もしもみやびちゃんが熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら

みやびちゃん「年下の子を好きになっちゃうなんて…」

びんびん！

＞年下の子

ポイントそこですか？！

みゃんこって絶対両刀だと思う

ベリにレズはいない

>>4
あ〜あるある

>>5
これだからケータイは
女性のほとんどは大なり小なりレズっ気がある

男はホモっ気あるっけ

男のホモのほうが少ない

熊井ヲタと夏焼ヲタは敵対してるから

二人がくっついてヲタ同士も和解するのか

俺は両方ヲタなんだけど少数派なのか

かなりの少数派

ヲタ同士が合体するよ（性的な意味で）

みやくま好きだよ

カプヲタきもい＞＜

みやびちゃんが熊井ちゃんの手を引いて暗がりに連れ込む画像ください

ベリーズ仮面でみやびちゃんが背伸びして熊井ちゃんに耳打ちするとこでムラムラした

童貞の熊井ちゃんを優しく筆おろししてあげるみやびちゃん

がお気に入りの妄想です

みやびちゃんに筆下ろしをされて暴れんぼーのになった熊井ちゃんがメンバーを餌食にする話か

よくあること

俺も両推しだよ
みゃんこも熊井ちゃんも大好き

綺麗事言うな

もしもし率５割ｗ

ボノではみゃんこ推しでベリでは熊井ちゃん推し
ボノのみゃんこは何故かベリでのみゃんこより可愛いんだよ
みゃんこと熊井ちゃんどっちかを選べないくらい好き

みゃんこって卑猥な響きだ

ヒモスレ思い出したｗ

おみゃんこ

みゃんこのおみゃんこについ中田氏してしまう熊井ちゃん

絶倫くまいちょーのスレがあったな

みやびちゃんに寄生すんな無能KY電柱ヲタ死ねカスゴミ

王国でもいい雰囲気だしてるコンビだよね

レズとかバイとかありえないからきめーんだよバカ

みやくまー

キモい携帯がいるな

みやびちゃんはオレの嫁

>>19
いただきました

>>19
勢いでついそうなってしまってゴムも無くて外出ししてって雅ちゃんにお願いされてたのに
熊井ちゃん初めてなもんでわけわかんなくなってつい中田氏しちゃって「気持ち良かったから出ちゃったごめん」と泣きながら謝る熊井ちゃんの頭をなでながら
「いっぱいでたね。初めてはわたしでよかった？」ってやさしく熊井ちゃんに尋ねる雅ちゃん

こんな感じで

きも

>>38
いいよいいよ
まるで初エッチ体験談コピペみたいだ

恋人っていうより親分と子分の関係だからなー

小さい頃からの幼馴染で今でもいっしょにヤンチャをしてる仲で
姉貴分として慕ってくれる熊井ちゃんに恋心を抱いてしまうみやびちゃんってことですね？
わかります

だったら「もしも熊井ちゃんがみやびちゃんに…」の方がしっくりくるなあ

よく読め

自分も一瞬勘違いした

そういえば愛理が熊井ちゃんに、、スレはもうやってないの？

レズプレイじゃないの？

>>46
ぬるぬるちくびのつまみあい！

>>46
その話題昨日別のスレで見たｗ

ベリーズのアイドル熊井ちゃん

このスレは映画化すべき

こんばんなちゅり〜

>>46
新狼に立ってるよ

みやくまほ

みやび発情
http://www37.tok2.com/home2/xgyyj/up/src/maturi30_0768.jpg

どっちにおちんちん生えてるの？

>>49
kwsk

良スレの予感

>>56
熊井ちゃんだろ

>>17
ベリキューの罰ゲームの時のお持ち帰りみたいなあれだな

ttp://berryz-cute.saloon.jp/mmloda/img/mm_06126.jpg
熊井ちゃんにメロメロのみゃんこ

http://berryz-cute.saloon.jp/mmloda/img/mm_06125.jpg

キュートなお尻にズッコンバッ…ry

>>62
確実に入ってるだろ

>>57
「佐紀ちゃんと桃子が内緒で付き合ってる」っていうスレで熊愛理スレの話題になったっていう話
ぬるぬるちくびうんぬんの話題も含めて

>>65
ログ見てきたw
結構あのスレ見てた奴いるんだなw

>>66
ちなみにそのスレで「ちくびぬるぬるの正式名称は…」とか言ってたのが俺

>>67
そうだったのかw
千奈美に放置してるまとめ作っちゃたのが俺

http://www.youtube.com/watch?v=jAc-uH8yqEQ&feature#t=2m55s

ちなみに熊愛理スレを立てて
ぬるぬる乳首がナンタラとか言い出して
性懲りもなくこのスレまで立てて
パソコンがぶっ壊れたので携帯から見ているのが俺

>>70
また　おまえかｗ

>>70
やっぱまたおまえだったかｗこのスレ立てたの
このスレの67は俺

>>68
へー
最近こんな感じでちょくちょくあのスレの話題になるけど久々にまとめ読んだらなんか懐かしかったｗ
キャプももみやの三角関係の行方が未だに気になる俺

みやびちゃんは熊井ちゃん彼女にしたいんだっけ？奥さんだっけ？

奥さん
しかも理由が家事とか全部やってくれそうだから的な感じじゃなかったっけ

熊井ちゃん不器用そうなイメージあるけどな俺

みやびちゃんのが家事得意なのに

>>70
毎度投げっぱなしだなお前w

>>73
住人は見かけるのに肝心の書く人がいないっていうw

期待上げ

ここが今日の乳首スレか

勃起あげ

巻いて巻いて

>>62
桃子に入れる気なっしんぐのきゃぷ

>>76>>77
熊井ちゃんマメだからな　衛生への気の配り方とか
ティッシュ携行しててみやびちゃんにティッシュって呼ばれたりｗ

そのティッシュの説明書きはもちろん熟読してるんだろうなw

みやぁ〜

なんですか？

みやびちゃん？！みやびちゃんなの？

ﾜﾛﾀ

みやびちゃんなの？
こんなにオッパイが大きくなっちゃって誰だかわからなかったよ

みやびちゃん寝なさい

これのことか

佐紀ちゃんと桃子がメンバーに内緒で付き合ってる
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/morningcoffee/1285326100/

nrnrtkbntmmai

小説に期待

家が隣同士の幼馴染なのか
高校の先輩後輩なのか

設定を詰めるべき

俺の妄想

みやびちゃんと熊井ちゃんは家が隣同士で両親ズも仲が良いから自然に家族同然の付き合いに
ちびっこの頃は普通に仲良くしてたのに先に思春期を迎えるみやびちゃんがちょっと熊井ちゃんと距離を置くようになって熊井ちゃんとまどう

熊井ちゃんは標準的な高校へ
みやびちゃんは学区内最底辺の高校へ通いちょっと不良化
近所では「夏焼さんって怖いよね…」と噂される
でも熊井ちゃんは昔の「優しいお姉ちゃん」だったみやびちゃんを知ってるが故に「みやは誤解されてる」と今まで通り接する

なんでもかんでも「うちバカだから…」で片付けちゃうみやびちゃんに真摯に向き合おうと努める熊井ちゃん
最初はそんな熊井ちゃんを煙たく思ってたみやびちゃんだけど「なんでこんなにうちのこと気にしてくれるんだろ…」と徐々に熊井ちゃんに特別な感情を…
あああああああああああ

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜(ﾎﾞｿｯ)…なんでうち年下なんか好きになっちゃったんだろ、、、
川*＾∇＾)＜えっ、みや…それって……
ﾉﾉl;∂Д∂'ﾙ＜やばっ 独り言聞こえちゃった…(ｵﾛｵﾛ
川*＾∇＾)＜みやの好きな人、年下なんだ！超意外！ねえ、それってうちの知ってる人？
ﾉﾉl#∂_∂'ﾙ＜………。(気づけよ、鈍感！)
川*＾∇＾)＜ねえねえ、誰ー？教えてよー

編集長が連載のGOサインを出しました

>>97へのレスだったが
>>98にも許可する！

>>100
ごめん 97と98って同一人物(＝俺)なんだよねｗ

熊愛理スレに続いてまたしても小説とAAモノの二本立てですね
わかります

恋のライバル役が重要

この2人なら…





ｳﾌﾌ

ライバルは弱くて後ろ向きな私じゃね？

>>101
2本連載するとかツワモノだな

>>104
ﾜﾛﾀ

――――秋には色々イベントが満載。目移りするわ、どうしましょう。

徐々に涼しくなってきた今日この頃。2学期も始まって、季節はもう秋。

秋…秋ねえ。
読書の秋？いや、読書とか眠くなるから続かないし。
スポーツの秋？いや、ダルいしムリ。
秋…恋愛の秋……うーん。確かに秋ってイベントがいっぱいだし、毎年この時期って妙にカップル増えるんだよなあ……。

そうやって思考を巡らせていると、頭上から降ってくる声。

「どうしたの？なんか悩み事？」

そう、アタシ・夏焼雅は悩んでいるのです。
そして、悩みの種は目の前のこの人。

「…熊井ちゃんはノーテンキでいいよねえ」
「えっ、えっ、なんで？うち、そんなに能天気にみえる？」

…自覚なし。
まっ、仕方がないか。なんせイニシャルがＫＹだからなあ。

なんでもない日常のワンシーン。こうして、音もなくアタシと熊井ちゃんの恋の季節が始まろうとしていたことは、このときまだ誰も知らなかった。

――――つづくかどうかはわからない

ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!


＞まっ、仕方がないか。なんせイニシャルがＫＹだからなあ。
ﾜﾛﾀ

>>107つづき

アタシの部屋の中、熊井ちゃんと2人きり。幼馴染みで家が隣同士の熊井ちゃんはよくうちに遊びにくるから、こういう情景はいつものこと。

アタシが「ノーテンキ」だなんていっちゃったもんだから、熊井ちゃんはオロオロするばかり。
ホント、この人子供だわ。見た目はオトナっぽいのになあ。詐欺じゃないのって思っちゃうくらい。…ズルいよぉ。

「で、なんなの？」
ん？何の話だ？

「だから…なんか悩んでるんでしょ？」

遠慮がちに熊井ちゃんはそう訊いてから、黙りこんだ。アタシの返答を待ってるみたい。
かといって、言えるわけないし…。だって…こういうときなんて言うの？「アタシ、熊井ちゃんのこと…」…ムリでしょ。コレが言えたら、初めから悩まないっつーの！

だから、アタシははぐらかして逆に訊いてみた。

「じゃあ、アタシが何悩んでるか、当ててみてよ」

>>109

すると、熊井ちゃんは真剣に考え込んでる様子。そこまで真剣に考えなくっても…どうせ当たんないんだからさ、鈍感さん。

しばらくして、下を向いて考えていた熊井ちゃんが急にパッと顔を上げた。その顔には「ひらめいた！」って書いてある。分かりやすいな、相変わらず。

まあ、きっと見当外れな答えを寄越すだろうとあんまり期待してなかったから、アタシは熊井ちゃんが小さな声で言いづらそうに口にしたその言葉に動揺を隠せなかった。

「うちは…みやが好きなようにして良いと思うよ……」

>>110

「えっ！は？！」
今度はアタシがオロオロする番らしい。熊井ちゃんは何かを悟ったように、真っ直ぐとこっちを見ている。

ヤバイ、顔が見れないよ…。どーしよう……。

「みや、うちのこと子供扱いしなくていいから。そりゃ、うちの方が年下だし、頼りないかもしれないけど…」

……もうダメだ。これは言うしかない。あああ、でもでも！
恥ずかしいよ…ムリだって。
熊井ちゃんのこと、ずっと子供だって思ってたのに。「どうせアタシのこと、熊井ちゃんに分かるはずない」ってずっとずっと思ってたのに。

――――いつからだろ。熊井ちゃんのこと……「好き」って気づいたの。

ちょっと休憩。

もうちょい続くかも。

なにこの良スレ

ﾐｯﾌﾟﾙﾒｯﾌﾟﾙ

夏焼雅、人生18年間で最大の危機。
熊井ちゃんはにじり寄ってきそうなくらいの熱さで見つめてくる。

「…何のこと？」
ちょっとだけ抵抗。これくらいいいでしょ？
こっちだって、心の準備ってもんがあるじゃん。

「たぶん、うちとみやが考えてること、同じだと思う。だって、うちももう高2だよ？」

…こりゃ、マジだわ。かといって、切り出す勇気はないし…。
「く、熊井ちゃんから言ってよ…。当ててみてって言ったんだからさあ」
こっちから折れるのは、何となくイヤ。だって…考えてること同じなんでしょ？
だったら、言うより言われたい。女の子としてそこは譲りたくない。

「みやも、もう18だもんね。焦る気持ちもわかるよ」

うん。

「うちも来年は高3だし。だからちょっとはみやのこと分かると思うんだ」

…うん。

「だから、子供扱いしないで、うちにも相談してほしいの。…やっぱりそろそろ考えなきゃだよね」

…ん？

「たぶんさ、みやの好きなようにするのが一番いいって。うち応援するからさ」

…は？？

>>115

恐る恐る訊いてみた。
「だから、何の話？」
すると、熊井ちゃんは事もなげにあっさりとこう言った。

「ん？進路の話でしょ？」

………。

「いやあ、やっぱりさあ。この時期になると皆悩むらしいよね。こないだ、まあさんも言ってた。進学にするか、就職にするかとかさ。」
………やっぱりこの人馬鹿だった。いや、アタシが言って良いことじゃないけど。熊井ちゃんの方が偏差値…いや、そういう問題じゃないでしょ。

「まあさんはね、親が進学しろって言うらしいんだけど、受験するのにもお金とエネルギーがいるじゃん？だからさ…」
…このパターン何度目だろ。がっくりと肩を落とすアタシ。それを知ってか知らずか、熊井ちゃんは独り喋り続けてる。
そりゃ、アタシだって進路くらい悩むけどさ！
ていうか、さっきから「まあさん」「まあさん」なんなの！？
熊井ちゃんの高校の、仲の良い先輩だってことくらい知ってるけど！！
このタイミングで他人の話する必要あるわけ！！？
…もっと、アタシに、興味持てぇーー！！！

「それで？今の、当たりだった？」
独り喋りに満足したのか、アタシに話を振ってきた。

「…しらなぁい」
アタシは完全にふて腐れて、適当に返した。

「なんでよー！教えてよー」
熊井ちゃんが情けない声で追及してくるけど無視っ！！

>>116

あーあ、期待して損した。
やっぱり、熊井ちゃんは熊井ちゃんだった。

ほら、今も無邪気な顔でこっち見てくるでしょ？鈍感な癖に往生際悪いし。子供っぽくて、凄く純粋。
――――そこが、好き。

なんだかんだで、憎めない人なんだよなあ。
アタシ、熊井ちゃんよりバカだから。
惚れたアタシがバカだから。

アタシより背の高いあの人は、アタシの幼馴染み。
今日も着かず離れず、側に居てくれる。
今はそれだけで良い。ちょっとずつでいい。

だって、「恋の季節」は始まったばかりだから。

(了)

(再開)

爽やかな読了感の佳作

以上

皆さんのご期待に添えたかわかりませんが…

書くのって結構つかれるんだな
職人さんの凄さがわかった

なんか知恵熱出そうｗ

>>119
あああありがとおおお

ﾉﾉl∂_∂'ル＜ほら、熊井ちゃんもお礼言って
川*＾∇＾)＜ふぁい

携帯から乙です
萌え尽きた

次回作希望

さらにこれに刺激された小説職人やAA職人がごった返すスレになることを希望

モヲタですがお気に入りに入れました

>>122
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜Sank you!
川;＾∇＾)＜…みや、スペル間違ってる

携帯からだと改行の位置がむずいっす

>>123
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜次回は誰かに任せるかなあ
川;＾∇＾)＜コンスタントに続けられるかが不安

> …もっと、アタシに、興味持てぇーー！！！

ベリーズオレンジｗｗｗ

身長差が絶妙だよね

…もっと、アタシに、興味持てぇーー！！！
ﾜﾗﾀｗ
友理奈のヒトミに気を付けろ！ｗ

>>127
わかってくれてよかったｗ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜つどいの寸劇、地味に好きなの
川*＾∇＾)＜だって私は外科医の財前だから

>>124

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ようこそ、妄想ワールドへ
川*＾∇＾)＜パソコン調子悪いからちょくちょく携帯から出没

>>128

川*＾∇＾)＜うちは176ですよ！184センチのお父さんと並ぶと…(ry
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜みやは誰かさんと違って、座高は一緒じゃないんです
ﾙ*’ｰ’ﾘ＜足がコンパクトなだけなんです！！

>>129

川*＾∇＾)＜うちの瞳に惚れるなよ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜たまに殺し屋の眼になるからなあ

このスレ確変入った希ガス

>>134

気まぐれによる大暴走でこんな雰囲気にしちゃったけど
このノリを継続するのは難しいかも…ｗ

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜熊井ちゃん、希ガスってなあに？
川*＾∇＾)||＜うち知ってるよ！ヘリウム、ネオン、アルゴン…(以下、マジレス祭り

熊愛理スレの匂いがプンプンしてきやがった

AA芸が熊愛理スレの小説の人を彷彿とさせるな

ゆりりちゃーん

まさかの同一人物？な訳ないか

>>136>>137
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜住人も結構かぶってるっぽいし、オマージュです
>>138
川*＾∇＾)||＜誰か、キャプにゃんこ、ももにゃんこを召喚してほしいっす

