KDDIが6月18日、大阪でauプレスカンファレンスを開催し、同社理事 コンシューマ
関西支社長の甘田純一氏が関西地区におけるauの現状を説明した。
auの関西地区における純増数は、2012年4月と5月で連続1位となった。甘田氏は好調の
要因を「iPhoneやGALAXY、Xperiaなどスマートフォンの人気機種のラインアップが
増えてきたこと」に加え、「3月に開始した『auスマートバリュー』が大きな強みに
なっている」と説明。「auスマートバリューは関西の市場環境にマッチした“最強バリュー
セット”としてご好評いただき、多くのスマートフォンユーザーを獲得できた。この勢いを
さらに加速させていきたい」と意気込んだ。
■料金に厳しい関西人だからこそ受け入れられたauスマートバリュー
auスマートバリューが多くのユーザーに受け入れられている背景には、スマートフォンへ
乗り替える際に、多くのユーザーが「利用料金の安さ」を重視していることが挙げられる。
KDDIが携帯3キャリアのユーザーを対象とした意識調査を実施したところ、関西では約2割
のユーザーが「現在契約中のキャリアに不満がある」と回答した。その理由は「利用料金」
が35.9%で最も高く、次いで「本体価格」「料金プラン」(いずれも29.7%)が多い。
毎月の通信料金については32.1%が「高い」、55.8%が「どちらかといえば高い」と答え
ており、計87.9%の人が毎月のコストに不満を感じていることになる。次に、「スマートフォンに変更していない理由」を聞いたところ、関西では62.2%のユーザーが「利用料金」、
54.5%のユーザーが「本体価格」を挙げており、ここでもコスト面での不安がネックに
なっていることが分かる。また、「スマートフォンを使いこなせるのか、セキュリティに
不安がある、操作が難しそうだ……といった点を心配する声が挙がっている」と甘田氏が
話すように、重要なのは料金だけではない。「料金・価格」「通話品質とエリア」「サービス」という3つのニーズを満たすべく、
「リーズナブルな料金」「携帯と固定を組み合わせた、どこもでも快適につながる安心
・安全のネットワーク」「さまざまなアプリやコンテンツを楽しんでいただけるサービス」を提供していくと甘田氏は話す。そこで発表したのが、マルチユース、マルチデバイス、
マルチネットワークの3M戦略を実現する「スマートパスポート構想」だ。その第1弾として
「auスマートパス」と「auスマートバリュー」を開始し、「お得に快適に、楽しくスマートフォンをご利用できる環境を整えてきた」(甘田氏)。
あらためておさらいすると、auスマートバリューはauスマートフォンで「ISフラット」または「プランF(IS)シンプル」を利用し、auひかりなど対象の固定通信サービスに
加入すると、毎月の利用料金が1480円割り引かれるというもの。甘田氏は「加入者から
声を集めると、『ケータイとプロバイダの料金の見直しを考えていたが、必要なくなった』
『1月の通信費を把握しやすくなった』『スマートフォンに変えて高くなると考えていた
けど、逆に割安になった』という喜びの声も聞こえてきた」と手応えを話す。※続く
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