30分番組を、ここまで「自分がかわいい」話オンリーで染め上げるアイドルもそういない。
最後は太田とのセーラー服を着てのコント「世界一かわいい授業」も演じた。太田も最初こそ「イタい娘だなぁ......」といったリアクションを見せていたが、彼女の底知れぬポテンシャル(?)に気付いたのか、
途中からは「面白い!」と完全にフォローに回り、ボケ担当のハズがツッコミまでしていた。道重本人もバラエティー出演にはノリノリだそうで、
今後、爆笑問題の出演するクイズ番組や政治系の番組などに呼ばれれば、他のゲストを完全に食う気のようだ。
道重さゆみは、02年の「LOVEオーディション2002」にて応募総数約1万4千人の中から亀井絵里、田中れいなと共に合格しモー娘。入りし、
もう8年になる。加入当初からナルシストキャラは確立されており、「私が一番カワイイ」をことあるごとに連発していたが、
日の目を見たのはここ数年である。きっかけは『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の「格付けしあう女たち」出演だ。これによって脚光を浴び、
一層"ナルシーキャラ"を前面に押し出すようになった彼女は、そのため女性から嫌われ、"世界一ウザいアイドル"という不名誉な称号を冠することにもなった。
だが、何度も言うように、彼女はメゲない。モー娘。としてのコンサートはもちろん、バラエティー番組や雑誌でも、粘り強くキャラを貫き通している。
今年2月に始めたばかりのブログは、GREE 芸能人ブログにおいて1日のアクセス数1位を独走している。
今や女性アイドルグループとしての人気はAKB48に完全に取って代わられた感のあるモー娘。だが、彼女の存在はグループを底上げする重要なファクター。
知名度こそあれど、メンバー個々人の名前が浸透していない現在のモー娘。では、まったく興味を惹かれないよりも、たとえ「イタいよね」というマイナスイメージでも、名前を知られている方がタレントとして大切だ。
イジりがいのあるキャラだけに、ただ座っているだけのグラビアアイドルに取って代わる可能性も十分ある。毎週金曜放送の番組『あいまいナ!』(TBS系)へのレギュラー出演も開始しており、今年はさらなる活躍が見込めるであろう。
今や泥船状態のモー娘。本体を牽引するメシアとなればいいのだが、他のメンバーは「しゃべれない」ことがネックとなって、メディアに登場しても場を盛り上げられずに終わってしまうことが多い。
歌番組が減少傾向にある今、バラエティーでの存在感を高めるためにフリートークの腕を上げることが、彼女たちの課題ではないだろうか。実は道重が他メンバーに猛特訓を教示していたり......はしないだろうな。
http://www.menscyzo.com/2010/04/post_1174.html