もしも隣の席が徳永千奈美だったらreturns

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1名無し募集中。。。
*永遠の幼馴染みキャラ
 徳永千奈美ちゃんが隣の席に座っている設定で妄想するスレ
*といいつつ、学校の教室で、塾や予備校で、はたまたオフィスで、居酒屋で、ファミレスで、
 新幹線で、飛行機で、映画館で、その他シチュエーションは妄想するあなた次第で無限大!
*小説歓迎、ただし下ネタ・エロはほどほどくらいでね
*新規ヲタ、兼ヲタ歓迎
*アンチ、荒らしはナチュラルにスルー。反応するあなたも荒らしですよぉ〜
2名無し募集中。。。:2008/01/27(日) 20:45:50.66 0
このスレはもともと

もしも千奈美と2人っきりで温泉旅行に行ったら
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1197238452/

の後継のつもりだったスレが立派な小説スレとして一本立ちしてしまったため
ユル〜いカキコの受け皿として改めて立て直したものです

お気軽に1レス単位の妄想を書いてくださいね
3名無し募集中。。。:2008/01/27(日) 20:55:47.66 0
もしも親の再婚相手の連れ子が千奈美だったら
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1199430840/

続・もしも親の再婚相手の連れ子が千奈美だったら
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1201326369/l50
4名無し募集中。。。:2008/01/27(日) 21:32:01.35 0
[作例]

俺「やっべぇ教科書忘れたぁぁぁ!」
从´∇`从<しょーがないなぁ、ちーの見せてあげるよ

と言って机をくっつけて授業
5名無し募集中。。。:2008/01/27(日) 22:00:17.87 0
1乙デス
温泉旅行の釣りとかちょびんとか書いた者だけど懐かしいなー
また暇があったら書かせていただきますよん
6名無し募集中。。。:2008/01/27(日) 22:18:10.20 0
7名無し募集中。。。:2008/01/27(日) 23:55:18.24 0
連れ子スレが立ったときは何しんじゃと思ったが
職人が来てくれて思わぬスレになったな
8名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 00:55:32.81 0
只今到着
9名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 01:22:53.18 0
うむ
10名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 01:41:56.02 0
隣の席より千奈美の後ろの席がいいな
11名無し募集中:2008/01/28(月) 02:49:06.69 O
千奈美が後ろからちょっかい出してきて反応して後ろを向くとなぜかいつも先生に怒られる俺
12名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 03:43:42.68 0
ho
13名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 05:19:21.68 0
ないもんにー
14名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 05:26:29.10 0
俺「やっべぇ教科書忘れたぁぁぁ!」
从´∇`从<しょーがないなぁ、ちーの見せてあげるよ

机同士が接している側の手を繋いで授業を受けたい
15名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 06:33:44.40 O
色々あって徳永に勉強を教えてやる事に
馬鹿だから教えるのに一苦労だが、ようやく理解できた時最高の笑顔でお礼を言われた
その笑顔が眩しくて疲れも吹っ飛んじまった

・・・なんて言えないよな
16名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 06:38:30.59 O
帰りも一緒に帰る事になったのだが
徳永はお礼とばかりに面白い話を色々してくれた

でもすぐに別れ道に来ちゃってちょっと残念とか思ってたら
从*´∇`)<また勉強教えてね バイバイ
って笑顔で言うと手を振りながら家の方へと駆けて行くんだ

徳永の顔が真っ赤に見えたけど、あれはきっと夕日のせいだよな
17名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 06:39:44.98 O
某スレの作者だけどちょっと書いてみた
18名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 06:40:15.10 0
千奈美は同級生の男子からちえの輪借りて授業中やってるような子です(実話)
19名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 06:47:34.61 0
「ねねね、お願い。このトマトさあ、苦手だから食べて」
「またかよ!」
「いいじゃん、ね?お願いだから。あ、なんならアーンしてあげようか?」
「いらねーよ。ほらこっちよこせ」
「ありがとー」
そういうと俺の横で給食を食べ始める千奈美

でも最近苦手なものが増えてるよな、千奈美
確かトマトとか昔大好きだったのに・・・って昨日は鶏肉苦手とか言ってたっけ
おかしいな

「おい、徳永、また一緒に給食食べてるの?」
「ち、ちがうよ。私の苦手なもの食べてくれるっていうんだもん」
「ふーん」

まさかな
20名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 06:51:16.49 0
なんかきたー
21名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 07:07:01.60 O
もう一つ書いてみた
単発スレは細かい設定考えなくていいから楽やねw

最近徳永がよそよそしい
席が隣なのにほとんど話し掛けて来ないし、こちらから話し掛けても会話が続かない
なのに今日の掃除は二人っきり。気まずい・・・

何か話さないと、って思ってたら
「・・・あのさ、みやのメールアドレス教えてあげよっか?」と話してきた
「え?なんで?」急に何言うんだと思ってたら
「・・・最近みやといい感じじゃん」ってボソッと言う
「別に夏焼はそんなんじゃねーよ」と答えたら「そう・・・」と言いまた沈黙になる

ここで勇気出さなきゃと思って
「俺、夏焼より徳永のアドレス聞きたい」って言ったら「もー、バカw」って背中を叩かれた
冗談じゃないのになぁとガッカリしてたら、帰り際にかわいいメモをそっと俺にくれた。中にはメールアドレスが

家に帰ったら早速何かメールしてみよう
22名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 07:08:41.07 O
ごめん序盤の改行が不十分だったorz
半分寝ぼけてるからなぁ
23名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 08:02:51.04 0
イイヨイイヨー
24名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 09:40:55.47 0
ちなこ可愛いなw
25名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 11:53:04.81 0
从*’w’)ノシ
2621:2008/01/28(月) 12:06:01.84 0
なぜか是永から返事が来た…
手の込んだ嫌がらせだぜ、まったく。
27名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 13:31:33.02 0
期待age
28名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 14:45:05.18 0
>6
紅白特番でリハーサルシーンが流れた
そん中で徳永が自分の胸を叩くフリでおっぱいが一瞬揺れた
一瞬だったので何十回も見直した
29名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 15:40:11.86 O
いいよいいよ〜
3021:2008/01/28(月) 16:46:05.96 0
>>26
そういうのやめてくれ
31名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 17:24:02.63 0
ほぜん
32名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 19:08:41.49 0
从*’w’)ノシ
33名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 19:47:35.76 0
ある日
なんだ・・雨が降るなんて聞いてないぞ
「お、傘忘れたの?仕方ないなぁ。この千奈美ちゃんの傘に入って帰ってあげてもいいぞ」
「なんだよ。偉そうに・・・」
「傘忘れるのが悪いんだよ」
「へぇへぇ」

数日後
今日は傘持ってるし、この夕立でも完璧だな
「ちょっと!」
「なんだ?千奈美か」
「この土砂降りの中をこのかよわき乙女に傘無しで帰らせるつもり?」
「どこがかよわいとか」
「はいはい、黙って傘開いてよ」
「仕方ないな・・・ってそういやいつもカバンにいれてる折り畳み傘あるんだろ?」
「え?いや、そのき、今日はたまたま忘れただけでさぁ」
「なんだドジだなぁ・・・」
「てへへへ」
ほんと、変な奴。ま、いつも俺が傘忘れた時は必ず傘持ってるからいい奴だけどさ
34名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 21:10:15.83 0
从*’w’)ノシ
35名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 22:00:10.91 0
wktk
36名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 22:22:22.18 O
「ねぇ、数学のノート貸して?」
またか

「なぁ徳永、授業中寝まくって後から俺のノートあてにするのいい加減やめろよな?」
「いいじゃん。○○のノートって分かりやすいんだもん」
「そうか?じゃ、今度何かおごれよ?」
「サンキュー」
37名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 22:25:08.41 O
翌日
「ハイ、ノートありがと」
「・・・徳永。ノートの端にパラパラ漫画書くのやめろって言ってるだろ?」
「え?いいじゃん。今回のは最高傑作なんだよ?」
「・・・テストの後にノート出さなきゃいけないだろ。怒られるの俺なんだぞ」
そう言って消しゴムで消していく

徳永は最初は「あーっ・・・!」とか言ってたが途中から何も言わなくなった
そしてその日は話し掛けても完全に無視された
落書き消しただけでそんなに怒るなよ・・・



1レスでまとめられないorz
次で完結
38名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 22:34:44.75 O
家に帰って数学の宿題をやる
ノートの端にはまだパラパラ漫画の名残が結構残っている
筆圧強すぎなんだよ!
そう思いつつパラパラとめくってみる

どうやら男の子と女の子の話のようだ
とても仲良しな感じだ
女の子は徳永で、男の子は・・・俺か?
徳永は俺とこんな風に仲良くしたいのかな?
ん?最後の方で女の子が男の子に何か話してるぞ?
しかしセリフの部分が消えてて読めない

気がついたら徳永に電話してた
39名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 22:39:22.57 O
「あ、徳永?」
よかった、電話出てくれた

「・・・何?」
「あのさ、数学のノートの・・・」
「もうそれはいいって。○○が消しておしまい」
「良くないよ! あのパラパラ漫画に出てるのって徳永と俺なんだろ?
 最後、徳永は俺に何て言ってるんだ?」

「・・・」
「徳永?」
「ひみつ」
「ハァ?」
「また今度ノート貸してくれたら教えてあげる」

次にノート貸す日が今から楽しみだ
40名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 22:40:01.45 O
駄目だぁorz
どうもうまくいかない
41名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 22:44:58.55 0
とりあえずブックマークしておこう
42名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 23:08:40.16 0
イイヨイイヨー
43名無し募集中。。。:2008/01/28(月) 23:23:55.75 O
もうすぐ2月か
うちのクラスは毎月始めのHRの授業で席替えをする事になっている
楽しみだな、と徳永に話し掛けたのに
「別に」と素っ気ない
何だよ、いつも席替えの時はしゃいでるくせに


「あたしずっとこの席がいいなぁ」
チャイム鳴ってから先生が来るまでの時間に話し掛けてくる徳永
「え?ここよく授業で指されるから嫌だって言ってなかったっけ?」
「そういう意味じゃないよ、バカッ!」
そう言って膨れてしまった徳永
何なんだ?さっきから・・・
44名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 00:08:30.95 0
うむ
45名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 00:30:23.66 0
良スレ!
46名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 00:39:37.27 O
なあお前あのスレの77だろ?なんかコメとかいちいちうぜーんだけど
職人気取りもいいがこのスレはゆるくやろうぜって空気よもーぜ
47名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 00:44:51.44 0
从´∇`) < スルーするーん
48名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 00:48:55.92 0
俺がゆるい一行ネタとか考えるつもり
49名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 01:03:29.57 0
みんな頑張れ
50名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 01:12:16.95 0
先生「授業中にうるさいと他の先生から苦情があったので席替えします」
51名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 03:24:21.24 0
じょんじょんに
52名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 03:45:04.28 O
>>46
>>1ですか?
そう言われたら仕方ないんでもう書きません
>>26もあなたですかね?
53名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 04:53:55.42 O
>>52

夜勤中ニヤけながら読んでたよ

また千奈美のキャラで書いてね

あと1は46ではない気がするけどな
54名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 07:05:57.72 0
クゥ〜ン
55名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 07:45:58.33 O
>>52
いちいち気にしないでどんどん書いていこう
56名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 09:58:01.72 0
おーどん
57名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 10:01:34.92 O
>>52
どんどん書いちゃってくださいよ!!
うちも含め待ってるって方もいらっしゃるので♪
58名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 11:34:28.94 O
>>57
まんこ うp!!!
59名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 11:37:49.73 O
>>58
嫌だよ
6058:2008/01/29(火) 11:47:57.65 O
>>59

なんで? たぶん作者さんのイマジネーション大いに広がるはずだよ?

さあ 勇気をだして!!

61名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 11:48:39.13 0
>>60
だまれ
62名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 11:50:05.07 O
>>60
うぜぇー
6360:2008/01/29(火) 11:50:24.85 O
ゴメンね
64名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 11:52:08.77 O
>>63
もう>>60みたいなこと言わないなら許す
6563:2008/01/29(火) 11:54:20.12 O
>>64

うん もう絶対いわないから許して
66名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 13:01:07.14 0
>>46とか>>60とか携帯はろくでなしばかりだな
67名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 13:16:11.62 0
授業中に居眠りすると必ず額に「にく」と書こうとする
68名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 13:20:14.63 O
>>65
うん、許す☆
69名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 14:46:14.54 0
>>68
おっぱいうp
70名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 15:11:18.51 O
>>69
よそでやって
71名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 15:14:22.44 0
仕事から帰ったら書かせてもらうかな
1レス完結を目指すんで
72名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 15:20:59.46 O
>>71
待ってます♪
73名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 16:38:19.48 0
久々に立ったから保全してみる
74名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 17:29:25.02 0
>>70
そこを何とか
書き手のエネルギー補給だと思って頼む
75名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 17:53:40.46 0
===============================================================
友人と2人でファミレスに来た
注文を終えて雑談をしていると仕切りを挟んだ反対側に女の子2人が座った
そのうちの1人は声で千奈美だとわかる

千奈美と僕は幼馴染だが、家が隣同士にも関わらずそこが地区の境界線で
小学校と中学校も全く違うところに通っている。
小学校の頃は良く遊んでいたが、中学校に入学したあたりから
お互いを異性と意識し始めてかたまに顔を合わせた時に挨拶する程度になっていた。
本音を言うと僕は千奈美のことが好きだった。
顔を合わせる度に平静を装って挨拶していたものの
内心ドキドキものだった。

(隣に千奈美がいる・・・)
それだけで、胸が高鳴り友人の話も上の空になっていた。
幸い、仕切りがあるのでこっちに僕がいることはバレていない。
友人には適当に相槌を打ちつつ、隣の会話に聞き耳を立てた。
「どうしようどうしよう!」以前とあまり変わらない慌ててる時の千奈美の声。
懐かしく思いながら聞き入っていると、「千奈美がどうしても知りたいから調べたのに」と
千奈美の友達らしい子の声。
「それは分かってるけどさぁ…いきなり知らないアドレスとかで消去されないかなぁ?」
「今さら何言ってんの!あんなに好き好き言ってたでしょ」
千奈美には好きな人がいる。そのメールアドレスを友達に調べてもらったんだろう。
(千奈美が好きな人…)
それだけでショックだった。
千奈美とその友達のやりとりは数分続いたが千奈美が観念してメールを送ったらしい。
一寸の期待を胸にポケットの携帯に意識を集中したが、まったく鳴る気配がない。
(だよなぁ…アドレスなんて最近聞かれた記憶もないし)
76名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 17:53:56.39 0

彼女達はデザートだけ食べて帰っていった。
僕達も食事を終え友人と別れた。半分放心状態で帰る僕。
とりあえず帰宅して着替えようとポケットから携帯を取り出す。
別にもう期待はなかったが携帯を開いてみると画面は真っ暗だった。
(え?充電切れ!?)
大急ぎで充電器にセットして電源を入れメールをチェックしてみる。


------------------------------
新着メール1件
------------------------------

==================================================================

っていう結末を妄想に任せる文はダメですか?
77名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 17:57:42.29 0
いいよいいよ〜
78名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 18:11:37.75 0
なんか仕切りを隔てた隣っていうのが良かった!
7965:2008/01/29(火) 18:24:20.54 O
>>68

ありがとう(千奈美に似た君を想像)
80名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 19:00:58.62 O
>>79
現実は厳しい
きっと西念だよw
81名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 19:15:25.21 0
1時限目は国語。HRも終わり準備する。
「あ、○○君ゴメン!教科書忘れちゃったんだよねぇ。見せて貰っていい?」
隣の徳永千奈美が話しかけてくる。
照れくささはあったが「いいよ」と普通に返事する俺。
徳永は「やったね♪ふふ♪」と机を並べてくる。
そんな笑顔に落ちそうになりながらも教科書を二人の真ん中に寄せた。

授業中、必要以上に徳永が寄ってくる。
「ちょっ、、、寄りすぎじゃね?」明らかに並べた机よりこちらに来てる徳永。
すると「だって、教科書よく見えないし」。
(それ、俺の教科書なんだけど…)
でもそんな軽い憤りを打ち消すくらい、近くに寄った徳永の香りにクラクラした。
当然授業どころではなく、隣の徳永にドキドキしていた。

授業も終わり号令が終わると、
「ありがとね♪」と、いつもの笑顔を見せ机を勢いよく戻した。

バサッ!

その勢いで机の中の教科書類が一気に落ちる。
本人は慌てて戻していたが、その中には間違いなく国語の教科書があったよ。



82名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 19:34:30.04 0
そういえば幼馴染のラジオドラマあったな
久しぶりに聴いてくる
83名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 20:56:59.52 0
从*’w’)ノシ
8468:2008/01/29(火) 21:33:56.08 0
>>65
千奈美に大いに失礼だけど
ほんと若干千奈美に似てるって言われたことあるw
千奈美を不細工にしたらうちになる
85名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 21:37:37.69 O
>>84
一分でいいからうp
8684:2008/01/29(火) 21:45:00.77 0
>>85
嫌だよ
87名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 21:47:06.99 0
>>85
よそでやれって
88名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:19:04.45 0
(ラジオドラマより幼馴染編)
ガラガラガラ…

                                  ん?)Oo。(・ω・ )
从´∇`从<起きてた?…へぇ珍しく勉強してたんだ♪
       そうだよね、今度のテストも最下位だと
       最下位の5連覇達成だもんね。ふふふふふw
                  う、、うっさいなぁ。そんな言うなよ>(・ω・#)
从´∇`从<あ、じゃあなんだったら、私が勉強教えてあげよっか?
                         俺1人で平気だって!>(・ω・ )
从´∇`从<またまたぁ、そんな強がるトコ
       幼稚園の頃から変わんないよねぇ。
                      別に強がってるわけじゃ…>(・ω・ )

从´∇`从<あ…ねぇこの前、3組の女子と街歩いてたでしょ?
       何してたの?
                    別に、たまたま会っただけだよ>(・ω・ )
从´∇`从<ふ〜ん、そうなんだぁ。
       たまたま出会っただけなんだ。
                 なに?気になっちゃったりする?w>(・ω・ )
从´∇`从<ばか!別に気にしてないよ!
                                 ふ〜ん…>(・ω・ )
从´∇`从<あ…そうだ、この木覚えてる?
       この木が家の屋根よりも大きくなったら
       結婚しようって約束したよね。
              あ〜確か幼稚園の卒園式の時だっけ?>(・ω・ )
从´∇`从<そうそう、あの時あの時♪
       ホントにこの木、家の屋根より大きくなったね。
               ホント、いつの間にかって感じだよな〜>(・ω・ )
从´∇`从<ねぇ、あの約束…まだ、有効ですか?

自分なりに入れてみたけど読みづらいかもorzってか隣の席じゃねぇぇぇぇ(´・ω・`)
89名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:20:39.75 0
おおおお音源うpしてください
90名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:23:12.57 0
91名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:25:25.24 0
>>90
ああああありがとうございます!!!
今から聴きます
92名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:41:13.35 0
興奮した
93名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:43:08.59 0
千奈美推しじゃないけどこれ聴いたときはドッキドキだったぜよ
94名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:46:43.80 0
今最初っから聴いてる♪
95名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:49:35.30 0
最初からじゃ長くないかえ?w
96名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:51:05.91 0
どこか知らないから最初っから聴いてみたw
でも今から千奈美が始まるよ♪
97名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 22:55:25.68 0
お〜わった♪
こりゃ女のうちでもおちる
今度の握手危険だな…抱きつきそうw
98名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 23:14:31.26 0
おもわず全部よんでしまった
これからもたのむ
99名無し募集中。。。:2008/01/29(火) 23:17:26.43 0
単発しか書けない
>>75-76
>>81
ですが思いついたら遊びに来ます
100名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 00:09:50.09 O
>>99
単発でももちろんいいですよ♪
待ってますよ☆
101名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 00:15:58.15 0
よろ〜ノシ
102名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 01:16:16.07 0
続け!
103名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 02:04:13.30 0
>>90
脳内ドーパミン出まくった
104名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 04:16:16.47 0
从*’w’)ノシ
105千奈魅:2008/01/30(水) 05:43:00.69 O
从´∇`从<保全だもんにぃ〜
106名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 07:55:04.50 0
クゥ〜ン
107名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 09:15:42.39 0
ほぉ
108名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 10:46:29.51 0
のにゅ
109名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 12:25:39.05 O
じゃんじゃか
110名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 12:26:55.41 0
以前あったイメクラスレより


2年生の2学期になったとき、席替えで、徳永千奈美と隣の席になった。

徳永はとにかく元気でうるさい。給食はよく食べる。授業中はよく寝る。だか
ら育つんだろう、背は高いほうで、僕と同じくらいあった。棒みたいに細長く
てまっすぐな手足だけじゃなくて、顔も真っ黒だ。顔立ちはかわいいというか、
まあ感じはいい。いつもニコニコ笑ってるから。

僕は成績がいいほうだ。徳永はよくない。ときどき小声でわかんないことを聞
いてくるけど、英単語も漢字も読めないみたいだ。よほど馬鹿なのかと思った
けど、この間知恵の輪を貸したら、わりと要領よく解いていた。勘が働くほう
なんだろう。僕は徳永のことが少し、いや正直に言えば、かなり気になっていた。

ある日休み時間に徳永と話していたら、「お前ら仲いいなー」と冷やかされた。
ひどく動揺した。図星だったから。容赦なくはやし立てられて、自分の顔が赤
くなるのがわかった。

思わず「冗談じゃないよ、こんな馬鹿のどこがいいんだよ」と言ってしまった。
中間テストが返却されるときに見えた、徳永の点数までしゃべってしまった。
徳永の表情を見るゆとりはなかった。気がつくと、いつも笑ってるはずの徳永
が、仏頂面になっていた。

先生が来て授業が始まった。小声で徳永に謝ったが、「どうせうちは馬鹿です
よ」という返事しか返ってこなかった。泣いてるみたいな声だった。
111110:2008/01/30(水) 12:27:36.91 0
それから徳永とは話をしなくなった。わかんない答えを聞いてくることも、知
恵の輪に手を伸ばしてくることもなくなった。相変わらず徳永は他のクラスメ
イトとはにぎやかに騒いでいたけど、僕は声をかけられなかった。僕は正面か
ら徳永の顔を見られなかった。3年生になるとクラスも別々になった。

卒業式の数日前、偶然に徳永と自転車置き場で一緒になった。髪が伸びていた。
身長は僕のほうがずっと高くなってたけど、相変わらず手足が長かった。もう
じき卒業するんだ、という気楽さがあったのか、意外と素直に声が出た。「久
しぶり」。「ふふ、そだね」。

徳永は僕に、どこの高校へ行くのか聞いてきた。僕は学区内では一番の学校の
名を答えた。徳永はすごーい、やっぱり頭いーんだ、と言った。徳永はどこの
高校行くの、と聞いたら、言えない、うち馬鹿だもん、と言って照れくさそう
に笑った。こんな笑顔は見たことがなかった。胸が激しく痛んだ。

「徳永、僕あのとき…」。「あー別にいいし」。「…ごめん」。「うん」。会
話が途切れた。どうしようかと思ったけど、このとき言わなきゃ、言うチャン
スはないとわかっていた。「あのとき、ほんとに徳永のこと、す、好きだった
から。だから焦ってあんなこといって、ごめん」。

徳永はじっと僕の顔を見た。僕も徳永の顔を見た。すこしだけ、色が白くなっ
たのにそのとき気がついた。「ありがと。千奈美も好きだった」。「うん」。
「ね、手を出して」。「あ」。徳永は長い手を伸ばして、知恵の輪をくれた。

その日から、徳永には一度も会ってない。
112名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 12:30:01.24 O
せつないのう
113名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 12:33:05.79 0
切ない…
114名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 13:20:52.70 0
これで進学先で再会だったら神だな
115名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 13:28:16.02 0
切ない…目がうるうるしてきたよ
116名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 13:59:00.25 0
職場からのにゅ
117名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 14:14:15.46 0
その知恵の輪にはどうやら無理やり開いたらしいペンチの痕があった
118名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 14:23:47.57 0
オチ乙
119名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 14:33:13.39 0
切ない気持ちになったの返せ〜
120名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 15:03:34.00 O
。・゚・(ノД`)・゚・。

頼むから再会偏をハッピーエンドでどなたか
121名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 15:10:08.39 0
構想浮かんだけどまとめる気がしねぇ
そのうちウルフにでも投下するよ
122名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 15:11:09.05 O
甘い結末ばかりでは舌が慣れて鈍ってしまう
そしてもっと甘くないと満足できなくなる

苦い話もときには味わおう その苦さを
123名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 16:36:07.88 0
今日は定時で帰れそうだし構想練り練りするか
124名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 17:28:46.30 0
>>123
待ってます♪
125名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 18:23:37.46 0
の〜にゅ!
126名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:32:09.42 0
一応、>>111から続くような話は出来た…
無茶な設定かも知れませんけど貼ってみます。
127名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:32:43.15 0
あの日から2年が過ぎた。

高校3年生の秋になり進路に迷う時期がやってきた。
僕の希望としては当然大学進学だが、入りたい大学は
今の学力では6:4でまだ不合格の方が高いらしい。
(今さらだけど塾にでも行くか…)
かといって、この時期になって受け入れてくれるところがあるかも問題だ。

「どうしたの?悩んでるような顔して」
自分の机で塞ぎ込んでる所にクラスメートが声をかけてきた。
彼女は須藤茉麻。クラスの中でもシッカリ者の優等生だ。
「須藤か。いや、今さらだけど塾に行こうかなって思ってるんだけど…」
「だったら私が行ってる所が良いよ。この学校の人も他に居ないし教室は一緒でも個別に教えてくれるから」
なんかこっちの悩みを全て知ってるような回答が返ってきた。
僕はその誘いに甘えることにして、塾へと向かった。

須藤は塾でも信頼があるのか、須藤の紹介というだけで入塾決定となった。
そしてそのまま講師について教室に向かった。
教室の前で講師から軽く自己紹介でもして欲しいとの話があった。
その時、賑やかな教室の中で『チャリーン』と金属音がした。
自分も聴いたことのある懐かしい音だった。

考える間もなく講師が教室に入ったので、それについていった。
自分とタメと思われる生徒たちが1つの輪を崩し自分の席に着く。
その輪の中心には知恵の輪を机の上に置いた女子がいた。
(と、と、徳永!!!!???)

中学の卒業式の数日前以来、会う事のなかった徳永千奈美がいる。
目を逸らそうにも体が言うことを利かない。
なんとか自己紹介を終えたが、あろうことか僕の席は徳永の隣だった。
席に着くと徳永はあの日と変わらない笑顔で言った。
「ひさしぶり♪また隣の席だね」
128名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:33:18.70 0
僕の塾初日が終わりその帰り、同じ中学校だっただけに必然的に同じ道を通ることになる僕と徳永。
気まずさを振り払おうと必死になるが、そんな気の利いた言葉なんてすぐに思い浮かばない。
そんな空気を察したのか徳永は「ごめんね」と一言。
「え?何が?」僕が聞き返すと、「まぁさんに君と同じ中学校だって言ったから誘われたんでしょ?」
最初その意味を整理するのに困ったが、僕と徳永が同じ中学校だったことを知ってて、
塾に誘ったらしかった。
徳永は本当に申し訳無さそうに俯き加減になった。
「そ、そんなことないよ!徳永が元気みたいで安心した」僕は慌ててフォローした。
「ふふ♪ありがと」以前より大人びた笑顔が僕の胸が高鳴る。

それ以降は特に話題もないまま、徳永の家の前まで来た。
「そういえば君はどこの大学受けるの?」思い出したように徳永が聞いてきた。
目標の大学名を挙げると、やっぱり頭いいのは変わらないねと言って来た。
僕が聞き返すと、言えない、うち馬鹿だもん、と言って照れくさそうに笑った。
中学生時代最後に会ったあの光景が完全にフラッシュバックされる。
しかしその空気を打ち消すように「残りの塾で会える期間も短いけどそれまでの間よろしくね♪」
徳永は家の中に入っていった。

少しの間、その場に立ち尽くしていた。
(ひょっとして僕、今でも徳永のこと・・・好き?)
どうしようもない感情の昂ぶりを抑えつつ僕も帰路についた。

徳永を好きな事に改めて気づいたが、今は大切な受験のシーズン。
(ここは勉強に集中しよう)
2年以上の期間がそうさせたのか、塾で隣同士でも気まずい雰囲気はなかった。
129名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:33:43.40 0
季節は流れて受験も終わり後は合否を待つだけとなった。
僕はそれまでの間に心に決めたことがあった。
(受験合格したら徳永に告白しよう!中学校の時の「だった」じゃなくて「今も好きだ」って)
正直、答えあわせをしたら自信があるとはいえない。
受験当日に体調不良気味になったこともあるが、それを言い訳にはできない。

合格発表の日、徳永から電話を受けた。
「君ならきっと大丈夫だよ!」そんなエールを受けた。徳永は既に発表を見て合格だったらしい。
「おめでとう!徳永もやればできるんだな」「まぁね♪」
そんな軽口会話を叩きつつ電話を切った。

大学に着くと、すでに合格発表の紙が張り出されている。
喜びに満ち溢れている人、落ち込んでいる人、悲喜交々の中を通り抜け掲示板の前に立った。
大学の合否を確認すること自体よりも、徳永に思いを伝えたい気持ちが大きく、
ダメだったことを考えると、どうしても顔を上げられない。
このままじゃ前に進めないので、意を決して目を合格発表の紙に移した。
(神様!)
130名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:34:12.09 0
あの日以来、元クラスメートの徳永とは会っていない。









何でかって?








