「新製品発売数なら負けません!」
そう言って胸を張るのは、パソコン関連商品、ガジェット家電を販売する『上海問屋』の開発陣。
同社の売れ筋商品に目をやると、温度計搭載デジタル風速計、耳穴式集音器、LANケーブル
自作キット、液晶モニター、モバイル加湿器など、およそ“家電”に関するモノならなんでもアリ
というラインナップ。それもそのはず、『上海問屋』では、毎日1点以上という驚きのペースで
新製品を発表し続けているのだ。
しかし、設立わずか3年の企業が、なぜこれほどの開発力を? いったいどのように商品が
作られているのか調べるため、東京・秋葉原某所にある同社を訪ねた。
―この不景気な時代に、よくこんなハイペースで次々と新製品を送り出せますね。
上司に「もっと慎重にやれ」とか怒られたりしないんでしょうか?
ウチはまったく大丈夫です。できるだけ多くの商品をお客さまに届けたいと全社で願ってますので、
商品点数に関して上司からの文句はありません(笑)。
ガジェットは旬の短い商品が多いですから、やはりスピード感は大切です。モタモタしていると
商機を逃してしまいますから。
―確かにそのとおりなんですが、それをわかっていてもできない会社が大多数。
即断即決で製品化できるなんて、もしかしてスゴイお金持ちの会社なんですか?
ただ、ウチの場合、現在はネット販売のみで実店舗を持ちません。それがスピード感と固定経費
削減を実現しているのかもしれません。仕入れて売って、また仕入れる。そしてまた売って……
と効率的ですが、私らは休む間もありません(苦笑)。でも、次々と新製品を送り出すことに
使命感を持っています。お客さまに販売バカと思っていただければ本望です。(※続く)
●ガジェット界にさっそうと現れた超新星「上海問屋」。仕入課の進剛史さん(左)、
販売課の大熊真太郎さんが、躍進の秘密を明かす
http://wpb.shueisha.co.jp/wp-content/uploads/2012/06/3c52597cef206ea7327ba77349f96640_8569d07df1e30ef0eef5518311fbf8e8.jpg ◎
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/06/21/12099/