もしも梅さんが舞美を大好きな男子高校生だったら10

『あぁ。人ごみに。揺られ〜てぇる毎日ぃ♪』

そう。これから俺は毎日このラッシュに揉まれながら通学するんだよ。
憧れの。あ・こ・が・れ・の！
後藤真希ちゃんが通ってた高校(一瞬だけど)。
真希ちゃんが歩いた廊下。真希ちゃんが走った校庭。真希ちゃんが呼び出された校長室。

…は、別に行きたかないか。

とにかく。

今日から俺は！
GO！MAKKING GOLD！な日々を送るのさ。イェ〜イ。

『突然〜大〜恋愛。してみたぁくて〜♪』
イヤホンから聴こえてくる真希ちゃんの歌声に合わせてリズムを取っていた俺の鼻先に

シュッ。

ん？何かかすった？

視界を横切った黒い影は足元で何度かバウンドしてから校舎にぶつかると
コロコロと再び俺の足元に転がってきた。この大きさは…白いソフトボール？
ボールを拾おうと、やや前かがみになった時、すかさず視界に入り込んでくる物体。

「んが！」

その物体が顔面に体当たりしてきて、俺は咄嗟に左手で鼻を押さえながら姿勢を直した。
ぶつかった衝撃のせいだろう、耳から外れたイヤホンのコードが腕にからまっている。

「良かった。大丈夫、ですよね？」


目の前の物体が、慣れた手つきでグローブの中のボールをいじりながら俺の顔を見て言った。
「はあ…」とかなんとか、まぁ意味のない音を出して俺が顔から手を放し、
からまったコードを直そうと四苦八苦していると、目の前の物体はいきなり声を立てて笑った。

「あはは！ゴメン！…っは！ふ、は、あははは！」

…俺、人が笑ってる顔って好きだし、基本「笑顔」が大事って思ってるし、


だけど。


これって、俺の事を笑ってるの？それとも思い出し笑い？にしたって豪快すぎるよな？

軽く悩んでる俺の腕から、目の前の物体は笑いながらクルクルとコードを

「って！余計複雑に絡ませてんじゃん！！」
「あはははは！いや、面白いかな〜って」

なんなんだよ！一体！全くもって分析不能さ！


『愛ってど〜んな形〜？未来ってど〜んな匂い〜？♪』

あ、すんげー音漏れしてる…
俺は今更ながら胸ポケットに挿していたiPodの電源を切った。

「ゴトーさん、好きなんだ？」

俺は初めてマジマジと、やや身長は高めの、ロングヘアの、
上着はどこかで脱いだのかブラウスを腕まくりしてグローブをつけた、
いかにもスポーツ少女です、といった態の目の前の女子を見た。

「私も。好き！」

え？アレ？何だ？胸を突いてくるこの感じ。

ちょっとした動揺を抑えつつ、その女子と視線を合わせる。
結構整った顔立ちだな〜と思っていた矢先に
思いっ切りその女子は顔をくしゃっとさせて笑った(さっきのバカ笑いとは違う)。

「すっごい、カッコいい！それに優しいし！超憧れる〜」
「あ、うん…」

っかー！うんどころじゃねーつの！超好きだっつの！
俺の朝は真希ちゃんで始まってるし、夜だって…あ、いやいや。

えーと。

「でもね。大音量で両耳塞ぐと危ないですよ？今だって声かけたのに気づかなかったでしょ？」
「あ、すみません…」
「いやいや。わかれば良いのだよ。ワッハッハ、とか言って」
「はぁ…」

なんだろ。このノリ。
そう思っていると、後ろから「おーい」「そろそろ戻った方がよくなぁい？」という
数人の女子の声がした。勿論俺に言っているのではないだろう。
目の前の女子はボールを挟んだグローブを高く掲げると、ぶんぶん振り回しながら
「ごめんごめーん」と声をかけた女子達の方へ走って行った。

