nkskが舞美と2人で行く京都1泊2日しっぽり旅行を妄想してる件

楽屋に届いたCDでーたを読んでいた千聖がにやりと笑った。

「へー。なっきー『も』舞美ちゃんと京都行きたいんだ」

夏限定・松田さんちのハウスみかんのすじ取りに余念のなかった
なっきーこと中島早貴は、ぴくりと耳を動かした。

確か、℃-uteの新連載は、みんなのリーダー舞美ちゃん、
私のみーたん舞美ちゃんについて、メンバーが語るというものだった。

早貴はその中で、舞美と京都旅行に行きたい、という欲望を思うまま語った。
質問はあくまで「舞美ちゃんってどんな子か紹介して」であって、
「舞美ちゃんと旅行に行くならどこ？」なんて誰も聞いてないのに、存分に。
一泊二日のスケジュールを。

「なにちっさー。『も』って」
「やー。愛理もおんなじこと言ってたからさ。
　舞美ちゃんモテまくりだねー。
　夏ドキ歌ドキ☆モテモテパラダイスーぎゃはは」

早貴は、立ち上がった。

「ちっさー。詳しく聞かせな」
「なんだょその江戸っ子みたいなしゃべり方。目ェ怖いし。
　いやラジオで舞美ちゃんが京都いい、いい、つってたらさ。
　愛理が『あたし行ったことない』とか『連れてってぇ』とか例の甘えた声で」

千聖はモノマネ交じりに再現してくれた。
似ていないうえに微妙にキモい千聖の愛理の真似をにらみながら、
早貴は歯ぎしりした。

（・・・あの河童野郎。）