>>139
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜別人ですよ。あのスレは最初っからずーっと読んでたけどね

熊愛理スレの最後は何だっけ？

>>142
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜部員獲得大作戦、完遂
川*＾∇＾)||＜元祖文芸部員と生徒会の和解

さーて
見た目にも若干うっとおしくなってきたことだし
AAによる会話終了ｗ

ROMに戻りまーすｗ

あのキャプのAA好きだった
たくらみ笑いしてるやつ

ゆりりちゃんは俺たちの心の中に生き続けている

ゆりりちゃんは星になったんだね

このスレにも天使が舞い降りるのだろうか

この二人だとヒモ井ちゃんスレを思い出す

　　 _, ,_
川*＾∇＾）＜ﾌﾋﾋ

なつかしいｗ

たっぷり中田氏していつだって不安感を残すヒモ井ちゃん

>>85
自分も学生の頃呼ばれてた

フラれパターンがタイミングよくあのスレの内容にピッタリだったから
つんくが見てると噂されたとかされないとかｗ

熊愛理スレの小説じゃなくてAA連載のほう
打ち切り感満載な終わり方だったよねたしか

くまみやくまみや
http://www.youtube.com/watch?v=2DNzrWok1hU#t=8m35s

いちゃいちゃしてるなｗ

これ何で顔触ってんのかわからない

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜みやビームが効かないなんて・・・

川´・ ∇ ・)＜おひさしぶりですゆりりです あたらしいおともだちですよ

川∂ ∇ ∂'ﾙ＜はじめまして！

川*＾∇＾)||＜うちに似てカワイイ子だなぁ〜
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ウチの子がいちばん！！


ゆりびちゃん？みやなちゃん？

ゆりりちゃん！

みやなちゃんがいいな

熊愛理スレでこういう水子霊いなかったっけ？

水子霊ｗ

良スレほ

一応保全

ずいぶん懐かしい匂いのするスレだなｗ
そういえば熊愛理の作者さんって雅空も書いてたんだっけ

熊愛理ではまあなちゃんとかゆきちゃんとかいたなあｗ

川*゜∇ ゜)＜水子ではないとゆいたい

川*＾ ｏﾟ)||＜まあなちゃんたらｷｭﾌﾌ

不憫な家庭環境なのに真っ直ぐ良い子の中島ゆきちゃんが好きでした

くまちゃんあのね

>>162
みやびちゃんが想像妊娠して想像出産した想像上の娘じゃなかったっけ

奈理友くんスレですねわかります

みやぁ〜

>>171-172
あったなあ〜ｗ

懐かしいことばかり思い出すスレだ

みやくまほ

危うし

エッチな展開はありますか？

ﾉﾉl∂Д∂'ﾙ＜エチ！！

ﾉﾉl∂Д∂'ﾙ＜エチダー！！！

みやぁ〜

雅ちゃんがみやぁ〜女と肉体関係になってるんじゃないかと
ヤキモチをやく熊井ちゃん

この人女なの？ｗ

みや

びちゃん

ﾉﾉl*∂_∂'ﾙ＜く、熊井ちゃん
　　　　　　 うち今夜お父さんお母さん旅行でいないんだ…
　　　　　　 だからよかったらその…

川*＾∇＾)||＜へぇそうなんだ！大変だね！
　　　　　　　でもみやなら大丈夫だよ！
　　　　　　　エンジョイだよエンジョイ！

ﾉﾉl#∂Д∂'ﾙ＜あ゛？

ﾜﾛﾀ

雅ちゃんを言葉攻めにしようとするが噛んでしまう熊井ちゃん

川*＾∇＾)||＜ここがええのんか？ほれほれ

ヒモ井ちゃんみたい

ヒモ井ちゃんみたい

>>189
みやびちゃんか熊井ちゃんとしたかったのに狼住人と結婚とは・・・

おまえら結婚するのか？

させねーよ

セクスィーなの美人なのどっちが好きなの？

みやぁ〜

お前また熊愛理スレ立てただろ！

え、俺立ててないよ
立ってるの
すぐ行く

川∂ ∇ ∂'ﾙ＜ゆりりちゃんの方がみんなはスキ？・・・みやな、泣いちゃいそう

>>197
おいw

みやくまのほうがすきだよみやびちゃんみやびちゃん

本家復活したんだなｗ
このスレの住人もあっちに移動か？ｗ

あっちのカプよりこっちのカプが好き
http://hellokids.info/cgi-bin/greentea/img/kids3_1961.jpg
http://hellokids.info/cgi-bin/greentea/img/kids3_1846.jpg
http://hellokids.info/cgi-bin/greentea/img/kids3_1758.jpg

>>202
一番上は週刊誌かよｗ

>>202
2番目このスレに合うと思って探してたのに見つからなかったんだよ〜

案外とみゃんこのほうがタチなのね

年下の可愛い子をリードして誘惑するお姉さん

愛の逃避行

>>117
「で、正解なんだったの？教えてー」
まだ食い下がる熊井ちゃん。

「あー、もう正解は進路でいいよ。当たり、当たり。よかったねー、熊井ちゃん。当たりだよー」
「嘘でしょ！？もう、馬鹿にしないでよお」

まあ、進路決まってないのは事実だからね。まんざら嘘ってわけでもないかも。

「でも、熊井ちゃん相談にのってくれるんでしょ？アタシの進路。どうしたら、いいと思う？」
「えっ、えっ？うち？うちが決めるの？みやの進路」
相談にのるっていっておきながら、この反応。まあ、頼りにしてないからいいけど。

「別に熊井ちゃんが決めてって言うわけでもないけど…『みや、こういうのが向いてる』とか。なんかないの？」
「うーん、みやの向いてること…」
考え込んだ熊井ちゃんの目が、アタシの部屋の床上のファッション雑誌にとまる。
「あ、ファッション関係とかは？」
「…それ、今思いつきで言ったでしょ」
「ち、違うよ…！」

確かに、服飾関係の仕事とか面白そう。デザイナーとか、そこまでいかなくても109のショップ店員とか。ゆくゆくは自分のお店持ったり…。

「あとはねえ…」
ん、まだあるの？

>>208

「あとは…みや歌うまいし、アイドルとか！」

ぶっ！！！
飲んでいたオレンジジュースを吹き出しそうになった。

「…アイドル？」
「うん、みや可愛いし」

…熊井ちゃん。そうやって、無自覚に可愛いとか…
そういうこと、言わないでよ。…すごく、ドキドキする。

「あー、みやがアイドルだったら友達に自慢しよ！ＣＤタダでくれたりするかもしれないし。サインもタダ、握手もタダ、ツーショット写真もタダ！」
「ちょっと、熊井ちゃん…」
熊井ちゃん、妄そ…じゃなかった、乙女チックシミュレーション発動。…ん？乙女チックでもないか。なにこれ…くまくまモード？
それにしても、タダ、タダってひどいよ…。それだけ！？もっと他にいうことないの？
もっと、アタシに、興味持……うん、やめとこ。2度目だし。

「ファンレターも手渡しで済むからいいよね。郵送代いらないし。」
…まだ、お金の話なのかよ。はあぁ…こんな調子だから何年経っても進展しないんだよなあ…アタシと熊井ちゃん。

「なんて書こうかなあ、ファンレター。『熊井友理奈、高2です。みやびちゃんのファンです。マイクに生まれ変わりたいです。…』」
…それ、どこのBerryz工房？

>>209

続けて、熊井ちゃんがこう言った。
「うーん、あとは…なんだろ。『ずっと好きでした。応援してます。』とかかな。」

………。
なんでもない風に、熊井ちゃんが言った。アタシがずっと言えなかったその言葉を言った。

「そういうのは………直接言った方がいいと思うよ。」
「あっ、そうだよねー。家、隣だもんね。手紙にすることもないか。」
そっか、そっか…と熊井ちゃんがうなずいてる横で、なんだかアタシは胸が苦しかった。
アタシがずっと言えずに大事に胸にしまっていた「好き」を、熊井ちゃんは軽々と口にしてしまった。アタシの「好き」と、熊井ちゃんの「好き」はたぶん違う。よくわかんないけど、なにか違う。重さとか、想いの量とか…。
アタシの隣でニコニコしてる熊井ちゃんの顔が、幸せそうな分だけ、辛かった。熊井ちゃんのその目が綺麗な分だけ、苦しかった。

「ホントにアタシがアイドルになったら…熊井ちゃん、応援してくれる……？」
「うん！もちろんだよ！…だって、みやだもん」
「でも…アイドルになっちゃったりしたら、今みたいに会えなくなるかもよ…？」
「ん？都内に引っ越すってこと？」
「いや、そうじゃなくて…芸能人になるってことじゃん。気安く話したりできなくなるかもしれないんだよ？」
…ちょっと意地悪。別にアイドルになるとか決まったわけじゃないのにね。こんなイヤな聞き方しなくてもいいのに。
そんな自分がすごく嫌い。

>>210

すると、熊井ちゃんは
「あー、そっか…。でも、テレビでみやのこと見れるならいいや！」
と言ってのけ、
「みやのやりたいことだったら、絶対邪魔したくないからさ」
と、まっすぐな瞳で言った。

…熊井ちゃん、優しいんだな。優しいすぎて…、なんか胸が苦しい。その優しさは、アタシの熊井ちゃんに求めてるものと違ってて、たぶん熊井ちゃんはそれに気がついてない。
純真な熊井ちゃんは熊井ちゃんのままで、意地っ張りの癖に弱虫なアタシはアタシのままで、そうやってアタシたちは一緒に大人の階段を上っていった。


ぼんやりした調子で熊井ちゃんが言う。
「なんか、みやが遠くにいっちゃったら、さみしいなあ」

そういうこと、言わないでよ。
そういうこと、……アタシの10分の1も思ってないくせに言わないで。

（了）

切ねぇえええええええええええええええええ
みやびちゃん推すわ

きてた！乙です
みやびちゃん切ないな・・・

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜なんか新作来てるよ、熊井ちゃん！
川*＾∇＾)＜本家が復活したから、こっちの保全がわりらしいよ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜前作と若干テイストが違うよね
川*＾∇＾)＜まあ、あれはあれで完結した一つの話だと思って書いてたからね
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜切ない！みや切ない！
川*＾∇＾)＜その割りにネタっぽい部分も相変わらず…
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜こーとーばーにー したらー こわれそうでこわーくてー♪
川*＾∇＾)＜作者曰く「これをドラマ化したら、オープニングが『MOON POWER』、続きが超気になっちゃうようなシーンで『消失点』が流れてきてエンディング、次回予告のBGMが『MOON POWERのイントロ、アウトロ部分を繋いだやつ』。
うはっ、やべえ。スゲー見たい！絶対、毎週録画しちゃう！！」だって

いいわーみやくま、とっても

いいじゃないっすか！いいじゃないっすか！
保全替わりなんて言わずガンガン書いてください

みやび熊井＜＜＜＜＜＜＜＜ＡＫＢのこの娘
http://www.youtube.com/watch?v=Og-b61y0Oto

みやくま上昇中

みやのスキスキ指数　上昇中

良スレほ

都内某所、みやくまシアターにて

◇◆◇◆◇

「お母さんも女なんだな」って思う瞬間って、たぶん誰でもあると思う。
いや、間違いなく女なんだけどさあ。
なんか、ふとしたきっかけでドキッとさせられて、お母さんに「女」を感じる瞬間、ありませんか？
うちのお母さんは…そうだなあ。
台所に立って洗いものをしながら、テレビから流れてくる懐メロにあわせて、小さく鼻唄を歌ってるとき。
チラッとみた横顔がなんだか切なくて、ああなんかキレイだなあって…そう思うとき。

「お父さんも男なんだな」って思う瞬間もあるけど、これは…ねえ？
………あんまり、良い意味じゃないよね。
ああ、うちって、お父さんとお母さんが…その、誕生日の10ヶ月前に………
あー、ダメ。やっぱり、ちょっと恥ずかしいよ。これは、言えない。

………なんの話だったっけ？あ、そうそう。お母さんがっていう…、その話なんだけど。
「お母さん」っていうのは、うちが生まれたときから「お母さん」なわけじゃん？
だからさ、お母さんは生まれつき「お母さん」って種類の生き物なのかと思っちゃうんだよね。
もちろん、お母さんだって少女だった頃があるんだし、普通に恋をして、普通に涙したり。
だけど、そういう部分って普段感じないじゃん。
だって、「お母さん」だから。
だから、うちにとって「お母さん」は「お母さん」以上の存在にはなりえないし、家族愛以上の感情は持たない。

うち、話わかりづらいかな…。よく話が回りくどいって言われるんだけど。

とにかく！何が言いたいかっていうとね。
…幼馴染みもそうだよねっていうこと。
幼馴染みって、…やっぱこれも「幼馴染み」って種類の人間なんだよね。「友達」とも「家族」とも違う。
だから、「男」とか「女」とかそういう目で見たりしないし、それ以上の気持ちも持ったりしない。

…だけどね、ふとした瞬間に「ああ、この人って…」って思う瞬間があるの。…ドキッとする瞬間が。


そう、これは、何処にでもある「幼馴染み」の話。
たぶん誰もが飽き飽きするような、ごく普通の、だけどうちにとってはとっても特別な、そんな話。
カボチャの馬車も小人たちも、親切な魔女もいない、うちらのマイストーリー。
それは、きっと「あの時」から始まってたんだ。

――――うちとみやの場合は。

◇◆◇◆◇

今秋より全国でロードショー
『もしもみやびちゃんが熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら』
COMING SOON

〜〜 あの時僕に少しだけ勇気があれば運命は変わっていたのかな 〜〜

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜…なにやってんの、熊井ちゃんｗｗｗ
川*＾∇＾)�U＜いやあ、人いないし暇だから、ちょっと一人遊び

川*＾∇＾)||＜おっと、これだから携帯は困るぜ

これは観たい

みやぁ〜

>>222
ぜひ続きを！！

今どれくらい放置すると落ちるんだろう

保全しとくか

>>222
昔のことを思い出してしまった・・・
だが続きが見たいｗ

>>230
昔のことってなに？

>>231
おれがまだ普通だった頃のことｗ

「みや・・・」
「熊井ちゃん・・・」

うーん

221と222は「もしも俺が『みやびちゃんが熊井ちゃんに』で映画予告フィルムの脚本をつくってしまったら」的な発想だから
続きがあるとかストーリーの伏線があるとかそういうことではないので…

それは今まで書いたショートストーリーも同じで
それぞれが完結したひとつの作品って捉え方で…

川*＾∇＾)||＜つべこべ言わずに新作を書け！判断するのは読者さんなんだから

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜まあまあ、そう言わずに。ちょっと悩んでるんだよね？

俺の脳内こんな感じ

ベリコレのＣＬＡＰ！でのキスリレーは神戸公演で
雅ちゃんが熊井ちゃんにキスしたのが始まり

. 　　∩_＿＿_∩゜.:+＿＿_∩:　:.+
ﾜｸ.　| ノ 　　 　　ヽノ　　 　　ヽ+.:
:.ﾜｸ/　　●　　 ● | ●　　 ● | ｸﾏ
　　ミ 　''　( _●_)''ミ''　( _●_)''ミ　ｸﾏ
.　/ 　.＿　 |_/__ノヽ__　 |_/__ノヽ
　-(＿＿_.)─(＿＿)__.)─(＿＿)─

あぶない

ブックマークしとくか

>>211
いつまで経っても埋まらない距離に辟易としているアタシ。

いつまでも近づいてくれない熊井ちゃん。近づきたいアタシに気づいてくれない熊井ちゃん。
いつまでたっても隣の人。付かず離れず隣の人。
このままでいいのかな。
…アタシ、この人のこと、ホントに好きでいいのかな。

こんなとき、アタシは熊井ちゃんへの「好き」を確かめる。ちゃんと自分に問いかける。
『熊井ちゃんのこと好き？』
心の中のアタシがそう訊いた。
『………。』
――――心の中のもう一人のアタシが答えを躊躇した。


アタシの目の前にいる熊井ちゃんは、床上の雑誌を手にとって眺め始めた。「へぇ、今年の秋冬はこういうのが流行るのかあ」とか、独り言。

いっそ、嫌いになれたらよかったのにね。


………。
ダメだ、ダメだ。

叶わない想いゆえの胸の痛みに苛まれる自分を守ろうとする度に、熊井ちゃんのこと責めそうになる。振り向いてくれない熊井ちゃんが悪い、アタシこんなに熊井ちゃんのこと想ってるのに応えてくれない熊井ちゃんが悪いって、そう思うとちょっと気が楽になるから。
それでも、後から後悔する。結局、悪いのは勇気のないアタシの方。

こんなかんじで、熊井ちゃんのこと責めては庇い、アタシのこと守っては傷つけ、それの繰り返し。

…だからなのかな。熊井ちゃんが純真であるほどに、余計辛いと思うのは。

>>239

アタシが出ない答えを探して思いを巡らせていると、熊井ちゃんが急に声をあげた。

「あ、もうこんな時間じゃん！！」

「…え？」

時計をみると、時刻は午後4時。……まだまだ、夜ご飯の時間じゃないのに。なんだろ？用事かな？

すると、熊井ちゃんはアタシには思い付かない言葉を口にした。

「そろそろ、家帰って勉強しなきゃ。」

……は？
ベンキョウ……。

「勉強？」
「うん、だってもうすぐ中間テストだし。……ってか、みやもでしょ？」
「え、あ、うーん。…まあ」
「ちょっとー、大丈夫？進路がどうのこうの言う前に、卒業できるかの方が心配じゃん」
「…うるさいな」

