1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 18:00:11.12 0
AAまとめ
从*´ ヮ`) れいな♀ ノd*´ ヮ`) たなか♂ ノc|*´ ヮ`) 成人たなかクン♂
ノノ*^ー^) えりりん♀ ノd*^ー^) かめい♂ ノc|*^ー^) かめい先輩♂
从*・ 。.・) さゆみん♀ ノd*・ 。.・) みちしげ♂
カプまとめ
基本♀は名前、♂は名字。
【例】
れなえり(♀×♀)
たなえり(♂×♀)
たなしげ(♂×♂)
3 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 18:00:27.06 0
♂シンボルまとめ
っ ちびれいな君
n ちびれいな君フルパワー(半角エヌ)
つ 亀さん(かめい君)
∩ 大亀さん
⊃ 弟重君(みちしげ君)
n 新垣てんちょ(全角エヌ)
テンプレ終わり
5 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 18:45:18.90 O
ノd*^ 。.^)乙なの
なんかはやいなー
初めて来たときは24スレ目だったw
6 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 19:42:48.95 O
1000:名無し募集中。。。 06/13(水) 19:34 0
ノd`・e・)9m<1000ならさゆみんが女の子に性転換するのだ!
ちょっwwwこれはwww
7 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 19:48:52.16 0
ノd*^ 。.^)<ガキさんったらやだぁもぉ〜♥
8 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 19:56:52.29 O
にーがきぃぃぃ!!ww
9 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 21:04:23.19 0
ノd; ゜e゜)<ハッ!僕は何を言っているのだ…
ノd;’へ’)<ガキさんしっかりするやよー!
ノd*^ 。.^)っ[] 。o(道重財閥科学班が研究開発した新薬『イイタクナール』の効果はバッチリなの!w
さっそく雌猫の目の前で絵里に『さゆ好きだよさゆ♥』って言わせてやるの♪)
10 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 21:32:08.73 0
ノd*^ー^) 勃チアガ〜ル 挿レタガ〜ル イキタガ〜ル
11 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 22:44:10.72 O
バカすwww
12 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 23:08:42.73 O
从*^ー^)<新スレおつですよw
ノc|=´┴`)<いつもありがとうございます
13 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 00:17:26.00 O
たかーし君とにーがき君の明日はどっちだ?ww
14 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 00:23:13.98 0
今度こそこのスレでさゆれなの絡みが増えることにキタイ
15 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 00:49:00.85 0
んじゃ俺はガキれなの絡みが増えることにキタイしよう
16 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 01:01:57.91 O
したっけシゲ×黒服さんに期待
17 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 01:29:11.45 O
財閥抗争とそれを超えるか否かの恋に注目
18 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 02:39:57.07 0
( б_б)
19 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 02:44:00.84 O
く、黒服さんw
20 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 02:46:20.51 0
サングラスを外した黒服さんを見てるとどうしてもみゅんさんを思い浮かべてしまうw
21 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 03:06:11.60 0
22 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 03:48:43.48 O
なんぞww
23 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 03:52:14.04 0
ちょwなにこれ?!こんなのあるんだwww
初めて観たウケルw
しかしみんな良い身体してるな
そして村田さんが無駄にイケメンw
24 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 03:53:19.54 0
みゅんさん一人だけ回転数がハンパないw
25 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 07:00:11.88 0
>>21 ちょw
ここでコレを見るとは思わなんだわww
26 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 08:21:49.09 0
これ知らない人もいるのか・・・
ヲレも年をとったな
27 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 08:34:43.14 0
懐かしいw
えりりんもカバーしてたねこの曲
28 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 10:33:11.44 0
ノd*^3^)
29 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 11:53:13.68 O
ノd*・ 3.・)
30 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 12:13:34.88 0
ノd*` 3´)
31 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 13:13:23.19 O
ノd*’3’)
32 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 14:06:51.82 0
ノd*・3・)
ノd;・e・)。o(…これじゃあ誰だか分からんのだ)
33 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 14:48:09.00 O
ノd*’ー’)。oO(オレは分かるやよー)
34 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 16:19:07.41 0
シゲ君がホクロを隠してたらにーがき君と見分けがつかないな
35 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 16:41:28.30 0
ノd*・ 。.・)<なるほど…
ノd*・∩・)しめしめw
36 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 17:05:27.74 0
ノd*・∩・)<愛ちゃ〜ん!僕とキスして欲しいのだぁ〜///
ノd*’ー’)<さゆ何してんの?
ノd*・ 。.・)<…
ノd*’ー’)<…
37 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 17:09:53.19 0
ま、そうでしょうねw
38 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 17:30:23.33 0
そういや愛ちゃんはよくさゆにキスされてたなーw
39 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:15:29.74 0
シゲたん
40 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:26:54.15 O
武道館でのキスはなんか笑ったw
41 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 19:44:32.65 0
さゆってれなえりは襲わなかったよね?
えりりんに抱きついて発情してたことはあったけどw
42 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 19:45:41.42 0
れいなにはくっつきたかったけど怖くて無理だったとかどっかで聞いたような
43 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 19:47:26.83 0
でもれいなにしてるgif見たことあるよ
44 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 19:53:07.40 0
えりりんにはキスは本気で拒否されてたらしいね
45 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 19:54:46.09 0
れいなには2005年ぐらいにやってたねw
れいなびっくりしてた
46 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:01:24.25 0
れ〜〜な〜〜〜。
れいなは、まぢツンデレ…そう!ツンデれいな(笑)
だってね。
今日コンサート本番で、
いつもれいなと目を合わせる場所がぁるんゃけど…
さゆみ今日忘れてしまったそ。
アッチャーと思い、
本番終わって、
『れーなー。さっき目ぇ合わすの忘れてごめんね!』
ってぃったら、
『ほんとやん!なんで忘れると??』
……………お、怒ってる。ご立腹さんや(≧ヘ≦)。。ごめんなさぃ。
だが、そのあと!!
『目あわんかったけん、寂しかったやん。凹んだとよ!』
ってゆわれた!!
