えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える18

前スレ
えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える17
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1201527358/

過去ログその1
えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌えるスレッド
http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo393.htm
えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌えるスレッド2萌え目
http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo399.htm
えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌えるスレッド3萌え目
http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo408.htm
えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える4
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えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える5
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えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える7
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過去ログその2
えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える11
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えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える難民スレッド
http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo422.htm

登場人物紹介

田中れいな君（高2）
亀井さんの同級生。絵里のことが大好きだけど素直になれないれいな君。
運動苦手で、きゃしゃな体つきで、しかも月島きらりヲタ。しかし、なぜかモテる。

亀井絵里さん（高2）
れいな君の同級生。アヒル口がかわいいけれど、嘘つきだし適当だし
お部屋の片付けもできない、時間にもルーズな女の子。
でも、時々見せるれいな君へのやさしさにクラスメート一同やられっぱなし。

道重さゆみさん（高2）
亀井さんの同級生。時々黒い部分を見せる。
れいな君とえりりんに好アシストするも、二人にスルーされることも多い。

新垣里沙さん（高2）
亀井さんと仲が良い優等生のクラス委員長（いいんちょ）。
最近気になっているのは、あこがれのあの人。

４人は同じクラス

中澤先生
れいな君のクラスの担任。れいな君とえりりんのいちゃいちゃに切れ気味。

吉澤先生
新任の体育教師。フットサルチームの顧問。女子生徒人気No.1だったが
夏の夜、梨華ちゃんと二人でいる姿が目撃された。

飯田先生
美術の先生。れいな君がほのかにあこがれていたが、寿退職。

藤本先輩（元高3）
亀井さんと同じ委員会。狂犬。吉本工業の生徒と乱闘騒ぎを起こし退学処分。今はホテルの厨房で修行中。

アヤカさん
れいな君の親戚。すらりとしたスタイル抜群の美人。 化粧品会社の広報部のお仕事。

梨華ちゃん
吉澤先生の高校時代の同級生。お互い好きだったのに付き合わないまま卒業。
どうもこのところ二人で会っているらしい

岡田先生
保健室の先生。
クラスメート男子投票「学校で一番おっぱいのエロいコンテスト」堂々の第1位。

熊井ゆーり君（中2）
れいな君の親戚。身長は170cmを超えたところ。亀井さんが好きで告白し、れいな君に対してライバル宣言。
ところが、自分のクラスメートの女の子に、いろいろと。

須藤茉麻ちゃん（中2）
まーさちゃん。熊井君のことが大好きな同級生の女の子。大柄でお母さんみたい。
偶然、計算、わからないけど、熊井君と唇が触れ合ってしまった。

徳永千奈美ちゃん（中2）
ちなちゃん。熊井君のことが大好きな同級生の女の子。長い足とたれ目がチャームポイント。
熊井君と二人で日直の時、芸能人の会話なんかしていて、ふたり雰囲気に流され、チュッとしちゃった。

紺野あさ美さん
れいな君の夏休みの間限定の家庭教師。有名大学の学生。食べることに夢中な、空手経験者。

月島きらり
最新シングルハッピー☆彡が大好評発売中のアイドル。

柴田あゆみちゃん
全ての能力が10倍のなぞの女性。某掲示板での自作自演が得意。

ジュンジュンとリンリン
中国からの留学生。道重さんと親しい。活躍はまだまだこれから。

三好絵梨香さん
れいな君がバイトするファミレスの先輩。
サバサバしてて優しいけど男子も女子も注意が必要。

魔の23時〜24時台のせいで
1時間くらい？で落ちちゃったので立ててみました

そうそう
余裕こいてたら1時間ちょっと超えたくらいで落ちちゃった
正直びっくりした

乙です
前スレのログです

えりりんのことが大好きなのに素直になれないれいな君に萌える17
http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo578.htm

おつんつん

ガキカメ芸術劇場をれいな絶賛

罪のない寝顔りん
http://tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/s/161986.jpg

階段下りてくるシーンではえりりんに夢中だったな

今日のハロモニはこのスレのえりりんをイメージさせてちょっとよかった
ガキさんがえりママの役として見ると

そうそうｗ

保全しとく

おお！立ってましたか
>>1乙です

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

１乙です

たまたま早く寝ちゃった日に限って落ちてしまいました
気を付けるとゆいたいです

今日のハロモニはれーながガキカメにがっついてましたねぇ

http://eri-kamei.org/tekitou/image/tekitou1473.jpg

えなり

こんとんじょのいこ

「れいな、雪降っとうよ」とお母さん。
「どうりで寒いはずっちゃね」外を見て寒そうなしぐさをするれいな君。

「あ〜、ぜんぜんつながんないよ〜・・・あっ！終わっちゃった超ショック系」
「絵里、さっきからパソコンの前で何やってるの、片手に電話も持ってるし」
「今日はﾄｷｺさんのお芝居の一般発売日なんだけど、チケット取れなかったの」
「仕方ないわね、土日は小さな劇場だとすぐ売り切れちゃうものね」
「あ〜、もぅすることなくなった！れーなでも呼び出して遊んであげようっと！」
れいな君に電話をかけるようです。

「もしもし〜、絵里だけど〜」
「絵里、こんな朝から珍しいとね」
「たまには早起きもしますよ？」
「早起きって、もう10時過ぎとるとよ」
「うっさい！ね、今から外出ない？」
「でも雪が降っとるけん・・・」
「子供は風の子でしょ、どーせひまなんだったらちょっと出かけようよ」
「インドア派の絵里にしては珍しいっちゃね」
「いいから。行くの？行かないの？」
「（どうせ絵里の中では答えは決まっとるくせに・・・）行くけん、10分後くらいでいいと？」
「じゃ、待ってるから」いそいそして服を選び始めるえりりん。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ。えりりんの家に到着したれいな君。
「あら、いらっしゃい。れいな君雪積もってるわよ」
れいな君の頭に雪が載っているのを払いのけてあげる、えりりんのお母さん。
「お待たせ〜。何、れーな傘持ってこなかったの？」
「冬って感じがして、なんか好きやけんね」
「寒がりのくせに。それじゃ、行ってくるね、お母さん」
「暗くならないうちに帰るのよ」

「なんもこんな雪の日に出かけんでも」
「いいじゃん、そうだ、れーなこっちに来てからだいぶん経つけど、
まだ行ってなさそうなところ連れてってあげる」
「急にどうしたと？熱でもあると？」えりりんのおでこに手をあてるれいな君。
「ちょっと、絵里は熱なんかないってば！」れいな君の手を払うえりりん。ちょっと頬が赤いです。
「節分だし、豆まきがあるから、神社行こっ？」首をかしげてれいな君を見上げ・・・もとい見下ろすえりりん。
「も、もちろん行くったい！」えりりんのちょっとした仕草に弱いれいな君。
「けってーい！出発ね」

あっという間に神田明神に到着。
「すごい人やね」
「そりゃ、有名人とかが豆を配るからね」
順番待ちの人たちが寒い中、並んでいます。しばらく待って、れいな君たちも無事にもらうことができました。

帰り道、公園を通っていると、あちこちに積もった雪を見たえりりん、
「れーな、かまくら作りたい」
「かまくら？そんなに積もっとらんとよ」
「雪だるまはこないだ作ったし、いっぺんかまくらに住んでみたいなぁって」
（こないだって、いつやろ？・・・絵里のことやけん、忘れたとか言ったら怒るに決まっとるね）
「そ、そうやね、でももう日も暮れてきたし、帰るったい」
雪だるまで遊んでたのはどこかの探偵さんなので、えりりん、違う世界の話と
ごっちゃになっているようですね。でも細かいことは気にしないえりりん。
「そーだね・・・あっ、れーな、うち寄ってかない？」
「別にいいっちゃけど」

家に戻ってきました。
「おかーさん、れーなも呼んだけど、いいでしょ？」
「れいな君いらっしゃい。そう思って多めに作ったから大丈夫よ」
「さっすがお母さん。れーな、座って」
テーブルの上にはお母さんお手製の太巻きが並べてあります。
席に着いたえりりん、お母さん、そしてれいな君。
「こうして座ると、一家団欒みたいでいいよね、ｴﾍﾍ」
「そうねぇ、ｳﾌﾌ」
お父さんはお出かけのようですが、存在を忘れてほのぼのしている二人。
そして家族でもないのに団欒に加えてもらって、少し照れくさいれいな君。

「なんでも、この太巻きに一気にかぶりつくんですって」
「面白そーだから、みんなでやろうーよ」
「いっせいのせ、でいくっちゃ」
いっせいの、せ。太巻きにかぶりつく三人。
ふと横を見たれいな君、えりりんの横顔。
（絵里、なんかｴﾛいっちゃ、それにお母さんも・・・）
そんなことを考えながら食べていると、
「うっ！ｺﾞﾎｺﾞﾎ！」
のどにつっかえたようです。
「だいじょーぶ、れーな？」
れいな君の背中をさするえりりん。
そんな光景をﾆｺﾆｺしながら見つめるえりりんのお母さん。
（絵里でｴﾛいこと想像しとったとか、そんなこと言えんとよ・・・）

「それで、どこ行ってきたの？」
「今日はねぇ、神田明神だよ」
「人がいっぱいおったっちゃけど、豆もらえたけん」
「わざわざ神田明神まで行ったの？そう、あそこは縁結びでも有名なのよ。
ちゃんとお参りしてきた？」
「えっ！？」
顔を見合わせる、れいな君とえりりん。顔が赤くなります。
「まぁまぁ。節分は来年もあるんだし、急ぐこともないでしょ？ｳﾌﾌ」
（来週お参りに行ってこようかな・・・）
（神様に挨拶せんと帰ったけん、来週行ってきたほうがいいかもしれんとね）
無言でﾎﾟﾘﾎﾟﾘと豆を食べる二人です。

>>22-25
９３作目は、雪と豆まき。
今日は雪のおかげで外に出られませんでした＞＜
それから、「おじぎ30度」の一般発売でしたが、1公演以外は瞬殺だったので
それも入れてみましたｗ

季節感ある作品乙です
神田明神といえば祭神は平将門
江戸っ子のえりりんにとっては産土神のようなものですな
っていうか意外と２人は都心に住んでたのねｗ

おやすりん
http://eri-kamei.org/tekitou/image/tekitou1472.jpg

寝るほ

>>26
乙です
おじぎは予想通りの激戦だったようで・・・
私は３月１日に行けるので楽しみです

うへへ

うへへ

おはよう

こんとんじょのいこ

うへへ

れなえりほ

うへへ

ほ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

保全とゆいたいです

こんとんじょのいこ

れいな君＞＜

新スレ、作ってくれて本当にありがとう！

うへへ

(p)http://hello.uh-oh.jp/cgi-bin/aaa/img/hell50646.jpg

>>45
ﾊｰﾝ

こんとんじょのいこ

寝るから最後の保全と
ゆいたいです

おやすみなさい ﾉｼ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

ニヒヒ

うへへ

おととい作った雪だるまさんが溶けてしょんぼりするえりりん

しょんぼりん

うへへ

こんとんじょのいこ

れいな君＞＜

れなえり大好き！

えなり

れなえり＞＜

ヽ从*´ ヮ｀)(＾ｰ＾*从ノ

うへへ

sage進行にするの？

ニヒヒ

ほぜほぜ

ニヒヒ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うへへ

れいな
http://img209.auctions.yahoo.co.jp/users/6/3/1/6/houenhaimu2000-img400x600-1202190314img664.jpg
えりりん
http://img317.auctions.yahoo.co.jp/users/6/3/1/6/houenhaimu2000-img400x600-1202190292img662.jpg

れいな君問題発言
バレンタイン編書くまでもなさそうですがあたため中のストーリーと近かったりしますｗ

バレンタイン編楽しみ〜

俺もれいなにチョコくれとは言わん
れいな君にチョコあげたいと切に思う

>>70
相変わらず自分が見えなくなるほど凝った書き込みのれいな君と
すかすかぷぅでてきとりんなえりりんだな

しんや

うへへ

こんとんじょのいこ

あさほ

うへへ

れいな君ッ＞＜

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

えりりん＞＜

ニヒヒ

えなり

>>70
私もバレンタイン編のこと超楽しみ！！！！！

うむ

そろそろバレンタインまで１週間か

うへへ

危ない

こんとんじょのいこ

ノノ*＾ー＾)ウヘヘヘヘ！

れなえり待ち

こんとんじょのいこ

れなえり

れなえり >.<

細かい仕上げちゅうですが
眠くて死にそうなのでおやすみなさい

ご無理はなさらず・・・
ﾏﾀｰﾘお待ちします

ノノ*＾ー＾)れいな・・ 大好き!!!!

一応アゲ

えなり

おはよう

ちょっと眠い、月曜日。
ついついあくびが出る、そんな新学期始まって間もない冬の朝。
「愛佳ちゃんの髪型ﾍﾝだよ、寝ぐせ？」
「あ、ほんまや！直さな・・・」友達とﾄｺﾄｺ歩いていた光井ちゃん、前髪をちょっと触ってみます。
手鏡を取り出して見ようとしたところへ、
「れーな、お年玉どのくらい残ってる？」
「もう貯金したけん、たかろうと思っても無駄っちゃ」
「むー、れーなのケチ！」
などと、れいな君とえりりんが近づいてきますよ。
「まずい！田中せんぱいと亀井せんぱい！トイレは向こうやし、こんな顔会わされへんし・・・」
「あ、あれ光井ちゃんだね」
「愛佳ー！」手を振るれいな君。
「気づかれてしもた！知らん振りして逃げよ！」慌てて下へ逃げる光井ちゃん。
「ちょ、愛佳！」
「いやっ！あっ！」
足を踏み外した光井ちゃん、そのまま下まで転げ落ちていきます。
「大変！」追いかけるれいな君とえりりんも下へ。
「ｲﾀﾀﾀ・・・」
「愛佳、大丈夫やったと？」
「あ、田中せんぱいに亀井せんぱい。おはようございます。大したことありませんから」
と言って、立ち上がろうとする光井ちゃん、
「痛っ！」右足のｽﾞｷｯという痛みに顔をしかめます。
「足、怪我したと？」
「保健室行こうか、光井ちゃん？れーなが運んでくれるよ」
「あ・・・すみません。やっぱりちょっと歩かれへんみたいで、連れてってもらえますか？」
「背中に乗るったい」
「・・・やっぱいい、絵里が背負ってあげる」少し考えてから言い直すえりりん。
光井ちゃん、田中せんぱいに背負ってもらいたかったな、と思いつつ、言われた通り背中に乗ります。
ほどなく保健室に到着。
「亀井せんぱい、田中せんぱい、ありがとうございました」
「気をつけてね」

「光井ちゃん、大丈夫かな？」
「急に落ちよったけん、びっくりしたとよ」

「あら、光井ちゃん。珍しいねぇ」対応してくれたのは岡田先生です。
「お世話になりますぅ。ちょっと足をひねってしもたみたいで・・・」
「ちょっと見せて。ずいぶん腫れてるけど、どないしたん？」
「階段から落ちて、それで」
「頭とか打ってるかもしれへんし、病院で見てもらったほうがええね」
「でも、授業もありますし・・・」
「なに言うてんの！お母さんに連絡するから、すぐ病院に行きなさい」
いつも柔らかい物腰の先生も、この時は毅然としています。
「わ、わかりました。すみません」

お昼休みの教室。
「せんぱいせんぱいせんぱーい！小春が遊びにきましたよー」
話し声があふれている教室でも、ひときわ目立つ小春ちゃんの声。
ﾋﾟｸｯと動くえりりんの眉。
「小春ちゃん、また勝手に教室に入ってきてー」いいんちょ(ガキさん)が注意をしようとしますが、
「授業中じゃないし、いいじゃないですかー」
小春ちゃん、平気な顔をして入ってきます。
「なにやってるんですかぁ？」
堂々とれいな君たちの会話に割り込む小春ちゃん。
「今、いいんちょが全然痛くないって言うけん、みんなでほっぺたをつねっとったとよ」
えりりんと道重さんが左右から思い切りつねりますが、「全然痛くない」と平気な顔のいいんちょ。
平気、というかほっぺたが引っ張られてすごいことになってますが。

「はいはい！面白そう！小春もやるー！」
「ふぁんふぁははめ！」即座に否定するいいんちょ。
”あんたはダメ！”と言ってるんでしょうか。
「えー、つまんないのー」ぷぅっと頬をふくらませる小春ちゃん。
「絵里、小春ちゃんのほっぺたで試してみるの」少し悪魔入った道重さんのお言葉です。
「それいいねー」と、ほっぺたに手をかけるえりりん。小春ちゃんが逃げる暇を与えません。

「あの、亀井せんぱい・・・！？」不安そうな小春ちゃん。
「絵里、ちょこっと待つったい！」
普段から身をもってえりりんの力を知っているれいな君は止めようとしますが、遅かったようです。
「せーの！」左右からｸﾞｲっと、ほっぺたを引っ張ります。
「いふぁいいふぁい！」痛がる小春ちゃん。
しばらく引っ張ってから、ほっぺたを離すえりりん。
「ふぇーん。ひどいじゃないですかあ！せっかく遊びにきたのに」少し赤くなったほっぺたをさする小春ちゃん。
「ガキさんも言ってるでしょ？関係ない教室に来てるのは小春ちゃんだよ」抗議をあっさりと切り捨てるえりりん。
（小春の奴、まるできらりちゃんみたいな声出しよるね・・・)
れいな君、それ以上語ると消されるかもしれませんよ？

「絵里、もしかして思い切りやったと？」
「つい力がはいっちゃって、ｴﾍﾍ」悪びれた様子もありません。
「じゃあじゃあ、今度は小春が亀井せんぱいを試してあげますよ」
戦闘モードの小春ちゃん。やる気まんまんです。
「ダメダメ、絵里は痛みに弱いから、代わりに痛みに強いガキさんでひとつ」無断で代打を立てるえりりん。
「だーかーらー、小春ちゃんだけはダメだって」かたくなに断るいいんちょ。

「そういえば小春、愛佳はどうしたと？」
「そうそう、今朝足をくじいてたよね、光井ちゃん」
「はい、光井ちゃん、早退して入院するって言ってました」
「そんな大怪我やったと？」
「よくわかんないですけどお、精密検査してもらうとかで。詳しくはわかりませんけど」
「何かわかったら知らせてくれったい」
「いいですよー。でも、今せんぱいの目の前にいるのは小春なんだから、小春と遊んでくださーい」
れいな君にまとわりつく小春ちゃん、その気をそらそうとして邪魔するえりりん。
お昼休みはあっという間に過ぎて放課後です。
「なに小春ちゃんにﾃﾞﾚﾃﾞﾚしてんのよ」などと言われて、ファーストフード店へ強制連行。
「こんなん、お食事会やないっちゃ！俺はなんもしとらんとよ！」れいな君の叫びも空しく、
「さぁ、今日はれーなのおごりだから、ﾊﾟｰｯと行きますよ？」
「かめー、田中っちお金ないって言ってるよ」
「ちょうどメガ抹茶バーガーセットが食べたかったの」

二日後。
「雪が降ってても小春でーす。せんぱい、また遊びにきましたー」小春ちゃんがやってきました。
「今日はどうしたと？」
「光井ちゃんの情報を持ってきたんですよー」
「早く聞かせてくれったい」
「どうせ、せんぱいは小春より光井ちゃんのことのほうが大事なんですね・・・ｸﾞｽﾝ」顔を覆う小春ちゃん。
「あっ、その、そうやなくて、怪我がどうなったか心配やけん、小春のことも同じくらい大事やし」
あわてて取りつくろいますが、えりりんたちの目が冷たいです。
「ﾎﾝﾄですかぁ？」ﾊﾟｯと明るくなる表情。
「そ、そうっちゃ。小春も愛佳と同じくらい大事やけんね」ﾎｯとするれいな君。
「でも、できれば小春のほうが大事って、言って欲しいですー」
「そ、その件はまた今度話しあうとよ」
「せんぱい、ずるい」
「それで、愛佳の具合はどんな感じになっとると？」
「えーと、あんまり詳しくは教えてもらえなかったんですけど、骨とかは折れてないとかそんな感じで、
余裕をみて、２週間くらい入院するみたいですよ」
「小春、ありがとうっちゃ」
「まぁ、大怪我じゃなくてよかったけど」小春ちゃんのことは気に入らなくても、ひとまず安心のえりりん。
「せんぱーい、今日はウノ持ってきたんで、一緒にやりましょう？」
「あと１０分くらいしかないっちゃけん、無理やろ」
「そんなぁ。じゃあ明日・・・」
「小春ちゃん、そんなの持ってきたら校則違反だし。明日もダメだから」と切り捨てるいいんちょ。
「ぐすっ。ふぇーん」
（小春、ますますきらりちゃんに似とる・・・今度、真似しかた教えてもらうとよ）
のんきなれいな君。

それからしばらくしたある日。
「今日帰りにお見舞い行かん、絵里？」
「空いてるけど、どうして？」

「愛佳が落ちたん俺のせいやと思うし、お見舞い行きたいんやけど
女の子の部屋に俺一人で行くのもいかんような気がすると」
「れーなは単に光井ちゃんに会いたいだけじゃないのー？」と、ちょっと意地悪えりりん。
「ちゃんと謝ってスッキリさせたいっちゃ」
「しょーがないなー、もぅ」
「助かるとよ」

帰りに病院に寄ったれいな君とえりりん。小春ちゃんに教えてもらった病室の前です。
「ここだね」
「元気にしとるやろか」
ｺﾝｺﾝ。
「はーい。どうぞ」
中に入る二人。ベッドは４つありますが、今は光井ちゃんだけのようです。
れいな君を見つけた光井ちゃんの目が輝きます。
「あー、せんぱーい！」
「失礼します。愛・・・光井さんと同じ学校のもので・・・」
「光井ちゃんのお見舞いにきましたぁ」
「あら、わざわざありがとうございます」
「お花も何も持って来んかったけん、申し訳ないっちゃ」
「来てくれはっただけで十分ですから。さっきまで元気なかったのに、愛佳ったら急にはしゃぎだすし。
愛佳！鏡見とらんと、ちゃんと挨拶しいや」
「お母さん！そんなこと言わんでええから」恥ずかしそうにする光井ちゃん。
「はいはい。あ、ちょっとお母さん、電話してくるから」
ｶﾁｬ。
「びっくりしたぁ。せんぱいたちが来はるって、全然聞いてへんかったから、こんな格好で・・・」
「患者さんはそんなこと気にしなくていいんだってば、光井ちゃん」
「でも、なかなか似合っとうよ」
「やだぁ。照れるから、やめてくださぁい」布団で顔を隠してしまう光井ちゃん。
「だいぶん派手に落ちたけど、大丈夫やったと？」
「大したことあらへんのです。頭打ってるかもしれへんからって、入院したんですけど、
幸い腰と背中を打ったくらいで。まだ痛いけど、再来週の頭には退院できそうです」
「そうなんだぁ。よかった」

「でも、なんであのとき、逃げようとしたと？」もっとも疑問ですね。
「あのときは、ちょっと寝ぐせが・・・」恥ずかしそうに前髪を押さえる光井ちゃん。
「なんや、そんなことで逃げたと？」意外そうな顔のれいな君。
「そんなことって・・・女の子にとって、髪型が決まってない姿を見られるのは、
すっごく恥ずかしいんだから。ね、光井ちゃん？」黙ってうなずく光井ちゃん。
「よくわかったっちゃ。すまんかったとよ」
「ええんです、家出る前にちゃんとチェックせんかった私も悪いんやし」
「たまにはわがまま言ってみたら？小春ちゃんなんか、うちのクラスに来るたび、大騒ぎして帰っていくし」
「私には無理ですよ・・・でも」
「何か、欲しいものとかあると？」
「必要なものがあったら言ってね。れーなが何でも買ってきてくれるって」えりりんに非難の目を向けるれいな君。
「やっぱりそんなん、悪いですから」
「遠慮したら損だって」
「じゃあ・・・ソーイング娘。のサインとか」
「ちょ、それはちょっと、難しいっちゃ」
「冗談ですから、ｳﾌﾌ」
「じ、冗談やったとか、ﾆﾋﾋ」
「光井ちゃんその調子、ｴﾍﾍ」
「まぁ、にぎやかやなぁ。愛佳、よかったわねぇ」
「うるさくてすみません」
「ちっとも。ゆっくりしてってくれはったらいいんです。愛佳も寝てばっかりやと、逆に体に悪いし」
「それじゃ、もう夜やし、そろそろ帰るけん」
「またいらしてください。愛佳も喜びますから」
「せんぱいたちさよなら、今日はありがとうございました」
「それじゃ」
病室を出るれいな君とえりりん。