『チャリーン』
「やっと解けたぁ♪」満面の笑顔、そして知恵の輪があった。

実は黙って同じ大学を受けていたらしい。
「元」クラスメートじゃなくて、今もクラスメートだったりする。
「そうだ!この後とってる講義ないよね?一緒に帰ろうよ♪」
「千奈美に誘われなくてもいつも一緒だろ」
そう、「徳永」ではなく「千奈美」って呼べるようになった。

         完
131名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:44:00.81 0
というプレイでお願いします
132名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:44:12.04 O
ぐっじょぶ
133名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:47:45.97 0
>>130
出張先のホテルで俺が鳴いた
134名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 19:59:11.84 0
>>110->>111
でも泣いちゃったけど

っていうか>>129読んでる途中で>>130覗いちゃって
結論佐紀に見えちゃったけど
泣いた〜ありがとうございます

千奈美、高校で頑張ったんだな
135名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 20:00:53.09 O
>>134
志望校も茉麻に聞いてたんだろうね
136名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 20:13:48.41 0
こんな学生生活だったら今頃は
137名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 20:48:26.78 0
切ない話から上手くまとまるか不安でしたがとりあえずホッとしてます
138名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 20:56:25.78 0
上手くまとまってますよ☆
139名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 20:59:05.19 O
今日初めて覗いたけど
オイラも書こうかな?

れなえりスレと似てるね
140名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 21:05:39.55 0
キュンキュンくるわぁ〜
日に日に徳さんを好きになる自分がいる
141名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 21:09:07.89 0
熊井さん≧千奈美の推し順が
熊井さん=千奈美になりそう
いや、千奈美≧熊井さんになりそう
142名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 21:37:05.51 O
>>141
お前は俺かw
143名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 21:39:52.60 0
>>142
えっ、奇遇?w
144142:2008/01/30(水) 21:45:45.63 O
>>143
まぁ俺は
熊井c>>千奈美>茉麻>>>その他

熊井c≧千奈美>>茉麻>>>その他
になった感じだけどw
145141&143:2008/01/30(水) 21:48:57.40 0
おいらの3番手茉麻じゃないんだなぁ(>_<)
146名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 21:54:57.35 O
>>145
完全一致したら怖いってw
147名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 22:00:16.00 O
なんか千奈美が素直すぎる気がするかも もっと憎まれ口言い合うようなそんな関係希望します
148名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 22:06:05.54 0
もしも熊井ちゃんと2人っきりで温泉旅行に行ったら
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1201329657/l50
149名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 22:09:46.48 0
>>146
まあねw
ちなゆりのどちらかが1推しでどっちかが2推しって人
よくいる気がする

>>147
そこかw
何か実物と…って思ってた
150名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 22:36:30.04 O
隣の席の徳永が寝ているこいつにはいつもイタズラされてるから仕返しをしてやろう
僕は徳永の席に頭を突き出して思い切り掻きむしる
授業が終わり徳永が目を覚ました
自分の机の上の異常事態に気付きいたようだ
「あんたなんかした?」
「さあね雪でも降ったんじゃない?」
グーで殴られた
151名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 22:46:50.67 0
>>150
普段されてるイタズラが気になる件w
152名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:00:45.68 O
掃除時間椅子を机の上に乗せる
!!?
椅子の裏にハナクソが付いている
またいつものイタズラだ昨日のお返しなのかかなり大きいハナクソだ
僕は徳永を睨みつける
徳永は勝ち誇ったように笑っている
僕は目を反らさずに椅子の裏からハナクソつまみ口に入れる
グーで殴られた
153名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:04:35.67 0
どっちもどっちだなw
154名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:05:02.08 0
今日は学校行事でとある会社見学。
バスで移動のためまずは学校集合…
なのだが、何故か俺のクラスはバスの席順とか決めていない。
自分が学校に着くと、大体は仲のいいグループで座られていた。
空いているのは先生の隣のみ…
(ついてないなぁ。まぁ仕方ないけどね)
そんなこんなでバスも出発。雑談しようにも先生とじゃ…
移動には2時間半ほどかかるらしく、この先が億劫だ。

寝るしかないと目を閉じてウトウトしてきたその時、
「先生!」後ろから声がした。「千奈美ちゃんが少し気分悪いみたいです」
そんな声が聞こえてきた。
千奈美は学校でも長身でスタイルも良く、その笑顔に癒される人多数、、、
かどうかは不明だが、俺はそんな千奈美のことが好きだった。
ちょっと心配になり後ろを窺ってると、先生が補助席に移り、
その空いた席に千奈美が座る事になった。
(キ、キ、キターーーーーーー!!!!!神様ありがとう!)
千奈美が俺の横に座った。「よろしく!」元気な笑顔と声で千奈美は話しかけてきた。
「あぁ」隣に座られて嬉しいのだが、悟られたくないのでぶっきらぼうに応えた。
「何?せっかく先生の横で寂しそうにしてるから来てあげたのにその態度」
「はぁ?お前気分が悪いんじゃないの?」「うん、すっごく気分悪い♪」
ケロリとした顔で言う千奈美。
(絶対嘘だ…っていうかわざわざ俺のために?もしかして…)
そう思うとメチャメチャ嬉しくなり、自然に顔がにやけてくる。
「ちょっとどうしたの?なんかキモイよ」まんまとその顔を見られ大急ぎで表情を作った。
155名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:05:24.28 0
もともと仲は悪くはないが、格別仲がいいわけでもないし、クラスの席も近いわけでもない。
一クラスメートとして接していたので仕方ないことだろう。
しかし隣に座った千奈美は、それこそこっちに返答の隙を与えないほどのマシンガントークだった。
最近どこに行った、何を食べた、何を買ったetc.etc.
そんな無邪気に喋る千奈美の声にドキドキしながら耳を傾けていた。

見学する会社に着き、色々見て回ったが頭をよぎるのはバスの中で話した千奈美の笑顔…
確かレポートも書かなきゃいけないはずだったけどそれどころじゃなかった。

帰りのバスでも当然のように隣に座ってきた。
(これって何か良い雰囲気?)勝手な想像をする俺。
でもいきなり告白して振られたらショックから立ち直れそうもないので、
「千奈美ってひょっとして俺に気がある?」少々おどけ気味に聞いてみた。
すると千奈美は「バカ!そんなんじゃないよ!」ムキになって否定した。
それがキッカケになったのか、帰りは話すこともなく千奈美は寝てしまった。
(なんだ。本当に哀れみだけだったのか。)
学校に到着して、それぞれの家路につく。
こっちから話しかけるのは、なんか気まずく感じたので千奈美からの声を待ったが、
結局何もないままだった。
156名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:06:06.84 0
翌日の学校で、(また昨日みたいになったらどうしよう…)とオドオドしていると、
「おはよう!」と千奈美の方から挨拶してきた。
「昨日は寝ちゃってゴメンね。ホント眠くてさ。あと寝起きもすっごい悪いからそのまま帰っちゃって。」
その一言で悩んでいた自分がバカらしく感じた。
「全然気にしてないよ。」本当は喜びを満面に浮かべたかったが、やっぱりぶっきらぼうだった。
千奈美も安心したように、それじゃねと自分の席に戻っていった。
(まぁ焦ることないか。)
少なくても一歩前進した昨日の出来事に感謝しつつ俺も席についた。





少し千奈美色を出そうとしましたが難しいですね(´・ω・`)
157名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:17:02.07 0
乙です♪
158名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:23:10.16 0
>>156
妄想スレだからそれもありでしょ
159名無し募集中。。。:2008/01/30(水) 23:40:26.95 O
授業中うっかり眠ってしまった
危ない危ない眠ってたら徳永にどんなイタズラされるかわからない
隣を見ると徳永が前の席の奴の背中に「私はアホです」という紙を貼ろうとしていた
僕の視線に気付いたの徳永は人差し指を口にあてシーっとやっている
僕は声を出さずにば〜かと口パクした
貼り終えた徳永は嬉しそうに僕にピースしてきた
僕はもう一度ば〜かと口パクした
休み時間トイレに行こうとすると周りの人が僕の方を見て笑っている
まさか!!?
背中に手を回したら案の定紙が貼ってあった
「ば〜か」
160名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 00:00:03.30 0
161名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 00:05:42.31 0
ワロタwww
162名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 00:12:44.21 0
感動したりホンワカしたり笑ったり忙しいスレですね
163名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 00:28:45.20 0
千奈美にイタズラされてもあの笑顔で「ごめんねぇ」って言われたら即刻忘れるわw
164名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 00:33:01.76 0
>>162
まるで千奈美みたいじゃないかw
165名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 00:49:44.59 O
>>164
間違いないw
166名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 02:03:48.46 O
明日も切ない気持ちになりたいな
おやすみほ
167名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 02:25:45.62 O
良スレですね
書いてみたくなりました
168名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 02:30:38.66 0
是非お願いします
169名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 02:32:35.62 O
>>154〜159
素晴らしい 千奈美らしさがでてる
170名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 04:44:38.94 0
クゥ〜ン
171名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 06:56:44.09 0
おーどん
172名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 08:23:50.42 O
>>167
お待ちしております♪
173名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 08:28:21.51 O
俺のクラスに千奈美に雰囲気がなんとなく似てるタレ目でいつも笑顔の子が居るww
徳永千夏って名前wガチで
174名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 08:38:23.81 O
すげぇ〜
なんて贅沢な
175名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 09:16:59.10 0
>>173
羨ましいw
あの雰囲気を同じクラスで味わいたかったオッサンより
176名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 10:25:43.40 0
のにゅのにゅ
177空き家:2008/01/31(木) 10:47:12.60 O
千奈最高↑↑携帯からだけど参加してもイイれすか??
178名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 10:48:38.42 0
書きたい人が自由に書けばいいと思うお
179名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 10:52:18.34 O
書きたい人どぞどぞ
180名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 11:48:06.29 0
流しおーどん
181名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 12:36:02.04 O
>>173
千奈美の姉妹?
182名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 12:38:02.01 O
>>181
だったら嬉しいけどありえないよな…
183名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 14:09:09.18 0
相変わらず職場からのにゅ
184名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 14:10:02.71 O
从*´∇`)<ほだもんに〜
185空き家:2008/01/31(木) 14:13:54.01 O
「え〜‥今日はみんなに転校生を紹介する。君、入ってきなさい…」強張った顔の担任の声など聞こえないフリをして教室に入る。
「福岡から転校してきた夏焼君だ‥みんな仲良くする様……」
担任の言葉尻に被せる様に「博多から来た夏焼たい!まぁヨロシク頼むわぁ!!」福岡とゆう土地柄。ヤンキーな俺。
「夏焼はあそこの徳永の横の空いてる席に‥」担任がユビ指した先には、すごくニコニコした女の子が座っていた…。

携帯なので上手く行がまとめられないけど、こんな感じで続けます。
186名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 14:18:44.16 0
一瞬何かと思ったけど主人公の男が夏焼なのねw
187名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 14:19:15.67 O
楽しませていただきます
188名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 14:19:53.97 0
あ、博多っ子な雅ちゃんじゃないのかwww
189名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 15:23:00.74 0
ho
190358027010771526:2008/01/31(木) 15:31:47.53 O
「あっ!私、徳永千奈美。ヨロシクね!!」 『ヤバかぁ〜‥関東人に話しかけられようばい。何て話したらイイとかいな‥」
ドキドキする胸の内がバレない様に、ワザとぶっきらぼうに席に着いた。

一週間‥二週間…ヤンキーな俺は、まだクラスに溶け込めないでいた。そんな時は決まって寝たフリをする俺。
「ねぇ‥ねぇってばぁ!夏焼君起きてよぉ!!」 相変わらずマイペースな徳永が話し掛けてくる。‥俺はまだ寝たフリをしたままだ。
191空き家:2008/01/31(木) 15:47:06.14 O
「よぉ〜し‥こうなったら必殺!千奈美スペシャル〜!!」 そう言うと、徳永は俺の耳元に息を吹き掛けてきた。 「な‥なぁんばしょっとやキサン!女やら思うて俺が何もせんやら思うとったら……」
「やっと起きたぁ!ねぇねぇ夏焼君。もっと博多の話ししようよ…ばい。」 なんだこの目茶苦茶な博多弁は‥?相変わらずな徳永のマイペースには毎度驚かされる。
この学校に来てから、まだ徳永しか俺に話し掛けて来ない。心なしか‥俺に話し掛ける徳永もクラスメートから驚きの目で見られている。
「話しやらなか‥。徳永も俺と喋らんでも、他んヤツと喋ればヨカろうもん。」
「イイじゃんイイじゃん!もっと話そうよ!ホレホレ‥恥ずかしがらないで!」
192名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 15:53:20.01 0
みやちな好きの俺としてはwktk
193空き家:2008/01/31(木) 16:00:34.16 O
「やけん‥話す事やらもうなか!徳永も俺に関わりようけん、みんなに変な目で見られようっちゃろうもん。」
「またまた照れちゃってぇ〜‥もしかしてちぃの事意思してるぅ?惚れちゃった感じ??キャァ〜!!かっわいい〜っっ!!!」
「だ‥誰が惚れとうとかぁ〜?!もうヨカ!!!」
ヤバいくらいドキドキした。…もしかして徳永も俺の事‥だから話し掛けてくるんじゃあ…イカンイカン。関東人のドッキリだ。調子に乗ったら、次の日に知らないヤツがいない的な…、大丈夫か俺。寝たフリをしたまま考えてる。
194空き家:2008/01/31(木) 16:33:36.65 O
「また寝たぁ〜‥じゃあさぁ、ちぃとメアド交換しようよ!うんうん!しようよしよう‥そうしよう!!」
まただ‥なんのバツゲームなんだこれは。徳永の天真爛漫な笑顔でさえ疑ってしまう。
「夏焼君の携帯は‥っと。‥あったぁ!」制服のポケットから俺の携帯を取り出すと、自分の携帯とを両手でチャカチャカやり出した。
「赤外線行けぇ〜っ!……はい!ちぃの送っといたから!!夜メールするね!」徳永はそう言うと楽しそうに携帯をポケットにしまってカバンを持って教室を出て行った。
『‥まだ帰る時間やないやん‥どげんかしたとかいな??」
195空き家:2008/01/31(木) 16:51:24.55 O
ふと窓から校庭を眺めると、徳永がグランドを斜めに駆け行く姿が目に入った。意を決して隣のヤツに話し掛けた‥。
「なぁ‥アイツ何で帰ったと?」 話し掛けられたヤツは少しオドオドしながら‥「と‥徳永はなんかライブのリハーサルとかでたまに早く帰るんだぁ…。」
ライブ?徳永がバンド?? 「アイツバンドやらしようとや?」 「夏焼君、徳永から聞いてないの?てっきり知ってると思ってた。徳永ってアイドルなんだよ。」
はぁ?!なんだソレ??聞いてないぞ、徳永がアイドルなんて。キョトン顔の俺に‥「アイツって、Berryz工房ってグループなんだよ。」と付け加えるクラスメート。
『アイドル?Berryz工房?俺がさっきメアドば交換したとがアイドル?!毎日話し掛ける隣の席の徳永がアイドル???』 頭の中の言葉が口から出そうになった。
196名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 17:09:22.45 0
あぁ、いいわ〜
期待
197空き家:2008/01/31(木) 17:26:52.22 O
家に帰ってからも落ち着かない‥。 『徳永がアイドルやらしようって‥アイツ何も話さんやったやん。何で?俺がヤンキーやけんかぁ?でも、それやったらメアドば教えんちゃろう‥??』
俺の携帯の徳永のメアドを、マジマジと見た。……ん?き‥来たぁ!!マジで徳永からメールが来たぁ!?

「ヤッホーイッ!夏焼君まだ起きてるぅ?」

『なんて返せばイイとかいな‥徳永がアイドルって知ったとか送ればヨカっちゃろうか‥?』
考えても考えても頭ん中がぐちゃぐちゃだ。そうしてると、またメールが…。
「なぁ〜んだ‥寝てるっぽぃね。お子ちゃまだなぁ君ゎ(ワラ)ぢゃまた明日ガッコでね!バイチャ!!」
『どげんしよう‥明日っからなんて話せばヨカや?いっそ学校休むか?…イカンやろ。なんか意識しとうとがバレバレやん‥はぁ、マジでどげんしよう……』 前の学校で先輩に呼び出しくらった時より‥初めて喧嘩をした時よりも、はるかにドキドキしてる俺。
198名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 17:59:04.88 O
続き期待w
199名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 18:00:01.96 0
雅君は素直じゃないなぁ
200名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 18:51:49.06 0
のにゅ
201名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 19:27:21.39 0
のにゅ
202名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 20:00:55.62 0
のにゅ
203名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 20:05:44.53 O
今までにない長さだな
204名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 20:13:52.84 0
>>203
だがそれがいい
205名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 20:23:22.85 0
今の間に構想練ってます
206名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 20:40:24.41 O
Berryz工房の徳永千奈美っていうそのままの設定がいいなぁ
207名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 21:27:42.32 0
ほぜん
208名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 21:56:07.57 O
>>167です
余所の小説スレで書いてる者ですが、昨日このスレを見て試しに1本書いてみました
今から3レス分投下します
209 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/31(木) 21:59:50.29 O
今日は2学期の始業式だ。眠い目を擦りながら教室に入ると、後ろから
誰かに肩を叩かれた。振り返ると頬に指が当たって、首が曲がらない。
「やーい、ひっかかったー!」
「…何だ、徳永かよ」
隣の席の徳永がちょっかい出してくるのは、いつものことだった。
「何だ、じゃないよ。いつもお茶目な千奈美ちゃんでしょー」
「…お前、また黒くなったんじゃねぇ?」
「あーっ、レディにそんなこと言ったらいけないんだもんにー!」
「レディだぁ!? 今俺の視界の中にはレディと呼べる女は見当たらんがなぁ」
「もう、バーカ!」 徳永はおもいっきりあっかんべぇをしていってしまった。
徳永との会話はいつも漫才みたいで、3年で同じクラスになってからのちょっとした楽しみだった。

「よーし、今日は新しい学級委員を決めるぞ。学級委員、あとよろしくな」
1学期の学級委員が出てきて、お決まりの文句を言い始めた。
「では、学級委員に立候補したい人は挙手して下さい」
受験を控えた大事な時期だ。案の定誰も立候補なんてしない。
学級委員をやりたいなんて、よっぽどの物好きか切羽詰まって内申を上げたい奴
だけだろうと俺は思ってた。ほっとけば誰かが手を挙げるさ。
隣の徳永は、早速爆睡モードに突入している。相変わらず気楽なもんだ。
しかし、いつまでたっても立候補者は現れない。業を煮やした先生は、よりによって
俺を指差した。
「おい、田中。お前やってみないか?」
マジかよ!?と思っていると、このままではまた学級委員をやらされる羽目に
陥りそうだった1学期の学級委員が、早速「田中」と黒板に書いた。余計なことを…
すると、1人の女子が目を輝かせて手を挙げた。
「はいっ!あたし、徳永さんがいいと思います」
「徳永」という単語を耳にして、寝ぼけまなこの徳永が黒板を目にすると、
そこには自分の名前が
「えぇー!無理無理、あたし学級委員なんてできないよぉー!!」
いきなり立ち上がって大声で叫ぶ徳永に、教室中が大爆笑。
まったく、よだれくらい拭けよ…
210 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/31(木) 22:02:31.86 O
その後、男女とも2〜3人の候補者が挙がり、投票で決めることになった。
配られた紙を前にして考えていると、ふと徳永の姿が目に入った。
いつになく真剣な顔で名前を書いている徳永。
と、視線を感じたのか、こっちを振り返って素早く紙を隠した。
「もぉーっ、見ないでよ!すけべ!!」
「お前のなんて見るか、ばーか」
俺はいいことを思いついた。女子の欄に「徳永」と書く。男子は当然俺以外の
奴の名前だ。あいつが学級委員に選ばれて慌てふためく様を想像すると、思わず
にやついてしまった。

投票結果は接戦だった。俺ともう1人の男子、徳永ともう1人の女子が同点で並んで、
最後の1票を残すのみとなった。
(頼む、他の奴の名前であってくれ!女子は徳永でいいから…)俺は神様に祈った。
隣に目をやると、徳永も真剣な眼差しで黒板を見つめている。多分こいつも俺と
同じことを考えているのだろう。
緊迫した空気の中、最後の1票を開いた女子の学級委員は、何故かクスッと笑った後
高らかに発表した。
「男子、田中君! 女子、徳永さん!」
俺は椅子に崩れ落ちた。これから冬休みまでずっと雑用の毎日かよ…
隣を見ると、徳永は実にあっけらかんとしていた。大声で騒ぎ立てると思ってたのに、
なんか調子狂うなぁ…
211 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/31(木) 22:05:57.08 O
ホームルームが終わると、早速徳永が話しかけてきた。
「なんかめんどくさいことになったね。でも、いちおうよろしくね」
「ああ、やっと席替えでお前の隣りから解放されたと思ってたのにな」
「またまたぁ、ホントは嬉しいくせにー」
徳永はいつもの笑顔で俺の肘をつついてくる。俺がこんなに落ち込んでるっていうのに…
そこへ、さっきの女子の学級委員と徳永を推薦した子がぱたぱたと走ってきた。
「千奈美ぃ!これ、あんたが書いたんでしょ!?あんた字汚いからすぐ分かっちゃった」
そう言って、徳永の目の前に1枚の紙切れを差し出す。
「あっ、ちょっと、ねぇ返して!」
いきなり動揺した様子の徳永とその女子が揉み合っていると、俺の足元に紙切れが
ひらひらと落ちてきた。
「おい、これ落ちた…」
「駄目っ!!」
徳永が慌てて紙切れを奪い返す。よく見ると顔が真っ赤だ。
「…見た?」
徳永は瞳をうるませて俺のことを睨みつけた。初めて見る切ない表情に俺は圧倒されて
気がつくと首を横に振っていた。
「そう…」
徳永はそれ以上何も言わずに、紙をくしゃっと丸めると、そのまま教室から出ていってしまった。
「あっ、千奈美ちょっと待って!」
女子達は俺の方をちらちら見ながら徳永の後を追いかけて走っていった。
(なんなんだ、いったい…)
俺は何が起こったのか訳が分からずに、その様子をただ呆然と眺めていた。
ちらっとしか見えなかったけど、その紙には汚い字で確かにこう書かれていたんだ。

男子 田中
女子 徳永



勢いで書いてしまってあまり出来は良くないですけど…
次書く時はもちっといい作品にしますので
212名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 22:12:07.77 O
投票用紙に名前と相合い傘書いてあったら・・・


なんてね
213名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 22:23:49.41 O
最近涙もろいなぁ(T_T)
214名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 22:33:02.71 0
昔何か投票とあれば好きな子の名前を書いていたのを思い出しました
215名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 22:34:39.87 0
出張帰りの新幹線。
時間的な問題なのか指定席の自分の車両には僕ともう1人年配の人しか乗っていない。
(こんな事なら自由席で安上がりの方が良かったかもしれないな)
心の中でぼやきながら疲れを取るために目を閉じた。

「すいません。隣良いですか?」夢うつつの中で女性の声が聞こえる。
「どうぞ」目も開けずに答える僕。
(人がそんなに乗っていない新幹線の指定席で相席とか珍しいな。)
そう考えながら一応礼儀として体を起こして目を声の主に向ける。

!!!!!!!!!!!!!!!???????????????

僕はその声の主を見て固まった。
自分のすぐ隣に、自分の好きなアイドルBerryz工房の徳永千奈美が座ってる。
(これは夢だ!そうに決まってる!)
しかし、その夢は覚めることなく自分の頭の方が冴えてしまった。

寝たフリをしつつ冷静に状況を判断しようとするがどうにもならない。
聞き耳を立てると、どうやらBerryz工房7人全員が乗ってるようだ。
(この状況はどうすればいいんだ?)
いきなり「ファンです」って言っても彼女達はプライベートっぽいし、
かといってこのまま知らん振りで通すのも何だかもったいない。

とりあえずキッカケをつかもうと薄目を開いて様子を窺う。
窓越しに千奈美の姿が見えるのだが、時折僕に目を向けてくる。
そして、他のメンバーに近寄ってはヒソヒソと話している。
(そんな怪しい奴に思われてるのかな…)

なんとも言えないもどかしさの中で終点も近付いてきた。
結局何の名案も浮かばないままだったが仕方ない。
諦めて最後まで寝たフリで通そうと、下を向いて目を閉じた。
216名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 22:35:18.41 0
トントン

不意に肩を叩かれ「終点ですよ」っていう千奈美の声が聞こえた。
思いっきりビクッっと反応した僕に、申し訳無さそうにする千奈美。
「あ、、、ありがと」精一杯平静を装って答える僕。
すると僕の大好きな笑顔に戻った。次の瞬間!

「あの、、いつもBerryzの応援してくれてますよね?」

!!!!!!!!!!!!!!!???????????????