なんぢゃそのどんでん返し(*´∀`*)
抱きしめてやろ―かと思いましたよ(`∀´#)
47 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:15:42.96 0
抱きしめてキスして押し倒してお股クチュクチュしてやればいいのに!!!
48 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:18:26.64 O
落ち着けw
49 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:21:30.17 0
うむ
そして「れいなはココが感じるの?w」って言うべきだ
50 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:31:42.90 0
51 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:38:24.32 0
52 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:55:17.27 0
53 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:58:29.07 0
54 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 21:01:09.73 O
ヤバい中等部可愛いw
55 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 21:25:19.96 0
56 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 21:33:51.68 O
57 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 21:47:11.94 0
ノd+´ヘ´リ ぐぬぬ…
58 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 22:03:56.83 O
あれ?鞘師君が聖ちゃんと「本番いってきまーす」みたいな写真があったような…w
60 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 22:05:16.10 0
61 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 22:32:16.21 0
>>59 赤子を見つめる夫婦のようではないか
ノ9|*^_ゝ^)<聖に似て美人さんやねぇw
ノノ刀O _l^)<えりぽんに似てイケメンだよぉw
62 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 22:54:47.16 O
>>60 あったんだけど携帯から探せないんだごめん
>>61 早く付き合えば良いのになぁ
ノd*^ー^)<初々しいですよw
63 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 23:50:19.06 0
从*` ヮ´)
64 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 00:02:25.79 O
58だけど6/12の更新分で
「今から本番。頑張ってきます!」って感じだった
微妙に思い違いスマン
65 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 00:15:55.17 0
66 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 00:31:39.88 O
それ!ありがとう!
ノ9|;゜_ゝ゜)<み、聖……
ノd*´ー´リ<フフンw
67 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 00:36:06.77 0
鞘師君は小学生の頃まではフクちゃんと一緒にお風呂に入っていた…なんてw
68 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 01:52:09.87 O
さすがに家族じゃないからそれはムリかなぁ……
とか思ったが
中等部4人は幼なじみだし家族ぐるみの付き合いがあったとしたらあり得るなw
旅行した時に生田君は男風呂
鞘師君は小学生だからってことでフクちゃん香音ちゃんと女風呂入っちゃうw
って妄想する自分きめぇなww
69 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 02:12:49.02 0
ある意味フクちゃんは鞘師君のことを男として見てないなw
70 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 03:18:04.95 0
おやさゆみん
71 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 04:53:40.62 O
鞘師君ドンマイw
72 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 04:56:06.79 0
>>68 もしも鞘師君が純でフクちゃんが変態チックな設定だったら
女風呂の中で鞘師君がフクちゃんに「かわいーw」とか言われながら弄って遊ばれて
恥ずかしそうに「やめてよー」ってその腕の中から何とか必死に逃げようと頑張るんだけど
結局つかまっちゃって豊満なバディを見せ付けられながら色々弄り倒されちゃったりするのかなw
・・・なんて妄想する自分orz
73 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 06:41:34.35 0
おはエロ
74 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 06:51:29.39 O
75 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 08:17:23.12 0
>>72 れいな君ってそんな感じの幼少期を過ごしてそうw
まぁれいな君は高校生になっても女風呂連れてかれ遊ばれそうだがw
76 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 08:41:19.13 O
えりりんに遊ばれてる感じはあるよねw
77 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 08:52:50.80 0
さゆあいがきもれいな君弄り好きだから大変だw
ノd*´ ヮ`)<温泉♪温泉♪あ〜楽しみっちゃ!
ノノ*^ー^)<レイカちゃんそっちは男湯ですよ?w
ノd;` ロ´)<俺はレイカやなくてれいなやし、それに男ったい!
从*・ ∀.・)<訳分かんないこと言ってないでこっち来るのw
ノd;` ロ´)<くっそさゆえりめ…愛ちゃんガキさんも見てないで助けて欲しいと!
川*’∀’)<あーしはさゆえりに賛成やよー?
(*∩e∩)<みんながいいなら…私も…///
ノd;´ ロ`)<しょんな…
ノノ*^ー^)∩<さぁみんなでレッツらゴー!
ノd;` ロ´)<いや〜!!!
78 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 11:13:07.46 0
ノd+c ’∀´)<道重さんとお風呂…田中さぁん!!
79 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 11:38:31.27 O
だが温泉の広さに圧倒される石田君w
80 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 11:51:52.74 O
ノdc ゜∀゜)<…プール?泳いでもいいですか?
81 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 11:53:57.74 0
広い湯船に浮かれてクロールのタイムを計り始めるだーいし君
潜って遊んでたらいつの間にか女湯に来ていただーいし君
82 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 12:11:13.07 O
結果的にすごいことになるなその構図w
83 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 12:15:43.05 0
気付かず潜っていたら何かに顔をぶつけただーいし君
それが道重さんの白桃尻だと気付いてぶっ倒れるだーいし君
84 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 12:21:19.22 0
と思いきや実は夢の世界かられいなくん目当てで遊びに来ていたシゲくんの白いオットセイさんだった
85 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 12:46:22.33 O
ノd+・ 。.・)<オットセイとは失礼なの!
86 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 13:00:49.24 0
れいな君同様、色白ちびっ子美少年なだーいし君が危ない!
87 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 13:28:20.71 O
新たな犠牲者が…w
88 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 15:10:54.26 O
なんだこの流れww
89 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 16:59:13.71 0
ノd*・ ∀.・)
90 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 17:09:35.38 O
結局シゲの1人勝ちかww
91 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 17:27:12.14 0
いつもの流れだなw
92 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 18:01:51.98 O
黒服さんは着いていかないのかな?
93 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 19:07:02.67 O
( ■_■)。oO(陰から見守っております)
94 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 19:37:04.36 0
だーいし君はこれまたちっちゃいんだろうなぁ
95 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 19:44:00.89 0
ちびにーがき君ぐらいじゃない?
