1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 07:02:24.70 0
3 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 07:02:44.09 0
4 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 07:03:02.27 0
5 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 07:03:21.61 0
6 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 07:03:39.09 0
7 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 59.8 %】 :2012/05/28(月) 08:24:58.45 P BE:11472454-PLT(12001)
乙でございます
8 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 09:50:44.07 0
9 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 12:30:05.00 O
スレ復活おめありです
10 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 15:13:42.97 O
りほりほおたおめ
11 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 18:14:04.00 O
多忙なチンプイさん支援
12 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 20:13:06.99 O
栞菜ちゃん不足だかんな
13 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 21:46:14.93 0
通りすがりの者ですが保全しておきます
14 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 22:51:19.22 0
お嬢様今晩は
15 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:48:16.50 0
こんばんは作者です
スレ立てそして保全いただきありがとうございます!
本日は以前ご意見いただいた登場人物まとめを簡単に作成したので投下します
順不同です
思いついた順です
16 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:49:18.32 0
■学園編
高1リ*・一・リ
大手製薬会社の重役を父に持つ、天真爛漫で浮世離れしたお嬢様。ボーッとしている半面、喜怒哀楽がはっきりしたところも。
時代劇ヲタで夏焼さん推し。魔女の目(すぎゃさん談)と呼ばれる、深い茶色の瞳がチャームポイント。口癖は「命令よ!(ただし高確率で無視される)」スキンシップは苦手。
中3(o・D・)
学園創立以来の天才と言われ、周囲から奇異の目で見られることにうんざりしていたものの、自分を特別扱いしなかったお嬢様に心惹かれる。ちしゃとの本妻(自称)で、ちしゃとは俺の嫁(自称)。
照れ屋でツンデレ。口は悪いがあまえんぼう。
大2从・ゥ・从
学園の系列大学の体育学部に所属。前生徒会長。爽やか美人で腹筋バキバキ。フットワークの軽い℃天然ゆえ、誰かが引き起こしたトラブルを悪化させる傾向あり。私服はモサモサでフリフリ。
お嬢様をベッドから引き摺り下ろして、早朝マラソン勝負を開催するのが最近のヤジブーム。
高2ノソ*^ o゚)
風紀委員長兼生徒会副会長という高スペック。特待生。
自称お嬢様の教育係。特技は風紀チェック。もぉ軍団とはライバル(?)関係。
エアギターをかき鳴らし、ヘドバンしながら一人ライブを開催するナイショの性癖あり。
高1州 ´・ v ・)
学園内大人気ロックアイドルユニット・Buono!メンバー。笑い声が特徴的。
絵と歌が大好きな、心優しいふわふわお嬢様。・・・というのは表向きの顔で、ブラックな笑いを愛する黒愛理ちゃんな一面も。世界のアリカンと宇宙の萩原皇帝のバトルを安全なとこから見守るのが好き。
高2 ノk|'−')
学業優秀者の裏の顔は、とんでもない℃変態。お嬢様の添い寝係。千聖お嬢様大好き。可愛い女の子大好き。男?シッシッ!
学内のあらゆる美少女のデータは図鑑形式で脳内にインプットされている。
舞様とは犬猿の仲と思いきや、よく一緒に行動。
17 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:50:06.33 0
専2リl|*´∀`l|
学園の系列専門学校で、服飾とメイクを学ぶ。
誰もが振り返るような、華やかでエキゾチックな長身美人。中身は料理上手な泣き虫さんで、将来の夢は可愛いお嫁さん。
寮生のお姉さんとして、わちゃわちゃやってる面々を優しく見守る。
大2川´・_・)
前生徒会副会長。現在は系列大学の社会学部に籍を置く。
マジメで堅そうに見えるが要領が良く、先生ウケもばっちりな器用タイプ。ダンスが得意。唯一の欠点(?)であるポイズンクッキングは生物兵器並みの殺傷力。
大2ル '‐'リ
学園の伝説として語り継がれる、(自称)カリスマ美少女アイドルももち。
その独特のファッションセンスと言動で、卒業後もなかさきちゃんの胃を痛めつけ続ける。
孤高の人らしく、気に入った人間にのみ本性を見せる。もぉ軍団リーダーでもぉ軍団リーダー(いずれも自称)。
高3从o゚ー゚从
現生徒会長。通称まーさママ。
圧倒的な包容力で、大きな熊さんすら手のひらで転がす豪傑。飾らず、誰にでも気さくで平等な性格。愛読書はコ○ン。推理大好き。オバケ屋敷と怪談だけはほんとうにごめんなさい。
高3ノノl∂_∂'ル
新聞部部長。今時の女の子らしい洗練された美人。とっつきにくそうに見えて、中身は案外おちゃめさん。
Buono!メンバー。お嬢様とすぎゃさんから熱烈に応援される。なんでもそつなく器用にこなすタイプ。勉強は大嫌いだけど目的(めぐぅ)のために、受験勉強こつこつ頑張っている最中。
高3从´∇`从
新聞部、バドミントン部、料理部、ミステリー研究会、茶道部・・・いろんな場所に籍を置き、気ままに楽しく学校生活を送る自由人。
めんどくさがりな反面、頼られるとはりきっちゃうお調子者。新聞部においては、人懐っこい笑顔で警戒心を解き情報を集めるやり手。
18 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:51:48.29 0
高2川*^∇^)
黙っていればモデル級長身美女、中身は天上天下唯我独尊。正義感が強く、友達思い・・・だけど、全て俺流。大体間違ってる。
ギャル、チーマー、ラッパー、秘密結社、危ない匂いのするものに感化されまくる。
頭の硬いなかさきちゃんに、世の中のことを教えてあげている最中。もぉ軍団の傘下に子分(少△年)を持つ。
高1州*'o'リ
もぉ軍団の良心。心優しい女の子。大人しそうに見えて、もぉさんやお嬢様といった変人にも臆することなく意見する芯の強いタイプ。
夏焼先輩の親衛隊長。オリジナルグッズの販売(アンオフィ)、写真コレクション(アンオフィ)、メルマガ配布(アンオフィ)などギリギリな行為をやってのける。可愛いは正義を地でいく残念な美少女。
中2ノノ刀e _l‘)
老舗高級時計店の娘。いわゆる私学のお嬢様。
人当たり良く、物腰柔らかな態度とはうらはらに、常に刺激を求める羊の皮をかぶったオオカミ。面白い人大好き。よく遥ちゃんとつるむ。
小5 ハo´ 。`ル
学園きっての問題児。毎日校舎のどこかを破壊し、反省文と正座が日課。ただし、純粋で友達思いな一匹狼タイプ。
偶然見かけた千聖お嬢様にガチ恋。決して姿を見せず、幽霊だと名乗って接近中。
小6 ノリ・ 。・リ
初等部にして、模範生。有名な模範生。毎日千聖お嬢様に手紙を送り、お姉さまと慕う。
場に応じて、キャラクターを演じ分けるのが得意。なかなか本心をあらわせなかったものの、友達関係に悩み、お嬢様に助けを求めて涙を見せる。
中2ノソ*・ー・リ
岡井家次女。姉とは対照的にしっかりもの。お取りまきを従えて学園を闊歩する。
ぽわぽわして危なっかしい千聖お嬢様にやきもきしつつ、いつも甘える隙をうかがっている。愛理からもらったシュシュをいつも身に着けている。
19 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:53:34.02 0
メイド リ|*'ヮ')
岡井家に勤務する優秀なメイド。長きにわたる、みやびちゃんとのすれ違いに終止符を打ち、今は絶賛ラブラブ期。キャンパスライフをともにするため、学業とメイド業の両立に励む。
自信家で物をはっきり言うが、愛情深い性格。世界のアリカンのお嬢様への夜這いに頭を痛める。
(執△事)
めぐぅより少し年上の若い執事。有萩のサンドバック。いつも胃が痛い。
料理が得意で手先が器用。村上さんコワイ。
ひそかに愛理ちゃんに思いを寄せるも、その思いが成就する気配はまったくない。今までも、そしてこれからも。
小6(ツバサ)
岡井家長男。自由奔放に育てられた、暴れん坊で生意気なおぼっちゃま。
はぐれ悪魔超人コンビ(有萩)に「寮をクビにするぞ」と脅しをかけるも、あっさりかえりうちに合う。
(ミオン)
岡井家末っ子。みんなのアイドル。
いみはよくわからないけれど、まいおねえたまは、みおんのほんとうのおねえたまになるんだって。あとにねんごぐらいに。どうちてだろう?
高2(少△年)
公立の共学校に通う。基本的にいい人。妄想癖がとんでもない。
バス停で見かけた舞様に一目ぼれ。結果を求めすぎて撃沈するも、まだチャンスあり…?熊井ちゃんの舎弟でもぉさんやアリカンのオモチャ。目下、なかさきちゃんの心の氷を溶かそうと奮闘中。
从*・ 。.・)
不審者。お屋敷の周りを、ロココ調ドレスとママチャリで徘徊する。なんちゃってセレブ。
お嬢様の元婚約者の妹で、ペットショップを経営。ヘビちゃんを首に巻いてお嬢様を追いかけまわす。ストレスが溜まると眉毛を抜き始める。
20 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:54:44.45 0
高1川*´ c`)
姉妹校生徒会幹部。ぼーっとしておとなしいが、気は強いタイプ。
数年前、お嬢様と仲良くなりかけるも、とある大変なミステイクにより音信不通状態に・・・
中2|||s・ _・)
姉妹校生徒会幹部。やんちゃでいたずら好きな甘えん坊。
礼拝堂でお嬢様と親しくなり、お姉ちゃんと呼んで懐く。明日菜様のことはちょっぴり敵視。
高1从*・ェ・リ
姉妹校生徒会幹部。いつも一生懸命。いつもあわあわ。
お嬢様たちの学園の生徒にアイドル的な憧れを持つも話しかけられず、チャンスを伺う毎日。
高1川 ´‘ _‘||
姉妹校生徒会幹部。絵画鑑賞を愛する、ちょっと不思議ちゃん。
お嬢様とゆうかりんの確執を案じる。無邪気に人の(おもに花音の)心をえぐる天然スナイパー。
大2(。・∀・。)
姉妹校元生徒会長。
中等部からトップクラスの成績を維持し、何事も真面目すぎるほど真面目に取り組む努力家。
体育会系で、何かとすぐ円陣を組む。現在は国立の難関大学の経済学部で学ぶ才媛。
21 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:56:26.14 0
■階段
リ*・一・リ
階段から落ちたはずみで、人格がお嬢様に。
えりかちゃんに恋して、やることやってた。現在は舞美ちゃんと・・・?でも舞ちゃんのアプローチにも・・・わりと多情。
気持ちいいこと大好き。えっちなことも大好き。
リ ・一・リ
通称“もとのばかちしゃと”
お嬢様が勝手に恋をしたりなんだりで、何かと振り回されつつ日々をすごす。
都合の悪いことはすぐ忘れる。えっちなことは好きじゃないかもしれなくもないかもしれない。舞の純粋な思いにいろいろ思案中。
从・ゥ・从
常に全力。良くも悪くも全力。お嬢様の心を癒そうと全力奮闘するうちに、うっかり妙な関係に。ただしお互いにスポーツ○ッ○○感覚。舞様の悩みの種。
ノソ*^ o゚)
お○っきぃ。
州 ´・ v ・)
舞と千聖がうまくいったらいいな、なんて思いつつ、でもうまくいかなかったらそれはそれでおもしろいな、とか考えているブラック&ホワイトちゃん。
(o・D・)
ちしゃとはあはあ。ちしゃとよ、舞のほうをむくでしゅ。
ばかちしゃともお嬢様ちしゃとも、最終的には俺の嫁にしたいと夢をみる。舞美ちゃんとのあれをやめさせたくてたまらない。
22 :
名無し募集中。。。:2012/05/28(月) 23:57:32.93 0
長くなりましたがこんなかんじで!ほとんど自分の覚書のようなものですが参考になさっていただけると幸いです
次回りーちゃんすすめます!ではおやすみなさい
23 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 00:07:20.17 0
作者さん乙です
今更ながら各登場人物の残念な所が愛おしいです
できましたら舞波高3?も追加して頂きたいです
24 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 00:48:51.73 0
よくここまでキャラを練り上げたもんだ!
この時期舞美さんの代は大学1年ですよね
25 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 03:06:52.03 0
階段編のnkskの紹介文が簡素すぎる!
…って思ったけどアイツ階段編ではアレしかしてないなw
性欲以外は全部学園編に持っていかれたのか…
26 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 07:25:38.06 0
お嬢様いってまいります
27 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 11:46:37.71 0
リ*・一・リノシ
28 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 14:10:13.12 0
お嬢様ぁ
29 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 16:15:57.85 O
両作者さんおつであります♪
30 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 18:37:49.23 0
31 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 84.8 %】 :2012/05/29(火) 20:21:55.87 P BE:10324692-PLT(12001)
>>25 全力リーダーが全力過ぎて
すっかり陰に隠れた感のあるなっきぃが不憫w
32 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 21:36:19.41 0
33 :
名無し募集中。。。:2012/05/29(火) 23:18:35.24 0
おやすみなさいお嬢様
34 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 00:45:22.50 0
夜回りお疲れ様です村上さん
35 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 01:50:00.28 0
お嬢様おやすみなさい
36 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 07:17:01.72 0
お嬢様いってまいります
37 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 11:33:52.87 0
ノシ
38 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 14:18:33.67 O
早目のおやつでございますお嬢様
39 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 16:15:04.67 O
お嬢さまお嬢さま
40 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 18:35:35.87 O
晩御飯のお時間でございますお嬢様
41 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 20:19:04.22 O
デザートとお嬢様
42 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 21:04:59.37 0
お嬢様はお勉強中のようで
43 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 21:46:26.02 O
リ*・一・リ<Mai name is Chisato.
44 :
名無し募集中。。。:2012/05/30(水) 22:53:30.45 0
45 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 00:05:44.06 0
t
46 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 01:24:58.27 0
お嬢様お先に寝ませていただきます
47 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 02:40:13.01 O
はいおやすみなさい
48 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 07:15:42.60 0
お嬢様いってまいります
49 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 09:46:50.93 0
>>44 腐ってるって言ったの貴さんだけど
愛理は意味を取り違えて記憶しているね
50 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 13:01:36.72 0
℃-ute好きすぎる
51 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 13:01:45.71 O
遅めのランチタイムでございますお嬢様
52 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 15:33:51.52 O
午後のお嬢様
53 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 17:29:20.64 0
「ねー、おかーさん!お菓子は?そろそろ友達来るからぁ」
「はいはい、あとで部屋に持っていってあげるから、そんな急かさないでよ」
ももとの電話の翌日、私は午前中から、キッチンに立つお母さんを急かし続けていた。
“明日、千聖連れて梨沙子んち行くね!ウフッ”
もものやつ、こんなことを言っていた。
無理無理休日で家族そろってるし!弟うるさいし!と反論したものの、いつものウフフ笑いとともに電話は切れてしまった。
まあ、私ももぉ軍団一般人部門だからわかるけれど・・・ももは、一度決めたら絶対に譲らないし、来ると決めたら来るやつだ。
はっきり約束したわけじゃないから、時間までは読めない。でも、絶対来る。
こーゆーめちゃくちゃなとこ、ホント熊井ちゃんそっくり。これだからもぉ軍団は。私みたいに、もっと人の事情を考えて・・・
ぴんぽーん
「うわ、きた」
チャイムの音さえ、ふだんより3オクターブぐらい高いブリブリ仕様に聞こえる。
“すみませぇーん、みんなのアイドル・ももちですけどぉ!”
「・・・はいはい」
「あれ、友達って、桃子ちゃんなの?」
「んー、ももと、あと一人・・・。待って、今連れてくる。紹介するね」
玄関のドアを開けると、今日も今日とてツインテールに白リボンを結ったももが、ウフッと笑いかけてきた。
54 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 17:30:59.46 0
「・・・てか、その格好で大学も行ってんの?もういい年なんだからさぁ」
「はいはいはい!もぉは永遠の13歳ですよぉ〜、おっじゃましまーす!」
人んちだっていうのに、ずかずかと上がりこんでくるもも。
「ったく・・・。あ、岡井さ・・・千聖、も、はいって?」
その後ろに隠れていた、おか、千聖に話しかけると、なぜか顔を赤くして私を見る。
「ちさと?」
「えと・・・あの、えと、今日はおじゃまフガフガ」
まるで、彼氏のおうちに遊びに来た女の子のようなリアクション。なるほど、こういう感じだから、舞ちゃんや有原さんが勘違い(なんでしゅと!)するんだ。
「・・・ウフフ。あの、今日はお招きいただいてありがとうございます。焼き菓子の詰め合わせをお持ちしたので、こちらよかったら御家族で」
「ありがとー」
すごいな。友達の家におみやげなんて、コンビニのお菓子かジュースぐらいしか思いつかない。いかにも高級そうな黒い紙袋に、よくわからない緊張感を覚える。
それにしても・・・私服の岡井さんも、一目でそれとわかるお嬢様らしさだ。
春物の薄いグリーンのワンピースに、小ぶりのカゴバッグとシンプルで上品な装い。さっきの一人祭りみたいなももとは対照的だ。この2人でうちまで歩いてきたのかと思うと、ちょっと面白い。
「さ、あがってあがって!」
岡井さんと連れ立ってリビングに戻ると、ももが私の弟とじゃれているところだった。
「だからぁ、きもいとか言ってるけどぉ、本当はもぉのこと可愛いって思ってんでしょ!」
「ないない!きもい!きんもいわー」
55 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 17:31:51.93 0
弟よ・・・その人に何を言っても無駄だから。鋼のハートなんで、彼女。
「おかーさん。紹介するー。そっち、ももね。ああ、知ってるか」
「おいっ、もぉの扱い雑だぞ梨沙子!」
「んで、こちらが岡井さんね。岡井さ・・・えっと、千聖。うちの家族。パパ、ママ、弟」
あんまし、こういう紹介役(?)は得意じゃないから、すごいぶっきらぼうな感じになってしまった。
だけど、岡・・・千聖は、上手く話をつないでくれた。
「はじめまして。岡井千聖と申します。いつも梨沙子さんにはお世話になって・・・」
ちょうど、昼食の真っ最中だった家族は、ああどうも、みたいな感じに、ラーメンをすすりながらぺこりと軽く会釈をした。・・・が、次の瞬間、パパが突然うっと咽せ始めた。
「ちょ、なにやってんの!」
「え、あ、お、岡、岡井さんって、○○製薬さんのおかおか」
「まあ・・・父を御存知で?」
聞けば、ちさ・・・とのパパの会社と、うちのパパのとこ(パパは銀行員なのだ)で、いろいろと取り引きがあるらしい。
「同じ学校とは聞いていましたが・・・いつもうちのアホが御迷惑をおかけして」
「・・・もう、上いこ!もも、ちさと!」
2人を急かして自分の部屋へ向かう背中に、「すっげー、この菓子、テレビでやってたぜ!1万円!」とか弟が叫んでいるのが聞こえて、げんなりする。
ほんと、異次元の存在なんだ・・・なんて、今更ながらため息がこぼれた。
56 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 17:32:57.71 0
短いですが今日はここまで
続き明日あげます!ばたばたでもうしわけないです
りーちゃんちはお兄さんじゃなくて弟さんですね・・・訂正いたしました
ではまた明日!
余談ですがチャーミングセールのCMみれました
声だけでしたが大変かわゆすでした
売上に貢献してきます!まだやってるかしら!
57 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 17:58:01.98 0
再開乙です
りーちゃんのラーメン好きは菅谷家の遺伝だったんですねw
58 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 19:15:11.55 0
作者さん乙です
もぉ軍団一般人部門w本人にも自覚はあるわけですねw
59 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 20:25:56.05 O
作者さんおつであります♪
60 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 21:40:18.80 O
おやすみなさいませお嬢様
61 :
名無し募集中。。。:2012/05/31(木) 22:54:49.37 0
ウフフフ
62 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 00:31:11.30 O
おやすみなさいお嬢様
63 :
【豚】 :2012/06/01(金) 01:04:07.12 0
お嬢様の寝乱れ姿を満喫中だかんな
64 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 01:57:39.89 0
お嬢様おやすみなさい
65 :
【大吉】 :2012/06/01(金) 07:20:59.27 0
お嬢様いってまいります
66 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 10:38:06.79 0
雨が上がりましたお嬢様
67 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 13:11:37.67 O
りーちゃんかわいい
68 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 13:17:43.76 0
すぎゃさんはまだ自分が一般人だと思ってるのかw
69 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 16:00:16.01 O
執事さんにも一回ぐらい愛理ちゃんといい思いさせてあげてください
70 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 17:52:51.00 0
手作りのデザートでも振る舞えれば幸せなんじゃないかと思いますが
71 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 19:16:06.89 0
若執事は(狼)なんて見てないで仕事するかんな
72 :
名無し募集中。。。:2012/06/01(金) 21:09:45.50 O
若執事も狼ガン見なんじゃねw
73 :
【吉】 :2012/06/01(金) 22:16:42.93 O
大吉は俺にまかせてくたざいませ
74 :
【だん吉】 :2012/06/01(金) 22:18:27.60 O
大吉は俺にまかせてくだたざいまし
75 :
【大吉】 :2012/06/01(金) 22:26:37.54 0
頼りにならない奴らばかりだな
76 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 00:04:34.25 0
77 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 01:23:07.61 0
おやすみなさいお嬢様
78 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 07:00:10.87 0
お嬢様のお目覚めはやっぱり熱っついベーゼに限るかんな
79 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 10:47:55.66 0
色欲魔め姉ちゃんから離れろ
80 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 12:19:33.10 O
色魔って久々に見たわw
81 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 13:27:06.57 0
しきよ熊さん
82 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 15:30:00.24 0
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
☆ノノハヽ
川*^∇^)||
83 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 16:21:42.17 0
::(;少△年):: <急に寒気がするッ!?
84 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 18:18:18.02 0
どうせ何もできまいw
85 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 19:46:50.48 0
前々スレ
>>322 現れた彼女は不自然なまでに明るいその笑顔を私達に向けてきた。
「うふっ♪」
気持ち悪い。
そして、不気味。
だって、こんなところで会うのは不自然でしょ。
そう、それはまるで私達を待ち伏せていたかのようだったから。
なっきぃの声がにわかに固くなった。
「つ、嗣永さん・・・・」
なっきぃの声につられるように、私まで何か緊張する。
こう見えて私は、けっこう人見知りするほうなのだ。
今でも寮生以外の人が相手だと意外と緊張したりする。
よく会う生徒会関係の人たちには、さすがにもうだいぶ打ち解けたけれど。
つまり、寮生でもなければ生徒会でもなかった目の前のこの人だけは、未だに会うとそれなりの緊張を覚えるわけで。
私はこの人とはあまり関わったこともないし。
それに何といっても、彼女は学園一の奇人の称号を誇った人なのだ。
何をしでかして来るのか、考えるだけでも恐ろしい思いがしてくる。
その人が今わたし達の目の前に現れた。いったい、何の用があって?
86 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 19:50:27.76 0
>>85 「学園一の奇人って・・・ それ、今ではくまいちょーの代名詞でしょ。ウフフフ」
・・・何も言ってないのに。
こ、怖い!
この人、本当に怖い。
この私がそんな恐怖感を覚えるなんて。
そんな緊張感につつまれている私の横で、なっきぃが再びつぶやいた。
「つ、嗣永さん・・」
「あれ?どうしたの? いいんちょさん、そんな深刻な表情しちゃって?」
「な、なんでもないです。別にあの男子とは別に」
なっきぃも相当動揺してるんだな。
聞かれてもいない余計な事まで、自分から言い出したりするなんて。
そんななっきぃが口をすべらせたこと、嗣永さんがそれを聞き逃すはずもない。
「男子って? なにそれぇ?」
「いえ、実はその、嗣永さんの軍団のあの男子に、ちょっと・・・」
適当にごまかせばいいのに、バカ正直に答えるなっきぃ。
でも、ひょっとしたらなっきぃは口を滑らせたりしたわけじゃないのかもしれない。
なっきぃなりに事態の解決への道を探りたくて、あえての意図的な発言だったのかな。
あの軍団の長たる人物だったら、確かにその意図には合っているなのかもしれないけど。
87 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 19:52:15.79 0
>>86 でも・・・やっぱり、この人が相手っていうのは・・・
なっきぃの言ったことに、わざとらしく目をぱちぱちする嗣永さん。
「男子って、なに?少年のことなの?」
「え、えぇ・・・」
「ふーん? それでいいんちょさん、少年とどうかしたの?」
「わたしの誤解で、その暴力を・・・」
「暴力?」
「えぇ、ちょっと。その、ほ、頬をひ、ひっぱたいてしまって・・・」
「いいんちょさん、少年をビンタしたの!?」
目を見開いてわざとらしく驚く嗣永さん。
彼女のその言葉に俯きながら頷くなっきぃ。
「その、誤解を招く発言をするから・・・でもその誤解が原因とはいえ、やっぱり暴力をふるってしまったので・・・」
「なぁにそれぇ? 誤解を招く発言って?」
その嗣永さんの顔。
まるで、楽しいオモチャを買ってもらった子供のようだった。
だが、嗣永さんのその質問に、なっきぃは黙ったまま答えなかった。
「ふーん? ま、いいけど。もぉには関係の無いそんなことには興味無いからね」
そんなこと絶対に思ってない。
間違いなく興味津々だ、この人。
88 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 19:55:16.72 0
>>87 「でも、そんなに気になることがあるんならさ、これからあのカフェに行ってみれば。そこにいるから、あの少年」
「下校の途中でそんなところに寄ることは出来ません」
「優等生か! 相変わらず固いね。そんな大げさに考えないでさ」
「嗣永さんは考えなさすぎです。私は風紀委員長なんですから、そんなところに寄り道とか」
「ホントに真面目だねぇ。だったら、さっき言ってたこと、それこそケジメをつけないとダメなんじゃないのぉ。委員長さんたる者がそんないい加減なことでいいの?」
「それぐらい分かってます。今はその機会をどうするか、うかがってるところなんです!」
「それなら、なおさらちょうどいい機会じゃない? もぉも一緒にいれば行きやすいでしょ」
一瞬キッと嗣永さんを睨んだなっきぃが、覚悟を決めたように顔を上げた。
「・・・・そうですね、その通りかもしれません」
だめだよ、なっきぃ。
第三者の立場で冷静に目の前の嗣永さんを見ていて、そう思った。
間違いなく、この人、何か企んでるかんな。
そんなわかりやすい挑発になっきぃがのせられるなんて。
落ち着いてるように見えるけど、今やっぱり冷静さをちょっと失ってるんだ。
「わかりました。確かに今がその機会なのかも知れないですね。下校中ではありますが、やむを得ない事態なのでそこに寄ってみようと思います」
「いちいち理屈を付けなくてもいーんじゃない? もぉもちょうど行こうと思ってたところだし、一緒に付いて行ってあげようか?」
「いえ、結構です。ひとりで行きます」
「そう。じゃあまずはお一人でどーぞ、ウフッ。でも、しばらくしたらもぉも行くからね。それまでお二人でごゆっくり」
89 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 19:56:38.48 0
>>88 緊張した面持ちのなっきぃが行ってしまうと、当然わたしは嗣永さんと2人っきりになる。
なんか嫌だな。早々に私も立ち去ろう。
「じゃ、私もこれで帰るかんな。失礼しまs
「栞ちゃん、ちょっと待ってぇ」
満面の笑みを私に向けてくる嗣永さん。
気持ち悪い。
「ちょっと話しを聞きたいんだけど、いいかなぁ」
「私に? 話しって、何ですか?」
「いろいろとね、教えて欲しいことがあるの。いいんちょさんと少年のことね。何があったの?」
自分に関係ないそんなことには興味無いんじゃなかったのか。
「ど、どうしてそれを私に聞くんですか?」
「だって、知ってるんでしょ、何があったか。一緒にいたんだから」
一緒にいたって、何であの時のことをあなたが知っているのか。
あの男子から聞いたのかと思ったが、何があったのかを聞いてくるってことはそれは違うってことだ。
かといって、なっきぃやお嬢様がそれを話したとは思えない。
じゃあ、本当にどうやってそれを知りえたのだろう。
「ん? くまいちょーが言ってたんだよ?」
笑顔のまま嗣永さんが言葉を続けた。
わたし何も言ってないんですけど・・・
まるで私の考えてることを読んだかのように話しを続ける嗣永さんが怖くて仕方が無い。
90 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 19:58:17.37 0
>>89 相変わらず、この人は只者じゃないな。
この私を心理的に怖がらせるなんて、さすがとしか言いようが無いかんな。
「あの2人の間に何かあったらしいってくまいちょーも言ってたんだけど、
くまいちょーの話だと、どうしても話しの全体像が見えてこないんだよねw
だから、どういうことなのか栞ちゃんからも事情を聞いてみようかなって思って」
気付けば主導権をすっかり握られてしまった。この世界のアリカンが。
嗣永さん、恐ろしい人だ。
ただひたすら彼女のペースで、あれよあれよという間に一通り聞き出されてしまう。
でも、なっきぃの名誉を守らなければ!というわけで、事実を曲げないまでもなっきぃ側の視点での説明にしておいた。
この嗣永さん相手に、それは立派な対応だったと今でも自負している。
私は決してウソはつかなかった。
多少の脚色は、まぁ別にいいだろう。それぐらいは言葉のニュアンスの差にすぎない。
だいたい、悪いのは全てあいつだかんな。
私の説明を聞いた嗣永さん。
彼女のその笑顔を見て、私は身震いした。
この後、間違いなく嗣永さんは何か行動を起こすだろう。
この笑顔、私もたまにこういう顔をしている自覚があるから、それがよくわかる。
「いいんちょさんが少年にビンタをした理由はそういう誤解がもとだったの? そりゃー面白い。面白すぎるね、ウフフフフ」
91 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 20:27:01.13 0
少しご無沙汰してしまいました
その間に、萩原舞ですが、、、何か??終わっちゃいましたね・・・
地方の在宅にとってユースト番組は数少ない楽しみだったので、少なからずショックを受けてました
まぁ、岡井ちゃん、寝る!終了のときの方がショックは大きかったですけど・・・
でもまた何かスタッフさんも考えてくれるでしょうから、それを期待しつつまったりと待とうと思います
優秀なる℃-uteスタッフさんに期待しています期待しています
>>16 チンプイさんお忙しい中おつカレーライスです!
