近くの大好きな先輩が霞んで見えた
目が挙動不審になって視点が定まらない
里沙は衣梨奈の右頬を掌でそっと包んだ
徐々に二人の距離が無くなっていきおでこがくっついてしまった


バクン・・・バクン・・・


衣梨奈の心臓は今にも口から飛び出してしまいそうだ
電話は相変わらずけたたましい音を上げて鳴り響いている

「新・・・垣・・・さん」

103ななしぼしゅうちゅ:2012/10/13(土) 19:23:58.97 0

衣梨奈は徐々に瞼が重くなってくるのを感じた
全身の力が段々抜けて・・・抵抗しない・・・里沙に全て委ねようと思った
里沙は衣梨奈の細腕を掴むと自分の胸に手繰り寄せた

「あっ・・・」

「生田・・・・・・・・好きだよ・・・・」

「・・・に・・・が・・・・・さ・・・・」

唇と唇が触れ合おうか・・・・・というところで衣梨奈の意識は飛んでしまった

「・・・・・」

里沙はそれを見届けると、薄い笑みを浮かべ服の裏に隠されたベルトに手を掛けた

はっ・・・

里沙は突然何者かの気配を感じ取った

ガバッ!

「そこまでだ!!」

一人の男が勢いよく部屋のドアを開いた
そこには眠りについた衣梨奈の姿だけがあった・・・

ーーー
ーーーー

104ななしぼしゅうちゅ:2012/10/13(土) 19:25:22.21 0
ここまで
105名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 20:09:20.57 0
ハニートラップか
106名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 20:38:26.04 0
>>93
今日見たけど同じやつw
ウィザードライバーとウィザーソードガンつけてた
107名無し募集中。。。:2012/10/13(土) 21:35:05.53 0
俺たちの知らないところでヲタセンターを決定するバトルが繰り広げられてるのか
108名無し募集中。。。 :2012/10/13(土) 22:45:18.09 0
ウィザード
109名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 00:02:11.06 0
>>91
どこのスレでどこの会場のことだか分からんけど
ガチの戦隊ヲタでアイドル現場来るのって言えばnaoちゃんかなぁ 太めの人
昔スフィアリーグ見てた時は良く居たよ 当時は上から下までボウケンブラックのコスだったなーw
色んなアイドルのブログに空気も読まずに戦隊のことばっか書き込んでた
ハローの現場には来なそうだったけど最近見てないからスタンス変わったのかな
110名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 01:53:12.01 0
大人でもおもちゃのライダーベルトしめれるのか
111名無し募集中。。。 :2012/10/14(日) 04:04:20.10 0
112名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 07:42:37.16 0
おは
113名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 07:58:30.30 0
ウィザード始まるよー
114名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 09:37:54.91 0
>>110
バンダイの通販で延長ベルトが販売されている
115名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 11:27:47.44 0
続きを
116ななしぼしゅうちゅ:2012/10/14(日) 12:15:48.13 0
>>115
待ってくれてる人がいて嬉しい(泣)
117名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 13:39:54.80 0
外伝というよりもifストーリーだな
頑張れー
118ななしぼしゅうちゅ:2012/10/14(日) 13:54:17.23 0
いちお世界を巡ってるという設定です
ここから佳境?に入っていきます
とりあえず100まで続いてよかった
119名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 14:02:43.92 0
他の外伝さん乱入してもええんやで
120名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 14:32:11.52 0
踊るみたいに外伝の外伝とか
121名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 16:12:27.28 0
122名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 17:07:55.90 0
123名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 18:34:23.58 0
124ななしぼしゅうちゅ:2012/10/14(日) 18:50:20.46 0

夕暮れ時の灯台の麓・・・
梨沙子はさざ波の音に耳を傾けながら水平線の彼方を見つめていた

遠く・・・・・・遥か遠く・・・・・・・・・・

夕日で真っ赤に染まった海面を眺めているといろんなことがどうでも良くなってくる
波の音は耳に心地好く、梨沙子を身体の奥から癒した

・・・

ふと梨沙子は目を伏せ苦笑いをした
このまま全てを投げ出して何処か遠くに行ってしまいたい、なんて柄にも無くロマンチックな事を考えてしまったから

・・・

船旅を暫く経験すると人間としての器が劇的に成長するという
自分の考えていた事、悩みが海の雄大さに比べてどれだけ小さいかが身に沁みる様に判ると
梨沙子はそれが今何となく分かるような気がした
心地よい潮風に煽られていると全てを忘れてしまいそうだ

・・・

梨沙子は足元の小石を拾い上げると海に向かって投げた
小石は音を立てる事も無く波の中に吸い込まれていった
そんなどうでもいいことが少し面白かったりした


125ななしぼしゅうちゅ:2012/10/14(日) 18:56:42.60 0

梨沙子は瞼を閉じ深く息を吸い込んだ
自分の信念を疑ったことはない
何時だって自分の行動は正しいと思っていたしその責任だって背負ってきた
・・・・しかし今自分は揺れているのかもしれない  この波の様に

遠くでシャチが海面で跳ね、続けてもう一頭がジャンプした
・・・親子だろうか・・・

・・・

パパ、どうしてイルカはジャンプするの・・・?

ジャンプを行うのは海面に身体を叩きつけることで全身に付着した微生物を払うため・・・とか単に遊びだとも言われている
シャチやイルカの尾鰭が魚達と違い上方向を向いているのは上下の動きがし易いから
定期的に水面に顔を出し呼吸を必要とする哺乳類の水生生物にはその構造が必要不可欠なのだという

・・・

幼い頃父に教えて貰った話を思い出した

・・・・・

風が少しづつ冷たくなってきた

・・・!

遠くから砂を噛む音が聞こえてきた   靴の音ではない機械的な足音・・・

・・・・ライダーだろう

126ななしぼしゅうちゅ:2012/10/14(日) 19:00:29.44 0

梨沙子は振り返らずに話しかける

「・・・ねぇ知ってる? 海水ってさ、本当は水じゃないんだって、びっくりじゃない?」

・・・

「この時間の海ってあんまり来た事なかったけど結構いいね  スッキリした」

・・・

「ねぇ、あなたは大切な人はいる?」

梨沙子は突然そんな事を聞いてきた

「私はね、自分が一番大切  まぁ人間なんて皆そうに決まってるよね
表面上は取り繕っているけれど結局は自分が報われなければ意味無いんだから」

・・・

「例えば他人の方が大切と明言する人がいてもその人は本当に聡明だと言えるかな?
それは人を差別してる事になる  無意識のうちにね・・・」

・・・

127名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 19:03:24.51 0
続きキターー!
128ななしぼしゅうちゅ:2012/10/14(日) 19:10:40.75 0
※千奈美にここまでこんな展開でした

「真野さん、いろいろ教えて下さい!  クフフ・・・♪」
「え、えりぽん、あなたもライダーだったのね!?」

「なでしこがオーズッキに突っ込んだ! やめて! かのんちゃああん!」

「勝田ちゃん!デレードは全てを破壊するものよ!」
「イツメン達が消えちゃった・・・これから私はどうすればいいの・・?」
「あなたに友達なんて最初からいなかったの」

「愛理! なっきぃ! 舞! 熊井ちゃん! ちぃ! 皆やられちゃった・・」
「勝てると思ってたんですか?」
「あなたは何者なの!?」
「通り縋りの仮面ライダーですよ」

「生田・・・好きだよ・・・」
「・・新・・・垣・・・さん・・・」

今ここ

9枚のカード集めました→コンプリートフォームになりました→ライダーキックしました

エンディング

129名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 19:34:37.62 0
なんで展開を先に言うんだよw
面倒くさくなったのか
130ななしぼしゅうちゅ:2012/10/14(日) 19:53:36.36 0
>>129
なんか皆何となく想像ついてると思いました(笑)
それに先に言っとかないとやっぱあれじゃないですか
これいつ終わんの?ってなりますし
まぁ現時点での予測ですけど
分かりました、微妙に変えます(笑)
131名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 21:11:17.15 0
今日は終わりか
132名無し募集中。。。:2012/10/14(日) 21:52:28.71 0
へんしーん
133名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 00:10:35.04 0
ゾクゾクするねぇ
134ななしぼしゅうちゅ:2012/10/15(月) 00:40:25.60 0
>>133
あー、この場面何回も書き直したんでそう言ってもらえると嬉しいですね
135名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 01:38:59.11 0
あげとくか
136名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 01:42:19.74 0
ディケイドみたいに仮面ライダーイクタの世界とは別のめん王の世界だったりイクタの世界だったりするのかな
137名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 04:07:46.86 0
138名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 05:42:51.15 0
139名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 06:34:44.73 0
140名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 10:00:52.42 0
141名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 11:40:39.17 0
142名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 12:11:38.22 0
143名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 13:27:55.18 0
144名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 14:52:51.46 0
145名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 16:02:19.05 O
プロット位までは思い付いても文章にまで発展できない…
146名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 17:18:44.18 0
思い出にプロット載せとけ
147名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 18:38:08.48 0
せやで
148ななしぼしゅうちゅ:2012/10/15(月) 19:01:33.96 0
前回の!仮面ライダーデレードは?

「み〜ずき!」
「きゃっ!え、えりぽん、何するの?」
「へへ〜また少し大きくなったんやない?」
「ちょ、ちょっとやめてよ・・・アァ…アァ…」
「ズルいとよぉ、そんな可愛い顔しておっぱいもそんな大きいなんて・・・」

衣梨奈は口を尖らせた

「えりぽん!  もう許さないんだから! へんし・・・アァ・・・アァ・・・」

衣梨奈に胸を揉みしだかれ聖は力が入らなくなった

「くふふ♪ 観念するとよ〜みずき〜」

衣梨奈の指先は聖の深い所まで侵入してきた

「や・・・め・・・」

衣梨奈は聖の耳元で囁いた

「えりがたっぷり味わって あ・げ・る?」
「アァ・・・アァ・・・」

そして聖は堕ちていった・・・
149ななしぼしゅうちゅ:2012/10/15(月) 19:03:46.66 0

「僻み・・・かも知れないけど私は学校の”先生”が嫌いだった
もっと言えば教師を志す人が嫌いだった
人に教えたい、なんて烏滸がましいなんてもんじゃない・・・自惚れてる
何故なら人を本当に平等な目で見ることが出来る教師なんて極僅か・・・
誰だって活気があって器量が良い生徒には気を良くするし面倒臭くてトロい生徒には関わりたくないって思う
勿論口には出さないけどね
だって自分が”できた生徒達”と理想的なクラスを作り上げていくのを夢見て教師になっているのだから
クラスの中心にいるはあくまで自分なのだから」

・・・

「でもね?さっき会った子は・・・自分を犠牲にして他人が幸せになってくれることを願っていた・・・
私はそれが許せなかった
そんなのは偽善   ただの自己満足
自分が身体を張ったという優越感に浸っているだけ
もし自分が報われなければ犠牲になったことを絶対に後で後悔する・・・
それに掴んだ幸せが実は犠牲の上に成り立っていたことを知ったらその子はどう思うかな?
間違い無く惨めな思いをするでしょうね
悔しくて・・・悔しくて・・・その子の事を恨んでも不思議じゃない・・・」


【PLEASE.....】


150ななしぼしゅうちゅ:2012/10/15(月) 19:05:59.16 0

「でもここに来て判らなくなった
そう考えていたのは私がずっと一人だったからだし  
仲間の方が大切・・・それがその子にとっての幸せならそれも有りなのかも・・・ってね」

梨沙子は魔法陣から銃を呼び出した

「だから明日答えを出しに行く  自分の考えが間違っていない事を証明しにね」

梨沙子は振り返るとライダーに銃を突き付けた

「私はね?  メンドクサイのは嫌いなの
私にはゼロか百しかない  あんたが敵なら徹底的に潰す・・・ただそれだけ」

梨沙子は首を少し傾け眉を顰めた

「あんた・・・デレード・・・ね・・・確か大義は世界を破壊する者だか何だか・・・」

「!!」

自分の正体を梨沙子が知っていたことにデレードは驚いた様子を見せる
梨沙子は指輪をはめるとベルトに翳した

『ウォォォウタァァァア』

場にそぐわないやたらと騒がしいベルト音声が響き渡る

151ななしぼしゅうちゅ:2012/10/15(月) 19:07:51.81 0

「私は今幸せ、・・・目的があってそれをそれを遂行できるだけの力があるのだから」

「!」

ふん、と鼻を鳴らし梨沙子は威嚇するように一発の銃弾を放ちデレードの頬を掠めた

【PREASE.....】

梨沙子は手を空向かってに翳すと頭上に魔法陣が出現する

『スイスイスイ〜♪』

魔法陣を潜った梨沙子は夕日に輝く深藍のライダーに変身した
潮風に靡く漆黒のマントを翻す

「さぁ、ショータイムよ」


ーーー
ーーーー

152名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 19:10:56.08 0
さぁ、ショータイムだ!
153名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 19:35:17.58 0
つながりが全然わからん
154名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 19:52:57.58 0
適当だろ(笑)
155名無し募集中。。。 :2012/10/15(月) 20:02:16.43 0
デタラメあらすじ
156名無し募集中。。。 :2012/10/15(月) 21:04:39.75 0
クライマックスシリーズ
157名無し募集中。。。 :2012/10/15(月) 21:59:55.67 0
158名無し募集中。。。:2012/10/15(月) 23:24:43.15 0
ライスピやっとデルザー篇で全員集合して盛り上がってくるって時にまた来月休みかよ
ページ少なくていいから週刊にしてほしー
159名無し募集中。。。 :2012/10/15(月) 23:43:49.98 0
【速報】生田衣梨奈はヒーローが大好き
160名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 00:21:12.07 0
>>159
ガキさんの次に好きとかあったね
http://ameblo.jp/morningmusume-9ki/entry-11380512013.html
161名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 01:17:17.62 0
確か好きなのがWとゼロノスとボウケンピンクだったか
162名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 01:22:11.82 0
確かユーストリー娘。だったな
あの時9期がガキさんって呼んでいいよみたいになったはずなのに結局うやむやになった
163名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 04:08:52.26 0
164名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 05:22:18.70 0
165名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 10:00:49.99 0
あぶね
166名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 12:26:09.29 0
へんしん
167名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 14:08:51.79 0
尻軽ちゃんじゃないわ
168名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 16:00:04.65 0
プリーズ
169名無し募集中。。。 :2012/10/16(火) 17:48:07.63 0
たなさたん!
170ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:36:09.15 0
>>153
分かり辛かったですね
あらすじはデタラメなんで無視して大丈夫です
171ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:38:19.34 0

「・・・ん、・・なくん!」

「衣梨奈君!衣梨奈君!」

むにゃ・・・あれ新垣さん? どうしたんですか・・・
・・あれ?そんな帽子被ってましたっけ・・・メガネも掛けて・・・心なしか恰幅も良くなったような・・
ずいぶん個性的になられて・・・・・・・

「きゃああああああああああ」
「ぐお!」

男は衣梨奈に蹴り飛ばされて床に倒れ込んだ

「落ち着きなさい! 私は鳴滝! 君はデレードに眠らされていたんだ!」

灰色のヨレヨレのコートを羽織った中年の男は鳴滝と名乗った

「知らない! 新垣さん! 新垣さん! どこ!?」
「いや、それは恐らくデレードが化けていたんだ  奴に変身できない者はいない  奴は異世界のライダーにも変身できるのだ」

衣梨奈は目を閉じ耳を塞ぎ叫んだ

「うるさい! キモい! 臭い! 気色悪い! 汚い!」
「臭い・・・か・・・?」

鳴滝はリアルにショックを受けた



172ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:40:12.88 0

「と、とにかく君を保護する、ほら行こう」

鳴滝は衣梨奈の方へと歩み寄る

「いやああ! こっち来んな! 新垣さん! 助けて!!」
「だから新垣里沙は偽物だ!! いいから私と共に来てくれ!」

鳴滝は衣梨奈の腕を掴むとグイッと引っ張る

「えりに触るなあああああああああああああああ」

ゴン!

衣梨奈は備え付けで置いてあった灰皿を掴むと渾身の力を込めて鳴滝の頭を殴りつけた
(*良い子はマネしないで下さい)

「うごっ!?」

鳴滝は意識が飛び気を失ってしまった
その時部屋の電話が鳴り響いた

「はいもしもし・・・あ、はい、もう出ます・・・はい・・はい・・・あ、延長料金ですか・・・?
あの・・・入れ替わりで人が入ったんで・・・はい・・・その人がまとめて払いますんで・・・
・・はい・・宜しくお願いします・・・」


ーーー
ーーーー

173ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:41:39.66 0

はぁ・・・・はぁ・・・・・

デレードは地面に倒れ動けなくなっていた
既に装甲の殆どが破壊されている
仮面ライダーリィサーコになった梨沙子に全く歯が立たない
力の差は圧倒的だった  

「あはははは、ねぇ、何あんた、全然大した事ないじゃない」

リィサーコはデレードの頭を踏みつけた  足裏で捩じり仮面に罅を入れる

「うっ・・うぅ・・・」

リィサーコはそのままボロボロのデレードを上から銃で撃ちまくる 
甘さなど無い  残酷なまでに潰そうとする
銃弾を乱発されて鎧の破片が飛んでいく

「ふふ・・・とんだオママゴトね・・・」

リィサーコは銃をブレイドスタイルに切り替えると虫の息になっているデレードに容赦無く突き刺した
唸り声を上げるデレード
リィサーコは笑いながら剣を逆手に持って何度もスーツに刃を刺し込んでいく
鎧が剥げ素肌が剥き出しになっていく

「うっ・・」
174ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:43:58.47 0

刃が肌にかすり皮膚から血が噴き出してきた
梨沙子は手加減などしない
自分の敵は完膚なきまで叩き潰す
決して相手に隙を見せてはいけない  それが勝利の法則
梨沙子はそう信じている 

「いいこと教えてあげる
私はね?ライダーバトルを活性化させるために投入された戦いのエキスパートなの
最低でも二人・・・いや、三人がかりで来ないと勝負にならないね
一対一(サシ)で勝とうなんて甘すぎ
加えてこのウォータースタイルは水辺ではその恩恵を受けていつも以上の力が出せるようになる
つまりあんたには最初から勝ち目なんてなかったってこと」

はぁ・・・はぁ・・・
デレードは段々と目が霞んできた

「あんたのこと、知らないとでも思った?この戦いに参加表明をした時全部聞いてるから、タチバナのオッサンに
あんた自身が知らないことまでね」

「・・・・・・え?」


ーーー
ーーーー

175ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:51:20.29 0

「・・・う〜ん・・痛たたた・・・」
「お客様、お気付きになられましたか?」
「ん?ここは?そうか、私は殴られて気絶していたのか」
「お客様、大変申し訳ないのですが他のお客様との兼ね合いもございますのでそろそろご退室の方よろしいでしょうか・・?」
「何?私は客じゃない!言われなくても失礼するよ」
「あ!お待ちくださいお客様」
「なんだね!?」
「伝票をお忘れですよ  こちらをお持ちいただいてレジでお会計の方をお願いします」
「・・・・・・え?」


ーーー
ーーーー



「・・・それは本当ですか?」
「ええ、そう  あんたは騙されてたって訳 タチバナは最初からあんたをセンターに抜擢するつもりなんてなかったの」
「・・・そんな」

辺りは日も落ちてすっかり暗くなっていた
デレードはリィサーコに突き付けられた衝撃の事実を受け止めきれないでいた
本当かどうかは分からないが確かめる必要がある
その前に衣梨奈にもう一度トライするべきなのか・・・
デレードが考えているとリィサーコが口を開いた
176ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:53:54.51 0

「まぁどの道あんたの旅はここで終わりね  あんたを倒して明日はイクタ・ディエッグそれからG3-Mも潰す事にする」

デレードはスーツの異常を確かめる  肩口、胸、膝や肩の関節部の鎧が砕けていた
ダメージは軽くないが動くことはできる
デレードはリィサーコを押し退けるとゆっくりと立ち上がった

「あれ? まだやる気? あはははっ  バカな子」

リィサーコは回し蹴りを叩き込みデレードを吹き飛ばした
デレードは回転しながら遠くまで蹴り飛ばされ砂塗れになる
リィサーコはベルトに指輪を翳した

『バインド』

【PREASE.....】

デレードを取り囲むように数多の魔方陣が出現しそこから飛び出した鎖の束が渦を巻きデレードを縛り上げた

「動けないっ・・・」

リィサーコは剣に指輪を翳した   指輪に反応した剣が唸りを上げる

『ウォォォウタァァァア』

【SLASH  STRIKE!】

177ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:56:41.32 0

「ベルトを壊せば再起出来ないでしょう  もう終わらせてあげる 消えて」

リィサーコはリィサーソードガンを縦に構え左手を剣先に軽く添える

デレードは背筋が凍りついた
リィサーコはデレードのベルトに狙いを定めている  ベルトを壊されたら終わりだ
デレードは必死にもがいてカードを掴んだ

「か、勘違いしないでよねっ! ま、まだ本気出してないだけだしっ
私が本気出したらヤバいんだから! ほ、ホントなんだからね!」

「何・・?」

リィサーコの指がピクリと動く
まさか何か切り札が・・? この展開にしたのは油断させて何かを仕込む為のフェイク・・?

