リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第57話
1 :
名無し募集中。。。:
<よくわかる!? リゾナントスレの世界観図説>
リゾナンター派(多数派)─┬─ダークネスと闘う超能力少女たちだよ派(鉄板路線派)
│ ├ダークネスは悪の組織の名前だよ派(暗闇=敵だよ派)
│ │ └ラスボスの名前でもあるよ派(ダクネチュ様派)
│ ├実は前身となる正義の組織があったんだよ派(OGメンはかつての味方だよ派)
│ │ ├方針転換して悪の組織になったので新組織を立ち上げたよ派(見解の相違派)
│ │ └組織はつぶされ現メン(の一部)が生き残ったんだよ派(正義の組織再興派)
│ └前身はなく愛ちゃんが一から始めたんだよ派(OGメンは最初から敵だよ派)
│ ├最初に見つけた仲間はれいなだよ派(同居人優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキさんだよ派(娘。加入順優先派)
│ ├最初に見つけた仲間はガキれな以外の子だよ派(基本にとらわれないよ派)
│ └愛ちゃんは美少女コレクターだよ派(百合愛好派)
│
├─モーニング娘。をやりつつ敵と闘うよ派(鉄板路線派「かなしみ戦隊」系)
│
├─政府直属の能力者集団だよ派(独自路線派「共鳴者」系)
│
└─その他(各種独自路線派)
リゾナンダー派(少数派)─┬─戦隊モノのヒーローなんだよ派(特撮愛好派)
│ ├各自のイメージカラーが個人の戦隊カラーになってるよ派(LLはどうなったの派)
│ └リゾナンカーとセットで使いたいよ派(とことん特撮派)
│
├─スレが始まった時はこっちだったんだよ派(原理主義)
│
└─その他(各種独自路線派)
“ター”でも“ダー”でもどっちでも派(穏健派) ─┬─面白ければなんでもいいよ派(内容重視派)
│
└─シリアスとギャグで使い分けるよ派(こだわり作者派)
【初代まとめサイトで投稿日順に読む裏技】
まとめサイトの[検索]で「(1)」とか指定すると、第1話(1スレ目)の作品が投稿日順に並びます(降順)
(投稿日=まとめサイト掲載日時であり、スレ投下日時ではありません)
ただし、次回予告についてはシングルの順序と合わせるために
順番に並ぶように投稿日をいじってあるのでこの限りではありません
このスレに初めて来たから様子がわかんないよ、って人にはイイかも
※時々検索結果に違うスレの作品が混じりますが、本文中に張ったリンク(例:(1)123)を拾ってしまうためです
【まとめサイトVer.2で投稿日順に読むには】
タグでスレごと(第○話)の作品群を見ることができます。
登録日の順になっているのでそこからたどっていけばおk
【代理投稿を依頼するときのお願い】
したらば掲示板のアク禁スレに作品を上げるときは対処方法の指示も書いてください
例えば
・規制食らったので転載してほしい
・レス数多いから掲載を手伝ってほしい
など
転載する人は必ず投下する旨をアク禁スレに宣言していってください
(投下かぶり防止のため。宣言が同タイミングなこともあるのでリロード&しばらく待つのも大事)
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するやよ
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
作品投稿の際、10レスを越える場合は連続投稿規制(バイバイさるさん)がかかるので注意。
それから1レス当たり最大32行までしか入らないのでそれも注意。
ttp://resonant.pockydiary.net/file/template/r_coming.jpg 君の作品を待ってる
<※初めてスレを訪れた方へ>
お勧めの作品やわからない用語については遠慮なく質問してみてください
スレに何人もいるであろう「生き字引」が24時間以内に答えてくれるでしょう(多分)
9 :
名無し募集中。。。:2011/06/12(日) 22:22:43.61 0
おつかナンター
10 :
名無し募集中。。。:2011/06/12(日) 22:23:05.03 0
乙!
>>980まで行ったら立てるとかそういうルールはないほうがいいのかな
11 :
名無し募集中。。。:2011/06/12(日) 22:28:45.58 O
乙です
12 :
名無し募集中。。。:2011/06/12(日) 22:36:58.24 0
おつダヨ ワタシモ
「どうして、気がつかなかったんだろう。 」
これでスレ立てようとオモテタよ チョト帰りがおそかたよ ちゅごく遠いよ
…ホントは埼玉ダヨ
13 :
名無し募集中。。。:2011/06/12(日) 22:38:09.97 0
♪スレ立て乙です
14 :
名無し募集中。。。:2011/06/12(日) 23:43:46.96 O
从*` ヮ´)<転んだままじゃ、いれないったい!
立つっちゃん!スレ立て乙っちゃん♪ニヒヒ
15 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 00:21:20.53 0
今宵最後の揚げ
16 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 02:19:55.98 O
スレ立て早々落とすようなことはしない。
それが深夜のホゼナンター。
17 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 04:16:35.02 0
ノlc| ・e・)o‘ _l‘)9|‘_ゝ‘)*´ー´リ*´◇.`)<はいここなのだ 今日はこの人達のお手伝いなのだ
ダクネチュ)<なんぞ?…こやつ等は例の かんぶぅ;)<何奴!気をつけて下さいダークネス様
ノlc| ・e・)<あ〜今月忙しいのでちょっとつれてきました あぁ な〜に帰す時には
パパッと記憶をデリートしておきますんで その辺はご心配なく〜〜
ダクネチュ)<そ そうか…なら お願いしちゃおうかな・・・ ノ|c|`・e・)|<やっちゃって〜〜
ノノ刀e _l‘)9|‘_ゝ‘)*´ー´リ*´◇.`)ゞ<頑張ります!!先輩!!!!
ノリ*´ー´リ<《テキパキ》幹部さんここは終わりましたよ《テキパキ》あ・・その仕事も完了です
かんぶぅ;)<わ 私の出る幕が…な…い……あうあう
ノノ刀e _l‘)<《ゆっさ ゆっさ》 ノlc| ;e;)<うッ……うう………う…
从*´◇.`)<《ズタバタ!》カマキリッ!!《ズタバタ!》チョウチョ!! ダクネチ;)<ビクッ!
||9|‘_ゝ‘)<《#★K$%☆Yё&》 ダクネチュ)んぶぅ)c| ×e×)<???
-ダクネチュ)んぶぅ) つe<)|<お願いだ もう帰ってくれ!!!-
从*´◇.`)<新スレおめでとうなんだろうね。
18 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 05:25:42.19 O
久々きたがダークネチュ様健在で安心した
19 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 07:01:45.30 0
ダクネチュ様の一番のお気に入りはフクちゃんなんだろうな
20 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 07:17:28.99 0
ゆっさゆっさってw
21 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 08:04:08.32 0
ダクネチュ様おつ
22 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 09:13:48.26 O
ダクネチュさんはスレの看板になったね。
俗に出オチとも言う。
23 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 10:14:15.85 O
重さんと小春の誕生日が1ヶ月後になったわけだけど
思えば小春ってもう19…?
24 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 12:47:06.62 0
そんなになるんか
25 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 13:58:27.18 0
´ー´これ使うのは危険
26 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 14:34:46.18 0
いつのまにか
次スレになってた
前スレのラスト10ぐらいってどういう流れになってた?
27 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 15:27:43.57 0
家のパソじゃないから正確にはわからんが前半の作品をまとめた人がいたり
次スレ立てた方がよくねと話してたり
28 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 15:43:09.14 0
あり
29 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 17:21:52.77 0
暑いよ
30 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 18:36:54.75 0
心頭滅却すれば
火もまた涼し
31 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 18:43:36.14 0
フクちゃんに焼かれちゃえばいいんだろうね
32 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 20:47:09.03 0
熱いよ
33 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 21:08:44.43 O
今日は涼しいよこっち。
リゾナントは自家発電してくれる子達がいるから
電気代とか助かってるんじゃなかろうか。
34 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 21:17:08.13 0
冬は暖房いらずだな
35 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 22:53:39.58 0
リンリンどうしてるかなぁ
36 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 23:47:06.15 0
免許を取ったりコスプレしたり
37 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 23:53:44.51 0
38 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 23:55:05.36 0
『あなたの正義はどちらかしら』
* * * * * * * * * *
「相も変わらずの役者ぶりね」
「それは私?それともユダ役の彼女かしら」
「ユダ、か…史上最大の裏切り者にして最高の功労者」
「彼女は全てを理解したうえでこの役に挑んでいる。無比なる勇者だわ」
「肝心の救世主はどうなの」
「ヴィア・ドロローサの途中ね」
「そしてヒロインは何も知らず、か」
「ただじっと、ユダの接吻を待ち続けているでしょう。その時には全てが手遅れだとも気付かずに」
漆黒の海に降る、黒翼の欠片。
「ところで、あなたはどうして知っているのかしらね」
「さぁ…うわさには敏感みたい。昔からね」
黒は黒に溶け、その笑みが海に映ることは無い。
39 :
名無し募集中。。。:2011/06/13(月) 23:57:26.97 0
* * * *
「私、吉澤さんのそういうとこ好きですよ」
愛の背中を飲み込んだ扉を見つめたまま、里沙は呟いた。
「吉澤さんは昔から見下すふりはしても、礼節は守りますよね」
「なんの話だよ」
「あなたは愛ちゃんのことを一度も番号で呼ばなかった」
振り返った里沙の笑みに先程までの殺気は感じられなくなっていた。それは閉じていた鍵穴にぴたりとはまり、封じたはずの記憶を呼び起こす。
「別に意識したことは無いけど、お前が言うんならそうなんだろ」
里沙からの報告書に記されている名前で覚えていた、ただそれだけのこと。
感情を揺らされる事由でも何でも無い。それなのに。
「闇に生きて、闇を誇りとしているはずなのに、どうしてか心まで闇に染められていない。意外にダークネスの人たちってそういう人多いですよね」
甦る記憶と重なる眼前の屈託の無い頬笑みに、親しみに似た感情を覚えた。
里沙がゆっくりと足を踏み出す。
「ずっと思っていたんです。案外みんな情に厚い人たちなんだなって」
ありえない。ありえない。こいつは俺たちを裏切ったのだ。恩人のなつみにあろうことか反旗を翻した反逆者。
取り戻せ。いくら近しい者とはいえ、なんという体たらく。取り戻せ。全てはなつみのために。
「特に…吉澤さん、あなたは本当に優しい」
声色が変わったのを認識したと同時に目に飛び込んできたのは、まぶしい銀だった。
40 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 00:00:04.41 0
* * * *
鋼で囲まれた空間を進む。
等間隔に埋め込まれた明かりが、その空間に刻まれた軌跡を浮かび上がらせる。
そこには四方八方限りなく、傷跡が散らばっていた。
破棄されずそのまま飼われていたのならば、自らもこのような創痕を残していたのかもしれないと思う。
人間と同等の思考能力を備えた装置として開発されたのは、おそらく自分だけだろう。思い出せば他の実験体は全て、単なる駒の一つとして生産されていた。
ただの破壊生物に痛覚等の神経感覚は暴力装置として何の意味も為さないどころか、障害にしかならないから。
それでも時に生物というものは理論を超えた行動をとる場合が少なくない。
五感は情報処理にしか用いられず、感情なんて装備されているはずもない。
そんな機械生物体が本能で感じる恐怖。この先に待っているのは地獄の耐久レースであり、自分がただの道具であるということを理解する。
誰にも知られず消えていく自分の存在を僅かでも遺したい。そんなはかない存在証明が、たったこの数十メートルに刻まれている。
歩みを進めるほどに聴こえる、亡き仲間の叫びをひとつひとつ心に記憶する。
もともと自分は人間よりも、どちらかといえば彼らに近いのだ。
これ以上の悲劇を生み出さぬためにも、この先にいる根源を絶たねばならない。
立ちはだかる鉄格子が、来客の訪れを待ち受けていたかのように開かれる。
路の終わりの道の先へ、愛は足を踏み入れた。
41 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 00:04:44.04 0
「お帰りなさい。久しぶりの我が家はどうかしら」
辿り着いた真っ白な空間。ここは実験体を闘技場へ送り出す最終ケージだろうか。
肌寒く感じるほどの冷気がどこからか流れ、一気に室内の気温を下げていた。
「といってもあなたはここに入るのは初めてでしょう。残念だけど培養施設はi914の破棄後、閉鎖されてしまったの。
まぁ子宮代わりだったガラスカプセルならどこかに残ってるとは思うけど」
真ん中に立つ、忌まわしき女。先程と同様の立体映像ではと勘ぐってはみたが、心の震えを感じられるところ偽物ではないらしい。
「とはいえ、ここも本来あなたが収監される予定だった場所。まぁ結局その計画もあなたも、露と消えてしまったのだけれど。それでもあなたはきちんと家に帰ってきたわ。
あのままここで生育されていたのならば、間違いなく至高の存在になっていたんだもの…それほどの資質をどのように自ら開発していったのかをついにこの身で確かめられる…なんて至福の時なのかしら」
ステップを踏むかのように軽やかに弾む両脚と、こぼれんばかりの笑みをたたえた顔、そして恐ろしいほどの純粋な狂気。
これほどまでに感情をあらわにしている姿を見たのは記憶に無い。
「全身全霊を注ぎ込んだ私の最高傑作だもの、期待値は優に超えてくるはず。その後どんなプロトタイプを創っても最終型には至らなかった…
やはりi914は初期から孤高の輝きを放っていたもの。他のがらくた共と比べるのは失礼だわ」
「一人楽しんでるとこ悪いけど、あたしはお前を殺しにきた。話なんか聞くつもりも無いし、それ以上喋らせるつもりも無いから」
同じ空間に居たくないとかいうレベルの話ではない。この世に存在していることが許せない。
能力増長の進捗度を測るために罪人を処刑の道具にさせられ、ケダモノと闘わされた日々を忘れたことなどありはしない。
あの時とは違う、今度は自らの意志で目の前の“罪人”に裁きを下すのだ。
狙いを定め、床を蹴りだそうとした瞬間だった。
「i914、事実誤認があるわ。あなたは私を殺しにここに来たのでは無い。あなたは私に招かれたのよ、私を殺すというミッションのために」
42 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 00:08:24.17 0
力を溜めた右足は床を蹴ること無く、地面にはり付いたまま身体中の筋肉が動きを止めた。
「もちろん目的はあなたの調査であって、死というのはその結果でしかないけれど」
先程と変わらぬ笑み、少し白桃色に色づいた狂気、束ねていた髪をほどく仕草。
こいつは何を言っている?
それは自分から命を捨てるということと同義ではないか。
自らの手を汚すこと無くうまい汁だけを吸い、欲望のために突き進む。
紺野あさ美という女はそういう輩であったはず。
先程までの清涼感は消え去り、汗が背中を伝っていくのがわかった。
「あら、あなた私の話は一切聞かないんでしょう。何を硬直しているの、さっさと私に能力を示して頂戴。そうしないと調査が進まないわ、ほら」
高笑いがきこえる。女は声を発していない。鳴っているのは心だ。室内に反響するほどのせせら笑いがあたりを包む。
着ていた白衣を広げ、無防備に佇む女。
憶えている、これは…いつかの自分…
白い壁、白い人、襲いかかってくる猛獣、身体中を這う管、泣き叫ぶ幼い少女。
―――あたしの名前は…あい、あれ、うえのなまえは?あたしのほんとのなまえ―――
「i914、全てを解放しなさい」
―――アイ キュウ イチ ヨン―――
「うああああああぁぁぁぁああああ!!!!!」
43 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 00:11:34.65 0
>>38-42 XOXO -Hug and Kiss- (4-a)
相変わらずのスローペースですが長い目で見て頂けると嬉しいです。
それでは失礼します。
44 :
XOXO:2011/06/14(火) 00:34:52.03 O
携帯から失礼します。
ミスを発見しました。
>>41の能力増長の進捗度を測るために罪人を処刑の道具にさせられ〜
ですが正しくは
能力増長の進捗度を測るために罪人を処刑する道具にさせられ〜
です。 申し訳ありません
45 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 00:48:47.85 0
少しダークな雰囲気もいいし登場人物同士の会話も洒脱だね
46 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 01:15:38.15 0
47 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 01:18:26.33 0
>>33 その子1回クーラーぶっ壊したことなかったっけ?w
覚え違いかも
>>43 急がなくていいよ
自分のペースで頑張れ
48 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 01:36:58.47 O
クーラー壊れてもノノ*^ー^)が扇風機になってくれるよ
49 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 07:06:19.84 O
朝のホゼナント
50 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 07:24:09.25 O
>>43 一番楽しみにしてるシリーズ更新きたああああああ
51 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 07:48:16.19 0
>>43 預言者?の謎めいた言葉が今後の展開に期待を持たせますな
次回の更新も待ってます
52 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 11:00:20.99 O
あぶない
53 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 12:16:51.61 0
ナイス
54 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 12:27:14.78 0
----------------------------------------
790 :ノリ*´ー´リ鞘師ちゃんの使い ◆/AIERIn.cQ :2011/02/08(火) 03:27:46.92 0
早く決めてくれよAA使ってアンチ活動するんだから
----------------------------------------
55 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 13:24:53.70 0
>>48 間違って傷共有のほう使われちゃうに
1000リゾット
56 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 14:35:50.35 0
えづきの共有
俺の一番好きな作品
57 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 16:08:43.77 0
短編好きか
58 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 16:44:29.88 0
急にカメを思い出して
ほろっとなる日々
59 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 17:14:29.58 O
短編ちゅうか超短編やんけw >えずきの共有
60 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 17:21:49.32 0
ほとんど保全レスに近いなw
作者もびっくりのチョイスだろう
61 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 17:25:44.94 O
>>58 よみうりランドのラヴ&ピースとか見てみ…
62 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 19:08:17.08 0
63 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 21:14:55.21 0
とりあえず上げ
64 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 21:16:13.00 0
65 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 21:46:33.50 0
テレポーター同士の対決だ
続けと願いをかけてみる
66 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 22:52:12.39 0
>>62 ようやく見れた
リーダーが拳銃を使うのは共鳴者テイストやね
もし気が向いたら他のメンバーの対決も
67 :
名無し募集中。。。:2011/06/14(火) 23:44:53.19 0
>>62 おおおすげえええええええ
続き見たすぎるんだけどwww
やっぱ絵の力って凄いね
68 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 00:20:38.66 O
69 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 01:23:18.18 0
70 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 02:11:30.82 0
おもしろい
せめて決着が付くとこまでかいてほしいな
71 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 06:33:12.73 O
72 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 08:12:55.89 0
>>62 真ん中の構図がイイな
瞬間移動が決まった瞬間を表現してるように思える
73 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 12:16:47.65 0
会議の準備をしながら上げておくよ
74 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 12:50:03.06 0
75 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 14:06:22.49 0
状況がよくわからん
76 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 14:20:51.77 0
ピグかw
77 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 14:57:37.35 0
アカウント持ってないからよくわかんないけど
ようはピグのアバター作ってAKBのコミュニティにあやちょが特攻かけたってことか?
78 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 15:15:52.41 0
>>62 テロルの愛ちゃんをほうふつとさせるバトルだ
79 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 19:03:27.83 0
狼も落ちにくくなったものだ
80 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 19:14:25.68 0
まあ助かるっちゃあ助かるけど
81 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 21:07:03.65 0
ほっ、ほっ、ほ〜ぜなんたぁ
82 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 22:59:12.06 O
今日はホゼナンター手薄だな
83 :
名無し募集中。。。:2011/06/15(水) 23:30:50.86 0
呼んだか
84 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 00:02:19.56 0
試験終わってやっとノベルゲーム始めたんですけど全然進みませんorz
攻略やヒントが載っているところはありますか?
85 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 00:08:17.41 0
86 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 00:11:38.98 0
ありがとうございます
ちょうどそれやってました
氷の心以外はまだないんですか?
87 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 00:54:29.34 0
既に読んでたらアレだけどまとめサイト Ver.2に旧バージョンが収められててリゾナントノベルの方には違う話がサウンドノベル化されてたかと
88 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 03:45:51.71 0
♪おはよん
89 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 05:11:33.76 0
早いなおい
90 :
86:2011/06/16(木) 06:06:57.14 O
>>87 ありがとうございます
また見てみたいと思います
91 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 08:30:00.36 0
今日も蒸し暑いぞ
92 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 09:58:30.55 0
93 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 12:28:07.93 O
なんだかんだでメンバーが
超能力の話や身体能力の話を
しだすと嬉しくなる、書き手としてもw
94 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 12:33:23.09 0
95 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 14:02:44.49 0
鈴を転がすような笑い方とはこのことか
96 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 16:53:48.16 0
雨宿り中の僕が上げておくよ
97 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 18:22:56.30 0
98 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 20:08:37.40 0
>>97 鞘師はかなり手加減しているがw
鈴木は致命傷を与えようと必死になってる様だな。
99 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 22:13:26.81 0
ほぜing
100 :
名無し募集中。。。:2011/06/16(木) 23:41:45.30 0
鞘師が見切ってるな
101 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 00:24:43.68 0
今FIVE STARSに生田、鞘師がゲストで出てるけど
KYキャラって居たことあったかな?
102 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 00:49:25.59 0
いいのか悪いのかわからないけどそんなタイミングで上げます
血的表現が出てきますので、苦手な方はお気をつけください
15分以上空いて更新がなかったらしたらば覗いてくださると嬉しいです
103 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 00:52:40.98 0
なんか嫌な予感がする。リゾナントで誰かが窓に切り取られた青空を見上げた時
病室にいた絵里の左手首から大量の血が噴き出していた。
絵里は右手で手首をきつく掴み、屋上へ向かって走った。理由はない。
ただ屋上だという直感だけが絵里を動かしていた。
104 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 00:59:19.19 0
「ちょっと、手首を切ったのはあなた?」
止まることのない鮮血が手を濡らす。お気に入りのパジャマは真っ赤に染まっていた。
「―――!」
「残念だけどね、この屋上では死ねないことになってるんだよ。経験者は語る、なんだから」
絵里はカッターナイフを片手に、同じく左手首から真っ赤な血を垂れ流す少女へ歩み寄る
「そのカッターちょうだい」
手首を掴んだまま左手を差し出した。きつく握っている所為で指先は紫色に変色している。
「…」
少女は答えない。答えないどころか血にまみれた左手首に押し当てていた。
左手首に鋭い痛みが走る。
「えぇ!?ちょっとさゆがいない時だけは絵里ちゃん勘弁してほしいんだけどなぁ」
絵里が言い終わるより早く、少女はゆっくりと
そして力を込めてカッターナイフを持った右手を引いた。
105 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 01:07:00.46 0
「――――――っ!!!!!」
ぱっくりと皮膚が引き裂かれるのを右手の下で確かに感じて、絵里は身体を震わせる。
流れ落ちる血液の量がみるみるうちに増えていく。
「…なんで」
「うぅぅ…」
「なんであなたの腕も切れてるんですか?」
「…あなたが痛みを感じない理由と、同じかな」
少女は一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐにそれは消えた。
「あなたは痛いんですか?」
「痛いよバカ」
痛いを通り越して熱さを感じていた。
目の前が揺らぐ。意識が朦朧とし、思考が鈍くなる。
でも、それだけじゃない。この子に近付いたときから『思考回路』が鈍くなっている気がする。
難しいことはわからないけど、絵里の直感がまたそう言っていた。
106 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 01:13:42.75 0
「あたしは痛くないんです」
「だろうね。ムカつくほど平気そうだもん」
「あたし、痛みを感じないんです。だから痛くもないし、悲しくもない。
あなたが今どんな気持ちでいるか全然わかんない」
少女は淡々と話し出す。表情ひとつ変えず、流れ落ちる血液を止めることもしない。
絵里は舌打ちしたい気分だった。土壇場の集中力には自信があったはずなのに。
それなのに今、目の前にいるこの子の気持ちが全く分からない。
死にたいの?傷つきたいの?見せ付けたいの?感じたいの?
「痛いですか?悲しいですか?…もうすぐ死んじゃいますね、あたしたち。…誰か会いたい人とかいるんですか?」
ふにゃり、と表情を崩した。笑ったように見えた。泣き出しそうにも見えた。
「あたしはいつだって痛くないし、悲しくない。だから誰の気持ちもわかんない。
…ふふふ。サイテーっちゃろ?やけん誰からも好かれん。誰からも愛されん。誰のこともわからんし、分かってくれん。
空気みたいっちゃろ?ここにおるのに、誰にも相手にされん。認められんとよ?気付いたら、そんな人間になっとった。」
あぁ。と、絵里はこの場に及んで微笑んだ。
鈍っていたはずの思考回路がゆっくりと動き出す。
助けられてばかりいる絵里が、この少女を助けてあげられるような気がした。
107 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 01:18:38.82 0
「ごめんなさい、巻き込んでしまって」
少女がペタリと座り込む。絵里は座っていることも出来ず、血液にまみれたコンクリートにゆっくりと身体を預けた。
空が、蒼い。
「巻き込まれた覚えないし。あなたの自殺に、巻き込まれたくもないし。
…それに言ったよね。この屋上では、死ねない、って」
あの日も、こんなに透き通るような綺麗な青空だった。
そして絵里を助けてくれた人は、状況とは不釣合いに優しい顔をしていた。
あなたがつけたその傷が、生きてる証。絵里の手首に付く傷があなたがここにいるっていう証拠。
絵里が助けてあげる。あたなを認めてあげる。
心から信頼できて、いつでも会いたくなるようなそんな人になってあげる。
それから…
優しくて涙もろくてたまに叱ってくれて甘やかせてくれて強くて元気をもらえて気がつかえて
ぎゅって抱きしめてくれてお腹が痛くなるくらい笑わせてくれる、そんな人たちに出会わせてあげる。
108 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 01:22:33.98 0
絵里は震える指先を少女に伸ばした。
「あなたの名前は?」
「…衣梨奈、です」
「奇遇だね。絵里の名前はね、絵里っていうの」
「ふふふ…一文字違いですね」
「衣梨奈ちゃんはね、目が覚めたらきっと一番にお説教だよ」
少女の意識が途絶えた。
絵里は叫ぶ。
愛ちゃん!衣梨奈ちゃんを助けてっ…
刹那、二人は光の粒になった。
109 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 01:25:38.24 0
>>103-108『――― Erina』
勝手に9期。KYキャラを生かすのは難しいですねorz
設定は、空気読めない・空気読まない・空気読まさない。そんな感じです
空気読めないのは、無痛で無感だから、読まないのは…読まさないのは…なんとなく繋がっていると思ってくださればこれ幸い
現実には絡まない二人を絡められるのもこのスレのいいところですねw
110 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 02:02:17.60 0
やばい素晴らしい!
空気読めないのをそっちに持っていくか!
闇の背負わせ方…とでも言えばいいのか、そういったものがすごく自然で感情移入しやすい
作者さんうまいわ
111 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 06:57:11.71 0
読む前の上げ
112 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 07:56:06.03 0
>>109 乙です
生田さんの無痛覚者ゆえの悲しみがカメを通して判ったような気がする
…もしも鈴木さんや譜久村さんの生い立ちの話も書かれた作者さんだったら鞘師さんのもお願いしたい
113 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 08:28:42.03 0
もしもカップリング分類するならえりえりになるんだろうかw
我々の目に入ることは無いだろう二人の関係性が各々の設定と相まって面白かった
114 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 11:53:27.63 0
ひるりぞ
115 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 14:08:49.51 0
え?”痛みを感じないだけ”の能力者?なの?
116 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 15:15:55.05 O
>>109 いい組み合わせだなあ
能力的にもおもしろい組み合わせだし
作者さんの言うように現実にはない2人の組み合わせってのもおもしろい
117 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 15:25:12.21 0
能力者というより体質みたいな感じに捉えてる
118 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 15:27:24.06 0
イクちゃんの能力もキャラも
なかなかこれってのが決まらないなぁ
性格も明るいとこと暗いとこがドリフのセットみたくくるくる入れ替わるし
よくわからん
119 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 16:03:54.03 O
以前から悩んでるアピールを繰り返してるけど同じ人?
どうしてほしいの?w
120 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 17:46:13.83 0
ホゼナンターが通りますよ
121 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 18:44:17.62 O
ついにガキさんがぬんを発動@ガキさんブログ
122 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 19:22:22.66 0
俺もリアルに「ぬぅん」を発動したと思って興奮してしまったw
123 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 20:38:03.16 O
昨日は田中さんが魔法を1年に10回使いたい話があったぬん♪
124 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 21:54:50.57 O
その作品は覚えてないな
なんだっけ?
125 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 22:02:01.87 O
たしか田中っち本人のブログの話かと
126 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 22:08:51.50 O
それが昔の作品とリンクしてるって意味じゃないの?