設定読み込まさせて頂きました
こういう設定集を読むと一気に妄想が広がってきたりしますねw
雅さんが新聞部の部長さんになったんですね
あと、階段編の設定がw
階段編って確か始まったときから感動巨編だったはずなのに
この設定ではその面影があまり・・・その・・・感じられない・・・なっきぃww
>>53 こうやって見るとお嬢様もぉさん梨沙子ちゃんの3人って
全く三者三様の性格ですよね(内面も外面も)
その3人がどのような会話を展開していくのか楽しみです
ももちゃんの後ろに隠れていたお嬢様が顔を赤らめてる玄関のシーンが好きです
こういうさりげなくも印象的なシーンっていうのが殊更に頭に残るんです
で、そういう色々なシーンのイメージが積み重なっていって妄想がまた膨らんでいったりして
>>82-83 (少△年) <こんな恐ろしいAA初めて見た・・・
92 :
名無し募集中。。。:2012/06/02(土) 22:41:25.96 0
通りすがりの者ですが保全しておきます
93 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 00:18:18.44 0
お嬢様今晩は
94 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 03:52:30.90 O
ほ
95 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 06:09:08.01 0
顔出しとか全部無断転載だと思ってる
96 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 09:17:30.29 0
97 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 11:44:00.01 0
キュフフ♪
98 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 13:32:38.06 0
99 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 15:45:36.22 0
100 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 16:37:13.35 0
昨夜のでしょ
オレもそこだけ録画してあるw
101 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 17:59:47.29 0
>>90 今日も学校が終わると、いつものカフェに来ていた。
今日は、席に座るとすぐに教科書を広げた。もうすぐ始まるそのテスト勉強をするのだ。
落ち着いて出来る今のうちが勝負。そのうち軍団の人が来ないとも限らない。
一人でいられる今のうちに集中して勉強をしよう。
そうやって、僕が勉強をしていると、店のドアが開いた。
現れたその人物を見て、驚愕のあまり僕の手からシャーペンが落ちた。
やって来たのは、な、な、な、なかさきちゃん!
な、なんで彼女がここに!?
予想外の事態に、僕はなかさきちゃんを凝視したまま固まってしまった。
僕の姿を認めると、彼女は一瞬躊躇した様子を見せたが、意を決したかのように僕の座るこのテーブルに近づいてきた。
え? なかさきちゃん、このテーブルに?
ってことは、僕に用があって来たのか。
心臓の鼓動が早まる。
「ここ、座っていいですか?」
テーブルに広げてある教科書に目を落としながら、なかさきちゃんが固い声で短く声を掛けてきた。
予想外の状況にとまどいながらも、彼女の問いに僕は大きく頷いた。あわてて教科書やノートを片付ける。
僕の目の前に美少女が座った。
102 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 18:01:00.32 0
>>101 なかさきちゃんは緊張しているようだった。
ひょっとして、男と同席していることに?
さすがお上品な学園の風紀委員長さん。
アップルティーを注文したなかさきちゃん。
でも、出てきた紅茶に口をつけようともしない。
「あの、やっぱり、私もう帰ります・・・」
「帰るって、まだ一言も・・・ ちょ、ちょっと待って」
いったい学園の優等生が何をしにきたんだろう。
先日、彼女にひっぱたかれた時のことを思い出す。
まだ僕に何か言いたいことでもあるんだろうか。
でも、いま彼女はあの時とは全く違う雰囲気で僕の目の前に座っている。
そうか・・・
例の件で僕に会いに来たんだろうな、やっぱり。
なかさきちゃん、僕のことを、そんなに。
でも、どうすればいいんだろう。彼女は舞ちゃんの友達じゃないか。
僕はそんな彼女に対して、どう接すればいいのか。
103 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 18:02:24.43 0
>>102 かわいらしいなかさきちゃんが僕の前で緊張している。
そんなに緊張していては、ただ話しをするのさえ支障が出てしまうのではないだろうか。
彼女のその緊張を解いてあげたい。
どうすればリラックスしてくれるだろう。
そうだ! いつも寮生の方がしている彼女の呼び方で呼んでみたら。
うん、それがいい。さっそく彼女に声をかけてみる。
「ねぇ、なっきぃ?」
僕のその呼び方にビクッと肩を震わせるなかさきちゃん。そして、彼女はようやく顔をあげてくれた。
その怯えたような表情・・・ うわぁ、たまらないな、この表情。
思い切って言ってはみたものの、慣れないこの呼び方、これはさすがに照れくさい。
でも、照れたりしたら失礼だ。ここは集中しなければ。僕が恥ずかしがってる場合ではないのだ。
「今日はどうしてここへ?」
僕の問いに、何かを逡巡している様子だった彼女が僕に視線を戻してくる。
何か言いにくそうなことを言おうか言うまいか悩んでいる様子のなかさきちゃん。
「わたしは、その、あなたに言いたいことがあって・・・」
104 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 18:03:29.30 0
>>103 意を決したように、なかさきちゃんが僕に話しかけてきた。
「このあいだは叩いたりして・・・ごめんなさい。それだけ言いたくて」
そう言ったなかさきちゃんの愛らしいこと・・・ 一瞬、意識が飛びそうになった。
正直たまりません。
だから、それに対する僕の返答は、つい棒読みになってしまった。
「わざわざそれを言いに来てくれたナンテ。ウレシイヨ、ナッキィ」
そんな僕の言うことなどほとんど耳に入っていないかのように、なかさきちゃんは一方的に話し続ける。
「あと、ここに来たのは、ちょっとあなたにお聞きしたいことがあって・・・」
緊張した彼女の面持ち。
なかさきちゃん、いよいよここから本題に入るつもりなのだろうか。
僕に聞きたいこと・・・・
ついに来たか。
僕はどうすればいいんだろう。
彼女が、こ、告白してきたら、僕は彼女に何と言えばいいのか・・・・
105 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 18:04:55.74 0
>>104 ・・・でもやっぱりダメだよ、なかさきちゃん。
僕のことをそんなに思ってくれるのはとても嬉しいけど、僕は君の想いに応えてあげることができない。
だって、よりによって舞ちゃんの友達には・・・
でも、彼女の思いを無下に断ったりして、彼女を傷つけたりはしたくない。
どうすればいいんだ。
いったい僕はどういう態度を取ればいいのだろう。
うん、決断できた。
そのための答えは、一つしかない。
取るべき行動はただ一つ。
僕はなかさきちゃんに嫌われるように振舞う必要がある。
そのために、なかさきちゃんの軽蔑しそうなキャラ・・・チャラい性格の男でも演じてみるとするか。
そんな男に対しては、きっとなかさきちゃんは軽蔑して嫌ってくるに違いないだろう。
ちょっと斜に構えて彼女を見つめ、そのセリフを口にする。
「そんなに僕のこと知りたいんだ。やっぱり僕のことが忘れられなかった?」
自分で自分のセリフにドン引きしてしまった。
リアルで口にしちゃったよ。
よくこんなこと言えるな。
でも、これは演技なんだ、そういう役を演じてるんだ、そう思えば意外と自然に口にすることができるもんなんだな。
“演じる”ってなかなか面白いかも。
106 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 18:06:37.42 0
>>105 僕の言ったそんな軽薄なセリフに対して、なかさきちゃんは顔を真っ赤にして反論してきた。
「ち、違います!」
そんなアホみたいなセリフは無視されるに決まってると思ったが、いちいち生真面目に否定するとか。
さすがは、お上品な学園の風紀委員長だ。
かわいい。
本当にかわいすぎる。
彼女に嫌われるためにやってみた演技だったが、なかさきちゃんの反応は、これかわいすぎるでしょ。
そんななかさきちゃんの取るこの反応に、男としてつい調子に乗ってしまう。
「本当に違う? 自分の気持ちに気付いてないだけじゃないの? それとも気付いてないフリをしてる?」
その僕の問いに対して、彼女は即答で否定したりはしなかった。
何か考え込んでしまったかのように黙ってしまうなかさきちゃん。
いま彼女は、とんでもないような事を言われて、それに対してただ固まってしまっただけなのだろう。
でもその様は、言われたことに心当たりがある、とでもいうような感じにも受け取ることができる。
なかさきちゃん、そのリアクションは調子づいた男を更に勢いづかせちゃうよ。
今の反応、これもし僕が強気に攻めるようなタイプの男だったとしたら、押し切られちゃうんじゃないかなあ。
彼女、本当に免疫がないんだな。とても心配になる。
いかにも女子校育ちの純粋培養された女の子って感じだもんなあ。
107 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 18:13:12.63 0
今日はここまでで
続きも近日中に
執筆にあたって妄想力を刺激するために
2009春ツアーの中島早貴ソロクローズアップを見ながらイメージを膨らませました
憧れマイスターの切なそうな表情とか参考になりましたw
なっきぃかわいいよなっきぃ
普段も、くたーっとリラックスしながらDVDとか見てると
ストーリーが浮かんできたりするんです
いつもそんな妄想してるのか自分と思っちゃいますけどねw
108 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 20:24:10.58 0
作者さん乙です
109 :
名無し募集中。。。:2012/06/03(日) 22:39:21.22 0
110 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 00:03:27.16 0
お嬢様今晩は
111 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 01:16:49.32 0
ももち対ありかんって魔神対悪魔くらいの厄さがあるな
少年は普通に話聞いてりゃイメージ回復したのにw
ああボタンの掛け違い
でも物語はこうでなきゃね♪…って無責任な読者は思うのであった
112 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 07:11:15.39 0
お嬢様いってまいります
113 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 12:01:57.50 0
少年はどこに向かうのかw
114 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 14:23:11.73 O
風紀委員長かわいい
115 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 16:57:20.78 O
きゅふふ
116 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:32:22.99 0
「どーぞ、汚い部屋ですが」
部屋に入るなり、ももは奥にあるふかふかビーズクッションにダイブした。
「いやーん、やっぱこれ気持ちいい〜!ふわっふわで、羊さんみたぁい」
「・・・てか、うちらしかいなんだから、いちいちそっち系になりきらなくていいから」
「そっち?どっちかにゃ???」
――もものやつ、大学生になったら落ち着くかと思ったら・・・。よっぽど、高校のときと違って、ちやほやしてくれる人がいないんだろうな。珍獣扱いというか。
「素敵なお部屋ね、ももちゃん」
一方、岡井さんはものめずらしそうに、私の魔女ルーム(弟は紫ババアの部屋と呼んでいる・・・)を見回している。
「でも、ちょー狭く感じるでしょ。岡・・ちさと、の部屋の半分もないんじゃない?」
「いいえ、そんなことはないわ。この水晶玉やステンドグラスのパーテーションも、とても綺麗。ね、ももちゃん」
――ん?なんだろ、褒められてるのに、なにかが頭に引っかかる。・・・もっと言ったら、微妙にイラッと来る感じ。
そして、それは会話を重ねていくごとに増幅していくようだった。
「お菓子、全然高級品とかじゃないけど食べて?あのチョコのお菓子の新フレーバーで・・・」
「とても美味しいわ。ね、ももちゃんもそう思うでしょう?」
「・・・夏焼先輩の写真、見る?」
「ええ、ありがとう。ももちゃんも一緒に」
「ねー、ちょっとなんなのさっきから!!」
117 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:33:13.70 0
ついに、私の中の違和感が爆発し、ミニテーブルをバンと叩いて立ち上がった。
「ウフフ、やーだぁ、梨沙子ったら。何怒ってるのぉ?」
「あ、あの、あの、えと」
「だってさぁ!」
よっぽど引っかかっていたのか、こんなことで・・・と思うけれど、なぜか涙がにじんできた。
あー、もう。いったん感情的になると、すぐこれですよ。よくないってわかってるんだけど・・・。
「ほら、おいで梨沙子。千聖も。ウフフ、しょうがないなぁ」
「・・・うん」
こんな時は、ももの変わらない態度がとてもありがたい。
ももを真ん中に、3人して大きめのビーズクッションにすっぽりとお尻を落ち着けた。
「おっきいこえ、出してごめんね」
ひとしきりキーキー喚いてみると、なんだか心が落ち着いた。私はおか、ちさとにぺこりと頭を下げた。
「あ・・・そんな、私」
「それで、梨沙子は、何で怒ったのかな?」
ももがまるで、幼稚園の先生みたいな口調で問いかけてくる。そういえば、教職の勉強してるって言ってたっけ。
「だってさぁ・・・」
118 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:33:44.83 0
おk・・・千聖は少し涙目になって、私をじーっと見ている。俄かにそわそわと胸がざわめく。
魔女の宝石の瞳。いつもよりきらきらしていて、その力が、より増幅されているみたいだ。
私はあわてて言葉を紡いだ。
「だ、だって、全然私のこと呼んでくれないじゃん、梨沙子って!ももばっかり!うちに来たんでしょ!なんでももとかどうでもいいじゃんか!」
言い切ってから、まるで小学生のような自分の主張に、じわじわと恥ずかしさがこみ上げてくる。
だけど、言葉にしたことで、自分が思っていることが、正確に認識できたようにも思う。
そうか・・・私、寂しかったのかもしれない。
「だってだって・・・。名前で呼び合うって決めたのにさ、岡・・・千聖、話しかけたら逃げるようになっちゃったし。
てか、全然呼んでくれてないじゃん。今も、ももにばっか話しかけて」
「違うの、それは、すぎゃさ、あの・・・えっと・・・」
また岡井さんは、顔を赤くしてうつむいてしまった。
こういう事態になると、本当に思い知らされる。
私って、気を使われることはあっても、使うことがほとんどないんだな、と。現に、今どうしたらいいのか全くわからない。
「うっふっふっふー♪」
でも今日は、異様に察しのいいももが手を差し伸べてくれる。
「だからぁ、もぉわかっちゃった!千聖、もう“梨沙子”呼びやめたいんでしょー」
「ええっ!」
119 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:34:33.42 0
いや、それはさすがに・・・だって、あんなに梨沙子梨沙子梨沙子って手紙に書いてきたのに。これはももの読み違いというものだろう。
「・・・あの、じつは、ももちゃんの言うとおりで」
「あってるのかよ!」
本当、岡井・・・千聖って、何考えてるんだか。それを察してしまうももも大概おかしいけど、まったくついていけない。一般人の私では。
「どうして呼びたくなくなっちゃったの?」
「えと、それは・・・だって・・・」
岡井さん、ああもう!千聖は、近くにあったコウモリモチーフの人形を抱きしめると、上目づかいで私を見つめてきた。・・だから、そういう態度が有原さんと舞ちゃん(ry
「だって・・・」
「だって、なによ」
「・・・・・・・・・はずかしくて・・・」
言い切ると、岡井さんは完全にお人形に顔をうずめてしまって、もじもじと小さく身を捩り、ついには私に背中を向けてしまった。
「は、恥ずかしいってなにそれ。友達じゃん」
「でも、寮の皆さんはまた違うのだけれど、学校のお友達で、千聖にそんな、お名前を呼ばせてフガフガフガ」
「わかんないよぉ〜」
すると、待ってましたとばかりにももがドヤ顔を見せ付けてきた。
120 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:35:12.16 0
「ウフフ、だからー、要はね?千聖は梨沙子とより仲良くなれたって思ってぇ、嬉しくなりすぎちゃってぇ、わけわかんなくなっちゃったんだよね?」
「・・・ええ」
「ええ!?意味わかんない!」
背中を向けたまま、ちらちらとこっちを見てくる岡井さ、千聖はまるで子犬みたいだ。・・・じゃっかんちょっとアホな子ね。
「で、梨沙子も」
「私?」
いきなり呼ばれて、反射的に背筋が伸びる。
「梨沙子、ぶっちゃけ、千聖のこと名前で呼ぶの疲れてきたんじゃない?」
「うっ・・・」
いきなり、核心をつかれた。
ももは岡、千聖とは違うタイプだけれど、やっぱりエスパーさんだから、ごまかしなんて通用しない。
私の考えている事を、いとも簡単に言い当ててしまった。
「千聖の存在が、うっとうしいものということなのかしら・・・」
「違うよ、なんでそう重く取るかな!そうじゃなくてあばばば」
あからさまにシュンとした顔をされて、この私があわあわとフォローに回ることとなってしまった。
「・・・別に、岡井さん、のままでよくない?もう、呼び方で関係が変わるほど、浅い仲じゃないじゃん、私たち」
「すぎゃさん・・・」
「そうそう!そのほうがいい!スギャとか意味わかんないけど、岡井さんは岡井さんで、私はすぎゃさんだよ。ねえ、もどそ?呼び方」
121 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:35:42.70 0
言い切って、なんだかすっきりした気分になった。のどにひっかかったラーメンの麺が、するりと抜けた感じ。
「・・・ええ、わかったわ」
岡井さんも、やっと笑顔でこっちを向いてくれた。
「梨沙子、って呼ばせてもらえて、嬉しかったけれど・・・ちゃんとすぎゃさんの目を見てお話できないのなら、あまり意味がないものね」
「うんうん、そうだよ!」
ほらみろほらみろ!熊井ちゃんめ、人の友情に変な口挟むから、どうでもいいことでこうやって・・・
「それより梨沙子ぉ、もぉおなか減っちゃったよー」
「えー?しょうがないなぁ」
もものワガママきっかけで、ママにお願いしてラーメンを部屋に運んでもらう
「ウフフ」
「いひひひ」
もう、全然変な感じじゃない。以外と切り替えが早く、あっさりしている岡井さんだから、いつまでもうじうじと引きずらないところには助かる。
そして、あきらかに普段よりグレードの高いチャーシュー、コクのあるトンコツスープ、喉越しまろやかな生麺・・・。あきらかに、岡井さんに合わせた感満載。イヒヒ、今日はいろんな意味で、来てもらってよかった。とかいってw
「おいしい?」
「ええ。細麺ながら、噛みごたえのある麺、それから新鮮なおネギの食感がシャッキリポンと(ry」
122 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:36:31.43 0
どこぞの料理マンガみたいな斬新な感想を交えつつ、岡井さんがとても上品に、麺をするすると音を立てずに啜っていく。
ほんと、こんなちょっとのことでも、育ちの違いを感じるけれど、やっぱり私は彼女のことが好きなんだと思う。・・・それに、岡井さん、って呼び方、堅いかもしれないけど、結構気に入ってるんだから。
「おかわりいっちゃう?」
「まあ・・・それでは、お言葉に甘えて。ウフフ」
「えー?もぉおなかいっぱいなんだけどー!よく食べるなぁ」
早々リタイア状態のももをおいてけぼりに、私と岡井さんはその後も、替え玉3玉ずつ、ラーメンを堪能したのだった。
123 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 17:37:20.46 0
ムチムチ リ ・一・ リ テカテカ<ただいま♪今日のお夕食は何かしら?
(o・D・)<・・・
(o・D・)<寒天!寒天!寒天!!!
リ ・一・# リ<キーッ!!!
今日はここまで
なかなかレス返せなくてすみません・・・
少年作者さん乙です!感想仔細はまた後日!
次回からはかりんちゃんのクライマックスです
124 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 19:15:51.96 0
なんかこう全身がむず痒くなるなw
でもイヤな感じじゃない
むしろもっとやって下さいお願いします
125 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 20:45:49.26 0
替え玉3玉って男でもきついだろw
126 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 21:26:55.41 0
127 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 21:48:16.21 0
(少∀年)<僕の家族を紹介します(トカイッテw)
128 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 78.4 %】 :2012/06/04(月) 22:11:14.95 P BE:3442223-PLT(12001)
うんなっきぃにひっぱたかれるだけじゃ
済まないと思うぞ少年w
129 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 22:25:19.09 0
なっきぃの連続ビンタを受けていたはずがいつの間にか笑顔の熊井ちゃんにフットスタンプを受けている少年
130 :
名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 23:56:52.16 O
おそらく笑顔でだろうな
131 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 02:05:21.53 0
お嬢様おやすみなさい
132 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 04:12:58.95 0
家で替え玉すんなw
133 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 07:18:16.10 0
お嬢様いってまいります
134 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 11:44:42.35 O
ノシ
135 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 14:46:13.00 O
菅谷家w
136 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 17:13:19.26 O
もぉ軍団弟部隊が見てみたいw
137 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 19:15:45.84 0
>>106 それにしても、なかさきちゃんって押しに弱そうだよなあ。
今だって、ひょっとしてこのまま話しを積み上げて、あたかも既成事実であるかのように持っていったら面白いことになるんじゃないだろうか。
今の彼女のこの表情を目の前にすると、ついつい調子に乗ってしまいそうになる。
それは男の本能的なものなのだ。しょうがないことだ、うん。
そして、僕も男なのだ。
しかも、いま僕の目的は彼女に嫌われる役どころを演じきることなんだ。
調子に乗ったこと言って、嫌われてしまえ。一石二鳥だ。
「僕達はもっとお互いを深く知り合った方がいいんじゃないかな」
「今日の夜はまだこれからだよ」
「長い夜になりそうだね」
・・・・・
僕となかさきちゃんの間にある空気が凍った。
いくらなんでも、ちょっと調子に乗りすぎました。その自覚はあります。
なかさきちゃんは思いっきりドン引き顔になっている。
悪ふざけはこの辺にしておこうかな。
そろそろ、シャレじゃ済まなくなりそうだ。
138 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 19:19:03.00 0
>>137 「やっぱりあなたはそういう人間なんですか?」
これ以上無いくらい冷たい声でそんなことを聞いてくるなかさきちゃん。
それで否応無く僕は気付かされた。すでにシャレになっていない件。
冗談が過ぎたようだ。
今のは冗談なんですよ、なんて今更言い出せないほど、目の前の風紀委員長さんは怖い顔をして僕を見ている。
彼女の反応が面白いからって、この真面目な風紀委員長さんに対して、いくらなんでも調子に乗りすぎた。
でも、それでいいんだ。
嫌われるという目的を達成するためなのだ。
これで彼女は僕のことをキッパリとあきらめてくれるだろう。
でも、なんかやっぱりつらい・・・ 顔で笑って心で泣こう。
自己犠牲の僕カコイイ!みたいな、そんな悲壮感に酔っていたのだが、その僕のした演技は予想以上に効果があったようだ。
実際はなかさきちゃん、僕のことをあきらめるとか、そんなところを完全に通り越していた。
いま彼女は僕のことを嫌悪感丸出しで見ているじゃないか。
そう、以前のように。いや、それ以上に。
「舞ちゃんやお嬢様に近づいてきたりして嫌だなと思っていたら・・・ 私にまでそんなことを言ってからかってくるなんて・・・」
「あなたは本当に節操が無い人ですね。そのうえ友理奈ちゃんにも言い寄ったりして。そのことをお聞きしたかったんですけど、それは本気なんですか?」
否定する暇も与えられずに、なかさきちゃんはどんどん僕のことを勝手に決め付けていく。
凄いな、何かそれだけ聞くと僕がものすごい軽薄な男のように聞こえる。
こんな硬派な僕が、そんなことを女の子に言われるなんて。
僕の行動のどこをどう間違えたら、この僕に対してそのような認識になるのだろう。
139 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 19:20:09.08 0
>>138 彼女からどう思われようと、それは僕が意図したことだから構わないのではあるが、いま彼女が最後に言ったことは何だ?
僕がいつ熊井ちゃんに言い寄ったりしたことがあったんだろう?
そんな訳の分からない質問、否定するのさえも面倒くさい。
意味の分からないその質問に対し、何て答えるべきなのか思わず黙ってしまった。
だが、沈黙はさらなる誤解を呼んだようだ。
なかさきちゃんの意味不明の質問は続く。
「本当にゆりなちゃんと、その、そういう関係じゃないんですよね・・・?」
「は? そういう関係って?」
「だから、友理奈ちゃんの説明でそれは誤解だったんだと分かったはずなんだけど、やっぱり疑わしいことばかりで」
何の話しだ?
今の話しの、“それ”って、どれなんだ?
意味不明のことを話し出したなかさきちゃん。
小さい声で、状況証拠がこれだけ揃うと、とかブツブツとつぶやいている。
140 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 19:22:17.22 0
>>139 「それに、病院に行くってことは、その、やっぱりそういう心当たりがあるからじゃ・・・どうやら違ったみたいだけど」
だから、“そういう心当たり”って何だよ。
“違った”って、何が違ったんだよ。
僕に分かるように説明してくれ。
って、ちょっと待って? 病院って何だ!?
