要約すると、韓国は世界第9位(今年上半期)の輸出国であり、経済協力開発機構(OECD)加盟
30カ国のうち研究開発(R&D)の総投資費基準では6位だが、基礎・源泉技術水準は
中・後進国のような「不毛地帯」だ。理由はたくさんある。韓国でR&Dの75%以上を占める
民間企業が、すぐに金になる商用技術に集中している上に、試用品開発から商業化まで
5―10年はかかる基礎・源泉技術は政府が率先すべきだが、優先順位が常に後回しにされるためだ。
今年、韓国のR&D予算で基礎研究の割合は16%にすぎない。
結果はどうだろうか。韓国経済はウ(首にひもを付けられた水鳥)と同じだ。
首にひも(部品素材産業)が結ばれているため、魚(完成品)を飲み込んでも、
すぐに主人(日本など技術先進国)にささげるという構造だ。
実際に、韓国は昨年だけでも過去最大の327億ドル(約2兆9400億円)の対日貿易赤字を
計上したが、このうち部品素材分野の赤字は209億ドル(約1兆8800億円)に達した。
2001年(103億ドル=約9260億円)に比べ、7年で倍増したかたちだ。輸出すればするほど
部品素材の輸入が増え、本当の果実は日本に手渡している構造が、一層深刻になっているわけだ。
こうした欠陥を招いた根本的な原因は、基礎科学・源泉技術に対する国民的関心と投資、
そして熱意が不十分なことにありそうだ。1901年にノーベル賞が創設されて以降、
これまで韓国人科学者が一人も受賞できていないという事実が、それを示唆している。
ほかの国のノーベル賞受賞をただうらやましがり、金になる中核心技術・部品は外国に依存する
というちぐはぐした状態が続けば、韓国の産業界はうわべだけピカピカした「メッキ加工品先進国」の
域を出ることができない。
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http://www.chosunonline.com/news/20091115000008 http://www.chosunonline.com/news/20091115000009