「愛佳、あの人たちは？」
「私の一つ上の先輩やねん。久住さんが仲良くて、それで私も知り合ってん」
「また来てくれはるって？」
「うん」
「そうなん。そらよかったなぁ」

また別の日。
「どわぁーーーーーっ！小春がやってまいりましたぁ」
「ｺﾗｰ！静かにしなさい！」
「今日は大事な用事があるんです、ﾍﾍｰ」いいんちょの注意もどこ吹く風、得意げな顔の小春ちゃん。
「小春、そんなに威張ってどうしたと？」
「これ。光井ちゃんのところに、このプリントとノートを持っていくんです。
でも小春、今の日放課後用事ができちゃったんですよ。田中せんぱい、持っていってもらえませんか？」
少しぶ集い束になったプリントと、ノートを見せます。
「れーながいちいちそんなのに付き合うわけないじゃん。小春ちゃんの友達に任せればいいんだし」
「行くったい」
「え？」信じられない、という顔のえりりん。
「やったー。じゃあー、これお願いしますね」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀと教室を出て行く小春ちゃん。
「れーな・・・」れいな君をにらむえりりん。
「や、別に深い意味はないっちゃけど、愛佳寂しがっとるやろし」
「れーなが行く必要あるの？」
「小春がわざわざ頼みに来てくれよったとよ」
「・・・今日のれーな、言い訳ばっかりしてるね」寂しそうな目をするえりりん。
「え、絵里も一緒に来ればいいとよ」
「絵里はいい。二人で仲良くおしゃべりしてきたら？」
「すまんっちゃ、絵里。愛佳が退院するまで我慢してくれったい」
「べーつーに。絵里はれーなの彼女でも恋人でもなんでもないですよー」
「だけん、愛佳が階段から落ちたのは、俺の責任もあると思っとるっちゃけん、できることがあったら
してやりたいと！」つい立ち上がるれいな君。声が大きくなります。
「うるさいなぁ。行きたければ勝手に行けばいいじゃない！いちいち絵里に許可を求めないでくれる？」
思わず立ち上がるえりりん。れいな君に負けない声で言い返します。
「もちろん、そうさせてもらうったい」「ええ、どーぞどーぞ」
ﾌﾟｲｯとそっぽを向いてしまう二人。
「ｺﾗｰ、かめ、田中っち、そんなことでケンカしないの」
「ガキさん、無理なの。売り言葉に買い言葉なの」
そんな様子を息を呑んで見守るクラスメイト。
「おいおい、亀井と田中、かなりﾔﾊﾞいんじゃねーの」
「二人とも頑固だし、言い出したら聞かないからなぁ・・・」

途中、足取りは重く感じつつも病院へ着いたれいな君。
「なんかムシャクシャするったい！絵里のアホ！」
中庭の植木に当たるれいな君。ちぎれた葉っぱが足元に舞います。
「ｺﾗ！なにやってんの！」看護士さんに注意されて、ﾋﾞｸｯとなるれいな君。
「あの、これは・・・」ｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛになるれいな君。
「ダメでしょ！緑は大切にしないと！って、あれ？れいな君？」
聞き覚えがあると思った声は、あゆみさんだったんですね。
「お久しぶりっちゃ。さっきはその、イライラしとったけん、すまんかったとよ」
「私でよかったら聞いてあげるよ。今ちょっと時間あるし」
ベンチに座って、あゆみさんと少しお話しします。
「そうなんだ。絵里ちゃんも悪いけど、れいな君も言いすぎだﾐｭﾝ」
「だけん・・・」
「ちゃんと謝りなさい。いい？」
「はい」

少し気持ちが軽くなったのを感じたれいな君。病室へ向かいます。
ｺﾝｺﾝ。「どうぞ」ｶﾁｬ。
「あ、田中せんぱい！・・・あれ？お一人ですか？」
「小春が都合悪いけん、代わりにこれ持ってきたとよ」
預かったプリントとノートを渡します。
「こんなにたくさん、寒い中すみませんでした」
「大したことないっちゃ」
「なんか元気ありませんけど、疲れてはるんですか？」
「な、なんでもないけん、心配せんでいいとよ」
「そうですか？私はまた、亀井せんぱいとけんかしはったんかと思いました」
（愛佳鋭いっちゃね・・・）
「そういえば、愛佳のお母さんは？」
「ちょっと町内会の会合とかで、夕方には戻ってくる言うてました」
（愛佳と部屋に二人っきりやけん、ちょっと手を伸ばしたら・・・）
（せんぱいとこんな近くで、密室に二人っきりって、初めてかもしれへん）
ｴﾍﾝ。咳払いをする光井ちゃん。
「あ、熱いっちゃね」襟を少しあけて、ﾊﾟﾀﾊﾟﾀとあおぐれいな君。

「て、テレビでも見ると？」リモコンに手を伸ばすれいな君。
「あっ・・・」ちょうど光井ちゃんもリモコンを取ろうとして、手が触れ合います。
ｶﾁｬ。
「あら？れいな君、こんなとこで何やってんの」
あわてて手を引っ込める二人。
「うーん。怪しいわね」
「あ、柴田さん、お世話になります」
「湿布の交換でーす。はい、れいな君はちょっと出ててね」
病室の外に追い出されるれいな君。

「愛佳ちゃん、れいな君と知り合いだったなんてね」
「私の一年先輩なんです」
「そう。ずいぶん仲よさそうだけど、もしかして付き合ってるの？」
「そっ、そんな！な、なんでもありませんから！」真っ赤になって否定する光井ちゃん。
（うーんｶﾜｲｲ！こりゃいいネタになりそうだﾐｭﾝ・・・しかしれいな君も罪な男の子よねぇ）
「そっか、変なこと言ってゴメンね。はい、湿布交換終わり」
「あ、ありがとうございました」
ｶﾁｬ。「れいな君、入っていいよ」とあゆみさん、外に出るときに一言。
「れいな君、乙女心をもてあそんだら、１０倍返し、覚悟しといてね」
「？？？」さっぱり意味がわからないれいな君。

「田中せんぱい、柴田さんと知り合いやったんですね」
「なんか偶然出会うことが多いっちゃ。それで体のほうはもう大分治ったと？」
「怪我っていうほどでもないんですから、日常生活に支障はそんなにないです」
「よかったとよ。そもそも俺がおらんかったら、階段から落ちたりせんかったし・・・」
「そんなこと、そんなことありません！」強い口調の光井ちゃん。
「急にどうしたと？」
「落ちたんは私がドンくさかったからやし。でも、あのとき田中せんぱいと亀井せんぱいが
すぐ来てくれはって、すっごい嬉しかったです！」目をキラキラさせて訴える光井ちゃん。
「そんな大げさに言うことでもないとよ」
「いいえ。ﾎﾝﾄに、ﾎﾝﾄに嬉しかったんですから、ｳﾌﾌ」

「そうや、来週退院したら、日曜にお祝いのパーティしようって、母と話してたんです」
「それはいいっちゃね、そういえば誕生日も過ぎてしまっとうと」
「そうなんですよ。ですから、それも兼ねて。もし予定空いてたら、来てくれはりますか？」
「せっかくの退院祝いやのに、部外者はおらんほうが・・・」
「遠慮なんかせんでください！母も、この間お見舞いに来てくれた二人に来てもらいたいって、
言うてます。久住さんにも声かける予定です」
「そこまで言うんやったら、絵里にも聞いてみるっちゃ」
「お願いしますね」
「そろそろ遅くなったし、帰るとよ」
「詳しくはまた、ご連絡します」手を振る光井ちゃん。

下のロビーでちょうど戻ってきたお母さんと鉢合わせ。
「あら、田中さん、お見舞いありがとうございます」
「い、いえこちらこそ、お邪魔しましたっちゃ」

「愛佳、田中さんまた来てくれはったんやね」
「うん、楽しかったぁ」
「何話しとったん？お母さんにも教えてよ」
「教えへん」いたずらっぽい笑いをこらえて、怒った振りの光井ちゃん。
「もう。でも、好きな人ができたら教えなあかんよ」
「す、好きな人なんかおらへんし」
「素直やないなぁ、この子は」
「あ、お母さん、田中せんぱい、退院祝い来てくれはるみたい」
「そう、よかったわぁ。そしたらお料理とかいっぱい用意せんとね」

翌日、えりりんに謝ってなんとか許してもらえたれいな君。
れいな君を一人で行かせるのも嫌なので、光井ちゃんの退院祝いには
えりりんも行くことにしたようです。
（れーなはずっと、絵里だけのものだったのに・・・
なんでこのごろ、邪魔する人が増えたのかな・・・？）

>>102-111
９４作目は、光井ちゃん入院前編。
光井ちゃんラジオから、階段から落ちて大怪我した話ほかと、
例のほっぺむにむにを入れてみました。
このあと後編に続きますが、ガキさん話と季節ネタも待っていたり。
規制で長文書けなかった上に先週今週と忙しくて進捗が滞りがち、
バレンタインの準備もあるし、時間的にｷﾞﾘｷﾞﾘですね・・・

起きてすぐ見たら来てたので一気に読んでしまったら時間がﾔﾊﾞｽｗ
続きも期待してます！

あさ

落とさない

うへへ

作品投下乙です〜
帰宅したらじっくり読ませていただきます

こんとんじょのいこ

れなえりらいすっき♪

ヽ从*´ ヮ｀)(＾ｰ＾*从ノ

こんとんじょのいこ

えなり

かずき

うへへ

れなえりほ

川 ´＾｀)岡田ぎゅーん！

よる

姉重ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!

バレンタイン編も楽しみ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

混沌序の憩

えなり

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

イヒッ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

从*´ ヮ｀)絵里からチョコレートもらえるかな？

ヽ从*´ ヮ｀)(＾ｰ＾*从ノ

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

ﾏﾀｰﾘれなえり待ち

ニヒヒ

うへへ

れなえり最高!!

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

先週のハロモニをようやく見たけどガキカメにがっつくれいなが最高だな

ほ

>>147
キャプチャしたいのだけどそれ用のデスクトップ機が飛んでるのでできませんorz

http://sv2.st-kamomo.com/hello/dat/ufa27961.40925.avi
代わりにうｐ

ｔｈｘ！
れいな君下から覗き込みそうな勢いｗ

∋oノハヽ　〃 ｴﾘﾊｱﾎｯﾁｬ
　从*´ ヮ｀）つハヽ☆ ｳﾍﾍﾍ
　　（　つ 　（＾ｰ＾*从

Xデーまであと？日

>>152
ハロモニ＠はまさしくこんな感じだったなｗ

ニヒヒ

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

寒い朝

うむ

ひるまえ

ｳﾍﾍﾍ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うへへ

ゆうがた

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

雪の夜のほ

えなり

よる

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

えなり

sage

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえりほ

ニヒヒ

れなえり

こんとんじょのいこ

晴れてきましたよ？

あさ

こんとんじょのいこ

ハロモニ前

ハロモニ後

またれなえり隣にならないかなー

ほ

ぜん

ニヒヒ

最近はネタになりそうな話題が不足してるなぁ
ラジオででも燃料投下して欲しい

うm

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえり

そう言うこと

よる

yoru

ある日のお昼休み。
「あー、腹減ったっちゃ」お腹がｸﾞｰｸﾞｰ言ってるれいな君。
「れいな、さっきからそんなことばっか言ってるよ」と小春ちゃん。
「れいな君食べ盛りやし、しゃあないやん」と光井ちゃん。
かばんから弁当箱を取り出すと、ﾜｸﾜｸしながら蓋を開けます。
｢今日は何やったかいな♪〜」
ふと動きが止まるれいな君。

「ん？れいなどうしたの？」覗き込む光井ちゃんと小春ちゃん。
入っていたのは５００円玉1個。握り締めるれいな君。
「母ちゃん、俺はこれでなんすると？」
「よかったじゃん、お昼抜いたら５００円浮くよ」さっさと食べ始めようとする小春ちゃん。
「アホか小春！今日は６限目まであるのに、昼抜いたら動けんようになると！」
「れいなにだけはアホって言われたくないし。いつもお金貸してって泣きついてくるのはれいなでしょ」
「１個もーらい！」隙をみて、小春ちゃんのお箸からメンチカツを奪うれいな君。
「あー、とった！小春のお気に入りなのに！」
素早く口に放り込むと、「もう証拠ないっちゃけん、知らん」
「れいな君、口に物を入れたまましゃべったら行儀悪いよ」
「うっ、ｺﾞﾎｺﾞﾎ」メンチカツがのどにつかえてむせるれいな君。
「ほら、ﾊﾞﾁが当たった。いい気味」
「れいな君、お茶」自分のペットボトルのお茶を差し出す光井ちゃん。
一口飲んでなんとか落ち着きます。

「それで、どうするん？購買部やったら、早く行かへんとパン売り切れるし・・・」
「そうや、愛佳、パン買ってきてくれると？」
「ハイ、喜んで！」
「愛佳ちゃん、小春ねぇ、お菓子の家がいい」
「小春はお子ちゃまったい。そんなん売っとらんし」
「うるさいなー！お子様はチビれいなでしょ」
「なんやと！このAカップ！」
「小春はAじゃないもん！」
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰと争うれいな君と小春ちゃん。それをﾆｺﾆｺして見守る光井ちゃん。

「まぁまぁ。ほなら、パン買うてくるし、ケンカせんといてな」
「よろしくっちゃ」
教室を出る光井ちゃん。

「あ、さっきのこれ、もしかして愛佳のお茶やったと・・・」
「もう、何赤くなってんの！お茶なら小春のあげるよ」面白くない小春ちゃん。
「いらん」
「何？れいなは愛佳ちゃんのはよくて、小春のお茶は飲めないの？」
「そうや、飲めん」
「ﾑｶﾂｸー！ぜったい飲ませてあげるから」無理やり口元にお茶を持っていく小春ちゃん。
「ぜ、絶対飲まんとよ！」体格の差もあって徐々に押されるれいな君。

「ただいまぁ。なんや、まだケンカしてんの？」
「あ、愛佳助けてくれったい、小春が・・・」
「愛佳ちゃんのお茶は飲めても小春のお茶はいらないとか、れいなが勝手なこと言うから、
こらしめてるの。愛佳ちゃんも手伝って」
「面白そうやなぁ。れいな君、好き嫌いはあかんよ？」
「あ、愛佳お前・・・」
「ｳﾌﾌ。覚悟しぃや」壁際に追い詰められたれいな君に二人が迫ります。
「う、裏切りもの〜！」

「愛佳、愛佳」
「邪魔せんといて。いまいいとこやねん」
「愛佳ってば」
「うーん・・・あれ？れいな君は？小春ちゃんは？」目をこする光井ちゃんの目の前にはお母さん。
「あんた、ソファでｳﾄｳﾄしとったやろ、料理の支度手伝ってってさっきから言ってるやろ」
「なんや、夢かぁ」
「なにガッカリしてんの。早くせんと、二人来はるやろ。そこのつみれ作って」
「はぁーい」しぶしぶ起き上がって、キッチンでお母さんのお手伝い。
そう、光井ちゃんは階段から落ちて怪我したんですが、その退院祝いですね。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ。
「はぁい。あ、田中せんぱいと亀井せんぱい、上がってください」
「お邪魔します」
「いらっしゃい、田中さんと亀井さんね。入院中はお世話になりました」
「１、２回行っただけやけん、大したことないっちゃ」
「そういえば、小春ちゃんも来るって言ってなかった？光井ちゃん」
「久住さんはなんか、きらりがどうとかで、都合がつかへんくて、今日はあかんみたいです」
（れーな、その件は後でじっくり話そう）
きらりと聞いて目の色が変わるれいな君をえりりんが押さえます。
「とにかく、座って下さいな」席をすすめるお母さん。

テーブルの上には湯気の立った土鍋と、いろいろな材料が並んでいます。
「愛佳がどうしても食べてもらいたいって言うから、お鍋にしたんですけど、大丈夫ですか？」
「ちょうどお腹すいとったとよ」
「絵里もー。いい匂い」

「まずは、愛佳の回復をお祝いして、乾杯しましょ」
「かんぱ〜い」ウーロン茶で乾杯です。
「愛佳、これ絵里と俺から」花束を渡すれいな君。
「うわぁ、ありがとうございます！綺麗やなぁ」
「光井ちゃん、れーなったら手ぶらで行こうとしてたんだよ」
「いまそんなこと言わんでええやろ」
「だってﾎﾝﾄのことじゃん」
「まぁまぁ、ケンカせんといてください」
「せんぱいたち、ようケンカしてはるんよ、お母さん」
「あ、そうや。この子ったらいっつもお二人の話するんですよ」
「どんな風に？」

「よくケンカするけど、次の日には仲直りしてるって。あと、うちではれいなさん、
絵里さんって言うてますから、よけいに他人の気がせえへんね」
「お母さん！なんでそんなこと言うの！」
「ええやん、悪口言ってるわけやないし」
「この前犬に名前付けるとき、どうしてもれいなって名前付けようとして家族会議したんですよ」
「れーなって付けたら言うこときかないから、やめたほうがいいよ、ｴﾍﾍ」おかしそうなえりりん。
「俺は素直なよい子っちゃけん」憤慨するれいな君。
「それから、遊園地でどうしたとか、ﾌﾟﾘｸﾗがどうしたとか・・・」
「せ、せんぱい、別にその日あった出来事を話してるだけで、あの、名前も変な意味はないですから」
真っ赤になった光井ちゃん、自らフォローしますが、ここは黙っていたほうがよかったような。
「なんか照れるっちゃね、絵里」
「そーね」いささか面白くないえりりんは気のない返事。
まずい空気になりそうなのを察知して、
「そ、そろそろお鍋煮えてきたから、食べましょ」と光井ちゃん。
「どんどん食べてくださいね」
「いただきまーす」
えりりんも機嫌を直して、食べます。

「それにしてもいろんな種類の肉が入っとうね」えりりんの箸の近くにあった肉を取るれいな君。
「ちょっとれーな、それ絵里が取ろうとしたのに！」アヒル口をとがらせて主張するえりりん。
「早いもの勝ちとよ」
「亀井さん、まだまだたくさんありますから、けんかしないで」
光井ちゃんのお母さんにそう言われたものの、まだ悔しそうな顔のえりりん。
「はーい。れーな、厚かましい真似したら、絵里が恥ずかしいじゃん」などと言いつつ、静かにチャンスを狙います。
「この鶏肉と豚肉とつみれって、光井ちゃんのお母さんのアイデアなんですか？」
「結婚したときに、義理のお母さんから教えてもらったのよ。亀井さんはお料理、よく作るの？」
「ハンバーグとかは得意なんですけど、お菓子のほうが多いかな？あっ、絵里って呼んでもらったほうが気が楽です」
「俺もれいなって呼んでくれったい」

「田中せんぱい、どうしはったんですか？」光井ちゃん、不思議そうな顔。
「な、なんでもないっちゃ」隣のえりりんをちょっと睨んでみますが、知らん顔で返されます。
「こちらこそ、ありがとうございます、ほられーな、挨拶して」
「あ、ありがとうございましたっちゃ。元気になってよかったとよ」
「愛佳も喜びますんで、何度でも遊びに来てくださいね」
「田中せんぱい、亀井せんぱい、いろいろお世話になりました」
「それじゃ、そろそろ帰ります」
光井ちゃんの家を後にする二人。

「そういうことか・・・。愛佳、ちょっと難儀しそうやけど、がんばってみる？」
「何のこと？お母さん？」
「なんでもあらへん」

「おいしかったっちゃね」
「うん」楽しそうなれいな君とは対照的に、前を見て何やら考えている様子のえりりん。
「また来てくれって言われたけん、今度はいつ行くと？」
「れーな、ちょっと話しよっか」
公園を通っていた二人ですが、えりりんはれいな君をベンチのところに引っ張っていきます。

「話って、なん？」
「れーなは光井ちゃんのこと、どう思ってる？」
「ど、どう思うって・・・可愛い後輩っちゃよ」
「それだけ？」
「それだけったい」
「ふーん。なら、いいけど」
「変な絵里やね」
「そう？そうでもないけど・・・ｸｼｭﾝ！」可愛いくしゃみひとつ。
「ほら、冷えてきたけん、そろそろ帰るとよ」
「あ、れーな」
「なん？」
「絵里には、嘘、つかないでね？」れいな君の目をじっと見つめます。
「嘘なんかついたこと・・・（あ、あるかもしれん）」れいな君、そのあとの言葉が出ません。
「ん、じゃあ帰ろうっか、れーな（きっと、大丈夫だよね・・・）」さっと笑顔を作るえりりんです。

自然に手をつなぐ二人。
隣を歩くえりりんの笑顔が、いつもよりほんの少し硬いことに気づいているのか、いないのか、れいな君。

>>200と>>201の間に入ります
「ありがとう。次からそうするわね。私は、もともとそんなに料理が得意なほうじゃなかったけど、
結婚してからいろいろ教えてもらったりしたおかげで、急なお客様が来られてもそんなに困らなくなったのよ。
だから、絵里ちゃんも心配しなくても大丈夫」
「絵里は得意じゃない料理やとおおざっぱに作りようけん、前にひどい目にあったことがあるっちゃ」
「じゃあ、おいしかったのを言葉で表現してみてよ」とえりりん。
「えーと、梅パンはまあまあやったとね。クロワッサンみたいな生地に梅干しが入っとるんやけど、
甘いのと酸っぱいのがマッチして、うまさのITか・・・」
「お肉ゲット！」
「絵里！それ俺が・・・！」
「早いもの勝ち、でしょ」得意そうな表情のえりりん。

鍋もあらかた片付いたので、最後はおじやです。
一人ずつ取り分ける光井ちゃん。
その手元に見とれるれいな君。
（愛佳、なんかお母さんみたいやな・・・）
（れーな、なにじっと見てるの？）
（な、なんでもええやろ！）
（女の子をジロジロ見たりして、ｴﾛれーななんだから）
「ち、違うと！」思わず大声を上げるれいな君。
光井ちゃんとお母さんが怪訝そうな顔で見てますよ。
（れーなのバーカ、バーカ）
（く、悔しいっちゃ）

「今日はれいな君と絵里ちゃんが来てくれて、ほんとににぎやかで楽しかったわね」
「うん、また来てもらってもいいでしょ？」
「そうやね」
「れいな君、絵里ちゃん、愛佳のこと、よろしくお願いします」
（よ、よろしくって、もしかしてそういう意味・・・）
（れーな、なに勘違いしてるのよ、違うってば）
テーブルの下で、れいな君の足を踏んづけるえりりん。
「痛っ！」

>>197-200
>>203
>>201-202
９６作目は、光井ちゃん入院編後編です。
土曜には上げたかったのですが体調が悪かったので間が開いてしまいました。すみません。
コピペミスするしorz
バレなんちゃら絡みは遅らせたくないので、半分くらい仕上がっているガキさんの長めは
行けたらということで。

れいな君が絶賛したお鍋の話と、れなこはみつで学園ものやりたいという話はそれぞれ、ラジオから。
同学年設定にしたら小春ちゃんがえりりんみたいなキャラになっちゃいましたが・・・書き分け難しいです＞＜

Sりんキタ
れいな君モテすぎ裏山

最初こはみつがタメ口で何が起こったのかとビックリしたｗ

ﾋﾞｯｸﾘしたｗ

ビックリしたｗｗ

よなか

うむ

投下乙です〜

ほ

あさ

おはよう

なぁさん

ニヒヒ

おひる

落ちそうとゆいたいです

ほぜほぜ

ほほほ

ゆうがた

∋oノハヽ　〃 ｴﾘﾊｱﾎｯﾁｬ
　从*´ ヮ｀）つハヽ☆ ｳﾍﾍﾍ
　　（　つ 　（＾ｰ＾*从

ほのまら

うへへ

ほ

れなえり待ち

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえりが一番好きだよ！

うｍ

つらつらと書いてたら長くなりすぎたｗ
微調整は明日にするので寝ます

あさ

こんとんじょのいこ

うへへ

ひる

うへへ

えなり

ゆうがた

こんとんじょのいこ

>>230
ﾏﾀｰﾘお待ちしておりますﾉｼ

よる

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

残業帰りほ

ほ

れなえり

深さが分からん

れいな君＞＜

「田中っち、ちょっとちょっと」
授業も終わって帰ろうとするれいな君に向かって、いいんちょ(ガキさん)が手招きします。
「なーに？なんか食べに行くの？」
「メガカニエビマヨとメガピクルス食べに行きたいの」
えりりんと道重さんも寄ってきます。
「かめとさゆみん、ごめん。二人だけにしてくれる？」
「はーい」
「つまんないの」