その流れのレスなのかと思っちまった
127 :
名無し募集中。。。:2011/06/17(金) 23:31:55.23 0
ちょいと早いけど保全
128 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 00:29:14.55 0
>>109 リアルでは亀と生田の絡みなんて絶対ないのに物語見ると違和感ないねw
129 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 00:44:24.93 O
>>109 遅くなったけどなんともいい組み合わせだなぁ
ここでしか出来ないCPは今までにもたくさんあったけどその中でも夢の共演だ
他作品とのリゾナント具合も絶妙
130 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 01:41:30.98 O
131 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 02:38:21.72 0
>>62 ふとおもったことだけど
おぱんつについて誰も語らないとは
なかなかに紳士
高橋からの短いメール「サユは××におる!」
道重の携帯にも届いたそのメールはすぐに消去された
★ ★ ★ ★ ★ ★
道重の声が聴こえた―それは4日ぶりのこと
(サユが呼んでる)
一刻も早く道重のもとへと行かなくては、そんな思いが高橋の脚をもつれさせた
・・・勢いよく階段で転んだのだ
「愛ちゃん、大丈夫?れいな先行くけん」
転んだ高橋の上を跳んで一階へと華麗に着地を決めた
一階に降りたったれいなの前に影。それはすでにコートを羽織って待ち構えていた雅であった
「さあ行きましょう!高橋さん、大丈夫ですか?時間無いですよ」
雅は私も行くことがさも当然といった表情で力強く言う
「ミヤ、何してると?行く気かいな?遊びじゃないとよ」
「わかってますよ!でも私にも行く権利はあると思います。だってあの子がいるかもしれないから」
光井の手を頼りにして立ちあがった高橋が階段の上から雅の曇りない瞳をみて確信込めて言った
「れいな止めても無駄だと思う。連れていこう
ただこれだけは言っておくから、雅ちゃん、安全は保証しない。自分の身は自分で守るんだよ」
雅はコクンと頷き唾を呑み込んだ
「そんじゃみんな裏の駐車場に行って」
「ま、まさか、愛ちゃんリゾナントカー使う」
「ちょうど五人だからいいじゃん」
高橋はキッチンにおかれた鍵を手に取ったのを見て、三人は慌てて後ろに乗りこんだ
否応なしに雅は助手席に乗り込むことになる。何も言わずに後ろの三人はしっかりシートベルトを装着
「行くよ!」
ドォルゥゥゥゥゥ・・・ドヒュン
「た、高橋さん、速すぎますよ」
「アヒャヒャヒャ、この風、この景色最高!アヒャヒャヒャ!」
133 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:32:35.83 0
★ ★ ★ ★ ★ ★
「そんじゃ行くぞ。マルシェもたまには付いてこいよ。あんな暗いとこばかりいると体が錆びるぞ」
ダークネス本部におかれた物質転送装置(専ら移動に使われている)が置かれた部屋へと向かいながら吉澤が声をかける
「部署が部署だがな、体動かさないといざというときに動けないぞ。走っているのか?元ランナーのマルシェ?」
「・・・それなりにはしていますよ。それにいざというときの方法も考えていますから」
「ってまた例の『エネルギー産生』か?俺には難しくてわかんねえ能力だよな、お前の『原子合成』ってのは」
吉澤はあいまいに笑う
吉澤が警備している下級構成員にふざけて敬礼をして、入室パスワードを入力する
マルシェは吉澤に敬礼をされて慌てて敬礼を返す構成員の姿を見てクスッと笑っている
「何笑ってるんだよ。コミュニケーションだよ」なんて言いながら二人は部屋に入っていった
「それでは吉澤さん、いってらっしゃいませ」
「あ?お前も行くんだよ。気分転換だ。」
そう言って吉澤はマルシェの白衣の袖を掴み無理やり装置の中へと引っ張る
「ちょっと引っ張らないでくださ」
マルシェが言い終わる前に二人は異空間へと移動していた
「ちょっと危ないですよ、吉澤さん」
マルシェが珍しく本気で怒っている
「私まだしっかりと領域の中に入っていなかったんですから!知っているでしょ、この機械が危険だって!」
「いや、てっきりもういいだろと思っちまったからさ。悪い悪い、いいじゃねえか五体満足なんだからよ」
マルシェの言う危険―それは転送装置の狭間では空間が『切断』されてしまうこと
かつて転送装置にしっかり入らないことで右半身だけが転送されてしまうという事故が起きたことがあった
「あくまでもクールに冷静に、それがオマエらしいんじゃねえのかよ?」
134 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:34:01.97 0
吉澤にそう言われてマルシェは少し冷静さを取り戻した
「ふぅ・・・書類溜まっているんですよ・・・ボスに怒られる・・・それで、どこいくんですか?」
「あれ?言っていなかったか?あいつのところだよ、ほら出口だ、いくぞ」
二人の目の前にスリットができ、吉澤はその中へと飛び込んだ
「ちょっ、まだ答え聞いていませんよ。待ってくださいよ」
マルシェもスリットの中に飛び込んだ
★ ★ ★ ★ ★ ★
「さあ、みんな着いたよ。降りた、降りた」
比較的乗り物酔いに強い光井、そして強がっているれいながゆっくりと車から降りた
それに対して雅は差し出してもらったビニール袋とお友達になっている
「ここ?」と本当なら酔いやすい亀はその城を見上げている
近くの駅まで新垣を迎えに行った高橋を除いた亀井達が着いたのは森の中の古城
蔦が生い茂り、石垣が積まれた城壁、さながら中世にでも来てしまったように錯覚してしまう
「ここっちゃろ、れーな、サユがいるのをビンビン感じると」
無意識ながられいなが拳を血管が浮き出るほど握りしめる
「しかし、雅ちゃん、本当に弱いんや。大丈夫?」
光井が心配そうに声をかけている横で亀井は「サユ〜サユ〜」と大切な親友の名前を呟いている
「キツいです。なんかいつもよりずっとキツい・・・ウッ・・・」
「…もしかして亀井さん?雅ちゃんに移したりしてへんですよね?」
「サュ…(ピタッと一瞬止まり)サユ〜サユ〜」
「…あれは黒っちゃね」
そこに近くの駅まで新垣達を迎えに行ったリゾナントカーが到着
「ガキさん送迎代はピンチャンポー宛でええよね?」
「ちょっと勝手に人のお店の名前宛で領収書切らない!そもそもタクシーじゃないんだから」
「…ガキさん、元気っちゃね。あれに乗ってきたのに」
ぐったりしているリンリン、久住、ジュンジュンの姿をみながられいなが力無く言う
135 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:35:09.19 0
「よし、みんな、揃ったね。サユの声、もちろん聴こえたよね?」
7人は頷き返し、なんとなく雅も頷く
「・・・え〜と、ここから先は何が起こるか分からん。だから・・・9人固まって行動する
お互い背後には十分注意し、何が起こっても決して慌てないこと!」
こうして9人は高橋とれいなを先頭として建物へと突入した
中は外見ほど荒れておらず、かつては富豪の財産だったのかシャンデリアや彫刻が置かれている
名前は知らないがどこかで見たことのあるような名画のレプリカも壁に掛けられている
壁のスイッチを押すと電気が点いたことから建物自体は大して古くないようだ
高橋とれいなが先頭、新垣がしんがりを務めながら一つ一つのドアを開けて、慎重に進んでいく
高そうな家具が放置された部屋、豪華な浴槽場、大きな広間・・・しかしそのどれにも人の気配はない
そうやって幾つもの扉を開けては中を捜索するという単調ながら気の抜けない作業を続けていった。
そしてついに、「!! ちょっと待ってください!」光井が次のドアを開けようとした高橋を制したのだ
「…開けたら何か黒い大きいものが飛びかかってきます・・・鋭い爪と大きな口・・・隆々とした腕・・・獣?」
高橋はリンリンに指示を出した
「リンリン、ドアを燃やして」
「了解了」
ポケットから飴を取り出し、リンリンは扉目掛けて投げつけた
緑色の炎に包まれ焼け落ちたドアの向こうには広がっていたのは、見た感じは普通の部屋
テーブルの上には皿がいくつか、その皿の上にはサラダが残っていて、カップも2つ置かれている
テーブルの傍には椅子が置かれ、その後ろのベッドの上には・・・黒髪を垂らして寝ている女の姿
「!! サユゥ!」
その姿を見た亀井が思わず飛び出した−光井の忠告を無視して
「あかん、亀井さん、行ってはあきません!!」
それを待ってたのだろう、部屋に飛び込んだ亀井に何かが飛びかかってきた
そいつは光井の視た通りの姿をしていた…
丸太ほどの太さの腕を持ち、全身は黒い毛皮に覆われ、口からは何でも噛み砕くであろう牙が生えていた
身長は決して小さくはない亀井よりも一回りも二回りも大きい熊だった
その大きな腕で亀井の頭を抑えつけ熊は地を震わすような叫びを放つ
「な、なにや、この熊、冬眠から覚めるにはまだ早いと!」
れいなはその熊の大きさと威圧感に圧倒され思わず後退りしてしまう
熊は8人を威嚇するようにもう一度吠え、その鋭い爪を持った右腕を亀井に振り下ろした
「エリ!」「カメ!」「亀井サン!」
誰より先に動いたのは白と黒の獣だった
ジュンジュンは自身より大きな熊目がけて体当たりをかました
突然だったのだろう、熊はパンダの体当たりをまともにくらい倒れ込んだ
その隙に高橋は亀井のもとに近寄り助け起こした
「早く起きてカメ、まだあの熊は起き上がってくるんだから!」
新垣が言う通り熊はゆっくりと起き上がった
ぶるぶると頭を揺らしている熊に対してジュンジュンが熊から仲間を守ろうと向き合い低い声で威嚇している
「なんや?あの熊?なんでここにおるんや?」
パンダと熊のまるでアニメのようなにらみ合いが光井の目の前で繰り広げられている
睨みあいから先に動いたのは熊の方であった。低い大声をあげて四本足で向かってくる
さすがの迫力にジュンジュン以外の8人は距離を取る。一方のジュンジュンは組み合おうと構えている
しかし熊は待ち構えるジュンジュンではなく逃げ惑うメンバーの方へと向かって行った
そんな熊の進路の先にいたのは―光井と雅だった。
熊は光井と雅を突き飛ばし、倒れ込んだ雅のコートを口にくわえ−そのまま逃げだした
「ミヤ!!」「逃がすカ」「リンリンも行きます」
れいな、ジュンジュン、リンリンが熊を追うため飛び出した
「こら、勝手な行動はしないっ…愛ちゃん、サユをよろしく。私も行くからあの三人じゃ不安なのよ」
そう言い新垣も後を追って駆けだした
137 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:37:38.70 0
★ ★ ★ ★ ★ ★
器用に雅を背中に乗せ熊は四足歩行で古城内を走り回る
熊は壁をものともせず突き破っていくので追いつくのがいっぱいいっぱいだ
「リンリン、あの熊に向かって炎撃つと!」
「無理デス!リンリンの炎、ここでは危険デス!それにスピード速くて当たらナイ」
階段を昇りながら新垣は走りながら仕込みロープの安全装置を外しながら考える
―ピアノ線は向かってくる相手には非常に有効だけど、こういった場面じゃ捕まえられない
だからってれいなやジュンジュンのスピードじゃ追いつけないし、リンリンは危険だ
―それなら
「みんな二手に分かれて!私とリンリンで追い込むから田中っちとジュンジュンは先に回って挟み打ちよ
この階の東の角部屋に追い込むからそこで張っていて!」
「わかった」「ガキさん、わかりました!」
リンリンの炎で進路を巧みに誘導された熊はれいなとジュンジュンが待ち構えている部屋へと追い込まれた
「はあはあ、さあ、大人しく、しな、さい」
走り疲れた新垣が肩で息をしながら熊へと近づいていく
その返事はNoだということは明白だった
なぜならば、新垣に向かって熊が飛びかかってきたのだから
「ウオッ」
本人自身は叫び声をあげながらも、ピアノ線が熊を捕捉した
ピアノ線が絡まった熊はタイル敷きの床に強く叩きつけられるようにして落ちた
「ガキさん、ナイスっちゃ!・・・あれ?ミヤはどこ行ったと?」
「本当デスネ、夏焼サンがいないデス」
キョロキョロとしながら飴を口に含もうとしたリンリンの目の前では熊はピアノ線を破頭ともがいている
「うっ、なんてバカ力なの!ヤバい、ピアノ線の限界!」
新垣の言う通りピアノ線は見事に引き裂かれた
そこに間髪いれずジュンジュンがっぷりよつに組み合った
「コイツ、強イ。なんてバカ力ダ」
しかし力では負けていられないとばかりに、ジュンジュンは熊を投げ飛ばす
138 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:38:43.67 0
壁に強く叩きつけられた熊だったが、それでもまだ立ち上がろうとする
「本当にタフっちゃね…野生の動物ってこんなに生命力強いとね…」
ゆっくりと立ち上がった熊は4人に向かって再び吠え、器用に後ろ脚だけで立ちあがった
「うわあ、大きい」
元々動物好きな新垣はその大きさに感動してしまった
「新垣サン、危ないデス!ファイヤー」
リンリンが飴を投げつけ熊を一瞬ひるませた
「ガキさん、今のうちに縛ってクダサイ!」
「あ、サンキュ、リンリン!」
新垣の袖からロープが熊へと向かって行く
熊は自分の身が危ないことを察知したのか逃げようと違う方向へと顔を向け、駆けだした
と、そこに
「おいおい、逃げんなよ、熊ちゃん」
新垣達の後ろから聴きおぼえのある低い声が聴こえ…次の瞬間、熊の胴体に光弾が直撃した
「このエネルギー弾って、確か」
「この光、見覚えあると!!吉澤ぁ」
れいな達が振り返ると吉澤が手を挙げて「よう、久しぶりだな」と声をかけてきた
「いったい何しに来たと!あれもお前らのもんか?マルシェの実験体の一つとか」
れいながもろに光弾をくらい倒れ込んだままの熊を指差しながら声を荒げた
れいなの後ろではリンリン、ジュンジュンがいつでも戦えるように戦闘配置についている
「まあ、あせんなって。今日はお前らと戦いに来たわけじゃねえんだから」
「そんな言葉信じラレルカ!」
139 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:40:05.17 0
「疑う気持ちはわかるんだけど、本当だよ」
吉澤の後ろから白衣姿のマルシェが出てきた
「マルシェ!」
「やあ、マメ、久しぶりだね。相変わらずリアクション大きいね」
新垣にマルシェは何となく微笑みを浮かべた
「それから、後ろの二人、そうやって緊張しなくてもいいよ、今日は本当にただ観察に来ただけ」
よく見ればマルシェの履いているのはただのサンダルだった
「でも、吉澤さん。やりすぎですよ」
「は?そうか?俺的には結構手加減したんだぜ、殺すわけにはいかねえんだろ?」
「当たり前です!!」
リゾナンター達を前にして吉澤、マルシェの二人は言い争いを始めた
「せっかくのレアものなんですから、もっと大切にしてくださいよ!」
「悪かったっていってるだろ」
「その言い方、反省していないのばれてますからね!」
「あ、あの〜」
新垣が言い争いが止みそうにないので無理やり割って入った
「私達に興味ないのでしたら何しに来たんでしょうか?」
相手が実力者ということもあり新垣は腰を低くして尋ねた
「ガキさん、そんな聴き方することないっちゃ!お前ら何しに来たと!」
「うるせえ、れいな!」
吉澤がれいな向けて光弾を放った
「な、何すると!さては、油断させておいて」
「いや、今のは田中ッチが悪いと思う」
「なんでっちゃ!」と思わずれいなは新垣を睨みつけたが、新垣は意図的に聴こえないふりをした
「・・・れいな、何回も言うけどさ、人の話を聞く耳持とうね」
マルシェがれいなに優しく諭した
140 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:41:08.78 0
「それで、いったい何の目的ダ!」
リンリンが吉澤に勇敢にも問いかけた
「ああ、あいつだよ、あいつ」
吉澤が指差したその先には倒れている熊の姿
「あれはオマエラの仲間なのか?」
「いや、違うよ。でも、興味あるから見に来たの」
マルシェが喜びを抑えきれないと言った表情で答える
「あの熊に?おまえら、一体何考えていると!」
「熊じゃない・・・」
「え?誰?」
新垣が突然飛び込んできた第三者の声に反応する
「わ、私です、雅です、あれは熊なんかじゃない・・・私の友達です」
声の主は隣の部屋からボロボロになったコートを羽織ってゆっくりと姿を現した雅であった
そう言っているうちに熊の体に変化が現れた
何でも砕くであろう太い腕は華奢な腕へと変化し、鋭い牙はチャーミングな犬歯へと姿を変えた
体を覆っていた黒い体毛は白い地肌によって取って代わられていく
鋭く輝いている目は相変わらずそのままだが、口や鼻はその『人物』のものへと戻っていく
「そう、『熊』じゃないよ、あれは」
マルシェはますます嬉しそうな表情で熊を眺めている
「あれは能力者だ、能力は『獣化』・・・だよな?マルシェ?」
「そうですよ〜私の大好きな『獣化』能力者なんですよ〜」
嬉しすぎてマルシェの表情は筆舌できないほど崩れている
そして完全に人の姿に戻った彼女に雅はいつものように慣れ親しんだ呼び名で彼女の名前を呼んだ
「熊井ちゃん!」と。 (続く)
141 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:43:07.52 0
>>132-140 「Vanish!U〜independent Girl〜」(7)でした
書き始めたのは去年の秋なので舞台設定は「冬」なのをご理解くださいw
さて、やっと隠していた「『り』ちゃん」が誰か明かせたけど…分かりにくかったかもしれないな…
予想を裏切るのが好きダカラ!ちなみによく知っている人にはわかるネタ織り込んでいますw
あと『Vanish!』ですでにこのキャラは登場していますから、「新キャラ」ではないです
設定は『i 901』として出ていたものを一部再利用させていただきました
http://www39.atwiki.jp/resonant/pages/175.html参照です
142 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 05:51:51.85 0
熊とのバトルは本来は緊迫してるんだろうがどっかコミカルだった(褒めてるつもり
『り』ちゃんはVanish!からの流れ的にあぁの最後の一人だと思ってたからこちらで勝手に間違えてた
143 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 09:35:12.00 0
今日は遅めのおはよん
144 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 11:47:25.09 0
>>141 乙
べりとかを知ってたらもっと楽しめる気がするが知らない自分でも面白かった
確信犯的な誤字も相変わらずで何よりw
145 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 12:16:10.40 0
自宅PCのホゼナントの能力が阻害されてる
近所に矢口が越してのか?
146 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 13:08:15.78 0
147 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 15:32:58.54 0
あらよっと
148 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 18:13:49.99 0
保らよっと
149 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 20:58:35.58 0
ほ〜ぜほぜほぜほぜなんたぁ
150 :
名無し募集中。。。:2011/06/18(土) 22:09:57.63 0
絶不調の僕が上げておくよ
151 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 00:01:27.52 O
仕事がうまくいかない・・・喫茶リゾナントで働きたい。
152 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 00:04:13.39 0
川*’ー’)<時給350円なら働かせてあげるやよ
153 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 00:31:44.98 0
Σ从*` ロ´)<まさかれいなの時給も!?
154 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 00:37:00.85 O
れいなはCDの現物支給です
155 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 00:56:35.75 0
从*・ 。.・)<れいなのバイト代はCD支給なの さゆが手伝うとメガうええおええ丼がもらえるの
156 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 01:15:29.95 0
れいなの給料のCDってやっぱりリゾナントブルーなんかね
157 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 01:24:19.88 0
ノリo´ゥ`リ<きらりちゃんのCDです!!
158 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 01:27:31.15 O
運命のいたずらでサインCDの1枚がれいなの手に渡ってしまったばかりに…
159 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 01:44:33.18 0
ノ|c| ・e・)<これはマズイ事になったのだ・・・
160 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 03:31:04.68 0
おやりぞ
161 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 08:44:51.08 0
おはよん
162 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 09:27:48.90 O
結局れいなはCDを手にウフフアハハしてたのかな、夜通し。
163 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 11:02:36.59 0
寝られんかったんか
164 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 12:28:42.93 O
今日は即売会の日
165 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 12:32:40.75 0
从*` ロ´)<きらりちゃんのサイン入りCDは一生の宝物たい
166 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 15:26:50.41 0
しょうがない上げておこう
167 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 15:44:38.75 O
最近はマッタリしてるねお店もc□~
平和ボケしてしまいそうだよ。
168 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 18:03:59.88 0
ホゼナント1丁!
169 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 19:11:26.61 0
「Only you」の動画一応完成して某チューブに上げてみたのですが
やっぱり音声トラックが著作権に引っ掛かって強制ミュートになりますね
どうしたものか……
170 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 19:56:33.17 0
ええ!
見たい見たい
171 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 20:13:18.03 0
娘。もチューブに公式チャンネルを持ってるせいですかね
権利保護のためには仕方ないですが
172 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 21:00:01.93 0
そういうの厳格なところとそうでないところがあるよね
173 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 21:37:13.43 0
174 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 22:56:03.50 0
個人的にファイルのやりとりをしますかね
175 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 22:56:56.56 0
個人的にファイルのやりとりをしますかね
176 :
名無し募集中。。。:2011/06/19(日) 23:10:28.13 O
ろだに上げてもらえますか?
そしてX-men予告見たけど確かにw
最後の艦隊の攻撃が迫るあたりの流れが
177 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 01:18:17.00 0
きょうのほぜにゃんこ
178 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 04:40:50.92 0
♪おはよん
179 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 07:46:46.75 O
↑おはようぬんっ
180 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 11:05:38.66 O
パソコン規制されてた…
181 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 12:15:17.61 O
ご飯食べた後の一服 c□~
182 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 12:15:46.78 0
ご愁傷様って最近規制って珍しくね
183 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 12:16:20.90 0
>>169の動画ですが、とりあえずろだに上げてみました
リンク先URLは下部にあります
※DL及び視聴時の注意点
・パスは「resonant」です(リンク先に既に記入してあります)
・zip形式で圧縮してあります(ファイルサイズ:600MB超 → 圧縮後:400MB超)
・動画ファイルはAVI形式です 環境を整えないと再生できない方もいらっしゃるかも…
※動画そのものの留意点
・動画中に他の方の作られた画像を数箇所使わせてもらっています
・だいぶ勝手なイメージで作っていますので寛容な心で見てくださいませ
・それ以前にあまり期待しないで見てくださることを切に願います
こちらからDLお願いします↓
http://www1.axfc.net/uploader/Be/so/65769&key=resonant 以前に某tubeに上げた途中までの分はいつの間にかミュートが解除されていました
なのでもしかするとそのうち解除されるかもしれません
万一解除された際には改めてお知らせしたいと思います
自分もプララ規制に巻き込まれた・・
今代行に頼んで書き込んでます
解除までだいぶかかりそう
185 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 15:22:22.43 0
186 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 15:31:10.28 0
>>183 帰ってからでないと見れないのでそれまで落ちないよう上げときますね
187 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 16:54:40.73 0
これまでにチューブに上がった動画とか大丈夫なんかな
188 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 18:43:17.28 0
「愛ちゃん、見て見て。 愛ちゃんから貰ったCDの中にきらりちゃんのサイン入りCDが混ざっとったよ」
ウフフ!アハハ!と笑うれいなのことを、愛ちゃんは呆れ顔で見とぅ。
「良かったね。 最近れいなが料理も手伝ってくれるから、神様がご褒美をくれたんよ」
だから、今日も手伝ってねとエプロンを差し出す愛ちゃんの手をふりほどく。
「お手伝いはあとでやるけん。 れいなはきらりちゃんのCDを聞かんと」
その曲はもうMDに入ってるんじゃないの? って愛ちゃんは言うけど。
「何を言うと。 このCDはサイン入りたい。 きらりちゃんの魂がこもっとるけん」
れいな城のドアを閉めると、CDの封も切らずベッドの上に放り投げ、MDのヘッドホンを耳に突っ込みランダムに再生する。
わかってる−月島きらりが久住小春だっていうことはわかってる
わかってる−れいなに料理の手伝いをさせるようになったんは、れいなが独り立ちするときのことを思ってくれてのことだということはわかってる
わかってる−このままがいつまでも続く筈がないってことはわかってる
わかってる−いつか愛と別々の道を進むことになるってことはわかってる
愛が姿を消す形になるのか、自分が愛の元を巣立つ形でやってくるのかまではわからない。
ただ最近の愛には、その日がいつなのか見えているような気がしてならない。
−−離れたくはなか−−
もしもその日が来たなら、決して逃げたりはしない。 毅然と立ち向かい、自分の道を切り開くことを誓う。
−−だから、今はもう少しこのままで…−−
音楽に包まれた、れいなの瞳から一つぶの涙が零れ落ちた。
189 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 18:46:29.98 I
基準がよくわかんないよね
190 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 18:47:24.17 0
>>188 『わかってる』
保管する時の分類は愛れなじゃなく「保全」で
土曜深夜の保全の流れに今更乗っかりましたw
191 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 18:51:42.88 I
>>189はつべの基準の話ねww
>>190 なんか切ないなぁ〜
今日の愛ガキブログといい、その日は目の前だもんなぁ
192 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 20:19:51.14 0
その日は否応なくやってくるんだよなあ
193 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 21:25:07.81 0
>>183 すげー!!!!!
あんた天才か?
ゾックゾクした
>>190 切なくって少し甘い・・・こういうの好きや
194 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 21:39:48.22 0
>>183 安倍さんのホワイトスノーでPCが壊れてしまったのか2分のところまでしか見れんかった
自分のノートに入ってるwmpのバージョンに由来すると思うのでアップデートしてみますが20秒過ぎからの流れは非常に好きです
特にれいなw
195 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 22:28:05.70 0
>>183 見ました
素晴らしい出来ですね
うちのオンボロPCで再生できるかちょっと不安だったのですが
何ら問題なく再生できました
個人的にはダークネスもチョチョッと入ってるのがとてもよかった
保田さんの所では吹いてしまいました
シリアスな中に一瞬笑いがあるのが大好きなものでして…w
196 :
名無し募集中。。。:2011/06/20(月) 22:55:55.58 0
>>183 カッコいい〜〜!
思わず何度も見入ってしまいました
見事に人物の関係性を表現されてらっしゃいますね
特にみっついと飯田さんの所がツボでした
いいですね!
197 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 01:00:09.53 0
>>183の保存しながら
>>188を拝読。
少し寂しい感じなのに妙に笑いがこみあげてくるのはなんでだろう…w
198 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 01:12:56.58 0
>>188 れいな小春だって気付いてたんだね
なんか切ない
199 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 01:55:29.87 0
れいなはだいたいわかってるんだな
200 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 04:17:28.27 O
熱狂だからいろいろ調べたんだよきっと。
慣れないPCで必死に検索したんだろうな…w
201 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 06:44:32.80 0
♪おっはよん
202 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 07:34:31.00 O
れいな今朝のおはスタ見たかな
203 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 09:35:01.52 0
番組欄に載ってたけど
204 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 12:10:34.23 0
動画が見れる環境にない僕が上げておくよ
205 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 12:25:32.35 0
206 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 15:04:28.24 0
乙です
歌詞や曲調とマッチした動画だと思うよ
公式のPVに使われてもいいぐらい
207 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 17:38:24.80 0
弱冷車の中で一息ついた僕が上げておくよ
208 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 19:33:12.18 0
ホント今年の夏はどうなんだろ
209 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 21:16:57.03 0
保全マシマシで
210 :
名無し募集中。。。:2011/06/21(火) 22:25:10.11 0
>>205 こ、こ、これは、凄い!!!!!!ちょっと汗出た
211 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 00:17:07.00 O
>>205 途中までのバージョン聴きました!
すげー!!!!!
後でフル聴きます
212 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 02:02:03.00 0
ちょっと早いけどお休み前にホゼナント
213 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 06:03:56.71 0
ふm
214 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 08:04:05.95 0
今日も暑いぞこら
215 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 12:25:02.21 0
リゾナントで何か冷たい飲み物を
216 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 15:25:26.24 0
あまりに過疎ってるから僕が上げておくよ
217 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 17:39:48.43 0
新たな作品にた出会えることを期待してホ
218 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 19:39:50.43 O
今日は閑古鳥やね
219 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 20:14:02.70 0
【注意】
悪ふざけ
閑古鳥が鳴いてなかったら上げてない
シリアスな話を好まれる方は全力回避を推奨
10レスぐらい
光在る処に闇が生まれる。
相容れない二つの存在は、時にせめぎ合い時に寄り添いながら今日まで過ぎてきた。
そして、今ここ極東の小さな島国でも…。
「テメーいい加減にしろ! 命のあるうちにさっさと帰りやがれ!!」
夜の帳がすっかり降りた頃、小さな喫茶店の店内で闇と光の桎梏が繰り広げられている。
その担い手は二人の女。
乱暴きわまりない言葉で対峙する女を罵った女は、この喫茶店の従業員だろうか。
愛らしいメイト服を身につけている。
メイドの衣装の上に載っかっている顔は造作こそ美しいが、眉間に出来た皺が女の印象を険しいものにしている。
そんな凶悪なメイドの眼光に怯むことなく、取り縋っているのは黒いスーツを身につけた女だった。
明るく染めた髪は薄暗い店内でも映えている。
「お願いですから、面接の担当者の方に会わせて下さい。 履歴書もちゃんと書いてきたんですから」
大きな茶封筒を手に訴える。
「だ・か・らぁぁぁ、この店はバイトの募集なんてしてませんんん。 わけの判んねーこと言ってないで、とっとと失せろ」
アタシが理性的でいるうちにな、と呟きながらメイド服を着た凶悪な魔女、藤本美貴は目の前の女に狂犬のような眼を向ける。
そうダークネスカフェの接客従業員の面接を受けに来たという女、リゾナント・オレンジこと亀井絵里に。
いやおかしいだろうが、と藤本美貴は思う。
ダークネスカフェは世界制服を企む悪の組織、ダークネスの資金源にして最前線基地なのだ。
正義の味方、リゾナンターの一員が、そこのパートに応募してくるなどという事態があっていいものなのか。
「あ、私終日働きたいんでぇ」
「やかましい!」
さっきから、この調子だ。
バイトの面接に来た。 電話でアポは取ってある。 採用の責任者に会わせろの一点張りだ。
あるいは、と藤本は思う。
あるいは、敵対組織のアジトに潜入する意図があっての作戦行動なのかもしれない。
いや、そうに違いない。 むしろ、そうであってくれと願う。
正義の味方が、リクルートスーツを着て、履歴書を持って悪の組織のアジトにバイトの面接にやってくるなんてコメディに決まってる。
「あのう、ゆくゆくは正社希望なんで、リクルート服はその熱意の現れとして…」
「黙ってないと、その舌引っこ抜くぞ!」
いや、コメディでもテンポのいいコメディなら納得だが、グダグダのコメディの狂言回しなんて役柄は願い下げだ。
そんなことをするために、ぐるりにコンビニ一軒見当たらない、北の国のど田舎から花の都大東京に出てきたのではないのだ。
そうだ、これは潜入捜査の一環なんだ。
こいつは隠しマイクかなんかを仕込んで、このダークネスカフェが悪の組織の隠れ蓑だという動かぬ証拠を掴もうとしているに違いない。
決定的な何かが掴めたら、近くに待機しているリゾナンターが大挙して押し寄せてくるに違いない。
有象無象に群がるクソ野郎どもを蹴散らしてくれよう。
いやあ、腕が鳴るぜ、と無理やり気持ちを上げようとしても、亀井絵里の真剣な表情を見ていると気が抜けてしまう。
囮捜査っていうなら、もう少し気の利いた変装ぐらいしてくるだろうな。
っていうかもう少し機転の利いた奴か、頭の回る奴を差し向けてくるだろうな。
少なくともこいつ以外の誰かを。
アタシの知っている限りでは、亀井絵里という女はリゾナンターの中でもっともそういう任務の適性の無い奴だ。
いや、マジで勘弁。
考え込んだ藤本を見て、何か勘違いをしたのか、ここぞとばかりにプッシュしてくる亀井絵里がよだれを飛ばした。
「て、てめえ汚えじゃねーかよ」
藤本美貴は自分の顔に自信を持っている。
美に順位を付けるなんて無粋なことだと思ってはいるが、己の美貌はダークネスの中でも極北に位置するものだと自負している。
その自慢の顔に唾をかけられたのだ。
ある意味顔射されたのだ。
辱めを受けたのだ。
それもよりによって間抜け面をしたバカ女によって。
ダークネスカフェで流血沙汰は御法度だ。
まだ旧体制、中澤、飯田、安倍といったオリメンが差配を任されていた頃は、結構ヤバいこともしていた。
店のメイドに無体なことを仕掛けてきた客を路地裏に連れ出して、死なない程度に痛めつけて、所持金全部取り上げて、キッシュカードやクレジットカードの暗証番号を聞きだして、
身ぐるみ全部引っ剥がして、記憶を改竄した上で河原に放り出したことなんか数え切れないぐらいある。
いや、あの頃は楽しかったよな。
藤本美貴は振り返る。
中澤さんの指図に従って、暴れてたらよかったんだから。
確かにアタシのことを顎でこき使うあのオバハンにはムカついたこともあった。
だけど偉そぶるだけの器ってもんがあったことは否めない。
数時間の記憶と所持品を失った全裸男が続出するという事態に、捜査当局の手がダークネスカフェ近辺に及んだ。
そこは神に選ばれし能力者の軍団。
ダークネスカフェに司直の追求は及ばなかったものの、荒事を起こした責任を取る形で中澤以下の旧体制のメンバーはダークネスカフェを去った。
今は各々の才覚でシノギを立てている。
223 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 20:18:45.01 0
何処をどう見込まれたのかわからないが、ダークネスカフェの差配を任された美貴に対しては、店内での暴力沙汰、特に客に対しての暴力行為は禁止されている。
そして藤本美貴はその通達を一応は守っている。
上を、特に組織の首魁であるダークネスのことなど屁とも思っていなかった藤本美貴が、何故に?
