県警春日井署員が駆け付けると、この部屋に住む大学3年、佐藤愛里(あいり)さん(20)が
胸などを刺されて倒れていた。愛里さんは病院に運ばれたが、間もなく失血性ショックで死亡した。
現場にいた通報者で愛里さんの兄の無職、大輔容疑者(22)が容疑を認めたため、
同署は殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
大輔容疑者は調べに「妹の部屋がうるさかったので刺した」と供述しているという。
愛里さんは自室であおむけに倒れていた。
同署はマンション室内から血の付いた文化包丁2本(刃渡り約16センチ)を押収、凶器とみて調べる。
愛里さんは両親と大輔容疑者、弟(18)との5人家族。弟は別居しており、同居の両親は当時不在だった。
同署への両親の説明では、大輔容疑者は高校になじめず中退し、5年ほど自室に引きこもった状態だった。
愛里さんの部屋は大輔容疑者の部屋の隣で、大輔容疑者は自室内で壁をたたいたり物を投げることがあったほか、
隣室の物音を気にすることもあったという。
近所の住民によると、一家は大輔容疑者が中学生の時に渡米し、数年後に帰国。
大輔容疑者は地元の高校に編入した。息子が大輔容疑者と小学校の同級生という女性は
「子供のころは仲の良い兄妹だったのに」と驚いていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090908-00000088-mai-soci