「あの!病院って何ですか? まさか熊井ちゃん、何か病気なんですか!?」
「何を言ってるの? あなたのせいでしょ」
「僕のせい? どういうこと?」
僕の聞いたことになかさきちゃんは答えてくれなかった。
咎めるような目付きで、彼女が僕をじっと見つめる。
「まるで他人事のように言うんですね」
なんだ? さっきから何か微妙に会話が交わってない気がするが。
僕の理解力が足りないのか? 彼女の言ってることが全く分からない。
「ごめん、言っていることの意味が全く分からないんだけど・・・」
141 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 19:24:43.08 0
>>140 僕の言った言葉を聞いて、なかさきちゃんのその表情はさらに硬化する。
彼女は何かを言おうか言うまいかと悩んでいるようなそぶりだったが、決心がついたのか僕にこんなことを言ってきた。
「ひとつ言わせていただくと、欲望のままに無責任な行動は取らないでくださいね」
欲望のままにって・・・
何を言ってるんだ、この子は。
「ちょっと、なっきぃ、落ち着いて聞いて?」
この期に及んでその呼び方はまずかっただろうか。
なかさきちゃんは厳しい顔を崩さない。僕はそんな彼女に弁明を試みた。
「もうお分かりだと思うけど、僕はとても真面目な人間じゃないですか。まぁ、自分で言うのもなんだけど」
「そんなの口だけなら何とでも言えます!」
「いや、僕が自分で言ってるだけじゃなくて、僕がいい人だというのは遂に公式設定でも認定されて・・・
「友理奈ちゃんは私の大切な友達なんです。だから彼女を変なことに巻き込んだりしないで」
僕の言うことを全く聞いてくれないなかさきちゃん。
どうも話しが噛み合わない。
だいたい、彼女は何を言ってるんだ。
変なことに巻き込まれてるとするならば、それはいつも僕の方だと思うけど。
142 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 19:27:11.51 0
>>141 そんな彼女の言ったことに、ついムキになって思わず強めの口調で反論してしまった。
「僕だって熊井ちゃんは大切な友達です。だから、そんないい加減な行動は取ってないという自負はあるから!」
そんな僕を、なかさきちゃんが真顔で真っ直ぐに視線をぶつけてくる。
そのまま時間が止まってしまったかのように、しばし空気が固まる。
じっと僕を直視していたかと思ったら、なかさきちゃんはふっと表情を緩めた。
「そうですか・・・」
「その言葉を、信じます」
良かった。さっきまでの怖い顔から少しは柔らかくなってくれた。
どうやら、決定的に嫌われてしまったということでも無かったようだ。
もう少しこのままなかさきちゃんと話しをしたいな。お互い腹を割った話しが出来そうな空気になってきてる感じがするし。
なかさきちゃんとは何かと誤解や気持ちのすれ違いが多いようなので、もう少しここで彼女と話しを突き詰めておきたい。
それが出来そうなこの機会を逃したくない。
だがそのとき、僕は気付いてしまったのだ。
窓の外に軍団長がたたずんでいることに。
143 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 19:47:27.17 0
>>111 少年となかさきちゃんの会話って全く噛み合わないイメージですw
>>116 チンプイさん忙しいのに乙ですー!
りーちゃんがワガママというかちょっとした癇癪を起こすところがもうかわいすぎです!
それを受け止める桃子さんがまたカッコイイし、もぉ軍団が最強なわけですね
照れて上目遣いをするお嬢様、そしてもじもじ・・・・たまらんです
結局元の呼び方に戻ってしまった二人に熊井ちゃんはどういう反応を示すんでしょうw
それとも梨沙子ちゃんに言ったことなど、とうに忘れている可能性も否定できな
>>126-
なるほど妄想をかきたててくださいと言わんばかりのショット
舞様のその好意、ありがたく受け止めたいです
144 :
名無し募集中。。。:2012/06/05(火) 21:42:52.84 0
明日って赤坂でイベントなんだね
146 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 00:02:37.84 O
作者さんおつであります♪
147 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 01:49:14.27 0
お嬢様お休みなさい
148 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 05:07:52.05 0
窓の外の軍団長は悪魔的微笑みを浮かべてたんだろうなあと思うとちょっとチビった
149 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 07:16:56.78 0
お嬢様いってまいります
150 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 12:09:38.40 O
お昼は寒天弁当でしゅ
151 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 15:57:30.61 O
おやつは蒟蒻ゼリーでしょうか
152 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 17:32:11.43 0
前回までのあらすじ・・・
(o・D・)<学園で、「姉妹ブーム」とかいうくっだらないものが流行っているようでしゅ。
リ*・一・リ<かりんという初等部の真面目な女の子が、千聖の妹になりたいと申し出てくれたの。
彼女に関して、少し気がかりなこともあったので、私はかりんの姉と名乗らせていただくことにしたわ。
川*^∇^#)<お嬢様の推理によると、そのかりんちゃんという子は、友達にいじめられているらしいの!!!!いじめ、だめ!!!!!ぜったい!!!!!!!11
ノノ刀e _l‘)<怒る熊井さん・・・ジュルリ。そんな折、私と遥ちゃんは、礼拝堂で話し込むお嬢様とかりんちゃんの会話を、こっそり聞いてしまったのです。
ハo´ 。`ル<かりんは苦しんでいて、あー・・・えと、岡井さん、に助けて欲しいって言った。で、そこにかりんをいじめた張本人たちが来たから、あたしがぶっとばしてやろうと思ったのに、みずきちゃんが邪魔するからぁ
(o・D・)<ったく、それもこれもくだらないブームの弊害だと舞は思いましゅ。ちしゃとを巻き込まないでもらいたいものでしゅね。だいたい、姉妹ってことはちしゃとの夫である舞の(ry
153 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 17:33:41.31 0
「だいたい、お前らなんか、一人じゃ何にもできないくせして」
わーわー、ぎゃーぎゃー。
うふふふ、遥ちゃんったら、興奮しちゃって。
あまりにやにやしすぎないよう、気をつけながら、私は遥ちゃんの険しい横顔をじっと見つめた。・・・やっぱ可愛い。軍用チワワの通り名はダテじゃないのね。
今、私と遥ちゃん、そして初等部の宮本佳林ちゃんは、中・高等部の生徒会室にお邪魔している。あ、小もぉ軍団の子たちも一緒ね。
さっき中庭で遥ちゃんと話していたら、千聖お嬢様と佳林ちゃんが、礼拝堂に入っていくのが見えた。
お嬢様のこととなると、どうも落ち着きがなくなる遥ちゃんを言い包めて、こっそり侵入したその場所。
厳かな空気が漂う礼拝堂で、2人はなにやら、深刻な話をしていた。
佳林ちゃんのことは、結構前から知っていた。
一見おとなしそうにも見えるけれど、彼女は小もぉ軍団を名乗る子たちと行動をともにしていたので、目立つ存在だった。・・・まあ、だけどあの子たち。全然嗣永さんのことを理解していないんだから。そもそもあの方の理念というのは
――閑話休題。
それで、久しぶりにお顔を見た佳林ちゃんには、もう小もぉ軍団の面影は残っていなかった。
加えて、誰かに嫌がらせを受けているような口ぶり。
状況証拠で申し訳ないけれど、犯人さん(たち)は、きっと、おそらく、佳林ちゃんをグループから弾いた子たち、ということなのだろう。横の遥ちゃんの形相も、鬼みたいに変化していく。
そして、疑惑の小もぉちゃんたちが姿を現した瞬間、遥ちゃんの怒りが爆発した。
154 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 17:34:01.51 0
暴力沙汰だけは避けようと、後ろから遥ちゃんの秘孔をついたのが幸いしたのか、なんとか器物損壊や暴力行為には発展しなかったけれど、こんな荘厳な空間でご無礼を・・・。
どうしたものかと千聖お嬢様を見ると、なぜかにっこりと笑いかけてくださった。
そして、柔らかそうな小さな手を、校舎側に向けてこうおっしゃった。
“ここでは神様に申し訳ないから、生徒会室にいらっしゃい”と。
*****
「おい、だまってねーでなんとかいえよ!」
生徒会室にお邪魔してからも、遥ちゃんの勢いは止まらない。
萎縮する小もぉ軍団を睨みつけ、鋭い口調で責め立てる。
ただし、その声は全部裏声。
「かりんを苛める奴はあたしが許さねえからな!(裏声)」
「うふふふふ」
「みずきちゃんも笑ってねーでなんとかいえよな!(裏声)」
どうして、この怖い者知らずさんが、このようなおかしな行動に出ているのか・・・それはこのあたり
http://www43.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/679.htmlをご参照いただければなんてうふふふふふ 「・・・まあまあ、落ち着いて。工藤さん、だっけ?」
155 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 17:34:41.08 0
そんな戦闘モードの軍用チワワにも動じないのは、たまたま居合わせた生徒会長の須藤さん。
「ほらほら、お茶でも飲んで」
「・・・ッス」
“あなたのママより、ママになりたい!!”
須藤先輩が生徒会長を引き継いだときの、学校新聞の見出しがふと頭をよぎる。
遥ちゃんは、どうやらこの手のタイプには毒を抜かれてしまうようだな、なんて思った。
156 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 17:35:13.46 0
今日はここまで
明日もできたら書きます!
157 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 18:23:25.15 0
秘孔突きとか恐ろしすぎるw
どんだけスペック持ちなんだ違法団地妻は!
あとまあさのキャッチコピーにフイタ
158 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 20:03:31.95 O
作者さん乙です
ふくちゃんはあいりんと似てますね
159 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 21:22:18.92 0
やっぱりどぅーちゃんにはどことなく舞様臭を感じるw
160 :
名無し募集中。。。:2012/06/06(水) 22:23:27.02 0
誕生日の村上さんのためにケーキを作ってあげた若執事さん
161 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 00:06:18.81 O
「それも仕事の内」ということで全然感謝されない若執事
162 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 01:58:00.38 0
お嬢様おやすみなさい
163 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 07:19:17.35 0
若執事さん朝ですよケッケッケッ
164 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 11:09:00.83 O
目覚まし時計かなw
165 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 14:57:04.92 0
166 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 17:28:46.02 0
まあ、それにしても・・・いじめだなんて、ずいぶん物騒なことがあるのね。
私は遥ちゃんのついでに出していただいた煎茶を啜った。
こんなのんびりした学校で、自分の場合は友達も約1名を除いてみんなおっとりしているから、まるで異世界の話を聞いているようだ。
ケンカとか、大きな揉め事って、まったく自分の身に降りかかったことのない事象だなあ(みずきちゃんはつえーから、誰もふっかけないだけだよ!:遥談)。なんだかピンとこない。
でも、友達のためにムキになっちゃってる遥ちゃんは可愛いし、佳林ちゃんも可愛いし、先輩がたはみんなお美しいし・・・うふふふふ、最高の状況だ。
「・・・みずきちゃん、あたしの援護射撃する気ねーなら帰っていいよ」
「うふふふ、私はあなたのストッパーだから」
「いらねーし」
あら、そっけないこと。彼女、もし仮に私がいじめられたら、こんな風に怒ってくれるのかしら?なんて、緊迫感のないことが頭に浮かんだ(だから、誰もみずきちゃんなんか(ry)。
「・・・あの」
ふいに、佳林ちゃんが口を開いた。
いつもつとめて冷静に振舞っている彼女だけれど、今はさすがに表情が強張っている。
揺れる黒目がちの瞳を、千聖お嬢様が静かに覗き込んで、それを見ていた遥ちゃんがちょっと口を尖らせて黙りこんだ。
「あの、御迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」
「佳林、いいのよ」
「いいえ。千聖お姉さまにも、生徒会の皆様にも、・・・遥ちゃんや、あの・・・クラスのみんなを巻き込んでしまいましたが、全部私が悪いので」
「そんなわけないだろ。なんでかりんが悪者になるんだよ。だいたいなぁ」
167 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 17:29:10.80 0
「・・・私たち、いじめなんてしてないです」
そして、ほんの少し室内の空気が変わったその刹那、今度はもぉ軍団の子がおずおずと挙手をして語り出した。
「はあ?嘘ついてんなよ」
「嘘じゃないもん。そりゃあ、佳林が勝手に仲間抜けちゃって、寂しかったけど、でも、でも」
――あらら、泣きそうな顔しちゃって、かわいそうに。
「遥ちゃん。まだ決め付けるのは、早いんじゃないかと思うけど」
一応、そんなことを言ってみると、また遥ちゃんが何か言いたげにこっちを見た。
「みずきちゃん、なんでこいつらの味方すんの?」
「味方とか、敵とかじゃないでしょう?彼女たちには、彼女たちの言い分があるでしょうし」
初等部で、ましてこんな気の小さそうな子達が、生徒会役員の前で、嘘なんてつけないでしょうに。
物事は、一方からだけ見てはいけない。丸いと思っていた物質が、違う角度から見たら四角く見えたりもする。よく御父様が言っていることだ。
「誰が悪いかよりも、今後どうしたらいいのかを考えたほうがいいと思うなあ。そのための、話し合いの場をいただいているのだし」
「・・・えらい!」
私の発言に、須藤先輩がニコニコと拍手を送ってくれる。
168 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 17:30:00.20 0
あくまで遥ちゃんに語りかけていたつもりだったのだけれど・・・ちょっと照れるなあ。
「その冷静さ、只者じゃないね。譜久村さん、今何年生?生徒会に興味ある?」
「ちょっと、まーさママ。それは今はいいから」
すると、今度は萩原さんの横槍。
いかにもめんどくさそうに、私たちなんかには目も向けず・・・・・いや、遥ちゃんのことは一瞬睨んだ。絶対睨んだ。まあ、爪をいじくりながら、萩原さんは軽くため息をついた。
小もぉさんたちの背中に緊張が走る。
「てか、お互いの言い分話せばいいだけでしょ?舞もちしゃとも忙しいんだよね。
とりあえず、舞が見たのは、宮本さんのコートにふんずけたような跡があったってこと。
だけどそれは、必ずしも故意にとは限らないよね?」
「どういうことかしら、舞」
「つまり、踏んだのは・・・」
「いじめっ子はいねがー!!!」
いきなり、絶叫とともに、生徒会の扉が開いた。
「あああ・・・せっかくまとまりかけてたのに・・・」
須藤生徒会長が、頭を抱えて首を横に振った。
「まーさ!お嬢様!舞ちゃん!その他!うちがきたからには、もう大丈夫だからね!」
小鼻を膨らませて入室してきた長身の美人さんは、私たち一人一人の顔を見つめながら、うんうんと深くうなずいた。
169 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 17:30:30.79 0
今日はここまで
あばばばば
後手後手になってすみません
レスは明日こそ・・・何気に時間がかかるもので・・・本当に申し訳ないです
170 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 19:33:35.90 0
あぁーって読んでるこっちも叫びそうになったわラストw
やっと芽吹いた解決の芽がぁー
171 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 82.8 %】 :2012/06/07(木) 21:20:44.71 P BE:13767146-PLT(12001)
確かに何故にこんな時に…
172 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 22:47:42.28 0
みずきちゃんはさすが将来のリーダーもとい生徒会長候補だけのことはありますね
173 :
名無し募集中。。。:2012/06/07(木) 23:33:06.65 O
その他w
174 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 01:39:40.86 0
お嬢様おやすみなさい
175 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 07:16:09.59 0
お嬢様いってまいります
176 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 08:16:34.68 0
フクちゃんはフィクサーっていうのか表立った地位はないけど
その時々の権力者が相談に来る人っぽくなりそうな雰囲気
177 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 13:10:44.26 O
昼下がりの団地妻
178 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 16:12:53.19 O
まんまは一寸どうかな
179 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 17:32:05.62 0
こんばんは作者です
本日は超特急レスと少年作者さん感想のみです
いろいろ滞っていて申し訳ないです
少年作者さん乙です!
前々スレ
>>318よりなっきぃ苦悩編堪能しています
栞ちゃんは共学に居たこともあり少年というか男子の動向に対して関心を持っていないのと
異性っていうのは自分とは違う生き物だと生真面目に考えて考え込むなっきぃ
立場の違いから同じ物事をまったく違うように捉えているのが印象的でした
日頃は熊井ちゃんにキーキーとお説教していても、そこは愛情の裏返し
一生懸命ななっきぃ可愛いよなっきぃ
しかし>可愛くない犬を拾ってきたとしても、ずっと一緒にいたら情が移る
これはまさに・・・少年に対する熊井ちゃんの見解というかw
かんちゃんはもぉさんみたいなタイプはちょっと避けたい感じなんでしょうね
主導権を握られるのは苦手っぽいし
でもなきくま少年三角関係(語弊)を面白おかしく話したであろうことは伝わってきますw
もぉさんは少年には容赦ないですからねー・・・どう絡んでいくのかわくわくしてます
まあ、あれですね
少年はピュアななかさきちゃんを怯えさせているようですのでしっかりと鉄槌をw
180 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 17:32:31.38 0
りーちゃん編、家族構成をすっかり勘違いしてお兄さんがいるものと思ってました
弟さんに訂正させていただきました!もぉ軍団全員弟持ちなんですねー
登場人物の件、ご指摘のとおり舞美ちゃんたちの世代が1個年齢間違ってました・・・
何かに纏める機会があったら訂正させていただきます
そして遅ればせながら舞波ちゃん
高3从 'w')お嬢様の遠縁の親戚。物静かで読書好き。
感受性が強く、未来を予知したり、なくし物を見つける不思議な力を持つ。
周囲との関わりが上手くいかず、一時的にお屋敷に身を置いていたものの、お嬢様やめぐぅとの交流の中で、道を見出していく。
現在は復学し、穏やかな学校生活を送っている。
そして相変わらず大人気の執事さんw
クリスマス編ぐらいのいい思い的なものを何かしら考えて見ますね!
では本日はここまでで!
181 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 19:40:53.45 O
忙しそうだなあ
早く落ち着くといいですね
182 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 19:42:06.96 O
作者さんどんまい♪
183 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 21:31:01.33 0
184 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 23:28:04.74 O
んんん?どういう並び順?
185 :
名無し募集中。。。:2012/06/08(金) 23:29:49.14 0
お嬢様が埋もれ位置で最初どこにいるんだって思った
186 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 01:04:10.33 0
187 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 01:05:52.57 O
そうか熊井ちゃんセンターか
188 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 01:07:23.24 0
おπちゃん
189 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 06:50:45.66 O
おはようございますお嬢様
190 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 10:29:40.01 0
お嬢様今日も頑張って
191 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 77.6 %】 :2012/06/09(土) 13:31:02.33 P BE:16061647-PLT(12001)
192 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 77.6 %】 :2012/06/09(土) 13:32:10.23 P BE:10325636-PLT(12001)
193 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 15:43:39.85 0
巨乳に見とれてマイと間違えたんでしゅね分かりましゅ
194 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 17:55:06.15 0
>>142 窓越しに目が合ってしまった・・・
ウフッ、という声が聞こえてきそうな桃子さんのその笑顔。
そのプロフェッショナル的なかわいさが、何故だろう、いま僕には悪魔にしか見えない。
そのとき僕は、今おかれているこの状況が故意につくられたものであることを悟った。
だって、そこにいる桃子さんの楽しそうなその笑顔を見れば、桃子さんがこの場に来合わせた事が偶然では無いことぐらいすぐに分かる。
これは、まさか、罠だったのでは。
今さっきまでの自分の言動を思い返す。
凍りつくような冷たいものが背中を流れるのを感じた。
店のドアが開き、桃子さんが入ってきた。
やってきた桃子さんは、僕となかさきちゃんを交互に見ながらこう言った。
「え? なになに? なんでここに2人でいるのぉ?」
わざとらしすぎる・・・
桃子さん、やはり何か企んでるな、これは。
なかさきちゃんの隣の席に桃子さんが座る。
先に口を開いたのはなかさきちゃんだった。
彼女もまた、現れた桃子さんを見て僕と同じことを思ったようだ。
195 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 17:56:13.06 0
>>194 「嗣永さん、ひょっとして何か企んでいるんですか?」
「ん? どういう意味?」
「だって、私にここへ来るように薦めたのはあなたじゃないですか」
「へ? そうなの? なかさきちゃん、僕に会いたくなって来たのかと」
「違います! そんな訳ないじゃないですか!」
キッパリと僕に言い放つなかさきちゃん。
・・・・そりゃ、そんな訳無いですよね。そりゃそうですね。
「ど、どういうことですか、桃子さん?」
「いいんちょさんが少年に謝りたいことがあるって聞いたからさ、これは2人で話し合うべきだと思ったからセッティングしたんだけどぉ」
「謝りたいこと?」
「あぁ、さっきなかさきちゃんが叩いたりしてごめんなさいって言ってたことですか。そんなのはホント別に全然気にしなくていいですよ」
気まずそうに俯くなかさきちゃん。
そんな彼女を見て、桃子さんが話しを続ける。
重くなりそうな空気を察して、話しを続けてくれたのだろうか。
そういうところ、桃子さんはやっぱり大人だ。
196 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 17:58:55.04 0
>>195 ところが、その桃子さんが言い出したこと、それは僕を更なる大混乱に陥れるのだった。
「いいんちょさんは知ってたの?」
「え? 何をですか?」
「少年とくまいちょーのこと」
何だ?
僕と熊井ちゃんのこと? 何かあったっけ?
いったい何を知ったっていうんだろう。
なかさきちゃんはその質問に返答もせず、ただ真顔で桃子さんの顔をじっと見ている。
YES or NO それさえも答えない、なかさきちゃんの取ったその態度はいったいどういう意味なんだろう。
沈黙するなかさきちゃんに桃子さんが更に話しを続ける。
「あの少年どうやら熊井ちゃんとそういう仲らしいんだかんな、って聞いたんだけど、なにそれぇ?」
言ったあと、桃子さんの顔が一瞬ニヤッと笑ったのを僕は見逃さなかった。
桃子さんは聞こえよがしにそれを言ってるんだ。
その証拠に僕の反応を確認するように一瞬だけ僕のことを横目で見てきた。
いま桃子さんは何て言った?
そういう仲ってどういう意味だ?
桃子さんはどういう意味でその質問をしたんだろう。
頭の中をクエスチョンマークが渦巻く。
197 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 18:00:34.76 0
>>196 「もう、栞ちゃんは黙ってられないんだから・・・」
「その件でしたら、どうぞ御本人に伺ってみてください。私もその答えを是非知りたいので」
なかさきちゃんが桃子さんに答えたのだが、その答えの後半部分はそれは冷たい口調だった。
その忌々しそうな冷たい口調も合わせて、彼女がその件に関して相当不愉快に感じているようだというのは容易に見て取れた。
なかさきちゃんのその言葉を受けて、桃子さんが僕に向き直ってくる。
うふっ♪って顔をして僕を見る桃子さん。
こ、怖い。
「今の聞いてた? じゃあ教えてね。くまいちょーとそういう仲って、どういう仲なの?」
「あ、あのですね・・・ 質問の意味が分からないので、答えようが無いんですけど」
「じゃあ質問を変えようか。少年はさ、くまいちょーのことどう思ってるの?」
「どうって、どういう意味ですか?」
その僕の問いには答えず、ただ小首を傾げてじっと僕を見る桃子さん。
何も言わずに黙ったまま僕を見ている。黙ったままじっと・・・
その視線に耐えられず、思わず僕は叫んでしまった。
「ち、違いますよ!!」
「本当に違う? 自分の気持ちに気付いてないだけじゃないの? それとも気付いてないフリをしてるの?」
198 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 18:03:25.70 0
>>197 その質問に僕は答えることが出来なかった。
だって、答えが分からないから。自分でも分からないんだから、答えようがない。
だいたい、桃子さんは今とても真剣な顔をしてその質問をしてきているが、
これに対して僕がもし真面目な顔で答えを言ったりしたら、その瞬間に手のひらを返したように大笑いし始めるんじゃないか。
うん、そんな気もする。
っていうか、間違いなくそうだろう、今までの例から言っても。
でも、桃子さんのことは置いておいて、その質問の意味することに僕は自問自答する。
熊井ちゃんへの気持ち?
僕は気付いてないだけなんだろうか・・・
黙り込んでしまった僕を見て、桃子さんが、やれやれというジェスチャーと共になかさきちゃんに話しを振る。
「だってさ。これ、どうする?いいんちょさん」
なかさきちゃんの声はさっきからずっと同じだ。
抑揚の無い乾いたその口調。
「別に、私には関係ないことですから」
感情を無理に抑えこんでいるような、無表情のなかさきちゃん。
そんな彼女を、桃子さんが黙ったままじっと見つめる。
199 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 18:35:34.18 0
あと1回です
桃子さん、ここからターボがかかっていきます
以下次回で明日には
>>153 チンプイさん乙です!!
みずきちゃんの目線は本当に落ち着いてますね
そんな落ち着いた上品なみずきちゃんがどうして嗣永さry
でも嗣永さんのことを熱く語るみずきちゃんはもっと見てみたいw
裏声で話す遥ちゃんがかわいくて
バレてないバレてない、と思ってるんでしょうねw
>>166 舞様によって例のコートの足跡の謎解きをいよいよ聞けるのかと思ったら
このタイミングで大きな熊さん乱入w
絶対わざとやってるでしょ、と思わせるぐらいここまで天然なのはK井さんとM美さんだけですな
大事になってしまっていることにひょっとして佳林ちゃんは責任を感じてしまっているのかもしれないですね
でもそんな心痛をお嬢様が癒してくれるのかと思うと、ちょっと佳林ちゃんが羨ましい
(熊井さんのせいで)続きの展開が非常に楽しみです!
>>179 本当にお忙しそうで御無理はなさらないで下さいね
栞ちゃんは最初渋ってても喋ってるうちにどんどん調子に乗ってきて
それで聞かれてもいないことまで得意気に喋っちゃうイメージですw
200 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 21:12:34.02 0
201 :
名無し募集中。。。:2012/06/09(土) 23:13:29.48 0
おやすみなさいお嬢様
202 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 01:12:59.49 0
落ちるまで後1秒
203 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 04:56:20.54 O
作者さんおつであります♪
204 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 09:24:55.34 0
朝ですよー
205 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 11:13:21.57 0
それ以上、いけない
206 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 14:05:55.63 0
過疎ってますなー
207 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 69.7 %】 :2012/06/10(日) 16:12:47.37 P BE:13767438-PLT(12001)
まあここはお嬢様らしく
おしとやかにw
208 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 18:04:30.94 0
雨
209 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:36:32.16 0
>>198 すると、そんななかさきちゃんを見つめていた桃子さんが、突然とんでもないことを言い出した。
「いいんちょさんは、少年のことが好きなの?」
僕は心臓が止まりそうになった。
突然何を言い出すんだ、この人は。
いったいどういう流れでその質問が出てきたのか。
今の話しの流れの中で、何かそれに思い至らせるところがあったのだろうか。
いや、そんなはずがない。
今の話しの中にそんなものは全く無かった。
でも、根拠も無しに突然話しをふってきたりはしないはずだ、この人は。
ということは、桃子さんはなかさきちゃんが僕に好意を持っていることを知っているのか。
いや、待て。
なんで桃子さんがそれを知っているんだ?
おかしいだろ。桃子さんがそれを知っているはずは無いのだ。
だって、あの出来事があってから僕が桃子さんに会うのは今日が初めてなんだから。
210 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:38:24.77 0
>>209 ・・・そうか。
桃子さんはカマをかけてきたんだ。
誰かから情報を何か断片的にでも入手したのかもしれない。それで、そんなことをしてきたというわけか。
それを喋ったのも有原か?