ちびれいな君が世界最小基準として
96 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 19:47:18.83 O
ご飯が質素だからケンカも弱そうだしなw
97 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 20:08:14.37 0
だーいしはガツガツしてるイメージだな
98 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 20:19:35.41 O
積極的ではありそう
99 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 21:16:16.35 0
さゆにベッドに誘われたら盛りの犬みたいに鼻息荒くしてそうw
100 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 21:23:40.81 0
子犬っぽいイメージあるなぁ
从*・ ∀.・)<猫耳れーなみたいにコスプレしよっかw
101 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 21:34:49.69 0
(>---') オアズケ
(c’∀´)
/ l
c(_つJJつ / ̄\
102 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 21:44:41.65 O
可愛いなw
103 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 22:27:24.99 0
いまさらですが新スレ乙ですw
あとで保全代わりにたかにぃ投下します
104 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 22:30:57.46 0
これはwktk!!!
105 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 23:02:03.68 O
まったり待ってます
106 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 23:17:35.99 0
ノd*・ ∀.・)wktk
107 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:11:49.93 O
ノd*’ー’)。oO(ガキさんと……)
108 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:46:20.13 0
109 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:57:43.53 0
遅くなって申し訳ないです
そしてさほど面白くもないですw
110 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:58:07.70 O
かわえぇw
111 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:58:16.85 0
きっかけは、たったのひと言だった。
「土曜日さ、遊びに行かん?」
先日、学校からの帰り道に、たかーし君からそう言われたにーがき君はなにも考えずに「いいよ」と返した。
そうあっさりと返答されると思っていなかったのか、面食らったのはたかーし君だった。
彼としては、ごく一般的なデートの誘い文句を出したつもりだったが、にーがき君はそれをいとも簡単に交わした。
というよりも、それを「デート」だと認識しておらず、特に断る理由もなかったので、誘いに乗ったのだ。
にーがき君は相変わらず、鈍い。
「じゃあ、お昼の1時に駅で」
少し肩を落としながらも、たかーし君はそう告げた。
そして今日、ふたりは約束の1時に駅で会い、街を歩き始めた。
名目は「買い物」だった。
別に欲しいものがあるわけでもなかったが、ふたりはブラブラ歩き、気になった店に入った。
「お、コレいーやん」
たかーし君が手に取った服をにーがき君はマジマジと見る。
「そういうのが好きなんだね」
「え、ガキさんにやよ?」
そう言われてにーがき君は「えぇぇぇ?!」と返す。
「いや、僕じゃないでしょコレ」
「案外似合うって!新規開拓しよーや」
「しなくていいよ、別に」
112 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:58:46.19 0
にーがき君の服装は、白いポロシャツに青のジーンズという、ごくごくありふれた格好だった。
オシャレというものに気を使ったことはあまりなく、ワックスもほとんど使っていなかった。
「ガキさんカッコいいと思うんやけどねぇ」
対するたかーし君は、水色のワイシャツにニット生地のネクタイとチノパン、頭には帽子をかぶり、伊達メガネをかけている。
たぶん、オシャレという部類に入るのだろうとにーがき君は思う。
実際、すれ違う女の子たちは、10人中少なくとも7人は振り返っている。目当ては、自分ではなく、隣の彼だ。
劣等感を覚えることはないけれど、少しだけ、羨ましくもあった。
「勿体ないと思うけど」
そうして残念そうにたかーし君は服を戻した。
自分に自信がないことは、あまり良いことではないと分かっている。
分かってはいるんだけれども、自分を変えようと思うほどの強さも、なかった。
そういうところが、ダメなんだろうなと、にーがき君は隣の店に入る。
店に入った直後に後悔した。
シルバーアクセサリーを扱うその店は、いちばんの場違いだと思った。
指輪もピアスも、ネックレスすらつけたことがないのに、なぜ此処に入ったのだろうと苦笑する。
「ブレスレットとか?」
横からひょいと覗きこむたかーし君ににーがき君は「いやぁ……」と返した。
彼はショーケースの中をキラキラと目を輝かせて見ている。
たかーし君だったら、なんでも着こなすし、こんなアクセサリーも似合うんだろうなと思う。
113 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:59:17.15 0
「ピアス、開けとらんのやっけ?」
「え。ああ、うん。なんか、痛そうだし」
それだけ聞くと、たかーし君は店内の奥へと入っていった。
にーがき君はそれに続くように入ると、店内のBGMが耳に響く。やっぱり、縁遠い場所だなとなんとなく感じた。
だが、そうは言っても鮮やかに輝く宝石のようなそれに目を奪われる。
装飾品たちのもつ、不思議な力に目を細めていると、「ありがとうございます」という声がした。
ん?と振り返ると、彼は既に会計を済ませていた。
「ほい、行くよ」
「え?あ、ああ……」
そうしてにーがき君は半ば強引に店内から外へと出た。
初夏を思わせる青空が眩しかった。
「なに、買ったの?」
「ん〜?知りたい?」
逆に質問され、にーがき君は困った。
なんて返すのが正解なんだろうと思っていたそのときだった。
114 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:59:55.38 0
「にーがきさぁぁん!」
急に聞こえたその声にくるりと振り向く。
そこには喧しくて敵わない後輩の生田君が走ってきていた。
ちなみにこの瞬間、たかーし君の笑顔が引き攣ったことに、にーがき君は気付かなかった。
「こんにちはっ!あ、たかーしさんも」
「オマケかよ……」
「にーがきさん、買い物ですか?」
シカトかよ、と思いながらたかーし君は苦笑した。
この犬のような後輩、生田衣梨奈君は、にーがき君を尊敬し、敬愛し、そして「推して」いる。
たかーし君は、彼をライバルだと思ったことはないが、KYだと思ったことは数回、ある。
「まあ、見ての通り」
「衣梨奈も買い物です!いっしょに行きませんか?」
「ちょっと待て」
さすがにその発言には反対せざるを得なかった。
せっかくのデート、このKYな後輩に邪魔されるわけにはいかない。どうか場をわきまえてほしい。
がんばれ!ここで空気を読むんだKY!
