もしも桃子が愛理にオナニーを教えたら

このエントリーをはてなブックマークに追加
160名無し募集中。。。
あの日あったことが嘘のようだった。
いくらBuono!の仕事があるとはいえ、普段から一緒にいるBerryzのメンバーに比べると、桃子が愛理に会う機会は少ない。
桃子は無理に愛理と会おうとしなかったし、愛理もまた積極的に連絡を取ってくるわけではなかった。
だから、「手伝って」と言われたものの、あれから愛理とそんなことをする機会はなかった。
長い時間、二人っきりになることもないしなあ。
鏡に向かって髪型を整える愛理を見ながら、桃子はそんなことを考える。
今日もBuono!の楽屋には三人の人間がいる。
桃子と愛理、そして雅だ。
雅を邪魔だと思ったことは一度もない。
もちろん、今もそんなことは思っていない。
そして、愛理と二人きりになるようなことを期待しているわけでもなかった。
それでも、愛理の姿を見るとあの日のことを思い出さずにはいられない。
「もも、なに見てんの?」
「え、あ、別になにも」
鏡に映る愛理の姿をじっと見ていると、雅から背中をどんと叩かれた。
振り返って雅を見ると、桃子の視線の先を辿ったのか雅が不思議そうな顔をしていた。
161名無し募集中。。。:2009/01/17(土) 04:08:04.25 0
「愛理?」
ぼそりと雅が呟く。
「ちっ、ちがうよっ」
何も言わなければ、雅も放っておいてくれたのかもしれない。
だが、桃子が不自然なほど大きな声で否定をしたからか、雅が面白そうに笑って愛理を呼ぶ。
「愛理、気をつけたほうがいいよ。なんか、ももが愛理のことじっと見てる」
「ちょ、みや。変なこと言わないでよ」
「えー、だって、なんか真剣な顔して愛理のこと見てたじゃん」
「見てないってばっ!」
「ムキになって否定するのがおかしいんだって」
「ももはおかしくないのっ!」
桃子と雅の口喧嘩とも言えないような言い争いが続く。
日常的なことのせいか、愛理は軽く肩をすくめただけで、二人の言い合いを黙って見ているだけだった。
ひとしきり言い合うと、満足したのか雅が桃子の肩をぽんと叩いて楽屋の出口へと向かった。
「あたし、トイレ行ってくる」
そう一言言い残して、楽屋から雅が出て行った。
162名無し募集中。。。:2009/01/17(土) 04:08:57.16 0
「みや、行っちゃったね」
「行っちゃったねえ」
桃子は愛理がぽつりと呟いた言葉に相づちを打った。
だが、その後は何故かお互いに話し出すことが出来ず、沈黙が続いた。
何かをするような長い時間はないが、短い時間なら、こうして愛理と二人きりになることが今までにもあった。
今も、そういった短い時間なのだから、臆せず話せばいいと思うのだが、何故か出来ない。
「ね、もも。なんかしゃべってよ」
「愛理こそ、しゃべってよ」
沈黙に耐えかねたのか、鏡の前に座っていた愛理が椅子ごと桃子の方を向いて話しかけてくる。
けれど、これといった話題がない。
桃子は愛理と向かい合うように座ってみたものの、沈黙を埋めるような話は思いつかなかった。
ついさっき、この間の出来事について考えていたせいか、変に愛理のことを意識してしまう。
話したいことを見つけるとしたら、この間のことについてだが、それを今、口にするのも躊躇われた。
そんな桃子の気持ちが伝わったのか、愛理が言いにくそうに口を開いた。
「……さっき、あたしのこと見てたの?」
「見てたっていうか。なんとなくね」
「なんとなくなんだ」
「悪い?」
「悪くないけど。けどさあ。……あー、そうだ。聞きたいことあるんだった」
163名無し募集中。。。:2009/01/17(土) 04:09:33.57 0
もごもごと言葉を濁してから、ふと思い出した、といった調子で愛理が話し出す。
「……もも、あの写メ、どうなった?」
「え?」
「だから、ほら。撮ったじゃん。ももとした、あの時に」
ずっと気になっていたらしく、言いにくそうにしてはいるものの、はっきりと愛理が言った。
白い太股。
濡れた下着。
顔は写していなかった。
