ガキさんと愛ちゃんは友達以上∞恋人未満 40【恋人疑惑!?】
840 :
名無し募集中。。。:
もう9年にもなる。彼女と出会って。
私たちは今では憧れだったグループの先頭というポジション。
たまに楽屋とかで愛ちゃんをボーっと見てるとハッとしてしまう。
あんな表情する人だったっけ?とか、あんな笑い方する人だったかな?とか
私の中の愛ちゃんは、訛ってて、頑固でワガママで子供っぽくて無邪気でマイナス思考で・・・。
もっとも、マイナス思考なのは今でも変わらないと思うけど。
ふと、今の状況に気付いた時、愛ちゃんの成長ぶりに戸惑うことがある。
私は彼女の成長に伴えてるんだろうか。彼女に置いてかれてるんじゃないだろうか。
二人で会えば、安心できる自分が居る。
相変わらずご飯をこぼしてしまう彼女に、噛みまくる彼女に、訛りだす彼女に。
でも娘。で居ると、不安になってしまう。
リンリンの事をあったかく見守って、包みこんで、すごくイイ先輩してて
対する私は、小言ばかりで、はたしてメンバーに好かれてるかと言われると微妙だ
841 :
名無し募集中。。。:2010/01/29(金) 13:29:28.98 0
「・・・はぁ」
「どした?溜息なんかついて」
楽屋の隅、いつの間にか愛ちゃんが隣に座っていた。
別に、と目を伏せて少しだけ自分が嫌いになった。素直にいえばいいのに。
正直リンリンに嫉妬するとか、置いてかれそうで不安だとか、言えばいいのに。
言ったら、まだ可愛い方なのに。言えない自分が嫌になる。愛想尽かされても知らないぞ。
「な、ガキさん。トイレ行こっか」
「はあ?」
「まだ休憩あるやろ、ほら行くで」
半ば強引に手首をつかまれて楽屋を連れ出される。
その時さゆみんがコッチを見て、なんだか嬉しそうに笑っていたのが印象的だった。
なに?また、愛ちゃんとさゆみんでなにか企んでるの?また二人だけで――――
「ちょ、ドコ行くのよっ」
「ええから黙ってついてきーって」
「いや、だめだめだめっ、ホントどこ行くつもりなの?」
「だーっ、もううるさいなあっ」
突然愛ちゃんは立ち止って、引っ張られてた私は愛ちゃんの背中に激突した。
いったい、って顔をあげたら、ちょうど愛ちゃんが振り返ったところだった。
唇と唇がくっついてしまいそうな距離で数秒間見つめあった。
842 :
名無し募集中。。。:2010/01/29(金) 13:30:56.97 0
愛ちゃんの瞳が鋭く一瞬光って、すぐに愛ちゃんの唇と私のそれが重なった。
彼女らしい、ひたすら短いソレは、私の胸を熱くした。
「・・・心配せんでもガキさんのこと、置いてかんから」
「え?」
「あんた、最近色々と妬いてるやろ」
「え、や・・・あの・・・」
「わからんと思ったら大間違い。何年一緒におると思ってんの」
愛ちゃんに抱きしめられた。久しぶりに恋人らしい事をした気がする。
胸いっぱいに彼女の匂いを吸いこんだら、なんだか心が軽くなった気がした。
ノノ*^ー^)<廊下の真ん中でイチャつきすぎですよ?
( ・e・)*’∀’)<あ。