はあぁ…そっか、勉強ねー。
アタシ、テスト前日までなにもしない主義だからその発想はなかった。
やっぱ、熊井ちゃん真面目だなあ。
まあ、テストは大事だよね。
…アタシよりテストの方が大事。当たり前だよね…。


そして、熊井ちゃんはとんでもないことを言った。
「あ、そうだ！今度のテストさ、勝負しない？」

>>240
「えっ、勝負？アタシと熊井ちゃんが？」
「うん！テストの平均点、どっちが上かで勝負！」
「ええっ…、無理だよ。熊井ちゃんに、勝てるわけナイじゃん。アタシ馬鹿だから」
「大丈夫だよー、出る問題のレベル違うじゃん」
…熊井ちゃん。それはうちの高校のレベルが低いっていいたいわけ？……事実だけど、他人に言われると、ちょっとイラッと来る。

アタシはちょっとムッとして、強めの口調で聞き返す。
「で？勝ったらなんかいいことあるわけ？」

すると、熊井ちゃんはこういった。
「そうだなー、負けた方が勝った方の言うこと何でも聞くの！」

まあ、ありがちだよね。学生なら誰もがやったことがありそうな勝負。じゃんけんで負けた方が、勝った方のランドセル持って帰り道を歩くとか。

うん。勝った方がなんでも言うこと聞いてもらえるってさ。ホントのホントに何でもいいのかな、お願いの内容。

これって、例えば……ああいうこととか、こういうこととか。

(つづく)

川*＾∇＾)||＜つづく、か…。そろそろ作者もハラを決めたかなｗ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜第一幕「アタシたちの試験と恋の1本勝負」、開幕。

+　　　+
　 ∧＿∧ 　+
　（0ﾟ・∀・）　　　ﾜｸﾜｸﾃｶﾃｶ
　（0ﾟ∪ ∪ +
　と＿_）__）　+

雅ちゃん勝て！！

都内某所 みやくまシアター

◇◆◇◆◇

ブ――――ッ♪

本日はみやくまシアターに御来館いただき、誠に有難うございます。開演に先立ちまして、館長より皆様に御挨拶申し上げます。

川*＾∇＾)||＜えー、オホン。みなさま、こんにちは、またはこんばんは(ペコリ)
ようこそ、みやくまシアターへ。
このお話はギョウザです。ギョウザは世界で一番おいしい食べ物です。えーっと、あとなんだっけ…
(以下、グダグダＭＣ)
というわけで、主演女優から一言。どうぞ。

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜えっ！アタシ？！ヤバス！アタシ、ドキドキオエオエ。

川*＾∇＾)||＜第一幕「アタシたちの試験と恋の1本勝負」は、>>107からです。予告編は、>>221、>>222です。ちなみにネタばらしすると、第一幕はみや主演、第二幕はうち主演、以後交互に視点が替わります。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜なにそれ、三億円少女？(違うよｗ
川*＾∇＾)||＜何幕でフィナーレを迎えるかはまだ内緒。それと、作者からメッセージをもらったので、代読します。
「皆様、みやくまシアターへようこそ。しばらく悩んだ結果、『…よし、これならいける』と思える構成ができましたので、この度やっと連載に踏み切りました。
これは、あくまでもワタクシ個人の主観であり、完全に個人の趣味の世界ですので、悪しからず。ここから先、長丁場になりますので、トイレ休憩はご自由にどうぞ。計画としては、年内に完結です。
例え観客がいなくなっても、幕を下ろすまでは彼女たちには役者を続けてもらう意向です。当館、たくさんの"トラップ"を御用意してお待ちしていますのでお楽しみに。
どうか、最後までお付き合いください。」


それでは間もなく開演です。今しばらくお待ちください。

◇◆◇◆◇

川*＾∇＾)||＜まあ、既に話始まってるんだけどね。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜そういうこと言わないの、熊井ちゃん！

どうしましょう　wktkがとまりません
物凄く楽しみにしちゃってます！

+　　　+
　 ☆ノハヽ 　+
　 川*＾∇＾)||　　ﾜｸﾜｸｸﾏｸﾏ
　（0ﾟ∪　∪ +
　と＿_）__）　+

>>241

熊井ちゃんが提案したその勝負。興味がないなんて、とてもじゃないけど言えない内容。

アタシは熊井ちゃんに訊いてみた。
「ねえ、なんでも言うこと聞くってさ、…どんなことでもいいの？」
「うん。…まあ、常識の範囲内で？」
「常識の範囲内って？」
「例えばさあ、2階のベランダから飛び降りろとか、そういうのは無し」
「…いや、いくらなんでも、それは解るから」
「うーん、まあ基本的に『なんでも』は『なんでも』だよね。」
「ふーん」
「で？どうする？ホントに勝負してみる？その『なんでも』を賭けて」

なんでも言うこと聞いてもらえる。熊井ちゃんになんでもお願い出来る。
それは、この賭けに乗るのには充分すぎる条件だった。

「…やる。」
アタシは思うより先に、その言葉を口にしていた。

「よーし、じゃあ決定」
熊井ちゃんが言った。不敵な笑みでこちらを見ながら。

「じゃあ約束だからね」
熊井ちゃんが小指を立てた。
その小指に、アタシの小指を絡ませる。

「「指切りゲンマン、はりせんぼんのーます！」」

こうして、アタシと熊井ちゃんの…ううん、アタシとアタシ自身との闘いが始まった。

>>248

「じゃあ、うち帰るね」
そういって熊井ちゃんはアタシの部屋から立ち去った。

部屋に残ったのはアタシ一人………と、ベッドサイドの、くまのぬいぐるみだけ。

「ねえ、どうしよう、くまさん。なんか、大変な約束しちゃったよお…」
アタシはくまのぬいぐるみに話しかける。これはアタシだけの秘密の日課。この歳になって、こんなこどもっぽいことしてるなんてバレたら超恥ずかしいけどさ。
でも、嬉しいことや落ち込むことがあると、絶対に話しかけるの。……「くまさん」はいつだって表情を変えずに、ずっとそこにいてくれるから。

一通り、くまさんに報告…という名の独り言を言ったあと、アタシはベッドにゴロンと横になった。

あー、どうしよう。もし…もしも、万が一、熊井ちゃんに勝っちゃったら。なんて言おう。
あーでもない、こーでもない、と色々考えてから、アタシは呟いた。

「まず、言わなきゃいけないのはこれだよね」

アタシは心の中で、「…好きだよ、熊井ちゃん」と小さく囁いてから、目を閉じてぬいぐるみのくまさんにキスした。

…もう、くまさん。こういうときは、ちゃんと目閉じてよぉ。
アタシは笑っていたけど、くまさんは相変わらずいつも通りの顔をしていた。

(つづく)

ｷﾃﾀ━━━━━━（ﾟ∀ﾟ）━━━━━━!!!!!!
たまらないね

可愛い

JOMK2010Hz みやくま放送局
「もしもみやびちゃんとくまいちゃんがラジオを始めてしまったら」第1回

◇◆◇◆◇

★そうだ、作者さんに聞いてみよう！のコーナー★

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ねえ…なにこのコーナー？
川*＾∇＾)||＜ん？「もしもみやびちゃんと熊井ちゃんがラジオを始めてしまったら」、略して「もしラジ」。まあ、簡単に言えば編集後記。またの名を言い訳コーナー。俺とみやくまどっちかとのトーク形式で進行する、妄想ラジオです。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜…くっだらない。
川*＾∇＾)||＜まあそう言わず付き合ってよ。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜それで、作者が愚痴言って終わり？
川*＾∇＾)||＜いや、ラジオという形式を取るからには、読者さんの連載に関する意見、感想、質問、要望も募集して進行する予定ですよ。まあ、できる範囲でね。まあ、2階のベランダから飛び降りろとかは無理だけど。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜…バカだ、この人。

川*＾∇＾)||＜ハイハイ。それで、第1回目なんでね。まるっきり何も無いとこからスタートなんだけど。…みやびちゃん、何かある？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜じゃあ質問。作者さんって…みやと熊井ちゃん、どっちが好きなの？
川*＾∇＾)||＜え、あ、そ、そっからか？！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜で、どっち？
川*＾∇＾)||＜そ、そういうのはさ…順位とか、付けちゃいけないと思う(ゴニョゴニョ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜はい、言い訳はいいから。で、どっち？
川*＾∇＾)||＜えー、…言えないよお。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜わかった、質問変える。ベリーズの中で誰が一番好き？
川*＾∇＾)||＜うおっ！あんまし変わってねえよ、質問！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜早く、答えなさいよ。
川*＾∇＾)||＜えー、…どうしても答えなきゃダメ？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜うん(キッパリ
川*＾∇＾)||＜うー…
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜いいから、早くー
川*＾∇＾)||＜(小声で)…小指立ってる人。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜えーー！マジでーー！！？
川*＾∇＾)||＜…来たよ、このリアクション。もう〜！だから言いたくなかったんだよ！！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜どこが好きなの？
川*＾∇＾)||＜言わない！絶対に言わない！！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜へえ…そっか、そっかあ〜
川*＾∇＾)||＜うるせえっ！(顔真っ赤

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜とまあ、こんな感じで続けます。まあ作者の息抜きです。ちなみに、熊井ちゃん主演の第二幕になったら作者の相手役が熊井ちゃんに切り替わります。
川*＾∇＾)||＜連載に関するご意見、ご感想お待ちしてます。俺個人の話してもつまんないしね。このラジオへの投稿は、レス付けてくれれば…。これは使えるぞ〜というお便りをくれた方には、俺お手製の勲章を差し上げます
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜…そんなのいらねーっ！！

◇◆◇◆◇

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜なんか、あとから聞いた話によると、小指立ってる人が好きな理由は「いろいろあって立ちなおれないくらい落ち込んでたときに、俺がラジオに送った投稿読んでくれて、すごく励まされたから」だって

そういうのってあるよな
俺も10年前くらいに読まれたラジオのカセットテープ今でも大切にもってるもん

嗣永のヲタって恩着せがましいな

熊井ちゃんに代弁させるならせめて口調は熊井ちゃんにしてくれｗ

>>256

…そういう意見があるの想定してなかったｗ
いや実は「俺＜○○○」っていう形式をとるかメンバーのAA使うかで悩んだ末にああしたんだよね
うーむ どうしようかなあ
まあ次回からは俺が引っ込んでみやくま2人でトークにしようかな

あ この件に関してもご意見お待ちしてます

みや

ﾉﾉl*∂_∂'ﾙ＜熊井ちゃんが勝って
　　　　　　 みやの巨乳を見せてって言ってきたらどうしようﾄﾞｷﾄﾞｷ

（*＾∇＾)＜みやびーないものは見れないんだよ

彡ｻｯ

ﾉﾉl*∂_∂'ﾙ＜そうそう物理的に不可能…
　　　　　　 でも大切なものは目には見えないんだよ(byｻﾝ=ﾃｸﾞｼﾞｭﾍﾟﾘ)…

ﾉﾉl#∂Д∂'ﾙ＜…ってんだとゴルァー！！

ﾉﾉl;∂_∂'ﾙ＜あら？今のは…？

で？もし熊井ちゃんが勝ってしまったらどうなるわけ？
熊井ちゃんが雅ちゃんに何か要求するの？

ドヤ顔して何を要求するか考えていなかった

熊井ちゃんらしいｗ

連載超楽しみでございます
頑張りすぎないくらいに頑張ってください

いやーみやくまってホントに良いものですね

その前に勉強頑張らないと雅ちゃんｗ

そんな雅ちゃんの課題を残しつつ
みやくまーおやすみー

くまくまめ

川∂ ∇ ∂'ﾙ＜みやなのでばんまでほぜん！

規制解けたからケータイから保全

>>249
――――翌日。
アタシは教科書をカバンに詰め、いつもより早めに登校。いつも遅刻ギリギリのアタシが珍しく早起きしたもんだから、ママが「どうしたの？今日、日直？」なんて聞いてきたけど、「んー、まあそんな感じ」とだけ答えて家を飛び出した。
まあね。こんくらい気合い入れなきゃね。なんとしても、この勝負、アタシがもらってみせる…そう決めたからには、やることやらないと。

そう、まず最初にアタシがやらなきゃいけないことは。
普段、不真面目なアタシは…

――――テスト範囲を知らない。


「おおっ、今日みや早いじゃん。どーしたの、また学年主任に怒られたー？」
軽い感じで訊いてきた、その声の主は、千奈美。アタシの友達。

「別にー。アタシだってたまには、イイ子ちゃんやったりするんですー。」
「へー、イイ子ねー…その髪の色で。」
「うるさいな、千奈美だってそのスカートの丈で人に文句言えるわけ？」

こんな調子で、お互いを茶化しあう。なんだかんだいって、楽しいひととき。
………アタシにとって、なんだか息苦しいこの学校で、唯一気が紛れるひととき。

「そうだ！千奈美、来週のテストの範囲教えてよ！」
「…えっ、みや？どうしたの？みやテスト勉強するつもり？」
「当たり前でしょ、うちらもう高３だよ？千奈美もヤバイんじゃないのー？」
「…そりゃ、まあ」
「でしょ？てことで、範囲教えてよー」
…まあ、言えないよね。好きな子と勝負するから勉強するなんて。恥ずかしいもん。熊井ちゃんのこと色々、根掘り葉掘り聞かれても困るしね。
だから、当たり障りの無いことを口にして、アタシは誤魔化した。

よしっ、これでやっと闘いの準備が整った。あとはひたすら頑張るだけ。
気合いだけは充分すぎるアタシの隣では千奈美が、なんだかつまらなそうな顔をしていた。

>>270

◇◆◇◆◇

とはいえ――――。
日頃の行いの悪いアタシが急に勉強だなんて出来るはずもなかった。
教科書読んでも意味不明。何が書いてあるやらさっぱり。
教科書なんだからさ、もっと解りやすく書いてよね。不親切な教科書だなあ。教科書会社にクレーム付けてやる。

英語とかさー、海外行かなきゃ使わないって。
数式なんてもっと使わない。バーゲンの２割引の計算さえ出来れば生きていけるよ。
ほら例えば、3000円の物を買ったとして……、えー、3000円をー、3000を…２で割って引く？
………まあ２割引の計算も、テクニックいるよね。うん、まあしょうがない、しょうがない。

教科書と格闘すること15分。はあぁ…なんか、勉強って忍耐いるなあ。

…無理かなあ、アタシバカだしな。ちょっと弱気モード。…いやはや、覚悟はできてます！
あるのは覚悟だけで、頭がついていかないだけだよ！

そうやって、無理矢理セルフフォロー。
だって、アタシいっつも「バカだから」って、「才能ないから」って諦めてばっかだったから。…逃げてばっかだったから。

それでも、熊井ちゃんはいつもアタシのことまっすぐ見ててくれて、アタシのこと肯定してくれて、「みやすごい、すごい」ってアタシのいいとこだけをみてくれる。

ねえ、熊井ちゃん気づいてる？アタシね、……熊井ちゃんだけが心の支えなの。

(つづく)

みや、がんがれ！！

千奈美は意外にもちゃんとテスト範囲は知ってるのかｗ

>>271
どうせ家じゃろくに勉強なんて出来ない。テレビとか漫画とか誘惑多いし。
そう思って、施錠時間ギリギリまで粘ろうと決め込んだ学校の図書室、そこでアタシはちょっとした好奇の目で見られていた。

チラチラとこちらを見る視線の数。これは、たぶん気のせいじゃない。こちらを窺う人たちの中には同じクラスの子も数人。

…そんなに、アタシって目立つのかな。別に普通の女の子なのに。

世の中には何をするにも損をするタイプの人種がいる。周りから特別な目で見られやすいタイプ。誤解を受けやすいタイプ。
それがアタシ。そして、そのことを教えてくれたのは、「学校」だった。

◇◆◇◆◇

「ベリ高の夏焼さん」って、近所じゃ有名人らしい。
「ベリ高3年の問題児」とか「2丁目の不良」とか、そういう風に思われてるんだって。
………可笑しいでしょ、自分のことなのに他人事みたい。
だって、自分のことじゃないみたい。よくわかんないんだもん。

別にね、何か言われたりするわけじゃないの。だけど、周りのなんか視線が違う。接する空気が違う。
ちょっと神経質になりすぎなのかな…そう思うこともある。だけどね、自分の感じる不快感って、絶対他人に伝わらないもんなんだ。
伝えようとすればするほど虚しくなる。いくら言葉を重ねても足りない、伝わらない。だけど口にすればするほど「大袈裟だ」「被害妄想だ」って思われる。

なんでだろ。口にしなきゃ絶対伝わらない想いってのもあるのに。
やっぱり、世の中はわかんないことだらけだ。

◇◆◇◆◇

結局勉強は捗らなくて、アタシは下校時間の放送が鳴る前に図書室を出た。考え事するとお腹空くしね。

家に帰ろっと。おやつでも食べながら気楽に考えればいいや。

川*＾∇＾)||＜おーっと！ここで作者、テクニカルタイムアウトに入る模様でーす！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜なんかね、今日中に第一幕終わらせたいらしいよ。「じゃないと、俺の描くストーリーのプランに間に合わない…」とかなんとかぶつぶつ言ってた。
大丈夫なのかな……第一幕、まだまだ長いのに。