思索を巡らすリィサーコの判断が僅かに遅れた
次の瞬間、一瞬昼間になったかのような光が辺りを包む

「くっ・・」

目が暗闇に慣れてしまっていたためリィサーコは思わず手で目を覆う

【ATTACK  RIDE  INVISIBLE】

光が消えると同時にデレードの姿も消えていた


178ななしぼしゅうちゅ:2012/10/16(火) 18:58:57.26 0

・・・どこ・・・?

見渡しても全く気配がしないのでリィサーコは焦り出す

『ディフェンド』

【PREASE.....】

どこからデレードが現れてもいいように自分の周りに水の壁を作る

「・・・・・」

しかし5分経っても10分経っても一向にデレードは攻撃してこない

・・・

・・・


「・・・・・逃げられた・・・!」


20分経った所で梨沙子はようやく気付いたのだった


ーーー
ーーーー

179名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 19:12:41.32 0
りーちゃんアホすwww
180名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 20:23:35.34 0
プリーズの綴り
181ななしぼしゅうちゅ :2012/10/16(火) 20:33:46.32 0
こんな私をどうか許して下さい
182名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 20:37:54.13 0
そこ言わんのかいっ!
183名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 20:48:21.50 0
ル*’ー’リ<ちゃんと謝って!
184名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 21:57:39.62 0
へんしーん
185名無し募集中。。。:2012/10/16(火) 23:29:24.08 0
おやすみ
186名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 00:57:30.68 0
デレードもセンターになれるって体でライダーバトル参加したのか
ちょっと可哀想だなセンターになる資格最初から無いとは
187ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 01:17:33.51 0
その辺も含めてこれから詰めて行きます
どうか最後までお付き合い下さい
188名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 03:10:06.21 0
寝る
189名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 04:53:38.36 0
190名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 06:40:58.17 0
おぱよ
191名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 07:11:28.96 O
今日は仕事休みたいなあ
192名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 10:00:58.60 0
193名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 11:30:32.61 0
194名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 13:11:22.57 O
195名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 15:55:17.19 0
196名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 16:07:51.46 0
☆EVERYNIGHT
197名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 17:59:55.43 0
198ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 18:33:27.17 0

これまでの!仮面ライダーリィサーコは・・・?


「なんでそんな条件引き受けちゃったの!?」

「私たちはアイドルだよ?センターを決めるのは歌とダンスと顔と人気とオーラでしょ。」
「ほんっっっっとにくだらない!」
「このシステムおかしいと思わなかった?潰したいと思わなかった?
私は潰さないといけないと思ったよ。だから偉い人に言ったの。 」
「私は絶対優勝しないといけないの。
ライダーバトルには優勝しちゃいけない人が多すぎるんだから。」

『ルパッチマジックタッチゴー!』

「だ、だれなの!?まさか、G3−M!?」

「ううん、違う。」
「そう、私は梨沙子、仮面ライダーリィサーコ。」

「さぁ、ショータイムよ・・・」
199ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 18:35:54.00 0

魔法の指輪、リィサーコリング・・・
今を生きる魔法使いは、その力を両手に宿し・・・
絶望を・・・希望に変える・・・

♪〜

マジか! マジで! マジックだ! SHOW TIME!♪

チャ〜チャラチャラッチャ〜♪

〜〜

昨日  今日  明日  未来
すべての涙をおおおおお

(SHOW TIME!)

宝石に変えてやるぜ
マジか! マジで! マジックだ! SHOW TIME!♪

仮面ライダーリィサーコは・・・

楽しい時を作る企業、バンダイと・・・

ご覧のスポンサーの提供で、

お送りしました
200ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 18:38:25.01 0

CM〜

リィサーコリングで!!

『シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!』

変身!

『フレイム』

ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!
さらに!
スタイル変幻自在!!

『ウォーター』
『ハリケーン』  *別売りです
『グランド』    *別売りです

リィサーコリングで魔法を操れ!!

『ルパッチマジックタッチゴー!』
『チョーイイネ!』
『キックストライク!』
『サイコー!』

指輪を使って勝利を決めろ!
デラックス・リィサーコライバー!!!
(リィサーコリング3個付属!!)
201ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 18:40:22.96 0
↓以下ちゃんとしたやつ
202ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 18:45:15.33 0

「ディケイド!」

衣梨奈は歓喜の声を上げた  
それもその筈、公園で透明生命体を相手に訓練を続けていた衣梨奈の前に突然現れたのは聖が変身するディエッグと対をなすライダー、ディケイドだ 
正確にはディケイドをモチーフにしたライダーだろう
マゼンタに白が重なってそれを黒の線が包み込んでいる
その美しいフォルムに衣梨奈はうっとりした

「ディケイドもライダーバトルにおったなんて・・・えりもディケイドがよかったっちゃん
いろんなライダーに変身しながら戦うなんてカッコいいと!」

褒められて気を良くしたライダーはデレデレしながら自己紹介した

「えへへ・・・こんにちは、生田さん  私はデレードと申します」
「デレード?変な名前・・・」
「うっ・・・」

空気をあまり読まない衣梨奈は思ったままの言葉を純粋に口にする
ちょっぴり傷ついてしまうデレード
しかし直ぐに気を取り直し衣梨奈に呼びかけた

「生田さん、ちょっとお願いがあるんですけど、私と来・・・」

「ねぇねぇ、キメ台詞言って!」

203ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 18:49:29.36 0

「ほらほら!通り・・」
「あ、あぁ・・通り縋りの仮面ライダーだ、覚えておけ!」

右手をフレミングの法則みたいに構えるデレード

「きゃーーーーカッコいいーーーーーー!!」

ピョンピョン飛び跳ねる衣梨奈
衣梨奈はデレードの直ぐ傍まで近寄ってきた

「ねぇねぇあんた誰? デレードなんてライダーバトルのリストの入ってなかったやん
どういう事? えりがライダーって知っとったと? イクタだから?
それよりあんたディケイドみたいにカードを使って変身できると? 見せて見せて!」

覗き込むような表情で一気に話したてる衣梨奈
思いっきりタメ語だが自分より先輩の可能性を考えていないのだろうか
無邪気な衣梨奈にデレードは調子が狂ってしまう

「私はライダーバトルに参加していないんですよ
ただライダー達を倒す事でそのライダーの力を手に入れる事は出来ます」
「へー、カッコいいと!」

デレードは思いの外衣梨奈が自分に興味を示しているのを見て安心した
警戒心はゼロと言っていい
これは上手くいくと踏んでデレードは切り出す

「生田さん、私と来てください  タチバナの人が呼んでいます」

204ななしぼしゅうちゅ:2012/10/17(水) 18:52:25.19 0

「え?それはダメ」
「ど、どうしてですか!?」

急に真顔になってサラッと拒否する衣梨奈
即答でOKの返事をしてくれると思っていたのでデレードは焦り出す

「ライダーバトルに参加してないライダーなんておかしいっちゃん!どうしてタチバナと関係があると?
それに知らない人にはついていっちゃダメって言われとおし
まずあんたが誰か教えて」
「そ、それは・・・」

小学生みたいな事を堂々と言う衣梨奈
しかし何も考えてないかと思っていたが意外と核心を突いてくるのでデレードは焦り出す

「教えられんと?  だったらえりが力ずくであんたの正体を暴いてやるっちゃん」

衣梨奈はナックルを左の拳に叩きつきた

『レ・ジ・イ』

「変身!!」

『フィ・ス・ト・オ・ン』


ベルトから黄金の光が発せられ、衣梨奈は白い鉄の様な鎧に包まれる
顔面には十字架を模した黄金のバイザーが取り付けられており、西洋の騎士を彷彿とさせる
衣梨奈は仮面ライダーイクタになった
205名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 18:54:39.21 0
ナマタのくせに正論をw
206名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 18:57:46.16 0
レ・ジ・イ
207名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 19:25:53.70 0
208名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 19:39:58.78 0
ちょっと似てるな
209名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 20:37:51.18 0
210名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 21:52:04.67 0
211名無し募集中。。。:2012/10/17(水) 22:35:06.85 0
212名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 00:10:28.70 0
213名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 00:14:36.98 0
おやすみ
214名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 00:37:29.92 0
(。・∀・。)ノお休みなさい
215名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 01:44:05.77 0
216名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 04:09:36.82 0
217名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 05:53:05.60 O
ノリ*´ー´リ
218名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 06:41:10.97 0
おぱよ
219名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 09:02:18.67 0
220名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 11:33:10.16 0
221名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 12:34:39.64 O
道重は変態!
222名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 13:37:37.67 0
へんしーん
223名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 15:31:01.21 0
224名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 17:29:38.45 0
225名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 18:55:58.98 0
226ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:09:46.77 0

「ライダーバトルならえりは負けんと」

変身した衣梨奈にはそれなりの風格が漂っていた
ライダーバトルだってもう初心者じゃない
本気でセンターを目指して戦っているのだ

「しょうがないですね・・・あまり手荒な真似はしたくなかったんですけども」
「え!?これは・・?」

突然デレードにビリビリとしたオーラを感じる
自然と手足が震えだす
思わず生唾を飲み込むイクタ

この相手は素人じゃない・・・数々の戦を潜り抜けてきた百戦錬磨の強者だろうとイクタは本能で感じた
気が付くとイクタは仮面の下で冷や汗をびっしょりと掻いていた
・・もしかして・・・えり、とんでもないライダーに勝負を挑んでしまったと!?

「速攻で終わらせてあげます」

デレードはイクタに向かって突っ込んできた
イクタは身構える

「あっ・・・」

「・・?」

227ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:11:45.93 0

イクタに一撃を喰らわせようとしたデレードは小石に躓いてしまった
か弱い声を上げてすっ転ぶデレード
イクタは引いてしまった  かなりダサい
何かこっちまで恥ずかしい気持ちになる

「ん?」

イクタはデレードが転んだ拍子に落とした黒いケースを拾い上げた
中を開けたイクタは目をキラキラさせた

「これ! ライダーカードやん! 生写真も、わ! 平成ライダーのカードもある!」

ケースから次々とカードを取り出していくイクタ

「か、返して!」

それを見たデレードは慌ててイクタに掴みかかった
イクタはそれをサラリとジャンプしてかわすと踵落としを叩き込む

「ぐおっ」

地面に叩きつけられるデレード

「痛たた・・・もぉ!怒りましたよ!」

頭に血が上ったデレードはイクタに殴り掛かった
イクタはデレードの拳を簡単に受け流していく

・・・なん!?この素人みたいな動き・・・

228ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:14:19.37 0

デレードのモーションはスロー再生されているかのようで目を瞑っていても避けられる
今まで様々なライダーと戦ってきたがこんなトロ臭いライダーは初めてだ
バトルをしたことが無いのだろうか  そうだとしても透明な敵相手に戦闘のコツを掴む訓練は行うべきである

・・・ちゃんと練習してきたん・・・?

自分の抱いていたディケイドのイメージが崩れていき幻滅してしまうイクタ

『イ・ク・タ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

ベルトからの電子音声と同時にイクタは熱く燃えたナックルをデレードにブチかました
派手な音と共に身体から再び地面に叩きつけられるデレード
赤子の手を捻っているみたいだ
イクタは一瞬自分が突然強くなったのかの様な錯覚を起こす
将又やっぱりこのライダーが雑魚なのか・・・

「う・・・うぅ・・・」

デレードはヨロリと起き上がり匍匐でイクタに擦り寄り足にしがみ付いた

「・・返して下さい、お願いします」

デレードは泣きそうな声で懇願する
イクタはさすがに少し可哀想になってきた
これでは弱い者虐めをしているみたいではないか
しかしこのライダーカードは魅力的でもあった

「もうちょっと待って、まだ全部見て無いけん」

229ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:17:30.03 0

そう言うとイクタはカードを漁り始めた
生写真は綺麗に区分けされている
ライダーカードもなでしこ、オーズッキ、ゲンキックン、その他にも様々だ
その中からとっておきの一枚を見つけてイクタは歓喜した

「めん王やん!えり電王メッチャ好きやけん、このカードえりにくれん?」
「えぇ? それは・・・」

デレードは明らかに困った声を上げた
のび太の気持ちが今少し分かる気がした
どうしようか迷っていると突然めん王のカードが輝きだした

「うわっ」

イクタは眩しさで思わずカードを落としてしまう
デレードはそれを貪るように拾い上げた

「生田さん・・・よくも私をここまで辱めてくれましたね・・・許せない!」

デレードは拾い上げたカードをベルトにスキャンした

【KAMEN  RIDE  NEW  MEN‘−O】




230ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:20:45.38 0

デレードはめん王のカードを使って紺のライダーに姿を変えた
鋭く尖った赤い目をしている
めん王にも見られた線路形の銀のラインが身体に入っているが
めん王と比べて全体的にシャープな形状をしている

「カメンライドキターーーー!!  それもNEW電王やん!」

めん王のカードが覚醒しデレードはNEWめん王に姿を変えた
イクタは生で見るNEWめん王に興奮して踊りだした

「余裕でいられるのも今のうちですよ・・・」

背中にしょっていた大きな銃剣を両手で掴むと形状を釣竿に変化させた
NEWめん王は釣り糸をイクタに引っ掛け宙高く釣り上げた

「わああああああ」

高く舞い上がり手足をバタつかせるイクタ
NEWめん王は素早くその落下地点に入りイクタが落としたカードケースを拾い上げると釣竿を斧に変化させイクタに降下してくるイクタに向かって降り抜いた
轟音と共にイクタスーツに衝撃が走る
吹き飛ばされたイクタはフェンスに激突してしまう
ぐぅ・・・と唸り声を上げた
イクタは一撃でスーツが半壊してしまった

マズイと・・・やっぱりNEW電王は強いっちゃん・・・

こうなったら・・・

231ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:22:59.67 0

斧を銃に変化させたNEWめん王はイクタに銃弾を撃ちつけてきた
イクタはそれを素早く避け前方向に向かってジャンプすると連続してハンドスプリングを繰り返し一気にNEWめん王に詰め寄った
その間にも被弾していくが全壊しなければいいとイクタは考えていた
そしてNEWめん王の懐に入り込んだイクタはめん王が銃を持つ手を思いっきり蹴り上げた
反動で銃を空中に飛ばしてしまうNEWめん王
イクタは勢いよく跳び上がり銃を掴んだ
それにより銃が再び銃剣に戻った
イクタは躊躇なく叫んだ

「カウントは10!」

ピピ…
【COUNT  UP!】

NEWめん王の手を離れ音声認識となった銃剣がそれに応える
次の瞬間イクタは姿を消した

10,9,8 ・・・

それと同時にNEWめん王は風の刃に切り刻まれる
驚異的なスピードでスーツの全身に罅が入っていきあっという間に崩壊していく

3,2,1 ・・・

【COUNTER  SLASH!】

232ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:25:22.39 0

気が付くとイクタは太陽の真下で剣を縦に振りかぶっていた
NEWめん王は全身の関節部の鎧が粉砕され動くことが出来ない

「その命、神に返しなさい」

イクタはNEWめん王に向かって剣を一線に貫いた

「きゃああああ」

イクタはNEWめん王に背を向け銃剣を静かに振り下ろした
時間差で火花が飛び散りだし亀裂が広がっていく
軈てNEWめん王の鎧は粉々に砕け完全に大破した

「あ・・・あぁ・・・」

ベルトが身体からずり落ちめん王は少女の姿になった

「あ、あれ?もしかして・・・」

振り返ったイクタが指差すと一人の少女がへたり込んでいた
少女は顔を赤らめドライバーとカードケースを拾い一目散に去って行った

「お、覚えてなさーーーいっっ///」



ーーー
ーーーー

233ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 19:27:35.00 0
ようやくここまで来た
234名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 20:13:54.63 0
終わりが見えねぇな
235ななしぼしゅうちゅ:2012/10/18(木) 20:19:49.06 0
次が最後です
236名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 20:37:55.91 0
ほほぅ
237名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 20:45:04.81 0
前スレの作者マジで消えたな
238名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 22:07:24.65 0
出てこないだけでしょ
239名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 23:43:02.25 0
240名無し募集中。。。:2012/10/18(木) 23:46:01.57 0
デレード生田より後輩なのか?
241ななしぼしゅうちゅ:2012/10/19(金) 00:03:02.91 0
この時点でデレードの正体分かったら神ですね
242名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 01:31:09.77 0
へんしーん
243名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 03:30:12.44 0
244名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 04:57:05.69 0
245名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 08:18:57.55 0
ぉぱょ
246名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 09:20:24.40 0
247名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 11:12:33.67 0
248名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 11:35:06.00 0
保全するにしてももっと何か書けよ
一文字保全とか恥ずかしくないの
249名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 12:55:05.12 0
金曜日の午後
250名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 15:00:27.35 0
たなさたん!
251名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 15:29:21.77 0
ブラックサタンみたいだな
252名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 17:13:40.97 0
れいなの髪はアメリカンショートヘアー
253ななしぼしゅうちゅ:2012/10/19(金) 17:33:45.06 0
ちょっと番外編的なやつ投下してもいいですか?
あんまりライダー関係ないですが
254名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 17:47:24.43 0
どうぞどうぞ