別にダークネスへの忠節に目覚めたわけでもなければ、年齢を重ねたことで将来への不安を感じたからでもない。
面倒くさかったのだ。
客を殴ることが面倒くさいのではない。
そのことによって生じる結果に対応することが面倒だったのだ。
暴行の痕跡を隠滅しするために帰宅時間が遅くなることが煩わしかったのだ。
警察の追及をかわすための偽装工作に時間をかけることがかったるかったのだ。
だからたまに訪れるバカ。 女だと思って見くびるようなバカな客にも手を上げたことはない。
…店の中では。
今も亀井絵里に対して素っ気ない態度をとり続けていたのも、面倒くさいことはとっとと済ませて早く帰りたいと思っていたからだ。
しかし今美貴は禁を破り、亀井絵里に対して腕を振り上げようとしている。
それは亀井が美貴の顔に唾するという不遜の罪を犯したからだ。
バカっ面で口角唾を飛ばす亀井絵里のウエストの辺りに美貴の右腕が伸びる。
面接、面接とうるさい亀井絵里は自分の身に危険が迫っていることに気付かない。
…そして。
「そこだぁぁぁぁっ!!」
スカート越しに亀井絵里の下着を掴んだ美貴の右腕が垂直に引き上げられた。
要するに亀井絵里のパンツを食い込ませたのだ。
「ちょぉぉぉっ! 何するんですか」
同性からとは思えない攻撃を受けた亀井は、その犯人である藤本を詰る。
眉は怒りで逆立っているが、そんなことで手を緩めるような藤本美貴ではない。
更に強く攻める。
スカート越しに掴んだパンツを更に引き上げたのだ。
「ちょっ、マジやめて下さいって!」
「うるさい。 これ以上パンツを大事なところに食い込まされたくなかったら、さっさと帰るんだ!」
亀井絵里を恫喝しながら、美貴は焦っていた。
くそっ、何てパンツ履いてやがるんだ、こいつ。
食い込まねえ。
パンツを食い込ませることには自信がある。
実際、これまでに何人もの女のパンツを食い込ませて、悶絶させてきた。
今、こうしている亀井絵里だってその被害者の一人だ。
以前に食い込ませたときは、その予想外の衝撃と自らのパンツによって責められているという羞恥心からたちどころに白旗を上げたというのに、どういうことか。
生意気にも責めに耐えて抗議してくるではないか。
それは亀井絵里が今日身につけているパンツに原因があった。
ボクサーパンツを履いているのだ。
以前仕掛けた時は、セクシー系とまではいかなくともランジェリーを身につけていたのに、今日はボクサーパンツタイプの下着を身につけているのだ。
おそらくは履き心地を重視してるのだろうが、今その選択が亀井絵里の股間を守っているのだ。
その幅広の布地の形態が、食い込むことを阻んでいる。
「くそがっ。 色気の無えパンツ履きやがって!」
思わず悪態もつきたくなろうというものだ。
「これが私の勝負パンツなんです!」
狂犬の一吠えにも怯む様子を見せない絵里の態度が美貴の負けじ魂に火を点けた。
「くそぉぉぉぉっ」
スカート越しに絵里の太股に美貴の指先が食い込む。
「ひぃぃっ」
下半身を走る激痛に思わず悲鳴を上げてしまうが、それはまだ幕開けに過ぎなかった。
「おらっ! おらっ! おらっ!」
美貴の指先は当然絵里のパンツを掴んでる。
その状態を固定したまま、抜群の身体能力を駆って垂直に飛び上がった。
その結果、これまでとは格段の違いで絵里にパンツが食い込んでいく。
「ひぃぃぃぃ」
ここが攻め時だ、美貴は判っていた。
パンツの形状に救われたとはいえ、今日の亀井絵里はひと味違う。
さっさと退散させて、閉店作業を終えて、帰宅してから録りだめてあるTV番組を見るには、ここで勝負を賭ける必要がある。
だから肉体だけでなく精神面からも攻めなければ。
女として耐えられないぐらいの恥辱を与えてやるのだ。
下衆な言葉を浴びせてやるのだ。
「そうか、イイか。 最高か。 若い姉ちゃんがこんな感覚を覚えちまったらもうお嫁にいけなくなっちまうぞってか、ゲハハハ」
こんなことをするために、北海道のど真ん中から上京したわけではないという思うと情けなくて涙が出てきそうになる。
しかし、女一匹この世知辛い世の中を生きていくには綺麗事だけじゃやっていけない。
やるんだ。
更なる強い決意を以て絵里にパンツを食い込ませようとしたときだった。
「い・い・い…いつまでも弱い絵里だと思ってたら大間違いですよ!」
亀井絵里が逆襲を始めた。
自分がやられているのと同じように、藤本美貴のパンツに手をかけて、美貴の股間に食い込ませたのだ。
「ヒ・ヒイ」
すんでのところで美貴は悲鳴を噛み殺した。
圧倒的に攻め込んで、優位を確かなものにしたはずの美貴が一瞬で劣勢に追い込まれたのは、身につけているメイドコスチュームにあった。
男性客の視線を意識したミニスカートという形態が亀井絵里の手の侵入を容易にしていたのだ。
つまり、亀井絵里は美貴のパンツを直接鷲掴みにして、食い込ませているのだ。
スカート越しに亀井絵里のパンツを掴んでいる美貴との差は歴然だ。
そして付け加えるなら美貴が身につけているパンツも影響している。
そのパンツかなりのセクシーランジェリー。
その瀟洒なデザインの下着は美貴よりも劣る絵里の膂力によってでさえ、用意に一まとめにされた。
一本の紐となったのだ。
その紐が美貴を締め付けているのだ。
いくつかの事象が重なって、美貴に不利な状況を作り出した。
その状況に辛うじて踏みとどまった美貴の精神は賞賛されるべきものであった、が、しかし勿論亀井絵里はそうはしなかった。
「藤本さん、あなたは確かに強い」
言葉とは裏腹の自信を顔に漲らせながら、滔々と話出す。
「確かにあなたは強い。 絵里なんかの何倍も強い。 もしかしたら何十倍も、でも…」
その強さがあなたにとっての命取りだと絵里は言った。
「強いあなたはこんなことをされたことがないでしょう。 こんな風にパンツを食い込まされる痛さを、恥ずかしさをあなたは経験したことが無い」
亀井絵里史上、いまだかつて無いほど力強い言葉が彼女の口から紡ぎだされる。
「能力抜きの身体能力だけの肉弾戦なら、あなたは最強かもしれない。 だけどその最強ゆえにあなたは敗れる」
亀井絵里の声は自信に満ちていた。 そして、要求する。
「だから、さあ。 これ以上パンツを食い込まされたくなかったら早く面接担当の人を呼んで。 私、真剣なんだか・・あ、ああっ」
亀井絵里は困惑していた。
勝利を掴んだはずなのに、目的を達成する寸前まで来たはずなのに、波が来たのだ。
藤本美貴が掴んでいるパンツが今まで以上に、強く強く食い込んできたのだ。
「ガハハハ、何ですかぁ。 いっぱしのヒーローぶりやがって。 ああ、そうさ。 アタシはこんなことをされたことはない。 いまだかつてこのアタシにパンツを食い込ませた奴はいない」
だから、今自分は経験したことの無い痛みを味わっていることを美貴は認めた。
「だ、だったら早く降参して、面接の担当者を…」
待て待てと美貴は言った。
「焦るんじゃねーよ。 確かに今アタシが味わっているのは初めて経験する痛みかもしれない。 だから戸惑ったさ。 だけどな…」
美貴は語気を強めた。
「本当に強いってえのは、本当の本当に強いってえのは。 相性だとか経験だとか得手不得手だとかそんな細かいもんを吹っ飛ばすぐらい強いんだ、こんな風に」
美貴は伸び上がった。
伸び上がることで、パンツの食い込みを軽減させたのだ。 そして出来た一瞬の間隙を突いた。
「ほれ、どうだ」
最大限の膂力を振り絞って、絵里の体を吊り上げた。 勿論パンツを掴んだままだ。
当然ながら絵里のパンツの食い込みはきつくなり、再び美貴に勝利の風が吹いたかに見えた。 しかし…・
「し、しまった」
美貴自身が伸び上がることによって得た高さのアドバンテージ。
その虎の子を美貴自身が放棄してしまったのだ。
自らの手で亀井絵里を吊り上げることによって。
「負けないんだから!」
再び巡って来た勝機を逃すまいと、絵里が美貴のパンツを食い込ませる。
「まだまだ!」
己のプライドを賭けて美貴が盛り返す。
もしもこの二人の攻防を第三者が目にしたらこう言っただろう。
「ほう、土俵際の吊り出し勝負。 力が入りますなあ」
しかし二人が勝負を繰り広げているのは、丸い土俵ではない。
ダークネスカフェの店内なのだ。
永遠に続くかと思われた一進一退の攻防は、しかし打ち破られる時が来た。
ダークネスカフェの入り口を潜るものが現われたのだ。
「私の名はダークネス。 闇の王と呼ばれ…」
美貴と絵里。 お互いのパンツをつかみ合っている姿を見た闇の王は、頭巾越しに一瞬光らせた目をすぐに逸らした。
重苦しい空気が流れる。
「えっと、誰もいないんだったら帰ろっかな」
すぐ傍にいる美貴と絵里をいなかったかのように振舞うと、踵を返し出口に向かう。
「おいっ!」
「待って!」
藤本美貴と亀井絵里。
反目していた筈の二人が声を揃えて、ダークネスを呼び止めた。
「逃げるな。 この不毛な膠着状態を何とかしてくれ!」
「あなたが採用の責任者さんですよね。 お願いです、面接を!」
闇と光。
相容れない二つの存在の戦いは続く…
230 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 20:30:23.32 0
>>220-229 『狂犬は亀を背負う』の前編
人がいないので少々ふざけてもいいかなと思って投下
あまり広がる予定ではないので、後半とまとめて一本ということで
231 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 20:32:38.66 0
>>230 おつです
10連投出来るんですね
もしかして業務用スーパーで肉焼きまくったお話の方ですか?
そうじゃなくても期待大
プリントアウトしてじっくり読みますぜ
232 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 21:14:43.52 0
>>230 最低にしてサイコーというしかないwww
後半にも期待大
233 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 21:22:05.48 O
>>230 誉めたいが誉めたくないw
あんた美貴様もパンツもほんま好きやなーw
234 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 22:36:06.50 0
>>230 乙です
パンツをめぐる攻防
目が離せませんなあw
235 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 22:39:20.10 O
>>230 おつです
最高なサイテー作品w
是非とも実写もしくは精密なイラストで…
从*` ロ´)<今日のパンツはきらりちゃんたいっ!
237 :
名無し募集中。。。:2011/06/22(水) 23:49:51.28 0
これが前半という事実に対して堪え切れなかった。
そしてあの珍事件を掘り起こすとはww
238 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 01:04:28.28 0
寝るナンター退散
239 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 05:57:32.97 0
おはよん
240 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 05:58:15.92 O
>>230 あんたこういう話好きねw
最低な話(誉めてます)だけどみきえりの絡み好きなので閑古鳥鳴かなくても続き読みたいっす
241 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 08:11:08.63 0
最低という言葉が褒め言葉になるというのも妙な話だが
まあおもろいw
242 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 12:16:55.93 0
暑いのう
243 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 14:40:30.10 0
ホゼナンターが通りますよ
244 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 17:13:48.30 0
規制の影響もあるのかもしんないけど昼は手薄だねえ
245 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 17:20:09.15 O
気のせいならいいけど住人も減ってるような…
246 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 18:53:06.83 O
手薄なうちにDのガキさん独占
247 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 19:11:22.43 0
阻止する必要もないわ
248 :
代理ンター:2011/06/23(木) 20:29:18.51 0
スマイレージ増員の騒動のせいで
お蔵入りにしようかとも思ったサイドストーリー…
249 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 20:30:24.35 0
■ ウィッチィズティータイム −スマイレージ− ■
「ふーん…それが保田圭の【時間停止】なんだ?なぁんかタネがわかっちゃうとダサダサな能力ね」
福田花音は―報告もそこそこに、お菓子にパクついている和田彩花を恨めしそうに横目で見ながら―そうつぶやく。
季節はずれなビーチパラソル、テーブルいっぱいにぶちまけられたお菓子、電気ポット、熱い紅茶…。
「花音ちゃんが言ってもギャグにしかならないっと…あっ!『幽霊も〜よく見てみればゆうれーる柳』…なんつて」
「ぎゃはは☆憂佳ちゃんのつまんないダジャレおもしろーい☆」
「ふぉれ…ふぉっちなんだかふぁかんないから(それ…どっちなんだかわかんないから)。」
前田憂佳が口から烏賊ゲソをプラプラさせたまま、別のお菓子に手を伸ばす。
「でも、彩花じゃなかったら…。
そっちにいってたのがうちらだったら能力を使われたことすら、
それどころか保田さんがそこに来たことすらわかんなかった…
そうゆうことでしょ?やっぱすごいよ。」
と小川紗季。
「能力は脇へ置いておくとしてもさ、保田さん、やっぱり侮れないね。して、なんでばれたんだろ?」
「所詮は矢口さんだもん。いずれは誰かにばれたでしょ。
あのひと仕事が雑すぎるのよ。
それより…
250 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 20:31:31.04 0
その先を言い淀む。
危なかった。
フクちゃんのことじゃない。
もし、保田さんがフクちゃん拉致に手を貸していたら…
まちがいなくあやちょは『目』を使っていただろう。
あたしたちの制止の効かないところで、
当然のように、何の迷いもなく、無制限に。
危ないところだった…。本当に、ギリギリのところだったんだ。
千路に乱れる思考を必死にまとめあげる。
やっぱり、単独でフクちゃんの監視をさせるのは控えるべきだった?
ううん、今回は『バイト』をこなすには憂佳も紗季も必要だった。
予想よりリゾネイターの動きが鈍い以上、ベターな選択ではあったはず…
251 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 20:32:42.38 0
花音はぷかぷか空中に浮かびながら、塩辛を乾燥させたおつまみを嬉しそうに口に運ぶ天使を目で追う。
あたしたち四人だけでやる。
そう決めた、あの日を思い出す…
そして、同時に…
『それ』は避けては通れない事だった。
だが、『それ』は彼女にとって…『それ』は彼女にとって絶対に…
…んね…ごめんね…ちゃん…
「花音ちゃん?」
和田彩花が空中に寝そべりながら花音をのぞきこむ。
「なんでもないよ。さっ、バイトは終了っ!。みんなお菓子片づけてっ。撤収するよ。」
季節はずれなビーチパラソル、テーブルいっぱいにぶちまけられたお菓子、電気ポット、熱い紅茶…。
熱い紅茶…
熱い?…
熱気…、艦橋…、黒煙…、重油臭……、火災…。
東シナ海々上、国籍不明のフリゲート艦が、力なく漂う。
ある少女の一言をきっかけに、
罵り合い、憎しみ合い、殺し合った、哀れな兵士達の亡骸を乗せて…。
252 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 20:34:15.51 0
>>249-251 ■ ウィッチィズティータイム −スマイレージ− ■
でした
---------------------------------------------ここまで代理投稿
253 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 21:31:30.60 0
>>252 思わせぶりでこちらの想像力を刺激する雰囲気は相変わらずですな
一見なごやかな少女たちのティータイムに潜む謎は明らかになる時が来るのかな
次回作も待ってます
254 :
名無し募集中。。。:2011/06/23(木) 22:44:27.86 0
元ネタというかスマのことに詳しけりゃもっと楽しめるんだろうな
鞘師や香音の活躍にも期待してるよ
255 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 00:38:23.24 0
ラーメン ほぜなんと
256 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 01:49:16.83 0
今日はだいぶ蒸し暑い夜だ(汗
257 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 02:40:04.59 0
258 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 06:08:59.05 O
起きてみるか…
259 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 07:10:51.56 O
忍法帳のレベルってのは普通にレスするだけで上がるの?
260 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 07:59:55.04 0
自分もそう言う風に理解してる
自分のレベルを知りたいた時の!ninjaじゃないの
261 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 09:16:08.66 O
忍者のレベルを確認できる
スレがあるから、そこに書き込んでみてはどうでしょ?
262 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 10:45:12.11 0
次の新曲らしいが、「お店」と言われて喫茶店しか思い浮かばなかったのはこのスレのせい
279 名前:中 投稿日:2011/06/23(木) 23:02:14.38 O
モーニング娘。/ S / 9月14日
この地球の平和を本気で願ってるんだよ!/彼と一緒にお店がしたい(初回生産限定盤A)/1680
この地球の平和を本気で願ってるんだよ!/彼と一緒にお店がしたい(初回生産限定盤B)/1680
この地球の平和を本気で願ってるんだよ!/彼と一緒にお店がしたい(初回生産限定盤C)/1680
この地球の平和を本気で願ってるんだよ!/彼と一緒にお店がしたい/1050
この地球の平和を本気で願ってるんだよ!(高橋愛モーニング娘。卒業記念盤)/1050
263 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 11:16:50.14 0
264 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 12:15:03.64 O
明日のお昼にミティ様が力を発動するらしいから
今日は、がんばれ♪
265 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 12:22:27.94 O
>>260-261 ありがとう
レベル確認スレは知ってるんだけど思ってるよりレベル上がってない気がして
ちょっとずつ頑張ってみる
作品上げるわけでもないから代理のときくらいしか関係ないかもしれないけど
266 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 12:36:36.76 O
自分はまだまだ足りませんorz
一応確認して、隙を狙って1作上げられたら良いくらいかな…。
ミティ様お願いしますどうか
憐れな子羊をお救いください。
267 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 12:55:48.67 0
268 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 13:46:28.44 O
269 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 13:59:14.00 0
男装執事カフェとか?
270 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 14:43:00.74 0
彼=タカ
271 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 16:41:21.82 0
そういう解釈もありね
272 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 18:32:24.23 O
かなしみ戦隊にそんな話が
273 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 20:19:17.56 O
あぶね
274 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 22:03:09.57 0
熱ちい
275 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 22:31:36.78 0
>>272 俺もそれ思いついたw
愛ちゃんがれいなとデートするみたいなやつ
276 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 23:12:33.03 O
そして愛ちゃんがi914と対話中
277 :
名無し募集中。。。:2011/06/24(金) 23:14:51.06 O
次曲のタイトルもまさにリゾソングだな
…お お店の方じゃなくてだな…れいなクン
278 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 00:07:12.90 0
279 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 00:27:57.32 O
くさや好きの殺人兵器
280 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 02:24:55.26 0
>>278 でも名セリフも言わせられるって事だよね?
281 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 07:39:02.69 O
ぬんっ★
282 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 07:52:18.02 0
愛ドロイドの話をしてたんか
283 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 11:33:48.43 0
ちょっこし早いがホゼナント
284 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 14:40:41.35 0
熱いぜ
285 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 16:12:06.70 0
声バンクをダウンロードしながらホゼ
286 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 17:20:52.93 O
ホゼナンターさん愛してるやよって言ってるとこうpよろしく
287 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 19:28:07.74 0
電車に揺られながら上げ
288 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 19:54:10.40 0
■ トランスレントモーニング −高橋愛− ■
『…新人…、新人…。』
嗚呼…、吉澤サン。
『また一人でトレーニングか?休憩はしっかりとらねぇとダメだぜ。』
デモ、私、マダ全然…。
『なんでも、メリハリだぜ?あんまり張り切りすぎるなよ新人』
『高橋!突入から状況終了まで50秒ってどういうこと?!
実戦なら死んでるわよ!はじめからもう一度!』
夢…?
嗚呼…、またあの頃の夢…。
吉澤さん…、石川さん…。
『使えない奴は要らへんねん。』
『そこ、どけ。邪魔ら!』
加護さん…辻さん…
よくいじめられた…でも、本当に役に立てて無かったし、仕方がない…。
『ぬぉう愛ちゃん!五期選抜のとき以来だね〜ホイホイ』
『あいちゃん…わたしどうしたらいいか…』
『アタシ、負けないよ、愛ちゃん』
マコト…あさみちゃん…それから、ガキさん…
嗚呼…、みんないる…あーしも…あーしも、もっとがんばらなきゃ…
あの日…あーしたち四人は入隊した。
―組織の作った最初の超能力実験部隊…あの頃の…あの頃のあーしの全て…。―
有棘鉄球に鎖のエンブレム…
邪悪を粉砕する正義の明星・【モーニング・スター】に。
289 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 19:57:11.08 0
>>288 ■ トランスレントモーニング −高橋愛− ■
でした。
おおっ31行
ようやくアップに成功しました
290 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 20:47:49.20 0
1レスでリーダーの過去を見事に描いたものだ
291 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 21:53:07.77 0
>>289 おっつー
ようやく忍法帳レベルが上がりましたか
292 :
名無し募集中。。。:2011/06/25(土) 22:48:30.25 0
何か共感できる話だ
293 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 01:02:13.16 0
おっと
294 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 02:07:22.17 0
マコー!!!!!(泣)
295 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 07:43:35.89 0
♪おはよん
296 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 11:50:37.57 0
はいおはようってもう昼だが
297 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 12:46:12.44 0
>>289 4期と5期の関係性が短い中にきっちり描かれてますな
298 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 13:37:04.69 0
自分の言いたいことを見事に表現されたw
この作者さんは誰推しとかいうのはあるのかねえ
299 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 15:53:09.75 0
書こうと思っても進まないや
300 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 15:56:31.94 O
書く気があるだけまだいいさ
301 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 15:58:06.18 0
イメージはあっても適切な言葉が思い浮かばない時ってある
302 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 17:47:09.15 0
>有棘鉄球に鎖のエンブレム…
これ誰か画像化してw
303 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 19:38:21.97 0
どういうのが受けるんだろうね今は
反応を見るにパンツ話みたいなのかなw
304 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 20:42:23.17 0
絵とか動画とかが上がるとテンションが上がるんじゃないでしょうかね
305 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 20:52:41.19 0
パンツの話ってそんな下劣な話を上げる奴ってサイテーですね
>>220-229の続き
【注意】
スピード感が激減、グダグダ度は上昇
ダークネスカフェには女性従業員の更衣室を兼ねたスタッフルームがある。
殺風景な室内には小さなテーブルと安っぽい椅子が4、5脚。
壁際には並んでいる個人のロッカーの右端には、カフェから席を抜き今はスナックのママとして働く中澤の名前が睨みを利かせている。
「おい、闇の王。 テメエさっきは何でバックレようとしたんだ」
長方形のテーブルの短い辺に陣取るダークネスを藤本美貴は詰る。
「こ・怖かったんだ。 見目麗しい女性二人が取っ組み合ってるのを見たら怖くなったん・・・ヒィィィ」
KKKと見紛うような三角頭巾の頭が鳴った。
鳴らしたのは…もちろん美貴の掌だ。
「おいおい、大丈夫か闇の王。 世界を征服しようっていう奴があれしきのことでびびっててどうするんだ」
「ワシも闇の王と呼ばれた男。 少々のことでは動じぬが、女はしとやかなものだという幻想が壊れるのが怖かったのだ」
「女は美しく淑やかであれなんてふざけた幻想はアタシの右手でぶっ壊してやる!」
美貴の髪がいつのまにかツンと立っている。
「「とある魔術」をパクるのはやめれ」
どちらが格上か、第三者が見れば判らない会話が繰り広げられる中、おずおずと話しかける者が居た。
「あのう、そろそろ私の面接を始めていただけないかと…」
ダークネスの座る席の真向かいに亀井絵里が腰掛けていた。 机の上には履歴書が入った茶封筒が載っている。
307 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 20:54:04.97 0
「あぁん! お前まだいたのか」
とっとと失せろよとばかりに、藤本美貴は語気を荒げる。
位置的にはダークネスと亀井絵里の席の間に陣取る美貴の椅子には部屋中のクッションが集められていた。
パンツの食い込ませ合いをしていた美貴と絵里の間に割って入ったダークネスは、場を換えて話し合うことを提案した。
そしてスタッフルームを開放した際に、美貴が全てのクッションを独り占めしたのだ。
流石に見かねたダークネスが、絵里に一枚提供するように促してもどこ吹く風と聞き流した美貴だったが、多すぎるクッションのせいで却って座りにくそうだ。
しかし一枚たりとも渡そうとはしない。
亀井絵里は絵里で、つい先ほどまでパンツを食い込まされていた尻が痛むのか、履いていたパンストが伝線してしまったのが気になるのか時折腰を浮かしている。
ダークネスも場の雰囲気に馴染めないのか居心地が悪そうだ。
「っていうか、何でお前ここにいるわけ? このスタッフルーム男子禁制なんだけど」
「えぇっ」
お前が何とかしろというから場を設けてやったのに、何て言い草だなんてことは言えない、口が裂けても言えない。
「まあいい。 一応お前がここの最高責任者だ。 その口からびしっとこのアホに言ってや…」
あのお、という声が美貴の話を遮った。
たちまちのうちに眉間に皺が寄り、眼球の白目の部分が多くなる。
真っ当な道を歩む人間ならそんな形相の女とかかわり合いになりたいとは決して思わないだろう。
暴力を生業とする人間なら、尚のこと絶対避けて通るだろう。
そんな美貴の凶相を恐れず、亀井絵里は語る。
「私、アホじゃありません。 亀井絵里です。 今日は御社の採用広告を見て応募させていただきました」
怒声で絵里の話を遮ってやろうと一旦は思った美貴だったが、敢えて最後まで言わせることにした。
アホには少々の脅しは利かないからな。 取りあえず言い分は聞いてやって、びしっと言ってやる。
いや、言わせてやる。
「おい、お前」
美貴が誰を呼んでいるか判らず戸惑っているダークネスの頭が再び叩かれた。
「ヒィィィ」
「お前、アタシが呼んでるんだからさっさと返事しろや、闇の王」
もはや王の権威など何処にも存在しない。
「経営者であるお前の口から言ってやれ。 当店は悪の組織のアジトで御座います。 のんきにバイトを募集するはずなんかありませんってな」
「いや、したよ」
ダークネスの口調があまりにもあっさりし過ぎていたので、その言葉は美貴の心をすり抜けてしまった。
「ほらな。 最初っから言ってただろう。 うちじゃバイトの募集なんかしてま・」
したのか?と闇の王に確認する美貴の様子を見て、喜びのあまり絵里が思わず手を叩いた。
小さく湿った音を立てた絵里の方をうるさいとばかりににらみつけると、自分の雇い主の足を蹴った。
「ヒィィ」
「おいおい、闇の王。 しっかりしてくれよ」
フザケてる。 たるんでる。
藤本美貴は憤慨していた。
仮にも悪の組織の前線基地である。 そこで働く人間を募集するなんてことがあってたまるか。
これには何か裏があるに違いない。 そうだ、きっとそうだ。
「それはアレだろ。 募集をかけたっていってもマトモなところでやったんじゃあないだろ」
闇サイトとか裏サイトとかいうやつ。
マトモな人間は絶対寄りつかないような胡散臭いサイト。
行方不明になっても誰も捜さないような奴を組織に引き込むのが目的だろうと確認する美貴にダークネスはあっさりと答えた。
「いや、区の発行している広報誌に載っけてもらったけど」
何を慌てていると言わんばかりに余裕綽々のダークネスを見て、苛立ちのあまり拳を握りしめる。
「テメエ、一体どういう了見なんだ! 世界征服を企む悪の組織が、区の広報誌にバイト募集の広告を出すか!」
善良な人間を集めて、洗脳するとか、実験台にするとか。
そんな悪巧みが募集の裏にあるなんてことは、期待できないだろうが。
半ば諦めながら、闇の王の答えを待つ。
「ああそれはな、誌面が空いていたから、担当の方のご厚意で無料で掲載していただいた」
あまりのことに言葉を失ってしまった美貴をよそに、闇の王はテーブル越しに絵里と話し始めた。
「いやあ、実は心配してたんだ。 ダークネスカフェなんて店名だから、若い女の子は誰も応募してくれないんじゃないかと思ってね」
闇の王の打ち明け話を絵里はにこにこ笑いながら聞いていた。
「それが昨日あなたから電話があったじゃない。 いやっもう電話で少し話しただけでいい子が応募してきてくれたなと思って」
何か手頃な得物はないか。 美貴は部屋の中を物色していた。
あのアホダークネスを素手で殴ってたら、手がもたねえ。 それに微妙にオネエキャラにシフトチェンジしやがって。
何この警戒心を減らそうとするスケベ根性。 脂ぎったオッサンの欲望が却って丸見えなんですけど。
椅子で殴るのはマズいな。
オッサンの頭が凹もうと、変形しようとアタシの知ったことじゃないが、血が流れるのは面倒だ。
後始末はオッサンにやらせるとして、オッサンが血を流した場所で着替えたり昼飯を食うってのは願い下げだ。
室内の什器を目で追いながら、ああでもない、こうでもないと考えあぐねる。
一方のダークネスはというと、オネエ言葉を交えながら、和やかな空気の中で、亀井絵里と会話を交わしていた。
けっ、気に食わねえ。
座りにくい椅子の上で座り直した美貴は、何枚も重ねたクッションの存在に気付く。
おっ、いいもんがあったじゃん。 こいつを二三枚オッサンの頭に被せて拳で殴って殴りまくる。
力を加減すれば拳を痛めることもあるまい。 アタシのお気に入りのクッションは除けといて、マルシェのも除けててやろう。
美勇伝の奴らのを使って…殺るか。
数枚のクッションを手に立ち上がろうとした美貴の耳にダークネスの残念そうな声が響いた。
「ここで亀井さんに残念なお知らせがあります」
闇の王の言葉に絵里の顔がたちまち曇る。
一方の美貴はというと、闇の王への認識を少し改めていた。
そうだよな、オッサン。 お前は何だかんだ言ったって闇の王だ。
やるときはやる。 言うべきことはちゃんと言う。
そういう奴だと思ってたよ。 さあ言ってやれ。
敵であるリゾナンターの一員を雇うわけにはいかないって言ってやれ。 そしてこのアホをさっさと追い出すんだ。
藤本美貴は闇の王が、この茶番劇の終幕を告げる瞬間を今か今かと心待ちにしていた。
「亀井さんねえ、お電話で知らせた面接の日時、明日よ、明日」
うぇ?と息を呑む絵里。
アホだ、こいつ掛け値なしのアホだ。
「…でも大丈夫。 今から面接やっちゃおうか。 丁度いいことに店を任せている藤本もこの場にいることだし」
オイッ!という美貴の言葉を無視して、話を続ける闇の王。
「あっ、面接といっても緊張しないでね。 あくまでも形だけのものだか…」
闇の王の頭が鈍い音を上げた。
藤本美貴が手にしていたクッションを、全力で投げつけたのだ。
「オイ、黙って聞いてれば、何だその言い草は。 いかにも物分りの良いおじ様を装いやがって。 それに何、形だけの面接って」
認めねえ、面接の日時を間違えるような非常識な奴は、とっととおっ放り出して社会の厳しさってやつを思い知らせてやれと喚く美貴にダークネスは向き直った。
「お前こそいい加減にしろよ。 さっきから人の頭をポカスカ殴りやがって。 お前が仕事がキツイキツイと愚痴をこぼすから、アルバイトを募集してやったんじゃないか」
ダークネスの至極真っ当な反論に、美貴は思わず言葉を失ってしまう。
「それが折角応募して来てくれた人がいたら、今度は面接させさせずに追い返そうって、お前何様?」
「いや、アタシは仕事がキツイから、マルシェももっと店に出てくるようにって…」
「マルシェは今大事な研究が大詰めです」 闇の王が厳かに告げる。
「物を壊すとか、人を痛めつけるとか、そんな荒っぽいことしか出来ないあなたとは違って、マルシェには優秀な頭脳がある」
その頭脳を最大活用することが組織にとっても有益だ、という闇の王の正論に対して、美貴も反撃を試みようとした。
試みようとはしたのだが、闇の王の漆黒の三角頭巾から覗く目を見ていたら、意欲が無くなってしまう。
無駄だ。 こいつは腑抜けだ。
こんな奴に何を言ったところで、時間の無駄だ。
しかし、…こいつをこんな腑抜けにしたのは、アタシのせいでもある。
美貴は自らのこれまでを省みる。
いくらこのオッサンがボンクラのアホンダラといっても、組織の長であることには変わりない。
その長をそん時そん時の感情に任せて殴りまくってきたことで、こいつは余計腑抜けになっちまった。
今、アタシが苦しまされているのも、何パーセントかはアタシ自身のせいだ。
束の間の自己批判を済ませた美貴は、怒りの矛先を闇の王から亀井絵里に向けた。
だいたい、お前がバイトの面接なんかに来なければこんな遅くまで足止めを食うことも無かったのにな。
お前、世界を覆う闇を打ち払う正義の味方なんだから、バイトなんかすんなよ。
その思いをそのまま亀井絵里に問い質す。
「っていうか、お前なんでバイトなんかしてみようと思ったわけ?」
美貴の言葉に一瞬虚を突かれた様子の絵里だったが、すぐに嬉々として答え始めた。
「御社に応募したのは、御社の業務内容が…」
「その面接口調はやめろ」
冷たく絵里に告げると、追い討ちをかける。
「いや、そもそもダークネスカフェっていう名前を見た時点で気付けとは言わない」
気付けとは言わないが、少しぐらい怪しいとは思わなかったのか、と問い詰める。
「それはですね、私も募集の記事をはじめて見たときは、アレ?と思ったんですよね。 でも、ダークネスって商標登録とかしてないんですよね?」
「ああ、しとらん」 闇の王が答えた。
「組織を興した時に、もしも「ダークネス」という名前を商標登録しておったら、多額の使用料がワシの懐に転がり込んで、今頃ウハウハだったろうな」
うんうん、と絵里は頷く。
「しかし、ワシはせんかった。 そのことで後悔しておらんよ。 ワシが独占しなかったことで世界中に「ダークネス」という言葉が広まった。 それでワシは満足…ヒィィ」
「何、その後一歩で巨万の富を逃した先駆者が若き日を回想するみたいなセリフ。 出来ねえよ、商標登録なんて出来ねえよ。 テメエが生まれる何百年も前からダークネスという言葉はあったさ!」
だから、と絵里が喋り出す。
無視かよ、私のツッコミ、ガン無視かよ。
「…私も単なる偶然だと思って、電話をかけてみたらとっても優しそうな男の人の声だったんで」
ヒィ、という声が響いたのは、鼻の下を伸ばすに違いない闇の王に対して、美貴が先手を打った結果だ。
「あ、やっぱりお店の名前がダークネスだというのは偶然だったんだと思って、今日やって来たら藤本さんがいるじゃないですか」
美貴はバイトの面接にやって来たと言って、店内に入ってきた絵里の驚いた表情を思い出していた。
「あ、やっぱここはダークネスと関係あるんだあと思ったんですけど、まっ、いいかと思って」
間違ってるぞ、、亀井絵里。 正義の味方としてお前のその認識は大いに間違ってるぞ。
悪の組織の幹部を目撃した時点で、仲間に連絡するなり何らかの手だてを講じるのが、正義のヒーローのあるべき姿ってもんだろうが。
それを何? あれっ、このダークネスカフェって店には、氷の魔女がいるぞ。まっ、いいか。 とりあえず面接、面接って、そんなヒーローいねえよ。
「でもまあ、藤本さんならまんざら知らない顔ってわけでもないですしねっ」
これからよろしくお願いしますと邪心の無い笑顔を向ける。
「あっ、勿論面接に受かって採用されてからのはなしですけど」
あどけない笑顔の下には、面接を受けるまでは梃子でも動かないっていう強い意志ってやつが見え隠れしてやがる。
「よし、わかった」
藤本の意外な言葉に絵里の顔が思わず緩んだ。
「おいっ、何か勘違いしてるみたいだから言っておく。 アタシはお前がダークネスカフェで働くことを認めたわけじゃない」
絵里の表情が引き締まる。
「とりあえずお前の熱意だけは認めてやろう。 しかし、この店で働きたいなら、ちゃんとした面接試験を受けて貰おう。全てはそれから。…オイ」
「な、何でしょうか」
直立した闇の王が魔女の託宣が下されるのを待っている。
「オマエの言った通り、これからこのスットコドッコイの面接をやるぞ。 採用の絶件は試験官全員の意見が一致することだ」
315 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 21:01:58.09 0
闇の王が怪訝そうに尋ねる。
「試験官全員って」
今ここにいるのは亀井絵里を除けば、ワシと…。
「そうこのアタシ、氷の魔女ミティ様と、オマエ、闇の王(自称)ダークネスの二人でこいつを面接する」
「自称ちゃうわ。 いや、しかしそんなことを言ってもさっきからのやり取りを見ている限り、オマエ絶対に採用を認めないだ…ぐえっ」
闇の王が胃液を吐いたのは、「ヒィッ」ばかりではいい加減呆れられるだろうという美貴なりの気配りだった。
「テメェ、何をどさくさ紛れにアタシのことをお前呼ばわりしてるんだ」
いやっ、悪の組織の首領が部下をお前って呼んだって何も悪くないだろうという思いを口に出せないのは、魔女に殴られた腹が痛むからだ。
決して、恐ろしいからではない。
「ああっ、確かにアタシは認めるつもりはねえ」
そんな、と悲痛な声を上げた絵里を睨みつける美貴。
「そんなアタシを頷かせるぐらい、お前の思いをぶつけてみろ。 それぐらいの強い思いじゃなければとっても認められねえ。
何てったって、お前は正義のヒーローの一員でアタシたちは世界制服を企む悪の組織。 絶対に越えられない、越えちゃいけない壁ってもんがある」
「私、絶対あきらめません」
闇と光。
相容れない二つの存在の戦いは続く。
316 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 21:04:56.60 0
>>306-315 『狂犬は亀を背負う』の中篇
もう何処を目指していたのか見失ってしまった
多分、次で終わる…予定
317 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 21:27:39.70 0
>>316 中篇かいw
最終的に一体どこに着地するのか俄然強めに気になりますw
318 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 22:11:37.09 0
>>305 >パンツの話ってそんな下劣な話を上げる奴ってサイテーですね
お前が言うなww
業務スーパーの話みたく増殖するグダグダ感がたまらんw
319 :
名無し募集中。。。:2011/06/26(日) 23:16:35.75 O
カメさん諦めないのは良いことだけど
時と場合を考えようか。
あれ、でもこの状況の中だと形振り構ってられないから
仕方がないのか。
あれ?