115 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:00:55.52 0
「生田は何処行くの?」
「本屋さんです」
「良いよ、行こうか」
その発言にたかーし君は「へ?」とにーがき君を見た。それはずいぶん情けない顔をしていた。
「3人の方が楽しいし、いいじゃん」
そこまで笑顔で言われてしまっては、反論する暇もなかった。
たかーし君は黙って頷き、彼に見えないところで肩を落とした。
彼のそういう優しいところは、結局、嫌いじゃなくて、むしろ好きだったから。
「やったぁ!にーがきさんとたかーしさんとデートですね!」
そのセリフ、オレがガキさんに言いたかったのに!とたかーし君は心の中で呟いた。
116 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:01:39.41 0
数十分後、生田君に連れられたにーがき君とたかーし君は書店に来ていた。
「にーがきさぁぁん、見て下さい!!」
書店に入るや否や、生田君は雑誌コーナーに一直線へと走ったかと思うと再びこちらに戻ってきた。
その姿はさながら犬のようでたかーし君は面白そうに笑った。
「今月のTopYellです!!」
「……えーっと…」
生田君が手にしているのは、今月6日に発売された「TopYell」7月号だった。
彼が嬉々として見せてきた雑誌の表紙を見る。何処かで見たことのあるようなないようなアイドルたちが踊っている。
「え、N、M……」
「違います、こっち!!」
生田君は雑誌を裏返し、裏表紙を見せてきた。
「おー、モーニング娘。やん」
にーがき君の後ろからひょこっと顔を出したたかーし君に生田君は嬉しそうに返した。
「そうなんです!今月もモーニング娘。特集で、5月に卒業したメンバーのロングインタビューとかがもう泣けるんです!
熱い想いとかがたくさん詰まってて、ひと言ひと言の重みとかがやっぱ違って……」
「よし、買ってこい!」
いつもの長い長い話が始まりそうになったので、にーがき君はスパッと打ち切る。
生田君は飼い主に指示を受けた犬のような笑顔で「はいっ!」とレジへと走った。
117 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:02:42.00 0
「じゃ、オレも漫画見てくるわー」
そうしてたかーし君は手を振り、コミックコーナーへと向かった。
ひとり残されたにーがき君は軽くため息をついて書店をぐるりと回ることにした。
にーがき君は別になにかが欲しいわけではなかった。
そもそもは、たかーし君とふたりで街を歩いていたのに、流されて此処に来ている。
別に邪魔されたとも思っていないが、あの場で「いっしょに行こう」と行って良かったのだろうかと、いまになって気になった。
たかーし君の意見も聞けば良かったかなと苦笑した。
にーがき君がふと視線を右へと流すと、書店の店員がてきぱきと本を整理していた。
―あれ……?
肩につくかつかないくらいの明るめの髪を伸ばし、楽しそうに本を並べるその姿は、何処かで見たことのあるような人にも見える。
あまりジロジロ見つめるのも良くはないが、なぜか彼女のことを気になったにーがき君は、その店員との距離を少しだけ詰めた。
店員はそんなにーがき君に気付かずに作業を進める。
近くにあった小さめの脚立に乗り、棚の最上部に書籍を並べたときだった。
「危ないですよ、絵里さん」
後方から掛けられた声に思わずにーがき君もビクッと反応した。
呼ばれた本人であろう店員はくるりと振り向き、その人の姿を認めると柔らかく微笑んだ。
「せーんせっ」
書店の店員―――亀井絵里は脚立からひょいと降り、声をかけてきた光井愛佳の手を取った。
118 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:03:36.04 0
「いま帰りですか?」
「ええ。休日出勤なんで、そんなに遅くならずに帰れました」
仲が良さそうに話すその関係性は、見ていてこちらも温かくなるほどだった。
おかげでにーがき君は、愛佳が「絵里さん」と名を呼び、それが同じクラスのかめい君と同姓同名であることには気付かなかった。
「もうすぐ上がれるなら、待ってましょうか?」
「ううん、あと1時間くらいあるし……ご飯つくって待ってて下さい」
「ハイハイ、分かりました」
そうして愛佳は絵里の頭をなんどか撫でたあと、絵里の髪をすいた。
流れる茶色い髪を指で遊び、軽くキスを落とす。
「…待ってますね、絵里さん」
耳元で熱く囁かれた言葉に絵里の胸は一瞬で掴まれる。
たったのひと言なのに、これ以上ないほどの想いを感じ、頬は紅潮し、瞳は揺れる。
「……ばかぁ…」
精一杯の強がりで、精一杯の笑顔を見せた絵里から愛佳は手を振って離れた。
困ったように笑って書店を去るその姿は、余裕綽々のくせに、胸に溢れた愛のために、常に精一杯であるというアンビバレンスを感じた。
その不均衡さが妙に愛しくて、絵里は手で頬を扇ぎながら、再び作業に戻った。
その出来事を近くで見ていたにーがき君は、なぜだか分からないけれど、とてもシアワセな気持ちになった。
にーがき君はこのふたりの知り合いでもないし、ふたりの関係性も、過去になにがあったのかも知らない。
それでも彼は、たったの数分の出来事を目にしただけで、彼らの想いを知ることができた。
―なんかいいなぁ、ああいうの…
そうして優しく笑ったにーがき君は、くるりと店員に踵を返し、再び書店を回り始めた。
119 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:04:04.18 0
そんなにーがき君を見ながら、まさかあの先生がタイプなのだろうかと焦り始めたたかーし君がいるのですが、それはまた別のお話。
そんなことは露知らず、「TopYell」7月号を買えてシアワセ有頂天な生田君がいるのも、別のお話。
そんな高校生たちの恋愛模様を知ることなく、光井先生と絵里が仲良しラブラブなのも、やっぱり別のお話なのです。
ちなみにたかーし君がなにを買ったのかが明らかになるのは、また今度のお話です。
たかーし君とにーがき君―――デートと勘違いとKYと おわり
120 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:05:16.67 0
もう夢世界とか関係なくなってますがごめんなさいm(__)m
ちなみに作者は「TopYell」を現在注文中ですw
たかにぃ話はこんな感じでちんたらちんたら進行します
キスとかそういう話は(まだ)期待しないでくださいw
>>108 鞘師君が可愛いのでなんか書きますw
121 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:16:45.90 0
みんなかわええw
鞘師くんにも期待
122 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 02:42:12.85 O
今から読む!
