会員制の講演会組織「琉球フォーラム」(主宰・富田詢一琉球新報社長)6月例会が13日、那覇市の
ホテルロイヤルオリオンであり、ワタミグループ創業者の渡邉美樹氏が「夢をカタチに〜新たなる挑戦
」と題し講演した。
外食、介護、宅配事業、農業などさまざまな分野での経営経験を紹介し、「お金のために仕事をする。
冗談じゃない。仕事は生きることそのもの」と強調した。
渡邉氏は「居酒屋でも店はきれいにし、サービスを充実させる。介護でも温かい食事を提供し、毎日
入浴してもらう」と話し、「きれい事に聞こえるかもしれないが、利益を求めず、ただお客さまのありがと
うを求めたら、お金の上にありがとうを載せたお客さまが集まってくれた」と語った。
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の参与を務めている渡邉氏。(1)市の特産
物をいかに国内外に売っていくか(2)観光客誘致のため目玉商品を持つ(3)企業を誘致して雇用を生
む―の3点を同市復興の柱に掲げた。
さらに同グループに「沖縄が好きで、沖縄に店を出したい」という従業員が多くいることを紹介し、沖縄
のブランド力を称賛。台湾や東南アジアに近い立地的優位性にも触れ、沖縄の持つ可能性に言及した
。「陸前高田を日本(経済)のモデルにしたいと考えているが、沖縄こそが日本のモデルになってほ
しい」と力を込めた。
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