>>7 2007年7月、モーニング娘。に初の外国人メンバー加入ということで、
中国からの留学生『ジュンジュン』と『リンリン』がやってきました。
現メンバーたちはみんな最初は2人にどう接すればいいかわからず扱いに戸惑いましたが、
次第にジュンジュンはその甘え上手な性格を活かしてメンバーと打ち解けていきました。
しかし一方のリンリンはいつまで経っても自分の殻に閉じこもったままで
本来のその明るく陽気な性格を表に出せず、メンバーたちとコミュニケーションが取れずにいました。
それをずっと気にかけていた新リーダーの高橋は、ある日移動中のバスの中でいつも1人で音楽を聞いてるリンリンにそっと歩み寄りました。
「どうしたの?みんなとお話しようよ。中国の学校の話とかいろいろ聞かせて。」
しかしリンリンは、中国では幼少の頃からタレント活動を行っており
学校にはほとんど行けず、親しい友達もあまりできず、楽しみにしていた遠足も急に仕事が入って行けなくなったこともあったり、
中国の一人っ子政策のため兄弟もいない、親がマネージャーをやっていたので両親に甘えることも出来なかった、など
ずっと辛くさびしい幼少時代を送ってきたことを泣きながらリーダーに告白しました。
それを受けたリーダーは同じく泣きながら、リンリンにこんな言葉を掛けたのです。
「じゃあこれからは私たちモーニング娘。のメンバーを家族だと思って。
今まで作れなかった楽しい思い出を、今日からこの9人で一緒に作っていこうよ。」
そしてこの瞬間にリンリンは今まで閉じこもっていた殻から飛び出し、
『いつも笑顔を絶やさず明るく楽しい、モーニング娘。のムードメーカーリンリン』が誕生したのです。
リーダーがメンバーの中でも特にリンリンのことを溺愛していたり、
リンリンが「家族」や「幸せ」という言葉を度々使うのはこういった背景があったからなんですね。
そしてあれから3年の歳月が流れ、とうとうリンリンは日本を去ることになりました。
家族のような8人とずっと苦楽を共に過ごしてきたリンリンは、はたして「楽しい思い出」を作り、中国に持って帰ることが出来たのでしょうか?
その答えは、リンリンが卒業コンサートで最後に残したこのメッセージから皆さんが読み取ってあげてください。
「みなさんのおかげでリンリンは日本でとても幸せな時間が過ごせました。
リンリンから最後に1つだけみなさんへのお願いです。リンリンより幸せになってくださいね。
日本にこれてみんなと出会えたのは神様がくれたリンリン人生一番素敵なプレゼントです。」