俺は何となくそれを目で追っていて、数メートル先でふいにその女子が振り返った時、
初めてその事に気づいたから、ちょっとアセッた。


「は、なー」

へ？俺は再び自分の鼻をさする。その女子が、右手で自分の鼻を指差していたから。

「ちゃんと冷やした方がいいですよー！バイバーイ、ルドルフー！」

多分そう言うと、元気よく今度こそは走り去った。
俺は反射的に鼻を手で覆うと、急いで校舎に向かった。

それにしても、「ルドルフ」って何だ？

　 ∋8ノハヾ 　 ｶﾀｶﾀ
　　 ﾙ ’ｰ’ﾘ　 ＜ちょっと時間があったから書いてみました
　＿(_ っ/￣￣￣/_ 　　　
　＼ ＼/＿＿＿/　 ＼

ﾘl|；´∀｀l|＜上手いけど、その男は誰・・・・・・

意味分からん

エリヲがごっちん好きって設定か？

梅さんはごっちんに憧れてたじゃん
ﾙﾄﾞﾙﾌは何じゃ？

桃子先生乙！
番外編というか何というか・・・

全然意味がわからないんだけど
誰か教えて

ルドルフってのは真っ赤なお鼻のトナカイさんだ

全然別の話ってことでしょ？
「もしも梅さんが舞美を大好きな男子高校生だったら」っていう

ますます意味不

愛理先生待ち

なんだこの流れ

ルドルフといえばシンボリ・・・

スレタイ通りの別の話ってことだよな

波乱のちょっと前

「ふえー。なんつーか、まじめというか、お堅いというか」
もうこれは武士だ、武士。ナカサキ殿に忠義を尽くす所存で早漏。じゃなくて、候。
レッスンが終わった後の控え室。わたしは帰る準備をしながらなっきぃの話を聞いていた。
なっきぃと熊井君。
付き合い出すまではいろいろあった二人だったけど、めでたく恋人同士になってからはまさしく平穏無事。
なっきぃの様子やエリの情報から察するに、何事もなく着々と愛を育んできているようだった。
そんななか、なっきぃが熊井君の家に遊びに行くという約束を取り付けてきた。
彼氏の家に行く。しかも家には家族がいない。ということはそういうことだ。
わたしや愛理はすっかりその気。当の本人ももちろんその気。
でも、肝心の相手がその気にならなかったようで『中島早貴(14)の貞操をささげちゃうぞ大作戦（仮）』は
どうやら休戦協定を結んで終わりを迎えたらしい。

なっきぃは落ち込んでる、と言うよりはぼんやりうわの空という感じだ。
そりゃそうだ。女の子が覚悟を決めて死ぬ気で戦場に向かったっていうのに、何にもなかったんだから。
よし。ここはリーダーとして元気づけてあげるべきじゃないだろうか。
そう思ったわたしはちょっとおどけた感じで口を開いた。
「もしかして熊井君、勃たなかったから断ったんじゃない？とか言ってｗ」
「勃た・・・」
なっきぃが瞬時に顔を真っ赤にしたかと思うと、あっという間に真っ青になった。
ひざの上で握ったこぶしを見つめながら「やっぱりわたしに魅力がないから・・・」なんてブツブツ呟いている。
しまった。冗談通じないんだった。
わたしはあわててほかの話題を探す。

「そ、そういえば梨沙子がさ、みやび君のとこに泊まったらしいよ」
「えっ！てことは」
「ああ、違う違う。結局何もなかったみたいだよ。梨沙子が怖がっちゃって」
「そっか・・・」
なっきぃはどこかほっとした様子だ。そんなとこまで負けず嫌いじゃなくてもいいのに、とわたしは思う。
少しうつむいたまま考え事をしているなっきぃに、帰ろうと声をかけようとしたところで、なっきぃが急に顔を上げた。
「あのさ、わたし変なのかな」
「え、なにが？」
「普通、そういうのって怖がるものでしょ？りーちゃんみたいに。でもわたし、怖いっていうよりも楽しみっていうか
　早く大人になりたいっていうかもっと近づきたいっていうかユリナちゃんのこともっといろいろ知りたいっていうか」
なっきぃはガーッとまくし立てた後、「そういう気持ちのほうが強いの」と小さな声で付け足した。

