「憚りながら」（後藤忠政著）を読んでみた

ヤクザの親分の自伝である
現在は引退し、得度したということでこの本では過去の自分を懺悔するのかと思いきや全く違っていた
タイトルに反して憚ること無く極道という生き方に基づいた過去の行為を全て正当化している
さらに勢い余ったか現代社会や政治経済まで語ってしまっている

個人がどのような生き方をするかは勝手な判断であるし、極道という生き方には傾聴に値する魅力的な考え方もある
だが、どんなに立派な人生哲学を語った所で、違法行為を行い、それに対して「俺に是非を説くな」と開き直っている時点で何の説得力も持たない
また、伊丹十三襲撃事件など子分がやった犯罪を「下が勝手にやったことだから知らん」で済ませているのは無責任極まりない

ただ、あまり表に出ない裏社会のアレコレを当事者が明け透けに語っているところは野次馬的な意味で面白かった
警察、マスコミ、バブル、創価学会、金、笹川良一、山一抗争、野村秋介・・・

私たちはアウトローな人に対して魅力を感じる傾向にある
巨大な権力に歯向かって行く様は見ていて爽快感があるし、自らの生き様に対する誇りを持っている姿は輝いて見える
しかし、本書にそのようなポジティブな印象を持たなかったのは何故だろうか
それは極道的な生き方に対する誇り「しか」感じられなかったからだろう
矛盾するようではあるが、誇りと共に疚しさや後ろめたさみたいなものも自覚しておいて欲しいと言うファンの（勝手な）理想のアウトロー像から外れている
アウトローは好きだが、当事者本人がアウトローを全肯定するのはなんだか納得行かないそんな微妙なファン心理なのである

はい

今日森でおしっこした
まで読んだ

暴力団員はミンチにしてハマチのエサにすべき

死が怖かった小便だよﾜﾗ

俺はこの「読んでみた」シリーズスレが好きだよ
1の論評はいつも面白い

>>6
ありがとうございます
ありがとうございます

保全

う〜む・・

だな
そういう「自慢」の陰には何人の人が苦しみを味わっていたか・・・
そこの考えが及ばないのに得度したといわれても・・・
そんな感じはする

ほほう

徳永英明の歌みたいなタイトル

徳永英明の歌みたいなタイトル

「輝きながら・・」の徳永英明はあまりに情緒不安定すぎる
ttp://blog.livedoor.jp/kaiko80s/archives/3192768.html

まあヤクザってのは基本的にクズなんだけど
後藤忠政は極道の風上にもおけないクズ中のクズだよ
山口組の情報をCIAに渡した見返りに
アメリカの病院で肝臓移植優先して受ける権利もらったんだから
なんで始末されないのか不思議なくらい

肝臓移植に関しても書いてあったけど、肝心の部分はぼかしてたな
「日米両国でたくさんの人たちが汗をかいてくれたおかげだ」としか言えないな」とごまかしてた

版元はどこですか

出版社: 宝島社 (2010/5/15)

自分も最近たまたま山本次郎っていう元山口組直参組長の本読んだんだけど
喧嘩で人を刺して死なせた事とか浮気した彼女の顔に硫酸かけたこととか
「相手がそれ相応の事をやったんだから」って
自分がやったことについてはまったく反省してない
生まれつき反省する能力が無い人間がヤクザになるんだろうなと思ったね

うむ

だね

ですね！

だな