「大便は体の健康を知る大きな手がかりです。
特に消化器が病気の場合、大便が如実に変化するケースがあります」
(塩崎クリニック・塩崎哲三院長)
なるほど、それでは具体的にどのようなウ○コだったら問題があるのだろうか?
「胃や、十二指腸で出血している場合、血が酸化して真っ黒な大便(タール便)になります。
大腸の中ほどでの出血では、便に血が混じった状態になりますし、肛門付近の出血だと便に血が付着します。
また白っぽい便が出た場合、胆汁が出ていない証拠ですから、肝臓や胆のうの病気が疑われます」
その他にもウ○コには、赤痢など細菌性の感染症、消化管に炎症や潰瘍をおこすクローン病、
過敏性腸症候群、痔など様々な病気の症状が出るとのこと。
素人目にはどの病気か判断するのは難しいけれど、普段とウ○コの様子が大きく違っていたら病院に行くのがよいようだ。
「最近、大腸がんの患者が急増しています。
おかしな大便が出たので病院に行ったら大腸がんだったという人も少なくありません。
その原因として慢性的な便秘があげられます。
昭和初期の記録では日本人一人の大便の量は、アメリカ人の3倍もあったのですが、
戦後、急速に日本の食生活が欧米化し、便の量も減っていったようです」
実はウ○コに含まれる未消化の食べ物のカスは5%程度だそう。
大腸がん予防のため、ウ○コの量を増やすためには、消化されずに排出される食物繊維が不可欠なのだ。
当然、ウ○コの量が増えれば便秘にはなりづらくなり、大腸は清潔に保たれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000024-rec_r-ent