ソースは
http://mainichi.jp/select/news/20120626k0000e040221000c.html http://mainichi.jp/select/news/20120626k0000e040221000c2.html http://mainichi.jp/select/news/20120626k0000e040221000c3.html 株主総会で企業の悩みの種だった「総会屋」の勢いが衰える一方、一般の個人株主が起こす
トラブルが目立っている。
企業から株主への利益供与を禁じた82年の旧商法(会社法)改正など取り締まりが強化され、
総会屋が減少した半面、個人株主が増加したことが背景にあるとみられる。企業へのクレームなどから脅迫・恐喝事件に発展する例も出ており、警視庁は28日の
株主総会集中日に向け、総会屋のほか個人株主が絡むトラブルにも警戒を強めている。
株主総会で大問題にしてやる」。
東京都新宿区の会社役員の男(70)が、電話口で都内の大手信販会社の社員に語気を
荒らげた。男は「クレジットの代金を不当に引き落とされた」とクレームをつけ
代金の返還を要求。警視庁は言いがかりと判断し、今月20日に恐喝未遂容疑で逮捕した。
警視庁によると、男は昨年11月、キャバクラの飲食代約8万円をクレジットカードで
支払った。その後「店の請求額は不当だった」と信販会社に苦情を持ちかけ、
代金の引き落としに抵抗。男の言い分に正当性がないと判断した同社が口座から代金を
引き落とすと、男は同社の株式100株(約17万円相当)を購入し、株主として攻撃を強めた。
逮捕後、男はこう供述したという。「総会屋が静かになって会社の対応がぬるくなっている。だから強い口調で言った」
今月19日には、東証2部上場の印刷会社に「右翼の街宣車を回す」と脅したとして
暴力行為等処罰法違反(脅迫)容疑で埼玉県越谷市の無職の男(62)を警視庁が逮捕。
男は「株価が下落し、配当金が出ないので頭にきた」と供述したという。警察庁によると、1983年に約1700人が把握されていた総会屋は、昨年末時点で
約290人にまで減少し、多くは活動を休止しているという。警視庁によると、都内の総会屋約180人のうち実質的に活動しているのは20人程度という。
これに対し、存在感を増しているのが一般の個人株主だ。
全国5証券取引所のまとめによると、昨年度の上場企業の個人株主数は4591万人で、
10年前の約1.4倍になっている。
ある信託銀行の調査では、今年3月に開催された株主総会で発言した個人株主の数は
1社あたり174人で08年3月の115人から5割ほど増えた。
捜査関係者は「会社の対応に不満を募らせ、トラブルを起こす株主も少なくない。
今後はその動向も注視する必要がある」と話している。-以上です-
“総会屋の人数の推移”というグラフは
http://mainichi.jp/graph/2012/06/26/20120626k0000e040221000c/image/001.jpg