123 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 03:10:05.58 O
エロッキ初のアッー!に期待ww
鞘師君もまったりまったり待ってますよー
124 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 04:04:29.88 0
相変わらずクロスオーバーネタは鉄板w
125 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 04:29:35.39 0
126 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 04:35:33.87 O
>困ったように笑って書店を去るその姿は、余裕綽々のくせに、胸に溢れた愛のために、常に精一杯であるというアンビバレンス
なんかこの表現好き
光井先生が笑うときってこんな感じなんだろうな
>>125 この作者さんの書き方ならありかなと思う自分がいるww
変態かな?w
127 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 04:44:53.11 0
まずはキスからだな
何かと焦らすのがこのスレの定番だから早く突破して欲しいw
128 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 04:56:32.30 O
かめい先輩・たかにぃ・中等部
ここら辺はキスもまだだもんなぁw
ノd*・ ∀.・)<ガーッてしてバーッてしちゃえばいいの
129 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 05:14:35.29 0
案外にーがき君は幼稚園のころにファーストキスを済ませちゃってたり・・・
同い年の女の子にされてたとか
大好きだった安倍先生にしてたとかw
130 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 05:25:19.86 O
ノd+’Д’)<幼稚園はノーカンやよ!!
ノd;・e・)。oO(何をムキになってるのだ?)
131 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 05:41:44.49 0
みんなの知らない間にれいなと衝突事故起こしちゃったら色んな意味で面白いんだけどなw
132 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 06:06:40.19 O
にーがき君とれーながってこと?w
133 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 08:49:49.06 0
レロレロ
134 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 09:29:31.20 0
朝見てみたらたかーし君とにーがき君キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
この2人なら焦らしや寸止めがよく似合いそうだしこれから先いろいろと楽しみです
多分TopYell感涙しますよ?
135 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 12:09:41.83 O
( ■_■)
136 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 13:57:28.84 0
( □_□)
137 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 14:16:43.34 O
ノハ*゚ ゥ ゚)<雨ですね
( □_□)<お嬢様濡れてしまいます、傘を……
ノハ*゚ ゥ ゚)<今日は濡れたい気分だから
( □_□)<………
意味はない飯窪財閥保全w 誰か形にしてw
138 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 14:18:59.37 0
( □_□)
( _ )つ□-□ スッ
( ・` _ゝ・´)+
139 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 14:38:07.23 O
白服さんwww
140 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 14:44:07.77 0
(*б_б)トクン…
141 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 15:08:07.06 0
>>134 数話先の構想は出来てるんですけど何処まで書いて良いのやら…w
TopYell早く見たいw
>>138,
>>140 まさかの黒服さんと白服さんがwww
142 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 16:26:14.47 0
ノd+`・ 。.・)<なにを見てるの!
143 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 17:06:33.98 O
(;■_■)失礼しましたっ!
144 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 17:36:39.78 0
145 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:31:45.77 0
まったりとかめれな中等部保全小ネタ投下
苦手な方は全力でスルーして下さい
「鞘師君カッコいいー!!」
そういうセリフが校内で交わされるようになってきたのはここ数日のことだった。
文化祭にダンスで出演することが決まり、練習に励む姿を見た生徒たちは、彼の姿に射抜かれたのだ。
中等部の生徒たちには、高等部の先輩と肩を並べて激しく踊るその姿がカッコよく見え、
高等部の生徒たちには、小さくても精一杯に体を動かして笑うその姿が可愛く見える。
要するに彼は、最近、全校生徒の中でも高い人気を得ていた。
「すっかり人気者だね、里保ちゃん」
譜久村聖はそうして笑うと、弁当箱の玉子焼きを摘まんだ。
甘くて黄色いそれは、あっという間に聖の口内へと入る。
「いやぁ、照れるぅ〜」
褒められた鞘師君は鼻高々であり、嬉しそうにサイダーを飲む。
購買部で売っているサイダーとサンドウィッチが彼の昼食だった。
鞘師君はサイダーが大好物であり、「しゅわしゅわぽん!」なんて可愛く呟いてはクラスメートのハートを射抜く。
狙っているのか、天然なのかは、定かではないが。
「こんなのの何処が良いっちゃん…」
面白くないのは生田君だった。