しばらくして、「えぇええええ」と驚くれいな君。
クラスの注目が集まります。
「ﾊﾞｶ！なんて声出すのよ！」あわててひそひそ声で注意するいいんちょ。
「す、すまんかったとよ。だけん、いいんちょが俺のことを・・・」
少し顔が赤いれいな君。
「ちょ、勘違いしないでよ。まだ続きがあるから黙って聞いてってば」
いいんちょも少し顔が赤いですね。
「と、とにかく！ここじゃなんだから、さっさと移動！」
れいな君を連れて教室を出ます。

「何話してたんだろ？」
「ガキさんとれーな、最近なんか怪しいの」
「さゆったら、れーなとガキさんの間に何かあるはずないじゃん。心配性すぎるよ」
「絵里こそ、身を乗り出してたくせに」
えりりん、知らず知らずのうちに、二人の会話を聞こうとしていたようですね。
「き、気のせい、気のせい。さあ、先に帰ろうっか」
「れーなたち待たないで帰るの？」
「うん。長くなりそうだし」
やはり気になりますが、れいな君たちの後ろ姿を見送って、教室を後にします。

こちらはれいな君たち。屋上にやってきました。
「いやー、急に告白されるとは思わんかったたい。まだ心の準備ができとらんとね」
頭をかくれいな君。
「だーかーらー、違うの、振りだけ！振りだけ！」
さらに顔を赤くして主張するいいんちょ。
「振りって、どういう意味かわからんと。俺のことからかっとると？」
「順を追って話すと、まず私には許婚がいるの」
「空中で相手を掴んで地面に叩きつける技？」
「それはいずな落とし」
「踏むとｷｭｰｷｭｰと音が鳴る奴？」
「それは鳴き砂」
「大人気絶賛発売中のﾘｻちゃんの写真集？」
「それは”一瞬”ってｺﾗｰ！”い”しか合ってないだろー！」

「・・・許婚とか、いいんちょはまだ高校生やのに、違う世界の人間みたいやね」
「といっても、親同士が決めた話よ」
「それで、俺にどうして欲しいと？」
「そのことなんだけど、ちょっと面倒なこと頼める？」
「いいんちょにはいつも世話になっとるし、お安い御用ったい」

「あのね、私と付き合って欲しいの・・・」ボソボソと小さな声でつぶやきます。
「いいんちょ、聞こえんとよ」
「ちょっと、もっと耳を近くに寄せてよ」顔を真っ赤にしてれいな君を引っ張ります。
「わかったっちゃん」言われた通りに耳をいいんちょのほうへ近づけます。
「私と付き合って欲しいの」

れいな君がまた声を上げようとするのを察して、口を押さえるいいんちょ。
ﾓｺﾞﾓｺﾞ。
れいな君も顔を真っ赤にしてます。
「ぷはぁ、はぁ・・・急に口をふさぐから、死ぬかと思ったとね！」

「もう、声を上げないでって言ってるでしょ！」
「やけど、いま誰もおらんし！でも、急に言われても困るっちゃ。こういうのはお互いの気持ちが大事やけん」
「だーかーらー！そうじゃないの」
「恋人はいらんと？」
「そうじゃないけど・・・そうなの」ﾓｼﾞﾓｼﾞするばかりのいいんちょ。
「さっぱりわからんと。ちゃんと話してくれったい」
「大きな声出さないでね？」顔を近づけて念を押します。
「き、気をつけるとよ」急に近づいたいいんちょにﾄﾞｷﾄﾞｷするれいな君。

「許婚がいるって話はさっきしたけど、向こうの親がうちの父に、
正式な場の前に一度会わせてみようと言ってきたの」
「いい話っちゃね」
「茶化さないでよ。それで、今度都合のいい日にって、話が進んでるの」
「一度会ってみたらいい人かもしれんとよ」
「電話でも話したこともないのに、そんなこと。じゃなくて、私はもっと別の人が・・・
あーとにかく、今は会いたくないの」手を振り回すいいんちょ。
「ようわからんけど、それと恋人のこととどういう関係があると？」
「だから、田中っちに頼みたいのはそこよ。もしも私にﾗﾌﾞﾗﾌﾞな、将来を誓い合ってる恋人がいたら、
父も向こうの親もあきらめるでしょ？。どっちかというと、乗り気なのは本人のほうらしいけど」
「でも、人の縁は大事にしたほうがいいっちゃよ」
「田中っち！本気で言ってるんなら怒るわよ？」
「ち、ちょっと言ってみたかっただけやけん」いいんちょの剣幕に押されて謝るれいな君。
「じゃあ、手伝ってくれるのね？」目をｷﾗｷﾗさせるいいんちょ。
「な、何するのかようわからんちゃけど、構わんとよ」勢いでつい承諾してしまいます。

「よかったぁ。断られたらどうしようって思ってたの。うーんとね、実は今度の日曜はどうかって言われてるのよ」
「な、いくらなんでも早すぎるやん」
「いいのよ。なんでも早め早めに手を打たないと」
「絵里やったら『明日できることは今日やらない』って言いよるやろうけど、さすがいいんちょやね」
「かめと比べられても、ちっともほめてるように聞こえないけど、まあいいわ」

「それじゃ、日曜は空けとくっちゃ」帰ろうとするれいな君。
「ちょっと待って。急に恋人同士の真似ってできる？そうでなくても田中っち、嘘つくの下手でしょ」
「そうやけど、いいんちょもすぐ顔に出るほうやろ」
「うーんと、どうしよっかな・・・土曜も付き合ってくれる？前の日にちょっと練習しない？」
「恋人の演技を練習すると？」
「そう、実際にやってみないとわかりにくいかなって。かなりいいビルのあたりを回ってみようかと思ったの」
「いい考えっちゃね」
「ありがと。でもこの件はくれぐれも秘密にしてね。クラスの子にはもちろんだけど、かめとさゆみんにも」
「あの二人は信用できんと？」怪訝な顔のれいな君。
「そういうわけじゃないけど・・・敵を欺くにはまず味方から、って言うじゃない」
眉をひそめて声を落とすいいんちょ。

「別に悪いことしとるわけやないのに、スッキリせんとね」
「だって、どこでうちのエージェントが見張ってるかわからないもの。今だって、ほら」
と、街の方を指差します。
「いつか会ったことのある黒服のことやったら、全然見えんとよ」黒服とは、新垣家ネットワークの人たちのことですね。
「あのずっと向こうのビル。私は視力が2.0あるから見えるけど。ああやって、
私に危険が及ばないようにいつも見張ってくれてるの」
「ふーん。手ごわそうやね」
「変なこと頼んでごめんね。でも、こんなこと頼めるの、田中っちくらいしかいないのよ」
「何やったら、藤本先輩とか、奈理友・・・やなくて、ゆーりとかにお願いしてみたほうがいいかもしれんちゃ」
「やっぱり、少しでも知ってる人のほうがいいでしょ、こういうとき」ﾆｯｺﾘと笑ういいんちょ。
その笑顔にﾄﾞｷﾄﾞｷしてしまうれいな君。

ｷﾝｺｰﾝ。下校の鐘が鳴ると、すっかり辺りも暗くなっています。
「あっ、もうこんな時間。私は用事があるから、先に帰るけど」
「また明日っちゃ」
「そうそう、明日から私のこと、”いいんちょ”って呼ばないでよ。里沙って呼んでね。
田中っちのことは”れーな”って呼ぶから」
「や、急に言われても困るとよ・・・」困惑した表情のれいな君。

「ね、ちょっと言ってみて？」れいな君のほうをじっと見つめるいいんちょ。
「り、里沙？」照れてしまってﾓｼﾞﾓｼﾞするれいな君。
「ぎこちないわねえ。こういうのは思い切って言わないと。れ、れーな？」自分も照れてﾓｼﾞﾓｼﾞします。
「いいん・・里沙こそ」
「れーな、意外と上手いじゃん。ｱﾊﾊ」
「そ、そうでもなかよ、里沙。ﾆﾋﾋ」
教室に二人の笑い声が響きます。なかなかいい雰囲気、そう、まるで恋人同士のように。

帰り道。いいんちょ(以降、里沙ちゃん)と別れて一人のれいな君。
ぶつぶつとつぶやいているのは、さっきの呼び方の練習ですね。

「れーな」肩をﾎﾟﾝと叩かれて飛び上がるれいな君。
「ずいぶん長話だったの」
「さゆ！！た、大したことなか。それよりこんなところで何しとると？」
「メガカニエビマヨが売り切れてたから、近くの店を何軒かはしごしてたの。なんでそんなに驚くの？」
「・・・ち、ちょっと考え事しとったけんね」
(あやしい・・・絵里は何もないって言ってたけど、やっぱりれーな、何か隠し事してると思うの)
「れーな、理科って10回言ってみて」
「なん？急に」
「いいから言ってみてなの」
「理科、理科、理科、理科、理科、理科、理科、理科、理科、理科」
「じゃあこれは？」と、かばんにつけたリスのマスコットを見せる道重さん。
「里沙・・・あっ」
「何があったのなの」
「う・・・」
「言えないのなら、聞かないでおこうなの」
「さゆの友情に感謝するったい」
「スーパーメガセット5回で手を打つの」
「なん？」
「誰もタダとは言ってないの。世の中はそんなに甘くないの」

翌日。いつものように登校してきたれいな君が教室へ入ります。
「おはよう、れーな」
「おはようなの」
「おはようっちゃ」
れいな君と目が合った里沙ちゃん。
「おはよう、田・・・れーな」小さな声であいさつ。
「お、おはよう、い・・・里沙」こちらも小さな声です。
「ん？ガキさん、いつのまにれーなって呼ぶようになったの？」
「れーなの呼び方も、すごくぎこちないの」
耳ざといえりりんと道重さん。二人が聞き逃すはずもありません。
クラスメートたちも、れいな君たち二人の異変に気づいてますよ。
「おい、まさかいいんちょと田中が急接近とか！」
「亀井や道重だけでなく、いいんちょまでも！俺は許さん！許さんぞぉおおおお！」
「俺もこれだけは譲れん！断固抗議する！」
教室のあちこちでざわめきが広がります。

「大したことじゃないのよ、かめもさゆみんもれーなって呼んでるのに、
私だけ田中っちじゃ、他人行儀でしょ」
「れーなも、そういうことなの？」
「そ、そうっちゃよ。よそよそしくていかんけん、里沙って呼ぶことにしたとよ」
「ふーん。でも、何でまた急に・・・何かあったのかなぁ？」
「た、たまたま、たまたまよ」声のトーンが高くなっていて明らかにおかしい里沙ちゃん。
「そう、そうったい。特に深い意味はないとね」目が泳いでいるれいな君。
道重さんは意味ありげに微笑むのみ。
その日は微妙な空気のまま終わり、放課後です。

里沙ちゃんとれいな君が一緒に下校中。
その後ろをつけるえりりんと道重さん、そしてクラスメイト男子と女子数人。

「ねぇ、さゆこんなのやめようよ」
「物事には全て原因があるの。それをつきとめたくなるのは人間の本能なの」
「絵里、さゆの言うことよくわかんない」

「なぁ、田中たちが前のほう歩いてるけど、なんで亀井と道重も後をつけてるんだ？」
「俺に聞かれてもわからん」
「これはひょっとすると、ひょっとするかも」

「波乱の予感！？キャー」
「ちょっと、人の噂たてるのよくないよ」
「ここにいる時点で、あんたも説得力ないから」
それぞれ勝手なことを考えつつ、奇妙な追跡は続きます。

「里沙、一緒に下校までする必要があると？方向も違うのに」
「れーな、何事も練習あるのみよ」自信に満ちた答えの里沙ちゃん。
「里沙がそういうなら、そうかもしれんちゃけど」まだ自信なさげなれいな君。
並んで歩く二人、微妙な距離はありますけど、呼び方はさまになってきたようですね。

「ここ入りましょう」ファーストフード店の前で立ち止まる里沙ちゃん。
「寄り道したらいかんとよ？校則やと・・・」
「今日はいいの。ﾌﾂｰの高校生のやること、しないとね」
「わかったっちゃ」
すぐ近くで、密着して座るカップルに気づいてﾄﾞｷﾄﾞｷする二人。
れいな君は早々と出ようとしますが、里沙ちゃんが押しとどめます。
「れーな、ちょっと見てようよ。後学のために」
「後学・・・？ダルマに目を入れて・・・」
「それは当確！」
「白組と紅組に分かれて・・・」
「それは紅白！って、ﾎﾞｹが必要な場面じゃないでしょーが！」

カップルの密着度はますます高まり、観察しているれいな君たちの顔が真っ赤に。
「さ、さすがに限界っちゃ」
「うん、私も恥ずかしくなってきた」
「土曜はよろしくね」
「な、なんとかやってみるとよ」

同じ店の離れた席から見ていた二人。
「まずいの。これは非常にまずいの」
「さゆ、そんなに興奮してどうしたの？」
「やっぱり、ガキさんとれーなおかしいの」
「ただお店に入っただけじゃん。たしかに、ガキさんが寄り道するとか珍しいけど」
「ファーストフードに入ってるのに、メガカニエビマヨも食べないとか、間違ってるの」
「・・・そこかよ」

そして土曜日。
デート当日の服装をいろいろ考えたれいな君。
里沙ちゃんの好みに合わせると、また七三分けにされそうなので、
れいな君がコーディネートすることにしました。
「おはようっちゃ」待ち合わせ場所の公園に着いたれいな君。
「遅い！１０分前行動！」開口一番、れいな君を一喝する里沙ちゃん。
「まだ７分前ったい。絵里やったら、５分は遅れて来ようけど」
「れーな、口答えしない！」
条件反射で「ﾊｲ！」と応えてしまうれいな君。

「これ、前に着とったんやけど」
何回か着たことのある変装セット（？）を里沙ちゃんに渡します。
「なにこれ！ミニスカートだし、派手すぎるじゃない」
「いまどきの女の子は、こんな感じっちゃ、それに、起毛やし、見た目よりずっと暖かいとよ」
「れーながそういうんなら、仕方ないけど・・・」
「嫌やったら、あとで明日の服買いに寄るっちゃけど」
「うん、ごめんね。これと合わせてコーデ考えてみる」

里沙ちゃん一押しのかなりいいビルへ移動。
「塩たこ焼きのお店、なくなっちゃったのよ」
「こっちはあんまり行かないけん、珍しいものが多くて面白いっちゃね」
「まるでお上りさんみたいじゃない。って、そういえば、れーな中学のときに上京してきたんだっけ」
「ちょっと前までは、一人で電車とか乗るの怖かったっちゃ」
「頼りないわねぇ。明日しっかりしてよね」
「お、おぅ」

ファッションの参考にと、ウィンドウショッピングをしているうちに、お昼になりました。
「れーな、明日うちで食事するかもしれないから、マナーの練習しましょ」
「里沙の家はパーティで何回か行ったことあるっちゃけど、立食のイメージしかないとよ」
「そうかもね。和室になるかもしれないし、洋食になるかもしれないけど、基本はおなじだから軽い気持ちで」
ﾃｷﾄｰｷｬﾗをえりりんに譲った割にはずいぶんおおざっぱなアドバイスですね、里沙ちゃん。
「ﾃｷﾄｰ！？私はいつだってｷﾁﾝとしてるわよ？」
「里沙、誰と話してると？」
「なんでもない。ほら、目の前にハンバーガー屋さんがあるわね」
「まさか、ここにすると？」
「私がゆうべ立てた予定でも、12時20分から13時まで、ここでお昼を取ることになってるから問題ないわ」
「ちょ、その手帳・・・」
「あぁ、これ？外出するときはいつも、こうやって予定を立てるの。時間がもったいないじゃない」
（いいん・・・里沙と付き合ったら、いろいろ大変そうやね）
「なに？何か言った、れーな？」
「な、なんでもないっちゃ。入るとよ」

それぞれ注文して、席に座ります。
「フォークもナイフもないっちゃけど、どうやって食べたらいいと？」
「紙で包んであるでしょ、だから少しずつむきながら食べるの」小さな口でひとくち、かじります。
れいな君も真似して、ひとくち。
「うーん、上品すぎてなんか食べた気がせんとよ」
「私のお願い聞くって約束でしょ。一日くらい我慢しなさいよ。それとも、約束をほごにする気？」
片手を上げる里沙ちゃん。

「ま、まさかそれは・・・」
「そう。エージェントへの合図。もし、この指を鳴らすと・・・」小声ですがしっかりとした声です。
「（なんかﾔﾊﾞそうな雰囲気やし！）そ、そんなことせんでも約束は守るっちゃ」
「それならいいけど」そっと手を下ろす里沙ちゃん。
（ようわからんちゃけど、うかつに変なことも言えないっちゃね）

時計を見るれいな君。
「あっ、もうこんな時間ったい。今日は夕方からバイトがあるとよ」
「そうだったの、忙しいのにごめんね」
「明日はどうすると？」
「うん、夜に連絡するから」
「それじゃ、また。10時前には家におるっちゃけん」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀとお店を後にするれいな君。
「れーな・・・田中っちも忙しいわねー。それにしてもこの服、明日どうしよう？」
ふっとテーブルの上に目を移します。
「あっ！なにこれ！携帯忘れてるじゃない！これじゃ連絡できないじゃないの・・・」
頭を抱える里沙ちゃんです。

バイト先のファミレスに着いて、携帯を取り出そうとしたれいな君、
「あれ？どこにも携帯入っとらんとよ？」あちこちを探しますが、見当たりません。
その日は、携帯のことが気になってミスを連発。
三好さんもあきれてます。
「れいな君、今日は全然仕事に身が入ってない！居残りで個人教授するぞ？」
背後から密着して、耳元で声をかける三好さん。
「あっ、その、わぁああああ」
あわててトイレに逃げ込むれいな君。
「ｸﾞﾌﾌ。ちょっとからかいすぎたかな？」

あれ？
もしかしてさるさん？

さるさんではなく
規制されたようですorz
携帯からだと厳しい

携帯からは行数制限もあって再分割する必要もあるので
ひとまず寝ます

あら
お疲れ様です
おやすみ

おやすみ保全

あさ

うむ

昔のアニメには必ずこんなエピソードがあったもんだ
懐かしい気持ちで読ませてもらます・・・と思ったら規制ですか＞＜
復活をお待ちしてます

ほ

うへへ

むむっ

新しい話、ありがとう！
続けて待ってるよ。

（　・e・）むむむぅ〜！

ヽ从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从ノ

こんとんじょのいこ

>>256
「そろそろ、れーな仕事終わったかな？かけてみよっ」れいな君に電話をかけるえりりん。
ﾄｩﾙﾙﾙﾙ、ﾄｩﾙﾙﾙﾙ・・・
「はい、田中の携帯です」
「あなた誰！？」いきなり女の子の声が聞こえて、戸惑う里沙ちゃん。
「誰って、・・・あっ、かめ？絵里って書いてある」
「なんでガキさんがれーなの携帯持ってるの？」状況が理解できずに混乱してます。
「あっ、実はね・・・（しまった、極秘なんだっけ！）ごめん、今は言えないから、聞かないでおいてくれる？」
「それ、フツー自分から言う？・・・よくわかんないけど、れーないないの？」
「れー・・・田中っちはバイトだから」
「わかった。ガキさんがそういうなら、聞かないでおくけど。じゃ」

携帯を置いて一息つく里沙ちゃん。
「あーびっくりした。かめからかかってくるとは思わなかった」

こちらは自室で携帯を見つめるえりりん。
「ガキさんがれーなの携帯を持ってたってことは、今日会ってたってこと・・・？
まさか、デート・・・いや、単に買いものに付き合わされてただけ？それともテーマパーク？」
さまざまな想像が頭の中を巡ります。
「あー、考えたらわからなくなってきた。もう、寝るぅ」
頭からすっぽりと布団をかぶって寝てしまいます。

「うーん、田中っちの携帯、どうしよっか・・・」
しばらく考える里沙ちゃん。
「悩んでても仕方ないし、電話しよう。10時前ならいるって言ってたわね。
って、もう深夜じゃない！あーどうしよう！・・・しょうがないか、急用でもあるし」
あれこれ考えつつ、10時前を確認して、れいな君の自宅に電話する里沙ちゃん。

ﾄｩﾙﾙﾙﾙ、ﾄｩﾙﾙﾙﾙ・・・
「はい、田中です」
「も、もしもし、夜分遅くに失礼いたします。れいな君と同じクラスの新垣と申します。
今日、れいな君が携帯をお忘れになりましたので、お電話させていただきました。
恐れ入りますが、取り次いでいただけますでしょうか？」
「あぁ、新垣さんって、れいなのクラスのいいんちょさんね、ちょっと待っとってください」
少しﾎｯとした里沙ちゃん。
「れーな！れーな！いいんちょさんから電話！早ぅ出んとね！」
（れーなのお母さん、保留してないですよ・・・）
「はい、お電話代わりました、俺やけど」
「あ、れーな？今日携帯忘れて帰ったでしょ」
「今日それが気になって、仕事どころやなかったっちゃ」
「私も、さっき携帯にかめから電話がかかってきて、危うくバラしちゃうところだったわよ」
「絵里が？なんか言うとったと？」
「ううん、何にも。れーなも気をつけてね」
「悪いことしとるわけやないけど、あとしばらく、がんばるとよ」
「うん、その意気。それで、明日なんだけど、11時に○△駅まで来てくれる？」
「そこ、里沙の家の最寄やなかったと？」
「リムジンが入れるロータリーがないのよ。悪いけど、お願いね」
「わかったとよ。それじゃ明日」
（里沙、リムジンてどんなデカい車で迎えにくるつもりやろ・・・？）
（れーな、ボロ出さないかなぁ。よーし、やるぞー！ｼﾝｷﾞﾝ、ﾀﾞﾝｼﾝ、ｴｷｻｲﾃｨﾝｸﾞ！）

翌朝。自宅を出るれいな君。
里沙ちゃんからリクエストがあった七三分けだけは妥協できないと、いつもより多めに整髪料を使って、
やや無難な髪型のれいな君。人目が気になるのか、あたりを気にしながら歩きます。
その後ろをついて歩く影が二つ。
「さゆ、れーななにｷｮﾛｷｮﾛしてるんだろ。それにしても変な髪形」顔をしかめるえりりん。
「あゃしぃの。やましいところがあるから、挙動不審になるの」ベレー帽をかぶって、おっきな虫眼鏡を持った道重さん。
「でも・・・」
「携帯、ガキさんが持ってたって言ってたの、ﾎﾝﾄなの？」
「うん。バイト終わったられーなから電話してくるのに、いつもより遅いから電話したらガキさんが出て、びっくりした」
「なるほど。状況証拠が着々と揃いつつあるの」
「さゆ、やめてよ。絵里たち探偵じゃないよ」
「さゆみロボキッスも歌えるし、立派な探偵さんなの」一人で振りまねをする道重さん。
「あっ、れーな行っちゃうよ」
「いいとこなのに、れーなKYなの」道重さん、とっておきの芸をｽﾙｰされてご立腹です。

里沙ちゃん指定の○△駅に着いて、ロータリーで車を待つれいな君。
と、全長何メートルもあるリムジンがやってきました。あきれて眺めるれいな君。
「お待たせ〜。れーな、早く乗って」
車はれいな君を乗せて出発します。
「絵里、早くしないとリムジン行っちゃうの」
「そんなこと言ったって、絵里たち車ないよ。それとも、タクシー乗る？」
「問題ないの」
道重さんが指をﾊﾟﾁﾝと鳴らして、「ｶﾓｰﾝ！」と呼ぶと、すぐ横に停まっていた車が姿を現しました。
「なにこれ？いきなり車が出てきたけど、どうやったの？」
「ちょっとうちのグループ会社で開発中の試作品を借りてきたから、詳しくは言えないの。早く乗るの」
れいな君たちの乗った車をそっと追跡します。
「このままだと、ガキさんの家に行くみたいなの」
「なんでガキさんの家に、わざわざ車で？」
「わからないけど、秘密にしたい何かがあると思うの」
これだけ派手な車で乗り付けておいて、今さら秘密も何もないじゃん、などと思うえりりん。
ﾜｸﾜｸしながら前を走る車を見つめる道重さん。
（ほんとは諜報部からの情報で知ってるけど、絵里も楽しそうだし、しばらく様子を見る振りをするの）