いや、違う。栞菜ちゃんだってそれは知らないはずだ。
僕がそれっぽいことを喋ってしまったのは、先日お嬢様の付き添いをしたあの時だけなんだから。
ということは、その断片的情報の出所というのは、あの時一緒にいたあの人しかいない。
・・・熊井ちゃんか。
はたして、そのルートで正しい情報がちゃんと伝わっているんだろうか。
絶望的な気分になる。
でも、仮に熊井ちゃんから伝わったのが決して正確ではなく多分に間違いを含んだ情報だったとしても、桃子さんがそれに惑わされるとは思えない。
そうだよ、桃子さんのことだから、きっと真相を見抜いているのだろう。
誤った情報に惑わされたりせず、真実を見抜いてくれるだろうというのは頼もしい。
さすが桃子さんだな。
でもまあやっぱり、それをネタに僕をイジり倒そうとしてくるんだ。
よりにもよって、そのネタというのはあのなかさきちゃんの僕に対する気持ちのことなんだから。
そんな美味しそうなネタを桃子さんが使わないはずがないか。
211 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:40:16.53 0
>>210 桃子さんから突然話しを振られたなかさきちゃん。
それはそれは激しく動揺した。
「好きだって、わたしがこの人のことを? ど、ど、ど、どこからそんな根も葉もない噂話が!?」
「え?違うの?」
思わず言いかけて、あわてて手で口を塞ぐ。
その時は気付かなかったが、後から考えると僕のこのたった一つの動作を桃子さんが見逃すはずも無かったのかも知れない。
僕の言ったことになかさきちゃんは、殊更ムキになって否定してくる。
「そんなわけ無いじゃないですか!」
そんな僕となかさきちゃんを見比べるように視線を往復させた桃子さん。
このとても緊張した空気とは場違いなほど、彼女はとても楽しそうだった。
「違うんだってさ。少年、なにか勘違いしてたみたいだよ」
「どういうことですか、嗣永さん?」
「少年がね、いいんちょさんが僕に好意を寄せてるみたいなんですよって言ってたんだよね」
212 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:42:25.50 0
>>211 言ってない。
僕は桃子さんにそんなことは言ってない。
この人は何を言い出してるんだ?
とにかく彼女のその暴走を止めなくては。
「ちょ、桃子さん、そんなストレートに・・・」
「それでね、どうすれば上手く事を運べますかねって相談されたんだ」
頭の中でプチッって音がした。
そんな相談してねーよ!
確かに、僕が今回みたいなことを相談するとしたら、その相手は桃子さんになるのかも知れない。
軍団長は何だかんだ言って大人な面もあるから、真面目な話のときはちゃんと真面目に聞いてくれるし。
正直言うと僕は桃子さんのことを頼りがいのある先輩だと思ってる。
でも、今は違うのだ。
だいたい今回のことを相談するにしても、僕がそんな下品な表現をするわけがない。
「事を上手く運ぶって・・・ そんな事を考えていたなんて、あなたって人は・・・」
絶句するなかさきちゃん。
ショックだったのは、今なかさきちゃんは桃子さんの言うことの方をすっかり信じているということだ。
最早この風紀委員長さんの中での僕への信頼度は、彼女の天敵だというこの桃子さん以下なんだな。
213 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:45:01.21 0
>>212 「いや、桃子さんの言ってることは明らかにニュアンスがおかしい・・・」
「少年、もうバレちゃったんだからあきらめなよ。まぁ、舞ちゃんと委員長さんどっちとも上手く付き合おうなんて虫が良すぎるよ」
「そんなことは思ってません!」
「またまたぁ。ちょっとは思ってたでしょ」
「そりゃ、もしそれが可能ならば嬉s・・・・って本当に違いますよ、それ!」
「その上、くまいちょーまでなんでしょ。ホント男ってやつは本能のままなんだから。ほら、いいんちょさんドン引きしちゃってるよ」
「だから、それは桃子さんの妄言・・・」
「委員長さん、わかった? 男っていうのはこれだからねぇ。こういうのは学校で教えてくれないでしょ。生きた勉強ができて良かったね」
目の前のなかさきちゃんは俯いて、その体は小刻みに震えている。
そして、なかさきちゃんはもはや僕に顔を向けてくれず、喋るのも俯いたままだった。
「・・・やっぱり、あなたは最低の人間ですね。本当に不潔。あなたみたいな人は全女性の敵です。・・・・ちょんぎられちゃえばいいのに!」
え? いま最後に何て言ったんだろう。何されちゃえばいいって?
「二度と私の前に姿を現さないで!!」
なかさきちゃんは乱暴に立ち上がって、テーブルの上に叩きつけるように代金を置いた。
そして、一回だけ僕を睨みつけるとそのまま決して振り返らずに店を出て行ってしまった。
214 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:46:12.07 0
>>213 「あ〜ぁ。すっかり嫌われちゃったねぇ、少年」
「嫌われるにしても、あの嫌われ方じゃあ、なかさきちゃん僕を完全に変態扱いじゃないですか!」
「え?違うの?」
「違いますよ!!」
「これから僕はどんな顔で彼女に会えばいいんだ・・・」
「二度と現れるなって言われたのに、それでもまだこれからも会うつもりなんだw いい根性してるね君もww」
「あーっ、もうっ!! 桃子さんのせいですよ!! どうしてくれるんですか!!!!」
「え?なに? ひょっとして、これって謝った方がいい流れ?」
「じゃあ謝るね」
「ゆるしてにゃん♪」
「 も も こ さ ん ! ! 」
215 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:48:55.80 0
>>214 心から楽しそうな桃子さん。
ニッコニコ顔の桃子さんを前にして絶望的な気分でいると、扉が開いてまた一人軍団の人が入ってきた。
やって来たのは・・・
このタイミングでこの人が来るとか、どんよりとなっている僕の心にトドメを刺しに来たとしか思えない。
「あれー? ももの方が先に来てるなんて珍しいねー」
さっきまで修羅場になっていた場所に現れたのんきそうなそのお顔。
熊井ちゃん。
彼女の姿を見て、いま真っ先に思い浮かぶ。
さっきなかさきちゃんが言ってたことが。
でも、現れた彼女は実にいつも通りの彼女だった訳で。
健康そうだけど。とっても。
「なに? うちの顔に何かついてる?」
「熊井ちゃん! あのー・・・聞きにくいこと聞くけど、あのさ・・・いま何か病気にかかってるんだって?」
「えー、なに突然? 別にどこも悪くなんかないけど?」
「ほ、本当に?」
「うちがウソをついてるとでも言うわけ!?」
「そうか、良かった・・・・」
「どういうこと?」
「僕もよく分からないんだけど、熊井ちゃんが健康ならそれで本当に良かったよ」
216 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:51:59.50 0
>>215 「意味わからないでしょ! 相変わらず話しが下手なんだから。もっと人に分かるように喋るクセをつけなさいよ」
熊井ちゃんはいつもそう言うけど、そんなに聞いた人が理解できないような話し方を僕はしてるんだろうか。
「だから、いつもすぐにトラブルになっちゃうんだよ、全くもう!!」
ご自身のことですか? なんて、普段の僕なら突っ込むんだろう(心の中で)。
だが、脱力状態に陥っていた僕は、もはや彼女の言うことに反論する気力すら残っていなかった。
「ねー、ももからも教育してやってよ。こいつ、もうちょっとしっかりさせないと本当に心配でさー」
「そっか、くまいちょー、そんなに少年のこと心配なんだ。ウフフフ」
「そりゃそうだよー。じゃないと役に立たないじゃんー」
「でも、ゆりがそう言うなら、もぉもちょっとはお手伝いさせてもらおうかな」
僕はこの後、怒涛の説教攻撃を3時間にわたって2人から受けることになる。
延々と続く熊井ちゃんのマジ説教と、それを面白おかしく炊きつける桃子さん。
このコンビ、世界最強かもしれない・・・
なかさきちゃんとの関係が泥沼化していくことにショックを受け放心状態だった僕は、そのほとんどを受け流していたので、何を言われていたのか全く憶えていない。
だが、目の前に並んで座る身長差のあるこの2人。
熊井ちゃんの怖い真顔と桃子さんの楽しそうな笑顔。その対照的な表情。
その光景だけが強烈に記憶に残っている。
これ、間違いなくトラウマになるだろうな・・・・
217 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 19:58:03.81 0
熊井ちゃんから説教を受ける少年のその反応をじっと観察する桃子さん
その観察結果がどうだったのか桃子さんに是非聞いてみたいものです
そして、少年はなっきぃから以前にも増して最低の男だと認識されるのでした。
少年となっきぃが分かりあえる日はもはや決してやって来ないのでしょうw
218 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 20:09:00.40 O
少年完全終了のお知らせかw
>ちょんぎられちゃえばいいのに!
この台詞どこかで聞いたような・・・
219 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 77.1 %】 :2012/06/10(日) 21:15:04.93 P BE:36710988-PLT(12001)
220 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 22:33:01.90 0
ももちさんが予想以上の悪魔だったw
221 :
名無し募集中。。。:2012/06/10(日) 23:50:42.78 0
>>219 その先ずっと読み込んじゃったよw
梅さんに泣き笑い
222 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 01:52:50.95 0
お嬢様おやすみなさい
223 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 07:15:50.53 0
お嬢様いってまいります
224 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 14:14:50.87 O
お嬢様がた7周年本当におめでとうございます
225 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 17:25:48.71 0
鬼のような形相で生徒会室に入ってきた熊井さんは、まず、室内にいる全員の顔をぐるりと見渡した。
「いい?人の嫌がることをするとね、必ず自分に返ってくるんだから。
神様はちゃんと見ているの。わかった?」
うふふふ、憤る美女、何て素敵な横顔なんだろう。
だけどまだ、誰が“犯人”だかはわかっていないらしく、少し小首を傾げたあと、「よーし・・・」と気合を込めなおす熊井さん。
「そんなに言うなら、仕方ない」
「誰も何も言ってないよ、熊井ちゃん」
「まーさはそこで見守ってて!うち、今、人相学の勉強してるんだよね。将来は顔相師として食ってくつもり」
「ラッパーはどうしたんでしゅか」
「あー・・・。じゃあ、診断結果をラップで伝える的な」
「・・・なにあれ」
遥ちゃんが、苦い表情で熊井さんを見ながら耳打ちしてくる。
「熊井さん、素敵な方でしょう?」
そう答えると、ますます遥ちゃんの眉間の皺は深くなる。
正義感溢れる、素敵な先輩じゃないの。遥ちゃんたらわかってないんだから。
「よーし、では診断結果。
まず、お嬢様とまーさはクリア。優しさが滲み出てるからね。
あと、あなたも大丈夫」
私を指さした熊井さん、眼力を弱めて、にっこり笑いかけてくださった。
226 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 17:26:42.55 0
「あら、よかったです。うふふふ」
「ずりーよ、みずきちゃんだけ!てかあたしも違うんで!」
そんな熊井さんに猛抗議を仕掛けるのは、遥ちゃん。
「いやー、だって、あなたと舞ちゃんは・・・」
「おいコラ熊井、なんで舞が巻き込まれるんでしゅか」
「だって、どう見てもハンターの目をしてるし」
「まあ、そうなのかしら?もう、舞ったら・・・」
「なにがそうなのかしら?だよ!ちしゃとは何でも信じすぎ!」
あらあら、うふふふ。楽しくなってきちゃった。
私、何でここに呼ばれていたんだっけ?こんな生徒会漫才をライブで拝見できるなんて、なかなかないことだ。
「・・・よし、熊井ちゃんの気持ちはよくわかった」
しかし、いつまでもこう、とりとめのないやりとりを続けていられないのもまた事実で。
須藤生徒会長が、キリッと表情を引き締めて、ひとつ咳払いをした。
「いい?熊井ちゃん。私はこれから、物事の時系列を整理するために、自分が得ている情報を、一個一個言っていくからね。
ただし、誰かを責める意図はないから。何か気になることがあっても、まずは最後まで、私の話を聞いてくれる?」
――やるな、まーさママ・・・
萩原先輩の唇が、そう小さく動いた。
「うーん、でもぉ」
227 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 17:27:54.62 0
「誰が悪いかよりも、未来の事を考えるのが大事だからね。フクちゃんの言うとおり!」
ね?と私にウインクしてくる須藤先輩。・・・ああ、何て器の大きい・・・。
「んー、わかった!まーさがそういうなら、うちもそう思う!」
この通り、熊井さんも無条件で納得してくださったみたいですし。
個性派ぞろいの生徒会において、どちらかといえば控えめな印象だったけれど、とんでもない。
まず、勤まらないだろう。普通の心臓の持ち主では。
これは、私のオリジナル生徒会ペディアを更新しておかなければならないみたいだ。
「じゃー・・・まず、ね。最大の争点になると思うんだけど」
須藤先輩は起立して、小もぉさんたちのところまで歩いていった。
「宮本さんのコートを踏んづけて、足跡をつけたって、あなたたち。
本当なの?」
「それは・・・」
佳林ちゃんがぎゅっと目をつぶって、千聖お嬢様の腕にしがみついているのがわかった。
誰も何も言わない。
あんなに怒っていた遥ちゃんも、熊井先輩も(こちらはもしかしたらただ単にもう飽きt)。
じっと待つという、須藤先輩の姿勢に、みんなが無意識に倣っているかのようだった。
「・・・コートは、私が踏みました」
やがて、小もぉの中で、背の高い子がおずおずと手を挙げた。
228 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 17:29:02.90 0
「ほら見ろ、やっぱり・・・」
「遥ちゃん、だめよ」
「あべしひでぶ」
即座に手刀を御見舞いして黙らせる。
一瞬怯んだ小もぉの彼女も、それで再び口を開いた。
「でも、でも、わざとやったわけじゃないんです。
放課後、帰る準備してたら、教室の後ろのコート掛けから、佳林のコートが落ちちゃって。
それをうっかり踏んでしまったんです」
――嘘くせぇ。
遥ちゃんが私にだけ聞こえるぐらいの声でつぶやく。
「そっか。でも、それなら手ではたいてあげれば、その程度の汚れは落ちたんじゃない?」
「それは・・・」
「・・・佳林に、あなたたちの気持ちに気がついてほしかったということではないかしら」
そして、しばらく口をつぐんでいたお嬢様が、小もぉさんたちに目を向けた。
いつものふわふわした声。だけど、どこか重く響いて、一番の部外者の私でさえ、少し緊張を覚えた。
「どうなのかしら」
「は、はい!」
「そう・・・。
それで、その思いは、じゅうぶんに伝わったようだけれど。佳林はさっき、私みたいな頼りない人間の前で、泣いていたわ。これで満足できたのかしら」
一瞬で、室内の空気が凍った。
怒鳴るでもなく、表情も変えずに淡々と喋り続けるお嬢様。
229 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 17:31:45.53 0
「故意ではなかった、と言うのだから、そうなのでしょう。
だけどね、佳林はあなたたちのことを、大切な友達だと思っているのよ。
それが、どういうことなのかわかるかしら」
「そ、そうだそうだ。お前らは、佳林の心を踏んづけたんだからな。わかってんのか(裏声)」
――あらあら、遥ちゃんたら、健気な子。
当の本人たちはというと、すでに小もぉさんたちは全員青ざめて、ひっくひっくとしゃくりあげてしまっている。
無理もない。
遥ちゃんの追撃はともかく、お嬢様からの厳しいお言葉。そして、殺戮ピエロが降臨した状態の萩原さんにまで睨みつけられて、並みの人間じゃ、こんな状況は耐え切れないだろう。
佳林ちゃんはというと、涙目になって、うつむいている。
プライドの高いタイプであろう彼女の心境を想像すると、少々可哀想な気もするけれど・・・ふわふわと綿雲みたいに穏やかな千聖お嬢様に、ここまで庇われるというのは、それはそれでうらやましかったり。
「まあまあ、それぐらいにしてあげなさい」
そんな中でも、須藤生徒会長は、やっぱりあくまで落ち着いていた。こんな状況なのに、笑っている。
それは不謹慎とかじゃなくて、そうすることで、少しでも空気を柔らかくしようとする思いやりのように感じられた。
ちなみに熊井先輩は寝・・・深く目を閉じて、睡m・・・いや、何かじっくりと考えている御様子。
「・・・ごめんなさい」
「気にすることないっすよ(裏声)」
生徒会長の言葉で、千聖お嬢様もいつもの柔らかさを取り戻したようだった。
230 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 17:34:26.66 0
今日はここまで
多分次回で完結です
そのあとは岡さん生誕とかとか
>>183 ちしゃとかおちっしゃー!りーちゃんきゃわ!
べりきゅーちゃんたち華やかでいいですねー今年は絡みも増えるのでしょうか
>>186 ちしゃとの鎖骨は国宝
女装少年と美女のラインを両方またいでる感がたまらんです
>>193 我不許可乳偽装
>>194 少年作者さん乙です!
もぉさんの恐ろしさ全開でしたねw
対照的に素直ななっきぃがどちらの言葉を信じるべきか迷う様子
ピュアで大変可愛らしかったです
しかし・・・決して嘘は言っていないもぉさん
だけど言葉選びが(ある意味)絶妙すぎて少年を窮地にw
ちょんぎられちゃえばいい精神はお○っきぃ先輩から学園なっきぃへ無事引き継がれたようで安心しましたw
>>200 後ろからなっきぃさんの長い足でガンガン椅子を蹴られ
まいみぃあいりんには極力体を遠ざけられ
舞様には3秒に1回舌打ちされ
出来上がったチェキを見たちさとに指さされて爆笑されるという会だったら参加します!!!!
℃-uteちゃん7周年おめでとうございます!
今日も今日とて社蓄のためサイレントでユーストハァハァすることになりそうです
恒例のカラオケあったらいいなと期待してたり(音は出せないけれど!)
あとで偉い人が公式つべにあげてくださることを切に願っております
231 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 19:43:55.56 0
もうイイ歳したヲサーンだけど
このブラックホールの底みたいな超重力的プレッシャーの生徒会室に居たら
事態にまったく無関係でも泣き土下座で懺悔してしまう自信があるわw
232 :
名無飼育さん:2012/06/11(月) 21:29:37.15 0
フクちゃんつえー
233 :
名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 22:38:13.29 O
生徒会長が黄門さまっぼく喋ってるのはお嬢様の影響でしょうか
234 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 00:25:40.25 O
おやすみなさいませお嬢様
235 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 02:23:35.14 0
236 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 07:15:20.02 0
お嬢様いってまいります
237 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 10:51:02.77 O
このスレももうすぐ4周年ですね
238 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 79.4 %】 :2012/06/12(火) 13:25:12.94 P BE:17208465-PLT(12001)
改めて長い歴史を感じますな
239 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 16:47:24.39 O
これだけ続いてる小説スレって凄いと思う
240 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 18:54:59.07 0
℃-画ブログ来てる
241 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 21:01:01.81 0
242 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 22:20:40.10 0
℃ー画ブログ見れないな
何が悪いんだろ
243 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 22:21:10.96 0
244 :
名無し募集中。。。:2012/06/12(火) 23:30:39.94 0
245 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 01:28:57.78 O
お嬢様お先に寝ませていただきます
246 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 07:12:01.05 0
お嬢様いってまいります
247 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 11:58:01.73 O
続き楽しみ
248 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 14:55:13.53 O
おやつ前の女の子
249 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 18:32:34.01 O
お嬢様
250 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 20:46:39.77 0
人稲
251 :
名無し募集中。。。:2012/06/13(水) 22:48:17.53 0
おやすみなさいお嬢様
252 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 01:04:24.25 O
お嬢様今晩は
253 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 07:20:19.00 0
お嬢様いってまいります
254 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 11:41:08.18 O
ノシ
255 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 14:06:46.63 0
昼下がりに保全しておきますねうふふふ
256 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 15:37:59.34 O
おやつのお時間でございますお嬢様
257 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:09:41.85 0
258 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:10:42.10 0
>>216 いつもの朝、僕の前に現れたのは、今日もご機嫌そうな大きな熊さんだった。
「おはよう!」
「お、おはよう、く、熊井ちゃん」
先日の長説教の記憶もまだ生々しい僕は、挨拶もちょっと緊張気味になってしまった。
そんな僕の内面など、もちろんこの人にとっては全く関係の無い事だ。
熊井ちゃんは、今日もまたいきなり脈絡の無いことを僕に言ってきた。
「ねぇ、抹茶は好き?」
何だよ、また唐突に。
まぁ、そんなのいつものことだけど。
「抹茶? 別に嫌いじゃないけど、なんで?」
「なにその答え。好きなのか嫌いなのか聞いてるんだけど。どっちなのかハッキリしなさいよ」
彼女の聞いてきたことに対してあいまいな答えと質問で返したのはまずかった。
そんな僕の質問などはサクッと無視され、高いところから詰問してくる大きな熊さん。
こんな何気ない会話でさえも、主導権はすぐにこの人に握られてしまうんだな、僕は。
「す、好きです・・・」
僕のその答えを聞いた熊井ちゃん、直前の怖い顔(実は単なる真顔)がウソのように満面の笑顔になった。
その憎めない笑顔。
こういうところが彼女の魅力なのかもしれないな、なんて。
259 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:15:02.61 0
>>258 「そっかー! それは良かった!!」
「どういうこと?」
「うちね、新しいユニットを組むことにしたんだ」
またロクでもないことを考えついたのか。
それはいいけど、お願いだから僕を巻き込まないで下さいね。
「ユニット名はね、抹茶ーず。って言うの」
「抹茶ーず?」
「そうだよ、抹茶ーず。」
「抹茶好きの子の集りなんだ。
抹茶ーず。っていう名前ね、文末の「。」までがユニット名なんだって。変なとこにこだわるよねーw」
聞いてない、誰もそんなこと聞いてない。
でも、見るからに楽しげな熊井ちゃん。さっきの僕の答えを受けて話しを続けた。
「そっか、そんなに抹茶が好きなんだったら、分かった。入れてあげてもいいよ、抹茶ーず。」
だから、僕を巻き込むなと。
さっきは熊井ちゃんが怖いからそう答えたけど、そんなに大好きって程の抹茶好きではないのだ。
第一、熊井ちゃんの作るグループになんか関わりたくないっつーの。
もぉ軍団だけでお腹一杯です。
260 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:17:04.31 0
>>259 普段見てても、確かに熊井ちゃんは抹茶が好きなんだろう。
メニューに抹茶系を見つけると、大抵それを注文するし。
抹茶、ねぇ・・・
日本人の心、ではある。
上品な学園生なら茶道のひとつも嗜んでいるのかも知れない。授業でもやってたりしそうだし。
だけど、この熊井ちゃんからは、そのような上品な空気はあまり感じ取れない。
だいたい熊井ちゃん、本物の抹茶というものを飲んだことあるんだろうか。それすら疑わしい。
抹茶が好きとか言ってるけど、どうせ抹茶風味のお菓子が好きだってだけのことなんだろ。
そんな、抹茶大好き!とか言ってる女の子に限って、本物の抹茶を飲ませると「何これ、苦〜い!」とか言い出すのだ。
うん、おおかたそんなところだな。
どうせ上辺だけの抹茶好きだったりするんだろう。
そんなんで抹茶好きを名乗ったりしたら、抹茶の産地の商工会議所の人に怒られちゃうぞ。
そこのところ、この僕が直々に説教してあげようか、その抹茶ーずとやらに。
なーんて、脳内で吠えまくってみましたけど、熊井ちゃんに僕がそんなこと言ったりは出来ません、もちろん。
実際熊井ちゃんを目の前にしたら、僕は引きつった笑いを浮かべながら彼女にヨイショするしかなかったりする。このように。
「そ、それは楽しそうだね。抹茶好きが集まって研究とは素晴らしいことだと思うよ。うん・・」
「結成したばっかりだから、メンバーもまだ2人しかいないんだ」
「2人・・・熊井ちゃんと、あともう一人だけ?」
「それでね、今日抹茶ーずの初会合をするの、あのカフェで。だから、今日は席を一人分多く取っておいて」
261 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:19:05.85 0
>>260 熊井ちゃんとユニットを組む、しかも今は2人っきりだなんて、その生徒さんはずいぶん勇気のある人だな。
それとも、なーんにも考えていない人なのか、そのどちらかなんだろう。
どっちにしても余り関わらない方がいい人なのは間違いないな。
熊井ちゃんとユニットを組むような人だもん。きっと桃子さんのような変ry
「それから、来るときに何か抹茶のデザート探して買ってきておいて」
「なにそれ・・・僕が買って行くのかよ・・・ てか買ってきたものを店に持ち込んだりするのって、それはまずいんじゃ・・・」
「あ?」
「はい、わかりました。探しておきます」
「そうだ!いま抹茶マシュマロっていうのが評判らしいから、それがいいなー」
「抹茶マシュマロね。で、どこで売ってるの?」
「知らないよ」
「え?」
「それぐらい自分で調べなさいよ。すぐ人に頼るんだから、もう」
咎めるような熊井ちゃんの目付き。
なんで僕が悪いみたいな雰囲気になってるんだろう。
262 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:20:19.96 0
>>261 「いい? うち達が満足できるようなものじゃないとダメだからね!」
「うん、努力してみる・・・」
「よし!」
何が、「よし!」なんだろう。
なんか熊井ちゃんがとても張り切っている。
それを見て、僕は不安な思いでいっぱいになるばかり。
あぁ、今日はあのカフェに行きたくない。
心底関わりたくないのだ。熊井ちゃんの作った新しいユニットなんていうものには。
でも、熊井ちゃんのお願い(命令)を断るなんて、もちろん僕にそんな勇気があるわけも無い。
僕は言われた通りに、依頼の品を探し出してきて、一席多めの席取りをしておくしかないわけで。
まぁ、お陰様で僕は検索能力がかなり身に着いてきたような感じはするので、熊井ちゃん所望のそれを何とか見つけることも出来るだろう。
263 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:22:56.47 0
>>262 熊井ちゃんは充実感漂う風情で学園に向かっていった。鼻歌を歌いながら。
♪会いたい時〜 会いに行っちゃ いけませんか〜♪
本当に楽しそう。
僕が第三者であったなら、その光景をとても微笑ましく眺められたことだろう。
だが、残念ながら僕は熊井ちゃんの言ったことの当事者なのだ。
熊井ちゃんにまた無理難題を吹っかけられて、ただもうひたすらげんなりとした気分になっていた。
そんな僕だったが、今から目の前に広がるであろう光景を思うと気持ちが戻ってくる。
そう、もうすぐ舞ちゃんがここを通るはずだから。
生きる為のエナジーってのがここにあるからなのだ。
そして僕のエナジーの源のそのお方がやって来た。
今日の舞ちゃんも別格の存在感だ。
まさしく天使。
あぁ、やっぱり舞ちゃんが一番かわいいな。
舞ちゃんのことを思えば、このように僕の気分は一気に上昇するんだ。
そして、舞ちゃんのためなら僕は何でも出来るような気がする。
舞ちゃんかわいい。かわいすぎる。このままずっと見ていたい。舞ちゃん、あぁ舞ちゃん。
・・・思わず朝から興奮してしまったが、もちろんそれを外面に出したりはしていない。
爽やかな笑顔(とかいってw)で舞ちゃんを迎える。
264 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:24:33.52 0
>>263 そんな僕のそばまでやってきた舞ちゃん。なんと僕の前で立ち止まってくれた。
この予想外の展開に、僕の心が一気に高鳴る。
そして、舞ちゃんは僕に対して声をかけてきてくれたんだ!