「ねえ、みぃたんはどうだった？はじめてのとき」
「えー、そうだなあ・・・」
はじめてのとき。その後、同じようなことを飽きるほどしているけれど、あのときのことは今でもはっきりと思い出せる。
おびえたようにわたしに触れるエリの手。優しくのしかかるエリの身体。全身でエリの存在を受け止める感覚。
思わず頬が緩む。いかんいかん、しっかりしろリーダー。頼りにされてる最中だぞ。
「うーん、怖いのと嬉しいのと、半々ってとこだったかなあ」
素直に事実を答える。けど、なっきぃはなんとなく疑わしげな目でこちらを見つめてきた。
「え、なに？」
「みぃたん、『思い出し幸せ』になってる」
図星をつかれてわたしは口元を押さえる。鋭い。さすがリーダー的存在。
「あーあ。いいなあー」
なっきぃはわざとすねた感じでそう呟く。過程はどうあれ少しは元気が出たようだ。うむ、結果オーライ。

片づけをするなっきぃを待ちながら考える。
なっきぃは℃-uteのなかでも仲間意識が強いほうだと思う。
それはもちろんいいことだけど、つまりはみんな一緒じゃなきゃ不安になるってタイプだ。そのうえ負けず嫌いときてる。
周りがどんどん先へ進むから置いて行かれてる感じがして、あせってるのかもしれない。
最悪の場合、変な男に流されてだまされて、泣きながらシャワーを浴びて「身体は汚れても心は(ry」とかやりかねない。
それを思えば、ダメなことはダメときちんと叱ってあげられる彼氏がいるって、ものすごくラッキーなことじゃないだろうか。

なっきぃがラッキー。

うおっ、千奈美がうつった。頭をよぎった言葉に思わずふき出す。
「みぃたん、何笑ってんの」
「なっきぃ」
「うん？」
「いいやつじゃん、熊井君って」
「へへへ、知ってる」
なっきぃは照れたような笑顔を見せながら、雨の日でもないのにくねくねしてみせた。
はいはい、ごちそうさまでした。



从・ゥ・从¶＜で、勃ったのｗ勃たなかったのｗ

川；＾∇＾)||¶＜電話珍しいなと思ったらぬぁんですか！？

(･∀･)ｲｲ!

舞美ちゃん大胆な・・・熊井君ヒイてるじゃんｗ

軽妙な語り口で良いねー

舞美ちゃんに元気がないのは誰が見ても明らかだった。
いつもバカみたいで太陽のような笑顔の舞美ちゃん。
最近、見てない気がする。
笑ってるは笑ってるんだけど、心の底からじゃない感じ。
きっとエリヲ君と何かあったんだと思う。女の、勘。
その何かは分からないんだけど。
舞美ちゃんは心配かけないように黙ってるんだろうけど、私たちは黙ってられるほうが心配だよ。
舞美ちゃんより年下だけど、舞美ちゃんが辛いことくらい分かるよ。
小さい頃からずっと頑張ってきたんだから。
頼りないかもしれないけど頼って欲しい。
舞美ちゃんが思ってるほど私たちは弱くない。
舞美ちゃんが思ってるほど舞美ちゃんは強くない。
メンバーなんだから助け合うことが大事。
力持ちの舞美ちゃんだけど、今背負ってる荷物は重すぎるんじゃない？
℃-uteはさ、6人いるんだからみんなで分担しようよ。
そしたらきっと、楽になれるよ。

「ね、栞菜。」
「ん？」

私の部屋で漫画を読みながら煎餅をつまんでいる。何とも親父臭い。
そしてその本に夢中になっていたのだろう。話を全く聞いてないようだ。

「だからー。舞美ちゃんのことだって。」
「あーはいはい。」
「はいはい。じゃないでしょ？どう考えたって可笑しいでしょここ最近の舞美ちゃん。」
「そーだねー。可笑しいかもねー。」
「かも、じゃなくって！」
「…あのさ、愛理。」

舞美ちゃんとエリヲの間に何かがあったとしてもそれはうちらには関係ない。
あの二人のことは二人で解決しないと。

「いい加減、何でもかんでも首突っ込むの止めようよ。」
「何で！？何でそんな言い方するの！？栞菜は舞美ちゃんのこと心配じゃないの！？」
「心配だよ。だけど今、舞美ちゃんは自分なりに悩んでるんだから悩ませてあげようよ。」
「私は舞美ちゃんを助けてあげたい！いつだって舞美ちゃんは私たちの味方じゃない！」
「うん。」
「じゃあっ！！」
「だったらさ、もうちょっとだけ待とうよ。」

