ファミリーマートは海外における最重要市場と位置付ける中国での出店を加速する。
平成26年度年度以降の進出を計画していた深セン市(広東省)への進出時期を24年秋に前倒しするとともに、
今月25日には内陸部の成都市(四川省)に出店する。
経済成長に伴い消費者の所得は年々増加しており、出店攻勢をかけることでシェア拡大を狙う。
ファミリーマートは現在、中国内で上海市と広州市(広東省)、蘇州市(江蘇省)、杭州市(浙江省)の4都市で
計868店(4月末時点)展開しているが、年内に進出都市を6都市に増やす。
成都市と深セン市で展開する店舗はともに24時間営業で、売り場面積は約100平方メートル。
中国では店内で飲食したいというニーズが強く、狭小店舗以外は店内で飲食できるスペースを設けている。
おでんや中華まんといったファストフードのほか、おむすびや弁当などのメニューも豊富に取りそろえる。
深セン市では、初年度10〜20店、5年後には約200店の出店を計画している。
すでに近隣の広州市では127店(4月末時点)を展開。
広州市で構築した物流網や食品工場など店舗運営に必要なネットワークが深セン市でも活用できると判断。
当初の出店計画を前倒しすることにした。
一方、6月中にも進出する成都市では、24年末までに20店、25年末までに100店に増やす計画だ。
ファミリーマートが内陸部に進出するのは初めて。
巨大消費市場への成長が見込まれる中国に熱い視線を送るコンビニはファミリーマートだけではない。
セブン−イレブンは1820店(3月末)、ローソンは355店(2月末)を中国内で展開。中国のコンビニ市場は過熱している。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120622/bsd1206222359027-n1