ていうかこのスレもうあんた待ちでしかないからw
255名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 18:58:06.69 0
保全
256名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 19:31:15.09 0
>>253
どうなった?
257名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 20:24:42.52 0
タトバ!タトバタトバ!
258ななしぼしゅうちゅ:2012/10/19(金) 21:37:46.99 0
川*’ー’)<これまでのあらすじやよー
7時になっていつものように意気揚々と投下しようとした作者ははふとテレビをつけたんやよー
そしたらまさかの連敗を繰り返す巨人が今日もやられててそれをを見てショック過ぎて死んでしまったんやよーオーデンと共に

ちょっと直しを入れつつ更新は明日の昼になりそうやよー


259ななしぼしゅうちゅ:2012/10/19(金) 21:38:25.16 0
川*’ー’)<これまでのあらすじやよー
7時になっていつものように意気揚々と投下しようとした作者ははふとテレビをつけたんやよー
そしたらまさかの連敗を繰り返す巨人が今日もやられててそれをを見てショック過ぎて死んでしまったんやよーオーデンと共に

ちょっと直しを入れつつ更新は明日の昼になりそうやよー

最初からクライマックス 巨人若背水の陣2645
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1350647628/



260ななしぼしゅうちゅ:2012/10/19(金) 21:41:39.32 0
川*’ー’)<二重連投すみません
261名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 21:47:37.39 0
そんなに巨人に入れ込んでたんかw
262名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 21:50:26.65 0
外伝の人の動揺ぶりがよく伝わってくるあらすじだったw
263名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 21:50:35.98 0
巨人今日も負けたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
264ななしぼしゅうちゅ:2012/10/19(金) 21:55:46.06 0
川*’ー’)<うわあああああああ
負けたああああ
もう終わりだあああ
クライマックス制度廃止にしろおおおおおお

てか中日TUEEEEEEEEEEEEEEE

最初からクライマックス 巨人若背水の陣2645
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1350647628/
265名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 21:59:55.65 0
へんしーん
266名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 22:00:43.21 0
野球はわからんが巨人がネタチームになってるってことかw
267名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 22:13:29.62 0
圧倒的な戦力でリーグ優勝しておきながら短期決戦で大惨敗
こんな恥ずかしい球団ないわ
268名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 22:35:01.56 0
キックストライク!
サイコー!
ヒーヒーヒー!
269名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 23:21:06.07 0
こよみちゃああん
270名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 23:23:01.17 0
他の外伝さん来てくれてもええんやで
271名無し募集中。。。:2012/10/19(金) 23:53:58.09 0
wikiもう更新されてないからどうかね
272名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 00:04:55.79 0
273名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 00:07:37.59 0
ウルトラマンなら書けるんだが
274ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 01:09:11.06 0
川*’ー’)<愛ちゃんはもう寝るやよー
275名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 02:21:19.84 0
おやすみ
276名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 04:16:46.52 0
尻軽ちゃんあげ
277名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 07:15:52.81 O
||c||* ^_〉^)<まーちゃんも仮面ライダーになりたーい
278名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 09:15:03.26 0
仮免ライダー
279名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 11:12:59.48 0
レジイ
280名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 13:05:09.42 0
しょっぱいねー
281ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:22:25.33 0

拝啓、江戸川北高校の皆、お元気ですか? ボクは元気です
こっちの学校に来て、3週間、毎日が輝いています
クラスメイトは僕にとっても親切で
とにかく、女の子はみんな可愛くてお淑やか
カリキュラムはちょっと特殊だけど・・へっちゃら
そんな感じで・・・凄く、凄く楽しくやっています

・・帰りたい・・

「召使い! こんな所におったと!? もぉ、探しよっちゃったけんね!
さっさと明太子パン買って来ぉい!」
「え?意味分かんない! ボク探すより自分で買って来た方が速いでしょ!?」
「はぁ!?あんた主人に逆らうつもり!?」
「そういうつもりじゃなくて・・・」
「ほら、さっさと行くよ! 明太子パンが売り切れるけん」
「や、やだ!」
「ほら速く!」
「帰りたい!」
「帰らせん!」
「あああああ・・・」

282ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:25:16.40 0

・・・一樹君・・どうしていつもニーナと一緒にいるの・・・?
・・・あんまり他の女の子と仲良くしないでほしいな
・・・だって私は・・・あなたのことが好きだから・・・

トクン・・・

胸が苦しい・・・
あの子犬のようなあどけない眼差しに・・・私優梨はゾッコンですっっ///
優梨はいつもあなたといっしょにいたいの・・・
私だけが独占したい・・・
でもどうすればいいの?
あんなに大好きだった数学がこんなにも私を苦しめるなんて・・・
あぁ・・・神様・・・恋の方程式が解けません・・・

「あれ、優梨、こんな所でどうしたの?」
「あ、真実、みなも・・・実は・・」


〜〜





283名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 14:25:36.07 0
おぉ新しい外伝きた?
284ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:28:22.64 0

「えぇ!?一樹君が好きになった!?」
「しぃぃ!声が大きいよ」
「ゴメンゴメン、でも本当なの?」
「・・うん」
「じゃあさ、コクっちゃいなよ!」
「えええ!?」
「大丈夫よ!優梨は告白成功率100%なんだから!」
「そうだよ!絶対上手くいくよ!」
「二人とも・・・ありがとう・・・私頑張る!」

〜〜〜

中庭のベンチにて

「はぁ、ボク何でこんな事やってんだろ・・」
「優梨!今よ!」
「う、うん・・」

・・・

「一樹君、おはよう」
「わぁ!」

急に声を掛けられて一樹は驚いてしまう
振り向くと一人の少女がモジモジしながら此方をみていた
スラリとした長い脚にしなやかな黒い髪
整った顔立ちをしていてクリッとした黒目を覗くと思わず吸い込まれそうになってしまう
微笑んだ時に白い八重歯が零れ見え思わずドキリとした

285ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:31:43.07 0

「私ね?今までで一番好きなものって、ゲーデルの不完全性定理だったの
あの妙度なパラドックスって堪らないでしょう?」

言いながら一樹の隣にチョコンと座る少女

「え?よく分からないけど・・・」

分からないのは不完全性定理ではなく少女が話している内容だ
女の子に免疫の無い一樹は頭が真っ白になってしまい少女の話が全く頭に入ってこない

・・ど、どうしよう・・・

チラリと少女の方に目をやる一樹

あわわわ・・・

少女はYシャツの第二ボタンまで開いていて背の関係で自然と上から見下ろす形になってしまう一樹は目のやり場に困ってしまう
よく見るとスカートの長さもかなり際どい・・・

「でもね・・・」
「え?え?」

少女は息の届く距離まで擦り寄って来た
微かに胸が・・・・当たっているような・・・気がしないでも・・・・・無いような・・・・・
少女は一樹の手に自らの手を重ねた
286ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:36:00.08 0

「一樹君の事、それ以上に好きになっちゃったみたい・・・」 
「・・・・・」

一樹の思考が停止する
日本語を言っている筈なのに何を言っているのかが分からない


「愛してるゾっ・・・かじゅき君っ」 


少女は一樹の胸の辺りを人差し指でチョンと押した

・・・・

・・・・

「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」


「優梨!」

一樹の叫び声を聞いたニーナが中庭にやってきた

「マズイ!」

一樹は自分が明太子パンを買いに行かされていたことをすっかり忘れていた
ニーナの方をチラリと見ると鬼のような形相で此方を睨んでいる

287ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:38:17.06 0

ニーナは二人の間に割って入るように立つと表情を柔らげ優梨に提案した

「好きなら、付き合えばええやん  でもこいつは召使いやけん、学校おる時ははチョイチョイ借りるよ?」

言うなり一樹の前まで歩み寄ると頭を思いっきりブッ叩いた

「もぉ!明太子パン遅いぞ、馬鹿野郎!」

ニーナは一樹から明太子パンをブン取るとそのままその場を去ろうとする

「・・・・」

優梨は少し躊躇ったが覚悟を決めニーナを呼び止めた

「待ちなさい、ニーナ」
「ん?」
「どうして一樹君をイジメるの?」
「イジメてなんかおらん、こいつはニーナの召使い、だから買いに行かせた、ただそれだけ」

明太子パンをポケットにしまい、頭で手を組み表情一つ変えずに平然と言ってのけるニーナ
うっ、と優梨はたじろぐ
優梨はニーナに対して恐い印象があって少し苦手だ
他人の事であれば「ふーん」で終わらせてさっさと切り上げる場面
そう、本当は言わない方が良いのかもしれない、しかしここで逃げたら自分はずっとダメになる気がした
決着を着けるのは今しかない

288ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:41:56.70 0

「嘘・・・」

拳をギュッと握り、静かに言葉を紡ぎだす優梨
は?、とニーナは眉を顰めた

「一樹君が転校してくる前は・・・そんな人をパシリに使うようなこと絶対にしなかったわ・・・
もともと人と交わる事を拒否していたあんたが・・・そんなあんたが異常に一樹君に拘っている・・・
ホントは理由なんてどうでも良かったんでしょう?・・・ただキッカケが欲しかっただけ・・・」

「・・・何が言いたいの?」

「ニーナ・・・本当は一樹君が好きなんでしょう?」

289ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 14:44:31.09 0
川*’ー’)<後編は夜に
290名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 15:06:52.05 0
今のところ数女をなぞっただけのようだが果たして??
291名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 16:30:22.44 0
トゥルトゥル
292名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 17:46:39.34 0
ヾ从 ;` ヮ´;)ノ<れいなはボーボーたい!
293名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 18:31:43.07 0
下げるなよ
294名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 19:31:16.20 0
後編はよ
295ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 19:40:23.60 0
川*’ー’)<待ってる人がいてありがとうやよー
296名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 20:35:48.67 0
へんしーん
297ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 20:57:00.16 0

「ええええええええええええええええええええええええええええええ」
「はぁぁ!? な、何言いよーと!? ニーナがこんなバカでドMで根性無し、そして優柔不断な男を好きな訳ないやろ!!!」

顔を真っ赤にして全力で否定するニーナ
急に取り乱しだしたニーナを見て優梨は確信した

「そうやってムキになるのも相手が一樹君だから・・・ね」
「あんた・・・本気で喧嘩売ってるみたいやね」
「一樹君は渡さないわ」

空気がピリピリと張り詰めている
一気に険悪なムードになる二人を一樹は何とか宥めようとする

「まぁまぁ、ボクが言うのもなんですけど、二人とも落ち着いて下さいよ」

ガチャン!

仲裁しようとしようとした一樹の腕に突然手錠が嵌められた

「え?」

「一樹君、二股の罪で逮捕するわ!」
「渋谷さん!」
「真実!」

298ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 21:00:38.91 0

突如現れた真実に一樹と優梨は驚く

「まさかまた校長の所に連れて行くつもり・・・?」
「大丈夫、もうその必要はないの」

真実は手錠のもう片方を自分の腕に掛けると薄く笑った

「フフ…もうこれで私たちは離れられないわ・・・」
「え?」
「真実!?何を言っているの!?」

一樹と優梨は混乱する
下を向いて笑いを必死に堪える真実

「まみぃ?」

ニーナも真実の様子がおかしいことに気付いたようだ
優梨に向き直った真実は衝撃の真実を口にした

「・・優梨・・・ゴメンね・・・実は私も一樹君が好きだったの
あなたを応援するフリをして、ずっとこの機会を伺っていたのよ!」

「えええええええええええええええええ」
「そ、そんな!」
「ニーナ、私はあなたが羨ましかった・・・一樹君の隣の席のあなたが・・
でもこれで私たちは永遠に隣同士・・・私たちは一つになったのよ!」

「真実・・・許せないっ・・!」

299ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 21:05:12.14 0

「ちょっとよろしくて?」

突然裏口から一人の少女がやってきた  姿勢正しく気品が有り優雅な雰囲気を漂わせる少女
傍らにはお付きの様な娘を携えている
立て込んでいる状況なのでとてもよろしくないが優梨はイライラしながらも問い掛けた

「あなたは?」
「ワタクシ、白金麗子と申します  パパは白金コーポレーションの社長をしておりますの」

真実は目を剥いた

「白金コーポレーションって、あの超一流企業の!?」
「ええ、そう、それでワタクシ、さっきベンツでこの学校の近くを通りましたの
そしたら階段を全力で駆け上がる少年を見かけまして」

「ボクが明太子パンを買いに行ってた時か・・・」
「それでワタクシ、その姿に一目惚れしてしまいましたの」

「えええええええええええええええええええええええ」

「ですから今日から彼は私の物になって頂きますわ  もう既に二人だけの別荘を用意してありますの
今日からそこに住みなさい」
「流石です!お嬢様!」

お付きの者が拍手をする

「ちょ、ちょっと待って!そんなのダメよ!」
「そうよ!いくらお嬢様だからって許されないわ!」
「二、ニーナは別にどうでもいいけん・・」

300ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 21:07:48.64 0

「まったく、しょうがないですね皆さん」

それはまるで風の中から生まれたかのように急に現れた
漆黒の艶やかな髪をキュッと後ろで束ねた少女
その鋭い眼光をどんな些細な証拠も逃さない

「沙奈!」

登場したのは数専のバトル審判、永田沙奈だ
真実は手を叩いた

「そうだ!レフェリーに決めてもらえばいいのよ、誰が一樹君に相応しいか」
「そ、そうね、それなら納得だわ」
「構いませんわ」

「分かりました・・・任せて下さい」

沙奈は目を閉じ集中した  その場にいる全員が沙奈に注目する

「この勝負は・・・・」


ゴクッ・・・


「引き分けです!」

301ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 21:09:59.62 0

え?、と思わずズッコケる一樹

「えぇ!?引き分けって!」
「それじゃあ決着が着かないじゃない!フガフガ!」
「納得いきませんわ!」
「流石です!お嬢様!」
「引き分けの場合は・・・」

沙奈は華麗にポーズを決め一樹を指差した

「私が一樹君を貰います!!」

「えええええええええええええええええええええええええ」
「ちちちょっと!何言ってんの!」
「これは公平なジャッジの結果です  一樹君は私と一緒にいるのが一番幸せだと判断しましたっ//」

言いながらぽっと顔を赤らめる沙奈
勝手な事を言う審判に一同は黙っていない

「異議あり!許せないわ!これは詐欺よ!レフェリー、あなたを逮捕する!」
「ダメダメ絶対ダメーー!一樹君、お願い!私だけを見て!」
「もうこうなったらお金で解決するしかないわね・・・目黒、パパに連絡よ」
「はい、お嬢様」
「二、ニーナは別にどうでもいいけん・・・」

302ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 21:12:29.26 0

〜〜〜


その様子を二階の窓から見詰めるエリート部隊の姿があった
聡子は一連のやり取りにはらわたを煮え繰り返しゴミ箱を蹴り飛ばした

「まったく!くだらないわ!皆して盛り上がっちゃって・・・あんな桁外れのバカのどこがいいって言うの!?」

壁に拳を打ち付ける聡子

「まったく! 雑草どもがよって集って! このっこのっ!」
「ど、どうしたの聡子? そんなに熱くなって・・」
「何よ智子・・何か文句有るの!?」
「いや、そういう訳じゃ・・・」

聡子にギロリと睨まれ智子は委縮してしまう

「ふん、あのバカ男・・・惨めだからエリートの私が折角勉強を教えてあげようと思ったのにっ・・・
デレデレしちゃって!  あーーー!もう!イライラする!」

頭を掻き毟る聡子

「え? 勉強を? じゃ、じゃあ私が呼んで来ようか? 聡子が呼んでるから来てって言って」
「ば、バカバカバカっ!そんなのダメに決まってるでしょう!」
「え?どうして?」

303ななしぼしゅうちゅ:2012/10/20(土) 21:16:34.60 0

「は、恥ずかしいじゃない!え?じゃ、じゃなくて・・・恥ずかしくなんかないわよ!
そうじゃなくてエリートの私がなんであんな雑草相手に下手(したて)に出なきゃいけないのよ! 有り得ないでしょう!?
そもそも私はあんなバカ男なんてどうでもいいの! 頭を悩ませる必要もないの!」
「わ、分かったから少し落ち着いて・・」
「・・・もういいわ、智子、優子、今日はカラオケよ!明日は休みだし、オールナイトで歌い潰してやるわ」
「私たち学生なんだけど・・・我がリーダーながら・・・恐ろしい・・・」

ツカツカと歩き出す聡子に智子は慌ててついて行った

「・・・・・」

優子は窓の下の中庭の様子を眺め、溜め息をついた

・・・はぁ、実は私も一樹君の事密かに狙ってたんだけどなぁ・・・
私なんかが皆に敵う訳無いよね
どうして皆あんなに積極的になれるんだろう?
私も一樹君とお話したいなぁ・・・
いっしょにご飯食べたり、一緒に帰ったり・・・
私には無理だよね・・・

「優子! 何してんの!? 置いて行くわよ!」
「わわわ!待ってよぉぉぉ」


優子は足早に駆け出した



おわり
304名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 21:30:56.30 0
ズコー!
ライダーバトルしないのかよwwwww
305名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 21:33:31.34 0
「じゃあライダーバトルで決着つけるわよ!!」
…ってならんのかいwwwwwww
306名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 22:14:56.94 0
まさかのライダー関係なしw
307名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 22:18:24.23 O
ライダーの代わりに数学バトルかと思ったけどそうはならなかったw
308名無し募集中。。。:2012/10/20(土) 23:27:16.45 0
へんしーん
309名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 00:12:29.84 0
スレ伸びてるからワクワクしながら読んでずっこけたわw
オチもないしなんだこりゃww
310名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 00:30:02.36 0
制服脱ぎ捨て華麗に変身するのかと思いきやwww
311名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 01:34:01.29 0
何がしたかったんや
312ななしぼしゅうちゅ:2012/10/21(日) 03:23:13.28 0
大好き!新垣さん!