また固まった。
確かに、コンサートやイベントもここ最近だが頻繁に足を運んでいる。
握手会でもそれなりに気の利いた言葉をかけていたと思う。
しかし、まさかそんな自分を覚えてくれていたとは。
「うん、まぁね」とりあえずというかありきたりな返事を返す。
ちょうど駅に着いた。他のメンバーは降りる準備も済ませ降車口に向かってる。
「いつもありがとうございます♪これからもよろしくお願いします♪ふふ♪」
千奈美はそう言うとスッと立ち上がり急いでメンバーの後を追って行った。





って話、ない確率が圧倒的ですが期待しちゃいませんか?
217名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 22:37:48.17 0
これはもうちなこ以外のメンではぜったいあり得ないと思うよGJ
218名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 22:54:19.36 0
認知厨じゃないけどそんなん言われたらアッチに逝けるわw
219名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 23:03:52.84 O
>>209-211
神帰ってキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
あっちもよろしくです

>>215-216
(・∀・)イイ!!
こんな思い、夢でもいいから味わいたい
220名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 23:05:34.67 O
給食の時間僕は隣の席の徳永と当然同じ班になる
徳永は僕が牛乳を飲むたびに
「百円を食ってみろひゃ〜くえん」
「スルーする〜」
などとくだらない事を言って笑わせようとしてくる
もちろん笑えないし鼻から牛乳を出すわけにはいかないのでしかとする
徳永のくだらないダジャレにはうんざりしているので逆に笑わせてやろうと思う
徳永が牛乳に手を伸ばした今だ
「たれ目だって?あったれめーよ(たりめーよ)」
徳永は無表情のまま牛乳を飲み込みんだ
そしてにっこり微笑みながら
「たれ目じゃないもん」
と言うとまた牛乳を口に含み
「に゛ー」
と牛乳を吹き付けてきた
僕の上半身と半径1メートルは牛乳の世界になった
今回はさすがに二人とも先生に怒られた
221名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 23:11:40.05 0
色んなちなこキャラが見える良スレ
222名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 23:19:22.17 0
>>220
さすがにそれはw
でも浴びたいなw
223名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 23:21:54.27 0
いやぁ、千奈美って凄いね
224名無し募集中。。。:2008/01/31(木) 23:51:12.60 0
このスレの千奈美に会いたい
225名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 00:01:54.84 O
>>84

笑顔が似ていると 勝手に想像
226名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 00:12:02.46 O
2月になった
連れ子スレとこのスレのおかげで1月は千奈美月間だった
ありがと
227名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 00:20:05.98 O
>>220

俺の独断でオマエ文句なしMVP
228名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 00:21:41.93 0
2月も千奈美月間だったっていいじゃないかw
229名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 00:23:39.10 O
2月も引き続き千奈美月間です
みなさんお楽しみ下さい
連れ子スレもまだ続いてるしね
230229:2008/02/01(金) 00:24:27.50 O
見事に被ったorz
231名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 00:26:57.83 O
連れ子スレはおいらが見てたやつ完結して以来見てないなぁ
232名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 00:35:19.16 0
寝る前なのにゅ
233名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 01:00:16.89 O
234名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 01:10:47.49 0
>>211
やっぱ上手いな
また書いてよ

>>216
本来ならありえないけど・・・
実際こうなって欲しいと思うのw

>>231
現行のもなかなかいい話になってきてるよ
235名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 02:22:42.96 0
chi-
236名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 02:45:34.62 0
sa-
237名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 02:47:32.73 0
to-
238名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 02:54:49.45 O
ku-
239空き家:2008/02/01(金) 02:58:46.29 O
…ちぃはね‥夏焼君の事がね……ス・キ……

《あんたいつまで寝とうと!早う学校ばイカンね!!》

『なぁんやウルサかねぇ‥今、イイ夢ば見よった様な…な?なんやもうこんな時間やん!?』
徳永の事を考え過ぎて、寝たのが確か朝方。ヤバい‥学校遅れたのが、動揺してるって、徳永に勘違いされる。
とりあえず、慌てて家を出た。自慢のリーゼントを忘れる程‥動揺して家を出た。
240 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/01(金) 03:37:50.30 O
>>209-211です
意外と楽しんで頂けたみたいで嬉しいです。レスくれた皆さんありがとうございます。
ところで、>>219>>234さん、私は千奈美スレに投稿するのは初めてなので、
誰かと勘違いされてるんじゃないかと…
241千奈魅:2008/02/01(金) 03:58:02.43 O
あえて隣の席ではなくて千奈美の後ろの席に座ってブラを引っ張ったり外したりします。
242名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 06:10:06.00 0
クゥ〜ン
243名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 07:40:49.44 0
おはちな
244名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 08:20:35.16 O
3学期が始まって席替えをしたら、あまり話したことのない子と隣になった。徳永千奈美だ。

3年生になってからはじめてクラスが一緒になったけど、その前から存在は知っていた。いつも周りに人がいて、騒がしい子だったから。
でも特別意識してるわけでもなく、クラスが一緒になってからも必要最低限以外のことはしゃべってない。

席を移動させると
「よろしくね、ふふっ」
とはにかんでいた。
笑顔が可愛い女の子だなって思った。
245名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 08:36:23.16 O
「うん」
その一言を返すと、徳永はまた嬉しそうにはにかんだ。
別に意識したわけじゃないけど、徳永からいい香りがするのがわかった。

授業がはじまると、徳永は机の下で隠れて携帯を打ちまくっている。
なるほど…徳永が静かな時間はこうやって携帯を打ってるからなのか。
徳永が静かだとクラスも静かだ。俺もなんだか集中できなくて、寝ることにしようと思ったとき
「ねね、清水君て〜、香水つけてるでしょ?」
そう徳永が声をかけてきた。
「うん」
「セクシーボーイつけてるでしょ?」
「うん」
よくわかるな、と感心した。
「うんしか言わないねw」
このやり取り…。
クラス替えをしてはじめて徳永としゃべったときもこんなやり取りだった。

1学期がはじまってすぐ、先生に呼び出されて放課後遅くなった俺は少し教室でたそがれていた。
すると部活を終えたらしい一人の女の子が教室に戻ってきた。
「あ…清水君だよね!」
「うん」
「お姉ちゃんいるでしょ?」
「うん」
「清水君のお姉ちゃんにはお世話になったからね〜ダンス部で。卒業しちゃってからは会ってないけど」
「うん」
「うんしか言わないねw」

あのときと同じ笑顔。
246空き家:2008/02/01(金) 08:47:18.44 O
動揺を隠し、平静を装う俺。教室に入るなり‥
「あ〜!夏焼君の髪型ぁ〜‥‥可愛いじゃん!似合う似合う!!」
机をバンバン叩きながら爆笑してる徳永。『そげん笑わんだっちゃヨカろうもん‥』心の中でそう言いながら、「フンッ」と鼻を鳴らして席に着いた。

《ねぇ‥徳永ちょっとイイ‥?》クラスのヤツに声を掛けられる徳永。
「何?」《あのさぁ‥徳永の事、呼んで来いって‥。学校の裏の公園に高校生が…》
なんだぁ?今明らかに徳永の顔から笑顔が消えたぞ?ファンが来たのか?なんだぁ??
「う‥うん…」小さくうなずく徳永。
これはただ事じゃないぞ!?俺に何とか出来ないのか?…華奢な徳永の体が小刻みに奮えているのを見て……
「なぁ〜んをガタガタ言いようとかぁ‥徳永もそげなトコ行かんでヨカぞ。高校生?上等上等‥俺がパパッと追っ払って来ちゃあけん!」
「で‥でも…」
「心配やらしてくれようと?この夏焼様が負けるやら思うとうとか?徳永もお前らも知らんぷりして授業ば受けときんやい。…てか、先生やらに言うなよ。」
カッコつけて教室をでる俺。内心メッチャビビってる。どうなるんだ俺。
247空き家:2008/02/01(金) 09:22:35.76 O
『徳永のあんな顔やら初めて見た‥メッチャ怯えとったし…今の俺よりもビビっとった。』
そう考える内に、今までビビってた俺の頭に徳永の顔が浮かんで来た。
『なぁ〜んをビビっとうとか俺は。徳永の笑顔が好いとうっちゃろうもん‥。笑顔も何もかんも好いとうっちゃろうもん。男の俺がビビってどげんすっとや!』
不思議と公園に着く頃には、落ち着いた。
『ひ〜ふ〜み〜‥なんやたったの四人かぁ…でも負けるっちゃろうねぇ‥痛かとやろうねぇ…』
また弱気になる俺。
『まぁ〜た弱気になりよるばい。徳永の事‥俺が守らんでどげんすっとや!!』気合いを入れ直し、高校生を睨みつける俺。『見とけよ‥徳永…』
248空き家:2008/02/01(金) 09:47:46.01 O
ボコボコにされた俺は、しばらく気を失ったんだろうか‥断片的にしか思い出せない。
『なんや‥メッチャ痛かぞ‥でも、アイツら帰ったみたいや…俺が追っ払ってやったばい‥』
詳細はこうだ。最初の飛び蹴りをかわされて、すっ転んだ所をフクロにされ‥気を失った俺にビビって、高校生はその場から居なくなったとゆう訳…。
『さぁてと‥学校ば戻るかねぇ。』
体中の痛みと、流れる鼻血を押さえながら教室に戻った。ドアを開けると、みんなが一斉に俺を見た。いきなり徳永が立ち上がって、俺の方に駆け寄って来た。
「夏焼君!大丈夫‥?…血がいっぱい出てるよ‥。」 「大丈夫大丈夫‥なんでんなか!授業中やろ‥席に着かんね。」
精一杯強がった俺は、徳永の心配してくれる気持ちに、心の中でニヤニヤしていた。自分の席に座った後‥照れ隠しと痛みで、いつもの寝たフリをした俺。
249名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 10:47:05.44 0
今日のお昼は弁当忘れたからおーどん
250244:2008/02/01(金) 11:03:56.64 O
>>244-245

その笑顔に少しだけドキっとした。
そのドキドキを隠すために俺からも会話を繋げようと話を続けた。
「徳永も香水つけてるだろ?ブルガリのやつ」
「え?わかる!?清水君詳しいんだね!」
それから少し香水について話したらすっかり徳永とは打ち解けた。



その日の夜、姉ちゃんに徳永の話を持ち出した。
「あぁ〜千奈美ねw相変わらず元気なんだw」
俺よりも徳永よりも小さい姉ちゃんに、徳永はよくなついていたみたいで話が弾んだ。

どうしてだろう。
徳永千奈美の存在が今日、とても大きくなった。
少し話をしただけなのに。
あのひまわりみたいな笑顔が、徳永をすごく気になる存在に変えた。
251空き家:2008/02/01(金) 11:25:08.26 O
誰か自分のスレまとめてくれないっすかねぇm(__)m2スレ目は空き家って書くの忘れてたけど…
252244:2008/02/01(金) 11:28:46.61 O
>>250

「清水君て〜好きな人いる?」
ある日の徳永のその問いにドキっとした。そう聞かれて思い浮かんだ顔は徳永の顔だったから。
「徳永はどうなんだよ」
それを悟られないように逆に徳永に問う。
「そんなの女の子に聞いちゃいけないんだもんに〜」
そうはにかんだ。
「徳永はモテるからさー、バレンタインとか期待してるやつ多いぞ」
俺もな、とは言えなかった。
「えぇ〜?モテるとかないないw」
そう照れたように騒ぐ徳永。でも俺は笑えなかった。…徳永は誰にチョコをあげるんだろう…。
そこでやっと徳永が好きだと自覚した。
253名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 12:07:30.15 0
>>252
タイムリーな話でドキドキよ
254名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 13:08:20.33 0
いいねいいね
255空き家:2008/02/01(金) 13:35:11.14 O
やっと放課後になり、痛みも大分おさまって来た所で‥職員室に呼ばれた。
《夏焼‥お前何したんだ?……同じクラスの徳永に関係してんじゃないのか‥?またファンとか言うのが学校の近くに来たんじゃ……》
「あっ!全然関係なかです。俺の個人的な問題やけん‥徳永にファン?アイツなんかやりようと?マジで俺の問題やけん‥誰も関係やらなかですよ!」
《しかし‥》「先生‥体ば痛かけん、もう帰ってもよかですかねぇ?」
止めようとする先生に、後ろ向きのまま手をヒラヒラさせて職員室を出て行った。

家に着くと、今度は母ちゃんから小言を‥。やっと部屋に着いた。
『徳永‥アイツ大丈夫なんかねぇ?あんな事がいつもあるっちゃろうか‥いつも明るい徳永があげんなるっちゃけんなぁ…』
そんな事を考えながら、気がつかない内に眠っていた。
256名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 14:00:55.00 0
千奈美に何が起こってるのか気になる
257空き家:2008/02/01(金) 15:02:20.82 O
《ちょっとぉ!あんた起きんしゃい!なぁ〜んか可愛か女ん子が来とうばい!》 「なんや‥やかましかねぇ…」
……?女の子?誰?もしかして…「どげな女が来たと?」 《なぁんか手足の長か‥可愛か女ん子ばい…上がってもらうけんね》
ちょっと待て?手足が長い…と‥徳永だ!!ヤバい!?今アイツと話すと、意識してんのがバレてしまう。つぅか、部屋汚え‥とりあえずベッドの下に……。

《コンコンッ‥》「私‥徳永だけど…入ってもイイ‥?」
「お‥おう。」
初めて見る徳永の私服。か‥可愛い。髪も毛先がクルンってなってる。学校とはまた違って可愛い‥。
「‥大丈夫‥夏焼君…?」 「見ての通りたい!体だけは頑丈に出来とうけん…ん?何?何か俺ん顔についとうか?」
「…夏焼君‥鏡見た‥?」 「なんて?鏡?……おぉ〜!寝てしもうたけん腫れてしもうたぁ‥。」
いつもは爆笑するのに‥なんか暗い徳永。 「てか、どげんしたと?俺んちまで来てから‥その前に、何で俺んち知っとうと?」
今にも泣き出しそうな顔で、徳永が喋り始めた…。
258名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 15:35:12.47 0
wktk
259名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 15:35:54.92 O
何故ちなスレには良スレ率が高いんだろう?
260244:2008/02/01(金) 16:01:29.51 O
>>250

「清水君こそモテるじゃん!清水君にあげようって盛り上がってる女子だっているんだからね!」
正直どうでもよかった。徳永が俺をどうとも思ってないのが丸わかりな発言だ。それに、どうせ徳永のことだから、俺をおだててからかうつもりだろう。
「あ〜!今、嘘だろ…みたいな顔したぁ〜!嘘じゃないってw清水君、キャプテンに似てて可愛いし、モテるから〜」
「キャプテンて…あぁ姉ちゃんか。俺あんな小さくないぞw」
うまく話をそらしたけれど、徳永が違う男にチョコをあげるところを想像したらすごくイライラした。
別に徳永は俺の彼女じゃないけど、すごくイライラする。なんでだろう。
独占欲みたいなものが、うまれていた。
261244:2008/02/01(金) 16:02:27.58 O
あ、ごめん
>>252の続きだった
262空き家:2008/02/01(金) 16:17:51.51 O
「転校……」 「はぁ?」 「夏焼君‥転校させられちゃうよ……」
なんで俺が転校?まだ来たばっかりなのに?つぅか、させられるって‥?
「あのぉ‥徳永?転校させられるって、誰がそげな事言いようと?」 「さっき夏焼君が帰った後‥職員室の前通ったら先生達が言ってたよ‥」
なんだよそれ‥せっかく徳永とも仲良くなれたのに…好きになった自分に気付いたのに…。
「…夏焼君‥‥私、明日先生に本当の事言うね。夏焼君は言うなって言ったけど‥夏焼君は悪くないんだって言うね…」 そう言うと、我慢してた涙が徳永の目から流れ落ちた‥。
助けたつもりでいい気になって‥結果的にこんなに彼女を苦しませてる俺…。徳永の顔から笑顔を奪ってしまった。
263空き家:2008/02/01(金) 16:44:26.22 O
いつもこうだ‥。決まって俺の大事な物は、俺の手から離れていく…。今回もそうだ…。神様がいるなら、一発殴ってやりたい。いや‥今回の事は一発じゃすまない。

「なぁ〜んや‥ほんなこつ頭が固か連中やねぇ。徳永が気にする事やなか。そんなヤツらやったら、俺から転校しちゃあばい!」
「でも…」 「ヨカヨカ。徳永もそげなくだらん事ば言いに、わざわざ俺んちまで捜して来たとかいな。さぁさぁ‥もう早う帰えらんね…。」
「……夏焼君………。」 「…帰れっち言いよぉったいっっ!!」
徳永を怒鳴り付けながら、部屋から出した‥。……涙が止まらない‥悔しくて…悔しくて‥。
264空き家:2008/02/01(金) 17:09:09.59 O
こんなに泣くのはいつ振りだろう…辛くて…胸が苦しくて…こんな気持ちで泣くのは初めてかもしれない‥。
『やっぱ俺はイカンねぇ…後先考えんで、目先の事ばぁっか考えよる。大体、アイドルの徳永が振り向く訳なかろうもん‥。ちっと考えれば分かるっちゃろ‥。』

《徳・永・千・奈・美…》

心の中で、何度も‥何度もつぶやいた……。
…どうしようもない恋ってあるんだなぁ………。
265219:2008/02/01(金) 17:19:19.13 0
>>240
うわw偶然かトリの出だしが似ていたので間違えた
スンマセンm(_ _)m
266名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 17:31:35.36 O
>>265
いえいえ。
千奈美にその方はどこのスレで書いてらしたんですか?
267名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 18:09:02.82 O
>>211
ちいちゃんが「…そう」ってしかいわなかったってとこがいいね
ホッとしたの半分、気づいてほしかったの半分ってかんじで片思いの切なさを思いだしてしまった
268名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 18:15:52.67 0
>>266
>>3です
よかったらあなたはどちらでお書きだったのか教えていただけませんか?
269名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 18:53:55.04 O
>>268
ということは、兄妹編?の作者の方ですかね?
連れ子スレは時々覗いてたんですが、気付いたら新スレ立っていたんで、気になってたんです。
私は今
週刊ウルフ創刊号その2【小説】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1201188282/
で書いているんですが、新スレ立ってからはまだ投稿してないので、
週刊ウルフ創刊号
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1199965386/
ここに何作かあります。下手ですけど…
270名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 19:42:20.40 0
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン。
学校が終わって帰り支度をする。
「ねぇ一緒に帰ろ♪」隣の席の徳永千奈美が話しかけてくる。
彼女と僕は家が隣の幼馴染。お互いの家にも普通に遊びに行ってる。
腐れ縁というか小学校1年から中学3年に至るまで、ずっと同じクラスだったりする。
しかも今は席まで隣。

もちろん千奈美のことを嫌いなわけじゃない。スタイルだっていいし、笑顔も可愛い。
ただ、照れ屋な僕としては仲良くしてることで噂が立ってしまうのがなんとも恥ずかしい。
そんなことを言っても「よっ!今日も一緒かい?いいねぇw」「ナイスカップルw」
…時すでに遅しかもしれない・・・
いつものように無言で立ち上がる僕。千奈美もいつものようにニコニコ後ろをついてくる。
それはそれで嬉しいことだ。

廊下の途中で先生に呼び止められた。
どうやら僕に話があるらしい。すると千奈美は「先行ってるね」と帰っていった。

先生の話は僕が推薦入試で希望校に合格したという事だった。
学年でも優等生の部類に入っていたし、自信がないわけでもなかったが、
やはり、自分の希望の高校に合格したのは嬉しい。
浮き足だちながら、僕の足は自然と千奈美の家に向いていた。
(あいつ、喜んでくれるよな)
271名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 19:42:58.40 0
我が家のように千奈美の家に上がる僕。
ノックをするの忘れ勢い良く千奈美の部屋の扉を空けた。
「やったぜ!志望高校にごうk…」
空気が凍りついた。
今目の前にいるのは制服から着替えようとしてる下着姿の千奈美。

「あ、、、あの…」
かろうじて声を絞り出すも体が硬直して千奈美を見ることしか出来ない。
その後沈黙のあと…
「ヴぁかぁ!!!!!」千奈美が持っていた服をこっちに投げつけてきた。
僕は正気に戻り慌ててドアを閉め、ダッシュで家に帰った。

(どうしよう・・・どう考えても僕は悪いんだよな…)
とんでもない罪悪感を抱きつつ、その日の夜は眠れなかった。

翌日。
教室に入って、席についた。
普段なら向こうから挨拶してくる千奈美も今日は俯いたままだった。
「あ、、あのさ。。。昨日はゴメン…」
とりあえずは普通に謝った。周囲のクラスメートは何があったのかと興味津々だ。
「別に、気にしてないよ…」俯いたまま返事をする千奈美。
「でも…」「平気だって言ってるでしょ!」千奈美はキッと僕を睨み付けた。
見たことない剣幕に僕だけでなく、周囲のクラスメートも後ずさりする空気だった。

その日、学校ではそれ以降千奈美とひと言も交わすことなく終わった。
放課後も普段と違い、さっさと帰ろうとしている。
僕の方が慌てて千奈美の後を追った。

話しかけようにも朝のあの睨んだ顔が怖くて後をついていくことしか出来なかった。
気がつくと、僕は自分の家を通り過ぎて千奈美の家の前までついてきてた。
272名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 19:43:22.49 0
「どこまで来るの?ストーカー」千奈美は朝ほどではないものの怒りの表情をこっちに向けた。
この時になって、千奈美とのこれまでの関係を崩したくない自分に気付いた。
とにかく許してもらいたい僕は、路上であることも気にせず土下座した。
「本当にゴメン!自分が高校合格したからそれを千奈美に伝えたくて。」
すこし顔を上げると千奈美は俯いて肩を震わせている。
(もしかして、昨日のこと思い出して泣いちゃってる?)
焦りに焦った僕は、更に頭を下げて額を地面に擦り付けるようにした。
「もうあんなことしないから!今までどおり千奈美と仲良く出来るならなんでもするから!」
必死だった。卒業も近いこの季節に千奈美に嫌われたままなんて。

土下座のまま返答を待っていると。
「ククッ」千奈美の何かをこらえている声が聞こえた。
ふと顔を上げると千奈美は口を手で押さえていた。
(へ?)
間抜けな顔をしていたであろう僕と目が合うと千奈美は大笑いを始めた。
「確かに恥ずかしかったけど、わざとじゃないし気にしてないって言ったじゃん」
「でも、朝メチャメチャ怒ってたじゃん」
「そりゃ、みんなの前で謝られたら何があったか聞かれるでしょ?それもハズいから」
意外な千奈美の答えに僕は脱力した。
「じ、じゃぁ許してくれるの?」僕が聞くと千奈美は顔を横に振った。
「何でもするって言ったよねぇ?」ニヤニヤしながら僕を見つめる千奈美。
「う、うん」そういうしかない僕。
千奈美の次の言葉を待った。
「じゃあ、君と同じ高校に入れるようにこれから受験まで毎日家庭教師をすること♪」
災い転じて福となすという言葉を痛感した日だった。





ほろ酔いのため微エロ入りましたが爽やか路線ですよね?
273名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 19:46:30.02 0
いい!
キュンキュンするなー
274名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 20:26:42.05 0
そんな幼馴染が居たら今頃人生変わってるわ
275名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 20:38:25.52 0
これは爽快だw
276名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 21:28:39.17 0
脳内に清涼感がw
277名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 21:45:54.33 0
ho
278名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 22:40:23.82 0
千奈美好きだぁ〜!!!
279名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 22:41:22.50 0
千奈美好きだよ、明後日が楽しみw
280名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 22:55:35.35 O
今日の家庭科は調理実習だ
徳永と同じ班になってから一番嫌いになった教科だ
どうやら今回はオムライスを作るらしい
いつもの事だが徳永は大量にピーナッツバターを入れている
しかしこれはイタズラではないらしい
毎回毒料理を食わされるお返しに徳永の食べるやつにだけ大量に練乳を入れてやった
そしていよいよ試食の時が来た
「いただきます」
一口食べた徳永の顔色が変わった
「ちょっとこれ作ったの誰?」
僕はしてやったりの気分になった
「俺だよ」
徳永は僕の肩を叩いて耳元でささやいた
「あんた結構やるじゃん」
281名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 22:59:37.08 0
あのさこれみて思ったんだが千奈美がマネージャーって興奮しないかい?
オイラかけそうもないからだれかたのむ


http://tv.yahoo.co.jp/tv_show/tbs/rookies/
282名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 23:08:14.78 0
>>281
いつも「完」で終わらせてる単発屋ですがそれで良ければ書いてみますよ
いつになるかは保障できませんが(´・ω・`)
283名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 23:15:31.30 0
ワロタwww
284名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 23:34:46.01 0
練乳かぁw
千奈美には美味しかったんだろうケド…www
2851:2008/02/01(金) 23:47:09.75 0

このスレに書いてくれているみんな ありがとう あなたがたはすばらしい 愛してる

でも一つだけ言いたい 立派なレスが多くて気後れしてる人はいないだろうか
熊井温泉スレみたいな1行レスでもかまわない あなたの妄想をぶちまけてくれていいんだ


あとな 実はオイラが連れ子スレ(前の)の1でもあることは秘密だ 誰にも言わないでくれ 約束だヨ
286名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 23:58:27.78 0
>>285
ここだけの話とかw
287名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 00:06:27.31 O
>>282
待ってますよ
おいらには書けないから(>_<)
288名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 00:06:45.74 0
わかったよおじちゃん
289名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 00:33:16.85 0
のにゅ〜
290 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/02(土) 00:37:37.20 O
「ねぇねぇ、バレンタインのチョコあげるよ」
「マジかよー!徳永に貰えるとは思ってなかったな」
「でもキスチョコだよ」
「キ…キスチョコって、あの小指のさきっちょくらいのヤツ!?」
「そのかわり、あたしが食べさせてあげるから。ハイッ目閉じて!」
(キスチョコって、チロルチョコより小さい義理チョコの最低ランクじゃないか…
あーあ、期待して損し…)

チュッ

「えっ!?」

「ねっ、ちょっとキスでキスチョコ!」


おしまい


くだらなくてすみません…
291 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/02(土) 00:41:30.46 O
オチを誤植してしまいました。

ちょっと→ちょこっと

不覚です…
292名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 00:47:21.70 0
いいよいいよw
293名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 00:47:31.95 0
俺が萌えたw
294名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 00:48:19.95 0
羨ましすぎるぅぅぅ
295名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 00:49:22.84 O
そんなことやってみたかった(>_<)
296名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 01:23:01.44 O
>>290
相当煮詰まってるようだなw
現実逃避もいいが早くウルフに帰ってこいよ
待ってるからな
297名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 02:06:44.08 0
おーどん食べりゅ
298名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 02:46:28.60 O
>>285

チンコ うp!
299名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 04:27:30.41 0
>>298
また怒られるぞw
300298:2008/02/02(土) 04:37:03.86 O
>>299

ゴメンね。
301空き家:2008/02/02(土) 05:53:06.05 O
それから俺は、しばらく学校を休んだ‥。

《…あんた学校ばどげんすっと?今日が最後ばい。こないだウチにきた‥ホレ‥足の長か、可愛か女ん子‥泣きながら帰りよった…やけん行かんとか……》
「‥あの子は関係なか…。」
確かに、徳永に会わす顔がない‥。正直、怒鳴った事も後悔してる。このままでいい訳ないのも分かってる‥。……顔を『バチッ!』と
302名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 06:00:37.87 O
>>215-216
一昨年の俺がここにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
303空き家:2008/02/02(土) 06:17:26.71 O
気合いを入れて‥
「最後の学校ば行ってみようかねぇ…。」

…足どりが重い。人がしがみついてるのかと思う程‥足が思い。
『こんなんやったら、来ん方がヨカったかねぇ‥でも、最後徳永に笑った顔ばさせてやりたいけんなぁ…。』 …意を決して教室のドアを開けた。

「お〜!みんな久しぶりやねぇ!俺、今日が最後やけんくさ‥また転校するったい。今までありがとなっ!」 空元気にも程がある。全員ドン引きだ。徳永は何か言いたそうにこっちを見ている。
席に着いた俺に、「…夏焼君‥。」 徳永が小さな声で話し掛けて来た。 「なぁんを悲しか顔ばしとうとか?徳永スマイルば見せちゃってん。」 そう言うと、俺は徳永の両方の口の端を『ギュー』と親指で吊り上げた。
「そうそう!こげんして笑った顔が徳永はいっちゃんヨカっちゃけん!。」 笑ってないだろ‥。いや、むしろこうやっておどけてないと、今すぐにでもここから逃げ出したくなる程‥緊張してた。
304空き家:2008/02/02(土) 06:41:10.29 O
…長い……とてつもなく一日が長い。徳永も何も喋りかけて来ない。…思い切って、机の下から徳永にメールした。
【最後やけん、駅前のドーターでお茶でもせんや?】
メールに気付いた徳永は、一瞬俺を見てメールを打ち出した。
【ドーターって‥DOUTORの事?つぅか、今ドキぉ茶とかって…ワラ】
…しまった!?あれはドーターじゃなくてドトールって言うのかぁ‥。めちゃめちゃ恥ずかしい…。こっちを向いている徳永がちっちゃく頷いた。徳永に笑顔が戻った瞬間だった。
305名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 08:01:41.47 O
おはようございます。>>290です。
昨日はあんなくだらないのに付き合ってくれてありがとうございます。
このスレはとても平和で良いですね。
もし宜しければ、ちょっと長いのを書いてみたいんですが、どうでしょうか?
御理解が得られれば、暫く書き溜めてから投下するつもりです。
昨日みたいな小咄もたまに書くかもしれませんが…
306名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 08:18:51.28 0
こちらこそ喜んで!
307名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 08:31:21.84 0
>>285
新シチュでまた立てるのも吉かと
308名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 09:25:39.70 0
>>305
ぜひお願いします
309名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 09:36:33.02 O
从*´∇`)<ぜひぜひ
310名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 10:24:18.49 0
つーか、>>1はどんだけ千奈美が好きなんだよっとw

>>305 よろしくです
311名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 10:37:56.39 O
>>307
乱立させると落ちるよ
312名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 12:13:58.36 O
おとさんぞ!
313名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 12:44:31.46 0
授業中。
俺の隣の席の徳永は幸せそうに寝てる。
彼女はアイドルユニットBerryz工房のメンバーだ。スタイルも良く笑顔が似合う。
俺はそんなBerryz工房のファンであり、徳永のことが好きだった。
でもコンサートやイベントには行ったことがない。
気持ちを見透かされそうで。。。。。

そんな俺の楽しみが、授業中いつも寝てる徳永の寝顔を見ることだった。
(悩みのなさそうな顔しちゃって・・・)
毎度の別にどうでもいい事を心の中でぼやきながら、その寝顔に見惚れて時間が過ぎる。。。。


