地域政党・大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が所属議員らに、メディア取材への対応を自粛させる異例の「情報統制」を敷いている。
国政進出をうかがい、注目度が高まる維新が、イメージダウンを恐れているためで、23日に入塾式を開く維新政治塾も、
塾生に取材対応の自粛を求めるという。内部からは、橋下氏が首長として掲げてきた「究極の情報公開」とは対照的なこうした姿勢を疑問視する声も出ている。
自粛を求めた対象は大阪府議や大阪、堺両市議ら約100人で、テレビのバラエティー番組出演も禁じた。
松井一郎府知事が維新幹事長として3〜5月に3回、所属議員らにメールで〈マスコミへの発言を自粛するよう通達します〉などと指示し、決まったという。
維新議員のメディアへの露出は昨年11月の大阪ダブル選以降、急激に増加。ただ、週刊誌の衆院選小選挙区当落予想の記事で、
維新議員がコメントしたり、バラエティー番組に初当選したばかりの大阪、堺市議が出演したりしたケースでは、
「チャラチャラしている」と内部で批判が上がった。
このため松井氏はメールで、「今まで以上に活動が大きく注目されている」とし、
取材対応自粛のほか、「取材・出演依頼があった場合は執行部に判断を仰ぐよう」求めている。
読売新聞 6月22日(金)14時44分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120622-00000629-yom-pol