知ってますか?加入者倍増のドラマ「ニュース速報は流れた」

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1990年代に鳴り物入りでスタートしたものの、近年は契約数の伸び悩みにあえぐCS放送。コンテンツ強化の必要性が指摘される中、
フジテレビのCSチャンネル「フジテレビNEXT」が、CS初のオリジナル連続ドラマを放送している。
昨年11月の放送開始後、新規契約者数が大きく伸びており、担当者は業界全体のけん引役として意欲をみせる。  
ドラマは、隔週で4月まで放送している俳優の成宮寛貴、女優の酒井若菜らが出演する「ニュース速報は流れた」(全10話)。



 新人アシスタントディレクター(AD)らが泊まり勤務に当たるテレビ局の報道センターで、何者かが「室蘭市に核ミサイルが落ちた」といううそのニュース速報を流し、犯人捜しが始まる。
「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一氏らが脚本を手掛ける、謎が謎を呼ぶ本格サスペンスとして話題を呼んでいる。

 第1話はインターネットで無料配信され、地上波でも宣伝番組を放送。最新話の直前に過去の話をすべて再放送し、“途中参加者”の取り込みにも力を入れている。
「スカパー!」を介した昨年11、12月の新規契約数は、前年同期の約1万4000から約2万8000へと倍増し、視聴方法の問い合わせも増えているという。

 フジテレビは98年、新たな収益源を開拓する試みのひとつとしてCS放送に参入し、これまではスポーツ中継などを柱としてきた。
CS放送関係者の一人は、今回のドラマについて「地上波の広告収入が落ち込む中、代わりに有料放送を拡充しようとしているのだろう」と分析する。

 地上波に物足りなさを感じている層を、ひと味違った本格的なドラマで自局のCSチャンネルに誘導し、局全体で視聴者を広く取り込もうという、民放ならではの戦略との見方もある。

 衛星放送協会によると、サッカーW杯人気などとともに伸びてきたCSの契約数は2003年ごろから踊り場に。現在は全世帯数の約2割に当たる約1100世帯のまま、横ばいの状態という。

 同協会の多チャンネル放送研究所の調査では、多くのCS放送業者が原因として「コンテンツ力の低下」を挙げる。
だが独立系チャンネルの多くは、質の高い番組を調達する十分な資金が確保できないのが実態だ。

 フジテレビの小牧次郎ペイTV・デジタル企画担当局長は「どうしても見たい番組が二つ三つあれば人は契約してくれるはず。
CS全体で少しずつでも数が増えていけば良い。フジテレビは思い切ってその先頭を切った」と意気込む。

 CS放送初の試みはフジテレビのみの戦略で終わるのか、業界盛り返しの起爆剤となるのか―。今後の他チャンネルの動向も注目される。
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しらん