はずだった。



突然、自分のズボンのポケットからサイレントにし忘れていたのか大音量でメール着信が。


「の〜にゅ!の〜にゅ!」



当然ながら本人にも聞こえたが、それがキッカケでコンサートやイベントに参戦できるようになった。






寝起きで脳が働いてませんorz
314名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 12:49:48.70 O
最高!!
315小咄 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/02(土) 12:54:41.42 O
「ねぇねぇ、あたしもうすぐ誕生日なんだー」
「だから何だよ。プレゼントなんてやんねぇぞ」
「ちぇっ、ケチー!」
(ったく、なんで俺が徳永なんかにブツブツ…)
「隙ありっ!」

チュッ

「な…何すんだよ!」
「…もうプレゼントいらない」
「はぁ?」
「キミのファーストキスもらったから」


またくだらなくてすみません…
>>305の件ですが、ありがとうございます。
2〜3日後には1回目の投下ができると思います。
よろしくお願いします。
316名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 12:55:30.79 0
>>315
ハァ━━━━━*´Д`━━━━━ン!!!!
317名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 13:12:10.45 0
これはシンプルだけど萌えるっ
318名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 14:16:48.55 0
ho
319名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 14:17:34.39 0
甘酸っぱいのぉ
320名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 15:09:35.45 0
のにゅ
321名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 16:08:58.96 O
ヽ(´ー`)ノ
322名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 16:53:18.92 0
ちなほ
323名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 17:17:11.54 0
>>315
いいね〜いいね〜
期待して待ってるよ〜
324名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 17:32:34.30 O
何か明日千奈美を見るのが恥ずかしいなぁ
325名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 18:32:03.04 0
明日楽しみだわ(*´д`*)
326名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 19:34:49.85 0
ほだもんに〜
327名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 20:36:45.01 0
保全
328名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 21:13:51.59 0
今日は寝るほ
329名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 21:51:05.39 O
のにゅ
330名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 21:54:31.67 0
うー誰かキュンキュンさせてくれ
俺は文才ないからダメだぁ
331小咄 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/02(土) 22:22:51.22 O
「ねぇねぇ、女の子が自分のこと何て呼べばかわいいと思う?」
「はぁ?なんだそれ…」
「あたし?うち?それとも自分の名前?ねぇねぇ教えてよぉ〜!」
「そぉだなぁ〜、『ボク』なんか結構好きかなぁ…」
「へぇ〜、結構マニアックなんだぁ」
「うるせぇ!お前が言わせたんだろうが!!」
「んじゃ、相手のことは?やっぱ名前?あなた?…えっと、ほかになんかあったっけ?」
「ば〜か、『ボク』の相手は『キミ』だろうが」
「そっかぁ〜! ブツブツ…」
(いきなり何言い出すんだ?またダジャレか?『きみ』の相手は『しろみ』でぇ〜す!とか…)
「ねぇねぇ!」
「っんだよ、うるさいなぁ!」

「ボクは――キミが――好き……」



おしまい



いい加減飽きてきましたね。
このシリーズは打ち止めです。
332名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 22:26:00.39 0
>>331
いいですいいです゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
消極的にならずどんどん書いちゃってくださいよ!!
333名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 22:26:52.13 0
ハァ━━━;´д`━━━ン!!!!
いつも「完」付きで書かせて頂いてるものですが1レスで情景から何から思い浮かびます
自分が書いてるのはまとまらずに数レス分割になるので羨ましいのです
334名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 23:10:05.76 0
明日の千奈美にワクワクほ
335名無し募集中。。。:2008/02/02(土) 23:45:11.43 O
从*´∇`)<寝るもんに〜
336名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 00:18:23.99 0
のにゅ
337名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 01:01:12.36 0
のにゅ
338名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 01:16:32.11 0
>>331
ぜんぜんいいじゃぁないかー!
339名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 01:28:35.59 O
やっぱやんちゃで騒がしいお転婆娘というラブコメにはピッタリのキャラだからみんな千奈美で妄想大会状態になれるんだろうなあw
340名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 02:43:26.51 O
>>280

341名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 04:12:23.83 O
のにゅほ


落とさん
342名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 04:31:41.11 O
授業中暇だった僕は家から持ってきた知恵の輪をやっていた
徳永がチラチラこっちを見ている
「やる?」
「ん」
どうせ徳永には解けるはずはないが貸してやることにした
10分たったが徳永はまだ解ける気配がない20分たっても解けない徳永に僕はちょっとイライラしてきたのでヒントを出してやることにした
「だからここを・・・」
「ちょっと黙ってて」
どうやら自力で解きたいらしい
これは答えを教えるしかない
「ここを・・・」
「うるさいっ」
「そこじゃなくて・・・」
「しずカニ〜」
「もう教えてやるから」
「ヤダヤダヤダヤダ」
いやがる徳永を無視して答えを言う
「だからこことそこをずらすんだよ」
僕は勝ち誇ったように言ってやった
徳永は顔を真っ赤にして
「ダンケシェーン」
と言ったあと知恵の輪を思いっ切りぶつけてきた
343名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 04:35:38.99 0
まさにw

从*´∇`)<ダンケシェーン
   ⊂彡☆))Д´)
344名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 05:11:22.54 0
ワロタw
345空き家:2008/02/03(日) 06:14:58.40 O
……どれ位話しただろう‥。今までの徳永の事。アイドルの徳永の事。学校の徳永の事…。話せば話す程、徳永を好きになる‥。

「‥ねぇ夏焼君…。」 「なんね?」 「…夏焼君って‥好きな人いるの…?」
なにを聞いてるんだ徳永は?!突然にも程がある。さらっと《お前たい‥》とか、絶対に言えない。
「す‥好きなヤツ?あ〜‥そんなんおらんおらん!…てか、徳永はおるとや?」 「……うん‥いるよ…」
聞かなきゃ良かった‥。分かってはいたけど、一気に凹んだ‥。
「徳永はモテるっちゃけん‥すぐ付き合えるっちゃろ?」
なんて余計な事を言ってんだ俺は‥。
「…付き合ってなんかないよ‥。私が好きな事も言ってないし‥多分向こうも気付いてないよ…。」
……徳永に想ってもらえるヤツが‥無性に殴りたくなった。最後の最後で凹みまくりの俺。
346空き家:2008/02/03(日) 06:39:45.20 O
「…んじゃ、そろそろ帰るや?」 「……うん‥。」
店を出てしばらくすると‥ 「…夏焼君‥。」と、徳永が話し掛けて来た。
「さっきの好きな人って…誰とか聞かないの‥?」 「…そんなん興味なか!徳永みたいなマイペースなヤツに好きんなられるヤツの事やら知らんばい。」
強がって言った俺。さっきはモテるとか言ってて‥どっちだよ。
「まぁ、付き合っても徳永はすぐに飽きられるやろうけん、テレビの向こうで俺だけは応援しちゃろうかねぇ?」 「………。」 無言の徳永‥。
「そしたら‥俺こっちやけん。徳永もアイドルも学校も頑張ってな。俺も中々忙しかけん、メールも出来んごとなるけど‥好きな人ん事も頑張らんと。じゃあの!」
もう忘れよう‥徳永の事は忘れよう。そう思いながら歩き始めた俺。

……メールが届いた‥。

【カッコつけの夏焼君。…@番好きだよ!】

振り向くと、飛び切りの笑顔の徳永が手を振っていた。 〈完〉
長々と続きましたが、一応終了です。今度は、もっと短くまとめます。興味のあるひとは『185』からなので読んで見て下さい。空き家でした。
347名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 06:46:11.89 0
朝早くから乙!
意外とあっさり終わった感じだけどよかったよ〜
また書いてね
348空き家:2008/02/03(日) 06:49:19.17 O
レスサンキューです
349名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 06:54:27.63 O
>>339
激しく同意。
だからこそ、時折見せる「女の子」の部分のギャップにぐっとくるんでしょうね。
私は実は熊推しなんですが、熊井ちゃんで小説書くのは難しいなぁ…
千奈美も好きだったんですが、このスレに来るようになってからは熊井ちゃんに迫る勢いです。
ゆりちな最高!!
350名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 06:57:13.43 0
空き家さん
‥ ← これは「2点リーダ」
… ←これは「3点リーダ」
という名前なんだけど
全体で統一した方が綺麗に見えるよ
「‥‥」を「てん」で単語登録しておくとラク
351空き家:2008/02/03(日) 07:01:57.52 O
アドバイスサンキューです。初心者な物で…以後気を付けます。
352名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 07:02:35.42 O
あの博多弁どこで覚えたの?
「佐賀のがばいばあちゃん」とか?
353空き家:2008/02/03(日) 07:58:45.81 O
自分、元々博多出身なんで…。分かりづらいなら書きませんが。
354名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 08:26:00.79 O
そっか…俺は熊本出身で博多にも住んでたんでちょっと違うかなって思っただけ
ネイティブの人に言ったら失礼だよね ゴメン
せっかく「博多から来た夏焼君」っていう特異な設定にしたんだからもうちょっと活かして欲しがったな
次もがんばって!
355名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 08:34:59.80 O
乙でした
なかなか読みごたえあったし方言キャラは珍しくて良かったと思います
ただ、最後が何かあっさりしすぎな気が・・・
その後は?みたいな
スレの主旨からして続きを書くのは野暮なのか?
356名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 08:36:39.07 O
>>339>>349
自分もたまに小説書くんだけど千奈美と桃子は動かしやすいね
熊井ちゃんはやっぱり難しいよ
357名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 08:56:47.61 0
朝から携帯の着信が何度も鳴った。「おきてよー!ねーみてー!すごいよ!」
わかってるよ。外を見ると一面の雪。「早く出ておいでよ!ねぇ!」
何でだよ。この年になって雪合戦もないだろう?「待ってるから!ね!」

そう言って一方的に切って、そして5分経ったら「まだ!?」って電話が鳴るんだ。毎度の事だ
2回目の電話で外に出たら、風が結構強くて寒いな。
待ち合わせの神社の境内に着くとそこには足跡があるだけ。あれ?千奈美はどこいった?
いつもならここで顔面に雪の玉が・・・ぼこっ!
「いっえーい!どうしたの!」てめー、毎度毎度の事ながら派手にやってくれるな・・・
俺はうずくまってこっそりと雪球をこね始めた。ターゲットはおそらくそろそろ前に現れる・・・
「あれ?どったの?」ぼこっ!
「おかえしだ」「やったなぁ!」
壮絶で凄惨な雪合戦の始まりの合図だった。この前は4年前、そう6年生の冬だったな。
逃げ回る千奈美を追いかける俺。キャイキャイ言いながら子供のように走り回った。
境内の奥にある大きな大きな一本の木。そこまで逃げてきたターゲットはようやく動きを止めた。
大きな幹に寄りかかって荒い息を整えてる。
「もう、ほんとにいつまでも子供なんだから!」「どっちがだよ」
白い息の向こうには黒いというより赤い顔の千奈美。たれ目の笑顔が帽子とマフラーの間にのぞいてた
「もうすぐ卒業だね」不意にそんなこと言った。
「高校行ったらこんな風に遊べないのかな」俺の肩越しに何かに向けてそんなことを言ってた。
「そうだな・・・」俺もなぜか千奈美を直視できないで、木の幹の模様に話しかけてた
ドスン!「きゃ!」不意に木から雪が落ちる。意外と大きな音がして千奈美はビックリして俺に寄りかかった。
俺もそのまま受け止めた。帽子が取れてちょっと伸びた髪が俺の鼻先をくすぐっていいにおいがした。
「高校行っても変わらないで会えるよね?」俺の肩に顔を乗っけてそう呟いた
「そうだな」って俺も答えた
「うん」って俺の前でまたたれ目の笑顔。じっと俺を見た後ゆっくりと唇を重ねた
ひんやり冷たい唇
いつまでも変わらないでってのは無理なんだな。4年前とは違って。
「へへへ」唇を離した後そうやって笑う。「初めて・・・だね」ちょっと照れたみたいに

その時俺の頭に雪が落ちてきた。
このでっかい木はほんと空気が読めないな・・・    (完)
358空き家:2008/02/03(日) 08:58:31.19 O
続きは書こうと思ってます。本当は、もっと書きたかったんですが、あんま長いのは皆さんが読むの疲れるじゃないかと思いまして…どうですか?
359名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 09:52:54.26 O
>>358
おいらは長くてもおkですよ
わくわくして次を待てるので♪
360名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 10:54:48.05 O
のにゅ
361名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 11:05:34.69 O
>>333
いえいえ。貴方こそ雰囲気作るのが上手で参考になります。

では、お言葉に甘えて最後のくだらない小咄を…
362小咄 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/03(日) 11:09:55.77 O
「ねぇねぇ、傘忘れてきたんだ。一緒に入れてよ〜!」
「ったく、しょうがねぇなぁ…ほれ!」
「やったぁ!あいあいがさだね〜!」
「しょうがなくだぞ!勘違いすんなよ」
「ハイハ〜イ!そういえば、ウチの柱にまだあるよ。あいあいがさ」
「あぁ、子どもの時の?」
「そう。オトナになったら結婚しようっていってたんだよね〜」
「ははっ、そんな事言ってたっけ?懐かしいなぁ〜」
「ねぇねぇ…」
「あ?何だよ」

「――あの あいあいがさ まだ有効ですか…?」



おしまい



>>33>>88を足してみました。パクリですみません…
飽きられる前に、ホントに止めることにします。
てゆうか、このネタばかり考えてしまって、肝心の小説の方が進まないんですよね…
363空き家:2008/02/03(日) 11:58:39.54 O
今日は朝から、ウチのクラスに来る教育実習生の話題で持ち切りだ。
「お前もう見た?」 「まだ見てねぇよ。」 「なんかウチの中学の卒業生なんだって?」 「らしいな。」
何て感じで周りは浮かれている。実際、俺にはどうでもいい…。つぅか、俺は今猛烈に腹が痛い…。朝のHRが始まるのを待って、職員トイレに行く事の方が重要だ。
担任が教室に来た。入って来るなり俺は、すれ違いに教室を出て職員トイレにダッシュした。

……やっと腹痛から解放された俺は、意気揚々と教室に戻った。

《おいっ!熊井!お前何処行ってたんだ?早く席に着きなさい!!》
『はいはい…全くウルせぇジジィだなぁ…。』そんな事を思いながら席についた。
《では君続けて…》 《はい…え〜私はこの学校の卒業生の徳永千奈美っていいます。短い間ですけど、みんなと一緒に勉強するつもりで帰って来ました。ヨロシクね!》
やたらニコニコした女だ。やけにスタイルもイイし…つぅか、笑ってんと目がねぇじゃん。俺はもっと目がパッチリな女が好きなのに…。

「やっぱそうだよ!」 「ヤッターッ!!」 クラスの数人が騒ぎ出した。何事だ??
「徳永先生って、アイドルだったでしょ?Berryz工房だったでしょ?でしょでしょ?」 クラス1のアイドルオタクの清水が得意げに騒いでる。
ロックにしか興味のない俺は、アイドルと聞いてもピンと来ない…。そんな時…2度目の腹痛が襲って来た…。
364名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 12:59:30.73 0
ひとくち保全




もうこの校舎に通う日々も残りほんのわずかになった。
4階の僕らの教室の窓から校庭を見渡してみた。
見慣れた光景なのに、この眺めをこうして見ることはもうすぐなくなるなんて、
なんだか不思議な気分だ。

「どした? 珍しいじゃん外なんか見ちゃって」
幼なじみなんかじゃなかったけど5年で初めて同じクラスになった徳永。
なぜか徳永とだけは中学3年間ずっと同じ組だった。
体育祭も文化祭も合唱コンクールも泊まりがけの野外学習も。

「ん、いろんなこと思い出してた」
「1年のときあたし泣かしたこととか?」
「あ〜まあな。あったな。おまえもまだ覚えてたのか」
「覚えてないよ。いま急に思い出しただけ」
「オレは思い出したくないことは忘れてるな」

そのとき急に徳永が真面目な顔になったことが印象に残ってる。
「どんなことだって、笑って子供たちに話せるようになるよ」

そう言ったきりさっと踵を返して行ってしまった徳永に、
卒業する前に告白しようと思うんだ。
365名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 13:21:12.20 0
从*’w’)ノシ
366空き家:2008/02/03(日) 14:18:47.31 O
「熊井君…大丈夫?」 「おぅ…大丈夫大丈夫!」
心配してくれてる隣の席の梨沙子。梨沙子と俺は、みんなに内緒で付き合ってる…。
「顔色悪いよ…。」 「大丈夫っつってんじゃん…つぅか、ちょっとそっとしといて…」 途端に口をアヒルの様に尖らす梨沙子。…可愛い。改めて惚れ直した。
……そのやり取りを…見てる。教育実習生の徳永が見てる。
『…なに見てんだよ。なんか文句でもあんのよ…。』 心の中でそう思ってると、梨沙子が俺の制服の肘の辺りを引っ張って来た。
「…熊井君も実習の先生気になるの?」 ヤキモチを妬く梨沙子。めちゃめちゃ可愛い…。
「そんな訳ねぇじゃん。…梨沙子だけだよ。」小声で言うと、梨沙子は恥ずかし気に視線を逸らしながら、ちっちゃくガッツポーズをした。
……また見てる…徳永がまた見てる。今度は明らかにニコニコしながら…。
367空き家:2008/02/03(日) 15:09:12.87 O
放課後になり、梨沙子は塾に行くため校門近くで俺と別れた。
『しっかし、なんだったんだあの腹イタは…。それより、あの徳永とかいう教育実習生…何、俺達の事見て笑ってんだよ…』 すると……
「おい!そこの不良少年!!」…げっ?!徳永だ…。
「…熊井君だっけ?アレッ?彼女は一緒じゃないの…あの目がクリクリっとした可愛い彼女。」 『お前に関係ないだろ…』と思ったが、やたらニコニコした笑顔に言えなかった。
「君…髪の毛につけてるのポマード?あ〜懐かしい匂い…」「とく…先生、ポマードなんて知ってんの?つぅか、懐かしいって…?」
「そっ!私の甘酸っぱい恋物語。…って、何言わせんのよ!!」俺の肩をバンバン叩きながら、「じゃまた明日ね!」と帰って行った。…自分から勝手に言ったクセに。つぅか、徳永とポマードって…そう考えてると、本日3回目の腹痛が襲って来た…。
368名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 16:48:04.14 0
のにゅ
369名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 17:09:21.77 0
今日はもの凄い投稿数だなw
>>357とか結構好き
>>364ももの凄い青春してていいな
つかみんな良すぎだーっ
370名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 18:28:08.95 0
じゃんじゃかほ
371空き家:2008/02/03(日) 18:52:33.51 O
家に着いた俺は、とりあえずネットで検索して見た。
『……Berryz工房っと…あったあった。徳永若ぇ〜…つぅか、顔とか変わってねぇじゃん。』
…正直、気になってなかった。いや、梨沙子の手前気にしてないフリをしていたのかも…。
『へ〜結構色んな曲とか出してたんだなぁ…ライブも…SSAとかで演ってんじゃん!?』…何気にスゲェ……。ロックな俺にはアイドルなんて関係ないって思ってたけど…徳永って以外とスゲェ。
負けてらんねぇ。俺は今にBIGになってやる。ガキの頃に呼んだ、永ちゃんの『成り上がり』の様に…ギター1本でBIGになってやる。
その夜は、いつもよりギターを掻き鳴らした。 《あんた何時だと思ってんの!早くお風呂入って寝なさい!!》
……うるさいババアが怒鳴ってる。『おいババア!俺がBIGになっても絶ってぇ楽させてヤンねぇかんな!』
そう心で思いつつも、アンプのボリュームを少し下げている俺。
372名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 19:24:45.93 O
僕は久々に真面目に授業中ノートをとっていた
ちょんちょんと肩を突かれる感触があった
徳永だこいつが真面目に授業しているとこを僕は見たことがない
僕は徳永のほうをみることもなくノートを書き続ける
どんどん!さっきより強く肩を叩かれる
まったくめんどくさい奴だたまにはビシっと言ってやるか
僕はだるそうに顔を徳永のほうに向けた
「なんだよ?たまにはちゃんと勉強しないと・・・」
!!?
徳永は指をピストルの形にして僕の鼻先に突き付けてる
!!!?
よくみると徳永の指のピストルにはしっかりとゴムが装填されている
おいおい嘘だろ?こんな至近距離で
僕はできるだけ冷静に話しかける
「まさかこんな至近距離からは撃たないよな?」
徳永はまるで物を見るかのような視線で僕を見ながら首を傾げる
「それあなたの意見?」
撃つ徳永は撃てる女だ背中に冷汗が走った
僕は必死に説得する
「いやいや危ないって!止めとけって!それにほら今授業中だろ?な?頼む」
プライドを捨てて必死に命乞いをする
徳永はニコ〜と満面の笑みを浮かべる
助かったのか?
「だぁからそれはあなたのい〜け〜ん〜」
パンッ!
僕の鼻が真っ赤に腫れた
373空き家:2008/02/03(日) 19:25:40.39 O
次の日学校に着くと、徳永の周りには人だかりが出来ていた。みんなもネットで調べたんだろう。…つぅか、梨沙子まで。
「ねぇねぇ徳永先生って凄かったんだよ〜!いっぱいCDとか出しててさぁ…ねぇ熊井君聞いてるの?せっかく人が教えてあげてるのに…。」
『……知ってるっつぅの。昨日、俺もネットで見たっつぅの…。』 そんな事を梨沙子に言える訳もなく…「ふ〜んマジで…」と、素っ気なく返事を返した。
「そっかぁ…熊井君アイドルとか興味ないもんね。熊井君『永ちゃん』好きなんだもんね。頭も落語家の名前みたいな名前のポマード付けてるし。」
「おいおい…永ちゃんも付けてた『柳屋』のポマードを落語家の名前みたいって…。」 「ゴメンゴメン…だって、昨日の夜もメールくれないし、今だって…。」 「悪い…昨日の夜はギター弾いてたから…。」
絶対言えない。徳永の事、ネット検索してたなんて絶対言えない。梨沙子とのやり取りを……またニコニコしながら徳永に見られてる気がする。
374名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 20:08:47.25 0
じゃんじゃか
375名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 20:27:50.07 O
「空き家」さんへ
余計なことかもしれませんけど、改行とかもう少しちゃんとやった方がいいですよ。
私も携帯だから苦労してますけどね。
一番下のメニューの「AA」ってやつを選択すると、レスの一番上に「AAS」ってのが出るので、
それを選択すれば自分のレスがPCでどう表示されてるか確認できますよ。
千奈美に、私はPCで書いてから、改行も含めてそのまま打ち直してます。
読みにくいと、せっかく書いた作品も面白味が半減してしまいますから…
よかったら参考にして下さい。
376名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 20:41:42.40 O
キスとかまで行かないで><
一歩手前でお願いしますm(__)m
377名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 21:23:20.84 0
まあいろんな作品があっていいじゃないか
378空き家:2008/02/03(日) 21:30:55.53 O
その日の放課後、塾に行く梨沙子と別れた俺は近くのCDレンタルショップに寄った。
『永ちゃんの新譜はっと…おうあったあった。……ハヒフ……Berryz工房。…ちっと借りてみるか。」 帰り道に誰にも会わない様に、急ぎ足で家に向かった……筈だった。
『ゲゲッ!?徳永だ…。』下向きで気付かないフリをして通り過ぎ様としたら……
「くっまっい…くぅ〜んっっ!!どうしたの?こんなトコで?」 「な…なんでもねぇよ。レンタル屋に行っただけだよ。」
「何借りたの?」 「関係ねぇじゃん。」 「なんかエッチなヤツとかじゃないの…」 「…違ぇよ。そんなん借りっかよ!」
「見せて見せて!」 「さ…触んなよ!」 「イイじゃんイイじゃん!」

……ガシャ〜ン!!……

借りたCDが足元に落ちた。 「…熊井君ゴメン……。」慌てて拾おうとする徳永。
「…あっ!熊井君このCDって……。」 『マジヤベぇ…つぅか、言い訳言い訳…。』 「か…母ちゃんに頼まれたんだよ。俺はホラ…永ちゃん永ちゃん。」
「ふ〜ん…お母さんにねぇ…。」 明らかにニヤリとした徳永。「マジだって!本当マジ!!」
そんな2人のやり取りを、遠くから見ている女の子の存在など…全く気付かない程…慌てふためいていた俺。
379空き家:2008/02/03(日) 21:36:55.68 O
『375』さんへ
忠告ありがとうございます。早速やってみたいと思います。読みづらくてすみませんでした。
380名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 21:51:54.00 0
>>379
そう読みづらくもないですよ。
何行にも渡って改行無しだと辛いけど。
強いて入れるなら閉じ括弧の後ろで改行されてると見易いかな。
381空き家:2008/02/03(日) 22:17:11.65 O
『380』さんへ
前に改行を普通につかったら、『改行し過ぎ』と…じゃあと、1行を多くしたら『1行が多過ぎ』と、書き込めませんでした。でも、頑張ります。
382名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 22:51:19.61 0
のにゅ
383名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 22:58:47.45 O
>>381
私の場合は、1行を40文字前後、携帯の画面では4行を目安に調整しています。
これだと、1レスで32行まで書き込めますから、原稿用紙3枚分くらいになるので、
結構内容があるレスになると思いますよ。
384空き家:2008/02/03(日) 23:06:49.11 O
『383』さんへ
マジサンキューです。分かり易い説明で助かります。携帯四行を目安に頑張ります。
385名無し募集中。。。:2008/02/03(日) 23:41:32.12 0
タッチ会ネタを考えながら帰宅しましたが何も思い浮かばずなので寝ます(つ∀-)
なのでほ
386名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 00:39:20.76 O
のにゅ
387名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 01:14:49.75 O
のにゅ
388名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 02:35:33.45 O
今日は閉店ガラガラ?
389名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 03:41:28.95 0
開店休業中。。。
390名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 04:29:30.75 0
夜明けの保守
391名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 04:31:37.65 0
Berryz工房と℃-uteでバトルロワイヤルしたら最初にビートたけしに殺されるのは千奈美だな
392名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 06:43:40.18 0
クゥ〜ン
393名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 08:37:43.67 0
ほぜん
394空き家:2008/02/04(月) 10:40:50.03 O
ようやく家に着いた俺。 『全く…何なんだよ徳永のヤツ。誰にも言わねぇだろうなぁ…』
…Berryz工房… 『ちっと聞いてみるか。』

…♪……♪♪……♪

【のにゅう〜のにゅう〜♪】
『だぁ〜はっはっはぁ〜っっ!!超ウケるんですけどマジで!何が《のにゅう〜》だよ。明日、CDの事言ったら言ってやるか…』
もっと徳永のハズい事を探すべく今度は『you tube』検索してみた。
…あったあった。どれどれ…。

………カッケぇ…何かスゲぇカッケぇ………

余りのパフォーマンスの高さにビックリした。ちっこくてキレのある踊りをする子とデッカくもシャープなダンスの子。鼻に掛かった様な独特の歌い方をする子。アニメ声の子に人形みたいな可愛い子。
徳永は2人で歌ってる…つぅか、2人とも背デケぇし足長ぇし…モデルみてぇじゃん。

借りて来た永ちゃんのCDの存在を忘れる程、徳永の歌う姿に見とれていた。

……メールだ…。梨沙子からだ…。
『今日もあんま話せなかったからなぁ…どれどれ』
驚愕の3秒前だった…。
395空き家:2008/02/04(月) 11:58:18.08 O
【今日、徳永先生と一緒だったでしょ? 楽しそぅに話してたょね??】
『……何?……何で梨沙子がその事知ってんだよ…何で……。』

呆然としてる俺…。 携帯を持ったまま固まってると……『…!?梨沙子から電話だ。』 慌てて出た……

《…もしもし》 《メール見たんでしょ…?仲良しでイイですわねぇ》
…『いきなりイヤミ全開かよ…』
《知らねぇよ…会ってねぇし、話してもねぇよ!》 《あらぁ〜…じゃあ私が見たのは誰だったんでしょう?頭に落語家の名前みたいなポマードつけた中学生が、この辺に熊井君の他に居ましたかしら?》
ですます口調がメッチャ怒ってる事を、俺に認識させた。 《はぁ?だって梨沙子塾じゃん。…例え見たとしたって、それ絶てぇ俺じゃねぇから!》
《塾は急にお休みになったからですわ。熊井君と徳永先生のやり取りは、桃子と一緒に拝見させていただきましたけど…何なら桃子にも代わりますけど…?》
本格的にバレてる…。全身の毛穴から、脂汗が噴き出して来る感じがする…。
《……だ…だからぁ……》 《もう知らないっ!!死んじゃえバァ〜カ!!》 電話を切られた。……完全に固まったまま動けなくなった…。
396空き家:2008/02/04(月) 13:03:53.54 O
【363】より徳永千奈美物語〜第2章〜書き込み中!! −空き家−
※初心者なんでアドバイス大歓迎です。
397空き家:2008/02/04(月) 14:59:34.33 O
しばらく固まったままだった…。悪い事をした訳じゃないのに…嘘の言い訳をしたばっかりに梨沙子を怒らせてしまった。