待ってます

おつです！続き待ってます

良スレほ

もう一丁ほ

川*＾∇＾)||＜お、終わらないよお…ﾋｰﾝ！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜目標を「今日中」から「今夜中」に変更。たぶん、皆さんが明日朝起きた頃には完成してると思います

>>274
家に帰ってから、アタシは部屋に入るなり、いつもよりちょっと重いカバンをドサッと床に置き、ベッドに横になった。
なにをするでもなくぼんやりと天井を眺める。
「あー、制服のまま寝っころがったらスカート、シワになっちゃうなー」とか、「勉強どうしよっかなー」とかそんなことを考えてゴロゴロ。

ベッドサイドには、くまさんがたたずんでいて、私はそれを抱き上げて、くまさんに語りかけた。
「熊井ちゃん、今日もそろそろ来るかなあ…」

◇◆◇◆◇

別に何か用事があるとか、話があるとか、そういうことに関係なく、熊井ちゃんが学校が終わったらうちの家に遊びに来る。
それは、何かしらそういうルールがあるとか、そういう約束をしているわけでもないけど、確実に存在する熊井ちゃんの「日課」みたいなもんだった。
会ったら会ったで、別に何をするわけでもなく会話。
今日の日付が自分の出席番号と重なってたから授業で当てられまくって散々だったとか、登校中一回も信号に引っ掛からなくて今日はラッキーだったとか、そんな感じの下らない会話。

熊井ちゃんは一生懸命しゃべるんだけど、…オチがない。えっ、それで？っていう。
でも、なんか………一緒にいるだけで落ち着く。
その日一日の嫌なこととか吹き飛ぶ。
世間のいう「不良の夏焼さん」は、やっぱり学校には馴染めないから、熊井ちゃんに会うと安心する。
だから、今日も明日も、ずっと先も、熊井ちゃんがとびっきりの「安心感」を手土産にふらっと立ち寄ってくれるのを、
アタシはいつもこの部屋で待っていた。

>>281
…熊井ちゃんが来る前に、着替えとかなきゃ。制服もシワになるし。

そう思って立ち上がる。アタシは伸びをした。
何に着替えよう…とタンスから服を引っ張り出して、ベッドにバサッと置いた。
そして、制服を脱ごうとスカートに手をかけたその時――――

ガチャ

「みやー、遊びに来た……うわっ！」

………。

流れる沈黙。フリーズする熊井ちゃんとアタシ。
熊井ちゃんの視線の照準が………固定。

我にかえったアタシは枕を掴んで熊井ちゃんに投げた。
「出てってよ、スケベ！」
「は、は、は、はいっ！」

>>282
着替え終わったアタシと、妙にかしこまった熊井ちゃんが、アタシの部屋の中。
「あのう………」
熊井ちゃんが口を開いた。
「何？」
「…さっきはすいませんでした。」
「………。」
「ねえ、怒ってる？」
「別に…」
「嘘だ、怒ってる！」
「そうだとしても、…誰が悪いかは解ってるでしょ？」
「はい、…ごめんなさい」
「ホント、ノックくらいしてよねー」
「以後、気を付けます…」


熊井ちゃんはしゅんとしていた。…ふふっ、可愛いなあ。
別にね、あんまり怒ってるわけじゃないの。別に鍵もかけずに着替えてたアタシも悪いんだし、スカートもチャックを下ろしたところくらいで、たぶんギリギリセーフ。…あと、5秒でも遅かったら確実に見られてたな。あぶねー。

なんか、熊井ちゃんの反応が可愛いから、つい意地悪したくなるんだよね。なんだか熊井ちゃんがいつもよりちっちゃく見えた。

(つづく)

ドキドキするね

>>283
「はあぁ…ちょっとショックだったなー。まさか、熊井ちゃんが変態だったなんて思わなかったしー」
「なっ、なんで！？ちがうよ！！」
「…じゃあ、聞くけどね。熊井ちゃん、ドア開いたあと…アタシのどこ見てた？」
「えっ、いや、なっ、何も見てない！！見えてない！！」
「んー？見えてないー？熊井ちゃん、何の話してるのかなー？」
「あ、いや、それは間違えたっていうか…なんていうか…うぅーー…」
「…はいはい、わかりました」
「もう、みやー！」

…面白いなー、熊井ちゃん。別に焦らなくってもいいのに。冗談だって。

でも、冗談が通じないのが、熊井ちゃん。

「…解ったよ。」
「………え？」
「今度からノックもちゃんとするし、いきなりドアも開けたりしない」
「あ、別にいいよ…そんな……ノックとか………」
「ん？さっき、みやが『ノックくらいちゃんとしろ』って言ったんじゃん」
「あ、まあ、そうだけど………」

確かに、アタシ言ったけど…。
でも、気兼ねなしに部屋に出入りできるような、そんな関係に居心地の良さを覚えていたアタシは、それじゃなんか寂しい。熊井ちゃんにとってアタシは「特別」なんだって思える事項がこうやって減っていく。アタシの些細な言動のせいで減っていく。
熊井ちゃんの純粋さを、アタシの手で汚してしまう。
熊井ちゃんの子供っぽいとこがアタシの好きなとこなのに、こうやって熊井ちゃんが「大人」になっていく瞬間を誰よりも近くで見てしまうことは、なんだか残酷だと思えた。

>>285
今、アタシ、どんな顔してるかな。多分情けない顔してるだろうな。
…だって、今目の前で、熊井ちゃんが哀しげに笑ったから。
「あ、うち、帰るね。みや勉強するでしょ？」
「…うん。」
「そうだ、お父さんがね、大阪から出張帰ってきて。おばさんにお土産渡しといたから。あとで食べてね」
「…わかった。」
「うん…じゃあまたね」

そう言って、熊井ちゃんが部屋から出ていく。

いいの？アタシ、こんなんでいいの？
余計な言葉で自分を飾ったり、誤魔化したり、誰かを傷つけたり、誤解されたり。
いつもこんなんだけど、アタシ、このままでいいの？

こんなとき、伝えなきゃいけない言葉はひとつしかない。

「…待って、熊井ちゃん」
「え？」
「…もうちょっだけ、ここにいて」

(つづく)

>>286

「…どうしたの？」
熊井ちゃんが尋ねた。

言ってみたものの、次の言葉が続かない。どうしよう、何て言おう。
ベッドサイドのくまさんを見て、アタシは心の中で「くまさーん、黙ってないで助けてよー」と叫んだ。

「なんか、大事な話？」
と熊井ちゃんが訊いてきたので、アタシは、
「いや、別に大したことじゃないけど…」
と言葉を継いだ。

どうしよう、どうしよう。このあとなんて繋いだら自然だろ。………。
「自然」もなにも、アタシが熊井ちゃんと一緒にいたいって、理由はただそれだけなんだけど。………それを言うのは流石にまだ勇気が出ない。


悩んだ末にアタシが絞り出した言葉はこれだった。

「勉強、…一緒に勉強会しよ」

>>287
「勉強会？」
「うん、勉強会。一応アタシたち勝負してんだし…一緒に頑張って勉強しよ…？」
熊井ちゃんは、
「あっ、そうだね！一緒にしよっか、勉強会」
と、いつもの笑顔で言った。
…良かった。アタシは何だかほっとした。

「じゃあ、うち家から勉強道具取ってくるね！」
そう言って熊井ちゃんは飛び出して行った。
――――
しばらくして、熊井ちゃんが戻ってくる。
………今度はノックありで。
アタシがそのノック音に「どうぞー」と応えると、熊井ちゃんは、
「あー、オホン。失礼します」
とやけに大袈裟に言うもんだから、アタシは笑った。

>>288

………まあ、ね。
お互い、ずっと一緒にいるけど、そりゃあ少しずつ変わるよね。それぞれの外見、内面、お互いの関係、周りの環境……色々と。
それは、仕方ないことだもん。
それより、大事なのはアタシがどう変わるか…だよね。
ほんのちょっと、ごく一部だけでも気持ちを伝えられただけでも、アタシには大きな進歩だった。

アタシ、熊井ちゃんにいろんなこと求めすぎなのかも。
自分は何も努力しないくせに。
変わらないものは一握りでいい。
――――熊井ちゃんを想うアタシの気持ち、それだけが変わらなければ、充分だもん。

気合いを入れ直して、アタシは教科書を開いた。
テーブルの向こう側では、熊井ちゃんが頬杖をついて、問題集をペラペラめくってる。

熊井ちゃん、アタシ負けないからね。
そう誓って、アタシはシャーペンを握りしめた。

(つづく)

早朝から良いものを読ませてもらった

川*＾∇＾)||＜ぷぷぷ、今夜中でも終わんなかったー
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜まあ、今日中に第ニ幕のイントロが書けたら、それでいいや

深夜から明け方にかけて乙です！
いやぁ良いわ　今一番楽しみなスレです

おつです！ゆっくりいきましょう

川*＾∇＾)||＜みや、しりとりしよ！アタシからね。しりとり！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜り、り…、リスクのあるシーンにもうすぐ到達するから、ちょっと書くの躊躇う！
川*＾∇＾)||＜う、う…、うまいこと読者さんが解釈してくれたらいいんだけどな！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜…なんてこと言ってたら、最終回までにいろんな「ヤバイ」シーン用意してるのに、進まなくなるよ！
川*＾∇＾)||＜読んでくれる皆さん、どうもありがとう。たぶん、今日こそ第一幕完結まで行けそうだ！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜だそだそ！
川*＾∇＾)||＜そういえば今日は桃子姫のラジオ！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜オレンジの前髪がパッツン！

川*＾∇＾)||＜あー！「ん」言っちゃったー！みやの負けー！！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜…テストでの勝負は絶対勝ってやるんだから。

おひる

ワクワク

>>289

英語、数学、世界史…
テーブルの上に雑多に並んだ教科書の数々。何から手をつけていいのか…。あれもこれもと並べてみて、結局どれも中途半端。
目の前の熊井ちゃんの様子をチラッと見ると、化学の問題集と格闘中。
…なんか、すごい集中してるな。そういえば、アタシ、熊井ちゃんと一緒に勉強したの初めてかも。知らなかった熊井ちゃんの一面を垣間見れて、ちょっと嬉しい。

その反面でアタシはとても感心していた。
そうかー…、やっぱり1個のことに集中するのがいいのかもな。
たくさんの教科がある中で、どれもこれも高得点を目指すのって、アタシにはまず無理なわけで。
どれか1つだけでも確実に点を取れる教科を作っとくのって大事かもなあ。保険をかける意味でも。

さて…じゃあその科目をどれに設定するか。

>>297

そう考えていたところ、熊井ちゃんがうなりはじめた。
「うー、なんでだろ。硝酸アンモニウム…これって…あー」

…ああ、独り言か。
「どうしたの？熊井ちゃん」
「いや、ちょっとこれよくわかんなくて」
熊井ちゃんが問題集のページを見せてくる。
…って見せてくれても、アタシにも解るわけないでしょ。

「はあぁ、ダメだー。うち化学一番苦手だしなあ」
「へえー、そうなんだ」
知らなかった。熊井ちゃん、化学がダメなのか。
「だって記号だらけでよくわかんない。化学反応式とか覚えられないよ」
うん、確かに。まあ、アタシからしてみれば、英語も数学も記号だらけでよくわかんないんだけど。

「あー、誰か教えてくれないかなあ、化学。こんなの解る人いたら天才だよ」
熊井ちゃんが愚痴り始めた。

アタシが熊井ちゃんの独り言を黙って聞いていると、熊井ちゃんが何気なくこういった。
「化学得意な人って、なんかカッコいいよね」

………。

「そうかな、カッコいいかな…。」
「うん、まあ化学に限らず、理系全般そうだけどさ。なんか賢い感じがするじゃん」
「…うん。」
「で、ここの反応式は…とか言って、説明してくれるの。うち全然わかんないからさ、ちょー尊敬する」

アタシは心の中で呟いた。
「――――これだ。」

>>298
その熊井ちゃんからの思いもよらないキラーパスがきたことで、明確な目標が見えてきたアタシは、今までにない勢いで勉強を進めた。
とりあえず「化学」だ。
それは、元素記号すらろくに覚えていないアタシにとって随分と高いハードルだと解っていたけど、こうなったらやるしかない。

◇◆◇◆◇

学校の教室。
お昼休み、千奈美と一緒にお弁当タイム。
右手にはお箸、左手には参考書。

「ねえ、みや。来週のテストの後さ…」
「水兵リーべ…」
「ん…みや？」
「水兵リーべ…」
「…聞いてる？」
「水兵リー…」
「ちょっと人の話聞きなって！！」
「あ、ごめん、何？」
あまりにも没頭していたアタシは、千奈美が大きな声を出してやっと気がついた。

>>299
「もう…信じらんないよ、この人！」
「ごめん、ごめん…で、何？」
「来週のテストが終わったらさ、映画観に行かない？ほら、こないだみやが観たいって言ってた、アレ」
「あー…アレかあ……」

雑誌で特集記事が組まれてた恋愛映画。原作が若い女の子に大人気で、超泣けるって噂のアレ。確か今週の土曜からだったよね、映画館で始まるの。
そういえば、千奈美にも話したっけな…アタシがアレ観に行きたいってこと。

「テストの最終日さあ、学校早く終わるじゃん？だから、テスト頑張って乗り越えたらさー、一緒に観に行こうよー」
「あー…、うん……で、でも！アタシ、あの日用事があったかも！」
「え、じゃあ別の日にする？」
「あー、うーん…ま、まだ解んないからさ、予定。決まったら報告するから…ね？」
「ふーん、…わかった」
「ごめんね」

…ごめんね、千奈美。
………アタシ、今ウソついちゃった。

別に用事があるとかじゃなくて…
ホントはね、その映画、………熊井ちゃんと観に行きたいの。

(つづく)

熊井ちゃんのふとももの上で耳掃除してもら得る券あったらいくらで買う？

>>300
嘘をついてしまった罪悪感はあるけど、こればっかりはしょうがない。
だってアタシ、このために今頑張ってるんだもん。
もし、この勝負に勝ったら、熊井ちゃんに一緒に映画観に行こうってお願いするの。一緒に観に行って、映画館帰りにあそこの海浜公園に寄って、そこでアタシ、熊井ちゃんに…。

このためだもん、しょうがない。アタシは自分に言い聞かせた。
…アタシに手段を選ぶ余裕なんてないんだ。

◇◆◇◆◇

お昼休みが終わって、授業再開。
…この時間帯、眠い。
いや、ここは頑張れ、みやび。授業時間にいかに知識を吸収出来るかで勝負するしかないもんね。

淡々と数学の授業は進んでいく。

「じゃあ、次の問題、徳永…徳永！！おい、起きてるか？」
「…ふえ？」

先生の声に、千奈美が寝ぼけた声で応えた。
このときクラスの皆が一斉に笑った。

>>302
「大丈夫かー？授業聞かなくても、平気だから寝てるんだよなー？この問題、答えてみろ」
「わかりませーん！！」
「ちょっと、コラ！」

またクラスがドッとわいた。
クラスメイトも、当事者である千奈美ですら笑ってる。先生もつられて呆れ笑い。なんだかんだ言って和やかなムード。
千奈美って憎めないキャラだからなあ…。
千奈美ってアタシと普段の素行も学力も同じくらいなんだけど、根本的になんか違うよね。どこか違うよね。
みんなから親しまれるキャラで、おバカでも誰かが味方してくれるタイプ。
本人は自分がどう思われてるとかあまり興味がないらしい。
誰とでも分け隔てなく付き合えるタイプで、友達も多いし。
これが千奈美。アタシとは似てるようでいて、なんか違う…それが千奈美。

やたらと偏見の目がつきまとうこの校内で唯一の親友。千奈美が居なかったら、学校とか来ないもん。だって、つまんない。

だから、「親友」に嘘をついたアタシの愚かさをちょっとだけ悔やんだ。

>>303
◇◆◇◆◇

放課後。
アタシは、ノートを手に持って深呼吸。

やっぱり、アタシ一人で勉強をしようだなんて、それは無理で、分かんないとこを教えてくれる人が必要なことは十分承知だった。
だけど、親友の千奈美はあんな感じだし、他に聞けそうな友達も思い浮かばない。
…となると、残るは。


アタシは化学教員室の前で、突っ立って、ノックするタイミングを峻巡していた。
…「先生」っていう人種が苦手なアタシにとっては、ものすごく高いハードル。何かにつけてアタシに文句をくれるから。
アタシ怒られてばっかだからなあ。怒られる内容に関しては納得いかないことも多いんだけど。

しかも、よりによって化学。
さっき、千奈美に「化学の先生に質問に行く」って言ったら、「ええぇー！止めときなよ！」って言われた。
確かにね、化学の先生、なんとなく「イケ好かない野郎」なんだよなあ。

躊躇してる暇はない。分かんないとこさっさと聞いて、さっさと帰ろう。
そうすれば、また今日も熊井ちゃんに会える。

そう思って扉をノックしたアタシ。
これが、このあと…あんなことになるなんて、アタシは想像もしていなかった。

>>304

コンコン。
中から返事が聞こえたので、恐る恐るドアを開ける。

「失礼しまぁす…」
ちょっと遠慮。なんだろ、職員室って緊張する。
それはきっとアタシにとって、「職員室」ってのは「怒られるときに呼ばれる場所」だから。
敵陣に乗り込む戦士の気持ち。

