適切な薬物を服用すれば今よりも良い人間になれるのだろうか?
英国のある精神科医が、著名な精神医学雑誌に発表した新しい論文の中で、
こうしたことは可能であり、実行すべきだと主張している。
それどころか、多くの臨床の現場では、人を「道徳的に強化」する薬物が
すでに使用されていると、この医師は述べている。
Spence氏は、「危険な社会病質者」と「単なる嫌な人間」の中間にあたる
「反社会的人格障害」(ASP)の男性の症例をあげ、こうした男性は
ガールフレンドを傷つけないよう薬物を求めるが、これはつまり、
「道徳心の強化」という効能を期待してこの薬剤を使用しているのだと、
Spence氏は説明する。
Spence氏は「特に『思いやり』など、向社会的[反社会的行動の反対]な感情や
行動の強化」を目的とする薬物があってもいいと主張している。
人を思いやる気持ちを高める薬物があれば、みなさんは服用するだろうか?
http://wiredvision.jp/news/200809/2008091220.html