オウム真理教による地下鉄サリン事件で特別手配されていた容疑者が相次いで逮捕されたのを受け、徳島県警は、1
1年前に徳島市内で発生した父子連続殺人事件で指名手配している、住所不定、無職小池俊一容疑者(51)の手配
写真の見直しを検討し始めた。
オウム事件で17年間潜伏していた容疑者の逮捕時の顔や髪形が、事件発生当初の手配写真とは懸け離れていたこ
とを教訓にした。捜査本部が設置されている県警徳島東署の秋山博康・刑事1課長は「科学的分析を加え、今の小池
容疑者に近い顔写真を作って逮捕につなげたい」としている。
県警のポスターなどでは、小池容疑者の39歳と事件発生当時の40歳のときの写真が使われている。2009年
には、逃亡中の小池容疑者が50歳近くになった点を考慮。鑑識課員1人と4人の専従捜査員が「髪の毛は薄くなっ
ているはず」「頬は痩せこけているだろう」と推測し、少し年老いた小池容疑者をイメージした手配写真を作製。県
警の公式ホームページなどで公開している。
しかし、オウム事件の容疑者逮捕が県警に衝撃を与えた。父子連続殺人事件の発生当初から捜査に関わる、秋山課
長は「オウム真理教の元信者らと同様、小池容疑者の顔も想像以上に変わっているはず」と話す。
そこで、県警は、この事件では初めて外部の専門家に手配写真の作製を依頼する計画を進めている。容疑者が長期
間逃亡を続けた事件の解決に実績のある関東地方の専門家に、小池容疑者の骨格や加齢による肉付きの変化などを科
学的に分析してもらい、手配写真に反映してもらう予定だ。
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ソース
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120618-OYT1T01648.htm?from=main6