「さぁ、着いた」里沙ちゃん宅に到着。
これまで何度か出てきてますが、相変わらず大きいお屋敷ですね。
里沙ちゃんは、れいな君に借りたプリーツスカートに、もこもこしたニットを合わせて、
さらに前髪を下ろして、いつもと違う雰囲気。下はタイツとブーツ。
「どう、似合う？こういうの、あんまり着ないから」自信なさげにたずねる里沙ちゃん。
「（生足やないけど、絵里と違って足もｽﾗｯとしとるし・・・）よ、よう似合うとるよ」
意外な面を見て、少しｸﾗｯときたれいな君。
「やだ、照れるじゃない。ありがと」恥ずかしそうな里沙ちゃん。
「れーなも、髪型が少し気に入らないけど、まあまあ合格点ね」
「せっかくほめたのに、それはないっちゃ」
「まあ、うちの父親はいろいろうるさいから、それでちょうどいい感じかもね」
「そんなこと言うと、緊張してきたとよ」
「今さら何言ってんの、しっかり」
れいな君の背中をﾊﾟﾝ、と叩く里沙ちゃん。
「が、がんばるったい」

「さゆ、門が閉まっちゃうよ」
「さすがに中には入れないから、このままここで待つの」
「なんかﾜｸﾜｸしてきたよね」
「最初乗り気じゃなかったのに、絵里」
「ほらさゆー、さっきコンビニで買ったんだ。張り込みといえばアンパンでしょ、飲み物に、干し梅に・・・」
「絵里、刑事ドラマの見すぎなの」

「こちらでお待ちください」
客間に通されたれいな君。広い部屋に一人で、心細いです。
「こういうときは、手のひらに・・・あれ、何て書くんやったかいな」
緊張したときにやるおまじないですね。
「そうや！ｴﾛって書けばよかったと」
ｴﾛ、ｴﾛ、ｴﾛ・・・と、真剣な顔をして左手に文字を書きはじめるれいな君。
「・・・なんか、体が熱くなってきたとよ」
れいな君、これから恋人のお父さんと会うのにｴﾛはまずいと思いますよ。

>>272-275
ここまで第二部です

他のスレには書けていたので”規制”と表示される割にはさるさん状態だったようです
お騒がせしました・・・
あと少しですが続きはまた後で。

ｴﾛ、ｴﾛ、ｴﾛ・・・で吹きましたｗ

ハロモニ＠でやってた電話のマナー講座みたいなシーン発見

いいんちょのいいなけつ

ニヒヒ

ヽ从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从ノ

ﾆﾋﾋ

「旦那様がお会いになります。どうぞこちらへ」
メイドさんに案内されて、別の部屋に通されるれいな君。
一歩入ると、お父さんらしき人物が座っています。
・・・が、逆光で顔がよく見えません。ドラマなどで、敵の黒幕によくあるパターンですね。

「よく来てくれました。里沙から話は聞いています。こちらは、里沙の許婚の赤地さん。
さる王国の継承権を持っておられます」
「はじめまして。よろしくだｯﾁ」
「は、はじめまして」話に聞いていたように、とてもれいな君より５つくらい上には見えない声と顔です。
「私はちょっと急用が入ったので、申し訳ないが、少し外します。それではまた後で」
里沙ちゃんのお父さんは部屋を出て行きます。

「・・・さて、里沙と私は許婚という関係にあることはお父さんから聞いたと思うｯﾁが、
あなたは里沙とどういう関係ｩﾁか？」一段上から見下ろすような態度の赤地さん。
「お、俺と里沙は・・・恋人っちゃ」少しいらつきながら答えるれいな君。
「な、なんと！里沙！説明してくれるｯﾁか？」
「ごめんなさい、赤地さん。私、れーなと付き合ってるんです」
れいな君が口を開く前に里沙ちゃんが言ってしまいました。
「そ、そんなはずないｯﾁ！国王の言うことは絶対！王子の言うことも絶対ｯﾁ！」
「赤地さん、ここは日本やけん、そんな無茶言われても通らんとよ」
「認めないｯﾁ！もし恋人というなら、証拠を見せてほしいｯﾁ」
「証拠！？」顔を見合わせる、れいな君と里沙ちゃん。
「そう、証拠ｯﾁ。たとえば、キスとか」
「キ、キスぅ！？」思わず同時に叫ぶ二人。
「どうしたｯﾁか、できないなら恋人とは認めないｯﾁ」ここぞとばかりに攻めます。

（れーな、どーするの、私はキスなんか困るんだけど・・・）
里沙ちゃんがハラハラしつつ見守る中、れいな君は大きくひと呼吸。
まとまるべきところにまとまった、そんな自信にあふれた顔です。
「赤地さん、あなたは誰かと付き合ったことがあると？別に恋人とかでなくても、
家族とか、友達とかでも構わないっちゃ」
「そ、それがどうかしたｯﾁか」
「いくら目的のためとはいえ、相手が嫌がることを無理やりすることは正しくないって言うとると」
「なんで恋人同士でキスするのが嫌がることｯﾁか？」
「だけん、人前で見せびらかすためにするもんやなか、と思うとるとよ。里沙も同じやと思うっちゃ」
「そ、そんな・・・里沙、この男のいう通りｯﾁか？」
うなずく里沙ちゃん。
「そう。最近私たちの年代も含めて、若い人の間では、街中でも、電車の中でも、
どこでもキスしたり、抱き合ったりしてます」
そのあとを引き取るれいな君。
「でも、みんながそんな風にしたいわけやないけん、特に俺と里沙は。
キスっちゅうのは、そんなに軽々しいもんやなか、と思うったい」
「それは、そうかもしれんｯﾁ・・・でも、納得いかないｯﾁ！」

「ははは、赤地さん、二人の勝ちですな」
いつの間にか、席に座っている、里沙ちゃんのお父さん。またもや逆光でよく見えません。
「こ、これはどういうことｯﾁか？」
「二人を見て、何も感じませんでしたか？赤地さん、あなたの会社からは最近いい噂を聞きません。
悪口になってしまうので、あまり言いませんが、それを見ていると、娘との許婚というのも
考え直そうかと思っております」
「そ、それとこれとは関係ないｯﾁ！も、もう一度考え直してほしいｯﾁ！」
「残念ながら、ご要望にはお応えできませんな。つい先日も、あなたのお父様から、
”息子の勝手ぶりにはいつも手を焼かされているので、なんとかならないか”と相談を受けていたのです」
「そ、そんな・・・」
「では、そろそろお引取り願えますでしょうか、赤地さん」
「こ、これで済むと思ったら大間違いｯﾁ！お宅のグループにも私の息がかかった者がいるｯﾁよ」
「それは、挑戦状と受け取ればよろしいですか？」
「す、好きにしろｯﾁ！」ﾊﾞﾀﾝとドアを開けて、出て行きます。

「どうも、嫌なものを見せてしまったかな」
「お父様、いつの間に！さっきの話はいったい・・・？」
「話せば長くなるが、事前に情報が入っていてね、里沙とれいな君、だったかな？の
偽装恋人も把握していたんだ」
「え〜！なによそれ！あんなに練習したのに！」
「すまん、里沙。それから、れいな君」
「お・・・僕は別に構わないちゃ」
「楽にしてくれて結構。里沙は、どうやら他に想う人がいるようなので、れいな君は
赤地君を振り切るためのダミーだった、ということで認識は合っているかな？」
「そこまでわかっとったら、もっとなんとか・・・」不服そうなれいな君。
「敵を欺くにはまず味方から、と言うからね。赤地君が言っていた通り、どこにスパイが
紛れ込んでいるか、わからなかった。だから、君たち二人には自由に行動してもらうことにした、というわけだ」
「お父様の意地悪！嫌い！」ぷぅっと、ほっぺたをふくらませた里沙ちゃん。
「私は里沙に嫌いと言われたら生きていけない・・・！そんなことを言わないでおくれ、里沙」
「なーんてね、ｳｿ」ﾍﾟﾛっと舌を出す里沙ちゃん。
「こりゃ一本取られたな、ｱﾊﾊ」
「里沙はあんまりｳｿつかんだけに、効き目あるっちゃね、ﾆﾋﾋ」

「れいな君、本当にすまなかった。ぜひお礼がしたいのだが、なにか欲しいものがあれば
言ってくれたまえ。できる限りのことはしたい」
「お、お礼なんか本当にいいっちゃよ」
「れーな、遠慮しないでいいのよ」
「うむ。今すぐでなくてもいいから、何かあったら、連絡してくれたまえ」
「そこまで言うなら、何がいいか、しばらく考えさせてくれったい」

駅までの道を歩く、れいな君と里沙ちゃん。車でなく、歩きたいというれいな君の希望です。
「今日は、いや、この数日間いろんなことがありすぎたっちゃね、里沙」解放感でのびのびしたれいな君。
「・・・田中っち、もうその里沙って呼ぶの、やめてくれない？」眉間にしわの寄っている里沙ちゃん。
「ど、どうしていかんと？」
「だって、もう演技する必要、ないでしょ」あっさりとした里沙ちゃん。
「それはそうやけど・・・」急に冷たくされて、ちょっと切ないれいな君。
「じゃあ、私も田中っちっに戻すから、田中っちも、ガキさんでもいいんちょでもさっちゅんでも、
好きな呼び方してね。あっ、里沙はダメよ」
（俺もさゆや絵里みたいに、れーなって呼んでほしいとよ・・・）
「なに？何か言った？」
「な、なんでもなか。ガキさんは恥ずかしいけん、今まで通りいいんちょ、でいいと？」
「田中っちがそれでいいなら、いいわよ」
「な、なんか急に寂しくなったっちゃね」
「意外と繊細よね、田中っちって」
「やけん、さっき里沙・・・やのうて、いいんちょがキスしろって言われた時の
うろたえた顔・・・笑いが止まらんったい」
「何ですってー！？田中っち、このこと誰かに話したら、その時は」
「ﾊｯ！い、言わないっちゃ、きらりちゃんに誓って誰にも言わないっちゃ」
「何よそれ。まぁ、いいわ。とにかく、いろいろありがと」
「まあ、無事許婚解消できたみたいやし、よかったとよ」
「ほんと。こんなにうまくいくとは思わなかったわ」
「それじゃ、ここで」
「じゃ、また明日」
手を振って別れる二人。

ｶﾞｼｯ。急に動きを止められるれいな君。
「れーな、何してるのかな？」
「え、絵里！？」
「れーな、お疲れなの」
「さ、さゆまで！」
「んで、こんなところで何してたの？」
「ちょっと、里・・・いいんちょの家に用事があって・・・携帯！そうや、携帯忘れたけん、取りに行ってたとよ」

「れーな、絵里とさゆに隠してること、ない？」
「あ・・・ない、ないっちゃ！」
「れーな、嘘がﾊﾞﾚﾊﾞﾚなの」
「そうよ、早めに吐いたほうが身のためだよ、れーな」
れいな君は長身の道重さんと、体格のいいえりりんに挟まれて、圧迫感におびえます。
「ない、ない！俺はまだ死にたくないっちゃけん、何もなかったとよ！」わめくれいな君。
「絵里、いろいろ事情がありそうだし、とりあえず放置なの」
「んー、でも無罪放免ってのも面白くないなぁ・・・」
「そういえば、なんで絵里とさゆがここにおると？」
「ここ？うーんとね、散歩」
「いっつも、外に出るの面倒とか言うくせに珍しいっちゃね。さゆは？」
「さゆみは新車でドライブなの」
「車なんかおらんとよ？」辺りを見回すれいな君。確かに一台もいませんね。
「それじゃバイバイなの。ごゆっくり〜」突然現れた車に驚くれいな君。
道重さんを乗せて走り去る車。

「なんや、あれ・・・」
「れーな、何だか知らないけど、大変だったね」
「そりゃもう、赤・・・なんでもない、そう、大したことないっちゃ」
「うん、絵里、れーなのこと信じてるから」
「？？ようわからんちゃね」
「いいから、帰ろう、れーな」少しすっきりした表情のえりりん。
「ひと仕事終えたら、なんか腹減ったとよ」
「じゃあ、たこ焼き食べて行く？」
「おごってくれると？」「いーよ」
「絵里がおごるとか、なんかずいぶん久々のような気がするとよ」
「文句言うんなら、おごってあげませんよ？」
「あー、冗談っちゃ、おごってくれったい」
「よろしい。ついてきたまえ」ﾃｸﾃｸと歩く二人。
頭の中はソースのたっぷりかかったたこ焼きでいっぱいのれいな君。
そして、（もうちょっと絵里のほうも見て欲しいな・・・）な、えりりん。

>>247-256
>>272-275
>>283-287
９６作目は、ガキさん許婚編。
「人の縁は大事にしたほうがいい」、どこかで聞いたことのあるありがたい（？）言葉から、
以前リクエストのあったガキさん話として膨らませてみました。
ちょっと膨らみすぎましたが・・・
2ヶ月近く寝かせると前半と後半が不整合になったりして、見直すのが大変でした。
作家には絶対向いてないです＞＜

さてバレンなんちゃらですね

96作目の投下乙です！
赤地さんのキャラがいい感じですね
もうすぐ100作目というのはすごいと思います

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

乙です！ここまで話が膨らんでもそれぞれのキャラが
崩れないのは凄い腕だと思います

ニヒヒ

ニヒヒ

赤チンｗ

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

狼落ちた？
スレほとんどなくなってるんだけど

書き込みが全然できなかった

こんとんじょのいこ

うむ

うへへ

れいな君＞＜

携帯からだと一瞬迷子になりました>_<

こんとんじょのいこ

ｳﾍﾍ

ヽ从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从ノ

えりりん
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/12/toro12366.jpg
愛ちゃん
http://aigokoro.com/ribbon/kishi/sapphire1221.jpg
ガキさん
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/12/toro12291.jpg
さゆ
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/12/toro12283.jpg

こんとんじょのいこ

ﾆﾋﾋ

ニヒヒ

あさ

保全

バレンタインデーに惨敗したので保全orz

ヽ从*´ ヮ｀)(＾ｰ＾*从ノ

こんとんじょのいこ

えなり

おやつ

れなえり

>>288
以前リクエストしたものですが・・・
堪能させていただきました。

これからも作者さんのペースで頑張ってください。
楽しみにしてます♪

うへへ

ニヒヒ

よる

うへへ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

うへへ

通りすがりの俺様が保守

うへへ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

れなえり

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

あさ

おひる

ケータイより書き込みテスト

うｍ

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うへへ

れなえり

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ニヒヒ

れなえり

バレンタインまであと一週間に迫ったある日。
「なあ、もうすぐだよな」
「俺は・・・いいや、来て欲しくない」
「田中はいいよなあ」
「さっきから何の話しとると？」
「のん気な奴だな、最大イベントのバレンタインに決まってるだろ」
「あぁ、それやったかいな」
「どうせ、最低一個は亀井からもらえるよな」
「うん、わからんちゃけど・・・」
「高橋先輩とか、最近後輩の子たちも出入りしてるし、絶対もっと行くな」
「賭けね？勝った奴は総取りで、昼飯おごり」
「それいいな。俺は５個」
「あー、言われたか、じゃあ俺は６個」
「田中は何個にする？」
「話がよく見えないっちゃ」
「お前がチョコもらえる数だよ。くそう、なんで人のチョコもらえる数で一喜一憂しないといけないんだよ」

「ねぇ、絵里はどうするの」「ん？なに？」
「あきれた。この時期になって気にしてないなんて。バレンタインよ、バレンタイン」
「あー、そうかぁ。そんなのあったね、ｴﾍﾍ」
「あんたはいいよね、田中とﾗﾌﾞﾗﾌﾞなんだし」
「別に、絵里たち付き合ってるわけじゃないし」髪をいじりながら、まんざらでもなさそうなえりりん。
「おーおー、よく言うわ。あんだけ見せつけといて」
「そういえば、この間買い物に行ったときね・・・」
「はいはい、のろけ話はいいから」
「なによー、れーなのこと聞いたのはそっちでしょー」
「田中の知り合いとか、いい人いないの？かっこいい人いたら、紹介してほしいんだけど」
「うーん、どうかなぁ。悪っぽい子が多いんじゃない」
「今度聞いておいてよね。うちのクラスもそうだけど、パッとしない子が多いのよね」
「でさあ、今年はどうしようか・・・？やっぱり友チョコ？」
「だねー。お互い裏切りはナシだかんね」
「チョコかぁ・・・。今年は何作ろうっかな？」窓から空を見ながら、そんなことを考えるえりりん。

「そんなの、たくさん食べたいに決まっとるけん」
授業中、ちらっと隣のえりりんを見ながら、そんなことをつぶやくれいな君。
「ん？なに、れーな？」ぽけーっとしていたえりりん。
「な、なんでもないっちゃ」
そんなえりりんは、
「れーな、何が食べたいかなあ」
などとまたまた考え中だったり。

お昼休み。
「ねぇ、絵里、帰りに買い物つきあってなの」
「いいけど、どうするの？」
「チョコ作るから、材料の買いだしなの」
「さゆは誰かお目当ての人、いるんだ」
「いないの」
「いないのに、わざわざチョコ手作りするの？」
「人は流れに乗ればいいの。だからさゆみもチョコを作るの」
「さゆの言うこと、たまについてけなくなるよ・・・。ねぇ、ガキさんも何か作る予定？」
「私は・・・うん、そりゃあね」
「あっ、そっか、あこがれの君がいるんだったっけ」
「いいんちょがうまく行ってくれたら、俺もこの間苦労した甲斐があるんやけど」
「れーな、苦労って何の話？」
「田中っち、ちょっと！」あわててれいな君を教室の隅に引っ張っていくいいんちょ
「内緒にするって約束、忘れたの！？」顔を寄せてひそひそ話。
「つ、ついうっかり、気をつけるとよ」
「ほんとに、しっかりしてよね」
許婚の件は、他のみんなには秘密にする、という約束をいいんちょとさせられたんでしたね。

「なんで途中でどっか行っちゃうの？れーな」話を中断されて不満そうです。
「や、俺の勘違いみたいだけん、ゆうべの夢とごっちゃになったみたいや」
「そうそう、田中っち。変な夢見たんだって、」話をあわせるいいんちょ。
「はぁ？」さっぱり要領を得ないえりりん。

そんなとき、れいな君の携帯にメールが。
「えっと、ゆきちゃん・・・？”チョコの準備するから、ﾚｲｶちゃん買い物行こうよ”って・・・」
確認したれいな君の顔色が変わります。
「誰からメールだったの？」
「な、なんでもないっちゃ、間違いメールやし」あわてて携帯を閉じるれいな君。
（この間いいんちょに服貸したままやけん、ﾚｲｶちゃんにはなれんし・・・困ったとよ）

またまた教室の隅へ移動するれいな君といいんちょ。
今度はれいな君が引っ張って行きます。
「いいんちょ、この間貸した服はいつごろ返してもらえると？」
「こそこそ話すことでもないのに。クリーニングするから、来週かな」
「それはちょっと遅すぎやけん、困ったとよ」
「ゴメンね、ﾊﾞﾀﾊﾞﾀしてたら服のこと忘れてたのよ」
「なんやったら洗濯いらんし、そのままでも・・・」
「ちょっと！私の匂いかごうとか、考えてるんでしょ！田中っちの変態！スケベ！」
「い、いまのはたとえ話で、べ、別にいいんちょがはいたスカートの匂いをかごうとか、
同じ服着とったけん、胸のサイズを想像しようとか、
あの、そんなこと、ちっとも考えとらんとよ」余計なことまで口にするれいな君。
ﾊﾟｼｰﾝ。平手打ち一発。
いいんちょの小さな手では、それほど破壊力はありませんが、予期しなかっただけにまともにくらったれいな君。
「い、痛いっちゃ」
「見損なったわ！かめにこんなｴﾛ男はやめなさいって忠告しておいたほうがよさそうね」
「じ、冗談やけん、勘弁してくれっちゃ」
「冗談？・・・まあ、下品すぎるけどそういうことにしておいてあげるわ」

席に戻ってきた二人。
「さっきから二人とも行ったりきたりして、楽しそうなの。さゆみも混ぜてなの」
冷やかしたくてしかたなさそうな道重さん。
「そのほっぺたの赤いのはどうしたの、れーな？」れいな君の左ほほに赤い手形を見つけたえりりん。
「こ、これは、蚊が止まっとったけん、いいんちょが叩いてくれたとよ」
「ふーん」
お腹がふくれて眠いのか、それ以上追求しないえりりんにほっとするれいな君。

「絵里はどうするの？」
「絵里はねぇ、ｸｰﾍﾞﾙﾁｭｰﾙ作ってみたいんだぁ」
「ｸｰﾍﾞﾙﾁｭｰﾙ！？」同時に反応して吹き出す、いいんちょと道重さん。
「かめ、ｸｰﾍﾞﾙﾁｭｰﾙっていうのは、ｺｺｱﾊﾞﾀｰが多く入っているチョコレートのことよ」
「へえ、チョコの種類なの？」
「今日買いだしのついでに教えてあげるの」
「さゆ、そのチョコうまいと？」
「そのまま食べても濃厚でおいしいの。やめられない止まらないから、袋を開けたら注意なの」
（ｸｰﾍﾞﾙﾁｭｰﾙ・・・俺はお菓子とか作らんっちゃけど、名前だけでもうまそうやね）と想像するれいな君。

「光井ちゃん、きょう、放課後空いてる？」光井ちゃんに話しかける小春ちゃん。
「ええ、空いてますよ」
「じゃあねー、チョコレート買いに行こうよ」
「あぁ、バレンタインデーですね、行きましょ行きましょ」光井ちゃんもｳｷｳｷしてます。

こちらは三年生の教室。
「愛ちゃん、今日さぁ、帰りに買い物行かない？バレンタインのさぁ・・・」高橋先輩に話しかける同級生。
「ごめん、あっし、ちょっと寄るとこあるから」申し訳なさそうに断ります。
「そうなんだ、じゃあいいよ」
（今度こそ、れいな君にきちんと、気持ち伝えたいから、一人で準備したいもんね）
手帳に思いついたレシピのヒントを書き留める高橋先輩です。

「でもぉ、絵里的にはぁ、そういう行事で毎年踊らされるのはどっちかというと、嫌っていうか・・・」
「普段ぽけぽけぷぅなくせに、なんでこういうときだけ理屈っぽいのよ、かめは」
「絵里はチョコ、嫌いと？」
「好きだよ、でもね、それとこれとは別。あああ、もし、記念日が絵里の誕生日だけだったら、楽しいだろうなぁ」
「しばらくほうっておくのが吉なの」と道重さん。さすがつきあいが長いだけありますね。
記念日がえりりんの誕生日だけという世界を想像してしまい、身震いするれいな君。

はてさて、クラスメイトも注目する中、れいな君はいったい何個のチョコをもらえるでしょうか・・・？

>>347-350
９８作目は、バレンタイン準備編。
遅くなってすみません。
本編が長くなりすぎないように分割しましたが、なんだか無理やりすぎる感じが。

どうでもいいですが、ガキさん許婚話は番号重複で９７作目でした
（その前の光井ちゃん編が９６作目でした・・・orz)

こんとんじょのいこ

何個もらえるかもさることながら
レイカちゃんをどうするのかが一番気になるｗ

やばい不定期にくるレイカちゃんネタに興奮する変態読者その１です
期待してます

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ニヒヒ

うへへ

うむ

あさ

ひる

田中刑事ｸﾙｰ

うむ
http://sv2.st-kamomo.com/hello/dat/ufa28290.73952.jpg

>>362
れなえり
キタ━━━━━━━━？∀？━━━━━━━━ッッ!!!!

>>362
もう見られない

http://hello.uh-oh.jp/cgi-bin/aaa/img/hell51967.jpg

ﾊｰﾝ

再うｐ乙です

ﾊ━━；´Д｀━━ﾝ!