化学教員室、兼、化学準備室。
そこに居たのは、ヤツ一人だった。

「…なんだ、なんか用か？」
低い声で先生が言う。椅子に腰をかけ、足をくみ偉そうな態度。
アタシは声が震えそうになるのを抑えて、
「あの、ちょっと質問があって…」
と伝えた。

「質問？お前が、か。」
「…はい」
「へぇー、…そりゃ珍しいこともあったもんだな」

…なに、この言い方。
厭味な口調、人を見下したような目つき。
…嫌だ、帰りたい。
でも、アタシ頑張るって決めたんだし…。

だから、逃げ出したい気持ちを抑えて、アタシは言った。
「この問題なんですけど…」

>>305

すると、先生はアタシの言葉を遮った。
「お前必要ないだろ、勉強なんか」
「…えっ？」
「勉強したって無駄だよ、お前の場合」

………ありえない。この人、教師のクズだ。
――――腹立つ、なんか悔しい。悔しいよ。
こんな人なんかに、アタシの価値なんて決められたくない。

だから、アタシは精一杯の虚勢で返事を寄越してやった。
「なんでですか？いけませんか、アタシが勉強したら」

先生は厭味ったらしくメガネをずりあげ、こういった。

「他にやることあるだろ」
「…なんですか？」
「服装、髪の色、遅刻の数、…お前のせいで学校の風紀が乱れるんだよ」

だんだんアタシも頭に血が上ってくるのがわかった。

「…なんで、それがアタシのせいになるんですか。そんなの関係ないじゃないですか！」
「…お前ホント、ものわかり悪いな。」
「…なんのことですか？」

すると、先生は椅子から立ち上がって、信じられない行動にでた。

>>306

先生はアタシに近づき、アタシのスカートの裾を掴んだ。

「えっ…」
「なんだ、このスカートの短さは。お前、挑発してんのか」
「…っ、やめてくださいよっ！」

先生がただならぬ空気で、にじりよってくる。
怖くなったアタシは足元が震えるのがわかった。

そうこうするうちに、壁際まで追い込まれた。
肩を壁に押さえつけられる。

何を考えているか分かんないような目をして、アタシを見てる。もう距離が近すぎて焦点があってるのかも分かんない。


「お、大きな声出しますよっ…！！」
「…大丈夫だよ、勉強の心配なんかしなくてもな…言う通りにすれば」
「やめてよ！！」
「…俺がお前の『点数』つけてやるよ」


…っ！！助けて、助けてよ、熊井ちゃん。
届くはずのない叫びがアタシの脳内に響き、アタシの心のサイレンを鳴らした。

(つづく)

川*＾∇＾)||＜うおー、ヤバイ！これはヤバイって！！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ごめんなさい。でも皆さんをがっかりさせるようなこと、彼女たちのイメージを損なうことはしません。
もうちょっとだけ、付き合ってください。

新しい話来てるな
良スレほ

>>307

もうダメだ、上手く働かない頭でそう思った。
どんどん迫りくる距離。
先生に髪の毛をつかまれたそのとき、アタシは咄嗟にヤツの向こう脛を蹴った。

「…うぅっ、いってぇ。てめえ………」
ヤツの目の色が変わった。
このままじゃ殺される。

そう思ったアタシはヤツめがけてアタシのカバンを投げた。

投げたカバンは、相手に当たらなかった。アタシのカバンの辿りついた先は………机の上の大量の実験器具。

このとき、ものすごく大きな音が、化学教員室の中を響いた。


ガッシャーーーーン


フラスコ、ビーカー、その他多くの実験器具が並べられていた机の上のモノが、粉々に割れて散らばった。

その惨状を、先生とアタシは黙って眺めていた。

………なんで、このときアタシ逃げなかったんだろ。

部屋の外が騒がしい。
アタシは胸騒ぎがした。

>>309

偶然通りかかった生徒でもいたのだろうか。
騒ぎ声がどんどん大きくなっていくのが解った。

…なんで、なんでアタシが窮地に立たされてたときは誰も気づかなくて、こういうことが起きたあとに気づくの？
アタシは神様って奴を恨んだ。

そこで、急にドアが開く。

「何事だ！」

嫌と言うほど聞き飽きた学年主任の怒号。
いつも、次に続く言葉は決まっている。

「…夏焼、またお前か」

>>310

◇◆◇◆◇

連行されたアタシは、いつもの面接室につれていかれた。

部屋の中には、アタシ、学年主任、担任、そしてアイツ。当然、化学教諭も同じ場に居合わせることとなった。

「で、事情を説明してもらえるかな…」
アタシは黙っていた。
…何から説明していいのか分かんない。化学教員室でヤツと二人になって…、それで……。
沈黙に耐えかねた担任が、口を開く。

「あのな、夏焼。お前にも言い分があると思うから、先に聞く。…そういうことだ」
そうして、担任は言いづらそうに言葉を繋いだ。
「あんまりこういうことは言いたくないけどな…、お前ちゃんと今、言い訳しとかないと、………ヤバイぞ」

――――「ヤバイ」
担任のいう「ヤバイ」の意味が分からないほど、アタシはバカじゃない。
停学、もしくは…退学。

解ってる、アタシだって解ってるよ…。
でも、………言葉が出てこないんだもん。
腹立たしくて、悔しくて、惨めで。
涙を堪えようとすると、喉の奥に力が入る。……これって、アタシだけなのかな。
きゅーっとして、喉が痛い。この痛み、アタシのＳＯＳ。
だけど誰も気づいてくれない。アタシには痛いほどに、苦しいほどに解るのに。

>>311

担任が言った。
「じゃあ、質問を変える。『あれ』をやったのは、お前で間違いないんだな？」

アタシはちょっと躊躇ったあと、絞り出すような声で小さく
「………はい」
とだけ答えた。


でも、やっぱり納得いかない。
なんでアタシだけが責められなきゃいけないの？
なんで、なんで………なんでいつもアタシだけ「特別」なの？

担任は、
「………うん。そうか、解った。」
と神妙な面持ちで言った。
全然解ってないよ！………アタシはそう叫びたかったけど、それはこの状況下では叶わなかった。

質問の内容が、次にうつる。
「じゃあ、………なんであんなことしたんだ？」

「それは、コイツがっ………！！」
アタシは化学の先生を睨み付けて言った。

そこで学年主任の怒りが爆発した。
「お前…！先生に向かって、『コイツ』とは何事だ！！」

「でも………！」
アタシは精一杯抵抗しようとしたけど、それを遮ったのは………ヤツだった。

>>312

「いえ、これは僕の監督者責任ですから。」

………えっ？

「破損した備品に関しても、僕が業者に発注しておきます。」
…なに？

「来週、テスト明けの授業には間に合うようにしておきますので。」

………なんで？

「ただ『こういう形』の事故ですから…全額を校費負担するのも……夏焼さんのご家族にも一部負担していただくのが」

………なんなの、この人。

アタシは全身から血の気が引いていくのが解った。
物腰柔らかな態度で、「豹変」した化学の先生に、アタシは本当の意味での「大人の恐さ」を知った。

化学実験室でアタシを襲った男の姿はそこにはなかった。
ヤツはアタシの方を見て、
「今度からは気を付けようね、夏焼さん」
と、無機質な眼で言った。

………アタシには、「言い訳」をする気が起きなかった。

(つづく)

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ねえ………長いよ。これいつになったら終わるの。
川;＾∇＾)||＜ごめんね、もう少し。あともうちょっとなんだ…。

みやーが不憫でしかたがないじょ

続きが気になるう

これは許せんな
続きが気になるのでほ

>>313

「とりあえず今日のところは…」ということで、解放してもらえたアタシ。

トボトボ歩く帰り道。
「帰ったらママにどういう顔したらいいんだろう」とか、「明日から学校じゃとんでもない風に噂されるんだろうな」とか、
考えるべきことはいろいろあったのに、アタシはただひたすらに、「熊井ちゃんに会いたい」と思った。
いつも通りふらっとうちにきてくれたら癒されるから。
なんでもない顔して話してくれら気が紛れるから。
アタシは今すぐにでも、熊井ちゃんに迎えに来てほしかった。

アタシは家に帰るなり、すぐさま部屋に逃げ込んだ。もう制服がしわになるとかどうでもいい。ベッドに潜り込んだ。
ホントは、部屋に鍵をかけようかと思ったけど………熊井ちゃんが来てくれたときそれじゃ困るよね、と思ってやめた。
…別に熊井ちゃんが困るわけじゃない、アタシが困るから。
熊井ちゃんに会えなかったら、アタシが困るから。

時計をチラチラみながら、溜め息。
携帯を見ながら溜め息。

………今日は学校遅いのかな、熊井ちゃん。
どっかで勉強してから帰るのかな。

>>318

………。
くまさんとアタシだけが部屋の中で時間を持て余してて、アタシはくまさんをずっと抱き締めていた。

やけに今日は静かな部屋の中。
熊井ちゃんがいない部屋の中。
余りにも静かだから、余計なこと考えてしまう。今日あったこと、色々思い出しちゃうよ…。
アタシは涙腺が緩みそうになるのを必死で堪えていた。

…ダメ、みやび。泣いたらダメ。
………泣いたりしたら、熊井ちゃんに会えない。

弱虫なアタシは、涙を我慢出来るほど強くもないくせに、
人前で泣けるほど意地は捨てられない。

ぐっと堪えるその時間。
時が経つのが、遅すぎるよ。
アタシ、喉が痛いよ…熊井ちゃん。

熊井ちゃん。…熊井ちゃん。

なんで？

――――なんで、こういう日に限って、来てくれないの ？

>>319

◇◆◇◆◇

結局その日は、熊井ちゃんは来てくれなかった。
さりげなく「昨日の夜、何してた？」と尋ねると、「あ…ああ、うん、昨日はちょっと寄り道して帰って…」と返ってきた。
…寄り道か。
熊井ちゃん、寄り道する余裕とかあるんだ。
必死なのはアタシだけでバカみたい。

アタシたちの「不文律」は昨日の夜打ち砕かれた。
ああ、そっか。そうだよね。
アタシたち、「毎日会わなきゃけない」なんてルール、どこにもないんだ。

それでも、望みは捨てたくなくて、アタシはテスト前日、教科書を枕の下に敷いて寝た。
これはただのおまじない。

教科書には、熊井ちゃんとアタシの写真を挟んだ。
枕の下に好きな人の写真を敷いて寝たら、その人が夢に出てくるっていうから。

――――夢で会えたら、それでいい。
アタシは、そんなことを思いながら眠りについた。

◇◆◇◆◇

川*＾∇＾)||＜はあ、はあ…。あと1回。あと1回更新したら、第一幕完結。

切ないねえ
モッフルモッフル！

もう化学教師が憎くてしょうがない

つらい

もしや熊井ちゃん化学君に報復を！！！！？？？？

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ごめんなさい、あともうちょっとだけ待っててね
川*＾∇＾)||＜あ、でも明日朝早い方は無理しなくて大丈夫ですよ
朝起きてから読んでくれても結構です

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜さあ、第一幕「アタシたちの試験と恋の1本勝負」、ついに決戦の時！！
川*＾∇＾)||＜みや…、ゴメンね……
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜えっ、…熊井ちゃん、それって………

◇◆◇◆◇

衝撃の展開をお楽しみに！

>>324のせいで化学教師が化学にしか見えなくなった

>>326
おまおれｗ
あのメガネを床におもいっきり叩きつけて踏みつぶしたい

ごめんね、化学と聞いて連想してしまったのだｗ

>>320

朝晩涼しくなってきた今日この頃。
アタシは、結果がどうなっても、せめて遅刻だけはしないようにと、早めに玄関の扉をあけた。
すると、そこには、熊井ちゃん。
「あ、みや！おはよー」
「うん…おはよ…」

「あー、もう今日からテストかあ…。」
と、まったりとした口調で言うから、アタシは、
「なに、暢気なこと言ってんの！勝負だよ、勝負」
と言った。

熊井ちゃんは、
「解ってるよ。」
と、アタシの眼を見て言った。

ちょっと、ドキッとする。
アタシはそれを誤魔化すように、
「熊井ちゃん！負けて泣いても知らないからねー！！」
と、朝っぱらから大声を出した。熊井ちゃんも笑っていた。

「んじゃ、学校行くね」
「うん、気を付けてね」
「熊井ちゃん、…頑張ろうね」
「…あ、う、…うん。」

アタシはそうして、早足で学校へと歩みを進めた。

>>329

すると、熊井ちゃんが30メートルくらい後方から、叫んだ。

「みやー！頑張れーーー！！」

アタシは手を降って応えた。

アタシは、意気揚々と学校に向かった。気合いだけは充分。

だから、アタシはこのとき知らなかった。
熊井ちゃんが優しい眼でアタシの後ろ姿をみながら、
「頑張ってね」
と呟いていたことを。

◇◆◇◆◇

テストは1週間、金曜日まで続いた。
アタシは全教科分の答案が楽しみでもあり、不安でもあり。
でも、なんだかんだ言って、ちゃんと頑張ったテストって始めてだったからなあ。
…うん。結果はともかく、それだけでもアタシは気持ちの上では満足だった。
まあ、勝負の行方が気にならないわけじゃないよ？
でも、この充実感の上にオマケで結果が付いてきたらラッキー、というか。
アタシはこんな気分だった。

>>330

続々と返ってくる答案。
あー、やっぱ英語はダメだったか。まあ、今回問題むずかしめだったらしいしなあ。
世界史と現代文はまあまあ。
古典は、…思ってたよりはいい。最後の10分間はモロに勘だったしね。

そうやってパラパラ見ていた答案で、化学のテスト用紙がちょっと気になった。
…78点？え、明らかに丸の数足りてないのに………。
アタシは模範解答を見ながら、答えあわせをしてみると、結果は58点。ピッタリ20点下。

………でも、アタシはこの件は深く追及しないことにした。
点数間違ってますよ、なんて誰が言いに行くだろうか。
「ピッタリ20点」、そこに何かしら作為的な物を感じる。だって1個や2個の間違いじゃ、こんなことにはならないし。

はあぁ、やっぱり大人って、やらしい生き物だな…と、アタシは溜め息をついた。
でも、これが「あの時」の忌まわしい記憶の代償なんだと思えて、アタシはようやく胸のつかえがとれた気分だった。

>>331

◇◆◇◆◇

アタシの部屋。
熊井ちゃんとアタシ。それぞれ答案が全て返ってきた日の夜のこと。

アタシたちは「結果発表会」と称して、テストの答案を持ち寄った。

ちなみにアタシの平均点の結果は58点。
これは、学年の平均点が60ちょっとだったから、日頃のアタシからしたら大健闘。
いつもは赤点ギリギリだからねー、ごめんねバカで。

………でもね。アタシ知ってるの。
熊井ちゃん、いつものテストではこれよりももっと点数高いの。
熊井ちゃん、真面目だからねえ…、アタシと違っていっつも一生懸命だから。


それでも、アタシは心臓がバクバク言っていた。

熊井ちゃんが言った。
「いい？点数、『せーの』で言うからね」
アタシもうなずいた。
「…うん。」

ベッドサイドの定位置ではくまさんがみてる。
あんなに必死に勉強してた、アタシをくまさんは知ってる。
熊井ちゃんが解ってくれなくても、くまさんは解ってくれてる。
くまさんが見つめる中、アタシは覚悟を決めた。

「「せーのっ！！」」

>>332

そのとき、アタシの部屋の中で二人分の声が響いた。

「「58！」」

………。
…え？まさか、同点？

熊井ちゃんもキョトンとした顔をしている。きっとこれは、アタシも同じ。

アタシは勝てなくて悔しいとか、負けなくて良かったとかよりも先にこれを口にした。

「…なんで？」
「え？なんでって何が？」
「だって…その………、熊井ちゃん。いつももっと高いじゃん、点数」

なんで今回に限って、アタシと張り合うレベルなんだろ…。

すると、熊井ちゃんは
「いやー、実はさー、解答欄一個ずつずれてたんだよねー」

あははーと笑いながら熊井ちゃんが言った。

バカだなー、アタシに負けず劣らずバカだな。

クスッと笑って、なんだか熊井ちゃんらしいなあ…、と思っていたアタシの隣で、熊井ちゃんは、
「もう一回計算し直して見ようかなー」
と言って電卓を取り出した。

ミップルメップル

>>333

バサッと広げられた答案用紙。なんとなく、アタシはそれをみた。

あー、やっぱり熊井ちゃんの高校の方が、出る問題難しいわ。
同じ点でも、やっぱり熊井ちゃんの方が凄いよね。

…。ん？
アタシは熊井ちゃんの答案用紙の違和感に気付いた。

なんだろ、この違和感。

答案用紙の解答欄。
その各々の解答欄の隣に何かを書いて消した跡がある。
なんだろ、メモかな…。
うっすらと目を細めてみると…。

いや、まさかね。
熊井ちゃん、そんなことするわけない。絶対ないよ。
でも………なんで。なんで。なんで…？

熊井ちゃんはまだ電卓と格闘中で、無邪気に「あー」とか「おお！！」とか言って遊んでる。

…聞くのが怖い。
でも、アタシ気づかないフリなんてできない。
アタシ、バカだから、気づかないフリなんてできないよぉ…。

何度も何度も躊躇って、アタシはついに、この言葉を口にした。

「熊井ちゃん、これ…わざとミスったでしょ？」

>>335

「え…？」
熊井ちゃんの手が一瞬にして、止まった。

「…ほんとに？ほんとにわざとやったの？」
アタシはまだ半信半疑でいた。…それは祈る思いにも似ている。

「そ、そんなことないよ。」
熊井ちゃんが目をそらした。

…っ！アタシは腹が立って声を張った。

「じゃあ、この解答欄の隣の書いて消した跡、何…？…これ、全部一個下の解答欄の答えと同じこと書いてたでしょ！！」

熊井ちゃんの解答欄の隣のメモ。きっと、熊井ちゃんは普通に問題を解いて正しい答えをちゃんと正しい解答欄の隣にメモしてたんだ。
それをわざわざご丁寧に一個ずつずらして、解答欄を埋めて、メモを全部消して提出した。


