1 :
名無し募集中。。。:
2 :
携帯3:2009/03/04(水) 18:59:36.36 O
「うん…で?」
「そしたら…彼のアレがおっきくなってるのに気づいて…」
な…なに!
聞き捨てならんですよこれは!
「うんうん!それからそれからどうした?」
「やっぱりそれは女として…ねぇ桃?」
女として…どうだというんだ?
「えっ…桃は……う〜ん…まぁ」
桃子もそうなのか。
スゴいぞ2人共!
「んん?」
愛理ちゃんはなにがなんだか分からないようでしきりに雅と桃子の顔を伺っている。
「女として…なに?私分かんないよ」
「うん…聞いててあいりん」
「そうやって私だけ子供扱いするぅ」
「だってねぇ…仕方ないじゃん」
「そうだよあいりん!あいりんはまだ…お・子・様!」
「なにそれぇ〜スッゴくムカつくんですけどぉ〜!」
「だって…ねぇ?」
「うん」
「私だって頑張ってるんだから」
3 :
携帯3:2009/03/04(水) 18:59:58.77 O
「なにを?」
「なにって…それはぁ…」
「それはぁ…なに愛理ちゃん?」
「う〜ん…1人エッチ」
「ウワッハッハッ!!」
こんなの笑うなって方がムリだよ!
なに墓穴掘っちゃってんの愛理ちゃんは!
ほ〜ら!
案の定そのつぶらな瞳の可愛いお顔が真っ赤っかじゃん!
「笑わないでよ〜もう!」
プンプン愛理ちゃんもいいじゃないか!
「ウフフ…あいりんからかうと可愛いからついついね」
「もう…桃のバカ」
「はい…桃はバカですよぉ〜」
「キライ」
「桃はあいりんのことだ〜い好き!」
ふてくされてる愛理ちゃんのほっぺに無理矢理スリスリする桃子。
なんだろう。
スッゴく和むんだけど。
「仲良いねぇお2人さん」
「なんだ雅、妬いてんのか?」
「誰が!」
「ゴメンねあいりん」
「うっ…うん…いいよ桃」
4 :
携帯3:2009/03/04(水) 19:02:19.55 O
素晴らしいじゃありませんか!
「みやも一緒にやればいいのに…いっつもそうやって見てるだけ…やってみたら楽しいよぉ〜」
「私は絶対イヤ」
「もう〜みやは照れ屋さんな・ん・だ・か・ら!」
「全然照れてないんだけど」
「ほらほらそうやって…ホントはこんなことしたいんでしょ?」
そう言いながらまたもや桃子は愛理ちゃんのほっぺにスリスリ腰の辺りサワサワ。
うっ、うわぁ〜桃子…ウザイなぁ…だけどスッゴく可愛いぜ!
相反する印象が渾然一体となってウザ可愛いという桃子の独壇場キャラが思う存分発揮されてる。
それと対照的なのが雅だな。
雅はツンツンしてるから逆に笑った時がスッゴくいいんだよな。
整った大人びた顔だから余計にそう思う。
さてさて気を取り直してと話を雅に戻さないと。
〈続〉
5 :
KY軍団員 ◆MOMO/qhfJ2 :2009/03/04(水) 19:05:03.76 0
さてこれからどう展開していくのか
6 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 19:09:19.84 0
作者さんも
>>1も乙
しかしこのスレの作者さん達はいつ寝てるんだろうってくらい更新頻度が凄いな
7 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 19:09:38.25 0
8 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 20:29:00.61 0
みやびちゃんキャワ
9 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:31:00.16 O
久し振りに愛理に会えたから
だからちょっとだけ、意識し過ぎちゃったんだ
それがあんな事になるなんて───
番外編─2─『桃子の葛藤』
10 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:31:50.93 O
改札口を出たら見慣れた後ろ姿が見えた。
少し早歩きで近付き、ポンポンと肩を叩く。
「みや、お待たせ」
「遅いよーもも」
「ごめぇん。HR長くてさ」
「って、何かもも疲れてる?」
「ふぇ?なんで?」
今日は月に何度がある、事務所でのお仕事。
アンケートやその他諸々の書き物なんかをやる為に定期的に顔を出す事になっていた。
と言っても日にちや時間指定なんかは特になく、手があいた時に訪れれば良い事になっていたのでいつもならば一人で行くのだけれど、今日は昼休みに雅から一緒に行かないかと誘われた。
断る理由も無かったので直ぐ様了承のメールを送って今に至る。
しかし会って早々に雅にそんな事を言われて少し戸惑ってしまう。
人から言われる程、疲れているとは桃子自身思ってない。
まぁ多少はあるかもしれないけど、そんな事言ったら仕事のスケジュール的には雅とほぼ同じだったし、学校だってそれなりに楽しくやってる。
そんな風に雅から疲れてる?だなんて言われるとは思わなかった。
11 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:32:20.59 O
「なんかいつもと違う。元気ない感じだし」
「そぉかなぁ?」
「うん。だっていつもなら、みやーって抱きついてくるのに」
「んー…まぁね、一応外だし?」
「えー?そんなんいつも気にしてないじゃん!」
「してるよ!ってかももも大人になったの!さ、行くよ」
「……変なツグさん」
必要以上に焦ってしまっている自分に気付いていたけど、これ以上雅に詮索されては困る。
雅が言う疲れて見える原因に、桃子は心当たりがあった。
──だって、ももの頭の中は愛理でいっぱいなんだもん──
そう、きっと愛理の事ばかり考えてしまってるせいで他の事に集中出来てない。
睡眠だって余りとれてない。
あの日以来、いつでもどんな時でも愛理の事ばかり考えてしまってる。
会いたいのに会えないもどかしさに、欲望ばかりが膨れ上がっていた。
12 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:32:51.31 O
「───…って、もも聞いてる?」
「ふぇ?あ、聞いてる聞いてる!」
「…絶対聞いてなかったでしょ」
「………ごめぇん」
愛理の事を考え出すと、他の事が手に付かなくて困る。
そんな桃子に溜め息をひとつ零しながら、仕方ないなぁって呆れた表情の雅。
「……愛理と何かあった?」
「へっ!?」
"愛理"という言葉に過敏に反応してしまったのと、まさか雅に気付かれていたとは思わなくって、いつも以上にリアクションが大きくなってしまう桃子。
そう言えば雅には、愛理と付き合う事になったと報告はしたが、そういう関係になったという事は言って無かった。
敢えて人に言う事でも無いと思って黙っていたけれど、雅には愛理と付き合う前から色々と相談に乗って貰っていた。
やっぱりちゃんと報告するべきなのだろうかと悩んでいると、そんな桃子の反応に何か勘違いしたのか、雅が眉を寄せて顔を覗き込んで来た。
13 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:33:49.11 O
「喧嘩…ってわけじゃないよね?」
「ケンカなんてしてないよぅ」
慌てて顔の前で両手を振って否定する桃子。
喧嘩どころか、毎日必ず電話してるしメールだってしてる。
ただ、会えないだけ。
それが桃子をこんな風にさせてしまっている、大きな原因。
瞼を閉じなくてもすぐに浮かぶ、可愛らしい笑顔。
甘えるように桃子の名前を呼ぶ声。
お日様みたいな優しい匂い。
スベスベした真っ白な肌。
そして
桃子だけしか知らない、蜜の味。
五感全てがハッキリと覚えてる。
あの日の愛理を忘れる事なんて、出来なかった。
けれどあの日以来まともに会っていない日々が続いていたせいか、あの日の出来事が幻だったんじゃないのかとさえ思えてきていたのもまた事実だった。
14 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:34:26.31 O
「「おはようございまーす」」
とあるビルの一角。
エレベーターを降りて受付のお姉さんに挨拶をしてから奥へと進む。
いつものように事務員の人から書類を受け取ると、空いてる会議室へと向かう。
その頃には既に、昨日のテレビの話しや最近流行りの歌手の話しへと話題は変わっていた。
「ほらなんだっけ。二人組みでさ〜」
「そんなんじゃももわかんないから」
会話を続けたまま会議室の扉を開ける雅。
「あたしが最近良く聴いてる……ってアレ?愛理?」
「──ッ!」
雅の声に反応してそちらを向いた瞬間、声にならない声が桃子から上がる。
愛理もまた、雅の声によって俯いていた顔を上げると、一度雅を見た後に桃子へと視線を移した。
「……もも」
重なった視線から逸らせない。
桃子を呼ぶ愛理の声に身体が震える。
なんで?どうして?
確か今日は新曲のレッスンだって、昨日の電話で言ってたのに。
しばらく会えないねって少し寂しそうに言ってたのに。
──なんで愛理がここに居るの?
15 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:36:17.47 O
「愛理も来てたんだ?」
「え?あ、うん…」
話し掛けながら愛理の隣に座った雅に、散らばっていた書類を慌てて手繰り寄せる愛理。
既に愛理は桃子から視線を外していたけれど、桃子はじっと愛理を見つめたまま。
「ちょっともも、突っ立ってないでソレ閉めてよ」
「っ…ぁ、ごめん」
やっと我に返った桃子は急いで扉を閉めると、愛理の向かいに座った。
「珍しいね、愛理と被るなんて」
「ん、そうだねー」
目の前の二人は書類に目を通したまま会話を続ける。
桃子も何とか愛理から意識を逸らそうと書類をペラペラと捲ってみたものの、全く内容が頭に入って来ない。
愛理が気になって仕方ない。
16 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:36:55.23 O
伏し目気味に文字をなぞる長い睫。
時たまチラリと覗く八重歯。
一生懸命ペンを走らせる細い指先。
気付けばまたしても愛理を見つめてしまっていた。
いけない、と愛理から顔を背けた次の瞬間、雅の瞳と視線がぶつかった。
しまった。
そう思った時には既にニヤリと口角を上げた雅がそこにいた。
完全に、愛理を見つめていた事が雅にバレた。
「ちょっとあたしトイレ行ってくるね」
そう言って立ち上がる雅。
突然の雅の行動に、桃子は視線を逸らす事なく雅を見上げる。
すると雅は桃子に向かって、ウインクをひとつ投げ掛けた。
一瞬わけがわからずポカンとした表情になってしまった桃子だったが、なるほど。
きっと雅なりに気を遣ってくれたんだろうって事が容易に想像出来て、桃子はジワジワと胸の奥が熱くなるのを感じた。
17 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:37:35.59 O
「行ってらっしゃーい」
愛理はそんな二人に気付く事なく、ペンを走らせる手の動きもそのままにそう応える。
「…いってらっしゃい」
感謝の気持ちも込めて、雅に微笑む桃子。
雅は照れ臭そうに頬を爪先で掻いた後、くるりと背を向けて片手を挙げて部屋から出て行った。
みや、ありがとう。
相談相手にみやを選んで良かったよ。
ちょっとだけ雅にときめいてしまったのは、桃子だけの秘密にしておく事にした───
───
愛理が空気だけど続く…
18 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:38:13.35 O
新スレおめって事で、「愛理のたくらみ」の番外編その2「桃子の葛藤」です。
思ったより長くなりそうなんで、もうちっとだけお付き合い下さいませ。
そのうちエロも入ると思います。
週イチくらいのペースでのんびり行きます。
これからも宜しくね。
伸び子。
19 :
KY軍団員 ◆MOMO/qhfJ2 :2009/03/04(水) 21:39:04.55 0
いいぞ伸び子!
20 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 21:45:06.85 O
伸び子お帰り愛してる!
いい雰囲気でたまらんね!
マイペースでよろしくね〜
21 :
愛理のち:2009/03/04(水) 22:25:21.57 O
(2) 気になる「男」の子
レコーディングの日から桃のことが気になって気になってしかたない。
いままで普通に接しているときは、こんな気持ちになんてなかったのに。
いや、もしかしたら胸の奥に秘めていたものが一気に溢れ出たのかもしれない。
私一人では抱え切れそうにないこの想い。
誰かに聞いてほしい。
そうなると、やっぱり舞美ちゃんになるわけで。
22 :
愛理のち:2009/03/04(水) 22:26:46.48 O
℃-uteのレッスンの後。
「舞美ちゃん、いつものところに寄っていかない?
相談したいことがあるんだけれど」
「うん、ちょうどよかった。
わたしも愛理に話したいことがあるんだ」
なんだろう、って少し思ったけど、私は桃のことで頭がいっぱいでそれ以上は突っ込
んで考えはしなかった。
お互いに紅茶を注文して。
「舞美ちゃん、私が先でいいかな」
「いいよ」
私が先に切り出す。
「実は……いますごく気になる人がいて。
その人が気になって気になって苦しいんだ」
桃のことが気になる、とは言い出せなかった。
舞美ちゃんに誤解を与えてしまいそうだから。
23 :
愛理のち:2009/03/04(水) 22:29:38.35 O
「いままではその人とすごくうまくやってきたんだ。
とても私にとって大切な人。
けれど、この前会ったらすごく距離を感じた。
それが、辛くてしかたなくて」
舞美ちゃんは私の話に相槌をうつこともせず、ただ黙って私の目を見つめて話を聞い
てくれていた。
「その人にはすっごい美人の女友達がいて、その子と仲がいい。
私も、その女友達と仲がいいんだけれど、その人と仲よくしているのを見ると、
胸が痛いんだ」
女友達っていうはみやのこと。
桃とみやが仲良くしてるのを見るのが辛い。
24 :
愛理のち:2009/03/04(水) 22:30:50.91 O
「ねぇ、愛理。『その人』ってのはもちろん男の子、だよね」
舞美ちゃんから質問。
じっと見つめられて、視線をそらすことができない。
すっごく真剣な表情。
私は――
「うん」
勢いで返事をしてしまった。
やっぱり桃とは言い出せない。
舞美ちゃんは天を仰いで大きなため息を一つ。
その後。
「愛理、おめでとう。
それは、恋だよ」
25 :
愛理のち:2009/03/04(水) 22:32:40.07 O
「こ、こい?」
「うん、恋」
舞美ちゃんの答えに素っ頓狂な声を出してしまう。
「気になって、しかたない男の子。
距離がひらいて、辛いと思う男の子。
仲がいい女の子がいて、胸が痛くなる男の子。
これを『恋』と言わないで、なんていうのかな?」
「う……」
言われてみれば、至極まっとうな意見。
なんでこんなに簡単なことに私は気づかなかったのだろう?
いや、気づきたくなかったのかもしれない。
普通じゃない。
恋の相手は――桃。
26 :
愛理のち:2009/03/04(水) 22:34:19.90 O
「で、愛理は告ったりするわけ?」
「……できないよ」
「できないんだ」
「私、その人とずっと友達でいたいから」
桃との距離が10センチより近くならなくても。
桃との距離が10センチのところにいられればこのままでいい。
だって桃と私は――友達だから。
27 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 22:36:49.14 O
「愛理のち〜」の続きでした
読んでくれる人まとめの人新スレもよろしくです
28 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 22:56:01.19 O
新スレでまだ30レスも行ってないのにすでに3人も職人さん来てるとかワロスw
みんなお疲れ様。
29 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 23:05:32.52 O
作家の皆さんお疲れさまです。
まとめの人へ〉いつもまとめお疲れさまです。まとめの「愛理の苦悩」ですが「愛理のたくらみ」の番外ということなので場所を「愛理のたくらみ(続編)」の下に置いたほうが見やすいと思うのですがいかがでしょうか?
30 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 23:26:18.86 0
31 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 23:35:24.86 0
新スレおめ!
そして職人さんもまとめさんもおつです!
それにしても、このスレだけ見ると完全なスレタイ無視に見えるなw
32 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 23:37:03.19 O
伸び子です。
>>29さん誘導ありがとうございました。
言われてから気付いたw
>>30まとめの方、いつもありがとうございます。
お手数おかけしました。
33 :
名無し募集中。。。:2009/03/04(水) 23:54:27.78 0
どうして恋人になれないの?
34 :
愛理のち:2009/03/04(水) 23:55:03.45 O
>>26 「お互いに大変な恋をしちゃったね」
舞美ちゃんが自嘲気味に笑う。
「そういえば、舞美ちゃんの恋はどうなったの?」
「あー、わたしのかー」
また天を仰ぐ。
「その男友達に好きな人がいるみたいなんだ。
だから、告るのやめた。
やっぱり、ずっと友達でいたいから、ね」
35 :
愛理のち:2009/03/04(水) 23:57:21.35 O
こういう時、なんて言っていいのかわからない。
この前とは違い、舞美ちゃんの気持ちがよくわかるからそれでも告りなよ、なんて絶対に言えない。
言葉にならない気持ちが溢れそう。
溢れそうで……。
「あー、なんで愛理が泣くのー、もう。
大丈夫、大丈夫だって。
わたしは男友達と仲良くやってくから、さ」
「まぁいみぃちゃぁぁん」
「まったく、愛理はいつまでたっても泣き虫屋さんなんだから」
バッグからハンカチを取り出して貸してくれる。
私も持ってたけど、舞美ちゃんのを借りてしまった。
なぜかそうしたい気分だったから。
36 :
愛理のち:2009/03/04(水) 23:58:56.95 O
「舞美ちゃん、マックいく?」
舞美ちゃんのためなら今日はチーズバーガーいくらでもいけそうな気がした。
「だから、大丈夫だって。
わたし、まだ恋してるんだから」
「え? だって相手には好きな人がいるんでしょ?」
「それでも、好きなんだよ」
舞美ちゃん、強いな。
もし桃に好きな人ができて、もし付き合ったりしたら……。
いまでもみやにすごく嫉妬している有様だ。
独占欲が強いのかな、私?
それにしても、こんな舞美ちゃんに想われている男の子はすごい幸せ者だね。
37 :
愛理のち:2009/03/05(木) 00:01:10.67 O
「それより、愛理の歌が聴きたい気分。
カラオケ行かない? アカペラでいいからBuono!の新曲聞かせてよ」
「うん、まかせて!
ところで、舞美ちゃんの話って何だったの?」
「あー、愛理の話を聞いてたら忘れちゃった。
きっと、そんな大したことじゃなかったんだよ」
まったく、舞美ちゃんもいつまでたっても舞美ちゃんなんだから。
すっかり冷めた紅茶を飲み干し、舞美ちゃんはいつものように伝票をとりカウンターへ向かった。
『気になる「男」の子』 (終)
38 :
KY軍団員 ◆MOMO/qhfJ2 :2009/03/05(木) 00:02:22.18 0
切ないぜ舞美ぃ…
39 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 00:04:42.73 O
>>26の続きです…相変わらずスレ違いでごめんなさいw
まとめの人いつもお世話になってます
この話は第二章ではなくて第一章の(2)ってことで「桃と私の〜」の下に入れてもらえないでしょうか
お手数かけますがよろしくです
40 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 00:16:08.46 0
感謝のほ
41 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 00:29:38.08 0
42 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 00:37:27.83 O
ありがとうございますです!
43 :
名無し募集中。。。 :2009/03/05(木) 02:09:44.37 0
新スレおめでとうございます
職人さんまとめの方 このスレでもよろしくです
みんなおやすみー
44 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 03:06:05.39 0
ほ
45 :
名無し募集中:2009/03/05(木) 04:11:49.18 0
胸キュン青春路線きた−
46 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 05:35:05.61 O
たまりませんな
47 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 07:11:12.65 O
州´・ v ・)ももおはよー
48 :
携帯3:2009/03/05(木) 09:12:00.39 O
「雅…さっきの続きだけど…ということは…やっぱり…なの?」
「うん」
思わせぶりな瞳で頷く雅。
やっぱりそうなんだろ。
早く!
早く続きを教えてくれ!
「ゆっくりズボンのジッパーを下ろしてぇ…」
「うん…うん」
なぜだか分からないが半泣きな俺。
「恥ずかしいんだけど…」
「…だけど?」
「…手を入れて」
「うん」
「なに泣いてんの?」
「いいから…いいから続けて」
「私の手をはじき出しそうなくらい…彼のアレがおっきくなってて」
「うん…うん」
「そっと…触っちゃう…かな」
ヤバい!
それだけ聞いただけで出そうになっちまう。
「ん…それから?」
「そしたらねぇ…彼の力が弱くなって…それで…私がひざまずいて…そのぉ…」
まさか!
やっぱりそうなんでしょ!
「舐めてあげる…かも」
キタァ〜!
フェ…フェ…。
49 :
携帯3:2009/03/05(木) 09:14:25.47 O
落ち着け俺!
それにしても多分桃子も愛理ちゃんも絶対今…濡…。
目の前にいる可愛い女の子達が絶対濡…に決まってる。
そんなもん見なくても分かる!
俺はこんな空間にいられることがスッゴく幸せだ!
「どっ…どう愛理ちゃん?」
どうもこうもないのだけど困った時の愛理ちゃんなのだから仕方ない。
「スッ…スッゴいです」
「あっ…愛理ちゃん?」
「はい」
「今…ぬっ…濡れてる?」
「……」
「だ…だよね」
「なに言ってるの!」
「じゃあ…桃子は?」
「……」
「やっ…やっぱり」
50 :
携帯3:2009/03/05(木) 09:16:33.30 O
やっぱりそうなんだ!
よくやった雅!
意味も分からず呼ばれてとんでもないことになったと思ったけどホントにこの部屋で一緒にこんなバカげたことやってきた甲斐があったというもの。
「いやぁ〜雅…ありが…」
「…でね」
えっ!
まだ続くの?
「おっ…おぅ…続けて!続けて!」
「我慢出来なくなった彼が私の頭を持って…強引に…」
「それって…」
シャレになってないなぁ〜雅先輩!
「うん…喉の奥まで彼のが入ってきて…オエッってなるんだけど」
「けど?」
「なんか…それも幸せな気分…かな」
かなりキテルなぁ〜雅!
〈続〉
51 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 10:02:05.52 O
みやびちゃんありがとう!!
52 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 12:03:12.55 O
桃子と愛理もいいなぁ
53 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 15:01:36.82 O
エロゲおつかれ!
54 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 16:04:00.77 0
ほ
55 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 16:23:34.51 0
ぜ
ん
57 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 19:05:32.60 0
58 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 20:17:41.49 0
59 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 20:32:33.89 O
愛理ちゃん!愛理ちゃん!
60 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 21:30:29.45 0
ほ
61 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 22:42:55.11 0
夜だー
62 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 23:40:59.70 0
今夜はさびしいなぁ
そうか桃子先生は前スレで終わったのか
63 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 23:50:26.88 0
毎日連載は携帯3しかないもんな
伸び子は週一ぐらいだもんな
64 :
愛理のち:2009/03/05(木) 23:53:06.66 O
(0)慌てん坊なグリニッジ
よし、メールの内容はこんな感じでいいかな。
私――鈴木愛理は、メールを打ち終わったところだった。
桃の誕生日、3月6日の午前0時ぴったりにお誕生日おめでとうって言ってあげたく
て。
誰よりも早く、桃の誕生日を祝ってあげたい。
本当は二人でその瞬間を迎えたかったけどまず無理だし、
電話で一緒にカウントダウンするにしても、桃は弟さんと相部屋だから遅くに電話を
すると
迷惑をかけそうなので、結局メール。
時間は、あと7分。
グリニッジの秒針の進みが遅く感じられる。
「グリニッジ」というのは枕元にあるお気に入りのカッパの目覚まし時計の名前。
地理で習った「グリニッジ標準時」の語感を妙に気に入ってしまい、名前を
つけてなかったこの目覚まし時計の名前にした。
65 :
愛理のち:2009/03/05(木) 23:55:05.02 O
もう一度メールの内容を見直す。
……あ、語尾を打ち間違ってるや。
慌てて直す。
グリニッジを見やる。
残り、2分半。
あとはグリニッジと睨めっこ。
なんかすごいドキドキする。
こんな幸せなドキドキは久しぶりかも。
……………。
……あと5秒。
4、3、2、1、0!!
桃、お誕生日おめでとう!!
フライングになると最悪だから、5秒おいてから送信、っと。
66 :
愛理のち:2009/03/05(木) 23:58:08.16 O
――――――――――
桃、17歳の誕生日おめでとう!
桃の17歳が幸せな1年でありますように
そして、できるだけ多く一緒にいられますように
――――――――――
67 :
名無し募集中。。。:2009/03/05(木) 23:59:12.80 O
――あなたの彼女 愛理より――
と、最後に付けたかったけどクドくなりそうなのでやめた。
シンプルな内容だけど、気持ちが伝わるといいな。
ふと、送信済みメールの確認をしていたら気になることがあった。
『03/05 23:58』
桃に送ったメールのタイムスタンプ。
0時ぴったりに送ったのに……なんで?
携帯は自動時刻合わせ機能がついてるから正確、なんだよね。
あれ、そういえば……今月になってグリニッジの時刻合わせをしたっけ。
……忘れてたあああああああああああああああああああ!!!!!
68 :
愛理のち:2009/03/06(金) 00:00:29.34 O
グリニッジは名前の割りにひどく慌てん坊で、ひと月に2分も進む。
だから毎月始めに時刻調整をしていたのだってけど、今月は忘れてた。
人にこの話をすると替えたほうがいいよっていつも言われるけれど、デザインもかわ
いいし、愛着があるし、名前もつけてしまった。
まるで舞美ちゃんみたいな目覚まし時計。
「うわあああああああああああああああああああ」
後悔の念でベッドの上でゴロゴロと左右に身悶えしてしまう。
ごめん、ごめんね、もも……。
と、マナーモードにしていた携帯が震える。
あれ、着信だ。
……桃だ!!
69 :
愛理のち:2009/03/06(金) 00:01:44.57 O
「桃!!」
「愛理、メールありがとね。
フライングで届いたんでびっくりして電話しちゃった」
「ごめんね、桃……」
「いいよ別に、謝ることでもないし。
愛理のことだから、0時ぴったりにメールをするようにスタンバイしてたとか。
で、それをミスった」
ばれてる。
「うん……」
「ホントありがとね、すごく嬉しい。
愛理のそういうところ……好きかも」
70 :
愛理のち:2009/03/06(金) 00:02:51.03 O
桃から久しぶりに言われた「好き」って言葉。
胸がすごく、すごく熱くなる。
それだけでどんな苦労も報われそう。
「ねぇ、桃。 いま電話してて大丈夫?
弟さん起きちゃわない?」
「あー、それなら大丈夫。いま部屋じゃないから」
「え、どこ? リビング? 廊下?」
「……トイレ、だよ。愛理」
「え」
トイレってことは……。
71 :
愛理のち:2009/03/06(金) 00:04:10.57 O
「ただ電話をしに来てるだけだから、脱いでないって。
あいりー、ちょっとエッチなこと考えてた?」
「ちょ、考えてないよ!」
ちょっとだけ。
「愛理はかわいいなー、まったく。
そうそう、今日の夜何時に待ち合わせだっけ」
桃とは今夜、会う約束をしていた。
二人で誕生日を過ごしたかったから。
最初はコンサート前日なので、難色をしめした桃だったけど、都内のホテルの部屋で
祝いたいって言ったらOKくれた。
……まったく、エロ桃なんだから。
って、考えてしまう私も、かな。
72 :
愛理のち:2009/03/06(金) 00:05:53.82 O
「品川駅西口に夜7時でおねがい。
なんか会うのすごい久しぶりだね」
「すごい、って2週間しか経ってないよ愛理」
それがすごく長く感じられたんだよ、桃。
すごくすごく会いたかったんだよ、桃。
「まあいろんな話はその時にでも。またね、おやすみ」
「うん、桃おやすみ」
まさか桃から電話がかかってくるなんて思いもしなかった。
それ自体はちょっとしたことだったけど、でもすごい幸福感。
またベッドの上でゴロゴロ身悶えしそう。
これもグリニッジのお陰かな。
ありがとう、慌てん坊なグリニッジ!
『慌てん坊なグリニッジ』 (終)
73 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 00:09:18.46 O
ももち誕生日おめでとううううううううううううううううううう
Berryz工房メジャーデビュー5周年に続き脱線してしまいましたすいません
「愛理のち〜」のスピンオフってことでまとめに入れておいてくださいまとめの人よろしくお願いします
このお話の続きは「愛理のち〜」本編で書く予定です ってここまで来るのにあとど
れくらいかかるんだよorz
74 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 00:13:48.37 O
こういう話も好きだ
次回の本編楽しみにしてる
75 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 00:29:04.88 O
ちょっと品川いってくる
76 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 00:31:28.34 0
夜まで待てw
77 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 02:05:40.01 0
州*´・ v ・)<ももぉおめでとう♪
78 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 03:59:21.49 O
ほZ
79 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 07:09:38.51 O
おはよ
80 :
名無し募集中:2009/03/06(金) 08:42:44.65 0
たんおめ
81 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 08:47:04.79 0
82 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 10:01:29.78 O
まとめの人いつも乙ですありがとう!
83 :
携帯3:2009/03/06(金) 12:19:53.68 O
「へぇ〜」
「そしたらね彼が急に私を後ろ向きにして…」
「えっ!?」
なんだ!なんだ!
「下着も…ずり落ろされて」
「えぇ〜っ!」
「いきなり…後ろから」
「後ろから!?」
「うん…入れられるの」
うわぁ〜!
雅!
そこまでぇ〜!?
そこまで考えてんのかぁ〜!!
「もう…痛いって言ってるのに…私の言葉なんて関係なく入れてくるの」
「そっ…そうか」
「大きな木にしがみついて耐えるんだけど…彼…凄いの」
「……」
「…痛いのこらえながら頑張るんだけど」
「……」
「段々私も気持ち良くなって…」
「……」
「イヤって言ってるんだけど…もっとして欲しいっていうか」
マジっすか夏焼先輩!
84 :
携帯3:2009/03/06(金) 12:22:26.89 O
「彼の息と動きが早くなってきて…」
「……」
「ダメ!絶対中には出さないで!中はダメェ〜!って言うんだけど」
「……」
「おもいっきり私の中で出されてるのが分かるの」
「……」
「ダメ…ダメって言ったのにぃ…って言うんだけど…彼…そそくさとズボン履いて…なにも言わずに1人で帰っちゃうんだ」
「……」
完全に雅以外一同ドン引き。
桃子はまだしも愛理ちゃんなんて泣きそうなほど。
徹底的にいいようにあしらわれてるだけじゃないか雅。
85 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 12:23:39.36 0
前スレ980以降投稿ありました?
86 :
携帯3:2009/03/06(金) 12:24:30.40 O
本当に都合のいい女じゃん。
男からしたらそりゃあ最高にいいけど…まさか雅自身がそういうのを望んでるとは…分からないもんだ。
普段ツンツンしてて時々笑うのが可愛い雅だけれど…本当はもの凄いドMなんじゃないのか。
桃子の場合はあくまで自分を立ててくれる恋人とそこまでいくのに…長い時間かかったにせよ普通の流れで普通のエッチに至る。
雅のは…スッゴいなぁ〜。
〈続〉
87 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 12:25:05.68 0
ありません
88 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 12:28:07.28 O
うわあああああああ
夏焼先輩いいいいいいい
89 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 12:41:51.21 0
90 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 14:04:19.15 O
みやびちゃん進んでるなあ
91 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 16:13:00.10 0
州*´・ v ・)
92 :
KY軍団員 ◆MOMO/qhfJ2 :2009/03/06(金) 16:18:12.62 0
ル*’O’リ<フレェー♪フレェー♪みぃーいやん!!!
93 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 18:55:16.88 O
救うか
94 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:36:40.48 O
「ホントにごめんなさい…」
「もういいってばー」
「でもぉ……」
「こうやって愛理に会えただけで、もも嬉しいよ」
今日はももの17回目のバースデー
たーくさんの人から祝福されたけど、愛理からおめでとうって言われるのが一番嬉しいんだから
それにこんな風に二人きりで会えただけで充分だから
プレゼントなんか無くたって別にいいんだよ
まぁホントはちょっとだけ期待してたけどさっ
95 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:37:52.74 O
「ももぉ……ふぇ…」
「あー、もぉそんな泣かないでよー」
可愛いお顔が台無し…なんてことはないっか
いつだってあいりんは可愛いよ
ももの次にね
ウフフ
なんてニヤけてる場合じゃなかった
やっぱりももの可愛い可愛いあいりんには涙より笑顔の方が似合うから
だから、そっと抱き締めた…
…はずなのに、スルリとももの腕から逃げる愛理
「だって、せっかく…用意してたのにっ」
「じゃぁほら今度!ね、次会った時にくれればいいからっ」
「それじゃ意味ないの!」
宥めるように優しく愛理の肩に手を置いたのに、それすら弾かれてしまう
96 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:38:30.76 O
そんな事言われても、ももにどーしろってゆうのさ
大体プレゼント忘れたのは愛理でしょ?
それなのに何でももがこんなに気を使わなきゃいけないのっ
今日はももの誕生日なのにー
もぉ怒ったもんね
愛理なんかしーらないっ
「それじゃ勝手にすれば」
「っ…もも!」
愛理から離れて立ち上がろうとしたももの腕が掴まれた
「怒ったの…?」
「…だってもも、どーにも出来ないし」
「っ…!」
ブンッと一回大きく腕を振れば離れる愛理の手
ちょっとやり過ぎちゃったかな?
チラッと横目で覗いてみたら案の定、さっきより顔を歪ませてポロポロ涙を零してる愛理
ズキンッと痛む胸
97 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:39:07.29 O
あちゃー
またやっちゃった…
困るとすぐ怒った振りをするのは、ももの悪い癖
どーしたらいいかわかんないとすぐ愛理に当たっちゃうの
それで毎回こうやって愛理を泣かせちゃうんだ
「ごめんねぇ愛理」
「ももは、悪くっ…ないよ……」
そんな事言っても、振り向いたももの腰に巻き付いて来た愛理の腕は、相当なチカラが入ってますけど…?
ちょっと、苦しい……
このまま愛理に絞め殺されるのも、本望っちゃ本望だけど
でもどうせなら愛理と共に、生きていきたい
って、せっかくの誕生日になんて縁起の悪い事を考えちゃってるんだろ
もものバカバカ
98 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:39:43.40 O
「ももぉ?」
急に腕のチカラが緩まって、愛理に名前を呼ばれた
一度深呼吸をした後愛理に視線を向ける
「んー?」
潤んだおっきな瞳に見上げられて、罪悪感を感じるより先に、もっと虐めたいって思っちゃう辺りやっぱりももはS体質なのかなぁ
「どーしても、今日プレゼント渡したいの」
「でも忘れちゃったんでしょ?」
「うん、用意してたヤツはね…」
「…じゃぁなんか他のモノでもくれるの?」
「んぅ…」
そう聞けばまたももの腰に抱き付いて顔を埋めてしまう愛理
なんだこりゃ
一体愛理は何が言いたいんだろう?
99 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:40:19.25 O
「───…、……。」
「え?」
顔を埋めたまま愛理が何か言ったみたいだけど全然聞き取れない
「……んとは、……し……かな…」
「ねえ愛理、顔上げて言ってくれるかな?」
さらさらの愛理の髪を撫でる
ゆっくり愛理の顔がももの腰から離れて、パッとももを見上げた
あいりん、お顔真っ赤だよ
知恵熱でも出ちゃった?
なんてそんなワケないか
「…プレゼントは……」
「ん?」
「……あたしじゃダメかな?」
100 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:40:55.87 O
ブッ!!
あああああいりん、な、なに突然!!
冗談……ってワケじゃないのね?
真っ赤なお顔でうるうるおめめだもんねぇ
で、でもちょっと待って
ももにもココロの準備ってモノが……
「ももぉ」
ってそんな可愛らしい声で呼ばないで!
ももの方が愛理より可愛い声だもん!
…なんて張り合ってる場合じゃなかった
コレってつまり、私をアナタにあげますって事だよね?
あげるって事はつまり、そーゆー事してもいいよって意味だよね?
……そんな誘い文句ドコで覚えてきたんだよっ!!
リーダーは悲しい…
でも、どこのどなたか知らないけどGJ!!
101 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:41:34.63 O
だってずぅぅぅぅぅっとしばらく愛理とそーゆー事してなかったし、二人きりになってもキッカケみたいなのがわかんなくて、出来なかった
なんかもう、このままそーゆー事はしない関係になるんじゃないかと思ってたけど…
なんかももの方が泣きそうだよ…
「…いいの?」
「いいよ」
「ホントに?」
「うん」
「それじゃぁ…」
「ぁ、ちょっと待って」
「なに?」
「誕生日おめでとう、もも」
そう言ってふんわり微笑んだ愛理を思わずギュッと抱き締めた
ももの腕の中で愛理がニンマリ笑っていた事にも気付かずに───
州´・ v ・)はっぴーばーすでーもも
102 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 19:42:26.33 O
ももち誕生日おめでと!
急いで書いたからgdgdでごめんorz
実はプレゼント忘れたのもすべて愛理の計算だったというオチでした。
本編と関係ないし、スレ違いなんでまとめには入れないで下さい。
すみません。
それじゃまた。
伸び子でした。
103 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 20:03:42.24 0
乙です!
104 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 20:04:40.76 O
うわああああああああああああ伸び子いいじゃん!
スレ違い言うけど桃子と愛理がラブラブでちょっとエッチぽかったらもう大丈夫な気がする
そんなにうるさく言う人すらいない状況だしw
105 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 20:53:22.83 O
伸び子お疲れ愛してる!
かわいいなあ愛理ちゃんちょっと腹黒いけどw
桃子の誕生日を作品で祝うこのスレが大好きだ
106 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 21:35:36.15 O
やっぱりなんだかんだ言ってもこのスレ好きだ
職人さんもレスしてるみんなも大好きだ
107 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 22:30:32.10 O
伸び子乙ほ
108 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 23:55:26.57 O
おやすみー
109 :
名無し募集中。。。:2009/03/06(金) 23:58:36.12 O
ももち誕生日おめでとうでした!
110 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 01:21:19.35 O
保守
111 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 01:36:52.66 O
今晩はあげられそうにないやごめんなさい
112 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 01:41:33.33 0
無理せずのんびりいきましょう
113 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 03:52:45.89 0
誕生日に恋人と過ごすのが桃子の昔からの夢だった。
家族でも友達でもなく、恋人と過ごす誕生日。
いつかそんな誕生日が来たらいいな。
桃子はそう思っていた。
114 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 03:54:13.51 0
今、桃子の隣には愛理が居る。
桃子と愛理は恋人といえるような関係ではなかった。
どちらかといえば友達の関係に近いように思えた。
唇を重ねたり、体を重ねることはなく、ただ一緒に居るだけ。
だが、桃子は愛理と居ると幸せだったし、愛理も桃子と居ると幸せだと言ってくれた。
だったらこのままでいいのではないか、と桃子は思った。
このままの関係が双方にとって1番良いのだ。
桃子はいつからかそう思い込むようにして、ホントの気持ちを奥へ奥へと仕舞い込んでいた。
115 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 03:55:11.17 0
誕生日の夜。
桃子の部屋で2人だけの誕生日パーティーを行った後は
何をするでもなく、ベッドにもたれかかって他愛のないお喋りに花を咲かせていた。
話のネタも尽き、そろそろ愛理を帰らせないと思っていると、
愛理がぎこちない表情で桃子を見た。
「…ねぇもも、ちょっとだけ目つぶってて?」
「え、なんで?」
突然の愛理の言葉に桃子は不思議そうな顔をする。
愛理は少しだけ微笑むと、桃子の手を握った。
「…今から誕生日プレゼントあげるから」
116 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 03:56:37.59 0
プレゼントという言葉に桃子は胸をときめかせる。
別に物が貰えること自体が嬉しいのではない。
愛理が自分のためにプレゼントを選んでくれたという事実が嬉しいのだ。
桃子は逸る気持ちを押さえて、ゆっくりと目を閉じた。
1人暗闇の世界で愛理の言葉を待つ。
時間の流れが普段の何倍も遅く感じられる。
「あいりん、まだぁ?」
桃子は少し不安そうに愛理に尋ねる。
しかし愛理からの返事はない。
2人の呼吸音がやけに耳に付く。
どくんどくん、と心臓の鼓動が大きくなる。
117 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 03:57:36.16 0
ふと、人が近づく気配した。
肩に手が置かれ、吐息が顔にかかる。
え、まさか―
そう思った瞬間、唇に何か柔らかいものが触れた。
ほんの一瞬。
ただ触れただけ。
驚いて目を開けると、さっきよりも近い位置に愛理の顔があった。
「…もも、どうだった?」
愛理は頬を真っ赤に染め、照れ笑い気味に桃子を見つめていた。
118 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 03:58:35.96 0
桃子への誕生日プレゼント。
それは初めてのキスだった。
今までキスをしたいを思ったことは何度もあった。
その度に「キスしてもいい?」という言葉が喉まで出かかった。
しかしその言葉を言ってしまったら?