こんな生意気でどスケベの鞘師君がモテる理由が分からない。
それ以上に、自分の大好きな聖に褒められたことが、羨ましくて腹が立つ。
146 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:32:12.08 0
「へっへー。えりぽんには分かんないだろうね」
「分かりたくもなか」
「悔しいんでしょ?」
「なんやとぉ……」
売り言葉に買い言葉。
別に本気でケンカしているつもりはふたりともないが、どうしてもこんな言い合いをしてしまう。
「はいはい、ケンカしちゃダメなんだろうね」
此処で香音が仲裁に入るのもいつものことだった。
家が近所の4人は、小さいころからの幼馴染であり、家族ぐるみの付き合いもある。
この4人でいるのは楽しいし、ケンカもすることがあるが、いちばん落ち着く。
ある意味で、絶妙なバランス感覚を保っているんだなと生田君は思う。
「えりぽんも出るんでしょ、演劇で」
サイダーを飲み終えた鞘師君にそう話を振られ、「あ、うん」と返す。
瓶の中でカランとビー玉が音を立てた。屋上に響いた小気味良い音は、なんだか夏を思わせた。
「人気出ると良いね、僕みたいに」
「お前は………」
「じゃ、僕練習行くから」
そうして鞘師君は笑って立ち上がり、屋上をあとにした。
あのクソ生意気な中学生がなぜモテるのか、生田君にはさっぱり分からなかった。
聖と香音は、そんなふたりのやり取りを見て、やれやれと肩を竦めて笑った。
147 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:33:25.57 0
放課後、下校のチャイムが鳴ったあと、香音は校門で鞘師君を待っていた。
ふたりでいっしょに帰るのは日常茶飯事であり、別に珍しくもない。
「あ、香音ちゃん」
「あ、かめい先輩、こんにちは……ってもう夕方ですけど」
声をかけてきたのは高等部のかめい君だった。
いつもいっしょにいるはずの彼女―――田中れいなの姿が見えず、香音は不思議そうな顔をする。
「あの、田中先輩は…?」
「あー……れーななら……」
そうしてかめい君は後ろを見る。そこにはみちしげ君と言い合いをするれいなの姿があった。
「いい加減にえりから離れるっちゃ、この変態ウサギ!」
「お前こそ離れるのドMニャンコ!」
「お前は飯窪さんと付き合えばよかやろ!」
「な、なんでそこでその名前が出るの!あんな敵対財閥の娘と付き合うわけないの!」
「あれー、顔が赤くなっとぉよ。実はシゲも飯窪さんのこと好きやったりしてぇ〜。ヒューヒュー」
「この……雌猫がぁぁ!」
あのふたりも本気でケンカしているわけじゃないのだろうけど、矢継ぎ早に交わされる言葉を追いかけると、実に怖い。
みちしげ君とれいなのやり取りを見て、かめい君は困ったように笑っている。
それを見るだけで香音は、この人たちは本当に仲が良いんだなと確信した。
148 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:34:08.26 0
「仲良いんですね、先輩たち」
「ん〜?でも、中等部の4人も仲良いじゃん。鞘師君、待ってるんでしょ?」
そうしてかめい君に聞かれ、香音は嬉しそうに頷いた。
彼女たちの恋愛模様が動き出すのはいつなんだろうと、その笑顔を見ながら考える。
生田君はまだまだヘタレ、鞘師君は聖への想いを積極的に出しているが、それが恋と呼べるかはまだ分からない。
ふたりの想いを受けている聖は、自分の気持ちがだれに向いているかは分からない。
そして目の前の香音は、自分の心に咲いた花の名前を知らないし、気付かぬうちにフタをしているのかもしれない。
―初々しい恋ですねぇー
かめい君は頭をかきながら笑うと、香音は不思議そうな顔をする。
僕らの中学校時代ってこんなに甘酸っぱかったっけ?と考えていると、後ろからぎゅうと抱きしめられた。
この腕の太さは残念ながらみちしげ君だなと振り返ると、れいなが怒りながら彼を引き剥がす。
「離れろぉー、この変態!」
「いやなの!えりはさゆみのものなの!」
かめい君はいよいよ困り果てながら、それでもいつものやり取りに笑い、香音に手を振った。
「じゃあ、またね、香音ちゃん」
「あ、はい。さようなら」
そして香音は再び、鞘師君をひとりで待つこととなった。
149 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:35:20.95 0
-------
「遅くなっちゃったぁ……」
鞘師君は慌てて階段を駆け下り、靴箱へと走った。
練習に夢中になってしまい、いつもより20分も遅くなってしまった。
夕陽の射し込む生徒会室から外を見たとき、校門では香音がひとりで立っていた。
特別に約束はしていないが、いつも鞘師君は香音といっしょに帰る。
その日常的な出来事がゆえに、連絡のひとつもせずに香音を待たせてしまうのは申し訳なかった。
「香音ちゃん怒ってるんだろうなぁ…」
靴を履き替え、校門まで走ろうとしたときだった。
校門にいたのは、香音だけではなかった。彼女の周囲には数人の女生徒がいる。
同じクラスの子ではないが、中等部であることは分かった。
香音の友だちだろうかと思うが、それにしてはなんだか様子がおかしい。
鞘師君は無意識のうちに気配をそっと消し、気付かれないように校門へと近づいた。
「ねぇ、鈴木さんって鞘師君と付き合ってるの?」
近くの木の陰に隠れると、そんな声が聞こえてきた。
いったいなにをやってるんだ僕と思うが、声はさらにつづいた。
「いや、別に付き合ってはないけど」
これは香音だった。その直後、「だったらさぁ」と別の女子の声がした。
「なんでいっしょに帰ってんの?いっつもさぁ」
「なんでって……」
「だいたい、あんたみたいなのが、なんであの3人と一緒にいるのよ」
150 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:36:08.74 0
香音の声に被せるように聞こえてきた声に鞘師君は思わず眉を顰めた。
あの3人……ということは、自分と生田君、そして聖のことだろうかと考える。
「可愛くもないし、迷惑じゃないの、鞘師君もさ」
「仲良しみたいだけど、ホントは里保だって嫌がってるんじゃない。優しいから言わないだけでさ」
矢継ぎ早に突きつけられる言葉に鞘師君は下唇を噛む。
どうしてこんなことになったのか、鞘師君には分からない。
分からないのだけれど、いま、この状況が腹立たしかった。
なぜ、香音がそこまで言われなければならない?
「うーん……そんなこと言われてもなぁ…」
「なによあんた。余裕ぶっちゃってさ」
「余裕……いや、そういうつもりはないんだけどね」
香音は激しく言い返すことも、泣きだすこともなく、困ったように笑っていた。
その笑顔は曇っていて、哀しい色を秘めている。だけど決して、怒ることも泣くこともしない。
そんな仮面の彼女を見ていると、なぜ僕は此処で隠れているんだと自分に怒りを覚えてくる。
それ以上に鞘師君は、香音があれほど言われることが、気に食わなかった。
お前たちに、お前たちに香音ちゃんのなにが分かる?
