インド北西部ラジャスタン(Rajasthan)州の村で、娘(22)の不倫に怒った父親がこの娘の首を剣で斬り
落として殺害する事件があった。同州の警察当局が19日、明らかにした。娘は夫と別居していたという。
事件があったのは、州都ジャイプール(Jaipur)から300キロ離れたラージサマンド(Rajsamand)地方の
Doongar Ji Ka Gurha村。AFPの電話取材に応じた地元警察によると、殺害された娘は3年前に結婚した
後、夫と別居し別の男と関係を持っていた。オガド・シン(Oghad Singh)容疑者は、浮気を止めるよう何度
も説得していたが娘が耳をかさなかったため腹を立て、17日夜に自宅で娘の首を斬り落としたという。
シン容疑者はその後、切断した娘の首を片手に、もう一方の手に血だらけの剣を持って村内を練り歩い
た。近隣住民が自首するようシン容疑者を説得し、同容疑者は直ちに警察に逮捕されたが、取り調べに
対し犯行の同機は娘が自分と社会を侮辱したからだと供述し、後悔は全くしていないようだという。
一方、インドPTI通信(Press Trust of India)の19日の報道によると、西部グジャラート(Gujarat)州のス
ラート(Surat)地方でもボーイフレンドと駆け落ちした娘(20)に父親が生きたまま火をつけ、焼き殺す事件
があった。父親は自首したという。
インドでは近年、若い男女が身内に殺害される事件が増加傾向にある。多くは、異なるカースト間や親
族の意思に背いた男女関係が原因で、一族の名誉を汚したとの理由で殺害されている。だが、こうした名
誉殺人は伝統的な正義として通報されない場合も多く、警察や地元政治家も見て見ぬふりをしているの
が実情だ。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2885496/9151927