『マジどうしよう…今更本当の事言ったってなぁ…。』
落ち着く事の出来ない俺は、飲めない酒を飲んでみた。……たったコップ1杯のビールでベロベロになった俺。

…よく朝、頭が痛い。更にまだ気持ち悪い。最悪だ…。
『…梨沙子になんて言おう……』 そればかりを考えながら学校へと向かった。
学校に向かう途中、桃子と会った。ニヤリッとした顔をまともに見れなかった。
『桃子のあの感じじゃあ…梨沙子と俺のバトルを期待してんなぁ…ヒトゴトだと思いやがって。』
…話しを整理してみた。
まず、俺はCDを借りた→徳永とばったり会った→揉み合いになった→それを梨沙子に見られた→勘違いのメールが届いた→言い訳した→バカって言われた…。
『だぁ〜っっ!!やっぱり言い訳なんてするんじゃなかったぁ…。』
バカ…死んじゃえまで言われた俺は途方に暮れながらも、ガンガンする頭で学校に着いた。
398空き家:2008/02/04(月) 15:37:01.55 O
下駄箱の所で梨沙子に会った。…気まずい…空気すら重い…。じっと俺を見つめる梨沙子。
…言葉が出ない。すると突然……
「おっはよぉ〜!あら!お2人さん!!朝から仲良くてイイわねぇ…青春しちゃってコノコノォ〜!!」

…『オイオイ…空気読めよ徳永よぉ…お前に関わるとロクな事ねぇし…つぅか、テンション高過ぎだろ…』

そんな徳永を見て、梨沙子はプィっとそっぽを向いて行ってしまった。
「お…おい!梨沙子!」
「あら?彼女なんで怒ってるの?熊井君なんかしたの??」
……あんたのせいだ……
天然にも程がある。梨沙子に謝るタイミングを逃した俺は、ハァ…とため息を漏らしながら教室に向かった。
「なになに?どうしたの?もしかして私ヤッちゃってる??」徳永はその場で目を白黒させていた。
399空き家:2008/02/04(月) 16:29:24.27 O
教室に着くと、何やら梨沙子と桃子が話している。「…おっす……」 当然の様に返事は返って来ない。
めちゃめちゃ帰りたい…。この場から今スグにでも逃げ出したい。急にまた弱気になった俺は黙って席に着いた。

いつもなら1番後ろの席をイイ事に、ちっちゃい手紙の渡しっことかしてた梨沙子も…さすがに今日は俺に見向きもしない。
『まだメッチャ怒ってんじゃん…。なんて謝ろうか?給食で梨沙子の好きなゼリーあげるか?』
そんな事ばかり考えてる俺は、さっぱり授業なんか手に付かないでいた。

…放課後、結局一言も梨沙子は喋らないまま帰って行った。

『明日っからどうすりゃイイんだよ…マジ俺ピィ〜ンチ!』1人残った教室で、そんな事を考えていた…。

そこに…俺の天敵が現れた……。
400名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 16:52:54.41 0
いいよいいよ〜
401名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 17:43:01.62 0
wktk
402名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 19:09:08.86 0
のにゅ
403名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 19:27:45.80 O
>>396
このサイト参考になりますよ。

http://www.raitonoveru.jp/i/index.html
404空き家:2008/02/04(月) 19:43:05.77 O
『403』さんサンキューです。まだチラッとしか見てませんが大変参考になりそうです。
405名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 20:59:43.54 0
おーどん
406名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 21:00:35.18 O
じゃんじゃか
407名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 21:25:30.23 O
こんばんは。小咄作家です。
「空き家」さん、頑張ってますね。
私は以前お約束した長編(中編?)を執筆中です。
今6レス分位書き上がっているのですが、もう少し書き溜めたいと思ってます。
他にもう1本同時進行中なので、それと一緒に明後日位迄には投下するつもりです。
よろしくお願いします。
408名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 22:26:49.54 0
>>313の続編と思ってください。

今日はドラリオンを観に来た。
何でもBerryz工房も来て、ハイタッチやミニライブもあるらしい。
メンバーの徳永千奈美とは同じクラスで隣の席。
つい先日、彼女の前で携帯が鳴り、本人にファンだとバレたばかり。
そこで、もっとも近いイベントとして今日の話を受けチケットを取った。

俺がこういった現場に来るのは初めての経験だった。
周囲の空気が何か違う。ライブDVDなんかはよく見ていたが、そんなの比じゃない。
メンバーとのタッチ会の列が出来ていたので並ぶと、程なくして始まった。
入り口が近付くにつれ、メンバーの「イェーイ!」という元気な声が大きくなる。
無性にソワソワして逃げ出したい気分になってきた。
しかし列は止まることもなく進み、流されるように入り口へ。

前を見ると、一列に並んだメンバーが見えた。
クラスメートとしてではなくBerryz工房としての徳永千奈美がそこには居た。
普段以上に輝いて見える彼女にドキドキが止まらなかった。
他のメンバーには申し訳ないが、すでに徳永しか見れずにいた。
前のメンバーとタッチをしたかも定かではないが、順番が徳永に。
「よっ!」照れ隠しのつもりで軽く声をかける。
徳永は俺に気づいて「あー!」っと驚いた表情を見せ、声を上げた。
一瞬、他のメンバーや前後の客の視線が向いたが、流れは止まらなずそのまま進んだ。
409名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 22:27:05.10 0
そこからの記憶は全然ない。ドラリオン本編中もさっき間近で見た徳永が頭に浮かぶ。
その後のミニライブでは、初参戦の俺は踊ることも恥ずかしくてできずに、
ただただ徳永を目で追っていた。


閉幕してその帰り道。
「の〜にゅ!の〜にゅ!」メールが届いた。
--------------------------------------------------------
タッチ会の時ビックリしたよ
まさか来てるとは思わなかったし。
でも知ってる人がいるって分かると心強いかも♪
これからはいっぱい来てね♪

それじゃまた明日学校で♪

from 千奈美
--------------------------------------------------------
(これは一歩前進なのかな?)
そんな疑問を頭に浮かべつつ、寒い冬空の下を少し温かい気持ちで歩いた。





なんか特にたいしたネタにならなくてごめんなさい。。。orz
410名無し募集中。。。:2008/02/04(月) 23:14:23.02 0
昨日の今日だからタイムリーすぎるw
411名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 00:06:20.68 0
从*’w’)ノシ
412名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 01:03:30.13 0
クゥ〜ン
413名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 01:10:24.31 0
414名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 01:14:08.13 O
きゃわー
415名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 01:31:39.15 O
休み時間徳永が廊下の窓から熱心に下を見て何かしている
どうせまたくだらないことだろうからほうっておこう
しかし次の休み時間も同じ場所でさっきと同じ様に何かしている
さすがに気になって徳永に近づいてみる
徳永は僕の気配に気付いたのか後ろを振り向いた
「んふふ一緒にやる?」
「やるってお前何やってんの?」
「ぺっぺっぺっ」
僕の質問に答えずに徳永は唾を飛ばしはじめた
・・・どうやら外で歩いてる人に唾を当ててるらしい
呆れて何も言えない
ガバッ!突然徳永が窓の下に隠れた
「ん?どうした・・・」
外を見ると怒りに震えている教頭がいる
まずい僕も急いで窓の下に隠れた
危機一髪でばれなかったらしい
「んふふ危なかったね〜」
コイツは・・・
ぎゃふんといわせるしかない
次の休み時間も案の定徳永は同じ事をしている
僕はそっと一階に降りて隠れながら徳永が唾を吐くのを待つ
「ぺっ」
今だ
僕は全速力で唾の落下地点に走った
パクッゴクン
僕はどうだと言わんばかりの表情で徳永を見上げる
徳永は窓から一回離れて戻ってきた
空からバケツが降ってきた


何回か書かせてもらいましたがなんか方向性が自分だけ違う様なので消えます
スレ汚し失礼しました
416名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 03:36:18.49 0
いいおいいお
417名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 03:53:28.97 O
さすがにハナクソとか唾はちょっとね…

そんな女いやだろ
418名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 04:11:12.50 0
いやこれはこれで面白いw
419名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 06:23:15.31 0
从*’w’)ノシ
420名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 08:09:53.84 O
楽しみにしてますほ
421名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 09:59:49.53 O
のーにゅ
422空き家:2008/02/05(火) 10:40:34.42 O
「こんな時間までどうしたの熊井君?彼女は帰っちゃったの?つぅか、まだ喧嘩してんの…なぁにこの世の終わりみたいな顔しちゃってんのよ…。」
……また徳永が現れた。ニコニコしながら言ってんなっつぅの。

「先生に関係ねぇじゃん…。」
「全く…君は素直じゃないなぁ…そんなんじゃ彼女に嫌われちゃうぞ。」
マジでほっとけっつぅの…。つぅか、お前さえ現れなきゃ喧嘩なんてしてねぇんだよ。

「こないだ、熊井君…なんで私がポマード知ってるか聞いたよねぇ?」
…なんで今その話??

「私が調度、今の君と同じ3年生の時…彼が転校して来たの…。」
……全く意味が分かんないんですけど……??

「彼…夏焼君って言ってね、今の君みたいに頭にポマード付けてて…不器用で鈍感で、そのクセカッコつけで…だけど……」
突然、徳永は俺の隣の隣の席を眺めたまま、懐かしむ様な顔になった…。
……ど、どうした徳永?思ってても言えなかった。
423名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 11:18:33.08 O
そう繋がるのか
イイヨー
424空き家:2008/02/05(火) 11:55:26.01 O
「…フフッ……なんか懐かしいなぁ…。」
今度は急に笑い始めた。
「私、ちっちゃい頃から芸能界に居たの…熊井君も知ってるよねぇ?」
「…知ってるけど…それがどうしたんだよ?」
「やっぱり、芸能人って目で見られちゃうんだよ…友達にも。物珍しさでファンが学校まで来たり、知らないクラスのコが教室まで来たり…。」
じ…自慢かよイキナリ…。
「3年生の時、いつも学校の近くに来る高校生のファンがいたのね…応援してくれるのは嬉しいんだけど……」
「…だけど??」
いつの間にか、徳永の話に食いついていた。
「会いたい会いたいって…学校のコ捕まえては呼んで来いって…」
「で、先生行ったの?」
「ううん…やっぱり怖いから行けなかった…。でもね……」
でも何だよ?!めちゃめちゃ気になって来た。
「夏焼君が助けてくれたんだぁ…。」
…どんだけカッケぇんだよ、その夏焼っつぅヤツは?同じ中坊で有り得ねぇっつぅの…。
「どうやって助けてもらったん??」
…また思い出す様に徳永は喋り始めた。
425空き家:2008/02/05(火) 12:39:36.82 O
「相手高校生だよ?なのに夏焼君は1人で高校生のトコに行ったの…熊井君は彼女がそんな事になったら行ける?」
実際には無理だけど…徳永に言い負かされてるみたいで…
「行くに決まってんじゃん!」 とりあえず言ってみた。
「ふ〜ん…で、もし熊井君がその高校生にヤラれちゃったらどうする?」
「そりゃあ警察に言うに決まってんじゃん。」
ハァ…と、ため息をついて……
「やっぱり熊井君も今ドキのコね。都合のイイ時は大人を嫌って、自分に都合が悪い時は…その嫌いな大人に頼るのね…。」
……何が言いたいんだ?
「夏焼君はね、誰にも言うなって…1人で…いつも1人で……結局また転校しちゃった。」
…意味が分かんないんですけど…?
「ほんっと不器用で、友達作るのも下手だったけど…今の熊井君みたいに絶対人に頼ったりしない…俺に任せとけって…俺が何とかしてやるって、いつもカッコつけてて…心配してる私を心配してくれて…。」

…梨沙子と喧嘩した理由を徳永のせいにしてた自分が目茶苦茶恥ずかしくなった……。
426名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 13:20:25.44 O
その繋がりが非常に面白い!!
427空き家:2008/02/05(火) 13:47:18.71 O
徳永の話を聞いているうちに、中々謝れない自分がムカついて来た。
昔っから、何でも悪いのは自分じゃない誰かのせい…。『どうせ』だの『しょうがない』だの、言い訳ばっかりして来た自分にムカついた。

…徳永はこうも話してくれた…。

「私が『芸能人』って、彼は途中から知ってたみたい…。だけど、彼はワザと気付かないフリしてくれてた。芸能人じゃない私…徳永千奈美として接してくれてた…。不器用だけど真っ直ぐで…カッコつけたがりだけど繊細で……そんな夏焼君が大好きだったなぁ…。」

…………………。

「君達がなんで喧嘩してるかは知らないけど…熊井君は彼女の事が好きなんでしょ?」

…………………。

「私の言いたい事…分かるよね?」
そう言うと、徳永は教室を出て行こうとした…。そして、ドアの所で振り向きざまに……

「……少年…恋愛はロックだぜ!」

最後の言葉の意味は分からなかったけど…素直に梨沙子に謝る決心がついた。……つぅか、だからどうヤッて助けてもらったん…徳永よぉ??。
428名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 15:14:45.04 O
おーどん
429空き家:2008/02/05(火) 16:32:32.34 O
その日の夜…梨沙子の塾の近くで待ってみた。

『なんっつって謝ろうかぁ…ストレートにゴメンって言ってみるかぁ…?あっ…!梨沙子が出て来た!!』
桃子と一緒に出て来た梨沙子。まだ、俺には気付いてないみたいだ。
『…桃子と一緒かぁ…え〜い!出たトコ勝負!!』
意を決して梨沙子の前に出た。2人共、ビックリしている。

「梨沙子ゴメン!全部俺が悪かった…嘘ついたのも言い訳したのも…とにかくゴメン!!」
そう言いながら、周りの目も気にせず土下座した。
「ちょっ…ちょっとヤメてよ!こんな所で!」
「本当ゴメン!梨沙子の言うコト何でも聞くから…マジゴメン!」
「分かったから…もうヤメてよ!」
塾のみんなが見てる前で…恥ずかしいのか、梨沙子は俺を諭す様に近くの公園まで連れて行った。

「もう…みんなの前でハズいじゃん。で、本当のコトはなんなの??」
俺は、今までのコトを全部梨沙子に話した。
「ふ〜ん…どうせそんなコトだろうと思ってた。熊井君のキャラじゃ『アイドル』なんてキーワード出て来ないもんね。」
…ハズい…めちゃめちゃハズい。だけど、俺は梨沙子が好きだ。もう嘘は付きたくない。梨沙子がいないと死んじゃいたい位梨沙子が好きだ…。

…なんて事は、思っててもまだ言えない…。

…その時……!?

【おいよぉ…こんな時間に中坊が何ヤッてんだよぉ…?】
向こうから歩いて来たヤツらがいた……。
430名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 17:04:47.27 0
徳永先生と夏焼君の現在が気になる
つか再会してたらいいなぁ
431名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 18:49:04.99 0
ほしゅ
432空き家:2008/02/05(火) 18:57:10.68 O
…何だ……なんなんだコイツら…??
【だぁ〜かぁ〜らぁ〜…何ヤッてんのかって聞いてんだよ…】
めちゃめちゃ怖ぇ…梨沙子と桃子は俺にしがみついてる…。
【中坊が女2人連れて…カッケぇじゃん…何とか言ってみろよボクぅ…】
桃子はもう泣きそうだ…。梨沙子は更にギュッっと俺にしがみつく…。

「な…なんなんすか……?」
声が震えてるのが自分でも分かる…。
【何だじゃねぇんだ……】
……その時だった…。

『ナンしよっとやっ!キサン達ゃ〜っっ!!』

…誰…?

『中坊ばイジメて楽しいとか?そげん喧嘩ばしたかとヤッたら、俺がまとめて相手しちゃあぞ…?』

……何だこの人は??

その人の気迫に押されて、ヤンキー達は何処かに行った。

途端に泣き出す梨沙子と桃子…。

『大丈夫や?何もされんやったか?兄ちゃんも?』
…一体誰?さっきのヤツらと違って怖ぇ……。つぅか、リーゼントメッチャ渋ぃ…。

《お〜い!夏焼〜!!もう終わったや?》

公園の外から声がする。この人の仲間?…つぅか、夏焼?…リーゼント?…夏焼???
433名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 19:11:25.59 O
夏焼キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!
434名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 19:16:37.09 0
そうきたか!
435名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 19:21:37.16 0
キタワァ.*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
436名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 19:21:43.57 O
ぷんぷん臭う
437空き家:2008/02/05(火) 20:05:44.47 O
「あのぉ…助けてもらってありがとうございます…。」
「お〜ヨカヨカ!今そこのコンビニに寄ったらくさ、お前らが見えたけん…なぁ〜んかヤバかゴトなっとったみたいやったけんな。」

「……スイマセン…ちょっとココで待っててもらえませんか?…すぐ戻りますから!桃子、ちょっと梨沙子見ててな!」
俺はそう言うと、学校までダッシュした。

『あの人、絶てぇ徳永の言ってた夏焼さんだ…まだ学校に居ろよ徳永!』

全力疾走…苦しい……スポーツに縁のない俺は、自分の体力の無さに腹が立った…。
『明日っから煙草ヤメっから…勉強も頑張んから……神様…頼むぜ……。』

学校に着いた。……居た!!

「と…徳永先生……!」
「どうしたの熊井君…?こんな時間に??」
「…居たんだよ……」
「はぁ?誰が…?」
「イイから早く来てよ!!」

キョトン顔の徳永の手を無理矢理引っ張って、夏焼さんの待つ公園まで…またダッシュした。
438空き家:2008/02/05(火) 20:38:20.85 O
「ちょ…ちょっと熊井くん?どうしたの…一体誰が居たのよ??」
「イイから…早く早く!!」

…徳永のおかげで梨沙子と仲直り出来た。今度は俺の番だろ…。

……公園にはみんなが不思議そうな顔して待ってた。
「な…夏焼さぁ〜ん!!」
さらに不思議そうな徳永。
『ナツヤキ…?』
「はぁはぁ…。徳永先生…さっき先生が言ってた夏焼さん……居たよ…俺スゲくねぇ??」
状況がまだ把握出来てない徳永。
『トクナガ…?』
夏焼さんもキョトン顔だ。

「な…夏焼君……?」

「徳永……?」

「な…なんで夏焼君がココに居るの???」

「お…おぉ〜っっ!!徳永やん!!どうしたんや!元気しとったとかぁ??」
「なつ…夏焼くぅ〜んっっ……!!」
夏焼さんに抱き着いた徳永は…ガキんちょみたいに泣き出した…。

…ここからは大人の時間だ……。
訳が分からない梨沙子と桃子の肩を抱きながら…俺達はそっと公園をアトにした。
439名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 20:48:10.81 0
ついに再会!
440名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 21:53:45.87 0
のにゅ
441名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 23:08:15.87 0
ほだよ
442名無し募集中。。。:2008/02/05(火) 23:10:52.08 0
こんばんは。小咄作家です。
とりあえず、今日5レス分投下します。
タイトルは「ちなみとちさと」です。
因みに、「ちさと」とは、岡井ちゃんのことではありませんので、念の為。
では、よろしくお願いします。
443ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/05(火) 23:12:39.51 0
『ちさと!はやくおいでよ!』
『おい、待てよ、ちなみ! ―――ほら、つかまえた!』
『………』
『ちなみ?』
『―――つかまっちゃった…』
『ちなみ…』
『ちさと、背、伸びたね』
『えっ!?』
『もう、ちなみじゃ背伸びしないと届かないかな?』
『ちなみ…』
「ちさと!いつまで寝てんだよ!!」
『うるさいなぁ。今いいとこなんだからさぁ…』
「何がいいとこだよ!さっさと起きな!!」
「起きるって…うわぁ!!」
目が覚めると、そこには今までいたはずのちなみではなく、仁王立ちの母ちゃんの姿があった。
「あんた、また千奈美ちゃんの夢でも見てたんだろ? あぁ〜、モテない息子を持って
母ちゃん悲しいよ〜」
「っるさいなぁ、わかったから早く行けよ!」
せっかくちなみが夢に出てきていい気分だったのに、朝っぱらから気分は最悪だ…
ってか、やべぇ!もう8時じゃないか!? 新学期早々遅刻じゃ洒落になんないよ!
ただでさえ今日は大事な日だっていうのに…

俺の名前は、森下千里。断っておくが、下の名前は「ちさと」ではなく、「せんり」と読む。
といっても、父ちゃんや母ちゃんは、俺のことを「せんり」と呼んだことなど1度だってない。
俺が生まれた時に父ちゃんがよく聴いてた大江千里という歌手からから採った名前だと
父ちゃんは言ってたが、こっちにしてみればいい迷惑だ。
それでも以前はまだよかった。同姓同名の「森下千里」というグラビアアイドルが出てきてからは
マジで最悪になった。病院の待合室なんかでも、「もりしたちさとさーん」と呼ばれて、
みんなの注目を集める中、出て行く時の恥ずかしさといったらない。
中学に入った時も相当冷やかされたが、1度あんまりちょっかい出してきた奴をぶん殴ったら、
それからは誰も言わなくなった。その代わり先生には怒られるし、父ちゃんには殴られるしで、
ホント散々だったんだけど…
444ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/05(火) 23:13:29.24 0
「ったく母ちゃんの奴、何でもっと早く起こさないんだよ!」
って文句を言いながらダッシュで着替えると、俺はドアも蹴破らんばかりに家を飛び出した。
「あっ。ちさと〜!朝ご飯は〜?」
「いらねぇー!!」
(朝メシなんて食ってる場合かよ!)って思いながら走り出すと、隣りの家からも
「いってきまーす!」という声と共に、威勢よく駆け出してくる1人の女の子の姿が…
「あっ、森下。おはよー!!」
「なんだ、徳永も今か?」
「うん。寝坊しちゃってさぁ〜」
「俺も。母ちゃんの奴、起こしたの8時だぜぇ。」
「プッ。おばさんらしいー」
「てか、マジで遅刻すんぞ。俺、先行くかんな!」
「ちょ…ちょっと、まってよぉ〜! 森下ぁー!!」
そう、こいつが徳永千奈美。俺ん家の隣に住んでて、幼稚園・小学校・中学校とずっと一緒。
たまに偶然時間が合った時は一緒に通学することもあるけど、今日だけはそういう訳には
いかなかった。
何故かって、今日は1学期の始業式…つまり、「クラス替え」の発表の日なのだ!
ちなみとは、中学に入ってからの2年間同じクラスだった。ってか、小学校の時から、違うクラスに
なったことは1度だってない。9年連続で同じクラスになれるか否かは、今日に懸かっていた。
だからといって、同じクラスになって喜ぶ顔や違うクラスになって落ち込む姿を、ちなみに
見られる訳にはいかない。俺は、野球部で鍛えた足で、更にちなみを引き離しにかかった。