今のこの心地の良い関係が壊れてしまうのではないか。
もう元の関係には戻れなくなってしまうのではないか。
そう思うと、どうしても勇気が出なかった。
愛理の唇に触れたいという思いよりも、
愛理との関係を崩したくないという思いのほうが強かった。
だけど今、愛理にキスをされて桃子の気持ちは大きく変わった。
愛理とのキスがこんなに気持ちの良いものだったなんて。
もっと早くこの感触を知りたかった、と桃子は後悔した。
119 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 03:59:33.11 0
「…もう1回」
「…え?」
「だから…、もう1回、して…?」
気づいたときには、桃子は愛理にキスをねだっていた。
愛理からされたキスの感触が忘れられなくて。
もう一度あの感触を味わいたくて。
自分でもびっくりするくらい甘い声でキスをねだっていた。
愛理は一度微笑んでから、「分かった」と小さく呟いた。
120 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 04:02:47.14 0
目を閉じると、愛理の唇が押しつけられた。
もう一度、触れるだけのキス。
だけど、先ほどよりも長い口づけ。
唇から伝わる温かくて柔らかな感触に、
もっと深く愛理と交わりたいという欲求が抑えきれなくなる。
「…あ、いり、もっ…と」
桃子の欲求に答えるように、愛理の舌が桃子の中に入っていく。
今まで触れられなかった分を取り戻すかのように、お互いの舌が絡み合う。
部屋には唾液の混ざり合う音だけが響き渡る。
2人はいつの間にかベッドに倒れこみ、
飽きることなく、ただただお互いを求めあった。
121 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 04:04:36.62 0
桃子の誕生日。
桃子と愛理の関係は確実に変わった。
もちろん、それは良い方向へのものである。
愛理との関係の変化。
それは桃子が1番欲しかったものだった。
桃子はスースーと寝息を立てる愛理に触れるだけのキスをした。
「最高の誕生日プレゼントをありがとう」
122 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 04:10:34.51 0
ずっと読み専だったけどせっかくももち誕生日だし何か書いてみるかと思って書き始めたはいいものの
なかなかまとまらなくて結局時間オーバーしまくりだし文章も変なままだしでどうしようか迷ったけど
せっかくなので上げてみました……でも読み飛ばして下さって結構ですorz
あとまとめにも入れて下さらなくて大丈夫ですので…>まとめの人
最後に時間過ぎちゃったけどももちお誕生日おめ!
17歳の年もももあいりがいっぱい見れることを期待していますw
123 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 04:16:15.82 P
面白かった!
また何か浮かんだらお願いします!
124 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 04:18:26.09 O
乙です!キュンとくる話で面白かった
誕生日ネタがこれだけたくさん書かれてるのを見ると
やっぱりみんな桃ちゃん大好きなんだなあと改めて思う
125 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 05:43:30.44 O
うわああああああああなんかきてるうううううう
読み専だったのがもったいないくらいキュンとくる文章じゃん!
人不足なんでよかったらまた何か書いてね楽しみにしてます
126 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 07:09:57.05 O
とってもよいと思います!
お帰りなさい、でいいんですよね?
127 :
名無し募集中:2009/03/07(土) 09:45:16.78 0
いいよいいよキュンキュン来る
128 :
名無し募集中:2009/03/07(土) 11:24:13.67 0
作者さんのご帰還だ
129 :
携帯3:2009/03/07(土) 11:33:31.57 O
「…やっぱりね」
「んん?」
「やっぱりそうだよね?」
「なにが?」
「だって引いてるもん」
「んん…う〜ん」
「だから言ったじゃん…引くって」
「ま…まぁね」
「だから言いたくなかったんだ!」
よく言うよ雅!
途中からエンジン全開だったじゃないか!
「愛理なんてドン引きじゃん」
「んん…そっ…そんなこと」
「ある!スッゴくある!」
「まっ…まぁ…ね」
「桃はどうだった?」
「う…うん…桃は…途中まではスッゴく共感出来た…かな」
「途中って?」
「うん…ちょっと強引にキスされるところくらいまで…かな」
「手が入ってくるのは?」
「う〜ん…ギリギリそのあたりまで」
「ムリヤリ入れられるのとか…ダメ?」
「うん…ダメ」
130 :
携帯3:2009/03/07(土) 11:34:40.01 O
「愛理は?」
「絶対ダメ!考えられない!」
「そっ…そう…私けっこう強引に来られるの…いいかも」
間違いない!
雅はMだ。
普段は全然そんな風に見えないけれどそうに決まってる。
「ま…いろいろでいいじゃないかなぁ〜ってことで…どう愛理ちゃん?」
「は…はい…そうですね」
「愛理ちゃん…もしあのまま矢島に聞いてたら…もしかしたらもっと凄い…というかとんでもないこと教えられてたかもしれないよ」
「例えばどんなことですか?」
「いやいやそれが分からないから矢島って気がする…そうだろ桃子?」
「うん…分からないね」
「というわけで1人1人違ってて当たり前なんじゃない…だから愛理ちゃんは愛理ちゃんのやり方でこれからやればいいんじゃないの」
131 :
携帯3:2009/03/07(土) 11:37:48.07 O
果たしてこんなまとめ方でいいのか分からないけれど愛理ちゃんが頷いてくれたからよしとしよう。
「あっ!いけな〜い!」
「どうした桃子?」
「バイトの時間に遅れる!」
「例の高いマックのとこ?」
「いや…今日は回るテーブルのない中華料理屋さん」
「…そうなんだ」
ホントに桃子はバイトのプロだな。
「噂をしてたらなんとやらって言うからさぁ…また今日も矢島が梅田と一緒に来るんじゃないの?」
常連らしいからな矢島と梅田は。
「うん…かもね」
桃子がニヤリと笑った。
矢島と梅田が桃子にタカってるなんて噂もあるけど…桃子の笑顔からしてどうやらそんなことはなさそうだ。
俺としては一安心。
〈続〉
132 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 11:54:48.77 O
エロゲいつもお疲れ!
なごむなー
133 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 13:27:11.28 O
ももちはアイドルしてなかったらバイトしまくってそうだね
134 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 13:28:13.86 0
アイドルしてなかったらクラスの目立たない子だったかも
135 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 13:46:15.97 O
吹奏楽の部活をやってたらしい
バイトしそうなイメージは狼の貧乏ネタの影響もあるんだろうなぁ
136 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 15:07:09.58 O
モススレとバーミヤンスレか
モスには从o゚ー゚从と州*‘ -‘リもよく来てたな
137 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 17:12:30.84 O
モススレとかバーミヤンスレとかそんなのあったのか
来ているメンバーがw
138 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 17:30:29.33 0
139 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 18:46:23.88 O
ほー
140 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 19:44:10.68 O
ここの桃愛理を使ったネタがモススレにあったね確か
141 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 19:50:52.53 0
142 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 20:55:55.27 O
143 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 22:04:14.26 0
144 :
愛理のち:2009/03/07(土) 22:33:49.66 O
(3) Buono!2
喫茶店から程近いカラオケ。
事務所からもそれほど遠くなく、舞美ちゃんとは近頃来るようになった。
それまではあまりカラオケに縁のなかった私だけれど、舞美ちゃんとのカラオケはい
いストレス発散になっている。
今回はただ私の歌を聴きたいってことなので、舞美ちゃんはカウンターで1時間の利
用で部屋をとった。
カラオケというと、歌集をまず読みふけるのが普通なのかもしれないけれど。
「愛理、じゃあよろしくね」
マイクを渡される。
私のオンステージ、しかもアカペラだ。
「歌詞カードみなくても大丈夫?」
「全部覚えてるから問題ないって。それより、舞美ちゃんの方こそ見る?」
「見せて♪」
ラミネートされた特製の歌詞カードをバッグから取り出す。
端には穴が二つ空けてあって、リングを通してまとめてある。
「Buono!2」のを舞美ちゃんに手渡す。
145 :
愛理のち:2009/03/07(土) 22:34:56.92 O
「相変わらずいい仕事してるね、愛理」
この歌詞カードは舞美ちゃんがすごく気に入ってくれて、℃-uteの新曲が出るたびに
私の分も含めて二つ作ってひとつを舞美ちゃんにプレゼントしている。
ひとつ作ってそれをコピーすれば楽なんだけれど、結局二つとも手書きになる。
だから二つとも微妙に異なっている。
それも舞美ちゃんにウケている要因みたいだけれど。
そういえば、この歌詞カードを見て、
「生写真と一緒にすれば十分グッズとして売れそうだね」
って、けっこう傷つくことを言われたことがあったっけ。
……桃じゃん。
舞美ちゃんと一緒にいるのに、どうしても桃が浮かんできてしまう。
146 :
愛理のち:2009/03/07(土) 22:36:21.92 O
マイクテストをし、準備はオーケー。
「アルバム曲でいいよね。じゃあ、一曲目いきます。『Early Bird――』」
この曲はかなりのお気に入り。
朝いちばんに聞くと一日頑張ろうって元気が沸いてくる。
編集が終わってCDをもらったら目覚まし曲にしようと思ってたんだけど、待ちきれな
いので自分でマイク録音をした。
1ヶ所音を外してしまって、朝聞くたびにちょっと凹んだり。
もし桃に吹き込んでもらえたら、毎朝幸せなんだろうな。
舞美ちゃんは時々歌詞カードに目を落として、口ずさんでくれる。
いつものようにノリノリな雰囲気ではない。
曲をしっかり聴いてくれているのが嬉しくもあり、ちょっと寂しい気もする。
歌い終わったら、しっかり拍手をくれた。
147 :
愛理のち:2009/03/07(土) 22:38:36.61 O
「次。『キラキラ』――」
この曲を聞くと、通学の電車内を思い出す。
このごろ特に仕事が忙いし、勉強もしなくていけない。
自由な時間がない。
通学のとき、ほかの学生が楽しそうにしているのを見てときどき辛くなる。
そんなとき、ふと思う。
アイドルをやってなかったら私はどうだったのか。
今より絶対に楽なんだろうな。
でも、絶対に今ほど楽しくない。
こうやって「夢」の中で生きられている私は本当に幸せ者。
桃や舞美ちゃんにも出会えたわけだし。
けど、もう少し時間があったら、家族とゆっくり過ごしたいし、昼まで寝たいし、
できることなら好きな人とデートだってしてみたい。
148 :
愛理のち:2009/03/07(土) 22:40:55.62 O
「こっからはそれぞれのフィーチャー曲になるよ。
まずみやの。『消失点―Vanishing Point―』―」
この曲を歌っているみやは、とても大人っぽくて―なんか悔しいけど素敵だった。
私には歌詞が大人っぽくてよくわからない、とレコーディングの時までは思ってたん
だけど。
いまは、ちょっとわかる気がする。
言いたくても言えないことって、ある。
こわしたくない大事なものがある。
桃と私の距離もずっと――平行線なのかな。
そう考えると目頭が熱くなる。
でも、舞美ちゃんのために歌っているのでここで泣いてしまうわけにはいかない。
舞美ちゃんは、歌詞カードを見ながら鼻をすすっていた。
149 :
愛理のち:2009/03/07(土) 22:42:04.63 O
「愛理のち〜」の続きでした
今晩またきます
150 :
名無し募集中。。。:2009/03/07(土) 23:46:55.60 0
151 :
愛理のち:2009/03/08(日) 00:40:16.08 O
「次は『I NEED YOU』。桃がたくさん歌ってるよ」
桃のパートが多いってだけで泣きたくなってくる。
きっといま、桃に目の前で歌ってもらったら号泣してしまいそう。
我慢、我慢。
この歌は失恋の歌。
私も失恋したらこんな気持ちになるかな?
この歌はよくわからないところがたくさんある。
「ほんとは2度と会えないくせに」ってどんなシチュエーションなのだろうか。
死に別れた、ってストレートに考えたけどちょっと違うみたい。
もっと歌詞読みしなくちゃ。
152 :
愛理のち:2009/03/08(日) 00:42:26.97 O
「えーと、『OVER THE RAINBOW』。これは私がたくさん歌わせてもらってるよ」
オズの魔法使いで有名な『Over the Rainbow』を連想させるこの曲は、落ち込んでい
た状況から前向きになって、何かの「始まり」の曲って感じがする。
恋の「始まり」か、それとも一度駄目になった恋のまた「始まり」の曲、かな?
素敵な曲で、すごく歌に入り込める。
歌詞もすごく好き。
間奏明けの『小さなころ何度でも〜』のところでいつもウルッとくる。
ただ、今の私はどうしてもこんなふうに前向きになれない。
それこそ、『失くしたものや叶わないことを数えてばかり』の状況なのかな。
舞美ちゃんは歌詞カードに目を落とすことなく、じっと私の方を見て聴いてくれてい
た。
目が合うと恥ずかしかったけど、今日は舞美ちゃんのために歌ってるんだから頑張らないと。
153 :
愛理のち:2009/03/08(日) 00:44:02.90 O
「次――『You’re My Friend』」
この曲は……。
やばい、この曲を今日歌うんじゃなかった。
タイトルを言っただけなのに、視界がぼやけ始める。
―だけど だけど だけど
自分の気持ちを知らなきゃよかったYou’re My Friend―
1フレーズを歌っただけなのに私の涙腺は決壊した。
涙が頬を伝うのがわかる。
歌詞が胸にささる。
―こんな こんな こんな
思いを誰かに聞いてほしいのにYou’re My Friend―
気持ちを聞いて欲しい人は好きな人。
でも、友達だからやっぱり聞けないよ、桃。
154 :
愛理のち:2009/03/08(日) 00:45:29.81 O
―いつもそばにいて 君の全部知ってるくせに
これ以上近づけないよ
君と私はだって友達だから―
声が震えてきた。
歌うのが苦しい。
ぼやけた視界に舞美ちゃんが入る。
舞美ちゃんがボロボロ泣いている。
やっぱり、舞美ちゃんもそうなんだ。
そう思った瞬間、我慢の限界に達し、いままで立って歌ってたのに机に突っ伏して大泣きしてしまった。
舞美ちゃんも同じようになり、時間だけが流れていく。
155 :
愛理のち:2009/03/08(日) 00:47:48.33 O
「結局思いっきり泣いちゃったね」
「……うん」
カラオケで支払いを済ませた舞美ちゃんが私に言った。
二人して泣いているうちに時間となってしまった。
You’re My Friendは中途半端だし、ゴールは歌えなかった。
二人とも目が真っ赤だ。
「愛理は好きな男の子と、どうしたいの」
「ともかく、仲直りしたい」
気持ちを伝えたり、付き合ったりできなくても。
いままで通りの距離に戻りたい。
「大丈夫、愛理ならどうにかなるって、Don’t mind!!」
「うーん……」
どうにかなるかなぁ。
「直接会ってだと辛いから、電話してみる」
会って話しをするのは怖いし、メールだと返ってこなかったすごい絶望感に苛まれるから嫌だし。
156 :
愛理のち:2009/03/08(日) 00:49:59.78 O
「頑張れ、愛理。わたし、愛理のこと応援してるから」
「舞美ちゃん、もね」
「わたしは……いいや。わたしが頑張ると、好きな人が絶対困るから」
「そんなことないよ!」
舞美ちゃんに気持ちを伝えられて困るなんて、そんな悲しいことはあって欲しくな
い。
「ありがと。愛理に言ってもらえるとなんだか救われた気分になるよ」
「舞美ちゃん、私仲直りできるように頑張る!」
湿っぽい空気になったので空元気を出してみる。
「うん、その意気!」
やっと舞美ちゃんに笑顔が戻る。
舞美ちゃんはやっぱり笑顔がいちばんだ。
歩くと程なくいつもの別れる場所にたどり着く。
「何かあったら、電話するね、舞美ちゃん。
今日は付き合ってくれてありがとう、少し落ち着いた」
「こっちこそカラオケで歌ってくれてありがとう。
やっぱり愛理の歌は世界で一番だね」
照れくさいことを正面きって言う。
これも舞美ちゃん。
「じゃあまたね、愛理」
「おやすみ、舞美ちゃん」
157 :
愛理のち:2009/03/08(日) 00:52:50.82 O
手を振ってお互い別れる。
舞美ちゃんに背を向け、だいたい20秒ほど歩いたところで。
「あいりいいいいいいいいいいいい」
舞美ちゃんのでっかい声。
思わず振り返る。
「がんばれえええええええええええ」
夜でも人が多い東京のど真ん中。
舞美ちゃんが大きな声で叫んで応援してくれた。
ちょっと恥ずかしいけど。
「がんばるよおおおおおおおおおお」
私も大きな声で返した。
舞美ちゃんに届いたかな?
頑張れ、わたし!
『Buono!2』(終)
158 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 00:58:57.02 O
>>148の続きでした
毎回ストックなしで書き続けるのにいい加減疲れたよパトラッシュ…
159 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 01:01:18.49 0
フランダースの犬か!!
160 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 01:15:31.71 O
つらい
161 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 01:33:54.20 O
って弱気になってちゃ駄目だな好きで書いてるんだから
独り言すいませんでしたまたです
162 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 01:39:59.80 0
まあ無理すんな
163 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 01:53:24.15 O
舞美がめっちゃ切ない…
メインじゃないはずなのにそっちばっか気になってしまった…
164 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:21:22.37 O
>>17 雅が出て行くと、途端に静寂に包まれる。
愛理から発せられるペンの音だけが部屋に響いていた。
突然訪れた、望んでいた筈の展開に、なぜだか落ち着かない。
いつもの電話と同じように話し掛ければいいだけなのに、なんて話し掛ければいいのかわからない。
言葉が喉につかえる。
「ねえ、もも」
「…ん?なぁにあいりん」
中々話し掛ける事が出来ないでいた桃子を余所に、いつもと同じトーンで愛理が話し掛けて来た。
「……怒ってる?」
「え?なんで?怒ってなんかないよ」
「…だってさっきから喋ってくれないし」
そんな事言う愛理だってさっきから俯いたままでももを見てくれないじゃん。
そう思ったけど口には出さなかった。
165 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:22:02.74 O
「愛理に会えて嬉しいのに何で怒んなきゃいけないの?」
ペンを握る愛理の右手にそっと触れる。
あの日以来の愛理の温もり。
イケナイ欲望がまた膨れ上がってくる気がした。
「っ…ホントに?」
ようやく顔を上げてくれた愛理。
「ホントだよ」
「……レッスン早めに切り上げて来ちゃったって言っても?」
「え……って事は他のメンバーはまだレッスンやってるって事?」
「………うん。」
「それはちょっと…んー……」
「だって、どうしてもももに会いたかった…」
ギュッと桃子の手を握り返しながら真っ直ぐ見つめる瞳は、桃子と同じ色をしていた。
166 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:22:40.39 O
桃子だって愛理に会いたかった。
けれど自分に言い訳をして、無理に会いに行こうとまでは思わなかった。
素直に行動に移せる愛理が羨ましく思う。
と同時に、自分の不甲斐なさに心底呆れる。
いつの間にこんなに保身的な人間になってしまったんだろうか。
仕事に影響を与えてしまう程桃子に会いたいと思ってくれた愛理を責める事など出来ない。
そうなるまで放っておいた桃子にも責任がある。
「ごめんね、愛理」
「…なんでももが謝るの?」
「ももも会いたかったよ…」
愛理の手を取り引き寄せる。
そのまま口元まで運ぶと手の甲に口付けた。
167 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:23:18.50 O
「愛理に、会いたかった…」
「っ…もも」
軽く何度かキスを落としてから顔を上げれば、愛理の熱い眼差しと視線が絡まる。
そんな瞳で見つめないで欲しい。
ここがどこだか忘れて愛理を求めてしまいそうになるから…
きっともうすぐ雅だって帰ってくる頃だろう。
このまま愛理に触れていたら本当にヤバくなりそうで
そっと元の場所に愛理の手を戻したら、今度は反対に愛理に桃子の手を引き寄せられた。
「愛理っ…?」
「ずっと、ももに触りたかった」
先程の桃子と同じように、手の甲に何度も口付ける愛理。
背筋がゾクゾクする。
愛理の唇の動きから、目が離せない。
168 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:24:00.51 O
「…触って、欲しかった……」
チラリと桃子を見やる愛理と視線が重なった。
その瞬間、あの日の出来事が桃子の脳裏に鮮明に浮かび上がる。
桃子の指先を口に含んだまま、愛理からのおねだり。
目の前に居る愛理は指先を含んでいるわけではないけれど、あの日と同じ瞳で桃子を見ている。
煩いくらいにドクドクしてる心臓が苦しくて、右手で胸元をギュッと握り締めた。
「あいり、みや帰って来ちゃう…」
必死に絞り出した声は自分でもわかるくらいに弱々しいものだった。
169 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:24:35.38 O
「…なんで……」
「え?」
「なんでみやと一緒だったの?昨日はひとりで行くって言ってたのに……」
「あ、それは…」
「ももと二人きりになれると思ったのに……」
そう言うと少し強めに手の甲を唇で吸われた。
思わず肩が跳ねてしまう。
「愛理が、来るなんて思わなかったから…っ」
「知ってたら一緒に来なかった?」
「…なんでそんな事聞くの?」
「答えてよ、もも」
何故だかわからないけれど、今日の愛理は何かおかしい。
あの時と同じ目をしてるのに、どこか違う。
170 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:25:14.25 O
それが何なのかを考えていたら、口元に置かれていた手が頬に移された。
その手に瞳を閉じて頬を擦り寄せる愛理
「ねえ愛理、どうしたの?」
本当はずっと触っていたかったけど、手を引いて愛理の頬から手を離した。
するとゆっくり瞼を開く愛理。
「みやはズルい」
「……え?」
愛理が言わんとする意味がわからない。
何故ここで雅の名前が出てくるのか。
雅の何がズルいのか。
桃子には見当も付かなかった。
────
州´・ v ・)つづきゅ。
ル*’-’リ 愛理がちょっと怖いです…
ノノ∂_∂'ル みやは空気が読める子です!
171 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 03:26:23.19 O
眠れないので続き書いてみました。
おやすみー
伸び子。
172 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 04:21:33.80 O
読んでたら自分も寝られなくなりました!
愛理ちゃんのおねだりキャラは最高だぬ
173 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 06:50:44.08 O
朝からきたねぇw
いい目覚めになりました
あざーす
174 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 08:28:17.17 O
みやびちゃんはどこでも損な役回りだなあ
そんなみやびちゃんが好きすぐる
175 :
携帯3:2009/03/08(日) 09:12:32.64 O
「桃…私お父さん呼ぶから車で連れてってもらおうか?」
「ホント?」
「うん」
「良かったな…それじゃあ…あっ…でも愛理ちゃんのお父さんここ分かるの?」
「はい…多分」
「ならいいや」
さてさて落ち着いたところで…あら?
1人だけ落ち着きのない人がいる。
しかもちょっと不機嫌だし。
「どっ…どうしたのかなぁ夏焼さん?」
桃子も愛理ちゃんも完全に雅の異変に気づいていなかったみたいだ。
「どうしたんだよ…雅さん?」
「いやいやおかしいでしょ!」
「なにが?」
「だって…」
「……?」
ギロリと大きな雅の目が俺達3人を一瞥する。
176 :
携帯3:2009/03/08(日) 09:14:40.99 O
「こんな恥ずかしいこと言わせておいて…ほったらかし?」
「いやいやそういうわけじゃないけど…放置されるのも嫌いじゃないかと」
「ほらぁ〜!絶対私のことこれから変な目で見るもん」
「うん…まぁそれは仕方な…」
「ええっ!」
「見ません!絶対見ませんよ!いつも通りの夏焼雅さんでございますって!」
「ふん…まぁいいけどさ…それはそうとみんな結局のところコイツのことどう思ってるの?」
「あっ!」
そうだ!
俺が保留してたまんま雅に1人エッチのこと聞いたんだった。
「そうだ!そうだ!桃はホントに好きじゃないの?」
いきなり来たな愛理ちゃん!
「んん…それはぁ〜…」
「どうなの?私は言ったよ」
俺には本気とは今でも思えないんだけど…確かに雅は言った。
「じゃあ…あいりんは?」
177 :
携帯3:2009/03/08(日) 09:16:21.92 O
あっ!
愛理ちゃんからは直接言われてないや。
「私は…う〜ん…」
どうなんだろう。
ホントに愛理ちゃんは俺のこと…。
「好き…です」
「あっ…あいりん言った」
「好きです!好き!」
「俺のこと?」
「はい」
はい…って愛理ちゃんが言った。
俺は幸せだ。
それだけで…もう…。
「じゃあ愛理ちゃん…そのぉ…俺のこと考えながら…1人エッチとか…しちゃったりするの?」
とんでもないことですよこれは!
「それはぁ…」
「しないよね…まだやり方も分からないんだから」
「…しま…す」
「ええっ?」
「して…ます…シャワーの時とか」
「あ…あ…愛理ちゃん…?」
スゲェ〜!
愛理ちゃんが俺にあんなことやこんなことされるの想像してやるのか。
覚えたての愛理ちゃん。
これからの活躍に期待大だ。
〈続〉
178 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 09:26:57.58 0
179 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 11:34:17.81 0
エロゲ乙
180 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 12:18:23.62 0
愛理ちゃんに期待
181 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 14:43:23.18 0
イイネ!
182 :
名無し募集中:2009/03/08(日) 14:56:15.08 0
祝ボノ世界進出
183 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 16:21:47.97 O
エロゲいつもありがとう
自分も頑張らないと
184 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 16:53:14.71 0
実際にやられるのはイヤだけど一人でするときは強引にとか妄想する人は多いみたいだね
現実と違うから燃えるらしい
とマジレス
185 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 17:03:22.26 O
エロゲの愛理ちゃんがキュンキュンくるなぁ
186 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 18:50:25.60 O
ヒトイネ
187 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 19:35:08.64 0
188 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 20:11:27.64 O
糞でごめん
189 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 20:21:54.13 O
>>187 そこは携帯で書き込めよw
まあ自分はエロゲが大好きだけどな
190 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 21:27:51.01 0
ほっぜ〜ん
191 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 22:27:28.21 O
>>170 「ここまでしなきゃあたしはももに会えないのに…。みやは簡単にももに会える…」
だからみやはズルい…
もう一度そう言うとまた俯いてしまう愛理。
確かに雅とはメールひとつで簡単に会えてしまう。
と言うよりも、放って置いても嫌でも二日以上会わない日はない。
それがBerryz工房と℃-uteの大きな壁でもあった。
それに雅とはメンバー内でも特に仲が良いと自負してる。
オフの日に二人で出掛けた事も何度もある。
だから今日のように突然の誘いでも特に驚くような事でもなかった。
それが愛理にとっては気に入らなかったのかもしれない。
そう言えば以前愛理に、雅が好きなのかと思ってたと言われた事があった。
もちろんそんな事はないのだけれど、桃子の性格上、必要以上にスキンシップが多い事もそんな誤解を招き易いのかもしれない。
192 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 22:28:42.43 O
もう少し、控えた方がいいのかな…
そんな事を思っていると、ふと気配を感じて顔を上げたらいつの間にか桃子の隣に愛理が立っていた。
「…愛理?」
不思議に思い、呼び掛けた刹那
愛理に思い切り抱き締められた。
「っ…どーしたの?」
「…好き?」
「ふぇ?」
「あたしの事、好き…?」
急に抱き締められてそんな事を言われたものだから、即答出来ないで居たらもう一度問い掛けられた。
「好きって言ってよ、もも…」
「好きだよ?」
「もっと」
「好き。愛理の事が大好き。」
「もっと」
「好き、好き…」
「キスして、もも…」
「へっ!?」
193 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 22:29:25.31 O
流石にここでその願いを叶えてやるには無理がある。
いつ雅が帰って来るかもわからないし、そんな所を誰かに見られたら大事になり兼ねない。
愛理だってそのくらいわかってる筈。
けれど、抱き締められた温もりや匂いは変わらないのに、明らかにいつもとは様子がおかしい愛理。
「…して?」
身体が解放されると、上から見下ろされる形でそう告げられる。
「どうしたの愛理…?なんか…いつもの愛理じゃないよ」
「そんな事ない。…ももがしてくれないなら、あたしがする」
そう言うと、抵抗する間もなく愛理の顔が近付き唇を掠め取られた。
194 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 22:30:07.59 O
「んっ…!」
柔らかい、愛理の唇。
桃子自身、求めていた愛理の唇。
気持ちよさに理性を失いかけてしまいそうになる。
もしここがお互いのどちらかの家だったら何も気にせずこのまま身を委ねていた所だったろう。
けれどここは違う。
それに雅の事が気になってしまう。
「っ…だめ……!」
愛理の肩を少し強めに押すと、そんなに抵抗もなく桃子から離れる愛理。
「ももは、あたしとキスしたくないの?」
「そんな事ないけど…」
「じゃぁしようよ」
「でもみやが…」
雅と言う言葉にピクリと肩を揺らす愛理。
「みやならしばらく帰って来ないよ」
「え?なんで?」
195 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 22:30:56.19 O
何故そんな事が愛理にわかるのだろうか。
確か雅と桃子のやり取りは愛理には見えていなかった筈。
例え見えていたとしても、雅がいつ戻ってくるのかなんてわからない筈なのに。
「それに、鍵閉めちゃえば大丈夫だよ」
「ちょ、本気?」
上手くはぐらかされた気がするけど、愛理はさっと扉まで行くとカチャリと鍵を閉めてしまった。
くるりとこちらに向き直る愛理。
ニコりと微笑んだ表情に、相変わらずどこか違和感を覚える。
いや、可愛さはそのままだけれど───
───
ノl;∂_∂'ノレ< つづきゅ。ってなんであたしが…?
州´・ v ・)< 出番ないから。
ル*’-’リ< 次回はみや視点だよぉ
Σノl∂Д∂'ノレ< まぢっ!?
続く…w
196 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 22:31:46.78 O
寝て曜日だったんでまた来ちゃったw
他の作家さんの負担軽減の為にももう少しペース上げて行きたいと思います。
無理のない程度でねw
州´・ v ・)<今日から一週間またがんばろぅねー
伸び子でした。
197 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 23:05:10.16 O
乙でした
雅ちゃん視点楽しみすぐる!
198 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 23:32:51.85 O
伸び子お疲れ愛してる!
みやびちゃん視点が楽しみだ!ってなんかこのスレの最初のころを思い出すなあれから大脱線が始まったっけ
無理のない程度のペースでよろしく!
199 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 23:43:02.43 0
200 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 23:43:57.44 O
伸び子の愛理たまらん
ゾクゾクする
201 :
名無し募集中。。。:2009/03/08(日) 23:55:23.05 O
この流れ…
もしや桃子受けが来るのか?wktk
202 :
愛理のち:2009/03/09(月) 00:34:36.52 O
(4)ベッドの上で、できること
桃に電話する。
ただそれだけのことなのに、どうしてもできない。
舞美ちゃんに頑張る、って言ったのに本当に情けない。
そういえば、桃とあまり電話で話したことがなかった。
いつから桃のことが好きになったかな。
その日、その瞬間が思い出せない。
気がついたら桃が好きで好きでたまらなかった。
舞美ちゃんに言われて気がついた私の恋。
203 :
愛理のち:2009/03/09(月) 00:35:54.51 O
ベッドに横になって携帯を眺める。
「もも」
好きな人の名前を呼んでみる。
いまどうしているのかな。
歌の練習をしているのかな。
それとも眠っているのかな。
そんなことわかるわけないのに、つい考えてしまう。
これが片思いってやつか。
つらい。
この携帯を使って、
「桃いま何してる?」
って聞ければ済むかもしれない。
本当にそれだけのことなのに。
204 :
愛理のち:2009/03/09(月) 00:37:45.77 O
ラックから『ロッタラ ロッタラ』のCDを取り出す。
裏ジャケットで桃の肩に手をかけている私がいた。
とっても近い。
これが私が望む桃との距離。
「もも」
自然と口から名前が出てしまう。
そもそも何で私は桃に避けられてしまったのか。
原因がさっぱりわからない。
もし桃を傷つけたり、怒らせたりしたのならば謝りたい。
電話をしてそれを聞き出すこともできない。
205 :
愛理のち:2009/03/09(月) 00:39:24.33 O
メールは返信がないと嫌だって思ってたけど、よく考えると
電話だって出てくれないことがあって怖い。
本当に嫌われていたら着信拒否だってありえる。
ベッドの上で、できることなんてたかが知れてる。
桃に電話すること。
桃にメールすること。
桃を想ってあれこれ悩むこと。
電話やメールができない私はあれこれ悩むことしかできない。
「もも」
ベッドに仰向けになってロッタラのCD裏ジャケットを再度眺める。
左に私、真ん中に桃、右にみや。
右手を握り替えて、みやを隠すと桃と私のツーショットに。
「……馬鹿みたい」
私にできるのはこの程度なのか。
写真を眺めているだけなのに、泣きそうな私が馬鹿みたい。
206 :
愛理のち:2009/03/09(月) 00:40:53.17 O
桃と直接会えるのは来週の月曜日。
それまでずっとこんな状況で過ごすのは……つらすぎる。
桃が気になってからつらいことばかり。
でも、うれしいことがひとつだけあった。
レコーディングでNGばかり出す私に、「いつもの愛理でいいんだよ」って励ましてく
れたこと。
あれがあったからレコーディングを続けられた。
あれがあったから、きっといまも恋していられるんだと思う。
ただつらいだけの恋なら、恋なんてしない。
飴と鞭、とってもよくできている。
「もも」
答えが出ないまま、名前をもう一度呼んでみる。
できるのは、桃の名前を呼ぶこと。
あとは、桃を想って泣くことくらい。
207 :
愛理のち:2009/03/09(月) 00:42:19.04 O
脇に置いていた携帯が震えだした。
マナーモードにしていた携帯が着信を知らせている。
「え」
『嗣永桃子』
怖い。
怖い。
嬉しい。
208 :
愛理のち:2009/03/09(月) 00:43:47.61 O
「……愛理、今いいかな」
「あ……もも。うん、いいよ」
『ベッドの上で、できること』(終)
209 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 01:30:30.76 0
210 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 03:31:28.41 O
ほ
明日も頑張れ自分orz
211 :
名無し募集中:2009/03/09(月) 03:44:35.58 0
キュウン愛理ちゃんが切ないよ
212 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 06:49:19.07 O
イイヨー
毎日なんて無理すんなよ
のんびりいこうぜ
213 :
携帯3:2009/03/09(月) 07:26:58.96 O
「ありがとう愛理ちゃん!」
「えっ?」
「なんか嬉しいよ」
「は…はぃ…」
なにを今更恥ずかしがってるんだ愛理ちゃん。
もう充分だよ。
ホントに嬉しい!
ありがとう!!
「で…どうなの?」
「えっ?」
「私と愛理は言ったよ!」
ということは。
「桃はどうなの?」
そうだよ。
俺も桃子の気持ちが知りたい。
じゃなきゃなんの為に今まで散々こんなことやってきたのか分からない。
俺は俺で告白したんだ。
フラれたらフラれたまでのこと。
後悔なんてするもんか。
「ねぇねぇ早く!」
愛理ちゃんが急かすも桃子はいつもの笑みを絶やさない。
それだけに俺の不安もつのるもの。
たった今どうなってもいいと覚悟したばかりなのに…やっぱりなかなかそういうわけにはいかないみたいだ。
214 :
携帯3:2009/03/09(月) 07:28:35.42 O
「うん…桃は…」
キタ!
「桃は…」
「うん」
「……好き」
「えっ?」
好きって言った!
好きって言ったぁ〜!!
「……かな」
「へっ?」
「…かな?…かな?…かなってなによ?」
そうだ。
雅!
もっと聞いてくれ!
「かなはかなだよ」
「ちょっとやめてくれるこんな時に…桃はいっつもそうだもん…もったいぶっちゃってさぁ…それで気を引こうとする」
そうそう!
たのむよ桃子!
「うん…好きなんだけどね…ウフフ」
「けど?」
あらっ?
これは雲行き怪しい展開。
「うん…好きなんだけど…まだ…付き合いたいとかそんな風には思わない」
「えっ?どういうこと?」
そうそう!
愛理ちゃんからもどんどん言ってやって!
「なんて言うか…みんなと一緒にいたい」
「はぁ?」
「うん…そうなの…昔からそうなの」
215 :
携帯3:2009/03/09(月) 07:32:38.09 O
「どういうことだよ桃子?」
「桃はね…好きは好きなんだけど」
「うん」
「…それはみややあいりんがいるから…だと思うの」
「言ってる意味が全然分からないんだけど」
「うん…多分そうだよね…そうなんだけど…みやも好き…あいりんも好き…そしてそしてキミも好き」
桃子以外それぞれ顔を見合う。
「なにわけの分かんないこと言ってんだよ!」
思わず声を粗げてしまった俺。
「子供じゃないんだから桃…本気で言ってんの?」
「そうだよ…あの写真の時みたいに…あんな風にみやもいてみんなと一緒で…みんなと一緒の中でキミといたいの」
216 :
携帯3:2009/03/09(月) 07:35:57.06 O
う〜ん。
分からないでもないけど分かりたくもないような…なんとも複雑な気持ち。
「雅…」
「ん?」
「どう思う?」
「どう思うって言われても…う〜ん…桃」
「うん?」
「好きな人が出来たら…付き合いたいって思わないの?」
「思う…思うけど…まだいいの」
「どういうこと?」
「うん…1年くらい後でいい」
「なんで?」
「もうちょっとみんなと一緒にいたいの…だって1年したら卒業だから自然とバラバラになっちゃうんでしょ?」
「うん」
「付き合うとかってそれからでもいい気がするんだ」
「そういうもんかなぁ?」
「うん…とにかく今はみんなと一緒がいいの!」
例によって例の如く思わせぶりな含み笑いで言われたら返す言葉も見つからない。
〈続〉
217 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 08:02:27.54 O
最高
通勤途中なのにニヤニヤしちゃうじゃないか
218 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 10:02:22.92 O
エロゲにまとめの人いつも乙です
219 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 12:39:34.28 O
夜が楽しみ
220 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 15:00:58.61 O
ほ
221 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 16:21:20.32 O
ぜ
ん
223 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 18:10:05.56 0
224 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 19:48:02.24 O
あぶね
225 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 21:19:46.65 O
保全
226 :
名無し募集中。。。:2009/03/09(月) 22:32:41.38 O
規制がとけないなぁ
227 :
愛理のち:2009/03/09(月) 23:27:13.98 O
(5) バケツの水
桃から電話。
心臓がバクバクいってるのが胸に手を当てなくてもわかる。
心臓が口から飛び出そうってこういう状況のことをいうんだろうな。
「ちょっと話したいことがあって」
桃の言葉にゾクッとする。
何を言われるのか、やっぱり怖い。
でも、こんなチャンス逃すわけにはいかない。
「私も」
私は、桃と話したくて仕方がなかったよ。
「え、愛理も?」
「うん。でも、ももからでいいや」
桃の出方をうかがいたかった。
電話だと、空気が読めないのがつらい。
「で、って……いいよ、愛理からで」
「ううん、ももから」
譲りあって先に進まない。
1分近く不毛なやりとりが続く。
228 :
愛理のち:2009/03/09(月) 23:28:23.20 O
先に痺れを切らしたのは私だった。
「じゃあ私から話すね」
桃に自分の気持ちを話すのは怖い。
でも、話せないまま終わるのはもっと怖い。
「もも、私、何か悪いことをした?」
本当は桃のことが気になって仕方ないって言いたかった。
好き、っていっそのこと告白してしまえば楽なのかもしれない。
でも、そんなこと言えない。
だって、桃と私は友達だから。
仲直りして、いままでの距離に戻れればそれでいい。
それでいいんだ。
229 :
愛理のち:2009/03/09(月) 23:30:04.56 O
「最近すごく避けられてる気がするんだ。
いつものように顔を近づけても嫌がられるようだし、
腕とか触っても前みたいに反応してくれないし。
それから、それから……」
気持ちが溢れて、涙となってこぼれてくる。
言葉でもっと伝えたいのに、涙となってこぼれていく。
「……ごめんね、もも」
結局、謝ることしか私はできなかった。
(続く)
230 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 00:01:16.19 0
愛理キャワ
231 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 00:10:47.20 0
切ないな
232 :
愛理のち:2009/03/10(火) 00:46:39.31 O
>>229 桃からは何の反応がない。
きつい。
やっぱり、変なことを言ってしまったのか。
それとも、単に嫌われているだけなのかな?