新垣さん!
えりな覚えてますよ?
いま、新垣さんが生まれた時間です・・・

新垣さん・・・新垣さんがえりにくれたメール・・・全部永久保存してます

新垣さん・・・新垣さんが楽屋で切った爪・・・実はゴミ箱からこっそり頂いちゃいました・・・クフフ・・・♪

新垣さん・・・新垣さんの顔に整形しようかな・・・冗談ですよ・・・

新垣さん・・・新垣さんが注意事項を書いて渡してくれたメモ用紙・・・食べちゃいました

新垣さん・・・IPS細胞を使って・・・新垣さんのクローンを作りたいな・・・

新垣さん・・・新垣さんがうたた寝してる間に・・・クフフ・・・♪


新垣さん・・・どうしてそんなに脅えた目をしているんですか・・・?
えりは・・・こんなにも新垣さんが大好きなのに・・・
・・・だから・・・誰のものにもなって欲しくない・・・
新垣さん・・・えりのものになってくださいよ・・・
新垣さん・・・もう後戻りは出来ないんですよ・・・
313ななしぼしゅうちゅ:2012/10/21(日) 03:33:06.28 0

魔法使いえりぽん


あぁ・・・みずき・・・可愛い・・・可愛いよぉ・・・
あぁ・・・ドキドキする・・・みずきのことを考えるとドキがムネムネするのよぉ
触りたい・・・抱きしめたい・・・あのおっぱい触りたいよぉ・・・
じゅる・・・おっぱい・・・

「えりぽん、どうしたの?」
「わ、りほ!何時からそこに!  それよりちょうど良かった!  実は・・・」

「えぇ!?  みずきちゃんに対する欲求が抑えられないから協力しろって? そんなのダメに決まってるでしょう」
「えええ?  そんなぁ」
「大体あなたはそんな事ばっかり考えて・・・
そんな暇が有ったらダンスの練習でも・・・」


「チチンプイプイ魔法にか〜かれ!
きゃああ! かかっちゃった〜〜」


・・・・

「みずき!」
「えりぽん、どうしたの?」
「みずき!もうえりは自分の感情を抑えられん! えりを受け止めてえええ」

314ななしぼしゅうちゅ:2012/10/21(日) 03:36:22.40 0

「きゃあああ! ちょっと何するの!? 離れて!」
「みずきぃぃ  観念するとよ〜」
「えりぽん! もういい加減にしないと・・・へんし・・・」

「!? だ、誰!?  私の腕を押さえつけるのは!?」
「ふっふっふ  これが本当のフクムラロックですね」
「りほちゃん!?  あなたまで!?」
「りほはえりが洗脳してるけん、何を言っても無駄っちゃん」
「そんな!りほちゃん!目を覚まして!」
「あぁ・・・これが夢にまで見たみずきのおっぱい・・・」
「あっ・・・あぁ・・・やめて・・・触らないで・・・」
「あぁ・・・なんて幸せなの・・・今えりは人生で一番幸せ・・・全ての人間の中で一番幸せ・・・」
「あぁ・・・あぁ・・・」
「ふかふかで、柔らかくて・・・えりの全てを包み込んでくれる・・・」
「あぁ! 神様助けて! えりはみずきの胸の中で溺れてしまいそうです!」
「あ、あの・・・えりな様・・・」
「何? りほ」
「わ、私にも触らせて欲しいですが・・・」
「おだまり! りほ! 120年早いわ! お前はただ黙ってそのままみずきを押さえつけておけばいいの!」
「そ、そんな・・・」
「ふふ・・・」
「え、えりぽん・・・! 何してるの!? チャ、チャック降ろさないで!」

315ななしぼしゅうちゅ:2012/10/21(日) 03:38:49.62 0

「クフフ♪  ごめん、みずき  えりはみずきの全てが知りたいの  身体の全てが知りたいと!」
「やめ・・・やめて・・・本当に・・・」
「可愛いブラ・・・綺麗な谷間・・・
「お願い・・・もう・・・」
「ねぇみずき・・・キス・・・しよ・・・?」

え・・? ちょ、・・  ん・・
ん・・  ん・・
コク・・コク・・

「ぷは!  クフフ♪  御馳走様でした」

えっぐ・・・ひっぐ・・・

「みずき・・・泣いてると・・・?」
「だ、だって・・・」
「えりな様・・・・ディープキスなんて・・・・大胆・・・」
「泣かないで、みずき・・・そんな風に泣かれたら・・・もっと興奮してしまうっちゃん・・・♪」
「え?  ま、待って!  何処触って!?」
「ふふ・・言ったやろ? えりはみずきの全てが知りたいって」
「え、え!?だ、だめぇ! そこは・・・」


316ななしぼしゅうちゅ:2012/10/21(日) 03:41:20.63 0

「えりな様!  もうライダー関係ないじゃないですか!  どういうつもりですか!?」
「りほ・・・大丈夫よ・・・もう本編は終わってるの
これは言わば延長戦・・・そう、えりにとっての延長戦なの!」

「あぁ・・・あぁ・・・もうやめて・・・」
「ふふ・・・みずき・・・嫌がっとると?
自分に正直になりぃよ・・・
こんなに身体をクネらせて・・・
本当はイヤらしいっちゃろ?
ふふ・・・こっちのXXXはもうXXXやん」

「…いや・・・助け・・・アァ・・・アァ・・・」


ふふ・・ふふふふふふ・・・



そして聖は堕ちていった
317ななしぼしゅうちゅ:2012/10/21(日) 03:52:50.44 0
川*’ー’)<あんまりスレ関係ないやつばっかですみませんでした
本編の方も頑張って終わらせます
318名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 08:28:53.23 O
ついに関係ないこともネタにしてしまった!
319名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 08:49:48.58 0
あんまりどころか全然関係ねぇーーw
320名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 09:16:50.21 0
川c ’∀´)<もうダメだ
321名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 09:45:58.83 O
ライダー関係ないけど全然OKなの
次はスー道重さんにも出てほしいの
322名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 11:19:44.58 0
何事ですかwww
323名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 12:04:19.37 0
324名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 13:36:06.68 0
げげげ
325名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 14:59:49.00 0
ぽぽぽぽーん
326名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 16:51:07.03 0
へんしーん
327名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 17:54:04.89 0
終了かな
328名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 18:45:40.92 0
川*’ー’)<皆さんどうもありがとうやよー
329名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 19:43:13.55 0
保全!
330名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 20:49:51.90 0
仮面ライダー321
331名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 21:45:27.90 0
尻軽ライダー
332名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 21:49:36.07 0
進行状況がどんなもんなのか一言くらい教えてくれてもいいんじゃないの
今日はいけそうとかムリとか
333ななしぼしゅうちゅ:2012/10/21(日) 21:57:35.06 0
すみません、今日間に合いませんでした
明日からはちょっと更新の量は減るかもしれませんが休まず投稿します
334名無し募集中。。。:2012/10/21(日) 22:20:46.51 0
おつぴん
ムリしないでね
335名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 00:10:18.16 0
ディフェンド
ディフェンド
ディフェンド
336名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 00:27:27.90 0
>>333
どこかで聞いたことあるようなw
337名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 01:26:05.23 0
おやすみ
338名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 03:01:11.75 0
さぁ、保全タイムだ
339名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 04:49:49.90 0
宇宙キタ━━从*・ 。.・)´ ヮ`)o‘ _l‘)9|‘_ゝ‘)*´ー´リ*´◇.`)*゚ ゥ ゚)c ’∀´)* ^_〉^)o´ 。`ル´゚e゚ リ━━!!!
340名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 06:38:38.72 0
ぉぱょ
341名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 07:42:37.41 O
朝の保全
342名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 09:00:47.04 0
かかか
343名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 12:00:06.10 0
プリーズ
344名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 13:24:58.22 0
ヒーヒーヒー
345名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 14:57:57.22 0
ドラゴン!俺に力を貸せええええ!!
346名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 16:24:57.93 0
347名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 17:48:57.02 0
らららのピピピ
348ななしぼしゅうちゅ:2012/10/22(月) 18:34:08.28 0
※千奈美にここまでこんな展開でした

「真野さん、いろいろ教えて下さい!  クフフ・・・♪」
「え、えりぽん、あなたもライダーだったのね!?」

「なでしこがオーズッキに突っ込んだ! やめて! かのんちゃああん!」

「勝田ちゃん!デレードは全てを破壊するものよ!」
「イツメン達が消えちゃった・・・これから私はどうすればいいの・・?」
「あなたに友達なんて最初からいなかったの」

「愛理! なっきぃ! 舞! 熊井ちゃん! ちぃ! 皆やられちゃった・・」
「勝てると思ってたんですか?」
「あなたは何者なの!?」
「通り縋りの仮面ライダーですよ」

「生田・・・好きだよ・・・」
「・・新・・・垣・・・さん・・・」

「あんたは騙されてたの、そして私は戦いのエキスパートその名も仮面ライダーリィサーコ
私には勝てない」
「そんな・・・」

「生田さん、私と来てください」
「あれ?もしかして・・・」
「おぼえてなさーい//」

今ここ

エンディング
349ななしぼしゅうちゅ:2012/10/22(月) 18:37:35.53 0

都心から少し離れた見晴らしの良い小高い丘
その片隅に小さな研究所がポツンと建っている
研究所といっても今は殆ど使わておらず廃墟に近い状態になっている
高く生い茂った草木を掻き分けながら進んで行く
入口の近くまで行くと古惚けた看板が目に入った
文字は薄く掠れていて読む事は出来ない
デレードは深く息を吐き辺りを見回した   一面に青々とした緑が生い茂っている
都会の喧騒とも混沌とも無縁の場所と言えるだろう  
音といえば時折吹く微風で草木が揺れた際に発せられる程度のものだ

此処に来るのは何となく久しぶりな気がする
少し入るのを躊躇ったが覚悟を決めるとドアノブに手を掛けギシギシと扉を軋ませながらゆっくりと開いた
その拍子に扉の上段に付いている金具が外れてしまった
どうでもいいが蝶つがいとかいう名前らしい  デレードは面倒なので扉はそのままにしておいた
改めて向き直り、一歩踏み出した所でデレードは立ち止まった
中は真っ暗だ
暗さに目が慣れるのを少し待ってから中に入る
少し進んだデレードは思わずえづいてしまった
腐った硫黄のような臭いが立ち込めている  恐らく昔、薬品などを多量に使用していたのだろう
周りをよく見ると至る所に蜘蛛の巣が巣食っていて曲がり角からは今にも鼠が飛び出してきそうだ
両壁には棚がビッシリと敷き詰められ床には研究に使われた資料が散漫としていて実験器具の残骸などが転がっている
言葉は悪いが完全に幽霊屋敷だ
350ななしぼしゅうちゅ:2012/10/22(月) 18:40:37.50 0

以前来た時もこの様な感じだっただろうか  その時自分は半ば放心状態だったためあまり覚えていない
デレードは足場を探りながら少しづつ歩き出した  コツコツという無機質な音が辺りに響き渡る
元々この研究所は町の聖堂を改装したものらしく中はあまり広くない
通路も特に複雑ではなく手探りでも何となく進む事が出来る
明かりの無い不気味な廊下を奥に進むと円型の拓けた空間に行き着いた

「・・・・」

窓から淡い光が射し込めていてその下(もと)に黒服の男が背を向け、小汚いソファに座っていた

「遅かったじゃないか」

黒服が言った

「それより待ち合わせにこんな場所を選ぶなんて、オンナノコに対する気遣いが無さ過ぎるんじゃないですか?江本教授」

江本教授と呼ばれた男は振り返った

「私の事は”タチバナ”と呼ぶように言ってあるだろう
いいじゃないか、ここは私とお前の思い出の場所でもある
お前が直接会って話がしたいなど恐らくはよっぽどの事があったんだろう?  だから此処を選んだ」

タチバナは話しながら備え付けのコーヒーミキサーの電源を入れると珈琲を淹れ始めた

「君も飲むか?これはブラッディ・ローズと言ってね、最高級の豆を使っているんだ」
「要りません」
「そうか・・・」
351ななしぼしゅうちゅ:2012/10/22(月) 18:42:48.09 0

「ところで暗いんですけど」
「・・すまんね、此処はもう研究所として機能していない
電気の供給は当の昔からストップしているのだよ」

嘘だ・・・非常電源が作動しているではないか
どうせ蛍光灯が切れているだけだろう、と思ったがデレードは何も言わずにしておいた
どうでもいい所で嘘をつくのは相変わらずだ

「ライダーバトルによって各ライダーの性能は大体データが取る事が出来た
まぁ、試作品ではあったのだがね、思ったよりも皆その特徴を其々引き出せていた
特に生田君は流石だったよ・・・」
352ななしぼしゅうちゅ:2012/10/22(月) 18:44:15.58 0
最終章ですね
353名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 19:15:06.47 0
おおお
354名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 20:08:52.82 0
クライマックス
355名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 20:14:54.17 0
やっときたか

でも今日巨人が負けたら今度こそ打ち切りかもなw
356名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 21:11:10.49 0
へんしーん
357名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 21:19:05.82 0
冷静やね
358ななしぼしゅうちゅ:2012/10/22(月) 21:23:36.88 0
川´・ o ・リ<奇跡の大・大・大どんでん返しキターーーーーーーー!!!!
359名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 22:19:25.93 0
キックストライク!
360名無し募集中。。。:2012/10/22(月) 23:32:54.43 0
外伝さんもタケちゃんもホッと一息かなw
361名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 00:47:42.36 0
ピッピッ
362名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 03:12:01.39 0
シューティングストライク
363名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 04:22:17.27 0
輪島のおっちゃん上げ
364名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 06:41:49.87 0
ぉぱょ
365名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 10:24:07.95 0
運命の保全を解き放て
366名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 12:55:54.70 0
367名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 13:42:45.00 0
あやちょ
368名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 14:52:10.71 0
超クライマックス
369名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 15:51:06.20 0
昼間は2時間ごとでいいんじゃないの
370名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 17:22:23.09 0
須藤茉麻どすこい
371ななしぼしゅうちゅ:2012/10/23(火) 19:02:12.31 0

「そういえば生田衣梨奈の件だが・・・?」

思い出したように話すタチバナだが本当はその事を早く聞きたかったのだろう
このところその件で頻繁に連絡を入れてきていたので余程気に掛けていた筈だ

「・・すみません・・・あともう一歩の所だったんですが鳴滝に見つかってしまって連れ出すことに失敗しました
その後も交渉を試みたりしましたが駄目でした」
「そうか・・・」

タチバナは明らかに表情が曇った風だった

「・・鳴滝か・・・」

タチバナは遠い目をした

「あの人は何なんですか?」
「古い知り合いだ  もっとも今は私の邪魔をしているが」
「生田さんは普通に向こうから来てくれないのですか?」
「私が直々に此処に呼べと? それは無理だな」
「どうして・・・?ならカズキ君は・・・?」
「奴はG3-Mに付きっ切りだったんだ」
「どうして連れて来なければならなかったのですか?」
「それはまあ・・・後々・・・な」

言葉を濁すタチバナ  こういう時大人はズルいと感じる
アイドルであれば問答はハキハキとしていなければならないし歯切れの悪い返事は出来ない
372ななしぼしゅうちゅ:2012/10/23(火) 19:05:22.06 0

生田衣梨奈に何があるのかは知らないが今回デレードはタチバナに衣梨奈の確保を命じられていた
生写真を使って新垣里沙に化け、衣梨奈に近づいたデレードは心拍数が上昇すると効果が表れる身体への影響が比較的少ない特殊な睡眠薬をさり気なく衣梨奈のジュースに混入し、
衣梨奈を眠らせたまでは良かったが連れ出すまでには至らずその後も力ずくで連れて来ようとしたが失敗した

「まぁまだチャンスはある・・・焦ることはないだろう」

タチバナは言うがもうこれが最後かもしれない・・・とデレードは思った
それを確かめにここまで来たのだ

「ライダーカードの方は集まったのか?」

タチバナが言う  話が段々と本筋に入ってきた

「全て・・・という訳にはいきませんでしたが9枚揃えれば問題無いでのしょう?」

衣梨奈の姿で恵梨菜を誘き出し1枚、オーズッキ、めん王を倒して1枚づつ
ベリキュー大戦で4枚、ディエッグから横取りしたカードが2枚

「・・・うむ、そうだな」

砂糖を加えながらタチバナは言う

「最初に渡したライダーカードは役に立ったか?」
「あれは・・・男性用の装甲になっていて動き辛いし体力も必要以上に消費します
最初以外殆ど使ってません」
「まぁいいだろう、あれは保険だしな」
「・・・・・」


373ななしぼしゅうちゅ:2012/10/23(火) 19:09:05.48 0

デレードはさり気なく切り出した

「それよりリィサーコですが強すぎませんか?あれじゃ誰も勝てないでしょう」
「うむ・・・彼女は強化フォームになれない代わりに少々基本性能を高く設定しすぎたかもしれん
しかしリィサーコは負けた  それもまた運命というものよ」
「・・・」

気付いているのにわざと知らないフリをしているのか
それともデレードの言葉を純粋にそのままの意味として捉えているのか
タチバナは話に独特の間合いが有って掴み所が無い
ポーカーフェイスで表情を読み取る事も出来ない
このままでは埒があかないのでデレードは核心を突いた

「・・・リィサーコに聞きました」
「・・・・・・」

タチバナは珈琲をスプーンで掻き混ぜる手を止める

「・・・・聞いた・・・とは?」
「あなたが私を騙していた・・・という事」

「・・・・・そうか」
374ななしぼしゅうちゅ:2012/10/23(火) 19:17:42.17 0

核心を突く言葉を受けてもタチバナは特に挙動を乱したりはしない
大した事とは受け取っていないのかあるいは・・・

「変身を解かないのは私に気を許していないから、という訳か?」
「此処は凄いジメジメしてるし何か良く分からない菌とかが繁殖してそうなのでお肌に気を使ってるんですよ   アイドルですからね」
「ふふ・・・そうか、まぁまぁ少し落ち着いたらどうだ  ほら、こっちに座りなさい」

そう言ってタチバナは埃だらけのソファを指す

「結構です  それよりリィサーコ・・・菅谷さんの話は本当なんですか?」
「・・・まあそうだな」
「・・・!」

デレードは言葉を失った  本当だとしてもあっさり認めるとは思わなかったのだ
ここまで堂々としていると逆に呆れてくる
デレードの言葉によるものか、それとも珈琲が想像以上に熱かったのか、タチバナは眉間に皺を寄せた

「リィサーコめ・・・やはり漏らしたか・・・
他言無用だとあれほど口をすっぱくして言っていたのに・・・
恐らくはお前のベルトごと破壊してその世界にお前を留めておくつもりだったのかもしれん
奴は一匹狼だから・・・一人ぼっちの、自分と同じ境遇の人間を作りたかったのかもしれないな
それが奴にとって仲間を作るという事なのだろう」

「・・・・」

デレードはリィサーコとの戦いを思い出した
砂浜で黄昏ていた彼女はいつもステージ上で見せている姿とは違いどこか影があり、始め物事を否定的に捉えている印象を受けた
しかし実際戦ってみると確たる信念を持っていた彼女は強かった  
誰が為でもない、自分の為に戦うリィサーコ
ベルトを破壊されていたらどうなっていたか・・・デレードは改めて梨沙子は恐ろしい先輩だと実感する
375名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 19:19:35.60 0
へんしーん
376名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 20:07:30.10 0
おお何かいろいろ核心に近づいてきたな!
377名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 21:18:59.85 0
ひとって
378名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 21:31:12.41 0
梨沙子のことを先輩と呼ぶということは・・・
379名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 21:58:09.95 0
まさかえりりんだったとは・・
380名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 22:50:05.59 0
そっか…あぉだったのか
381名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 22:52:04.23 0
だんだんデレードの正体のヒントが出てきたね
382名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 23:02:58.91 0
茉麻だとは思わなかった
383名無し募集中。。。:2012/10/23(火) 23:21:21.87 O
ちゃんさんだろ
384名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 00:41:37.19 0
やっぱそれかねえ
385名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 00:43:14.17 0
>>380
誰?
386名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 01:39:01.82 0
おやすみ
387名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 01:57:30.48 0
>>385
ぁぉなら北原
388名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 04:32:51.40 0
アクセル!
389名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 06:37:06.10 0
おぱょ
390名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 08:10:54.31 0
391名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 10:22:23.34 O
いがいにもダヨン
392名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 12:21:48.84 0
映画またなでしこ出るんだな
393名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 13:57:45.06 0
宇宙キタ━━从*・ 。.・)´ ヮ`)o‘ _l‘)9|‘_ゝ‘)*´ー´リ*´◇.`)*゚ ゥ ゚)c ’∀´)* ^_〉^)o´ 。`ル´゚e゚ リ━━!!!
394名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 15:54:59.69 0
ガルゥゥラァァ!!
395名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 17:23:07.73 0
396ななしぼしゅうちゅ:2012/10/24(水) 18:52:46.43 0

