うつ病、世界で3億5000万人=自殺者の過半数−WHO
【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は9日、うつ病など精神疾患で苦しむ人が
世界で3億5000万人を超えるとの推計を発表した。
年間約100万人の自殺者のうち、過半数がうつ病の兆候を示していたとみられ、
うつ病に苦しむ人に気付き、治療の支援を行う必要があると訴えている。
うつ病になれば激しい気分の落ち込みが長期間続き、仕事など日常生活に支障が出る。
大人のおよそ5%がうつ病にかかるとされるなど、WHOは地域などに関係なく「世界的な現象」としている。
女性のおよそ5人に1人が産後うつを患うほか、アルコールや薬物中毒、経済状況、失業といった外部環境もうつ病を招く要因。
治療薬、専門家によるカウンセリングといったケアが効果的だが、病気を自覚しないなど
「必要な治療を受けている患者は半数にも満たない」という。(2012/10/10-00:37)
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2012101000007