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http://www.asahi.com/showbiz/news_entertainment/TKY201105100130.html ■AKB商法徹底 「ももクロ」急上昇
音楽性もキャラクターも違うが、ももクロは、ビジネス戦略では国民的アイドルとなったAKB48に強く影響されている。
ときに「AKB商法」と揶揄(やゆ)される特典商法を進化させ、人気急上昇しているのだ。
AKB商法の最大の特徴は、CD購入でメンバーと握手できるといった「特典」。
握手券を目当てにCDを大量買い→ヒットチャートで順位を押し上げ→メディアに露出→さらに人気過熱、という“インフレスパイラル”になるという。
ももクロはAKB商法をさらに徹底した。
〜中略〜
すがすがしいまでの露骨さで、AKBを激しく追い上げる。
■「すごさ」耐えられない
早稲田大学の若林幹夫教授(社会学)は著書『社会学入門一歩前』でスター、カリスマ、独裁者論を展開。ブランドやアイドルへの熱狂の本質を喝破した。
ブランドやアイドルそのものが「すごい」のではない。みながすごいと言うからすごい。「すごさ」は世間が「すごいと思うこと」の後から現れる。
「よくわからないけどありがたい」という、すごいものによる世界理解は、「わからないことに耐えられない人」に絶大な力を発揮する。
それはファシズムや全体主義への熱狂、陶酔と無縁ではない――そんな内容だ。
〜中略〜
すごさの「物神化」で熱狂することに変わりはない。またそこに危機感も持っていないと言う。
「宗教や政治を始め、元来人間は『すごさ』を求める存在。そういうワナがあることを、クールに、知識として持っていればいいんだと思う」