エコカー全盛の現在、“燃費”を前面にアピールすることなく大ヒットを飛ばしているのが
ホンダの「N BOX」だ。
軽自動車の新車販売台数で、今年4月から4ヶ月連続のトップ。全車種でみてもプリウスや
アクア、フィットに次ぐ販売台数となっている。
いわゆる“プチバン”の「N BOX」は、全高1800mm近い超トールボディに両側スライド
ドアを装備。軽自動車最大級の室内空間と、利便性を両立している。もちろん軽自動車なので
諸費用も安く上げられ、燃費もリッター22.2km。使い勝手も経済的にもオトクな点が
人気の理由だ。
そして7月23日には、トヨタがプチバンの新型車「スペイド」と、8年ぶりにフルモデル
チェンジした「ポルテ」の発売を開始。特に「スペイド」は、シャープな顔がカスタム魂を
くすぐる、20代オトコも気になるデザインになっている。
ミニバンとコンパクトカーの長所を併せ持ったプチバン。ステップワゴンやセレナじゃ
大きすぎるけど、ヴィッツやフィットよりも荷物を積みたい。そんなワガママに応えた
クルマで、今、小さな子供がいるファミリーや若いカップルに注目を浴びている。
スライドドアの小型バンというと、かつては商用車や福祉車両のイメージが強かったが、
2010年に発売されたホンダの「フリードスパイク」が、トンガったルックスで若い
世代に大ヒット。現在は「ポルテ」をはじめ、「ソリオ/ソリオバンディッド」(スズキ)、
>>21-23 「デリカD:2」(三菱)などの小型車から、「N BOX」、「ルークス」(日産)
>>17-20、
「パレット」(スズキ)、「フレアワゴン」(マツダ)などの軽自動車まで、各メーカーが
>>25 ラインナップする人気のカテゴリーとなった。
>>12>>14 ミニバンやコンパクトカーからプチバンへ人気が移りつつある理由を、マーケティング
ライターの牛窪恵さんが解説する。(※続く)
●4mを切る全長ながら、ミニバン並みの室内空間。ファミリーだけでなく、
20代のオトコも食指が動くプチバン「スペイド」
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