まるで今日ここで僕に会ったら話しかけようと決めていたかのように躊躇無く。
何ということだろう!嬉しすぎる!!
まぁ、舞ちゃんのその表情は、決して僕に好意的な表情というわけではなかったが、そんなことは問題ではない。
舞ちゃんが僕に話しかけてくれたことこそが重要なんだ。(それに舞ちゃんって結構ツンデレっぽいry
「あのさ、話があるんだけど」
舞ちゃんが僕に話しとは? な、なんでしょう!!
そう言って僕を見つめてくる舞ちゃん。
僕は緊張しつつもドキドキさせられてしまう。
こんな風にしっかりと舞ちゃんと向き合うのは、あれ以来初めてのことだから。
一瞬の沈黙ののち、舞ちゃんが僕に言った。
「でも今はちょっと時間が無いから、今日の放課後、時間を作ってくれるかな」
265 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 18:56:51.32 0
>>229 チンプイさん乙ですー!
一目見るなり遥ちゃんをあきれさせる熊井さん
熊井ちゃんがやって来るなり始まる生徒会漫才
あっという間に飽きて、あろうことか眠りはじめる熊井さん
自由すぎるにも程があるw
この熊井ちゃん含む生徒会を率いる茉麻さん、そりゃフクちゃんペディアでも特筆されるはずですよ
暴走しかけた遥ちゃんを一発でしとめるフクちゃんの手腕
只者じゃないということを改めて思い知らされましたw
コートを踏んだと自ら名乗り出る小もぉちゃんの心境
お嬢様と舞様からの重圧もあって、その中で泣きじゃくる小もぉちゃんたちがかわいくて
おじさんこういうのには弱いんですよ
そしてついにいよいよラストどうなるのか楽しみです!
266 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 19:44:47.24 0
今日も熊井ちゃんは安定した暴君ぶりだなw
ガンバレ少年イキロ少年
267 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 20:37:42.78 O
作者さんおつであります♪
268 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 21:11:53.38 0
なんだこの急展開はw
269 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 74.9 %】 :2012/06/14(木) 22:27:35.03 P BE:5736252-PLT(12001)
おおっといきなりダブルブッキングですか
少年の葛藤が手に取るように分かります
でも抹茶ーず。のもう一人のメンバーは
実は舞様だったりとかw
270 :
名無し募集中。。。:2012/06/14(木) 23:49:36.75 0
271 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 00:14:33.37 0
栞ちゃんおたおめ
272 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 00:44:15.59 0
添い寝係の人も19歳か
273 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 00:52:36.80 0
そろそろ添い寝係も卒業でしゅね
274 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 04:52:58.40 O
おはようございますお嬢様
275 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 07:15:30.51 0
お嬢様いってまいります
276 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 11:22:35.55 0
リ ・一・リ キョロキョロ…
リ・一・ リ キョロキョロ…
277 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 13:53:30.57 O
如何されましたお嬢様
278 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 15:36:09.59 O
不審者を警戒してるんですね
279 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 16:29:34.19 0
リ ・一・リ<おやつはどこ!
280 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 17:21:43.56 0
こんばんは作者です
夜になりますが続きを更新したいと思います
たぶん2回になりそうな・・・ではまたきます!
281 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 19:15:43.34 O
作者さんおつであります♪
お体に気をつけて下さいね
282 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 20:48:38.41 0
楽しみにしていますよ
283 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 20:48:48.84 O
作者さん乙
284 :
名無し募集中。。。:2012/06/15(金) 21:59:06.86 O
おやすみなさいませお嬢様
285 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 70.1 %】 :2012/06/15(金) 23:34:15.19 P BE:13767146-PLT(12001)
チン師匠期待してまつ
286 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:34:41.63 0
「てか、当事者たちは結局どうしたいわけ?」
すると、今度はしばらく押し黙っていた萩原さんが口を開いた。
「舞もちしゃとも、もうほとんどかんけーないよね?あとは関係ある子たちで話し合えばいいんじゃないでしゅか」
萩原さん・・・心底どうでもいいと思っているのね、そういうマイペースなところも素敵。
少しでも、千聖お嬢様を悲しませる要素からは遠ざけたいという意図も感じる。いつも以上に硬い表情は、そのせいでもあるんだろう。
うふふふふ、千聖お嬢様以外のことは本当に関心がなさそう。こんなに綺麗な方なのに、萩原さんに恋をなさっている方がいるとしたら、ご愁傷様ですね。うふふふ
(少А年)<ヘックショイ!!
「私はもう少しだけ、佳林やみんなのお話を聞かせてもらいたいわ。舞も、千聖と一緒にいてくださるとうれしいのだけれど」
「・・・わかった、まあ、ちしゃとがそういうなら」
でもその鉄の鎧も、お嬢様のふわふわボイスの魔法の前では、簡単に脱がされてしまうところもなんだかいいな。私もいつか、そんな風に思われてみたい、とか言ったりして。
「さっきは、強い口調になってしまってごめんなさい」
千聖お嬢様は席を立つと、未だうつむいて泣きじゃくる小もぉさんたちのほうへと歩み寄っていった。
「素敵なリボンね。ももちゃんを思い出すわ」
「え・・・」
287 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:35:10.58 0
髪を纏めるリボンを、軽く結びなおしてあげて、千聖お嬢様はにっこりと笑う。
それだけで、いくらか小もぉちゃんたちの顔の強張りも解消されたように見える。
「構わなくていいのに、あんな奴ら」
うふふ、遥ちゃんたら。
彼女たちへの憤りもあるのかもしれないけれど、しっかりとヤキモチが顔に現れちゃってる。可愛い子。
「このリボンをつけていなくては、佳林はあなたたちのお友達に戻れないのかしら?」
「あ・・・あの、私たち」
「ウフフ。佳林もこちらにいらっしゃい」
お嬢様からの手招きで、小もぉちゃんたちへとおずおずと歩み寄る佳林ちゃん。
佳林ちゃんと小もぉのみんなはしばらくぶりにちゃんとお話するのか、交わされた目線はどこかぎこちない。
「・・・コート、踏んでごめんね」
やがて、蚊の鳴くような声で、背の高い小もぉちゃんがつぶやいた。
「謝ろうと思って、礼拝堂に行ったの。ずっと後悔してた。ごめん、佳林」
佳林ちゃんの表情は見えないけれど、背中に緊張が走っているのがわかる。
「・・・みずきちゃん、あたしちゃんと我慢してるからな。いちいち暴力に訴えないでよね」
「うふふふ、大丈夫よ。遥ちゃんも学習したのね」
288 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:36:46.75 0
私たちの視線の先で、対峙する人達。
そして、佳林ちゃんがやっと重い口を開いた。
「・・・私ね、本当は最初から、千聖お姉様しか見えてなかったの」
んん?と生徒会長が首をひねる。
無理もない。事情がわからなければ、佳林ちゃんのこの発言はあまりにも唐突で、何の脈略もないものにしか聞こえないだろう。
“佳林は、おか・・・いさんの気を引くために、仲良しのツグナガってひとの真似をしてたんだよ。でも、なんか知らんけどいきなり辞めたからハブられたっぽい”
私は遥ちゃんから、そういう説明を受けていたからわかるけれど・・・。萩原さんも、なんとなく察知したみたいで、皮肉交じりに片眉をあげてにやりと口をゆがめている。さすが天才さん。
「お姉さまと仲良くなりたいから、リボンをつけたの。あの口調や仕草を真似して、お姉さまに見止めてほしかった。
でもね、そんなことは無駄だって、嗣永さんから直接言われて」
「それで、私たちを捨てたんだ、佳林」
「捨てた?…何言ってるの、みんなが私を見放したんでしょう?」
「違うよ、私たちのせいにしないでよ。佳林が急にいなくなっちゃったから、小もぉ軍団だって壊滅の危機に陥ってるのに」
「だってそれは・・・」
「・・・」
「・・・」
また沈黙が訪れる。
“こうしたい”と彼女たちが願っている未来はきっと同じはずなのに、ほんの少しの意地の張り合いで、最後の一歩が踏み出せないのだろう。
289 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:37:38.73 0
よーし、そういう時は・・・
「あの、熊井s」
「よし、ここはカリスマ友情修復師のうちにまかせて!」
――あらあら、私が口をはさむまでもなかった。
うふふふ、熊井さんたら、寝起き…じゃなくて、悟りを開いたばかりのしゃきっとしたご様子。
それにしても、色々な肩書をお持ちで。眠・・・瞑想していた時のお顔とは正反対に、凛々しくていらっしゃる。
無言で双方を見遣るその視線に、あわてて小もぉさんたちが再びしゃべり始めた。
「だってさ・・・佳林、もううちらに付き合ってらんないっていったじゃん」
「そんなこと言ってないよ」
「言ったもん。たしかに聞いたんだから」
「はいはいはい、ストップ!」
またも言い争いになりかけたところ、切れ味のいい熊井さんが割って入る。
「いい、かりんちゃんさん。いくら言ってないって言っても、みんなは聞いてるんだから、それは言ったってことになるんだよ」
「でも、」
「それから、もものレプリカさんたち。いくら聞いたって言っても、かりんちゃんは言ってないっていうんだから、それは言ってないってことになるからね」
「えっ」
「えっ」
「熊井ちゃん…お願いだから、あと58秒ぐらいだまっててもらえるかな」
生徒会長ががっくりと肩を落とし、萩原先輩がさもめんどくさそうに後ろ頭を乱暴に掻いた。
290 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 00:38:37.91 0
終わらなかった!
次回完結で!
ちしゃとの生誕も練ってかないと
ではおやすみなさい!
291 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 01:42:45.57 O
作者さん乙です&ぉゃすみなさぃ
熊井ちゃん論法wまた事態がややこしくなったw
292 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 04:02:54.91 i
熊井ちゃんのカリスマ友情修復テクがすごすぎて参考にしたいです!
293 :
名無飼育さん:2012/06/16(土) 06:30:20.24 0
熊井ちゃんカリスマ言いたいだけだろ
294 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 09:29:28.01 O
作者さんおつであります♪
295 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 10:57:54.87 0
熊井ちゃんの問題の瓦解させっぷりは
もう京極堂シリーズの榎木津探偵ばりだなw
296 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 13:34:18.95 0
フクちゃん面白がってるんだろうなあw
297 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 15:37:21.31 0
今日は大阪でっかお嬢様
298 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 17:18:28.20 0
安定の雨
299 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:46:49.39 0
>>264 舞様が僕のために時間を割いてくださるなんて。
しかも、ここでは話してる時間が無いなんて、そんなに込み入った話しなのか。
ひょっとしたら、これはひょっとして・・・
舞ちゃん、僕のことを、ついに・・・
舞ちゃんの問いに対して、僕は直立不動で返答した。
「も、もちろんです。僕の予定はいつでも舞ちゃんに合わせますから」
あ・・・
今日の放課後・・・
今日は特に熊井ちゃんから直々に頼まれたことがあったんだっけ。
どうすればいいんだ、これは・・・
なーんて。
そんなのは悩むまでも無いことだ。
もちろん舞ちゃんの方を優先するに決まっている。即決だ。
何とかーず、っていうそんな訳の分からないユニット、心底どうでもいい。
そんなものには関わらずに済ませたいし。ちょうどいい。
まぁ、後のことを考えると恐ろしいことになるのは間違いないんだが、今はそんなこと言ってる場合ではない。
だって、いま僕の目の前にいるのは舞様なんですよ。
僕にとって最優先事項が何であるかなんて、そんなの分かりきったことじゃないですか。
300 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:49:36.13 0
>>299 それでも返答のあと一瞬あいたその間に気付いたのか、再度舞ちゃんが聞いてきた。
「なにか用事でもあった?」
「いえ、とんでもない。何にも予定なんか最初から全く全然入ってないですから。大丈夫です」
「そう。じゃあ放課後、あのカフェだっけ?そこに行けばいい?」
舞ちゃんと一緒にカフェでお話し!!
夢のような話しでとても心がときめくんだけど、その場所はダメだよ。あそこはもぉ軍団のすくつなのだ。
そんな危険な場所へ舞ちゃんに来て頂くことは出来ない。
あそこでは僕が舞ちゃんと素敵な時間を過ごしているところに、余計な登場人物がやってくる可能性を否定できない。
というか、そういう時に限ってあの人たちはやってくるのだ。
そんな所で舞ちゃんと僕の落ち着いた時間が確保できるはずも無いだろう。間違いない。
第一、今日は何といっても熊井ちゃんが新しいグループを作ったとかで何かえらい張り切ってるのだ。
だから、あそこはダメだ。絶対にダメ。
「いや、あそこはちょっと・・・」
しばし思案する。
放課後に高校から向かう僕と学園から向かう舞ちゃんが会うには、いったいどこがいいのだろうか。
僕らの逢瀬に相応しい場所とは。
必要条件は、学園からカフェに向かう熊井ちゃんに絶対に会わずに済んで、なおかつ大学から向かってくる桃子さんのルートからも外れている所。
そして、雰囲気の落ち着いた場所がいいな。そう、恋人同士が待ち合わせをするような。
僕の優秀な頭脳がフル回転して、いくつかの候補の中からその条件を満たす最適な場所を抽出する。
「じゃあ、お屋敷のそばのあの公園。そこの噴水広場ではどうでしょう?」
「いいよ。じゃあそこで」
301 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:51:34.73 0
>>300 * * * *
今日は一日、授業中もずっと上の空だった。
放課後になれば舞ちゃんに会えるのだ。
まさに、輝け!放課後。
さっきは舞ちゃんのお願いだから、後先考えずについそっちを優先する返事をしてしまった。
でも、その時の興奮が落ち着いてきた今、事の重大さを考えるとじわじわと恐怖心が湧き上がってくる。
熊井ちゃんから直々に頼まれたことを反故にする。
その文字列を見るだけでも、体の芯から震えるほどの恐ろしさが襲って来る。
あとですげー怒られるんだろうな・・・
どんな恐ろしい制裁が待ってるんだろう。想像するだに恐ろしい。
でも、舞ちゃんが僕に会って欲しいと言って来たんだ。
僕は例え槍が降ってこようとも、舞ちゃんに会いにいくだろう。
まぁ、天から降ってくる槍よりも、憤激しているだろう熊井ちゃんの方がずっと怖いけど。
302 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:53:18.10 0
>>301 それにしても、舞ちゃんが僕に話しって、何だろう。
舞ちゃんがわざわざ僕を呼び出したりするなんて、どういうことなんだろう。
何も無いのにわざわざ呼び出したりするはずがないよね。何かあるんだ。何かが。
もしかして、舞ちゃん僕の気持ちに応えてくれる決心がついたとか・・・
うん、そうかもしれないな。
だって、僕が舞ちゃんに告白して以来、初めて舞ちゃんが僕と2人っきりで向き合いたいって言って来たんだから。
それを彼女の方から言ってくるなんて、これはもう間違いないでしょ!
昼休み、級友と弁当を食べているときも、僕の脳内はお花畑だった。
「おい、さっきから何だその顔は・・・ 弁当食いながら気持ち悪い顔するのはやめろよ」
「え? だって、いま僕は本当に幸せだなあと思うんだよね。ムフフフ」
「おまえ何を言ってんだ?遂にイカれたか。まあいい。それより3組でクラスの女子かわいい子ランキングの投票やったんだってよ!
その得票数1位の子を見に行かないか。本当にかわいいらしいぞ」
相変わらずどうしようもないやつらだ。
お前らの頭の中には、かわいい子に関することしか興味が無いのかよ。
(といいつつ、彼らの情報のお陰で僕も校内のかわいい子事情には事困ることが無かったりする)
「なぁ今日の放課後見に行こうぜ」
「今日の放課後? ダメダメ。行かなきゃならないところがあるんだ。大体そんなの、僕を待ってるであろうことに比べたら余りにも取るに足らないことだ」
「なんだよ、そのキリッ顔は・・・」
「君達ももっと自分の人生というものを考えて行動した方がいいぞ。男なら勝負すべきところってのがあるんだから、うん」
「なんだお前、今日は何か変なモノでも食ったのか??」
303 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:54:42.91 0
>>302 ホームルームが終わるやいなや、ダッシュで学校を後にした。
会ってはいけない人に会わないように、周囲に気を配り細心の注意を払って行動する。
その甲斐あって、無事誰にも会わずにここへやって来ることが出来た。
よし、順調だ。
こういういいリズムのときは、何をやっても上手くいきそうな予感がする。
そして、僕はそのいい流れのままに、これから舞ちゃんと会うのだ。ムフフフフフフフフフフ
* * * *
公園の噴水広場。
舞ちゃんはまだ来ていない。
良かった。女の子を待たせるなんて最低だからな。
速攻で来て良かった。
舞ちゃんはなかなかやって来なかった。
もうかれこれ30分は待っている。
でも、舞ちゃんを待つこの時間、僕は嬉しくてしょうがない。
だって、僕がいま待っているのは、あの舞ちゃんなんですよ!
遅いな舞ちゃん。
まぁ、でも女の子ってそういうものだ。
女の子っていうのはいつだって彼氏を待たせるものなんだから。
いや、彼氏だなんて、そんな!ちょっと!!ムフフフフ
304 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:56:34.30 0
>>303 待っている間も、もうずっと舞ちゃんのことを考えていた。
彼女のことを考えると、気持ちが昂る一方だ。
待っている時間が全く苦にならないほど、いま僕は幸せを感じていた。
なかなか来ない舞ちゃん。
舞ちゃんのことをずっと考えていると、僕の脳内はだんだん妄想の世界へと導かれていく。
そうか。
舞ちゃん、ついに僕の気持ちを受け止めてくれる決心がついたのか。
「舞ちゃん、僕の気持ちが通じたんだね」
「うん、決心したでしゅ」
「舞ちゃん・・・」
「でも、あと2年待って。舞が16になるその時まで・・・」
「舞ちゃんが16歳になるまで?」
「16になれば法的にそれが可能になるから」
その大きな瞳を潤ませて、上目遣いで僕を見つめる舞ちゃん。
「その頃は大学生になってるんでしゅか?」
「2年後なら、たぶんそうだろうね」
「いろいろなこと、教えてくれる? 舞に・・・」
「舞ちゃん・・・」
僕が空気を抱きしめていると、いきなり背後から声をかけられた。
「なにしてるんでしゅか」
305 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 18:58:21.73 0
>>304 うわあ!!!!!!11
舞ちゃんが来ていたことに全く気付かなかった。
この僕が天使の接近に気付かなかったなんて。
つい妄想に夢中になりすぎてしまったようだ。
舞ちゃんと向き合うのは、あのお屋敷の前で告白したとき以来のことになる。
目の前の舞ちゃんは、さっきの僕の妄想の世界とはだいぶ雰囲気が違っていた。まぁ、当たり前のことだけど。
不機嫌そうに見える舞ちゃん。無表情だとこういう雰囲気になるんだよな、舞ちゃんは。
でも見たところ今が特別に不機嫌ってわけでもなさそうだし、つまり今はそのように単なる無表情だということなんだろう。
僕も多少は舞ちゃんの気持ち、その辺の判断が出来るようになってきたようだ(エッヘン)。
現実の舞様を目の前にして、僕は緊張の余り固まってしまう。
そんな僕に対して、舞様が先に話しかけて来て下さった。
「あのさ、いったい何をやってたわけ?」
「い、いや、べ、別に何も。変な事考えて一人で盛り上がってたりしたわけじゃ無くて・・・!!11」
「違うよ。いま何をしてたかなんて、そんなのどうでもいいから。この間の休日は何をしていたのかと、それを聞いてるの」
良かった。
僕が考えていたことを悟られたりはしていなかったみたいだ。
一瞬安堵した僕に対して、舞様はその怖い表情を崩さず重ねて僕に聞いてきた。
「え、どういうことでしょうか?」
「前に舞がお願いしたことがあるよね。それ、憶えてる?」
306 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 19:19:02.96 0
舞様が登場するのは久し振り
少年編は僕と舞ちゃんとの恋物語が軸なんじゃないんですか!!
という少年の苦情が聞こえてくるぐらい舞様が出てくれるのは久し振りの気がする
川*^∇^)||<もうあきらめろ。いろいろとなww
>>289 チンプイさん遅い時間に乙です!!
かりんちゃんがお嬢様しか見ていなかったと告白するのは相当勇気が必要だったでしょうね
そんな佳林ちゃんが真っ直ぐな気持ちで言ったこと
この経験を乗り越えることができたら、佳林ちゃんは一歩大人になれるんでしょう
でも小もぉちゃんたちとのボタンの掛け違いってやつはやっかいで
そんなところにカリスマ友情修復師さんが出てくるという熊井的展開
はたしてこの展開はこれで良かったのかな、みずきちゃん?
307 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 78.9 %】 :2012/06/16(土) 21:12:56.52 P BE:9178728-PLT(12001)
確かに最近は舞様より熊井ちゃんの方が目立っているもんなあw
だもので、舞様が少年にお願いしたことと言うのは
オレッチも忘れてます(爆)
308 :
名無し募集中。。。:2012/06/16(土) 22:59:07.52 0
少年編は
第一部舞様求愛篇が少年玉砕で無事終了して
今は第二部熊井ちゃん地獄変なんだとばかり…w
309 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 01:13:42.24 0
おやすみなさいお嬢様方
310 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 02:10:12.82 0
お嬢様おやすみなさい
311 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 07:58:53.66 P
おはようございます
312 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 11:46:09.79 0
こっちまで落ちますよ
313 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 14:23:59.85 0
関東はお嬢様の誕生日ごろに台風きそうですね
314 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 16:49:36.84 0
315 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 18:20:40.98 O
けっこう几帳面だね
316 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:26:25.45 0
>>305 お願い? 何だったっけ?
思い当たることが無く一瞬考えてしまったのだが、僕のその反応を見た舞ちゃんの眉間がピクピクと動いた。
と同時に舞ちゃんの目尻が釣りあがっていく
恐怖心が僕の脳を活性化したようだ。
思い出した。
熊井ちゃんがお嬢様に対しておかしな事をしないように注意して見張ってろと言われていたのだ。
「も、もちろん憶えていますとも。舞ちゃんのお願いを僕が忘れる訳が無いです。熊井ちゃんのことですよね」
「憶えてるんならさ、ちゃんとそれを実行しろよ」
舞ちゃんは眼光鋭く僕を睨みつけてきた。
抑揚の無い言い方が、よりいっそう恐ろしさを際立たせる。
その恐ろしさは、その、こういう表現はどうかとも思いますけど、ち○こが縮み上がるほどだった。
そんな目で見られるなんて、快感・・じゃなくて、極度の緊張感で体中の血液が逆流したように全身がざわついた。
「この前ちしゃとと熊井ちゃんが二人で出かけたんだってよ。そのとき何をやってたんでしゅか」
「なんで熊井ちゃんから目を離してたんだよ。使えないな本当に」
舞ちゃんからの叱責が続く。
これ、快感・・じゃなくて背筋を寒気が襲ってくる。
「あの日、帰ってきた千聖が舞に聞いてきたんだよ」
リ*・一・リ<大きな熊さんから聞いたのだけれど、「ほすとくらぶ」というのはどのようなクラブ活動なのかしら?
「うちの学園にはそのようなクラブは無いのね、なんて言ってるんだけど、これどうするの?」
317 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:28:17.38 0
>>316 僕より背の低い舞ちゃんなのに、僕にはそれが見下ろしてくるように感じられた。
その視線はそれはそれは冷たいものだった
「本当に熊井ちゃんのやることをちゃんと見ててくれてるのかな」
「いや、その、見てはいるんですけど、彼女のやることを止めるのはなかなか難しくて・・・」
「言い訳は不要。過程については言及してないから。求めてるのは結果だけ。
止めるのが難しいって分かってるんなら、その分の努力をするんでしゅね」
そうやって言うのは簡単なんですけどね、相手は熊井ちゃんなんですよ・・・
なんて思うけど、もちろん舞ちゃんの言うことに反論するようなことはできない。
舞様の言うことは絶対なのだ。でも、でも・・・・
泣きそうな気分になってきた僕に、舞様が発言を補足するように言葉を続けた。それは意外な例えだった。
「例えば凄い選手がいて、そのシュートを止めるのが難しいのなら、その選手にシュートを打たせないように密着マークするのが基本なんでしょ」
なるほど!