でも、だったらなぜ電話があったんだろうか。
いや、もう私とはこれっきりってことを伝えるためかも。
空白の時間がどんどん私の心を傷つけていく。
233 :
愛理のち:2009/03/10(火) 00:48:27.08 O
「愛理はなにも悪くない。悪くないんだ」
桃の言葉は予想だにしないものだった。
「ももが……ちょっと最近愛理のことを意識しすぎちゃっただけなんだ」
え?
「愛理が、その……かわいく見えてしょうがなくって」
「え?」
今度は口から出てしまう。
234 :
愛理のち:2009/03/10(火) 00:49:52.70 O
「いままではなんともなかったけど、愛理の仕草がどうも気になっちゃう。
何気ないことでもかわいくてかわいくて。
愛理といるとドキドキするし、愛理が近寄ってきたり触れてくると
もっとドキドキしておかしくなりそうだった。
だから距離をとっちゃった。
ごめんなさい」
少なくとも、嫌いって言われているのではないのかな。
というか、これはむしろ逆?
突然のことにうまく頭が働かない。
心が――バケツがあふれそう。
かなり、というかメチャメチャ嬉しいことを言われてる、よね?
235 :
愛理のち:2009/03/10(火) 00:51:20.84 O
「……いいよ、もも」
口から出た言葉が私のものではないようだ。
何が「いいよ、もも」だかもう私自身わからない。
だんだんさっきの桃の言葉の意味を消化できてきた。
これって、これって――。
「なんだろ、たぶん……愛理のこと好きなんだ」
バケツはあふれる前に壊れた。
(続く)
236 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 00:57:35.26 O
この辺りから「桃のち〜」の1章と話がかなり関わります
レスくれる人読んでくれる人まとめの人いつもありがとうです
しばらく終わりそうにないです
237 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 01:05:53.72 0
どんどんお願いします
最高におもしろいです!
238 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 03:28:05.69 0
239 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 03:29:09.48 0
240 :
携帯3:2009/03/10(火) 06:31:02.31 O
「だからみやもあいりんも好き!」
そうか!
そうだったのか!
それでこそ桃子か!
うん!
俺は桃子のそういうところに惚れたのかもしれない!
わけ分かんないけど大きくてあったかいところ!
「ダメかなぁ〜?」
桃子がみんなを見渡す。
「…んん…」
「ダメ…みや?」
少し考える表情の雅だったが案外あっさりと桃子を見つめ返す。
「…ん…いいんじゃない…桃だし」
言葉は少な目だけどそれはずっと小さな時から一緒だからだろう。
やっぱり雅も桃子のそういうとこ分かってたんだな。
「ありがとうみや…ねぇねぇダメかなぁあいりん?」
もしかしたら桃子の今の話を1番聞き入ってたのは愛理ちゃんかもしれない。
「いいよ!スッゴく桃らしい気がした…私桃のそういうとこ好き!」
「ありがとうあいりん!桃もあいりんのこと大好き!」
241 :
携帯3:2009/03/10(火) 06:33:04.36 O
かなわないなぁ〜!
いつものことながらあっという間にみんな味方にしちゃうんだから。
今度は俺がじっと見つめられてる。
熱い視線が痛いほど分かる。
分かってます!
分かってますって!
「うん…分かってるって」
「分かってる?」
「分かってるんだよ…桃子のそういう性格」
「うん」
「分かってるから…好きになったと思うし」
「……」
「いいんじゃない!」
「うん」
あぁ〜あ。
でもやっぱり桃子だし。
仕方ない!
まぁ…いっか!
「でもこの1年の間に雅を好きになるかもしれないし愛理ちゃんを大好きになるかもしれないぜ…そしたら勝手に付き合うかも!」
「うん…そうなったらそうなったで応援する」
「なんで私は好きで愛理は大好きなの?意味分かんない!」
「よし!じゃあそういうことで!」
「なにがそういうことよ!」
242 :
携帯3:2009/03/10(火) 06:36:17.38 O
ぐだぐだ言ってる雅を桃子と愛理ちゃんがなだめる。
「分かった!とにかくそういうことなんだね!愛理も分かった?」
「うん…私はいいよ…だってアドバイスしてくれる人がいるんだもん」
「へっ?」
「誰よ?」
すましてた愛理ちゃんが急に得意気に笑った。
「味噌ラーメンおごったらなんでも教えてくれそうな気がするし」
えっ?
味噌ラーメン?
まさか?
「あのぉ…愛理ちゃん?」
「はい」
「もしかして…うちの妹と…?」
「同じクラスでスッゴく仲良しです!」
あっ…あぁ…そうなんだ。
「そっ…そう」
「ハイ」
これはこれはまた面白いことになりそうだ。
243 :
携帯3:2009/03/10(火) 06:37:41.22 O
「私はお隣だからね…桃の言う通り…ズ・ル・い・の」
雅…なに勝ち誇ってんだか。
「桃は…」
「桃は?」
「ん〜…なんにもない」
「余裕だねぇ!」
「そういうわけじゃないけど…いいのいいの」
「ふ〜ん」
「でも時々こうやって4人で集まりたいです!」
「うん!愛理の言う通り!」
「いいと思います…どうだ桃子?」
桃子は黙ったまま大きく大きく頷いた。
「よし!決まり!」
「なぁ…その時は今日みたいに愛理ちゃんにそのぉ…1人エッチを教えるなんて口実…別にいらないからな…あってもいいけど」
「じゃあ2人エッチにする?」
「雅!お前…!!」
そしてみんなで大笑い。
やっぱりいつもの4人です。
〈続〉
244 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 06:39:34.43 0
245 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 08:04:36.88 O
いいなあ
通勤途中なのに唸りそうになる
246 :
名無し募集中:2009/03/10(火) 08:39:09.43 0
電車内でにやけないでね
247 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 10:01:56.54 O
エロゲありがとう
248 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 12:01:22.15 O
ひる
249 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 13:49:27.64 O
おやつ
250 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 16:15:43.99 O
パクり
251 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 18:30:35.79 0
州´・ v ・)
252 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 19:53:06.61 0
ル ’ー’リ
253 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 20:57:35.24 O
ヒトイネ
254 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 21:43:43.52 0
まとめには結構来てるのにね
255 :
愛理のち:2009/03/10(火) 22:17:11.92 O
>>235 あまりのことに言葉が出ない。
心がうまく働かない。
もちろん嬉しい。
嬉しすぎる。
でも、嬉しすぎるを過ぎてしまって、どう言っていいのか、表現していいのかわから
ない。
時間が過ぎていく。
このまま沈黙しているのは、よくないよね?
256 :
愛理のち:2009/03/10(火) 22:18:31.03 O
「ねえ、もも」
「なに……?」
私のどこかに隠しておくつもりだったキモチ、伝えていいんだよね?
――私も、もものこと好きだよ――
言ってしまった。
いや、言いたかったんだ、本当は。
私のどこが悪い、とか、ごめん、なんかよりも。
257 :
愛理のち:2009/03/10(火) 22:19:49.89 O
桃のことばを待つ。
どんな返事をしてくれるだろうか。
「あー、愛理の言う『好き』ってのはメンバーが好きってのと一緒なんじゃない?」
……え?
桃の私に対する『好き』ってそういう意味だった……の?
だとしたら、私はとんでもないフライングをしてしまったことになる。
……肯定して、お茶を濁して、この場を無難に切り抜けようか。
でも――私のバケツは壊れてしまったのだから。
もう引き返すことはできないよ。
――ちがうよ、ももの『好き』は他のみんなとは違うよ――
258 :
愛理のち:2009/03/10(火) 22:21:29.29 O
「確かに、舞美ちゃんも栞菜もえりかちゃんも、舞ちゃんや千聖やなっきー、
もちろんみやだって好き。
すごく好き。
その好きは真っ青な空みたいに澄んでいて明るく楽しい『好き』」
これは本当。
みんなすごく好き。
一緒にいるとすごく楽しい。
桃だってちょっと前まではこの中にいたはずなんだよ?
259 :
愛理のち:2009/03/10(火) 22:25:32.28 O
「でも、もものは違う。
きれいに晴れてたと思ったら急に雲がかかってきて土砂降りになっちゃう。
ずっと曇っててどんよりしていたり。
雨が止まなくて困っちゃうことだって」
この前のレコーディングの日。
桃に会えて嬉しいと思ってたのに距離があって悲しかった。
いつもは前向きが取り柄の私が桃のことでずっとウジウジしていた。
桃へのキモチが溢れてカラオケで泣いてしまったこともあった。
260 :
愛理のち:2009/03/10(火) 22:26:38.64 O
「でも」
でも。
「雨が止んで雲の切れ間から日が差して虹がかかって」
レコーディングの日、一瞬桃が私を励ましてくれたこと。
そして、さっきの私への『好き』って言葉。
「その虹がきれい過ぎて泣きたくなる」
嬉しくて。
嬉しすぎて。
それらを通り越して、すごく泣いてしまいそう。
261 :
愛理のち:2009/03/10(火) 22:28:02.39 O
「苦しかったり、悲しかったり」
桃へのキモチが重すぎて苦しいことも、悲しいこともあった。
「でも、すごく嬉しくなって飛び上がりたくなるそんな一番キラキラした好き」
それでも桃から貰った『好き』って言葉。
やっぱり私の中で特別なんだ。
――私、ももが好き。すごくすごく好き――
(続く)
262 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 23:06:28.87 0
切な過ぎて腹が立ってきたw
263 :
名無し募集中。。。:2009/03/10(火) 23:17:57.29 0
それはいいことだw
264 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:08:21.25 O
>>195 A point of view MIYABI
──────
───
「ったく何であたしが…」
雅はトイレの洗面台の前で、大きな溜め息と共にそんな言葉を吐き出す。
「世話の焼ける二人だなぁ」
口ではそんな事を言いつつも、自然と笑みが零れてしまうあたり、本心からの言葉ではない。
雅にとっては二人共大事な仲間であり、親友だから───
265 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:09:01.33 O
事の発端は昨夜に遡る───
─────
お風呂上がりにストレッチをしていたら携帯が鳴った。
相手を確認するまでもなく、雅には誰からの着信かがわかる。
「梨沙子だ」
軽快なメロディーの着信音は確かに梨沙子指定のものだった。
直ぐ様手に取り通話ボタンを押す。
「もしもし」
「あ、みや?」
「どーしたのこんな時間に」
「あー、あのね…明日やっぱり一緒に行けなくなった」
「えっ…」
「ごめんねぇ。だからさ、明日はももと行ってくれない?」
「ももと?別にいいけど、なんで?」
「あのね…───」
梨沙子が言うには、最近愛理の元気が無く、詳しくはわからないがその原因は桃子にあるらしい。
だからさり気なく桃子に探りを入れてくれないか、と言う事らしい。
266 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:09:43.33 O
「え、なんであたしなの?梨沙子がももに聞けばいいじゃん」
「ももはあたしじゃ素直に教えてくれないもん」
「そんな事……」
ないでしょ、と言おうとした言葉を飲み込む。
確かに梨沙子に恋愛相談するのなんかは愛理くらいしか居ないだろう。
相談した所で良いアドバイスが期待出来るとは到底思えない。
見た目と違って中身はまだまだ子供な梨沙子。
それに反して、見た目は幼いが中身は意外としっかりしてるのが桃子だ。
きっと梨沙子から何か聞かれても、上手い事あしらってしまう姿が見て取れる。
そんな光景を今まで何度も見てきた雅だからこそ、わかる事。
267 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:10:29.29 O
「…じゃぁ明日ちょっと聞いてみるよ」
「お願いね、みや」
「うん。」
「じゃぁそーゆー事で」
「あ、ちょっと待ってよ!」
「なに?」
「明日、梨沙子は来ないの?」
「行けたら行くよー」
「なにそれ」
「へへ。おやすみー」
「ちょっ…」
言いたい事だけ言って、さっさと電話を切ってしまった梨沙子。
「あたしは梨沙子と行きたかったのにな……」
いつも梨沙子に振り回されてばかりの自分だが、そういう役回りも嫌いでは無いと思っているのもまた事実だった───
268 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:11:18.95 O
──────
───
「梨沙子には甘いよなー」
水道の蛇口を開きながら、自嘲気味にそんな事を呟く雅。
「…呼んだ?」
「うわあ!!り、梨沙子!?」
背後からいきなり声を掛けられて、芸人さながらのリアクションを取る雅。
「みや、うけるー」
「なっ…しょ、しょーがないじゃん!」
「顔赤いよー可愛い」
「やめてよもぉ…はー、ビックリしたぁ」
「ねえねえ、ももからなんか聞けた?」
「あー…いや……」
「えー!」
「あ、でも大丈夫だと思うよ」
「なにが?」
「今、愛理ともも二人にしたから」
「愛理来てるの!?」
「うん、うちら来たら居た」
「ふーん。そっか…」
何かを考えるように顎に手を当てて天井を見つめる梨沙子。
269 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:12:00.93 O
それより雅は梨沙子が何故ここに居るのかが気になる。
「ねえ梨沙っ…おわ!」
口を開き掛けた所で、上を向いていた梨沙子の顔がパッと雅に近付いた。
思わず仰け反ってしまう雅。
「みや」
「な、なに?」
「二人の様子見に行こうか」
ニヤニヤした表情で梨沙子がそんな事を言う。
「やめなよー」
「いいじゃん。みやも気になるでしょ?」
そう言われてしまうと言葉に詰まる。
部屋を出る前に見た、桃子の愛理を見つめる眼差しにはどこか妖淫な雰囲気があった。
きっと梨沙子は何もわからずに、いたずら心で覗いてみたいと思っているだけだと思うが、雅には部屋で何が起こっているのかが大体予想出来ている。
桃子のあの眼差しを見ればわかる事。
二人が付き合っているのは桃子から報告されて知ってはいるが、きっとある程度まで進展している事もわかる。
恋人同士の二人を覗き見るなんて、そんな野暮な事しようとは思わない。
多少は気になるが。
270 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:12:39.54 O
「趣味悪いって、梨沙子」
「えー、ちょっとならいいじゃん」
「ダメだよ」
「むー。みやのけち。」
「けちとかそんなんじゃないでしょ」
ぷくぅっと頬を膨らます梨沙子に苦笑いの雅。
まったくいつまで経っても子供なんだから…
少しは愛理を見習って欲しいくらいだと、雅は思った。
「みやが行かないならひとりで行くもんっ」
「ぅえ?ちょ、梨沙子!?」
くるりと背を向けるとスタスタと行ってしまう梨沙子を慌てて追いかけた。
271 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:13:24.88 O
「なんだ、みやもやっぱ行くんじゃん」
「違うよ!梨沙子が…っ」
「はいはい」
「うわっムカつく!大体梨沙子が」
「しー!」
抗議の言葉を告げようとした雅の唇に梨沙子の人差し指が触れる。
「もも達にバレちゃう」
「っ…」
潜めた梨沙子の声に、なんだか酷くイケない事をしてる気分になる。
雅が静かになった事を確認した梨沙子は、そっと人差し指を離すと会議室の扉をほんの少しだけ開けた。
272 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:14:38.94 O
「好きって言ってよ、もも…」
愛理の言葉と同時に、抱き合う二人の姿が目に入る。
雅は思わずゴクリと喉を鳴らしてしまう。
ドキドキと煩い鼓動が、密着してる梨沙子に聞こえている気がして顔が熱くなる。
梨沙子は今どんな顔をして二人を見ているのか気になった。
「好きだよ?」
「もっと」
「好き。愛理の事が大好き。」
「もっと」
「好き、好き…」
「キスして、もも…」
「へっ!?」
──っ!!
桃子と同じように、雅も思わず声を上げてしまいそうになった。
あの愛理が桃子にキスを強請っているなんて。
梨沙子より少し下から覗いていた雅だったが、心無し梨沙子の呼吸が短くなっている気がした。
梨沙子もきっと驚いているはず。
もしかしたら少なからずショックを受けているかもしれない。
雅はこれ以上見てはいけない気がして、梨沙子の服の裾を軽く引っ張った。
「もう行こうよ」
極力小さな声で梨沙子に告げる。
しかし梨沙子は無言で首を横に振る。
273 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:15:24.04 O
「梨沙子っ」
「やだよ。みやだけ行けばいいじゃん」
頑なにそこから動こうとしない梨沙子に雅は溜め息を吐く。
悪趣味にも程があると思う。
しかし梨沙子をこのまま残して行くのも気が引けるし、あの二人が気になるのも確かだった。
雅はもう一度梨沙子を見上げた後、部屋の中に視線を移した。
───っ!!
その瞬間、桃子を抱き締めていた愛理と視線がぶつかる。
梨沙子も気付いたのか、小さく喉が鳴ったのがわかった。
どうしようかと迷いつつもそのまま愛理を見つめていたら、フッとひとつ笑みを向けた後に愛理の方から視線を外された。
「ももがしてくれないなら、あたしがする」
何も無かったかのように愛理が桃子に顔を寄せる。
愛理と桃子が重なる前に、雅は梨沙子の腕を掴み扉から引き離した。
扉が閉まる時に小さな音が鳴ってしまった気がしたけど、きっと桃子は気付いてないと思う。
桃子の瞳には、愛理しか映っていないようだったから──
274 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:28:25.01 O
伸び子お疲れあい…ってうわあああああああああああ
りーちゃんも巻き込んで何をやらせるつもりだああああああああ
…さるさんくらった?
275 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:32:45.63 0
今度は、みやりさ!?
むしろ全然OKさ!
276 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 00:53:18.28 0
さるさんくらったYO
続きは朝にでもうpします。
りしゃみや要素は期待しないで下さい。
ちょっと書いてみたかっただけなんで…
伸び子。
277 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 01:03:00.98 O
と思ったんですがあと少しなんで続きいきます。
278 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 01:03:50.70 O
「ちょっとみや痛いよ」
「あ、ごめん…」
腕を掴む手に力が入っていたようで、顔をしかめた梨沙子が抗議の言葉を発する。
慌てて手を離すと梨沙子が雅の顔を覗き込んできた。
「愛理に見つかっちゃったね」
「だから言ったじゃん」
「みやがうるさいからだよー」
「あたしのせいにするわけ?」
「だってそうじゃん。愛理はみやを見てたもん」
「それはっ…梨沙子がいつまでも動かないから……」
あの時見せた愛理の笑みが頭から離れない。
あんな表情の愛理は初めて見た。
桃子と居る時の愛理はいつもあんな表情を見せているのだろうか。
だとしたら、桃子があれ程熱い眼差しを向けるのもわかる気がする。
「もっと見たかったのになー」
「…ほんっと、趣味悪ぅ」
「でもあの二人仲いいじゃんねー。心配して損しちゃった」
「あの二人だって、梨沙子に心配されたくないって思ってるよきっと」
「みや、ひどーい」
279 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 01:06:28.07 O
「ってかあたしいつ戻れるんだろう…」
財布も携帯も部屋に置いてきてしまった。
さっきの様子からすると、まだ暫くは戻れそうもない。
イチャつくんなら家でやればいいのに…。
壁に背を預けて深く息を吐き出す雅。
「じゃぁあたしが付き合ってあげる」
「え?」
「ジュースくらいなら奢るよ?いつものとこ行こー」
そう言って雅の手を取る梨沙子。
引き摺られるように近くのファーストフード店へと向かった。
───────
────
続く…。
州*‘ o‘リ <モスバーガーセット5個くださーい
ノl∂Д∂'ノレ <ヲイ!
280 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 01:08:46.50 O
無理矢理1回分に詰め込もうとしたから、さるさんくらったりなんだりでgdgdでごめん…。
無駄に長過ぎたね…。
りーちゃんのキャラが良くわかんないので、次回からは桃子一人称に戻ります。
おやすみー
伸び子。
281 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 01:18:19.19 O
伸び子おやすみ!
覗き見たりーちゃんとみやびちゃんが…な展開を期待した己の邪さが情けないw
りーちゃんにみやびちゃんじゃなくモスを食べさす伸び子にりーちゃんへの愛を感じた
282 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 03:45:11.15 O
みんなおやすみ
283 :
携帯3:2009/03/11(水) 04:53:37.74 O
「あっ!来たみたい!」
玄関の方で車の止まる音がした。
「桃行こっ!」
投げ出されてた鞄を拾って愛理ちゃんがそそくさと立ち上がった。
「うん」
桃子も続く。
玄関先には高級車が止まっていた。
愛理ちゃんのパパらしき人が愛理ちゃんに手を振った。
なんかどこかで見たことあるかもしれないんだけど愛理ちゃんのパパ…まぁ気のせいかもしれない。
「じゃあまた学校で!」
そう言うと愛理ちゃんは手を振って俺に微笑みかけると後部座席に消えた。
あぁ…愛理ちゃん!
なんて可憐で可愛いんだ。
こんな娘が告白してくれたのに…俺って…俺って…間違えたかな。
284 :
携帯3:2009/03/11(水) 04:54:44.32 O
「みや!それじゃあね!」
ちょっとハイテンションの桃子が雅にべったりくっつく。
「分かった!分かったから嗣さん!早く行って!」
「なんだよぉ〜冷たいなぁ〜みやはぁ〜!」
ほっぺたすりすりしてご機嫌だな桃子!
「じゃ…じゃあな桃子」
言葉をかけるタイミングを見計らったつもりなのに噛んでしまった。
「…うん」
なんだよ。
桃子までぎこちなくなって。
なにか言葉をつなげようと思ったけどなにを言っていいか分からなかった。
桃子はちょっとなにか言って欲しそうにも見えたけれど俺は桃子の顔を追ってるだけで精一杯。
「…じゃあね」
たったそれだけ言って桃子は愛理ちゃんの隣りに座り込んだ。
パタンと閉まったドア。
なにか愛理ちゃんと桃子が言ってるのが見える。
285 :
携帯3:2009/03/11(水) 04:56:32.79 O
雅が手を振ると2人は大袈裟なくらいに振り返してきた。
「なんだか楽しそうだね」
取り残されたわけでもないのに雅は少しだけ淋しそうだった。
プップゥ〜!!
愛理ちゃんのパパの運転する車からクラクションが2回鳴った。
少しずつ遠くなってくけれど愛理ちゃんも桃子もずっと手を振っていた。
いい加減見えなくなった時ふと雅が「部屋戻ろっか」と呟いた。
「コーヒー入れ直すね」
立ち上がった雅。
俺はなんとなく気になってまたあの写真を見ていた。
まるで今日のことを予見してたかのような雅と桃子の対局的な表情。
やっぱり俺だけバカ丸出しだった。
286 :
携帯3:2009/03/11(水) 04:59:42.63 O
それにしても俺に対する愛理ちゃんと雅の気持ちを打ち明けた時の桃子の涙はなんだったのか。
もしかして桃子は俺のことが好きなのに2人のこと応援しなくちゃいけなくて…だけど俺が2人を好きじゃないこと分かって…安心した涙だったのか?
それとも他に理由があるのか?
女心も知らないくせに…かぁ。
どうやって桃守るのよ…って言われてもそんなこといちいち気にしてたら告白なんて出来ませんよ。
そういうもんでしょ?
女心ねぇ…多分ず〜っと分かんないまんまでいくんだろうなぁ〜。
改めて写真を眺める。
雅がいて…俺がいて…桃子がいて…って…あれっ?
これって!!
「はいは〜いお待たせぇ〜!」
「今回は早いんだな?」
「なにが?」
「足とか大丈夫か?骨折とかしてないか?」
「なんのこと?」
287 :
携帯3:2009/03/11(水) 05:00:57.58 O
「いや…なんとなく…それよりもこれ見ろよ!」
「なに!なに!」
「これって…」
「どうしたの?」
「俺達の後ろで小さく写ってるブランコ乗ってる2人の娘…」
「そんな娘いた?」
「いるじゃん…ここ」
「あっ…ホントだ」
「これって…」
「うん」
「うちの妹じゃないか?」
「あっ…そうかも!」
「でもってさぁ…もう1人のこの娘」
「あっ!!」
「だろ!」
「愛理っ!」
「うん」
やっぱり!
「そうだよなぁ?」
「うん!絶対愛理だよ…顔かなり変わったけど絶対そう…っていうかスッゴくこっち見てるね」
「うん…怖いくらいに」
遠くからでもずっとキミのこと見てます!
まさにそう言ってるようなちょっと怖いような表情で愛理ちゃんが俺の方を見てた。
「もしかして愛理って…その頃からキミのこと…好きだったんじゃないの?」
288 :
携帯3:2009/03/11(水) 05:02:18.38 O
「まさかぁ…でも妹とスッゴく仲良しって言ってたけど…そういえばよくうちに遊びに来てた娘いたなぁ〜」
「ほらぁ」
「あっ!」
「どうしたの?」
「思い出した」
「なにが?」
「いやさぁ…さっき見たろ愛理ちゃんのお父さん…」
「うん」
「見覚えあるわ…うん…よくうちに車で迎えに来てたあの人だ」
「やっぱり?」
「うん…スゴいなぁ」
「分かんないもんだよね…どこでどう繋がってそれがどう変わるかなんて…分からないもんだね」
「ホントにそうだな」
「もしもお隣の幼なじみが桃だったら…どうなってた?」
「分からないよそんなこと」
「今日キミが告白してたのは…私だったかもしれないよ」
「ハハ…そうかもね」
「もしもお隣の幼なじみが愛理だったら…?」
「良いねぇ」
「なによそれ…それは良いかもしれないけど…」
「けど?」
「今日キミが告白してたのは…やっぱり私だったかもしれないよ!」
「なんだよそれ?」
289 :
携帯3:2009/03/11(水) 05:05:00.59 O
「だから…」
「だから?」
「好きと…」
「好きと?」
「…好きと」
「…好きと?」
「言いなさい!」
「なっ…」
「この場で!!」
「そっ…それは嬉しいけど…んんんっ!!」
まだ話してる途中だっていうのに!
突然雅の唇が俺の口を強引に塞いだ。
2人が帰っていきなりかよ…それはフライングじゃないの!
今日はとんでもないことになっちまったから愛理ちゃん似のあの写真集で脳裏に焼き付いた愛理ちゃんのアレを思い出してシュッシュしてからあの3人組のあの曲聞いて寝ようと思ってたのに。
あぁ〜!
愛理ちゃ〜ん!
桃子〜!!
俺…このままじゃあ…どうにかなっちまいそうだよぉ〜!
今どのあたり走ってるのぉ〜!
助けてぇ〜!!
【ホントのじぶん編】
〈完〉
290 :
携帯3:2009/03/11(水) 05:41:12.32 O
以上で携帯3のお話は終了です
長い間この駄文に付き合っていただきありがとうございました!
幼なじみという存分に特別な感情が湧くのは誰しもそうかもしれません
ましてやそれが好きなアイドルだったなら…
2年位前に『もしも新垣と亀井がちょっとHな幼なじみだったら』というスレがありそこで今回同様駄文を書いていました
それは最近また続編を書き始めて今は羊で続いています
その中にサブキャラで桃子が出てきます
書いてるうちに彼女の個性に強力に惹かれていきいつか桃を中心に同じように書けたらと思っていたところ今回のようになったわけです
妄想というのはある意味では力でいろんなパターンを派生させて書きながら楽しむことが出来ました
桃というキャラの一部が書けたのかまるで見当違いだったのかはともかく彼女の魅力は底無しであることには違いありません
それは雅も愛理ちゃんも一緒
これからも見守っていきたいと思います
毎回レスしてくれた人ありがとうございました!
凄く励みになりました
同じく他の職人さんも刺激になりました!
まとめの人の仕事の早さには驚きでした!
感謝!!
そしてこのスレとあの3人にホントにホントにありがとう!!
携帯3
291 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 07:02:57.69 O
エロゲいままでありがとう!
毎日読むのがすごい楽しみだったから終わるのが寂しいや
またねノシ
292 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 10:02:13.90 O
エロゲおつ!!
293 :
名無し募集中:2009/03/11(水) 10:07:50.64 0
エロゲ乙また気が向いたら戻って来いよ羊も覗いてみるから
294 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 11:36:35.78 O
お疲れ様でした!!
まさかあなたがあの幼なじみスレの作者さんだったとは…
久しぶりに読み返してみますね
295 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 12:28:58.24 O
毎日書いてたけど大丈夫だったのかw
296 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 14:47:42.85 O
作者さんたちありがとう!
毎日生きる希望をありがとう!
そしてエロゲおつかれ!
297 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 14:49:16.46 0
生きる希望は大げさだろw
毎日どんな生活してるんだ
298 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 17:03:36.40 O
自分は生きる希望とまではいかなくても毎日すごく楽しみだったな
おもしろかったし甘酸っぱかったよありがとエロゲ!
299 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 19:19:00.61 0
あっぶな〜い
300 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 19:32:20.18 O
過疎スレになりつつあるけど何気にみんな見てるんだね。
あんまり反応ないから見てる人少ないのかと思った。
301 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 20:46:50.38 O
ほっ
302 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 21:57:36.45 0
ほっぜ〜ん
303 :
愛理のち:2009/03/11(水) 22:05:43.44 O
>>261 すべて言ってしまった。
これで、もう桃と今までのように友達でいられなくなる。
辛い。
けど、仕方ない。
桃のことがすごくすごく好きで、キモチを伝えたくて仕方なかったんだから。
携帯からは何も聞こえてこない。
桃、きっと困ってる。
「ももは違う?」
304 :
愛理のち:2009/03/11(水) 22:08:10.26 O
唇が振るえ、うまく言えない。
桃は違うんだよね。
私と桃の『好き』はきっと違う。
同じ好きでもぜんぜん違う『好き』なんだろう。
「ねえ、もも?」
違うなら、違うって桃の口から言ってほしい。
けど、桃は何も言ってくれない。
電話をこのまま切られることが、一番怖い。
桃の息を吸う音が聞こえた。
何だろうか。
「ありがとう、愛理。
ももだって、同じ気持ち。
愛理のことがすごくすごく好きだよ」
305 :
愛理のち:2009/03/11(水) 22:10:04.26 O
ほら違っ……え!?
え??
私と同じ……すごくすごく好きってことは。
片想いじゃなくて。
両想い、なの?
……。
「あ、愛理さ、いま……」
桃は何か言いたそうだが、その言葉が遠くに聞こえてしまう。
306 :
愛理のち:2009/03/11(水) 22:11:50.03 O
嬉しいどころじゃない。
驚いた。
不思議。
なぜか笑ってしまう。
「あ、愛理、どしたの?」
「ごめんね、おかしくて」
「何が?」
「自分自身が」
きっと、すごく嬉しくて幸せで、けど自分の限界を超えて対処しきれてない。
私自身でもわからないが、よくわからないが笑っていた。
「えっと、最近ももとうまくいかなくて――」
堰を切ったように桃に自分のキモチをぶちまけた。
口が別の生き物のように勝手に動く。
307 :
愛理のち:2009/03/11(水) 22:13:52.13 O
「――本当だったら嬉しくて泣いちゃいそうなんだけど、よくわからないけど、
おかしくておかしてくて、あれ?」
やっとキモチが追いついてきたのか。
溢れたキモチがボロボロこぼれ始める。
「どうしたの?」
「おかしいはずなのに……あれ、おかしいな……」
悲しかった分。辛かった分。
嬉しかった分。幸せだった分。
桃を好きで好きで仕方なかった分。
全ての分、私は全力で泣いてしまった。
私の胸のバケツはきっと小さめだと思ってたのに、
どこにこんなにたまっていたのだろうか。
(つづく)
308 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 22:20:23.93 O
「桃のち愛理ときどき雅」第1章の同じ場面とあわせてみてもらえるといい感じかもです
携帯3さん毎日ありがとうでしたお疲れ様です
そちらが毎日書いてくれてたからこっちも頑張れてます
明日から寂しいですがまだ書き続けようと思ってるんでまたよろしくです
309 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 23:26:22.75 O
ヒトイネなんで自分で保全して寝ます
ペース上げないとなあ
310 :
名無し募集中。。。:2009/03/11(水) 23:56:28.44 0
いるよ
311 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 00:24:34.03 O
桃のち乙です!
312 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 03:20:29.44 O
なるほど
313 :
名無し募集中:2009/03/12(木) 05:16:33.22 0
このスレかんにゃが見てたら妬いちゃうな
314 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 05:22:45.34 O
桃のち〜大好きです
楽しみにしてます
乙
315 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 06:35:51.39 O
あぶね
316 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 08:02:10.05 O
おはよ
317 :
名無し伸び子。。。:2009/03/12(木) 09:12:26.98 O
おはよー
自分もペースあげて頑張るよ
愛理のち〜さんも無理せずに
318 :
名無し募集中:2009/03/12(木) 09:27:49.35 0
伸び子好きだあああああああああああああああああああああああああああああ
319 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 12:04:55.95 O
伸び子さんも無理しないでね楽しみにしてる
携帯の人がいないと朝昼が寂しいからなんとかしたいな
320 :
名無し伸び子。。。:2009/03/12(木) 12:38:47.94 O
自分も、出来る時は昼間にうpするように心掛けます。
中々難しいけどね…
お互い頑張りましょう
全然はなしの続き書いてないんだけどさw
321 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 15:04:51.62 O
おやつ
322 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 15:05:20.56 O
二人ともガンガレ
323 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 17:09:40.45 O
あぶねってば
324 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 18:44:56.88 O
エロゲ2号よ見てるんだろう帰ってこいよw
325 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 19:32:20.22 0
まとめ更新しました
326 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 19:54:52.06 O
ご苦労様です
327 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 20:26:25.28 O
お2人共乙です
どちらも大好きです
またーり待ってます
328 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 21:24:25.82 O
まとめの人いつもありがとう
329 :
愛理のち:2009/03/12(木) 22:28:51.51 O
>>307 泣くだけ泣いてみたら、やっとすっきりした。
目と鼻が痛い。
ここにきて恥ずかしさがこみあげてくる。
あと、ものすごい嬉しさも。
今度は、私でも受け止められそうな感じ。
「……もも、いい?」
「愛理、大丈夫?」
「うん、取り乱してごめん」
「いいよ。で、落ち着いた?」
「落ち着いた。すごく」
というか、冷静に振り返ってみてる最中。
……うわっ。
330 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 22:28:59.66 0
ほっ
331 :
愛理のち:2009/03/12(木) 22:30:18.12 O
「よかった」
桃は安心してくれたみたい。
それはそれで嬉しいんだけれど。
「あんまりよくない」
「え、なんで?」
「私、すっっごく恥ずかしいこと言った」
まるで小説のヒロインになったかのような酔ったセリフ。
顔から火が出そうなくらい熱い。
恥ずかしい……。
「なんだ、そんなこと。愛理らしくて、よかったよ。
ほら、あの晴れてたらと思ったら土砂降りになっちゃう、とか言ってたところ」
332 :
愛理のち:2009/03/12(木) 22:31:44.90 O
……やっぱり恥ずかしい。
人に言われるとなおさら。
あと、私の物まねをしているのかやけに変なしゃべり方をするのが腹立たしい。
私そんなしゃべり方してないよ。
「やめてよー。ホント恥ずかしいんだから。もう一度言ってといわれても絶対言えな
いよ」
「えー、もう一度ききたい」
「だめだよー」
……あのセリフ回しは勘弁して。
「でもさ、もも」
「ん?」
あのセリフ回しは言わないけれど、桃への想いだったら何度でも言ってあげるから。
「ももへの気持ち……ももを好きっていう気持ちは本当だから」
やっぱりストレートに言っても照れるものは照れる。
でも、前向きな感じ。
桃は私の言葉に咳き込んだ。
333 :
愛理のち:2009/03/12(木) 22:33:23.13 O
もっと、もっと桃と話したい。
会ってゆっくり話したい。
ご飯も一緒に食べたい。
桃と少しでも一緒にいたい。
電話越しじゃなくて、桃と同じ空間で「好き」って言いたいし、
「好き」って言われたい。
あ、そういえば、今度の土曜日曜すご――――――――く珍しくオフじゃなかったっ
け。
――決めた!
「そういえばもも、今度の土曜日……空いてる?」
「ちょっと、待って」
ドタドタ!ダンダン!
携帯からやけに賑やかな音が聞こえてくる。
334 :
愛理のち:2009/03/12(木) 22:34:28.96 O
「えっと、空いてるよ。それがどうしたの?」
よし!
「こっちも土曜日はオフなんだ。それでさ……もも、うちに遊びに来ない?
電話じゃなくて、もっとももとゆっくりお話がしたくて」
ちょっとの間。
お願い、もも!
「え……うん、大丈夫だよ」
「ほんと! やったぁ!!」
携帯を持ってない手で思いっきりガッツポーズを作っていた。
335 :
愛理のち:2009/03/12(木) 22:36:07.79 O
「けっこう話し込んじゃったね、愛理」
「うん。でも話しできてよかった」
本当によかった。
これ以上ないくらいに。
「じゃあ、今度の土曜日、ね。
駅に着く時間わかったらメールして。迎えに行くから」
「わかった、じゃあおやすみね、愛理」
「おやすみ、もも」
……。
やっぱり、最後にもう一回言わせて!
