ヒャダインこと前山田健一「クラブで聴きたいアイドルソングなんて誰も求めていない」

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秋元:
僕はやっぱりテレビをずっとやってきた人間なんです。テレビって最大公約数じゃないですか。その発想が染み付いている。
もう30年ぐらい前かな、『ザ・ベストテン』の台本を書いている頃に、鹿児島に仕事で行ったことがあって。
鹿児島の漁業組合に、ラッパ型のスピーカーがあるんですよ。そこでトシちゃんの「NINJIN娘」がかかっていた。
僕はその時「これが歌謡曲だ」って思ったんです。歌謡曲というのはそういうものなんだ、と。
例えばAKB48でもジェロでもなんでも、そこで聞こえるかってことが気になるんですよ。
みんな、レコーディングスタジオで「秋元さん聴いてください、このベース格好いいでしょう」と言うんですけど。
でも、そのベースはあそこのラッパからは聴こえねえよって僕は思う。そこが僕のベースにあるんですよ。