さすが天才舞様。考えが行き詰っていた僕にわかりやすく解説して下さるとは。
「なるほど、分かりやすいです! いや、舞ちゃん、サッカー詳しいんだね!」
「このところワールドカップ三昧のちしゃとに毎日つき合わされてるから、ってそんなのはいいから。言わんとすることはそういうこと」
舞様の今の解説は、僕には手を差し伸べてきてくれたように感じられた。
その言葉に僕は俄然士気が高まる。
「四六時中でも熊井ちゃんに張り付いて見張るぐらいのことはしろよ。わかった? わかったら返事!!」
「は、はいっ!!」
直立不動で返事をする。
318 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:30:32.68 0
>>317 いま僕は舞ちゃんから、熊井ちゃんとお嬢様がお出かけした時に何をやってたのかについて咎められた。
そうか、あの時、お嬢様は熊井ちゃんと一緒にお屋敷に帰ったんだもん。
舞ちゃんはお嬢様が熊井ちゃんと2人だけで出かけてたと思ってるんだな。
「あ、あの、舞ちゃん?」
「なんでしゅか?」
真顔の舞ちゃん。
馴れ合いは一切許さないというようなその表情。
こ、怖い。
どうやら、あの日熊井ちゃんと会うまでは僕がお嬢様と一緒だったこと、バレたりはしていないようだ。
僕がお嬢様と一緒にいたこと、しかも2人っきりで。
そんなこと舞ちゃんに知られたりしたらどうなってしまうんだろう。
ここは黙っていたほうがいいのかな。
でも、なんとなくそれは舞ちゃんに対して不誠実のような気がしてならない。
ここでそれを黙っていたりしたら、これから僕はずっと後ろめたい気持ちを抱えることになる。
だから、僕は舞ちゃんに向かって、こう言った。
「・・・実は、熊井ちゃんと会う前からお嬢様とご一緒してました。だから、その場には僕もいたんです」
「それで、熊井ちゃんのやることを止めることが出来ませんでした。能力不足でごめんなさい」
あえて感情を押さえ込んで余計なことを語らず、事実関係のみを淡々と舞ちゃんに述べる。
僕は覚悟を決めていた。
舞様に罵倒されるだろうということを。(それはそれでとても幸せだったり)
319 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:34:03.28 0
>>318 ところが、舞ちゃんは僕のその告白を聞いても、それほど怒った様子にはならなかった。
それどころか、むしろ正直に告白した僕のことをちょっと見直すようなそぶりさえ見せてくれた。
生命の危機まで覚悟していた(暴力とかそれはそれでry)僕は、その反応に極度の緊張から開放される。
やはり人間正直が一番だ。
誠意を見せればきっとそれは通じるんだ。
そんな僕の告白に対して、軽く頷いたように見えた舞ちゃんが言う。
「うん、そういう正直な態度を取ったのは評価してあげてもいいでしゅね」
が、僕の告白を評価してくれたのは、それはほんの一瞬だけだった。
次の瞬間には舞様の表情に戻ってしまった舞ちゃん。
「でも、ちしゃとが一人なのをいい事に、店に引っ張り込んで一緒に食事とか、そんなの許されるとでも思ってんの? 俺の嫁と食べるそばは美味しかったでしゅか?この間男が」
何かすごく語弊のあるその表現・・・ (そうか、栞ちゃんの真似をしてるんですよね。間違いない)
いや待って・・・ そば屋とか、何故それを・・・
「ホームで電車を待ってる間も、ずっと見つめたりして。 俺 の 嫁 を 」
な、なんでそんなことまで・・・
「ひとつ教えておいてあげる。人様の嫁と2人っきりで出かけるとか、そんなの社会通念上許されることじゃないから。それぐらい分かってるよね」
「まぁ、正直に打明けたことで今回は執行猶予にしておいてあげるけど」
そこで一旦言葉を切った舞様。真正面から僕を見据える。
「猶予は一回だけ。二度目は、無いから」
320 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:36:15.18 0
>>319 こ、怖い。本当に怖い。
でも、、この恐怖感を味わうのは久しぶりじゃないか。
舞ちゃんと向き合えたからこそ感じられるこの感覚。
それを感じられるのはとても幸せだなあと、ひきつった顔の裏でそんなことも思ったり。
固まってしまった僕を、舞ちゃんがまじまじと観察するように眺め回す。
その彼女の視線がある一点で止まった。
「そのカバン、ずいぶんと賑やかでしゅね」
彼女が言ってるのは、僕のカバンに付けてあるアクセサリー類のこと。
舞ちゃんとお揃いにしてるポッチャマの小さいぬいぐるみ。
前に道案内をして知り合ったお婆ちゃんから貰った学業成就のお守り。
そして、つい最近付けたのは、この黄門様の印籠のキーホルダー。
これはあの日、黄門展のグッズ売り場でお嬢様から頂いたもの。
お嬢様が水戸黄門好きだということぐらい、舞ちゃんが知らないはずがない。
その水戸黄門のグッズを僕が着けているということ。
これ、やっぱり舞ちゃんには分かっちゃったかもしれない。
お嬢様から頂いたものを僕が持っているんだ。
そんなの、舞様に没収されかねないことかもしれない。
だが、それにも関わらず舞ちゃんは、そんなことを言い出したりはしなかった。
舞ちゃん、僕がそれを持つことを許してくれるんですね。
321 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:37:06.24 0
>>320 やっぱり優しい女の子なんだ、舞ちゃんは。
僕のことを多少は認めてくれたからなのかな。
だとすれば、僕はその舞ちゃんの寛容さに対して、感謝の気持ちで一杯だ。
気持ちが昂った僕は、つい舞ちゃんに対して心のうちを真っ直ぐに伝えたくなってしまった。
思わず、こんなことを口走ってしまう。
「僕は舞ちゃんとお嬢様が仲良さそうにしているのを見るのが、一番好きなんだと気付いたんです」
言ってから気付いた。
唐突すぎるよね。何を言ってるんだ、僕は。
舞ちゃんがじっと僕の顔を見つめてくる。
心の底まで見抜こうとするような、その視線。
でも、僕は本心を言葉にしてるんだ。だからその視線で見られても、動揺することはなく言葉を続けられる。
「この気持ち。これは、本当なんです!」
舞ちゃんは言葉を挟んだりせず、黙って僕の言うことを聞いてくれた。
「お嬢様と一緒のときの舞ちゃんの楽しそうな笑顔を見るのが、僕は大好きなんです」
それは本当にそう思うんだ。
あの笑顔を引き出せるのはお嬢様しかいないんだから。
でも、いつかは僕だってきっと・・・
「僕はちさまいのカップリングが一番好きだし、そして実際2人が一番のお似合いカップルだと思ってるんです。
ちさあいとかなきちさとか言う人もいますけど、やっぱり僕はちさまい最強論者のちさまい厨なので」
322 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:38:51.40 0
>>321 舞ちゃんは僕の言ったことをしっかりと聞いてくれた。
僕の言うことをこんなにしっかりと聞いてくれるなんて、嬉しかった。
そもそも学園の人たちって、揃いも揃って人の言うことをちゃんと聞かなさすぎでしょ。
人の話しをしっかり聞いてくれる学園の人は、お嬢様と舞ちゃんの2人だけと言ってもいいかもしれない。
まったく、どうなってるんだよry
閑話休題。
僕の言ったことをしっかりと聞いてくれた舞ちゃんは、僕に対してこう答えてくれた。
「ちしゃとと舞のことをそんなに思ってるなんて、なかなか見所がありましゅね。物事の本質を見抜く力をちゃんと持ってるんだ」
僕の言ったことに満更でもなさそうな顔の舞ちゃんが僕にそう言った。
「まぁ、これからもその気持ちを大切に持ち続けることでしゅね」
舞ちゃんが僕のことを認めてくれるようなそんなことを僕に言ってくれるのは嬉しかった。
でも、今のは自分で言い出したことではあるけれど。
だけど・・・
舞ちゃん・・・ 僕の気持ちは分かってるんだよね・・・
それを分かってて、そんなことを僕に言うなんて・・・
舞ちゃんは、残酷だな。
323 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 19:40:36.31 0
>>322 でも、さすが舞様だと思って。
そのような扱いを僕にしてくれることに嬉しさを感じるのもまた確かなのだ。
だって、中途半端な優しさで傷つけられたりしない分、僕はまた笑顔を求めて走り出すことが出来る。
これこそ、舞ちゃんの僕への愛情じゃないですか!(脳内)
が、舞様の言葉はこれで終わりでは無かった。
次に舞様が言ったこと。
「これからもその姿勢を大切にしていれば、何かいいことがあるかもしれないでしゅよ」
ニコリともせずに舞様が言ったその言葉。
これはどういう意味だったんだろう。
いいこと、って、いったい何を意味しているんだろう。
「用事は済んだみたいだから、舞はこれで帰る。じゃあね」
「は、はい、さようなら。舞ちゃん。今日はありがとうございました」
去り際に僕の言ったことに軽く手を上げてくれた舞様、思い出したように振り返って言葉を付け加えた。
「あ、あと、あんまりなっちゃんをからかったりするなよ。ほどほどにねって、これは桃ちゃんにも言っておいて」
舞ちゃんの後ろ姿を僕はずっと見送っていた。
舞様の姿が見えなくなって、さっき舞様の言った謎かけのような言葉を改めて思い出す。
(何かいいことがあるかもしれないでしゅよ)
それを僕は脳内で何度も再生してみるのだった。
324 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 20:08:24.86 0
(o・D・)<何とかと鋏は使いようでしゅからね。
熊井ストッパーとして更に育てるでしゅ。
熊井ちゃんと一緒にいろよと舞ちゃんから命じられるとか、運命とは常に皮肉なもので
>>307-308 舞ちゃんが以前したお願いはここを参照してください
http://www43.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/632.html 作者も細かいところを思い出せないときとか
まとめサイトだと当該話を探しやすくて本当に便利で助かってます
熊井ちゃんに全部持っていかれるのは彼女の同級生という設定にしちゃったから・・・ごめん少年
そもそもこの少年編というのは、チンプイさんが若執事さんの話しを書いたとき
それを一読者として読んでて、こういうのもアリなのかとそれに強くインスパイアされて妄想が広がりまして
それで第三者の男子キャラ目線での話しとかだったら自分でも書けるんじゃないかと思ったとき
学園生に恋した男子生徒という設定をまず決めてまして、そして相手は舞様が面白いかなとこれはすぐ決まりました
あとはお嬢様の一個上で、熊井中島有原の誰かの知り合いということにしようと思って
作者としては誰にするか結構悩んでそれで熊井ちゃんを選んだんですけど、それがこういう結果にw
まぁそういうことだ少年あきらめてくれ
325 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 22:22:21.09 0
お嬢様生誕企画成功したそうで何より
326 :
名無し募集中。。。:2012/06/17(日) 23:37:09.49 0
お嬢様お嬢様
327 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 00:45:08.19 0
お先に寝ませていただきます
328 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 02:16:42.32 0
お嬢様おやすみなさい
329 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 50.9 %】 :2012/06/18(月) 07:00:22.31 P BE:8030472-PLT(12001)
330 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 11:39:48.99 O
お嬢様ぁ
331 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 15:19:46.65 O
早いものでお嬢様も十七歳か〜
332 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 15:43:30.48 0
リ ・一・リ<今年で18ですわ
333 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 18:05:48.84 O
21時以降も生千聖が観られるようになるんですね
334 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 19:23:31.10 0
リ*・一・リ<18歳以上にならないと観ることが許されない大人の為の映画…
えっと……成人?…映画…とかいうものがあるのだとか…
大人になる為に是非観てみたいのだけれど……
リ|*'ヮ')<それなら若執事さんがお詳しいと小耳に挟んだことがあります(ニヤリ
Σ(;執△事)!?
335 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 20:30:17.48 0
336 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 21:53:19.00 0
581 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/06/17(日) 16:37:05.29 O
昼レポ続き
どーもこーもないっすよ
萩原「(岡井に)リハーサルの時に、千聖が靴下を履いてて『あれ?どっかでこの靴下、見た事あるな』思って」
萩原「キティちゃんの靴下、『あ!マイのだ!』って思って『その靴下、マイのでしょ?』言ったら」
萩原「弟と明日菜ちゃんと三人で使ってる…って!何年も前に貸したやつ!自分の物に!」
萩原「履きすぎて毛玉できてるし!」
岡井「何も言い返しようがない」
ヲタ「(笑)」
矢島「そこまで履いてくれると嬉しいよね!」
萩原「…」
岡井「それ、舞美ちゃんだけ」
鈴木「ちゃんと穴があくまで履くんだよ」
岡井「(笑)」
萩原「(笑)」
岡井「(穴があくまで)後、少しなんだよね」
337 :
名無し募集中。。。:2012/06/18(月) 23:25:52.05 0
おやすみなさい
338 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 01:52:33.42 0
お嬢様おやすみなさい
339 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 55.8 %】 :2012/06/19(火) 07:03:15.25 P BE:28106977-PLT(12001)
>>334 ほほう夢羅神さんも興味がおありの様でw
340 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 11:06:02.50 O
執事さん達と下ネタ話しで盛り上がるぐらいry
341 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 15:06:15.62 0
ぐらい?
342 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:30:34.78 0
「・・・まあ、ある意味熊井ちゃんの言うとおりでしゅ。とにかく、言った言わないは証明しようがないんだから、口論するだけ時間の無駄でしょ」
なんでもいいから、ちゃっちゃと話し合わんかい!と萩原さんの鬼の眼光。
そこに、お嬢様の魔法の瞳、熊井さんの頂点会理論も加わって、小もぉ軍団ちゃんと佳林ちゃんたちはすっかり混乱してしまっているようだった。
「・・・つーか、おまえらが謝ればいいんじゃね」
そして、遥ちゃんがポーンと投げ込んだこの一言。
反論が返ってきちゃうんじゃないかと思ったけれど、意外なことに、小もぉちゃんたちは少しのひそひそ話のあと、すぐに佳林ちゃんへと駆け寄った。
「あの・・・佳林、ごめんね。うちらにも悪いところはあった」
「おい謝るんならくぁwせdrftrgt」
「うふふふ、いいのよ。女の子のケンカっていうのは、そういうものなの」
あまり首に打撃系を与え続けるのもよくないわね・・・技のバリエーションを増やさないと。なーんて、うふふふふ
「泣くほど傷ついてたなんて・・・佳林いっつも冷静だし、うちらと一緒にいなくなっても、全然さびしそうじゃなかったから、わからなかったの」
「・・・」
おっしゃるとおり、佳林ちゃんはほとんど表情を変えることなく、初等部の生徒さんとは思えないような静かな目をしている。
それでも良く見れば、その細い指は震えていて、隠し切れない動揺があふれ出している。
今、どう振舞えばいいのかを必死で考えているのかもしれない。
プライドが高い彼女のことだ、ともすれば、この騒動を鎮静化させるために、自分の意思を押し殺して、誰の意思も反映されていないような空虚な結論を出しかねない。
それでは、何にもならないとわかっていても。
343 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:31:37.80 0
「・・・佳林、今度はあなたが、気持ちをお伝えする番よ」
千聖お嬢様の柔らかそうな指が、佳林ちゃんの髪にそっと触れた。
肩がびくっと跳ねる。佳林ちゃんの緊張が、こちらにも伝わってくるようだった。
“お姉様はいつもふわふわと頼りなくて・・・”
千聖お嬢様によく似た小さい唇を尖らせて、“あの方”が言っていた言葉。それが脳裏をよぎる。
外から見るのと、内から見るのとでは違うのかもしれないけれど・・・少なくとも、今のお嬢様は、この場にいる誰よりも頼りになるといっていいだろう。
佳林ちゃんにとっては、唯一の支えであるとも。
「佳林、甘えてはいけないわ」
その声色が、少しだけ強いものに変化した。
「お姉・・・」
「諦めてしまえば、楽になれるのかもしれない。
でも、あなたがほんの少しでも勇気を出すことができるなら、未来はまったく違うものになるはずよ」
「・・・ね、みずきちゃん。おかい・・・さんは、なんのことを言ってるの?」
「うーん、なんだろうねえ」
真っ直ぐに佳林ちゃんを見つめるお嬢様の横顔。それを食い入るように見る萩原さん。
その表情は、ほんの少しだけれど動揺を纏っているようにも感じられた。・・・もっとも、私の視線に気がつくと、すぐに感情を引っ込めてしまったようだけれど。
完全無欠の仲のように見えるお二人にも、きっといろいろな過去の物語があるのだろう。
344 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:32:21.68 0
「私はね、佳林がどんなに優しい心を持っているのか、よく知っているわ。
いつもいただく手紙。会ってお話するときの、繊細な心遣い。
お友達のみんなだって、私以上に、佳林がどれほど素敵な女の子なのか、知っている事でしょうに」
「私は、そんな、お姉さまが思っているような人間ではないです」
搾り出すような佳林ちゃんの声は、もうすでに、感情が決壊しかかっているのを物語っているかのようだった。
「打算的で卑怯者です、私。だからこんなことに」
「佳林。もしもあなたがそんな人なら、こんなにたくさんの人たちが、あなたのために解決策を見出そうとはしないでしょう。
みんな、佳林のことが好きなのよ。好きだから怒るし、迷うの。だから、佳林」
「・・・あー、ほんとめんどくせーな、女子って」
小さく舌打ちした遥ちゃんが、ぴょんと佳林ちゃんの後ろに立った。
そのまま、背中を軽く小突いて、小もぉちゃんたちの方へと追いやる。
「な、なによ、遥ちゃん。痛いじゃない」
「つか、佳林が卑怯者じゃ、そんな奴と友達なあたしまでそういう奴みたいになるじゃん。
くだらない意地はるなよ。たった一言でいいんだよ。わかってんだろ、自分で」
あらあら、もう声を変えることも忘れちゃって。本当にいい子、遥ちゃん。
「そうね、彼女・・・幽霊さんの言うとおりだわ」
「あばばばば」
「うふふ・・・。どんな結論でもいいのよ。佳林の思うことを、皆さんにお伝えしなさい。
心の中を、怖がらずに全て見せて。誰も佳林を、馬鹿にするような人はいないわ。」
345 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:33:12.99 0
お嬢様の眼差し。須藤さんの優しい視線。はよせいと貧乏ゆすりを繰り返す萩原さん。熊井さんの・・・えっと、飽きてスマホをドヤ顔でタップしている姿。
まあ、後半2つは蛇足だけれど、先輩方の暖かさに支えられて、ついに佳林ちゃんは口を開いた。
「・・・みんなといっしょに、いたいです。
友達だから、って甘えてた。みんなの気持ち、全然考えてなかった。
許してもらえるなら、また仲間に入れてほしいよ。一緒にごはんたべたり、おしゃべりしたり・・・」
語尾は消え入りそうに小さく、嗚咽交じりになってしまっていたけれど、それは沈着冷静な佳林ちゃんからは想像できないほどにしおらしく、儚くて・・・だけど、私の目にはとても美しく映った。
「で、お前らはどうなんだよ」
何気に仕切りたがりな遥ちゃん、今度は小もぉさんたちをじろりと睨みつける。
いろいろ思うこともあるだろうに、こういう時は妙に事務的になっちゃうところが可愛い。
「な、なによ・・・年下のくせに、しゃしゃってこないでよ」
そう言いつつも、小もぉさんたちは輪になってお得意のひそひそ話を始めた。
こういう女子の連帯感的なものが、遥ちゃんにはむず痒いのかもしれないけれど、これも大事な儀式なんです、女の子にとっては。うふふふ
「・・・佳林」
やがて小もぉちゃんたちは、佳林ちゃんを手招きで呼び寄せた。
「あの・・・」
346 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:34:08.98 0
「今日、空いてる?佳林。駅ビルに買い物、行かない?」
「・・・いいの?」
「ちっちゃいリボンなら、佳林もつけてくれるよね」
お互いにまだ笑顔はぎこちなく、お嬢様の腕から離れた佳林ちゃんの手も所在なさげだけれど、室内を通り抜けるやわらかな風が、事態の収束を物語っているように感じられた。
「・・・御迷惑をおかけして、すみませんでした」
その後、佳林ちゃんは生真面目に、私たち一人一人に頭を下げて回った。
いつもどおりの笑顔でそれを受け入れるお嬢様。べつにどうでもいいでしゅと言いながらも、ほんの少し、唇の端っこに微笑を浮かべる萩原さん。
「困ったことがあったら、友情ファイナンシャルプランナーのうちを頼ってね!」
「熊井ちゃん、ファイナンシャルっていうのは・・・まあいっか、仲良くするんだよー、娘たちよ!」
よかった、みんないい人達で。
前生徒会が教え導いてくれる存在だとしたら、今期の皆さんは、寄り添って歩いてくれるようなリアルなあたたかさを感じる。
「あの、譜久村さんも、巻き込んでしまって」
「うふふふ、めっそうもないです。何のお役にも立てませんで」
「でも、最初に譜久村さんが言ってくれたから。誰が悪いか、ということより・・・」
あら、覚えていてくれたのね。さすが優等生さん。
「これからも、遥ちゃんとも仲良くしてあげてね」
「ええ、もちろん」
「なんだよ、その上から目線!・・・つか、もういいよね?いこうぜ、みずきちゃん」
347 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:35:18.42 0
ひとりしきりの騒動が治まったところで、遥ちゃんが私の腕を引く。
「あ・・・でも、待って。私、もう1つだけ気になることが」
「ん?」
そんな私たちの背中に、お嬢様から声が飛んできた。
「コートの件は、納得したわ。ただね・・・」
「どうしたんでしゅか、ちしゃと」
少しためらったように瞳を揺らしたあと、意を決したように口を開くお嬢様。
「私は、佳林が自分の学年の教科書を図書館に借りにきたり、不自然に髪が濡れたまま歩いているのを見たことがあったから。
上履きが、やたらと汚れていることもあったわね。それは、心当たりはないかしら?」
――んん?それは、たしかにちょっと気がかりな・・。でも、ちらりと見た小もぉさんたちも首を傾げていて、事情を知っている様子はなかった。
「・・・・・あー、たぶんそれ、ぜんぶあたしです」
そして、意外な人物が、おもむろに手を挙げた。
「・・・えええええ!?」
茉麻ママ・・・もとい、生徒会長が見事な椅子ずっこけをかまし、大きな目で遥ちゃんをまじまじと見た。
348 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:37:01.55 0
「あ、あなた、あんなに怒ってたじゃないの・・・まさか、最後の最後で首謀者だったとは・・・・コ○ンくんもびっくりやで」
「あや、ちがうんよいじめじゃないんで!
あたしはただ、佳林がすっげー落ち込んでたから、教科書に落書きして笑わせようかなって・・・。まあ、黙ってパクって、返し忘れたわけだけど。
水はあれかな、水道でブシュ−やったら佳林がのってくるかと思ったら、そのままどっか行っちゃったやつかな」
「じゃあ、汚れたうわばきは?」
「運動靴忘れちゃったから、佳林の借りたつもりが、まさかの上履きだったという」
うわあ・・・。
ドン引き状態のみんなの視線を受けて、遥ちゃんは大慌て。
「や、だから、全然いじめてないしあたしはこいつらとは違うし」
「遥ちゃん、皆さんに言う事は?」
「・・・・・・・どうもすみませんでした。」
*****
その後。
佳林ちゃんは、また頭に小さなリボンをつけるようになった。
ただし、優等生らしく、髪のサイドにさりげなく。
そんな彼女を倣ってか、小もぉちゃんたちも、リボンの大きさを大幅に変え、スカートの丈は標準に戻っていった。
ただし、軍団が消滅したというわけではないらしい。
「こら、お前ら!また妙な色の紐リボンつけて!」
「やーん、許してにゃん♪」
349 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:37:36.07 0
人に迷惑をかけない程度の、小さな小さないたずら。
これからは、そういう可愛いパフォーマンスで、活動していくという事なのだろう。素晴らしい事だ。
そして、変わったことといえば、こちらも・・・
「千聖ちゃん、おはよー」
「あら、遥。ごきげんよう、うふふふ」
お嬢様からの笑顔に、でれでれなご様子の遥ちゃん。
それを、並の人間なら細胞ごと消滅しそうな勢いの目つきでお見守りになっている萩原さん。
一度正体がばれてしまったらどうでもよくなったのか、遥ちゃんは、千聖お嬢様のことを“ちゃん”づけで呼ぶようになった。
「ラーメン、好きなんすよね?あたし詳しいんで、今度行こうよ」
「あら、嬉しいわ。つけ麺はあるのかしら?」
「ちょっと、ちしゃとはラーメン禁止だから。むちむちしやがって。勝手なことしないでくれる?初等部のくせに」
「ああん?」
「文句あるでしゅか」
あらあら、楽しそうだこと。
沖縄で見た、ハブとマングースの戦いを思い出して、うふふと一人笑っていると、「みずきさん」と後ろから声をかけられた。
「明日菜お嬢様。ごきげんよう」
「ごきげんよう。楽しそうね、みずきさん」
お取りまきさんたちを、目線で一歩下がらせると、私の隣へしずしずと移動する明日菜様。
350 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:38:09.05 0
「もう、私のお姉さまなのに」
「うふふふ、でも、とても楽しそう」
私はさりげなく、明日菜様の手を握った。
「まあ・・・」
「うふふ、教室まで一緒にまいりましょう」
傍観者が定位置の私でも、人の友情に触発されることだってあるのだ。
「・・・あの、みずきさん、聞いてくださる?昨日ね、お姉さまがお家で・・・・」
うららかな春の日差しの下、私の耳には明日菜様のふわふわなお声と、遥ちゃんの賑やかな声がひっきりなしに飛び込んできていた。
351 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 17:38:57.39 0
今日はここまで
かりんちゃんさんへんもここまで
時間がないためレスは明日で!
誕生日企画も明日お話しますね
台風おそろしあ!
352 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 18:40:38.88 0
353 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 19:23:13.29 O
作者さん乙です
一件落着でホッとしました新しく築かれた人間関係にも期待します
ファイナンシャルプランナーってどうせスマホで拾って来たんだろうなあ
台風上陸してしまいました皆さんお気をつけ下さい
354 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 20:23:47.99 0
話は丸くおさまってメデタシメデタシなんだけど
一方でラスボスが目覚めたっぽい雰囲気を感じるのは何故だろう
今回の語り部さんがなんだかとてもすっごく怖いです><
355 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 21:25:31.93 O
まさかの工藤オチw知らない内に強力なライバルが増えたなアリカンw
明日菜お嬢様お久しぶりです
なでしこにも明日菜選手が居るんですがサッカー絡みの話は難しいでしょうか
356 :
名無し募集中。。。:2012/06/19(火) 23:01:11.51 0
通りすがりの者ですが保全しておきます
357 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 00:24:10.87 O
お嬢様今晩は
358 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 01:29:41.07 O
お嬢様お先に寝ませていただきます
359 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 02:43:23.43 0
<今夜は寝かせませんわ
360 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 07:15:33.32 0
お嬢様いってまいります
361 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 11:56:03.53 O
寒天弁当
362 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 14:44:08.58 O
おやつは抜きでしゅ
363 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 16:54:42.45 O
リ ・一・リ<ションナションナションナ
364 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 17:31:19.18 0
こんばんは作者です
本日は少年作者さんレスのみで・・・
>>258 少年作者さん乙です!
少年の何が面白いってどことなく説教厨でだいたい妄想で自己完結するのに
そのすべてが悉く外れてしまうふびんさよ・・・!
熊井ちゃんからの命令に屈さず舞様を選ぶあたりは安心しましたwうっかり熊井様の眼力に膝まずいでしまうのではと・・・
そしてキャラを無視した少年の舞様との妄想(いろいろなこと、教えてくれる? 舞に・・・)がツボでした
しおらしい舞様ってすてきやん!
舞ちゃんを愛しながらもちさまい厨という立場をわきまえていらっしゃるあたりに(逆に)深い愛情というか無償の情を感じました
舞様の言ういいことだから過剰な期待は(ryですが続きわっふるしてます!
ところで約束(脅迫)を反故にされた大熊さんの動向が気になるのですが・・・抹茶―ずといえば相方は彼女でいいんでしょうか!いいんでしょうか!
誕生日記念ということで
今やってる選択を少々中断して誕生日スペシャルネタをやりたいと考えています
・ こないだグダグダにしてしまった階段えっちねた(そんなに生々しくないかんじで)
・ 学園編お嬢様が階段から落ちた
この2本を各3話ぐらいで行きたいと思います
もし都合が良いようでしたら今週土曜日から
ご参加いただけると嬉しいです
それでは千聖の17歳でいられるあと数時間が
幸福感に包まれているものであるようお祈りしつつ・・・また後日!
365 :
作者さん乙です:2012/06/20(水) 19:45:19.92 O
作者さん乙です
大熊さんの大目玉が見られそうでゾクゾクします
366 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 21:38:59.27 0
落ちるまで後1秒
367 :
名無し募集中。。。:2012/06/20(水) 23:09:49.30 0
otiru
368 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 00:00:05.87 0
ちさと18歳おめでとうございます!
応援し始めてから4年ぐらいが経過し
未だに熱が冷める気配が全くないというこの素敵な状況
もともとアイドルは長期スパンで応援するタイプなのですが
まさか女の子のアイドルに・・・!
ちさとは知れば知るほどわからなくなって
すごく奥の深い本当に魅力的な子だなあと思います
月と太陽が同居する不思議な女の子
18歳のちさともどんどん眩しく変わっていくのだなあと思うと今からワクワクさんです
幸せいっぱいの1年になりますよう陰ながらお祈りしています
18歳・・・さぞかし次の写真集の(ry
とにもかくにもおめでとうございます!
インターネッツの世界の片隅より愛をこめて!
369 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 00:01:03.22 0
名乗り忘れた・・・階段作者でした!
