女生主ってけしからんな その918

このエントリーをはてなブックマークに追加
195名無し募集中。。。
欧州の債務危機が、世界経済の“頼みの綱”である中国を圧迫している。

負の連鎖を象徴する例が太陽電池業界だ。欧米市場は頭打ち、足元の国内市場も過剰な生産設備を
抱えており、まさに「八方ふさがり」の状態にある。業界全体が空回りを起こし、刻々と深刻な
状況に進展している。
■成長著しかった太陽光パネルメーカーが10億ドルの赤字に
東京・港区に拠点を置く商社では、最近ある化学薬品の動きが鈍くなった。「製品の一部を中国の
太陽電池関連企業に納入しているが、以前のような発注がなくなった」と担当者は話す。
同社は間接的にではあるが、太陽光パネル生産で世界一を誇る中国の「尚徳太陽能電力」(以下、
中国サンテックパワー)に納入している。
中国サンテックパワーと言えば、2006年に日本の中堅太陽電池メーカーのMSKを買収し、それ以来、過去5年で売上高を100倍、営業利益を200倍にした驚異の成長企業だ。
だが、ここに来てその勢いが失速した。2011年の財務報告書にはなんと「10億ドルの赤字」が記載
された。「正直、ここまでひどいとは思わなかった」と同社の広報担当者も驚きを隠さない。
中国の太陽電池メーカーと言えば、中国サンテックパワーのみならず過去数年にわたり投資家たちを
狂喜乱舞させてきた優良銘柄だった。2005年から2010年にかけては24の企業が新規株式公開(IPO)
を実現した。太陽電池シリコンの「賽維LDK」や太陽電池メーカーの「中電光伏」などは、100倍以上のリターンをもたらしてきたとも言われている。
だが、2011年に入ると状況は一転し、IPOを実現させたのはわずか3企業にとどまった。
■欧米で太陽電池関連メーカーが次々に倒産
欧州に目を向けると、2011年以降、ドイツ、イタリア、スペインなどが太陽光エネルギーへの補助金を
削減させている。加えて、欧州市場での需要激減や国際市場価格の下落が業界にダメージを与えた。
その結果、ドイツでは太陽電池大手メーカーの破産が相次いでいる。2012年4月には世界最大メーカーだった「Qセルズ」が破産申請を行った。
欧州には全世界の太陽電池市場の約70%が集中している。その欧州における再生エネルギー政策の旗振り役だったドイツがつまずいてしまった。
ドイツだけではない。債務危機に直面するスペインでも、新エネルギー分野は失速している。
スペインは2000年代に入ってから新エネルギー政策を導入し、補助金で関連産業を牽引しようとした。
2004〜2011年にかけて、累計690億ドルを新エネルギー業界へ投資した。
しかし、2007年をピークに下落に転じる。2011年の補助金は15億ドルだったが、2012年は8億7900万
ドルにとどまり、2013年にはわずか1億700万ドルが割り当てられただけにすぎない。
2011年、アメリカでもファーストソーラーはじめ数十社が倒産した。また北欧では2012年、ノルウェーのRECASAがシリコン工場を閉めた。
日本勢も厳しい状況が続く。2011年度は太陽電池事業で国内最大手のシャープ、および同4位の三菱電機が赤字となった。
■補助金目当てで相次いだ市場参入
中国企業もまた例外ではない。太陽光パネルの生産では世界一を誇ると言われる中国だが、今その足元が揺らいでいる。(※続く)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35512