「ああ! もも! ちょっと待って、大事なことを言い忘れてた!」
「何、愛理?」
「え……と、もも」
「どうしたの?」
336 :
愛理のち:2009/03/12(木) 22:37:37.21 O
精一杯の私のキモチを込めて言わなきゃ。
――もも、私のこと好きになってくれてありがとう――
私も、もものことすごく好きです。
「……やっぱり恥ずかしいや。でも、ありがとうね、もも」
ありがとう、もも。
「まったく愛理は……こちらこそ。ありがとね、愛理。じゃあおやすみ」
「おやすみ、もも」
(つづく)
337 :
名無し募集中。。。:2009/03/12(木) 23:49:26.03 O
今晩も保全でおやすみなさい
明日は昼に続きをあげる予定す
338 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 00:22:51.44 0
おやすみなさいセルラーフォン
339 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 01:24:06.23 O
愛理たまらんな
キュンキュンしたよ
340 :
名無し募集中:2009/03/13(金) 05:48:05.78 0
愛理のちさん青春だね甘酸っぱいよー
341 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 06:57:22.48 O
>>279 ゆっくりと桃子に近付く愛理。
椅子に座った桃子はただ愛理を見つめるだけ。
「ねぇもも」
愛理の右手が桃子の頬に触れる。
鼻と鼻がくっつきそうな距離まで顔を近付けてくる愛理。
「ももが欲しい…」
真っ直ぐ桃子を見つめたまま愛理はそう言った。
桃子だって愛理が欲しい。
今だって目の前にあるその艶めいた唇に触れたい。
柔らかなその身体を力強く抱き締めたい。
そう思ってはいるけれど、出来ない。
桃子の僅かばかりの理性がダメだと警告を発している。
342 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 06:58:27.29 O
「帰ってからにしようよ」
「やだ。今すぐ欲しい…」
「愛理…」
「もぉ我慢出来ないの。…ももが欲しくて欲しくて堪らないの……」
目を細めながら両手で桃子の頬を包むように触れる愛理。
熱っぽい愛理の吐息が肌に掛かる。
「もも、好きだよ…あたしだけの、もも…」
愛理の細い指先が桃子の首筋をなぞる。
ビクンっと思わず肩が跳ねてしまい、その手から逃れようとしたら肩を掴まれて抱き寄せられた。
そのまま首元に唇を押し付けられる。
「ももが触ってくれないならあたしがももに触るよ?」
「あ、いり…?」
343 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 06:59:04.63 O
本当に、今日の愛理はどうしたと言うんだろうか。
嫌に積極的と言うか、まるであの日の自分を見ているような、そんな雰囲気を醸し出している。
…そっか。
愛理に感じた違和感は、所謂"攻め"の目をしていたからなんだ。
と言う事は……
「ちょ、愛理!ムリムリ!」
自分がされる立場になるとわかった桃子は力いっぱい愛理の身体を押して離す。
今までに無い桃子の強い抵抗に、愛理は顔をしかめた。
「そんなに嫌なの…?」
「…嫌ってゆうか……」
心の準備と言うものが出来てないし、それにこんな所でなんか無理だって。
第一、出来る事ならば桃子が愛理にしたいと思っているのに。
我慢の限界が来ているのは桃子だって同じ事。
微かに残っている理性が何とか抑えているようなものなんだ。
344 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 06:59:43.58 O
「みやが帰って来たら大変だし…」
「みやなら大丈夫だって」
「何が大丈夫なの?きっともうすぐ帰ってくるよ?荷物だってそこにあるし…」
「そんなに心配ならあたしがりーちゃんに言っ…あ、いや…」
「…え?梨沙子?」
しまったと言った表情の愛理。
どうしてここで梨沙子の名前が出てくるの?
おかしい。
きっと愛理は何かを隠している。
「どーゆうこと?愛理。」
「なんでもない」
「なんでもなくなんかないでしょ?」
「なんでもないってば!」
「っ…」
普段は余り聞く事の無い、強い口調の愛理に思わず息を飲む。
愛理も自分自身に驚いたのか、バツが悪そうに眉を寄せて俯いてしまった。
暫く沈黙が続いた後、俯いたまま愛理が口を開いた。
345 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 07:00:26.45 O
「……さっきからもも、みやみやって…みやの事ばっかり…」
ボソボソと吐き出すように喋り出す愛理。
「久し振りに会ったんだから、あたしの事だけ見てよ…」
「…見てるよ?それに、いつだってどんな時でも愛理の事ばっかり考えてるし、ももだって出来るなら愛理としたいもん!」
堰が外れたように、押しとどめていた気持ちが言葉となって溢れ出す。
「ももだって我慢してるの…。わかってよ、愛理」
愛理の両手をギュッと握り締める。
桃子よりも少し冷たい愛理の手が、熱くなった身体を鎮めてくれるようで心地良かった。
346 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 07:01:12.47 O
「…何で我慢しなくちゃいけないの?」
「え?」
「あたしは、ももに会いたいから会いに来た。ももに触りたいから触った。…これっていけない事なの?」
「いや、いけない事とかじゃなくて…」
「二人共同じ気持ちなのに、なんで我慢しなくちゃいけないの?」
いつの間にか、また桃子の瞳を真っ直ぐ見つめている愛理。
その眼差しと同じように、どこまでも真っ直ぐな気持ちをぶつけてくる愛理に、桃子は何と答えたらいいのか言葉に詰まる。
「あたしだって我慢してたよ?ホントは今日だって、いきなり行ったらももに迷惑かかるかなとか色々考えて迷ったけど、でももうどうしようもなかったんだもん…」
段々と潤む愛理の瞳に、罪悪感が募ってくる桃子。
「会いたくて会いたくて、それでやっと会えたら今度はももに触れたくて、触れて欲しくてたまらなくなった…」
遂に堪えきれなくなった涙の雫が、瞬きをした瞬間に愛理の頬を伝った。
一度零れてしまえば次から次へと流れ落ちてゆく。
347 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 07:02:03.05 O
「っ…自分でも、わけわかんないんだもん…」
「わかったから、もうわかったから泣かないでよ愛理…」
頬を伝う涙を指で拭った後、その涙の跡にそっと唇を寄せてから抱き締めた。
桃子の小さい身体にしがみ付くように抱き締め返してくる愛理が、凄く愛おしく思えた。
──────
ル*’-’リ< つづきゅ。
州´・ v ・)< 泣いちゃうかも
ノl∂_∂'ノレ< かもじゃなくてアナタもう泣いてますからっ
州*‘ o‘リ< モスチーズバーガー追加で
Σノl∂Д∂'ノレ< ってヲイ!!
348 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 07:03:05.54 O
おはよー
朝更新とか初めてしてみたw
今日も元気に行ってきまぷ
伸び子。
349 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 08:03:34.01 O
伸び子おはよう愛してる!
って愛理ちゃんが愛理ちゃんがあああああああああああああ
イイっす!!
350 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 08:07:07.67 O
乙!
こんな時間に伸び子ktkr
351 :
名無し募集中:2009/03/13(金) 08:21:45.51 0
お早う伸び子
愛理ちゃんの八の字眉毛の困ったちゃん顔が目に浮かぶ様だ
352 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 10:02:00.88 O
朝から伸び子が見れる幸せ
353 :
愛理のち:2009/03/13(金) 12:02:51.90 O
>>336 プツッ。
携帯を切る。
……。
………。
…………。
うわああああああああああああああああ!!!!!!!
ももが、ももが、私のこと、好きって!
夢じゃないよね、夢じゃないよね!?
ベッドの上でゴロゴロ悶えてしまう。
ドタン!
「ぎゃ」
354 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 12:03:05.25 O
ひる
355 :
愛理のち:2009/03/13(金) 12:04:55.74 O
ベッドから落ちた。
背中を打ったらしく、息が苦しい。
でも、ももが私のこと好きって!
仲直りどころじゃなくて、両想い!
やったよ、舞美ちゃん!!
舞美ちゃん……。
「舞美ちゃん……」
成り行きとはいえ、告白までしてお互いの気持ちを確かめ合った。
私も、桃もお互いが好き。
『お互いに大変な恋をしちゃったね』
舞美ちゃんの言葉が胸に刺さる。
356 :
愛理のち:2009/03/13(金) 12:06:04.95 O
『何かあったら電話するね』
そうだ、舞美ちゃんに連絡しないと。
何て言おうか。
仲直りした。
実は両想いだった。
それとも言わずに黙っていようか。
……やっぱり、舞美ちゃんにはしっかり両想いだったって報告しなきゃ。
でも、ももとってことだけは絶対に言えない。
絶対に。
357 :
愛理のち:2009/03/13(金) 12:07:25.09 O
……電話しにくいな。
ごめん舞美ちゃん、今日は勘弁してください。
今日は、この幸せをひとり噛み締めていたいんです。
ももを想って幸せな気分に浸る中で。
どうしても舞美ちゃんへの罪悪感は消えなかった。
『バケツの水』(終)
358 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 13:50:15.09 O
乙
舞美の反応が気になるな
359 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 15:52:11.15 0
ほっぜ〜ん
360 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 16:22:33.88 0
乙です!
361 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 17:27:43.71 O
やべぇ〜!!!!
どっちもキュンキュンきた
ほんと泣きそうになった
362 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 18:41:08.73 O
よる
363 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 18:53:26.51 0
364 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 18:59:28.17 O
お疲れ様です
ありがとうございます
365 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 20:09:44.69 O
ほ
366 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 21:30:22.75 O
あぶね
367 :
名無し伸び子。。。:2009/03/13(金) 21:40:18.85 O
ただいまー
また明日の朝うpしますぅ
早いけど寝る(σω-)。o゚
368 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 21:48:22.11 0
伸び子無理すんなよ
369 :
愛理のち:2009/03/13(金) 21:50:23.13 O
(6) 舞美サンタの贈り物
クリスマス・イヴ。
家族でのささやかなパーティーも終わり、自室に戻る。
ベッドに横になり、携帯を見やる。
もう、舞美ちゃんに電話しないと。
本当だったら桃と電話した後にすぐかけるべきだったのかな。
時間が経てば経つほどかけ辛くなるのは桃のときでわかってたのに。
ため息が出る。
携帯がやけに重く感じられる。
でも、舞美ちゃんとの約束だから。
番号を呼び出し、コールする。
1コール、2コール、3コール……10コールしても出ないので切った。
なんだか、残念なような、ほっとしたような。
370 :
愛理のち:2009/03/13(金) 21:51:41.12 O
携帯をベッドに投げ出す。
たいしたことじゃないのに、どっと疲れが押し寄せる。
ブブブブブ…。
「うわ!」
携帯が震える。
舞美ちゃんからの着信だ。
「愛理、出られなくてごめんね! どうしたの?」
「うん……舞美ちゃん、メリークリスマス」
なに誤魔化してるんだ、私。
「メリークリスマス、愛理。
……それが言いたかったの?」
「いや、あの……」
言葉に詰まる。
さすがの舞美ちゃんも突っ込むか。
371 :
愛理のち:2009/03/13(金) 21:52:56.50 O
「えっと、例の男の子の件で」
やっぱり桃とは言えない。
「ああ、うん。どう、なったの?
ちゃんと仲直りできた?」
「うん……」
「よかったじゃん! おめでとう、愛理」
「うん……」
「どうしたの、歯切れ悪いね」
「実はさ」
「うん」
「ごめん、告っちゃった」
「ぇ」
舞美ちゃんが一瞬驚きの声を上げたのを私は聞き逃さなかった。
372 :
愛理のち:2009/03/13(金) 21:54:25.47 O
空白の時間が生まれる。
すごく、気まずい。
「……どうだった?」
舞美ちゃんが先に動いた。
「……向こうも、私のこと好きだったって」
また沈黙。
この時間が辛すぎる。
私から何か言っても空振りしそうな空気。
「よかったじゃん、おめでと愛理」
舞美ちゃんの声にいつもの元気はない。
「ごめんね舞美ちゃん……」
「謝る必要ないって。これでいいんだよ。うん、これで」
まるで舞美ちゃん自身にでも言い聞かせるような言い方。
舞美ちゃん、きっと傷ついてる。
373 :
愛理のち:2009/03/13(金) 21:56:22.65 O
「あー、もう愛理なにまた泣こうとしてるの!
このまえ散々カラオケで泣いたでしょ!」
「そうだけどぉ」
「愛理!!!」
急に大きな声で呼ばれてびくっとする。
「な……に」
「いま、幸せ?」
突拍子もない質問。
すごくストレート。
私も、私に聞いてみる。
いま、幸せですか?
「うん、すごく幸せ」
舞美ちゃんを他所に、幸せになっている私。
自己嫌悪。
(つづく)
374 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 22:07:19.28 0
舞美ぃぃぃぃぃぃ うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
舞美にはオレがいるよ舞美・゜・(つД`)・゜・
375 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 23:22:52.07 0
職人乙
376 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 23:43:23.09 O
明日も昼にあげられそうかな
377 :
名無し募集中。。。:2009/03/13(金) 23:47:32.38 0
いつも乙です
舞美切ないよ舞美。・゚・(ノД`)・゚・。
378 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 00:19:36.48 O
舞美の切なさと天然なのに核心をつく鋭さ
舞美いい子だね
愛理も桃子もいい子だ
。・゚・(ノД`)・゚・。
379 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 01:42:20.02 0
まいみぃ…
舞美はきっとたくさんの人に愛されてるよ
だから大丈夫だよ…
380 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 04:40:21.96 0
しゅご
381 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 06:32:03.42 O
しゅご
382 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 06:54:11.36 O
>>347 「ももがもっと素直になってればこんなに愛理を苦しめずに済んだんだよね…ごめんね愛理」
「ちがっ…あたしが、子供だからっ」
愛理の背中を優しく撫でながら謝罪の言葉を述べる桃子に対して、首をブンブン横に振りながら否定する愛理。
けれど桃子にしがみ付いてる腕の力はそのままで、思わず笑みが零れてしまう桃子。
「愛理はそのままでいいんだよ。そんな愛理がももは大好きなんだから…」
いつまでも、愛理にはこのままの愛理で居て欲しい。
こんなにも自分の気持ちに正直で、真っ直ぐな愛理が桃子には羨ましくて、眩しかった。
だからこそ、変わって欲しくは無いと本当に心からそう思った。
383 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 06:55:20.01 O
「…ねぇ、ホントにみやまだ帰って来ない?」
「え?」
ビクッと愛理の肩が震える。
「ももだって愛理に触りたいもん…」
「もも…?」
身体を離そうとする愛理だけど、なんだか恥ずかしかったから愛理の肩口に顔を埋めて抱き締める力を強めた。
「愛理が可愛い過ぎるから、ももも我慢するのやめる」
「…いいの?」
何を今更。
散々今まで求めて来てたのに、急にしおらしくなってしまった愛理になんだか笑えてしまう。
「いいよ。その変わり…ももも我慢しないから。」
「…ん?」
「我慢しないって事は…わかるよね、愛理?」
背筋にそって手を這わせながらそう告げると、愛理の喉がゴクッと鳴った。
384 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 06:56:03.01 O
愛理の腕を解いて立ち上がる桃子。
「どうして欲しい?」
視線は愛理を捕らえたまま離さない。
愛理の澄んだ瞳を見つめていると、吸い込まれてしまいそうだと漠然的にそう感じられた。
「好きにしていいから」
そう言った後、抱き付いて来ようとした愛理の腕を交わしてしまう桃子。
どうして?と言った表情で愛理が桃子の顔を覗き込む。
「ちゃんと言ってよ、愛理」
「キス、して…?」
愛理の瞳に微かに残る涙の跡が、桃子の欲望に火をつける。
グッと愛理の肩を抱き寄せると、その勢いのまま口付けた。
啄むように何度も愛理の唇に吸い付く桃子。
385 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 06:56:40.32 O
久し振りの感触に、脳内が痺れる。
甘い甘い、愛理の唇。
桃子を捕らえて離さない、愛理の唇。
僅かばかりの理性を手放してしまった桃子を止める術は、もう何もないように思えた───
────
ル*’-’リ< ちょっと短いけどつづきゅ。
ノl∂з∂'ノレ< みやにもちゅぅしてー
州*‘ з‘リ< あたしもー
州 #` v ´)< ももはあたしの!
386 :
名無し伸び子。。。:2009/03/14(土) 06:58:28.61 O
おはよう(*・ω・)ノ
なんだこの風www
ちょっと短いんで、今日は夜にもうpしに来ます。
強風の中でも元気に行ってきまーぷ。
387 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 07:48:57.72 O
伸び子いってら愛してる!
通勤途中なのに悶えてしまう己がアブナイw
今日も一日頑張れそう
388 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 08:47:34.25 0
死ねよゴキブリ
低能が何書いたって変態しか読まないって
389 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 08:48:41.78 0
だな
一日五万書き込みしかないにちゃんでこのスレを開く奴が何人いるかどうか
結局変態が書いて変態が読む
それだけの糞スレなのだろうな
390 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 09:30:39.81 0
从・ゥ・从<糞スレでいいジャマイカ
このスレを好きな人間がいるのは事実なんだから
それは人数の問題じゃない
391 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 09:56:40.67 O
392 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 10:05:01.33 O
俺も好きだ気にせんでよか
393 :
愛理のち:2009/03/14(土) 12:03:29.24 O
>>373 「なら、泣く必要ないじゃん。ね、愛理?」
「まぁいみちゃぁぁぁん」
「ああ、もう愛理は……これ以上泣くと怒るよ、わたし」
「……うん」
本泣きする前になんとか落ち着けた。
「これで愛理にも彼氏ができちゃったか、いいなぁ」
「へ?」
「なんて声出してるの、愛理。だって、告白したら向こうも好きっていったんでしょ
?」
「……うん」
「だったら、彼氏ってことじゃない? 付き合うんでしょ?」
394 :
愛理のち:2009/03/14(土) 12:06:28.64 O
あ……。
そうだよね、普通は。
気がつかなかった。
「まだ付き合おうっていう話はしてないんだけど、舞美ちゃん」
「え」
「ただ、好きって言い合って終わっちゃった」
「……愛理ってさ、しっかりしているようでどこか抜けてるよね」
……よく言われる。
舞美ちゃんにはかなわないけど!
「で、愛理としてはその人と付き合いたいの、どうなの?」
桃と付き合う。
付き合ってことはデートしたり……キスしたり。
桃とキス。
ちょっと怖いけど、してみたい……かも。
何より、桃を私が独り占めできる。
「……付き合いたい」
395 :
愛理のち:2009/03/14(土) 12:08:38.65 O
「でしょ? まったく愛理は……」
「でもさ、舞美ちゃん。今度の土曜日にうちに遊びに来てくれる約束したんだよ」
「う、うちに呼んだの!?」
「うん、それで部屋で一緒にお話する。そのときにでも……付き合おうって言ってみ
るよ」
舞美ちゃんの返事はない。
「あれ、どうしたの、舞美ちゃん」
「愛理さ、いま家にいるの?」
「そうだけど」
「すぐ行く。また後で」
早口で告げられ電話を切られた。
いや、舞美ちゃん家からうちまですぐに来られる距離じゃないし。
それに、時間は夜9時ちょっと前。
「舞美ちゃん……」
でも、舞美ちゃんだったら本当に来ちゃうんだろうなぁ。
(つづく)
396 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 12:16:12.49 O
まったり昼更新ですみんないつもありがとう
煽られると逆に燃えてしまうドMですいませんorz
397 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 13:59:03.03 O
わお昼から更新乙です
ってかドM発言ワロスw
べべ別にキュンキュンなんかきてないんだからね
398 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 15:04:02.29 O
おやつ
399 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 16:27:35.19 O
ほ
400 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 17:10:14.94 O
伸び子がまた書いてくれてることがすごく嬉しかったりして
401 :
名無し伸び子。。。:2009/03/14(土) 17:52:06.62 O
ありがとう。
書く楽しさを知ったばっかりなんで、すぐ戻ってきちゃったw
ひとりでも読んで下さる方が居る限り、書き続けたいと思います。
402 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 18:39:42.60 O
伸び子よく言った!
403 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 19:44:01.57 O
バリバリ読んでるよ
期待しとります
404 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 21:01:49.34 O
よる
405 :
愛理のち:2009/03/14(土) 22:10:15.90 O
>>395 時刻は夜11時をまわった。
舞美ちゃんもしかしたら来ないかも……とも思ったが、あの舞美ちゃんだ。
来るって言ったら、本当に来る。
でも電話も出ないし、メールも反応なし。
まさか途中で何か事故でもあったのでは、と不安がよぎる。
携帯を持つ手に力がこもる。
ブブブブブブ……。
「うわっ!」
びっくりした。
あ、舞美ちゃんからだ。
406 :
愛理のち:2009/03/14(土) 22:11:49.02 O
「舞美ちゃん、いまどこ!」
「いま、愛理、の、いえの、前」
息を切らしながら舞美ちゃんが答えた。
「大丈夫、舞美ちゃん!」
「だいじょうぶ、ちょっと、走ってきただけ、だから
夜おそい、から、チャイムならせない、から出てきて」
走ってきたって、まさか……舞美ちゃん家から!?
「駅から近いと思ってたけど、けっこうあるんだね」
……駅からか。
それでも自転車で30分かかるのに。
何分かかったかは怖くて聞けなかった。
すごくいいタイムが出てそうで。
「ちょっと待ってて、いま出るから」
近くにあった上着を羽織り、舞美ちゃんを迎えにいく。
407 :
愛理のち:2009/03/14(土) 22:13:52.00 O
玄関を出る。
冬の夜の空気がしみるい。
思わず、体がこわばる。
星は出てるけど、まっくら。
駅から家までほとんど街灯ないし、そんな中を走ってきた舞美ちゃんを思うと心が痛
い。
門をあける。
舞美ちゃん、夜空を見上げてる。
「星、きれいだね」
「いつもと変わらないよ」
「ここで見るから、きれいに見えるのかもね」
「3年ぶりだね、うちに来るの」
「もうそんなになるんだ、あっという間だった気がする」
「ほんと、あっという間だったね」
「愛理」
「なに、舞美ちゃん」
「メリークリスマス」
「メリークリスマス、舞美ちゃん」
(つづく)
408 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 22:32:19.15 O
疲れがドッときたんで今夜は短めですごめんね
自分も伸び子さんがいま書いてくれてることに感謝してます
一人でスレを支えられるほどの話を書けてるわけでないので心強いです
409 :
名無し募集中。。。:2009/03/14(土) 23:23:33.92 0
乙
無理せずゆっくりやってくれ
410 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:37:34.36 O
>>385 「今日は髪降ろしてるんだね」
「ん…レッスンだけだったから…」
唇を離した後、今度はサラサラの愛理の髪に口付けながら問い掛ける桃子。
「ストレートってなんか新鮮だね」
「だめ?」
「いや、すっごく可愛い」
「…ありがと」
はにかんだ笑顔を向ける愛理に、ドキドキが止まらない。
いや、止まったらそれはそれで困るんだけど。
411 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:37:51.72 O
作者もう一人ほしいな
412 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:38:12.35 O
「ねぇ愛理、ちょっとソコに座ってくれる?」
そう言って机を指差す桃子。
愛理は素直に桃子の指示に従う。
「こう?」
「うん」
机に座った愛理は、足をブラブラさせたままキョトンとした顔で桃子を見つめる。
「いいこだね」
愛理の頬に手を添えて、耳元に唇を寄せる桃子。
「んっ…」
ペロリと耳朶をひと舐めしたら、愛理の肩が跳ねた。
桃子の服の裾をキュッと掴む愛理。
桃子は少し身体を下げて、今度は愛理の首筋に唇を押し付けた。
そのまま鎖骨へいくつものキスを落としながら移動する。
413 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:38:52.63 O
「キスマーク、消えちゃったね」
チュッと軽く音を立てながら唇を離した後、首元を指先で撫でた。
「ももっ」
ゆるゆると撫で続ける桃子の指先を愛理が掴む。
「あの後、大変だったから…その……」
困ったような声色に、愛理の顔を見たら案の定眉を下げて桃子を見下ろしている愛理。
「付けちゃダメだった?」
何度か視線を泳がせた後、躊躇いながら頷く愛理。
「ももの愛理ってゆう証しなのになぁ」
「だって、お仕事出来なくなっちゃう…」
更に眉を下げる愛理。
桃子の指先は相変わらず愛理に掴まれたまま。
414 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:39:38.87 O
「フフ。わかってるよ。愛理はファンの皆さんのモノだもんねー」
桃子だって同じ立場だから愛理が困る事だってわかってる。
けれど愛理を独占したいと思う気持ちも強くて。
それならば。
カタチに残せないなら、ココロに刻み込みたい。
桃子と言う存在を───。
桃子は指先を掴んでいた愛理の手を一度振り解くと、今度は反対に桃子から愛理の手を掴み直す。
そのまま引き寄せると愛理の唇を奪った。
「んっ…も、もぉ…」
薄く開いた唇の隙間から舌をねじ込む。
愛理の舌を追いかけて絡め取ると、桃子の舌を受け入れるように愛理も舌を絡めて来た。
角度を変えては、愛理の唇の感触を確かめるように貪る。
静かな会議室には二人から発せられる水音だけが響いていた────
415 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:40:13.61 O
「っ…もも、苦しい……っ」
しつこいくらいに愛理の舌の感触を味わって居たら、肩を押されて唇が離された。
「もっと欲しいよ、愛理ぃ」
足りない。
全然足りないよ。
もっともっと愛理に触れたい、キスしたい…
もう一度口付けをしようと顔を近付けたら、額を押されて顔を逸らされてしまう。
「っ…ちょっと待ってもも」
「何で?」
「…えっと……」
「なぁに?」
早く愛理に触れたいのに。
歯切れの悪い愛理に、気持ちばかりが早まって行く。
416 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:40:51.82 O
「あの……今日は、あたしがしたい」
「えっ?」
「ももにも気持ち良くなってほしいの」
「ももはいいよ」
「良くないよ。…上手く出来るかわかんないけど、ももにも気持ち良くなって欲しい」
「…愛理」
桃子も身体が疼いているのは確かだった。
けれど自分はする側だと、そして愛理はされる側だと、その関係性はずっと変わらないものだとそう思い込んでいたから、まさか愛理にして貰おうとは思いもしなかった。
「ももにもあたしと同じ気持ちを味わって欲しいの」
愛理が言わんとする意味はわかるけれど、今の桃子は攻めモードに入ってしまっている。
それに、好きにしてと言ったのは愛理じゃないか。
しかも初めて愛理にされるとなれば、こんな所じゃなく、誰にも邪魔されないちゃんとした所でして欲しいと言うのが桃子の乙女心だった。
417 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:41:33.61 O
「わかった。けど、先にももが愛理にしたい」
本当の所、何もわかっちゃ居ない。
愛理には悪いけれど、一度決めたら中々折れない頑固な所が桃子にはあった。
とにかく何とか愛理の気を逸らそうと、腕を伸ばして愛理の首筋に顔を埋めようとしたら、またしても拒否られてしまう。
「だめ。」
「なんで?」
「…だって、先にして貰ったらきっとフニャフニャになっちゃうから…」
「ふはっ。なにそれ」
ステージに立ってる時やカメラの前以外ではいつもフニャフニャしてるじゃんか。
そのギャップが魅力のひとつでもあるんだけれど。
「むぅ…。だってだって、ももにして貰うと気持ち良すぎて…フワフワした気分になって…力抜けちゃうんだもんっ」
俯いて唇を尖らせたままそんな事を言う愛理に、桃子は自然と顔が綻んでしまう。
余りにも愛理が可愛く思えて、つい苛めてしまいたくなる。
418 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 00:42:09.27 O
「そんな腰砕けるまでして貰うつもりだったの?」
「ちがっ…!」
パッと顔を上げた愛理の頬が桜色に染まって居て、益々愛しさが込み上げる。
「…愛理が望むなら、立てないくらいシテもいいけど?」
「っ…!」
クスクスと笑いながら愛理の頬にキスを落とす桃子。
ピクッと一瞬肩を震わせた後、慌てて桃子の身体を押しやる愛理。
「だめだってば…あたしが先にスルのっ」
嫌に真剣な眼差しでそんな事を言うものだから、思わず吹き出してしまいそうになるのを必死で堪える桃子。
これ以上煽ると後が怖いから。
「…わかったよ。でも、優しくしてね?」
「うんっ!」
結局最後はこちらが折れてしまうのは、やっぱり愛理が可愛くて仕方がないから。
でもこの弾け飛んばかりの笑顔を見れただけで、ちっぽけなプライドなんかどうでも良く思えた───
────
ル*’-’リ<つづきゅ。
州´・ v ・)<もも受け……ムフフ。
419 :
名無し伸び子。。。:2009/03/15(日) 00:43:13.40 O
なんだか段々内容がごっちゃになって意味不明になってきた…
次回からはエロ入ります。
エロはガーッと書かないとだから一気にいくよん。
>>愛理のち─さん。
自分も愛理のち─さんの作品大好きなので無理しないで下さいね(。・ω・。)
どうか舞美を幸せにしてやって下さいw
おやすみー
420 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 01:13:52.64 0
伸び子おやすみー
エロのがーっとを待ってるよw
421 :
KY軍団員 ◆MOMO/qhfJ2 :2009/03/15(日) 02:18:37.85 O
高まるわぁ
422 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 02:41:42.80 0
423 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 06:44:23.34 O
あぶなすぎ
424 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 08:43:27.39 0
ほ
425 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 09:34:14.80 O
いやいや桃愛理ってほんといいもんですね
426 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 09:34:30.53 O
おは
427 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 11:50:04.86 O
ヒトイネ
428 :
名無し募集中:2009/03/15(日) 12:05:30.48 0
伸び子好きのおれが来たよ
「むぅ…。だってだって、ももにして貰うと気持ち良すぎて…フワフワした気分になって…力抜けちゃうんだもんっ」
ここぽくて萌えるわあ
429 :
名無し伸び子。。。:2009/03/15(日) 13:08:43.30 O
>>428 ピンポイントで言われるとメチャクチャ恥ずかしいんだけどー(*≧艸≦)やめてよもぉ照れるぅぅ
ってなんかキャラ間違えたw
これじゃテンション伸び子になっちゃうw
ごめん。
また夜来ます。
430 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 13:32:00.05 O
テンション伸び子てw
かわいいなおい!
あんま無理すんなや
431 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 15:04:55.47 O
ムフムフしたりキュンキュンしたり大変だ
432 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 16:14:35.59 0
伸び子かわいいよ伸び子
433 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 17:34:33.63 0
へい!
434 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 18:42:58.00 O
よる
435 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 20:29:03.33 0
深夜
436 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 21:56:42.91 O
あぶね
437 :
名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 22:51:42.27 0
作者さんたちおつです
胸がもきゅんもきゅんするよ
438 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:04:05.45 0
守護守護
439 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:10:52.00 O
>>418 「それじゃぁ…はい、どーぞ」
桃子は一歩下がって愛理を待つ。
愛理は机からストンと降りると桃子の正面に立った。
しばらく無言のまま見つめ合う二人。
「あの…えっとぉ……どーすればいいの?」
「……へ?」
自分がしたいと言ったクセに。
いざ自分が攻めるとなったらよくわからなくなってしまったといった所だろうか。
お決まりの困った眉をいつも以上に下げて助けを請う愛理に桃子は堪えきれずに吹き出してしまった。
「笑わないでよぉ」
「だって、愛理…クク…可愛いっ」
愛理には悪いと思ったけど、ツボに入ってしまった桃子は笑いが止まらない。
先程までの、桃子を誘うような雰囲気を纏っていた愛理と同一人物とは思えない。
どうしてこんなにも可愛いんだろうか。
440 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:11:33.73 O
「ももぉー…」
名前を呼ぶ愛理の瞳が再び潤み出したのが目に止まり、一度大きく深呼吸をして自分を落ち着かせる桃子。
「ごめんごめん。もぉ大丈夫」
「笑いすぎ」
「だって愛理可愛いんだもん」
「なんか嬉しくない」
プクッと頬を膨らませる愛理に、またしても破顔してしまう桃子。
「愛理がして欲しいって思う事をしてくれればいいから…ね?」
「……うん、わかった」
何かを考えるように眉間に皺を寄せた後、大きく頷く愛理。
ゆっくり愛理の手が伸びてきたと思ったら、次の瞬間には愛理の腕の中にすっぽり収まってしまっていた。
「もも、好きだよ」
耳元で囁くように言われて少しくすぐったい。
でも愛理に好きと言われるのは、それだけでも充分気持ちの良いものだった。
441 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:12:15.38 O
抱き締めていた腕の力が抜けて、顔を覗き込まれる。
「キス、していい?」
「…いいよ」
少し顔を上げると直ぐに愛理の唇が触れる。
触れるだけのキスを何度もしてくる愛理に焦れったくなった桃子は、唇を薄く開いて舌先を少し出してみた。
するとそれに気付いた愛理は、おずおずと自らの舌を桃子のそれに絡める。
その少しぎこちない動きが桃子の気持ちを高ぶらせる。
気付けば愛理の頭を抱えて、桃子の方から愛理の咥内に舌を伸ばしていた。
「んっ…も、もっ……だめ、だってばっ」
グイッと肩を押されて離される。
「なんでよ。キスしたいって言ったの愛理でしょ?」
「そう、だけど……もも、舌入れちゃだめ」
「どーして?」
「…あたしが、気持ち良くなっちゃうから……」
442 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:12:56.41 O
真っ赤になって顔を逸らす愛理。
ある意味、生殺しだと思う。
こんなにも可愛い愛理を自分から攻める事が出来ないなんて。
やっぱり自分は受けより攻めの方が良い。
桃子は心の中で小さく溜め息を付いた。
「続きしてくれないの?」
桃子がそう言えば、真っ赤な顔のままこちらに向き直る愛理。
受けは苦手だけど、愛理にもっと触れたい。
「もぉだめだからね?」
「うん」
もう一度念を押すと、また愛理の顔が近付いてきた。
443 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:13:35.40 O
口付けをしながら愛理の手が背中をさする。
最初は、ただ上下に撫でているだけだった手の動きが、段々と円を描くように変わっていく。
くすぐったさと、それとは違った何かゾクゾクする感覚に、桃子は身体を捩る。
ツーっと背筋を指先でなぞられたら、ビクンッと身体が震えた。
「…っんぅ……」
「…もも、背中好き?」
唇を離して愛理が問い掛けてくる。
「…わかんない」
実際、今まで背中を触られただけでこんな感覚になった事がない。
背中が感じるのか、はたまた愛理が触れてるからこんな風になってしまうのか。
桃子にはわからなかった。
444 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:14:13.80 O
「じゃぁ直接触ってもいい?」
「…うん」
桃子は制服のブレザーのボタンを自ら外す。
外し終わったのを見計らって、愛理が桃子のブレザーを脱がせて机に放り投げる。
次に首元のリボンに手を掛けてスルリと抜き取ると、今度はブラウスのボタンに手を掛けた。
桃子はただ愛理の手の動きを目で追うだけ。
全てのボタンを外し終わると、愛理のその手を掴んで動きを止めてしまう桃子。
「ちょっと待って。」
「ん?」
「全部脱ぐと後で着るの大変だし…」
それに恥ずかしい、っていうのは口に出来なかった。
いつでも余裕を見せたいと言う、桃子なりの小さなプライド。
ドキドキと煩い鼓動だけは騙しようがなかったけど。
────
ル*’-’リ < つづきゅ。
州´・ v ・)< 制服ぷれい
445 :
名無し伸び子。。。:2009/03/16(月) 00:15:31.31 O
エロ予告しといて焦らしぷれいw
もも受けってあんまないから難しいぃ
次回からはエロ入る…はずw
明日は昼間にもうp出来ると思います。
おやしゅみ
446 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:20:47.06 O
伸び子お疲れ愛してる!
いい感じじゃないすかこの二人はエロすぎないくらいがエロくて素晴らしい!
って制服ううえううううううううぐわあ!
447 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:31:45.17 0
カッチカッチやぞ!
448 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 00:47:27.76 0
伸び子の書く愛理は可愛いなあ
449 :
愛理のち:2009/03/16(月) 01:09:37.68 O
>>407 「で、急にどうしたの舞美ちゃん」
「そうだ! 愛理にどうしても渡さなきゃいけなくなったものがあって」
『渡さなきゃいけない』だったらまだわかるけど、『いけなくなった』ってどういう
ことだろう。
「まぁともかく、ここじゃ寒いから私の部屋に行こ」
「いいよ、ここで。渡すだけだから」
「いいから、いいから」
舞美ちゃんの手をひっぱり門をくぐって玄関へと連れて行く。
汗ばんだ舞美ちゃんの手は冬の夜空で下でも温かかった。
「で、舞美ちゃんが渡したいものって、それ?」
舞美ちゃんはとあるブランドのバッグを持ってきていた。
私がクリスマスのプレゼントにって頼んだもの。
新品ってわけではなく、舞美ちゃんが前に使っていたもの。
最近見てないねって聞いたらもう使っていないってことなので、
クリスマスプレゼントってことでおねだりしたのだ。
それを持ってきてくれるためにわざわざ……。
胸が熱くなる。
450 :
愛理のち:2009/03/16(月) 01:11:09.06 O
「違うよ! そっちじゃなくてこっち!」
舞美ちゃんはバッグを勢いよく開け渡してくる。
中を見ると、薄いビニールでパッケージされた小さい箱がたくさん。
ハートのマークでかわいいデザイン。
お菓子かなって思って手にとってみる。
『LOVE FOR ALL』と上部に書かれており、下部は『愛する人のために 5PICIES』
と。
よくわからないので裏面を見ると薄いだのつけ心地だの書いてある。
さらに下を見ると『男性用避妊コン――』
「うわぁああぁぁ!!」
あまりにもびっくりしてバッグこと舞美ちゃんに投げつける。
な、なんてものをこんなにたくさん!
あんまりそういうことを知らない私でも、さすがにこれを何に使うかは……。
451 :
愛理のち:2009/03/16(月) 01:12:19.41 O
「だって、だって、愛理が部屋に男の子を呼んじゃったら、絶対に、絶対に妊娠させ
られちゃう!」
舞美ちゃんはバッグをしっかり受け止めて、ひとつ取り出して言った。
「ないって!」
「愛理と同じ部屋にいたら、聖徳太子だって紫式部だってETだって……」
「ちょっと、舞美ちゃん、落ち着いて!」
聖徳太子はともかくとして、紫式部と……ETって……。
たしかETって、地球にやってきたヘンテコな宇宙人が男の子と友達になって、
指先で友情を確かめた後、自転車にのって星に帰っていくって話……だったような。
お父さんと一緒に一度だけ見たことあるけれど、あまりかわいくない宇宙人、という
か生物だったような。
私、あんなよくわからないのとも……しなくちゃいけないの、舞美ちゃん?
