もし茉麻と一緒に生き物係になったら 俺と茉麻と時々熊井ちゃん Another Side's Episode

o州´・ ｖ ･)o＜今度は私が主役ですっ！

ﾘl|*´∀｀l|＜でも嘘なんだよ

生き物係の派生スレです
登場人物及び基本設定は本スレをご覧ください

ついにきたか

千奈美のことかいてね

本スレでは書ききれなかった話や過去の話、サイドストーリーを時系列問わずに単発物として展開していきたいと思っています
スピンオフみたいな形でなるべく本編で出番の少ないキャラに光を当ててみたいです
よろしくお願いします

現行本スレ
もし茉麻と一緒に生き物係になったら 俺と茉麻と時々梨沙子ちゃん Part11
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1220686432/

作者まだ

一応今回のテーマは「忘れたくない夏」です
1スレもつかはわからりませんがｗ

>>2
リクエストありがとうございます
今いくつか考えてるのがあるのでそれが終わったら挑戦してみますね

この夏は素敵な夏だった

街中の人たちが首をひねったあの夜

そうそれは初めてこの街にホタルが舞った夜

熊井ちゃんは願いを込めてホタルを育て、街のみんなに幸せをくれた

そしてその中で何人かは会いたかった人への邂逅を果たした
熊井ちゃんは母親に…
○○は妹に…

実はもうひとり、不思議な出会いをした者がいた

それは・・・

州*‘ -‘ﾘ＜きれい・・・

菅谷梨沙子は宿題の手を止め、外に出て夜空を見上げていた
ゆっくりと舞うホタルを眺めながら、なんとなく梨沙子の足は近所の公園へと向かっていた　あたかも何かに吸い寄せられるかのように…

梨沙子は公園に着くとベンチに腰を下ろし、ただぼうっと空間を見やった

公園でもホタルたちは舞い続け、眠っている遊具たちを柔らかな光で照らし出す

幻想的に光が広がる中で
一部のホタルがゆっくりと縦方向に集結し始め、さながら大きめの蚊柱のような光の柱を作り出した

梨沙子は不思議なこともあるものだと思いながらも、落ち着いて見ていた

・・・そこからひとりの少女が現れるまでは・・・

Σ州*‘ -‘ﾘ＜！！

梨沙子が気付いた時には既に少女は完全に光から抜け出しており
優しく微笑みながらこちらに向かって歩を進めていた

州；‘ o‘ﾘ＜え？えっ？あばっ…

そしてその少女は梨沙子の前に立つと、たどたどしい口調でこう聞いた

「あなたが、すぎゃあぃさこさん？」

州；‘ -‘ﾘ＜えっと…うん、そうだけど…

梨沙子は状況も解らずどう話していいのか迷い、狼狽した
元々人見知りの梨沙子はあまり初対面の人と話すのは得意ではない
今回はこんな小さな女の子とはいえ…でも…

でも、どうしてこの子は私の名前を知ってるの？

梨沙子はこの疑問を持ってこの少女を怪しもうとしたのだが、何故かどうもそれができない
理由になるかはわからないが、何か得体の知れない不思議な安心感がこの少女を包んでいるのを梨沙子は感じていた
それは今までに梨沙子が感じたことのないもの・・・少なくとも今までの人生では一度も・・・

梨沙子は気持ちを落ち着かせて、少女を観察してみた

歳はまだ8〜9才くらいかな？
髪の毛はきれいにお手入れされてて…
顔立ちはかわいらしくてちょっと外国の子どもみたい。
そしてちょっと舌っ足らず・・・？


何か既視感を覚える・・・

わかった！そうだ、この子どこか私に似ているんだ。

梨沙子は聞いてみた
「あなたのお名前は？」

少女は少しもじもじとしてこう答えた

「…しいこ。わたしは詩子」

今日はここまで

(ﾒﾟ∋ﾟ)ｖ＜ｺｯﾁﾉｽﾚﾆﾓ ｻﾝｼﾞｮｰﾀﾞｾﾞｲｴｰｲ!ﾐﾝﾅﾐﾃﾙｰ?!

電柱∇＾)||＜ｵﾁﾙｿﾞ

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜…ｳﾌﾌ

本スレにも書いたけど顔文字に一言喋らせる程度でも通報されちゃうよ
みんな気をつけて

∧　∧
∂ω∂ ＜ﾐﾔｱｵ…(出番あるかな…)

エビフライがんばれ

エビフライ話の構想あんのか？ｗ

ﾘ ・一・ﾘ＜クマゴロウ！ランニング行くよ！

Ｕ＾▼＾Ｕ＜ﾜﾝ!