151 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:36:57.51 0
「香音ちゃん!」
気付けば鞘師君は走り出していた。
急に聞こえてきた声に、女生徒たちは振り返る。その声の持ち主が当事者である鞘師君だと知り、表情が強張った。
鞘師君はそんな彼女たちを無視し、香音の手を握った。
「ごめん、遅くなっちゃった」
「え、あ、ああ、うん」
鞘師君は優しく香音に微笑むと、鋭く彼女たちを睨みつけた。
細い彼の瞳は、真っ直ぐに女生徒を射抜く。その強さは生徒たちをいっそう強張らせた。
「僕が香音ちゃんと帰りたいだけじゃけん」
「……は?」
「少なくともお前たちより、僕は香音ちゃんが好きじゃけぇ」
それだけ言うと、鞘師君は踵を返し、校門から外に歩き出した。引っ張られるように香音も歩き出す。
女生徒たちはその様子をただ黙って見ているだけだった。
暫くの間、香音と鞘師君は黙って歩いていた。繋がれた手は離れることはなかった。
そんな鞘師君を心配そうに香音は見つめるが、彼はなにも言わない。
「あの……里保ちゃん?」
そうして声をかけると、鞘師君は漸く立ち止まった。
苦々しく呟くように、「なんで……」と声を絞り出した。
「なんで、言い返さないんだよ」
「え?」
「さっきだよ。あんなこと言われてさ、悔しくないの?」
152 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:38:20.29 0
その言葉に香音は「あぁ」と困ったように笑った。
だけどその笑顔は先ほどよりも柔らかくて、哀しい色はほとんどなかった。
「でも里保ちゃんは、分かってくれてるじゃん」
「……え?」
「えりぽんも聖ちゃんも、里保ちゃんも友だちって分かってくれてるなら良いじゃん」
そうして香音は笑った。
今度は哀しい色は全くない。屈託のないその表情は、鞘師君を真っ直ぐに射抜く。
どうしようもない強さを、香音は持っていた。
幼馴染4人の中で最も大人で、最もしっかりしている。そういう強さが、時折怖くなる。
なにかのきっかけで折れてしまわないかとか、その笑顔が曇ってしまわないだろうかとか。
「で、里保ちゃんさ」
「うん?」
「これ……」
そうして香音は繋がれた手を指さした。
指摘された鞘師君は「あぁ!」と思わず手を放した。
鞘師君は照れた顔を隠すように視線を外すと、香音はまた嬉しそうに笑い「帰ろっか」と言った。
なにも言えなくなった鞘師君はポケットに手を突っ込んで歩き出す。
ポケットの中の左手は確かな熱を持っていて、何処となく寂しくて名残惜しい気もした。
鞘師君と香音ちゃん―スタート地点 中等部保全小ネタ おわり
153 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:40:26.91 0
>>108の鞘師君があまりに可愛くて書いてみたらこんな結果orz
広島弁って分からないのでとりあえず語尾に「じゃけぇ」つけてみましたw
お目汚し失礼しましたm(__)m
154 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:58:59.61 0
香音の強さが泣かせるバイ…(T ^ T)グスン
155 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 19:41:50.86 0
いいよいいよ中等部青春してるなーw
156 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 20:30:17.77 O
香音との恋愛も楽しみだねぇw
157 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 20:43:21.84 0
リアルりほりほも香音ちゃん香音ちゃんだから余計に嬉しいなぁw
沢山ニヤニヤさせて頂きましたw
158 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 20:58:32.67 0
ノ9|+`_ゝ´) ノノ刀e _l‘)人ノd*´ー´リ人从*´◇`)
159 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 21:23:35.16 0
落ち着け生田君ww
160 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 21:56:11.03 0
さっき黒バラ観直したんだけど
イントロクイズのラストで鞘師君がどさくさに紛れてフクちゃんの腰(お尻?)触ってるんだなw
161 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 22:11:02.18 0
ノ9|+`_ゝ´)<聖のお肉たっぷりでムチムチボヨヨンのお尻にナニしてくるっちゃ!
_, ,_ パーン
ノノ刀e _l‘)
⊂彡☆))_ゝ´)
ノ9|※)_ゝ`;)<褒めてるのに…
162 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 22:16:51.68 O
九州男児が揃ってアホすぎるww
ノd*` ヮ´)<オレにも分かるっちゃよ
ー^)
163 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 22:22:09.11 0
みんなキャラ濃すぎて楽しすぎるw
164 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 22:30:01.95 0
主役3人のキャラが濃いもんなぁリアルでもネタでもww
ノノ*^ー^)<れーなの毛は薄いですよw
从*・ 。.・)<てゆーかないのw
从;` ロ´)
あとで道重財閥でも投下しようかな…w
165 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:12:18.56 0
ノd*^ 。.^)ワクワク
166 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:53:15.25 0
保全代わりに投下
経営者とは往々にして野心家だ。
現状に甘んじることなく、常にトップを走りたいと思う人間が多い。
恐らく、飯窪財閥と道重財閥の初代創業者も、そういった人柄だったのだろう。
財閥の経営は甘くない。
人を蹴落とし、身内を信用せず、己だけを信じて、此処まで大きくしてきた人間もたくさんいる。
逆に言えば、そういう人間であることが、財閥に関わる人間の必要条件でもあった。
だが、飯窪財閥の長女は、そういった争い事が嫌いだった。
確かに人生はすべて闘いなのかもしれない。
受験にしても、定期試験にしても、体育祭にしても、就職活動にしても…突き詰めればすべては争い事と言えるかもしれない。
それは仕方のないことだけれど、出来ることなら、他人を蹴落とし、貶める真似はしたくなかった。
それが飯窪財閥長女―――飯窪春菜という人間性だった。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
広い正門を通り過ぎると、家、ともすれば屋敷の入り口までの長い道のりが現れる。
その途中、白のスーツを身に纏った執事兼SPが頭を下げた。