「もう隠す事も無いだろう・・・全てを話す時が来たようだ」

タチバナは珈琲を飲み終え、大きく息を吐くと静かに昔の記憶を辿り始めた

「・・・あれはお前達がまだ生まれる前の日食の日だった  太陽と月が重なった時間、巨大な隕石が凄まじい轟音を立ててこの研究所の裏に降ってきたのだ
当時この研究所で科学研究員をしていた私と他の研究者達は急いで隕石の落下した地点に向かった
隕石を発見した我々は驚愕したよ  それは大型のカプセルで表面は見た事の無い金属を使用していたのだからね
小さくロゴでスマートブレインと書かれていたよ
私たちは直ぐにそのカプセルを持ち帰り解析を始めた

驚きの連続だったよ  カプセルは現代の科学技術では精製不可能な成分で作られていて
その内部には1日2日では到底処理しきれないであろう莫大な量の情報が詰まっていたのだからね
科学者や研究者たちは毎日貪るようにカプセルの解析に努めた
しかし現代の科学・・・しかもこの小さな研究所の技術ではとても処理しきれなかった
もっと設備の整った研究機関に相談する手もあったがそうすると研究内容、成果共に上に持って行かれてしまう
それは避けたかった
しかし解析は困難を極めた
日を追うごとに一人・・・また一人と挫折していき最終的に残ったのは私・・・そして鳴滝の二人だけだった
私たちは諦めずにカプセルに拘り続けた  寝る間も惜しんでね
鬼のように拘り続け・・・そしてとうとう情報の解析に成功した
私たちは互いにサムズアップし合った

どうやらカプセルは未来人が私たち現代人が原子力などの資源を使いつくし絶望してしまわないようにエネルギー資源に関するヒントを与えるために投下したものらしかった  
未来人にとってはこれが最後の希望という訳だ
私たちはその未来人をプレゼンターと呼んだ
鳴滝はそれを発見した時歓喜した  これで未来は救われると
しかし・・・その計画は途方もないものだった   只管に地道で、手間の掛かり、そして多くの人手と時間を要した
とても我々の世代では達成しえない計画だった
397ななしぼしゅうちゅ:2012/10/24(水) 18:59:35.78 0

そのことを私は強く説いたが奴は次の世代に繋ぐと言って耳を貸さなかった
今思えば奴は科学者としての実力は確かなのだが昔から妙な正義感に溢れていた
それに対して私はカプセルのプログラムを応用して己の肉体を強化する技術を編み出した
それを初めて形にしたのがこれ・・・そして後のライダーシステムだ」

タチバナは懐から小型のスイッチを取り出した  表面は滑らかな金属で塗装され、どこと無く妖しい光を放っている

「私たちは真っ向から対立した
まぁこのスイッチによる肉体強化では人体に及ぼす影響も少なからずあるがライダーシステムという形にすれば問題は無くなる  
それにライダーシステムならば多少時間は掛かれど自分たちの力で完成させられるし、そうなれば賞賛も得られるだろう」

「・・・」

「鳴滝は人類が未来永劫平和であれば、そのために自分が出来る事があればそれを全うしたいと考えていた  
それこそがプレゼンターの願いであると
しかし私は違った  自分が報われなければ意味がないと考えていたのだ
その点ではリィサーコと意気投合したよ  もっとも彼女にはそのせいで少々喋り過ぎてしまったようだがね・・・」

スイッチを懐に戻すと、疲れたのかタチバナはソファに座りなおした

「数日後、鳴滝は研究者としての立場を追われるようになった
私が鳴滝が研究所の機密データを流出させたという偽罪を擦り付けたのだ
鳴滝を失脚させることに成功した私はカプセルのプログラムにアクセスし、データを書き換えライダーシステムの核を造り上げた


398ななしぼしゅうちゅ:2012/10/24(水) 19:04:06.41 0

しかしこの研究所の技術だけではどうしてもシステムを完成させられなかった
そこで私は国の防衛相が管轄する国立の研究機関を借り優秀な研究者達を雇いそこでシステムの完成を目指すことにした
その後、当時この研究所でその功績から代表の地位に上り詰めていた私は後の事を石井という後輩に託したのだがいつの間にか農業への楽しさを見出した奴は田舎に引っ込んでしまい軈て此処は使われなくなってしまったようだ
今もそのままの状態だ残っている
元々ZECTという組織だったが私は新しい研究機関でチームタチバナを結成し研究に明け暮れた
それが今の”タチバナ”だ
多額の借金を背負うことになったがライダーシステムが完成しその功績が公に認められれば直ぐに回収できると思ったのだ
何年もの歳月をかけ・・・漸くシステムを完成させる事が出来た
その最初のライダーシステムがデレードライバーだ」

「・・・」

「一つ完成させてしまえば後は量産させてしまえばいいのだ
量産させたライダーギアは言わばサンプル、玩具の延長だ  変身ができて一定の能力が使えるだけだ
私はそれらをハロプロメンバーたちにプロトタイプという形で渡した
しかしデレードライバーだけは特別だ  そのベルトにはコアスイッチが挿入されている
そのベルトを使えばいくつもの世界を飛び越えることができる
実際その力を使って幾つもの世界を巡ってきたのだろう?」

「ベクトルが同じ世界の過去に行ってライダーたちと戦ってきました
もっともその世界の未来が多少変化した可能性はありますが」
399ななしぼしゅうちゅ:2012/10/24(水) 19:06:25.67 0

「おいおい、出来る限り元のこの世界で決着を着けてくれと言っていただろう
気を付けてくれよ、時間移動、空間移動は本来犯罪だ
やり過ぎるとSAULという特殊な警察にバレて捕まる可能性だってあるのだ
過去に飛ぶにしてもなるべく辻褄は合わせてくれ、せめてパレットが優勝するように」

「そんなのは私に関係ありません  私はあなたがモベキマスのセンターにしてくれると言ったからあなたの指示に従ったんですよ?  
私には願ってもないチャンスだった・・・なのにあなたは・・・」

タチバナは溜め息をついた

「まぁ先ずは私の話を聞け
お前に命じたのはライダーバトルに乱入しライダーたちの能力を得ること
それはデレードの潜在能力を目覚めさせるためだ
そうすることでコアスイッチが覚醒しライダーシステムは真に完成する」
「でもどうしてそれに生田さんが必要だったんですか?」

「直接は関係ない  それを依頼したのは・・・」

「・・・」

「私が生田衣梨奈・・・いや、えりぽんの大ファンだからだ」

「・・・」
400ななしぼしゅうちゅ:2012/10/24(水) 19:08:31.82 0
川*’ー’)<400の大台キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!
401名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 20:18:29.86 0
>>387
そらのあおいか
402名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 21:01:15.57 0
なんか深いんだか深くないんだかよくわからん展開だなw
403名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 22:32:09.72 0
ファイティン!
404名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 23:20:25.61 0
うまくいろいろとライダーネタを合わせて来てて上手いね
そしてついにいーいしまで出て来てるしw

SAULってのは何だ?
405ななしぼしゅうちゅ:2012/10/24(水) 23:42:14.93 0
ありがとうございます
SAULは要潤が属してた警察の名前です
406名無し募集中。。。:2012/10/24(水) 23:49:02.16 0
あーそれか!警察としか憶えてなかったw
サンクス
407名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 00:37:38.73 O
そんな名前ついてたのか
408名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 02:04:46.73 0
へんしーん
409名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 04:28:59.40 0
野望が空を舞ぁう♪
410名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 06:35:28.07 0
おぱょ
411名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 09:09:12.52 0
412名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 12:11:54.48 0
師匠
413名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 14:15:58.16 0
チョーイイネ
414名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 15:51:37.94 0
ケットシー
415名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 17:47:34.38 0
らららのピピピ
416ななしぼしゅうちゅ:2012/10/25(木) 18:32:35.92 0

「ライダーバトルという名目でメンバー同士を戦わせそこにお前を投入しデレードの力を覚醒させる
それが本来の狙いだ
しかしこのライダーバトル自体が全くのフェイクだったかと言えばそうではない
私はえりぽんに優勝して欲しかった
それ故ライダーの適合者は同じハロプロメンバーに設定した
ライダーバトルは最初からえりぽんが優勝するように仕組まれていた
イクタスーツは他のライダースーツとは違う  ギリギリまで追い詰められると装甲が強化され絶対に大破しないようになっていたのだ」

「そんな! 早く言って下さい! 私は危うくやられる所だったんですよ!?  やられましたけど」

「すまんすまん、それを言っていなかったな」

タチバナは笑って誤魔化した

「え?  でも生田さんは負けましたよね、パレットが優勝したんですから」

「そこは私も想定外だった  イクタがG3-Mと戦った時、イクタスーツの内側に大量の水が入り込んだ
まさかイクタがあんな強行策に出るとは思わなかった
中を攻められてはどうしようもない  流石に内側には何の措置も施していなかったのだ
強化機能も強制停止し結果的に鎧が耐えられなくなってしまった
えりぽんが喜ぶと思って新垣里沙を参戦させたが・・・やはりやめておくべきだったな・・・
しかし私の考えの常に一手先をゆく行動を見せるえりぽん・・・まったくあっぱれだ」
417ななしぼしゅうちゅ:2012/10/25(木) 18:37:22.36 0

「ライダーシステムを完成させた時にも想定外の出来事があった
透明生命体だ  宇宙に生息する透明生命体はスーツが発する微弱な電波で生命体の脳の働きを狂わせられ、地球に降り立ちライダーを襲う
私はライダーギアにそんなプログラムを施してはいない
後で鳴滝が行方を晦ます直前、カプセルのチップにウイルスを流し込んでいたのだと分かった
置き土産だったわけだな  どうしても私に一矢報いたかったのだろう 
それに気付いた時、既にライダーギアをメンバーに支給する手筈が整ってしまっていた為どうする事も出来なかったが
スーツを体に馴染ませ、自分のスキルを最大限に引き出すための訓練としてハロプロメンバーに利用させることが出来た
メンバーには確かスーツが発する甘い匂いに誘われて透明な敵がやってきますよ、とか言った気がするな
まったく、そんなのを簡単に信じるのはお馬鹿な・・・いや、純粋なのハロプロくらいだな」

クックックとタチバナは笑いを堪え切れない

「私のえりぽんに対する想いは並みのものではない
ツアーではえりぽんに関するグッズは全て購入する
それも観賞用と保存用に分けてだ
そしてソロDVDは擦り切れるまで嘗め回すように観察する 
舞台上でえりぽんが発したセリフやMCは全て書き出し記録している
えりぽんがオハガールに抜擢された時は毎週欠かさずオハスタを見ていた
当時は録画しているにも関わらず待ちきれなくなって結局いつも早起きして見てしまっていた
勿論バトンを買って練習したりもしたさ
イベントでは良席確保のため前日からシートを引いて並んでいる」
「違反ですね」
「個別握手会ではどうしても沢山会話したかったので70枚もCDを購入してしまった
しかし普通の握手会とは違い、実際個別で会ってみると何も話せなくて驚いた  約10秒間ずっと下を向きっぱなしで顔をろくに見れなかった」
418ななしぼしゅうちゅ:2012/10/25(木) 18:40:08.27 0

・・・え、あの、ブロ・・・

え?

・・・え・・あ・・・ブログとか・・・見てます・・・

え〜ほんとー?ありがと〜

・・・えっと・・・
(剥がし)

「なんとここで後ろの変なオッサンに剥がされた」  
「あんたもな」
「これでは個別の意味が無いではないか!と思ったよ
私は意外と小心者で剥がされると怖くて粘ることが出来ない
しかしその悔しさをバネにそれから握手を繰り返し・・・繰り返し・・・漸く緊張せずまともに話せるようになったのだ
当たり前だが70枚も買うと他のメンバーの握手券も山ほどついて来る
友達もいないので握手券をトレードする事も出来ない
だから私は仕方なく他のメンバーとも握手することにした
しかし驚いたが全く興味の無かったメンバーでもいざ握手となると緊張してしまうものなのだな
新しい発見だ
そこで新たに推しメンを増やさせるという運営の策略なのかもしれんな
とにかくそこで9期と10期は割とガッツリと握手してくれることに気付いた
しかし今思い出してもほろ苦い思い出だ
419ななしぼしゅうちゅ:2012/10/25(木) 18:43:43.57 0

・・・ぇ、・・あ、・・・

え?

・・・あ、あの・・・応援、してます・・・(ぎこちない笑顔)

本当!?ありがと〜

なん・・・
(剥がし)

ほろ苦いと言えば、昔モ娘。(狼)という2chの掲示板で「生田の一日」というスレッドを立ち上げた
えりぽんになり切ってその日の出来事をリアルタイム形式で書き込んでいくというものだ
始めはその画期性と独特なユニークさから人気を呼んだが後半は飽きられたのか私しか書き込む人が居なくなり寂しくなって結局スレを落としてしまった・・・」

「・・・」

「話が逸れたな  肉体強化をライダーシステムという形にしたのはえりぽんが特撮好きだったから、そして人体に影響を出さないようにしなければならなかったからだ
だが電王に興味を指名しているのは知っていたがそれ以外も知っているかは正直微妙だった
えりぽんを電王に出来ればよかったのだが如何せんライダーベルトには適合性がある
簡単に言うと血液型の様なものだ  型が合わなければ輸血できないのと同じだ
仕方なくえりぽんにはイクサモチーフのライダーになってもらうことにした
しかし私の心配は結局は杞憂だった  
実際えりぽんはライダーに関して博識すぎるほどの知識を持ち合わせていたのだからね
420名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 20:11:13.31 0
運命w
421名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 20:49:09.29 0
なんでキモヲタなんだよwww
422名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 21:02:22.34 0
フジに要潤
423名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 21:16:20.57 O
マッドサイエンティストはえてしてヲタクな奴が多いが
これほどキモヲタなマッドサイエンティストがいたであろうかw

つうか1日スレってななしぼしゅうちゅの仕業だったのかww
424名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 22:20:03.83 0
そういやたしかにいつの間にか無くなってたなw>生田の1日
425名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 22:48:28.40 0
そんなわけないやろ・・・ほんまや
426名無し募集中。。。:2012/10/25(木) 22:53:38.28 0
あれは本人がネタ超えちゃったからなあ
残念なことに
427名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 00:01:29.47 0
かかかかか
428名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 00:35:59.13 O
タチバナさん何してんすかw
429名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 01:31:01.34 0
フォレフォレ♪
430ななしぼしゅうちゅ:2012/10/26(金) 04:13:32.33 0
川*’ー’)<お休みなさい
431名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 06:40:40.89 0
ぉぱょ
432名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 09:02:25.31 0
433名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 11:07:11.31 0
434名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 12:54:39.21 0
マジでマジだマジックだショーターイム
435名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 14:46:24.89 0
要潤上げ
436名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 16:31:03.15 0
宇宙キタ━━从*・ 。.・)´ ヮ`)o‘ _l‘)9|‘_ゝ‘)*´ー´リ*´◇.`)*゚ ゥ ゚)c ’∀´)* ^_〉^)o´ 。`ル´゚e゚ リ━━!!!
437名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 18:03:53.72 0
今日も来るか
438名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 18:12:46.39 0
誰が?
439ななしぼしゅうちゅ:2012/10/26(金) 18:47:31.28 0

モーニング娘。マネージャーに金を握らせ、えりぽんを部屋に呼んだ
実際会ってみるとやはり可愛かった
えりぽんにイクタギアを渡した際、えりぽんは私の事を覚えていない風だった
ブログでは必ずコメントを残しイベントでいつも売名していたのだがね
少し寂しかったが・・・恥ずかしいので仕方なく私も初対面のフリをした
挙動不審になるといけないので、とにかく自分を落ち着かせていたのは覚えている
えりぽんがどういう反応を見せるのか少し怖かったが・・・
しかしイクタに変身したえりぽんはとても喜んでくれた  私はそれが嬉しかった

イクタの戦い方は実にしなやかだった
他のライダーに比べて性能で劣る面もあったがイクタは独自の技を編み出したりしてそれを上手くカバーしていた  
そしてその動きは実に美しい
イクタの戦いぶりを見ているうちに段々とと自分を抑えられなくなってきた
もっとじっくり観察したい・・・えりぽんを隅々まで眺めていたい・・・と思った・・・永遠に
だからえりぽんを冷凍保存して一生鑑賞可能にしようと考えた
しかし私は恥ずかしくて自分から呼び出す事は出来ない
だから急遽お前にえりぽんの”誘拐”を頼んだのだ”
冷凍保存すればえりぽんは永久に年を取ることが無い  永遠に私のアイドルだ」
「最低」
440ななしぼしゅうちゅ:2012/10/26(金) 18:52:42.31 0

「高明な研究者はサザエさんが毎週出すジャンケンの手から統計を取って次の週の手を予測するという
私はそれを応用してえりぽんの明日のパンツの予測する研究を閃いた
それはまさしく青天の霹靂というべきか・・・私の人生を大きく変えるターニングポイントとなった
脳を揺さぶるほどの衝撃  これまで感じた事の無い感覚だった
毎日毎日次の日のパンツを予測する  今日ではなく明日というのがミソなのだ  
もちろん確認する術はない
しかしそれでも良かった  想像するだけでも満たされていた
10代の女の子に人気の下着、ランジェリーをいくつもの女性雑誌を使って調べ上げ
えりぽんが良く行くショップにもリサーチを掛け、街行く人にアンケートを求めたりした
研究のための資金はライダーシステム完成時に政府から秘密裏に受け取っていたからね
チームタチバナ一世一代の大研究という訳だ
始めは色の予測から始めレベルが上がってからは生地、そして素材や模様の予測も始めた
チェックか、花柄か、シルクか、クマさんか、スケスケか、将又それ以外か
流行のブランドやトレンド、えりぽんのその日の気分など様々なデータを掻き集め、
一定の規則性を見つけては潰し、試行錯誤を重ねながらある心理に辿り着いたのだ」
「それは?」

きっとえりぽんは大多数の日を無地の白を穿いているのではないか・・・?  
「その結論に達した時、脳内に電流が走った」 

”白”

「それは男の永遠の夢でありMyDearBoy、 つまり浪漫だ
感動だ  それはまるで・・・まぁ例えは思い浮かばないがそれ程の衝撃だった」

ありがとうございます・・・!