少し構想中

早く続きを

詩子はそう言ってニコリと笑った
開いた口から覗いた八重歯がきらりと光った

「詩子ちゃんね・・・それであなたはどこから来たの？」

服装もどこか今っぽくなく、雰囲気もこの辺の子どものようには見えない詩子
梨沙子には光の中から出てきたようにも見えた

「ふふ…あっちｗ」
詩子はさっきまで光の柱があった辺りを指して子どもらしく笑った
いつの間にか光の柱は霧散しており、相変わらずホタルたちが点滅を繰り返している
何もないところを指して笑う詩子に梨沙子は何か通じるものを感じて共に笑った

「座ってもいい？」
「いいよ」

二人は並んで腰掛けた

>>21
すみません
ありがとうございます

梨沙子と詩子は距離感を計るようにお互いをチラチラ見ながらしばらくクスクスと笑いあった
今この二人を誰かが見たら、姉妹と思うかも知れないな、と梨沙子は思った

「私ね、ぃさこちゃんに会いに来たの」
と詩子は言った
「私に？どうして？」
だが聞き返す梨沙子を詩子は笑顔で見返すだけだった

「ぃさこちゃんは」
「え？」
「どんな食べ物が好きですか？」
「なぁに、急に？」
「教えて、教えてよ」
「えぇ〜、私はねぇ・・・」

梨沙子は自分でもよくわからなかった

なんで私こんな小さい子とこんな話してるんだろう？

それに、なんでこんなに楽しくて優しい気持ちになるんだろう？

それから二人は前から友だちだったかのように、それこそまるで本当の姉妹のように、お互いの色んなことを楽しくおしゃべりした

初めて聞く話、梨沙子にしてみれば子ども相手の他愛ない話のはずなのに、それはどこか懐かしく、面白くてたまらなかった

二人は心の底から笑いあった

どれくらいの時間が経っただろう

おしゃべりの熱も冷めた頃、詩子はどこからか絵本を取り出して梨沙子に渡してきた

「ぃさこちゃん、読んで」

いいよ、と梨沙子が頷いて絵本を受け取ると、詩子は甘えるように梨沙子に身体を預けてきた
梨沙子も身体を傾け、身を寄せ合うようにして絵本を読んであげた

何故だか今この時間がとても貴重なもののように思えてきたから、じっくり、大切に読んであげた

一語一語、噛みしめるように


「はい、おしまい」
絵本が終わると詩子は名残惜しそうに、だけど嬉しそうに、ありがとうと言った

梨沙子もうまく気持ちを込めて読めたから気分が良かったのだが
「ちぃちゃんよりも上手だね」
チラッとそんな言葉が聞こえたのが少し気になった

うんうんそれで

絵本を読み終わってしばらくすると、詩子が自分から口を開いた

「私ね、お兄ちゃんが心配だったの」

話を聞くと、どうも詩子とその兄は今は離ればなれであるらしい

「お兄ちゃん、私がいなくなってからは、私にしてくれてたみたいに熱心に生き物たちの世話をしてるの。たぶん、まだ寂しいんだよね」

詩子はまだ小さいのにこんなに兄のことを気遣っている　優しい子に出会えて梨沙子は嬉しく思った

「お兄ちゃんには会ってないの？」
「ううん、さっき会ってきたの。」
「元気にしてた？」
「うん。それで梨沙子ちゃんに会ってみたくなったの」

よく分からない話の飛躍に、どうして、と聞くと、だって、と言って詩子はうつむいてしまった

どうやら詩子は泣いているようだった

梨沙子は詩子の肩に手を回してぽんぽんと叩いてあげた

ひとしきり泣くと詩子は顔を上げて、素敵な夜だねと呟いた
そうだね、と梨沙子も言った

「もう行かなくちゃ」
詩子が涙を拭いて立ち上がった

「私、ぃさこちゃんに会えて良かった」

「ぃさこちゃんみたいなお姉ちゃんになりたかったの」
と詩子は続けた

「お兄ちゃんのこと、よろしくね。寂しがりやさんだけど、優しいお兄ちゃんなんだよ」

いつの間にか輝くホタルたちが詩子の周りに集まっていた

「詩子ちゃん？どこ行くの？！」

詩子はゆっくり後ずさる

「ぃさこちゃん、さようなら」

詩子の身体はあっという間に光に包まれていく

「詩子ちゃん！待って！私まだ・・」

「ありがとう、ぃさこちゃん…ぃさこちゃんは私のね…」

「詩子ちゃん！！」