感情的になってる私に対して、栞菜はとても冷静だった。
普段は私の方がしっかりしているのに、と何だか腹が立った。
いつもは年の差なんて感じないのに、栞菜がすごく大人に見えた。

「舞美ちゃんがうちらに助けを求めてきてからでも遅くないと思う。」
「………」
「ほら、舞美ちゃんっていつも考えるより先に行動するでしょ？」
「うん。」
「だからたまには考えることも大事なんだって。」
「そう…なのかな？」

…上手く言いくるめられた気がする。
だけど確かに栞菜の言う通りだった。
舞美ちゃんが何か言ってこない以上、私たちは動けないんだ。

「それに、今回の件は下手に首突っ込むと色んな人がいっぱい傷つくよ。」
「？どういう意味？」
「んー…や、気にしなくていいよ。」

栞菜は気にしなくていいよ、と言ったけれどその言葉はずっと私の頭の中でグルグル回っていた。

ﾉk|*‘ρ‘)＜それより愛理！最近シてなかったからめちゃくちゃ溜まってるんだけど！　ｶﾞﾊﾞｯ




ﾉk|::)−‘)＜………

州´・ ｖ ・）＜今そういう気分じゃないの

　　　　∋oノハo∈　
　　　　州´・ ｖ ・）　　ｽｺｼｽﾞﾂｽｺｼｽﾞﾂﾀﾞｹﾄﾞｶｸｼﾞﾂﾆﾊｸﾞﾙﾏﾊｽﾞﾚﾃｲｸ…
　　＿(_ っ/￣￣￣/_ 　　
　　＼ ＼/＿＿＿/　 ＼



　　　　∋oノハo∈　ｿｼﾃｺﾝｶｲｶﾗﾄﾘｯﾌﾟｦﾂｹﾃﾐﾏｼﾀ
　　　　州*´・ ｖ ・）　　…ﾁﾅﾐﾆBuono!ｶﾞﾄﾂｾﾞﾝ―ﾄｲｳｽﾚﾉｻｸｼｬ1ﾀﾞｯﾀﾘｼﾏｽ
　　＿(_ っ/￣￣￣/_ 　　
　　＼ ＼/＿＿＿/　 ＼



　　　　∋oノハo∈　
　　　　州*´・ ｖ ・）　　ｷｮｳﾓｹﾞﾝｷﾆｹﾞｷﾊﾛｲｯﾃｷﾏｽ
　　＿(_ っ/￣￣￣/_ 　　
　　＼ ＼/＿＿＿/　 ＼

愛理先生は作者１さんだったのかｗ
いやはや今日も今日とて更新乙です

ものすごく貴重なツーショット
http://hellokids.info/cgi-bin/greentea/img/kids3_1557.jpg

作者さん乙です
少しずつで構わないので
作者さんのペースで頑張って下さい

愛理先生お疲れ様です
栞菜すごいｶｺｲｲのに最後自重ｗ
ゲキハロ楽しんできてください

おつ
あのスレの人だったのかｗ

作者さん乙

あのｽﾚ好きだったよ
面白かったし楽しみにしてた


番外編(？)最初なんだろうと思ったけど書き手さん上手くて楽しんで読めたわ
もし良ければ続き待ってます
別ｽﾚ立てろとか言われるかもしれないけどorz

>>396
くまなき作者さんかな
こういう本編以外のミニエピソードもいいね

>>408
貴重なツーショットどころか超問題作じゃない？
三角関係＆それを傍観するエリヲ

三角関係とはテンション上がるねえ

そういえばこの振りって元は桃子となんだよな

二等辺三角形にならないのがいいね

ポラハロで熊井ちゃんが桃子に見つめてもらってたｗ

熊井君どういうことか説明を・・・

作者さんはいろいろ活躍してるんだな
ぼのスレも読んでましたｗ

今日は愛理先生来て下さるかな

旅中の熊井くん作者です

>>413
これは自分じゃないです

書いていただいた方、面白かったです！

愛理先生のコメント１行目が凄く気になる
やっぱり歯車のズレは元に戻らないのかな
くまなき先生もリフレッシュ後の再開楽しみにしてます

おれも気になるううう

切ない別れ方をするのは自然消滅より遥かに残酷だわ・・・