「劇画ヒットラー」(水木しげる著)を読んでみた

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1 【中国電 %】
ヒットラーの半生を描いた伝記漫画である
帯に「希代の英雄でも狂気の独裁者でもない――水木しげるが見たヒットラーとは?」と書かれているが
その答えは「妖怪ヒットラーおじさん」だったようだ
妖怪と言っても特殊な能力を使えるわけではない、少し変で迷惑で端から観てる分にはユーモラスなねずみ男である
水木しげるの淡々としたタッチの画とユーモアの影響で作品全体にはどこか「まぬけさ」が漂っている
作者の思想も無く、特に力を入れて描かれた山場も無く、ただただヒットラーの半生を史実に基づいて描いている
そこには稀代の大量虐殺独裁者と言う怪物性は無い
ヒットラーの伝記といえば冴えない浮浪者時代から総統に就くまでに権力欲やユダヤ人憎悪などにより
徐々に狂気を帯び始め、物語の後半に進むに従ってヒットラーが人から悪魔に変わっていくような様がよく描かれる
しかし、この漫画ではヒットラーは最初から最後まで同じトーンで「ヒットラーおじさん」なのが面白い
戦争を体験しながらもヒットラーに対してこれほどまでにニュートラルで軽やかな視点を持てるのは水木しげる以外にいないだろう

あとがきより
「やたら右手を上げて戦争には勝っていたが、無理な戦争だったとみえて最後は自決だった。人間あまり無理をしちゃあいかんネ。」
2名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:02:53.49 0
水木らしいや
3名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:08:14.81 0
戦争ものも本当は反戦がどうのこうのじゃなくて描きたいから描いてるだけなのにインタビュアーが毎回反戦メッセージみたいなのを求める
けど水木先生は毎回「いや、戦艦とか描くの好きだし」みたいな答えするからさすがだと思うw
4名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:09:02.28 0
戦争でひどい目に遭ってるわりには兵器大好きだよなあの人
5名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:10:07.52 0
だいたい昔戦争に行った人は自慢してたもんだ
6名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:11:03.94 0
ハロプロのヒットラーおじさん事件を思い出した
7 【中国電 %】 :2011/09/18(日) 09:12:14.35 0
りょうかくはもしかしたらこの漫画を読んであんな企画を思いついたのかも知れない
8名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:12:36.32 0
今だに自分の関連する本が店頭に並んでると嬉しくて買い占めそうになるってのがすばらしいw
9名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:13:44.22 0
水木自体が妖怪
10名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:14:11.59 0
blogでやれ
11名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:14:16.13 0
水木しげるの人物ものはどれもおもしろいよ
12名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:27:52.55 0
一昔前の外人が抱いていた日本人像は水木が描いたメガネ出っ歯のサラリーマン
13名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:31:00.47 0
いいね面白そう
よみたい
14名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:33:10.85 0
こないだの吉田豪のユーストで水木しげるが爆撃で腕を失ったことになってるけど
実は脱走して捕まって戦友怒らせて腕切られたって言ってた
15名無し募集中。。。:2011/09/18(日) 09:34:56.81 0
ほんとなのか?w
16名無し募集中。。。
脱走兵なら銃殺されたはず