「はぁはぁ…森下ひどいよぉ〜!」
ちなみが追いついたのは、俺がクラス替えの掲示板の前に着いてから大分経ってからだった。
「おっ、クラス替え。どれどれ… やったぁ〜!また同じクラスだね!!」
そう言って俺の肩をばしばし叩いてくるちなみ。
「ったく、また学校でもお前と顔合わせなきゃならないのかよ… 腐れ縁って奴だな」
無愛想にそう言い残して、俺は玄関に歩みを進めた。
後ろから「もぉ〜、素直じゃないんだからー!」と、本気か冗談か分からないようなことを
言いながらちなみが追いかけてくるが、しばらく1人にしといてくれ。
今、俺の心の中では、9連覇達成の偉業を成し遂げて歓喜の涙を流しながらパレードの真っ最中なんだ。
こんな顔をちなみに見られる訳にはいかない…
445ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/05(火) 23:14:16.27 0
「よっ、今日は夫婦揃って登校ですか!? お熱いねぇ〜!!」
教室に入るや否や、ひょうきん者の勇次が大声ではやし立てて、教室中が笑いに包まれた。
勇次は俺が1年の時にぶん殴った奴だ。俺は勇次の胸倉を掴んで、小声でささやいた。
「てめぇ、今度こそマジでぶっとばすぞ!」
「まぁまぁ、よかったじゃねぇか。また千奈美ちゃんと同じクラスになれて」
「―――」
「心配すんなって。俺にまかせとけよ! ―――ねぇ千奈美ちゃーん!」
「あーっ、勇次君も同じクラスなんだー! よろしくねー!」
ちなみは勇次に冷やかされたことなんてなかったかのように、新しいクラスメイトと談笑している。
勇次にちなみのことを言われると、俺は何も言えない…
勇次の父ちゃんは、熱狂的な長渕ファンだ。「勇次」という名前も、長渕の曲名から採ったそうだ。
因みに、勇次の妹の名前は「順子」というらしい…
1年の時ぶん殴った後、勇次からその話を聞かされ、同じ苦労を背負った同士ってゆうか、
奇妙な友情が芽生えて、今では俺の大親友だ。よく俺ん家にも来て、たまにはちなみと3人で
遊んだりもするから、ちなみとも仲がいい。
俺がちなみのことを好きだっていうのも、勇次だけは知っている。それで勇次は恋のキューピットを
買って出てくれてる訳だが、ちなみのことを「千奈美ちゃん」と呼ぶのだけは、未だに納得がいかない。
幼馴染の俺だって「徳永」って呼んでるのに…
「おーい、みんなとりあえず空いてる席につけー!」
担任の先生が教室に入ってきた。40歳くらいの、見たこと無い顔だ。多分新任の先生だろう。
てっきり2年の時の担任がそのまま持ち上がるのだろうと思っていたけど。
そんなことより、多分またアレがくるな… 俺はため息をつきながら近くの席に座った。
「よぉーし、出席をとるぞ。先生、みんなと会うのは今日が初めてだから、名前呼ばれたら
手を挙げて返事してくれ」
先生が出席番号順に名前を呼んでいく。ちなみは一際大きい声で「ハーイ!」と返事して、
クラスメイトの笑いを誘っていた。あいつは気楽でいいよな。…そんなことより、そろそろ俺の番だ。
「えー、次は…『もりしたちさと』…同姓同名か? おーい、どの娘た?」
…やっぱり。教室のあちこちからくすくす笑い声が起こる中で、俺はゆっくりと手を挙げた。
「『せんり』です。『もりした せ・ん・り』!」
「せんせー森下千里のファンなのー!? もしかして巨乳好きー?」
すかさず勇次が突っ込んで、教室中が大爆笑。ったく、やってらんねぇよ…、とふて腐れてると、
前の方の席に座ってるちなみと眼が合った。―――いつもこうだ。俺の顔色を伺うような、ちなみの視線。
446ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/05(火) 23:15:31.10 0
始業式の後のホームルームでは、恒例の学級委員決めと席決めが行われた。
俺は運よく窓際の一番後ろの席という、俺にとっての特等席をゲットすることができた。
隣りがクラス一の巨漢の女子・斉藤ということだけが難点だが、この際仕方が無い。
俺は早速新しい席に着き、大きく伸びをした。窓の外は校庭がよく見渡せて、窓を開けると
風が心地いい。授業中寝るには最高の席だ。
抜けるような青空を目を細めて眺めていると、俺はいきなり誰かに肩を叩かれた。
「よっ!」
驚いて振り返ると、そこには春の暖かい日差しを一杯に受けたちなみの笑顔があった。
「お前、何やってんだよ。お前の席、一番前だろ?」
「それがさぁ、斉藤さんに席替わって欲しいって言われたんだよねー」
「はぁ?」
「斉藤さんさぁ、最近眼が悪いんだって。ここじゃ黒板見えないじゃん。
あたしもあんなトコじゃ授業中寝れないしさ、いわゆる『ウィンウィン』ってやつ?」
ちなみはそう言って、両手でピースサインをした。
―――本当は今すぐにでも斉藤のところへ駆け出していって感謝したい気分だったが、
その気持ちを抑えて俺は顔を背けた。
「そ、そうか… まぁ、偶然にせよ学校でまで隣同士なんて、やってらんねぇよなぁ…」
敢えてそっけない態度で窓の外を眺める。ヤバい… 顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。
すると、ちなみは椅子に腰掛けると消え入るような声でこう呟いた。
「偶然でなくて、必然…」
「えっ!?」
ちなみは今まで見たことのないような切なそうな顔で俯いていたが、俺の視線に気づくと
またいつものような笑顔に戻った。
「あ、歌の歌詞にね、あるのよ。『ネバーフォーゲット』って歌。知ってる?」
「いや…」
「まぁ、これもあんたの言う『腐れ縁』ってやつ? とりあえず、1学期の間よろしくね!」
そう言ってちなみは鼻歌交じりにカバンの中身を机にしまい始めた。
「ああ…」
俺もちなみに倣って道具を片付け始めたが、さっきのちなみの言葉と切ない表情が気になって
仕方がなかった。
447ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/05(火) 23:16:37.37 0
俺ん家の夕飯は早い。大抵6時には夕飯が出来てて、部活で遅くなることが多い俺は
みんなが食った後1人で食べることがほとんどだったが、今日は始業式で部活も無かったので
久し振りに家族で食卓を囲んだ。といっても、俺と父ちゃん、母ちゃんの3人だけだが。
「なんだい、また千奈美ちゃんと同じクラスなのかい?」
台所の母ちゃんが味噌汁をよそいながら話しかけてきた。
「…誰に聞いたの?」
「そりゃ当然千奈美ちゃんの母さんからだよ。千奈美ちゃん喜んでたってさ〜」
「…あ、そう」
俺は何食わぬ顔で味噌汁をすすった。思わずにやけそうになるのを堪えながら…
「あんたら、よくよく縁があるんだねぇ〜 いっそのこと、嫁にもらったらどうだい?」
「ブッ!! ゲホゲホッ…」
「そりゃぁいいなぁ。俺らも千奈美ちゃんなら安心して老後を任せられるってもんだ」
父ちゃんまでビール1本で酔っ払って好き勝手なことを言い始めた。人の気も知らないで…
「冗談! あんな売れないアイドルこっちから願い下げだよ!」
「あらぁ、結構売れてるらしいわよ。この前もなんか埼玉のでっかい所でコンサートやったって」
「………」
「それよりお前、今日も言われたか? 『ちさと』って」
「ああ…」
「なんだ、お前そんなに自分の名前が嫌いか? いい名前じゃないか。『千里の道も一歩から』ってな!」
「あら、父ちゃんいいこと言うじゃないか!」
母ちゃんがすかさず合いの手を入れて、2人で大笑いし始めた。…この馬鹿夫婦が!
俺は2人の顔をきっと睨みつけた。父ちゃんも母ちゃんも気づいてないだろうが、俺は知ってるんだ。
親戚のオバサンに訊いたんだが、信じられないけど俺は生まれてしばらくは女だったらしい。
つまり、その、なんだ、ナニが生まれた時には無かったというのだ。
かねがね女の子が欲しいと言っていた父ちゃんは大喜びで、当時好きだったアイドルの
「森高千里」の名前を採って「千里(ちさと)」と命名した。すると、1週間くらいしてから、
ナニがにょきにょきと生えてきたというのだ。先生に調べてもらった結果、やっぱり男だったと
いうことが判明したのだが、もう出生届は出された後。面倒くさがりの父ちゃんは、名前を
「千里(せんり)」と読むことでみんなを無理矢理納得させ、性別のみを変更したという訳だ。
男の名前を考えるのが面倒くさかったという理由だけで、へんてこな名前をつけられた
俺の気持ちなんてこいつらには一生かかっても解らないだろう。俺は夕飯を食べ終わると、
さっさと2階へ上がった。
448ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/05(火) 23:18:40.56 0
倒れこむようにベッドに横になった俺は、今日あったことを考えていた。そう、ちなみのこと。
ちなみの意味深な言葉も気になってはいたが、今はあの時の視線が頭から離れなかった。
子どもの頃、ちなみは俺のことを「ちさと」と呼んでいた。俺のことを「ちさと」と呼んでいいのは、
父ちゃん、母ちゃん、そしてちなみの3人だけだった。この3人は俺にとって特別な存在だった。
小学校4年の時、ちなみはアイドルになった。休みのたびに一緒に遊んだり、家族で出かけたり
していた俺達の生活は、その頃から一変した。ちなみはレッスンやイベント等で休みはほとんど
家にいなくなり、俺達の間に少しづつ溝が生まれ始めた。
中学に入った頃から、ちなみは俺のことを「森下」と呼ぶようになった。
初めて「森下」と呼ばれた日のことは、今でもはっきり憶えている。
いつものようにちなみを迎えにいった朝。いつもなら、朝っぱらからハイテンションで
「ちさとおはよ〜!!」って駆け出してくるのに、その日は俺と目を合わせようとせず、
小さな声でこう言ったんだ。
「…おはよう。森下」
ちなみはそのまま俺を無視するかのように1人で歩き始めた。一瞬呆気にとられてた俺だが、
すぐに後を追った。
「待てよ!おい!! ―――待てってば!! 何だよ、『森下』って!?」
ちなみの肩を掴んで強引に振り向かせると、ちなみの顔は真っ赤だった。俺をきっと睨んだ瞳は
涙でうるんでいて、俺に…いや、もしかしたら自分自身に怒りをぶつけているようだった。
「何でよ。何で『森下』じゃいけないの? あたし達もう中学生だよ? 子どもじゃないんだよ!?」
俺はそれ以上何も言えなかった。ちなみは俺の手を振りほどくと、1人で学校へ歩いていった。
(なんでだよ… なんでこうなるんだよ! 子どものままじゃいけないのかよ!!)
小さくなっていくちなみの背中を見つめながら、俺は心の中で何度も叫んだ。
自然と、涙が零れ落ちた。
次の日から、俺もちなみを「徳永」と呼び始めた。
ちなみは何も言わなかった。
「ちなみ」と「ちさと」から、「徳永」と「森下」へ。
2人の呼び名の変化は、そのまま俺達の関係の変化を表していた。
もう子どものままじゃいられない。そのことを横っ面を張り倒されるように思い知らされる。
その頃からだ。俺が誰かに「ちさと」と呼ばれる度に、ちなみはあの視線を俺に向ける。
上目遣いで俺の顔色を伺うような、あの視線を。
449名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 00:17:27.80 0
从*’w’)ノシ
450名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 00:53:25.41 0
のにゅ
451名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 01:02:58.53 O
从*´∇`)<ね、いいでしょ










寝ても
452名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 02:18:51.76 0
だめです
453名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 02:19:20.40 0
454名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 02:40:44.25 0
从*´∇`)<哭きの竜
455名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 02:43:34.04 0
しつこい
456名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 03:45:46.97 0
起きたらいっぱい来てた━━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
457名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 03:52:25.95 0
>>442
今後とも宜しくで〜〜〜す!! 楽しみにしていますよ♪♪
458名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 06:04:29.15 0
のにゅ
459名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 06:51:22.94 O
書きかけのも期待あげ
460名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 06:53:47.16 O
>>1
梨沙子のアド聞く
461名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 08:58:38.37 0
ほす
462名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 10:30:09.95 O
挙げとく
463空き家:2008/02/06(水) 10:42:26.71 O
…久々の再開……。泣きじゃくる千奈美。そんな千奈美を優しそう目で見る夏焼…。

「そげん泣かんだっちゃヨカろうもん…。ホラ、顔ば上げて涙拭かんね…」

「だって…だってやっと逢えたんだよ…ずっと待ってたんだから…バカぁ〜!!」

6年間、1度も連絡をしてない夏焼は…少しバツが悪そうに話し出した。

「俺は頭が悪かけん、高校ば行かんで鳶んなったとよ…半人前やけんくさ……」

「…半人前と連絡しない関係がどこにあんのよぉ…したくなかったなら、したくなかったって言えばイイじゃん…」

そりゃあ6年間も連絡なしじゃあ、千奈美が怒るのも無理はないが…。

「人ん話ば聞かんトコやら、いっちょん昔と変わっとらんなぁ…」

「…俺が何でココにおるとか分かっとうとや?」

夏焼は、まだ泣きじゃくる千奈美に話し始めた……。
464名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 11:47:19.03 O
°・(ノД`)・°・
465空き家:2008/02/06(水) 12:00:56.24 O
「俺ぁ、転校ばしてからの6年間で…とく……千奈美ん事、忘れた事やらなかったとよ…」

『…今、千奈美って…?夏焼君、徳永じゃなくてて千奈美って呼んだ??』
泣きじゃくっていた千奈美が少し冷静になった。

「やけん…ホレ……何て言うたらイイとかいな…」

「…………。」

「……俺は千奈美ん事がやっぱ好いとうゴトあるっちゃけど…なんや……千奈美に好いとうヤツばおったとしても……俺は……」

「……6年間も待ってたんだぞ…しっかりしなさいよ……」

「…待っとった?じゃあ…なんね…千奈美も俺ん事……」

書いてる俺もイライラする…。
466名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 12:09:27.45 O
おいおいw
467空き家:2008/02/06(水) 12:40:06.39 O
「…千奈美も俺の事?そうね…好きかもね。」

「…じゃあ俺と付き合ってくれると…??」

「………はい…。」

6年越しの告白…。もうちょっとカッケく決めようぜ…夏焼君よぉ。

その頃、熊井君達はと言うと……


「ねぇ熊井君?さっきから何1人でニヤニヤしてんのよ…」
梨沙子が教えてと言わんばかりに聞いてくる。
………教室での会話を話してヤッた………。

「うっそ〜!!じゃあさじゃあさぁ、徳永先生の思い出の彼がさっきの人なの!!」 「すごぉ〜いっ!運命的な再開じゃん!!」
梨沙子と桃子は、夢中で話してる。
俺は…『夏焼さんって、やっぱ渋ぃよなぁ…貫禄っつぅか、なんっつってもあのリーゼントが渋いよなぁ…』そんな事を考えていた。

……お〜い夏焼君…君達……俺の立場は??仲間の存在をすっかり忘れてる俺達5人。
468名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 12:49:40.89 O
最後の文の意味が全くわからん・・・
469空き家:2008/02/06(水) 12:59:34.44 O
【468】さんへ
空き家ですけど、最後に出て来たのは【432】の最後の方に出てきた『夏焼君の仲間』です。…声だけですが…分かり辛くてスイマセンm(__)m
470名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 12:59:45.10 0
>>465
筆者の感想書く場合は2〜3行空けてくださいな
本編と区別つかなくて紛らわしいです
471空き家:2008/02/06(水) 14:00:28.11 O
【470】さんへ
空き家です。スイマセンでした。気付いた点があれば、ドンドン言ってやって下さい。修正しながら書き込みます。
472空き家:2008/02/06(水) 15:07:07.78 O
次の日学校に着いた俺は、まだ昨日の事を話している梨沙子と桃子に挨拶した。
「お〜すっ!!」
「おはよう!」 「オハヨッ!」
『…やっぱ仲直りってイイなぁ……』 しみじみと心ん中で思った。

「ねぇ熊井君?徳永先生達…アレからどうなったかなぁ??」
「やっぱ…大・人・の・事・情よねぇ〜熊井君っ!」
梨沙子の問い掛けに桃子が答えるなっつぅの…つぅか、俺に振るな…。

教室の後ろのドアが少しだけ開いたのを梨沙子が気付いた。
「…徳永先生…」
なんか俺達3人を呼んでるらしい…。
クラスのヤツらにバレない様に、こっそり教室から出て行った。

階段の踊り場で…「熊井君達、昨日はありがとね。それでぇ…他のみんなには、昨日の事内緒にしといて欲しいんだけど…お願いっ!!」
顔の前で両手を合わす徳永。
…3人で顔を見合わせた。次の瞬間……

「あぁ〜はっはっはぁ!!つぅか、先生…昨日と服一緒だし、特に『目』真っ赤じゃん!!」
桃子が爆笑してる。

…『これが大人の事情かぁ…』うなずく俺。

そんな徳永を…梨沙子だけは少し微笑みながら見ていた。
473名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 15:20:13.11 O
>>471
それじゃ言わせてもらうよ
>>467では熊井君の人称と仲間の人称とごちゃ混ぜになってたから解りづらかった
1つのレスの中で視点が変わると読者が混乱するからできるだけ統一した方がいいよ
474空き家:2008/02/06(水) 15:27:52.79 O
「…徳永先生…」
「何…菅谷さん?」
「やっぱり好きな人と一緒にいると楽しい?ずぅ〜っと好きだった人と一緒にいるのって楽しい?」
梨沙子がマジ顔で徳永に聞いてる。
「うん。嬉しいよ…だって6年だよ、6年。私も夏焼君の事…ずっと好きだったし…彼もそう言ってくれたしね!…あっ!そうだ!!」
突然思い出したかの様に、ポケットからサングラスを出した。
「コレ…夏焼君から熊井君にだって。逢わせてくれたお礼だって言ってたよ。」
マジかぁ〜!レイバンのサングラスじゃん!!…ん…待てよ?
「先生…ちょっと目ぇつぶっててよ?」
そう言うと、目をつぶった徳永の顔にサングラスを掛けてやった。
「先生、今日1日それ貸してやるよ!大人の事情で目ぇ真っかっかの徳永せ・ん・せ!!」
「コ…コラァ〜!熊井君!!待ちなさいよぉ!!!」
走って追い掛けて来る徳永に……

「先生…恋愛はロックだぜ……」言ってやった。

「意味分かんないからぁ〜!!ちょっと熊井君〜っっ!!」

【完】


長々と続いた第2章も終わりです。アドバイスくれた方々…サンキューでした。
475空き家:2008/02/06(水) 15:35:11.02 O
【473】さんへ
空き家です。確かに、書いてる本人は頭で分かってても、読んでる人は文章しか分かる範囲がないですもんね。以後気をつけます。
476名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 15:47:50.83 0
もはやスレタイとはかけ離れてきたな
477名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 17:01:57.11 0
第2部だからね
478名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 17:03:22.26 0
ちさとの方はスレタイ通りになってるけど

空き家さんのも面白いから容認w
479名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 18:14:33.04 O
こんばんは。小咄作家です。
昨日投下した後思ったんですが、私のレスって文字ばっかで読みにくいですね…
悪い癖です。
今度からもうちょっと読み易くするように心掛けます
480名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 18:23:47.98 0
>>479
一行の字数をもう少し減らすとか(それでレス数増えるのは仕方ないでしょう)
句読点を多めに入れればいいと思います
481名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 18:35:57.60 O
>>480
そうですね。
前いたスレでは、レスがスカスカだと「幼稚だ」とか言われていたので、
つい同じように書いてました。
今書き溜めていた分を修正していますが、また意見があったら遠慮なく言って下さい。
482名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 19:27:50.99 0
>>481
今流行りのラノベみたいに改行入れまくる必要はないと思うけどね
483ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/06(水) 19:29:57.80 O
ゴールデンウィークが明けた。
ちなみは、GWの間中コンサートで地方へ行っていて、
俺はちなみに逢えないもどかしさを部活にぶつけるしかなく、
悶々とした日々を送っていた。
久し振りにちなみに逢える今日、俺は高鳴る胸の鼓動を抑えつつ、
ちなみの家のドアをノックした。
「ハイハーイ! おっ、森下! おっはよー!!」
いつものちなみの笑顔がそこにはあった。…いかん、緊張で顔が引きつっている。
「ったく、まだ準備できてねぇのかよ。さっさと行くぞ!」
意識すればする程ぶっきらぼうな態度をとってしまうのは、
俺の悪い癖だ。
だからといって、ストレートに感情を出してしまうのが怖い。
ちなみに俺の気持ちを知られて、今の関係が悪くなるのだけは避けたい…
484ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/06(水) 19:41:50.13 O
「あー森下ちょっと待って! ―――よーし、いってきまーす! 森下おまたせー!」
「遅えんだよ!遅刻すんぞ!」
「ゴメンゴメン。昨日までコンサートで地方だったからさぁ…
 あのねあのね、大阪ではね、お客さんがアンコールで…」
ちなみは、昨日までのコンサートの余韻をまだ引きずっているようで、
ライブの様子やメンバーとの会話の内容などを、異常なハイテンションでしゃべり続けた。
…俺はちなみが仕事の話をするのが好きではない。
芸能人と一般人。全く違う世界の人間だと思い知らされているような気がするからだ。
ちなみとは、もっと別の話がしたいのに…
しかし、ちなみはそんな俺の気持ちなど知る由もなく、楽しそうに話し続けている。
俺はどんどん不機嫌になっていった。
485ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/06(水) 19:48:22.47 O
「…でね、熊井ちゃんがホントは下手に行かないといけなかったんだけどー、
 あっ、下手ってわかる? ステージではねぇ、『かみて』と『しもて』ってあって…」
その瞬間、俺の中で何かが弾けた。
「あのさぁ!」
「…えっ?」
「俺、そういう話、興味ないんだよね。
 てゆうか、お前がアイドルやってることなんて
どうだっていいし」
「………」
「俺の前で、2度と仕事の話すんなよな」
「…ゴメン」
それからの道のりを、俺達はひたすら無言で歩き続けた。
今朝あんなに笑顔だったちなみは、今はまるで葬式にでも行くような顔で
俺の少し後ろをついてくる。
ちなみから笑顔を奪ったのは俺だ。
だからといって、自分の過ちを素直に認められるほど、俺は大人ではなかった。

―――俺は、最低だ…
486名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 20:18:32.85 0
wktk!
487名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 21:16:03.18 O
のにゅ
488名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 21:29:23.81 0
I`sみたいだ
489名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 22:09:30.95 O
じゃんじゃか
490名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 22:59:28.69 0
のにゅ
491名無し募集中。。。:2008/02/06(水) 23:28:12.14 0
のにゅ
492名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 00:30:33.24 O
だんだん実話に思えてきて鬱になってきたお(^-^)
493名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 01:57:15.74 0
のにゅ
494名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 03:34:03.18 0
のにゅ
495名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 05:21:02.90 0
おーどん
496名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 07:33:17.53 0
おーどん
497名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 09:09:35.27 O
のにゅ
498名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 10:43:18.80 0
のにゅ
499名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 11:54:48.92 O
ぬぎ茶
500名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 12:24:54.58 O
ちなちさもいいけど最近小ネタ少ないな
誰か書いてくれ〜!
501名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 12:44:47.35 O
1レス離脱
502空き家:2008/02/07(木) 13:53:21.97 O
クラス1の人気者の千奈美。面とむかってはハズくて『徳永』ってしか、呼んだトキないけど…。

ある日の放課後……

「ねぇねぇ須藤君?」
教室には、掃除当番の千奈美と俺…2人きり…。
「…何?」
「私の口の横、何かプッチン出来てない?ちょっと見て…おっきい?」
千奈美の唇?…正確には口だが…。
「そ…そんなおっきくないよ…。」
「超〜適当に言ってない?もっと近くで見てよぉ…」
間近に千奈美の顔……
「ねぇ?どう??」
吐息が聞こえる…5a前……

「………」

何で無言?キスのチャンスかぁ??

「……須藤君……鼻毛出てるよ……」

……俺のバカァ〜ッ!!




小ネタってこんな感じですか? −空き家−
503名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 16:05:26.62 0
クゥ〜ン
504名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 16:56:27.88 0
うm良い感じだw
505空き家:2008/02/07(木) 17:24:29.62 O
…放課後……教室に忘れ物を取りに戻った俺は、自分の耳を疑った…。


「…だめ……やっぱ無理だよ………」

「大丈夫だって!俺慣れてんから。」

「だって…痛そうじゃん……」

「マジ大丈夫だって!ホラ…そんな固くなんなって!」


教室から、清水と徳永の声が聞こえる…。

「あいつら…何ヤッてんだよ……ゴクリ………」

好奇心旺盛な俺はもう止められない。


「いっ…たぁ〜い!!ちょ…ちょっと待って!やっぱ無理無理!!」

「唾つけたら入んじゃね?」

清水…そんな無理矢理可哀相スギだろ??…これは止めなくては!

「お…お前!清水!!…………えっ?!」



勢いよくドアを開けた俺は……コンタクトの講習中の2人を見た…。
506名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 17:38:51.55 0
なんとなく予想できたw
507空き家:2008/02/07(木) 18:06:31.56 O
…放課後……またまた忘れ物をした俺は教室から聞こえる声に耳を疑った。


「じゃあ…手ぇ使わないでクチだけでやってみて?」

「そんなの無理だよ…ちぃヤッたトキないもん…」

「イイからイイから!」

「ヒョウフニ フェキテル…(上手に出来てる)?」

「上手い上手い…つぅか、アトちょっと…千奈美…舌だして…舌……」



今度は絶対だろ…?学校でヤッてはイケない事ベストテンに入ってるやつだろ?


「お…お前らぁ!……ん………?!」




額に乗せたチョコを手を使わないでクチに入れる徳永を見てる清水がいた…。
508名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 18:37:23.99 O
すげー好きだけど鶴光師匠のオールナイトみたいになってんなww
509名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 18:41:59.34 0
鶴光でおま
510名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 18:45:56.72 O
かったるい数学の授業中、オレは大きな欠伸をしつつ、辺りを見回した
一心不乱にノートを取っている者。教科書の陰でマンガを読んでいる者…。
前の席の徳永は、相変わらず爆睡している。
推薦決まってる奴は余裕だな… ちょっとうらやましく眺めていたオレは、
次の瞬間、ある一点に視線が釘付けになった。
徳永の上着とスカートの隙間から、パンツが見えていたのだ!!
最初は、「見せパン」かと疑った。
しかし、「見せパン」にありがちなレースや刺繍などは見あたらない。
一部分だけ、まだら模様のある、普通の白い木綿のパンツ…
これは、まさしく「本パン」だ!!
オレは、机にへばりつくように、そのまだら模様を凝視した。
しばらく見ていると、まだら模様はどうやら文字らしかった。

そこには、黒のマジックで、「ちなみ」と書いてあった…



こんなシチュで萌えてしまうオレは変態なのでしょうか?
511名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 18:58:25.30 0
名前入りwww
512名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 19:51:22.74 0
ほぜん
513ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/07(木) 20:16:55.50 O
学校に着いたちなみは、いつものように友達と喋ったりおどけたりして、
一見普段通りにしているようだったが、俺とは下校時間まで一言も会話を
交わそうとはしなかった。
「おい、どうしたんだよ。千奈美ちゃん」
さすがに勇次はちなみの態度に気づいたらしい。俺の首根っこを掴まえて
問い詰めてきた。
「…今朝、ひどいこと言っちまった」
「はぁ!? 馬鹿かお前は! 久しぶりに会えたのに、何やってんだよ!
 部活中も千奈美ちゃんに逢えないストレスをみんなにぶつけてたくせに!
 お陰で俺ぁ散々だったんだぜぇ…」
俺も勇次も野球部だ。去年の秋からキャプテンになった俺は、ちなみに逢えない寂しさを
紛らす為に、GW中は超ハードな練習スケジュールを組んだ。
しかも、後輩達には鬼のようなしごきを加えた。
勇次はそんな部員達の愚痴や不満を一手に引き受けてくれていたのだ。
514ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/07(木) 20:19:54.39 O
「とりあえず、お前千奈美ちゃんに謝れ! 謝って、―――そうだ、何か奢れ!
 甘いものとか。女は甘いものに弱いぞ!」
どこで仕入れた情報だよ… どうせ雑誌とかだろうが、他に名案もなかったので
勇次の考えに従うことにした。
ちなみは今、クラスの女子と喋っている。そのうちカバンを取りに席に戻ってくるはずだ。
早く戻ってきて欲しいような、ずっと喋っていて欲しいような、複雑な心境で待つ。
勇次は、自分の席から俺達の様子を固唾を呑んで見守っている。
「じゃあね、また明日〜」 「バイバ〜イ!」
ちなみが手を振って友達と別れて、こっちへ歩いてきた。
心臓が口から飛び出しそうだ…
515ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/07(木) 20:27:40.77 O
「あ、あの… 徳永?」
「………」
俺が話しかけても、ちなみは全く無視を決め込んでいる。
「あの、えーっと… け、今朝はゴメン…」
「………」
「あんなこと言うつもり無かったんだよ。許してくれ! この通り!!」
俺は両手で拝んで頭を下げた。しかし、ちなみは相変わらず無反応だ。
「よかったらさぁ、今から何か食いに行くか? 俺、今日部活ないから…
 そう、俺奢るし! なっ?」
「………」
「…徳永?」
「…あたし、今日約束あるから」
ちなみはそれだけ言い残すと、カバンを持って教室から出て行った。
「あ〜あ、最悪だな、千里。こりゃあ千奈美ちゃん相当怒ってんぞ〜」
そう言いながら勇次は俺の頭を何度も小突いた。
俺は、そんな勇次のされるがままで、ちなみを見送ることしか出来なかった。
516ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/07(木) 20:41:36.39 O
極度の緊張から開放されたのと、ちなみとの仲直りに失敗したので、
どっと疲れが押し寄せてきた。
今日は帰って寝よう… そう思って教室を出ようとした時だった。
野球部の後輩が教室にやってきた。
「あっ、キャプテン。ハリセンが呼んでます」
ハリセンとは、野球部の顧問の先生だ。自称「鬼の数学教師」。
授業中いつもハリセンを持ち歩いていて、答えを間違うとハリセンで殴られる。
今のご時勢、「暴力教師」などと言われかねないのだが、持ち前の関西弁で
父兄を手玉に取り、問題になることを避けている、なかなかヤリ手の先生だ。
「おっ、俺、先帰るな。じゃあなー、千里―!」
ハリセンと聞いて、勇次はとっとと逃げ出しやがった。
仕方ない… かったるいが少しは気が紛れる。
517名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 20:45:32.77 0
徳永千奈美がついに整形してしまった件
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1202384680/
518ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/07(木) 20:52:06.14 O
ハリセンは、職員室のソファーで自慢のハリセンを手入れしながら
俺のことを待ち構えていた。
「おう、千里。お前、今度の練習試合のスタメン、いつになったら決めるんや?」
…忘れてた。ちなみのことで頭が一杯で、それどころではなかった。
「スミマセン… 今日帰って考えて、明日には…」
次の瞬間、俺はしこたまハリセンで殴られた。
「な〜にをゆうとんのじゃあ! 練習試合までもう日がないんやで!」
「はぁ…」
「お前、最近、野球に集中しとらんなぁ。 家に帰っても出来るわけないわ」
「………」
「ええか? 今決めろ! 今、ここで考えろ! ええな!!」
そう言い残すと、ハリセンは職員室から出て行ってしまった。
…ハリセンに、俺の気持ちを見透かされていた。
テーブルの上には、白紙のメンバー表が、俺を手招きしている。
もう散々だ…
519ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/07(木) 21:10:30.18 O
やっとのことでメンバー表を提出し、俺は重い足取りで帰路についた。
日暮れ時で活気づき始めた繁華街の中を歩きながらも、ちなみの俺を無視する横顔が
頭から離れなくて、どんどん憂鬱な気分になってくる。
俺は、繁華街の喧騒の中を、とぼとぼと歩き続けた。
すると、突然クラクションの音が鳴り響き、俺の目の前を車が猛スピードで走り去った。
気づいたら、赤信号の横断歩道を渡ろうとしていたようだ。慌てて歩道に戻る。
(今朝、何であんなこと言ってしまったんだろう…) 信号待ちの間も、そんなことばかり考えてしまう。
ふと顔を上げると、横断歩道の向かいのマクドナルドは、若者や学生でごったがえしていた。
みんな楽しそうに食べたり喋ったりしているのを、何となく眺めていると、
その中に、見覚えのある人影を見つけた。

―――ちなみだ!