後ろにいるだけかと思いきや左手でがっちり掴んでるな

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

>>365
体格差萌えのお手本のようなショットだな

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

えりりんの陰に隠れるれーな君ｷｬﾜ

ほほ

ほ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

保全

こんとんじょのいこ

あさ

おはよう

えなりえなり

うへへ

おひる

こんとんじょのいこ

れなえり〜最高！

ニヒヒ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

よる

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

えなり

あともう少し

2月13日。Xデーを直前に控えて、緊張が高まるクラス内。
女子はどうやって相手のハートを射止めようかと、計画を練ります。
その一方で男子はなんとかして、一つでも多くのチョコをもらおうと画策。
「ねぇ、あそこのお店のチョコあげたら、かなりいい感じになれるんだってさ」
「手作りしようと思ってたけど、今日買いにいこうよ」
「ちょっと！その情報あたしが聞いてきたけど、あんまりみんなに広めないでよね」

「よぅ、調子はどうだい、兄弟」
「どうもこうもないっすよ。しかし、うちのクラス、可愛い子が何人もいるってのに・・・」
「ああ、作者が面倒だから俺たちは最初から対象外とか！もっと愛を！名無しキャラに光を！」

小春ちゃん、駄菓子屋でカゴいっぱいに買い込んだお菓子を広げます。
「う〜ん、お菓子って見てるだけで幸せになるよね〜。田中せんぱいにあげるのはどれにしよっかなぁ。
これかな？それとも、これにしようかな？」
と、あれこれ品定めをする小春ちゃん。

「お母さん、チョコ作りたいんやけど、ちょっと手伝ってくれへん？」お母さんに話しかける光井ちゃん。
「チョコ？ははん、相手はひょっとして・・・」心当たりのあるお母さん、何か言いたそうです。
「言わんといて！何も聞かんといて」焦ってさえぎる光井ちゃん。
「わかったわかった。手伝うんはええけど、あんた一人で作りたいんちゃうの？」
「私、チョコあんまり食べへんから、どのくらいの味がええんかとか、ようわからんもん」
「そしたら、一緒に作ったげるから、用意して」
「はーい」
台所でいそいそと準備を始めます。

「なに作ったらええかな・・・」
料理本を見ながら、手作りするチョコを選ぶ高橋先輩。
「やっぱり、いちばん評判よかったし、ｶﾞﾄｰｼｮｺﾗやろか？」
「あっ、でも甘さとか、どうしたらええやろ、作るもん決まっても悩むこと多いがし」
再び迷う高橋先輩です。

「れーな、甘いの大好きだし何がいいかなー」
ベッドに寝転んで、お菓子の本をぱらぱらめくるえりりん。
「うーん、これならなんとか作れそうだし、これにするかな？」
えりりんが選んだのは、マーブルチーズケーキ。
「ｴﾍﾍ・・・れーな、びっくりするかな？」えりりん、よだれよだれ。

「愛しいあの人、お昼ごはん何食べたんだろう？・・・じゃなくって、
あの人、甘いものとか好きなのかな？あー、考えてもわかんない！」
デパートのﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝｺｰﾅｰで一人悩む、いいんちょ(ガキさん)。
「困ったなぁ。私、お菓子とかほとんど作ったことないから買うしかないんだけど、
できあいのだったら、手抜きとか思われたりしないかな？」
さっきから小一時間ほど、ウロウロしながら、独り言。
「ど、れ、に、し、よ、う、か、な・・・」
あの、全部聞こえてますよ。

「うーん。手持ちの駒を維持するのも大変なの」
スーパーのﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝｺｰﾅｰで、大量のチョコを物色する道重さん。
それはもしかして・・・ｷﾞｶﾞとかｷﾞｻﾞとかいうｱﾚですか？
「詳しくは当日まで秘密なの」

「これと、これと、あとは・・・これ」
製菓用品ｺｰﾅｰで材料をいろいろ選んでいる三好さん。とても楽しそうです。
「れーな君にはまだ早いかな、でもきっと喜んでくれるよね。
14日はちょうどシフト同じだから、直接渡せそうだし・・・」

「ごとぅー、なんかいいことあったの？」友達のロビンちゃんが声をかけます。
「ちょっとねー。ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝの準備でお買い物するんだ」と、鼻歌まじりのゆきちゃん。
「前に話してた子？文化祭でメイドやってた、ﾚｲｶちゃんて子だっけ」
「そうなの。今日はあのお店行って、それからあっちのお店にも寄りたいなぁ」
「ふーん。で、誰に渡すの？」
「れい・・・ばっ、ﾊﾞｶ、なんでもない、今のナシね」
「はいはい。あたしは何も聞いてなかった。がんばってね」

「うわぁ、中澤先生、ありがとうございます！こういうの欲しかったんです！」子供のような喜びよう。
「吉澤先生、そんなに喜んでもろたら、私・・・」目がうるうるしていますよ。
「俺でよかったら、付き合ってくれませんか？」
「・・・はい！喜んで！」

おや、そんなところで、自分で自分を抱きしめてる中澤先生。先生もﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝですか？
「うっさい！イベントに年齢制限はあらへんやろ！」
たくさん並んだ中からあれこれ手に取りつつ、、
「吉澤先生には、やっぱりコレやろな」
何かいいものがあったようですね。

「今日は帰りに駅で着替えたら、待ち合わせやね」携帯で予定を確認するれいな君は、数日前のことを思い出します。

「絵里、お願いやけん、服貸してくれったい」
「は？急に何言い出すの、れーな？」
「ちょっと、ゆきちゃんからメールが来て、今度買い物に行こうって・・・」
「またぁ？れーな、いい加減はっきり言っちゃったら？YOU言っちゃいなよ」
「せっかく女の子やと思ってくれとるのに、言えんとよ」
「ふう。れーなはこんなに優柔不断なのに、どこがいいんだろ」
「それは絵里なの」「あんたねー」と心で突っ込みをいれる道重さんといいんちょ。
「じゃあ、貸してあげる（ゆきちゃん、いくらなんでもれーなのこと、気づいてるよね・・・？）」
「貸してくれると！？助かったとよ。いいんちょは貸してくれんし、さゆはサイズが合わんけん、困っとったと」
「でもその代わり・・・ｴﾍﾍ」
「絵里、もしかして」
「そのもしかですよ？今度一緒に出かけようね、ﾚ・ｲ・ｶちゃん」れいな君の肩をたたくえりりん。
「お、お願いするったい」冷や汗のれいな君。

そんなれいな君の様子を見ているえりりん、やっぱり他の女の子と一緒にいるのは面白くありません。
「れーな、買い物終わったらさっさと帰るのよ」
「まるで母ちゃんみたいやね」
「ゆきちゃんのためにも言ってるの。れーなだって、小学生に間違えられるくらいなんだし。夜遅くなったら危ないでしょ」
「わ、わかったとよ」

放課後、駅のトイレに入って、個室で着替え始めるれいな君。
「うわっ！これ、ﾜﾝﾋﾟｰｽやん！絵里、こんなの渡してどうするっちゃ・・・」
渡された袋に入っていたのは白黒ボーダーのﾜﾝﾋﾟｰｽに、タイツ。それから小さな布と、もろもろ。

「今頃れーな、びっくりしてるかな？」
「絵里、ずいぶん楽しそうなの」
「こんど、さゆにも見せてあげるね」

髪型も少し整えると、どこに出しても恥ずかしくない女の子。
少し寒いので、コートを羽織ります。
ちょうどれいな君、いやﾚｲｶちゃんがトイレから出てくる時に、入れ違いに入ってきた男の人。
女子トイレと間違えたかと思って、慌てて外に出て行ったようですよ。
「いやー、申し訳ないっちゃ」

しばらく後、久々のゆきちゃんとの再会です。
「ﾚｲｶちゃん、元気だった〜？」うれしそうなゆきちゃん。
「ひ、久しぶりやね」着慣れない服で緊張ぎみのﾚｲｶちゃん。
「その服、すっごく似合ってるよ」
「照れるとよ」
「そういえば、ﾚｲｶちゃんの学校って制服じゃなかったっけ？」
「せ、せっかくゆきちゃんと会うけん、着替え持ってきたとよ」
「ﾎﾝﾄ！？うれしー！！」大げさにﾚｲｶちゃんの腕に抱きつくゆきちゃん。
「そ、そんなに抱きついたら歩きにくいっちゃ」耳まで赤くなるﾚｲｶちゃんです。

「できたっ！」
ｶﾞﾄｰｼｮｺﾗができたようですね、高橋先輩。
「あとは、ラッピングとメッセージなんやけど・・・一番難しいなあ」
仕上げに上からかけたチョコが冷えて固まるのを眺めながら、またまた悩む高橋先輩です。

「うん、これおいしい。こっちの味はどうかな？」味見する小春ちゃん。
「チョコのお菓子って、癖になるよね。もう、あと一つだけた〜べよ・・・」
そして30分後。
「ふえーん。ほとんど食べちゃったよ〜」半泣きの小春ちゃん。
しかし、そこは立ち直りも早い小春ちゃん、
「でも！小春のオリジナルメッセージを作るもん！」と、切替の早い小春ちゃんです。

「ﾚｲｶちゃんは、誰にチョコあげる予定？」チョコ売り場のﾚｲｶちゃんとゆきちゃん。
「と、特におらんと。今まで贈ったこともないっちゃ、恥ずかしいけん」
「そうなんだ。恥ずかしいけどさぁ、勇気を出して贈ってみたら、楽しいよぉ」
「そんなに楽しいと？」
「うん！ﾄﾞｷﾄﾞｷして、めっちゃくちゃ楽しいんだよ！」
「女の子って、そんな風に感じるんやね・・・」
「ん？何か言った？」
「な、なんでもなか。ゆきちゃんは誰に贈ると？」
「あー、言えない。それはﾚｲｶちゃんにも言えない。うまくいったら報告するから、ごめんね」
頬をほんのり染めて照れるゆきちゃん。
「そ、そうっちゃか。がんばってくれったい。（ゆきちゃんにもらえる奴は幸せやね）」
隣を歩きながら、そんなことを考えるﾚｲｶちゃん。

「どう？お母さん」光井ちゃん、お母さんとチョコ作りに挑戦中。
「チョコの温度はそんなもんでええから、冷める前にそのイチゴを浸けて・・・」
「こう？」
「そう。さっと浸したら、回しながら上げて、上向けて冷まして」
「あー、すごい！ほんまに固まってきた」
「簡単やけど、可愛いし、愛佳にも食べれるやろ」
「そうやね。お母さん、ありがと！」
ﾜｸﾜｸしながら、イチゴのチョコを見つめる愛佳ちゃんです。

>>398-402
ここまで第一部です。
もう遅いので、続きは明日にでも。

ニヒヒ

>>403
乙です
やはりﾚｲｶちゃんネタにがっついてしまう
俺も女装したいんだろうか？ｗ

こんとんじょのいこ

えなり

うへへ

あさ

こんとんじょのいこ

えなり

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

れなえり〜最高！

ｲﾋﾋ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

よる

よる

>>405
ﾉﾉ*＾ｰ＾）＜YOUやっちゃいなよ

友達が内心ノリノリなくせに超嫌がってるフリして両手両足押さえられて無理矢理
かわいい服着せられて女装させられたいとかゆってたけどキモいよねえりりん？
いや友達が行ってたんだよ友達が

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

おぉ！久し振りに来たらバレンタイン編が投下されてますね
中澤先生も巻き込んでるあたりに味があって好きです

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

えりりん大好き！

>>402
2月14日。いよいよXデー当日がやってきました。
おや、れいな君の家の前をさっきからｳﾛｳﾛする影がひとつ。まさか、泥棒・・・！？

「どうしよ、直接渡したいけど、恥ずかしいし、・・・・」どうやら、ゆきちゃんのようですね。
新聞配達のお兄さんが怪訝そうな顔で通り過ぎます。
「やっぱりダメ！れいなさんごめんなさい！」
ポストに紙袋を入れると、ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ、と今にもﾁｬｲﾑを鳴らそうとします。
その無駄のない動作は、古より受け継がれてきた技、ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾀﾞｯｼｭ。
ｶﾁｬ。
「あら、お客様？」
ちょうど、朝刊を取りに出てきたれいな君のお母さんと鉢合わせ。
「あ、あの、私・・・ご、ごめんなさい！」
すごい勢いで駅へ走っていくゆきちゃんを見送るお母さん。
「青春ねぇ。・・・あら、これは、れいなにかしら」紙袋を見つけるお母さん。

「おはよ、お母さん」リビングへ降りてきた愛佳ちゃん。
「おはよう。ご飯食べなさい」
「うん。あれ？ここに置いといたチョコは？」昨日作ったイチゴチョコを探します。
「さぁ。お母さんどこにもやってへんけど、そこにあらへん？」
「あらへんねん」
「愛佳、おはよう。チョコ置いといてくれたの、愛佳か？めっちゃうまかったぞ」
洗面所から戻ってきたお父さん、上機嫌です。
「何？お父さん、愛佳の作ったチョコ食べたん！？」顔を真っ赤にして、ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ震える光井ちゃん。
「あぁ。お父さんに作ってくれたんやろ？ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝやし」
「あほー！ちゃうもん！せっかく昨日、お母さんと作ったのに・・・」
「ご、ごめん、愛佳」
「もう、知らん。お父さんなんか大嫌い！」
「愛佳、お父さんにはお母さんからも言っておくから、機嫌直してご飯食べ？」
「ご飯なんかいらんし。愛佳のﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝ終わったぁああああ」
「お父さん！愛佳に謝って」普段は優しいお母さん、とても怖いです。
「ごめん、愛佳、お父さん知らんかったんや。ほんまにごめんな」ｵﾛｵﾛするお父さん。

「よし！ケーキもできたし、ラッピングも完璧ですよ？」
一晩置いてケーキの冷めるのを待っていたえりりん。
可愛い袋とリボンを付けて、完成です。
「あとは、いつ渡すかなんだけど、どうしよっかな」
たしかに最近、ライバル（？）が増えたこともあって、学校だと邪魔が入りそうですね。
「うーん。学校行きながら考えよう」

そんなことをしているうちに、
「絵里、早く出なさい。れいな君来てくれたよ」
「はぁーい。すぐ行く」

「れーな、おはよう」
「おはようっちゃ」
「街角クイズ。今日は何の日でしょう？」
「え、えっと、羽生善治名人が七冠を取った日やね」
（絵里、それ街角と全然関係ない問題やし・・・）
（なんか挙動が怪しい・・・かまかけてみよう）
「れーなは今年も、チョコたくさんもらえるんだよね」
「お、俺なんかﾓﾃんっちゃけん、期待しとらんと。朝から誰かがﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾀﾞｯｼｭで
チョコ置いていくなんか、そんなことあるわけないっちゃ」
「そうなんだぁ、へーえ」
あわてて口を押さえるれいな君。もう遅いです。
「き、きっと間違いっちゃ。朝早かったけん、ゆきちゃん隣のうちと間違えたんやね、ﾆﾋﾋ」
「そう？でもこのごろ、日が昇るのって早いよね」既に会話を受け流し始めたえりりん。
「あ、あわてんぼさんもおるんやよ」
「そうかもね」
（やめた。今渡すと、ゆきちゃんのついでみたいだし・・・）
紙袋をかばんにしまうえりりん。
（絵里、それ、俺にくれるんやないと？）
そんなえりりんを横目で見つつ、つぶやくれいな君。

「あっ、あの人だ！・・・どうしよ、あと三駅で降りちゃうし」
あこがれの人を目の前にして一歩が踏み出せずにいるいいんちょ。
「今しかないよね、里沙がんばろう！」
踏み出そうとしたそのとき。
「あれ？女の子としゃべってる・・・あの子、誰だろう」
仲良さそうに談笑している二人。
「無理無理無理！やっぱり無理！あの子、彼女かもしれないし、今渡せない！」
次の駅で降りて、別の車両へ移動するいいんちょ。
「私、なんでダメなんだろ。絶対渡そうって決めたのに・・・」
いいんちょの目に光るものが。

そして教室。決戦日だけあって、殺伐とした雰囲気です。
意味もなく何回も机の中をのぞいたり、靴箱を開け閉めしたりする、クラスメート男子。
マジックじゃないんですから、一回見れば十分ですよ。
「うるせえ！俺たちにもちっぽけなプライドがあるんだ！」
「そうだそうだ。ささやかな夢を壊すな！」

こちらは少し出遅れたので作戦を立て直す、クラスメート女子。
「チョコ、もう机に入れた？」
「まだ・・・もっと早くくればよかったよー」
「今日は移動教室もないし、あとは呼び出すしかないよ？」
「そんなぁ」

「ガキさんおはようなの」道重さん、いいんちょにあいさつ。
「さゆみん、おはよう」元気のないいいんちょ。
「ガキさ〜ん、どうしたの？全てが終わったような顔して」えりりんもあいさつします。
「うっ・・・かめ、言っていいことと悪いことがあるでしょ！」泣き出すいいんちょ。
（ガキさん、うまくいかなかったんだ）
（絵里は無神経すぎるの）
（だって・・・）

「おっはようございまぁ〜す！」小春ちゃんの登場。
「おはようございます」続いて光井ちゃんもやってきました。
「小春ちゃんに光井ちゃん、いつも言うけど・・・」
「まあまあ。すぐ帰りますから。はい、田中せんぱい、ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝのチョコ」
小春ちゃんが渡したのは、駄菓子屋で買ったチョコ菓子の小袋が数個。
「俺にくれると？ありがとうっちゃ」
「ほんとはもっとたくさん買ってたんですけど〜、ひとつ食べたらついつい食べちゃって。
少なくてゴメンなさい。でもでも、スッペシャルなプレゼントがあるんです！」
黙って見守るれいな君。
「それは！小春が歌ったきらりちゃんメドレーですっ！このDVDにシングル五曲入ってるんですよ〜！」
「小春の真似、きらりちゃんとけっこう似とうとこあるけん、俺も参考になるとよ」
DVDをうれしそうに受け取ります。

「せんぱい・・・私からも、チョコどうぞ」コンビニで買ったチョコをラッピングしてあります。
「愛佳もくれると？ありがたくもらうとよ」
「あの、ほんとは、昨日作ったんです、イチゴチョコ。そやけど、今朝お父さんが・・・」
じわり、と涙がこみあげます。

「愛佳、どうしたと？」愛佳ちゃんの涙を拭いてあげるれいな君。
「お父さんが間違ってほとんど食べてしもうたんです・・・こんな手抜きのんで、ゴメンなさい」
「そ、そんなことやったと、別に手作りせんといかんわけやないし、気にせんでいいっちゃ」
「田中せんぱい・・・ありがとうございます」　光井ちゃん、少し落ち着いたようですね。

「あれ、新垣せんぱい、いつもだったらもっと注意するのに、今日はなんか元気ありませんね？」
（久住さん、なんか訳ありそうやし、それ以上突っ込まんほうが）
が、光井ちゃんの注意は手遅れだったようです。
「なんですって！？私は今猛烈にむしゃくしゃしてるのよ！用が済んだらとっとと出て行きなさい！」
「ゴ、ゴメンなさ〜い！」教室を逃げ出す小春ちゃんと光井ちゃん。

クラスメイト男子はそんな様子を眺めながら、
「田中の奴、早くも二個ゲット。しっかし、いいんちょ荒れてるな」
「今日はおとなしくしてようぜ」

「れいな君、ちょっといい？」次に顔を覗かせたのは、三年の高橋先輩。
「なん？」
「ええから、ちょっと」
手招きをすると、そのままれいな君を屋上まで連れていきます。
「せんぱい、どうしたと？」
「あのね、伝えたいことがあって、来てもろたの」
「それって・・・」
「うん、聞いてくれる？あっし、音大受かったんよ」
「それはすごいっちゃ！おめでとう」
「れいな君に最初に伝えたくて。それで、もし受かったら、そのときは・・・」
「せんぱい？」
うつむいて、言葉を懸命に紡ごうとする高橋先輩。
（どうしたん、私、もっとしゃべれるはず！れいな君目の前におるのに！）
「私、れいな君のことが、す・・・」
「！？」
と、屋上のドアが開く音がして、男子生徒と女子生徒が出てきました。
「こ、これ、作ってみたがし。口に合うかわからんけど、食べてみて」
早口でそう言うと、れいな君にｶﾞﾄｰｼｮｺﾗの紙袋を押し付けて、階段を駆け下りていく高橋先輩。
「愛ちゃん・・・」
しばらく立ち尽くすれいな君。

そのころ、職員室にて。
「吉澤先生、ちょっといいですか？」なんだか声のトーンがいつもより高い中澤先生。
「はい？」お昼休みで、お茶を飲んでいた吉澤先生。
「あの〜、これ、ささやかですけど、受け取ってください」サッカーボール型のチョコをラッピングした中澤先生。
「はあ、ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝですか・・・もしかして、チョコですか？」
「そうですけど、チョコお嫌いですか？」
「あっ、すみません！俺、嫌いじゃないんですけど、昨日虫歯治療したばっかりで、甘いものはちょっとダメなんですよ〜」
と、頭をかきながら、吉澤先生。
「そ、そうでしたか・・・お大事に」
自席に戻って、がっくりとうなだれる中澤先生。
「悔しいーー！なんで私、こんなについてへんねん！」

>>426-430
ここまで第二部です。
遅くなりました。
続きはまた明日。

（ガトーショコラ　イメージ）
http://up2.viploader.net/upphp/src/vlphp143064.jpg
ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝにちょっと作るの失敗したので作り直してみました。

>>426-430
GJ!!

ちょ！ガトーショコラ実際に作ったのかよｗ
気合い入ってるなぁ
乙です

>>426-430
更新乙です！
楽しく読みました！
続きの話もお楽しみ！

うむ良スレ

あさ

>>431
あんたどれだけれなえり好きなんだよｗ

うへへ

うへへ

>>431
気合入ってるなｗ
いつも乙です！

うむ

作者おつ

れなえり大好き！！！！！！！！

にゃ〜〜〜

こんとんじょのいこ

よる

ほ

「痛っ！」れいな君が一階の渡り廊下を歩いていると、グラウンドから飛んできたボールが直撃。
背中が痛いので、保健室へ行きます。
「あらぁ、いらっしゃい」柔らかい声で対応してくれるのは岡田先生です。
「先生、ちょっと背中にボールが当たったけん、見てほしいとよ」
「うーん、服着とったらわからんなぁ。脱ぎ」
「ぬ、脱ぐと？」「そう、脱いで」
恥ずかしそうにシャツを脱ぐれいな君。
岡田先生が舌なめずりをしたように見えたのも、必要以上に触っているように見えるのも・・・気のせい、気のせい。
「このくらいやったら、湿布貼っといてあげるわ。明日になってもまだ痛かったら言って」
「助かったとよ」
「そうそう、先着三名様にこれあげてるの」ラッピングされた包みを渡します。
「これ、チョコ？もらっていいと？」
「私やと思って食べてね♥（ﾎﾝﾄは、一つしか用意してないんやけどね・・・）」
と、意味深な言葉を残す岡田先生。

教室へ戻るれいな君。向こうからえりりんの友達の矢島さんがやってきました。
「あっ！れいな君、ちょっと口開けて！」
ｶﾞｼｯと後ろかられいな君の首をホールドすると、一気にｶﾞｰｯと流し込みます。
「なっ！いまなんか口に入ってきたと！」状況が理解できずにパニックになるれいな君。
「文化祭のメイド喫茶ではとってもお世話になったから、そのお礼」
「あっ・・・そんなこともあったっちゃね（せっかく封じ込めた忌まわしい記憶が・・・）」
「柿の種をチョコでコーティングしてみました。お味はどう？」
「い、意外にうまかったとよ」
「お粗末さまでした。あ、ﾚｲｶちゃんにもよろしく！」ウィンクをすると、なぜか側転を繰り返して離れていく矢島さん。
あぜんとして見送るれいな君です。

そんなこんなで、その日の午後。
「はい、抜き打ちテストやるから、教科書しまってなー」と、中澤先生。
「先生、聞いてませーん」
「やるっちゅうたらやるんじゃﾎﾞｹｪ！」教壇をﾊﾞﾝ！と叩くと、ｼｰﾝとなる教室。
「80点以上取れんかった奴はレポート提出やからな（ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝで浮かれとる奴は許さんわ！）」
テストが終わってぐったりした表情のれいな君たち、お疲れさまです。

「れーな、これあげるの」
「さゆ、もしかしてチョコくれると？」
「ささやかなお礼の気持ちなの」
包みを開けてみるれいな君。
「ｽｷｽｷﾋﾞｨｰﾑ！　♥　義理」
ハート型のチョコに”義理”と白いチョコペンで大書してあります。どうみても義理ですね。
「あ、ありがと、さゆ」
「どういたましてなの」

と、すでに男子に配り終えた道重さん。
「やったー！これで一個ゲット！」
「これも数に入るよな？」
「道重がくれたんだ、誰にも文句は言わせん」
もらった男子は競うように包みを開けます。しばらくすると、叫び声が。
（さゆ、チョコ何が入ってると？）
（一つだけ味が違うの。宇宙一辛いソースと唐辛子を埋め込んであるの）
「道重！お前何入れたんだよ！」涙をポロポロ流しながら抗議する男子。
「おめでとうなの。当たりの人は特典でもう一つあげるの」
外れてよかったと思うれいな君です。

「あ、そうだ、私も。田中っち、はいこれ」シンプルな包みを渡すいいんちょ。
「いいんちょ、これ、チョコ・・・？」
「義理よ義理、でもちょっとだけ義理じゃないの」なぜかﾓｼﾞﾓｼﾞしてます。
「？？？」どう反応していいかわからないれいな君が戸惑っていると、
「ほら、いろいろ世話になったから、そのお礼も、ね」小声で伝えるいいんちょ。
「あ、ありがとうったい」

れいな君、いつのまにか机の中がにぎやかになりましたね。
でも、隣の席のえりりんがなんだか不機嫌そうですよ。

うへへ

（今さられーなに渡せないじゃん・・・何よ、みんなれーなにばっか。
ガキさんやさゆまで・・・絵里だけのれーななのにさあ・・・）
道重さんが話しかけても、上の空のえりりん。