「私は土下座して地球に、平和に、生きている事に感謝した  
441ななしぼしゅうちゅ:2012/10/26(金) 18:59:51.27 0

それからというもの、えりぽんを見る度、今日、白を穿いているのかと思うと興奮してしまう
勿論全て想像でしかないのだが
ちなみに自分で女性用のパンツを購入し穿いてみたりもした」

・・・あぁ・・・こんな感じなんだなぁ・・・

「実に素晴らしい
研究の間は私とえりぽんしかこの世にいない
判るか?
パンツを通して私とえりぽんは繋がっているのだ」
「パンティと言わない所だけは評価します」

「その研究の成果を見せてやる
お前の明日のパンツを当てよう・・・水玉模様・・・そうだろう?」
「違います」
「そうか・・・」

「私がえりぽんを好きになったキッカケを知りたくはないか?」
「いや、もういいでしょう」
「それは笑顔だ
私が研究に疲れ切っている時・・・私の中にえりぽんの飛び切りの笑顔が花を咲き、五臓六腑に染み渡った
えりぽんは可愛い  あの何処か未完成のような笑顔が逆に完成されているのだ
それがファンの心を掴むのだ!!!
その笑顔に惹かれるファンは確かに多い
しかしユースケよりも私の方が確実にえりぽんの事を愛している!
そうだろう!!?」

442名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 19:02:35.18 0
変態キモヲタの話はもういいから早く話進めろやwww
443ななしぼしゅうちゅ:2012/10/26(金) 19:05:27.63 0

「下らない、ですね」
「・・・何?」
「話をすり替えられそうですが・・・あなたは指示に従えば私をセンターにしてくれると言いましたよね?
騙されました  本当は生田さんをセンターにするつもりだったんですね」

タチバナはまた溜め息を突いた

「公開ゲネの日だったか、あれは  
あの日お前は絶望に打ちひしがれていたな
必死に感情を押し殺していたようだが私には分かった
本当はえりぽんの勇士を目に焼き付けようとして参戦したのだが私はその時ピンと来たよ
デレードになれるのは此奴しかいないと
デレードに必要な感情は「負」
絶望、憎しみ、妬み、怒り、すべての感情を兼ね備えているだろうお前はまさに適合者だと確信した
ゲネが終わり私が甘い言葉を投げかけるとお前は簡単に私を信じたな
”センターにしてやる”と
そしてこの研究所で適性検査をクリアしベルトを受け取ったお前は仮面ライダーデレードとなった」
「私を利用していたんですね」

「お前は自分に自信が持てない
だからオーディションでも力を発揮できない、そして落ちる」
「・・・違う・・・」

444ななしぼしゅうちゅ:2012/10/26(金) 19:09:46.85 0

「違わない、何時もそうやって仮面で素顔を隠しているじゃないか
そんな奴がスッピン歌姫になろうなどと笑わせる・・・
恐いんだろう?自分に自信が持てないんだろう?本当は鏡を見るのも嫌なんだろう」
「・・・違う・・・違う違う違う・・・」
「お前がセンターになれる訳ないだろう!? モベキマスでないのだから、馬鹿め」
「許せない・・・!」

デレードの周囲の気の流れが変わった

「それだ  その感情こそがデレードが最終フォームになるためには必要なのだ  
お前には能力を開放してもらわねばならん
そうすることで真にこのライダーシステムの研究は完結する
さぁ、クライマックスだ」

タチバナは懐からスイッチを掲げるとボタンを押した
タチバナの身体が黒い霧に包まれる
天井がプラネタリウムになり夜空に乙女座が輝きだす
軈て霧を突き破るようにタチバナから翼が生え身体が化け物のそれに変貌した
全身を朱色で染め白くとがった顔は仮面に包まれいる
華奢で女性的な身体つきをしている・・・オカマ?
445ななしぼしゅうちゅ:2012/10/26(金) 19:16:04.73 0
川*’ー’)<マイマイ推しだからセーフなのです
446名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 19:24:00.41 0
www
447名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 20:04:51.69 0
やっとクライマックスか
448名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 21:29:45.29 0
ぐわああああ
449名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 22:32:37.84 0
ちゃんさんなのか?
450名無し募集中。。。:2012/10/26(金) 22:50:39.16 0
wktk
451名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 00:10:07.51 0
エリートだな
452名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 01:28:19.50 0
お休みなさい
453名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 03:13:23.11 0
454名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 04:46:28.15 0
このスレの全員と友達になる男だ
455名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 07:28:43.23 O
俺はあんなキモヲタじゃないぞ・・・・ないつもりだ・・・・ちがうもん
456名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 11:56:58.67 0
地球おとももち化計画
457名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 11:59:39.08 0
デレードはコピンクちゃんなのか?!
458名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 13:33:56.48 0
ワクテカ
459名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 15:09:43.17 0
ハロー!プロジェクト2
460名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 16:57:00.06 0
らららのピピピ
461ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 18:14:10.63 0

番外☆仮面ライダーマイマイ

384 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2012/10/32(金) 23:14:16.56 0


おつカレーライス


今日何か寒かったねぇ
季節の変わり目ってやつ?
皆さんも体調には気を付けて下さいね〜


今日は来年1月24日発売のモベキマス2ndシングルの衣装合わせをしてきましたYO!


衣装はまだ見せれないからスタンプで隠してます


でね、今回はカバー曲らしいんだけどね、


これがまたムツカシイ曲なんだよ、、これが


でもレコーディングでスマイレージの子とか10期とか上手すぎてビビったねっ!

462ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 18:15:52.89 0

マジで!

こりゃマイも頑張らないとヤバいねっ←


写真はえりぽんと


えりぽんはねー最近よく話す、うん


えりぽんは戦隊ヒーローが好きらしくて話し出すとアツいです(笑)


でも思いやりがあって本当にいい子

こういう機会じゃないとみんなと会えないし

いろんな人と話さなきゃねっ

後はハロコンくらい?

うー・・・でもマイは人見知りだから時間がかかりそう・・・



463ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 18:17:35.81 0

でもでも!

今回はマジでみんな気合い入ってました!

特にあいりはすごかった ! !

多分一番ガンバったんじゃないかな、多分(>_< )

いやーあいりは凄いよ、本当に

可愛くて、本当に優しいし

あいりがグループにいてくれて本当に良かった!(ほめすぎ?)



幸せっ



大好きだよ!あいり!



んじゃ、さらばじゃー




464ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 18:19:38.00 0

かっぱえびせん  3分前

マイマイおつカレーライス!
来年かー大分延びちゃったね、でもマイマイが嬉しいならそれでいっか!
マイマイ大好き!



マイマイLOVE   20分前

おつカレーライス!
今日は寒いね(>_< )  マイマイも風邪引かないように気を付けてね!



イカ墨パスタ    12時間前

マイマイおつかれ〜
あいり可愛いよね! でも俺は断然マイマイ派だよ(笑)
えりぽんが着てるのってキュートのファンクラブツアーの時のやつだよね?
どうやって手に入れたんだ(笑)
465ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 18:41:15.33 0

「えりなライフ」



やっほ〜私、生田衣梨奈!

ハロプロ女子学園に通っている、学園一のアイドルを目指しててるオンナノコ☆

勉強はちょっぴり苦手だけど、体育は大好き!

学園の生活は超シゲキテキで、と〜っても楽しいっちゃん!クフフ♪

さぁて、今日はどんな出来事が衣梨奈を待ってるのかなぁ

大変!こんな事話してたら学校に遅刻してしまうっちゃん!

衣梨奈?朝ご飯は?

もうパンでいいと!じゃあお母さん、行ってきまぁす!

よおし!今日も頑張って生田〜!

466ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 18:46:15.60 0

「よっしゃ! ぎりぎりセーフ!」
「ちょっと、えりな! アウト! 完全に遅刻よ!」
「ゲ! 風紀委員の石田亜佑美! ごめんー何とか見逃して欲しいっちゃん」
「駄目よ」
「ケチ! 貧乏! 田舎者!」
「先生〜えりなちゃんが」
「うわわわ! わかったっちゃん! 待って! 遅刻したのには理由があって・・」
「何よ」
「昨日(狼)のライダースレを夜遅くまで見てたら朝起きれなくなってしまったっちゃん」
「ステマ?」
「だから悪いのはえりじゃなくて(狼)!」
「えりなは遅刻・・・っと」
「わわわわ! 待って!ごめん嘘!」


「えりちゃんは悪くないよ!」
「幼馴染の佐藤優樹! お願い、えりを助けて!」
「あ!」
「何まぁちゃん、どうしたと?」
「たなさたん・・・」
「え?」
「たなさたんが呼んでいる・・・まぁちゃん行かなくちゃ・・・」
「まぁちゃん! 何処へ行くと!? あぁ、まぁちゃんの魂が天に召されて行く・・」

467ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 18:52:56.72 0

「まぁまぁ皆落ち着こうじゃないか」
「うっかり者の鈴木香音! うわ!手ぇアイスでベットベト! ベットベト汚っ」
「あゆみんもそんなカリカリしてたら身が持たないよ へへ」
「うわ触んないでよマジで! てか何で学校でアイス食べてんのよ?
うわっ汚っ あーもうあんたもペナルティね  汚いから」


「朝から何をそんなに騒がしくしているの?」
「この眩いばかりのオーラは・・・学園No.1のお嬢様、譜久村聖!」
「あ!みふきふぁんだ! おふぁよう」
「食べながら話掛けないで・・・あゆみちゃん、どうかえりぽんを許してあげて
(狼)にハマってしまう事は私も良く有りますわ  あそこは只のサイトじゃない・・・魔力を持っているのよ」
「でも規則は規則ですし・・・」
「お黙り! ワタクシが良いと言えば良いのですわ  あゆみ・・・あなたは何時からそんなに規則に縛られるようになってしまったの?
そんな小さいことに拘っているから胸も家も貧しいと言われるのですわ!」
「うっ・・・はい」

「流石学園1の権力者! 有無を言わせずに風紀委員を黙らせたっちゃん!」
「やったねみずきちゃん、ご褒美にアイスあげるんだろうね」

468ななしぼしゅうちゅ:2012/10/27(土) 19:03:15.13 0

「黙りなさい!」
「ひっ!」
「ひええええ」

「さぁ下々達よ! 平伏しなさい! この学園を”ミズキングダム”にして私だけの理想郷を創ってやりますわ!」


「ははぁ〜なんだろうね」
「ひえぇーこれ以上税金を取らないで下せぇ」

「・・・できん」
「え?」

「あああもう我慢出来んっちゃん!  みずきぃぃえりにみずきの双子のモンブランを御馳走してぇぇぇ」

「きゃああ!えりぽん!?何するの?やめて!」

「あぁ・・・なんて張りのあるモンブランなのでしょう  神様! 大変です! 頂上が見えません!」

「ちょっえりぽ・・・待っ・・・アァ・・・アァ・・・」

「みずき、もう駄目!開放して!みずきの全てを・・・みずきのみずきを開放してええええ!!」

「アァ・・・アァ・・・」



そして聖は堕ちていった
469名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 19:16:42.14 0
www
470名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 20:00:36.61 0
おい!w
471名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 21:05:03.48 O
ちょっとモンブラン買ってくる
472名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 21:08:28.44 0
wwwwwwwwwwwwwwww
473名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 21:49:39.27 O
バカすぎるwwww
474名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 21:59:38.82 0
ライダー文字しか出てねえw
475名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 22:06:03.46 0
もうこのスレはライダー関係無くアンタの好きにしてくれww
俺は結構好きだから応援するぜ
476名無し募集中。。。:2012/10/27(土) 23:35:57.38 0
じじじじ
477名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 01:15:52.25 0
ん?
478ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:03:02.04 0

「勇者エリナと悪霊の鍵」



「皆さん、魔王の封印を解いた悪霊の鍵を探し出し、この世に再び平穏をもたらしましょう!」

「私に任せておけば大丈夫よ!勇者  魔物達なんてこの私の剣の一振りで一掃してあげる」

「頼もしいです、りほさん」

「ウム、ここで、このタイミングで、この私が、この、このグレートな私が、ここでまた、新たな呪文を覚えたよ」

「ホントですかかのんさん!」

「どうせまた使えない呪文だろ〜?」

「うるさい、りほ、この、ムネタイラ」

「なんだとぉ? この変なホクロ!」

「は、え?、ちょっ、おまっ、え?、おまっ、え?今このホクロの事言ったよね?絶対に触れちゃいけないトコ触れちゃったよね?」

「かのんさん!その呪文を是非私に掛けて下さい!」

「ウム、よかろう」

テレテレテレ〜♪



479ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:07:42.93 0

「・・・?何も起こりませんが」

「えりなよ、ちょっとほっぺを触ってみるがよい」

「え?・・・何か・・・ちょっとムクんでる?」

「そう、これは、敵のお肌をムクませる魔法だよ 
私はこの魔法を、”ムクミン”と、そう名付けたよ」

「その魔法が何の役に立つんだよ? このヘボ魔道士!」

「凄いですよかのんさん! この魔法が有れば無敵です!」

「ウム」

「おい勇者、またお前は・・・」

「あ、あの〜勇者様」

「ん?どうしました?みずきさん」

「あの・・・私、ただの村娘なんですけど・・・どうして私も魔王を倒す旅に行かなくてはならないのでしょうか?」




480ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:11:46.84 0

「何を言っているのですか!みずきさんも立派な私たちの仲間ですよ」

「は、はぁ・・・」

「では皆さん! 早速魔王を倒す旅に出発しましょう!」

「腕が鳴るわ!」

「ウム、行こう」

「大丈夫かなぁ」


『えりなはルーラをとなえた』

〜〜♪


「ん? ねぇ勇者、ここは何処?」

「ウム、何処かの神殿のようだが・・・」

「皆さん!あれを見て下さい!」


「我が眠りを妨げる者は誰だ?」

『エスタークがあらわれた!』

481ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:19:03.65 0

「さぁ、皆さん!魔王を倒しましょう!」

「ちょちょちょちょいちょいちょいちょい待て待て待て  ねぇ馬鹿?ねぇ馬鹿なの?えりな、お前馬鹿だろ
薄々勘付いてたけどお前馬鹿だろ? もう一度言うよ?馬鹿だろ」

「何言ってるんですかかのんさん、さぁ魔王を倒しましょう!」

「待て待て待て! 待って! お願いだからちょっと待って! すぐ終わるからちょっと待って!
あのさあ・・・ねぇ、ねぇねぇ・・・一旦落ち着こ・・・ねぇ、うん、あのさぁ・・・
勝てる訳ねーだろ! どう考えたって! ん?まぁ確かに言ったよ、魔王を倒しに行くとは言ったよ、言ったよ、それは認める
うん、でも、でもね?なぁ、いきなり魔王と戦う馬鹿が何処にいる?な?おかしいべ?
普通に考えてみ?最初はあの青いスライム的な奴に決まってるだろ!!」

「落ち着いて下さい、かのんさん  ちょっとメニューを開いて”つよさをみる”コマンドを選択してみてみてください」

「ん?」



えりな           りほ             かのん           みずき
Lv.48            Lv.45            Lv.43              Lv.52
ロトのつるぎ       ドラゴンキラー      まどうしのつえ         ー
ロトのよろい       ほのおのよろい     みずのはごろも      たびびとのふく
ロトのたて        はぐれメタルのたて   みかがみのたて        ー
ロトのかぶと       グレートヘルム     やまびこのぼうし        ー
ロトのもんしょう     ほしふるうでわ      メガザルのうでわ       ー

482ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:24:41.48 0

「なんと!」

「ちゃんと事前にセーブデータを引き継いであります、安心してください」

「ウ、ウム・・・これなら確かに・・・大丈夫かもしれんな」

「じゃあ行きますよ!皆さん!私について来て下さい!」

『えりなはギガデインをとなえた』

『エスタークに129のダメージ』

『エスタークはギガスラッシュをはなった』

『えりなに142のダメージ』『りほに167のダメージ』『かのんに159のダメージ』『みずきに293のダメージ』

「マズイ! 皆さん! いのちをだいじに!」

『えりなはベホマラーをとなえた』

『えりなは85かいふくした』『りほは76かいふくした』『かのんは91かいふくした』『みずきは89かいふくした』

『りほはシュワシュワダンスをおどった』

『かのんはけんじゃのいしをふりかざした』

『みずきはみをまもっている』

『えりなたちのHPがそれぞれかいふくした』

483ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:27:32.98 0

『エスタークはしゃくねつのほのおをはいた』

『えりなに154のダメージ』『りほに169のダメージ』『かのんに181のダメージ』『みずきに304のダメージ』

『エスタークはかがやくいきをはいた』

『えりなに123のダメージ』『りほに148のダメージ』『かのんに129のダメージ』『みずきに329のダメージ』

「うわ!魔王だから2回行動してくるっちゃん!」

「どうするの!勇者!回復が追い付かないわ!」

「マズイっちゃん・・・どうすればいいと?・・・・そうだ!」

「ん?何か閃いた?」

「かのんさん、みずきさんにムクミンを掛けて下さい」

「えりな・・・一体何を・・・はっ!そうか!わかったぞ!
えい! ムクミンムクミンムクミンムクミン・・・・」

「きゃ、何?」

484ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:30:25.32 0

ムクミンをみずきの胸に集中して掛け続けたことにより、みずきの胸がどんどん膨らんでいく
それは鬼のような急成長

F・・・G・・・H・・・

胸がどんどん大きくなる

「く・・・苦しい・・・」

ムクミンの効果でみずきはさらに巨乳になり、みずきの服は今にもはち切れそうだ

「勇者!これが一体どうしたというの!?」

「りほさん、あれを見て下さい」

『エスタークはみとれている』

「な、なんと!よし!今がチャンスよ! 皆、ガンガンいこ・・・」

「あああ、もう我慢出来んっちゃん! みずきぃぃえりをパフパフしてぇぇぇぇ」

「あ、勇者様、やめ、あ・・・・アァ・・・・アァ・・・」



そして聖は堕ちていった

485ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 02:39:10.38 0
おやすみなさい
486名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 04:38:55.11 0
487名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 08:23:03.59 0
くっだらねぇwww
488名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 10:17:58.19 0
www
489名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 10:45:16.39 O
ちょwwww
490名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 12:26:53.93 0
先生と呼ばせて頂く
491名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 13:56:29.89 0
フレイムドラゴン
492ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:06:50.38 0

「もっと!えりなライフ」




やっほ〜私、生田衣梨奈!←これ

ハロプロ女子学園に通っている、学園一のアイドルを目指しててるオンナノコ☆

勉強はちょっぴり苦手だけど、体育は大好き!

学園の生活は超シゲキテキで、と〜っても楽しいっちゃん!クフフ♪

さぁて、今日はどんな出来事が衣梨奈を待ってるのかなぁ

大変!こんな事話してたら学校に遅刻してしまうっちゃん!

衣梨奈?朝ご飯は?

もうパンでいいと!じゃあお母さん、行ってきまぁす!

よおし!今日も頑張って生田〜!

493ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:09:33.06 0

時折スマフォで時間をチラチラ確認しながら息を切らして学校に向かう衣梨奈
途中幅の狭い薄汚いトンネルに差し掛かった  近道だ
衣梨奈は誰も見ていないのを確認すると一気に中を駆け抜けた
やがて通学路に差し掛かり学園の生徒たちが歩いてる姿を見つけるとホッと胸を撫で下ろし髪型を整えつつ周りに合わせて歩き始めた
携帯の鏡機能を使って表情をチェックしながら歩いていた衣梨奈は校門に差し掛かった所でポンと背中を押された

「おはよう!えりちゃん」

向日葵の様な飛び切りの笑顔で声を掛けたのは同じクラスの佐藤優樹だ
優樹とは小さい頃からの幼馴染でクラスも小学校の頃から殆ど同じだった

「あ、おはよ〜まぁちゃん」

衣梨奈は挨拶を返す
優樹は衣梨奈にくっついてきながら語り掛けた

「ねぇねぇ昨日あのテレビ見たぁ?」
「え?何々?・・・」

そのまま世間話をしながら二人はA組の教室へと向かった
教室の手前まで行くと優樹は鞄からノートを取り出した

「えりちゃん、りほちゃんに写させて貰ったノート返してくるから先に行ってて」
「また移動教室の時間寝とったと?  あんまりりほちゃんに迷惑掛けたらいけんよ」
「えへへ〜じゃあB組行ってくる」

そのまま優樹は駆け出して行った
優樹と一旦別れた衣梨奈は教室に入り席に着いて鞄を下ろす

494ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:13:25.43 0

教科書やノートを取り出し机に仕舞い込んでいるとボソボソと女子達の話し声が聞こえてきた
何気なく耳を傾けていた衣梨奈は冷やりとした

「・・・でも何か優樹ちゃんって何か・・・独特?だよね」
「ふふ・・・ん、何か・・不思議、キャラ・・?」
「何か変だよねちょっと・・・ふふ・・」

其々が陰口にならない様に気を使っているのが衣梨奈には何となく分かっていた
こういった話を耳にするのはこれが初めてではない
優樹は今、クラスの中で若干浮いた存在になっている
クラス替えしたての4月はその人懐っこさと天然ぶりで一躍クラスの人気者になった優樹だが、
時間が経つにつれ一緒にいても話が噛み合わない点や他人と比べ行動がワンテンポ遅れている点などが浮き彫りになり出し徐々に疎まれ始めた
小学校の頃はそれでも通用したのかもしれない
しかし中学、高校と進んでいくとそうもいかない
純真無垢なだけでは駄目だ
抽象的に言うと空気を読む技術が必要になってくる
クラスでお馬鹿キャラ、天然キャラで定着出来る人は何も考えていないように見えて実は要所をきっちりと弁えている
つまりふざける場面と待つ場面、引いては他人を立てる場面の区別がしっかりとつけられるのだ
他人に心地よい雰囲気を与えられてこそ”可愛い天然”として成り立つが、
周りに注意深く気を張らずに皆に迷惑を掛けてしまえば途端に”只の馬鹿なトロイ奴”に成り替わる可能性だって十分に有りうる
女の子は元来人の話より自分の話を聞いてほしい生き物
しかし優樹は自分の話こそすれど他人の話に耳を傾けることなど殆ど無いだろう
それ所か自分の話も飛び飛びで流れに付いていけない
自由奔放・・・というより身勝手な優樹に不満を抱いた女子も少なくないかもしれない
話し方も幼稚でぶりっ子と思われているか、もしくは小馬鹿にされている可能性だってある



495ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:16:06.40 0

そしてもう一つ浮いてる点として年頃の女の子の割に優樹はあまり見た目に気を使わない
寝癖がついたまま登校する事もあるしある日は髪型がちびまる子ちゃん(正確には野口さん)みたいな時もあった
容姿はそれ程悪くは無いのだがふとした時に見える財布や使っている小物なども古臭くてダサい
女の子はその辺り鋭く敏感だ  何気ない細かい所も見てない様にみえて実は物凄くよく観察している
衣梨奈は始めは何れ自分で気付くだろうと目を瞑っていたが、何時まで経っても改善されないので痺れを切らし幼馴染として下校途中に呼びかけた事がある

「・・・ねぇ、まぁはデコッたりせんと?」
「でこ?」
「デコレーション、皆やっとるやろ」
「えー?まぁちゃんメンドくさーい」
「それと・・・その鞄も」
「え?これがどうかした?」
「その・・・何でそんなにボロボロのやつ使っとると?」
「えー?だってこれお母さんが作ってくれたやつだし・・・」
「お母さんが、とかじゃなくて、鞄だって皆見てるんやから・・・もうちょっと流行りの物を使ってみたり・・・
周りを見てれば大体分かるっちゃろ? どういう系統が人気なのか」
「えー?でもお母さんが・・・」
「髪型とかも・・・雑誌とか殆ど見た事ないやろ?可愛くなりたいと思わんと?
それにファッション・・・今は制服やけんいいかもしれんけど、休みの日とか・・・
此間も私服グズグズやったし・・・
もーホント一緒にいてハズいけん!マジで」

「えりちゃんは人の目ばっかり気にするんだね」

「え・・・?」

496ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:20:14.65 0

優樹に指摘され衣梨奈は一瞬ドキリとした
しかし直ぐに思い直す  女の子なら可愛くなりたいと思うのは当然だ

「とにかく! 今度渋谷に連れて行ってやるけん、そこで女子力磨きぃ!」
「えぇー・・・?」
「大丈夫ったい! えりの庭みたいなもんやけん、全部えりに任せておけば・・・ってこら!」
「まぁちゃんはまぁちゃんのままだよ〜ここまでおいで〜♪」


・・・


女子達はまだ優樹の話で盛り上がっている
衣梨奈は其の話に目を瞑った
そしてなんとかクラス雰囲気が壊れる事無くこのまま穏便に進んでくれることを願った


しかし事件は起こった

年に一度の全クラス対抗合唱コンクールの時だ
3年生は当然優勝の有力候補でまた学園生活最後のコンクールなのでどのクラスも気合いが入っていた
そして課題曲のピアノ伴奏者に経験者という事から優樹が抜擢された
練習は放課後毎日のように行われる
しかし優樹は本番ギリギリになっても譜面を覚えてこなかったのだ
クラスメートは焦り、一斉に優樹に詰め寄った
もう時間が無い、本当に大丈夫なのか、と
優樹は頑なに大丈夫だと言ってクラスメートに言い聞かせた



497ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:22:35.59 0

しかしそれまでの付き合いから優樹が大丈夫でないことを衣梨奈は分かっていた
放課後の帰り道優樹に対してピアノを完璧に覚えてくるように強く念を押した
しかし当の優樹は煮え切らない様子で空返事を繰り返し、終いには別の事を聞いてきた

「ねぇねぇ、えりちゃん、あゆみんって怒ってるのかなぁ?」
「は?」

あゆみんとは風紀委員の石田亜佑美のことだ

「目が怖い、こんな感じ」

指を使って自らの目を吊り上げる優樹

「それは元々なんじゃ・・・て言うか今それが関係あると!?
もー皆ガチで真剣にやっとるったい!皆がこれに懸けてるの分かるやろ?」
「えりちゃんも怒ってるの?」
「怒っとらん! 怒っとらんけどちゃんとえりの話を聞いて!」
「・・・怒ってるじゃん」
「いいから絶対に完璧に出来る様になるまで練習すると!! わかった!!?」
「・・・はい」


・・・


・・・しかし当日になっても優樹は結局仕上げることが出来ず、本番では伴奏はボロボロ、歌どころではなくなりA組は学園中の笑いものとして晒された
勿論優勝など出来なかったし、それどころか目立った賞も何一つ取る事は出来なかった

498ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:25:30.51 0

それが決定打となりそれ以来優樹はクラスで腫物扱いされるようになった
何をするにしても皆、優樹から距離を置くようにしている
皆まるで病原菌を見るかような目で優樹を見る様になった
衣梨奈は困った  こうなる事は避けたかったが最悪の事態に陥ってしまった
優樹は少し可哀想かもしれない
傍に近寄り声を掛けてあげたいがしかし今、優樹と友達と思われると気まずい
衣梨奈は人のちょっとした挙動とか、視線が物凄く気になる
優樹といると自分まで皆から疎まれるような気がしたのだ
衣梨奈はさり気なく聖たちのグループに入れて貰った
聖は昨年衣梨奈とクラスが一緒で何気なく話しているうちに何となくグループに溶け込むことが出来た
それからは同じクラスでも自ら優樹に話し掛ける事は無くし、また優樹が近付いてくる気配がしたら直ぐに友達の席に逃げるようにした
下校時も優樹に誘われる前に聖達と先に帰るようにした
聖のグループはクラスの女子の中心的グループでイケイケで活発な女子が多い
学園一の美女と噂される聖を始めとして仕切り屋の亜佑美、うっかり者の香音などどのメンバーも個性的でオーラが強い
しかし実際裏では話の内容がエグいものが多く、特に優樹に関しては容赦なく残酷な事を言っていた
衣梨奈はそれを愛想笑いで交わしていた


いくら鈍感な優樹でもクラスの皆、特に幼馴染の衣梨奈に明らかに避けられている状況に気付くのに時間は掛からなかった
その噂を聞きつけた里保も理由をつけてノートを貸してくれなくなった様だ
誰からも相手にしてもらえなくなった優樹を見ているのは痛々しかった
別に完璧に無視されているわけではない
優樹が挨拶をすれば皆返してくれるし特に虐めをしている人が居る訳では無いが必要最低限以外は優樹に誰も近づこうとしない
属に言う「ハブ」というやつだ



499ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:30:30.42 0

やがて元気を失った優樹は休み時間は唇を噛み締め机をジッと見詰めて俯いているようになった
それを見たクラスメート達は嘲笑するかのようにクスクスと笑っていた
優樹は本来他の人がフォローして初めてその良さが引き出せる子だ
しかし誰も優樹に手を差し伸べようとしない今、どうすればいいか判らない状況に陥っているのだろう


「えりぽんってさぁ、方言可愛いよねぇ」
「・・・え、そう?  博多弁やけん」
「やけん、ってチョー可愛いじゃん! いいなぁウチの方言なんて訛りだから全然可愛くないし」
「えぇ〜? 全然そんな事無いっちゃん」
「えりちゃんのは個性的なんだろうね」
「いや、香音ちゃんには負けるったい」
「あははは」
「ははは」

反対に衣梨奈は持ち前の器量の良さと適応力でグループにすっかり馴染んでいた
元々人見知りはあまりしないし、話し方も上手い
それは別に天性の物ではない
常に先を見据え、どうすれば皆が喜んでくれるのかいつも考えているからこそ身に着いたものだ


優樹の試練は続いた
体育の時間ペアでストレッチをしなければならない
女子は奇数なのでペアを作ると必ず一人余ってしまう
優樹はその時間になると先生が「二人一組になって」という前に先生の下へ駆け寄りストレッチを共にしてくれるように頼むようになった
先生は始め3人でペアを組むように優樹を説得していたがあまりにも押しが強いので何時しか折れる様になった
衣梨奈はそんな様子の優樹を直視する事が出来なかった

500ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:34:31.66 0

しかしそれはまだいい
芋煮会ともなれば必ず班を作らなければならない
優樹は班決めの際、机に突っ伏して動かなかったが人数の余裕がある班に先生が加えさせた
班員たちは始め露骨に顔を顰めたが優樹に重い機材や材料を持って来させようということで納得したようだ
優樹は挽回のチャンスと思ったのかもしれない  何を言われても不満を漏らすことなく逆に皆が全く期待していない中、一人張り切っていた
しかし当日優樹は材料の分量を間違え足りなくなってしまい他の班に泣く泣く分けて貰う事になった
優樹は挽回しようと必死に皆の役に立とうとするものの気持ちに技術がついて行かず全て空回り
作業の要領が掴めず最終的には何をすればいいか分からなくなってしまい調理が仕上がる頃にはすっかり蚊帳の外に追い遣られていた


最初こそ空気の様な扱いだったがやがて目に入るだけでもクラスメイトをイライラさせそれは徐々にエスカレートし行動にも表れるようになった
クラスメートはわざと聞こえる様に陰口を言うようになった
それだけでも幼い優樹には精神的に応えるだろう
わざとゴミをぶつけられる事も多くなり教科書や着替えを盗まれることもあった
ただ、誰も助けてくれなくなったので授業中はしっかりとノートを取るようになり判らない個所も自分で調べる様にはなった
優樹はただジッと耐え続けた  
その姿は以前の優樹からは想像出来ないものだった
しかし抵抗しなければ今後増々優樹は追い詰められていくだろう
そう考えると少し怖かった
衣梨奈も聖から意見を求められた事がある

「ねぇ、優樹ってマジで気色悪いよね」
「え?」
「何も喋んないしさぁ・・・何が楽しいんだろ、もう学校辞めればいいのに」
「う、うん・・・はは・・」

喋らないのは皆が追い詰めているからだろう、と思ったが衣梨奈はただ笑ってかわす事しか出来なかった
501ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:40:37.43 0

そんなある日の昼休みいつもの様に聖達と机を囲んで昼食を取ろうとしていた時だった
鞄から昼食を取り出していた衣梨奈は肩をチョンチョンと軽く二回押された
振り返った衣梨奈は目を剥いた
まぁちゃん・・・
脅えるような瞳をした優樹が此方をジッと見詰めていたのだ

「・・えりちゃん、いっしょにお弁当食べよう?」

優樹の声は微かに震えている
衣梨奈は胸が締め付けられた
きっと恐らくは・・・自分の頭で必死に考えて、考えて、殻を破ろうと決意した上で衣梨奈を誘ったのだろう
衣梨奈は目の奥がジワリとしてきた
別に優樹は何も悪くない  ただ少し不器用なだけだ
しかし皆の前ではあまり話しかけて欲しくなかった
腫物の優樹と仲が良いと思われたくない
たった数秒の間に額に汗が滲んできた
衣梨奈は考える・・・どうする事が自分にとって最善の選択なのか・・・

「えりぽん?」
「・・・」
「えりぽん、どうしたの?」
「あ、みずき、いや、何でもないと!  さ、早く食べよ、もうえりお腹ペコペコやけんねー」
「もーえりぽんはいっつもお腹空いてるでしょ!あははは」
「待ってそれはダイエット中だからやけん! でも今日はノーカンっちゃね! クフフ♪」


衣梨奈は結局優樹の声が聞こえなかったフリをした
何時も通りに冗談を交えながら皆の輪に入り込む
優樹は少しの間俯き、やがて淋しそうな目をして静かに去って行った

502ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 14:42:08.53 0
後編は夜に
本編は明日投下します
503名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 15:07:27.88 0
どうせまた

そして聖は堕ちていった

で終わるんだろうと思いきやいきなり真面目になってるw
504名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 16:15:51.16 0
久々に見に来たけど仮面ライダー関係なくなった?
505名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 16:31:50.41 0
>>504
おかえり
506名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 17:58:18.55 0
ボー!ボー!ボーボーボー!
507名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 19:25:47.58 0
カタキリバ
508名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 20:15:56.49 O
>>503
ここから
聖は堕ちて行った
につながるからスゲーんだよw
509名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 20:22:16.21 0
>>503
ちょ!それ僕が考えてた展開まんまなんですけどwwwwwwww
510ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:24:21.25 0

優樹に決定的な追い打ちを掛けたのは文化祭の出し物で劇を行うことになった時だ
優樹は役が無いという理由で裏方に徹するよう命じられた
勿論役が無いというのは嘘だ
意図的に優樹の役だけ作らなかったのだ
優樹はその決定に対し特に意見する事も無く寧ろ自ら望んでいるようにも見えた
しかし本番には親だって見に来るだろう
演劇を観覧に来た優樹の両親は娘が全く映らない舞台をどう思うか・・・
衣梨奈はヒヤヒヤしていたが優樹に役が与えられていないことに気付いた先生が皆を叱りつけ直ぐに優樹も仲間に加える様に促してくれた
責任者の聖は渋々それを受け入れ、目の届くようにと自分と同じ再殺された少女の役を優樹に与えた
メンバーは聖、亜佑美、香音、衣梨奈、優樹
聖グループに優樹を加えた5人だ
稽古は着々と進んでいった
優樹も前回の反省からか真剣に取り組み特に問題も無く本番を迎えることが出来た

しかし本番当日、香音が優樹に押されて転んだ拍子に頭を机の角にブツけてしまい怪我を負うという事故があった  
演劇は一旦中断されたが、一クラスに与えられた時間配分は予め決まっていて後ろが控えているという事もありその後劇が再開される事はなく学園生活最後の舞台はそのまま幕を閉じる事となった
学園の中では「またA組か」の声が飛び交った
もうやらかしクラスとして定着しつつある
香音は幸い大事には至らなかったが優樹は完全に追い込まれた
最早絶体絶命だ
一区切り付いた所で(半ば強制的にだが)聖は優樹をクラスの全員が冷たい視線を向けている中で教室の教壇の前に立たせた
優樹はそわそわとしている
聖はそのまま殴り飛ばしそうな勢いだったが他の皆も見ている手前暴力に訴えるのは不味いと思ったのか、一旦深呼吸すると冷静を装って語り掛けた


511ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:27:39.24 0

「優樹ちゃん、どうして香音ちゃんを押したの?」
「わかんないです・・・」
「わかんないって・・・」
「わかんないじゃない」

聖と亜佑美は優樹の不可思議な言動に呆気取られた表情を見せた  
亜佑美に関しては最早呆れ果てて嘲笑している
そして優樹の肩に手を乗せると子供を諭すような口調で言葉を投げかけた

「そういうところが臨機応変に動かなきゃいけないっていつも言ってるところなんじゃない?」
「うぅ・・・」

泣き出しそうな声を上げる優樹を聖は睨みつけた

「じゃあとりあえず香音ちゃんに謝って」
「・・・はい」

その後香音に謝罪した優樹はその日を境に不登校になってしまった
それを知ったクラスメイト達は追い詰めた事を反省するどころか皆高笑いしハイタッチする者までいた
衣梨奈は心配して先生に相談したがデリケートな問題なので時間を置いて対処すると言っていた
衣梨奈は流石に頭を冷やした
こうなったのは助けてやれなかった自分のせいだ
しかしそんな状況の中でも自らが進んで何かの行動を起こすことは無かった

512ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:35:14.61 0

そんな日が続いたある日A組に転校生がやって来た
長身で中世的な顔立ちをした今時のイケメンだ

「佐藤一樹です」

転校生が挨拶するとクラス中が沸き上がった
その風格は”デキる男”を感じさせるものがあった
実際一樹は「完璧」だった
秀才の異名を持っていた一樹は最初の中間テストでいきなり全教科学年トップ、そしてスポーツは何をやらせても超万能で部活動の勧誘が引っ切り無し、
おまけに思慮深く皆の為に尽くす性格でしかも家は資産家で超お金持ちだ
そして一樹はその甘いマスクで瞬く間に女子生徒を虜にした
何時しかクラスは一樹一色となっていた
しかし衣梨奈は優樹の事が気掛かりでそれ所では無かった