…うん、まぁもう作者さんに任す。
320 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 01:09:31.13 0
ジュンジュンとリンリンが日本に帰って来てるらしいよ。
あとえりりんもライブに来てたみたい。
321 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 01:36:27.10 0
最近まったくスレに来てなかったけど
昔書いてたリゾブル話を見返したら書きたくなってきた今日この頃…
322 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 01:40:23.78 0
お待ちしてます!
323 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 04:50:28.19 O
うん絵里いたみたいなの
324 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 07:04:50.35 O
いまだにいないことが実感わかない
325 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 10:04:53.86 0
それもこのスレのせい?
326 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 14:04:41.96 0
でもそれもまた良いのかもしれない。
327 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 15:03:48.33 O
>>320 かつての仲間がみんな戻ってきたな
近々大きな戦いあるで
328 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 15:07:46.24 0
3人がこの時期に同じ地に降りて来たってことは何かありそうだ。
329 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 17:13:21.32 0
何かあったら嬉しいけどな
330 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 17:51:29.74 0
何かあってほしい
ダークネス加入な気もするがwそれでもかまわん!
331 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 17:55:47.35 O
パンツ戦争クルー
332 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 18:45:53.39 0
スマが襲撃した護衛艦は
やはり解放軍の…
333 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 19:17:05.44 O
リゾナンタースピンオフの可能性
スレ開始から年月が経ち、リアルメンバーも変わりながらも様々な作品を生み出したリゾスレ。
自分の中ではリゾスレの新たな可能性でスピンオフを考えている。
例えば、新メンバーあるいはえりりん、小春、ジュンジュン、リンリンまたはベリキュで新チームを作る新たな視点の物語ができるかもしれない。
自分ができるかどうかは定かではないが、
334 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 20:41:38.02 0
そうなると多分もう気持ちは離れる一方だけど仕方のない流れなんだろうなあ
335 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 21:18:26.82 O
まあそれで新規住人がつく可能性も無くはないがね
難しい時期に差し掛かっているのは間違いないけど
作者さんたちは自身の世界を書ききって欲しい
336 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 21:33:27.88 0
保全代わりにアニメの次回予告風に最後の一言言ってもらった
『悲しみの果てに掴んだ真実…「なんで裏切ったと!」
それでも信じようと揺れる心…「それでもあなたを待つわ」
次回、リゾナントブルー○○話 『赤いキヲク』』
川*’ー’) <それでもあーしはあなたを信じとる…それが仲間やろ?
ノ|c| ・e・) <次回もあなたの心にダイビングなのだ
ノノ*^ー^) <あなたの心に優しい風が流れますように
从*・ 。.・) <みてくれないと・・・あなたを消しますよ
从*´ ヮ`) < 蒼き正義に共鳴っちゃね!
ノリo´ゥ`リ < ミラクルストーリーでキラりんりん☆
川=´┴`) <・・・こんな私でもあなたを救えますか?
川*^A^) <信じる心がばっちリンリン♪
川´・_o・) <ワタシはわかっているダ、オマエが本当は優しいコトを
ノ刀e _l‘)<この番組は譜久村の提供でお送りいたしました。
|||9|‘_ゝ‘)<あなたって多分、新垣さんのことなんだと思います
ノノs‘ _‘)<・・・じぃちゃまが言っていた『世界の不条理は真理を写しだす鏡』だと
从*´◇`)<次回もきっと見てくれるんだろうね!
337 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 22:12:29.81 0
譜久村ww
どれだけ財閥なんだ
338 :
名無し募集中。。。:2011/06/27(月) 23:32:08.67 0
ジュンジュンがクールだな
339 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 00:47:08.69 0
今夜は寝るナント
340 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 01:54:55.42 0
さゆがさえみさんになってるしえりぽんが訳分からんw
両頬伸ばされても知らんぞ。
341 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 02:41:26.87 0
>>336 りほりほがすっかり輝きのタクトになってるw
342 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 05:28:36.89 0
ラスボスはりほりほのパパですね
343 :
な:2011/06/28(火) 05:39:34.60 O
友達作らんの?
344 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 09:08:10.98 O
リンリンのパパもかなりの使い手だからなぁ。
両親や身内が題材になってるのって前からあるけど
やっぱり自然の流れなのかな。
345 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 12:19:27.29 0
お暑うございます
346 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 12:59:49.46 0
昼りぞ〜
347 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 13:44:16.93 0
やっと解除された・・・
長かったplala;;
みんな只今ー
348 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 13:47:43.01 0
うおーほんとだ俺もー!
349 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 14:25:31.61 0
モー娘。Q&A「もし動物にうまれ変わるとしたら、何になりたいですか? 」
答え
高橋:犬☆トイプードル☆
新垣:ペンギン
道重:さやし家のハムスター
田中:ねこ♪ ねこって本当に自由気ままでうらやまし〜♪
光井:ライオン!!かっこイイですもん☆☆
譜久:パンダ(みんなに愛されてるから)
生田:ヒョウ
鞘師:ハムスター
鈴木:ライオンです。
フクちゃんがLLの発火に続きJJの獣化能力を使ってパンダになる話をぜひ
獣化から戻ったところの詳細な描写も込みで
350 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 14:56:20.80 0
LLはエッグだからつじつま合うけど
JJってエッグって言っていいのかな?
351 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 16:36:10.77 0
あの話はエッグ関係なかったような
352 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 17:45:26.73 0
少々の矛盾は想像力でい埋めたらええやん
353 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 18:25:55.44 O
パンダが増えるのか
フクちゃんw
354 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 19:01:33.46 0
>>349 さゆの答えがらしい
生田の答えもビジュアル的にはありだわな
355 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 21:02:33.58 0
リゾナンターの野球観戦
356 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 22:12:09.49 0
【注意】というか前置きのようなもの
ベタな展開だけどオチで脱力必至
■■の人の設定をお借りした
「何故私のことを助けようとしたんですか?」
「それはあなたの命が危なそうだったからだ」
「私のことを何にも知らないのに?」
「誰かのことを助けようとするときに理由はいらない。 そう私に教えてくれた人がいる。 言葉じゃなく行動でな」
下半身が痺れている。 崩れ落ちてきた岩盤の下敷きになったせいだろう。
もしも、獣化して肉体を再構成することが出来たなら、こんな傷は一気に回復するのだが。
もっともそれを言うなら今自分の傍らに座り、手を握り話しかけてくる彼女を救おうとした時に、獣化を試みていたのだがな。
戦いの日々から遠ざかっていたことで、チカラが錆び付いてしまったのか。
傷を負ったことよりも、そのことの方が腹立たしい。
憮然とした表情で口を開く。
「何はともあれあなたは助かった。 すぐにここを離れて、安全なところまで逃げたら、誰かに私のことを知らせてくれたらいい、私の名は…」
本名を告げるべきか、かつてこの地で呼ばれていた愛称を知らせるべきか一瞬迷ったが、両方教えておくことにした。
「李純。 ジュンジュンと呼んでくれる人もいる」
中国の方だったんですか、と抑揚の無い口調で答えた彼女は、自分の名を告げようとしない。
言いたくないならいいさ。 早くここから逃げてくれ。
さっきの敵、複雑な構造をした三本の足で縦横無尽に動き回り、バルカン砲から機銃弾をまき散らした金属の塊。
あの襲撃の手際から判断して、あれはロボットじゃない。 ロボットならもっと動きがパターン化している筈だ。
装甲の内側に居る人間の意志や動きをフィードバックする駆動鎧。
ロボットのパターン化したプログラムなら裏を掻いて、あなたを逃がすことが出来るかもしれない。
しかし人間の意志が存在する駆動鎧相手では、それも難しい。 奴が戻ってきたら危険だ。 その前に早く。
金属と岩盤が接触して、無機質な音が生まれる。
「早く、逃げろ!」
焦る気持ちが荒っぽい言葉を使わせる。 まるであの頃のように。
彼女が手を離した。 そうだ早く逃げろ。
抱えていたバッグから何かを取り出している。 何をしてる、そんな物放っといて早く、早く。
思わず声に出してしまった。
「私があなたを守ります。 理由なんていらない。 たった今あなたが教えてくれた」
バカ、何考えてるんだ。 あんな金属の塊にオマエみたいな娘が立ち向かったって、敵うはずが…。
突然、緑の光が閃いた。
炎だ。 緑色の炎が対能力者用に開発された駆動鎧に纏わりついている。
この緑炎は!
李純は一人の少女の名前を思い出していた。 いや、もう二十歳になったのだから女の名前というべきか。
本当は思い出す必要なんて無い、心に刻み込まれた名前。
何年も同じ時間を共有した盟友の名前が大きく心に響く。
名も知らない彼女が発動した炎の色は、かつての戦友が掌で熾す正義の炎の色と同じだ。
そう、それは銭琳の、魂の色だ。
「その炎、銭琳の…!」
突然の炎に動きを止めていた駆動鎧が再び動き出す。
炎によって、センサーが破損したのか動きが心許ないが、李純と彼女の居る場所に確実に近づいてくる。
からっぽなんです。 彼女は言った。
「私、心の中がからっぽなんです。 自分の名前は判っていても、何故こんな力を持っているのか。 何のためにこんな力を持っているのか大事な部分が抜け落ちていて…」
彼女は単語帳を手にしていた。 そういえば色違いのものを銭琳も持っていた。
「もしかして、オマエは他の人間のチカラを複写できるのか」
ええ、と彼女は頷いた。
「そのためでしょうか。 最近誰かに狙われているんです」
私じゃなかった。 あの駆動鎧の標的は私じゃなかった。 この女だったんだ。
「オマエの心の空白を埋めてくれるかもしれない人を私は知っている。 その人の所にいくためにはあいつを倒さなければ」
「でも、もうカードもなくなってしまいました」
「ソッカァ、チカラは物にコピーするのか。 ならば…」
私の力をオマエに託す。 小腹が空いた時用に買っておいたバナナの房を掲げる。
「注意することがある。 邪な思いに呑まれたらオマエ戻ってこれない。 そしてもう一つ…」
何ですか、と物問いたげな彼女に念押しする。
「使ったら、とってもお腹減る!!」
☆☆
白と黒の暴虐が、金属の塊を粉砕する光景を見ながら、李純は思う。
パンダってこうして見ると、とっても怖いな。
…今、オマエの心の中は空っぽかもしれない。 ならばこれから満たしていけばいい。
かつての私がそうだったように。
大熊猫の前脚の一撃で関節部を粉砕された駆動鎧から、装着者が脱出した。
ほうほうの体で襲撃者が逃げていくのを見届けたパンダは獣化を解いた。
「キャッ」
外見からは想像できない幼い声が響く。
そうだ、もう一つ注意しておくべきだった。
獣化を解除した時のために、着替えは確保しておいた方がいいってことを。
それにしても日本にはとんでもない名前がある。 脹らむ水着なんてとてつもなくイヤラシイ。
361 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 22:17:40.50 0
>>357-360 『フクムラミズキ』
譜久ちゃんの名前のアナグラムを考え付いた某作者さんに感謝
362 :
名無し募集中。。。:2011/06/28(火) 22:25:43.37 0
一応状況を説明しておくとジュンリンはリゾナンターから卒業後中国に帰国
ジュンジュンはきな臭い情報を入手して、単身来日して独力で調査してたみたいな感じで
363 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 00:18:25.73 0
>>361 ジュンジュン最後オチ過ぎるよジュンジュン。
でも本人が言ってると思ったらちょっと面白いw
364 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 00:27:39.41 0
最初の3レスは物凄く熱いんだけどな
このオチはアリだけどw
365 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 03:40:41.71 O
獣化の聖を想像しながら…ちょっと通りますよ
366 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 06:15:46.84 0
すごくいいわぁ
最後の流れからオチの緊張と緩和っぷり尊敬
367 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 06:44:23.44 O
乙です
緊張感溢れる戦闘シーン
そして…肝心なことを教えなかったJJグッジョブw
368 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 06:58:20.06 O
見事にリクエストに応えたなあw
作者さんは多分読み切りのつもりだろうけど新たな物語の幕開けにもなりそうな
369 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 08:29:22.54 0
おはよ〜ん
370 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 12:13:53.12 0
「キャッ」
たまらん!!!!!!!
371 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 12:59:16.38 0
熱ちい
372 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 14:06:10.32 0
地球を冷ますんだ
373 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 15:01:14.77 0
私たちは何をすればいいの?
374 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 15:58:01.16 O
ミティ様怒らせるとか
375 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 16:01:58.29 0
こうも暑いと亀に風吹かせてもらっても物足りないもんな
ミティは実は良い人みたいなお話良いかも
サンレッドの影響かなぁ
376 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 17:03:16.12 0
サンレッドて何w
ミティ様は基本「良い人」って話の方が実は多い気がする
この間のサウンドノベルやその元になってる話もそうだし
377 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 17:09:33.93 0
神奈川県川崎市が舞台のヒーロー物?のアニメだよ
世界征服を企む悪の組織は良い人ぞろいで
ヒーローは根は良いヤツなんだけど粗暴
お料理コーナーもあったりカワイイぬいぐるみキャラもいたりでなんだか色々お得
378 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 17:10:36.36 0
業務用スーパーで肉焼きまくりのお話は
涙無しでは読めないな
379 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 18:20:18.59 0
サンレッド面白そうだな
380 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 20:27:38.23 0
ただりぞ
381 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 21:01:44.76 O
ガキさんに正しい悪の手先のありようについて絡まれたり恫喝されたりしたい
382 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 22:15:36.85 0
スパイの憂鬱仕様のガキさんですな
383 :
名無し募集中。。。:2011/06/29(水) 23:48:44.24 0
寝るナント
384 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 01:26:50.45 0
深夜のホゼナンターの出番ホゼ
385 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 03:42:03.39 0
おやりじょ
386 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 06:14:56.41 O
朝から暑いなー
387 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 06:45:28.61 O
サンレッドでぬいぐるみの外見で敵を油断させて悪事の限りを尽くす「アニマルソルジャー」がいるけど
9期で言うなら中一コンビかな
何も攻撃しなくても可愛さでメンバーをメロメロにしてるしw
388 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 06:54:17.88 0
悪事の限りと言っても焼きそばで焦がしたフライパンを
公園の空き缶用ゴミ箱に不法投棄することなんだよなぁw
これが悪の組織史上最大の悪事
389 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 08:19:58.11 0
本日最初のホゼ
390 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 09:22:09.47 O
あ、サンレッドってヒーローの方?
リゾスレでもヒーローの方が被害を起こす話あるよね。
読んだ記憶が。
しかもそっちの方が規模がデカいっていう。
391 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 09:38:26.31 0
サンレッドはヒーローの方だね
悪の組織はフロシャイム
ちょっと情けない悪の組織のお話好きだわw
392 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 10:07:51.22 O
イメージはダクネチュ様とかぶるw
393 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 10:23:59.62 0
フロシャイムとダクネチュ様はなんだか似た境遇
ぜひダクネチュ様と「○○の災難」のみっつぃを鉢合わせたいw
394 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 11:53:17.32 0
それはつまり「ダクネチュ様の災難」が読みたいってことに他ならない
395 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 12:04:23.20 O
メッタメタに突っ込まれてポイされちゃいそうだけどw
396 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 13:17:40.53 0
あれ全部作者さん違うんでしょ?
誰が書くんだw
397 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 15:23:02.29 0
>>350 たしか新人公演でJJとフクちゃんは共演しているはず
>>356-361 リゾナントがさらなるリゾナントを呼んで
えらいとこに着地したなーw
当然、股間を隠すのはバナナの皮だろ?
398 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 18:24:26.68 0
地下鉄の中からあげ
399 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 18:41:30.36 O
唐揚げかと思った
大惨事じゃんと
400 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 20:43:39.93 0
スレ落ちの惨事を阻止
401 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 20:59:03.42 O
唐揚げを撒いてる隙にスレを落とそうという
魂胆だったのか。
402 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 21:00:29.78 0
週末は雨みたいだしから揚げ作るかなぁ
403 :
名無し募集中。。。:2011/06/30(木) 22:39:49.88 O
ぬんっつ★
404 :
【大吉】 :2011/07/01(金) 00:14:49.61 0
さてさて
405 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 00:50:06.63 0
リゾナントに唐揚げあったっけと考えてしまったじゃないか
406 :
【豚】 :2011/07/01(金) 04:23:51.55 0
定食メニューかなぁ
407 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 08:22:27.24 0
あってもおかしくはない
408 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 10:55:06.88 O
名前はおかしいだろうけどねw
409 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 12:34:03.52 0
>>397 当時フクちゃんはぺったんこだったから
ジュンジュンは会ってもわかんなかったんだな
410 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 15:27:17.87 0
トラブル対応のために残業が決定した僕が上げておくよ
411 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 17:23:40.59 0
412 :
【吉】 :2011/07/01(金) 19:46:22.08 0
乙でございますホゼナント
413 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 21:31:13.01 O
あぶね
414 :
名無し募集中。。。:2011/07/01(金) 22:38:30.69 O
米良さんいい声だな
415 :
【大吉】 :2011/07/01(金) 23:31:10.39 0
>>411 見ようと思って忘れてたorz
乙です
ありがとうございます
416 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 00:54:37.05 O
お前にサンが救えるか
417 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 01:31:27.31 O
深夜のホゼナンターはいつでも救い上げる
418 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 03:56:01.22 0
金魚すくい!
419 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 06:21:21.12 0
同じく自分もまた規制されちゃった・・・byplala
とりあえず411さんの動画すげーって代理お願いします
ほんと凄いわこの動画
9期が出て感動
---------------------------
保全代わりに貼っておく
420 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 08:27:22.98 0
初めてサンレッドを見たけど、俺のイメージするダクチュネス様と全く変わらなくて吹いたw
421 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 11:43:42.21 0
長野からあげ
422 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 13:24:32.15 0
長野をから揚げするのか
423 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 14:31:08.86 0
何それ美味そう
424 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 14:40:10.98 O
これが長野県です
からあげにするならこうです
こう持ってこうです
425 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 18:00:20.36 0
土曜も出勤していた僕が上げておくよ
426 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 18:01:42.13 O
自演販売してる人がいるw
リゾナント店員直々か。
427 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 18:55:38.13 O
www
思わず長野県の形を確認してしまったw
428 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 19:48:12.99 0
よく考えたらバスツアーに参加してるのか
恨めしwいや羨ましい
429 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 21:45:13.69 0
おうちでホゼナント
430 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 21:45:23.44 O
救い上げ
431 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 21:46:06.19 O
ガキさんツアーで、ぬんっぬんっっ★してるのかな
432 :
名無し募集中。。。:2011/07/02(土) 22:56:56.20 0
ウハウハしてるんだろう
433 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 00:18:11.85 O
おやりぞ
434 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 01:47:48.75 O
435 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 05:34:39.37 O
微妙に怖いなw
436 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 08:59:29.81 0
おやりぞ
437 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 12:20:06.90 O
寝るナント
438 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 12:39:56.91 0
>>434 これは誰かを人質に取られた上で何処かに連れて行かれていくリーダーとサブリーダーの画像ですか
439 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 13:04:55.82 O
凡奇湯に連れてってあげると言われて少女が姿を消す事件が多発
スタイルには自信がある2人は
おとり捜査で敢えて飛び込むのだ
440 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 13:16:27.02 0
ガキさん白馬から乙
441 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 15:43:03.06 0
Cカップある人は行かなくてもいいでしょ?
442 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 17:32:08.90 0
人の欲望には際限が無いのだ
443 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 18:12:55.11 O
444 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 19:47:50.78 0
ガキさんもリーダーとの思い出を残せたようで何よりだ
445 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 21:20:15.08 0
あと少しだな
446 :
名無し募集中。。。:2011/07/03(日) 22:58:12.54 0
さびしいこと言うなよ
447 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 00:17:01.91 0
448 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 01:50:25.35 O
救い上げ!
449 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 02:41:33.88 0
愛ちゃん卒業どうしようかなぁ
案1 吉澤さんあたりと一騎打ちの末死ぬ
案2 何かしらの心境の変化で暗黒面へ堕ちる
450 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 06:25:17.67 O
まだ4人の卒業も書けてないよ…
つーかオリジナルメンバーが半分以下になっちまうんだよね
451 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 08:21:54.04 0
今朝も熱いよん
452 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 10:07:28.61 O
リゾスレ内ではまだ9人健在だから不思議な気分だけど
書いてても卒業してるっていう意識はあるんだよねぇ。
453 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 12:19:46.20 0
何気に卒業したメンバーは登場させる機会が減ってるかも
454 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 12:39:18.61 O
上がってる作品も卒業メンバーあんまり出てこないよね。
455 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 12:58:21.71 0
無意識のうちにリゾナンターからも卒業させてるんかもね
456 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 13:02:04.13 O
勝手な結論出さないでほしいなw
457 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 14:12:25.56 O
>>454 本気で言ってる?
このスレで上がった作品もっかい読み直したら?