452 :
愛理のち:2009/03/16(月) 01:13:29.88 O
外ではあんなに落ち着いてたのに、いまの舞美ちゃんはかなり混乱してる。
「大丈夫だよ、舞美ちゃん。私、そういうことしないって」
「愛理はしようとしなくても、向こうがその気になったら……」
「大丈夫だって、私を信じて」
相手は桃で女同士だから大丈夫だよ。
「ね、舞美ちゃん」
舞美ちゃん、ちょっと涙目。
私も釣られて泣きそうになる。
相手は桃ってその一言が言えれば解決するのに。
胸が痛い。
でも、やっぱり言えない。
453 :
愛理のち:2009/03/16(月) 01:17:04.91 O
「……わかった、愛理を信じる」
「ありがと」
「だから、土曜日はわたしもオフだから部屋に隠れさせて。
もし相手が愛理に指一本でも触れようとしたらわたしが潰すから」
私の部屋で桃に襲い掛かる舞美ちゃん。
……ひどい光景。
「もう、本当に大丈夫だって」
「……わかった。愛理、いざとなったら亨さんのドライバー使いなよ」
「……わかったって」
またすごいことを言ってるけど、ここでまた反論したら舞美ちゃんが食いついてくる
だろうから了承したフリをする。
舞美ちゃんが心配してくれるのがちょっと嬉しくて。
舞美ちゃんに心配させているのがすごく辛かった。
(つづく)
454 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 01:45:02.28 O
伸び子さんみたいな可愛い文章に憧れてます
ではまた夜にでも
455 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 04:46:27.75 O
タイミング悪いかな
もったいない早くにあげないとな
456 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 06:49:05.28 0
457 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 06:51:56.64 O
間違えた
「もったいない」じゃなくて「もっと」でしたorz
もったいないでも意味が通じるのが怖いやなんか偉そうだw
458 :
名無し募集中:2009/03/16(月) 06:57:09.44 0
愛理のちさん乙
舞美の全力投球な心配症なトコにわらった
459 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 07:13:50.02 O
すっかり桃愛理好きになっちゃった俺が通りますよ
460 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 08:14:22.83 O
伸び子の昼更新wktk
461 :
名無し募集中:2009/03/16(月) 09:35:46.63 0
職人さんが伸び子と愛理のちさんだけになっちまった
462 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 10:01:50.10 O
ある意味正統派な2人だからな
ここにあと一人エロゲや2号みたいな変化球が来てくれると楽しさ倍増なんだが
463 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 12:02:39.10 O
二人いるだけでもすごいことだよ
464 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 12:37:49.18 O
>>444 「わかった」
コクンとひとつ頷いた愛理は、桃子のワイシャツから手を離した。
上から下までじっくりと桃子の身体を見つめる愛理。
愛理の視線がなんだか居心地が悪くて、桃子ははだけたシャツを握り締めて胸元を隠した。
ある意味、乱れた格好の今の状態の方が厭らしいと愛理が思っている事に桃子は気付いていなかった。
465 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 12:38:55.58 O
愛理の両手が肩に置かれる。
その手がラインを撫でるようにゆっくり下ろされる。
腰骨辺りで止まると、グッと引き寄せられた。
自然と愛理の肩口に顔が埋まる。
胸元に置いてあった手を愛理の背中にまわすと、シャツの裾からスルリと中に手が入って来た。
「っ……」
ひんやりした愛理の手が直接肌に触れる。
ゆっくりと手のひらで撫でられているだけなのに、呼吸が乱れて行く気がする。
「ももの肌、スベスベして気持ちいいね」
「あり、がと…」
ゆるゆるとただ撫でられているだけなのに、段々と身体が熱を持ち始める。
衣擦れの音が、嫌に耳に残った。
466 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 12:39:30.06 O
「ねえもも」
「…なに?」
「胸、触りたい」
「…いちいち聞かなくていいから」
「ん。ごめん…」
背中にまわしていた腕を解くと、直ぐ様愛理の右手が胸元に伸びてきた。
下着の上からやんわりと触れられる。
たったそれだけの事なのに、凄く気持ちが良い。
「やわらかい」
ボソリと呟くと、ゆっくり揉みしだく愛理の手。
「んっ……はぁ…」
荒くなる呼吸を抑えきれない。
自分で触れた事も何度かあるけど、ただ下着の上から触れるだけでこんなに気持ち良くなった事など今までない。
背中に触れられた時もそうだったけど、そこが特別感じるとかじゃなくて。
愛理だから、愛理の手だから気持ちが良いんだ。
そう思ったらなんだかこの先の事が恐ろしく思えた。
467 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 12:40:07.74 O
「もも、気持ちいい…」
いつの間にか首筋に唇を押し付けられていて、そんな事を言われる。
「っはぁ…!」
それはもものセリフでしょ。
そう言おうとした刹那、愛理の指先が胸の突起を挟み込んだ。
口にしようとした言葉は飲み込まれ、変わりに鼻に掛かった吐息混じりの掠れた声が出てしまった。
「ももも、気持ちいい?」
「っ…い、い…」
「良かった」
ふっと息を零すと、首筋に吸い付かれた。
愛理の舌が首筋を舐め上げる度、桃子の身体がビクビクと震え出す。
胸との二カ所の刺激を受けて、腰にまわされた愛理の腕に頼って立っているのがやっとの状態だった。
───
州´・ v ・)<つづきゅます。
ル*’-’リ < エロエロ
468 :
名無し伸び子。。。:2009/03/16(月) 12:41:22.44 O
短くてごめん。
まぁ昼間だしねw
また夜来まーす。
469 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 12:42:03.96 0
伸び子乙
楽しみにしてるよー
470 :
名無し伸び子。。。:2009/03/16(月) 12:46:52.44 O
即レスありがとー
期待に添えられるかわかりませんが、頑張ります。
これからもよろぴく
471 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 14:08:27.73 O
たまらんのぅ
472 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 14:32:53.29 0
473 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 16:36:10.41 O
ピザーラ愛理ちゃん可愛い記念ほ
474 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 16:47:28.71 O
正直勃起した
なんか申し訳ない
475 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 18:03:21.64 O
勃起されてなんぼです
476 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 19:41:56.66 0
477 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 21:04:33.04 0
伸び子でおっき
478 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 22:05:16.60 O
伸び子まだかなー
479 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 22:06:25.33 O
ほ
480 :
名無し伸び子。。。:2009/03/16(月) 22:11:48.60 O
もぉちょぃ待って
481 :
愛理のち:2009/03/16(月) 22:24:39.09 O
>>453 「そうだ、愛理、クリスマスプレゼント」
私が欲しがっていたバッグを差し出してくれた。
中身が……入ったままなのが嫌だけど。
「……ありがとう、舞美ちゃん。 大切にするね!
私のも渡すからちょっと待って」
机の上にあるラッピングされた紙袋を持ってくる。
「……私が言うのもアレだけど、こんなのでいいの?」
「こんなの、じゃないよ。私にとって愛理がつくってくれた歌詞カードは宝物なんだ
から」
中身は私が書いた舞美ちゃんの分のBuono!の歌詞カード。
本当は明日のレッスンのときに渡そうと思っていたんだけれど。
℃-uteの分は全部つくって舞美ちゃんに渡してある。
今年は何がいい、って聞いたらBuono!のを作ってと言われた。
482 :
愛理のち:2009/03/16(月) 22:25:47.91 O
「全部じゃないけど、いいの?」
シングルは『ロッタラ ロッタラ』までで、アルバムは1stまでだった。
「残りは今度の誕生日によろしくね」
「またそれでいいの?」
「愛理からは、お金じゃ買えない、お店には売ってない、愛理だけが用意できるもの
が欲しくて」
「……ありがと」
あまりにも照れてしまって小声でしか言えなかった。
そういえば私もそうかも。
この前舞美ちゃんからスクールバッグを貰ったのに続いてまたおねだりしちゃったっ
け。
舞美ちゃんはグループのメンバーでもあり、もちろん大切な友達だけれど。
私の憧れのお姉ちゃんみたいなものでもある。
483 :
愛理のち:2009/03/16(月) 22:26:59.89 O
「じゃあ、わたし帰るね」
舞美ちゃんがドアのほうへ向かう。
「いや、帰るって。もう終電ないし。泊まっていってよ」
「いいの?」
「いいも、何も。しょうがないじゃん」
「明日は朝からレッスンあるし家に一旦帰らないと……」
「始発でいけば間に合うって」
「うーん」
舞美ちゃんはちょっと考えたあと。
「じゃあ、よろしくです」
頭を下げてくる。
「いいって。じゃあ舞美ちゃんお風呂入って汗流してきちゃえば」
「あー、そうしたいんだけれど」
「けれど?」
「……着替えがない」
484 :
愛理のち:2009/03/16(月) 22:28:17.50 O
あー、突然のことだもんね。
「パジャマはあるんだけれど……ね」
下着はどうしようか。
まだ使ってないのがあるからそれでも使ってもらおうか。
……サイズ合うかな?
「舞美ちゃん下着だけど新品があるからそれでも使って、合うかわからないけど」
舞美ちゃんは何も答えずただこっちのほうを見つめてくる。
「どうしたの?」
「……愛理が使ったやつがいい」
……え。
ええええええええええええええええ!!!!
ま、まいみちゃん、それはあまりにもまづくないですか?
485 :
愛理のち:2009/03/16(月) 22:30:28.70 O
「……とか言ってw」
舞美ちゃんがいたずらっぽい笑みを浮かべる。
「……私あまりそういう冗談好きじゃないって知ってるよね?」
「ごめん、ごめん愛理ー」
抱きついてくる。
「まったく、いま新しいの出してあげるから、早く入ってきなさい!」
「はーい」
私のお姉ちゃんでもあるけれど、たまに私がお姉ちゃんぽくなることもあったりし
て。
(つづく)
486 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 22:37:09.05 O
まったくみんな伸び子伸び子って…とか言ってw
自分も伸び子ファンだし伸び子さんがいるから自由に書けてたりして感謝感謝です
キャラで勝てないにしても話ではひけをとらないように頑張らないとねでは今晩またきます
487 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 22:42:33.78 O
とか言ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
使ったパンツ♪使ったパンツ♪
舞美がらしくていいと思います。
488 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:00:48.71 O
>>467 「もも…コレ外してもいいかな?」
触れていた下着のレース部分を軽く摘まむ愛理。
「っ…だ、から…」
聞かなくてもいいって言ってるのに。
そう続けようとする前に、胸に置かれていた愛理の右手が背中にまわり、素早くホックを外された。
開放感と共に、少しひんやりとした空気が纏わりつく。
思わず愛理の首の後ろに腕を伸ばしてしがみついてしまう桃子。
一度背中を大きく撫でた後、腰へ移動する愛理の手。
「ちょっとこれじゃ触れないよぉもも」
ギュッと抱き付いてしまったから、桃子と愛理の間に隙間はない。
「だって…立ってらんない…」
膝に力が入らなくて足がフラフラする。
愛理にしがみついてないと崩れてしまいそうだった。
「じゃぁ座っていいよ?」
そう言って桃子を椅子に座らせてくれる愛理。
489 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:01:36.02 O
「あいり…」
愛理に向かって腕を伸ばす桃子。
愛理は笑顔のまま桃子の手を取ると、手の甲に口付けた。
「今日のもも、すっごく可愛い」
「…いつも、でしょ?」
「そーだね」
クスクス笑いながら桃子の腕を引き寄せる愛理。
ギュッと一度強く抱き締められた後、上から覗き込むように愛理の顔が近付いた。
「もっと気持ち良くなってね、もも」
触れるだけのキスをした後笑顔でそんな事を言う愛理に、顔が熱くなるのを感じた。
490 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:02:14.50 O
再び愛理の手がシャツを捲り上げる。
中途半端にはだけたシャツが、なんだかやっぱり邪魔に感じる。
恥ずかしいけど、それより愛理にもっと触って欲しい。
桃子の身体は、もう充分過ぎる程愛理を求めていた。
「待って愛理」
愛理の手を解き、シャツに手を掛けるとスルリと脱ぎ去る。
そのまま肩に掛かっていた下着も一緒に放り投げた。
「…もも?」
目を丸くしてる愛理の手を取り、そのまま胸元へと引き寄せる。
「早く気持ち良くして?」
愛理の指先が、ピクリと動いた。
491 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:02:51.24 O
「んぅ…」
たったそれだけの事でも反応してしまうこのカラダ。
なんかホントにヤバいかも…。
恥ずかくて俯いてしまったら愛理が桃子の前で跪いた。
「もも」
呼ばれて顔を上げれば目線の高さが同じになった。
漆黒の瞳が桃子を見つめる。
「大好き」
ドクン──…
息苦しい程に強く打ち付ける鼓動。
もう余裕なんて、無い。
早く、刺激が欲しい…
492 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:03:42.33 O
気付けば、桃子の足の間に身体を忍び込ませていた愛理。
ゆっくり愛理の顔が胸元に近付く。
薄く唇が開いて舌先が少し覗く。
「ゃあん…っ」
次の瞬間、愛理の舌が胸の中心を舐め上げた。
両手を優しく添えながら、舌先がチロチロと動いている。
「んぅっ…はぁぁ…っ」
思わず愛理の頭を抱え込んでしまう桃子。
それでも愛理の舌は動きを止めない。
それどころか、今度は突起を唇で挟むと少し強めに吸われる。
「やぁっ!…はぁ…だ、めぇ」
ジンジンする胸とは別に、愛理の身体を挟んでいる足の真ん中が熱くて堪らない。
無意識のうちに愛理の腰にそこを押し付けてしまっている桃子だった。
────
州´・ v ・)< 可愛いももはまだまだ続きます。
ル*∩-∩リ < 恥ずかしいんだけどぉ
493 :
名無し伸び子。。。:2009/03/16(月) 23:04:48.85 O
愛理のちさんの作品、凄く大好きです。
自分のはストーリーが薄っぺらいんで勉強になります!
愛理ちゃんの使ったパンツ振り回したいwww
腐女子伸び子でしたorz
494 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:10:51.69 0
伸び子は初代の作品を引き継いでくれたしその後の作品も好きだったけど段々前に出過ぎてきたのがちょっとな〜
まぁ周りがそうさせてるんだろうけど・・・
495 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:12:31.46 O
伸び子お疲れ愛してる!
今日は辛いことが多くてかなり凹んでたけど伸び子の桃愛理を見ると明日もがんばろうて気になれる
本当にいつもありがとうね
496 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:16:48.95 0
いつものことだけど正直携帯君の1行目はいるのか?
497 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:19:46.29 0
498 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:24:19.54 0
両作者さんそれぞれとんでもないクオリティ持ってるんだから
どっちがどうとか気にしなくて良いと思うけど
499 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:32:59.40 O
愛理のち読んでいつもキュンキュンしてます!
伸び子読んでいつもキュンキュンしてます!
500 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:33:28.27 0
>>498 >>494と
>>496は作品どうこうじゃなくて馴れ合いが嫌いなんだろ?俺もわからんでもないし
作品に対する感想書かないで「伸び子愛してる〜」ばっかりだった時と比べれば大分マシになったと思うけどね
501 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:35:22.40 0
それは言われなくても分かってるよ
502 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:40:00.19 0
これは失礼致しました
503 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:41:19.61 0
だって感想書くと何を偉そうにとか思われそうだし
504 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:49:04.32 O
まあまあ
505 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:54:03.65 0
>>503 そんなに深く考えなくていいだろw
ほら伸び子自身が言ってなかったか?「作者はみんなほめられ伸び子」ってw
ただキツイ事書くなら言葉は選んだほうが良いと思う
506 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:56:42.54 0
いやいやきつい事も書くつもりないのだwww
ただ、口下手だから考えてること上手く文章にできんのだww
507 :
名無し募集中。。。:2009/03/16(月) 23:58:22.75 0
作品に対する感想じゃなくて自分自身にがっつかれてた時伸び子自身はどう思ってたんだろうな
508 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 00:00:53.82 0
>>506 下手でも伝えようとする気持ちが大切だと思うんだ
从・ゥ・从<とか言ってw
509 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 00:03:27.74 0
510 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 00:46:10.52 O
ほのまら
511 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:19:28.74 O
>>485 「やっぱりこれになるんだね、パジャマ……」
舞美カッパがつぶやく。
嫌なら脱げば、と言うと舞美ちゃんだから本当に脱ぎかねないので自重する。
そんな私は愛理カッパ。
「舞美ちゃん、きつくない?」
「うん、大丈夫だけど、なんか胸がキューッとする。℃-uteだけにね」
千奈美かよ、と突っ込みたかったけれど、胸が締め付けられるってつまり……。
ごめんね、小さくて。
「きついんだったら上はしなくていいじゃん」
「それもそうだね、じゃあ脱ぐか」
舞美ちゃんがパジャマの上を脱ぎだしたんであわてて後ろを向く。
「愛理、そこまでしなくても。見られたことあるんだし」
「いいの!」
まったく、舞美ちゃんは……。
512 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:20:52.70 O
「明日早いんだから寝るよー」
私はあくびをかみ殺して言った。
「ねぇ、愛理、私はどこで寝ればいいのかな」
「ベッドに決まってるじゃん」
「え? じゃあ愛理は」
「ベッドに決まってるじゃん」
舞美ちゃんを床に寝させるわけないし。
「ね、舞美ちゃ……ん?」
舞美ちゃんの顔が真っ赤。
そうやって照れた振りして、また『とか言ってw』みたいな反応するんじゃないかな
?
「本当に、いいの、愛理……」
急にしおらしい声。
……こっちがドキドキしちゃうじゃまいか。
舞美ちゃんの顔を見ると真っ赤がこっちまで移りそう。
そうなる前に舞美ちゃんに背を向けさっさとベッドに潜り込む。
513 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:21:59.09 O
……舞美ちゃんなかなか入ってこない。
「大丈夫だからって」
「うん……」
舞美ちゃんらしからぬ小さな声。
ちょっとして掛け布団がもちあがり外気が入ってくる。
「……じゃあ失礼します」
端っこ。
私と舞美ちゃんの空間に外気が入り込んで寒い。
「もっとこっち来ていいよ、寒いから」
互いにベッドの中で背を向けたまま会話が進んでいく。
「大丈夫」
「私は寒いから大丈夫じゃない。舞美ちゃんが来ないなら私から行くよ」
もそもそ。
舞美ちゃんがやっとのこと近づいてきてくれた。
空間は埋まり、温かくなる。
背を向けたままでもお互いの距離はすごく近い。
514 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:23:18.07 O
「愛理さ」
「なに」
「この毛布まだ使ってるんだね」
「あー」
小さいころから使ってる私の大事な大事な毛布。
昔は大きくて仕方なかったのにいまではちょうどいい。
「前に泊まりに来たときはえりもこの毛布の中に一緒だったね」
「うん、ギュウギュウ詰めだったね」
懐かしい。
みんなでのっかりあって遊んだっけ。
「実はさ、今晩えりにメリークリスマス言おうと電話したんだけどさ、つながらな
かった。
メールしてみても返ってこない。なんか寂しかった」
含みのある言い方。
なんとなく言いたいことはわかった。
「愛理が来年のクリスマス・イヴには彼氏と一緒に過ごしてわたしが取り残されるん
じゃないかと思ったら、怖くなった。
そんなときに愛理から電話があって、たまらなくなって会いにきちゃった。ごめん」
「そんなことないよ、大丈夫」
口からでた大丈夫。
きっと意味は無い。
来年のクリスマスには桃と過ごしたいなと思っていた私がいたから。
515 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:24:44.29 O
「明日は4時起きだからもう寝よう、舞美ちゃん」
「うん」
来年のクリスマス・イヴ。
私の隣には桃がいて。
私の隣には舞美ちゃんがいて。
そういうのって贅沢なのかな?
もし神様がどっちかしか選べないよって言ったら。
私はきっと――。
「おやすみ、舞美ちゃん」
「おやすみ、愛理」
今は舞美ちゃんの温もりを感じながら。
その答えを先延ばしにしようとする私がいた。
516 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:26:07.34 O
ちょうど寝入るか寝入らないかのとき。
隣からくぐもった声が聞こえてくる。
舞美ちゃんだ。
小さな声で泣いている。
好きな人のこと、友達のこと。
いろんなことを考えて泣いているのだろうか。
今晩は物思いにふけり易い夜だから。
「舞美ちゃん」
私はそんな舞美ちゃんに切なくなり、向き直って後ろに寄り添った。
同じシャンプーを使ったはずなのに、全然別のを使ったような香りがする。
「舞美ちゃん」
舞美ちゃんが泣き止むまでそうしていようと思ったけど。
急に舞美ちゃんがこっちを向いた。
「愛理」
小さい声で私の名前を呼んでくれたと思ったら、すごい力で抱きしめられた。
苦しいくらい。
体も苦しいけど、心も苦しい。
517 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:27:24.38 O
「舞美ちゃん、ちょっと苦しい」
そう言うと、舞美ちゃんの力が緩んだ。
「もうちょっとだけ、いい?」
「いいよ」
私を優しく抱きしめたまま、舞美ちゃんはまた小さな声で泣いた。
何分経ったか時間の感覚がわからなくなったころ。
「もう大丈夫、ありがとう愛理」
舞美ちゃんから解かれたあと、至近距離で面と向かって言われる。
照れるどころじゃない。
「うん、よかった。もう寝よう」
こういうときに桃に言ったように、もうちょっと気の利いたことが言えればな。
「手、繋いでもらっていい」
「うん」
両手で優しく。
舞美ちゃんの手、やっぱり温かい。
518 :
愛理のち:2009/03/17(火) 01:29:24.21 O
「いつもいつもありがとうね、愛理」
「こっちこそいつもいつもありがとうね、舞美ちゃん」
「今日はこのまま寝ていい?」
「いいよ」
向かい合って寝るのは照れるけど、今晩は我慢、だね。
こうやって舞美ちゃんといられることがとっても嬉しいから。
「今度こそおやすみ、愛理」
「今度こそおやすみ、舞美ちゃん」
舞美サンタからの本当の贈り物。
バッグでも、ましてやコン……でなく。
こうやって舞美ちゃんといられるクリスマス・イヴなのかもしれない。
『舞美サンタの贈り物』(終)
519 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 01:33:10.06 0
520 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 01:48:10.71 O
まとめの人いつもありがとう
自サイトやブログを持ってるわけでない自分はこうやってまとめてくれるのがすごく嬉しいです
521 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 01:54:20.02 0
舞美ぃぃぃぃ
522 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 01:56:46.03 O
もうすっかりここの舞美ヲタです
523 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 02:34:37.95 0
知らぬ間に伸び子復活してたんだね
さいこおだああああああああああああああああああ
524 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 03:59:01.93 O
うまいなぁ
525 :
名無し募集中:2009/03/17(火) 06:31:56.84 0
愛理のちさん乙でした
エロなし青春胸キュン路線も嫌いじゃないのでまた書いて下さい
526 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 07:02:30.06 O
愛理のちさん乙です!
ほのぼのキュンキュン系大好きです
527 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 08:38:55.64 O
まとめの人いつも乙です
528 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 10:44:54.73 O
今日は伸び子の昼更新ないのかな
529 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 12:06:34.96 O
舞美切ない…
530 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 13:19:28.55 O
おひる
531 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 14:37:38.17 O
春だね
532 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 16:10:43.07 O
春〜を告げる〜
533 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 17:49:53.75 O
ゆうがた
534 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 19:25:37.04 O
よる
535 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 20:42:07.43 0
ル*’ー’リつ(・ v ・`州
536 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 21:20:51.94 O
伸び子待ち
537 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 22:07:39.08 O
>>492 そう言えば、いつだかの電話で愛理が言ってた。
ももに抱き締められると気持ち良い。
ももに好きだって言われると気持ち良い。
ももの全部が、すっごく気持ち良い。
だから早く会いたいんだと。
そう言われた時は、愛理はただ身体の繋がりだけを求めているのかとショックを受けた事があった。
でも、それは勘違いだったんだ。
愛理の温もりを感じるだけで
愛理の匂いがするだけで
愛理の声を聞くだけで
身体だけじゃなく、心が気持ち良い。
心が気持ち良くなると、幸せな気持ちが大きくなる。
それにきっと、心が気持ち良いからこそ、身体がもっともっと気持ち良くなる。
『ももにもあたしの気持ちを味わって欲しいの』
そう愛理が言った意味はきっとこういう事なんだと思う。
する立場の時にはわからなかったこの感情。
今になってやっと愛理が伝えたかった本当の意味がわかったような気がした────…
538 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 22:08:36.95 O
「もも、痛いよ」
愛理の声にハッとする。
与えられる刺激に耐えようと、思わず愛理の髪を握り締めてしまっていた。
「んっ…ご、めん…」
慌てて力を緩めると、桃子の胸元から顔を離して見上げてくる愛理。
「そんなに気持ち良い?」
「……うん」
こんなにも反応してしまう事に、桃子自身信じられなかったし素直に認めたくは無かったけれど、でも事実だった。
「嬉しいなぁ」
目を細めて八重歯を覗かせた笑顔を向ける愛理。
そんな笑顔を見るだけで、幸せな気持ちでいっぱいになる。
心が、気持ち良い。
「もっと気持ち良くして欲しい…」
気付けばそう口にしてしまっていた────。
539 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 22:09:43.99 O
愛理の顔がグッと近付き、唇を奪われる。
直ぐ様愛理の舌が桃子の咥内へ伸びてきて、歯列をペロリと舐められた。
「んっ…んぅ……」
腰の辺りに置かれていた愛理の手が下がり、太腿を撫でられる。
そう言えば愛理からのキスは今日何回目だろうか。
なんて、どうでも良い事が頭を過ぎる。
だけどそんな事に意識を向けていないと、これから起こるべき事態を予測してしまう。
間違いなく愛理の手は桃子の身体の中心へ向かって伸びていたし、そうなる事を桃子自身も期待していた。
けれどいざそうなると変な所に力が入ってしまい、呼吸も荒く乱れる。
「もも」
唇が離れると愛理に名前を呼ばれた。
手は太腿に添えられたまま。
「いいよね?」
スカートの裾から少しだけ中に入った所で止まる愛理の右手。
返事の変わりにスカートの上から愛理の手をギュッと握り締めた。
540 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 22:10:22.22 O
一度ふんわり微笑んだ後、桃子の身体の中心へ向かって手の動きを再開させる愛理。
余りにもゆっくり過ぎるその動きに桃子は無意識のうちに腰を浮かせてしまう。
「はや、く…」
早く触れて欲しい。
その一心だけで、愛理の身体を強く抱き締める。
グイッと強く引き寄せてしまったからか、いきなり愛理の指先が桃子の身体の中心を掠めた。
「んはあっ…!」
布越しではあるが、急な強い刺激に桃子の身体が仰け反る。
「ご、ごめんっ」
慌ててそこから手を離そうとした愛理の右手を押さえる桃子。
「大丈夫、だから…続けて?」
「う、ん…」
541 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 22:10:56.78 O
愛理の指先が再びそこに触れる。
「はぁっ…ん、んぅ…」
愛理の指先がそこをゆっくりと上下に撫でる。
下着の上からなのに卑猥な水音が桃子の耳にもハッキリ聞こえる。
「…凄い」
耳元で小さく囁かれた声に、身体が更に熱くなった。
─────
州´・ v ・)< つづきゅ。
542 :
名無し伸び子。。。:2009/03/17(火) 22:14:49.22 O
短めの1日2回更新と、少し長めの夜1回更新どっちがいいかな…
543 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 22:20:10.31 O
伸び子お疲れあ(r
エロいのにカワイイを両立してていいなあ桃キャワ!
更新は伸び子がしたいようにすればいいと思うよどっちでも書いてくれるのが嬉しい
544 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 22:49:19.65 O
俺もどっちでもええよ
伸び子はんが書きたいように書いて下さい
今読んだんやけど正直カッチカチですわぁ
545 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 23:00:50.51 O
たまらん!!!
546 :
名無し募集中。。。:2009/03/17(火) 23:45:05.84 0
なんだろう?
もう我慢できない!萌え死ぬ!
547 :
愛理のち:2009/03/18(水) 00:11:31.03 O
(7) Early Bird on Thursday morning
『おひさまよりも早く部屋を抜け出して いそがなきゃ 見て! 空に星ひとつ』
聞きなれたフレーズが耳に入ってくる。
眠い、眠たすぎる。
頭がうまく働かない。
『隣の家のjohnもまだ夢の中みたいね そっと そおっと ぬきあしさしあし』
でも、起きなきゃ。
起きないと。
『風冷たくて涙がでそうよ だけどキモチはあの空とおんなじ』
布団の中は温かい、中でも両手は熱いくらいだけれど、外に出るときっと寒い。
だからもう5分、いや3分、いいや2分でいいからもうちょっとこのままで……。
548 :
愛理のち:2009/03/18(水) 00:13:18.92 O
『ゆっくり明けて光がさしてく バラ色のmorning』
「愛理」
あと1分30秒でいいから……。
『おはよう 目が覚めて最初に会えたらいいんだけどな』
「おはよ、愛理」
もう1分……。
『おはよう 一番にあなたに声を届けたくて』
「おはよう起きてよー」
あれ、なんか歌にノイズが混じってる……。
『ねえほら起きて ねえ時間だよ』
「起きないと……チューしちゃうぞ」
頑張って薄目を開けてみる。
直近に……舞美ちゃん。
こころなしか唇を突き出して……。
「うわああああああああああああ!!!!!」
ま、舞美ちゃんなんてことを……。
549 :
愛理のち:2009/03/18(水) 00:15:00.75 O
「とか言ってw」
「……目覚めの悪いジョークはよして」
「おはよ、愛理。目が覚めた?」
「……おかげさまで」
舞美ちゃんとの距離は10センチあるかないか。
こっちの目をじっと見てくる
ずっと合わせてられず、私は下のほうに視線を移した。
手はまだしっかりと握ったままですごく温かい。
そうだ、昨日は舞美ちゃんが来てそのまま泊まったんだっけ。
始発で家に帰って用意するって予定。
お気に入りのカッパの目覚まし時計を見る。
時刻は午前4時5分。
この時計は慌てん坊でちょっと進みが速いからあと4時3分といったところか。
550 :
愛理のち:2009/03/18(水) 00:16:33.10 O
「手、もうそろそろいい?」
「あ、うん。ありがとうね愛理」
ゆっくり舞美ちゃんの手がほどけていく。
ちょっと、ほんのちょっとだけ寂しい。
プレーヤーの『Early Bird』を停止して上半身を起こす。
掛け布団の外はやっぱり寒い。
「始発は5時20分だから早めに用意しないと間に合わないよ
。次の電車は30分後になるから遅れられないよ。
お父さんかお母さんに車で送ってもらおうね。私もいくけど」
「いいよ、一人でいけるから……たぶん」
また……走るの?
551 :
愛理のち:2009/03/18(水) 00:17:38.13 O
「レッスンあるんだから無理しないで、いい?」
「そだね、わかったよ」
「じゃあ身支度ととのえて、パンでも軽く食べて出かけようか」
「んー、愛理はまた家に戻ってくるの」
「さすがにそのままレッスンに行くと早すぎるからね。
ちょっと時間的に中途半端になるけれど」
「よかったら、愛理もわたしの家に来ない? 朝ごはんくらい食べていってよ」
舞美ちゃん家かー。
みんな濃いからちょっと朝から疲れるかも……。
「じゃあ決まりね! 用意早くしよ!」
まだ何にも言ってないのに!
舞美ちゃん、今朝も強引なんだから。
普段どおりでちょっと安心した。
(つづく)
552 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 00:23:39.44 O
「愛理のち〜」の続きです
愛理舞美に夢中になってたら抱きしめてのイベントに応募するの忘れてました…
553 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 01:56:17.44 O
おやすみなさい
554 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 02:04:33.94 P
乙
楽しみにしてるけどイベントが疎かにならない程度にw
555 :
名無し募集中:2009/03/18(水) 02:36:05.31 0
更新きたーポエムだなー
イベ勿体無いね…
556 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 02:38:18.43 0
伸び子更新の時とテンション違いすぎてワロタw
557 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 06:14:11.11 0
558 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 06:47:11.94 O
まとめいつも御苦労様です。
559 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 07:38:39.39 O
この時間に帰宅してこのスレ読むのが楽しみな者です
今日は桃愛理の夢が見れますように
560 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 08:52:20.98 O
おやすみ
良い夢を…
561 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 11:22:22.62 O
あぶね
562 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 12:19:51.40 O
おひる
563 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 13:49:09.41 O
ほ
564 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 15:41:16.00 O
おやつ
565 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 17:15:37.07 O
ゆうがた
566 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 18:35:16.30 O
まち
567 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 19:54:54.28 O
保全しまっす
桃愛理の夢は見れず…
ちっくしょ〜
568 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 20:24:33.77 O
>>541 そんな事、言われなくたってわかってる。
そこがどんな状態かなんて、想像したくもなかった。
だけど身体は愛理を求めていて、勝手に腰が動いてしまう。
「やぁ、ん…っ」
ただ上下に撫でさする単調な動きなのに、可笑しい程反応してしまうこの身体。
自分がする立場の時には愛理の反応ひとつひとつが愛おしくて可愛く思った。
愛理は桃子の事をどう思っているんだろうか。
そんな事がふと頭を過ぎった。
569 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 20:25:11.11 O
「はあっ!や、だめっ…あ、いりっ」
ゆるゆる撫でさするだけだった愛理の指先が爪先でこするような動きに変わる。
直に触れられてるわけではないのに、かえってそのもどかしい刺激が桃子にはたまらない。
「もも、スカート汚れちゃうから脱ぐ?」
そこから手を離して聞いてくる愛理。
その手を咄嗟に引き戻す桃子。
やめて欲しくない。
頭で何か考える前に身体がそうしてしまう。
「このままで、いいから…」
「こっちはどーする?」
指先で布の部分を摘まれる。
ヌチャッとした音が聞こえて、既にそこが大変な事になってるというのが嫌でもわかる。
随分前から、へばり付くような何とも言えない不快感を感じていたけど、それどころではなかった。
早く愛理から与えられる刺激が欲しくて、追いかけるように腰を浮かせてしまう桃子。
570 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 20:26:13.29 O
「はや、く…」
「じゃぁ脱がせるね」
しかし愛理は桃子の行動に違う意味を取ったのか、浮かせた桃子の腰に腕をまわして下着を刷り下げた。
しかし桃子の足の間に愛理が居る事によって太腿までしか下げられない。
「もも、足」
桃子の間から抜け出た愛理は、桃子の下着に手を掛けたまま。
行為の続きを求める桃子は素直に愛理の指示に従って、膝を閉じて少し身体を浮かせる。
難なく下着が抜き取られると、膝に手を掛けて足を開かされる。
愛理はただ、先程と同じように桃子の足の間に身体を入れようとする為に開かせただけの事なのかもしれないが、上半身は裸、下はスカートだけで椅子に座って足を開いているなんて、冷静に考えてみれば恥ずかしい事この上ない。
571 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 20:27:04.73 O
「やだっ、あいりぃ」
腕を伸ばして愛理の身体を抱き寄せた。
ギュッと抱き締めると首元に愛理の唇が押し付けられた。
「触るね」
小さく囁いた後、愛理の手が下半身へと下がる。
腰から太腿、膝と撫で下ろすと、今度は内股から足の付け根へと上がってくる。
次に来る快感を予測してか、桃子の身体に力が入る。
「っ!…はあっ、ん!」
そこに愛理の指先が触れたかと思ったら、直ぐ様撫でまわすように動き出す。
明らかに溢れ出ているであろう桃子の体液を指先で掬うように動く指先。
布越しからの刺激も充分気持ちの良いものだったが、やっぱり直接愛理に触って貰う方が何倍も気持ちいい。
決して強い刺激ではなかったが、ただそこに愛理が触れているというだけで、達してしまいそうなくらい気持ち良かった。
──────
ル*’-’リ < つづきゅ。
572 :
名無し伸び子。。。:2009/03/18(水) 20:27:40.15 O
ちょっと短いですけど、これから用事があるんでごめんなさい。
いつも保全ありがとう。
573 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 21:13:04.55 O
うわあああああああああああいあああ
伸び子エロいよエロいよ伸び子!!
574 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 21:42:39.86 0
けしからん!なんてふしだらな!!も・・・もうたまらん・・・ドピュッ!!
575 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 22:25:07.25 O
うわあああああああ桃子がああああああ!!
最近エロがなかったから免疫がなくなってるw
お疲れ伸び子
576 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 22:45:44.61 0
乙
桃愛理で桃子受けだなんて最高すぐる
577 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 23:56:32.61 0
みゅーん1
578 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 23:57:01.08 0
ももこおおおおおおおおおおおおおお
てめぇ伸び子!!
おかげで桃子をエロイ目でみちまいそうじゃねーか
579 :
名無し募集中。。。:2009/03/18(水) 23:57:03.19 O
スカートだけ残すとは伸び子はよくわかってらっしゃる
580 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 00:51:11.77 0
581 :
愛理のち:2009/03/19(木) 01:14:36.75 O
>>551 「じゃあ舞美ちゃん先に着替えて。新しい下着また出すね。
着替え終わったら呼んで。部屋の外で待ってるから」
「いっしょに着替えちゃえばいいじゃん。寒いし」
「だって下着まで着替えるんだよ? 外出てなければまずいよ」
「まずいって別に……嫌だったら後ろ向いててあげるから」
「だめ!」
昨晩もやったような不毛なやり取りが続く。
「……愛理、時間ないよ」
4時12分。
こんなことで時間を……。
「じゃあ舞美ちゃん、ぜ―――――ったいこっち見ないでね」
「わかってるって♪」
嬉しそうに言うあたりが怪しすぎるが時間がない。
「舞美ちゃん、はい」
タンスから昨日同様に下着を渡す。
「ブラはほとんどつけてないから大丈夫だって」
「ん、わかった」
582 :
愛理のち:2009/03/19(木) 01:15:47.57 O
「じゃあ、舞美ちゃん着替えよっか」
互い背を向け黙々と着替え始める。
そういえば舞美ちゃん洋服は昨日のままかな。
私のを何か貸してあげたほうがいいかな。
まいみちゃ―
つい振り返ってしまった。
そこにある、舞美ちゃんの生まれたままの姿。
タイミング悪すぎた。
ちょっと寝癖がついてるものの肩甲骨の先までかかる綺麗な黒髪。
透き通るような白い肌。
長くて細い美しい四肢。
くびれたウエスト。
引き締まったけど筋肉質ではなくかわいらしい……おしり。
同姓でも思わず見とれてしまう。
一緒にいる時間が長いしそのキャラのせいで時々忘れてしまうが、
舞美ちゃんはそこらのモデルでは太刀打ちができないほどの超美人だった。
って、私のほうがガン見してるし!
いけない、いけない。
583 :
愛理のち:2009/03/19(木) 01:17:40.82 O
「舞美ちゃんさ、言い忘れてたけど私の服でよかったら貸すけどどうする?」
余計なおせっかいかと思ったけど。
「うん、よろしくね」
あっさり了承した。
「ジャージやウィンドブレーカーだったらサイズの幅が広いから愛理のサイズくらい
だったらイケるね」
「そういうので電車乗って舞美ちゃん平気?」
「大丈夫だよ。そこらの部活で試合があったりする中高生もジャージやウィンドブ
レーカーで乗ってるのよく見るし」
うーん、かえって申し訳なかったかな?
衣装棚からM社の白いウィンドブレーカー引っ張り出し、下着姿の舞美ちゃんの足元
におく。
……舞美ちゃんやっぱりセクシー過ぎ。
584 :
愛理のち:2009/03/19(木) 01:19:29.37 O
「はい、これ。舞美ちゃんにプレゼント」
「え、いいの?」
「お父さんのスポンサーの関係でウチに溢れてるんだ。よかったら貰って」
「愛理からのクリスマスプレゼント第二弾だね」
そこでまた会話が途切れ、また着替えが続く。
舞美ちゃんはウィンドブレーカーで私は洋服か……。
よし、決めた!
私は再度衣装棚に向かう。
「愛理、こっち終わったよ」
「舞美ちゃん、こっちも」
「そっち向いても大丈夫?」
「いいよ」
お互いに振り返る。
「あれ、愛理も」
「へへー」
私もM社の白いウィンドブレーカー。
お揃い!
中はレッスン用にジャージとトレーナーを着てるけど。
585 :
愛理のち:2009/03/19(木) 01:22:08.67 O
「あと、これも貰って」
愛用の手さげタイプのバッグを渡す。
「え、これ愛理がよく使ってる……」
「昨日舞美ちゃんから貰ったから、私からのちょっとしたお返し。
着てた服とか財布や携帯入れないといけないからね」
舞美ちゃんが昨日持ってきたバッグは私がもらったわけだし。
「……ありがとう愛理。一生大切にするね」
両手でバッグを抱きしめて、まっすぐこちらを見てくる。
すごく、優しい表情。
「お腹すいたから、早くトーストでも食べようか」
その表情にドキッとして目を合わせていられず私は視線を落とした。
おおげさなんだから、舞美ちゃんは。
586 :
愛理のち:2009/03/19(木) 01:23:32.30 O
4時20分。
一階に下りて洗面台で二人で軽く身だしなみを整える。
気がついたら4時45分。
トーストを食べる時間はなさそうなので送ってもらう車の中でカロリーメイトでも
食べることに決めた。
もうそろそろお父さんを起こして車を出してもらわなきゃ。
駅まで車でも10分はかかるし。
「お父さん、おはよー。車出して……」
寝室が空。
お母さんもいない。
……そうだ、今日は用事があるってうちらより早く起きて出かけたんだった!
