大阪市の校正印刷会社の元従業員らが高頻度で胆管がんを発症し、少なくとも5人が
死亡した問題で、うち2人がいずれも在職中に胆管がんと診断され死亡していたことが
18日、関係者への取材で分かった。
会社側は従業員の発症を認識しながら適切な措置を取っていなかったことも判明。
厚生労働省は、同社の業務に何らかの発症原因があったと断定し、今後原因物質に
ついても特定を急ぐ。
一方、同社が労働安全衛生法で定められている衛生管理者や産業医を
選任していなかったことが新たに分かり、大阪中央労働基準監督署は、
同社の衛生管理に問題があったとして是正勧告した。
関係者によると、在職中に発症した2人は平成元年ごろと同8年に入社。
いずれも印刷の仕上がりを試し刷りして確認する校正印刷部門に所属し、作業場では
機械に付着したインキを落とすために有機溶剤が含まれた洗浄剤を大量に使っていた
という。
8年に入社した男性は、15年に胆管がんと診断され、2年後に27歳で死亡。
元年ごろに入社した男性も在職中に発症し、19年に30代後半で死亡した。
校正印刷の工程では、発がん性が疑われる化学物質「1、2ジクロロプロパン」などを
多量に含む洗浄剤を頻繁に使うとされる。
労働安全衛生法に基づく厚労省の指針では、使用量などに応じて十分な換気や
防毒マスクの着用などを義務づけているが、同省によると、同社は従業員にマスクを
支給せず、地下の作業場では温度と湿度を一定に保つため換気が不十分だったという。
この問題は5月に発覚。
ほかに宮城県や東京都の印刷関連事業所でも元従業員2人が胆管がんを発症し、
うち1人が死亡したとの相談も寄せられている。
ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120619-00000533-san-soci 関連スレは
【労働環境】胆管がん発症・死亡 東京と宮城でも 印刷会社 厚労省、全国調査へ[12/06/12]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1339459090/l50