女生主ってけしからんな その909

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何もしなくても会社に行けば給料がもらえるサラリーマンのなかには、 自営業やフリーランスの
コスト感覚がまったくわからない人も多い。

学生なんかからすると、 サラリーマン=組織に縛られて自由がきかず大変 独立・フリーランス
=自由でやりたいことができる みたいな思い込みが強いが、 実はサラリーマンほど気楽な商売はない。

サラリーマンは経費意識がない。 例えば、サラリーマンは会社に行く電車賃はもらえる。 会社の
仕事で移動した交通費も基本的にはもらえる。

しかし自営やフリーはそうはいかない。 「打ち合わせにきてください!」 と気楽に言われるのは
いいが、 仕事にもならない、アドバイスを求めるだけの打ち合わせに、 何度も何度も足を運べば、
その分、交通費はかかる。 それで仕事になり、その交通費分もペイできる、 十分なギャラが
支払われるならいいが、 そういうサラリーマン感覚丸出しの、 経費意識のない人間の仕事は
必ずといっていいほど、 ギャラもしょぼい。
「えっ、このギャラでは打ち合わせで何度も足運んだ、 交通費ぐらいにしかならないんですけど」みたいな話になりかねない。
サラリーマンは時間のコスト意識がない。 サラリーマンは決められた時間にいさえすれば、 仕事を
していなくても決められた給料がもらえる。 だから時間に対するコスト意識がない。
しかし自営やフリーはいわば自分の時間を売って仕事をしている。 ところが発注元は時間のコスト
意識のない、 サラリーマンだから、 自営やフリーの人たちに対し、 仕事の前段階の打診みたいな形で、金も払わないのに何時間も作業をさせたりする。
こういう作業を社内でやるならいい。 なぜならこの作業をして仕事=金にならなくても、 働いた分の対価は定額の給料という形でもらえるからだ。
しかし自営やフリーはそうはいかない。 さんざん作業させられた挙句、 仕事にならなければお金は
払いませんと言われれば、 そこに費やした時間分の自分の人件費はゼロになる。 それどころかその時間のせいで、 他の仕事をする機会を奪われているわけだ。
日本というのはいい意味でも悪い意味でも契約社会ではない。 仕事の頼み方もあいまい。 いくら
支払うかもあいまい。 お互いの信頼関係に基づいて、 あいまいなままあいまいに作業し、 あいまいにギャラが決められるといった、 商習慣が横行している。
もちろんそれはいい面もある。 お互い何度も仕事をしている相手だったら、 きちんとした契約を
しなくても、 きちんとお金を払ってくれるだろう、 きちんと依頼した仕事をしてくれるだろう、という信頼があるから、契約がなくてもスムーズにいく。
また仕事なんて事前に決められることばかりでなく、 後からあれも必要、これの必要になったり
するケースはあるわけで、 その度ごとにこまかな契約書結んでいたら、 ビジネスのスピードが落ちてしまう。
だから私は何でもかんでも欧米みたいに、 事前の契約で、仕事の範囲をきっちり決め、 その対価を決めるというやり方がいいとは思えないが、 お金と時間のコスト意識のないサラリーマンが、
まるで部下を使うかのように、 自営やフリーに金になるかもわからない作業を、 信頼関係を悪用してさみだれ式に頼むという弊害もある。(※続く)
http://blogos.com/article/41714/