梨沙子の呼び掛けに答える間もなく、次の瞬間非情にも光は再び拡散し、詩子は消えてしまった

後に残されたのは漂うホタルと立ち尽くす梨沙子のみである・・・

帰り道、会ったばかりで消えてしまった、小さいけど楽しい不思議な友だちを思うと梨沙子は涙した

家に着いても家族に見つからないように部屋に入るとまた泣いた

見ず知らずの子どものことでなんでこんなに悲しいのかよくわからなかったけど、とにかく泣いた

そして泣き止む頃には詩子のお兄ちゃんに会ってみたいと思うようになっていた

この夏、最後の冒険だ。
よろしくって言われたんだし。
絶対に会ってやるんだ。

詩子がどこの誰なのか、何者なのかは分からず仕舞いだったけど、そんなことはどうでも良かった

短い間でも、心通じた友だちのために
梨沙子は決心したのであった

でも残念ながら梨沙子の決心は徒労に終わってしまうだろう

この日から数週間もしない内に梨沙子は△△のことを知り、○○の家で遺影と対面することになるだろう

そして全てを理解して、ちょっとびっくりするだろう

でも彼女はそれらを全て受け止めて、優しい愛と共に優しく感謝をしてくれるだろう


ホタルが舞ったあの日、

ふたりが出会った、

あの素敵な夜に。



http://image.blog.livedoor.jp/hazy_jane/imgs/c/c/cc0e7e11.jpg

「ホタルが舞った日　〜菅谷梨沙子の場合〜」

おわり

｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

これは泣いた

　∧ ▲
（ ﾟ△ﾟ）＜なななー

向こうもこっちも保全かよ

電柱∇＾)||＜ｷﾐﾄﾅﾂﾉｵﾜﾘｰ ｼｮｳﾗｲﾉﾕﾒｰ♪

ﾘ ・一・ﾘ＜クマゴロウ！朝のランニング行くよ！

Ｕ＾▼＾Ｕ＜ﾜﾝ!

（ ･(ｪ)･)＜ｶﾞｵｰ(誰かかまってちょうだい)

>>38
洲´・_・ﾘノ＜ハイ！じゃあワタシがくまさんのご飯を作りマス！

(((；･(ｪ)･))) ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

从*・ 。.・)＜それでは出席確認を取りたいと思います…おぎわらさん

(o・ｖ・)＜はぎわらです

○○と茉麻が熊井ちゃんの過去を掘り下げる旅に出ていた8月末
一人の少女が新しい一歩を踏み出そうとしていた。

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜光井さん、今度ステージに立ってみませんか…ｳﾌﾌ

川=´┴｀)＜えっ！いいんですか？

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜光井さんは歌手志望でしょう。この辺で一度、大勢のお客様の前で歌ってみてはいかがですか…ｳﾌﾌ

川=´┴｀)＜是非お願いします！

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜明後日のわたくしのステージの前座と言う事でよろしいですわね…ｳﾌﾌ

川=´┴｀)＜明後日！？

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜明日中に歌う曲目を係の方に伝えてくださいね…ｳﾌﾌ

川=´┴｀)＜はい！(でも愛佳にこんなん出来るかなぁ…)

夕方、クマゴロウのエサを作りながら光井さんは仲間に報告
川=´┴｀)＜千奈美ちゃん友ちゃん…愛佳、今度校長先生の前座で歌う事になってん

从´∇｀从＜あら！良かったじゃん！いつなの？

川=´┴｀)＜急な話で明後日なんやけどね

从´・_ｌ･)＜練習出来るのは1日だけだけど大丈夫なの？

川=´┴｀)＜歌うのは1曲か2曲やから普段歌ってる曲でなんとかなると思うんやけど

从´∇｀从＜千奈美はきっかと必ず観に行くからね

从´・_ｌ･)＜緊張に負けないでね

川=´┴｀)＜2人とも、ありがとう(そうだ！○○君にも報告せなあかん)