ちなみは、窓側の席に座っていた。よく見ると1人ではない。
俺は、信号が青になるや否や、マックに向かって猛ダッシュした…
520名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 21:18:20.14 O
なかなか千奈美が出てこないので、一気に投下しちゃいました。
では、また明日…
521名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 22:11:27.47 O
のにゅおーどん
522名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 22:55:59.39 O
イイヨイイヨー
523名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 22:57:10.08 0
徳永家の姉妹で「みゆき」みたいなストーリーが読みたい
524名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 23:43:40.07 0
のにゅ
525名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 23:55:23.65 O
のにゅ〜おーどん、ハイハ〜イ
526名無し募集中。。。:2008/02/07(木) 23:56:00.88 O
のにゅ〜おーどん、ハイハ〜イ
527名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 01:08:14.09 0
ほぜん
528名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 02:16:54.52 0
ちなこ独占
529名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 04:10:35.26 O
おーどん
530名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 05:48:20.30 0
じゃんじゃか
531名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 07:23:50.25 0
おーどん
532名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 08:23:34.68 0
のにゅ
533空き家:2008/02/08(金) 09:33:22.89 O
どうも、空き家ですけど…本当は【3部作】だったんですが……スレタイから離れてるとゆう指摘がありましたので、新しい構想を練ってます。
やっぱ千奈美ちゃんとのドキドキ感が楽しめた方がイイっすもんねぇ。
534名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 10:15:18.17 0
うm
535名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 10:52:12.18 O
>>533
最後まで書けよぉ
気になるじゃん
536空き家:2008/02/08(金) 10:59:51.48 O
【535】さんへ

そう言って貰えると嬉しいです!第3章は、のちに『番外編』として書きます。内容は…夏焼君が転校して来る前の千奈美ですが……。
537名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 12:03:13.07 O
のにゅ
538名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 12:43:05.90 0
>>536
俺も楽しみにしてるぞ
539空き家:2008/02/08(金) 13:57:30.11 O
〜第3章〜


僕の名前は『石村』。中学3年。僕は今、好きな人がいる。だけどその人は……僕の担任の徳永先生なんだ…



「おぉ〜い石村…お前も来いよ!」
同じクラスの須藤君。はっきり言って苦手なタイプ…俗に言う『不良グループ』だ。しかし彼とは小学校からのくされ縁…。
「石村も行くべよ?なぁイイじゃんよぉ??」

帰りに、駅前のゲーセンに行こうと誘う。ただのゲームだけなら行くが…須藤君のゲームは『喧嘩ゲーム』。
駅前という立地条件のせいなのかは分からないが、とにかく『不良』が多い…。
そこで、他の中学のヤツらとケンカをするのが目的だ…。
僕は身体も小さく、喧嘩なんて…『口喧嘩』しかした事ない。須藤君は、僕とは正反対。身体も大きいし喧嘩も強い。

本当は行きたくない…だけど、僕が迷っている理由は………徳永先生………。
生活指導の徳永先生が見回りに来るからだ。学校以外で見る先生は何故かドキドキする。得した気分にさえなる。

「なぁ行こうぜ…石村?」
「う…うん分かったよ」
「よっ!それでこそ俺の親友!!」

…勝手に親友呼ばわりされてる僕……。
540空き家:2008/02/08(金) 14:20:50.07 O
………?!

今日はヤバイ…こないだ須藤君達が喧嘩した相手が先輩を連れて来たんだ。
いつもと違って、一方的にヤラれている須藤君達……僕は怖くて…角の方で震えていた。


「君達ぃ〜何ヤッてんの!!」

…徳永先生達がヤッて来た。早々に逃げ出すヤツら……僕も怖くなって逃げ出してしまった。


《あ〜…明日、須藤君達に何て言おう……殴られるかなぁ……嫌だなぁ学校行くの………》

そんな事を考えてる僕に、明日から起こる事など予想出来なかった……。
541空き家:2008/02/08(金) 14:34:12.65 O
次の日……

恐る恐る教室に入った僕は、いつもとは違う違和感を感じた…。

「みんなおはよう!」
…何故か返事がない……。もう1度と言ってみたが同じだ…。それ所か、目も合わせ様ともしない。

《コレってまさか…集団無視?何で??》

青あざだらけの須藤君が『ニヤリ』と笑った…。

《やっぱそうだ…昨日逃げ出した僕に怒ってるんだ……》

「…はぁ〜い!みんな席に着いてぇ!!アラ??なんか今日…みんな変ねぇ??」

いつもは朝1のこの徳永先生の笑顔で教室に入って来るトキが1番好きなのに……今にも泣き出しそうな僕。
542空き家:2008/02/08(金) 15:09:13.84 O
…クラスの異変に気付いた徳永先生は、みんなを一喝した後…当事者である須藤君と僕を生活指導室に連れて行った。


「まず須藤君…君には昨日も言ったよね?喧嘩はダメ、仲良くしなさいって…。」
「それで今日は何?イジメ?てゆうか、君達2人は仲良かったじゃない?なのにどうしたの…?」

「……あの先生………」
言いかけた時に、須藤君が…

「冗談ですよ先生!先生を驚かそうと思って!!なっ!石村?」

「あ…うん……そうなんですよ先生」

徳永先生は、ふに落ちない顔をしてる。

《先生!違うんだよ!本当は違うんだよ!!》
心の叫びは先生には届かない…。

「なぁ〜んだ…じゃあこれまで通りなのね。よし!教室に戻ってよろしい!!」
そう言うと、先生を先頭に僕達は歩き始めた。

教室に戻る途中…須藤君が小声で……
「喋ったりしたら…分かってんだろうなぁ…?」と言った。

《徳永先生…助けてよ……》
僕はいつまでも心の声を徳永先生に掛けていた…。
543名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 15:24:34.25 0
まゎいふぁ〜
544空き家:2008/02/08(金) 15:34:13.71 O
《なんで逃げたりしたんだろう…こんな事になるなら逃げなきゃ良かったよ……》
家に帰った僕は…1人部屋で泣いていた。


…メールだ……?誰だこのアドレス??

見た事もないアドレスからメールが来た。いつもなら知らないメールはそく消去なのだが…何故か今日は開いてしまった。

「石村君。徳永です。今から時間ある?近くまで来てるから出て来れないかなぁ?」


……何で?何で徳永先生が僕のアドレスを??つぅか、家の近くまで来てるって…??

不思議半分、嬉しさ半分の僕は慌てて家を飛び出した。
辺りを見渡すと、徳永先生が居た。……先生を見つけた瞬間…涙が溢れて来た……。

「あ〜ぁ…やっぱりなぁ。どうもおかしいと思ったんだよ先生は。で、石村君…君達の間で何があったかなんて先生聞かない。君も男ならまず自分で頑張れ!自分自身を信じて…自分を応援してやれ!」
《そ…そんなぁ先生…助けてくれるんじゃあ……》思いが口から出ない。

「よぉ〜し!そうと決まれば、先生が美味しい物をご馳走してあげよう!!」
…先生の勢いに押され、手を引っ張っられる僕……ちょっと嬉しい。
545名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 15:47:55.81 0
wktk
546名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 15:50:45.54 0
新・徳永千奈美ふぁん倶楽部
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1202449076/
547空き家:2008/02/08(金) 15:52:35.59 O
《……先生?………ちょっと徳永先生…??》

猛烈に食べる徳永先生に、ふと言いそうになった。
しかし、美味そうに食べる…食べる…食べる……全部食べちゃった………。

「あ〜美味しかった!ごちそうさまぁ〜…?石村君さぁ、美味しい物食べてん時くらい笑いなさいよ?」

《…とても食べれる心境じゃないんですけどぉ。》なんて言ったら、また怒られそうだ。

「石村君は男の子なんだから…食べて食べて。ホラァ……お肉冷めちゃうぞ?」

底抜けに明るい徳永先生…《きっと僕を心配して無理に明るくしてるんだ》………その思いは数秒で覆った。

「すいませぇ〜ん!こっち生ビール下さぁ〜い!!」

きっと、この人は食べたいだけなんだ…飲みたいだけなんだ……徳永先生のバカ………。
548空き家:2008/02/08(金) 16:17:36.25 O
……一体この人はどんだけ飲むんだ………?あ〜ぁ…今度は隣のカップルに絡み始めたよ…。

「…だぁかぁらぁ〜…君は何があってもぉ…彼女の事が守れるのかって聞いてんの?分かる??」

……ベロベロだ…。もはや教育者の姿じゃない。ここは、夜の新橋のガード下かと錯覚してしまう位、見事なへべれけぶりだ。

「ちょ…先生?もう帰ろうよ?先生に励まされたから…僕頑張るから……だから…ねぇ先生てばぁ…?」

散々くだを巻いた先生は、今度は寝てしまった…。
《先生の寝顔って…可愛いなぁ。赤ちゃんみたいな寝顔だなぁ……》


須藤君の事を忘れて、ただ徳永先生の寝顔に見とれていた…。
549名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 16:17:44.86 O
>>546
テンプレの内容がウザすぎる
千奈美はそんな細かいことは気にしないおおらかな娘
そのファンスレに相応しくないな
550名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 16:20:44.64 0
>>549
必死だなw
551名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 16:22:08.58 0
>>549
携帯はこちらへ

元気な笑顔の徳永千奈美ファンクラブ68
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1201796544/
552名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 16:23:41.21 0
ネタスレで何やってんだバカ
553空き家:2008/02/08(金) 16:53:24.70 O
ようやく先生を起こし会計を済ませると、僕達は店を出た。

「徳永先生大丈夫?今日はありがとう…ごちそうさまでした。じゃあ先生……」

「おぉ〜い石村くぅ〜ん…まさかレディの私に1人で帰れっ!つぅんじゃないよねぇ……」


…有り得ない……有り得ないよ徳永先生…。僕を励ましに来てくれたんじゃなかったの?

「ちょ…ちょっと気持ちわ…る……」

「先生っ!大丈夫…?」

背中をさすりながら僕は須藤君の事などすっかり忘れていた。

「とりあえずタクシー乗ろうよ…先生道分かる?」

「ちぃのお家…帰るの…ちぃ…お家帰るの…?」


先生を1人でタクシーに乗せられない僕は、ひとまず家に電話した。

《もしもし…母さん?実は…コレコレこうで……》

事情を話し、クラス名簿の先生の住所を聞いた。


「先生…僕も一緒に行ってあげるから……先生…分かる?」

半分寝かかっている先生を抱き起こし、タクシーを止める僕。
554名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 18:36:37.65 O
のにゅw
555名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 20:04:36.37 0
の〜にゅ
556名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 20:11:16.15 O
549じゃないが同感
たぶん>>546のスレ立てたのはここの1なんだろうが
どうもネタスレにしたいのが小説スレになってしまうのが気に食わないようだねぇ
557名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 21:03:51.75 O
558千奈魅:2008/02/08(金) 21:20:15.88 O
千奈美のスカートの中に手を入れて千奈マンをまさぐります!
559ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/08(金) 22:02:07.63 O
植木の間から恐る恐るちなみの席を覗き見ると、ちなみの肩越しに
これまた見覚えのある巨体が垣間見えた。
…斉藤だ。クラス一の巨漢の女子…
ちなみと斉藤が特別仲が良いという話を聞いたことはなかった。
意外な組み合わせだったが、とりあえず相手が男ではないことにほっとした俺は、
そのまま物陰から2人の様子を観察した。
友達といる時はいつも笑顔を絶やさないちなみだったが、今はいつになく真剣な表情で
斉藤と喋っている。
時折、斉藤に詰め寄るような素振りを見せたり、両手を顔の前で合わせてお願いするような
仕草をするちなみに対して、斉藤は全くとりあうこともなくハンバーガーをパクついている。
俺は、何か妙な違和感を覚えた。
(ちなみの奴、斉藤に弱みでも握られてるのか…?)
560ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/08(金) 22:08:51.96 O
ちなみと斉藤がマックから出てきた。
「じゃあ、また来月ねー」
「…わかった。その代わり、絶対だからね!」
ちなみは斉藤にしつこく念を押すと、家の方向に向かって歩き出した。
俺は、ちなみがいなくなったことを確認してから、斉藤を追いかけた。
「斉藤!」
「わっ! びっくりしたー、なんだ森下かよ」
「お前、今ちなみと何しゃべってた?」
「はぁ?」
「お前、ちなみのこと脅したりしてんのか?」
次から次へと良くない想像ばかりが沸き起こってきて、俺は相当頭に血が上っていた。
「まさか、着替え中を盗撮して、写真ばらまくとか言ってんじゃねぇのか? それとも…」
「ちょ…ちょっと待って…」
「お前、そんなことしたら、俺が許さないからな!」
「あーもう、何言ってんの! 勘違いするのも、いい加減にしなさいよ!!」
「…えっ?」
…勘違い? 俺は一気に気が抜けてしまった。
「わかったから。話すから、ちょっと落ち着きなさいよ…」
斉藤はそう言って俺をたしなめると、ふと遠くに目をやって、ニヤッと笑った。
561ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/08(金) 22:14:12.66 O
「ほらよ! チョコミント、抹茶、それとストロベリーチーズケーキだっけ?」
「やったー! やっぱ食事の後はデザートだよねー」
斉藤をサーティワンのトリプルで買収した俺は、アイスクリームをパクつきながら
斉藤が話しだした内容に耳を疑った。
「えっ!? ちなみの方から?」
「そうだよ。徳永さんが『席、替わって欲しい』って言ったんだから」
「でも、ちなみは、斉藤から『黒板が見えないから、替わってくれ』って言われたって…」
「冗談! あたし、そんなに勉強好きに見える?」
…確かにそうだ。あまりの幸運に舞い上がって、そこまで深く考えていなかった。
「それにしても変なのよねー。『この事、絶対誰にもしゃべらないで』って、徳永さん言うの」
「はぁ? なんだそれ」
「わかんないのよ。でも、あんまりしつこく言うからさぁ… まぁ、あたしも、
あんな先生の目の前の席に行く訳だから、絶対にしゃべらないってことで、
夏休みまで月に1回のマックで手を打ったってわけ。」

…しゃべってるじゃねぇか。
562ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/08(金) 22:19:56.33 O
それにしても、ちなみの方からあの席に来たってことは、どいういうことだ?
授業中寝たかったからか? いや、それじゃあ隠す理由がない。
…などと1人で考えていると、俺の方をじろじろ見ている斉藤に気づいた。
「森下。あんた、さっきから徳永さんのこと『ちなみ』って呼んでるよね」
―――しまった! あまりに興奮して、つい心の中の呼び方でしゃべってしまった。
「ふ〜ん。へぇ〜。あっ、そうゆうことかぁ〜」
「な…何がだよ!」
「いや〜、だから徳永さんも『誰にもしゃべらないで』って言ったんだぁ〜
ひょっとして、もう付き合ってんの?」
「ば、馬鹿! んなわけねぇだろ! 今朝だってケンカして…」
「あっ、そうなんだ〜。でも、とりあえず徳永さんは決まりだね。あたしはそう見るね」
斉藤は嬉しそうにそう言うと、コーンをバリバリ食い始めた。
『偶然でなくて、必然…』―――これが、あの時のちなみの言葉の意味なのだろうか…?
思いがけない斉藤の言葉に動揺していた俺だが、ふと、あることに気づいた。
「斉藤! お前、この事、絶対誰にもしゃべるんじゃねぇぞ!」
「―――いいけど。 その代わり…」
「…えっ?」

俺はその後、毎月斉藤にサーティワンを奢らされるようになった…
563名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 22:44:55.23 0
いいねぇw
564名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 23:07:14.97 0
やっぱこの作者さんうまいわ
565名無し募集中。。。:2008/02/08(金) 23:58:33.00 0
確かに
千奈美抜きでも小説として読ませてるからな
566名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 01:18:42.95 0
从*’w’)ノシ
567名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 01:19:53.63 O
のにゅおーどん
568名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 01:34:47.84 O
斉藤瞳さん…
569名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 02:52:36.10 0
のにゅw
570名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 05:25:06.73 0
じゃんじゃか
571空き家:2008/02/09(土) 06:51:12.35 O
「あっ!運転手さん…そこの角のトコで……」

完全にねてしまった徳永先生をおぶって歩き始める僕…先生以外と軽い…。

呼び鈴を押すと、中から先生のお母さんが出て来た。

「ゴメンなさいねぇ…千奈美んトコの生徒さん?ホラ!千奈美しっかりしなさいっ!!…あんた夏焼君もずっと待ってたんだよ?」

「今、おばさんが送って行ってあげるから…ちょっと待っててね」

「大丈夫です。僕んちここから歩いてスグなんで…」

…実際歩くととんでもない距離だが……。


「ヨカですよ…ママさん。千奈美ちゃんばそげんなっとうとヤッたら、そんまま寝かしとって。俺も、もう帰りますけん…ついでに送って行きますよ」

玄関からイカつい男の人が出て来た。

「ほらボウズ…送って行っちゃあけん、道ば教えんね??」

「夏焼君…ほんと悪いわねぇ…またゆっくりイラっしゃい?」

その人は、僕の頭にメットを被せると、玄関脇に停めてあったバイクのエンジンを掛けた。

……一体誰?……
572空き家:2008/02/09(土) 07:10:00.33 O
バイクで送って行ってもらってる僕…。

「ここら辺でイイです…。」

家の近くまで来た僕は、バイクから降りた。
「ありがとうございました…それじゃあ……」

「……おい…ちっとコーヒーでも買って来てんやい…」
そう言うと、小銭を僕に渡した。

《なんで??僕は帰りたいのに……》

そんな事も言える訳なく、缶コーヒーを買いに行く…。

「サンキュー!…んで、何や?お前は??」

「…いえ…ぼ……僕は…と…徳永先生とは……あの………」
明らかにしどろもどろになった…。

「…ボウズ……そげん事ば聞いとうとやなか…お前……イジメられようとやろ?」
……図星だ……

「んで、お前は我慢するとか?それとも、ヤリ返すとか?」
黙ったままの僕に…その人は話し始めた……。
573名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 09:10:35.35 O
おーどん
574名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 10:25:28.36 0
のにゅ
575名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 11:15:32.21 0
ジャンジャカ
576名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 12:33:45.92 O
のにゅw
577空き家:2008/02/09(土) 13:25:59.59 O
タバコに火をつけながら、その人は……

「我慢するとやったら何も言わんばってん…ヤリ返すとヤッたら………」

深く煙を吸い込み、それをゆっくり吐き出しながら……

「…俺は格闘技やらヤッた事やらなかっちゃけど…1番痛か殴り方ヤッたら教えちゃあぞ……」

…何を言ってるだこの人は?1番痛い殴り方??石とか棒とかで???

「…ヤリ返すとかそんな……」
僕が小声で喋り始めると……

「なぁんば言いようとか!そげんとやけんイジメられるとじぇ…お前も男やろ!……分かった!お前、明日学校ば行く前俺んち寄れ!」

《え…え〜ぇっっ!!!》 僕の驚きは声になる筈もなく…ただ固まったままになった。

「…明日お前に『魔法』ば掛けちゃあけん……」

そう言うと、なんかメモ用紙に走り書きした住所を僕に渡すと…そのままバイクで走り去って行った。

《一体何だったんだ…つぅか魔法って??》
僕はそのメモを握り締めたまま…しばらく立ちすくしていた。
578名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 13:44:40.27 0
wktk
いいよいいよー
579名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 14:01:08.42 O
空き家さん、おもしろく読ませてもらってますので〜

頑張ってくださいね〜
580名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 15:45:20.32 O
おーどん
581名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 17:18:03.03 0
じゃんじゃか
582名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 18:53:53.96 0
おちる
583名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 18:57:18.96 0
584名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 18:58:34.70 O
てぃなみぃ〜゜(゜´Д`゜)゜
585名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 20:35:55.33 0
ほぜん
586空き家:2008/02/09(土) 20:56:53.47 O
…次の日……

昨晩は、余り眠れなかった…。《魔法って何だろう…つぅか、喧嘩なんてヤダよ……》
そんな事を思いながらも、あの人の家に寄る為に…僕はいつもより早く家を出た。

「アレぇ…どうしたイッシー?学校近いのに早ぇじゃん??」

2件隣の熊井のお兄ちゃんが話し掛けて来た。 熊井のお兄ちゃんは、僕の2コ上だ。彼もまた…僕の苦手な『不良』だ…。

「何でもないよ…ちょっと……」

「なぁ〜によ?教えろよぉ……?」
無理矢理、僕にヘッドロックを掛けて聞いて来る。

「分かった…分かったから放してよ……」

「マジかよっ!?イッシー夏焼さんに会ったん?あの人カッケぇべ?……イッシーちっと待っててみ??」
そう言うと、熊井のお兄ちゃんは家に何かを取りに戻った。

「イッシーこれやるよ!俺が昔、夏焼さんの中坊ん時のヤツ貰って…俺も着てたべ??」

……メッチャ丈の短い制服にダボダボのズボンを持って、得意げな熊井のお兄ちゃん…。
587名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 21:56:55.81 0
588名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 22:09:59.24 0
いいよいいよ〜
589名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 23:03:02.58 O
てぃなみぃ〜♪てぃなみぃ〜♪
590名無し募集中。。。:2008/02/09(土) 23:37:10.39 0
のにゅ
591名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 01:02:15.49 0
じゃんじゃか
592ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 01:39:17.85 O
次の日から、より一層ちなみと顔を合わせづらい。
といっても、家も隣り、席も隣りなので、会わないわけにはいかないのだが。
相変わらずちなみは、俺と目が合うと、悲しそうな顔をしてそっぽを向く。
俺は、そんなちなみに、何の言葉も掛けられずにいた。
そのうち、俺は試合に向けての練習、ちなみは新曲のレコーディングとかで、
一層会う機会は減っていった。
「なんだぁ? まだお前ら仲直りしてねぇのかよ!?」
また勇次がおせっかいをやいてきた。
勇次には、斉藤から聞いた話はしていない。話せばもっと面倒なことになりそうだったからだ。
「しょうがねぇなぁ、この勇次様に任せとけって! ―――おーい、千奈美ちゃーん!!」
「おっ、おいっ! 勇次…」
勇次は、あっという間に、女子達と喋っているちなみの方へ走っていった。
593ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 01:46:51.20 O
相変わらずの軽口で、女子達をきゃっきゃと笑わせる勇次。
そのうち、バットを素振りするような仕草をしたり、両手で拝み倒したりしだした。
明らかに困惑気味のちなみ…
勇次が俺の方を指差すと、ちなみが一瞬俺の方を見た。
その様子を固唾を呑んで見守っていた俺は、ちなみと眼が合った瞬間、どきっとして
視線をそらしてしまった。
(ちくしょう… 何でこんなにどきどきするんだよ! それにしても、勇次の奴、一体何を…)
恐る恐る視線を戻すと、ずっと俺を見ていたのか、今度はちなみの方が眼をそらして
勇次の方を向くと、小さく頷いた。
「よっしゃー! 絶対だかんね! 約束だぜ!!」
そう女子達に言い残すと、勇次は机も跳ね飛ばさんばかりの勢いで俺のところへ戻ってきた。
594ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 01:54:12.66 O
「やったぜ! 女子達が今度の練習試合の応援にくるぞ! もちろん千奈美ちゃんもだ!!」
「お、おいマジかよ!? 徳永もか?」
「ああ、最初渋ってたけど、千里も来て欲しがってるって言ったら、オッケーしてくれたぜ!」
思わずちなみのいる方を見ると、ちなみはくるりと振り返って、
携帯を片手に教室から出て行ってしまった。
ちなみが来る… 斉藤の「徳永さんは決まりだね」という言葉が、頭の中でよみがえる。
「…勇次!」
「おっ、なんだぁ? 礼なんかいらねぇって!」
「今日から特訓だ!!」
「―――なんだよ、それ…」
それまで得意満面だった勇次は、途端に目をまん丸にして、椅子に崩れ落ちた…
595名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 03:10:08.61 0
久保田
596名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 04:47:49.07 O
おーどん
597空き家:2008/02/10(日) 05:06:23.06 O
…見た事ある……背中などまる見えの制服…。前ボタンに至っては3つしか付いてない。どこがカッコイイのか全く分からなかったあの『制服』だ…。

「この短ラン着んとよぉ…不思議と気合いが入るっつぅかぁ…まぁガッツが出る訳よ!」
得意げに話す熊井のお兄ちゃん。

「よしっ!イッシー。夏焼さんち行くんだべ?俺様の『ジェリー・リー・ルイス号』で送ってヤンよ!!」

ジェリー・リー・ルイス号って……この人は原付に名前を付けてるのか?…。

熊井のお兄ちゃんの勢いに押され、僕は『アノ人』の家まで送って行かれた……。


《ちょ…ちょっと危ないって!ぶつかるってっっ!!》
この人は、信号が見えてないのか??交通法規は完全無視だ…言葉にならない叫びを頭の中で、何度も繰り返した。


ようやく『アノ人』の家に着いた…が、まだ生きた心地がしない……。

【夏焼さぁ〜ん!!俺っす!熊井っす!!】

部屋の前まで行くと、ドアを叩きながら叫び始めた。

「……なんや熊井か?どげんしたとか朝っぱらから…ん?…おぉ!!昨日の千奈美んトコの!」

出た!……徳永先生の彼氏であろう…また、熊井のお兄ちゃんが憧れている『アノ人』だ……。
598空き家:2008/02/10(日) 05:24:07.40 O
部屋に入った僕は、椅子に座らされた。

「ヨカや?今から魔法ば掛けちゃあけん…目ばつぶっとけ。お前は今から何も感じんし、何も聞こえんけんな…」

何をされるんだ僕は…。とりあえず言われた通りに目をつぶった。


…熱い…頭が熱い。なんか付けてる…一体何をヤッてるんだ……?


「……よぉ〜し!出来たばい。ホレ!もう目ば開けてヨカぞ!」

恐る恐る目を開けた僕は…自分の目を疑った!?