そして放課後。
相変わらず、話しかけないでオーラを放つえりりん。
「絵里、俺バイトあるっちゃけん、先に帰るとよ」
それだけ伝えると、少し増えた荷物を持って教室から出ます。
えりりんはれいな君の背中に向かってｱｶﾝﾍﾞｰ。

「絵里、もっと素直になったほうがいいの」
「うるさい！ほっといて」机にほおづえをついていじけるえりりん。
「でも、せっかく作ったの、渡さなくていいの？」
「絵里なんかいなくても、れーなの周りには女の子が勝手に寄ってくるもん」
「なにｳｼﾞｳｼﾞしてるの。絵里はもう少しできる子だと思ってたの」

クラスのほとんどが下校して、えりりんが一人残った教室。
「・・・できる子・・・絵里はできる子ですよ？」
立ち上がったえりりん。少し明るい表情になったようですね。

こちらは、れいな君のバイト先のファミレス。
「今日、いつもよりカップル多いっちゃね」陰からお客さんの様子をうかがいます。
「そりゃそうよ、ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝなんだから〜」妙に浮かれている三好さん。
「三好さんでも、やっぱりうれしいと？」そんな三好さんを見て、ちょっと可愛いと感じるれいな君。
「でもって、失礼だな君は！」
「ご、ごめんったい」
「歯を食いしばれ！足を踏みしめろ！」
目をつぶったれいな君に、ﾃﾞｺﾋﾟﾝ一発。
「ｸﾞﾌﾌ。ねー、びびった？びびった？」れいな君が引っかかって楽しい三好さん。
「び、びびったりせんとよ！」悔しいれいな君、負け惜しみ。

「はい、れーな君これ」きれいにラッピングされた包みを渡します。
「俺、もらってもいいと？」
「うん。ｳｨｽｷｰﾎﾞﾝﾎﾞﾝ。れーな君はまだ未成年だけど、内緒よ」ひそひそ声の三好さん。
「ありがとうっちゃ」れいな君も声をひそめて。
「ちょっと作るの大変だったから、大事に食べてね」
「そ、そうするったい」
「もしよかったら、今晩うちに来る？」
「ま、また今度・・・」
「れーな君、いつもそればっかだもんね。たまにはお姉さんの部屋にも遊びに来てよ」
「そ、そうっちゃね、ﾆﾋﾋ（三好さん、お姉さんみたいに思っとるけど、ｾｸｼｰすぎるとよ）」
「さて、モテない女は帰りますか、じゃね、れーな君、お先」
「お疲れ様でしたっちゃ」
（三好さん、最近積極的っちゃね・・・あの人、どこまで本気なんかわからんとよ）

れいな君も着替えてお店を出ます。いつもの道を帰りながら、携帯を手に取って、ボタンをひと押し。
ﾄｩﾙﾙﾙ・・・ﾄｩﾙﾙﾙ・・・
「絵里、なかなか出んね」
「はい、絵里だけど」５コール目でようやく、えりりんが出ました。
「俺っちゃけど、今バイト終わったけん、帰るとこったい」
「そう。なんかいいこと、あった？」テンション低っ！と突っ込みたくなるようなえりりんの声。
「特になんも。カップルが多かったとよ」
「そりゃ、そうだよね。ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝだもん」
「絵里、機嫌悪いと？俺なんか悪いこと言ったと？」
「べつにー」電話の向こうでえりりんがアヒル口をとがらせている姿が想像できる、れいな君。
「・・・絵里、今から出られん？」
「もう9時過ぎてるよ」
「わかってるっちゃけど、ちょっと話したいことがあるとよ」
「んー、とね。お母さんに聞いてみる」心なしか、声がはずんでいるような、えりりん。
「公園で待っとると」そう言って電話を切ります。

電話を見つめるえりりん。笑顔が戻っています。
「（１コール目で出たら、待ってたと思われるもんね・・・）おかーさーん、絵里のマフラー、どこー？」

人通りもまばらな深夜の公園。
「寒いっちゃ、今日は特に風が強いけん、凍えるかもしれんとね」
れいな君がベンチで震えていると、頬に缶コーヒーが当てられます。
「はい、寒がりやさんのれーな」ﾆｺﾆｺしたえりりんが後ろに。
「熱っ！あっ！絵里！」
「何があっ！よ。もっとあったかい格好しないと、風邪引きますよ？」
「昼間はあったかかったけん、平気やと思っとったとよ」
「で、話って何？（れーな、今日は決めてくれるかな）」
「えっと、・・・何やったかいな（まだ心の準備ができとらんと・・・）」
ただ会って話をしたかっただけのれいな君、頭をかくばかり。

（ま、いっか・・・）
「れーな、今日、チョコ何個もらった？」軽くためいきをついたえりりん、正攻法で攻めます。
「えっと・・・ゆきちゃんに、小春、愛佳、愛ちゃんに、岡田先生、矢島さん、
さゆ、あといいんちょやろ、それから三好さん・・・」
自分で聞いておいてなんですが、途中で何度もｲﾗｯときたえりりん。なんとか黙って聞きます。
「ふーん。九個ももらったんだぁ、れーなモテモテ君だね」
「そ、そんなことないっちゃけど・・・」
「じゃあ、絵里の作ったのなんか、いらないよね」後ろを向いて、少し寂しそうなそぶりを演出。
「そそそそそんなこと、なか！大事に食べるとよ！」慌てて否定するれいな君。
「ﾎﾝﾄ？」
「ﾎﾝﾄやけん」

「じゃ、これ、あげるぅ」
ラッピングしたマーブルチーズケーキを渡すえりりん。
れいな君は、紙袋に入ったケーキの重みを確かめます。

「ねー、れーな」
「なん？」もらった紙袋をチラチラのぞきながら答えるれいな君。
「他の子にもらったのチョコ、捨ててって言ったら、どうする？」真面目な表情のえりりん。
「絵里！なん言うと！」ちょっと怒ったれいな君。
「なーんてね、嘘。もし絵里がそんなことされたら、絵里だって怒るよ」
「怖い顔して言いようけん、びっくりしたとよ・・・」

「でも、絵里のは、ひとくちでもいいから、ぜったい最初に食べてね？」
「も、もちろんっちゃ、ﾆﾋﾋ」
「よろしい。ｴﾍﾍ」
（岡田先生のおっぱいチョコと、さゆといいんちょのもちょっとかじったのは秘密っちゃ）
（れーな、さては誰かの、先に食べたな？）

「ほられーな、月がきれいだよ」ふと、空を仰ぎ見るえりりん。
「ﾎﾝﾄっちゃ！きれいったい。でも、絵里のほうがもっと・・・」
「ちょっと！どうしてそこでやめるの？待ってよー」突然駆け出したれいな君を追いかけるえりりん。
「どこかで聞いた言葉は、好きやないっちゃけんね！」振り返って、ひと言。
青白い月の光の下、地面に二つの影が踊ります。

>>398-402
>>426-430
>>448-449　>>451-454
９９作目は、ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝ本編。
合いの手＆保全ありがとうございます。
各メンバーのラジオで仕入れたネタにも助けられましたが、
今回は久々に、キャラがひとりでに動いてくれたので比較的楽でした。
ただ、準備編を除いても長くなりすぎてｗ

結局十個ももらってしまったれいな君。ケーキも2個あるし、食べるだけでも大変そうです・・・
お返しはどうするか考えてません＞＜

乙！
キャラが勝手に動くとは円熟の域に達してますな

乙です！
もううらやまし過ぎて何も言えませんorz
ところで投稿途中とか投稿直後に保全が入る事がありますが気にしないで下さい（謎）ｗ

こんとんじょのいこ

ほ

俺もこんな青春（ｒｙ

れなえりらいすっき＞＜

もて杉だろこれｗ

えなり

うへへ

ニヒヒ

バレンタイン本編、乙です！

あさ

ニヒヒ

おひる

やはり私はれなえりが一番好きですよ！>O<

ニヒヒ

おやつ

こんとんじょのいこ

れなえりが本当にすきだよ！

えなり

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

えなり

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ニヒヒ

うｍ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うへへ

えなり

れなえり

えなり

朝起きたらまたPC規制されてるor2
短めの考えないと...

ニヒヒ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ニヒヒ

おひる

えなり

こんとんじょのいこ

れなえりほ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うへへ

れなえり

服ｷﾛ

こんとんじょのいこ

れなえりほ

こんとんじょのいこ

えなり

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえりナイト

ニヒヒ

えなり

れなえり最高！

保全しますよ

あさ

ニヒヒ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

おいなり

ニヒヒ

来週からのおじぎ３０度がすごく楽しんでますよ＾＿＿＿＾

すごく楽しみですよじゃなくて？

こんとんじょのいこ

【２２：００〜】　さくら＆おとめ組　〜さくら咲く→おとめチック〜　所要時間約200分　【実況】
http://live24.2ch.net/test/read.cgi/dancesite/1203756911/l50

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえりほ

こんとんじょのいこ

umu

よる

れなえり〜最高！

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ttp://eri-kamei.org/tekitou/image/tekitou1588.jpg

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえりほ

うへへ

ニヒヒ

えなり

ニヒヒ

あさ

おはよう〜れなえり！
今日のハロモニ＠に何かあるかな？

田中刑事〜

れなえりｸﾙ

ｷﾀ━━━━━━＼（^▽^）／━━━━━━!!!!

れなえりｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!

どっきりでこの展開ｗ

毎回亀井画伯ならいいんだけど
次回は違うメンバーかなぁ

短すぎてネタにしづらいの

どっきりネタを思い切り広げてｗ
しかし探偵の意味があったのかどうか

从*｀ ﾛ´)＜探偵やなかと！刑事やけん！

　　　　 ∧　　 ∧
　　　　/0ヽ＿/0ヽ
　　 　 l　　　　 　 ｌ　　　ピカチュウ
　　　　ｌ　 !　　! 　l
　　　三　　 o　　 三
　　　　ゝ　_人_　 ﾉヽヽ
　　　　　)`ー―' ､　) ）
　　　 Σ　　 　 　(Σ'、
　　　　（　　　　　 ﾉ ﾉ）
　　　　　ゝ＿_ (二ノ_ﾉ
　　　　　　　　￣￣

れいなを男装させたかったのとえりりんに絵書かせたかっただけだろこれｗ

れいな君いい年して刑事ゴッコかよﾌﾟ

ttp://sv2.st-kamomo.com/hello/dat/ufa28566.48991.jpg

ニヒヒ

今日は短いながらもいいれなえりがあったな
来週はれいな全集発売におじぎとイベント盛りだくさんで楽しみ

ウェイトレスさん
http://harokko.scrapping.cc/harokko/data/harokko0134.jpg

例の文化祭がこんな感じか

>>547
れなえり!!!!

こんとんじょのいこ

ほ

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

おやすみ！れなえり

よる

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

うへへ

あさ

ttp://eri-kamei.org/tekitou/image/tekitou1541.jpg

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

１時だよ

れなえり^O^

こんとんじょのいこ

うへへ

イヒッ

?黼ﾈ?ｦ?閙~~

うへへ

うむ

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

れいな君ッ＞＜

うへへ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ニヒヒ

∋oノハヽ　〃 ｴﾘﾊｱﾎｯﾁｬ
　从*´ ヮ｀）つハヽ☆ ｳﾍﾍﾍ
　　（　つ 　（＾ｰ＾*从

おやすみ

休み時間。れいな君たちはいつものようにおしゃべり。
「今日はなんと、一年に一回しかない、２月２２日なの！２が三つも並ぶのは素敵なの」と道重さん。
「じゃあ猫の日だね、れーな」とえりりん。
「なんで猫が関係あると？」思いつかないれいな君。
「にゃんにゃんにゃん、だよ」両手をつけて猫のまねをするえりりん。
「・・・か、可愛いいっちゃ」思わず漏れたひとこと。
「ん？よく聞こえなかったよ、もう一回言ってくれる？」耳に手を当ててれいな君に近づきます。
「猫はかわいいって、言うたとよ」れいな君、顔が赤いです。
「なんかさっきと違うよ、れーな？」さらに顔を寄せるえりりん。
「な、なんも言っとらん、ちょこっとトイレ行ってくるったい！」慌てて教室から出て行くれいな君。
「絵里、独り占めはよくないの。れーなをからかうならさゆみも混ぜてなの」と道重さん。
「だって〜、れーなが絵里のこと可愛いって〜。ｴﾍﾍ」ｸﾈｸﾈして余韻にひたるえりりん。
「可愛いのはさゆみだけで十分なの。それより、いいこと思いついたの」
「なに？あ、ﾚｲｶちゃんとお出かけするのはダメだからね、今度約束してるの」
何やらひそひそ話をする二人を見つつ、平和さをかみしめるいいんちょ(ガキさん)。
「ちょっと！今回私の出番これだけ？」
いいんちょと絡むと話が長くなるので、悪いですが放置しておきましょう。

「あー、すっきりしたとよ。さゆ、何しとると？」道重さんを見て、声をかけるれいな君。
「ちょっと、困ったことが起きたの。でも、れーなには関係ないことだから」
「さゆ、水くさいっちゃね。友達やけん、何でも話してくれったい」
「でも、れーなじゃちょっとねぇ」鼻で笑うえりりん。
「絵里は放っておいて、さゆ、話してくれとよ」
「じゃあ言うけど、大事なピアスをどこかでなくしてしまったみたいなの」
「探しもの！！これは田中刑事の出番っちゃね」あごに指をおいてポーズを取るれいな君。
「無理無理。れーなじゃなくて、ｴﾘ探偵を呼んだほうがいいんじゃない」ｼｶﾄされてちょっと悔しいえりりん。
「今回は田中刑事がバッチリ決めてみせるけんね」
「それじゃ、お願いするの。ガラスのうさぎのついたピアスを探してるの」
「任せてくれったい」

某探偵さんは別の世界のお話でしたね。

「よし！落し物みつけよっ！まずは・・・」
「絵里は助手やね」張り切るえりりんに対して釘を刺すれいな君。
「なんでいつも、れーなばっかり先に言うのよー？助手はれーなだよ。そんで、ｴﾘが探偵」納得いかないえりりん。
「探偵やないっちゃ。た・な・か・け・い・じやし」ここぞとばかりに主張するれいな君・・・ではなくて、田中刑事。
むくれてますますアヒル口になるえりりん。
「二人ともけんかしないの。とりあえず、かばんを置いてから捜索するの」

よい子の三人は、一度家に帰ってから、駅前の公園に再び集合。
「なんなのそれ、れーなの格好。ｸｽｸｽ」
「若干遅れたー！って、ﾌﾟｯ！れーなのその服！」
やってきた二人が笑い転げるのを不満げな表情で見つめる田中刑事。
「どこもおかしいとこなんかないやろ！人が決めとるのに笑うとかどうかしとると！」ﾌﾟﾝｽｶしている田中刑事。
「だって。そのコートと帽子」
「コロンボとかいまどき流行んないの」
中折れ帽。コートはお父さんのを借りてきたのでしょうか、小柄な田中刑事にはやや不釣合いな丈です。
「コートが歩いてるみたい。ｱﾊﾊ」
「俺は見た目から入るタイプやけん。それ以上笑いようと、警官侮辱罪で逮捕するっちゃ！」
おもちゃの手錠を振り回して威嚇しますが、二人ともまったく動じず。
「捜査するけん、心当たりを探してみるったい。さゆも協力してほしいとよ」あきらめてお願いします。
「あんまり覚えてないの。とりあえず、順番に回ってみるの」
一瞬、道重さんがえりりんと顔を見合わせたのには気づかない田中刑事。

最初はコンビニ。
珍妙な格好の田中刑事を見て、少し戸惑う店員のお姉さん。
「ちょっと聞きたいっちゃけど、ここらへんでピアスの落し物とかなかったと？」手帳らしきものを見せながら尋ねます。
「は、はぁ、落し物でしたら、保管してありますが、ピアスは届いていないようです・・・」
明らかに変な生き物を見る目つきですよ。
「邪魔したっちゃ」
そそくさと店を出て行く三人を見て、もう一人の店員が声をかけます。
「何だったの？」
「さぁ。テレビのロケかと思った。はじめてのおつかい、とか？」
「ふーん。でもあの子、ちょっと可愛いかも♥」

「さゆ、次はどこ行くと？」
「そうねぇ、渋谷あたりも怪しいかもなの」
「ﾚｯﾂｺﾞｰ！」楽しそうなえりりん。
一行は銀色の細長いビルにあるショップに立ち寄ります。
「ちょっと聞きたいんやけど、ここにピアス落ちてなかったと？」
「どういったものでしょうか？」
「えっと、うさぎの形で・・・」
「いらっしゃいませぇええええええ。お客様ぁ〜、何かお探しでしょうかぁ〜」
独特のトーンに乗せて、一方的に話しかけてくる別の店員さん。
「い、いま間に合ってるとよ」逃げようとする田中刑事。
「渋めのコートをお召しですね〜、やっぱちょっとまだ寒いって感じ？そんなお客様には
この辺とかがお似合いかなって思うんですけどぉ〜」田中刑事の前をふさぐように素早く移動する店員さん。
「やけん、いまは・・・」
「ん〜残念〜それじゃあ、こっちのニットとかも合わせてみますぅ〜？当店でも数量限定で・・・」
「ま、また来るとよ」
隙をみて、ほうほうのていで逃げ出す田中刑事。
その間にえりりんと道重さんは、自分のお目当てのものを物色。
「なん、絵里とさゆはいつのまに買い物済ませたと？捜査の途中やけん」
「田中刑事が優秀だから、さゆみたちすることがないの」
「そうそう。ｴﾘ助手が首をつっこんで邪魔しちゃわるいから」
「ま、まあいいっちゃ。次は手伝ってくれったい」嫌な予感のする田中刑事です。

「そういえば、れーなのファミレスにも行ったかもなの」
「この間バイト入ったときやったら、落し物なかったみたいっちゃけど」
「まぁまぁ、行ってみようよ」またしても楽しそうなえりりん。
ﾋﾟｭｰ。そこへ突如、強風が吹きつけます。
道重さんのスカートがめくれて、丸見えに。
ｷｬｯ！と叫ばれて反射的に思わず凝視する田中刑事。
「何見てんのよ！れーなの変態！」ﾊﾟｼｰﾝ。えりりんの平手。
「田中刑事やけん、れーなやなか・・・」頬を押さえながら少し涙目の田中刑事。
「さゆみのパンツ見てその程度で済んだら安いものなの」少し頬を赤らめながら道重さん。
そんな様子を見て、もう少し前を歩くんだったと悔やむえりりん。

「ちょっと邪魔するったい」ファミレスに到着して、店内へ入ります。
「おや、田中君、今日休みじゃなかったっけ。それに何だいその格好？」物事に動じない店長は、ごく普通の対応。
「ちょこっと探し物で来たとよ」
「三好さん呼んであげるよ、ちょっと待ってて」店長が奥へ行っている間に、またも売店コーナーで品定めする二人。
「いらっしゃいませ・・・ってれーな君じゃん、ﾁﾝﾁｸﾘﾝ！ｱﾊﾊﾊ」田中刑事の服装をひと目見るなり爆笑する三好さん。
「田中刑事っちゃ。三好さんまで笑うことないやろ」ﾑｯとする田中刑事。
「ごめんごめん。で、その田中刑事さんは何をお探しですか？」半分からかったような態度です。
「さゆがピアスを落としたとよ。それで心当たりをあちこち回っとるとこ」
「ピアスって言われても・・・なんか写真とかないの？」
「はいはーい！絵里、絵得意ですよ？絵だけに」暖かい店内で、そこだけ凍りつく一角。
「絵里の絵はちょっと」という田中刑事の意見は無視される格好で、えりりんによるイラスト作成が開始。
「・・・絵里ちゃん、なにこれ？」紙に描かれた図形を解釈するのに困る三好さん。
「うさぎなの」
「うさぎなんだぁ。へぇ。・・・でも、せっかく描いてくれたとこ悪いけど、落し物なかったよ」申し訳なさそうな三好さん。
「そ、そうやったとか。忙しいとこすまんかったとよ」残念そうな田中刑事。
「あ、れーな君、帰る前に一枚」道重さんに頼んで写メを撮ります。
「さ、帰ろ帰ろ」と、肩を組まれるとやっぱり面白くないのか、店を出て行くえりりん。

「今度はどこに寄ると？」
「ゲームセンターにも寄ったかもしれないの」
「・・・・さゆからなんか真剣味が感じられないんやけど、気のせいやろか」背丈が同じくらいの子供たちにからかわれる田中刑事。
「気のせいなの」即答する道重さん。
「それはもう、れーな、じゃなかった、田中刑事の気のせい、気のせい」いつもの調子で軽く流すえりりん。
気のせいを大安売りされたた田中刑事、なんとなくそんな気になりつつ、勢いでﾌﾟﾘｸﾗを何枚も撮らされて、小一時間。
「さゆ、もう暗くなってきたとよ」
「しょうがないの。今日はあきらめて切り上げるの」
「田中刑事、ｴﾘ助手の部屋で本日のまとめをするであります！」
「いい考えっちゃ、ｴﾘ助手」
「うｍ、第一ステージ終了なの」
「さゆ、何か言うたと？」
「こっちの話なの。それじゃﾊﾞｲﾆｬﾝ」
「ﾊﾞ・・・ﾊﾞｲﾆｬﾝ」なぜか合わせてしまう田中刑事です。

>>586-589
ここまで第一部です。
遅くなってすみません。
続きはまた明日。

こんとんじょのいこ

>>586-589
更新乙です。
第二部もお楽しみ！

うへへ

あさ

正午のれなえりほ

えりりんの家に到着。
「おかーさん、れーな連れてきた」
「あら、可愛い刑事さんいらっしゃい」
「おじゃまするっちゃ」敬礼で答える田中刑事。
部屋に入って落ち着きます。
「れーな、いい加減そのコート脱いだら？いつまで帽子かぶってんの？」
「これは刑事の身だしなみやけん、脱がないっちゃ」
「脱ぎなさい」なぜか高圧的な助手。
「脱がん！」頑として脱がない田中刑事。
が、抵抗空しくえりりんに押さえ込まれて脱がされる田中刑事。
「中はサスペンダー！？銃も持ってないくせに。変なれーな」
「だけん、刑事やっちゅうとるやろ」
「はいはい。田中刑事。調査結果の報告をするから」
「任せるったい」田中刑事、助手にすっかり主導権を取られてます。
「まず、コンビニ。ここは店員の反応がいまいちだったし、管理もきちんと
しているみたいだから、ここで落とした可能性は低そうね」
「なるほど」

「次に、渋谷のショップ。絵里、ちょっとはずしてたからどうなったかわかんない」
「絵里！助手やろ！」
「印象はどうだったの？」
「店員さんは二人おったちゃけど、一人はまともそうな人で、もう一人は超うざかったったい」
「あぁ、なんか逃げ出してたの、それかぁ」
「あんま頼りにならんちゃね」
「うっさいなぁ。文句言うと残り全部、田中刑事にやらせちゃいますよ？」
「わ、わかったとよ」
「次は・・・」
ｺﾝｺﾝ。
「あら、おじゃまだったかしら。お母さんちょっと出かけてくるから、
絵里とれいな君、留守番しててね」お茶を持ってきたお母さん、二人を微笑ましそうに見ます。
「もー、いいとこなのにー。はやく出てって」
「はいはい。じゃ、よろしく」

「とりあえずお茶にしましょう、田中刑事」
「少し休憩入れるっちゃ」
お母さんが入れてくれたお茶を飲みます。
「絵里、なんか変な味せんと？」
「ハーブティーだからだよ、きっと」
「それにしてもこのケーキうまいっちゃね」
「抹茶あずきシフォン焼いてみました〜」
「絵里はお菓子作らせたら天才やけん」
「そうでもないよ〜。あっ、ちょっとお手洗い」
えりりんが部屋を出てしばらく経ちました。
そうこうしていると、田中刑事はウトウトしはじめます。
「勤務中やけん、しっかりせんと・・・」
「れーな、しっかり？」
戻ってきたえりりんに起こされますが、睡魔に勝てず、崩れ落ちる田中刑事。

zzz・・・
「はっ！寝てしもうたと！まだ10分くらいしか経っとらんと？」テーブルから顔を起こします。
「あれ、絵里？絵里どこいったと？」眠い目をこすりながら
目の前に座っているのは、猫。スコティッシュフォールドでしょうか、ふわふわした長めの毛に、大きな目。
田中刑事はかがみこんで視線と合わせると、おしゃべり。
「お前、絵里知とっとうと？」
「にゃん」
「にゃん言うてもわからんとよ、知っとるのか、知らんのか教えるったい」
「にゃんにゃん」
「困ったっちゃね・・・ん？」猫の首を見ると、ペンダントが。
「・・・これ、絵里がしとった奴やろ、なんでお前が持っとると？」
「にゃん」
「まさか、絵里やったとか？猫！？」
「にゃんにゃん」
「俺の言葉がわかるみたいやけん、絵里やったら、三回鳴いてみるったい」
「にゃんにゃんにゃん」
「絵里！どうして猫なんかに・・・！」ぎゅっと抱きしめる田中刑事。

