プチプラコスメ、プチ家電、プチ旅、プチギフト、プチバン、プチスイーツ、プチぜいたく
グルメなど、ここ数年、キーワード「プチ」を冠したさまざまな商品やサービスが登場している。
その背景には、「コストパフォーマンス」に対する意識の高まりがあると見られる。
アイシェアは19日、「コストパフォーマンス(コスパ)の定義と消費者評価」に関する調査結果を
発表した。調査期間は6月1〜3日で、「コストパフォーマンス」という言葉を認知している20代
〜60代男女1204名から回答を得た。さらに、アンケート結果について、消費生活アドバイザー和田由貴氏に話を聞いている。
まず、商品やサービスを購入する際に「コストパフォーマンス」を意識するかどうかを聞いたところ、
「強く意識する(32.6%)」と「まあまあ意識する(61.6%)」を合計した“意識層”が94.2%となり、
高い結果となった。続いてこれらコストパフォーマンス意識層に、「ここ数年間の間でコストパフォー
マンスに対する意識が高くなったか」と聞くと、「とても高くなった(11.8%)」「どちらかと
いうと高くなった(38.0%)」を合わせて、ほぼ半数がここ数年での変化を実感していることも
明らかとなった。
商品・サービス別にコストパフォーマンスに対する意識度合いを4段階評価(強く意識する/まあまあ
意識する/まったく意識しない/わからない)で聞いたところ、「強く意識する」の回答が多かった
のは「住宅(賃貸を除く)」46.5%や「自動車」40.9%などの高額消費財が圧倒的に高かった。
そのほか「強く意識する」の回答が多かった商品としては、「パソコン」37.6%、「家電」(白物
家電=32.8%、黒物家電=32.1%)、「携帯電話」25.4%などがあげられた。一方で「ブランド品」
14.6%、「貴金属・宝飾品」15.4%など、高額商品であっても必ずしもコストパフォーマンスを
強く意識していないカテゴリーも存在した。なお商品・サービス別にコストパフォーマンスの評価
準について聞いてみたところ、多くの商品・サービスで「機能や性能」「使い勝手のよさ」を重視する傾向が強かった。
そして、「プチ」がつく商品・サービスについて、どれだけの人が知っているかを聞いたところ、
「知っているしよく使う」2.7%、「知っていて購入・利用したことがある」16.8%、「知っているが購入・利用したことはない」49.3%となり、合計68.8%が認知者となった。「プチ」がつく
商品・サービスの利用者にコストパフォーマンスが高いと思うか評価を聞いたところ、「とても
コストパフォーマンスが高いと思う」12.4%、「まあまあコストパフォーマンスが高いと思う」59.4%と、高評価が71.8%となった。
「プチ」商品・サービスの購入・利用経験者に対して、興味・関心がある「プチ」商品・サービス
を聞いたところ、「プチスイーツ」42.3%、「プチ旅」39.7%、「プチぜいたくグルメ」35.5%、
「プチプラコスメ」31.2%の順となっている。また今後「プチ」化を推進してほしい商品・サー
ビスを聞いたところ、「高級レストラン」25.3%、「パソコン」21.1%、「黒物家電」19.3%、
「自動車」16.1%と、コスパ意識の高かった高額消費財が上位に並んだ。(※続く)
●「プチ」利用者のコスパ評価が「高い」が7割以上
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http://www.rbbtoday.com/article/2012/06/19/90651