…じゃないと、こんなことならないよね。1個や2個間違えただけじゃこんなことにはならない。
だって、アタシたちが競っていたのは「平均点」。平均点にまで影響するほど、何教科も跨がってミスするわけない。

それは、まるで化学の先生のやったことと同じに思えて、アタシは憤りを感じた。

>>336

熊井ちゃんは黙ったまま。
それが、答えみたいなもんだった。

「ねえ、…なんでやったの？」
「…ごめん」
「ごめんじゃないよ！ちゃんと説明して！！」
「……ごめんなさい」

熊井ちゃんはこんな調子で、アタシはその煮え切らない態度を責めた。

「…ねえ、アタシのことバカにしてる？」
「違うよ！それは違うっ！」
「熊井ちゃん…アタシのこと…一生懸命頑張ってるアタシのことバカにしてたでしょ…」
「………。」
「どう？面白かった？アタシのことからかって、愉快だった？」
「そんなんじゃないよ………」
「なに？」
「だから、そうじゃなくて………」
「言い訳しないでよ！」
「………。」

アタシは悔しいのと泣きたいのと、とにかくいろんな感情でぐちゃぐちゃで。

「熊井ちゃん、出てって」
「え…？」
「いいから、出てってよ！！」
アタシはもう、自分を守ることしか出来なかった。
熊井ちゃん、信じてたんだよ？熊井ちゃんはみんなと違うって…。アタシのこと、変な目で見る奴等と違うって。

>>337

「…解った。帰るね。ごめんね」
熊井ちゃんが泣きそうな顔をした。
…アタシもう、熊井ちゃんのこと解んない。

静かにドアが閉まって、熊井ちゃんが出ていった。
アタシはまた一人ぼっちに戻った。

…なんで？なんで、熊井ちゃん？

やっぱり、ベッドサイドのくまさんだけがアタシの味方だった。

熊井ちゃんが出ていった部屋で、この勝負が始まってから初めて、アタシは声を出して泣いた。

>>338

なんだろう、泣きすぎて頭がおかしくなったのかな。
声が聞こえた気がした。

「熊井ちゃんも悪気があったんじゃないと思うよ？」

えっ…誰？
窓の外かな…。

「みやびちゃん、熊井ちゃんのこと好きなんでしょ？」

それはベッドの方向から、聞こえる声。

その視線の先――――

「だから、泣かないで、みやびちゃん」


くまさんが、






――――くまさんが、喋った。


第一幕「アタシたちの試験と恋の一本勝負」（完）

喋っちゃったｗｗｗｗ

第二幕マダー　ﾁﾝﾁﾝ
ってすみません冗談です　でもすごく続きが待ち遠しいのはほんとです
今日も遅くまで乙でーす

「終わった――――！！！」

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜あれ、ブースの外がうるさいな…

◇◆◇◆◇

JOMK2010Hz みやくま放送局
「もしもみやびちゃんとくまいちゃんがラジオを始めてしまったら」第2回

◇◆◇◆◇



ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜あれ、作者は？
川*＾∇＾)||＜何か、もう寝るからあとよろしくって台本渡された
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜まあね、この2日間で何更新してんの、作者ｗ
川*＾∇＾)||＜うーん、なんかそこらへんはこだわりがあるらしいよ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜どーせ、下らないことでしょ
川*＾∇＾)||＜そうなのかなー、なんか、ストーリーとは関係ないところで俺が仕掛けているカラクリが、最終回の後に明らかになるとかなんとか…
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜まあ、作者バカだし、ほっといていいよ
川*＾∇＾)||＜とにかく、「僕は今回のこの連載は、「日付、曜日、数字」にこだわります。それはほんのちょっと覚えていたらおもしろいことかもしれません」って台本に書いてある
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜へえー、細かいんだね。
川*＾∇＾)||＜バカはバカなりにいろいろ悩んでるらしいよ

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜さて、熊井ちゃん
川*＾∇＾)||＜なに？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜やっぱりここはストーリーについても話さなきゃいけないと思うんだけど
川*＾∇＾)||＜うん、第一幕も色々あったね
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜基本的にはアタシと熊井ちゃんがテストで勝負するってこと
川*＾∇＾)||＜それをみやの目線から、みやを取り巻く環境とみやの心理描写で話が進むんだよね

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ていうか、作者なにやってんの。アイドルの二次創作で男性教諭によるセクハラシーンとか
川*＾∇＾)||＜あれね…。作者も悩んだらしいけど。基本的にこの話はシリアス寄りな話だからねー
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜あの化学君(仮)はまだ今後も出てくるの？
川*＾∇＾)||＜そこは未定らしいよ。「もし使えそうなら使う。物語をつくる上では絶対必要なのが『悪役』と『ライバル』。登場人物の少ない現段階では、それを引き受けてくれるのは限られてるし、僕はベリメンは悪役にしたくないから」だって
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ふーん。まあでも、みやと学校サイドとのイザコザはなんか今後もありそうだよね
川*＾∇＾)||＜うん。それはね…、そもそもこの作品はあ…
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜熊井ちゃん？どうせこの話、長いから、そこカットにしよ。
川*＾∇＾)||＜ざっくりまとめると、「オトナになるって難しいよね」ってことらしい
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜わお！すごいざっくり！！

川*＾∇＾)||＜次回以降の話だけど、宣言どおり次からはうち主役だからね
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜じゃあ、主役から見所をどうぞ！
川*＾∇＾)||＜えっ、えっ、みや！ムチャぶり！！
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜がんばれー(棒読み
川*＾∇＾)||＜えっと…、とにかく、見てほしいとこは、うちの気持ちです
ノノl∂_∂’ル＜ほう
川*＾∇＾)||＜つまり、…なんでわざと勝負に負けるようなことしたかっていう…
川*＾∇＾)||＜あっ、あとは第一幕のみや同様、うちの設定情報を伝えなきゃいけないから
川*＾∇＾)||＜あとは、その………
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜………「喋るくまさんの謎」でしょ？
川*＾∇＾)||＜そうそう！

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜では、皆さん明日(ていうか正確には、今日)から第二幕開演です。
川*＾∇＾)||＜明日からは、たぶんもっとまったり読めるものになってるはずです
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜今回はね、第一幕ってことで、「掴み」の部分ですから。
川*＾∇＾)||＜やりすぎ？ってくらいを意識して書いたそうです。

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜あと、皆さん感想などなどありがとうございます
川*＾∇＾)||＜作者もレスに励まされてるらしいので、今後ともお願いします〜

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜はい、今夜のお相手は、夏焼雅と！
川*＾∇＾)||＜熊井友理奈でしたー！

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ川*＾∇＾)||＜次回をお楽しみにー

◇◆◇◆◇

第二幕「うちらの『交差点』とそれぞれの思惑」
いよいよ開幕！！

なんか俺が泣きそうになってきたｗ
とにかく乙です！

第２幕も期待してるぞ〜

久しぶりにこんなハマるスレみつけたw
ので保全しときます

なにこの良スレ

昔から地味にみやくまが好きだった

なんという良スレ
書いてる人が誰かなんとなくわかったが

このスレ見てたら丸富を思い出した

くまっくまにされちゃうのかしら私

川*＾∇＾)||＜シャケ缶

優しい熊井ちゃんも夜はグリズリー

やっぱりみやくまだな

今日も待つ

川*＾∇＾)||＜あーうち、次から主役なんだよなあ。なんか緊張するなあ…。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜熊井ちゃーん！「そろそろ開演だから、着替え急いで！」って茉麻が言ってたよー
川*＾∇＾)||＜…よしっ。頑張るゾっ！あ、ほら、キャプテン！準備急がなきゃだよ！

…お分かりいただけたでしょうか。
第二幕、出演者はこの方々。

それでは、第二幕。
開演まで今しばらくお待ちくださいませ。

◇◆◇◆◇

川*＾∇＾)||＜あ、なんか作者がちょっと舞台照明と大道具の準備に手間取ってるらしいので、眠い人は無理しないでねって言ってた！
観客の皆さんは、映画版予告フィルム(>>221、>>222)を見て、予習してきてねー！

たのしみー

+　　　+
　 ☆ノハヽ 　+
　 川*＾∇＾)||　　ﾜｸﾜｸｸﾏｸﾏ
　（　∪　∪ +
　と＿_）__）　+

みやが怒った。

感情の起伏の激しいみやが怒ることは、たまにあることだから別に驚くことじゃない。
そりゃ、誰だって怒るくらいあるだろうし。

でも、うちは間違いなく驚いていた。
なんか…なんか違う。
いつものみやの怒り方と何かが違う。
怒ったみやの瞳の奥で哀しげに光る色。うちはそれに気づいていたけど、それが一体何なのか、その時のうちには理解できずにいた。

◇◆◇◆◇

第二幕「うちらの『交差点』とそれぞれの思惑」

◇◆◇◆◇

家に帰ってから、溜め息。
…あーあ、うちの計画ダメになっちゃった。

何の気なしに提案したうちらの勝負。
最初はうちだって、真面目に頑張ろうって思った。
最初はホントにそう思ったんだよ。

でも………。
みや、なんか悩んでるっぽかったから。
…結局うちにはそれを教えてくれなかったから。

うちは、結構しつこく聞き出そうとしたつもりだったんだけどなー。「もう進路でいいよ」とか、適当に流されちゃったし。

………うち、そんなに頼りないかな。


子供扱いされてる。仕方ないけど、うち年下だし。
でも幼馴染みなんだよ？
話してくれたっていいじゃん……。

みやはいつだって「熊井ちゃんはなんでもかんでも、本気になって捉えすぎた」って笑うけど、いいじゃん。
うちだって、悩むことくらいあるんだよ…。

そうやって、悩んだ末に考え出したのが「アレ」だった。
うちはわざとみやに負けてあげる。
そうして、みやの言うこと聞いてあげる。
やりたいこと、してほしいこと、うちが叶えてあげる。

…うちの出来る範囲で。

だって、うち「子供」だから。
なんか悩んでるみやにしてあげられることって…こんなことくらいだから。

うちは考えた。
あのまま、計画通りみやに負けてたら、みやになんてお願いされてたのかな…。
…ははっ、案外「もう、アタシのことなんてほっといて」とかだったりして。
うちは、自嘲的に小さく笑った。

うちは、万が一、うちが勝っちゃった時のために、映画のチケットを用意していた。
みやが、観たい観たい言ってたあの恋愛モノのやつ。

あのチケット、わざわざ他人に頼み込んで調達してきてもらったやつなのになあ。どうしよっかな…。

…あの券、お詫びにみやにあげよっかな。
これで誰かと観に行ってって。
誰か好きな人と観に行ってって。

うちもアレ観たかったけど、うちもういいや。DVDが発売されてからでもいい。
なんか観に行ったら、今回の件のこといろいろ思い出しちゃいそうだしな…。

そう思って、カバンの中からチケットを取り出そうとした。

…あれ、ない。
どこやったっけ…？

そう考えてみて、例のチケットの所在で思い当たるのは、一つしかなかった。

――――やばっ、あの券…。さっき、みやの部屋に置いて来ちゃったかも。

(つづく)

川*＾∇＾)||＜お待たせしてすいません。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜第二幕、こんな感じで進行して行きまーす

いいよいいよ！！！

ノノl∂_∂’ル＜はあー。主役バトンタッチしちゃったから、アタシしばらく暇だなあ。

◇◆◇◆◇

JOMK2010Hz みやくま放送局
「もしもみやびちゃんとくまいちゃんがラジオを始めてしまったら」第3回

◇◆◇◆◇

ノノl∂_∂’ル＜今日はねえ、熊井ちゃん。やっと第二幕も始まって、作者も気分が落ち着いてきたからね。連載が始まってから、ずっとやりたかった企画をやるんだって。
川*＾∇＾)||＜え？なにー？ずっとやりたかった企画って。
ノノl∂_∂’ル＜それはね、こちらです！じゃん！！

◇◆◇◆◇

【もしも俺が読者になってしまったら】

◇◆◇◆◇

川*＾∇＾)||＜…あのー。下らないにおいがぷんぷんするんだけど。
ノノl∂_∂’ル＜うん、まあね。みやもそう思う。

川*＾∇＾)||＜で、なにすんの？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜なんか、作者がこの小説を読者目線で読んだら…ってことらしい。感想レスを見ながら、思ったこととか。
川*＾∇＾)||＜へえ、例えば？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜うん、じゃあ早速。あ、台本に作者から伝言がかいてある…。「皆さんのレスをちょっとネタ扱いしちゃう雰囲気になりますが、不愉快だったらすみません。別に全然悪意はないので許してください。ただの僕の感想ですから。」だって。
川*＾∇＾)||＜ま、いいから。早くやって帰ろう。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜…それもそうだね。最初は、こちら！

>>273さん
＞千奈美は意外にもちゃんとテスト範囲は知ってるのかｗ

作者
「これ、読んだとき、『あー見るとこ見てるなー』と思いました。すぐにでも、レスしたかったんだけど、ネタバレになるので読んだ時点ではやめときましたが。
これね、みやびちゃんが千奈美にテスト範囲を訊いてから、実際にテスト範囲を知るまでのくだりを、ばっさりカットしたんです。

そのシーンをきちんと描いたらたぶんこんな感じ。
从*´∇｀）＜でも、うちもテスト範囲、よく知らないし
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜えっ、マジ？うーん、どうしよー
从*´∇｀）＜誰か別の人に訊けばいいじゃん
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜(うーん、でもアタシ、千奈美くらいしか聞ける人いないんだよなあ…。だって………)
从*´∇｀）＜？？？…どしたの？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜えっ？あっ、うーん…
从*´∇｀）＜あっ、先生だ。せんせーい、テスト範囲教えてーーー
（先生）＜こらっ、徳永！そんなでかい声出すんじゃない！「先生、テスト範囲教えてください」だろ。っていうか、お前…なんでテスト範囲わかってないんだ…こないだ言ったろ。
从*´∇｀）＜あははー、ごめんなさーい
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜(いいなー、千奈美。キャラで得してるよなー…)
…みたいな。
あとのシーンで出てきますが、ここでのみやびちゃんと千奈美は根本的に違います。
千奈美は典型的な「おバカ」って感じで、その反面みやびちゃんは「不器用」っていうか。

川*＾∇＾)||＜作者…マジレス………
ノノl∂_∂’ル＜熊井ちゃん、お前が言うな！

川*＾∇＾)||＜で、どんどん行こうよ。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜つづいてはこちら。

>>326さん
＞>>324のせいで化学教師が化学にしか見えなくなった


作者
「………これ、大正解ｗ
いや、別にうたばんの化学君(科学君？)をモデルにしてた訳じゃないけど、書いてるうちに
『化学の先生が…化学の先生は…、ん？化学君？』みたいに化学君を連想していました。
多分俺が読者でも同じ感想をもつと思いまーす」


川*＾∇＾)||＜うたばんの？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜石川さんのファンの。

川*＾∇＾)||＜じゃあ、続きは？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜あ、熊井ちゃん。尺足りなくなりそうだから、続きは次回ね。
川*＾∇＾)||＜えー、っていうかこの企画まだあるの？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜まあまあ、そう言わずに。
川*＾∇＾)||＜皆さんは、「保全がわり」と思って、読み飛ばしてくださーい。


ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜今夜のお相手は、夏焼雅と！
川*＾∇＾)||＜熊井友理奈でしたー！

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ川*＾∇＾)||＜次回をお楽しみにー

作者のサービス精神が凄すぎるｗ
無理すんなよ

朝から良いもの読んだ

みやくま映画館デートになるかも？

和んだ

保守

ｗｋｔｋ

みやびちゃん「手下の子を好きになっちゃうなんて…」

続きまだあ？

みやびちゃんみやびちゃん
くまいちゃんくまいちゃん

みやくま都会っ子純愛

みぃやぁ

ふぉ

みやくまほ

おやすみ前の保

深夜にくるかな

きたらいいなのほ

川*＾∇＾)||＜こんばんは。よいこのみんなはねてるじかんかなー。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜作者はまだ起きてるらしいよ。ちょっと今後のストーリー展開を悩み中だって。
川*＾∇＾)||＜たぶん今夜中には1更新するって。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜作者これからだんだん忙しい時期に突入するらしいから、予告なくお休みすることもあるかもしれないけど…
川*＾∇＾)||＜うちとみやの思惑、喋るくまさんの謎、今後現れる登場人物たちからの影響、そして…キーワード『交差点』。張り巡らされた伏線が繋がったとき答えは解ります。
何の話かって？…お楽しみは、あ・と・で(はぁと