それとも卒メン出てくる話は読み飛ばしてるって暗に言ってるのかな
458 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 15:31:16.76 0
熱いな
気温もスレも
459 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 15:37:16.65 0
今日はなんというか、蒸し暑いですね(滝汗
それでもキーボードを叩くのを止めることはない。
460 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 16:49:53.01 O
キーボードを叩く時間が欲しい…
つΣバンバン
461 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 17:15:41.26 O
こう暑いとパソコンの前に座っても
エロい妄想に逃げてメモ書きしてしまう私を許して
462 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 19:03:43.32 0
エロい妄想を上げれば許して進ぜよう
463 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 20:13:21.08 0
エロナンター乙
464 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 21:48:34.99 0
それ↑
465 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 22:59:28.58 O
フクちゃん逃げてぇ〜
皆の想像から、に・げ・て・なのぉ〜
466 :
名無し募集中。。。:2011/07/04(月) 23:59:04.75 0
そう言っているさゆが一番キケン
467 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:00:09.02 0
--亀井絵里さん。 あなたの履歴書拝見しました。職歴の欄が空白なんだけど、どういうことか説明してもらえるかな。
--こいつは驚いたな。 経験も無い、専門学校にも行っていないあなたが、よくうちみたいな専門店に応募してきたね。
--率直に言わしていただければ迷惑です。
--きっとあなたはケーキ作りが好きなんでしょう。 とても素敵なケーキを作ることが出来るんでしょう。
--しかしその程度で、うちで働きたいと思われてもね。
--うちの店はパテシェやショコラティエ、支店の販売員も併せれば三十名を越す人間が働いていて、全員が大事な役割を担っている。
--あなたみたいに遊び半分の気持ちの方が入ったって何にも任せられない。
--申し訳ありませんがご縁が無かったということで、今日のところはお引き取り下さい。
思い出したくはない。 しかし忘れてはいけない。
自分には夢があると思っていた。
でも夢を現実の形にするには、絶え間ない努力が必要だとわかった。
現実に裏打ちされた足場がない限り、希望に満ちた夢は夢のようなことで終わってしまう。
そのためには決して逃げたりしないと決めた。
だから、絶対…。
「オイ、こらテメー何ぼけーっとしてるんだ。 やる気がないなら帰れ!」
ダークネスカフェのスタッフルームに急遽設えられた面接会場に狂犬の叫びが響く。
「あっ、すいません」
「いや何もそんなに喧嘩腰にならなくたって・・ヒィィィッ」
闘犬に噛みつかれたような悲鳴を上げたのは、闇の王ダークネスだ。
黒衣をまとった右腕をねじ曲げられ、漆黒の頭巾で隠した顔を細長いテーブルに押しつけられている。
「オマエ、何馴れ馴れしくアタシの横に座ろうとしてくれてるんだ」
えっ、という当惑が伝わってくる。
「面接審査をする者として、同じ側に着席するのが当ぜぇぇぇ、イテテテテ」
どんな力が加えられたのか、闇の王が悲痛な叫び声をあげた。
「それはそうだ。面接の質疑応答なんてものは、試験される者と試験する側が向かい合うもんだと相場が決まってる」
だったら自分たちが席を並べてもおかしくはあるまい。闇の王の見解は正当且つ穏当なものだった。
しかしどんな力強い正論もぶつける相手によっては、その力が失われる。 そういう意味で藤本美貴は最悪の相手だった。
「くそ、この貧乳魔女が。闇の王を何と思ってるんだ」
「金蔓だ!!」
「ヒィィィッ」
「心情を口に出すな、この…」
藤本美貴は片腕でダークネスの動きを制し、空いた方の腕を鉄槌として振り下ろそうとしたが、やめた。
別に慈悲の心に目覚めたわけではない。 鉄槌と一緒に浴びせる罵声のタネが尽きてしまったのだ。
アタシが殴ってオッサンがヒィッとか、ワンパターンが続き過ぎるのも考えものだしね。
物語のマンネリ化にも気を配る氷の魔女は、闇の王に命じた。
「立ってろ」
不承不承という態度をせめてもの反抗に、本来は部下である女の指示に従う。
470 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:03:33.78 0
「あっ、言っておくが指示じゃなく命令な」
闇の王に自分の立場を判らせると、新たな命令を下す。
「アレを出せや、アレ」
美貴の命令をどう解釈したのか、戸惑いを隠せない闇の王。
いや、とかそんにゃとか小声を漏らす。
「どうした、さっさと出さねえか。減るもんじゃあるまいし、さっさと出せ」
苛立ちながら催促する美貴の拳が固く握りしめられていく。
「こ、こんなところでアレを出せとか、恥じらいというものをなくしてしまったのか」
何だと? 訝しげな貌を見せた美貴に対して、闇の王が反駁する。
「ワシとお主の2人しかいないのなら、出しもしよう。 ワシの一番大事なものを開陳もしよう。 しかし亀井さんgぐわっ」
美貴の黄金の右が闇の王の腹にめり込んでいた。 苦悶のあまりダークネスの身体は二つ折りになっている。
「何くだらねえ勘違いしてんだ」
前屈みになり無防備に晒されたダークネスの後頭部へ、高々と振り上げられた踵が炸裂する。
「それに何、アタシと2人っきりなら出しもしようって、おぞましい。 何勝手に親近感抱いてくれてるんだ」
跪いた闇の王の脇腹を豪快に蹴り上げる。 もしもサッカーのフリーキックならゴールネットを豪快に揺らすこと間違いない。
「お前にとっては大事かもしれないけど、他の人間にとっては何の価値もないぞ。 お前の粗末なモノなんてなっ!!」
「自らの格好もわきまえず、暴れ放題。 そしてワシのモノが粗末・・・。 嘆かわしい、女として最低限持ち合わせるべき恥じらいを失いおって。
流石にリーダー就任早々男と堂々岩盤浴デートを楽しむ女は違うっ・・ぅぅぅうううう!!」
闇の王が苦悶の声を上げたのは、美貴が踏みにじったからだ。
「だっかっらぁぁぁ、心で思ってることをそのまま声に出すのはやめろや」
ぐりぐりとダークネスの下腹部を踏みにじり、威圧する美貴だったが、当のダークネスが踏みつけられることに、何処か満ち足りたような様子を覗かせるので、バカ負けしてしまった。
「面接にあたってこいつの、亀井絵里のデータを確認しときたいから、情報端末を出せと言ってるんだよ」
「…た、端末はお前にも支給したはずだろうが」
「家に忘れてきた」
懲りもせぬお前呼ばわりに一瞬反応しかけた美貴だったが、理性で抑え込んだ。
もう流石にヤバいだろう。 っていうか早くしねえと終わらないだろうが、この話。
物語の完結を気にかける魔女の心配りで制裁を免れた闇の王が、懐からタブレット型の情報端末を取り出した。
「うわっ、スゴい。 iPadじゃないですか」 絵里の目が輝く。
美貴が不慣れな様子で起動させると起動音が鳴った。
シィーーーッ。
「いや、メイドインチャイナのcPadっていうんだけどよう」
さすが中国製、立ち上がるまで時間がかかってしょうがないとぼやく。
「ウィンドウズ、マック、アンドロイド。 三種のosを使い分けられる優れモノじゃ」
「中国姉ちゃんのつまんねえセールストークに引っかかって、十台も買わされやがったんだ、このバカ」
osを切り替える度に固まる、固まると憎々しげな美貴の言葉を浴びせられるダークネス。
絵里は彼の気持ちを慮ってか、その気持ちを引き立てようとした。
「でも、そのcPadって物凄く丈夫に出来てるんじゃないですか。 だって藤本さんがあんなに乱暴にしたのに、壊れてないんですから」
「それはワシが雛を守る親鳥のように懐深く守ったからかもなぁ」
21世紀を生きる悪の組織にとって情報は生命線。 情報ツールは剣や銃に匹敵する武器だという自説を披露する闇の王。
お門違いのご高説を賜った絵里は愛想笑いを浮かべている。
そんな2人をよそに、美貴はロッカーの上に置いてあったテッシュペーパーを二、三枚手にとってのcPadの画面を拭い出す。
「おいっ、何をしておる。 まるでワシの身体が汚れておるみたいではないか、おいっ」
闇の王の抗議を半笑いで受け流しながら、清拭作業を続けていく。
「ねぇっ、もう十分でしょ。 そんなに念入りにやらなくても、ねえっ」
闇の王の悲痛な叫びが空しく宙に吸い込まれていった。
☆
ティッシュを半ケース分消費して、ようやく納得したのかcPadを操作しようとした美貴は、リゾナンターの個人情報の入ったフォルダーの在処を闇の王に尋ねていた。
「リゾナンターの情報は全os共通のショートカットで開けるようにしてる。 検索キーとRだ」
講習でちゃんと教えたはずなのにと、部下の不勉強を嘆いている。
「私たちの個人情報なんて集めてたんですね?」
「主としてお前んとこのサブリーダーが報告してくれたんだけどな」
美貴の言葉を聞くと、ああそういえばそうだったとばつが悪そうな表情になる。
「オイッ、開かねえぞ」
「お前がめったやたらと拭いまくって、タッチパネルが反応したんだろうが、まったく」
暫く待っておれと言った闇の王だったが、適当にタッチパネルを触りだした美貴を見ているうちに顔がみるみる青ざめていく。
「お、おい。 そんなにやたらに触るもんじゃない、特にRの周辺eとかdとかfとかgとかは間違っても触るんじゃないぞ、さもないと…」
「さもないと何だ、言ってみろ」
「機密保持のために爆発する」
闇の王から飛び出した意外な言葉を耳にして、美貴は爆笑失笑する。
「キャハハハ、何そのミッションインポッシブルみたいな設定。 ウケるんですけど」
お前にそんな物騒なものを抱え込む度胸なんてありはしないと決めつけた美貴だったが、何か思いついたのか目を輝かせる。
「エロか?」
「な、何を言う」
「恥ずかしがることはないじゃねえか。 お前も男なんだから自分のパソコンにお宝のエロ画像の100枚や200枚ぐらい保存してたっておかしくねえだろうが」
「闇の王を愚弄すれば、ただでおかんぞ」 声が真剣さを帯びてきた。
「わざわざRの周辺って念を押したってことは、この辺のキーにお宝の隠し場所の鍵が潜んでるに違いねえ」
タッチパネルに表示されたキーボードを眺めながら、ダークネスの言葉を思い出し思案する。
Rの周辺でオッサンが敢えて挙げなかったtのキーが怪しいな。
闇の王の思考を分析した美貴は上機嫌で言った。
「さあお待たせしました。 ただいまから悪の組織ダークネスの首領が、インターネットで集めた秘蔵のエロ画像の発表会を行います。
世界征服の野望を抱く男はどんな性的嗜好を持つのか、それが今明らかになります」
「キャッ」
亀井絵里が悲鳴を上げ、掌で目を覆ったが、指の隙間からしっかり美貴が手にするcPadの画面を凝視している。
「♪何が出るかな? 何が出るかな」
鼻歌交じりに検索キーとtのキーを同時押しする。 画面が替わり、ソフトが起動していく。
「さあっ、闇の王のお好みは、ロリか熟女か巨乳か金髪かっ。 まさかのボーイズラブ!」
情報端末を奪還しようと躍起になる闇の王をいなしながら、液晶画面を見つめる。
「おいっ、こいつは…」
「愛ちゃん」
液晶画面の中に描画された小窓の中に、高橋愛が顔を覗かせていた。
475 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:09:02.95 0
「何だ、これはっ」
敵対勢力の情報というにはあまりにスタイリッシュな雰囲気を醸し出している高橋愛。
まるで写真館で撮影されたスナップショットのような画像の正体を問い糺す美貴だったが、闇の王は言を左右にして答えをはぐらかすばかりだった。
「えりりんの情報が要るのだろう。 ワシが操作してやるから早く返せ」
変だぞ、オッサン。 逆アップをかまして強く出て来たじゃねえか。
ってことはやっぱこの小窓に映ってる高橋愛には、触れられたくねえってことか。
今cPadで走っているソフトの正体を解明したって、何の実益も生むことはないだろう。
そんなことはわかってる。
なのに未練たらしく、液晶画面を指先でなぞっているのは、闇の王ダークネスがそうすることを嫌がっている、いや恐れているからに他ならない。
現に今も美貴の指が画面に触れるたびに、闇の王はびくっと震えている。
まったくわかりやすい男だぜ。 画面下部をよく見ると声BANKという文字が躍っている。
その部分にタッチすると、メニュー画面に切り替わった。
何々。入力読み上げだぁ。
「つまりお前はアレだ。 アタシたちが戦ってる敵のリーダーに愛してるとか、お仕事頑張ってとか言ってもらうために、こんなソフトをインストールしてるってことでok?」
「藤本さん、ソフトじゃなくたアプリって言うんですよ」
亀井絵里が説明するところによれば、そのアプリの名前は声バンク高橋愛ドロイドという携帯用のアプリだという。
「私たちの間でも話題になってるんですよね、それ。 ほら、リゾナンターはiPhone派が多いじゃないですか」
「何、そのアタシに同意を求める馴れ馴れしさ。 そんなコミュニケーションイラネエから」
またまたと言いながら、絵里が続けたところによれば、愛ドロイドという名前が示すようにそのアプリはアンドロイド携帯用であるという。
iPhone派である道重さゆみなどはこのアプリのためだけに真剣にアンドロイド携帯の購入を検討しているらしい。
「愛ちゃんの声で、さゆ愛してるとか言われたいんだそうですよ」
「お前ら、平和でいいな」
美貴は呆れてしまった。
「いや、アタシたちの頑張りが足りないから、お前らもそんなに平和なんだろうけど」
「うへへ、おかげさまで平和な日々を満喫させてもらってます」
「イヤイヤ、頑張らなきゃ。 アタシたちもっと頑張らなきゃいけないわけだけど、そのトップがこれだからなぁ」
ため息まじりに、愛ドロイドが起動した状態のcPadをひらひらさせる。
「やめんか。 愛キュンが目を回すではないか」
愛キュンって。
脱力した美貴はcPad を本来の持ち主に返そうとした。
「藤本さん。 そのアプリ携帯用のだから、予測変換が有効だと思いますよ」
「オマエ、何て言った」
「愛ドロイドは本来携帯用のアプリですから、予測変換の履歴が残ってるかもしれないって言ったんです」
「っていうことはつまり?」 魔女が底意地の悪い笑みを浮かべた。
「つまり、ダークネス様が、愛ドロイドに何て言わせたのかわかるかもしれないってことですよ」 風使いが魔性の表情を見せた。
477 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:11:15.56 0
魔女と風使いの会話を聞いたダークネスが慌て始める。
返せ、プライバシーの侵害だと言いながら手を伸ばす。
それを適当にあしらいながら美貴は絵里に言葉をかける。
「亀井屋、お主も悪よのう」
「いえいえ、藤本様にはとてもとても敵いませぬ」
闇の王が決死の反転攻勢を試みる。 美貴の手からcPadを奪還しようとしたのだ。
「カメちゃん、こいつを抑えてろ。 いや、それはアタシがやる。 お前は予測変換を辿って愛ドロイドに話させるんだ」
「へい、合点だ」
美貴の手からcPadが飛んだ。
放物線を描いて飛んだcPadを掴もうと、手を差し伸べたダークネスのがら空きのボディへ美貴の渾身の前蹴りが炸裂する。
膝から崩れ落ちたダークネスの背後を取った美貴は、己の右手で闇の王の左手を、己の左手で闇の王の右手を掴むと顔面で交差させた。
尚も暴れようとするダークネスの背骨に自分の膝を押し当てて、波乗りのように固定すると絵里に指示を飛ばした。
「まずはダークネスの「ダ」を打ち込んで、予測変換を辿っていくんだ」
「は〜い、かしこまり〜」
嬉々として画面上のキーボードを打っていく絵里。
え、これは、という呟きが聞こえる。やがて愛ドロイドの抑揚の無い声が、ダークネスカフェのスタッフルームに空しく響いた。
『だ、だめ〜。 こんなにおおきなの私初めてやよ〜』
抵抗を続けていたダークネスの体から力が抜けた。
478 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:12:17.43 0
オ、オッサン。 機械に何てことを言わせてたんだ。
一瞬だけだが、闇の王のことを哀れに思ってしまう。
確かに人が嫌がることをするのは楽しい。 ことにそれが形の上でだけとはいえ、自分より格上の存在に嫌がらせするのはたまらない。
とはいえ、美貴は強者である。
氷雪系の魔法を使う魔女でありながら、自らの肉体を駆使して雌雄を決する狂戦士でもある。
さらに言うなら女のパンツを食い込ませることにかけては、ダークネス最強の戦士でもある。
あまりにも一方的な痛ぶりを行った後には、心に隙間風が吹いてしまうのも事実である。
アタシは精々『ダークネス様好きよ』ぐらいを言わせて満足してると思ってたんだ。
それを再現して冷やかして、恥ずかしがってるコイツの姿を見て笑ってやってそれで幕引きにしてやろうと思ってたのによ。
バツが悪いったらありゃしねえ。
着地点を見つけなきゃ。 美貴は思った。
この事態を収拾させて、店をさっさと閉めて、家に帰って寝てやるんだ。
やっぱり一日に9時間は眠らないと、肌の美容に悪い。
「次は「あ」からの予測変換を試してみるんだ」
絵里は美貴からの指示にためらいを見せた。
「藤本さん。 私たちは開けてはいけない禁断の扉を開けてしまったんではないでしょうか。これ以上踏み込めばもう帰ってこれないかもしれませんよ」
「バカヤロー、ビビッてんじゃねえよ。 行き着くとことまで行き着かない限り終わらねえんだよ。 覚悟を見せろや」
美貴の叱咤が心に響いたのか、絵里は再度cPatの画面上のキーボードに指を走らせた。
ひっ、これは、いくら何でもという声が伝わってくる。
479 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:13:18.67 0
「いいですか、藤本さん。 今度のはさっきに輪をかけてひどいですよ」
確定キーに指を置いた絵里が念を押した。
「さっさとしろ。 早く終わらせるんだ」
静まり返った室内にcPad のスピーカーから発せられた抑揚に乏しい声が轟く。
『愛のくさいあそこの匂い、嗅いでください』
美貴が魔法を喚起したわけでもないのに、部屋の温度が下がった。
サイテーという絵里の声が闇の王を撃つ。
う、うう、ううう
世界制服を企む男から咽び泣きが洩れた。
…暫くして。
ダークネスカフェの従業員の面接試験会場は法廷へと様変わりしていた。
裁かれるのは、組織の情報端末にインストールしていたアプリ、愛ドロイドによからぬ言葉を喋らせていた罪を問われた闇の王、ダークネスその人。
その罪を糾弾するのは、氷の魔女ミティこと藤本美貴とダークネスカフェに採用希望の亀井絵里である。
「ちょっと待て」
着席している二人の検察官兼判事に対して、起立させられているダークネスは不服を訴えている。
「こんな裁判、デタラメだ。 ワシには弁護士との接見を要求する権利があ…」
「無えっ」
「あは。無いですよね。 あはあはは」
闇の王は、自分を待つ悲惨な運命が心に思い浮かんだのか、少しずつ壊れていく。
ごめんなさい、生まれてきてごめんなさい、世界制服なんか企んでごめんなさいと繰り返し呟く闇の王の醜態を苦々しい目で見ながら美貴は絵里に同意を求めた。
「本来ならその場で処刑するところを、こうして申し開きさせてやろうっていうんだ。 感謝してもらわないとな」
「ねぇっ」
男としてごめんなさい、人としてごめんなさい。
過ちに満ちた罪深き人生を懺悔していた闇の王があることに気付いた。
「そこの二人、さっきまであんなに歪みあってたのに席を並べて随分と仲良くなったんじゃないのか」
「ええ! 私は最初から友好的ですよ。 どっちかというと藤本さんが一方的に噛みついてきたんですけど」
いや、正義の味方として悪の組織のメンバーに友好的はまずいだろ、流石に。と思う美貴だったが、もうそんな当たり前のことを言葉にしても無意味だということは判っていた。
「オマエという女性共通の敵に対して、一時的に共同戦線を張ったんだよ!」
「ちょっ何その言い草。 ワシはダークネス、闇の王と呼ばれた男。 オマエごとき魔女なんか…」
どうしようっていうんだ、美貴が少し眉を吊り上げると闇の王の言葉は尻すぼみになってしまう。
481 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:15:32.43 0
しかし、この男の言ってる通り、さっきまでよりも亀井絵里との距離が縮まったのは事実だ。
実際、こうして席を並べて話すなんて、三十分前までは考えられなかった事態だ。
それもこれもこの男の存在があったからこそ…ハッ、まさか。
オッサン、お前こうなることを予測してたのか。
自分のことを捨石にして、アタシと亀井絵里の仲を取り持とうととしたのか。
自分が変態呼ばわりされることを承知の上で。 そこまでして…。
くっ、負けたよ。 オッサン、アンタの男気にアタシは負けたよ。
認めようじゃないか。 ここはアンタの大きさに免じて亀井絵里の採用を認めようじゃ…
「オイッ!」
ダークネス、アンタ輝いてるよ。 闇の王にこんなことを言うのは御法度かもしれないが、アンタ神々しいよ。
「このオッサンは何、他人の心情を勝手にアテレコしてるかなぁ。 それも自分補正までして」
自分だけの世界に閉じこもっていた闇の王は背筋に冷たいものを感じた。
気がつく亀井絵里が自分に蔑みの視線を注いでいた。
「そんな目でおじさんを見ないでぇぇ」
自分よりはるかに年下の絵里に懇願しながら、闇の王は不審に思っていた。
「今のオイッて声はあの貧乳魔女の声。 あいつはいったい何処から」
「だぁかぁらぁぁぁ、自分の心情をストレートに声に出すなって何度言ったら判るんだ。 いい加減学習しろ」
自分を背後から見下ろしていた美貴が腕を振り下ろした。
「ヒィィィッ!」
cPadの液晶画面が闇の王の頭で砕けた。
482 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:17:34.56 0
483 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 00:54:16.43 0
>>482 ヒドイwwww
何かもう逆に感動しました
こんな物語を生み出せるその才能が凄い
続きが楽しみでもあり恐ろしくもあります
484 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 02:16:26.18 0
なんかもう、頑張ってほしいです作者さん(苦笑苦笑苦笑
というかもうダークネスがスケベェなものとしか今度は見られない気がする。
娘二人に秘密をバラされた親父さんとかどこのドラマだw
485 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 02:34:22.97 0
ノノs‘ v‘)<泣けてくる
从*´◇`)<がんばるぞ!
从*´◇`)<香音がおるから!
ノノs‘ v‘)<わか…った
−−
( ・e・)<ラスト行くよー
从*´◇`)<泣かないよ
ノノs‘ v‘)<うん
ここを使ってなんか書きたいが才能がないorz
486 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 07:08:19.46 O
>>482 アプリの件はまさか作者の実話に基づいてないでしょうね?w
もしそうなら液晶頭に叩きつけて反省していただきたい
あ でも続き読みたいんでそれを上げ終わってからで
487 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 07:34:55.90 0
488 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 10:20:25.20 O
結局「ヒィィィッ!」で終わるのワロタw
メタな部分も含めておもしろい
489 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 12:33:52.34 0
メンバーが読んでいないことを祈りたい作品ランキング上位間違いなし
490 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 15:02:29.92 0
メンバーに読んで欲しくない作品
他の上位は獣とかコワルスキーかw
491 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 16:28:40.57 0
492 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 18:27:47.81 O
ジュンジュンは結局誰にも会わずだったのかな
お土産は渡してたみたいだけど…
493 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 18:38:34.77 0
ワッチじゃないかとは思うが
よくわからん
494 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 19:05:39.97 0
>>492 リンリンとの仕事だったみたいですね。
でもいつか会えよきっと。
>>485 ステージ裏っぽいですね。
495 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 21:14:30.10 0
ホゼナント
496 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 22:44:11.46 0
497 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 22:51:42.07 0
野暮かもしれんが盗聴音源で盛り上がるのはできればよそでやってほしいな・・・
498 :
名無し募集中。。。:2011/07/05(火) 23:50:38.08 O
リンリンが中国いってしまウ
また日本に帰ってきてな〜
499 :
名無し募集中。。。 :2011/07/06(水) 00:33:51.80 0
>>497 >>491にはそもそもがワッチかどうかすらわかって無かったんだし
そりゃ酷ってもんじゃ
>>498 ハロプロTIMEあたりでちょろっと映って帰ってほしかったね
500 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 02:33:26.99 O
深夜のホゼナンター!
なんだって掬い上げてみせますダ。
501 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 06:18:46.15 O
おはよ
502 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 07:13:42.88 0
503 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 08:31:04.38 0
まぁ落ち着いて、コーヒーでも飲むやよ 川*’ー’)つc□~
504 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 10:49:15.73 O
Only youのインストがかかっててビックリしたw@ふと入ったホームセンター
505 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 12:21:13.66 0
愛しの君へ☆
506 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 15:15:44.94 O
返してもらいますよ?ノノ*^ー^)つ☆
507 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 17:48:12.83 O
ノノ*^ー^)つ☆<やっぱりあげます
508 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 18:19:53.86 O
カメさんの風のチカラが籠った星飾りもーらい つ☆
509 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 20:20:30.55 0
さてと
510 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 21:29:42.97 0
コーヒーでも飲むか つc□~
511 :
名無し募集中。。。:2011/07/06(水) 22:56:41.85 O
コーヒー飲んだのに眠い、、、
まさか?マスター!?眠りグス、、、mmn
512 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 00:11:50.18 0
513 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 00:20:57.73 O
お話って考えたらどうすればいいんですか?
514 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 00:27:48.95 0
お話って作品を書き込みたいって事ですか?
515 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 00:56:02.20 O
516 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 03:44:12.56 0
投下したい作品があれば書いたものをそのまま書きこむんですけど
今は忍法帖という厄介なものがあるので、ちなみに量はどれくらいですか?
517 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 08:01:08.67 0
新たに何か書きたいという人が出てくるとは
518 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 08:20:10.68 O
頑張って〜!
俺はもう枯れちゃった
519 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 09:17:15.01 0
喜ばしい
520 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 09:38:59.83 O
ネタスレって新規ネタ師がダメにすることが多いけど
このスレはそれがないのがすごい
521 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 11:20:19.86 O
>>516量はまだあんまないけど続くかもしれないですパソコンからの方がいいですよね?
522 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 12:58:25.68 0
そうですね。
パソコンに2ちゃん専用ブラウザが入っていた方が連投はしやすいかもです
書き込めないときはテンプレ
>>1に記載しているしたらば掲示板に代理投稿のスレもありますしね
523 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 13:06:15.69 O
524 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 15:25:19.74 0
会議の開始を待ってる僕が上げておくよ
525 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 15:40:13.71 0
どんなのが上がるのか楽しみ。
526 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 16:09:25.40 0
そういえば今日は七夕でもあり、えりぽんのお誕生日か。
年に一度の日に生まれるって珍しいね。
527 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 16:55:46.92 0
誰も突っ込まないの?
528 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 19:06:03.65 0
香音が言ったと思えばかわいいじゃまいか
529 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 21:09:40.23 0
今日は手薄ですね。
見回りは欠かしません。
530 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 22:50:26.89 0
どっせ
531 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:46:03.03 O
ノリo´ゥ`リ<元気ピカッピカッ!でいこうぜ!いえい♪
532 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:50:06.28 0
533 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:50:59.28 0
ここで手を離せば楽になれる。
幾度となく浮かべた考えを振り払うように、愛佳は大きく頭を振った。
「なんでこんな体張ってんのやろ・・・」
プラットホームの下は闇。
本来であれば線路が敷かれているべき場所に深い闇が広がっている。
愛佳はプラットホームのへりにしがみつき、今にもずり落ちそうな身体を腕力で懸命に支えていた。
足はすでに地を離れ、宙を掻いている。
ここで気を抜けば闇の中から手招きする亡者たちの群れへ真っ逆さま。
ホームに食らいつく腕に力が入る。
「っつ・・・!」
指先に痛みが走った。
体勢を崩さないよう、そっと指先を窺う。
見ると、コンクリートの僅かな窪みにかけた右手の指に血が滲んでいるのがわかった。
負荷を掛け過ぎて皮が擦り剥けたのか。
じわじわと指先の赤の範囲が広がっていく。
折れそうな心。
落ちそうな身体。
心身ともに限界が近いという自覚はあった。
けれど、何度絶望に心を支配されそうになっても自分から手を離す気にはなれない。
愛佳には、意地があった。
534 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:52:08.69 0
先程、愛佳が高橋愛に助けを強く願った時。
一瞬とはいえ本当に愛は現れた。
普段接している愛からは想像もつかないような、虚ろな表情だったけれども。
あれは見間違いなんかじゃない。
そう確信している。
だから愛佳は、“次”を待った。
このまま何も言えず、言われずに終わるなんて冗談じゃない。
愛と会って、話がしたい。
手を離すと決めるのはそれからでも遅くないはずだ。
“もう一度愛に会うまでは諦めない”。
それは希望とも絶望とも異なるフラットな想い。
“意地”という感情だけが、今の愛佳の心を支えていた。
『間に合った・・・・・・』
「え?」
不意に、頭上から馴染みのある声が聞こえた。
愛佳がずっと聞きたくて。
だけどもずっと、聞けなかった声。
「愛・・・ちゃん?」
『会いたかったよ、愛佳』
目線を上げたその先に、愛佳が敬愛してやまない命の恩人が立っていた。
535 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:53:30.23 0
『このまま引き上げてやれたら楽なんだけど・・・やっぱそんな都合よくはいかないか』
苦笑して、愛は伸ばした両手を引っ込めた。
愛佳の身体を引っ張り上げようとして、できなかった。
まるで幽霊のように、愛の手はするりと愛佳をすり抜けてしまう。
照れたようにはにかんだ、その顔も。
ちょっと投げやりに落とす、その声も。
全部いつも通り。
愛佳のよく知る姿のままの高橋愛が、そこにいた。
愛佳が愛の様子をまじまじと見つめる一方で、愛はマルシェに言われたことを思い出していた。
“最初から心の中に存在していたもの以外は触れない”。
今の愛は強引に愛佳の世界に入り込んだ、いわば部外者。
心の外から来た存在が内部の事象に干渉することはできないのだと、思い知らされる。
『残念だけど、あたしは見てることしかできない。愛佳が自力でどうにかしないとダメみたいだね』
つまり、逆境を乗り越えるも乗り越えないも愛佳自身の手にかかっている。
すべてを愛一人の力で切り抜けられるほど、この悪夢の世界は甘くはなかった。
「愛ちゃんは、助けてくれへんの?」
自分でも情けないと思うほどの声が出る。
愛佳は、希望も意地も消え失せて絶望だけが心を支配していくような感覚に襲われた。
「・・・自力でどうにかなんてできるわけない。愛ちゃんかて覚えとるやろ、
愛佳が死にそうな顔してホームに突っ立っとった時のこと」
536 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:54:50.36 0
当時のことを思い出すたびに、自分が惨めになっていく。
あの頃の自分は本当に弱かった。
孤独に怯え、運命を嘆くばかりで、決して自分から動こうとはしない。
駅のホームに立って、ここではないどこかへ連れて行ってくれる電車を待っているだけ。
愛という電車が現れなければ自分はどうなっていただろうか。
きっと今も、ホームに立ち尽くしている。
「あん時愛ちゃんに声かけてもらわへんかったら、愛佳は死んでた。
たとえ線路に飛び込まんかったとしても、心は死んだままやった。
・・・お願い、助けて!愛ちゃんが助けてくれへんと愛佳は生きていかれへん!」
感情の爆発。
ついに愛佳の心は限界を迎えた。
このまま愛が行動を起こしてくれなければ。愛佳を光のあたる場所へ導いてくれなければ。
愛佳の心は救われない。
しがみつく腕を離す。
闇に、堕ちる。
けれど。
『でも、あの時の愛佳と今の愛佳は違うでしょ?』
ぴしゃりと。
撥ね退けられる弱気。
どんなにすがっても。泣きついてみせても。
愛はそんな愛佳の弱気を許さない。
『あたしは愛佳は変わったなって思うよ。いつまでもあの頃のままじゃない。自分じゃ、そうは思わないの?』
537 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:56:22.90 0
そして、言い切った愛は穏やかに笑う。
厳しく突きつけるような言葉とは対照的な、信頼感に満ち溢れた笑顔。
そうだ、この笑顔だ。
愛の口調と笑みがあの日のそれと重なり合う。
愛佳の脳裏を、鮮やかな記憶が駆け抜けた。
―――――『飛び込むんなら、次の電車にしてよね。あたし、帰れなくなっちゃうから』
―――――『明日を知ってるのはあなただけ。自分で変えるんだよ』
まさにこの、生死を分かった乗換駅で。
愛は愛佳を諭してくれていた。
諦めるにはまだ早い。未来は自分で変えるものなのだ、と。
“あの時と今の愛佳は違う”。目の前の愛に告げられた言葉。
当時と今で、変わったものはなんだろう。
自分はどう変わったというのだろう。
あの頃は、毎日が「世界の終わり」だった。
どこにいても一人ぼっち。希望なんて見えない。
だから、いつ消えてもいいとさえ思っていた。
このまま自分がこの世から消え去っても未練はないと。
けど、今は違う。
538 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:57:52.68 0
今の自分には、心を許し友に笑い合える仲間も友人もいる。
孤独なんて感じない。絶望なんて見えない。
「・・・なにが変わったかは、わからへん。変わったような気もするし、変わってへんような気もする」
生きることだって、諦めたくない。
みっともなくしがみついてでも、生に執着していたい。
この世界には楽しいことがいくらでもあると、教えてくれた人たちがいるのだから。
「そやから今の愛佳にあんのは、“未来を守りたい”っちゅう気持ち。それだけや」
家族や友人の存在。
仲間といる生活。
それらすべての未来を、この手で守りたい。
守りたいと思えるほど大切なものができた。
その事実こそが、過去と現在の愛佳における絶対的な違い。
『うん。それでいんじゃない?』
愛からは簡単な言葉だけが返ってくる。
愛佳が“乗り越えた”こと、愛にはちゃんと伝わっているのだろう。
固い絆で結ばれた二人。そこに過剰な反応は必要ない。
「ありがとう愛ちゃん。もうわがまま言わへん。自分のことは自分でカタつけてみせる」
『おう。頑張れ!』
満足そうに頷き、愛は次第にその輪郭をぼやけさせていく。
実体は徐々に幽体へと変わりながら色を薄め、やがて完全に視認できなくなった。
539 :
名無し募集中。。。:2011/07/07(木) 23:59:38.70 0
「・・・見届けてくれへんのかい」
事の顛末を見届けぬまま、愛は去った。
もう、この愛佳の世界に彼女は現れないだろう。
結果的に、愛佳は悪夢の世界に一人置き去りにされた。
けれど先程と違って、それを嘆いたり非難したりといった気持ちは生まれてこなかった。
愛が愛佳を置いて先に出て行ってしまったこと。
そこに含まれている意味を、愛佳はもう取り違えたりしない。
「信頼されてる・・・ってことやもんな」
見放されたのではなく、信頼。
愛佳なら一人でも大丈夫だと、愛は信じてくれたのだ。
だから、その信頼に応えたい。寄せられた期待を裏切りたくない。
下で蠢く亡者たちを見遣る。
しかし、それは一瞬で。
自身の闇から目を切って、両腕にありったけの力を込めた。
そのまま懸垂の要領で身体をぐいと持ち上げる。
半身が浮いた。そして流れるような前転。
宙に舞った愛佳は、一回転してプラットホームの上に見事な着地を決めた。
どこにそんな力が残っていたのか。
そもそも元々の愛佳にそんな力が備わっていたのか。
信じられることも、信じ難いことも。
夢はすべてを呑み込んで、愛佳の望むがままに事態を進展させていく。
540 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 00:01:13.50 0
「『まもなく電車が参ります。白線の内側に下がってお待ちください』、やったかな?