一樹が転校してきて一か月が過ぎたある日の事だった

「ねぇ、そう言えばこの席って何で空いてるの?」
「あぁ、それはいいの」

一樹の質問に聖が答える  
二人は付き合うようになった
一樹はその事を隠しておきたかった様だが聖は頑なにそれを拒んだ
周りに見せつける事で優越感を感じたかったのかもしれない
付き合いたての当初は聖に嫉妬する女子も多かったが学園No.1美少女との呼び声の高い聖には納得せざるを得ず何時しかベルトカップルとして万人から受け入れられるようになった
今となっては学園を代表する美男美女カップルだ



513ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:38:29.48 0

「いいって?」
「いや・・・不登校の子席だから」
「そんな! それじゃあ良くないじゃないか! ボクがその子を説得して学校に来てもらうよ」
「えぇ!? いいよそんな事」
「何言ってるんだ! 君は学級委員だろう? クラスが良くなるように最善を尽くすべきだ!」
「そ、そんなの関係ない  それにその子は居なくても全く問題が無いような子なの
寧ろ居なくなって皆清々としているくらいで・・・」
「駄目だよ、今日その子の家に行くよ  案内してくれ」
「・・・無理よ、家分かんないし  それに今日はダンスレッスンの日だから直ぐに帰らないと・・・」
「じゃあ知ってる人はいないの?」
「えぇ?・・・確かえりぽんが近所だって聞いた事あるけど・・」
「本当?生田ちゃん」
「え・・?う、うん・・・まぁ」

急に名前を呼ばれて衣梨奈は吃驚した

「じゃあ案内してくれないかな」
「え?・・・うん・・・いいけど」
「ちょっ、ちょっと! 二人で行くつもり!?」
「仕方ないだろう? 君が来れないというのだから」
「う・・・」


その日の放課後、衣梨奈と一樹は優樹の家を訪ねることになった
実際衣梨奈にとっても願ってもない機会だと感じていた
優樹の事は気になっていたが中々現状を打開するキッカケが掴めず
このままではズルズルと時が過ぎ去って行く気がしていたからだ

514ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:41:26.77 0

「じゃあ行こうか」
「ちょっと待って」

一樹と共に校門を後にしようとした所で聖に呼び止められた衣梨奈は一樹に声の届かない場所まで手を引かれた

「えりぽん・・・」
「みずき?どうかした?」
「信じてるけど・・・一樹はみずきの彼氏だからね」
「だ、大丈夫っちゃん、ただ優樹の家に行くだけやけん」
「そうだよね・・・」
「じゃあ行ってくるけんね」


聖と別れた衣梨奈と一樹は優樹の家にやって来た
優樹は部屋に閉じ籠っているらしい
優樹の部屋に行くと優樹は部屋の隅で蹲っていた
随分と久しぶりの感覚だ  昔は良く遊びに来ていたが


「まぁちゃん?」

衣梨奈は呼びかける
衣梨奈に気付いた優樹は「何しに来たの」という表情で此方を睨みつけた
まぁ当然である  優樹が一番辛い時に衣梨奈は避け続けていたのだから
しかしその表情が可愛らしくてクスリとしてしまった

515ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:46:16.34 0
続けて一樹が入ってきた

「まぁ、こっちは転校生の一樹君」
「こんにちは、佐藤優樹ちゃん  僕の名前は佐藤一樹  君と一文字違いだ
優樹ちゃん、きっとこれも何かの縁だ  学校に来ないかい? 学校は楽しいよ?」
「・・・」
「まぁちゃん、学校にきぃよ」
「行かない」

優樹はそっぽを向いた

「まぁちゃん、今まで無視しとってゴメン  えり間違えとった  これからはえりが守ってあげるけん」
「・・・」
「まぁちゃん?」
「・・・なんかね、まーちゃんはただ、香音ちゃんの場位置が間違ってたから」
「え?・・・ふふっ」
「何が可笑しいの」
「ゴメンゴメン、もう皆多分忘れてるけん、大丈夫よ」
「・・・本当?」
「うん  だから学校に行こ  ね?」
「でも・・・」
「大丈夫、まぁが困ったらえりが絶対助けてあげるとよ  心配しないで」
「・・・じゃあ、行く」
「よし!決まりだ! 僕の名前は佐藤一樹、よろしく!」
「ぷっ・・・それさっき聞いたよぉ」
「あれ? そうだっけ? あははは」
「うふふふ・・」

516ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:47:50.60 0

その後、2人は優樹の家を後にした

「良かったね、優樹ちゃん、学校に来てくれるって言ってくれて」
「うん・・そうったいね」

確かに説得が思いの外上手くいったので拍子抜けしてしまった
というか実際上手くいくとは殆ど思っていなかった
しかし衣梨奈はこれで何か吹っ切れた気がした
優樹に会って人の目を気にするよりも自分の気持ちを大切にしたいと考えたのだ
優樹は衣梨奈の親友  その気持ちに正直になればいい
これから優樹はクラスの信頼を取り戻していかなければならない
しかし一樹がいれば優樹は学校に来てもハブられたりする事は無いだろう
きっと溶け込めるような環境を作ってくれると衣梨奈は思った
そう考えると少し安心である

そういえば優樹の笑った顔・・久しぶりに見た気がするっちゃん

「クフフ♪」
「どうしたの?生田ちゃん」
「何でもないとよ、じゃあえり、こっちだがら」
「うん、じゃあまた明日・・・ってあれ?」

手を振って別れの挨拶を済ませたその刹那、突然夕立が降り出した

「うわ!やば!」
「わわ!生田ちゃん、君の家はこの直ぐ近くなんだろう?雨宿りさせてくれないかな?」
「え・・・う、うん」

517ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 21:51:20.36 0

一瞬躊躇したがこの状況では仕方ないので衣梨奈は一樹と共に家に走った
どしゃ降りの中二人の靴を鳴らす音が耳に響く  徐々に雨足は強まって行く

「此処ったい!」

家に着くころには二人はずぶ濡れになっていた
衣梨奈は直ぐに鍵を開け転がり込むように中に入った

「待ってて、今タオル持ってくるけん」

衣梨奈は玄関に一樹を待たせ、タオルを取りに向かった
洗面所の引き出しから2枚のバスタオルを取り出し急いで戻る

「あれ?」

しかし玄関に戻ってみると一樹の姿は無かった

帰ったのか・・・?

衣梨奈は不思議に思いながらも着替えようと部屋に戻った
しかし自室の扉を開いた衣梨奈は凍りついた

「・・・何・・・しとると・・・?」

いなくなった一樹は衣梨奈の部屋の中にいたのだ

518ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:00:36.83 0

ずぶ濡れの一樹は衣梨奈に気付くとゆっくり振り返った
その瞳はいつも皆に向けている優しいものではなく冷たい妖しさを感じさせる

「あぁ・・・こんな部屋に住んでるんだなと思って」
「勝手に人の部屋に入るとか・・・どうかしとるやろ!」
「ふふ・・」
「何が可笑しいと!?」
「いや・・・その喋り方、可愛いなと思って」

言いながら一樹は衣梨奈の肩を掴み壁に押し付けた

「は・・?」
「怒った顔も可愛い・・・」
「なんしよーと?・・・離して」
「離さない」
「・・・」

「僕はね?ずっと君の事が気に入らなかった
クラスの女子は皆僕に靡いている  皆僕に夢中になっている
当然だ  前の学校でもそうだった  僕がクラスの中心なのだから
でも君だけは僕に興味を示さなかった
屈辱だったよ  許せなかった  
嫌いなんだよ・・・僕の事を好きにならない奴は」
「・・・」
「だから君の事を是が非でも手に入れたいと思っていたのさ
今日ほど絶好の日は無い  このシチュエーションを逃す手は無いだろう?
鍵が掛かってたという事は今家には僕らしかいない筈だしね」


519ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:04:32.18 0

「あんたは・・・みずきと付き合って・・・」
「みずき・・・?」

一樹は最初鳩が豆鉄砲を喰らったような腑抜けた顔を見せたがやがて思い出したように笑い飛ばした

「あいつが僕と釣り合う訳ないだろう?
あんなただ胸がデカいだけが取り柄の女、ただクラスで人気の女子らしいから付き合ってるだけさ」

「最低・・」
「いいねぇその言葉  ゾクゾクする」
「離して」
「ふふ・・・」

一樹は衣梨奈の顎を掴むと自らの口元を手繰り寄せキスをした

「っ・・・」

衣梨奈は思いっきりビンタした
すると一樹は一瞬冷静さを取り戻したかと思ったが次の瞬間一気に逆上した

「・・・お前・・・調子に乗るなよ!!」

一樹は衣梨奈を押し倒した

「くっ・・・やめっ・・・」
「はははは」


520ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:07:04.77 0

一樹は笑いながら衣梨奈の制服を引ん?いて行く
辺りにボタンが飛び散った

「助けて!誰か!!」
「くくく」


「衣梨奈〜どうかしたのー」
「!!!」
「お母さん! 助けて!!」

衣梨奈の母親が帰ってきたのだ
一樹は舌打ちすると直ぐに衣梨奈から離れ玄関の母親の元へ向かった

「あら?あなたは?」

母親は始めずぶ濡れの男がいきなり現れたので驚いた表情を見せた
一樹は柔らかく微笑んでみせる

「こんにちは、お母さん、僕、衣梨奈さんのクラスメイトの佐藤一樹って言います  突然雨が降り出して少しの間衣梨奈さんの家で雨宿りさせて頂いてました」
「あら、そうだったの  ちょっと濡れてるけど大丈夫? 乾かしましょうか  待ってて、今お茶でも・・・」
「いえ、ご迷惑をお掛けする訳には参りません、それに今日塾があるんです  雨も止んだようですしこのまま失礼させて頂きます」
「あらそう?  それじゃあ、気を付けてね」



521ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:10:53.40 0

・・・

「衣梨奈?衣梨奈?」

母親は衣梨奈の部屋に向かった

「衣梨奈?どうしたの?今佐藤君が・・・衣梨奈?」

衣梨奈は部屋の鍵を閉め一人泣きじゃくっていた

・・・

次の日、衣梨奈は学校に行こうか悩んだ
しかし優樹に学校に来るように言った手前、自分が休む訳にはいかなかった
それに今日休むと明日はもっと行き辛くなる気がしたのだ
衣梨奈はスペアの制服に身を包み恐る恐る学校に向かった

教室に入ると・・・優樹は学校に来ていた
衣梨奈はホッとした表情を浮かべた
もう優樹を避けたりしない  自分と優樹は友達だ
衣梨奈が優樹の所に歩み寄ろうとした刹那、強く肩を掴まれた

「みずき・・・」

みずきは鬼の形相で衣梨奈を睨んでいる
後ろには亜佑美、香音が白い目をして衣梨奈をジッと見ている

「えりぽん・・・昨日、あの後どうしたの?」


522ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:15:03.46 0

「え? 優樹の家に学校に来るように説得しに・・・」
「その後一樹とあんたの家に行ったそうね」
「そ、それは! 急に雨が降り出して・・」
「だったら傘を渡してさっさと帰せばいいじゃない  かなり時間が経ってから一樹が出てきたらしいけど」
「え? いや、そんなには・・・」

「中で何かあったの?」
「それは・・・」
「それは?・・言えないの?」
「・・・」
「一樹は今日学校を休むって言ってる  それはなぜ?」
「知らない・・・」
「本当に? 何か知ってるんじゃないの? 一樹がみずきに何の理由も言わずに学校を休む筈無いもん」
「知らない・・・」
「・・・えりぽん・・・まさかしたの?」
「! ち、違・・・! あれはあっちが強引に・・・!!」
「嘘でしょ・・・本当にしたんだ・・・」
「だから違う・・・!」
「えりな、あんた最低ね、友達の彼氏奪うなんて」

亜佑美も聖に続く

「皆! 違うの! えりの話を聞いて! 一樹がえりの部屋に勝手に入り込んで・・・」
「一樹はそんな事するような男じゃない・・・えりぽん、あんたが誑かしたんでしょ
一樹を誘惑して・・・だから一樹は罪悪感を感じて今日休んでるんじゃないの!?」
「違う!・・・違う違う!」



523ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:17:51.82 0

「よく学校にのうのうと来れるよね・・・最低」

香音までもが衣梨奈を追い詰めようとしてくる

「えりぽん・・・あれ程強く言ったのに・・・大丈夫って言ったじゃない」

聖は堪え切れず泣き出してしまった  香音は崩れ行く聖の背中を摩りながら大丈夫かと慰める
亜佑美はボソリと呟いた

「やっぱり優樹の言うとおりだったね」
「・・・え?」

「優樹が教えてくれたの  一樹君とえりなが家に入って行くのを見てその後暫く一樹君が出て来なかったってね!」

優樹が・・・?



524ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:19:19.64 0

衣梨奈は優樹に振り返った
優樹は衣梨奈から顔を背けている
しかし衣梨奈は気付いた  優樹の口角が歪んだ曲線を描いているのを

・・最低   ・・最低

何処からか声が聞こえてきた

おかしい  人として有り得ない  消えろ
うわぁ    可愛い顔して     信じられない


気が付くとクラスメイト達は冷たい目を衣梨奈に向けていた
何処かで見た事のあるこの光景





そして衣梨奈の地獄が始まった・・・




終わり
525ななしぼしゅうちゅ:2012/10/28(日) 22:22:59.88 0
本編が終わってから上げようかと思ってましたがスレが落ちると思ったので先に全部吐き出しちゃいました
明日からは通常運行に戻ります
526名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 22:27:19.75 0
いやいやちょっと待て
527名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 22:28:53.93 0
聖が堕ちてない・・・!!
528名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 22:39:31.23 O
オチはどうした
529名無し募集中。。。:2012/10/28(日) 22:46:27.31 0
おおん・・
530名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 00:05:24.33 0
桜田通くんが娘。コン参戦(TωT)/~~~
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1351434330/
531名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 00:42:59.32 O
堕ちなかったとオチなかったを掛けてるのか
532名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 01:36:16.00 0
新参が来たら何て説明すればええんや
533名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 03:33:53.37 0
おや、スレを間違えたかな?
534名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 04:36:13.02 0
535名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 09:11:35.79 0
にん!
536名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 10:44:44.87 0
へんしーん
537名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 12:25:44.84 0
538名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 14:25:34.38 0
指輪の魔法使い
539名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 16:30:38.41 0
生田えりな
540名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 18:11:49.34 0
しょっぱいね
541ななしぼしゅうちゅ:2012/10/29(月) 19:00:58.08 0

これまでの!仮面ライダーデレードは?



デレードはライダーバトルを終わらせるために最終決戦に挑む
542ななしぼしゅうちゅ:2012/10/29(月) 19:06:48.82 0

「見よ! この姿を! これが私の研究の成果、ヴァルゴ・ゾディアーツだ!」

「よく判りました、私は全てを破壊する者、此処で全てを終わらせます
ここが私の旅の終着駅、誰も頼れないのであれば私は自分の力で未来を掴みとる!」
「いいや、お前の運命(さだめ)は私が決める」

ヴァルゴは先端が扇子と斧が合体したような杖を天に向かって翳すと暗黒の門を開いた

「ダークネビュラだ、これがお前のファイナルバトル」

ダークネビュラの穴から一人の少女が降りてきた
迷彩服に身を包み肩口から胸部に掛けてを軽鎧で覆っている
薄暗くてはっきりしないがその顔は何処と無く見覚えがある

「紹介しよう、異世界の戦士、その名もナカサキ・キュフフ だ」
「中島さん!?」

恐らく別世界の中島早貴であろう  体全体を武装していて容姿は同じだが早貴と違って隙の無い身のこなしをしている

「私が憎ければこいつを倒して見ろ! もっとも彼女は王国一の舞闘師だがな」

ナカサキと呼ばれた少女は此方を睨みつけた
デレードは身構えた  全てを終わらせる為に

・・相手は生身の人間、か?  見た所変身する気配はなさそうだ
543ななしぼしゅうちゅ:2012/10/29(月) 19:09:05.81 0

であれば、凡ゆる面から考えてもライダーとしての力や能力の引き出しの多さから考えてもデレードの方が圧倒的に優利・・・
しかし油断は出来ない
この場面で送り込むという事はよっぽどの強者の筈だ

【KAMEN  RIDE  BigW】
【BOMBER】【FAIPO】

デレードは右半身と左半身の色が綺麗に分かれた奇抜なライダーBigWに変身する
BigWは鉄棒を構えて身構える
ナカサキは右足の踵を浮かしゆらりと身体を揺らしたかと思うと弾丸のような速さで突っ込んできた

「!!」

その軌道は目で追うのがやっとだ  BigWは何とかナカサキの膝蹴りを鉄棒で受け止めた
高熱を誇る鉄棒にナカサキは僅かに顔を顰める
ナカサキはすぐさま身を翻しBigWの握っている鉄棒を蹴り飛ばすと右手の指を折り曲げBigWの鳩尾に掌底を放った

「ぐっ・・・」

はらわたを抉られる様な衝撃と共に壁に激突する
棚に積まれていた研究資料の山がパラパラと床に落ちた
片手の一撃でこれ程の威力
やはりナカサキの実力は本物であるという事が分かる


544ななしぼしゅうちゅ:2012/10/29(月) 19:11:52.14 0

【DANGAN】

BigWは武闘派のナカサキに対して 距離を取って戦うことを考える
飛び道具を持たないナカサキに対して左半身を弾丸フォームに変え銃を連射した
しかし中々命中しない
音速並の銃弾なのだがナカサキはその動体視力を生かして反射的にかわしていく
一定の距離を保ちたいBigWだが徐々にその距離を詰めれれていく

「っ・・・!一発も当たらないなんて」

そのスピードは脅威的だ
相手はかわしているだけなのにじりじりと追い込まれていくBigW
そして後ずさりをするBigWの背中が壁に張付いた所でナカサキはジャンプして飛び掛かって来た

「っ!!」

【JINGISKAN】

その一瞬で素早くジンギスカンにチェンジしたBigWは急激な上昇気流を巻き起こした
強風に煽られたナカサキは手足をバタつかせる
どれだけ身体能力が高くても空中では流石に身動きが取れない
体重の軽いナカサキは暴風を受け天井の人工星に叩きつけられた

【TSUKIKATA】

BigWはツキカタメモリで伸びたアームをナカサキにクリーンヒットさせ天井に減り込ませた
隙を作ったBigWは急いでベルトにカードを読み込ませる

545名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 20:01:37.69 0
なんと
546名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 20:10:01.70 0
ついに他の小説からキャラ持ってきちゃったよwww
547名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 21:26:50.43 0
来たか
548名無し募集中。。。:2012/10/29(月) 23:03:43.26 0
スレを守るのはこの俺
549名無し募集中。。。:2012/10/30(火) 00:46:31.72 0
デレードの正体を知るまでは落とさん
550名無し募集中。。。:2012/10/30(火) 03:15:51.22 0
フォレフォレ♪
551名無し募集中。。。:2012/10/30(火) 03:18:00.86 O
上げ
552名無し募集中。。。
お休み