女生主ってけしからんな その983

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-続きです-
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■「儲かる」幻想に振り回される
そんな歯科医の黄金時代は、保険制度の変化とともに終焉。先述のベテラン歯科医は
「81年、健康保険の1割の自己負担が導入されたことが、終わりの始まりでしょう。
それまで保険治療はタダでしたから、患者は1割でも非常に大きな負担に感じたと思います。
それが、97年には2割、今では3割負担です。病気になれば病院に行こうと思うでしょうが、歯が少し痛むくらいでは歯医者には行かなくなってしまった。目新しい技術革新もないまま、
バブルが崩壊してずっと不景気。日歯連による自民党橋本派への巨額の不正献金事件が発覚し、
社会的地位も著しく下がってしまった」と説明する。
健康保険法の改正の一方で、国は医師および歯科医師を増加させる政策を実施した。
医大、歯科大の新設ラッシュが起こり、大幅に定員増。医師も、歯科医も急激に増加した。
特に歯科医は「儲かる」イメージが強い割に、医学部よりは偏差値も低く、希望者が
殺到することになった。
「僕もだまされたクチですね」と山崎さん。
「僕が受験したころにはもう、歯科医が儲かる時代は終わっていました。学生時代は忙しくて
そんなことも知らず、勤務医のころも、毎日の仕事に追われて、世の中が変わったことに
気がつかなかった。開業すれば、先輩の先生方みたいに銀座で豪遊できると信じきっていました」
厳しい環境に置かれている歯科医師だが、山崎さんのように都心のビルに開業しているケースは
最悪だ。
「地方はまだマシです。家賃が安いですから。坪単価5000円の場所にある診療所でも、
坪単価5万円のビルの診療所でも、保険点数は同じです。明らかに都心の歯科医に不利な仕組み>>322
です。都心の患者は高額な自由診療が多い、とも言われましたが、この不況でたまに初診患者が>>308
来ても保険内診療ばかり。
歯科医師とは肩書だけで、景気がよかったころに買った投資用マンションの賃貸収入で>>319>>320>>321
生活している人も多い」と山崎さん。>>311>>312>>313
先月、山崎さんは妻の誕生日に、苦しい家計の中から、3万円の宝飾品を贈った。
「値段をネットで調べたのでしょう。次の日から不機嫌に。『去年までのプレゼントは>>314
5万円だった。あんたのせいで私は不幸よ!』って。そのとき頭をよぎったのは、はじめから
1万円のものをあげていたら3万円で喜んだのではと考えました。地獄です」>>315
※すべて雑誌掲載当時(PRESIDENT Online)
-以上です->>316>>317>>318