いつまでもあんたらと遊んでるほど愛佳は暇やない。・・・さっさと消えや」
構内に夢の終わりを告げるランプが点灯する。
そこから、迫りくる光。レールの擦れる音。
亡者たちの断末魔が、けたたましい警告音に交じって愛佳の鼓膜を横切った。
ホームに、愛佳の待っていた電車が滑り込んできた。
同時に、亡者の存在は入ってきた電車によってかき消され、果てしなく広がる闇はどこまでも続く線路へと戻る。
悪夢という名の心の闇が少しずつ晴れていくのを感じることができた。
「よっし!行くかぁー!」
電車の扉が開く。
迷わずそれに飛び乗った。
車内は、照明が隅々まで明るく照らし出してくれている。
不安なことはなにもない。
この電車が行きつく先はきっと―――――
自由になった手足で、思いきり伸びをする。
身体が軽い。
今なら、どこへでも行けそうな気がした。
発車ベルが鳴り、扉が閉まる。
電車は次の駅へ向かって走り出した。
541 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 00:03:19.36 0
>>533-540 『ダークブルー・ナイトメア〜7.親愛ジャンクション』
話数的には『6』の続きですが内容的には『3』の続きかもしれません
また今回は完全に[Mitsui](01)633『愛佳 ─ Aika ─』の設定をなぞらせていただきました
作者さんありがとうございました
542 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 00:07:45.56 0
危なっ、1レスを投下しようと思ったら続編キタッ。
なんだか今の時期にこの作品を読むと泣けてくる…。
乙です!
543 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 02:03:06.11 0
七月七日。
しちがつなのか。
それももう終わりを迎えようとしている。
特に思う事はない。
世間が「七夕の日」だと銘打った日だから何だと言うのか。
彦星と織姫が一日だけ会える日なんて興味も無い。
それで祝いたいヤツは祝えばいい。
それで笹に願いごとを書きたい奴は書けばいい。
叶う訳ないのに。
願ってほしいと思う事なんて、叶った試しも無いのに。
今日は雨だった。天の川なんてものも見れなかった。
なのに私の目の前には笹に連なる短冊の群れ。
これ自体がまるで流星のように見える、なんてことを詩人は言うだろうか。
くだらない。くだらない。
見た事も無い人の恋を羨ましがり、願わないのが判ってる願いを思い。
それでも、それでもなお思うのは何故?
「だって想うだけなら、誰でも出来るじゃない。
たった1日だけでもさ、懸命に必死に、何かを想う日があってもいいでしょ?
頼りなくてもさ、叶わなくてもさ、うん、それだけ大切だって想える」
少女マンガの見過ぎですよって言ったら、マンガとかいつぶりだろうって。
女性はふにゃりとした笑顔で笑う。
屋上で、二人は見上げる。
しちがつなのか。
今日は終わっても、私は終わらない。終われなくなってしまった。
星の輝かない空は静かに、静かに漂う。そしてやがて―――。
544 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 02:06:30.59 0
545 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 05:32:59.33 0
どちらの作者様も乙でした
546 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 08:24:42.28 0
>>541 愛佳の成長を見届けたリーダーが次なる世界へ旅立っていくというのは現実ともリンクして切ない気持ちになった
547 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 11:51:18.78 0
何か情景が目に浮かぶわ
548 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 12:16:46.46 0
>>541 この駅のシーンはやはり「原点」という気がします
あれから3年……
>当時と今で、変わったものはなんだろう
愛佳の自問が現実と相まって沁みますね
初心に帰るようでもあり現在を想起させるようでもあり……素敵なエピソードでした
続きを待ってます
>>544 いい掌編ですね
あの同じ屋上の上で為されている会話なんですね
>頼りなくてもさ、叶わなくてもさ、うん、それだけ大切だって想える
ここがすごくいいなー
ラストも
素敵な生誕&七夕記念作品でした
549 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 15:30:25.34 0
>>541 スレが積み重ねてきた時間の重さを感じさせるねぇ
他のメンバーをどう救っていくのか続きを待ってます
>>544 少し投げやりで破滅的なものを感じさせる生田さんが出会いによって変わったことが描かれてる気がした
うまいなあ
550 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 17:53:43.20 0
直帰中の僕が上げておくよ
551 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 18:07:32.11 O
コミカルなのもシリアスなのも相変わらずレベルたけぇですねえ
552 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 19:37:21.71 0
以前と比べればペースは落ちたけどコンスタントに作品が上がってくるものだ
553 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 21:24:08.72 0
ほぜほぜ♪
554 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 22:08:02.67 O
忍法なんとかで1レス分しか
書き込めませんが、なにとぞよろしくです(平伏
555 :
名無し募集中。。。:2011/07/08(金) 23:38:13.67 0
にん
556 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 00:28:53.74 O
じんを食べられるようになりますように
557 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 00:49:18.04 I
うさぎがくってろよ
と言ったのはどこかの亀井さん
558 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 02:06:54.14 0
ほぼ名前を言ってしまってるというどこかの…マ、マネージャーさん
559 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 06:28:57.23 O
会いたくて会いたくて…
560 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 09:38:09.71 0
おはよん
561 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 12:59:53.95 0
人がいませんこと
562 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 13:59:10.04 0
今日も蒸し暑い日だ…。
563 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 15:34:04.73 O
リゾナンターの中で誰がガマンできなくて一番にクーラーの電源を入れるか?
亀井さんかなぁ
564 :
【関電 89.5 %】 :2011/07/09(土) 16:09:15.80 0
ノノ*^ー^) <私我慢強いんですよ
565 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 16:18:39.61 0
566 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 16:21:00.66 0
過去の例からいくと田中が真っ先にエアコンつけるか
冷蔵庫に入るか
567 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 18:30:09.60 0
茹だるような暑い日だった
568 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 20:10:21.13 O
野良猫はたぶん涼しい場所を知っている
569 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 20:53:50.97 0
>>566 冷蔵庫の中のれいなはドアを開けてみるまで状態が確定しないんですね
570 :
名無し募集中。。。:2011/07/09(土) 22:10:00.39 O
シュレディンガーのれいにゃか
571 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 00:17:16.56 O
おやさゆみーん
572 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 00:37:33.83 O
確か誰かがエアコン苦手じゃなかったかな。
うちは扇風機も使わないから自然風だったり。
573 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 03:40:45.21 O
从*` ロ´)<ちょっと!あいちゃん!クーラー♪
574 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 06:26:42.68 O
ふと気がつくとリゾナントの二階でキンキンにクーラーをかけて
毛布にくるまってスヤスヤ寝ていそうな小春
575 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 07:56:08.68 0
何その魅力的な場面
576 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 08:26:57.78 O
それを見つけたれいなは…
A.激怒して叩き起こす
B.微笑んでそっと部屋を出る
C.顔に落書き
D.禁断の口づけ
E.その他
577 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 09:56:17.21 0
どの選択もありなんだよなあ
578 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 10:27:26.89 O
1階では買ってきたアイスを賭けて我慢大会を始める3人。
579 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 13:07:04.52 0
ホゼッホゼッホゼ ホゼナ〜ン〜トォ〜
580 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 15:35:42.46 0
ごきげんだなオイ
581 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 17:06:30.05 O
今日も暑いですな。
マスターお店に新メニュー作ってくれないかなぁ…。
582 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 18:57:58.87 0
暑さ負け
583 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 20:40:36.99 0
暑いんだけど二郎でラーメン食べたい保全
584 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 21:41:21.55 0
暑さに負けずあげ
585 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 21:45:22.55 O
パフェに刻んだ素麺入れたら美味しいかな??
586 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 22:19:38.38 0
川*’∀’)<夏はサッパリメニューやよ!!『オンリー湯豆腐』やよ!!
ノ|c| ・e・)<うん、愛ちゃんせめて冷奴にしようね
587 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 22:31:42.69 0
ナイス新メニューw
588 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 23:31:44.08 0
喫茶店じゃなくなってくよ
589 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 23:37:58.12 0
川*’∀’)<ほなら喫茶店らしい 魚介入りの冷製パスタ やよ!!『アジでイカスパ』やよ!!
ノ|c| ・e・)<うん、愛ちゃんアジはやめとこうね
590 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 23:41:41.65 0
そのネーミングを考えたマスターのドヤ顔が浮かぶわ
591 :
名無し募集中。。。:2011/07/10(日) 23:48:48.81 0
川*’∀’)<ガキさん!! ガキさん!! 『アジでイカスパ』やよ!! どや!? どや!?
ノ|c|;・e・)<…う、うん… そだね…
592 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 00:40:57.43 0
ネーミングの由来が判らないw
どういうこと?w
593 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 00:59:05.80 0
まじですかすか
あじでいかすぱ
と言うことだと思うよ
先日釣りにいったばかりだけどまた行きたくなったわぁ
594 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 02:09:25.82 0
1時間ちょいでだいぶ落ちてるなぁ
というわけで少し早いがホゼナント
595 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 02:54:34.84 0
>>593 あ、そこで繋がってたのか、どもです。
今の時期だとウナギかぁ。
596 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 06:46:32.57 O
川* '∀')<『気まぐれプリン』!!
ノ|c| ・е・)<…まともそう
川* '∀')<夏のスタミナ対策! ウナギ入り・ニンニク入り
・レバニラ入りがランダムに登場するやよ!
ノ|c| ・е・)<…却下!
597 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 07:37:04.21 O
まともそうだったのに…ww
598 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 08:01:27.90 0
ガキさんという良識がいなければリゾナントのメニューはどうなってしまうのだろう
599 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 08:22:03.75 0
ネーミングだけだったらいけそうなんだけどな
気まぐれプリン
600 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 08:29:48.41 O
ノリo´ゥ`リ<こはる生のサバは苦手かもー
ノ|c| ・e・)<その話は終わったから っていうかサバじゃなくてアジだから
601 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 12:15:13.70 0
では新メニューをお願いしようかな
602 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 12:49:53.23 O
以前イラストで書かれていた愛ちゃんVS舞美ちゃんの話を書きたいがアイディアが浮かばない。
603 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 15:28:19.40 O
とりあえずスレを浮上
604 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 15:28:36.69 0
ホザナンターが通りますよ
605 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 16:35:53.05 0
>>596 つまりすりおとしって事か。
名前はいいのになぁw
それか豆腐で作ってウナギ入れてタレ掛けるとか。
和食的な感じで。
606 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 19:34:41.49 O
夕食はリゾナントで
607 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 21:10:02.52 O
川* '∀')<ディナーの新メニュー!『男と女のピザパイスープ』
(バンパイア風)やよ!!
ノ|c|;・е・)<バンパイア風…?
川* '∀')<ピザパイが冷たいトマトスープにひたひたになってるやよ!
ノ|c| ・е・)<血の色って事? …「男と女」の意味は?
川* '∀')<イキフンやよ!
ノ|c| ・е・)<…却下…!
608 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 22:34:05.65 0
新メニュー開発の意欲は買うがw
609 :
名無し募集中。。。:2011/07/11(月) 23:07:33.58 0
でも良い線は言ってると、ネーミングとかw
味とかは皆で試食会しよう。
610 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 00:07:17.15 0
寝るナント
611 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 00:16:46.67 0
ノリo´ゥ`リ<こはるが考えたよ!!『泣いちゃう鴨南蛮そば』ー!!
ノ|c| ・e・)<…採用。
Σ川*’Д’)<うそッ!?
612 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 00:53:29.73 0
小春はミラクルだなあ
613 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 01:37:57.67 0
喫茶店にあるメニューではないけどねw
614 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 06:05:32.78 0
昼飯時に頂こう
615 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 07:35:30.10 0
おはよん
616 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 08:38:46.95 O
川*’ー’)<パセリが目立って何故イケナイプレートはどうやよ!
ノ|c| ・e・)<…パセリメイン?
川*’ー’)<やよ!
ノ|c| ・e・)<…却下
617 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 11:12:23.25 O
川*’ー’)<青草コレクションサラダは?
ノ|c|#・e・)<愛ちゃん売る気ある?
618 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 11:28:41.27 0
マスターが楽しそうで何より
619 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 12:34:36.44 0
泣いちゃう鴨南蛮そば一丁
620 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 13:33:32.90 O
じゃあアタシはこの『気まぐれプリン』ください!
ノ|c|;・е・)<あ… それは…
621 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 13:33:43.69 0
>>616 パセリメインは厳しいw
プレートって事はお好みやき風なのかな?
リーダーはアイディア豊富だなぁ。
622 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 16:27:00.40 0
ホザナンターが通ります
623 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 17:35:45.16 O
パセリメインのプレートと言うのは大きめの皿に
パセリライス、パセリの天ぷら、パセリサラダ、パセリのおひたし
等々… が盛り付けてあるのでしょうw
624 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 19:26:51.61 0
川*’ー’)<ちゃんとデザートのパセリゼリーもついとるやよ
ノ|c| ・e・)<………
625 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 19:51:54.02 0
パセリゼリーにお酢入れたら少しはマシかもって
なんだか徐々に新メニューへの道が開かれ始めているよう、な?w
626 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:43:20.46 0
リゾナンターとダークネスの戦いは、既に三年以上に及んでいる。
個々の戦闘能力ならばダークネスの方が勝っている筈だが、なぜかいつもあと一歩の所でリゾナンターに後れを取ってしまう。
いい加減に決着をつけなければダークネスによる世界征服の野望は遠のいていくばかりだ。
業を煮やしたダークネス首脳陣は、遂に対リゾナンター戦に最終兵器の投入を決定した。
「それが私だ」
冷たい刃のような声だった。
まぶしいほど青い空の真下で、その男の周りだけが薄暗い闇に包まれている。
「最終兵器?アンタが」
高橋愛はその男と対峙しながら、慎重に間合いを計っている。
年は三十をいくつか過ぎたくらいだろうか、スラリと引きしまったその肉体と、苦み走った口元、
そしてその切れ長の両目から放たれる眼光の鋭さから、この男がただ者ではないという事が伝わってくる。
「君も確か、組織の最終兵器として生み出されたのだったね。i914」
「その名で呼ばれるとなあ、あしはちょっと加減が出来んようになる」
「最終兵器が二つあるというのも滑稽な話だ。いい機会だから、どちらがその名にふさわしいか決めてみようじゃないか」
そう言って男は口元に薄い笑みを貼り付けた。
ピリピリとした緊張が、愛の皮膚を刺す。
出来る。
リゾナンター随一の実力を誇る愛を前にしてのこの余裕。相当な手だれに違いない。
どんな能力を使うのか、それを見極めなければ――と愛が思った瞬間、男が無造作に間合いを詰めてきた。
「精神感応、瞬間移動、そして光の力、君は三つの能力を操るんだったね」
「ちいっ!」
懐に潜り込まれた格好になった愛だが、すかさず右足による回し蹴りを男の側頭部目がけて放った。
愛の得意技の一つ、稲妻のような鋭さを持つ蹴りだ。
だが蹴りは、並の相手なら一発で意識を遥か彼方まで吹き飛ばされるであろうその蹴りは、男の頭上を掠めて空気を切り裂いていった。
627 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:45:22.99 0
―かわされた?
「いい蹴りだが、素直すぎるな」
ツツッと上体を屈めながら、男は愛のみぞおちへ掌底の一撃を繰り出す。
間一髪のところで愛は瞬間移動能力を発動し、男の後方へ数メートル程跳んだ。
男は、まるで愛の跳んだ先が初めから分かっていた様なそぶりで、ゆっくりと愛の方へ振り向いた。
「私だけ君の能力を知っているのでは、不公平だな」
「なんやて?」
「私の能力を、君に教えようというのだ」
一瞬、愛は耳を疑った。
戦いの相手に自分の手の内を明かすなんてバカな話があるだろうか。
ブラッフ(かけひき)という可能性も十分にあるが、男の口ぶり、その身に漂う余裕からは、詐術の匂いは感じられない。
「私は九つの能力を操る事が出来る」
「フン、んなもんただのハッタリやろ」
リゾナンター、いやリゾスレの登場人物のなかでも最多の能力を操る愛ですら三種類なのだ。
いくらなんでも九つも能力を操れるなどとは考えにくい。
そんな事をしてしまっては設定がダブついてロクな事にならない。愛の三種類でギリなのだ。
「確かに新規の能力九つでは設定がダブつく。だが私はリゾナンター打倒のためだけに生まれたのだ」
「まさか……!」
「そう、私は君たち一人一人それぞれの代表的な能力を操る事が出来るのだ。それも君たち以上にね!」
「な、なんやて!」
「君たちは君たち自身の力に敗れ去るのだ!どうだ、これならば設定もダブつかないだろう!」
愛の背筋を電流が走り抜けていくような衝撃があった。
確かにその手を使えば設定はかなりスリムに抑えられるだろう。
しかし、愛はリゾナンターである。ここで後れをとるわけにはいかない。
628 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:47:27.12 0
「そ、そんな名無しのぽっと出キャラにあしたちが負けるはずないやろ」
「確かに私は個人としての名前は捨てた。しかしコードネームならばある」
「コードネーム?」
「コードネーム、P931」
似ている。i914と似ている。これはマズい。
コードネームが付いている人物は大抵強いのだ。
「コードネームがあるからって……!」
「一つ言っておこう高橋愛。君は既に敗北している」
「な……なん……やて?」
男は少し間を置いて、やや芝居がかった様子で口を開いた。
「ジャン・ヴァルジャンを知っているかい?」
「ジャン……確か、レ・ミゼラブルの」
「流石に詳しいな。ジャン・ヴァルジャンは一切れのパンを盗んだために19年の長きに渡って獄中に囚われた。
だが、たかがパン一切れに19年の罪とはいくらなんでも重すぎるとは思わないか?そんなに重い罪なのか?」
「それがどうかしたんか」
「私はずっと考えていたのだ。もしジャンが盗んだ物がパンでなければ、彼の運命はどうなっていただろうかと」
「一体何が言いたいんや」
「君、今日は黒だったんだね」
「!?」
「私の足元を見てみなさい」
見ると、男の足元に黒い布が落ちていた。
目を凝らす。黒いやや透けた布だ。黒い、レースの刺繍、小さい、布……
見覚えがあった。
「まさか……!」
629 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:49:32.29 0
恐る恐るといった様子で、愛は腰から自分のジーンズの内側へ手を滑り込ませた。
無い。
いや、有る。
違和感が有る。
ジーンズの下に穿いているべきものが、無い。
いや、有る。
目の前に落ちている。
「それは、あしの……!?」
「お察しの通りこれは君のパンツだ」
「ど、どうやって?」
実力者である愛に気付かれずに一瞬のうちにパンツを抜き取るなど不可能だ。
しかし、男の足元に転がっている黒い布は、どう見ても彼女のパンツであった。
「君が瞬間移動能力を発動した瞬間、私も能力を使い、君のパンツだけを空間に固定した。つまり君は自らパンツを置き去りにしてワープしたのだ」
「そんな……あしは既に」
「そう、君は結構前からノーパンだったのだ」
男は口元に冷酷な微笑を浮かべ、言った。
「高橋愛、いやそこのノーパン。『君は既に敗北している』と言った意味が分かったか?」
「そんな事くらいであしが負けた事にはならん!」
「大した剣幕だな、ノーパンのくせに。自分からノーパンになったくせに」
「くっ!」
愛の胸に湧き上がってくる感情がある。その名は羞恥心。
愛は劣勢と言わざるを得ない。
仮に愛がノーパンにもめげずにこれから戦いを再開したとしよう。
しかしいくら愛が渾身の力を込めた会心のハイキックを叩きこんだとしても、その蹴りはノーパンが撃った蹴りなのだ。
たとえもし激戦の末愛が勝利を収めたとしても、それはノーパンが勝ったという事実に飲み込まれるのだ。
この恥ずかしさは頬を赤らめる性質のものではない、布団を被って「ワーッ!」と叫びたくなる類の恥ずかしさだ。
630 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:52:55.15 0
「卑怯者……!」
「うるさい、このノーパンが!」
「くっ!」
「ノーパン、君の負けだ。君はパンツと共に勝利も失ってしまったのだよ」
常人ならばぐうの音も出ないだろう。
しかし愛はリゾナンターのリーダーである。無様な敗北は許されないのだ。
愛は必死で羞恥心を押し殺し、闘争心を燃え上がらせた。
確かに愛が勝ってもノーパンが勝ったという事実に飲み込まれるかもしれないが、ノーパンにさせられた上に敗北を喫するのはもっと惨めである。
やるしかない。ノーパンでもやるしかないのだ。
「私を、ジャン・ヴァルジャンにしないでくれたまえ、ノーパン君」
「どういう意味や」
「私は君がノーパンになる手助けをしただけで、君からパンツを盗んではいない。まだね」
戦慄が走った。100メートルを9秒台位で走った。
ジャン・ヴァルジャンが盗んだのは一切れのパンであるが、男の足元には一枚のパンツがある。
愛がパンツを奪還しようとしても、この距離からならば男の方が早い。
「私の方が一瞬早く、このパンツを手にする事が出来る。その意味が分かるね?」
「……」
愛は無言で頷くしかなかった。
男はその気になれば愛のパンツをその手に取りまじまじと観察する事が出来るのだ。
至近距離でじーっと見つめる事も出来るし、光にかざしてその透け具合を確かめる事も出来る。
匂いだってかげる。
小一時間かげる。
なんだったら頭にかぶったっていい。
パンツマスクに変身したっていい。
下着戦隊パンツマスクと名乗っても一向に構わないのだ。下着戦隊パンツマスク!東京ドームシティで僕と握手!
そう、握手会だって開ける。剥がしはきついんでしょうか?
そういう諸々の可能性が、この男の足元に転がっているのだ。
631 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:55:05.59 0
そんな事をされたら、もう愛はこの先どうやって自分を保って生きていけばいいか分からない。
か細い声で、愛はやめてくれと嘆願した。
「君が想像したような事を私がしたらジャン・ヴァルジャンもへったくれもない。ただの変態だ。私を変態にしたくなければ負けを認めなさい」
「でも、あしは負けるわけには」
「これを見たまえ」
そう言って男は懐からペットボトルを取り出した。
「中身は普通のリンゴジュースだ」
「それで何を」
「これを君のパンツに垂らす」
「え!?」
「そしてリンゴジュースでビショビショになったパンツを君の股間へ瞬間移動させ、もう一度君に穿かせる」
「そ、そんな事されたらあしは」
「おもらししたみたいになってしまうな!」
「そ、そんな!」
人質、いやパンツ質である。
みみっちい手だと思われる向きもあるかもしれないが、古来、正義のヒーローが人質を取られたが故に不覚をとるケースには枚挙にいとまがないのだ。
愛もまた、正義のヒーローとして敗北を喫する。
これは今の愛にとっては、人間の尊厳を守るためギリギリの妥協点であると言えよう。
「これぞP931第一の能力“テレポーオネーション”!高橋愛敗れたり!」
「……あしの負――」
「ちょっと待つっちゃ!」
愛が敗北を認めようとしたその瞬間、切り裂くような叫びが割り込んできた。
この声の主は愛のよく知る人物。
「れいな!」
632 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:57:09.38 0
そう、リゾナンター田中れいなであった。
どういう訳か愛の危機を察知したれいなが、彼方から凄まじい勢いで駆けてくる。
れいなの瞳に浮かんだ怒りの色と裏腹に、男の目に浮かぶ色はまたしても余裕であった。
「田中れいな、共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)の使い手だな」
「愛ちゃんに何をした!」
「パンツを脱がせただけだ」
「え!?こんな野外で愛ちゃんパンツ脱いだと!?愛ちゃんノーパン!?」
「れいな、大声で言わんで……」
「許せんったい!愛ちゃんをノーパンにして辱めるなんて!今助けるけんね!」
近所中に聞こえるような怒号を発しながら駆け寄るれいなであったが、
男から十数メートルほどの距離を置いた所で急に失速し、その場にうずくまってしまった。
「れいな!どうしたの?」
「いや、ちょっと……え?何コレ……」
男はちらりとれいなに視線を送っただけで、顔を愛に向け直し不敵な笑みを浮かべている。
「あんた、れいなに何したんや!」
「P931第二の能力“リゾナント・パンズリファイア”」
「リゾナント……え?なんやて?」
「その名の通りパンツをずらす能力だ。その気になれば膝までズリ下ろせる」
戦慄が走った。
田中れいなは格闘戦を得意とする戦士である。
その彼女のパンツが膝までズリ落ちてしまったらどうなるだろうか。
その鋭い蹴りが封じられるどころか、まともに歩くのすら困難になってしまうのだ。
「フハハハハ!田中れいな敗れたり!」
「もうやめて!れいなのパンツは膝上0よ!」
633 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 20:59:32.55 0
愛の絶叫がご近所中に響いた。恐らく先程れいなにノーパンと大声で連呼された仕返しであろう。
愛の瞳の輝きが絶望に飲み込まれて行く。だが、その時れいなが立ち上がった。
「れいな!」
「まだ負けとらんっちゃ……!」
れいなの両腕がプルプルと震えている。相当に力が入っているのだろう。
凄まじい力でずり落ちるパンツとズボンをどうにか支えながら、れいなは敵に立ち向かっていく。
しかし、れいなの気迫とは裏腹に、ずり落ちるパンツの重みでれいなの両腕が悲鳴を上げ始めた。
男はれいなから顔をそむけたまま言い放つ。
「無駄だ!きさまは私と闘うどころか もはや立ちあがれるような肉体ではない……能力『パンズリファイア』は
おまえのパンツやズボンをズルズルにしてしまった!やめろ……勝負はついた!」
それでも、れいなは諦めない。
「れいなだってなんかしなくっちゃあね…カッコ悪くてあの世に行けんとよ…………
れいなが最期にみせるのは代代受け継いだ未来にたくすリゾナント魂たい!野良猫の魂たい!」
ふらつきながらもれいなはその瞳に炎を宿らせ、敵に向かって前進を続ける。
だがしかし、嗚呼、運命は非情!
れいなは両手がふさがったままバランスを崩し、地面に顔面を強打!
そしてれいなは半分ケツを放り出したままピクリとも動かなくなった。
「レェェナーーーァァァッ!!」
愛は叫んだれいなの名を!
れいなは流した悲しみの鼻血を!
けれどもれいなの名をよんでも返ってくるのは残酷な静寂だけ…………
れいなは気絶したのだ…
静寂を破ったのは、P931の冷酷な言葉であった。
634 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:01:37.57 0
「どうだ高橋愛、君も敗北を認め、ダークネスに忠誠を誓うか?」
「そんな事出来るわけないやろ……!」
「さもなくば、そこに倒れている田中れいなの尻に油性マジックでJISマークを落書きするが、それでもいいかね?」
「こ、この外道!」
「P931容赦せん!!」
恐るべき敵だと言わざるを得ないであろう。
最早愛には打つ手が無い。パンツも無い。
このまま、組織に屈するしかないかと思われたその時、一人の女が、この戦場に姿を現した。
「むうっ、貴様は!?」
コツコツと足音を立てながら近づいてくるその女を、愛は知っていた。
白く透き通るような肌に漆黒の長い髪、そして磁力を帯びているかのように深く、引き寄せられそうな黒い瞳の持ち主。
その名は、リゾナンター道重さゆみ。
「これ以上ダークネスの好きにはさせないの」
「ほう、君が三人目と言う訳か」
「さゆっ……!無茶や」
「愛ちゃんのパンツの恨みは、私が晴らす」
さゆみは決然とした声で、特に「パンツ」の部分に力をこめ、そう言い放った。
戦いは、さらなる流血を欲している。
リゾナンターが誇る高橋愛、田中れいなの武闘派コンビを全く寄せ付けない圧倒的パワーを誇るP931を相手に、
戦いには全く不向きと評判の道重さゆみがいかにして立ち向かうのか、果たして勝機はあるのだろうか。
そして何となくさゆみにスルーされてしまったれいなに明日はあるのだろうか。
それとも、レーナー孤独の青春はここで幕を閉じてしまうのだろうか。
635 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:03:40.09 0
>>626-634ここまで前半
続きはもっと酷いです
後半は明日にでもと思ったのですがさゆみんの誕生日なのでやめた方がいいかもしれない
色々と言い訳したい事はあるのだけれど今は謝る事しか出来ません
ごめんなさい
本当に、ごめんなさい
636 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:17:05.30 O
乙です
もう何と言うか…やっぱり最低なw
でも最高に笑えました
完結までに作者さんがリゾナンターに寝首をかかれそうで心配です
637 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:17:35.23 0
何このパンツに特化した能力
さゆをどんな能力が襲うのか
楽しみにしとります
638 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:36:38.41 O
爆笑したwwwww
いつもの最低作者さんか?w
639 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:44:00.55 0
愛ちゃんは黒、と( ..)φメモメモ
640 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:50:34.10 0
緊迫した展開に手に汗を握りながら読んでいたら「設定がダブつく」あたりでおかしいとは思ったが
いいそ作者、もっとやれ
641 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 21:54:03.85 0
最悪だw変態だwというかもうセクハラだw
いつからこのスレにはこの手の話が漏洩するようになったのか。
でも笑ってしまう、それがかなり悔しいw
642 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 22:07:55.07 0
「ちいっ!」って言いながら蹴りを繰りだしていたら某作者さんに違いないってエラい人が言ってた
ご近所中に響く声で作者さんの名前を叫びたいけどやめておきます
でもこれだけは言える
明日はさゆみんの誕生日だからこそ続きをいっちゃうべき…!!
