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「部落差別だ〜」・・・差別なんてありませんよ
「なら自分で差別を作り出すニダ」・・・・「差別されてるよ〜〜〜」
息をするように嘘を吐くチョン

『どん底 部落差別自作自演事件』 (高山文彦 著)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1333

 狂言とか自作自演といった企みは露見してしまえば茶番に過ぎないが、人間心理の底知れない
不気味さをのぞかせる行為でもある。
 福岡県の被差別部落に住む山岡一郎(仮名)は、何を思ったか、約5年にわたり、他人を装って
自分自身に差別はがきを送り続けた。その数実に44通。

「部落にクソあれ、あんたに不幸あれ」
 これは、水平社宣言の「人の世に熱あれ、人間に光あれ」をもじった1通だが、なんともおぞましい。
 すべてが発覚したのは、このはがき事件の犯人として山岡が逮捕されたからだ。差別の苦しみを
涙ながらに訴えた被害者は実は加害者だった。周囲は色を失う。

 いったい動機は何だったのか。山岡は、地区の部落解放同盟の口利きで役場の嘱託職員に
なったが、期限付きの雇用に不安を覚え、「被害者になれば雇用が継続されると思った」と言う。
 呆れた言い草だが、要するに、「差別事件を偽造すれば糾弾がおこなわれ、行政当局が要求を
受け入れてくれる」という部落解放同盟自身も認めた悪しき体質が、山岡にも染みついていたということだ。

加えて、解放同盟員やその関係者による差別手紙、差別落書きの自作自演事件が、実は過去に何件もある。
 つまり山岡の事件は、解放運動の諸々の負の側面が生み出したものでもある。
 ただし、私欲のためとはいえ、自分で自分に差別の毒を吐く異様さは前代未聞だ。
ここに、自身の存在を否定するかのような、彼独特の不可解な心の闇がある。

 彼は、釈放されるなり家族や知人に「自分は実はやっていない」と冤罪をにおわせ、悪びれた様子もない。
 そんな山岡を著者は、解放運動の恩恵に浴しながら、部落と部落民を蔑視してきたと分析する。

 著者は、事件に深く分け入り、複雑にゆがんだ今日の部落問題の実相を見事に焙り出した。
それは、部落解放同盟という難しい取材対象に対する絶妙な距離感があったからこそだろう。