舞美ちゃんが来てドタバタしてたんで忘れてた。
587 :
愛理のち:2009/03/19(木) 01:24:50.71 O
「舞美ちゃん……」
リビングのソファーでくつろいでもらっていた舞美ちゃんに対して情けない声しかで
ない。
「どしたの、愛理」
「車出せない……。お父さんとお母さん出かけてるの忘れてた」
「え」
バスもこの時間は走ってない。
タクシーを呼ぶにしても時間がかかる。
始発に間に合わない。どうしよう。
「愛理、大丈夫。いける」
どうやって?
……まさか……走っていくの?
(つづく)
588 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 01:32:14.54 O
気がついたらここで書き始めてら二ヶ月経ってました
文章のテキトーさと脱線癖は相変わらずですがこれからもよろしくです
いまは舞美舞美になってますが週末くらいからは桃子桃子になるんですいませんw
589 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 01:36:49.88 O
もう舞美舞美でもいい
590 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 03:10:54.12 0
おっと
591 :
名無し募集中:2009/03/19(木) 06:11:55.34 0
舞美と愛理の熱い交わりを期待してたの俺だけ?
592 :
名無し募集中:2009/03/19(木) 08:25:58.53 0
あ
593 :
KwO280T:2009/03/19(木) 09:08:31.10 O
あ
594 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 10:05:40.79 O
>>591 舞美愛理スレなら思いっきりいくんだけれど桃愛理スレだからね…
595 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 10:30:02.58 O
桃のち〜さんも伸び子もたまらんです
期待しとります
596 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 11:17:57.00 O
スレタイに沿ってれば別に愛理舞美でもいいと思うけど
これ前のやつの愛理視点だから終着点は決まってるもんな
見たいけどまた他の機会に期待
597 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 12:48:04.30 O
保全
598 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 15:05:08.60 O
おやつ
599 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 17:16:25.26 O
ゆうがた
600 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 18:38:06.83 O
さて伸び子を待つか
601 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 18:41:11.43 0
602 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 19:15:16.31 O
まとめの人いつも乙です
603 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 20:32:22.20 O
よる
604 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 21:51:02.56 O
>>571 「んぅ、はぁ…愛理っ」
グチュグチュと厭らしい水音が部屋に響く。
蛍光灯の明かりが桃子の身体を隠す事なく照らしている。
裸を見られる事にあまり抵抗はないが、愛理の手によって逐一反応してしまう事の方が桃子の羞恥心をくすぐる。
相変わらずゆるゆるとした動きを続ける愛理の指先。
それだけでも気持ち良いけれど、もっと強い刺激が欲しい。
「あいりぃ…っ」
愛理の耳元で熱い息を吐き出す桃子。
「っ…なに?」
「もっと…んっ…うえ、さわっ…」
「うん、わかった」
言うと同時に、愛理の指先がぷっくり固くなってる突起に触れた。
直ぐ様左右に小刻みに震え出す。
「はあんっ!んんぅ…あぁっ!だ、めぇ…」
急激に訪れた強い刺激に、頭を振りながら耐える桃子。
愛理の首にまわした手が汗ばむ。
「ももっ…」
愛理の吐息も凄く熱い。
ペロリと耳朶を舐める舌は、もっともっと熱かった。
605 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 21:51:43.24 O
「はぁっ…ぁ…んっ」
震え出す身体に、限界が近付いているのがわかる。
愛理が与えてくれる快感に、とろけてしまいそう。
こんな気持ち良い事今まで経験した事ない。
「あいっ…り…んはぁ…も、いっちゃ…っ」
我慢なんて出来ない。したくない。
終わりが見えて来た桃子は、急かすように自らも腰を動かす。
「いいよもも。いっぱい気持ち良くなって」
一際強めに押しつぶされた突起。
背筋を辿る指先。
甘噛みされる耳朶。
それら全てが同時にされた時、桃子の身体が大きく跳ねた────。
「んあぁぁっ…!!」
606 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 21:52:17.60 O
「ふぅ…はぁっ…んぅ……」
「イッちゃったね、もも」
痙攣する身体を優しく抱き締めて、桃子の呼吸が落ち着くまで何度も背中を撫でてくれる愛理。
「…あいり」
けだるさの残る身体を起こして愛理の肩を押す。
抱き締められていた腕が離され、顔を覗き込まれる。
「ん?」
「気持ち良かった」
心も、身体も。
相手が愛理だからこそだと思ったら、なんだか無性に言葉にして伝えたくなった。
こんな事面と向かって言う事じゃないのかもしれないけど、ちゃんと言葉で伝えたかったんだ。
607 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 21:52:52.15 O
「うん、ももも可愛かったよ」
「だから、ももはいつだって可愛いの」
「そうだったね」
ふんわりとした笑顔で答える愛理に顔を寄せて、軽く触れるだけのキスをした。
唇を離して至近距離で愛理を見つめる。
「じゃぁ今度は愛理も気持ち良くなろっか?」
「っ…」
一瞬大きく瞳を見開いた後、恥ずかしげに俯く愛理。
やられっぱなしなんてわけにはいかない。
それにきっと愛理だって欲しい筈。
「可愛い愛理見せてくれるよね?」
愛理の手を取り再度問い掛ける桃子。
俯いたまま、愛理が小さく頷いた───
────
州´・ v ・)< つづきゅ。
ル*’-’リ < まだしばらくエロエロします。
608 :
名無し伸び子。。。:2009/03/19(木) 21:53:41.62 O
やっぱりもも受けは難しいなぁ。
明日は昼間も更新します。
次回から愛理受けなんですが、最初に謝っておきます。
愛理ちゃんごめんねぇぇ
609 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 22:03:55.93 O
素晴らしいぞ伸び子!
610 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 22:04:25.40 0
愛理ヲタだから愛理に誤るのか
611 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 22:22:00.67 O
乙
なんだかとっても危ない匂いがプンプンするぞ
愛理ちゃんに何をさせる気だ伸び子!
612 :
名無し募集中。。。:2009/03/19(木) 23:37:17.36 O
この上なく乱れる愛理が見たい!!
613 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 00:29:26.39 O
愛理のちの方も気になる
614 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 00:55:24.68 O
愛理を快感のあまりに失禁させてほしいです
615 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 00:56:54.06 O
コラコラw
616 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 01:01:56.72 O
このスレを見る度にいつも狂おしい程幸せな気分になる
こんな素晴らしい作品達を毎日読めるなんて人生って最高だな
617 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:36:56.71 O
>>587 「愛理、自転車ある?」
自転車か……よかった。
って、それでも30分はかかるし。
「あるけど、二人乗りするの?
私の自転車は荷台付いてないけど」
「付いてるの何かない?」
そんなものあったっけ。
あ――。
「お母さんの電動アシスト自転車なら」
「よし、それでいこうか」
「でも、間に合わないよ」
もう30分もない。
有料の駐輪場にとめて、そこから駅の階段上って改札抜けてまた階段下りて……。
40分は欲しいところなんだけど。
「愛理いくよ」
強引。
こうなったら駄目もとで行くしかないか。
618 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:38:14.84 O
「ちょっと待ってね、弟にメモ残してくから」
レッスンに出かけること、ご飯は昨夜の残りのピザを温めて食べること、
もし出かける際はしっかりと鍵を閉めること……等を、
簡単にメモにしてテーブルの上に置く。
「ちゃんとお姉ちゃんしてるんだね」
舞実ちゃんがやたら嬉しそうに言う。
「いちおうお姉ちゃんだから。
それより行くんだったら急ごうか」
玄関まで早歩きで行く。
玄関を出ると、冬至をちょっと過ぎたくらいの朝5時前はまだ真っ暗。
空には星がまだいっぱい輝いている。
夜明けまで2時間近くある。
なにより、寒い。
「はい、手袋」
「さすが、愛理。気が利くね」
「自転車で飛ばしていくんでしょ。だったらこれがないとね」
玄関にあった厚めの毛糸の手袋を舞美ちゃんに渡した。
私は喉を痛めないようにいつものようにマスクをする。
619 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:39:12.77 O
ちょっと離れたガレージから急いでお母さんの電動アシスト自転車を取り出し、
舞美ちゃんの脇まで持ってくる。
「じゃあ舞美ちゃん後ろ乗って。
二人乗りってしたことないけど頑張ってみるから」
「なに言ってんの、愛理」
「え」
「わたしが漕ぐに決まってるじゃん」
……だから間に合う気まんまんだったんだね。
「ちょ、舞美ちゃん速い速い!」
はっきり言ってオーバースピードもいいところだ。
「これ面白いね、すごくスピード出る!」
クリスマスの早朝、舞美ちゃんが漕ぐアシスト自転車が爆走する。
背中にギュッとしがみついてないと吹っ飛びそう。
風きり音に混じって背中につけた耳から温もりとともに聞こえてくる舞美ちゃんの鼓
動。
寒いけど、こういうのも悪くない。
かなり悪くない。
下りにかかり、舞美ちゃんがさらにペダルを踏み込もうとしたみたいだけど。
「急にペダルが重くなったんだけど!」
「時速30km以上になるとそれ以上スピードを出させないようにすごく重くなるんだっ
て。
普通下りは漕がないでモードを切り替えて充電するとかって聞いたけど」
という私の話を無視してさらに踏み込もうとしてた。
620 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:40:17.68 O
「なんかこうしてるとさ」
ちょっと息が上がり気味で話しかけてくる。
「ずっと前、愛理と好きな人ができたら自転車の後ろに乗って二人乗りしたいねっ
て、
映画見ながら話してたのを思い出すや」
「懐かしいね」
ずいぶん前に舞美ちゃん家でジブリの『耳をすませば』を見終わった後、その話題で
盛り上がったことがあった。
「愛理だったら、絶対彼氏のほうも喜んで乗せてくれるって。乗せてもらいなよ」
「そうかなぁ」
桃はそういうの面倒くさがりそうだけど。
「わたしも憧れるんだけどなぁ」
舞美ちゃんがボソッと言った。
「難しい?」
「わたしが漕いだほうが速いから、まぁいっかって気もしちゃうんだよね。
……それでも、やっぱりしてもらえばよかったかも」
男の子よりも速いもんね、舞美ちゃん。
「って、チャンスあったの?」
「つい最近ね。もったいないことしたかな」
「うん、もったいない」
でも、その話をきくとまだまだ舞美ちゃんにもチャンスがありそうな気がするけど
な。
私がここで言うのもお節介すぎてやめておいた。
621 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:41:22.61 O
駅隣の駐輪場まであと、500mってところで。
「……愛理、脚つったから交代」
「ええええええええ」
ゴール直前なのに。
でも、あれだけ飛ばしたからしょうがないよね。
、無理だと思った始発に間に合いそうなんだもの。
「早く、早く♪」
そそくさと後ろに腰掛ける舞美ちゃん。
本当は足がつったって嘘なんじゃないの?
まぁ、いっか。
「あまり期待しないでね」
そう言った私の腰に舞美ちゃんが腕をまわしてくる。
背中に舞美ちゃんが密着するのがわかる。
……気恥ずかしい。
「じゃあ行くよ」
舞美ちゃんから返事はなかった。
二人乗りってバランスとるの難しい。
集中しないとこれは無理だ。
そのまま互いに無言で駅までの残り500mを蛇行しながらノロノロ進んだ。
622 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:42:34.45 O
有料駐輪場に自転車を急いでとめて窓口のおじいちゃんに当日料金を払い出てくる。
「愛理ってやっぱり有名人なんだね。むこう愛理のこと知ってたけど知り合い?」
「そういうわけじゃないけどね。うちのお父さんのほうが地元でちょっとした有名人
だから……って急がないと」
腕時計を見ると5時18分。
さっき舞美ちゃんと交代したロスが痛い。
走り始める。
「舞美ちゃん大丈夫」
すこし走って、脚がつった舞美ちゃんが心配になって後ろを振り返ったがいない。
もしかしたら全然走れないで駐輪場のところにいるんじゃないかと思ったがそうでも
ないみたい。
「愛理、遅れるよー」
私の前から聞こえてくる。
もう駅の階段の下だ。
脚がつったって嘘だったんじゃないかってくらい元気だ。
……まぁ舞美ちゃんのことだから短時間で回復したっていわれてもいまさら驚かない
けど。
階段の下で待っていてくれた舞美ちゃんと階段を全速力で駆け抜ける。
隣の舞美ちゃんは一段飛ばしで猛スピードで上っていき、みるみるうちに差をつけら
れる。
私も必死で喰らい付く。
でも、差は開くいっぽう。
623 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:43:33.96 O
ホームから電車が到着するアナウンスが流れる。
私は定期を持ってるからいいけど、これは舞美ちゃんが切符買ってる時間ないか
も……。
と思ったら舞美ちゃんは券売機を通り過ぎそのままスピードを落とさず自動改札へ。
まさかの改札突破!?
ピ。
あ、舞美ちゃんPASMO持ってたんだっけ。
って、それどころじゃない。
私も早く行かないと乗り遅れる!
改札を抜け、あとは階段を下るだけってところで電車が入ってきていた。
これはかなりギリギリ。
舞美ちゃんは下で待ってた。
「愛理ー!」
そんな大声で叫ばれてもこっちはいっぱいいっぱいだって。
電車のドアが開き、音楽が流れる。
これはマズイ。
「愛理、もうちょっと!」
でも、頑張らないと!
624 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:45:26.63 O
「……」
「愛理、おつかれー」
人生最大の駆け込み乗車に魂が抜けかかっていた。
もう二度とこんなのはごめんだ。
いろいろと危険すぎる。
クリスマスの早朝、始発電車の人はまばらだった。
朝早くても、始発ってことで人はいるけれど、私が普段つかっている通学
・通勤時間帯に比べればかなり少ない。
今日から高校も冬休みみたいで、学生の姿はほとんど見られない。
そんな中、白いウィンドブレーカー姿の私と舞美ちゃん。
「なんだか、こうしてるとさ」
「ん?」
私は舞美ちゃんに語りかけ始めた。
「部活の先輩後輩みたいだよね」
「そうだね」
私服ではなく、ウィンドブレーカー姿がそう思わせる。
「舞美ちゃんが先輩だったらソフトボール部か陸上部ってところかな」
「……どうしても体育会系なんだね。
愛理が後輩ってことを考えると美術部や吹奏楽部って感じがするけど」
「だったらウィンドブレーカー着て電車に乗ったりしないよ」
「それもそうだね」
私のツッコミに舞美ちゃんが小さく笑ってくれた。
625 :
愛理のち:2009/03/20(金) 02:47:56.13 O
ここまで話をして気が付いた。
私と舞美ちゃんて学年が3つも違う。
中学校や高校で交わることがない。
そう考えると、こうしていられるのってすごい偶然じゃないかな。
そのことを話そうかと思ったとき、舞美ちゃんが肩にもたれかかってきた。
寝てる。
そういえば、昨日はなんだかんだで3時間も寝てないんだっけ。
私も眠気が襲ってきた。
乗換えまでのあと20分間。
舞美ちゃんにもたれて私も一眠りすることにした。
舞美ちゃんと過ごすありふれたいちにち。
そんないちにちがシアワセでありますように。
『Early Bird on Thursday morning』(終)
626 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 03:15:29.46 O
更新おつ
舞美の好きな相手ってもしかして
ん?真夜中だってのに誰か来
627 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 03:30:00.73 0
628 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 06:29:20.48 O
PASMOカッケー!!
629 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 09:02:20.18 0
あっぶな〜い
630 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 10:33:38.68 O
>>607 「愛理、立って」
愛理の手を引っ張り、立ち上がらせる。
「赤くなっちゃったね、ごめん」
ずっと膝立ち状態だった愛理。
床に面していたその両膝は、まあるく変色していた。
椅子を引き、今度は桃子が愛理の足元に座り込む。
「…もも?」
立ったまま、不思議そうに桃子を見下ろす愛理。
桃子は構わず愛理の膝を何度か手で払い、膝裏に手を添えてそこに顔を近付けた。
「ちょちょちょっ、汚いよ!?」
そんな声が頭上から聞こえたが、そのまま桃子は両膝にキスを落とす。
何度も何度も。
時々舌を出して舐めてみたり。
その度に、ピクリと動く膝。
そんな愛理の反応が楽しくて、徐々に上へと移動する桃子の唇。
口付けて、吸い付いて、舐めて。
631 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 10:34:45.60 O
「っ…もも!」
太腿の半分くらいまで来た所で愛理に頭を押されて、それ以上進む事が出来なくなった。
渋々顔を離して愛理を見上げた筈が、真っ暗。
いや、一部分だけ白い。
「あれ?」
っと思った時には既に愛理が腰を引いて桃子から一歩下がっていた。
急に開けた視界の先には、桜色に頬を染めた愛理が居た。
両手でスカートの裾を握り締めて居る。
「ももの……えっち」
わざとでは無い。
それだけはハッキリ言い切れるけど、そんな事くらいで何を大袈裟な、とも思う。
今だって桃子はスカート一枚だけの姿。
そんな自分が凄く滑稽じゃないか。
そう思ったら無駄に桃子も恥ずかしくなって来た。
と同時に、そんな事くらいで頬を染める愛理をもっと辱めたいとも思った。
632 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 10:35:35.57 O
床から立ち上がる桃子。
無言のまま愛理の肩を掴み、机に押し倒す。
「えっ!ちょ、もも!?」
机に置かれた書類達がバサバサと音を立てて床へ落ちるのも気にせずに、愛理の両手首を机に押し付ける桃子。
「愛理が悪いんだからねっ」
「何が…?」
「もものハートに火をつけちゃったから」
「ぇ?」
呆気に取られている愛理をそのままに
首に緩く巻かれていた愛理の制服のネクタイを外す桃子。
既にブレザーは脱いで椅子に掛けてあり、ワイシャツの上にベスト、それにスカート、紺色のハイソックスにローファーという装いの愛理。
いかにも、な愛理の制服姿に桃子の悪戯心が疼き出す。
これから起こり得る事を想像して背筋が震える程だった────
─────
州´・ v ・)< つづく。
ル*’-’リ < バーニングラブ
633 :
名無し伸び子。。。:2009/03/20(金) 10:37:47.80 O
時々鋭い読者さんが居ますねw
また夜にでも…
634 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 11:10:10.99 O
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
愛理の制服(*´Д`*)ハアハア
635 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 11:41:45.86 O
伸び子さんエロいねw
エロくていいね
のち〜さんも空気間がいいね
舞美が切ないね
どちらもズキュンズキュンいたしました
636 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 11:56:57.94 O
愛理の膝を攻める桃子…
うわああああああああああああああああ
想像もしてなかったシチュエーションにもう!
637 :
名無し募集中:2009/03/20(金) 12:27:12.70 0
制服プレイはツボなのれす
638 :
名無し募集中:2009/03/20(金) 14:03:18.67 0
学生服それは永遠の浪漫
639 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 15:33:20.73 O
まじでこれからの展開にwktkなんだが
640 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 17:06:07.79 O
ただエロいだけじゃなくてカワイイからその分さらにエロいぞ伸び子!
夜が待ちどおしいや
641 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 18:12:03.05 O
行き過ぎた参考はパクリになるぞ
642 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 19:36:14.14 O
なにが
643 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 20:41:29.03 O
よる
644 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 21:36:32.88 O
相変わらず素晴らしいスレだな一日たりとも作品が上がらなかった日がないし
645 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 22:58:15.53 0
け
646 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:23:42.68 O
>>632 「お礼は3倍返ししなくちゃね」
桃子は愛理の頬を撫でてニッコリ微笑む。
そんな不安そうな目で見なくたって大丈夫だよ。
3倍とまではいかなくても、して貰った以上にちゃんと気持ち良くしてあげる。
だけど…
恥ずかしさも3倍になっちゃうかもね、あいりん────。
647 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:24:17.97 O
「とりあえず服脱ごうか?」
桃子は愛理の手を取り、机の上に起き上がらせる。
ベストの裾を掴み、一気に捲り上げて脱がせる。
シャツのボタンを二つ程外した所でパタッと桃子の手が止まった。
されるがままだった愛理は不思議そうに桃子を見下ろす。
「ももぉ…?」
「ねえ、愛理。何で嫌がらないの?」
「え?」
「だって、さっきはちょーっとももの頭がスカートの中に入っちゃっただけで、すっごい恥ずかしがってたのに」
ふと浮かんだ疑問。
確かにさっきの方が恥ずかしい事かもしれないが、恥ずかしがり屋の愛理なら服を脱がされる事にもきっと躊躇うと思ったのに。
全くと言って良いほどの無抵抗に拍子抜けしてしまう。
今だってほら、はだけた前を隠そうともしていない。
648 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:24:54.71 O
「それは…そのぉ……」
「教えてよ、あいりん」
俯いてしまった愛理の顎を掴んで目線を合わせる。
「だって……早くして貰いたいし…」
それにもももそんな格好だから…。
ってボソボソ言う愛理。
せっかく忘れてたのにまた無駄に恥ずかしくなって来たじゃんか。
ももだっていつまでもひとりだけこんな格好で居たくなんかないんだからね。
「だったら愛理自分で脱いでみてよ」
「えっ」
「愛理が自分で脱いでくれなきゃもぉなーんにもしてあげない」
「……いじわる」
自分でもわかってる。
だけど愛理が悪いんだ。
意地悪をしてしまいたくなる、その仕草が悪い。
困ったような表情をされると、もっと困らせたくなる。
でもきっと愛理だって満更でもないでしょ?
649 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:25:28.84 O
「ほら早く。まぁ制服プレイが愛理の趣味ならこのままするけど」
スカートの上から太腿を撫でる桃子。
ニヤけた表情は隠せない。
「…ぷれい?……って違っ!」
意味を理解した途端、一気に赤くなる愛理。
同時に太腿に置いた手を払われた。
「じゃぁ脱いでよ」
「ぅー…」
もじもじしてる愛理はスカートの裾を弄っていて、中々シャツに手を掛けようとしない。
桃子はそんな愛理から離れて椅子に座る。
ついでに、自分のシャツを掴んで羽織った。
愛理には脱げって言っておいて何だけど、やっぱりこんな格好恥ずかしいし。
取り敢えず胸元のボタンを二つだけ止める。
まだ下着付けてないし。
そう言えば下着はどこに行ったんだろう?
ボタンに手を掛けながらキョロキョロと周りを見渡してたら、愛理が机から降りて桃子の手を掴んだ。
650 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:26:03.52 O
「なに?」
「脱ぐから…」
「うん?」
「ちゃんと自分で脱ぐから、だから…ももも着ないでよぉ」
なんでそんな泣きそうな顔?
良くわかんないけど取り敢えず桃子も立ち上がる。
「怒らないで、もも…」
ぎゅうっと抱き締められた。
桃子の態度に怒ってしまったと勘違いしてしまったみたい。
グスッと鼻を啜る音が耳元で聞こえる。
「もも、怒ってなんかないよ?」
愛理の背中を撫でる。
するとゆっくり身体を離された。
「ほんと?」
「うん。全然怒ってない」
651 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:26:37.41 O
第一怒る意味がわからない。
って言うか、こんな事で一々怒ってたらどんだけだって言うはなし。
ももそこまで愛理の事粗末に扱ってないよ。
ただ、愛理が可愛いから意地悪したくなるだけ。
「へへ」
フニャりと笑う愛理にちょっと胸が痛む。
こんなにも桃子の言動ひとつひとつに一喜一憂する愛理が愛おしい。
「好きだよ、愛理」
顔を近付けると閉じる瞳。
たっぷりと時間を掛けて、触れるだけのキスをする。
唇が離れると少し照れくさそうにハニかんだ後、愛理がシャツのボタンに手を掛けた。
────
続く。
652 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:27:26.98 O
スレタイに沿った話しを書かなければと思いつつ早数週間。
そろそろやっと軌道修正が出来そうです。
展開が遅いんでまだ長くなりそうですが、お付き合い下さいませ。
おやすみー
653 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:32:27.62 O
脱いだり着たりだけはずなのにこんなにぐっとくるなんて!
愛理がキャワすぎだぞ伸び子!
654 :
名無し伸び子。。。:2009/03/20(金) 23:38:52.65 O
このスレ桃子ヲタが多いみたいだから、愛理ヲタを増やそうと頑張っておりますw
655 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:43:29.76 O
ところで伸び子は愛理ちゃんのどの辺りが好きなの?
女ヲタの目から愛理ちゃんがどう映ってるか気になる
656 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:45:46.66 0
このスレで桃子も愛理もヲタが増えると思えないけどな
657 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:47:57.19 0
658 :
名無し募集中。。。:2009/03/20(金) 23:48:59.29 0
伸び子の経験も入ってるのかね
659 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 00:35:08.52 O
今から帰るあげ
660 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 00:35:17.84 O
やっぱM愛理はいいなあ
661 :
愛理のち:2009/03/21(土) 01:01:49.09 O
(8) もしも もしも
℃-uteのレッスンから帰ってきて、ご飯を食べてお風呂に入ってすぐさま自室にこも
る。
今日は金曜日。
明日は土曜日。
そう、ももが来てくれる……はずの土曜日。
ベッドに横になっていてもため息が出てしまう。
ももは本当に来てくれるのかな。
いまさらながら不安になる。
昨日メールで、だいたいお昼近くに来るとのこと。
だったらお昼ご飯は一緒にとるってことでいいのかな。
お母さんは無難にカレーでいいんじゃないかって。
そのあと、部屋で……告白するってことにしよう。
もも、私と付き合ってください。
こんな感じでいいのかな。
いや、もっと素晴らしい言い方があるかもしれない。
あとで考えなければ。
662 :
愛理のち:2009/03/21(土) 01:02:55.96 O
もしも、ももと付き合うってことになったら。
言ったそのあとどうするんだろう。
深く考えていなかった。
映画のDVDを二人で手をつなぎながら見るのかな。
……すごくいい。
で、勢いでキスとか、さらにその先とか……いやいや、それはさすがにないか。
ちょっと期待してしまってる自身に自己嫌悪。
もものことをそういう目で見ているはずじゃないんだけどな。
けどももと触れ合いたいと思っているのは事実。
もっとももとの距離を縮めたい。
もしも、ももと付き合うってことになったら。
日曜日もいっしょに過ごすために泊まって行ってもらいたいな。
お母さんにももの分のすき焼きも用意をしてくれるように頼んだ。
あと、舞美ちゃんがあんまりにも胸がキューッとする言ってたんで、ももの分の下着
を買ってきた。
それも日曜日のことも考えて2ペア。
サイズは……梨沙子にそれとなく聞いておいてだいたいのサイズは把握した。
デパートでももの分を買ってきたから今度は大丈夫!
ついでに同じデザインの私の分も買っちゃったけど。
歯ブラシも、コップも用意したし。
あとは何か足りないものがあったら私のを何でもいいから使ってもらおう。
663 :
愛理のち:2009/03/21(土) 01:04:46.95 O
もしも、ももと付き合うことになったら。
日曜日はどこ行って何しよう。
部屋でふたりっきりっていうものすご―――――――――く魅力的だけど、
せっかくのオフ。
ふたりでどこかに羽を伸ばしたい。
となると、やっぱりあのテーマパークになっちゃうわけか。
確かお父さんがチケットもらってきたって言ってたっけ。
年末だし土日とも暖かくて絶好のお出かけ日和だからすごい混むだろうな。
でも、いつかは好きな人と行きたいって思ってた場所。
お弁当も作っていこう。
ベンチで一緒に食べても恥ずかしくないような立派なのを。
このごろお母さんからお料理を教えてもらっていて少しは上達しているものの
腕前はまだまだ。
それでも、ももに食べてもらって「おいしかったよ愛理」って言ってもらえたら。
このうえなく幸せなんだろうな。
もしも、ももと付き合うことになったら。
明日も、明後日も、そのまた明日もすごく幸せなんだろう。
だって、世界で一番好きなももが私の恋人になってくれるのだから。
私が、みやでも他のだれでもなくももの恋人になれるのだから。
すごく幸せで都合のいい予定。
胸が締め付けられる。
664 :
愛理のち:2009/03/21(土) 01:06:22.83 O
ふと心に隙間風が吹く。
もしも、ももに断られたら。
それだって十分にあると思う。
好きは好きだけど、そこまでしたくないって。
そういう反応をされたら私はどうするのだろう。
思いっきり泣き叫ぶのか。
愛想笑いを浮かべて冗談だよって有耶無耶にしようとするのか。
わからない。
けど、もものことをすごく求めている分だけ。
すごくすごくつらいことだけはわかる。
665 :
愛理のち:2009/03/21(土) 01:09:04.88 O
このまえ、ももに電話できずにウジウジしていたことを思い出す。
そのときはもものことが好きなのに、ももは私のことを嫌いなんじゃないかと不安で
仕方
なかった。
でも、いまは違う。
ももは私のことをはっきりと「好き」って言ってくれた。
この言葉、信じなきゃ。
いま、できることを頑張ろう。
泣きそうだった頬を両手で叩き。
部屋のさらなる整理整頓と、明日何を着るかを選ぶことにした。
あと、告白の言葉も。
ももから貰った「好き」って言葉を胸に。
甘酸っぱくて不安な長い夜をひとり越えていく。
『もしも もしも』(おわり)
666 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 03:57:36.48 0
ウァッチオウト!危ない!!
667 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 06:34:29.10 O
キュンキュンするね
668 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 07:58:53.34 0
ohayo
669 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 08:23:38.19 O
おはよ
670 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 09:02:20.66 O
みんな伸び子伸び子言ってるけど、俺は愛理のち〜のが好きだ!
頑張れ
671 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 09:33:02.63 O
俺は二人とも大好きだ!
672 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 09:37:20.72 O
キュンキュンするなあ
673 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 11:19:41.48 O
お昼
674 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 12:30:41.04 O
春だね
675 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 14:30:18.10 O
ほ
676 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 16:17:25.53 O
の
678 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 17:27:51.49 O
まとめの人いつも乙です!
679 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 18:46:55.87 0
うりゃ
680 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 19:57:38.65 O
オィ ノシ
681 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 21:45:02.97 O
ちょ
682 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 22:35:28.31 O
俺は伸び子も愛理のちもこんな文書が書ける中の人に惚れそうだよ
683 :
愛理のち:2009/03/21(土) 23:28:48.27 O
(9) 特別な日の朝 〜 Early Bird on Saturday morning 〜
『おひさまよりも早く部屋を抜け出して いそがな―』
バシ!
プレーヤーのスイッチを強めに押して止めた。
ももが来るのは昼前って話なので、今朝は9時にセットしてゆっくり起きようと思っ
てた。
起きて、すぐ反応して止めたわけではない。
すでに起きていたからだ。
だからといって早起きしたのとはちょっと違う。
「ほとんど眠れなかった……」
頭も体も重い。
寝ようとは努力したのだった。
興奮して眠れなかっただけ。
684 :
愛理のち:2009/03/21(土) 23:30:09.23 O
昨晩は部屋の整理を終えてベッドに入った。
けれどまったく寝つけずに起きて着ていく服をどれにしようかにらめっこしたり、
なぜかレッスン中のフォーメーションを確認したりした。
疲れてきて、さあ寝ようとベッドに再度入るものの、やっぱり興奮して寝つけず、
またその繰り返し。
コンサートツアーで地方に泊まりになったときもこんなことは一度もなかった。
むしろ寝るの早すぎって、特に同部屋の栞菜に非難されたくらいなのに。
おかげでレッスンの復習はバッチリ!……ってそういう問題ではない。
ともかくまだ何を着てももを迎えるか決まっていない。
どんな服を着ていけばももが喜んでくれるかな。
……たぶん、いや間違いなくどれを着ていっても一緒だろう。
それでも、ベストは尽くしたい。
試したセーターやらスカートやらワンピースやらレギンスやらジーンズやら……。
結果として散らかってしまっている。
そんなこんなで朝を迎えてしまった。
ついに迎えた特別な日の朝。
685 :
愛理のち:2009/03/21(土) 23:31:31.37 O
コン、コン。
ノックが二回された。
「愛理、朝ごはんできてるよ」
お母さんだ。
「あ、はーい。いま行くから待ってて」
パジャマのまま部屋を出て一階のダイニングへと向かう。
「あれ」
ダイニングテーブルには私ひとり。
お母さんに聞いたらお父さんはトレーニング、弟は少年野球の練習に行ったみたい。
お母さんも朝ごはんは済ませたようだ。
「はい、愛理」
カレーが出てくる。
前日の残りではなく、朝から作りたてのカレーは珍しいねと言ったら、
「桃子ちゃんが来るからカレーを作ってって言ったのは愛理じゃない。
何時に来るか正確にはわからないから朝のうちからつくっておいたんだけど」
「あ、そうだった。ごめんね」
(つづく)
686 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 23:36:46.66 O
今日はキリ悪くてあっさりで申し訳ないです
687 :
名無し募集中。。。:2009/03/21(土) 23:59:39.27 O
やっぱり伸び子さんが来ないとスレが華やがないなぁ
明日は頑張って第一章を終わらせないと
ではおやすみです
688 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 00:25:48.52 O
そんなことはない
689 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 00:34:29.60 O
>>651 俯いてシャツのボタンを外す愛理。
焦れったくなるくらい、ひとつひとつゆっくりと。
そんな愛理をじっと見つめる桃子。
全てのボタンを外し終えると、顔を上げて桃子に視線を向ける愛理。
しかし何か言うでも無く、ただ見つめてくるだけ。
「どーしたの?」
桃子が優しくそう言えば、無言で首を横に振ってまた俯いてしまう。
きっと桃子が脱がせてあげればこんなにも時間はかからない筈だけど。
でも敢えてそれはしない。
逸る気持ちをグッと堪えて愛理の行動を見守る。
暫く俯いたままだった愛理が一度大きく息を吐き出すと、肩に手を掛けてシャツを脱ぐ。
露わになった白い肌が桃子を誘っているように見えて、思わず喉が鳴ってしまう。
「そんな…見ないでよ……」
この状況で、見ないでって言われて、はいそうですかって目を逸らす人がどこに居るんだって思う。
実際桃子は目を逸らすどころか寧ろ凝視して、愛理のこの姿を脳裏に焼き付ける事に専念していた。
690 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 00:35:29.98 O
仕事中は、メンバーの下着姿など数え切れない程見ている。
見ている、と言うよりは目に入る、と言った方が正しいかもしれない。
同性同士だから結構みんなオープンな所も多くて目のやり場に困る時もあるけど、大体は普通にやり過ごせている。
と言うか、別に何とも思わない。
けれど、Buono!の時だけは例外になってしまった。
例えコンサートなどでの早着替えであっても、愛理がそこで着替えてると思うだけで意識はそちらに行ってしまうし、鼓動が速くなる。
一度、桃子の目の前で愛理が着替え始めた時は、歌詞が全部吹っ飛んでしまうかと思った事もあった。
それ故に、初めて身体を重ねたあの日の出来事は桃子にとっては衝撃と感動が入り混じった状態であった為、細部まで記憶に留めておく事が出来なかった。
だからこそ、今日は愛理の全てを記憶に焼き付けたい。
欲を言えば、あの日以上に可愛い愛理が見たい。
そう思えばこその、桃子の意地悪だった。
691 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 00:36:09.61 O
後ろ手に下着のホックを外す愛理。
しかし最後の抵抗か、緩まったそれを脇で押さえ腕を前で交差させて胸元を隠してしまう。
「愛理?」
肩に触れればビクッと反応する身体。
触れた手を、そのままゆっくりと肘まで滑らせる。
「も、も……」
下から覗き込むように見上げれば、潤んだ瞳に見つめられる。
この瞳が、桃子を狂わせる。
滅茶苦茶にしてしまいたい衝動に駆られるのは、きっとこの瞳のせい。
桃子だけをこの瞳に映して欲しい、どんな時でも見ていて欲しい、とずっと思ってたけれど、この瞳に捕らわれてるのは桃子の方。
いつだって、この瞳を求めて愛理を見つめてしまう。
愛理が他の人と楽しそうにお喋りしてる所を見た時には、無理矢理にでもこちらに向けてしまいたくなる時すらある。
そんな独占欲に駆られる時が、一番自分が嫌いになる瞬間。
だってきっとそんな時のももは可愛い顔してないから…。
692 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 00:36:49.48 O
いつまでも愛理の瞳を見ていられなくなり、肩を掴んで抱き寄せた。
首元に顔を埋めると、愛理の匂いが鼻孔いっぱいに広がる。
「…んっ……」
軽く唇が触れただけで、鼻に掛かったような高い声が聞こえて背筋がゾクゾクする。
例えその瞳を独占出来なかったとしても、この声を聞く事が出来るのは桃子だけ。
桃子以外には聞かせたくないし、聞かせてあげない。
この声だけは、桃子のモノ。
顔を少しずらして鎖骨に甘噛みする。
「っ……んぅ…」
確実に愛理の身体は桃子によって反応している。
けれど胸の前で交差された腕はそのままで。
その手が桃子の身体との密着を阻む。
必死で抱えるその可愛らしいチェック柄の下着を無理矢理剥ぎ取る事も出来なくは無いけどれど、別にそこまでする必要性も無い。
きっともうすぐ、愛理は自分からこれを取る事になるってわかってるから。
693 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 00:37:33.26 O
桃子は愛理の腰に両手をまわしたまま、唇で挟むように器用に下着の肩紐を降ろす。
そんな桃子の行動に、胸元に置かれた腕の力を強める愛理。
中々強情だね、愛理…
そんな事を思いながらふっと息を零す桃子。
少し身体を離して、愛理が抱き締めている下着の少し上に唇を寄せた。
舌を出して舐め上げる。
反射的に離れようとする愛理の腰を反対にもっと抱き寄せる。
「っ…はぁ…んっ」
跡が付かない程度に吸い付いてみせると段々愛理の手が下がってくる。
それと同時に下着も下がる。
桃子は胸元から唇を離すとその指先に口付けた。
指先から甲に向かって何度もキスを落とす。
「…んっ!…はぁ…」
指先を軽く噛んだ瞬間、愛理の手が下着から離れた。
その一瞬を見逃さなかった桃子はすかさず愛理の腕を取って肘に引っ掛かった状態のそれを抜き取った。
─────
続く。
694 :
名無し伸び子。。。:2009/03/22(日) 00:39:02.41 O
ちょっと遅くなりましたm(_ _)mごめんね
んで、エロなんだか何なんだかワケわかんないものになってしまったorz
それとレスですけど…愛理ちゃんの魅力は一言では言い表せないんで、全部って事で!w
おやすみー
また明日昼間うp出来るかな…?
695 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 00:40:54.29 0
いけません父さんはお前をそんな子に育てたつもりはないぞ!
はしたない!なんてはしたない!けしからん!ハアハア・・・・ドッピュン!!
696 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 01:02:11.16 O
…撃沈しました白旗です完敗ですたまらんです伸び子さん…
中途半端な状態であげちゃいけないねこっちも気合いれないと!
697 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 02:18:25.50 O
なんだ!?なんなんだ!?
特別エロいことをしてるわけじゃないのに凄くエロいぞコノヤロー
伸び子好きだー!!
698 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 02:54:14.57 O
伸び子も愛理のちもここのところ毎日あげてるけど体は大丈夫か?