370 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 00:09:08.86 0
お嬢様18歳おめでとうございます
371 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 01:46:43.95 0
お嬢様お誕生日おめでとうございます
372 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 07:21:42.22 0
お嬢様おたおめです
いってまいります
373 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 10:37:42.87 O
お嬢様お誕生日おめでとうございます
374 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 83.8 %】 :2012/06/21(木) 13:09:59.07 P BE:17208656-PLT(12001)
お嬢様おたおめです
そしてチン師匠のお嬢様への意気込みも
パねぇですw
375 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 17:25:39.62 0
お嬢様18歳になっての初イベントですね
頑張ってください!遠い空の下より応援しております
376 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 19:14:26.03 0
>>323 すっかり遅くなってしまった。が、一応あのカフェへと向かう。
今日はもう行くのをやめようかとも思ったが、そこにいるであろう熊井ちゃんに、席取り出来なかったことを一応ひとこと謝っておこうかなと思ったのだ。
僕の真面目な性格がこんなところにも現れている。
そうは言っても、何の対策も取らずにノコノコと熊井ちゃんのところに行ったら、それこそ生命の危機だ。
だから、僕はあらかじめ調べておいた抹茶マシュマロを売ってる店に急ぎ立ち寄って、それを入手した。
頼まれていた抹茶マシュマロの他に、抹茶大福というものも見つけたのでそれもあわせて購入する。
動物というものが一番怖ろしい状態となるのは、それは腹をすかせて気が立っている時だ。
満腹でさえいればライオンだって決してシマウマを襲ったりはしないらしい。
うん、だから、買ってきたこの抹茶のお菓子をまず彼女に食べてもらおう。
我が身の安全の為なら、これくらいは安いものだ。
それらが売り切れてたりせず、ちゃんと購入することが出来たということ。今日の僕には運が味方についていることを感じる。
良かった。きっと今日舞ちゃんと会えたということが、そのように僕に運を引き寄せているに違いない。
大丈夫だ。今日の僕にはツキがあるんだ。気持ちをしっかり持って臨めば問題ない。命までは取られはしないから(たぶん)。
さっきまで感じていた幸福感とこれから起こるであろう恐怖感に、気分が激しく乱高下する。
そんな気分のなか、いよいよカフェに着いた。
舞ちゃん、僕を守ってください。
377 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 19:16:21.21 0
>>376 もう帰っちゃったかな、帰ってたら助かるんだけどな、なんて思いながら店に入ると、まだ熊井ちゃんはそこにいた。
あれ? でも、熊井ちゃん、一人なんだ。
新しいユニットの相方さんはもう帰っちゃったみたいだな。
熊井ちゃんが一人でいることに、ホッとしたような、残念なような。変な気分。
恐る恐る彼女の様子をうかがうと、見たところ機嫌は悪くなさそうだ。抹茶ーずの会合は楽しかったのかな。
とにかく、彼女の機嫌が良さそうなのは、僕にとっても悪い事ではないだろう。
ここに来るまでの道のり、僕はずっと恐怖心と戦っていたのだ。
熊井ちゃんに言われたことをぶっちぎって舞ちゃんと会ってたんだから。
相当激しい叱責を受けることになるんだろうな、と。
その覚悟はしてきたんだけど、そう心配するほどのことは無かったかな。
でも、油断は禁物だ。最後まで気を抜いちゃダメだ。
途中で気を緩めてしまい、それで痛い目にあったことなど今まで数え切れない。
驚いたことに、熊井ちゃんは僕の姿を認めても、その表情が怖くなったりすることはなかった。
にこやかな笑顔でこう言われる。
「もう、席を取っておいてって頼んでたのに、いないんだからー」
あれ? 何だ彼女のこのリアクションは?
ふわふわとした柔らかい空気感。なにこれ?
いま熊井ちゃんとその周りを包んでいる、この不思議な雰囲気。
378 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 19:20:06.93 0
>>377 そうか、たぶんさっきまで一緒にいた抹茶ーずとやらのメンバーさんの影響なのかもしれないな。
緊張感を保っている僕が拍子抜けするほど、いま熊井ちゃんの周りは柔らかい空気に包まれている。
狐につままれたような気分だが、彼女の機嫌がいいのなら是非それを持続してもらわなければ。
この絶好のタイミングで熊井ちゃんに買ってきた献上品を差し出す。
「熊井ちゃん、遅くなってごめん・・・ はいこれ、頼まれてた抹茶マシュマロ。あと、これは抹茶大福。お店で見つけたからこれも買ってきた。さっそく食べてみてよ」
ほわーっとした顔で「あげぽよ〜」とかつぶやいてる熊井ちゃん。
・・・本物の熊井ちゃんなのか、これ。
熊井ちゃんさえもこんなにふわふわの雰囲気にさせてしまうとは。
抹茶ーず。の相方さん、すごい人だな。
いったい、その生徒さんとはどんな人なんだろう。俄然興味が出てきた。
なのに帰ってしまって会えなかったのは残念だった。その生徒さん、ちょっと会ってみたかったな。
熊井ちゃんの視線がテーブルの上のお菓子に釘付けになる。
「!! 抹茶大福!! よくやった!!」
輝いた目を僕に向けてくる熊井ちゃん。喜んでいただけましたか。
さ、どうぞどうぞ、早く食べて血糖値を上げてください。
さっそく大福を口にする熊井ちゃん。
「うん、抹茶大福おいしい。たまには気が利くじゃん。でも、買ってきた食べ物をお店に持ち込んだりしちゃいけないんだよー?」
それ僕のした質問だし、その質問をさえぎって買ってこさせたのはあなたじゃ・・・
しかも買ってこさせたモノを頬張りながらそれを言いいますか・・・
「えっ? 買って来いって言ったのはあなt・・・ だって抹茶ーずの会合で食べるっていうからさ・・・」
「それが分かってるなら、何でちゃんと早く来て席を取っておかないかなー」
379 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 19:21:29.62 0
>>378 どうやら、そのふわふわとした癒しの魔法も徐々に解けてきたみたいで。
彼女のその口調が、だんだんいつもの熊井ちゃんに戻ってきている。
真正面から僕を見つめた熊井ちゃんが尋ねてきた。
「で、どこをほっつき歩いてたのー?」
「いや、前から言ってるように、僕だって色々用事というものがあったりすr
「用事があるんなら、最初に言ってよね。そう言ってくれればそれで済むことでしょ」
「・・・・ごめん。実は後から用事が出来ちゃって」
「その用事っていうのは、うちが頼んだことよりも優先するほどの事だったの?」
「ねぇ、どうなの?」
ここに至って、ついにいつもの熊井ちゃんに戻ってしまったようだ。
目力が完全にいつもの熊井ちゃんに戻っている。
その目で睨みつけられたこともあり、その質問に対して僕は沈黙してしまった。
思うんだが、熊井ちゃんって、なんで僕の前にいるときはこんなに怖いんだろう。
だって、学園の人はどの人もみんな、熊井ちゃんのことを天然さんだけどおっとりして心優しい人だって思ってるみたいじゃないか。
こんなに怖い人のことをですよ。僕には驚き以外の何者でもない。
380 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 19:24:02.23 0
>>379 でも、まあ、学園のみなさんの言ってることも間違ってるとは思わないんだけどね。
確かに、熊井ちゃんって学園の人達と一緒にいるときは、とても温厚で優しい人のように見えるから。
熊井ちゃんが本当は優しい人だって言うのは分かってる。感動的な話にすぐ貰い泣きするような一面があるのも知っている。
でも、僕には全くそれを見せてくれない。ただの怖い人だ。
重ねて言うが、なんで僕のときだけ・・・
桃子さんが前に言ってたっけ。
(そりゃ、学園の生徒相手のときと男子が相手のときでは、態度も変わるでしょ)
そういうものなのかなあ。理屈では分かるんだけど。
それにしたっていくらなんでも僕には怖すぎじゃないか? どうすればこんなに恐ろしい人になるんだろう?
(くまいちょーって優しい子だよ。でもそれは相手も優しい人の場合ね。だから、もし優しくして欲しいって思ってるんなら、少年もくまいちょーに優しくしてあげればいいんじゃない?)
桃子さんはそう言ってたけど、腑に落ちない。
だって、僕は熊井ちゃんに対して、少なくとも優しくしていないなんてことは無いと思うんだけど。
いま目の前で僕を睨みつけているこの熊井ちゃんを見ると、僕はつくづく疑問に思ってしまうのだ。
こんなに穏かで心優しい性格の僕に対して、目の前の大きな熊さんはまるで殺し屋のような目で僕を見ている。
ね?おかしいでしょ・・・
381 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 19:54:16.59 0
今回執筆にあたり、取材活動の一環として、抹茶スイーツをお取り寄せしてみました
http://www.ujimiyage.com/user_data/campaign01.php ちゃんと抹茶の苦味もあるロールケーキは大変美味でございました
>>342 チンプイさんおつですー!
かりんちゃんさん編完結しましたね
みなさんが笑顔で終わったことに暖かい気持ちになりました!
首への打撃は危険を伴うことがちゃんとみずきちゃんが分かってるようで安心w
遥ちゃんは今までの学園にいないキャラでこれからどのように話に絡んでくるのか
これからも目を離せない人物になりそうですね
そしてみずきちゃんと明日菜様との関係も出てきたのでそちらも楽しみです
(ちなみに私は「明日菜様」というと初登場の時から真っ先にめぞん一刻を思い出してました)
最後に、佳林ちゃん、本当に良かったね
>>364 大熊さんの動向なんですが、ちょっと書いたんですけど、クドクドクマクマと長くなりそうで・・
抹茶ーず。の相方さんはもちろん!
若執事さん、ぜひレシピを研究なさってください
抹茶マシュマロはお持ち帰りした熊井ちゃん
その相方さんにこんな約束したのに・・・
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/593117814
382 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 19:54:35.51 0
そして千聖18歳おめでとう
自分はどっちかというと親目線で千聖を見ているので
あの少年だった千聖がもう18歳かあ、と目を細めているようなそんな今日一日でした
狼の看板はどれもすばらしい作品揃いでしたが、そういった意味で自分が好きなのはこれです
http://mor001.aki.gs/logo/wolf_20120621_7.gif 自分と千聖が同じ時間を生きていると言う事に何と言うか感謝を憶えます
彼女のお陰で毎日が本当に楽しいですから!
そんな哲学的な気持ちを感じさせてくれるぐらい、千聖のファンでいられることに幸せを感じてます
何を言いたいかというと、ちっさー生まれてきてくれてありがとうってことで
もうしばらく御本人にはお会いしていないけれど、遠い空の下で陰ながら応援しているのも自分らしくていいかなと
これからもみんなと一緒に千聖を応援していけたらいいなと、一人じゃないって素晴らしいよね!
千聖を知ることが出来なかった人生なんか最早考えられない
その喜びを与えてくれた千聖に重ねてお礼を言いたいです
この1年が彼女にとって素晴らしい1年でありますように!!
(チンプイさんの文章読んだらつい高まってしまいました。今日は飲もうと思ってます)
383 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 21:27:12.03 0
934 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/06/21(木) 19:29:15.06 0
質問は前半は開演前に集めたヤツ
誰から最初にメール来たか→舞ちゃんから来たが2359だったw
後半は挙手して指名される
雅ちゃんからメール来たか→来てない…
今年はおたおめメールが少ないけど舞ちゃんの2359でほっこりした
384 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 22:50:23.70 0
今日はお嬢様のイベントに行ってきました
385 :
名無し募集中。。。:2012/06/21(木) 23:57:54.52 O
お嬢様お誕生日おめでとうございました
386 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 01:26:39.65 O
お嬢様おやすみなさいませ
387 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 07:15:26.71 0
お嬢様いってまいります
388 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 11:14:27.06 O
リ*・一・リノシ
389 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 13:47:57.33 O
作者さんおつであります♪
390 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 16:47:05.89 O
お嬢様とおじぞう様
391 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 18:36:49.66 O
晩御飯でございますお嬢様
392 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 20:08:03.60 O
お嬢さまお嬢さま
393 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 22:00:38.54 0
お嬢様と和尚様
394 :
名無し募集中。。。:2012/06/22(金) 23:48:12.67 0
おやすみなさいお嬢様
395 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 01:24:48.49 O
夜はこれからだよwとか言ってw
396 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 58.8 %】 :2012/06/23(土) 03:40:14.98 P BE:17208465-PLT(12001)
今日で4周年ですよお嬢様
397 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 08:37:06.83 0
階段スレ開設4周年おめでとう
398 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 11:20:55.29 0
399 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 13:25:42.58 0
スレ4周年なのか
おめでとうございます
400 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 15:42:02.09 O
400
4周年関係者のみなさんおつおめです
401 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 18:04:13.27 O
今日も暑かったですねお嬢様
402 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 18:47:36.13 0
こんばんは作者です
本日選択小説を開始したかったのですが
数年ぶりに風邪っぽい症状が出てきてしまって・・・申し訳ないですが
延期させてください
一晩寝れば収まるかとは思いますので
また明日顔を出させていただきます
すみませんです
403 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 18:50:37.40 0
本当に皆様のおかげで4年も書き続けることができてとても嬉しいです!
ちさとを応援するモチベが下がらないことと感想をいただいたりするのが何よりの励みになっています
少年作者さんや番外者さんや単発で書いてくださる方の作品もすごく楽しみにしていて
いつまで続けられるのかはわかりませんがw今後ともごひいきにしていただけると嬉しいです
またレスは次回で・・・ではちょっとゴロゴロします
404 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 74.0 %】 :2012/06/23(土) 19:14:22.87 P BE:25812195-PLT(12001)
お大事になさって下され
何度も言いますが
決してご無理はなさらぬ様に…
405 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 21:32:19.53 0
ゆっくりお休みください
406 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 72.0 %】 :2012/06/23(土) 22:59:17.26 P BE:8604735-PLT(12001)
そういえばお嬢様が風邪で倒れたとかいう
話はありましたっけ?
407 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 23:08:34.68 O
舞栞お手製の仮面マスクが活躍した回ですね
408 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 23:14:36.16 0
それ病に臥せったのはなっきぃでは
409 :
名無し募集中。。。:2012/06/23(土) 23:47:15.28 O
お休みのお時間でございますお嬢様
410 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 01:14:13.23 0
はいお休みなさい
411 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 03:49:37.75 O
深夜の巡回でございます
412 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 07:18:29.52 0
何も異常なんか無いかんな
メンバーも裏ではつんくのせいって言ってたよ
414 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 11:50:35.52 O
お昼ご飯のお時間でございますお嬢様
415 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 14:16:04.79 0
>>380 その殺し屋のような目で僕をじっと睨んでいた熊井ちゃんが、低い声で僕を問いただしてくる。
「もぉ軍団舎弟部門のくせに、何で軍団のリーダーの言ったことを守れないの?」
なんだよ、その舎弟部門って。(他にどんな部門があるんだろう・・・)
まぁいい。
熊井ちゃんの言うそんなことにいちいちツッコむほど僕は初心者じゃない。
それより、また自分のことをリーダーって言ってるけど。
本当にリーダーになったのなら、もっとどっしりと構えて欲しいよ。
上に立つ人があまり細かいことまで言ってくるのは、組織の士気というものに関わると思う(キリッ
その点、桃子さんの頃は良かったな。
他人のやることをあまりクドクド言う人じゃなかったし。
まぁ、それはそれで別の面で色々とおっかない人だったけど。
その頃は全く思ってなかったけど、今となっては桃子さんの時代が懐かしいよ。 (ちょっとぉ、なにその過去形は!)
「最近さぁ、もぉ軍団の規律が低くなってきてるような気がするんだよね」
なんで僕を睨みながらそんなことを言うんだよ。
「うちがもう一度しっかり立て直さなきゃダメだ。うん」
・・・もぉ軍団って、どこに向かってるんだろう?
今度梨沙子ちゃんに会ったら、一度それを聞いてみよう。
416 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 14:18:14.07 0
>>415 「全く、もう・・・」
あきれかえった様子で僕を見ている熊井ちゃん。
おもむろに、話しを元に戻してきた。
「抹茶ーず。の初会合を無断で欠席なんかしたんだから、覚悟は出来てる? うん、もちろんそれは諦めて」
「えっ? 諦める、って何を?」
まさかとは思うけど、もう命は諦めろとか、そういう話しなのだろうか。
その言葉を聞いて、僕はビビりまくった。
覚悟を決めろだなんて、どんな恐ろしい制裁を言い出すって言うんだ・・・ 恐ろしすぎる。
一瞬間をためてから熊井ちゃんが真顔で僕に言う。
「残念だけど、抹茶ーず。に入るのは諦めてよね」
熊井ちゃんの言葉はそこで終わった。
あれ? それで終わり?
僕のしたことは、舞ちゃんに会ってたことで熊井ちゃんの言いつけをぶっちぎってしまったという背筋の寒くなる行為だ。
そんなの、どう考えてもタダで済むはずがない。僕はそれなりの覚悟を決めてここにやって来たのだ。
にも関わらず、そのことへの制裁どころか叱責さえも大して受けることが無いなんて。
しかもその結果、そんな訳の分からないグループには入らされずに済んだのだ。
何という結果オーライ!
心の中で喝采を叫んだが、一応残念そうな顔をしておくか。
417 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 14:26:36.04 0
>>416 「で、こんな時間までどこで何をしていたの?」
・・・終わりなんかじゃなかった。
食いついてくるのは、あくまでもそこだったか。
そりゃそうだよな。相手は熊井ちゃんなんだ。そんな僕に都合のいいような展開になるわけがない。
でも、その質問に僕は答えられなかった。
正直に答えるべきか、まだ迷いがあるから。
また無言になってしまった僕を見て、熊井ちゃんの詰問は続く。
まずいな・・・
熊井ちゃん、ちょっと興奮してきちゃってないか。いやーな感じがするぞ。
「電話しても全然つながらないし」
「僕に電話を? かかってきてないけど?」
「ケイタイの電源切ってたでしょ。ちゃんと分かってるんだからね」
「えっ? あれー?いつの間にか電池切れになってたみたい。全く気付かなかった」
僕のその反応に熊井ちゃんがカッと目を見開いた。
マジ怖い。
「まだ電池の残量70%はあったでしょ。それが何でいきなり電池切れになるのか説明してみなさいよ!」
なんで僕のケイタイの電池残量とか知ってるんだよ。
そっちの方を説明してほしいよ。
418 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 14:28:03.71 0
>>417 「あのさ、事の重大さが分かってるの?」
僕の恐怖感を高める熊井さんの真顔。
「うちの命令を無視したってことなんだよ? いい度胸してるよね」
熊井ちゃんが僕に言ったことは、「お願い」などではなく「命令」という認識だったんだ、やっぱり・・・
それにしてもこの人の言ってること、ホント異常でしょ。どこのおっかない組織なんだよ、もぉ軍団。
「じゃ、もう一度聞くよ。どこで何をしてたの?」
今はとっても高圧的な態度で僕を見ている熊井ちゃん。
いつもの熊井ちゃんにすっかり戻ってしまったようだ。
しかし、これは返答に気を使うな。
使う言葉には気をつけなければ。
ヘタなこと言うと、また今日も帰れるのが遅くなってしまう。
沈黙を続けている僕に、熊井ちゃんが大きな声を出す。
「わかった。また小春に何か用事でも言いつけられてたんでしょ?」
「違うよ! だいたい何でいきなり小春ちゃん?」
「まったくー。また小春か」
「だから、違うって!」
「まぁ、小春の用事ならいいんだよ。小春とはあの時にちゃんと話しを付けてるからね」
「熊井ちゃん聞いて! 小春ちゃんは関係無いから」
419 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 14:29:24.32 0
>>418 「でも小春の所と仕事が被るなら、そのうちまた小春ともぉ軍団でミーティングの機会を設けて話し合わなきゃね」
なにそれ怖い!!
「そもそもさ、何か勘違いしてない?」
「勘違いって・・・どういうことでしょう?」
「なってないんだよね、うちの話しを聞く態度がさ。もしかして軽い気持ちで聞いてるんじゃないかってこと」
「うちの言ってることをいつもちゃんと真面目に聞いてるの?」
熊井ちゃんは僕にとってそんなに偉い立場の人だったのか・・・
うん。そのような熊井ちゃんの言うことをいちいち全部マジメに聞いてたりしたら大変なことになっちゃうよ。
なんて即座に思ったけれども、決してそれを顔に出したりはしない。
「き、聞いてるじゃん、いつだって。ちゃんと真剣な態度で」
「ももがリーダーだった頃はももの言うことにはいつも素直に頷いちゃってたくせにさ」
そうだったっけ?
「桃子さんの言うことに? 頷いたりしてた? 僕が?」
「ほら、そうやってうちの言ったことにはすぐ反論するよね」
反論なんかしていない。聞き返しただけじゃないか。
そういう訳の分からないことを言い出すから、熊井ちゃんの言うことにはひとこと言い返したくなるだけなのだ。
なのに、それを彼女への反論と取られてしまうなんて、そりゃ僕の立場も苦しくなるわけだよ。
てか、僕ぐらい素直に熊井ちゃんの言ってくることを最後まで聞いてあげてる人間はいないとさえ思うのに・・・
420 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 14:33:16.69 0
>>419 だいたい、桃子さんは命令とかそんなことをあまりしてくるような人では無かったと思うけど。
あの人は面白いことが大好きだけど、偶発的な出来事の中にこそ面白さがあると思ってるみたいだから。
それゆえ、僕にあれをやれこれをやれというような、そういう命令をしてきたりはしない。
いつだって、そういう状況を桃子さんが作って、そこに僕を放り込んで面白がるだけだ、あの人は。
対して、熊井ちゃんはそれこそ会うたびに、僕にあれやれこれやれと無理難題を言ってきますよね。
熊井ちゃんの場合は面白がってとかそういう遊び心やいたずら心ではなくて、それこそ直接的な欲求の表れとして僕に命令するわけで。
そう、それはまさしく、親分子分の関係だ。(どうなのよ、それは)
いま熊井ちゃんは僕に対して「なんでうちの言ったことにはすぐに反論するのか」というようなことをおっしゃいました。
その答えは、それは反論したくなる(ていうか、せざるをえない)ことを言ってくるのが、熊井ちゃんだけだから、です。
僕がその反論とやらをするかしないかっていうことの要因は、僕に対するその無茶振りの頻度の差なのではないでしょうか、と僕は思います。
正論だ。
見事なまでの正論を僕は述べている。
だが、僕のそんな理屈など、この大きな熊さんの前では全くもって無力なのだろう。分かりきったことだけど。
この人が生まれ持っているその超絶熊井理論にかなうものなど、この世界には存在しないのだから。
421 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 14:59:18.21 0
オチも無いし長い・・・
もう一話つづきます
階段スレ4周年おめでとうございます!
そして、4年前の今日がチンプイさん初登場ですね!ここから歴史が始まった!
2008年頃って自分はまだ、興味を持った℃-uteのことを深く知ろうとするので精一杯で、Berryz工房のことって全く知らなかったんですね
(そもそもアイドルとか興味なかった人間なので。「ハロプロ」という単語さえ知らなかった)
だから知識皆無のベリーズのことはこの階段スレを読むことで初めてその情報が入ってきたんです
それが出来たのもチンプイさんの描く人物描写がとてもリアルだったから
後にメンバーの性格・キャラが分かってくると、改めてそのリアルさに驚いた記憶があります
その中でも、桃ちゃんとお嬢様ちさとが向き合うシーンあれには衝撃を受けまして、
特に、ちさとが桃ちゃんのいい所を100個あげるシーン、その最後の一つを言うところは、読んでて感情が高ぶってしまったくらいでした
今でもあのシーンを読んだときの印象は強烈に覚えています
その結果ベリーズで一番気になるメンバーは嗣永桃子になったという、なんという階段スレ出身ヲタ
そんなわけで、階段スレから入った自分はベリーズだともぉ軍団の3人にいつも目がいってしまいますw
前回に引き続き長文になってしまいましたことどうぞお許し下さい
記念日続きゆえ、つい語りたくなってしまいまして、失礼しました
>>403 お忙しい毎日を過ごされてるでしょうし、休めるときぐらい何も気にせず休んでください
チンプイさんを楽しみにしてる人は多いでしょうけど、なにとぞ御無理をなさいませんよう
4周年、あらためてチンプイさんいつもありがとうございます
これだけ長く続いてるということ心から敬意を表したい思いで一杯です
これからも階段ワールドを楽しませてくださいね!
自分にとってこのスレの存在はヲタ活動のモチベーションのひとつです
末永く続いてくれたらいいなと思っています
422 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 17:02:21.39 O
作者の方々、転載の方、四周年突入おつであります♪
423 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 18:58:22.75 0
チンプイさんよくなったかな
424 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 19:39:45.85 0
熊井ちゃんマジ暴君w
少年が革命闘士になる日もそう遠くないな
425 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 21:31:47.71 0
お嬢様お疲れ様でございました
426 :
名無し募集中。。。:2012/06/24(日) 22:27:08.24 0
こんばんは作者です
おかげさまで20時間近く寝て健康体に戻りました!
ご心配おかけして申し訳ないです・・・
普段全く体調を崩さない分ちょっとした風邪症状に弱いようです
明日またレスに伺います
眠っても眠っても(ryのようなので本日はまた寝ときます
重ね重ね労いのお言葉ありがとうございます!ではまた
427 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 00:05:36.83 O
作者さん乙です
御身御大切に願います
428 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 02:18:26.15 O
おやすみなさいませお嬢様
429 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 07:15:25.86 0
お嬢様いってまいります
430 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 12:09:54.20 O
この前のラーメン美味しかったゆー
431 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 12:10:07.19 O
執事さんと愛理ちゃんの仲を進展させてあげてください
432 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 15:37:12.99 O
今日は冷えるかんな
433 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 17:24:36.34 0
今日はざっくりとレスを
>>398 おおおありがとうございます!
ちょっとどうかと思うぐらい忘れっぽいので非常に助かります・・・参考にさせていただきますね
>>415 少年作者さん乙です!
熊井ちゃん・・・絶対少年の携帯にカ○ログ仕掛けてるw彼氏じゃないのに!
おそらく新リーダー就任で(もぉ認めてないし!)気負っているんでしょうけれど少年には災難ですねw
それにしても・・・とりあえず「小春ちゃんの用事」ということにしておけば丸く収まりそうなところ
正直に答えすぎちゃう少年嘘つけなさすぎだよ少年
ここで舞ちゃんの名前を出してたらどう転がっていたのか
意外と大きなクマさんは少年→舞ちゃんの気持ちなんてとっくに忘れていそうだから
それはそれでうまくいったのかも??
完結わくわくお待ちしております!
階段スレからハローに・・・あわわ
何といったらいいのやら
自分で書いておいてなんですがここまでちさとにはまってしまったのは書く事によって思いを深めていったのが大きいと思っています
だからちさとへの気持ちってどちらかというと二次元的で(さほど握手をしたいと思わないのはそのへんなのかも)
決して手に届かない場所でキラキラしている人を愛でるというのが自分のスタンスなのかもしれないです
拙文ですが少年作者さんがちさとを応援する一因となったのならばとても嬉しいです
しかし初期と今で話のテンションが違いすぎるwまた正統派も行きたいのですがなかなか
誕生日選択小説の件
開催できるとすれば29(金)22:00〜が最短となります
御予定の合う方がいればぜひお願いします
舞様がちょっとはいい思いのできるちょいえろちさまい的なものを考えています
選択以外ではみっつぃさんとかまさきちゃんが出る短編を1編
という予定です!
434 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 18:21:33.38 0
ちんさん復活ッ!!復活ッ!!復活ッ!!
