女生主ってけしからんな その909

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危機管理は、他者の事例を疑似体験することによって向上する。そして、テレビに映し出される記者会見やコメントは、
実は反面教師ばかりだと危機管理専門家でリスク・ヘッジ代表の田中辰巳氏は指摘する。これら反面教師はどんな参考になるのか。以下は、田中氏の解説である。

頓珍漢(とんちんかん)とは、鍛冶屋の相槌の音が揃わない状態に例えて、つじつまの合わない間の抜けた発言および人のことを差す。
危機管理においても、しばしば登場して事態を悪化させてしまう。

東京電力のお客様本部の島田保之執行役員は、5月末頃からテレビに出演して、「従業員5000人以上の企業と比較して、
現在の東京電力の社員の給与は高くない」という趣旨のフリップを示して、電気料金の値上げに理解を求めていた。

この画面を見た私は唖然としてしまった。経営破綻を目前にした企業の経営者が、従業員5000人以上の企業と自社の給与を比較しているのだから。
しかも、経営破綻を避けるために投入される公的資金は国民の税金であり、その国民に電気料金の値上げという負担を無心するとは。
まさに抱き上げてくれた命の恩人の懐から、財布を奪うようなものだ。

頓珍漢以外の何者でもない。

この有様では、東京電力の国民からの信頼回復はとうてい望めないだろう。

お笑いコンビ次長課長の河本準一さんの母親が、生活保護を受給していた問題にからんで、同じ吉本興業に所属する千原せいじさんが呆れた発言をした。
河本さんの母親の生活保護受給を告発した片山さつき議員について、「旦那さんが結構でかい会社を潰してた」とテレビ番組で言い放ったという。

すなわち、暗に片山さつき議員を批判して、河本準一さんを擁護してみせたのである。これを知った私は唖然としてしまった。
そんなことをしたら、河本準一さんへの風当たりが強くなるだけだ、と思ったからである。(>>2-3へ続く)

zakzak 2012.06.20
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120620/dms1206201600019-n1