毎日読めるのはすごく嬉しいけど心配なんだ
699 :
名無し伸び子。。。:2009/03/22(日) 03:52:13.13 O
自分は今のところ大丈夫…と言うか、好きで書いてるので。
疲れて来たらお休み宣言しますからw
お気遣いありがとー
700 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 04:52:39.08 O
久し振りに早寝したらこんな早く目が覚めてしまった
んでスレ見たら伸び子だめだよ伸び子もう二度寝は絶対無理な程興奮してしまいました
701 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 06:51:17.11 O
おはよう
702 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 09:33:29.60 0
703 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 11:47:23.01 O
ひる
704 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 12:55:20.27 O
ごはん
705 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:33:21.04 O
>>693 下着を抜き取った瞬間、桃子にしがみ付いて来る愛理。
桃子はそんな愛理を抱き止めながら耳元に唇を寄せる。
「下は脱がないの?」
耳朶を甘噛みしながら問い掛ける。
「ふぁ…っ…だ、って…」
「ん?」
舌先で耳の輪郭をなぞるように舐め上げながら、その先の言葉を促す。
「も、もと…同じがいい…」
それはつまり、桃子がスカートを履いてるから愛理も脱ぎたくないと、そう言う事なんだろう。
だったら脱ぐよと言いたい所だったが、如何せん桃子は上下とも下着を付けていない。
こんな所で全裸になる事は、幾ら桃子でも躊躇せざるを得ない。
きっとそれは愛理も同じ事。
寧ろ愛理の方が強い抵抗を感じるだろうと思った。
706 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:35:16.53 O
「だったら、コレも脱がなきゃ」
言うと同時に愛理のスカートの中に片手を忍ばせ、可愛らしいお尻を柔々と撫で上げた。
「きゃっ!…ちょ、と…ももぉ」
ピクッと肩が跳ねた後、桃子の手を押さえつけるように重なる愛理の手。
「ももと同じがいいならコレも脱ぐんでしょ?」
押さえつけられたまま、指先だけで軽く揉む。
「っ…やだぁ、もも…手、離してよ」
本当に嫌なら払いのければいいのに、と思う。
だけど愛理の手はしっかりと桃子のそれを掴んでいて。
反対に押し付けようとしている風に感じる。
707 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:36:18.81 O
「じゃぁ自分で脱いでね」
桃子はスルリと手を引き抜くと、先程と同じように少しだけ愛理から離れた。
「ぁ…」
身体が離れる瞬間、愛理から名残惜しいような短い声が聞こえて思わず口元が緩む。
と同時に視線は愛理の胸元へ。
下着を抜き取った瞬間に愛理から抱き付かれてしまった為、良く見る事が出来なかったそこを凝視してしまう。
「やだっ!…見ないでって…」
その視線に気付いた愛理が慌てて胸元を腕で隠す。
「愛理だってももの見たんだからいいじゃん」
胸元を隠す腕に触れる桃子。
「っ…でも……」
「ほら、下脱ぐんでしょ?」
「……じゃぁ、ももあっち向いて」
「えー、絶対やだ。」
愛理の着替えをこんなに良く見られるチャンスなどそう何度もあるわけじゃない。
そんな貴重な瞬間が見られないなんて納得出来ない。
こればっかりは妥協出来ない。
708 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:37:46.34 O
「むぅ……」
そんな桃子の心境を知ってか知らずか、愛理はクルリと桃子に背を向けた。
そう来たか…。
桃子は心の中で舌打ちをすると、横から覗き込もうと身体を移動させる。
しかし愛理もそれに気付いて更に桃子から背を向けるように移動する。
「もぉっ愛理!」
何度かその繰り返しを続ける愛理に段々苛ついて来た桃子は少し強めに愛理の名を呼ぶ。
その声に反応して愛理の肩がビクッと跳ねた。
「…愛理」
今度は優しく声を掛けると、肩越しに顔だけをこちらに向けた愛理と目が合う。
またそんな目で見て…。
もしかしたらワザとやってるんじゃなかろうかと、桃子は軽く溜め息を付いた。
「じゃぁもぉそっち向いたままでいいから早く脱ぎなよ」
桃子は視線を愛理から外して呟く。
709 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:38:47.93 O
せっかくのチャンスだったのに…。
今度何かあった時は絶対見てやる。
そう思いながらふっと愛理の方に視線を戻す桃子。
躊躇いながらも少し前屈みになって下着を降ろす最中の愛理がそこに居て、思わず喉がゴクリと鳴る。
桃子の希望は正面から愛理の着替えを見る事だった。
何故ならば、いつも着替えの時には横目でチラリとしか見れなかったから。
けれど真後ろからのアングルも、これはこれで良いかもしれない。
綺麗な背中と腰のラインをじっくりと見つめる桃子。
背中を向けている事によって愛理の視線を気にせずに好きなだけ見つめられるのも、このポジションの良い所だと思った。
思いがけず新たな発見をした桃子は、先程までの沈んだ気持ちが消えてなくなるのを感じた。
────
続く。
710 :
名無し伸び子。。。:2009/03/22(日) 13:40:25.90 O
桃子が段々エロおやぢ化してるのは気のせいじゃなく、自分の趣味ですw
ごめんねももち(ノД`)
711 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:42:07.70 0
そういや愛理ヲタを増やそうと頑張るとか言ってたな
712 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:42:39.68 O
ちょっと悶え市んでくるわノシ
713 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 13:46:06.67 O
出先なのにどうしてくれるんだよ伸び子w
714 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 15:17:39.35 O
ホントにこのスレだけは列車内で読むもんじゃないな
一人でニヤついたり悶えたりで不審者みたいになるorz
715 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 15:57:20.25 O
俺の息子が最近元気なくて自分自身少し凹んでるんだが
このスレ見た時だけはガチガチになるわ
伸び子は特にヤバいよ
716 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 16:46:18.52 0
717 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 16:47:21.21 0
718 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 16:54:51.86 0
伸び子の桃子がエロおやぢなおかげで
その桃子と同化して愛理ちゃんハァハァしてしまう・・・
719 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 16:57:12.95 0
720 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 17:05:37.42 O
721 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 17:21:25.26 O
>>719この時愛理の左手は桃子の尻を触ってるんだよね
桃子の表情からわかる
722 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 17:24:40.16 0
尻だけならいいんだけどその先にも手が伸びて・・・
723 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 18:12:25.13 O
伸び子のせいで俺抜きっぱなし
724 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 18:54:52.51 O
まとめの人も伸び子もおつだあ
725 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:02:50.45 O
>>709 愛理が下着を脱ぎ終わったのを確認した後、桃子は愛理の背中に手を伸ばす。
「んぅっ…!」
両の手のひらをぴったりとくっ付ける桃子。
そのまま肩甲骨を撫でた後、肩に手を置いて背中に耳を当ててみた。
愛理の鼓動が聞こえる。
少し速いそのリズムが何だかすっごく心地良くて、桃子は目を瞑って聞き入った。
「…もも、なに?」
鼓動の音に愛理の声が重なる。
ゆっくりと目を開ける桃子。
「愛理の心臓の音聞いてた」
「やめてよ」
「なんで?」
「…なんか、恥ずかしいよ」
「ホントあいりんは恥ずかしがり屋さんだね」
背中から耳を離すと今度は後ろから愛理を抱き締める。
お腹に腕をまわすとその手に愛理の手が重なった。
726 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:03:42.63 O
目の前にある綺麗な背中に誘われるように唇を寄せる桃子。
啄むようなキスを何度も落とす。
「ふぁ…、…ももっ…くすぐったい、よぉ…」
重なった愛理の手に力が入る。
「愛理は背中嫌い?」
「んぅ、はぁ…」
「ねえ答えてよ」
舌先で背筋を舐め上げると一層手に力が加わる。
「っ…す、きぃ…」
「気持ち良い?」
「…んぁ、はぁ…いい、よ…」
「ん。素直でよろしい。」
桃子は背中に口付けながら、お腹にまわしていた手を緩める。
愛理の手が重なったままだったが、そのまま胸の膨らみへと手を伸ばした。
727 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:04:37.29 O
「はぁっ!…やっ…ん、…ももぉ」
包み込むように両手でそこを優しく揉みしだくと、重なった愛理の手もまた一緒に動く。
「なに愛理。自分でしたいの?」
「ちがっ…」
そう言えば慌てて手を離す愛理。
桃子はそんな愛理の手を掴んで胸元へと導く。
「いいよ。自分でやりなよ」
先程とは反対に、愛理の手に桃子の手が重なる。
しかし胸元に置かれた愛理の手は動こうとしない。
「どうしたの?」
「や、だよぉ…もも」
「じゃぁ、ももも手伝ってあげるから」
そう言うと、愛理の手の上から胸を揉み始める桃子。
嫌でも愛理の手も一緒に動いてしまう。
「ふぅ…ぁ…やぁっ…ももっ、やだぁ」
「やなの?じゃぁやめる?」
胸を揉みしだくその手も、背中に口付けてる唇も、全ての刺激を止めてしまう桃子。
暫くの間、荒くなった呼吸を静めようとする愛理の吐息だけが部屋に響いていた。
728 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:05:32.33 O
「…ももぉ」
呼吸が落ち着いたのか、愛理が弱々しく桃子の名を呼ぶ。
「なに?」
「…やだ」
「なにが?」
「……やめちゃ、やだぁ」
振り向こうとする愛理だけれど、桃子がきつく抱き締めているせいで身動きが取れない。
「ももの顔、見えないのもやだよ…」
桃子だって愛理の顔が見たくないわけじゃない。
だけどこの体制でもう少し楽しみたいって言うのが本音。
「愛理がももの言う事ちゃんと聞けたらね」
止めていた手の動きを再開させる桃子。
愛理の手の隙間から、突起に触れる。
「んはぁっ!や、ぁ…」
ガクンッと桃子に身体を預けるように倒れてくる愛理。
「うわっ!…っと」
なんとか足を踏ん張って堪えた桃子だったが、そろそろ立ったままで続けるのは厳しいかもしれない。
名残惜しかったけれど、愛理の胸から手を離して身体起こして振り向かせる。
729 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:06:31.29 O
「ちょっとまたそこ座って?」
力の抜けてる愛理の身体を支えながら机に座らせる桃子。
もう愛理は胸元を隠す素振りを見せない。
忘れてしまったのか、それとももうそこまで意識がまわっていないのか。
どちらにせよ、桃子の目の前には愛理の胸元がさらけ出されている。
むしゃぶり付きたい衝動に駆られて顔を近付けようとしたら、愛理の手が伸びてきて両手で頬を挟まれた。
グッと上を向かされて桃子の首の筋が伸びる。
「痛っ!ちょ、あいっ……り…?」
パッと顔を上げた視線の先に居た愛理は今まで見たこともない妖淫な表情をしていて。
思わず言葉が詰まる桃子。
「もも…キス、して?」
固まったまま目を丸くして愛理を見上げている桃子。
「キス、してよぉ」
もう一度愛理は桃子に請うが、桃子は動かない。
いや、動けないでいた。
そんな桃子に痺れを切らした愛理は、自分から顔を寄せると桃子の唇を奪った。
─────
続く。
730 :
名無し伸び子。。。:2009/03/22(日) 20:07:36.32 O
愛理ヲタを増やすはずが、書いてくうちに段々桃子に感情移入してきて自分が桃子ヲタになりつつある件w
もぉどっちでもいいやww
731 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:17:01.13 0
兼ヲタになっちゃえば良いんだよw
732 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:21:02.99 0
桃子×愛理ヲタってとこだなw
733 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:36:18.31 0
ももあいりヲタ
734 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:41:43.98 O
良すぎて腹が立ってきたw
ちくしょうカワイイなあ
735 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 20:56:30.07 O
自分は桃ヲタだけど愛理が最近気になってきたw
736 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 21:03:58.85 0
737 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 21:56:55.93 O
むはーたまらんね
でも伸び子ペース早すぎじゃねえか?
無理すんなよ
738 :
愛理のち:2009/03/22(日) 22:08:19.88 O
>>685 今日はお母さん特製のシーフードカレー。
シーフードもスーパーに売ってるシーフードミックスを使うのではなく、
イカもエビも捌いて作ってある。
本当だったらカレー粉からいろいろ混ぜて作ることが多いのだけれど、
今日はもも向けにってことで市販の甘めのルーを使ったとのことだ。
私も寝不足だからいっぱい食べて元気つけなきゃ。
「でも、珍しいね。桃子ちゃんくるなんて。初めてだよね」
お母さんがテーブルに肘をつき話しかけてくる。
「うん」
「昔はあんなに大っ嫌いって言ってたのに。すぐに怒るし偉そうだって」
……すごく痛い過去を。
「まあお母さんから言わせれば、愛理の方が偉そうだったけどね」
さすがお母さん、歯に絹を着せぬいいようだ。
「でも、愛理も変わったね。すごく穏やかになった」
「そうかな?」
面と向かって言われるとやっぱり照れる。
本人だと変化はあまりわからないけど、周りの人から「変わったね」と言われる。
だいたい「丸くなったね」や「やさしくなった」が多い。
そういえば、舞美ちゃんからはその手の話を聞いたことないや。
今度聞いてみようかな。
739 :
愛理のち:2009/03/22(日) 22:09:30.71 O
「これも舞美ちゃんの影響が大きいよね、愛理」
「……うん」
言われてみるとそうかも。
Berryzができる前はそれほどでもなかったけど、自然とBerryzとその他というグルー
プ
になると舞美ちゃんと接する機会が多くなり、℃-uteができてからは一緒にいる時間
がすごく多くなった。
舞美ちゃんといると、人の悪口を言うのが何というか、馬鹿馬鹿しくなる。
そういう話に乗ってこないし、会話が続かない。
舞美ちゃん自身、こうした方がいいよねっていう「意見」は言っても、中傷するよう
な他人の「悪口」を言ったことがない。
舞美ちゃん曰く、「何か言いたいことがあったら面と向かっていったほうが早いし」
らしい。
そんな舞美ちゃんといるうちに私も変わってしまった、のかもしれない。
舞美ちゃんはリーダーシップに溢れている、というとちょっと違う。
みんなを引っ張っていこうと頑張っているのはわかるんだけど、危なっかしい場面が
多いし。
そんな舞美ちゃんを自然にみんなで盛り立てていこう、というので℃-uteはまとまっ
ているのかもしれない。
「あんな子なかなかいないからね。大事にしなよ、愛理」
「わかってるって」
舞美ちゃんを褒められると私まで照れてしまって、スプーンをうごかす手が早くるの
が自分でもわかった。
私自身が褒められるよりも嬉しい。
そんな自慢の友達。
740 :
愛理のち:2009/03/22(日) 22:10:39.14 O
「そういえば、桃子ちゃんをどうやって迎えに行くの。
バス? それともお母さんが車を出そうか」
「バスで行くから大丈夫だよ。あ、おかわりいい?」
「珍しいね、愛理がおかわりするなんて」
「いいから、いいから」
朝ごはんなのに時間がかかってしまった。
あ、メールが着てる。
ももからだ。
『愛理おはよー。
いま電車に乗ったところ。
11時30分くらいにそっちに着きそう』
簡潔なメール。
でも、ちゃんと来てくれる。
それがどれだけ嬉しいことか。
思わず携帯を抱きしめてしまった。
741 :
愛理のち:2009/03/22(日) 22:13:01.25 O
そうだ、いま何時だろう。
10時20分。
家からバス停まで5分、バスで駅まで20分。
次のバスの時間が10時40分、その次が11時15分。
40分のだと早すぎるし、その次のだとちょっと遅い。
まだ準備ができていない。
着ていく服もまだ決まっていない。
やっぱりお母さんに車を頼もうか。
ふと窓の外をチラッと見るとすごく澄んだ青空。
青空につられて窓を開けてみると、12月末とは思えないくらいの陽気。
風もない。
家でジッとしているのがもったいないくらいの天気。
そうだ、自転車があった。
一昨日の早朝に舞美ちゃんと自転車で二人乗りしたことを思い出す。
『愛理だったら絶対に彼氏のほうも喜んで乗せてくれるって』
そんなこと舞美ちゃんは言ってたっけ。
よし、決めた。
行きは私が漕いで、帰りはももに漕いでもらおう。
ももとする二人乗り。
きっと最高だろう。
大変だと思うけど、ごめんね、もも。
742 :
愛理のち:2009/03/22(日) 22:14:38.25 O
そうと決めたら早く服を決めないと。
……もういいや!
きっとこれ以上考えていても仕方がない。
優柔不断な性格が恨めしい。
近くにあったセーターとデニムのスカートにしよう。
……一晩悩んだ割には思いっきり地味じゃん。
ただ、自転車でいくにはもうあまり時間がない。
タンスから新しい下着をおろす。
舞美ちゃんにあげた分、残りが少なくなっていてちょっと笑ってしまう。
そそくさと着替える。
自転車で行くわけだからブーツは厳しい。
スニーカーにしよう、というわけで紺色のハイソックス。
胸元にブローチ、腕時計。
部屋の最終チェックをして、財布や携帯その他小物をバッグにつめて洗面所に急ぐ。
パジャマなど着ていたものを洗濯かごに入れ、鏡とにらめっこ。
カレーを食べた後に歯を磨いたのに、また磨いてしまう。
髪は結んでおきたかったけど、時間がない。
中途半端になるくらいだったら下ろしたままでいいや。
リップはちゃんと塗らなきゃ。
ふと、鏡の前の自分が泣きそうな顔になってるのに気がついた。
「今日は泣いちゃだめだよ、愛理」
自分に言い聞かせる。
せっかく特別な一日が始まるのだから。
最高の一日にしてみせるはずなのだから。
743 :
愛理のち:2009/03/22(日) 22:16:16.05 O
「お母さん自転車借りるねー」
玄関で大きな声でいって慌ててスニーカーを履く。
「愛理、自転車でいくの?」
リビングからやってきたお母さんが聞いてきた。
「うん、なんかそうしたい気分になってね、じゃあいってきます!」
「ちょっと愛理――」
お母さんの声をよそに玄関を飛び出した。
時間は11時ちょうど。
よし、まだ間に合う。
『特別な朝 〜 Early Bird on Saturday morning 〜』(終)
744 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 22:20:00.45 O
伸び子さんがバリバリなんでこっちもテンション上がってきた!
日付かわると思うけどまた今晩にでも
745 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 22:49:56.73 O
バリバリってw
楽しみにしてますよー
746 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 23:06:37.80 0
この話好きだな
楽しみにしてます
747 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 23:34:35.55 0
いつも乙です
愛理きゃわあああああああああああああああああああああああ
748 :
名無し募集中。。。:2009/03/22(日) 23:55:59.45 0
749 :
愛理のち:2009/03/23(月) 00:41:03.62 O
>>743 (10) そこに、確かに
途中信号にひっかかる。
腕時計を見ると11時14分。
駅まであと半分くらい。
電動アシストだけあって速いけれど、舞美ちゃんほど飛ばせない。
最初は薄着かなと外に出て思ってたけど、けっこう汗をかいてしまう。
汗臭くならないといいな、と願いつつまた信号が変わって漕ぎ出す。
漕ぎ出すと心臓がバクバクする。
これは、自転車を漕いでいるからなのか。
それとも、もうすぐももに会えるからなのか。
もものことを考えるとペダルを回す脚が自然と速くなる。
750 :
愛理のち:2009/03/23(月) 00:42:23.61 O
「つ、ついたぁ」
駅の階段下にたどり着く。
時間は11時27分、間に合った。
額の汗をハンドタオルで拭う。
鏡で髪の乱れを直す。
もう間もなくももがくる。
自転車を漕いでないのにやっぱりバクバクする。
いつもの見慣れた駅前のロータリー。
バス停があって、タクシーがあってお店が数軒あって。
そんな中に大好きなももが混じる。
私の日常にももがクロスする。
まだ実感がわかないけれど、とっても幸せな光景だと思う。
751 :
愛理のち:2009/03/23(月) 00:44:00.80 O
30分ちょうど。
ももは来ない。
それは当然で電車は来ていないのだから。
メールを見返す。
11時30分『くらい』とのこと。
よく考えると前後どちらかもわからない。
これより後だったら私が待てばいいんだけれど、これよりも前だったら。
早く着いて私を待っていたのはいいんだけれど、まったく来ないものだから帰っ
ちゃった。
いや、まさかそんなことは。
否定しようと必死になるけれど一度芽生えた不安はなかなか消えない。
携帯を持つ手に力がこもる。
752 :
愛理のち:2009/03/23(月) 00:45:57.12 O
ブブブブブ……。
メールだ。
もも!?
いや、舞美ちゃんだ。
『愛理がんばれ、応援してる!』
そうだね、頑張らないと、ね。
またメール。
今度はももからだろう。
……あれ、また舞美ちゃん。
753 :
愛理のち:2009/03/23(月) 00:47:12.68 O
『いや愛理、がんばりすぎるとマジで危険だからほどほどに……でも応援してるよ』
舞美ちゃんがイヴにコン……を持ってきてくれたことを思い出して吹いてしまう。
なんか勇気がわいてきた。
またまたメール。
まさか、ね。
……舞美ちゃん。
『やっぱりがんばれ、愛理! すごく応援してる!! 彼氏、ゲットだぜ!!』
……ありがと、舞美ちゃん。
いろいろツッコミたいけど、すごく、すごく嬉しい。
ももが彼氏か……それいいかも。
私も、私の好きな人を信じてあげないと。
754 :
愛理のち:2009/03/23(月) 00:48:53.74 O
35分。
東京方面からの電車が着く。
ほどなくして乗客が階段を下りてくる。
すぐ脇に自転車をとめ、階段の下から見上げる。
子連れの親子。
おじいちゃん。
おばさん。
女子高生。
スーツを着ているサラリーマン。
その中にももがいないか必死に探す。
……いない。
人が途切れる。
この電車じゃなかったんだ。
次の電車まで時間が空く。
さっき信じようと決めたばっかりなのに、また不安がひろがる。
ちょっと涙ぐんでしまって階段がぼやける。
もも、帰っちゃったのかな。
信じてるはずなのに、そう思ってしまう弱い自分が情けない。
755 :
愛理のち:2009/03/23(月) 00:50:55.95 O
「あいりーーーーー!!!」
突如、私の名前を呼ぶ声。
ずっとずっと待ち焦がれていたその人の大きな声。
いまの涙はこぼれていないからノーカウント。
いそいで目を袖で拭って返事を返す。
精一杯の力をこめて。
「ももーーーーーー!!!」
両手で、大きな声で名前を呼ぶ。
きっといい笑顔がつくれてるはず。
肩よりちょっと長めの黒髪。
ちょっと低めの身長。
今日の服装はマフラーにフリースにジーンズ。
私がいつも使っている駅の階段の上。
そこに、確かに。
私の好きな人がいた。
『そこに、確かに』(終)
756 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 00:54:42.21 O
これで第一章はおしまいです
明日はショートストーリーをはさんで愛理のち〜の第ニ章に続けていこうと思います桃のちはしばらくおやすみですみません
まだまだ長くなるけどみなさんよろしくです
757 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 00:56:10.52 0
こちらこそ、よろしこ
758 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 01:15:01.27 O
愛理のちさん乙!
舞美メール送りすぎワロタwでもそんな舞美が大好きだw
明日からの話も楽しみにしてますー
759 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 01:17:59.58 O
愛理のち先生…舞美とお友達になりたいです
760 :
名無し募集中:2009/03/23(月) 03:25:24.86 0
好きな人を駅に迎えに行くのに自転車てところが友情純情Oh青春
761 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 05:27:13.20 0
762 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 06:50:55.52 O
まとめの人朝から乙です
763 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 06:52:29.01 O
舞美覗いてるんじゃないかと思ったw
764 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 07:57:24.68 O
おはよー
765 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 09:51:05.61 O
アブネ
766 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 11:21:31.09 O
いいなーいいなー胸キュン路線いいなー
767 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 12:39:29.70 O
お昼
768 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 14:45:58.64 0
やばいよやばいよー
769 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 15:04:02.10 O
舞美が桃愛理よりウケててワロタw
でもあんなキャラでも通用しそうな舞美ってすごいね
他のメンバーじゃしっくりこないだろうし
770 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 16:57:13.02 O
ゆうがた
771 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 18:37:02.39 O
よる
772 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 19:33:30.10 O
ごはん
773 :
KY軍団員 ◆MOMO/qhfJ2 :2009/03/23(月) 20:22:26.60 O
にー
774 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 21:08:24.59 O
パシイベ桃愛理を本命で申し込んだら
滑り止めの雅舞美が当たった俺はこのスレに縁があるなorz
775 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 21:55:34.17 0
776 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 22:05:05.50 O
伸び子待ち
777 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 22:17:18.46 0
778 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 23:06:40.10 0
みやびちゃんがなんか言ってるな
779 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 23:21:17.85 O
>>729 柔らかな唇の感覚にハッとする。
目を瞑る事すら忘れていた桃子の目の前には、長い睫毛を伏せている愛理の顔のドアップ。
桃子の頬を両手で挟んでちゅぅちゅぅと唇に吸い付く姿は、正に愛理らしいと言うか何と言うか。
このまま桃子から何の行動も移さないでいたら愛理はどうしてくるだろうか。
今みたいに愛理から積極的に求めてくるのだろうか。
だとしたら凄く興味深いものがあるけれど、辛抱強く待つ自信が無いって言うのも本音なところ。
780 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 23:22:37.32 O
「んぅ…ももぉ」
唇を離した愛理は甘えるように桃子の頬に自身のそれを擦り付けて来た。
桃子の腰より少し高い位置にある机に座っている愛理は、必然的に前屈みになってしまっている。
「どーしたの愛理」
「早く、続きしてよぉ…」
耳元でそんな言葉を囁かれてゾクゾクする。
愛理が欲しいのは桃子も同じ。
躊躇う事なく愛理の胸元に手が伸びた。
「っはぁ…」
両手で包み込むように触れれば、直ぐに熱い吐息を吐き出す愛理。
手のひらに当たっている胸の中心部分は、既に固く尖っている。
誘われるように、桃子は両の人差し指で円を描くようにそこを撫でまわす。
「ふぁ…ん、あっ…気持ち、いい…」
ギュッと桃子の肩を掴む愛理。
前屈みになってる愛理の髪が桃子の頬に掛かって少しくすぐったい。
そんな愛理から逃れるように両手を腰に巻き付けると胸元へ顔を寄せる桃子。
目の前にある突起に舌を伸ばした。
「ゃん…っ、はぁ…あ…」
肩に置かれて居たはずの愛理の手が、いつの間にか桃子の頭を抱え込むように抱き締めている。
弾くように舌先を動かせば、桃子の頭を抱える愛理の手に力が入る。
グッと更に引き寄せられて息苦しさを覚えた桃子は、頭を押さえる愛理の腕を軽く叩いた。
781 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 23:23:26.20 O
「愛理、苦しい」
「んぅ…ごめ…っ」
パッと離された事により、一度そこから顔を上げて新鮮な空気を吸い込む桃子。
「そんな気持ち良い?」
愛理の顔を下から覗き込むように見つめて問い掛ける。
「……い、い」
そんな桃子から視線を外して呟く愛理。
「そこばっかでいいの?」
「…え?」
桃子の言葉に、愛理はパッと視線を向ける。
「胸だけでいいの?」
愛理の背中に指を這わせながら、もう一度はっきりと問い掛ける。
「っ…やだ」
「もっと気持ち良くなりたいもんねぇ?」
「…う、ん」
「それじゃぁ、どこをどーして欲しいかちゃんと言ってみて」
「っ…!」
782 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 23:25:59.06 O
唇をキュッと結んで視線を泳がす愛理。
そんな愛理をじっと見つめる桃子。
「言えない?」
桃子の言葉に、愛理は小さく頷く。
「もっと気持ち良くなりたくないの?」
今度は首をブンブンと横に振る愛理。
予想通りの愛理の反応に、桃子はニヤつく顔を隠せない。
恥ずかしがり屋の愛理が桃子の質問に答えられない事はわかっていた。
最初から言葉での答えなんか望んでいない。
桃子が求めているのは…───
「んー。じゃぁ、言えないなら自分でやってみて」
「…へ?」
「どこをどーすればいいのか、愛理がももに教えてよ」
─────
続く。
783 :
名無し伸び子。。。:2009/03/23(月) 23:27:53.83 O
うちの桃子が勝手に暴走モード突入したお陰で、途中で自分でも何書いてるのかわかんなくなった…。
gdgd過ぎてごめんなさい。
>>777それ下さい!妄想の肥やしにw
784 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 23:51:36.59 O
もっと暴走してくれw
785 :
名無し募集中。。。:2009/03/23(月) 23:52:09.66 0
786 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 00:04:31.12 O
伸び子おおおおおお
おっぱいおっぱい!
787 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 00:06:42.69 O
また真似か
自分の力で書いたものが読みたい
788 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 00:25:22.61 O
何が言いたいんだ?
789 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 01:16:09.71 O
伸び子今晩も乙!
790 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 01:31:37.49 O
やべええぇ自慢じゃないけど伸び子でもう10回以上抜いてるよ
791 :
名無し募集中。。。 :2009/03/24(火) 01:48:19.96 0
伸び子いつの間にやら「うちの」桃子になってるんだw
でもホント毎日乙です
792 :
名無し募集中。。。!omikuji:2009/03/24(火) 02:13:39.47 0
Interval ガラクタノユメ (1)
夏の気配がすっかり消え、徐々に秋が深まっていく2004年の10月の半ば。
週一回の歌とダンスのレッスンのあと、私―愛理はさっさと場をあとにした。
このままじゃいけない。
あの連中とやっていても私は埋もれてしまう。
そんな危機感にいつも苛まれる。
お稽古事のようなレッスンを東京まで出てきて毎週繰り返すためにオーディションに受かったわけじゃないのに。
片手にある台本をつよく握り締める。
それでも、できることをやらないかぎり、ずっとこのまま。
ずっと、二軍のまま―。
「愛理ちゃーん」
突然、後ろから肩を掴まれる。
「なに!」
苛立っていた私は語気を強めた
後ろにいたのは、矢島。
「……舞美ちゃんか」
793 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:15:37.91 0
いつもヘラヘラしていて何が楽しいのか私にはまったく理解できない。
危機感が足りない。
ほかのメンバーも同様だけど。
一人違うとすれば、村上愛ちゃん。
彼女はこの状況がわかっているのだろう。
「愛理ちゃんさぁ、ちょっと時間あるかな」
「ないけど」
即答する。
矢島にかまっている時間はない。
はやく台本の読みをして覚えなければ。
「まぁいいから」
「ちょ、ちょっと!」
手を引っ張られて街のほうへと連れてかれる。
時間あるかなって質問はなんだったんだろうか。
連れてかれたのは小さいけどオシャレな感じの喫茶店。
「前に、お母さんと入ったんだ」
店の手前で立ち止まり、矢島が言った。
「子供二人で入るとなると緊張するね」
と喫茶店のドアを開ける。
さっきから非難の声をあげているものの矢島は一向に耳をかさない。
強引だ。
二人で奥のテーブルに座る。
注文をとりにきたお姉さんに紅茶を頼む。
大人がいないとそれだけのことが特別に思えた。
794 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:17:31.59 0
「なんかこういうのもいいね」
矢島が笑顔で目を見て話しかけてくる。
どうも居心地が悪い。
「で、なにか用があるの?」
「うーん、用ってほどではないんだけれど」
だったら、ほっといてくれと言おうとする前に。
「ここのところ愛理ちゃんすごく追い詰められた顔して
レッスンしてるのが気になったから。
そんな顔してレッスンしていたんじゃ楽しくないと思って」
「楽しい楽しくないでレッスンするものじゃないと思うけど」
すかさず私は矢島に反論した。
「舞美ちゃんも、ほかのみんなもまじめにレッスンやってる?
そうでないと――」
Berryzに入れないよ。
その喉元まで出掛かった言葉を私は飲み込んだ。
夏までは信じていた言葉。
ダンスの先生が、事務所の人が、よく檄を飛ばすときに使った言葉。
私だって信じて頑張っていた。
それが叶う日を夢見てた。
795 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:18:55.91 0
それが、夏のハローコンサートで見せ付けられた現実。
私たちは先輩の曲を1曲だけ。
Berryzは持ち歌を3曲。
その差とともに、メンバーが変わらないんじゃないかという不安が現実のものと
なりつつあった。
そして、WさんとBerryzの合同コンサート。
見学して、素直に羨ましかった。
悔しくて泣いてしまった。
まだまだWさんには及ばないにしても、Berryzのメンバーは自分たちで頑張っていこうという気迫が感じられた。
だったら、交代できると信じて頑張っている私たちは何だろうか?
大人たちは本当のことを何も言ってくれない。
「愛理ちゃん?」
私が詰まったのを疑問に思ったのか間にはさまれた。
「そもそもBerryzってあのメンバーでよかったのかな?」
私はそこから個人攻撃を始めた。
あのメンバーは駄目だ。
それよりも私の方が歌がうまい、ダンスもできる。
特に桃子が癪に触る。
必死なところが腹が立つ。
普段は口に出せないようなことがポロポロこぼれていく。
矢島はうなずきもせず、まっすぐ私の目を見続けた。
796 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:20:10.12 0
「きっと、私たちBerryzに入れない」
最後にポロっと本音が出てしまった。
矢島は何て反応するだろうか。
素直そうな子だから大人の言うとおりに「そんなことないって」否定するだろうか。
「うん、わたしもそう思う」
私の個人攻撃には反応せず、そこだけ答えた。
その答えは予想外だった。
「でも、それでいいんじゃないかな」
「……ずっと私たちはこのままでいろってこと?」
ただ週に一回お稽古事のようにレッスンをしてアイドルになれないまま腐っていく。
矢島はそんなのでいいんだろうか?
きつい一言を浴びせようとした瞬間。
「愛理ちゃん、わたし達はわたし達でグループになれば問題ないじゃん」
797 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:21:14.26 0
……そんなこと考えてもみなかった。
「でも、私たち『残り物』だよ」
つい自嘲気味に言ってしまう。
思いたくなくても思っていること。
「残り物には福があるって言うじゃない」
説得力のないことわざ。
そんなことわざに納得させられたりはしない。
「それに、モーニング娘。さんだって最初は不合格者の集まりだったんでしょ?
だったらわたし達も大丈夫だって」
私達の憧れのモーニング娘さん。
その例えを出すのは、ずるい。
「いつの日かさ、私たちでグループ組んで。
愛理ちゃんと愛ちゃんでツインボーカルで。
千聖ちゃんと舞ちゃんにはじけてもらって。
わたしとえりかちゃんは端っこでグループをささえて。
早貴ちゃんは……うん、頑張れってことで」
あんまり深く考えてなかったから最後のほうは適当になっただろう、矢島。
798 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:22:08.84 0
「本当に……そんなことできると思う?」
矢島に聞いてみた。
「そのためにレッスンしてるんじゃない」
真っ直ぐこちらの目を見て矢島が答えた。
きっとこの子は信じきってるのだろう。
おめでたい話。
でも。
打倒Berryz。
いいかもしれない。
すっかり紅茶も冷めてしまっていた。
ホット頼んだ意味なかったねって矢島の言葉にちょっと笑ってしまう。
「うん、愛理ちゃんと話せてよかった」
矢島が伝票をもってカウンターへと向かう。
「あ、自分の分くらい……」
あっという間に会計を済まされてしまった。
799 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:23:16.09 0
店を出る。
「舞美ちゃん、はい、さっきの分」
「いいって。その代わりまた何かあったら付き合ってね」
私の分の代金を出そうとしたらあっさり断られた。
「そうそう、愛理ちゃん、今度舞台あるんだってね。絶対見に行くから」
すごい笑顔で言われる。
目をあわせていられない。
「……チケットくらい用意するから来たければ来れば」
「ありがと! それから……」
ちょっと間が開く。
矢島の方を向くとちょっと下を向いている。
「さっきは愛理ちゃんと愛ちゃんのツインボーカルっていったけど。
……じつはわたしも愛理ちゃんとのツインボーカルが夢だったり」
チラッと横目でこっちを見てくる。
「……だったら歌の練習頑張りなよ」
すごく偉そうに言ってしまう。
「がんばる!! じゃあまたね!!」
そういい残して矢島は走って帰っていってしまう。
一人取り残される私。
まったく、勝手なんだから。
800 :
愛理のち:2009/03/24(火) 02:24:14.33 0
矢島の言うように私達『残り物』でグループを組んで。
その中で私と矢島がツインボーカルを組む。
想像すらできない未来。
その未来で。
今日みたいに私は矢……舞美ちゃんに振り回されているのだろうか?
『ガラクタノユメ (1)』(終)
801 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 02:30:53.97 0
まとめの人いつもありがとう見出しジャンプすごい嬉しいです
一章と二章の間に今日のを挟んでおいてくださいお願いします
スレ違いっぷりがひどくなってきたけど今後ともよろしくです
802 :
名無し募集中:2009/03/24(火) 02:38:26.55 0
愛理ちゃんの矢島呼ばわりに戸惑った
803 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 02:48:55.51 O
乙です
ベリーズ結成からキュートが出来るまでには本当にこういう話してたんだろうなあ…
みんな小学生の時からプロの世界で競ってきたわけだし年下だけど尊敬するわ
804 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 02:53:26.84 O
実際に声に出させるとやりすぎなんで意識の中でそう呼んでたくらいで
「偉そうだった昔の愛理」というキャラを表すために強調してみたわけだけど
気を悪くしたならホントすみません
805 :
名無し募集中:2009/03/24(火) 02:56:43.80 0
愛理のちさんの感性だから自由に書いてオッケー
806 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 05:44:41.91 O
伝票王子ぃ
807 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 05:49:34.45 O
2人とも良すぎるよ
伸び子さんもっと暴走モード入ってもOKっすよw
のち〜さんも良いね
個人的には愛理が桃子を好きになった過程とかも見てみたい
808 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 07:02:54.58 O
おっき
809 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 09:07:20.17 0
愛理のちさんの話いいわあ
舞美がいい味出してるし推しじゃないのに好きになりそうだよ
てか俺の一推しまったく出てこないのに何でここ読んでるんだろうw
810 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 11:06:36.38 O
ちなみに誰推し?
811 :
809:2009/03/24(火) 11:19:55.87 0
>>810 くまいちょー
でも2推しは雅ちゃんだったりするw
812 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 11:39:55.69 O
ふむふむ
813 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 12:58:42.04 0
すまん、ヲタの話なんかどうでもいいよね
早く作者さん来ないかなあ
814 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 13:53:58.72 O
ごめん。
くまいちょーのキャラが良くわかんないから絡められないや
815 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 15:07:24.21 O
ル ’ー’リ<くまいちょーって呼んでいいのは桃だけなんですよー
816 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 15:15:26.83 0
>>814 作者さんですか?
ご自分のペースでいいんですよ
楽しませてもらってますから
817 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 15:24:04.71 O
読み手があれこれ言ったり執筆に複数の人間が関わると書きたかったことが書けなくなったりするよ
だから作者さんには書きたいように書いてほしい
818 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 16:31:20.57 O
WBC優勝おめでとう
819 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 17:16:43.15 O
州´・ v ・)< おめでとー
820 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 17:17:29.44 O
桃愛理で書いている以上ベリキューなら誰が登場しても違和感はなかったりして
ただ桃愛理で書いている以上話に深くかかわるキャラは損な役まわりに…
821 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:01:27.90 O
今夜も伸び子待ち
822 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:51:14.77 O
>>782 「むり、だよぉ…」
「教えてくれないと、ももわかんないもん」
「やだぁ…ももぉ」
縋るように桃子の首に腕を巻き付けてくる愛理にぐらつく意志。
だけど今度こそ折れるわけにはいかない。
「じゃぁ今日はもうおしまいにしよっか」
首にまわされた腕をやんわり解くと、脱がせた下着とシャツを愛理に押し付けた。
「ももっ」
反射的に受け取ってしまった愛理は、胸元でそれをギュッと抱えて桃子を見つめる。
「なぁに?」
「…いじわるしないでよ」
「やだ」
悪びれる様子もなくそう告げると唇を噛み締めて俯いてしまう愛理。
別に愛理の事が嫌いでこんな事するわけじゃないんだよ。
愛理が可愛いから。
可愛すぎるから虐めたくなるの。
愛理の事が好きで好きで堪らないからこんな事するの。
ねえ、ももの気持ちわかってくれるよね、愛理?