でも無理スンナー体が休みたがってる時は休むが吉
435 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 20:45:23.70 0
マイペースでやってくださいね
選択も短編も楽しみにしています
436 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 22:09:28.34 O
いやー仕方ないな舞はそんなにしたくないんだけどそんなに作者さんがご希望なら
437 :
名無し募集中。。。:2012/06/25(月) 23:24:46.33 O
‐’)
438 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 01:40:17.00 0
お嬢様おやすみなさい
439 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 04:18:35.70 O
深夜の巡回でございます
440 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 07:15:04.59 0
お嬢様いってまいります
441 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 11:40:32.42 O
ノシ
442 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 14:17:55.19 O
平和な午後だかんな
443 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 17:38:49.90 O
まさきちゃんをどう描くのか楽しみ
444 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 19:50:48.12 0
>>420 「今でも軍団のリーダーはももの方がいいと思ってるんじゃない?」
そもそもリーダーはいつ変わったんだろう。そんな事実は存在するんだろうか。
素朴な疑問が浮かんでくるが、話しを面倒くさくしたくないのでそれを口にはしない。
もぉ軍団のリーダー論、その話題は非常にデリケートかつ高度に政治的な問題なので、僕に話しを振らないで欲しいです。
軍団のリーダーはどっちがいいなんて、それは僕が答える立場にはありません。そのような判断は分を越えてます。
それに、例えどっちの人の名前であっても、僕にはそれを答える勇気を持ち合わせてはいない。
だからその質問に答えることが出来ず黙っていると、熊井ちゃんは僕のそんな葛藤には気付きもしない様子で話しを進めていく。
「この間だって、うちが親切心からいろいろ注意してあげてるのに、その度にももの方ばっかり見てたじゃん」
いや、それは熊井ちゃんから説教されてる間ずっと僕のことをじーっと観察してる桃子さんが気になってただけだから。
単にそれだけの意味であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
「ひょっとして、もものことが好きなの?」
なんでそうなるんだよ・・・
「ち、ち、ち、違うよ」
自然な感じで否定しようとしたが、やはり動揺してしまったんだろうか。思わずどもってしまった。
動揺するってことは、心の深層ではそんなこと少しは思ってたりとか?
なんて、まさかねw
うん。思いもよらなかった質問に驚いただけ。
445 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 19:52:02.17 0
>>444 でもそんなこと改めて聞かれるとやはり平穏ではいられない。
桃子さん、か・・・
まぁ、僕にとって特別な存在の人には違いないけど・・・
即座に否定した僕の発言に、熊井ちゃんにとっては何もひっかかることは無かったみたいで。
それほど真剣にその質問をしたってわけじゃないのだろう。まあ当然といえば当然か。
だいたい、熊井ちゃんに僕の心の中を見抜かれるはずもない。
「まぁ、そうだろうけど。ももは変わってるからねー。あんなんで大学では上手くやれてるのかな、ももは」
他人様の心配よりも御自身の心配をされたほうが・・・
さっきからずっと、僕は心の中で熊井ちゃんの言うことにツッコみ続けている。
そうやって心の中で反論することで精神のバランスを取ることが出来ているのだ
熊井ちゃんは、僕の心の中を読み取ってくるような有原的変態ではないから、僕は心の中でだけは自由でいられる。
彼女との会話はそういう意味でのストレスはたまらない。
ただ、パワーハラスメントというかそっち系のストレスは尋常じゃないほど感じるけど。
このように。
「いい? うちの言うことは絶対なんだからね!!身の程を知りなさいよ!!」
(くまいちょーに優しくしてもらいたいなら、優しくしてあげることだね)
目の前の恐ろしい形相とそこから放たれる信じられない暴言の連続、僕には桃子さんの言ったことが信じられない。
本当に、くまいちょーは優しい子なんですか、桃子さん?
446 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 19:53:31.10 0
>>445 「もっとキッチリと教育してあげた方がいいのかな、やっぱり。まぁ、でもそれもリーダーとしての責任か・・」
自らの発言によって興奮度を高めてしまっている様子の熊井ちゃん。
「黙ってないで何とか言いなさいよ。まさか、うちのこと怖がってるの?」
うん。とても怖いです。
「いい? これはリーダーとしての責任感があるから、うちがここまで言ってあげてるんだからね!!」
「そ、そもそも、いま何の話しをしてるの?」
「ほら、全くうちの話しを聞いてないんじゃん!! だからこんなに言ってるんでしょ!!!!11」
「うちとの約束を破ってどこに行ってたのかって、それを聞いてるの!!」
そうだったのか・・・・
一周回って話しはそこに戻っていたのか。
話しが脱線しまくるし一貫性も全く無いんだから、真面目に聞いてる人間にはその熊井的展開は分かりにくいよ。
なんでこの人はこんなに面倒くさいんだろう。
「結果的に約束を破ったのは申し訳なかったと反省しております」
「そんな形式的な答えは聞きたくないんだけど」
「いや、本当に反省はしてるんだ。だって、熊井ちゃんから頼まれたことをさ、約束を守れなかった訳で」
「そうやって言えば、席取りもせずに逃げたことも許されるって言うわけ?」
「違うよ、逃げただなんてそんな・・・」
「そんな情けない考えだから逃げ出したりするんだよ! もう頭に来た!!覚悟しなさい!!」
僕が逃げ出したくなるとするなら、そんな感じのあなたが怖いからなんだよ。
それでも、僕は逃げたりはしないで今ちゃんとここに来ているんですけど。
その事実は熊井ちゃんの中では無かったことになってるのだろうか。僕は君の目の前にいるというのに・・・
「ふんぬー!!!」
447 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 19:54:11.59 0
>>446 もうダメだ。
これ以上黙っているわけにもいかないだろう。
ここは事実をありのままに正直に話すしかない。
でないと話しが逸脱したまま熊井ちゃんの暴走がどこまで続くのか分からないから。
腹をくくった僕は、彼女のテンションに負けないように力をこめて言葉を発した。
「だから違うんだって、熊井ちゃん!!」
僕の剣幕に熊井ちゃんの動きが止まった。
そして僕の顔をまじまじと見てきた。
「・・・実は、さっきまで舞ちゃんに会ってたんだ」
「舞ちゃん?」
「う、うん」
熊井ちゃんの目の色が変わった。
ますます怖い。
だが、意外なことにその表情は怖い顔ではなく柔らかい表情へと変わったんだ。
そんな熊井ちゃんを見て、前に梨沙子ちゃんが言ってたことを思い出した。
(熊井ちゃんはああ見えて青春っぽいことが大好きなんだゆ)
これはひょっとして危機的状況を脱することができそうか? 助かるのか?
やっぱり、僕を守ってくれたんですね、舞ちゃん・・・ありがとう。
448 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 19:54:52.86 0
>>447 「そっかー! 舞ちゃんに会ってたんだ!!」
目を輝かせている熊井ちゃん。テンションが上がってきたようで。
これはこれでやっぱり怖い。
「それならそうと、最初からそう言えばいいのに!」
そうなの?
舞ちゃんと会うから行けなくなりました、と言ったら果たしてそれは許可されたんだろうか。
いま熊井ちゃんはそのようなことを言ったが、それは信じてもいいのか?
とりあえず、抹茶のお菓子を先に食べさせたのは正解だったと今つくづく思った。今ようやくその効果が表れてきたようだ。
うん、食べさせておいたからこそ、さっきまでの彼女の暴走だってあの程度で済んだんだろうし。
「舞ちゃんに会うのって久し振りなんでしょ。それで舞ちゃんとはどんな話しをしてたの?」
・・・言えるわけない。
熊井ちゃんのやることを四六時中しっかり見張ってろ、なんて舞ちゃんから厳命されたなんて。
「そ、そんなこと、プライベートなことなんだから熊井ちゃんに言う必要は、な、無いよね」
「うちはね、心配してるからこんなこと言ってるんだよ。ただでさえコミュニケーション能力が欠如してるんだから、もう」
機嫌の良さそうな熊井ちゃんの様子が逆に怖い。
その優しい声がかえって僕の恐怖心を煽る。
そして、その恐怖は次に彼女が言った言葉により絶望へと変わっていくのだった。
449 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 19:55:39.82 0
>>448 「なかさきちゃんとだって、まだこじれてるんでしょ」
話しが飛んだ。
しかもよりによって僕のデリケートな話題に。
非常に危険な兆候だ、これは。
やっぱりなかさきちゃんとのことは熊井ちゃんの耳に入ってしまっているのか。
まぁそれも当然のことではあるが、いまこの状況でその話題が出るのは最悪の状況に近いだろう。
お願いだから、僕となかさきちゃんとのことには関知しないで下さい。本当、お願いしますお願いします。
不安におののく僕の心持とは対照的に、熊井ちゃんの表情はすっきりと晴れ渡っている。
それを見るとますます気が滅入っていくのは何故なんだろう。
熊井さんはこんなに明るい顔をしているのに、なぜ僕の心はry
「でも大丈夫」
「なかさきちゃんとのことも、うちが全部しっかりと面倒見てあげるから安心して」
ニッコリと微笑んでいる熊井ちゃん。
僕の不安は膨らむ一方。
「さっそく明日にでも、うちが直接なかさきちゃんに会って話しをするね。それで、まずなかさきちゃんの言い分を聞いてー、それからー」
ご自分の中では素晴らしいプランニングが出来ているのだろう、御満悦のその表情。
450 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 19:56:29.38 0
>>449 すでに熊井ちゃんは、僕のことを思ってなんて、そんなことは全く考えてないはず。
ただ御自身にとって楽しいことに思い当たったから、張り切っていらっしゃるのだ。
その証拠に、固まってしまっている僕の様子なんか全くお構い無しに、熊井ちゃんのセリフだけがこの空間に響いているじゃないか。
「カリスマ友情修復師のうちがついてるから、何も心配しなくていいよ! ツイてるね君は!!」
真っ直ぐに僕を指差す熊井ちゃん。
僕の不安感は頂点に達した。
「佳林ちゃんの件もうちの活躍により見事に解決したし、うちにうってつけの事案が続くね。うち大忙しだ!あははは」
誰だよ、かりんちゃんって。
僕の知らないところで熊井ちゃんがまた何か変なことをしていたのか。
そのかりんちゃんとやらは無事に済んだのだろうか。他人事ながら心配になって仕方が無い。
熊井ちゃんにうってつけの事案とか、マジで勘弁してください。
現実逃避をしてしまいたい僕の頭の中を、「寝てる熊井を起こすな」「熊井元気で留守がいい」といったことわざがグルグルと回る。
熊井ちゃん、いいから僕らのことは放っておいて。
なかさきちゃん・・・
彼女とはただでさえ泥沼状態なのに。
いま張り切っているこの熊井ちゃんを見ると、それが底なし沼へと悪化するであろう展開が容易に想像できる。
お願いだから、お願いだから僕となかさきちゃんのことにあなた方(嗣永&熊井)は関わってこないで下さい・・・
得意気な顔をしてふんぞり返っている熊井ちゃん。
この絶望的状況、どうやら僕の不安は現実のものとなることが決定してしまったのかもしれない。
カリスマ友情修復師さんとやらの、その恐るべき手腕に僕は振り回されることになるのだが、その話しはまた機会があればその時にでも。
451 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 20:38:04.01 0
この話しはここまでです
熊井ちゃんはやっぱり凄い人だなあと
でもこの熊井ちゃんを御するんだから、桃ちゃんの凄さというものを再確認
>>433 チンプイさん快方に向かわれているのでしょうか
安心しました
>みっつぃさんとかまさきちゃんが出る短編
とても楽しみです
あのまさきちゃんが出てくるとか、どうなるのかもう楽しみ楽しみでw
452 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 22:50:01.35 O
落ちるぞ
453 :
名無し募集中。。。:2012/06/26(火) 23:23:02.24 0
454 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 01:08:29.72 O
お嬢様お先に寝ませていただきます
455 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 07:15:36.63 0
お嬢様いってまいります
456 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 11:17:24.28 O
梅雨の晴れ間にございますねお嬢様
457 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 15:08:58.38 O
お嬢様カボチャのパイを焼きました
458 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 15:09:43.20 O
おやつですよちさまい
459 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:23:14.08 0
寮の食堂で朝食を食べ、お屋敷へ赴くと、何となくいつもと様子が違っていた。
「おはよー、えりかちゃん」
「あ、おはよー。・・・ねえ、今日ってなんかあるの?」
制服姿の栞菜。
私からの問いかけに、軽く首をかしげる。
「何の話?学園?」
「じゃなくて、お屋敷。なんだろう、ソワソワしてない?気のせいかな」
いつもどおりちゃきちゃきと廊下を雑巾がけしているめぐぅはともかく、あの気弱そうな若い執事さんまで、真剣な眼差しで、何やらメモに目を落としている。
「んー・・・旦那様たちが帰ってくるとか?おいオメー、何バタバタやってんだよ。お嬢様が落ち着かないだろうが」
「ひぎぃ!そう言われましても・・・不手際があっては岡井家の評判に関わることですし」
「ああん?」
さっそくチンピラモードの栞菜に絡まれた若執事さん、胃を抑えながら恨めしげな視線をこちらへ向けてきた。
「何わけのわかんないこと言ってんだかんな」
「あれ・・御存じないんでしょうか。昨日執事長から矢島さんにお話したと伺ったのですが」
少し考え込むような顔をしたあと、若執事さんはオホンと咳払いをして、交互に私たちを見た。
「今日は近くにお住まいのお嬢さんたちが、夕方から職業体験でお屋敷にいらっしゃるんですよ。1泊なさる予定になっています」
460 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:23:54.94 0
――いや、聞いてない。全く聞いていない。
舞美のやつめ、相変わらず伝達ミスが多いんだから。話聞いといてよかった。
「ウチら、何か気をつけることあります?」
「いえいえ、梅田さんは普段どおりになさっててください」
「梅田さん“は”?」
ギロリと、栞菜の大きな目が鈍い光を放つ。
「あばばば・・・ですから、あのですね、これは地元の皆さんとの交流会のようなものですから、問題のないようにしたいんですよ」
「はーん?オメー、参加者の中に美少女がいたら、あたしが暴走するとでも思ってんだろ」
「だって、今までのことを考えれば・・・」
「まったく、見くびられたものだかんな。この世界のアリカンともあろう者が、千聖お嬢様を悲しませるような真似をするとでも?」
「え・・・ということは」
「まあ、当然ハッスルハッスルするかんな!世の中の美少女はみんな俺の嫁!ガハハハ」
「あぁ〜・・・」
大丈夫大丈夫、執事さん。
栞菜はこれで結構人見知りだから、言うほど大胆な行動には出られないはず。
それに、こういう軽口を叩いてるっていうのは、信頼してるって証拠だと思うし・・・んん?
ということは、もしかしたら若執事さんと栞菜が将来的に付き合っ・・・ええもうそんなどうしよう!えりか心の準備できてないっ!
「・・・えりかちゃん、またくだらない事考えてるでしょ。この恋愛脳が」
「てへぺろ」
ま、これ以上突っ込むとロクなことにならないのは経験上わかっているし、ここらで一旦口を噤んだほうが良さそう。
461 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:24:45.83 0
「あら、ごきげんよう、えりかさん」
「おはようございます、千聖お嬢様」
そうこうしているうちに、広間の大階段から、お嬢様がしずしずと下りてきて、私に可愛らしい笑顔を向けてくれた。
「今日のリップはオレンジ色ですね。ラメが入っててかわいい」
「あら、ウフフ。えりかさんはメイクを変えるとすぐ気がついてくださるから、嬉しいわ」
高等部に進級してからというもの、お嬢様は急激に大人びて見えるようになった。
今までも身だしなみはきちんとしていたけれど、許容範囲のオシャレ(ケロキュフッ)も嗜むようになって、整ったお顔立ちをより華やかに魅せている。
「ふふん、ちしゃとったら、お客さんが来るからって張り切ってるんだよ。
放課後なんだから、今からおめかししたって意味ないのに」
「もう、舞ったらフガフガ。早く学校へ行きましょう。えりかさんも、お気をつけて」
「ハァーンお嬢様ぁん、かんなもご一緒するかんな」
・・・まあ、舞ちゃんたちのおかげ(せい?)で、中身はそんな、いきなり楚々としたレディになったりはしてないんだけれど。いつものふわふわお嬢様。
「では、ウチもそろそろいきまーす。お仕事、がんばってくださいね」
「はい、御丁寧にどうも。梅田さんもよい一日を」
はぐれ(ryさんたちがかかわらなければ、普通の好青年風な若執事さんと丁寧に挨拶を交わすと、私は寮へと直行した。
その勢いのまま、ベッドにダイブ。・・・ふっふっふ、今日の講義は午後からなのだ。たっぷり二度寝できる。
ああ・・・高等部までと違って、自分で時間割を組み立てられるのが素敵。
服装もなっきぃ委員長の指導が入らないし・・・あれ、てか今日の課題・・・ああ眠・・・
462 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:25:21.96 0
*****
「やってもうたあああぁあ!!」
絶叫とともに、寮の大階段を駆け下りる私、梅田えりか。
現在、時刻は16:40。はい、突っ込まないでください。つまりですね、二度寝がですね、携帯のアラームがですね、なんというかですね、
「もー、やばい、どーしよー」
動揺のあまり、右手にキティちゃん抱きまくら、左手に携帯という不審な出で立ち。
ロビーまで走りこんだところで、漸く自分の置かれている状況を理解して、へなへなとその場に座り込んだ。
「・・・もー、どうしてウチってこうなんだろ」
寮長なのに、ドジで遅刻魔で泣き虫で・・・あ、やばいまた泣けてきた。
いっそ、実家に戻って暮らしたほうがいいんだろうか。寮長は舞美に任せて。
そんなネガえりかのまま、ソファに伏せっていると、ふいに後ろからトントンと肩を叩かれた。
「なっきぃ?悪いけど、ウチは今失意のズンドコにいるんだよ。少しそっとしておいてくれると嬉しいな」
「・・・まぁちゃんはなっきぃじゃないです」
「んん?」
聞きなれないその声。
顔を上げると、これまた見慣れない顔が、私を至近距離でじーっと見つめていた。
「えええ!?何?誰?」
463 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:25:55.71 0
うちの学園のものじゃないけれど、その濃紺のワンピースタイプの制服には見覚えがある。
真野ちゃんが以前生徒会長をやっていた、姉妹校の初等部のものだ。
利発そうな顔をしている。勉強めっちゃできそう。切れ長の目と、キュッと引き結んだ唇に、どことなく近寄りがたい雰囲気を覚えた。
「えっと、寮に用事でもあるのかな?」
「特にないです」
「え・・・あ、そ、そうですか」
――じゃあ、一体何しに来たんですか。
「名前、教えてくれる?」
「名前。まぁちゃんです」
「え?・・・いや、あだ名じゃなくて」
「・・・佐藤」
「あ・・・はい」
やばい。変な汗かいてる、ウチ。
噛み合ってる様で全然噛み合ってない会話。見るからに賢そうなのに、全然話が伝わらない、この感じ。あれだ、まるで、某大きな熊さんのような・・・・・
「まぁちゃん、いたいた!」
その時、天の助けとばかりに、入り口の大扉が開かれた。
「失礼致します」
生真面目に一礼したその人は、ずんずんと此方へ向かって歩いてくると、「顔近すぎや」とまぁちゃんさんの肩をぐいっと引いた。
464 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:26:27.15 0
「すいませんね、ちょっと目を放した隙に。ほら、マサキもちゃんと謝って」
「はーい。こんにちはー」
「違うやろ」
えっと・・・お姉さんでしょうか。
顔立ちだけならキリッとしている妹さん(?)とは対照的に、犬顔でほわーんとした印象の彼女。
だけど口調は結構ビシビシ系で、こちらはこちらでギャップのあるタイプのようだった。
「えーと・・・それで、どういったご用件で?」
「ああ、スミマセン。えっと、岡井さん家に伺ったんですが、入り口はこちらで?」
「いえ、ここは学生寮です」
そう答えると、お姉さん(仮)は、目を丸くして軽くため息をついた。
「すごいなぁ。学生のうちからこんなとこ住んで、感覚狂っちゃわない?」
「えっと・・・」
「やっぱりお金持ちさんは寮って施設の捉え方も違うんかな、すごい考えやな」
おお、なかなか、突っ込みの厳しい・・・。
私はともかく、気の強いタイプとかち合ってしまったら、ちょっと大変な事になるんじゃないだろうか。例えば・・・
「えりかちゃん、なにしてんの?」
「おお、噂をすれば!」
「噂?何、舞の話?なんでよ。てか何?お客さん?」
悪い予感というのは当たるもので、眉間に皺を寄せながら入ってきたのは、わが寮随一の戦闘民族・エリートサ○ヤ人の舞様だった。
465 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:27:07.75 0
「えっとね、舞ちゃん・・・」
なるべく穏便に、と説明をしようとしたところ、背後から“ドゴゴゴゴゴ”と聞きなれない音が響き渡ってきた。
「うええ?」
「いえー、ドラムー!」
見れば、マサキちゃんは飾り棚を勝手に開け、中にある銅製の鈴を、どこからか取り出したドラムスティックでカンカンバチバチとやり始めていた。
「こら、何やってんの!」
「あー、まぁちゃんのドラムスティックだよ!」
「そんなん聞いてへんわ!」
――もう、なんなの、この人達・・・
私は半泣きで、舞ちゃんの様子を伺った。
「・・・あれ?あいか?」
意外なことに、舞ちゃんは特に怒っている様子はなかった。
それどころか、渦中の犬顔さんのところへ小走りで駆け寄っていく。
「あいか?あいかだよね?」
「おー、舞!久しぶりやね!」
466 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 17:28:20.80 0
今日はここまで
リクに関しましてレスを
なぜかどうしても見つけることができなかったのですが
サッカーネタを・・・と言っていただいた記憶がありますので
私自身がサッカーの知識が本当になく
シュート→一点入る ぐらいの認識で・・・題材にするのは難しいですが
お話の中に組み込ませていただきたいと思います
あと若執事さんと愛理ちゃんネタの件
例によって若執事さんが一人ではしゃいだりへこんだり胃がキリキリする感じのお話になると思いますが少し妄想してみますね
>>436 舞様選択の内容次第ではどうなるかわからないんだよ舞様
>>444 少年作者さん乙です!
熊井ちゃんの傍若無人っぷり・・・そのスジの方々にはきっとご褒美になるのでしょうけれど
少年はそのすじではないというか舞様限定というか
とにもかくにもご愁傷様でした・・・少年よたくましく生きるがいい
きっと熊井ちゃんご自身に人間関係の青春ぽい悩みが訪れれば少しは少年の溜飲も下がるのでしょうけれど
いかんせん周りがバタバタ振り回されるだけで本人は木津かなそうなところがなんともw
少年相手だと舞様もびっくりな女王様になってしまう熊井ちゃん大変面白かったです!
なかさきちゃんと少年のあいだに未来はあるのでしょうか・・・カリスマ友情なんとかさんが絡んでしまってはバッドエンドしか思い浮かばないw
>>453 激変!といいたいところですが
ちしゃととかちなみちゃんとかさほど変わってないw
個人的にすっごく変わった印象のあるあいりんもこう比べると面影バッチリ残ってますねー
やっぱりちびっ子の頃から美少女になる事を見越しているんですね・・・つんくちゃんすごい!
467 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 19:26:45.89 O
作者さん乙です
これはまた読めない展開ですねえ何と言いましても関係が予想できません
続きが楽しみです
サッカーネタは難しいとの事ですがその気になられましたらで結構ですので
宜しくお願い致します
468 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 19:47:24.47 O
久しぶりのえりかさん
まさかまだ寮長を務められていましたとは
不思議ちゃんへの対処ですか正軍団長さんならできそうですね
469 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 21:26:51.86 O
作者さんおつであります♪
470 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 22:26:09.24 0
梅さんのてへぺろ!
471 :
名無し募集中。。。:2012/06/27(水) 23:59:34.09 O
お嬢様今晩は
472 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 01:57:25.83 0
お嬢様お休みなさい
473 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 01:57:56.79 O
お嬢様おやすみなさいませ
474 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 07:16:24.98 0
お嬢様いってまいります
475 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 11:47:58.04 O
早弁だかんな
476 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 14:11:42.95 O
お三時までまだ間がありますね
477 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 16:57:44.65 0
120625 「モーニング娘。道重さゆみの今夜もうさちゃんピース」
「もしも、さゆみん」のコーナー その1
从*・ 。.・)<【もしも、ゾンビになったら、ハロプロメンバーの誰の太ももに
かぶりつきたいですか?】
从*・ 。.・)<んー〜っと〜、そうですね、まぁ、いっぱいいるんですけど〜。
モーニング娘。の中だと、3人いて。絞れないので3人発表します。
えっと、佐藤優樹ちゃん、田中れいなちゃん、譜久村聖ちゃんです。
あの、ま、フクちゃんは、もうほんとに飛び抜けてなんですよ。
やっぱり、あの、ま、皆さんもね、ご存知の通り、あの、高1とは
思えないボディを、お持ちでらっしゃるんですけど。あの、すごい、
何だろうなぁ、触りたくもなるし、・・・あの(笑)、これ以上は
言えないんですけど(笑)、だから(笑)、何か、すごい綺麗な
肌してるから、すごい良いなぁって思うのと、あとはやっぱり、
そのモチモチしてるっていうのもそうなんですけど、何か私、
れいなとフクちゃんってやっぱり色が白いじゃないですか。
やっぱり色が白いと、やっぱすごい綺麗だなぁって思うし、
何かすごい、私の中では色が白い人が魅力的なので、
その2人だし、あとれいなもほんとに体に傷がないんですよ。
(ス〜)すごいほんとに綺麗だなぁって思うので、好きだなぁって
思うのと、佐藤優樹ちゃんに関しては、別に色はそんな
色白ってほどではないんですけど、何かぁ、あ、前も言ったかも
しれないんですけど、やっぱりちょっと、中1、なわりに、
大人になってきてる、っていう、あの(笑)、体つきが、さゆみは
ちょっと好きなんですよ♪アハハハハ♪なので、あの〜、
いいかなぁって、その3人かなぁって思いますね。
478 :
エレコマニア・マリオJ 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【Dmorningcoffee1328364090003833】 【東電 79.6 %】 :2012/06/28(木) 18:34:01.96 P BE:5736252-PLT(12001)
チン師匠乙です
久しぶりにえりかさんが現れたと思ったら
相変わらずのヘタレぶりな様でw
しかし舞様とみっつぃ〜とまーちゃん…
今後の展開が予測不可能ですわ
479 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 20:46:59.96 0
480 :
名無飼育さん:2012/06/28(木) 21:21:41.81 0
ミッツさんとまーちゃんを組ませるとはすごい考えやな!
481 :
名無し募集中。。。:2012/06/28(木) 22:59:25.04 O
おやすみなさいませお嬢様
482 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 00:23:51.47 0
はいおやすみなさい
483 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 02:17:27.02 O
うむ
484 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 04:23:37.24 0
お嬢様ってたしか放送部に入ってたと記憶してるが
生徒会に入った今でも放送部やってるのかね?
485 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 07:16:41.51 0
お嬢様いってまいります
486 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 12:01:25.52 O
お昼
487 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 15:27:02.82 O
そしておやつ
488 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 16:01:50.69 0
今日だっけ選択
489 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 18:15:17.55 O
何の選択なんだね
490 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 20:10:04.60 0
491 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 21:24:44.21 O
おやすみなさいませお嬢様
492 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 21:52:44.24 0
こんばんは作者です
遅くなってすみません
仕事長引いてました
ぎりぎりになってしまい申し訳ないですが
22:10ぐらいから始められそうです
本日ご参加いただける方がいれば・・・いかがでしょう
また来ます!
493 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 21:56:19.73 0
参加します!
494 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 22:13:03.63 0
>>493 レスポンスありがとうございます!
それでは最初の選択から開始しますのでよろしくお願いします
途中参加もぜひ!今回はただのエロで
さくさくやってきます
495 :
名無し募集中。。。:2012/06/29(金) 23:32:53.93 O
お嬢様今晩は
496 :
名無し募集中。。。:
お嬢様お先に寝ませていただきます