あの日のことを思い出すたび、桃子は携帯を開いた。
何度も見た画像だから、すぐに頭にそれが浮かんだ。
「ああ、あれ!あれなら、誰にも見せてないから安心して」
「ほんとにほんとに、ほんと?」
「ほんとにほんと」
「絶対?」
「絶対」
念を押すように尋ねてくる愛理に、桃子は断言する。
愛理に答えたように、あの画像を他の誰にも見せてはいない。
顔は写していないから、見せたところで誰なのかはきっとわからないだろう。
けれど、あの画像を人に見せるわけにはいかないのだ。
見せた桃子自身がどう思われるのかを考えると、人に見せるなどとんでもないことだった。
164名無し募集中。。。:2009/01/17(土) 04:10:17.20 0
「大体、あんなの人に見せたら、ももが何言われるかわかんないし。下着だよ、下着。ももが、女の子の下着の画像持ってるなんてへんじゃん!」
「あんなのって……。そんな、すごい感じで写ってるの?」
「うーん、まあ、結構ね。愛理、見る?」
桃子は愛理の返事を聞く前に、鞄から携帯を取り出して、あの日撮った画像を呼び出す。
携帯を愛理に渡し、太股と下着が大きく映し出された画像を見せた。
「え、あー。うん。もうわかったから。恥ずかしいし、もう携帯しまってよ」
ちらりと、画像を見て愛理がすぐに目をそらす。
そして、困った顔をして携帯を桃子の方へ押しやった。
「顔も写ってないし、安心でしょ。それに、もも、あれは絶対に人に見せないから」
「それならいいんだ。で、もう一つ聞きたいことがあって。……もも、今の写メって、どうしてるの?」
愛理の顔が困った表情から、悪戯な表情へと変わる。
「え?」
「何度も見た?」
「何度もって。まあ、見たけど」
「見て、それからどうするの?」
愛理から目を覗き込まれて、どくんと心臓が大きく跳ねる。
画像から呼び覚まされる記憶に、身体が熱くなることが何度もあった。
その熱を冷ます為にした行為がある。
165名無し募集中。。。:2009/01/17(土) 04:11:18.16 0
「……どうするって、そんなの。別になにも」
声が上擦らないように、平静を装う。
「なにも、ってなに?」
「なんでもいいじゃん。そんなの。ただ見るだけだよ」
そっけなく答えて、桃子の顔を見つめる愛理の肩を押して、身体を離す。
愛理は桃子の答えに納得したのかしないのか、質問を別のものへと変えた。
「ももさ、あの画像見たら興奮する?」
「なんなの、一体」
「教えて」
離れていた身体がまた近づく。
愛理の吐く息が熱かった。
手を伸ばして愛理の頬に触れると、いつもより熱を持っていた。
目を見ると、あの日と同じ好奇心に満ちた目をしている。
「……したいの?」
期待するような目に、桃子は問いかけた。
言葉はないが、愛理がこくんと首を縦に振る。
166名無し募集中。。。:2009/01/17(土) 04:12:02.55 0
「愛理、素直だから教えてあげる」
正直に頷く愛理を見つめる。
「ももね、あの画像見るとさ、愛理の顔も撮れば良かったって思うんだ。あの時、愛理がどんな顔してるかわかんなかったし。してるときに、愛理の顔見たら、もっと興奮するかもって思う」
あの日からずっと考えていたことを伝えると、愛理の頬が真っ赤に染まった。
桃子は、落ち着かない様子で床をじっと見ている愛理の手を握る。
「見せてくれる?ももに」
出来ることなら、今すぐにでもあの日のように乱れる愛理を見たかった。
握った愛理の手を口元へ持ってくる。
そして、催促するように、愛理の人差し指を口に含む。
舌を這わせて、軽く歯を立てると愛理が慌てて手を引いた。
「みや、戻って来ちゃうよ」
早口でそう言うと、愛理が椅子から起ち上がり、鏡の前に置いてあるスケジュール表を手に取る。
細々と書いてある文字を目で追ってから、愛理が口を開く。
「今日、仕事早く終わるんだよね?」
「さっき、そう言ってたね」
「もも。仕事終わったら、うちに来ない?」
恥ずかしそうにそう言った愛理に、桃子は短く答えた。
返事は一つ。
断ることはありえなかった。