経済産業省原子力安全・保安院は14日、福島第1原発1号機の原子炉建屋地下に、
深さ4メートル超とみられる大量の水がたまっているのが見つかったと発表した。
1号機は燃料溶融で圧力容器に穴が開いて炉心への注水が漏れているとみられ、
これが流れ込んだ可能性があると保安院はみている。
一方、原子炉建屋1階では毎時2千ミリシーベルトと放射線量が極めて
高い場所も確認。格納容器を水で満たして燃料を冷やす工程表の作業への影響は必至。
冷却システム構築に向けた建屋内の作業の妨げになる恐れもある。
東京電力の調査で作業員が確認。水の流入経路は不明だが、地下では西側から
東側への水の流れが見られたという。
東電は14日、1号機用の空冷式の冷却装置2台を配管でつなぎ、熱交換器や
配管の設置場所を確認。これまで見つかっている汚染水の浄化設備も搬入した。
3号機では引き続き注水経路の切り替えを進めた。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051401000896.html