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21世紀のキーワード【オタ芸】自虐に限りなく近い諧謔
女性アイドルのコンサートで曲に合わせてファン(オタク)が行うパフォーマンスをいう。
芽は30年代からあったが、今世紀に入って動作が激しくなり「芸」化、
バラエティー番組などで紹介されるようになった。
例えばジャンプし、体の垂直方向を軸にして回転しながら頭上で手拍子する
「マワリ」は、単なる手拍子→頭上で手拍子、と発展したようだ。
腰を落とし、腕をステージに差し伸べる「ケチャ」(バリ島の民俗芸能に由来する)は、
ステージに背を向けのけぞって腕を伸ばす「背面ケチャ」になった。
ステージの鑑賞を放棄、アイドルの応援の域を超えている。
そこにあるのは自虐に限りなく近い諧謔、だろうか。
例えば藤本美貴の「ロマンティック浮かれモード」という曲では、
「美貴様美貴様お仕置きキボンヌ」(お仕置きを希望します)、
さらに「大の大人が」と叫ぶのがお約束だ。
藤本とは別のアイドルが、客のパフォーマンスを「大の大人が」と
舞台裏であざ笑った、という伝説に由来するらしい。
かつては、ヤンキー率いる親衛隊がアイドルの現場を仕切っていた。
コンサート会場の駐車場には、エアブラシでアイドルを描いたワゴン車が並んでいた。
彼らはアイドルにまっすぐ向かい合い、コールの内容も肯定的。
しかしアイドルがマイナーになるにつれ、親衛隊はオタクにとって代わっていった。
いまや、被差別感がなければアイドルじゃない、という転倒した感覚さえ生まれている。