「にゃにゃ」苦しくて暴れる猫。
「・・・いちおう、確かめてみんと」猫を持ち上げると、覗き込む田中刑事。
「にゃん？にゃん！」
「女の子やったとね。絵里が猫になる前に、話しておきたかったとよ・・・」少し赤い顔でつぶやきます。
「にゃん？」
「実は俺、絵里のことが・・・」

おや。いつのまにか、ドアが少し開いて、隙間から誰かが覗いてますよ。
「絵里、好いとうと！」顔を押さえてキスしようとする田中刑事。
「にゃん！」身の危険を感じた猫は爪でﾊﾞﾘｯと一閃。
「痛いっちゃ！・・・でも、怖がらせてすまんかったたい」

そんな風に猫に話しかけていると。
ｶﾁｬ。
「じゃーん！」
現れたのは、えりりんと、道重さん。
「さゆに、絵里！？なんでここにおると？絵里、猫になってしもうたんやなかったと！？」
「こんなに見事に引っかかるとは思わなかったの」
「そしたらこの猫は・・・」
「あー、れーな顔引っかかれてる。どうせ絵里だと思って、キスでもしようとしたんでしょ」
図星のれいな君、何も言えません。

「さっき、何言おうとしてたの？ちょうどさゆから連絡入って、聞けなかったんだけど」
「俺、なんか言っとったと？」
「うん。絵里のことがどうたらって」
途端に真っ赤になるれいな君。
「ははぁ、れーなまたやらかしたの」
「さゆ、猫に隠しカメラとか仕掛けてなかったの？」
「絵里がいらないっていうから、何も付けてないの」
「え〜。せっかくの決定的瞬間だったのに〜」

「絵里が猫にならんでよかったっちゃけど、説明してくれったい」
置いてきぼりにされておかんむりのれいな君。
「説明するの。猫の日って言われた時点でこのミッションは始まっていたの。この猫はフェイク」
「フェイク？ミッションって・・・ようわからんと」頭に？が付いているれいな君。
「つまり、最初かられーなをドッキリさせようって企画」得意げに説明するえりりん。
「それじゃ、さゆがピアスをなくしたっていうのも・・・」
「そう。嘘なの。れーなには悪かったの」言葉とは裏腹に、反省している様子はあまり見えない道重さん。
「でも、れーなの刑事姿可愛かったよねぇ。ﾌﾟﾘｸﾗも撮れたし」作戦が成功して大満足なえりりん。
「ひどいっちゃ、絵里、さゆ！あんなに心配したっちゃ・・・」ぽろり、と涙がこぼれます。
「あぁ、泣かないで」ハンカチで涙を拭いてあげるえりりん。
「邪魔者はそろそろ退散するの」そっと席を立つ道重さん。

「ﾌﾟﾘｸﾗ以外にも隠し撮りがたくさんあるし、立体ものにしたら明後日あたり、埋立地で高く売れそうなの」
ｳｷｳｷしながら歩く道重さんです。

「もう大丈夫？泣きやんだ？」れいな君の顔をのぞきこむえりりん。
「へ、平気っちゃ」ごしごしと顔をこするれいな君。
「泣き虫れーなめ」
「絵里がいかんやろ！こんなに心配させといて」
「普通、人が猫になるとか思いませんよ？」
「やけん・・・」
「あっ、っていうかれーなは猫だったね」
「猫やなか。田中刑事やし」
「事件はもう終わったの。お疲れ、れーな。ｴﾍﾍ」
「ま、絵里が無事ならいいっちゃ。ﾆﾋﾋ」
「にゃん？」
そんな二人の顔を不思議そうに見上げる猫です。

>>586-589
>>596-599
１００作目は、田中刑事。
2月22日は過ぎてしまいましたが、猫の日で一本作ろうとしていたので合わせてみました。
今日は休みを取っておいたので、書くのも比較的楽ですね。
なんだかんだで大台に乗ってしまいましたがこれからもよろしくお願いします。

結局おじぎネタで事前に書けませんでしたが・・・一足早くゲネ見てきます。

ニヒヒ

ほ

>>600
いつも乙です
さっそく田中刑事登場とはタイムリーですね♪
ゲネ楽しんできて下さいﾉｼ

いいねいいねー

作者さんゲネプロでも取材してくるのかな
何はともあれ乙です

こんとんじょのいこ

うへへ

こんとんじょのいこ

れなえり

4人のいる店にえりりんが加わる形なのでれなえりだけってのはあまりない
さゆれな+えりりんと言う感じです
劇中歌で二人がｱｲｺﾝしてた

レポ乙

レポおつ
なにはともあれ楽しみだ

音源編集する間に
パンフより
１）やってみたいアルバイト/思い出に残っているアルバイトは？
２）信じているジンクスはありますか？
・えりりん
アイスクリームやさん♥♥
自分でソフトクリームをぐるぐる回して作ってレジも打ちたいです☆
2ドアあることは3ドアある
ただしっ！！良いこと限定です！
・れいな
バイトはやった事ないですケド、やってみたいバイトは飲食店の人→ウェイトレス？？とコンビニの店員デス！！
ジンクスかどうか分かりませんが・・・人にいいことをすると、いつか自分に帰って来る！！

>>613
れいな　それは「情けは人の為ならず」だよ　れいな
えりりんのはギャグなんだよねぇ？

>>614
二度あることは三度の間違いorz

音源は絵里ろだへ

私服が可愛いの
れいな以外は最初私服（れいなは後で着替える）
えりりんは赤の上着にフリルの白いﾐﾆスカート
れいなはピンクの柄物に短パン+ブーツ

えりりん
・たくましい太ももがチラリ
・話すときの腕と体の可愛い動き
・進行役みたいな感じでときたんの次にまともなこと言ってたかもｗ

れいな
・曲のあと店長に言われてはけたテーブルと椅子を直すシーンが可愛い
・超短パンから見える脚が・・・
・田中刑事（？）がさりげなく聞き出そうとするシーン
・DVD以上のツンデレぶりを堪能

。おじぎのテーマの振り付けが可愛いの
・えりりんが変な占いを持ち込んだことで起きる騒動でれいなが怒ってさゆと三人でどうのこうの
・途中れなえりで何かの合図して楽しそうなとこ
・上に書いた通り曲中にアイコンタクトとか

スキャンが上がりつつあるのでうちではスキャンの必要なさそうですね
とりあえず写真で
マグカップ
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13347.jpg
カップのおまけ
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13348.jpg
トレードもの2種引いたらちょうどれなえり
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13349.jpg

こちらは拾い物
パンフよりれいな
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13345.jpg

乙です！
つか行けない身には逆に辛かったりｗ
うらやましいと言うよりうらめしい

2つ引いてれなえりとはなんという強運

いろいろありがたいけど音源はやばいと思うのｗ

おめ

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

>>616
買いたいなぁ〜

>>619
削除しましたｗ

やばい時間ないのでこれだけ

パンフ
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13358.jpg
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13359.jpg

あさ

おひる

作者さん気合い入ってるな〜
今日はおいらも仕事を早めに切り上げて参戦するよ

DVDって出るの？

ほ

今夜２２：００〜
Hello! Project 2007 Winter〜集結！10th Anniversary〜実況
http://live24.2ch.net/test/read.cgi/dancesite/1203404540/l50

普通お芝居はDVD出ないからどうなるか
君何日はなかったけどシニアグラフィティは出てます

こんとんじょのいこ

うむ

れなえり

こんとんじょのいこ

ほ

れなえり

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うへへ

トレーディングのおまけのコースター
DVDと違って表面がコーティングしてあります
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13390.jpg

パンフ続き
表紙は赤が強くてもともと顔色も濃い目なのでこれが自分には精一杯・・・
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13391.jpg

ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13392.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13393.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13394.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13395.jpg

ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13396.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13397.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13398.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13399.jpg

激しく乙！

>>641
Thanks!

ほ

今週金曜 ２２：００〜　モーニング娘。CONCERT TOUR2004春 The BEST of japan　実況
開催地
http://live24.2ch.net/test/read.cgi/dancesite/1204123223/4n-

こんとんじょのいこ

ほ

あさ

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

おひる

ウサ耳れいな君ッ＞＜

,

ほ

うへへ

うへへ

よる

れなえり

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

えなり

よる

おじぎネタでそのまま書くとネタﾊﾞﾚになるし難しいですね・・・

取り込んで修正終わったので一応上げときます
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13503.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13504.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13506.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13507.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13508.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13509.jpg

激しく乙です！

ありがとうございます
いただきました

ほ

おやすみ

おはよう

あさ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

ひる

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

れいな君ッ＞＜

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえり

よる

ひなまつりん
ttp://eri-kamei.org/tekitou/image/tekitou1612.jpg

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえり

こんとんじょのいこ

umu

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

ほ

思い切り後ろの席だけどおじぎ見てきます
前回とどこか変わってるかな・・・

えなり

うへへ

ひる

序盤にえりりんが-ですよと言うところをなまってしまい和やかな雰囲気に
そのあと登場したれいなもつられてﾂﾝが崩れて笑ってしまう

いいれなえりですな
おいらも今日午後と夜に二連戦ですよ

>693　レポよろです

例によって二人の秘密のｼﾞｪｽﾁｬｱ
あとカーテンコールでれいなが(あの-,　わたしぃ-)ってやって反響が楽しく

なったらしい
サービスでブリブリを1回やってくれた
えりりんは今日なまってしまった話
素の絵里はこんななんですとかなんとか言っているうちに

ｸﾞﾀﾞｸﾞﾀﾞになってしまい
みんなに突っ込まれる

楽しみだ

手持ちのおじぎチケットは今日でおしまいです

千秋楽のメッセージ写真が今日から発売というのは誤記のようなので明日また買いにいかねば・・・
舞台写真
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13586.jpg
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13588.jpg

ｷｬﾜﾜ

歌のあとでれいながえりりんのお尻にタッチしてた

ｋｗｓｋ！

レス放置スマン
おじぎのことです
まあ書いた以上のことではないんだがw

え！
えりりんがれいなのお尻にタッチじゃ無くてその逆とな

なるほど

ほ

　

よる

れなえり

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

まだまだ

　

よる

umu

うへへ

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

あさ

うへへ

うへへ

れなえりｷﾀ

ほ

>>720
えりりんに怒るれいな君最高
六期ラジオの逆パタンｗ


朝買ってきたの
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13655.jpg
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13656.jpg

かーわいい

こんとんじょのいこ

きゃわ

>>720
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13653.jpg

　

http://eri-kamei.org/tekitou/image/tekitou1626.jpg

よる

おじぎも無事千秋楽を終えたようでなにより

れなえり

ほ

　

ほ

こんとんじょのいこ

ほ

こんとんじょのいこ

あさ

うむ

うへへ

おひる

えなり

れなえり

うへへ

おいなり

ｳﾍﾍ

ほ

よる

　

ごめんなさい
明日書きます

無理せず自分のペースで書いて下さい

こんとんじょのいこ

うへへ

れなえり

うへへ

あさ

うへへ

おひる

こんとんじょのいこ

えがお通販47弾の通販写真Bセットの中でれなえりがあります。
買おうかな？

ほ

こんとんじょのいこ

よる

ttp://www.helloshop.jp/egao/200803/index.php#02

れなえり

うむ

こんとんじょのいこ

∋oノハヽ　〃 ｴﾘﾊｱﾎｯﾁｬ
　从*´ ヮ｀）つハヽ☆ ｳﾍﾍﾍ
　　（　つ 　（＾ｰ＾*从

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえり(*´Д`)
http://www.dohhhup.com/movie/R7xMQw0ZRNtpg86byuFjIT4fyg7QqGEJ/view.php

ﾊｧ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ﾝ!!!!

何このミニコントwwwおもしろすぎですよ？

後ろでイチャイチャしてる

保存しました(*´Д`)
なんか駄文書きづらくなったｗ

umu

>>770
れなえり満開

駒込中学・駒込高等学校　コミュニティに岡崎本人または友人がいるの？
http://mixi.jp/view_community.pl?id=88179

駒込中学・駒込高等学校同級生なの？
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=12126645
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=11223932
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=10718671
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=10490927
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=8061854
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7986430
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7542116
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7394920
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7394920
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=6299007
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=6222128
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=5512213


通信制は都内ならここだけなの？
http://www.futoko.co.jp/ta-ch/tusin/index.htm

数少ないから、この通信制学校名のコミュニテイを漁って岡崎本人または友人探しなの？

通信制で1988年４月１日 -1989年3月31日のプロフィールチェックなの？


名前検索 または、日記で 岡崎無理なら あだ名で書いてあるなら 岡崎のあだ名は何なの？

荒川区の岡崎を探すの？


つうか俺亀井に興味ないから知らん

新しい名称思いついたぞ
ハメ井淫リン！　　どーだぁ？

ハメ井．．．でいいだろ

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13830.jpg
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13832.jpg

今日はひな祭り。道重さんのお誘いで、みんなでお祝いすることになりました。
予定の空いているれいな君とえりりん、いいんちょ(ガキさん)、高橋先輩が参加。
家に着いて、門から玄関までの道を歩きます。
飛び石をけんけんぱしながら進むえりりん、それを止めさせようとするいいんちょ。
「いいんちょのところも大きかったっちゃけど、さゆん家もでっかいちゃね」
「植わっている木も元気そうで、気分が穏やかになる感じ」高橋先輩、れいな君のほうをﾁﾗﾁﾗと見てますよ。
「別邸に比べたらそうでもないの。ここは便利だけど静かで、家族も気に入ってるの」
「そういえばさゆみんの家久しぶりだけど、どこか変わった？」
「ゲスト用のお風呂を新しくしたのと、それから庭に鳥さんの遊び場を作ったの」
そっとれいな君に近づく高橋先輩。
「鳥？見たいっちゃ」手を握ろうとした矢先、目の前から消えるれいな君。
「れーな、気をつけないと危ないの」
「びっくりしたぁ、れいな君急にいなくなるんやもん」
「工事中の箇所があるんやったら、先に言っといてくれったい」穴に落ちたれいな君はホコリだらけ。
「れーなはお子ちゃまだから、しょうがないよねー」笑いながらホコリをはたいてあげるえりりん。

広い玄関に関心しつつ、家の中を案内されるれいな君たち。
「ここなの」和室のふすまを開ける道重さん。
一行の目には、豪華な七段飾りが飛び込んできます。
「わぁー綺麗。これきっと高いよねぇ」
「かめ、値段のこと言うと下品だから、やめたほうがいいわよ」
「どーせ絵里は庶民の出ですよ〜」少し離れたところで一人いじけるえりりん。
「れーなはあんまり興味なさそうなの」
「俺には人形はようわからんちゃ。でも、人形の顔を見とると歴史の重みを感じるったいね」
「れいなのおもらし？」いつのまにか戻ってきたえりりん。
「”れ”と”お”しか合っとらんし！おもらしなんか小３以降はしとらんとよ！」むきになって否定するれいな君。
「へーぇ、れーな小３までおもらししてたんだぁ」
ﾆﾔﾆﾔするえりりん、道重さん、あきれた顔のいいんちょ。どうしていいか困り顔の高橋先輩。
「あ、今のは言葉のあややけん、そう、嘘っちゃ、嘘」目が泳いでますれいな君。
「れいな君がおもらししとったなんて・・・」ちょっとショックの高橋先輩です。
「嘘？そっかなぁ。今度れーなのお母さんに聞いてみよっかな」
探るようにれいな君の目の中を覗き込むえりりん。

「うっ、それはちょっと・・・」少しうつむき加減のれいな君。
「かめ、そのくらいにしないと、田中っち泣きそうじゃん」見かねて注意するいいんちょ。
「はぁーい」元気のないれいな君のほっぺたをつんつんしてからかうえりりん。
「なんだぁ、嘘やったの」少し安心した高橋先輩。あの反応は嘘には見えませんが・・・。

「れーなの言う通りなの。うちの家に代々受け継がれてきたひな人形さんたちなの」
「いいわねぇ。私のところは、おひな様が盗難にあって買いなおしたんだけど、
やっぱりなんていうか、うすっぺらいのよね」
れいな君、いいんちょのところも安くないひな人形を買ったんだろう、などと考えつつ。
「さゆ、アレ食べたいっちゃ」
「豆は、れーな節分に家でこっそり食べたって聞いたから、出さないの」
「そうやなくて・・・」
「いいじゃん、さゆ、ひなあられ食べようよ」
「ボケを３つほど並べないとか素人すぎるの」
「さゆみん、やっぱり時々変なこと言うね」
そんな様子を見ながらﾆｺﾆｺしている高橋先輩。

「はい、ひなあられお待たせなの」
人数分に盛られたひなあられを運んできた道重さん。
「それから、白酒」
「さゆちゃん、あっしらまだ未成年・・・」いいんちょが何か言う前に、高橋先輩が一言。
「白酒風味のジュースだから大丈夫なの」道重さん、何やら目の奥で怪しい光が。

「かんぱーい」色とりどりのひなあられをつまみながら、白酒を飲みます。
しばし歓談したところでおもむろに立ち上がる道重さん。
「それ、実はジュースじゃないの。なんでも話したくなる薬が入ってるの」
吐き出そうとしますが、既にほとんど飲んでしまっていることに気づく一同。
「なんか知らんっちゃけど、いい気分になってきたっちゃ」
「田中っち、お酒はダメよ！まだ高校生なんだからー」などと言いながら仰向けに寝そべってしまういいんちょ。
「ﾎﾝﾄだ〜。なんかれーながいっぱいいるよ」顔をぐるぐる回し始めるえりりん。
「なんか暑くなってきたがし」高橋先輩は上着を脱ぎだしました。

（効果には個人差あり・・・と）
「そろそろ心の奥に隠していることを吐き出したくなると思うの」メモを取ると、おもむろに告げる道重さん。
「薬とかずるいとよ！どうしたらいいと？」
「さゆ〜、そうだよ。そんなの飲まなくても、絵里たちなんでも話してるじゃん」
「あっしも何でも話してるから、隠してることなんか・・・」
「この音を聞いたら、みんなは段々ﾎﾝﾄのことが言いたくなる、言いたくなるの」
ﾊﾟﾁﾝ。指を鳴らすと、れいな君たちの目つきが変わります。一人寝てるいいんちょを除いて。
「あっしは・・・そうや、れいな君に話があるんや」何かを決意したような目の高橋先輩。
「れーな、ﾎﾝﾄのことを言ってくれるかな？」期待した顔のえりりん。
「ﾎﾝﾄのことを言いたくなる・・・そもそも自分のﾎﾝﾄの気持ちがわからんっちゃ」悩むれいな君。
「れーななかなかしぶといの。第二段階スタート」ﾊﾟﾁﾝ。さらにもう一度指を鳴らします。
「ほーられーな、こっちおいで」れいな君に向かって手を叩きながら、誘導するえりりん。
「れいな君、こっちの水は甘いがし。はよこっちに来て」四つんばいになってれいな君を呼び込む高橋先輩。
「なかなか興味深い状況になってきたの」
「さゆみ〜ん、なにブツブツ言ってるのよ、私のついだお酒が飲めないの？ほら、飲みなさいよ〜」
道重さんにしなだれかかってくるいいんちょ。
「いまいいとこだから、ガキさんは静かにしててなの」
「なんですって！？どうせ私なんかガミガミうるさい子って思ってるんでしょ！ｸﾞｽﾝ、ｼｸｼｸ・・・」
絡んできたかと思ったら今度は泣き出しました。
「ガキさん酒癖悪いから、ちょっと眠っててもらうの」首の後ろあたりに手をやると、崩れ落ちるいいんちょ。
まさか道重さん、いいんちょを・・・
「細かいことにいちいちうるさいの。それ以上騒ぐとﾈｯｸﾋﾟﾝﾁだけで済まなくなるの」
はいはい、わかりました。
おや、れいな君はまだ迷っているようです。
「愛ちゃんと絵里が呼んどるっちゃけど、どっちへ行ったらいいと？」
「れーなぁ、おいでってば〜」
「れいな君、一緒に遊ぼうって」
ﾌﾗﾌﾗと歩き出しますが、あっちへいったり、こっちへいったりでどちらへ進むか予測がつきません。
「れーな！」
「れいな君！」えりりんも高橋先輩も叫ぶので、まるで大声競争です。
「も、もうわからんようになったとよ！・・・急に体が熱くなってきたっちゃ」
ﾊﾞﾀﾝ。畳の上に倒れるれいな君。

「まずいの。ここは催眠解除なの」
ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ。手を二回叩くと、みんなの意識がはっきりとします。
「あれ？絵里何してたんだろ」目をごしごしとこするえりりん。
「あっし、四つんばいになって何やっとったんやろ」畳にペタンと座る高橋先輩。
「れーな、起きるの」れいな君を揺り起こす道重さん。
「なんか頭がｶﾞﾝｶﾞﾝするったい」こめかみを押さえながら起きるれいな君。
「みんな大丈夫そうで安心したの」
「ん・・・ｺﾗｰ！さゆみん、変なもの飲ませたでしょー！」ｶﾞﾊﾞｯと起き上がったいいんちょ。
「変なものじゃないの。うちの製薬事業部でちょっと面白そうなものがあったから無断で拝借してきたの」
「何かれーなと遊んでたような気がするんだけど」
「あっしは、れいな君と大事な話をしとったような・・・」
「変ねぇ。私はなんか、首の後ろが痛いんだけど、さゆみん何か知らない？」
「きっと寝違えたんだと思うの。後遺症はないはずだし」
「ふーん。そっかなぁ」いまいち納得がいかない様子のいいんちょ。

（・・・みんな想定範囲内でつまらないからちょっと遊んでみるの）
「それより、さっき面白いこと聞いたの。れーなが」
「お、俺？俺何したと？」動揺してあたりをｷｮﾛｷｮﾛ見回すれいな君。
「れーなは誰が好き？って聞いたの。そしたら・・・」
道重さんに詰め寄るえりりんと高橋先輩。真っ赤になるれいな君。
そんなれいな君のほうをﾁﾗｯと見た道重さん、
「ちょうど気を失ったから聞けなかったの」ｶﾞｯｸﾘくる二人と、ﾎｯとするれいな君。
「れーな、薬が完成したら特別にわけてあげるの」
れいな君に耳打ちする道重さんはいたずらっぽく微笑みますが、れいな君は？？？な顔。

「さゆー、ちょっと」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ。こんどはえりりんが内緒話。
しばらくして戻ってきた道重さん、
「お待たせしたの。これから、お詫びにれーなが着物姿を見せてくれるそうなの」
「お詫びって、俺なんもしとらんと！ちょ、そんなにシャツ引っ張ったら破れるっちゃ！」
「愛ちゃん、今のうちに早くれーなのズボン脱がして！」
「わっ、れいな君のふともも触ってしもた！」
「ちょっと！みんな何田中っちの服脱がしてんのよ、ｷｬｰ！私見てない、見てないからね！」

>>781-784
１０１作目は、ひな祭り。
なんか変な締め方になった気が・・・。
忙しくて間が開いてしまいました。すみません。
感動のおじぎも終わってめでたしです。おじぎネタはもう少ししたら書くかもしれません。

今週末はいよいよﾊﾛﾃﾝ！見事に落ちたのでレポよろしくですOTL

うへへ

にしし

にしし

ひる

ポケポケプーかと思ったけど
　
しっかり挿入〜ハメりんGO！GO！ですやんwwwwwwwwwwwwwwwwww

うへへ

ゆうがた

れなえり

亀井田中学校

ほ

よる

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

　

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえり

れなＳEXえり

うへへ

こんとんじょのいこ

えなり

こんとんじょのいこ

うへへ

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

umu

ハメりんにドバドバだしたいお

うへへ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

れなえりほ

写真集の告知です
http://www.dohhhup.com/movie/PaXUUvbP6nr4BnZG5Zjhx2PGT3LfxaVp/view.php
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/13/toro13967.jpg

∋oノハヽ　〃 ｴﾘﾊｱﾎｯﾁｬ
　从*´ ヮ｀）つハヽ☆ ｳﾍﾍﾍ
　　（　つ 　（＾ｰ＾*从

　【２２：００〜】　モーニング娘。コンサートツアー2005春〜第六感 ヒット満開！〜石川卒コン　【実況】　
関連スレ↓
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1204822352/1n-