州n´・ ｖ ･)η＜頑張りぇ〜

ここで思い出してもらえる○○の幸せ

帰宅後、旅館でまったりしている○○に電話が
川=´┴｀)＜こんばんは愛佳です

俺＜光井さん、一日生き物達のお世話ご苦労様

川=´┴｀)＜いえいえ、それよりねぇ、○○君と茉麻ちゃんに報告があんねん

俺＜なに？

川=´┴｀)＜明後日の校長先生のライブの前座で歌わせてもらうことになりました

俺＜マジ？茉麻、光井さんのステージが決まったって

从oﾟーﾟ从＜えっ？もしもし…まぁに代わったよ。愛佳おめでとう！

川=´┴｀)＜ありがとう！もう愛佳、今から心臓バクバクやわ

从oﾟーﾟ从＜プロの歌手になったら、あのぐらいの舞台はしょっちゅう立つんだから今から慣れとかないとね

川=´┴｀)＜それは話が早すぎるで、茉麻ちゃん

从oﾟーﾟ从＜そう？でもまぁと○○君は観に行けなそうだけど頑張ってﾈｪ

速報
次回の桃ライヴでオープニングアクトがあるらしい
誰なのかは不明

翌日の午前中、光井さんは実行委員会に曲目を提出
川=´┴｀)＜赤いフリージアでお願いします

曲も決まり、ある程度生き物係の作業が片付いた光井さんは千奈美と下見がてら校長のライブを見学
从´∇｀从＜愛佳初めて見るんだっけ？

川=´┴｀)＜そんなにすごいの？

从´∇｀从＜校長のファンがいるぐらいだから

プールサイドに近付くと野太い歓声が聞こえる
平日昼間にもかかわらず300人を超える観客
その観客の声援に応えながら汗を迸らせ歌い踊る嗣永校長

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜ゴーゴーヘブン どこまでも行こう〜ヘイ イェ〜♪

川=´┴｀)＜カッコええ…愛佳も校長先生みたいなパフォーマンスがしたいな

おまえらおはよう
さあ出動だ

o州´・ ｖ ･)o＜おはようございます！今日も私と一緒に頑張りましょう！

その夜、気晴らしにDVDを借りに来た光井さん
川=´┴｀)＜何にしようかな…おもっきり笑いたいからバカ殿様にしようかな…

とバカ殿様のDVDの棚に手を掛けた時だった
他の客の手も伸びてきてニアミス
川=´┴｀)＜すいません

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜こちらこそ、ごめんなさーい

川=´┴｀)＜あっ！久住さんじゃないですか

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜あらミッツィー、ミッツィーもバカ殿見るんだ！

川=´┴｀)＜もちろん見ますよぉ！関西人も志村けんは別格やもん

意気投合した2人は隣りのドトールで語り合う
ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜よく考えたら、2人とも親元を離れてこっちで頑張ってるんだもんね

川=´┴｀)＜そうやね、お互い目標に向かって突っ走らな…でも、その夢のミニチュア版が明日叶うんやもん

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜夢のミニチュア版って何？ミッツィー

明日のライブの事を小春に話した光井さん
ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜ミッツィーおめでとう！(何かアドバイスをしないと)

川=´┴｀)＜でも緊張して眠れなくて…だから、お笑いのDVD借りに来たの

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜ライブの前の日はたくさん寝て、体調万全にしなきゃいけないんだよ！

川=´┴｀)＜へぇ〜

ﾉﾘ;◎ｩ◎ﾘ＜って知り合いの知り合いが言ってたよ、へへへへへへ…

川=´┴｀)＜今夜は思い切って駅前のタイ料理食べて来てん！久住さんも行かへん？

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜ダメ！歌手はあんまり辛い物を食べちゃダメって

川=´┴｀)＜歌手は辛いの食べたらあかんのか…

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜あんまりはね…て、知り合いの知り合いが言ってたよ…へへへへへへ

川=´┴｀)＜久住さんの知り合いの知り合いって歌手なん？

ﾉﾘ;◎ｩ◎ﾘ＜うん、知り合いの知り合いだけどね、へへへへへへ…

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜(ミッツィー、私は撮影で観に行けないけど頑張ってね！)

∧ ▲
( ﾟ△ﾟ)＜ﾅﾅﾅｧ!

ﾉﾘo◎ｩ◎ﾘ＜えっ！なーさんミッツィーの出番を観に行くの？羨ましいなぁ…でも私の分も応援してきてね

∧ ▲
( ﾟ△ﾟ)＜ﾅｧ!

小春の言う事を聞いて帰って速攻で床についた光井さん
川=´┴｀)＜羊が1匹、羊が2匹…

翌朝、早起きした光井さんは誰もいない河川敷で発生練習
川=´┴｀)＜まーまーまーまーまー

木 ▲
陰△ﾟ)＜ﾅｧﾅｧ!