彼の一族は代々飯窪家に仕えており、彼は春菜のことを幼少期から知っている。
「ただいま」
春菜はそうして優しく微笑みかけた。
長くて黒い髪が風に靡く。凛とした佇まいは思わず見惚れてしまうほどだった。
彼は春菜の隣を歩きながら「高校はいかがでしたか?」と訊ねた。
167 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:53:48.95 0
「うん、やっぱり楽しい。あの高校にして良かったです」
「…当時はご両親からも強い反対を受けましたが」
「いまでも反対してるでしょ、あの人たちは」
彼は玄関の扉を開ける。
重苦しい音を立てて開く扉は、飯窪家の歴史の重みを感じさせた。
歴史といえど、飯窪財閥は創業してまだ100年にも満たない新興財閥だった。
それでいて、ここ数年で地位を確立し、日本の2にまで上り詰めたのは、3代目である春菜の両親の力によるものだった。
「分かってるけどね。仕方ないって」
春菜は寂しそうに笑ったあと、くるりと一回転して見せた。
赤いチェックのプリーツスカートがふわりと舞う。思わず中に穿いている下着が見えそうになって彼は目を背けた。
春菜は気にしないように明るく笑って階段を駆け上る。
「私はね」
春菜は自分の部屋の前まで行き、階下のエントランスホールにいる彼に声を上げた。
彼はじっと、そんな彼女を見上げた。
「普通の女子高生でいたいの」
長い髪が揺れる。それと同時に彼女の瞳もまた、揺れているような気がした。
168 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:54:56.20 0
「お嬢様、あなたは飯窪家の御長女でございます。そのようなことは」
「抗えない運命であっても、変えてしまいたいの」
力強く話す彼女に、彼は思わず口を噤む。
言葉を呑み込んだのを認めると、春菜は優しく微笑んだあと、返した。
「ねぇ、私が飯窪家の長女に生まれたのは仕方ないことだけど、だけど、私は、飯窪春菜なの」
春菜はそうして自分の部屋の扉に手をかけた。
「私は私だから。自分の意志で、自分の道を選ぶよ」
それだけ伝えると、彼女は柔らかく笑い、部屋へと入っていった。
彼は深く頭を下げる。扉が閉まる音がするまで、頭を上げることはなかった。
「……お嬢様…」
扉が閉まる音を確認したあと、彼は頭を上げる。
少しだけズレたメガネを直し、困ったように溜息をついた。
彼は春菜を幼少期から知っている。彼女は確かに昔から争い事は嫌いだった。
それでも春菜は、大人の言うことに素直に従う「良い子」であった。
それが、まるで反抗期を迎えたように両親、つまり飯窪家3代目当主に反対するようになったのはごく最近だった。
あの高校に入学したいと言い出したときも、随分揉めたものだ。
3代目当主は、もっと歴史のある由緒正しい高校に入学させたかったが、春菜は最後まで首を振らず、結果、あの高校に入学した。
169 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:55:31.43 0
「―――まもなく御当主様が御帰宅です」
イヤモニに入ってきた音声に彼は背筋を伸ばす。
彼は来ていたスーツの襟をただし、今夜は譜久村家と会食だったなと、予定を反芻しながら正門へと歩いた。
―――抗えない運命であっても、変えてしまいたいの
春菜の言葉が頭をよぎった。
飯窪家に仕える者として、春菜の想いは痛いほど分かっている。
彼女がいつの間にか、同じ高校の先輩に恋に落ちていたことも、彼は知っていた。
それだけならまだ良かったのだが、相手はよりによって、道重さゆみだった。
敵対する財閥の嫡男相手など、報われない恋にもほどがある。
「なぜですか……お嬢様……」
彼は正門に立ち、空を見上げた。
幼いころから春菜に仕えてきた身分。この体に流れる血は、最後の一滴まで飯窪家を護るためにある。
だが、私が護らなくてはならないのは、飯窪家3代目当主なのか、それとも4代目となるであろう長女春菜なのか。
170 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:56:03.35 0
「春菜お嬢様……」
当主を乗せた車はもうすぐ正門へとたどり着こうとしていた。
彼はその車が戻ってくるまで、その答えを出すことは出来なかった。
自室の窓からは部屋着に着替えた春菜がじっとその様子を見ている。
漆黒のリムジンに乗った両親を、なにも言わずにただ見ているだけだ。
「変えてみせるよ、私……」
それだけ呟くと、春菜はそっと、カーテンを閉めた。
飯窪さんと白服さん おわり
171 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:56:42.41 0
-------
ノハ*`゚ ゥ ゚)φカキカキ...
ノハ*゚ ゥ ゚)<こんなものでどうかしら?
( □_□)<完璧でございます、お嬢様
ノハ*^ ゥ ^)<こんな純愛ストーリーをさゆみさんに見せればきっと振り向いてくれるます!現代版ロミオとジュリエットも夢じゃありません!
今度こそおわりw
172 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 23:59:49.28 0
飯窪さん側の視点を書いてみたらこんなんだよorz
飯窪さんと白服さんの過去も書けたらそのうちノシ
ちなみに譜久村聖ちゃんはお金持ちっぽかったので勝手に使ってみましたw
ノd;`・ 。.・)<道重財閥の話じゃなかったの!騙されたの!
こんなんじゃ誤魔化されないの!!
ノd*^ー^)。oO(でも嬉しそうですよw)
173 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 00:34:08.76 0
飯窪さんがどんどん面白キャラにw
174 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 00:45:02.12 0
つーかよくこんなにノlc|*・e・)<ポコスカポコスカ作品あげられるなw
どのネタも面白いしマジ尊敬ですYO!
175 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 01:14:47.19 0
みんな凄いよねぇ
才能が羨ましい
176 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 02:49:24.18 O
177 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 02:55:59.15 0
頑張って書いてるけど色々あってはかどらない(>_<)
178 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 03:05:06.73 O
ペースは人それぞれですからね
自分も早い時と遅い時の差が激しいw
まったり待ってます
179 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 03:57:42.50 O
おやさゆみん
180 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 08:06:35.72 0
ノc|=´┴`)<日曜でも早起きです
181 :
名無し募集中。。。:
从*´ー`)Zzz...
日曜日はゆっくりな記憶りん