期待しつつ寝る

待ってます（はぁと

◇◆◇◆◇

翌日。
うちは、学校の下駄箱前で声をかけられた。

「おはよー、熊井ちゃん」
「あっ………まあさん」

まあさんこと、須藤茉麻先輩はうちの部活の1個上の先輩だった。
すごく仲良くしてくれる先輩。知り合った頃、まあさん「敬語もいらないよ」「『先輩』とかいらないからね」と言われて、最初はちょっと躊躇ったけど、今はすごく居心地のいい関係。
優しいし、頼りになるし。なんだろう…まあさんはいるときは、家族と一緒にいるときと同じくらいリラックス出来る。

それなのに――――

うちは、なんとなくまあさんの顔が見れなくて、下を向いていた。

「どうしたの？熊井ちゃん」
「んっ？いや、別にー…」

適当に誤魔化して、適当に会話して、その場は立ち去ろうとしたけど、何も知らないまあさんはそれを許してくれなかった。

「あっ、そうだ。こないだのアレどうなった？」

――――まあさんは、うちが今一番触れてほしくないことに触れてしまった。

「…えっ、な、何のことかなあー？あはは…」
「ほら、また始まったよ、熊井ちゃんの天然ボケ。ちょっとしっかりしてよー」

…これはもう誤魔化せないかな。

「あ、あれね…」
「そう、熊井ちゃん、テスト勝負してたんでしょ？近所のお姉ちゃんと」

まあさんは知っていた。うちとみやがテストの点数で勝負していること。
だって………あのチケット、まあさんに頼んで、貰ったやつだから。


「それで、どうなったの？勝負の結果。」
「あー、あれね、ちょっと保留になってて」
「え？なんで…？」
「いやあ、実は…ふたりとも同点で…」
「あー、そうなんだ！へー、なんか逆につまんないね。同点とか」
「うーん、まあね…」

言えなかった。さすがにうちがみやを怒らせたせいで、勝負そのものがダメになったことは、まあさんには言えなかった。

「ま、勝負にこだわんなくてもさ。一緒に観に行ってきなよ、そのお姉ちゃんとさ。せっかくお父さんに頼んで、苦労して貰ってきてもらったんだからさあー」
「あー、そうだよね。うん。…ごめんね」
「いいって。別にチケット確保するのに苦労したのは、うちじゃなくて、お父さんの方だからさあ」
「…ごめんね」

まあさんはうちの言った「ごめんね」の意味を、「わざわざチケットとってきてくれてありがとう」の意で解釈したらしい。
取り違えてくれてよかった。「ごめんね」の意味を履き違えてくれたまあさんに感謝した。

…黙っててごめんね。
色んなこと、まあさんに話してなくてごめん。

「あ、そうだ。今度熊井ちゃん家に遊びに行ってもいい？」
「えっ？」
「今度、熊井ちゃんの家の犬見せてよ。あの、写メの。うちの犬も連れてくからさー」
「あぁ…うん」
「熊井ちゃん家って行ったことないしね。うちには来たことあるけど」
「ああ、『あの時』ね…」
「熊井ちゃん家って、どの辺にあるの？」

うちは、答えに困った。

「ああぁー、うーん…2丁目の交差点を酒屋さんの方向に曲がってー…それから、郵便局の…」
「ふふっ、解りにくいよ。熊井ちゃん相変わらず説明下手だなー」
「…うるさいなあ」
「まあ、いいや。今度、いつ行くか決まったら、そのときまた詳しく聞くよ」
「…そうだね」
「うん。じゃあまた部活の時ね」
「うん、またね」

まあさんの後ろ姿を見ながら、うちは溜め息をついた。

…まあさん。うちね、もっと上手な説明の方法あるの、知ってるんだ。うちの家のある場所。

――――「あの夏焼さん」の家の隣。

必ず伝わる方法。うちの学区内に住んでる人なら、誰でも理解できる説明方法。

それだけ、「夏焼家」は特殊な家庭だった。


まあさんが、校舎内の廊下の曲がり角を曲がるとき、振り返ってうちに手をふった。
うちは、それに手をふりかえして応え、まあさんの姿を見ながら心の中でつぶやいた。


…まあさんは、うちの「近所のお姉ちゃん」が、「夏焼雅」であることを知らない。

(つづく)

作者さん乙です
今の狼に数少ない書き手さんを応援してます

みやびちゃん本人がご近所では問題児、不良として有名なのはまだわかるけど
よその学校でまで有名な家庭ってのは
みやびちゃんがチョイ悪ってだけの理由じゃないってことよね？きっとなんかあるのよね？

>>391
川*＾∇＾)||＜これはね…
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜熊井ちゃん！ネタばらしになるからいっちゃダメだって！！
川*＾∇＾)||＜えー、でも作者が「言え」って言ったんだもん
「僕のイメージした設定に皆さんが納得してくれるかは解りませんが、おっしゃるとおりこの状況の背景には『みやびちゃんの素行が悪い』なんかよりもっと大きな原因があります。
ただ、僕が一番不安なのは、『僕が描きたいこと』と『皆さんが求めてること』にズレが生じたときに理解してもらえるかどうかで、第一幕では『セクハラ』を出すことでそれを実験してみたという意図もあります。」

川*＾∇＾)||＜いやー、作者相変わらずマジレスだなあ
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜これはある種の、ラブコメと社会派小説の融合なんだってー

なんか重い話ｸﾙｰｰ　のか？
場合によってはもしかしたら否定的な感想も出るかもしれないけど
作者さんの書きたい様に書いてもらって良いんじゃないかと自分は思いますよ

表現の自由だから良いと思うよ
続き待ってます

茉麻登場か

ほ

楽しみだな

◇◆◇◆◇

夏焼家はお父さんがいない。
いや、正確にはお父さんがいないことが多い。

だから、色んなことを知らないの中には「夏焼家は母子家庭なんだ」って勘違いしてる人もいたらしい。

みやがこの町に引っ越してきたとき、うちは小学3年生。
ということは、みやが小学4年生。

その頃、うちは知らなかった。
この町には、異常なまでに強い保守的な志向が根付いていることに。

――――

うちの住む町は田舎でもなく、都会でもなく、ごくありふれた町。そんなに広くもない。
とはいえ、最近まで田んぼが広がっていたような町だから、たぶんどちらかといえば田舎なんだと思う。


再開発によって地価が変動したり、住民層が入れ替わったりする中、既存の住民による新規入居者への排他的な感情やトラブルが生まれるのは、たまにあることらしい。
未だに、地主が力を持っていたりするような「古い」地域では、地域コミュニティの結束力が強かったりするからなおさら。


高級官僚のエリート、夏焼家が越してきたのは、そういう町だった。

――――


中流階級、或いはそれ以下の家庭の多いうちの町で、明らかに異彩を放つ夏焼家が、何かと妬みの対象になることは依然として多い。
別に初めは大したことはなくて、近所のおばさんたちが「お宅はいいわねえ、お金持ちで」といった風な皮肉を内心で思うくらいのものだった。
なにかにつけて、大人たちは「あの家はうちとは違うのよ」と子供に諭し、まだまだ分別と社会を知らない子供たちは何がどう違うのか解らぬまま「へえ、そうか。あの家は違うのか」と親の言葉を信じる。
子育てというのはある種「洗脳」に近いから先入観が生まれるのは仕方ないことなのかもしれない。

そのころは、静かに音もなく鬱憤が蓄積されるのみだった。
それだけで、済むなんてことは決してなかった。

(つづく)

数年前、外務省関係者による横領事件が起きたとき、夏焼家にが噂になった。
みやのお父さんは外務省で働いていたから、偏見は強かった。
別に、みやのお父さんは何も関係ない。あの事件は単なる個人レベルの犯罪だったわけだから。
ただ、無知で卑しい人々は、「外務省の夏焼さん」を槍玉に上げた。

そのニュースが報道された翌日、小学校では子供たちが無邪気な可愛い顔をして「税金ドロボー」という言葉を口にする異様な光景が広がっていた。
たぶん意味なんて解ってない。
きっと、親が愚痴のついでに口にしたその単語を真似した誰かがきっかけでクラス中に広がっただけなんだと思う。
それを知った担任が、この事態を学級懇談会で取り上げたのがまずかった。

知らなくていいはずの人が知らなくて良いことを知り、不穏な噂がそこら中を回り始めた。


きっと、理由なんてなんでも良かった。
不満を爆発させる切っ掛けが欲しかっただけだ。

噂が噂を呼ぶ。憶測がまるで事実であるかのように騒がれた。

それが全てのきっかけだったんだと思う。

「夏焼雅」に対する偏見はここから始まった。

(つづく)

◇◆◇◆◇

川*＾∇＾)||＜みや個人に関する設定情報は、一旦ここまで。ただ、どこまで詳細に書くべきかは悩むよねー
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜うそー！みや、エリート家族！？

新展開ktkr

◇◆◇◆◇

数日経っても、お互いなにもないまま。うちはうちで会いに行きづらいし、みやはみやで電話もメールもしてこなかった。

こんなこと、過去数年振り返っても、今まで一度もなくて、うちは焦りを覚えていた。

うちは、とにかくみやに謝ろうと思った。
じゃないとダメだよね。
だって、うちら幼馴染みなんだもん。

みやの家の前まで来た。といっても、うちの隣なわけだから、大して歩いたわけでもないけど。
…なのに、うちはマラソン後のように心臓がバクバク言っていた。

夏焼家のチャイムを押す。
その行為にこれだけの勇気が必要だったのは今までで初めてだった。

「あ、友理奈ちゃん。いらっしゃい」
みやのお母さんが出てきた。

「あのー…みやびちゃんはー…？」
「ああ、今なら部屋に居るわよ」
みやのお母さんがそう言ったあとに、
「なんか最近、みやび、部屋に閉じ籠ってるのよ。友理奈ちゃん、引きずり出してやってちょうだい」
と言った。

………あー、まだ根に持ってるのかなあ。
うちは、右手に持ったシュークリームの箱がなんだか重たく感じた。
このシュークリーム、みやが好きなんだよね。
ケンカしたあとは、たいていこうやってコレを持って謝りに行く。

………今回は、このシュークリーム、どれだけ仕事をしてくれるだろうか。

みやの部屋のドアの前に立つ。
一段と心臓がバクバクする。
うちは、「あ、ノックしないと怒られるんだった」と、思い出した。
ドアに近づいたそのとき、中から声がした気がした。

ん？みや、電話中？

悪いなとは思いつつ、うちは聞き耳を立てた。

そのとき、みやの声が聞こえた。

「ねえ、くまさん。熊井ちゃん、今ごろ何してるかなあ…？」

………え？
みや…誰と話してるの？

(つづく)

みやくまﾊｧ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ﾝ!!

おつです！さらに続き待ってます

うちは部屋の中の状況が掴めずにいた。

みや………何してるの？
くまさんって、あのくまさん？
みやが昔から大事にしているぬいぐるみ、くまさん。
確か、うちと知り合う前からずっと持っているぬいぐるみで、なにやら特別な思い入れがあるらしく、高3になった今でも、あれだけは捨てずにいるらしい。

うちは、部屋の前で立ち尽くしていた。
…これ、今うちが入っていい状況なのかな？
かといって、うちがみやの部屋の前でいつまでも突っ立っているわけにもいかず、うちは勇気を出してその扉を叩いた。


「………なーにーーーー？」
みやが部屋の中から、叫んだ。
………みや、たぶん、このノック、ママと勘違いしてるな。

恐る恐るドアを開けた。

部屋の中、座っているみやと目が合った。

………。

みやが、驚いていた顔でこっちを見ていて、言葉を失っている。みやの目の前では、テーブルの上にくまさんが座っていた。

うちは、その沈黙にいたたまれなくなって、
「………あ、どうも」
とだけ言った。

次の瞬間、みやは騒ぎ始めた。

「えっ、ちょっ、熊井ちゃん……、待って、えっ、あ、くまさん………」

どうしたんだろ。なんでこんなこと言ってるんだ、みやは。

「ちょっと、熊井ちゃんが来た！熊井ちゃんが来たよ！！」

…誰に言ってるんだ、この人。

「もう、ちょっと！なんでこんなときだけ黙るのよ！！くまさんのバカ！！」

――――うちはそのとき、とうとうみやの頭がおかしくなったかと思った。


ここに来るまで、会って最初に何言おうとか、神経質なまでに悩んでいたのに、うちが最初にみやに言ったのは、これだった。

「へえー…みや、そういう趣味あるんだ………」

「………なに？『そういう』って」
みやが問い返して来たので、うちは答えた。

「いや、この歳で、みやも『お人形遊び』とかするんだなって………」

すると、みるみるうちに、みやの顔が真っ赤になった。

「………うるさいっ！違うの！これは違うのっ！！」
「違うって何が？」
「とにかく違うの！！もう、解ってよおー……もうー」

みやは赤い顔のままでごにょごにょ言ってた。
いや、解ってよって………なにを解ればいいのかすら分かんないんですけど。

そんなことを考えてると、みやが拗ねたような顔で言った。

「………で？何しに来たの？」
ちょっと、照れてるような怒ってるようなそんな感じでみやが言った。なんかちょっと可愛い。

そして、うちは悩んだ。
「ああぁ………うん。」

そうだよ、本題はコレだよね………。

何から切り出そうか考えていると、みやがうちの右手のそれを、じとーっとした目で眺めて言った。

「ああ…なるほどねー。今日はシュークリームの日ってわけですかー」

うっ…。『シュークリームの日』って………。
どうやら、ケンカしたあと、うちが謝りに来る日に必ずシュークリームを持って行くということに、みやは気づいていたらしい。


みやは、ほんのちょっとまだ赤い顔のままで、ダルそうに言った。
「………言いたいことあるなら早く言ってよねー。早くシュークリーム食べたいしー…？」

誘導されるようなフリがみやからあった。
だから、うちは素直に言うことにした。

「…こないだはゴメンね」
「何がー…？」

………意地悪。解ってるくせに。

「だから…その……」
「だからー？」
「…こないだの、テストのっ！」

そのとき、みやがうちの顔を見て、フッと笑った。

「はいっ！じゃあ、食べよっか、シュークリーム」
みやがおどけて言った。

「ち、ちょっと待ってよ！」
「いやー、このシュークリーム好きなんだよねえ、うんうん」
「聞いてる？」
「あー、ママに紅茶とか入れてもらおっかなあー…」
「………もう！みやっ！！」

…なんか、いつもとおんなじ雰囲気。
なんでだろ。あんなに怒ってたのに、なんでだろ。


………みや、うちと会えないこの数日間、何があったの？


(つづく)

かわいいなぁこいつら

いい雰囲気

柔らかい空気だな

お

みやぁ

wktk

みやくまほ

寝る前にほ

オヤスミのほ

ついでに保

寝起きのほ

にゃー

きめえ

くまくまー

川*＾∇＾)||＜ぼぇ〜

保守

ほ

続きまだあ？？

今夜は来ないかな？

部屋の中で、みやとうちが座ってシュークリームを食べていたときのこと。
うちは、どうしても疑問が解けなくて、みやに訊いてみた。

「ねえ、あのさー…」
「んー…？」
みやは、嬉しそうな顔でシュークリームを食べていた。…食べる手を止めない。
いや、まあいいんだけどさ。…もうちょっと、うちに注目してくれてもいいじゃん。

「なんで、………その、こないだのことさ、うん…こないだの…」
うちが言葉を濁している横では、シュークリームを食べ終わったみやが紅茶を啜ったあと、口を開いた。

「なんていうかさ…こないだのことは、もうなかったことにしよ」
「えっ？」
「なんか…あんまりこだわんない方がいいじゃん。お互いのためにもさ」
「まあ…そうだけど………」
「………熊井ちゃんも、悪気はなかったんでしょ？」
「まあ、うん…」
「じゃあ、いいじゃん。この話終わりっ！」

うちはなんだか、モヤモヤしていた。
あれだけ勝負にこだわっていたみやが、なんで急に態度を変えたのか。

「…いいの？」
「なにが？」
「だって………うち、まだ………言い訳すらしてないのに」
「………だから、もういいってば」


「なんで、あんなことしたか、気になんないの？」
「だって、もう終わったことじゃん」
「…気にしてくれないの？」
うちは、すがる思いで訊いた。

「熊井ちゃん、………意外と『構ってちゃん』だったんだね」困ったように笑った顔でみやが言った。

………そんな言い方、しなくてもいいじゃん。
うち、あんなに悩んだのに。


うちが黙り込んだせいで、なんだかみやが気を遣ったみたいだった。
「とりあえずさ、ね？この話はまた今度ね。そうしよ？」
まるで子供をあやすみたいに言った。

「………うん」

………なんか、みや、大人になったな。
前は、もっと色んなことに固執するタイプだったのに。
プライドを傷つけられるようなことがあったら、絶対許さないような人だったのに。

急に変わった。うちの知らないところで、みや変わった。

長い髪、紅茶のカップを持ち上げる指先、ちょっと伏し目がちで愁いを帯びた表情。
みやのこと、「綺麗」って、確かに思った。


うちは、悟った。

あぁ…みや、誰かいるんだ。
うち以外の誰か。

誰か「イイ人」できたんだな。

(つづく)