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

ニヒヒ

うへへ

ひる

れいな君ッ＞＜

えなり

ほ

http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00092/v03931/

うへへ

umu

えなり

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

　

ほ

えなり

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

あさ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

こんとんじょのいこ

　

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ニヒヒ

ゆうがた

こんとんじょのいこ

ほほ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うｍ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

>>785
久し振りに狼に来たので作品を見落としてしまいました
相変わらずの健筆ですね
おじぎは私は何回か見に行ったので作品化が楽しみです！

>>785
久し振りに狼に来たので作品を見落としてしまいました
相変わらずの健筆ですね
おじぎは私は何回か見に行ったので作品化が楽しみです！

ありゃりゃ・・・なぜか重複投稿orz

ﾄﾞﾝﾏｲ

ほ

　

こんとんじょのいこ

休み時間。いいんちょ(ガキさん)がれいな君に声をかけます。
「田中っち、今日愛ちゃん卒業式じゃん、お祝いのパーティやる予定なんだけど、放課後空いてる？」
「オーケーったい」
「絵里も行く〜。場所は？」
「えっとね・・・」
教室の扉からひょこっと顔を出したのは、高橋先輩。
「あっ、愛ちゃん」
「れいな君、ちょっと付き合ってくれん？」ちょっと言いにくそうな様子。
「いいっちゃけど、どうしたと？」
「え、ええから、ちょっと」そそくさと顔を引っ込めてしまいます。
「変な先輩っちゃ。ちょっと行ってくると」
れいな君も後を追って教室を出ます。
「何か変な雰囲気だよね、さゆ？」
「付き合ってとか言うくらいだし、人の恋路を邪魔するのはよくないの」
「恋路って何よ！まさか愛ちゃん・・・れーな待って、絵里も！」
えりりん、あっというまに教室を飛び出して行きます。

「さゆみん、なんであんなこと言うのよ」眉間にしわを寄せたいいんちょ。
「なあに、かえって免疫がつくの」さらりとかわす道重さん。

こちらは裏庭。大きな木の根元までやってきた高橋先輩とれいな君。
「ここは・・・？」木を見上げます。
「うん、伝説の樹って知っとる？れいな君？」れいな君の表情を探るように話します。
「裏庭にはあんまり来たことなかったちゃけん、ようわからんと」まったく心当たりがないれいな君。
「そう。これはね、この樹の下で告白して結ばれると、そのカップルはずっと幸せに過ごせるっていう言い伝えがあるんよ」
「ふーん。ってもしかして高橋せんぱい・・・」
「ち、違うんよ、ちょっと静かなところで話したかったから」あわてて手を振り回して否定する高橋先輩。
「そ、そうやったとか。（ちょっと期待してしもたけど、絵里には内緒にするとよ）」

おや、その樹の陰から頭が二つ覗いてますよ。
「久住さん、そんなに顔出しはったら見つかりますよ」
「いいじゃん、光井ちゃん、いいこと聞いたよね。伝説の樹だってさ。ロマンチックだよね」
（ということは、今から高橋せんぱいが田中せんぱいに告白しはるんやろか・・・
止めに入るんもなんやし、それに田中せんぱいは亀井せんぱいのことが・・・大丈夫かな）

「それでね、お願いがあるんやけど」
「俺にできることやったら、何でも言ってくれったい」
と、れいな君に近づく高橋先輩。なぜか身構えてしまうれいな君。
「どうしたん・・・？」怪訝そうな顔の高橋先輩。
「や、なんでもないっちゃ（急にキスされるかと思ったとよ。危ない危ない）」
「れいな君、第二ボタン、くれん？」
「はぁ？」予想していない方向からのパンチに反応できないれいな君。
「そやから、第二ボタン。あっし、この学校卒業してしまうし、記念に・・・」ﾓｼﾞﾓｼﾞする高橋先輩。
「（か、可愛いっちゃ！！！）だ、第二でも第三でも、持っていってくれったい」胸を張るれいな君。
「ちょっと待ったぁ！」れいな君たちの前に現れたのは、えりりん。手を大きく開いて制止のポーズを取ります。
「その取引ちょっと待ってなの」道重さんもやって来ました。
（ほら、光井ちゃん、行くよ！）
「はぁーい！小春たちも混ぜてくださーい！」とにかく何にでも首を突っ込みたい小春ちゃん。
「あ、あのお邪魔してすみません」申し訳なさそうな光井ちゃん。

「な、お前ら急に何の用で来たと？今愛ちゃんと・・・」
「愛ちゃん、れーなに第二ボタンもらうんでしょ？」どうやら大体の話は把握していますえりりん。
「そ、そうやよ」
「そもそも普通は卒業する人がボタンを渡すものなの」
「そんなのどっちだっていいじゃん、小春もせんぱいのボタンほしい！」
「そしたら、こうしましょ」とアイデアを出す光井ちゃん。
「まず、一番重要な第二ボタン。高橋せんぱいが最初に田中せんぱいに言いはったんですから、この権利は確定。
残りのボタンは４つ。ちょうど四人いますし、じゃんけんで決めたらどないですか？」
納得。四人がうなずきます。
「・・・って、俺のボタンなくなってしまうやん！」
「まぁまぁ。れーなはそこで待ってて」れいな君の肩をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと叩くと、ボタン争奪戦に加わるえりりん。

「最初はグー！じゃんけん、ポン！」「あー、あいこ！もう一回！」

「せんぱい、すまんちゃ。騒がしくなってしもうたと」
「ええんよ。それじゃ悪いけどれいな君、第二ボタンを・・・」
「これ。大事にしてくれったい」
「うん。大事にする」手のひらに載せたれいな君のボタンを見つめる高橋先輩。

「よーし！決まった！小春いっちばーん」決着がついたようです。
ボタンをもらう順番は小春ちゃん、道重さん、光井ちゃん、えりりんの順ですね。
「こ、小春、引っ張っても取れんけん、ちょっと待つとよ」小春ちゃんが無理に引っ張るので、れいな君はｶﾞｸｶﾞｸとゆさぶられます。
「はやくはやくー」待ちきれない小春ちゃん。第一ボタンをゲット。
「さゆみはれーなのﾌﾟﾘｹﾂの位置に近い第五ボタンがいいの」
「は、はい」動揺しつつボタンを渡します。
「愛佳はですねぇ、第三ボタンがいいです。なんか真ん中らへんって感じがするし」
「はい、愛佳、ボタン」
「ありがとうございます！」
「ちぇっ。絵里最後だよ」アヒル口をとがらせながら、えりりん。
「絵里、どのボタンにすると？」
「もー、そんなこと言ったって第四ボタンしか残ってないじゃん」
「はい。最後のボタンやし、無くさんでくれったい」えりりんに最後のボタンを渡します。
「絵里、第四ボタンは相手のいいところをもらえるそうだから、そんなに腐ったらだめなの」
「ﾎﾝﾄ！？やったぁ。れーなありがと」ﾙﾝﾙﾝとｽｷｯﾌﾟしながら戻っていくえりりん。
ため息をついた後、ゆっくりとえりりんを追いかける道重さん。
「ほな、愛佳たちそろそろ戻ります」ぺこりとおじぎをして教室へ戻る光井ちゃんと小春ちゃん。

「なんか、あんまり話できんかったし、悪かったとよ」
「ううん、全然。ごめんね、あっしのせいでれいな君ボタン全部なくなってしまったがし」
「あっ！本当っちゃね、ﾆﾋﾋ」
「ｱﾊﾊ」
「そうや、高橋せんぱい、今日いいんちょがせんぱいのパーティするって言うとったけど、予定空いてると？」
「うん、クラスの子らとカラオケでも行こうかって話しとったけど、そっちは断ろうと思うから、調整する」
「そしたら、後で連絡してくれったい」

教室へ戻ってきたれいな君に、クラスメートの視線が刺さります。
「おい、田中の奴上着のボタン全部なくなってるぞ」
「なんだよ、別に俺たちが卒業するわけじゃないのに」
「誰か女の子にせがまれたのかな・・・うらやましいよなあ」
「大丈夫だ。お前の第二ボタンは俺が予約したｧｧｧｧｧｯｯｯ」

「いいんちょ、愛ちゃん大丈夫みたいやったとよ」
「そう、ありがと・・・って田中っち、何その服！ボタンどうしたの？」上着のボタンが５つともなくなっているのに目を丸くするいいんちょ。
「ちょっとねぇ。ｴﾍﾍ」
「ひみつなの」
「よくわかんないけど、まあいいわ。じゃあお店に電話しておくから」

放課後。3月上旬でも、まだ風は冷たいです。
「上着なしやとまだ寒いっちゃね」曇り空をうらめしそうに見上げるれいな君。
「絵里たちがボタンむしっちゃったせいだし、コート貸してあげよっか？」
「でも、それやと絵里寒いやろし、我慢すると」小さい体をさらに縮こまらせて、向かい風に耐えるれいな君。
「れーな、意地っぱりなんだから」一緒のコートに入りたかったえりりんは残念そう。

それからしばらくして、いいんちょの予約したお店に着いたれいな君たち。
卒業パーティ会場は、れいな君のバイト先のファミレス。
「あら、いらっしゃい。れいな君たちだったの、貸切のお客さんって」先輩の三好さんが対応します。
「今日はよろしくお願いするっちゃ」
「そういえば会費はどーすんの、ガキさん？」
「いいわよ、私が誘ったんだし」
「いいんちょ、ゴチになるったい」
「５００円ね」「は？」
「一人５００円。自分のドリンクバー代くらい出してね」
「なぁんだぁ。てっきりガキさんがおごってくれるのかと思ったぁ」

「ごめーん。待ったぁ？」高橋先輩がやってきました。
「はーい。愛ちゃんが友達との予定をキャンセルしてきてくれたことに感謝。パーティスタートです！！」音頭を取るいいんちょ。
ささやかな卒業パーティはにぎやかに始まります。

>>855-858
１０２作目は、高橋先輩の卒業式。
遅くなってすみません。
本筋と関係ないので卒業式の描写は省きましたｗ
さてファミレスが出てきましたが、当初のプラン通りに、
そのうちおじぎという流れに行けるといいなぁと。

>>848
レスありがとうございます。
大筋は考えてありますが、ストーリーに問題がなければそのうち書けるかと・・・。

あー
とうとう愛ちゃん卒業かぁ
3月だもんね

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

ニヒヒ

おつおつ

ハロモニほ

またまた田中刑事ｸﾙｰ
http://tv2ch.net/3/jlab-tv/s/53374.jpg

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

よる

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

um

　

ほ

508 名前：名無し募集中。。。[] 投稿日：2008/03/10(月) 00:11:33.40 0
ハロプロとは？をお題にした質問。
愛ちゃん→学校
絵里→間
さゆ→自信
れいな→イジワルデス…
知さん→もう一つの家族
圭ちゃん→ファンの皆さんのおかげ？

317 名前：名無し募集中。。。[] 投稿日：2008/03/09(日) 22:18:10.86 O
えりりんがあなたにとってハロプロを一言で言うと？を
一文字で言うと？と間違って「間」って書いてたのﾜﾛﾀ

519 名前：名無し募集中。。。[] 投稿日：2008/03/10(月) 00:23:27.66 O
れいなは昔は泣かない子だったのにメンバーの卒業とかでいっぱい泣かされるからいぢわるだって
最近だとおじぎ千秋楽でどわーって泣いたってさ

卒業式のボタン争奪戦ｗ
とことん王道の学園ネタで勝負しますね
乙です

れなえり

うへへ

えなり

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

おひる

ニヒヒ

うへへ

上げとゆいたいです

こんとんじょのいこ

うへへ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ヽ从*´ ヮ｀)(＾ｰ＾*从ノ

よる

ｳﾍﾍ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

おやすみなさい

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

从*´ ヮ｀）＜暖かくなってきたっちゃね

あさ

ニヒヒ

えなり

おひる

こんとんじょのいこ

うへへ

umu

れなえり

こんとんじょのいこ

こんとんじょのいこ

よる

ほ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ｳﾍﾍ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

ニヒヒ

ほ

ニヒヒ

あさ

こんとんじょのいこ

うへへへ

从*´ ヮ｀)人(＾ｰ＾*从

うへへ

おやつ

ニヒヒ

こんとんじょのいこ

ほ

umu

こんとんじょのいこ

高橋先輩の卒業をお祝いするパーティが始まりました。
れいな君たちのテーブルに料理を運ぶ三好さん。でも一人だとちょっと大変そう。
「三好さん、俺、手伝うっちゃよ」れいな君が席を立とうと声をかけます。
「いいからいいから。今日はれーな君、お客さんなんだし」
高橋先輩は、隣にいるれいな君に行って欲しくなさそうな表情。
「やっぱ俺行くけん、ちょっと席外すとよ」
「れーなは変なとこでまじめ過ぎるよねぇ」
「うん。かめみたいにﾃｷﾄｰに生きられたらもっと楽になるのにねぇ」
「愛ちゃん、なんか具合悪そうなの」
「う、ううん、大丈夫。なんでもないがし」
「あー、愛ちゃん田中っちがいないんで、寂しいんでしょ」ついからかってしまういいんちょ(ガキさん)。
「ち、違うから。ちょっとお腹すいただけやて」からかわれてごまかす高橋先輩。

奥の控え室にて。
「あれ？俺の制服ないと？」
「れーな君、今日制服ないよ。貸切でほとんど誰もいないし、ちょうど新しいのと切り替える時期でさあ」
「困ったっちゃね・・・」
「これ着なよ。ほら」れいな君に制服を手渡す三好さん。
「・・・でもこれ、男物の長ズボンやなか。女物の短パンやし」
「レディスのしかないのよ、我慢して。あ、なんだったら前のモデルもあるよ？」
「なんでもいいけん、そっちにすると」
「はい、これ！」やけに対応がいい三好さんは、段ボール箱で男物の制服をさりげなく隠すことも忘れません。
「しょうがないっちゃね・・・って、俺着替えるけん、出ていってくれんと？」視線を感じて三好さんのことを思い出します。
「あっ、気にしないで、ﾜﾀｼは平気だから。ｸﾞﾌﾌ」椅子に座って動こうとしません。
「俺は気にするっちゃ！」三好さんを追い出してドアを閉めます。
「・・・って！これスカートやん！」手に取って広げると、短パンではなくスカートですよ。
「ちょっとかわいそうだったかな、ｻｰﾋﾞｽｻｰﾋﾞｽ」ドアの外で聞き耳を立てながらほくそ笑む三好さん。

「れーな君、着替えた？料理もう出来てるから持って行って」三好さん、厨房へ向かう入り口で声をかけます。
「やけん・・・」ﾓｼﾞﾓｼﾞしているれいな君。
「もたもたしない！ﾜﾀｼはこれ持っていくからね」先にスープと前菜を運んでいってしまう三好さん。
「ﾌﾟｯ！田中、お前その格好なんだよ」しぶしぶ厨房に向かうれいな君、案の定スタッフから笑われます。

「れーな遅いねぇ、何やってんだろ」
「三好さんとおしゃべりでもしてると思うの」
「ねぇ、三好さんって誰？」気になるのか、高橋先輩が聞いてきます。
「うん、れーなの先輩の女の人。さっき案内してくれたでしょ」
えりりんたち三人はここに何回か来ているので、知っているんですよね。
「お待たせしました。前菜のサラダとスープです」さっそく三好さんが運んできました。
「あの、れーな君は・・・？」やはり気になる高橋先輩、聞いてみます。
「着替えてましたから、そのうち来るんじゃないかと思います」
配ぜんから戻る途中、吹き出しそうなのをかろうじてこらえる三好さん。
「お待たせしました。シェフの気まぐれパスタとカルパッチョです」れいな君、手際よくテーブルに並べていきます。
「あれ？れーな？れーなだよね？」
えりりん、帽子を目深にかぶって顔を隠そうとするれいな君に気づいて声をかけます。
「れいな君、なんでそんな格好しとるん？」高橋先輩、心に刺さる質問ですね。
「こ、これにはわけがあって・・・」みるみる顔が赤くなります。
「田中っち、仕事でもそんな格好してるなんて知らなかった〜」
「れーななら人気No1のウェイトレスさん間違いなしなの」
「絵里、ちょっと妬けちゃうなあ。一枚撮っていい？」
「か、勘弁してくれったい！」たたみかける攻撃にたまらず、ﾊﾞﾀﾊﾞﾀと奥へ駆け込んでしまいます。

「どうだった？ｳｹた？可愛いって言われたでしょ？」れいな君の顔を覗きこむ三好さん。
「ひどいっちゃ・・・ｸﾞｽｯ」三好さん、涙をこらえるれいな君にﾊｯとします。
「ゴメンゴメン、そんなに嫌だとは思わなかったから・・・よしよし、もう泣かないで」
れいな君の頭を胸に抱いて、優しくなでてあげます。
「あっ・・・」
「どう？落ち着いた？」
「だ、大丈夫やけん、もう平気っちゃ」我に返って素早く距離をとるれいな君。少し不満そうな三好さん。

「ﾜﾀｼのこと、そんなに嫌いなんだ・・・」うつむく三好さん。声に元気がありません。
「や、そんなつもりやなくて、ちょっとびっくりしただけやけん、悪かったとよ」
「ﾎﾝﾄ？」
「ﾎﾝﾄやけん」
「なんてね。嘘」顔を上げる三好さん。笑顔。
「う・・・嘘やったと？」
「うん。でも少し傷ついたのはﾎﾝﾄだぞ。ま、ﾜﾀｼもれーな君にスカート履かせたから、おあいこだね」
「そうやね・・・・履かせたって？」
「なんでもない。こっちはもう大丈夫だから、みんなのとこへ戻りなよ。手伝ってくれてありがと」

着替えて席へ戻るれいな君をみんなが迎えます。
「あー、ねーれーな、さっきめちゃくちゃ可愛いウェイトレスさんいたんだけど、どこ行ったか知らない？」
「うん、可愛かった。あんな子いたら、毎日でも通っちゃうかも」高橋先輩、大胆発言。
「し・・・知らないっちゃ」
「もういいじゃん、みんな揃ったんだし、あらためてお祝い。愛ちゃん、おめでとう」
「ありがとう、ガキさん。えっと、今日卒業したんやけど、大学もすぐ近くやし、
みんなで遊ぶときは呼んでくれる？」
「喜んで！」みんなが声を揃える中、ひときわ大きな声のれいな君。
ちらりとれいな君のほうを見るえりりん。

そして、お祝いパーティもそろそろ終わる頃。
「今日はありがと、みんな。友達でもないのに、こんなにお祝いしてくれて」
「愛ちゃん今さら何言ってんの、友達じゃない」
「これからも仲良くしてなの、愛ちゃん」
「高橋先輩やったら、いつでも大歓迎っちゃ」
「れいな君・・・！？」真剣な表情でれいな君を見つめる高橋先輩。
「な、なん？」たじろぐれいな君。
「れいな君、言おうと思っとったけど・・・」
思わず間に入ろうとするえりりんを止める道重さん。
「あっしのこと、先輩やのうて”愛ちゃん”って呼んでくれん？みんなそう呼んでくれとるし」
「そ、そんなことやったとか。わかったっちゃん」
人知れず一人でﾄﾞｷﾄﾞｷして、一人でほっとするえりりん。

「それから・・・ここでバイト、やってみたいと思うの」
驚くれいな君たち。
「愛ちゃんだったら、もっとおしゃれなカフェとかあるじゃん。なんでファミレス？」
「たかがファミレスってみんなバカにするけど、ファミレスってどんな人でも俺に任せろって、
受け入れてくれるお店じゃない。あっしはそんなところで働いてみたい」
おぉーっ、と感心する一同。
「・・・なんてね。ほんとは、れいな君が働く姿がカッコよかったっていうのもあるけど」
ｽﾞｯｺける一同。

「（愛ちゃんとれーなの二大ﾌﾟﾘｹﾂが見られる環境なんてなかなかないし・・・）さゆみも働くの。
ちゃんとしたバイトとかいうものをいちどやってみたかったの」
「やめといたほうがいいんじゃない、さゆみん。そもそも前にレストランでやったじゃん」
いいんちょが説得しようとしますが、首を横に振る道重さん。
前にやったのは、露出度の高い制服のお店、短期バイトのことですね。
「さゆみはウェイトレスさんやろうと思うけど、絵里はやらないの？」えりりんに声をかける道重さん。
（れーなは可愛いから、三好さん、愛ちゃん、さゆまでいたらちょっと心配・・・
でも、すっかり出遅れちゃったなぁ。れーなならきっと大丈夫、だよね・・・）
「うん、大丈夫・・・絵里はいい。やめとく」
仲間が増えて喜んでいたれいな君、ちょっぴり寂しそうです。
「さゆと、愛ちゃんがバイトしたい言うなら、三好さんに聞いてみるとよ」
「頼むの」
「お願いね」

別室にて。三好さんとれいな君、高橋先輩と道重さんで簡単な面接を実施しています。
「いいんじゃない。二人とも真面目そうだし、この間二人やめちゃったとこだったし。ﾜﾀｼ、こう見えても実質チーフ権限任されてるから。
店長がいる日に改めて会ってもらおうと思うけど、履歴書持ってきてくれるかな？ま、仮採用ってことで」
「ありがとうございます！みんなに報告してきます」
喜んで席へ戻る二人。
「三好さん、ｶｯｺｲｲっちゃ」
「今頃気づいたの？ﾜﾀｼってれーな君には避けられるし、仕事もできないように見られてたんだ・・・ｶﾞｯｶﾘ」
「そんなことないとよ、言い過ぎたなら謝るけん」

「もう、すぐ騙される。嘘だって。二人が入ってきたら、もっとしっかりしないとね？」
「はい！」
「いい返事。じゃあ、ほめてあげる」れいな君の頭をｸｼｬｸｼｬになでる三好さん。
「うぁ、そ、そろそろ失礼するっちゃ」するりと腕を抜けて部屋から飛び出すれいな君。
「・・・もう少し女の子に免疫がつけばいいのになぁ・・・。ま、そんなとこもいいんだけど。
れいな君のほかにｶﾜｲｲ子が二人も入ってくるし、楽しみ。ｸﾞﾌﾌ」

「れーな、何ﾊｧﾊｧ言ってるの？」戻ってきたれいな君に道重さんが話しかけます。
「な、なんでもないとよ」急いで息を整えるれいな君。
「そう？三好さんキレイだし、どうせまたﾄﾞｷﾄﾞｷしてたんじゃないかと思った、絵里は」
「き、きっと絵里の考えすぎやけん」
「じゃあ、そろそろお開きにして、帰りましょう」いいんちょがまとめます。
みんなと別れて、れいな君とえりりんだけになった帰り道。

「絵里、さっきのバイトのことやけど・・・」公園にさしかかり、えりりんの顔色をうかがいながら切り出すれいな君。
「れーな、お腹すかない？」と、えりりん、その言葉をさえぎるように。
「へ？」
「もう夕方だし、なんかお腹すいてきちゃった」
「そしたら、そこのコンビニに寄ってみると？」
「おごってくれるんだ、れーな優しいね」
「俺、まだなんも言っとらんのに・・・」
「行こっ、早く早く〜憎まんが待ってる〜」コンビニへダッシュで入るえりりん。
「しょうがないっちゃね、１個だけやけんね」それを追ってれいな君も駆け込みます。
「イチゴみるくまんと、チーズカレーまん下さい。れーなも頼んだら？」
「絵里、俺は角煮まんのほうが好きやけど・・・って、１個って言うたやろ！」
「いいじゃん、半分こしようよ、ね」小首をかしげておねだり。
「ま、まあいいっちゃ、じゃあその２個ください」逆らえないれいな君。

「はい、半分に割ったよ。あーんしたらあげる」半分に割った肉まんを手に持ったえりりん。
「あーん」口をヒナ鳥のように開けるれいな君。えりりんは肉まんを持った手をﾋｮｲと上げます。
「ｴﾍﾍ、あーげた」「絵里！」
日が暮れると時折吹く冷たい風も、二人には関係なさそうですね。

>>926-930
１０３作目は、愛ちゃん卒業お祝いパーティ編。
というか、おじぎ導入部というか。>>855-858の続きです。
火曜に8割がた出来てましたが、終わりが決まらずに伸びてしまいました。
ラジオでおじぎネタ来るかと思ったのにまだ来ないですね。

>>875
王道好きなもので・・・
文章力も想像力も乏しいので、変化球は苦手だったりもしますｗ

ｲｲﾖｲｲﾖｰ

　

ほ

れいな君周知プレイかよﾊｧﾊｧ

乙です！

うへへ