823 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:52:17.91 O
「…もものばか」
「えーひどぉい」
「ばかもも」
キッと睨み付けるように桃子を見てくる愛理だけれど、真っ赤な頬のお陰で何の威嚇にもなってない。
「そんな事言っちゃうんだ?ふーん。じゃぁ、もも帰ろっかな」
少し大袈裟なくらいに冷たく言い放つ桃子。
実際は帰る気など更々ないんだけど。
相変わらず下着見つからないし。
あ、あった。
机の下のあんな所にあるよぉ。
まったく誰よあんな所にやったの…ってももか。えへへ。
屈んで机の下に潜り込む桃子。
下着を手繰り寄せて立ち上がる。
中途半端に止めていたワイシャツのボタンを一度全部外すと一気に脱ぎ去った。
意識するから恥ずかしいんだと言う事に気付いた桃子は、愛理の視線を感じていたけれど気付かない振りをする。
下着を付けてシャツを羽織ると、漸く愛理が桃子を呼んだ。
824 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:53:30.31 O
「も、もぉ…帰っちゃやだ」
はっきりと愛理の言葉は聞こえていた。
けれど桃子は何の反応も示さない。
それどころか着替えの手を止めずに、あっという間にこの部屋に入ってきた時と全く同じ格好に戻ってしまった。
「もも、やだってばっ」
ブレザーの最後のボタンを留めた所で桃子の腕を愛理が強く掴んだ。
そんなに痛みを感じたわけでは無かったけれど、ついつい顔を歪ませて愛理を見てしまう桃子。
そんな桃子の表情を見た愛理は酷く傷付いた顔をしていた。
825 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:55:06.65 O
もしかして…
コレってやり過ぎちゃったかも。
好きな子にはいじめたくなる的なノリで、一種のプレイとして楽しんでいた筈が、愛理のこの表情を見た途端、洒落では済まされない事をしてしまったと気付く。
愛理を傷付けた。
誰よりも大切にしなければならない相手を軽い気持ちで傷付けた。
自分の欲求だけを押し付けた結果がこんな事になってしまうなんて。
どうしよう。
どうしたらいい?
もし、愛理に嫌われてしまったら。
そんな事が一瞬のうちに桃子の頭を駆け巡る。
早く謝らなきゃ。
ごめんねって、嘘だよって。
直ぐ言えばいいだけなのに、言葉が出ない。
826 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:56:02.64 O
「…あたしの事、いじめて楽しい?」
「っ…」
愛理の言葉がズキンッと胸に刺さる。
否定しようと口を開くのに、声が出ない。
いや、愛理の言った事が当たっているから言葉が出ないのかもしれない。
「ももは、あたしの事嫌いなの?」
「……ちがっ!」
それだけははっきりと言い切れる。
だけど実際、桃子は愛理を虐めて楽しんでいた。
愛理の反応が可愛くて、もっと虐めたいと、そう思っていた。
その結果、行き過ぎた桃子の態度によって愛理を傷付けた事は事実に違いない。
桃子は愛理の可愛さ故にそういった態度を取ったが、愛理からしてみたら迷惑な事だけだったのかもしれない。
「じゃぁ…なんで?なんでそんな意地悪するの?」
「……可愛いから」
「え?」
「愛理が可愛いから虐めたくなるの」
気持ちがそのまま言葉に出た。
理由はそれだけ。
それ以外にそんな事する理由などない。
827 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:56:58.11 O
「愛理の事、すっごく好き。だからもっとももを求めて欲しいし、ももだけを見て欲しいの…」
こんな事言ったらウザがられるかな。
ただでさえ、ももってウザキャラだし。
でもそれが本心なんだよ。
愛理限定の、もものワガママ。
「確かにちょっとやり過ぎちゃったとは思うけど…。久し振りだったし、愛理が可愛いからどんどんエスカレートしちゃって…。あ、でもね!最初から虐めるつもりだったわけじゃな」
「もういいよ」
桃子の言葉を遮る愛理。
顔を覗き込んでみても、怒っているのか悲しんでいるのか、表情が全く読めない。
「…愛理?」
不安感が募る桃子は恐る恐る愛理の肩に触れた。
しかしその手を直ぐ様払われてしまう。
828 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:57:56.23 O
「ももの気持ちはわかったから、もういい」
それはどういう意味なんだろう。
やっぱり愛理は怒っているのだろうか。
もう桃子に愛想を尽かしてしまったんだろうか。
言いようのない不安が桃子を襲って来て、何だか視界がぼやけて見える。
「あ、いりぃ…」
熱いものが込み上げてくるのを、ギュッと拳を握り締めて耐える桃子。
そんな桃子の手に温かいものが触れた。
829 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 19:59:10.87 O
「もも」
愛理がそっと桃子の手を取る。
両手を優しく持ち上げられて、愛理の口元まで運ばれるとそこに口付けられた。
「いつだってももの事見てる」
小さな声だったけれど、ちゃんと桃子の耳に届く愛理の囁き。
「前にももが言ったんだよ。"ももの全部あげるから、愛理の全部をちょうだい"って。だから、いつだってあたしはもものモノなの。これからも、ずっとずっと…」
「…あいり?」
「だけど、意地悪ばっかりされたらその内他の人の所に行っちゃうかもしれない」
「っ…そんなの、ダメ!」
有無を言わさぬ桃子の否定に、愛理は優しく微笑む。
「じゃぁもう意地悪しない?」
「……ぅー」
「もーもー?」
「…はい。」
何だか凄く腑に落ちないような気もするけれど、愛理が笑ってるからそれだけで充分だと思った────。
────
続く。
830 :
名無し伸び子。。。:2009/03/24(火) 20:00:45.92 O
エロからまたどーでもいい話しに寄り道しちゃってごみん。
暴走する桃子にちょっとしたお仕置きw
そんでもって次回は今回の愛理視点をお送りします。
ちょっとエロ休みね。
831 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 20:08:09.25 0
いいよーいいよー
その調子
832 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 20:19:38.33 0
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
まったく伸び子の桃愛理は悶えるなぁまったく!
833 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 20:22:41.97 0
いいじゃん寄り道!
834 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 20:52:36.60 0
今日も伸び子の桃愛理が読める幸せ
835 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 20:52:48.58 O
伸び子のは桃子も可愛いなおい!
エロだけなら幾らでも凄い作者はいるけど、エロカワイイを書かせたら右に出るやつはいないな
836 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 21:14:45.19 0
837 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 22:24:17.51 0
伸び子お疲れ愛してる!
838 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 22:40:58.95 0
平日なのにすごい長文…伸び子すごいや
この情熱はどこから湧いてくるのだろうか
伸び子おおおおおおおおおおおおおおおおおお
839 :
名無し募集中。。。:2009/03/24(火) 23:17:55.74 0
あれ?
なんで俺泣いてるんだろ
840 :
名無し伸び子。。。:2009/03/24(火) 23:23:55.47 O
>>838全ては愛理ちゃんへの愛情&皆様からのレスから来るパワーでやんす
ちょっと最近寝不足気味だけど、かえってその方がテンション上がるみたいw
いつもレスくれる方々ほんとにありがとう。励みになります。
841 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 00:20:42.00 0
よせよ、そんな褒め照れるでねえかw
842 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 00:41:33.63 0
伸び子応援してるぞ!
843 :
愛理のち:2009/03/25(水) 01:35:21.31 0
(1) 耳をすませば
この前ももに会ってからまだ一週間。
でも、長くて濃い一週間だった。
ももと一週間会わないことなんて普通だ。
Buono!関係がなければそうそう会うこともないのだから。
こうやってオフの日に会うなんて初めて。
オフの日のもも。
梨沙子によるとかなりレアみたい。
嬉しくて仕方がないはずなのに、気恥ずかしくて、くすぐったい感じ。
844 :
愛理のち:2009/03/25(水) 01:36:15.18 0
「もも、遠くなかった?」
つい当たり障りのない会話をしてしまう。
ももの家と私―愛理の家はだいぶ距離が離れている。
同じ県内に住んでいるといっても、東京のほうが近かったりする。
「まぁまぁかな。一時間半もかかってないし」
じゅうぶん遠い。
そんな長距離を私のためにわざわざ会いに来てくれた。
面倒くさがりなももが。
「もも、来てくれてありがとうね」
「うん」
ももの表情は疲れからかちょっと雲っていた。
845 :
愛理のち:2009/03/25(水) 01:37:21.97 0
「いいけど……その自転車は何?」
気づいてくれた。
「これで来たんだ。だからもも、いっしょに行こ」
「自転車で? 1台しかないのに」
疲れているところ本当に悪いけど……。
私のささやかな夢に協力して!
「うん。もも、よろしく。大丈夫、電動アシストだから二人でもいけるはず」
舞美ちゃん余裕だったし、って舞美ちゃんとももを比較しちゃいけないか。
私でもなんとか漕げたのだから、ももだってなんとか……。
ちょっとだけ、でいい。
ももは疲れているだろうし、すぐに交代しようと思う。
ももの漕ぐ自転車に二人乗りしてみたい。
アピールするように後ろの荷台に腰をかけて、サドルを冗談半分でポンポン叩いた。
846 :
愛理のち:2009/03/25(水) 01:38:37.04 0
「しょうがないなぁ」
ももが私の意図を汲み取ってくれたのか、私の前にまわってくれる。
フレームにまたがって、サドルに腰掛けようとしてるがうまくいかない。
何度か試行錯誤して、私のほうに向かって、
「愛理、ごめん。足届かないっぽい」
ちょっとすまなそうに謝った。
「ええええええええ!!!!!」
そういえば、私とももは身長も違うし、当然股下の長さも違う。
ももの可愛らしい体型が災いした。
こうなると……私が漕ぐしかないんだよね。
なんのためにここまで自転車で来たのだろうか。
(つづく)
847 :
愛理のち:2009/03/25(水) 01:47:11.97 0
やっと2章スタートですけど今晩は昨日の反動で短くてごめんなさい
伸び子さん同様こちらもレス貰えるとすごく励みになってます
返したいけど長文になりそうだしスレに迷惑かけちゃうからしていないわけで
まとめの人これからもよろしくです
あと昨日のガラクタ〜なんですけどスピンオフのほうではなく1章と2章の間に挟めないでしょうか
無理なようでしたら1章の終わりに入れておいてください
いつもお手数かけてもうしわけないです
848 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 02:24:13.04 0
>>847 がんばってください!
毎日の楽しみです
849 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 02:30:16.67 O
伸び子で抜いてから愛理のちでもだえるのが最近の俺の日課になりつつある
850 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 02:40:19.16 O
今回の伸び子の回は過去最高だわ
二人とも可愛い過ぎる
851 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 05:00:47.72 O
だね
悶え過ぎる
852 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 06:59:36.40 P
愛理のちおはよう愛してる!
853 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 08:01:57.10 O
あさ
854 :
名無し募集中:2009/03/25(水) 09:15:06.46 0
足が届かないももちキャワ
855 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 11:43:11.49 O
やっと読めた
PCも携帯も壊れて読めなかったんだが
とりあえず携帯買ってきたw
書き手さん良い桃愛理をありがとう
856 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 12:38:34.87 O
おかえり!
857 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 13:07:45.78 O
のち最高
858 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 14:59:05.68 O
のちさんお疲れ愛してる!
のちさんの文章だいすきです
本にして毎日よみかえしたいです
桃ヲタだったのに舞美もすきになりました
859 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 16:16:00.14 0
860 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 17:03:25.43 O
ゆうがた
861 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 18:23:17.64 O
伸び子が待ち遠しい
862 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 19:37:06.47 O
二人とも週に2日は休んでもいいんだぜ
あまり無理すんなよ
863 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 20:20:43.77 O
週休2日制ですか?w
864 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 21:13:30.98 O
よる
865 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 21:14:15.28 0
>>843-846 愛理のち桃ところによりガーッと舞美ちゃん 第二章 に追記しました
>>847 下記のように繋ぎを変更しました。
愛理のち桃ところによりガーッと舞美ちゃん 第一章
↓
Interval ガラクタノユメ (1) ←新規ページ作成
↓
愛理のち桃ところによりガーッと舞美ちゃん 第二章
ガラクタノユメに”愛理のち...”が無いのはページ名の文字数制限のためです
866 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:02:06.61 O
>>829 a point of view AIRI
────
「どこをどーすればいいのか、愛理がももに教えてよ」
「むり、だよぉ」
「教えてくれないと、ももわかんないもん」
「やだぁ…ももぉ」
そんな恥ずかしい事、出来ないよ…
愛理は今まで以上に赤くなってるであろう顔を見られたくなくて、桃子の身体をきつく抱き締めた。
867 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:04:17.95 O
「じゃぁ今日はもうおしまいにしよっか」
「ももっ」
抱き付いてた腕を解かれて、そんな事を言われてしまう。
意味がわからない。
何でこんなに意地悪な事ばっかり言うの?
自分でお洋服脱ぐのだって、すっごくすっごく恥ずかしかったけど、早くももに気持ち良くして貰いたいから頑張ったんだよ。
それ以上はホント無理だから。
恥ずかしくて死んじゃうもん。
「…いじわるしないでよ」
「やだ」
そんな否定されても、出来ないものは出来ない。
ももだってわかってるんでしょ?
なのに、なんでそんな意地悪するの?
こんなにも身体が熱いのに。
ももじゃなきゃ治せないのに。
早く、ももに気持ち良くして貰いたいのに…。
「…もものばか」
「えーひどぉい」
「ばかもも」
睨み付けても、へらへらした顔してる。
絶対あたしの事からかって楽しんでる。
もぉ嫌だ。
身体はこんなに疼いてるのに。
中途半端なままで、凄く辛いの。
ねえ、もも。
どうしてわかってくれないの?
868 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:05:06.75 O
「そんな事言っちゃうんだ?ふーん。じゃぁ、もも帰ろっかな」
…え?なんで?
ももの言葉が理解出来ない。
さっきまで楽しそうにあたしの事見てたのに。
どーしてそんな事言うの?
なんで着替えてるの?
せっかく隠した筈の、ももの下着も見つけられちゃった。
やだよ。
帰っちゃやだよ。
「も、もぉ…帰っちゃやだ」
聞こえなかったのかな…
着替える手を止めてくれない。
こんなに見つめてるのに。
ももの身体しっかり見ちゃってるのに。
まるであたしの存在なんて忘れてるみたい。
869 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:06:01.29 O
「もも、やだってばっ」
存在感をアピールする為に、少しだけ強めにももの腕を掴む。
やっと振り向いてくれたももの顔は、今まで見た事もないくらいに酷く冷たい表情をしていて、思わず固まってしまう。
…こんなの、ももじゃない。
いつだってあたしに優しく笑いかけてくれるのがももだもん。
みんなが愛理寒いよーって言って相手にしてくれない事でも、ももだけはしょうがないなーって笑って付き合ってくれるのがももだもん。
冗談でもこんな顔を見せた事なんて一度も無かったのに。
これって意地悪の続きなの?
それとも本気?
どっちにしても、ちょっと…いやかなり、やり過ぎじゃない?
ここまでこだわる意味がわかんない。
ももが何を考えてるのかわかんないよ…
870 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:06:52.88 O
「…あたしの事、いじめて楽しい?」
「っ…」
ももが息を飲むのがわかる。
なんで何も言ってくれないの?
「ももは、あたしの事嫌いなの?」
「……ちがっ!」
「じゃぁ…なんで?なんでそんな意地悪するの?」
「……可愛いから」
「え?」
「愛理が可愛いから虐めたくなるの」
ももはそう言ったけど、やっぱりあたしには意味がわからない。
あたしだってももの事可愛いって思ってるけど、でもだからって虐めたいとは思わない。
どんどん頭が混乱して行く。
871 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:07:39.27 O
「愛理の事、すっごく好き。だからもっとももを求めて欲しいし、ももだけを見て欲しいの…」
俯いてた顔が上がって、やっとももと目が合う。
良かった…
いつものももだ。
「確かにちょっとやり過ぎちゃったとは思うけど…。久し振りだったし、愛理が可愛いからどんどんエスカレートしちゃって…。あ、でもね!最初から虐めるつもりだったわけじゃな」
「もういいよ」
もうわかったから。
ももがどれだけあたしを求めてくれてるのか。
あたしだってももと同じ気持ちだよ。
ただ、気持ちの伝え方が少し違ってただけなんだよね。
きっと二人共不器用だから、素直に気持ちを伝えられなかっただけ。
872 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:08:25.81 O
「…愛理?」
ももが肩に触れた。
だけどそれを振り払う。
でもね、なんかやっぱり納得いかない。
だってそうでしょ?
好きだから虐めてもいいだなんてそんなのおかしい。
好きすぎてどうしようもなくなっちゃう気持ちもわかるけど、ももはちょっと意地悪過ぎだもん。
「ももの気持ちはわかったから、もういい」
「あ、いりぃ」
でも、それだけあたしの事を求めてくれてるのは素直に嬉しいよ。
あたしだってももに負けないくらい、ももの事が大好きなんだから。
873 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:09:23.33 O
「もも」
固く握り締めてるももの手を取る。
あたしよりもちっちゃいけど、大好きな大好きな、ももの手。
触れただけでドキドキするのはももだけなんだから。
あたしが触れたいと思うのも、触れて欲しいと思うのも、ももだけなんだよ。
軽く唇を押し付けたら、ももの手がピクッと震えた。
「いつだってももの事見てる」
どんな時でも、ももの事考えてる。
この目も耳も、身体も心も、全部ももだけの為にあるんだから。
「前にももが言ったんだよ。"ももの全部あげるから、愛理の全部をちょうだい"って。だから、いつだってあたしはもものモノなの。これからも、ずっとずっと…」
「…あいり?」
「だけど、意地悪ばっかりされたらその内他の人の所に行っちゃうかもしれない」
「っ…そんなの、ダメ!」
そんな事は有り得ないんだけど、また意地悪されたら嫌だから。
いつだって、優しいももで居て欲しいから。
でもね…
ちょっとの意地悪ならいいよ。
だってそれがももの愛情表現なんでしょ?────
─────
続く。
874 :
名無し伸び子。。。:2009/03/25(水) 22:10:32.45 O
うわー無駄に長いw
初めての試みとして、ストーリー的には全く前回と同じで愛理視点を書いてみたんですが、要らなかったかな…
ただでさえ進展遅いのにごめんorz
次回からはまた桃子視点で進めて行きます。
875 :
名無し募集中。。。 :2009/03/25(水) 22:13:33.51 0
いやすごくいいじゃないすか!
長いことはいいことです
愛理ちゃんの桃子桃子っぷりがたまらん
876 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 22:14:55.92 O
ほんと萌えるわ〜
877 :
名無し募集中。。。 :2009/03/25(水) 22:17:37.26 0
愛理の乙女チックぷりが半端なくて悶えそう
878 :
名無し募集中。。。 :2009/03/25(水) 22:31:49.67 0
要ります
879 :
名無し募集中。。。:2009/03/25(水) 23:18:47.00 O
愛理ちゃんはほんと乙女だなあ
なでなでしてあげたいわw
880 :
名無し募集中。。。 :2009/03/25(水) 23:25:06.22 0
>>846 ももが荷台に跨る。
……。
「もも、その座り方は女の子としてどうかと思うよ」
まるで乗馬でもするような跨り方。
「普通じゃない? 街中でよく見かけるけど」
「そうじゃなくて、脚をくっつけて片側にすわらない?」
この前、舞美ちゃんに乗せてもらったとき私はそうしてたけど。
舞美ちゃんはどっちだったっけ。
「それだと前の人に掴まりにくいし、カーブのときに脚が地面にこするし、後ろに倒れそうになって危ないし」
ももらしいすごく現実的な意見。
そういえば、舞美ちゃんもカーブのときはすごく気を使ってゆっくり走ってくれたっけ。
……まぁ、ももらしくていいか。
見た目あんまりロマンチックじゃないけど。
「わかったよ、それでいいから」
私はサドルに腰掛け、ももは荷台にまたがり私の肩に手をかける。
ノロノロと、私とももをのせた自転車が動き出す。
881 :
愛理のち:2009/03/25(水) 23:26:42.33 0
2,3分くらいノロノロと進んだところでももが質問してきた。
「愛理、なんで自転車で来たの?」
「舞美ちゃんがね、その……好きな人ができたら二人乗りさせてもらえって言ってたから」
私が漕ぐことになっちゃってるんだけどね。
けれど、ももの重さが感じられるってのもいいかも。
私が、でなくももの方が結果としてではあるが私にくっついてくれてるわけだし。
「それよりもも、つかまるの肩で大丈夫?」
舞美ちゃんに乗せてもらっているときは、私もっとくっついていたけどな。
だから、もも。
「……体にもっと抱きついても大丈夫だよ」
言ってみてからずいぶんと大胆なことを言ったのに気がつく。
これはまずいかなと思ったんだけど。
「いいの、じゃあ」
ももの手がお腹にまわる。
ギュッと抱きついてくる。
私の背中とももが密着する。
ももが言った通りの座り方のままでよかった、って思っちゃうのはずるいかな?
882 :
愛理のち:2009/03/25(水) 23:27:27.25 0
この状況うれしすぎる。
行きも漕いできてちょっと疲れているけれど、そんなの吹き飛ぶくらい。
風きり音がなかったらももの息遣いも聞こえたのかもしれないのにな。
心臓がさっきよりドキドキする。
自転車を漕いでいるからじゃない。
ももが、いつもより近いから。
会話がとぎれ、私は鼻歌交じりで自転車を漕いでいく。
自転車は小春日和のなか、私の街の私の馴染みの風景のなか、
私の好きな人をのせて相変わらずノロノロ進んでいく。
(つづく)
883 :
名無し募集中。。。 :2009/03/25(水) 23:34:34.05 0
まとめの人リクエストに応えてくれて本当にありがとうございます!
最後まで書ききれるようにこちらも頑張ります
最近うれしすぎるレスが多くてびっくりしてたりw
884 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 00:28:13.41 O
ポワワ
885 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 00:44:59.83 0
886 :
名無し募集中:2009/03/26(木) 02:32:42.70 0
これだけ愛理ちゃんに想われてる桃子が裏山
887 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 06:18:58.96 O
あぶね
888 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 07:25:42.71 O
おはよ
889 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 09:42:47.79 O
そろそろ新しい作者さん欲しいね
890 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 10:04:34.98 O
二人ともすごくいいけどまた変化球もみてみたいね
891 :
名無し募集中:2009/03/26(木) 10:10:10.15 0
エロでは他で伝説作った作家さんいたし俺はしばらくまったり系でいいよ
892 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 10:19:19.87 O
このスレ放棄した作家か
893 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 11:58:49.95 O
お昼だよ
894 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 12:40:34.51 O
まあまあ
895 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 14:51:42.52 O
俺はもう伸び子さえ居ればいいよ
896 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 16:23:51.47 O
のちもね
897 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 16:32:06.61 0
どっちかっつったらのちの方が好き
キュンキュン大好き
898 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 17:59:02.17 O
ゆうがた
899 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 19:59:22.75 O
あぶね
900 :
名無し募集中。。。 :2009/03/26(木) 20:44:05.01 0
今夜も伸び子待ち
901 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 21:22:28.52 O
こまめに
902 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 22:19:05.08 O
>>829 「大好きだよ、もも」
「ももも大好き」
ニッコリ笑い掛けてくれる愛理に心がぽかぽかする。
でもね。
自分がどんな格好してるか愛理はわかってるのかな。
シャツを握り締めてるから胸元は隠れているけれど、それでも露出が多いのは変わりない。
桃子は思わず愛理の鎖骨に手を伸ばした。
「ねえ、愛理の鎖骨って綺麗だよね」
「っ、なにそれ…」
唐突な桃子の言葉に、もっともな返事を返す愛理。
「だってさ、なんか凄くそそられるってゆうか…上手くは言えないんだけど、愛理の鎖骨ってなんかエッチなの。」
「…意味わかんないよ」
「うん、もももわかんないや」
自分でもわからない。
だけど何だろう。
とにかく惹かれるって事だけは事実。
以前と比べると身体つきも大分女性らしくなってきた愛理。
桃子より大人びて見えるのも確か。
そのせいか、所かまわず桃子の心を惑わす。
そのひとつがここ。
綺麗なラインの鎖骨。
まるで桃子に吸い付いて貰うのを待っているかのように見えてしまう。
しかし本人には全く自覚が無いって言うのが一番辛い所。
903 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 22:20:25.55 O
「はぁ…あいりんって罪な女の子だよね…」
「へ?」
「ぁー、独り言だから気にしないで」
「えー気になるよ」
「いいのいいの。愛理はそのままで」
「…益々意味不明なんだけど」
愛理の言葉を無視して、鎖骨に置いた手を引く桃子。
その手で愛理が掴んでるシャツを引き剥がした。
「もう意地悪しないから続きしてもいいよね?」
「え?あ……う、ん…」
戸惑いながらも頷いてくれる愛理。
桃子は机に座っている愛理の腰に腕をまわして抱き付いた。
904 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 22:21:13.21 O
抱き付いた桃子の目の前には必然的に愛理の胸元がある。
何の躊躇いもなく、桃子はその突起に唇を寄せた。
「っ…はぁ」
いきなりの事に愛理の身体が跳ねる。
先程までの余韻か、舌先で軽く突っつくだけで固さを取り戻すそこ。
桃子は一心不乱にそこだけを吸い続ける。
時々軽く歯を立ててみたり。
「やぁ…!んんっ…」
胸への刺激はそのままに、腰にまわしてた腕を一度解いた後、固く閉じられてる愛理の膝に手を掛ける。
太腿を何度か撫でた後、内股に手を入れ足を開かせた。
その間に桃子の身体を滑り込ませると、腰の辺りを愛理の足によってガッチリ挟み込まれる。
愛理は机に座って居るとは言え、横から見れば所謂駅弁スタイルになってしまっている事に、愛理も桃子も知る由もなかった。
905 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 22:22:03.88 O
「ふぁ…も、もぉ…なん、か…赤ちゃ…みた、い…んっ」
荒い呼吸の合間にそんな事を言う愛理。
確かにももは赤ちゃんみたいにお肌ピチピチだし、可愛いけど。
でも赤ちゃんだったらこれ以上の事はしないよ?
しなくていいの?
なんてまた悪戯心が疼き始めたけど、なんとか我慢。
「じゃぁミルク出るのかなぁ?」
更にキツく吸い付く桃子。
こんな赤ちゃんごっこなら幾らでも付き合うけど?
「やぁっ…はぁ…で、ない…よぉ…っ」
「そうかなぁ?もうちょっとで出そうだよ?」
実際は出るわけないんだけど。
でもなんかちょっとコレ楽しいかも。
「ん、はぁ…もも…っジンジン、する…からっ…ふぅ…も、やめっ…んぅ…」
「…じゃ、やめる」
肩を押してくる愛理に、素直にそこから唇を離す桃子。
また機嫌を損ねられても困るし。
それに意地悪はしないって約束したからね。
906 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 22:22:50.07 O
「…ももぉ」
荒い呼吸を落ち着かせる様に何度か深呼吸をした後、愛理が桃子を呼んだ。
見上げるように顔を上げれば何故だか眉を下げて見つめてくる愛理。
「うん?」
「…やめないで」
「へ?」
「やめちゃヤダぁ…っ」
「うわっ!」
ギュッと桃子の頭を抱えるように抱き締めてくる愛理。
むにゅっと胸に顔が埋まる。
素直なんだか意地っ張りなんだか、わかんないよ愛理。
乙女心ってほんと複雑なんだね…
────
続く。
907 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 22:23:57.21 O
余りにもいい加減な駄文過ぎてうpするのやめようかと思ったんですが、お休みするのも申し訳なかったんでうpしてしまいましたorz
なんか、もうホントやだ(ノД`)
鎖骨フェチの伸び子でした。
おやすみぃ
908 :
名無し募集中。。。 :2009/03/26(木) 22:28:43.09 0
駄文だなんてとんでもない!
愛理ちゃんのに吸い付くなんてまったく…桃子めけしからん
伸び子本当にお疲れさまです
厳しくなったらちょっと休んでもいいと思うよいままでがハイペース過ぎたし
909 :
名無し募集中。。。 :2009/03/26(木) 22:33:34.36 0
今夜も伸び子の桃愛理が読める幸せ
910 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 23:16:28.17 O
赤ちゃんぷれいイイヨー
911 :
名無し募集中。。。:2009/03/26(木) 23:41:01.39 O
俺も愛理のミルク飲みてえ!
桃子だけずりいぞ
912 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 00:00:56.49 O
意地悪が好きだった俺って・・・w
913 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 01:13:39.05 0
にゃーー
914 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 05:12:30.91 O
ほ
915 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 06:45:32.34 0
おはよ
916 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 08:44:25.71 O
寒い
917 :
名無し募集中:2009/03/27(金) 09:05:45.11 0
初めて伸び子でおっきした
918 :
名無し募集中:2009/03/27(金) 09:26:24.16 0
おいまた次スレいくのか
919 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 12:01:30.16 O
まだまだ続きそうで嬉しいや
920 :
名無し伸び子。。。:2009/03/27(金) 12:39:41.52 O
自分は、このスレ内で終わらせようと思えば終わらせられますけど…
ちょっと駆け込み気味になっちゃうけどね
921 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 15:00:43.32 O
ションナ
922 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 16:59:30.47 0
愛理のちさんの方がどう見ても終わりそうにないし
次スレ確定でいいんじゃね
923 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 17:40:58.95 O
のちさんも伸び子さんも読みたいし
新たな書き手さんにも期待って事で次スレぜひいきましょう
924 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 19:29:17.35 O
よる
925 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 20:03:03.47 O
州*´・ v ・)
926 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 20:03:38.63 0
927 :
名無し募集中。。。 :2009/03/27(金) 21:04:57.98 0
今夜も伸び子待ち
928 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 21:24:42.01 O
リ ・一・リ
929 :
名無し募集中。。。 :2009/03/27(金) 22:48:29.86 0
あぶね
930 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 23:07:11.08 O
>>906 「愛理、わかったから。」
桃子は優しく愛理の腕を叩く。
「やめないから、ちょーっとチカラ抜いてくれるかなぁ?」
きつく抱き締められてるせいで息苦しい。
そうは言っても、愛理の胸に抱かれて、幸せな苦しさでもあるんだけれど。
「んぅ…ももぉ…」
少しだけ腕の力を緩める愛理。
それによって息苦しさから解放された桃子は、新鮮な空気を求めるように顔を上げた。
すると直ぐに、桃子を見つめる愛理の視線と重なる。
そんな顔で見なくても、わかってるよ。
桃子だって焦らされる辛さは知ってる。
愛理だって早く楽になりたいんだよね?
「大丈夫。ちゃんと、気持ち良くしてあげるから」
笑顔をひとつ愛理に向けてから、また胸元へと顔を埋めた。
931 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 23:08:26.97 O
「っはぁ、ん…」
突起を口に含むとすぐに甘い声が上がる。
普段の愛理の声も歌声も大好きだが、この声が桃子は一番好きだと思った。
何よりも、桃子が与える刺激によって出るものだと思うと、嬉しくて仕方がない。
と同時に愛理への愛しさが更に込み上げてくるような気がする。
もっと聞きたいと思えば思う程、自然と与える刺激もより強いものへと変わってしまう。
「んんっ…ふぅ…ぁ…はぁっ」
舌先で、固くなってる突起を押し潰しながら左右に動かすと、愛理の声が高くなった。
空いてる方の胸にも親指で同じように突起を押し潰す。
「んあぁっ!や、ももっ…それ、やぁっ」
愛理のやだは、もっとしてって意味。
さっきの愛理から学んだ事。
だからやめないよ。
これは、意地悪じゃないからね。
愛理が望んでる事をももがしてあげてるんだから。
932 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 23:09:11.15 O
「っ…も、も…はぁ、ん…ももっ」
肩をギュッと掴まれて、痛みに思わず顔を上げる桃子。
「っ、なに?」
「はぁ…、もぉ…そこ、いい…からぁ」
やだ、じゃなくて
もういい、って事は本当にやめてって意味でいいのかな?
桃子は胸への刺激をやめると、愛理の顔色を窺うように覗き込んだ。
けれど、きつく瞳を閉じてるせいで愛理の表情が読み取れない。
暫くじっと見つめてたら、少し呼吸が落ち着いたみたいでゆっくりと瞳が開かれた。
933 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 23:10:08.44 O
「…あいり?」
出来る限り優しく問い掛けたつもりだが、愛理からの返事はない。
どうしたのかと、愛理の頬に手を伸ばしたらその手を掴まれた。
まだ少し浅い呼吸を繰り返す愛理だったが、桃子の手を顔の前まで持っていき、指先を見つめる愛理。
「…もぉ、無理だよ……」
「何が?」
「ずっとももにして貰いたかった…」
薄く開いた唇が段々指先へ近付く。
急にどうしたんだろう。
わけがわからないまま、愛理の行動をただ見つめる桃子。
「ももの指で、気持ち良くして欲しかった…」
チュッと軽く唇が触れる。
一瞬触れただけで離れてしまうのかと思えば直ぐ様舌先が伸びてきて、指先をペロリと舐められた。
「ずっと…欲しかった…」
両手で桃子の手を握り締めたまま、そのまま自身の下半身へと導く愛理の手。
スカートの中に手が入り込み、あっと思った時には既に桃子の指先に熱いモノが触れていた。
934 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 23:11:06.47 O
「んあっ!……ふぅ…。もも、に…はじ、めて…んんっ…して、…はぁ…貰ってから…っ」
熱い吐息と共に、必死に言葉を紡ぐ愛理。
その瞳は桃子を捕らえたまま。
愛理から溢れ出る液体が、桃子の指先に絡み付く。
桃子の手を導く愛理の手もきっと同じ事だろう。
「いつ、も…はぁっ…えっ…ちな、事…ばっかり…んぅ…考えちゃって…」
荒い呼吸の合間に、一生懸命気持ちを伝えてくる愛理。
先程桃子が望んでいた事を今愛理がしているわけだけれど。
余りにも唐突で大胆すぎる愛理の行動に、桃子はされるがままで動けない。
けれど愛理の手は止まらない。
何度もそこを擦るように桃子の手を動かす愛理。
「もぅ…我慢、出来ないの…っ」
その愛理の一言により、桃子の中で何かが弾ける音がした。
─────
続く。
935 :
名無し伸び子。。。:2009/03/27(金) 23:12:58.32 O
ちょっと疲れてきました。
でも「桃子の葛藤」編も後少しで終わるので、もう少しお付き合い下さいね。
936 :
名無し募集中。。。 :2009/03/27(金) 23:19:01.35 0
伸び子お疲れ愛してる!
こちらも我慢できねぇっす
続き待ってるんで無理しないでね
937 :
名無し募集中。。。 :2009/03/27(金) 23:33:42.67 0
伸び子乙!
もう少しで終わるのか寂しいな…
938 :
名無し募集中。。。:2009/03/27(金) 23:48:45.62 O
桃子の指を使って…エローい!!!
939 :
名無し募集中。。。 :2009/03/28(土) 00:08:43.89 0
気がつくとまとめサイトが20000アクセス突破してるなすげぇや
まとめの人も作者さんも本当に乙です
940 :
愛理のち:2009/03/28(土) 00:43:23.40 0
>>882 小春日和のなか気持ちよく漕いでいたら、急にペダルが重くなった。
坂道になったわけでもないのに。
「ちょっと止まるね」
物が何か挟まったかどうか確認するも、異常なし。
ふと右ハンドルについているバッテリーのメーターが目に留まる。
……ゲージが0。
バッテリー切れ。
切れても動くことは動くのでふたたびこぎ始める。
一人だったらまだしも、いまは背中にももが乗っている。
重い、なんてものじゃない。
それでも頑張って漕いでみる。
く、苦しい……。
941 :
愛理のち:2009/03/28(土) 00:44:53.62 0
「愛理、大丈夫?」
大丈夫ではない。
「き、きびしいかも」
厳しい。
でも、ももがせっかく私に抱きついてくれている。
この機会を無駄にしたくないんだけどな。
「愛理、降りて押していこうよ。まだ坂ありそうだし」
結局、我慢は3分も持たなかった。
坂さえなければ。
いや、なくても無理か。
脚がもう悲鳴をあげている。
ももに荷台から降りてもらう。
無念。
私も自転車から降りてトボトボ歩き始める。
「愛理ん家までどのくらい?」
「あと、2キロくらいかな」
「けっこうあるね」
その通り、けっこうある。
自転車だと10分もかからないけど歩くと30分近くかかる。
それに自転車を押している。
もっとかかるのは目に見えていた。
「ごめんね、もも」
「いや、別にいいんだけどさ。ところで――」
942 :
愛理のち:2009/03/28(土) 00:46:02.35 0
ももがその自転車はどうしたのって聞いてきたのでお母さんのを借りてきたと答えた。
私の自転車には荷台がついてなく、二人乗りができないからだ。
「電動アシストだったら、私が後ろに乗っても桃でも漕げると思ってきたんだけれど」
サドルの高さが合わないなんて考えていなかった。
「……元々ももがこぐ予定だったんだね、愛理」
「うん。舞美ちゃんとね、ジブリの映画みたいに彼氏ができたら二人乗りして。
後ろに乗っけてもらいたいねー、って話をちょっと前にしたんだ。
舞美ちゃんは乗せてもらえ、愛理なら彼氏も絶対喜ぶぞって強く言ってたんだ。
それを思い出して」
クリスマスの朝のこと。
舞美ちゃんとの二人乗りがとても楽しかったのでつい調子に乗ってしまった。
行き当たりばったりで、ごめんね、もも。
気がつくと、ももと自転車の他愛のない話をしていた。
私のお父さんが自転車にはまっていて家族全員に自転車を買った話とか。
よく考えたらももとは仕事でしかあってなくて、それ以外の時間でこうして
他愛のない話をするのは初めてかも。
こうやって自転車を押しながらももと話しながらテクテク歩く。
まるで部活帰りの中学生みたい。
これはこれでけっこういいかも。
でも、ももにこのあと「付き合って」って言わないと。
お互いに好きと告白しあったけれどももとの関係はまだ宙ぶらりん。
友達以上恋人未満。
ももだってその辺りを気にしてるかも。
そのために今日この日がある。
943 :
愛理のち:2009/03/28(土) 00:47:05.24 0
こうしてももといまの関係でいるのも楽しいけれど。
ももが私の「彼氏」になって、私がももの「彼女」になってみたら
もっと楽しいんじゃないかと考えてしまう。
その一歩を踏み出すのはとてもとても勇気がいるけれど。
舞美ちゃんが後押ししてくれているから、なんだか大丈夫な気がしてしまう。
舞美ちゃんが後押ししてくれるのがすごく嬉しくて、ちょっぴりフクザツな私であった。
『耳をすませば』(終)
944 :
名無し募集中。。。:2009/03/28(土) 00:47:32.49 0
どうでもいいけど小春日和って秋〜初冬だぜ
945 :
名無し募集中。。。 :2009/03/28(土) 01:05:38.50 0
本当だ年末だと初冬から外れるからアウトだね勉強になりました
昨日は休んでごめんなさいこの通り国語能力はないけれど次スレあったらまたよろしくです
946 :
名無し募集中。。。:2009/03/28(土) 01:16:50.75 O
>>944 秋じゃなくて晩秋な
辞書によっては11月から12月にかけてって書いてあるから指摘するほど外れではないかと
947 :
名無し募集中。。。:2009/03/28(土) 02:44:34.49 0
ふむ
948 :
名無し募集中。。。:2009/03/28(土) 05:46:52.40 O
あさ
949 :
名無し募集中:
桃子に片思い