ドキドキ

いやーんなんかたまらなくどきどきわくわくな感じになってきてますがな

おぉきてた！乙です

熊井ちゃんのヤキモチをくださいだな

もしかしてちょっと仕込んである？
深読みしすぎかな？

熊井ちゃんがももちと仲良くしてるのを見るとちょっといらつく雅

雅ちゃんももちにちょっと冷たいのはそのためかｗ

熊井ちゃん雅ちゃんが好きなのは他でもない君だ
なんて鈍感なんだｗ

◇◆◇◆◇

JOMK2010Hz みやくま放送局
「もしもみやびちゃんとくまいちゃんがラジオを始めてしまったら」第3回

◇◆◇◆◇

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜前回のくだらないコーナーの続きに行く前に、作者言い訳タイムらしいよ
川*＾∇＾)||＜えー
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜じゃ、台本読みます。「進度が遅くなってすみません。第ニ幕は、重めなパートから入って、そのままずるずるシリアスな話を書こうと思っていたのですが、
やっぱりここは雰囲気を変えようと多少脚本を変えました。話の流れの修正と今後のために今ここで張っておかなきゃいけない伏線はなんなのか確認していたらちょっと時間とられちゃいました」
川*＾∇＾)||＜へー。だから、みやの過去の話が投げっぱなしで保留になってるのか
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜もちろん、みやの過去の話の続きはまた今度ね。とりあえずみやの家は、パパがエリート官僚だから、周りに疎まれてるってことだけ覚えといて。
川*＾∇＾)||＜なんか、納得いかないことも多いけど…じゃあみやん家、なんで田舎っぽいうちの街なんかに引っ越して来たのかとかさ。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜うん
川*＾∇＾)||＜そんなに周りとイザコザがある中、夏焼家と熊井家の関係はどんな感じなのかとかさ。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜うん、まあその疑問はあとで解決するかもしれないし、しないかもしれないし…でも、設定だけは細かく煮詰めてるから、たぶんどんな質問が来ても平気、って作者が。
川*＾∇＾)||＜ふーん。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜それよりさ、肝心なみやと熊井ちゃんの話だよ！
川*＾∇＾)||＜そうだね、なんかよくわかんないかんじになってきたね。誰が誰を好きで、お互い相手は誰のことを好きだと思ってるのかとかさ…
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜今後もぐちゃぐちゃになっていくらしいよ。登場人物も増える予定だしね。

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜はい、ここで一旦CMです
川*＾∇＾)||＜し、CM？
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜このラジオの続きもまたあとで。
川*＾∇＾)||＜なにそれー！

(ラジオもつづく)

作者さん乙です

みやくまほ

――――思春期の女の子の変化は凄い。
誰かが、言っていた。

…うちには、なんとなくその意味が分かる気がした。

うちの周りの友達だって、そう。急に服装や話し口調の雰囲気が変わったり、携帯を開く回数がやたらと増えたり。
こういうときは、なんとなく口に出さなくても解るもので、うちは、妙にニコニコしてる友達を見ながらため息をついたりもする。
………あぁ、そういうことか、とね。


そういった種類の変化。
うちは、それをみやの内面に見いだしていた。


確かに、最近いろいろと悩んでるみたいだったし。
うちがふっかけた勝負に、急にやる気を出したのも、不思議と言えば不思議だった。

みやは、基本的に努力をすることが嫌いだ。
「努力とか、ダサいことしたくない」とか、「そういうのは、頑張ったら報われる人がするもんだよ。アタシ、バカだから関係ない」とかよく言っている。

………うちが思うに、みやって「バカ」ではないと思うんだけどな。
もうかれこれ、8年くらい一緒にいるから、見ていればわかる。
なんていうのかな、みやって偏差値は低くても、IQが高いタイプっていうか。

日頃、学校じゃ「不真面目さん」やってるみたいだし、授業とかまともに聞いてないのがいけないんだと思うけど、きっとみやってかなり「地アタマ」はいいんだ。
まあ、みやのお父さんも優秀だし。夏焼家は基本的にエリートな家系なんだと思う。

もし、仮にみやがホントの「バカ」だったとしたら、あんな一目で見ただけで、うちの仕組んだ「わざと負けるための策略」を見抜けるわけがない。
ほんのちょっと、消しきれずに残ったメモの跡から、全てを推理したとしたら、みやってやっぱり、相当な「大物」だと思うんだけどなあ。
本人にその気がないのが惜しいくらいだと、うちはいつもいつも思っていた。

その反面、みやの気持ちも解る。
たぶん………みやは「目立つこと」を意識的に避けている。

みやが、周りから「特別視」されるのは、この町では特異な家庭であることと、それを噂されるようになった時期と重なるようにして転がりこんできたみやの「不良のレッテル」が原因だった。
別にみや本人は、普通の女の子なわけだし。
他に理由があるとすれば、この田舎町と、東京で生まれ育ったみやの「都会的なセンス」が合わなかったんだ。
うちの田舎じゃ、そういう子珍しいから。茶髪で制服を着崩したような、都会っ子風の子は珍しいし、まだまだ頭の固い大人も多い町だから。

きっと、努力して「でしゃばり」扱いされるのが嫌なんだろうな。
努力して、報われなかったとき、裏切られたとき、それが嫌でこうしてるんだろうな。

………だから、今回はちゃんと弁明しなくっちゃ。
そう思って、シュークリーム持って来たのに…。
「もう許した」といった態度を取ったみやは、うちに言い訳することを許してはくれなくて、それは今回の件について本当に許されたのかどうか、判断できずにいた。

うちの目の前で、くまさんの耳を引っ張ってみたりして、遊んでるみやを見ながら、うちはため息をついた。

その、みやの顔を見ていても、なにを考えてるか解らなくて、「今回のテストの件に」関しては許してくれたのかもしれないけど、うちはいつまで経っても「みやの心の中に入り込むこと」は許されないんだろうな……、そう思った。

うちら幼なじみだから。
うちとみやは、特別な関係だから。
なにかと立場の弱いみやのこと…うちが庇ってあげなきゃって。
………うちが守ってあげなきゃって、そう思ってた。


だけど、もうその必要もない。
うちは肩の荷がおりたような安堵感と同時にちょっとした寂しさを覚えていた。

――――たぶん、うちの「仕事」は終わったんだな。

たぶん、この仕事………うちじゃない誰かが、うちの知らない誰かが引き継いでくれたんだ。




…結局うち、みやになにもしてあげられなかったな。
むしろ、守ってもらうばっかりだったかもしれない。


そう…
――――「あのとき」だって、そうだった。

(つづく)


◇◆◇◆◇

川*＾∇＾)||＜ここから先、うちの回想シーンでーす。

みっぷるめっぷる

乙です

みゃんぷっぷ

携帯修理完了ほ

あのときが気になるぅ！！！

つづき待ってます

ほ

お

おやすみー

おはよー

寝起きのほ

寒い

暑いよ

みやくまみやくま

川*＾∇＾)||＜ほ

+　　　+
　 ☆ノハヽ 　+
　 川*＾∇＾)||　　ﾜｸﾜｸｸﾏｸﾏ
　（　∪　∪ +
　と＿_）__）　+

蛭子ヲタ文章下手すぎ

モッフルモッフルほ

みやくまほ

寝て待つ

夜だー待ち

ﾉﾉ|∂_∂*'ﾙ
川*＾∇＾)||

朝のほ

危ないかもー

ほ

>>469
整い前田なのか？

ふぉ

ミップルメップルほ

今日もお休みかしら

川*＾∇＾)||＜すみません、お待たせしています
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜なんか作者今日はまだお仕事でなかなか解放してもらえないらしいから、もうちょっと待ってくださいって

从*´∇｀）＜生殺しいやあっ！

お

今日一気に読んだが続き気になりすぎる…

あと熊愛理覚えてる人がいてびっくりした
ありがとうなんか嬉しかったし懐かしくて読み返してしまった

ここの人たちは熊愛理スレにいた人たちが大半なんじゃないの？

川*＾∇＾)||

自分も熊愛理見てたよ

ほ

ぬるぬる乳首はここですか

ぬる保

>>478
熊愛理書いてた人っすか？

nrnrtkbntmmai

ぬるぬるほ

>>478
書いてもいいんだぜ？

イエス！マイラブ！！

川*T∇T)||＜ﾋｰﾝ

おっと

>>485
はい書いてた人です
懐かしい気持ちになりました…

ナ、ナンダッテーーーー！！！
熊愛理の作者さんですと？！
第二部はどーなってるんですか　そこんとこヨロシク頼みますよ

>>492
第2部開始を待ち焦がれてる人がいるようです




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　俺だ

しかしここは、みやくまスレ
とりあえず、ここのみやくま小説の続きを希望
くまあいりはまたいつか別スレで、もしやるのなら

熊愛理を新狼でずっと待ってる人たちがいる俺含め

あれはまだうちが中1の頃。その当時は、同じ中学校だったみやとよく一緒に学校から帰っていた。

周りがあんな感じだから、みやのお母さんは、みやを学区外の私立に通わせようかとも考えたらしいけど、結局地元の公立に進学させた。
うちがこういうことを知っているのは偶然、みやのお母さんがうちのお母さんに相談しているのを聞いてしまったから。

みやのお母さんはよくうちに来て、うちのお母さんと他愛もない話をしている。…と思っていたけど。

あの頃偶然聞いた話を断片的に記憶していたうちも、あの頃から少し大人になった。
当時理解できなかった夏焼家の悩みも少しは解るようになった。

周りに敵が多い夏焼家の唯一の拠り所が我が家だったということなのかな。
とりわけ、うちのお母さんの存在が大きかったのかもしれない。
うちのお母さんはおおらかな性格な上、曲がったことが嫌いだし、突然現れた「お隣さん」を変な目で見ることはなかった。
むしろ、うちのお父さんは出張が多いから、女性一人で家庭を守ることの苦労は解るらしく、お父さんの海外赴任が多い夏焼家に対して出来るだけ親切にしてあげるよう心がけていたようだ。

………うち、こういう家庭で育って良かった。
うち、この人の娘で良かった。

うちは、そういうことをしみじみと感じていた。

(つづく)

もっふる

ざっくる

おお！更新ｷﾀｰ　・・・けど短い
って作者さんお忙しいなか書いてくれたのに
贅沢言っちゃいけませんな

折り返しか

川*＾∇＾)||＜おはよー

熊井ちゃん早起きだねー

早っｗ

おはよー

今日は王国

ほ

ドドンがドン

おい

なんだ

だれだ！

俺だ

お前だったのか

続きはいつごろかな？

ﾉﾉl∂_∂'ﾙ川*＾∇＾)||＜ほ

ﾉﾉ|∂_∂*'ﾙ＜ほ

うｍ

――――
「それでね、今日の体育の授業で走り高跳びの実技テストがあったんだけどさ」
「あー、やってたねー。窓から見てた」
「…ちょっと、みや？授業中、窓の外とか眺めてて大丈夫？」
「大丈夫、大丈夫！！先生には怒られなかったしー」

二人並んで歩く帰り道。
くだらない話をしながら二人で帰るのはいつものことで、それは中学時代のうちとみやの毎日の日課だった。

その日もみやと二人で帰っていたら、二丁目の交差点に辿り着いた頃、みやが声をあげた。
「あっ、猫！友理奈ちゃん、猫だよ！！」
「え？猫？」
「ほら、あそこ！猫がいる」

うちは視力があまりよくないから、目を細めてみやが指差す方向をみた。
すると、確かに路側帯の植え込みの陰に、見慣れない黒猫がいた。
みやはその猫に走り寄っていったけど、猫は逃げないでその場に留まっていた。
みやが猫を興味深そうに眺めながら言った。
「野良猫ちゃんなのかな」
「うーん、もしかしたら捨て猫かも」
「えー、かわいそうー！」
「いや、わかんないけどさあ」
「よしよし、猫ちゃん。アタシが給食のパンあげるね」

二丁目の交差点は学校に行くとき、毎日通る。
それなのにその黒猫を見たのは初めてだった。

物珍しさもあって、うちとみやは長いことその場に留まって猫の相手をしていた。
「かわいいー！いいなー、猫ほしい」
「えー、でもみや犬派じゃなかったの？」
「それとこれとは、別腹だよ。だって友理奈ちゃんも可愛いと思うでしょ？」
「まあね」

野良猫を見たというほんの些細の出来事にはしゃいでた、あの頃のうちとみや。
あの頃のうちらはまだ子供だったから、まだ些細なことに胸を痛めたりしていた。

二丁目の交差点。
そこで、些細な悲しみが降り積もる事件が起こった。

「あれー、熊井ちゃんじゃーん！」
「ホントだ、今帰りー？」
交差点の道路を挟んだ反対側から、うちの同級生が2、3人一緒になって歩いてきた。
その時、猫の相手をしていたみやは、しゃがみこんだままで、うつむいていた。


横断歩道を渡り終え、うちの友達が「どうしたのー？」なんて言いながら近寄ってきた。
その時、猫の鳴き声がして、友達数人は一斉に声がする方を見た。

すると、空気が一瞬にして変わった。

友達が小さい声でひそひそ話を始めた。
「ねえ、あの人さあ…」
「知ってる、1コ上の不良の…」
「マジー！ていうか、熊井ちゃんあの人と知り合いなのかな…」

ボソボソと話す声。小さい声のつもりでもこの距離なら会話は筒抜けで、それはみやの耳にも届いていたんだと思う。
猫を見つめるその横顔が、なんか切ない。みやが唇を噛み締めて、咽頭に力が入る様子が解ってしまったうちは、みやを引き連れて一刻もはやくこの場を立ち去ろうと思った。

うちの気持ちにお構いなしに友達は、雑談を仕掛けてくる。みやの方をチラチラ見ながら。

早く帰らなきゃ。早くこの場を終えなくちゃ。
そう思ってみても、なかなか会話が切れない。
内心焦りながらも、愛想笑い。会話を切り上げる自然なタイミングが見つからない。

依然として友達は、みやのことを好奇の目で訝しげに見ていて、うちは「どうしよう…」と思っていた。

すると、急にみやが立ち上がった。
「とにかく、アタシこの猫知らないから、面倒見るならアンタがしてよね！」

うちは驚いた。…「アンタ」？

「別にアタシ、偶然通りかかっただけなんだから。アンタも、この猫も、アタシには関係ないから！」

………何？何の真似？

「アタシもう帰るから。じゃあね」

うちは、突然「他人のフリ」を始めたみやに驚いていた。
友達も目を点にしてみやの後ろ姿を眺めていた。

…「じゃあね」って。待ってよ。
うちも同じ方向じゃん。帰り道一緒じゃん。

遠ざかるみやの後ろ姿を見ていると、本当にみやが遠くにいっちゃう気がした。

友達は、「なんだー、ただの通りすがりかー」なんて、暢気な声を出していた。

うちはみやを追いかけられずに、呆然と交差点に立ち尽くしていた。

――――

思い返せば、きっとあれはうちを守ってくれたんだと思う。
他人のフリをすることで、みやの一挙一動にまとわりつく周囲からの好奇の目から、うちを守ってくれたんだ。
うちとみやは無関係。周囲の目にそう映ってしまえば、うちが良からぬ噂話の対象にうちがなることはない。
あの頃は、気づかなかった。あれは、「みやの優しさ」だった。

ゴメンね、みや。
あの当時は、…あの当時はみやの優しさが辛かった。


その翌日から、みやはうちのことを「熊井ちゃん」と呼ぶようになった。

今まで、ずっと「友理奈ちゃん」だったのに、その日から急に呼び名が変わった。
「友理奈ちゃん」は特別な呼び名で、うちを下の名前で呼ぶのは家族と親戚、そして夏焼家くらいのもんだった。
その特別な愛称に慣れ親しんだうちは、いつまで経っても違和感が拭えずにいた。

うちとみやの間に、目には見えない壁ができた日。
あの日以来、うちとみやが一緒に帰ることはほとんどなくなった。

うちは今でも、二丁目の交差点に居着いたあの猫に、ときどき会いに行く。
そして、あの猫を見る度、みやのこと、そして、あの日のことを思い出す。

いつまでたっても「二丁目の交差点の猫」が、うちの心の中に残ったわだかまりを風化させてくれない。


◇◆◇◆◇

第二幕「うちらの『交差点』とそれぞれの思惑」(完)

◇◆◇◆◇

川*＾∇＾)||＜なんか、キリがいいからここで第二幕を終えます
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜結局第二幕でもいろんなコトが解決しなかったじゃん！
川*＾∇＾)||＜それは第三幕以降にね。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜更新のペースが落ちちゃいました、申し訳ないですって作者が言ってます。
川*＾∇＾)||＜できるかぎり頑張らせますので、みなさんも叱咤激励していただければ。
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜ねえ、何で今日作者そわそわしてんの？
川*＾∇＾)||＜三億円少女見に来るんだってー
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜マジ！？みやの回？
川*＾∇＾)||＜ううん。桃の回
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜あー、そういうことねー

せつないよみやびちゃん

今日もお疲れ様！


しかし前のを読み直そうとすると携帯からはつらい
誰かまとめサイトもしくはまとめアンカーつけてくれんかのぉお願いじゃ

第一幕
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第二幕
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作者解説的なもの
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>>365
>>366
>>383
>>392
>>440

ありがとー

あぶない

明美ちゃん明美ちゃん

ほ

いえー

川*＾∇＾)||＜帰宅しました。はあ…。今日は泣きすぎて喉痛い(笑)
(みやびちゃんの「涙を堪えるとき喉が痛くなる」ってのは、実は作者の癖ｗ)
ﾉﾉl∂_∂'ﾙ＜明日から第三幕「アタシたちの『決意』と奇妙な出逢い」開幕。
川*＾∇＾)||＜ちくしょー、「三億円少女」に負けない話を絶対書いてやる…

作者さんだー
ｸﾏｸﾏﾃｶﾃｶして待ってます

いよっ待ってました大将！！