なーさんの報告を受けた小春(きらりちゃん)
ﾉﾘo´ｩ｀ﾘ＜そうか…朝イチで特訓してたか、偉いよミッツィー！私も頑張らなきゃ

光井さんが控室代わりの体育用具室に入ると校長先生が衣装を用意してくれていた
白いフリフリの付いたドレスに赤い造花が胸元を飾っている
川=´┴｀)＜これ、愛佳のですか

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜そうよ、わたくしのお下がりで良ければどうぞお召しになってください…ｳﾌﾌ

川=´┴｀)＜こんなかわいい衣装で歌えるなんて夢みたい

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜光井さん、こちらの鏡の前に座ってくださるかしら

キョトンとした顔で座ると嗣永校長が光井さんの顔にメイクを施していく
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜少し口を閉じてくださるかしら…

変わり行く鏡の中の自分を見ながら光井さんは言い様の無い不安に襲われていた
川=´┴｀)＜ちゃんと声出せるかな…ステージでこけへんかな…歌詞間違わへんかな…

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜光井さん、リラックスリラックスですよぉ…ｳﾌﾌ

メイクの心得もあるとはさすが校長

開演直前
ド緊張中の光井さんを千奈美らが激励に訪れる
ｶﾞﾁｬｯ
从´∇｀从从´・_ｌ･)電柱∇＾)||ﾘ ・一・ﾘ州*‘ -‘ﾘ＜こんにちは

川=´┴｀)＜うわぁ…みんな来てくれたんやね

从´∇｀从＜愛佳、メイクしたんだね…似合うよ

川=´┴｀)＜校長先生がしてくれはったの

電柱∇＾)||＜ｵﾋﾒｻﾏ ﾐﾀｲﾀﾞﾖ ﾐｯﾂｨｰ

从´∇｀从＜千聖、経験者からアドバイスしてあげなよ

ﾘ ・一・ﾘ＜もうこうなったら楽しんだ者勝ちだから、見に来てる人達はみんな友達だと思ってはじけちゃおうよ

川=´┴｀)＜ありがとう、緊張してる場合ちゃうんやね

从´・_ｌ･)＜愛佳ちゃんの大切な人も呼んだから

州*‘ -‘ﾘ＜でも本番になってからのお楽しみだよ

川=´┴｀)＜なんやろ…楽しみにしてるよ

係員が光井さんを迎えに来る
ﾉﾉs｀-´)＜そろそろ時間です！

光井さんがステージ裏に到着
客席からの桃子コールが聞こえてくる
川=´┴｀)＜今日はどのぐらい来てるの？

ﾉﾉs｀-´)＜今日は少ないですよ…400人ぐらいですから

川=´┴｀)＜よ、400人…これで少ないなんて…

光井さんが緊張で汗ばんだ手のひらを見る
そこにはりーちゃんが緊張しないようにと油性ペンで書いた「ファイト！」の文字が

川=´┴｀)＜よし！夢が叶う…

会場内に嗣永校長からの注意事項が流れる
ﾙ ’ｰ’ﾘ＜尚、本日は本編開演前に我が学園高等部の光井愛佳によるオープニングアクトがございます

ｦﾀ全員＜うぉー！

ﾙ ’ｰ’ﾘ＜それでは間も無く開演です…ｳﾌﾌ

ﾉﾉs｀-´)＜さぁ出番です

川=´┴｀)＜はい

間髪を入れずカウントが鳴る
川=´┴｀)＜信じる〜ことにするわ〜赤いフリージア〜♪

震えながらも最初の1フレーズを歌いきり、イントロに入ったところでステージの幕が開く

ｦﾀ全員＜うぉー！愛佳ー！

目の前には400人の観衆が総立ち
川=´┴｀)＜(ライブってこんなに気持ちええんや！)

ｦﾀA＜飛び切りかわいいわけじゃないけど愛嬌がありそうだな

ｦﾀB＜俺は嫌いじゃないよ

川=´┴｀)＜あなたの愛はおみやげの花束♪Ah私がすねてる日にはタイミングよく買ってくる〜♪

ｦﾀ全員＜あーいか！オイ！あーいか！オイ！

州*‘ -‘ﾘ＜キモいけどお客さんがミッツィーに乗ってくれてるよ！

電柱∇＾)||＜ｷﾓｲｹﾄﾞﾔｻｼｲﾋﾄﾀﾁﾀﾞﾈ

川=´┴｀)＜いつまでもAh赤いフリージア プレゼントすると誓ってよ〜♪

ﾘ ・一・ﾘ＜(千聖もまた歌いたいなぁ…)

舞台袖ｰ’ﾘ＜光井さん、なかなかやるじゃない…ｳﾌﾌ