643 :
名無し募集中。。。:2011/07/12(火) 22:52:44.96 0
愛ちゃんやれいな以外のメンバーのメンバーにどんなカウンターが用意されているか
考えるだけで幸せになれますね
パンツの共有とかパンツ念写とかw
続き待ってます
644 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 00:00:06.79 0
ねるよん
645 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 00:53:59.98 O
夜勤だよん
646 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 01:22:08.60 0
>>635 仕事中に読んで普通に笑ってしまったw
最低だorz
647 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 03:23:44.18 0
半袖のシャツから伸びる白い肌と細い腕。
彼女はしっかりと突き上げるように掲げていた。
スカートが夏の風になびく。
ピースサイン。
暑い夏のある日、彼女は綺麗に笑っている。
三歩、四歩分ほどの距離を置いて、彼女は、絵里は掲げる。
まるで何かの花のような、ピースサイン。
世界の片隅で咲いた小さな其れに向かい、私も掲げる。
距離は縮まない。隣に居た筈の彼女は、その理由が判っている。
当然、私も。
あれから時間がいくらか経ち、そして、出来てしまった距離。
今は。
でもいつか、否、思いさえすればすぐに縮む距離。
それを何処かで、私たちは感じている。
ピースサインは、その目印だ。
おめでとう。おめでとう。大きな声で張り上げるように。
ありがとう。ありがとう。大きな声で想いを込めて。
目印を掲げる、誰かが何処かで笑った、当たり前の日々の中で。
"特別な日"に向けて―――。
648 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 03:27:23.31 0
>>647 深夜の保全に一つ。少しネタ切れっぽくなったのはご勘弁を(汗
>>635さんが期待を裏切って投下するのを期待(ゲフン
649 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 08:00:16.47 0
離れていても心は繋がってる感がいいな
650 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 08:00:39.73 O
乙です
ピース可愛い
651 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 10:53:25.36 0
652 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 12:30:44.66 0
時の流れというのはなんともね
653 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 12:42:11.79 O
せつない
654 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 13:54:12.84 0
あぁ、りほりほとサイダー飲みたいなぁ。
655 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 15:24:19.11 0
暑いな
656 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 15:39:29.89 0
ホゼナンターplala、只今漫画喫茶から書き込み中
ずっとアク禁に巻き込まれて書き込めない・・・
早く解除してくれええええ
657 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 16:12:42.85 O
あれ、自分も確かplalaですけど
書き込めたのは何故。
658 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 16:47:05.66 0
会社も自宅もplalaだが自宅のみ規制されっぱなしorz
659 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 16:57:17.90 O
会社がplala規制なホゼナンターの一人っす
660 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 17:14:06.46 O
会社からガキさんはDとか書かないほうが…
661 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 18:21:44.76 O
>>651 でも… きっと また君に会える
あの透き通るような青い空の下で
いいなあここ
662 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 20:28:32.95 0
plalaユーザー多いのね
663 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 20:59:10.53 0
ところでさゆみんの生誕記念作を書いてらっしゃる方はおられないだろうか
22時までに名乗り出る方でいないようであれば
>>635の続きを投下してしまうぞそれでもいいのか
664 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 21:19:58.76 O
ヒマがなくて生誕話書けなかった無念だ…
しかもあんなものの続きを読ませられることになるとは…
無念すぎて22時が待ち遠しい…
665 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 22:05:55.94 0
さゆみん誕生日おめでとう
さゆみんにとって楽しくて笑顔いっぱいの歳になりますように
P931の続きを投下します
ところで皆さん最低だ最低だと仰ってますがそれはとんだ見当ちがいってもんです
最低なのはここからです
666 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 22:08:10.49 0
「ここはゴルゴダの丘ではないよ、道重さゆみ」
乾いた声でそう呟きながら、P931は道重さゆみに視線を投げかけた。
ゴルゴダの丘とは二千年の昔、イエス・キリストが磔刑にされた場所だ。
優れた治癒能力者であるさゆみを、弱者を治癒したキリストになぞらえているのだろうか。
「愛ちゃんのパンツを返して」
さゆみがそう言ったところで、目の前のこの男が素直に渡すとは彼女自身思ってはいない。
彼女なりの宣戦布告なのであった。
しかし男は、さゆみの決意などまるでそよ風のようにすら感じていない様子で、意外な言葉を口にした。
「君は、君の力は、有効に活用すれば人類に多大な恩恵をもたらす事が出来る」
「?」
「その気になれば君は、現代のメシアにすらなれると言っているのだよ」
「それが、愛ちゃんのパンツとどんな関係が?」
「関係などない。だが、君がそんな物のために命を散らすのは大きな損失だ。人類にとってもね」
男の口調は穏やかであったが、その裏には刃の凄味が見え隠れしている。
「命を散らすのは大きな損失だ」という言葉はつまり、自分にはさゆみの命など簡単に奪えるという自信の表れであろう。
高橋愛と田中れいなの二人を立て続けに撃破したその実力がそれを裏付けている。
直接的な戦闘能力を持たないさゆみがこの男に立ち向かうのは無謀と言っていい。
「私一人じゃ、あなたには勝てない」
凪の海面のように静かな声で紡がれたさゆみの言葉に、男は眉をひそめた。
それが分かっているのならば何故、さゆみはこの戦場に現れたのだろうか?
男が疑問を口にするより早く、さゆみはすうっと息を吸って、言葉を続けた。
「そう、私は一人じゃ戦えない」
667 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 22:10:19.10 0
その時、背後から男に近づいてくる足音が聞こえてきた。
振り向いた男の視線の先に映ったものは、風であった。
そんな筈はない、風は目には見えない。
しかし、静止した風というものがもしあるのならば、それはこの女の事を意味するのではないだろうか。
その風の名は、亀井絵里。
「さゆを一人でさ、危ない目には遭わせないよ」
「亀井絵里……か」
絵里の姿を見つめる男の口角がついっと吊り上がった。
この笑みは余裕の笑みではない。これは、歓喜の笑み。
歯ごたえのある敵に出会えたという戦士の悦びだろうか、それとも新たな獲物を前にした狩人の悦びだろうか。
「君は、自分の受けた傷と同じものを他人にも負わせることが出来るのだったね」
おもむろに絵里はバッグからナイフを取り出し、それを己の首筋に這わせた。
ひんやりとした刃の冷たさを感じながら、絵里は男の眼光を見据えている。
「悪いけど、すぐには死ねないわよ」
「私を殺したければ、相当深く切らねばならんぞ?」
「絵里が負った傷は私が治す」
「傷の共有、そして治癒能力!素晴らしいコンビだ!恐らく君たち二人に勝てる能力者はそうはいまい。
だが、今日ばかりは相手が悪かったな!」
そう言って男はさゆみの顔を指さし、恐るべき言葉を口にした。
「道重さゆみの癒しの力、亀井絵里の傷の共有を凌駕する能力を私は持っている」
「そんなものがあるの?」
「P931第三の能力“こやしの力”!そして第四の能力“パンツの共有”だ!」
落雷!
そう例えるべきだろう。P931の言葉はまさに落雷のように、さゆみと絵里の心に衝撃を与えた。
668 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 22:12:24.27 0
こやしの力とパンツの共有。
名前だけでそれがいかに禍々しいものであるか如実に語っているようではないか。
男は恐怖に歪むさゆみと絵里の顔を見比べながら、冷酷に言葉を続けた。
「道重さゆみ、私は、君のパンツにある“贈り物”をこびりつかせる事が出来る」
「贈り物ですって……!?」
贈り物とは何を意味するか、流石に文章にするのが躊躇われるので、参考画像を記しておく。
http://d2llqpz8977uj1.cloudfront.net/A314800H_L.jpg 「そして君の贈り物で呪われたパンツをどうすると思う?」
「どうって?」
「パンツの共有能力で、それを亀井絵里にも穿かせる」
「そ、そんな!」
「君がもし万が一パンツの呪いに耐えられたとしても、それを最も親しい友である亀井絵里にまで及ばせるのは耐えられまい」
「くっ!」
「君たちの友情!その力の源である絆が君たちの首を絞めるのだ!」
自分のせいで絵里が悲惨な目に遭うなど、さゆみには耐えられる訳がない。
リゾナンターはリゾナンター自身の力、即ちその絆によって敗北する。
この非情の事実が、刃となってさゆみの胸を貫いた。
「卑怯者!この外道!」
「憤慨する気持ちは分かるが、フン害をまき散らすのは君の方なのだよ!」
魔王である。道重さゆみがイエスの再来であるとすれば、この男はサタンである。
絶望がさゆみの心を蝕んでいく。
「さゆっ……!もうええ……!逃げるんよ!」
ノーパン、もとい高橋愛が絶叫した。絞り出すような絶叫であった。
愛はパンツを奪われた。れいなは半ケツを放り出したまま気絶した。
669 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 22:14:27.14 0
しかしそれでも贈り物よりは随分マシだ。
ここでさゆみが逃げ出したとしても、彼女を非難する事は誰にも出来ないだろう。
さゆみは、すがりつくような気持ちで絵里の方を見た。
「さゆ、絵里の事はいいからさ……行っていいよ」
絵里は首筋にナイフをあてたまま、さゆみにそう告げた。
絵里は一人でこの男と戦うつもりなのだ。
さゆみがいなければ、絵里は死を免れえないであろう。絵里自身、誰よりも知り抜いている事だ。
しかしそれでも、絵里は一人で戦う決意を固めていた。
さゆみなしで、絵里一人でこの強敵に立ち向かおうとするその意志は――
自らの命を投げ打ってでも一人でこの男の息の根を止めようとするその意志は――
さゆみの贈り物がこびり付いたパンツを穿きたくないというその一点で駆動している。
絵里は死んでも嫌なのであった。
さゆみの贈り物をもらうくらいなら死んだ方がマシだと思っているのであった。
絵里の真意を理解した時、さゆみは己の血液からスーっと熱が引いていくのを感じた。
クールダウンして、やけっぱちになった。
「さゆみはどこへも行かないよ……絵里を残してはどこへも行かない」
その言葉を聞いた瞬間、絵里の顔色が青ざめたのをさゆみは見逃さなかった。
既にさゆみには、愛のパンツも、ダークネスからの刺客P931もどうでもよかった。
目の前にいるこの亀井絵里、この女を意地でも道連れにしてやろうと思っていた。
670 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 22:16:33.88 0
「さゆ、私の事はいいから行って」
「ううん、行かない」
「いや本当に」
「絵里とずっといる」
「いや本当マジで勘弁して下さい」
「勘弁?何を勘弁するの?」
「いや、あの、それは」
「さゆみといるのがそんなに嫌なの?死んだ方がマシなの?」
「そ、そんな事ないよ」
「じゃあ絵里とずっといる」
「それは勘弁して下さい」
「勘弁?何を勘弁するの?」
さゆみの壮絶な詰問に、絵里は為す術が無くなっていく。
リゾナンター鉄の結束が、この時ばかりは完全に逆効果になってしまっている。
友情という名のアリ地獄であった。
「フハハハハハ!神は時として残酷な決断を強いるものだな!そうは思わないかね亀井絵里よ!」
「はい」
「絵里、てめえ!!」
さゆみの切り裂くような叫び声が辺りに響き渡った。
最早リゾナンターに打つ手は残されていないのだろうか。このまま敗北を喫してしまうのだろうか。
と思われたその時、物陰から響く声があった。
「カメ、さゆみん、もうそれくらいにしなさい」
ビターチョコレートのようなややハスキーな声と、南国の風を思わせるその顔立ち、
そして郷愁を呼び起す肉体美の持ち主を、我々は知っている。
人呼んで善と美のイデアの体現者、人呼んでミネルヴァ女神の化身。
そう、リゾナンター新垣里沙その人である。
671 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 22:24:47.62 0
672 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:06:36.79 0
後編待ち
673 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:16:27.68 0
「ガキさん、いつからそこに?」
「田中っちが鼻血を噴いて気絶した時、より前からいたわ」
里沙の返事に愛は思わず息を飲んだ。
かなり前から見ていた――にもかかわらず、ずっと黙って見ていたのか。
これは里沙の薄情故という事ではないと、愛は承知している。
里沙は心を鬼にして、このダークネスからの刺客の実力を見定めていたのだ。
「サイコ・ダイバー新垣里沙。まさに戦の鬼だな」
里沙の意図を察したのか、P931はさゆみ達から視線を放し、里沙の方へ振り向いた。
「仲間達が傷つき、倒れていくのを見るのはどんな気分だったかね?」
里沙は男の問いには答えず、無言でれいなの半分放り出された尻に目を落としていた。
見る者が見れば、その時里沙の唇にうっすらと笑みが浮かんでいたのに気付いていたかもしれない。
この笑みは嘲笑ではない。
これは戦士が勝利を確信した時、その貌に浮かび上がらせる笑みであった。
「パンツ」
「何?」
「私達の能力はその力の源がそれぞれバラバラだから、それを無理矢理一人の人間に集めても上手く使いこなせない。
使いこなすには九つの力を結びつける何かが必要な筈だわ」
「ほう、ただ黙って見ていたという訳でもなかったか」
「あなたの力の要になるもの……それがパンツ」
里沙の言葉には一流の将棋指しが玉に迫る一手を打つ時のような、静かな気迫が込められていた。
テレポーオネーション、リゾナント・パンズリファイア、こやしの力、パンツの共有、思い返してみればこれらはある一点で結ばれている。
それがパンツであった。
674 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:18:29.30 0
一瞬、P931は心臓を鷲掴みにされたような感覚に襲われた。
或いは無敵かとすら思われたP931の力の秘密を見破った里沙の洞察力は尋常ではない。
ダークネスの諜報員という生き方に青春を捧げねばならなかったその宿命が、里沙に鬼神の如き洞察力をもたらしたのであろうか。
「そこまで見破るとは……闇に潜むものの業は侮りがたいな」
「あなたの言う通り、私は闇を呼吸しながら生きてきた。でも今は違う、私はこの手に太陽を掴んでいる」
「新垣里沙、人間は誰しも深い闇をその身に隠して生きている。無論、君も例外ではない」
「私は、人の心の光を知っている!」
決然と里沙が言い放つ。その様はまるで太陽の化身であった。
これは余談だが、一説によると太陽を意味する英語“SUN”は里沙の愛称である“ガキさん”の“さん”にその語源を求められるという。
「新垣里沙、君はサイコ・ダイバーとして幾人もの人々の心の闇を抉りだしてきたのだろう。その君に聞く。
人間の最も深い闇がどこにあるか知っているか」
「最も深い闇……」
「教えてやろう、それはパンツの中だ!どんな太陽も照らせない闇がそこにはある!」
天に位置する太陽は、地にある人間を照らす事は出来る。
しかしその光がパンツの中にまで届く事はない。
これが、P931の言う闇であった。
「P931第五の能力“パンツ・ダイブ”!貴様の闇を暴き出してやるぞ!」
男は全霊の力をこめ、パンツ・ダイブ能力を発動した。
サイコ・ダイバー新垣里沙は人の心に潜るが、パンツ・ダイバーP931は人の闇(パンツ)に潜る。
里沙が心の痛点を抉りだし、増幅し、屈服させるのに対し、P931はパンツを対象にその猛威を振るう。
「貴様のパンツ!その色!デザイン!素材!スタイル!はき心地!繊維の一本一本まで容赦なく抉りだし、貴様の闇を白日の下に晒してくれる!」
パンツ一丁という言葉があるように、パンツは人間という存在の誇りを守る最後の砦である。
もし人間がパンツを他人に操られるような事があったら、どれ程の悲劇がもたらされるだろうか。
675 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:20:45.58 0
――想像していただきたい。もしあなたのパンツがあなたに反旗を翻したとしたら……?
常人ならば考えただけで身の毛がよだつような、まさに地獄と呼ぶに相応しい運命が待っている事だろう。
この脅威に対し、里沙は全く抵抗するそぶりを見せなかった。
怒涛のように押し寄せる地獄を、里沙は窓辺から海を眺めるような横顔で見つめている。
――P931の頬から、徐々に血の気が引いていく。
無い
パンツ
パンツが
里沙のパンツが
見つからない
里沙のパンツがどこにもない
まさか、まさかこの女
パンツを穿いてないとでもいうのか
「パンツは穿いた事がない」
「私は泣いた事がない」と言うような調子で、里沙が呟いた。
里沙にとってパンツは、飾りですらない。
「パンツを穿かない人間など、いてたまるものか!」
「私は組織のスパイとして生きてきた。そんな私にパンツは窮屈すぎるわ」
筆者の脳内の資料によると、スパイという言葉は
スゲーぜ
パンツ
イラネーぜ
の頭文字をとって作られたという説が支配的らしい。
だとするならば、スパイとしての宿命を背負った新垣里沙がノーパンであっても何の不思議もないだろう。
676 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:23:17.17 0
P931はそこにあるものと思ってパンツ・ダイブ能力を発動した。しかしあるべきものは無かった。
つまりP931は“無”へ、精神を飛び込ませたのである。
P931にとってはまさに悪夢のような事態であった。
人の夢と書いて、儚いと読む。そしてガキさんのパンツと書いて、穿かないと読む。
――バカな……
全霊の力で発動したのが仇となり、凄まじい勢いでP931の精神が無へ飲みこまれていく。
数瞬の後、その場に残されていたのは男のかたちをした抜け殻であった。
“はかな”くも、ダークネス最終兵器と呼ばれたP931の運命はそこで幕を閉じたのである。
戦いを制した里沙の横顔に、微かに沈痛な色が浮かび上がっている。
勝利と引き換えに里沙は一つの秘密を失った。
「そんな……ガキさんがノーパンだったなんて……」
愛はそう言って、地面に転がっている己のパンツを見つめた。
ガキさんがノーパン。
愛にとって、にわかには信じがたい話であろう。
愛の胸は信じがたいという気持ちと、どうしてもっと早く言ってくれなかったのだという気持ちで渦巻いている。
余談であるが、1990年代初頭、日本中で空前のノーパン健康法ブームが巻き起こった。
パンツの束縛から逃れる事で血行を促進し、リラックスした状態を維持することで健康に結び付けようとする運動である。
新垣里沙の生年は1988年の10月、彼女のおしめが取れる年代とノーパンブームが巻き起こった時期はぴたりと一致する。
この奇妙な符合は一体何を意味するのだろうか?
「どうして……ガキさん」
「ごめんね、今まで黙ってて」
里沙は少し寂しそうに笑った。見る者が呼吸を忘れるような、透明な微笑みであった。
その時、愛は理解した。
新垣里沙が新垣里沙である所以、どうして里沙の事を思うと心に力が湧いてくるのかという事が。
677 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:25:18.86 0
高度に情報化された21世紀の現代社会において、ノーパンで生きるという事は大変な冒険である。
文明に対する挑戦と言ってもいい。
新垣里沙、あくなき挑戦を続けるその精神の孤高が、彼女を知る者の心に勇気を注ぎ込むのだ。
「ええんよ。ガキさん」
パンツを穿かないという生き方が正しいのか否か愛には分からない。
しかし、一つだけ言える事があった。
「たとえパンツを穿いてなくったて、ガキさんはガキさんやよ」
「ありがとう……愛ちゃん」
もしこの先の未来で、里沙が戦いに疲れ果て、パンツを穿きたいと思うような事があったなら、
もしこの先の未来で、里沙の魂が寒さに凍え、パンツを穿きたいと願うような事があったなら、
――その時はせめて、私がパンツを選んでやろう。
里沙の手を握りながら、愛は静かに誓った。
678 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:31:15.68 0
>>626-634 >>666-670 >>673-677 『それぞれの挑戦』
本当にすいませんでした
私自身どうしてこんなものを書いてしまったのか理解できません
ちなみに画像は別に変なものじゃないので安心、安心して下さい
余談ですが、P931の名前の由来なんですけど
スレに出てくるコードネームは名前+誕生日で構成されていますね 9月14日生まれのiちゃんとか。
P931はリゾナンターそれぞれの能力を持っているというあり得ない設定なので
Pという日本人には殆どない名前と9月31日という存在しない日付でつけた名前でございます
決してパンツ臭いとかそんな事は……!(図星)
679 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:37:06.29 0
感動した。
ガキさんがパンツを履ける日を心から願う。
680 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:39:42.84 0
>>678 話を読んでてハッとした、P931の由来をw
気付くのが遅すぎたというか本当にそうだったのかっていう(床叩
無駄に厚く無駄に描写が凄くいろんな意味で涙した作品でしたけど
どこまで行っても最低だったw
あと画像はもう何も言わんw乙でしたw
681 :
名無し募集中。。。:2011/07/13(水) 23:50:59.57 O
人の夢と書いて、儚いと読む。そしてガキさんのパンツと書いて、穿かないと読む。
ここワロタwww
682 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 00:16:27.17 0
>>678 この読後感をどう表現していいか分かりません
しかしこれだけは言えます
シレっと「影響受けた」とか言ってんじゃあねえぜッ
巻き込まないでプリーズ…
現代のメシア(22)に懺悔していただきたい
でも……爆笑でしたwww
ナハッキのパン…活躍が描かれなかったのが大変に残念です
683 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 01:24:13.48 0
怪作だねえ
しかしこやしの力はひどいw
684 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 03:40:24.29 0
おやりじょ
685 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 06:37:16.73 O
いやはやおバンツがからんできた時点である程度ケツまつ…いや結末は
読めてしまったものの…w
そこへピタリと収めていく筆力のムダなスゴさが素晴らしい…のか?w
686 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 07:54:20.26 0
才能の無駄遣いというか何というかw
いわゆる本編の続きも待ってる
687 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 07:56:17.91 O
乙です
いろいろ言いたいことはありますが…w
さゆえりの絆最強ということで
688 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 12:17:22.38 0
ひるりじょ
689 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 12:18:53.76 0
私の名はダークネス。
世界征服という大それた野望を抱く私のことを人は闇の王と呼ぶ。
最近どうも部下たちの私を見る視線が厳しくなっている気がする。
まるで変態を見るような目で見られてる気がするが、きっと気のせいだ。
王の歩む道は孤独なものだ。
今私は宿敵リゾナンターの根拠である喫茶リゾナントを訪れている。
店を襲撃し、女たちを陵辱し、略奪の限りを尽くした後に、破壊する…為ではない。
リゾナントの新メニューを調査することが目的だ。
こんなことを言えば、世界征服を企む悪の組織の首領が、喫茶店の新メニューの試食なんてしてる場合かという者もいるのかもしれない。
私の部下の中にもいる。
彼女曰く、喫茶店の売り上げなんか気にしてる暇があったら、とっとと殴り込んで白黒つけちまおうぜ、だそうである。
申し遅れたが私はダークネスカフェというメイド喫茶のオーナーでもある。
ちゃんとリーズナブルな昼メニューも用意しているので、可愛いメイドたちの接待でランチを楽しみたいという方がおられれば、こぞってお越しいただきたい。
ただし、約一名凶暴なメイドに当たった場合は、運が悪かったと思って諦めていただくしかない。
もしもそういう店が気恥ずかしいと言われるご年配の方はカラオケスナック「ぽろり」で酸いも甘いも噛み分けた裕子ママがお待ちしています。
話が逸れてしまった。
何故戦いを繰り広げているリゾナンターの根拠までやって来ながら襲撃ではなく、新メニューの調査を行うのか。
喫茶リゾナントはリゾナンターにとって城だ。 それも堅固極まりない難攻不落の名城だ。
古来、力攻めで落ちた堅城はない。
守りの堅い城を落とすには、周りを取り囲み糧道を断ち、水の手を落とした上で、情報戦を仕掛け内部分裂を誘ってからではなくては、攻城側の被害が甚大なものになってしまう。
私がリゾナントの新メニューを調査することもその一環である。
新メニューが爆発的な人気を呼び、お客が長蛇の列を成し、昼の情報番組の取材でも受けようものなら、リゾナントの経営が安定してしまうではないか。
常に人の目が光っていては襲撃さえおぼつかないではないか。
だから新メニューが完成すれば、調査を進めスーパーコンピューターで徹底したシミュレートを行う。
新メニューが客層にマッチしているか、新しい顧客を掘り起こす魅力があるか否かという分析から、収益率の予測にいたるまで、実に二千項目に渡る。
もしリゾナントの収支を好転させる可能性が高いと総合判定された新メニューは潰す。
徹底的に潰す。
材料の買い占めは勿論のこと、採算度外視の対抗メニューの開発、新メニューが一般の客の口に入るのを阻止するために、素顔の戦闘員を多数派遣したこともある。
私は『信長の野望』は内政のパラメーターが上がりきるまで、他国に戦争はしかけない派だ。
兎にも角にもリゾナントの新メニューの動向を調査することの重要性はお分かり頂けたと思う。
しかし新メニュー調査の重要性を理解していただいた方々の中に、闇の王自らが調査に臨むことの是非を問われる方がおられるやもしれない。
勇将の下に弱卒無しという言葉がある。
戦国の勇、織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討つために居城を出撃した時、彼に付き従う配下は数騎しかいなかったという。
軍神、上杉謙信は川中島の合戦において敵陣に単騎乗り込み、武田信玄と一騎打ちを行ったという記述が残っている。
武とは縁の無さそうな木下藤吉郎、後の関白羽柴秀吉でさえ主君、織田信長の命を助けるために金ヶ崎の退き陣で極めて不利な撤退戦を陣頭指揮したという来歴がある。
集団、特に戦闘を目的とする武力集団とはそういうものだ。
全軍が崩壊しても、勇将が一人生き残れば失地回復することが出来る。
だがたとえ幾千幾万の軍勢を誇っても、弱将一人が討たれれば全軍は崩壊する。
私が単身リゾナントを訪れたのもそういうことだ。
ちなみに『信長の野望』では桶狭間の戦い後の織田か島津でしかプレイしない派だ。
そんなわけで今私は、リゾナントの店内に陣取っている。
ランチがお目当ての常連客の邪魔にならないように、午前11時に店のドアをくぐった。
裏切り者新垣里沙や、新メニュー妨害作戦に従事した戦闘員の報告によって店内の様子はあらまし把握はしていたが中々に雰囲気の良い店だと思う。
もしも戦いを繰り広げている敵対勢力の根城でなければ、毎日訪れてもよいぐらいだ。
ウェイトレスらしき女性が水を満たしたグラスを載せたトレイを持って、私の座る席にやってきた。
「いらっしゃいま、お、お前はダークネス。 一体何しにきたっちゃ」
やばい。いきなり正体がバレているではないか。
流石は田中れいな。 高橋愛の近衛兵としてリゾナントに来る客来る客に因縁を吹っかけていたという強い警戒心は伊達ではない。
しかし、何故バレてしまった。
「ちょっと、れいな。 お客さんになんてこと言うの。 あやまりなさい」
カウンターの中かられいなをたしなめたのは高橋愛だ。
「だって、愛ちゃん。 この男はダークネスたい」
「だから、初めて来られたお客様に失礼でしょう」
「そんなこつ言ったって、こいつ、こいつ、…三角覆面を被っとるっちゃ」
れいながそう言って私が被っている三角覆面を指差す。
「コラッ、れいな、もうっ」
カウンターの中から飛び出してきた愛が、私を指差していたれいなの腕を叩いた。
「ほんとにすいません。 この娘悪い子じゃないんですよ」
「いやいや、誰にでも間違いはあるものですから」 鷹揚に言った私に対して、無理やりれいなの頭を下げさせる。
れいなは不服そうだったが、愛には逆らえず不承不承頭を下げる。
そんなれいなをまるで猫の首を掴むようにして、カウンターの中に連れて行った愛は説教を始める。
本物のダークネスだったら、あの人みたいに静かに席に座ってるはずが無いでしょうとか、幹部や戦闘員も連れてきてない、という話し声が聞こえる。
それにしても危ないところだった。
敵地に単身潜入する危険性を考えて、いつも被っている「ダ」の文様の入った三角覆面は止めて、無地の覆面にしておいたのが功を奏したようだ。
備えあれば憂いなしとはよく言ったものだ。
ちなみに『信長の野望』は武将に最大限の兵士を配分してからでないと出陣しない派だ。
…やがてれいなが改めて、私の席にやってきた。
丁重に水の入ったグラスをテーブルに載せると、謝罪の言葉を述べる。
「…疑って悪かったとよ」
何このしおらしい態度。
デレてるの? ねえ、デレてるの、れいな?
これがツンデレってやつ。 ねえねえ恋をしてもいいですか。
一瞬自分の立場を忘れかけたものの、そこは闇の王。
自制心を取り戻して、本来の目的を果たすことにした。
「ランチにはすこし早いが、泣いちゃう鴨南蛮そばを一つ頂こうかな」
まだ客の姿もまばらな店内、私の注文は愛の耳にも入ったはずだ。
だというのに、愛もれいなもオーダーの復唱を行わない。
客商売の基本中の基本を怠るとは。
不倶戴天の敵とはいえ、同じ飲食業を営む者として一つ注意しておくべきか。
思い悩む私の元に愛がやって来た。
「・・お客様、ただいま注文されました泣いちゃう鴨南蛮そばですが、他のメニューに換えていただくわけにはいけませんでしょうか」
困惑の色を顔に浮かべている。
「困りましたね。 新メニューって書いてあるからきっと力が入ったものだと思って頼んでみたのですが」
「ええ、それは、まあ」
どこかはっきりしない態度に興味を覚えた私は探りを入れることにした。
「まさか。 まさかといったらまさかですが、これから蕎麦を打つとかそういうことでしょうか」
「いえ、お蕎麦は打てる子がいて、すでに打ってあるのですが」
「じゃあ、まさかこれから鴨を捕まえに行く?」
「あっ、いえ。 鴨も確保してあるのですが」
「だったらどうして他のメニューにしろと言われるのでしょうか」
これが他の店だったら、その要求に従ったことだろう。
店主を困らせることは本意ではない。
しかし、これは戦いだ。
リゾナントの新メニュー、泣いちゃう鴨南蛮そばを調査することはダークネスにとって実に大きな意味を持つ。
そして、何より困った顔の高橋愛はとても魅力的だ。
私は常では絶対行なわないであろう無理押しをすることにした。
「私はどうしても泣いちゃう鴨南蛮そばが食べたいんです」
少し加虐的な興奮さえ覚えながら、泣いちゃう鴨南蛮そばを要求し続ける私の態度に高橋愛も折れたようだ。
これ以上無いぐらい暗い声で注文を復唱する。
「…わかりました。 …泣い…ちゃ…う鴨・・南・蛮・・・そば……一丁」
「そんなか細い声じゃ蕎麦が延びてしまいますよ」
たとえ敵のリーダーとはいえ、妙齢の女性を責めるのは気が引ける。
全ての女性は尊重すべきだと思う私の心情に反する。
『信長の野望』では政略結婚は使わない派だ。
そんな私の気を知ってか知らずか、高橋愛は半ばヤケクソ気味に声を張り上げた。
「小春〜。 泣いちゃう鴨南蛮そば一丁やよ〜!!」
何、小春とはリゾナントレッドこと久住小春のことなのか。
以前のことを思えばTVでの露出こそ減ったものの、念願だったファッション誌への進出を果たすなど着実にステップを上がっている久住小春が何故?
「はーい、お待たせ」
明るい声を上げて店の裏口から入ってきたのは、紛うことなく久住小春だった。
久住小春はしかし、私が思っていたのとはかけ離れた格好をしていた。
白いTシャツにジーンズのオーバーオール、頭には麦藁帽子を被り、まるで農作業に従事しているかのようだ。
「そ、その手の鴨」
そう、久住小春は左右の手に一羽ずつ、鴨を持っていた。
鴨はまだ生きているらしく、弱々しい羽ばたきを行なっている。
「すごいでしょっ!! 小春が捕まえたんだよ」
「捕まえたって、一体」
流石の私ですら、今ある事態、これから起こりうる事態の予測がつかない。
「鳥って生物性磁石で方角を探知してるでしょ。 だから私が電磁波で誘導して弱電流でしゅびしっと」
「小春、あんまりお客さんの前でチカラに関することは言ったらダメって」
「ええ、つまんない」
唇を尖らせながら、私の目の前に二羽の鴨を掲げる。
「どっちの鴨にします?」
「どっちの鴨にしますって、えええええええっ」
鴨南蛮の鴨ってまさか、これから?私の疑問に小春は屈託の無い笑顔で答えてくれた。
「うん。 小春が絞めて、小春が捌くからね。 あ、蕎麦も小春が打ったんだよ」
そういえば久住小春は田舎の子だったなあ。 私の感慨をよそに事態は進行していく。
「鴨吉、鴨代。 逝くんじゃなか」 れいなが涙声になっている。
れいな!と諭す愛の目にも涙が光る。
「仕方ないよ、れいな。 やっと私たちの手から餌を食べてくれるぐらいに懐いてくれたけど仕方ないよ。 だって…」 と言いながら私を見つめる。
「このお客さんがどうしても泣いちゃう鴨南蛮そばを食べたいって言われるんだからしょうがないよれいな」
くっ、何
「私がこのお客さんを説得できたなら鴨吉や鴨代ももう少し生きられたのにしょうがないよ。 ごめんねれいな」
何なんだこの罪悪感。 くっ、くっ、くっ…。
「食えるかあああああああああっ!!」
…結局リゾナントの新メニュー、泣いちゃう鴨南蛮そばの調査は失敗した。
手ごろなサンドイッチで昼食を済ませ、リゾナントを後にした私の肩には鴨吉と鴨代が止まっていた。
私が買い受けたのだった。
二羽との別れを悲しむれいなには苦労したが、旅先で放鳥するという言葉に納得して二羽との別れを受け入れた。
こんな私を見れば、あの女、私のことを首領だとも思っていないあの女はこう言うだろう。
だからテメーは中途半端なんだよ、偽善者めと。
確かにそうだ。 今日から私が菜食主義者に鞍替えするならともかく、私はそうするつもりはない。
今日も明日も動物の肉を食う。 勿論、鳥もだ。
そんな私が二羽の命を救ったて、何の意味も無い、いかなる意義もそこには存在しない。
同じ命でありながら、助ける命と食する命。 格差を作ってしまったのも忌むべき事態だ。
しかし、目が合ってしまったのだ。 生きたいという二羽の意思を感じてしまったのだ。
こうなってはもうどうすることもできなかった。
命の価値は平等という理念の背骨が私を貫いているのであれば、二羽の命をありがたく頂くべきだったろう。
だが正義という崇高な理念に背を向け、悪に走った私にはそんなものは関係ない。
やりたいことをする。 助けたい命は助ける。 思いのままに動く。
私の名はダークネス。 こんな私のことを人は闇の王と呼ぶ。
697 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 12:27:39.77 0
698 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 12:53:35.50 0
泣いちゃう鴨南蛮そばってそういう事だったのねw
699 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 12:56:59.97 O
確か鴨ってけっこう大きいイメージがあるけど
あれを捌ける小春おそるべし。
700 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 14:58:41.98 O
ダークネス様は変態だけどいいヤツだね
変態だけど
701 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 15:27:09.30 0
しょうがないよという愛ちゃんがウザ過ぎるw
702 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 17:42:15.34 0
上げておくよん
703 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 17:58:29.11 O
最後の一レス後半がなにげに深いのが…何故かムカつくw
それはそれとしてスレのネタを元に軽さと重さを同時に盛り込んだ話を書ける作者さんがすごいね
変態だけどw
704 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 19:59:01.97 O
このスレはダークネス様大活躍やね
705 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 21:25:59.64 0
むむ
706 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 21:46:44.80 O
作品の落差がすごいよねこのスレw
それがいい
707 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 23:03:21.90 0
ホゼナンター仲間のみんな!
ただいま!
708 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 23:11:02.44 0
>>707 おかえりー。
出張してたホゼナンターかな?
709 :
名無し募集中。。。:2011/07/14(木) 23:17:35.50 0
いやいや別人ですよ
710 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 00:43:23.59 0
落ちるのはやいな
711 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 01:41:31.09 0
川*’∀’)<小春には負けてられんやよ!究極のサラダメニューやよ!!
川*’∀’)<『しょうがあえ梅追いガツオサラあqwせdfrgtyふじこlp;@:』!!!!
ノ|c|;・e・)<…メチャクチャ強引な上に壮絶に噛んだね…
712 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 01:46:42.93 0
愛ちゃんがいつか舌を噛み切ってしまうんじゃないかと心配だw
713 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 03:35:42.72 0
おありぞ
714 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 07:10:37.35 O
ブラウザでこのスレ見たときの関連キーワードが笑えた
715 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 08:24:04.83 0
一昨日はうさぎさんの誕生日でした。
仕事が忙しかったきらりは、うさぎさんにプレゼントを贈れませんでした。
いや、決してうさぎさんの誕生日を忘れたわけじゃありません。
時間の出来た今日、うさぎさんに何かプレゼントしよう。
なにがいいかは本人にきけばいいよね
「というワケできいてみました。やあうさちゃん、何か欲しいものあるかい?」
「わたしかわいい妹がほしいの!」
するときらりは言いました。
「うんいいよー」
「いいよってなにが?」
「きらりがうさちゃんの妹になってあげるよ」
「なに言ってるの!?」
「いいからいいから。きらりがうさちゃんの誕生日プレゼントだよ!」
「いらない! こんな妹いらないよ!」
「さゆねーちゃん」
「やめてってば!」
「あ、ねーさんって呼んだ方がよかったですか?」
「イヤなのはそこじゃないよ!」
「おねーちゃん、おこづかいちょーだいよー。今日はきらりの誕生日なんだよ〜」
「遠回しにプレゼントをせびってきやがる。 だったらさゆみをきらりにプレゼントしてやる!」
きらりには負けたくないうさちゃんです。
「ええ! それって無理がありません。 やめましょうよ」
「きらりちゃん。 きらりちゃん。 今夜は一緒にお風呂入って一緒に寝ようね! もちろんトイレにいくときも一緒に手をつないで行こうね」
「わっ、そこまでいくともうドン引きします」
「リアリティが大事なの。 だけどリアルすぎてもダメ。 あくまで妄想だけど都合のいいことばかりじゃないという絶妙のさじ加減?みたいな」
「なんでいきなり語り出してるんですか」
「だって私毎日理想の幼女について考えてるんだからね!」
「そんな趣味、知りたくなかったですよ!」
がっかりしたきらりでした。
めでたしめでたし。
人から人へ、心が伝わってゆく
716 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 09:13:27.16 0
www
何の心が伝わってるんだw
おもしろい掌編でした
>あくまで妄想だけど都合のいいことばかりじゃないという絶妙のさじ加減?みたいな
ここワロタw
717 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 10:54:37.45 O
2人の攻守の絶妙さが何とも言えないw
718 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 12:57:27.40 0
最後の1行がややミスマッチっぽいけどそれも狙いか
719 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 15:25:36.58 0
暑いよん
720 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 15:31:32.73 0
俺も
>あくまで妄想だけど都合のいいことばかりじゃないという絶妙のさじ加減?みたいな
がつぼw
声のトーンが急に変ったりするのかな?ww
721 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 18:14:35.00 0
妙なところにはまりましたね
722 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 20:03:33.58 0
フライデーナイト
723 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 20:38:40.16 O
小春が19才になったなんて時間たつの早いな
724 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 21:21:56.90 O
リゾナントブルーのときは15歳だったんだもんねえ
いい意味で変わってないけどねw
725 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 21:50:50.48 0
面白いスレだな
726 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 22:11:29.95 0
727 :
名無し募集中。。。:2011/07/15(金) 23:16:28.59 0
728 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 00:54:46.91 0
今このスレ3年目?
729 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 01:27:30.30 0
4年目かなあ
730 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 01:46:01.67 0
もう小春が19だもんねぇ
731 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 01:50:42.21 0
愛ちゃんがもうすぐ20代後半になるしねぇ
732 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 02:09:55.09 0
でもあの頃から愛ちゃんって変わったところが全くないようなw
733 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 02:14:32.68 0
強いて変ったところを挙げるなら
髪型と日本語が上手になったくらいだろうか
734 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 04:39:59.38 0
おはりぞ
735 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 04:40:33.03 0
中身はだいぶ成長したね
736 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 07:09:55.72 O
ノリo´ゥ`リ<こはるのπもー
737 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 09:14:34.29 O
でもいくらか成長してるんじゃないか?
738 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 11:49:32.90 0
むふ
739 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 13:26:32.49 O
ガキさんの成長は見られないな…おっと誰か来たようだ
740 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 16:32:32.54 0
741 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 17:08:34.79 0
どの状態を「無事」と呼ぶかにもよるだろうなあ・・・
742 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 19:02:13.12 0
記憶が無かった事にされたりね
743 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 19:12:23.19 0
もしかしたらCの夢でも見てるかもね
744 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 20:59:16.17 O
落ちるよ
745 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 21:00:24.82 0
とりあえず↑
746 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 22:15:49.25 0
さっきTBSでダークネスが暴れてた
747 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 22:35:48.87 0
三角頭巾かぶった人?
748 :
名無し募集中。。。:2011/07/16(土) 23:43:58.56 0
「ダ」って書いた覆面ね
749 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 01:09:48.09 0
おやすみホゼナント
750 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 02:26:24.60 0
人が寝静まったようなのでひっそりと
>>482の続きを
751 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 02:27:30.05 0
「あっ、判ってるとは思うけど
>>481の“しかし〜”以降の件は、オッサンが自分に都合の良いようにアタシの心情を勝手にアテレコしただけだから」
「一体誰と話してるんですか?」
突然虚空に向かって話し出した美貴に絵里は尋ねた。
「まあな」
作者の筆力不足を気にかけていることを、絵里には知られまいとお茶を濁す。
脳天にcPad の痛打を受けたダークネスはというと頭を抱えている。
「大丈夫ですかね。 ダークネスさま」
「やられ強いだけが取り柄の奴だ。 心配することはない」
しかし、カメちゃんよぉとなれなれしく声をかけられて絵里は少し驚いたようだ。
「で、実際のとこどうよ。 このオッサンの実態がわかったところでまだこの店で働きたいっていう気持ちは残ってるわけ」
「まあ正直ちょっとひいています。 電話でお話した時はとても優しい人だと思ったのに…」
「ふたを開けてみれば変質者だったとはね」 言いよどんだ絵里の気持ちを代弁してみせる。
「ワシのようなフェミニストをつかまえて何が変質者だ。 いい加減にしてくれ」
「フェティシストの間違いじゃないのか」
「そうそう、愛キュンの履き古したストッキングとかメイク落としに使ったクレンジングティッシュとかを集め…」
バカが、自滅しやがってよ。
悪の組織の首領の権威を自分で損なっていくとはどうしようもない奴だ。
そんな美貴の思いを知ってか知らずか、ダークネスは自分の正当化を試みる。
「だいたいワシはそんなに悪いことをした? ただ市販のアプリを自分のcPad に入れて個人的に楽しんでただけじゃないか」
「その楽しみ方がキモいってんだよ!」
「そうですよね。 まだ愛してるとか、キスしてぐらいの言葉を喋らせてるんだったら、微笑ましいと言えなくもなかったんですけどね」
「生々し過ぎたんだよ!」
美貴と絵里。 二人の息の合った追求を受けて、闇の王は意気消沈してしまう。
「カメちゃんだって、もうここでは働きたくないって言ってるぞ」
「ションナ」
美貴の更なる追い討ちは闇の王を徹底的に凹ませたようだ。
「ちょっと待ってください。 私働きたくないなんて言ってませんよう」
絵里の言葉が意外だったのか、美貴は眉を顰めた。
「それはダークネス…さん?の変態さんぶりにはちょっとひきましたけど」
変態じゃないという闇の王の反駁は誰もが無視した。
「やっぱ、ここで働きたいです。 だって…」
だってそう決めたことだから。
自分という人間の甘さを思い知らされたあの時に誓った。
どんなに困難な壁だって逃げたりせずに立ち向かうと。
「おい、オマエ寝てんのか。 急に黙りこくって」
「そんなことないです。寝てませんよう」
「どんなもんだかな」
どうにもつかみどころのない奴だ。
アタシの前で安心しきってるってことか。
アタシが舐められてるってことなのか。
クソッ、気に要らねえ。 アホのリゾナンターも変態の首領もキモヲタの客も、どいつもこいつも気に要らねえ。
「なあお前」
美貴は尋ねた。
「お前んち金には困ってはいなかったはずだろう。それが何でそんなに急に働こうとか言い出すんだ」
美貴の問いかけに虚を突かれたのか、絵里は口ごもった。
「小遣い銭が欲しいなら、お前んとこのリーダーの店を手伝ってやれば…待てよ」
cPad をダークネスの頭で粉砕してしまった美貴は、自分の携帯のメモ帳を頼りに亀井絵里の面接を再開するつもりらしい。
「あいつ、れいなにもまともにバイト代払ってねえんだっけ。じゃあお前がバイトしたところで、ただ働きさせられるのがオチだな。だから、ウチで…」
「違います」
何だ。
話を途中で遮られた美貴が、不機嫌そうに絵里を睨む。
その短い荒々しい気配に、関係のないダークネスがびくっと震える。
「何が違うって」
「違います。藤本さんは愛ちゃんのことを誤解してます」
噛み合わねえな。
再々、亀井絵里によって自分の話を途中で遮られた美貴は露骨に舌打ちをする。
お前ごときがアタシが言いたいことを邪魔して話し出すなんて生意気だと表情が物語っている。
流石に黙ってしまった絵里が、それでも物言いたげにしているのを見て、顎をしゃくった。
取りあえず言いたいことがあったら言ってみろと言わんばかりに。
「確かに愛ちゃんはれいなにバイト代を支払ってません。 でもそれはれいなが受け取らないからなんです」
絵里によれば、リゾナントに転がり込んだ形のれいなは、ベッドと一日三食の食事にありつけるだけで満足だと言って、愛がいくら促しても、頑としてバイト代を受け取らないという。
そんなれいなの頑なな態度に、愛も引き下がらざるを得なかった。 どうしても欲しいものがある時は、申し出るようにと言葉を添えて。
「でもれいなはその方が嬉しいみたいですよ。おねだりしてお小遣いを貰うみたいで」
「へっ、子供かよ」
愛と二人買出しに出かけたれいなが、あれが欲しいといっては買い物カゴに入れている光景が目に浮かぶ。
それを窘めながらも、嬉しそうに微笑む愛の顔も。
ふん、どいつもこいつも幸せごっこか。
愛とれいなの関係を想像して、一瞬微笑ましく思った自分が疎ましい。
755 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 02:31:50.28 0
「だがあいつが喫茶店の人件費を安く上げてることには違いないだろうが。 浮いた分を自分の身の回りに使うってか。 まあ羨ましいっちゃあ羨ましい」
そんなセコい奴のところでは働きたくないから、区の広報誌でバイト先を探そうとしたんだろうと決め付ける美貴に絵里は反論する。
「私もリゾナントで働きたいです。 働きたいと愛ちゃんに言ったこともあるし、愛ちゃんもいいって言ってくれたし、でも」
「でも、何だ」
「それじゃあ愛ちゃんに負担をかけてしまうし」
へっ、間の抜けたような相槌を打つ美貴に、絵里は話し続ける。
「私が言うのも何ですけどリゾナントはいいお店だと思います。 かなりのお客さんが常連さんになってくれてるし、でも…」
その経営状態は決して楽じゃないと絵里は言った。
理由はダークネスが出現するたび、出動するためにお店を閉めなきゃいけないことだという。
一度来たお客様がまた訪れてくれた時に、肝心のお店が閉まっていては常連客を増やす機会をみすみす失ってしまうことになる。
「今、常連になってくださったお客様からも、不規則な臨時休業がリゾナントの欠点だと言われているんです、だから…」
愛はダークネスが作戦を実行する日時を10日前ぐらいに教えてくれれば、かなり助かると言っているらしい。
「ふざけんなよ。 何でアタシたちがリゾナントの経営安定の為に、作戦の日時を知らせてやらなければならないんだ」
「そうだ。 いくら愛キュンの為でもそれは出来ん相談だ」
重々しく告げるダークネスの様子を見て、美貴は彼に対する認識を少しだけ改めた。
さっきはアホだ変態だとか言って少し痛めすぎちまったな。 なんだかんだ言ってもお前はアタシたちが掲げる首魁に相応しい存在だぜ。
756 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 02:32:41.79 0
「1週間前ならどうだろう」
訂正、やっぱお前はアホだ。 っていうか何、その3日間だけ縮まった理由って。
「ワシたちにも事情があってな」
どんな事情だ。 言ってみろ。
「人目もあることだから、カメちゃんの携帯にメールしよう。 面接の時に知らせてもらったメルアドでいいのかな」
早速、自分の携帯を取り出すと、アドレスを確認する。
「ごめんなさい、ダークネス様のメルアドは着信拒否にしましたから」
「えっ、何で何で」
心外そうに抗議する闇の王に対して、美貴は先刻耳にした愛ドロイドの口調を真似てからかった。
「だめ〜、こんな大きいの入んない〜」
自らの醜態が蘇った闇の王は頭を抱えてしまう。
いいですか?と絵里が言った。
「少し話が逸れましたけど、決して経営が楽な状態でないのに、愛ちゃんは本来れいなに支払う分のバイト代を積み立ててるんです」
ほう、美貴は少し感心した。
「あのバカがそんな風に心遣いが出来るなんてな」
自分だったら浮いた金は自分の為に使うけどな、とうそぶく美貴に絵里は微笑んだ。
「私は藤本さんはそんな人じゃないと思いますよ」
チェッ、と舌打ちする美貴を優しく見つめる。
「私がリゾナントで働きたいって言ったら、愛ちゃんは決してダメって言わないと思います。 そして世間並みのお金を支払ってくれると思います。 もしも私が断ったら、れいなと同じようにして…」
だから、自分はリゾナントでは働かないんです、というのが亀井絵里の結論だった。
淡々とした、だからこそ決然とした意志がそこにあった。
何か言おうとしたダークネスを手で制した美貴は、絵里に告げた。
「よく話してくれたって言ってやりたいところだが、お前は肝心な所をぼかしてる。 そもそもリゾナンターとして戦う以外はのほほんと暮らしてきたお前が、何で急に働きたいって思ったんだ」
それこそがアタシの聞きたいことだと言う美貴に、穏やかな表情で絵里は言った。
「藤本さん、私22歳なんですよ。 今年の誕生日が来れば23になります。 働かなきゃいけないじゃないですか」
「アタシはそうは思わないねぇ。 快方に向かってるとはいえ、元々お前は病弱なんだ。 リゾナンターとして動いてる間は無理をしない方がいいんじゃないか」
「愛ちゃんはいつかれいなが一人立ちをする時の為に通帳を作ってあげたんです。
それが愛ちゃんに代わってリゾナントを切り盛りすることなのか、独立して暮らしていくことなのかはわからないですけど」
その通帳を見た時、絵里は思った。
愛にはリゾナントがある。
れいなはその愛から喫茶店の仕事を日々仕込まれている。
「ガキさんはアパレルの仕事を一生懸命やってるし、さゆや愛佳は学校に通ってる。 小春は月島きらりとして頑張ってるし、ジュンジュンやリンリンだって」
アイツら免許を取るとか言って帰国してやがったな。
携帯のメモ帳を確認した美貴に頷くと、絵里は思いを打ち明ける。
「私だけ、何もないんです。 私だけ自分の未来の為に何もしてないんです。 何も…」
だから、絵里は働こうと思ったという。
それもリゾナントとは関係のないところで。
「実はこのお店に応募する前に、別の所の面接を受けて来たんです」
リゾナントやダークネスカフェのある町ではかなり高名な洋菓子店。 百貨店にも支店を出し、全従業員を合わせれば30人を超えるという。
「私、ケーキ作りには自信があったし、いつかケーキ屋を開ければいいなって思ってたし、その修行になればいいなって思って面接を受けに行ったんですけどね」
面接に行った絵里を待ち受けていたのは極めて当たり前の現実だった。
「その洋菓子店が求めていた人材は、他のお店で働いていた経験者か、洋菓子の専門学校で最低限の知識や技術を習得した人なんだそうです」
絵里のように履歴書の経歴の欄がほぼ空白な人間はお呼びでなかったという。
「叱られちゃいましたよ。 遊び半分の気持ちで応募してこられても迷惑なだけだって。 けちょんけちょんにやられちゃいましたよ」
私は真剣だったんですけどね、絵里は寂しげに呟いた。
まあ、いい勉強をしたと思って出直すんだな、ただしダークネスカフェ以外のどこかで。
どんな言葉をかけようか思い悩んでいた美貴は強烈な意志を感じた。
闇の王が粛然と立っていた。
「何をしておる。 その洋菓子屋を消しに行くぞ。 全戦闘員を緊急招集しろ。 国内に居る幹部も全作戦行動を中止させて集め…ヒィィィッ」
「お前、ふざけてんのか。 いや、破壊活動に勤しむのは悪の組織としては至極真っ当だけども、これはおかしいだろう、これは」
厚木基地の在日米軍とだって互角に渡り合える戦力を洋菓子店一軒潰すために召集することの非効率も含めて意見する美貴に対して、闇の王も譲らない。
「一軒じゃないぞ。 支店も潰してや…ヒィィィッ」
「だ〜か〜ら〜、やめときなって」
常になく常識的?な判断をする美貴に対して、珍しくダークネスも譲らない。
潰すったら潰すのと駄々を捏ね、美貴の手を焼かせるのだった。
そんな一種異様な膠着状態を崩したのは、絵里の慌てたような声だった。
「ちょっ、ダークネス様。 やめてくださいよう」 ダークネスの暴発を必死に止めようとする。
「面接で厳しいことを言われた時は泣いちゃいそうになりましたけど、でも全部その通りのことですから」
「カメちゃん」
絵里に手を差し伸べようとした闇の王は、寸前で思いとどまる。
それは自分のやるべきことじゃないのだということはわかっている。
きっと喫茶リゾナントに集う彼女の仲間たちがやるべきことなのだろう。
しかしリゾナントの経営を抱えた愛への気遣い、自分の道を進む他の仲間への複雑な感情の存在が絵里の今日の行動に繋がっているのだとしたら。
そう簡単に済む話では無いのかもしれない。
闇の王は唐突に思った。
絵里と同性であり、リゾナンターと一線を画す藤本美貴ならば、夢と現実の間で思い悩む亀井絵里に対して手を差し伸べられるかもしれない。
いや、リゾナンターと距離を置く藤本美貴だからこそ、フラットな立場で亀井絵里に道を示せるのではないだろうかと。
絵里に何か言葉をかけてやるよう促す思いを込めて、藤本に目をやった闇の王は愕然とした。
こ、こいつ携帯で遊んでやがる。
絵里の思いを知ってか知らずか、薄ら笑いを浮かべながら自分の携帯電話で落ちモノのパズルをしている。
なんて冷たい女だ。 非難の思いを込めて睨みつけても我関せずどこ吹く風といった感じだ。
この調子ではさっき携帯を取り出した時からずっと遊んでいたのかもしれない。
よく考えてみれば藤本美貴はそういう人間だった。
他の誰かとの間で絆が生まれたら、自分でその絆を断ち切る奴だった。
生まれた絆が自分を弱くすると決めつけて、絆を壊し踏みにじる、そんな奴だった。
自分や藤本が手を差し伸べることが適わないなら、せめて絵里の思いの受け皿になってやろう。
闇の王の思いが伝わったのか、絵里は口を開いた。
「ちゃんと働いた経験も無くて、専門学校で知識や技術を学んだこともない自分みたいな人間が、好きだから、やりたいだけという理由で働きたいって言ったって、迷惑な話ですよね」
どうせ私なんか…とい落ち込む絵里にダークネスは思わず声をかけてしまった。
「なれるよ」
「えっ」
「君は成りたいものに成れる。 行きたい所に行ける。 だから…」
「何、そのROCKET DIVE。 オッサンはhide派なのか。 てっきりはToshI 派だと思ってたがなあ、オッサン」
「藤本」
お前、と思わず言い掛けたダークネスの存在はあっさりと無視された。
「気持ちいいか?」
その言葉が自分へ向けられたものだと気づかなかった絵里は、戸惑いを見せる。
携帯の画面から目を離さず美貴は話し続ける。
「どうしようもなくちっぼけで、惨めなくらい何も出来ないって、自分で自分のことを責めるのは気持ちいいだろうって聞いてるんだ」
「私そんなつもりありません」
「そうだ、お前言っていいことと悪いことの区別もつかないのか」
あーまたミスったや。
絵里やダークネスの抗議をよそに、パズルの落とし所を間違ったことを嘆いている。
「自己嫌悪の海に浸るのはたまらない気分だろう? 自己憐憫の雨に打たれるのに慣れたらもうそこから抜け出せないだろう?」
自分で自分をダメだと言う奴は、自分で自分の可能性に蓋をしてしまってるんだ。 その方が楽に生きていけるからな。
吐き捨てるようだった美貴の口調が少し柔らかなものになった。
「別にいいんだぜ。 結局はお前自身のことだ。 お前がお前自身に楽させてダメになってくのは勝手だ」
心のどこかで慕っていた美貴の口から叩きつけられたこれ以上ない辛辣な言葉は絵里を打ちのめした。
「お前には見えてねえんだろうな。 9人で戦っているとき、他の奴らがお前をどんな目で見ていたか」
アタシには見えてた、美貴は言った。
「当たり前だ。 アタシはお前らと向かい合って戦ってきたんだから。 戦いの最中で他の奴らはお前のことをダメなヤツだとも頼りないヤツだとも、保護すべき対象だとも思ってない」
みんながお前のことを頼りにしている。 どいつもお前のことを誇りに思ってる。どいつもお前を信じてる。
そういう目でお前のことを見てやがる。
そんなお前が自分で自分を信じられないってことは、お前はお前を頼ってる仲間のことを否定しているってことだ。
「藤本さん」
「お前は何かしなくちゃいけないと思って、それこそ一度にいろんなことをやろうとして頭がテンパってちょっとばかし迷ってるだけだ。
一度落ち着いて見つめ直すんだ。 そうしたら自分が何をすべきかわかるはずだ。 自分の居場所ってやつもな」
「藤本さん」
「何だ、さっきからしつこいぞ。 感極まって泣きそうなのか。 アタシへの感謝の気持ちを表したいか。 いい心がけだ。 私の銀行口座の番号を教えておこうか」
「藤本さん。 敵とはいえ確かにあなたの言葉はけっこう来ました。 ただ…」
「ただ…何だ?」
「ただそういうことは、携帯でピコピコゲームをやりながら喋ることじゃないと思うんですけど」
「…やなこった」
Game over の文字が携帯の小さな画面に躍った。
763 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 02:40:28.10 0
764 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 06:59:22.96 O
何このいい話
そんなバカなですよ?
確かパンツが食い込んだり愛ドロイドが……あれ?
いつの間にこんな極上のみきえりに……
深い話に……
このまま綺麗に終わるのかそれとも……結末の予想がつかないぜ!
765 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 09:04:48.72 0
パンツを食い込ませたり愛ドロイドにあんなことを言わせなくてもいい気がする
でも美貴様をこう動かして違和感なく受け入れさせるには必要だったのか
ここで終わって欲しい気もするがどんな結末になるのやら
766 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 09:51:53.28 0
ダークネス様がいいな
767 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 12:19:58.47 0
むふ
768 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 12:55:43.32 O
なにこの終わり良ければすべて良し展開いいぞもっとやれ。
前半のあの件がなかったら
イイハナシダナ-で終わるんでしょうけど
あのミティが!?っていうスバイスが効いててなんとも
読み応えがあるなぁ。
769 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 14:19:14.57 0
美貴ちゃんかっけー(゚∀゚)
770 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 15:03:09.71 0
結末がいくつかあるんですかね?w
てかこのスレダークネス活躍が目立つなw
771 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 17:29:24.95 0
ほじぇにゃんと
772 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 19:37:11.47 0
あげていこう
773 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 21:08:32.84 0
負傷したメンバーの快癒を祈りつつあげ
774 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 22:38:18.80 0
なかなかに手薄ですなあ
775 :
名無し募集中。。。:2011/07/17(日) 23:07:37.89 0
誰々は毛薄だが
776 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 00:46:03.17 0
おやすみホゼナント
777 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 01:26:52.48 0
今日は寝れないナント
778 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 02:14:25.48 O
>>763 みきえりの関係いいな自分の進むべき道に悩むえりりんに共感できた
あとhide好きのダークネス様にもw
このままイイハナシダナーで完となるのかまたサイテーなオチで締めくくるのか結末も楽しみだ
779 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 05:12:04.03 0
♪おはよん
780 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 07:09:28.65 O
勝利の朝
781 :
忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2011/07/18(月) 10:25:06.69 0
今のあなたのレベルです
782 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 12:18:14.02 0
微妙なレベルだこと
783 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 12:22:53.77 0
最近は狼に書きこむのも週一がいいところなものですから
784 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 15:05:42.35 0
おやつのホゼ
785 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 16:44:42.08 0
休日出勤のホゼ
786 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 18:41:25.02 O
バイト中ホゼ
787 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 19:57:13.28 0
788 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 20:07:44.16 0
789 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 21:26:17.58 0
790 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 21:26:30.98 0
確かに病気だねw
791 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 21:51:10.08 O
『Only you』 (亀井絵里 Solo Ver.)
…が存在しないことがいまだに寂しすぎる自分。orz
792 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 21:52:36.89 0
密かに全員分期待してみる
793 :
名無し募集中。。。:2011/07/18(月) 23:08:30.02 0
俺も期待してみながら保全
794 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 00:10:08.83 0
Only eri
795 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 00:16:57.64 0
今年になってから4回ほど目撃したけど、全然変わってなくて安心した
ま〜半年じゃそんな変わんないか
796 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 00:17:55.74 0
メガネかけてた?
797 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 02:13:23.81 0
798 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 02:13:32.25 0
俺も愛ちゃんの舞台か何かの時に見かけたな〜
メガネはかけてなかった気がする
799 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 02:32:38.37 0
フクちゃんのソロバージョンは髪型で損しとるな
800 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 02:44:05.90 0
>>799 \ \\ \ \\ , ェェェェェェ、\ \\ \
\\ \\ \ \,ィ三三三三三三ヽ. \\ \
\\\ \\, -‐≦三三三三三三三三三ヽ \\
\\\ / ィエミ ヾ三三三ツ" ̄`ヾ三ヲ\ \\
\ \\\ l !三リ ヾ三ヲ' ヽ、 \ \ \
\ \ f三ミ /三三 `ヽ.、 \ \
\ \ ` ヾ三 ヾ三三 ,ィ全、 \ \ \
\\ \ \.゛l < > ノ三三 ./三三、 ヽ. \
\\ \ 、 >, ~ /三三". ,'三三三、. l \
\ \\ \ .i≧ュ __,、 /三三" ,'三三三三、 ノ
\ \\ \ |三ミ≧≠三彡" l三三三三三「\\
\ \\ `!三三三リー - 、._ !三三三三三 \\
\ \ \\ }三三彡 \\\ ヾ三三三彡"≧, \
\ \ \.ノ三三リ\ \\\ ヾ三三ミ、
━━━━━━━{三三彡━━━━━━━━━━ ̄━━
 ̄ ̄
お 仕 置 き が 必 要 な よ う で す ね
801 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 04:09:30.13 0
おはりじょ
802 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 06:56:00.16 0
おはよん
803 :
名無し募集中。。。:2011/07/19(火) 08:26:46.69 0
台風の接近に備えながらホゼ
804 :
名無し募集中。。。:
なら俺は亀井の接近に備えるか