「な…なんですかこの頭は??ぼ…僕??」

「…リーゼントたい!お前がイジメらるぅとは、自分に自信が無いけんたい…。喧嘩やらは気合いたい気合い!」

「イェーイ!!ロッケンローッッ!!!」
熊井のお兄ちゃんが叫んでる。

…何故この人達は『気合い=リーゼント』とゆう図式なんだ…?呆気に取られながらも鏡を見ている内に…なんだか不思議と自信が湧いて来た気がした僕。
599名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 08:35:40.55 O
おーどん
600名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 10:57:49.10 0
从*’w’)<ろっぴゃクゥ〜ン
601小咄 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 11:42:20.47 O
「おっ、徳永。お前なにチョコレートなんか買ってんだよ?」
「っ! こ、これは…、あたしがじぶんで食べようと思って…」
「うそつけ! お前がチョコレート食えないことくらい知ってんだよ!」
「………」
「なぁ、誰にやるんだよ? 教えろよ」
「…知らない!」
「そんなに恥ずかしがんなよ。誰にも内緒にするからさぁ…」
「…もういい! あんたにあげる!」
「お、おい…」
(やっべー、調子にのって怒らせちまった。とりあえず謝っとくか…)
「ゴメン、ちゃかしたりして…」
「…いいよ、別に」


「もともと キミにあげるつもりだったんだから」



たまには、こういうのもいいかなって思って…
602名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 11:45:39.80 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!
これは萌える!
603名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 11:46:08.76 O
ちぃ〜なぁ〜みぃ〜〜〜 

チョコをちょこっとくれぇ〜
604空き家:2008/02/10(日) 11:46:22.26 O
鏡に見とれている僕。

《こ…これが……僕。……リーゼント……なんかカッコイイかも……》

そんな事を思っていると、熊井のお兄ちゃんが…

「イッシーカッケぇじゃん!そんで、この短ランで…『無敵』だべ?」

……なんか着てもいい気分になってる。さっきまで嫌だったのに…ほんと不思議だ。『気合い=リーゼント』が僕にも分かる気がして来た…。


「熊井…お前そげな懐かしかモン、まぁ〜だ持っとったとか?…てか、お前早ぉ学校ば行かんや?後で俺が千奈美に怒らるぅっちゃけん!」

熊井のお兄ちゃんは、そう言われると渋々部屋を出て行った。


「したら…学校まで送ってっちゃろうかねぇ…新米ロッケンローラーさん……」

夏焼とか言う人は、そう言うと…くわえていた煙草を消した。
605名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 12:29:05.87 0
606名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 12:29:43.12 0
のにゅ
607ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 12:38:18.45 O
その日から、俺は今まで以上に練習に打ち込んだ。
ちなみにいい所を見せたいという気持ちもあったが、そればかりではない。
もし今度の練習試合に勝てたら、その時はちなみに告白しようと決めたのだ。
相手は強豪校の北中だ。少なくとも、俺が入学してから北中に勝ったことは、
公式戦はもちろん、練習試合でも1度だって無い。
だからこそ、北中に勝てたら、天が俺に味方してくれていると思うことにした。
もちろん、斉藤の言葉も、俺に勇気を与えてくれていた…
608ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 12:43:34.98 O
その日は、練習疲れで、昼休み中も爆睡をかましていた。
「もっりっしたっ! やったじゃん、徳永さん応援に来てくれるって?」
「んあっ? だれ…?」
寝ぼけまなこが徐々に焦点を定めていくと、そこには巨漢の斉藤の姿があった。
「うわぁ! なんだよ、突然…」
「いやー、気合入ってんねぇ。徳永さんにいいトコ見せなきゃだもんねー」
「うるせぇ! お前、誰にも喋ってねぇだろうな?」
「モチのロンよ。それよりあんた、ちゃんと用意してるんでしょうね?」
「はぁ? 何が?」
「やっぱり…」
斉藤は、両腕を広げて、思わず「アメリカ人かよ!」っと突っ込みたくなるような
ポーズをとった。
「徳永さん、今日、誕生日なんだよ。あんた、そんなことも知らなかったの?」
頭が真っ白になった。―――そうだ。今日は5月22日… ちなみの誕生日だ!
「プレゼントとか用意してないって、最っ低。あんた、女と付き合う資格ないよ」
そこまでゆうか… いや、練習試合のことで頭が一杯だったというのは、言い訳にはならない。
「まぁ、このあたしが協力してあげないこともないけどねぇ…」
「―――今度は何奢って欲しいんだ?」
「おっ、森下、話わかるじゃーん!」

やっぱ
609名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 14:16:57.79 O
610空き家:2008/02/10(日) 14:38:46.40 O
…バイクのエンジンを掛ける夏焼って言う人。昨日はあまり気にしてなかったけど…随分きなバイクだ。

「どげんや…?このハーレーのエンジン音は?止まりそうで止まらんやろ?」

夏焼って言う人は、そう言うとタンクの辺りを『ポンポンッ!』と叩いた。

「こいつぁ俺らぁのハートと一緒たい…。ツマラン事で止まり様ヒマやら…もうダメとか諦めるヒマやらなかとじぇ…。」

「…………」

「お前にもあるやろ…?誰にも負けとうなか気持ちが…男ヤッたら、ここにあるっちゃろうもん!」

夏焼って人が、僕の胸を叩く。……無言でうなずく僕。

そうだ…僕は須藤君達を裏切ったんだ…。怖くて怖くて…自分だけ逃げ出したんだ…。友達を見捨てたんだ……。

「…お前のロックンロールば友達に聞かしちゃらんや!」

夏焼って言う人がバイクに跨がりながら言った。

「…ぼ……俺も…俺のロックンロール聞かせてきますよ…」
そう言って、バイクの後ろに跳び乗った……。
611空き家:2008/02/10(日) 15:12:27.17 O
バイクで走りながら、夏焼って人は話し始めた…。

「お前が今からせなイケん事は、前に進む事たい。勝ち負けやら関係なか…情けのぉても弱気んなっても…ふんばって前に進む事たいっ!」

…風を切る音で良く聞こえなかったけど、僕はミラー越しに親指を立てて見せた…。


学校の近くまで着いた僕達はバイクを停めた。

「こっからはお前次第やけんな…お前の大事なモンば取り返して来んやい!……後、千奈美には内緒な。まぁた怒らるぅけん…」


…徳永先生が…熊井のお兄ちゃんがこの人を好きな理由が分かった気がする…決して立ち止まらない、いつも前だけ見てるこの人に……いつの間にか僕も引き付けられていた…。
612空き家:2008/02/10(日) 15:45:03.74 O
…教室の前まで来た僕。ドキドキする自分に…

《ぼ…僕は大丈夫…ぼ…違う!俺はロックンローラーなんだ!!》

胸を叩き気持ちを高めた僕は、教室のドアを開けた。

……みんな僕を見てる。昨日までの僕と…頭の先から、全くもって全部違う僕に驚いてる…。須藤君に至っては、驚いた後のクチが開いたままだ。

僕は須藤君に近付くと…「行くべ…?」と言った。
須藤君はあっけにとられながらも…「ど…何処にだよ…?」……と。

もう怖くない…。僕はこう言った……。

「…俺達のロックンロール聞かせてヤリに行こうぜ!あのゲーセンによぉ…無敵の須藤はヤラれっぱでイイんかよ?」

…ニヤリッと笑った須藤と僕は…あっけに取られたままのみんなを後に、あのゲーセンに向かったんだ……。
613名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 16:20:33.39 0
wktk
614空き家:2008/02/10(日) 16:31:07.52 O
…生まれ初めて学校をサボった。生まれて初めて喧嘩もした…。……結果は『惨敗』だったけど…何故か須藤と2人で、笑いが止まらなかった。


次の日の学校では、目茶苦茶怒られた。でも、不思議と気分がイイ。

「石村君…一体君どうしたの?頭もカッコも…。その制服『夏焼君』のでしょ…全くあの人は……」
徳永先生は『ハァ…』と、ため息をつきながら話し始めた。

「…どんな理由でも喧嘩はイケません。それが例え友達を守る為でも。分かった?」

「…つぅか、何だかしっかり男の子の顔になっちゃって…まぁそうゆう顔……先生は嫌いじゃないぞ。」
そう言うと、徳永先生は僕の胸を『ポンッ!』と叩いた。



……僕の初恋は『夏焼さん』に譲る事にした。
後で聞いた話だけど…夏焼さんも徳永先生のお陰で人生を変えられた1人だとゆう事。僕も徳永先生みたいな女の子に出会えるかなぁ…。


徳永先生…夏焼さんに熊井のお兄ちゃん達と僕ら……いつまでもこの幸せが続くと思ってた………あんな事さえおこらなけば…………。

−完−
615名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 16:34:37.66 0
いやーーーー何が起こるの?!

ちぃーなぁーみぃ〜〜〜!!!
616名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 16:37:24.64 0
その終わり方はなんだよぉぉぉぉぉ
617空き家:2008/02/10(日) 16:47:53.84 O
空き家です。

スレタイに沿う様に書き直したつもりの『第3章』でしたが…また脱線してしまいました…スイマセンm(__)m

自分は、この1部2部3部を通して『徳永千奈美』と言う人は、皆の人生を変える事の出来る存在とゆう事を書きたかったんです。

自分も含めて、皆さんも『徳永千奈美』が大好きでしょう…屈託のない笑顔に癒されているでしょう。
そんな『徳永千奈美』にハマっちゃうとイイ意味でヤバい…とゆう事は皆さん知ってますよね。

長々と読んで貰ってサンキューでした。

−空き家−
618名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 18:08:54.90 0
从*’w’)ノシ
619名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 18:09:43.85 O
のにゅ
620名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 19:15:40.82 0
のにゅ
621ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 20:32:28.21 O
その日の夜、斉藤に見立ててもらったプレゼントを用意して、ちなみの帰りを待った。
来月、新曲が出ると言ってたっけ。今日もちなみは帰りが遅い。
自分の部屋の窓から、ちなみの部屋の明かりが灯るのを、じりじりしながら待ち続けた。
疲れもあってか、ついうとうとし始めた時、やっとちなみの部屋に明かりが灯った。
時計を見ると、もう10時を回っている。
こんなに遅くまで頑張ってたんだ… 改めて自分の言葉がどれほどちなみを傷つけてしまったのか、
深く後悔する。
いてもたってもいられなくなって、プレゼントを片手に、ちなみの家の前まで走った。
呼び鈴を押そうかどうか迷った挙げ句、ポストの中にプレゼントを置いて、部屋に戻ることにした。
部屋に戻ると、カーテン越しに、ちなみの姿が見える。
思い切って声を掛けてみた。
「…徳永?」
しばらくして、カーテンの隙間から、ちなみがこっちを見た。
「徳永!」
もう1度、さっきより大きい声でちなみを呼んだ。
622ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 20:35:31.69 O
ちなみは無言のまま、部屋の窓を開けた。
「あの…、誕生日、おめでとう…」
「………」
「ぷ、プレゼント、ポストに入れといたから…」
ちなみは何も言わずに、ゆっくりと窓を閉めた。
やっぱり、まだ怒ってるのか… 俺は意気消沈して、ベッドに倒れこんだ。
こんな調子じゃ、告白なんかしたって駄目に決まってる…
そう思うと、今まで意気込んでいたのが、急に馬鹿馬鹿しくなってきて、
たまらなく鬱な気分になってくる。―――もう今日は寝よう…
もう随分、ちなみの笑顔を見ていない。
これから先も、俺に笑いかけてくれることはないのだろうか?
目を閉じると、「森下!」と俺を呼ぶ、弾けるようなちなみの声と、
太陽のような笑顔が、脳裏に蘇る。
『森下…』
ちくしょう! 今まで当たり前だったことが、こんなに大切だったなんて…
「森下っ!」
―――窓の外から聞こえる声が、俺を現実に引き戻した。
今のは、頭の中の声じゃない… 本物のちなみの声だ!
俺は、弾かれたように飛び起きると、全速力で窓際に走った。
623ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 20:39:22.36 O
ちなみは、片手にオレンジ色のマグカップを持って、ベランダに立っていた。
部屋から漏れる明かりが、マグカップに光の輪を作って、
まるでちなみの頬にオレンジ色の影を落としているようだった。
「これ…、ありがとう。大事にするね」
久しぶりに、ちなみが俺に話しかけてくれた。
「ああ…」
「これ、森下が選んだの?」
「―――金、無かったからさ、たいしたもの買えなかったけど… その色、好きかなって」
「うん。好き…」
斉藤が選んでくれたとは言えなかったけど、色は俺が選んだんだ。本当に。
「なぁ」
「ん?」
「まだ、怒ってるのか?」
ちなみは、俺の問いかけには答えようとせず、かすかに俯いた。
「ねぇ」
「あ?」
「今度の練習試合の相手、強いの?」
「…あぁ、強い」
「そう…」
ちなみは、また押し黙って、ゆっくりと空を見上げた。
その視線の先を辿ると、街の明かりでうっすらと白んだ空に、かすかに星がまたたいていた。
そのまま、2人とも黙って空を眺めていた。
こんなにしみじみと空を眺めるのは、久しぶりだった。
「よしっ!」
突然、ちなみが大きな声を出して、俺は慌ててちなみの方へ振り返った。
「勝ったら許してあげる」
そう言って
624ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 20:43:00.29 O
「勝ったら許してあげる」
そう言って、ちなみはちょっとだけ笑った。
―――何も言えなかった。
「じゃあね、森下。おやすみ」
そのまま、ちなみは部屋へ戻っていった。
ちなみの部屋の明かりが消えるまで、俺はその場を動くことが出来なかった。
625 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/10(日) 20:45:56.18 O
最後の方、投下ミスりました。
スミマセンでした…
626名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 21:17:24.79 0
切ないねえ・・・
627名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 21:43:48.21 O
空き家氏
お疲れ様でした
最後の事件はなんなの?


>>625
いいよぉ〜
胸キュンだわ
628空き家:2008/02/10(日) 22:10:51.18 O
空き家です。

第3部の終わりに付いてですが…急遽内容を変更した為、書ききれなかったとゆうのが本音です。
これからは、元々第3部に書きたかった『徳永千奈美の葛藤』や、千奈美に逢う前の『荒れ狂う夏焼』…それと、みなさんが気にしてる?であろう『事件』の話等……書いてみたいと思ってます。

本音を言うと…他の書いてる人達みたく『短く』『切なく』まとめたいのですが…ボキャ貧&文才不足なので…。
629名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 22:22:55.11 0
>>628
とりあえずスレタイに沿ってれば何だっていいと思うよ
630名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 22:28:44.06 O
俺もそう思う
しかしあんまり色々書いてると「書き手はグダグダ言わずに黙って書け」って奴が湧いて来るからほどほどにな
俺は全然構わないんだけど
631名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 22:50:49.49 0
空き家氏

楽しみにしてます。
あれで終わったら死んでも死にきれんw
632名無し募集中。。。:2008/02/10(日) 22:51:03.05 O
>>630
連れ子スレに来てた
作者さんが気を付けるのではなく
そういう人は相手にしないようにみんなで気を付けることかな
まったりまったりでいくべし
633名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 00:02:09.66 0
ho
634名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 00:37:18.59 O
ちょwwwww
クリスマスに千奈美にオレンジのマグカップあげたけど
635名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 01:24:57.31 0
のにゅ
636空き家:2008/02/11(月) 01:34:09.86 O
……僕達は…この幸せが…ずっと……ずっと続くと思ってた……………。

【徳永千奈美物語−番外編−】


僕達は、みんな徳永先生が大好きだ。きっとこの世の中に、徳永千奈美を嫌いな人など存在しないと思う位に、徳永先生が好きだ…。


「今日は何処行こうかぁ…ねぇ熊井の兄ちゃん聞いてんの?」
梨沙子先輩とイチャイチャして…全く人任せだ…。何で、梨沙子先輩みたいな可愛い人が、こんな男にくっついているのかは『昔っから』疑問だ。

「何処でもイイじゃん!なぁ梨沙子!」
「全く…少しは熊井君も真剣に考えてあげなよ?2人に任されてるんだからさぁ…イッシー可哀相じゃん。」

なんて優しいんだ梨沙子先輩は…。もっと言ってやって。

「あんま熊井君いい加減にしてると…もう千奈美ちゃんに言うからね!千奈美ちゃんが困った顔してたら……」
「だぁ〜ぁ!!分かった…分かったから!ちゃんと俺も考えんから…だから千奈美ちゃんに言うなって!千奈美ちゃん絡むと…夏焼さん尋常じゃなくなんの知ってんじゃんよぉ……」

今日は、夏焼さんを驚かす為の『夏焼ファミリー大ツーリング大会』なんだ。
発案者は徳永先生。ルートは僕と熊井の兄ちゃんに任され…それをただ今僕の部屋で検討中なんだけど……幸先怪しい話し合いだよ、これじゃあ………。
637名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 01:36:28.84 0
なんか再婚相手スレの兄妹編書いてたやつに書き方似てるなw
638空き家:2008/02/11(月) 01:57:48.72 O
僕と須藤は、今高校1年。やっとバイクの免許を取り、念願の『夏焼ファミリー』に入れたんだ。
夏焼ファミリーって言っても、勝手に僕達が言ってるだけなんだけど……。

あの『事件』以来、須藤とは更に仲良くなった。僕に須藤…熊井の兄ちゃんに梨沙子先輩とその友達の桃子先輩。…どうやら須藤は、桃子先輩の事が好きみたいだけど…桃子先輩には、物知りの清水さんって彼氏がいる。
みんな徳永先生の教え子だ。

みんなは先生の事『千奈美ちゃん』って呼ぶけど…僕は今だに『徳永先生』って呼んでる。なんでかは分からないけど…千奈美ちゃんって呼ぶ事はない。

そんな徳永先生と夏焼さん、僕達6人はよくご飯を食べたり遊んだりする。そんな時に、徳永先生発案でツーリング計画が持ち上がったんだ。何故か夏焼さんには、当日まで内緒と言う事で…。
639名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 03:43:35.52 0
のにゅ
640名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 05:38:00.08 0
のにゅのにゅ
641名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 07:06:21.79 O
のにゅのにゅのにゅ
642名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 08:32:19.68 0
のにゅのにゅのにゅのにゅ
643空き家:2008/02/11(月) 09:46:21.95 O
「決まったかよ石村ぁ…あっ!熊井君、りぃちゃん先輩…ちぃ〜すっ!」
須藤が来た。
「まだだよ…須藤も一緒に考えてくれよ。熊井の兄ちゃん全然真剣じゃねぇかんよぉ…」

「ば…馬鹿言ってんなっつぅの!!ちゃんと考えてるっつぅの…なぁ梨沙子?」

…やっぱり駄目だこの人……何も考えてない。梨沙子先輩は、完全に呆れている…早くフラれてしまえ。


「おっはよぉ〜!!もうみんな来てたんだぁ!勉強以外の集まりの良さは、さすが夏焼ファミリーってトコね!」

桃子先輩と清水先輩まで来た…まだ何も決まってないのに……。

「イッシー…場所とルートは決まった?」
清水先輩が言った。

「…見ての通り……まだっすけど………」
僕は、熊井の兄ちゃんの方を指さして言った。
「……あ〜っ!イッシー人の事、指さしちゃイケねぇって小学生んトキ習ったべ?なぁ清水??」
責任転換にも程がある。

「どうせそんな事だろうと思ったよ。熊井は昔っから協調性に欠けてるから…」

そう言うと清水先輩は、1枚の紙を出した。
僕はそれを見て驚愕した…ルートから行き先…そこに行くまでの信号と交差点には全て時間が書いてある…。

「清水先輩…これって……?」

「どうせお前らじゃ決まらないと思って…昨日パソコンで俺なりに調べといたよ」

……さすが『元アイドルオタク』やる事が細かい。
644空き家:2008/02/11(月) 11:16:58.73 O
みんなでマジマジと見た…改めてスゲぇ…。

「清水君ってスゴいよねぇ〜!だぁ〜い好きっ!!」
桃子先輩がはしゃいでる。……それを見た須藤は、明らかに今…凹んだ……。

「目的地は横浜かぁ…」
梨沙子先輩が嬉しそうに笑った……やっぱ可愛い。

「でもさぁ清水君…横浜って近くねぇ?せめて湘南辺りまで行こうよぉ…」
須藤が、桃子先輩に腕を組まれている清水先輩に、ふて腐れて言った。

「う〜ん…そうなんだけど……千奈美ちゃんから昨日の夜メールが来て、急に『横浜』がイイって。」

なんだよ徳永先生…最初っから信じてないじゃん、僕と熊井の兄ちゃんの事…。

「まぁまぁイイじゃんイイじゃん!横浜行くべよ?国1から15号なんて『初心者』のこの2人に調度イイんじゃね?」
熊井の兄ちゃんが僕と須藤を見て言った。

「んじゃ行くべ行くべ!!」
熊井の兄ちゃんが仕切り始めた…《あんたは何もヤッてないだろ…》とは、梨沙子先輩の手前言えずに僕らは家を出て、徳永先生んちに向かった。
645名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 12:33:18.00 0
おーどん♥
646名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 13:40:24.57 0
ほだもんにー
647名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 14:59:24.41 0
从*´∇`)<ほだもんにー
648名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 16:12:01.87 0
ほぜんだもんにー
649名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 16:25:45.54 0
徳永千奈美 中絶 に一致する日本語のページ 約 19,900 件中 1 - 10 件目 (0.29 秒)
650空き家:2008/02/11(月) 16:32:57.97 O
徳永先生んちに着いた僕達。……やっぱ可愛い…何回会って見ても可愛い。

「お〜っ!来たかヤンチャ坊主共!!みんな今日はイイ天気で良かったね!まぁ私の日頃の行いがイイからね!!」
…天真爛漫とは、徳永先生の為に有る言葉だと信じて疑わない僕。

「でも千奈美ちゃん…何で急に横浜にしたんよ??」
熊井の兄ちゃんが聞いた。

「…あっ……それは…夏焼君と……初めて…デートした場所…だから………」

「だぁ〜たらぁ…2人だけで行けばイイじゃんよぉ〜っっ!!マジ有り得ねぇっつぅの……」
途端にブーブー言い出す熊井の兄ちゃん。

「ほんっとゴメン!…梨沙子ちゃん…桃子ちゃん…ちょっと………」

何やら女3人で話してる…。

「え〜っっ!!千奈美ちゃん!!マジでぇ〜っっ!!!」

「千奈美ちゃんおめでとう!!」

…何?何て言ったの徳永先生??なんで、梨沙子先輩と桃子先輩だけ???気になんじゃん…気になんじゃんよぉ〜っっ!!!
651名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 17:40:51.93 O
wktk
652名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 17:46:53.37 O
千奈美ちゃん、ひょっとして……………




ドキワク
653名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 18:49:00.60 0
のにゅ
654ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/11(月) 19:39:36.07 O
練習試合は、予想以上の接戦となった。
GW中の猛特訓の成果か、それとも女子が大勢応援に駆けつけたことに奮起したのか、
俺達は8回を終わって3対2と、1点リードして最終回を迎えた。
「勝てる! 北中に勝てるぞ!!」
キャッチャーの勇次は、既に興奮して、ホームベース上から守備位置に就く選手達に発破をかけている。
俺も、はやる気持ちを抑えつつ、センターのポジションについた。
ベンチの横には、勝利を目前にして盛り上がる応援団の中に、ただ1人真剣な面持ちで試合を見つめる
ちなみの姿があった。
しかし、さすがに北中もこのままでは終わらない。先頭打者がヒットで出塁した後、すかさず
送りバント。次の打者は三振に斬って取ったが、その次のバッターの打球がサードのグラブを弾き、
2アウト2・3塁のピンチを迎えた。
「すいません、キャプテン…」
エラーをした後輩が、しょんぼりと頭を下げる。
「気にすんな。それより、次のバッターに集中しろ! あと1アウトで終わりだ!」
「そうそう、あと1人で勝てるぞ! 気合入れていくぞ!!」
勇次の掛け声で、ナインはそれぞれのポジションに戻っていった。
655ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/11(月) 19:43:40.26 O
2アウト2・3塁… 1打逆転のピンチで、迎えるバッターは、強打者の呼び声が高い北中の4番。
俺達外野陣は、長打に備えて深めのポジションを取った。
1球ごとにヒートアップしていく応援の輪の中にあって、ただ1人不安げな表情のちなみ…
そんなちなみを見つめながら、俺はこの前の夜の事を思い出していた。
「勝ったら許してあげる」と言って笑った、ちなみの顔。
本当は、もう怒ってなどいないのではないか… ふと、そんな考えが脳裏をかすめた。その時、
―――キンッ!―――
鈍い打球音がグラウンドに響き渡り、白球がセンター方向に上がった。―――詰まっている!
あらかじめ深めのポジションを取っていた俺は、猛然と打球に向けてダッシュした。
このボールを捕れば勝てる。ちなみともやり直せる… 何が何でも、落とすわけにはいかない!
グラウンドに湧き上がっているはずの歓声も聞こえず、ただ自分の心臓の鼓動と、呼吸の音だけが
頭の中で響き渡り、無我夢中で打球を追いかけていた… その時だった。

「ちさと!!」
656ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/11(月) 19:48:30.86 O
一瞬、頭が真っ白になった。
気がつくと、打球はもう眼前に迫っている。俺は打球の方向へ滑り込むと、
無意識にグローブを差し出した。
次の瞬間、脳髄まで響くような衝撃音が、俺の中で鳴り響いた。
グローブを持った左手には、ボールの感触は無い。
必死でボールの行方を探すと、それまでグローブの中にあったボールは、
だらしなくグラウンドへ転がり落ちた。
一気に歓声が耳の中へ襲い掛かってきた。無我夢中でボールを掴むと、ホームで待ち構える
勇次にバックホームする。スタートを切っていた2塁ランナーとのクロスプレー…
…一瞬の静寂がグラウンドを包む。
「―――セーフ!!」
途端に歓声と落胆の声が沸き起こった。
逆転に沸き返る北中を尻目に、俺達はただ呆然と立ち尽くしていた。
「―――おい、千里、お前…」
勇次がそう叫びながら、俺の方へ駆け寄ってきた。
ふと視線を落とすと、左手につけたグローブが、あり得ない方向へ向いている。
手を上げてみると、左手は力なくうなだれ、グローブは地面に落ちた…
657ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/11(月) 19:51:46.89 O
歓声がこだましていたグラウンドは、一瞬にして騒然とした雰囲気に包まれた。
ハリセンが慌ててベンチから飛び出してくる。
「千里! 大丈夫か? 他に痛いところ無いか?」
俺は弱々しく頷いた。
「千里!」「キャプテン!」みんなが心配そうに声を掛ける。
「お前らは試合を続けろ! まだ終わってない!!」
そう言い残すと、俺はハリセンに促されてグラウンドを後にした。
途中、ちなみと目が合った。
ちなみは両手で口を覆って、まるでこの出来事が信じられないといったような表情をしていた。
俺は、まともにちなみの顔が見れなかった。
あの時、「ちさと」という声に一瞬耳を奪われた。
2年ぶりに聞く呼び名だった。

―――あれは、確かにちなみの声だった。
658空き家:2008/02/11(月) 20:41:20.39 O
何故か女の子達ははしゃいで止まらない。
梨沙子先輩に熊井の兄ちゃんと清水先輩が呼ばれてる。

「あのね…………」

「マァ〜ジィ〜でぇ〜っっ?!」

何だよ?何で僕達には教えてくんないんだよ??須藤と2人で顔を見合わせた…。


「んじゃ…千奈美ちゃんは俺が夏焼さんちまで乗っけてくから……イッシー?お前梨沙子乗っけてってくんねぇ??」

……ちょ…熊井の兄ちゃん??何で徳永先生乗っけんの??…梨沙子先輩???

「熊井君、バイク『だけ』は上手だもんねぇ〜!」
桃子先輩が茶化した。

「おいおい…上手ぇのはバイクだけじゃねぇんだぜぇ桃子よぉ……なっ!梨沙子!」

「ば…馬鹿じゃないの!?」

途端に赤くなる梨沙子先輩……。

「ハイハイ…じゃあそろそろ行くよ!」

徳永先生に背中を押されながら、熊井の兄ちゃんはバイクに乗った。
で、先生…一体何?どうしたの??
659名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 21:00:04.56 0
>>657
泣けるなぁ゚(゚´Д`゚)゚
660名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 21:38:24.99 0
いいよいいよ〜
661空き家:2008/02/11(月) 21:46:45.56 O
「んじゃ、イッシーよろしくね!」
梨沙子先輩が僕に微笑みかけた。

徳永先生を乗せらんない悔しさ…反面、梨沙子先輩を乗っけられる嬉しさ…。

「…んあぁ!?はい!こちらこそよろしくですよ!?」
緊張して声が裏返って敬語になった僕。

「イッシー!なぁ〜に緊張してんのよ?…梨沙子ぉ…後ろっから『ギュー』ってしてやれよ、『ギュー』って!!」

「ほんっと馬鹿じゃん!!」

《ナイス!熊井の兄ちゃん》
この発言だけは、素直に褒めてあげたいと心で思った。


ようやく、僕達は夏焼さんちに向かった。


夏焼さんちの少し手前で、徳永先生が止まれの合図を出した。

「みんなゴメン…ここからはなるべく静かめにお願い!夏焼君驚かせたいから…ね!」
徳永先生は僕らに手を合わせた。

どんだけサプライズなんだ?!つぅか、さっきの内緒話と関係してる??

「んじゃあ、こっからはギア高めで…絶ってぇフカすなよ……須藤!」

熊井の兄ちゃんに釘を刺された須藤は、少し不満げだ。……須藤だけ1人乗りだからかも知れない。
662名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 22:42:43.35 O
のにゅ
663空き家:2008/02/11(月) 22:45:42.04 O
夏焼さんちについた僕らはバイクを停めた。
階段を上がって行く徳永先生。僕らは下で待ってた。

…なんか部屋から、大きな声が聞こえる。叫び声にも似てる大きな声。

熊井の兄ちゃん達は、顔を見合わせて笑ってる。僕はたまらず聞いてみた。

「ねぇ熊井の兄ちゃん…一体徳永先生どうしたの?何があったんだよぉ??」

「…どうする梨沙子?この僕ちゃん達に教えてやる?」
熊井の兄ちゃんは半笑いで梨沙子先輩に話し掛けてる。

「意地悪しないで教えてあげなよ…」
梨沙子先輩優しい。

「しょうがねぇなぁ…実は……」

「おぉ〜っ!!クソガキ共!!今行くけん待っとってなっ!!!」

夏焼さんだ。メッチャ嬉しそう…。つぅか、やっぱカッケぇ……。

「熊井の兄ちゃん…実は…の後は?」
夏焼さんを見上げながら僕は聞いた。

「おぉ…また後で教えてヤンよ!なっ!!つぅかイッシー…ロックンロールショーの始まりだぜぇ……イェーイ!!ロッケンロー!!!」

だから…徳永先生はどうしたん??熊井の兄ちゃん…??
664名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 22:53:56.31 O
ハッピーエンドがいいなぁ
665名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 23:28:07.92 O
ちぃなぁみぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(叫)
666名無し募集中。。。:2008/02/11(月) 23:29:51.41 O
でもやっぱ(ノ_・。)
667空き家:2008/02/11(月) 23:46:19.98 O
…その日、僕らは日が暮れるまで遊んだ。

買ったばかりのバイクを倒して、思いっきり凹んだ須藤…。

他の女の子ばっか見て、梨沙子先輩に怒られてた熊井の兄ちゃん…。

携帯のネット検索で、次々とカッケぇ店を探して桃子先輩に『スゴぉ〜い!』を連発されてた清水先輩…。

仲良く2人で食べてたアイスが、いつのまにか夏焼さんの革ジャンにベッタリついて慌ててた徳永先生…。

楽しかった1日が終わろうとしていた…。


「じゃあ…俺らぁここで。夏焼さんは千奈美ちゃん送ってくんでしょ?」
熊井の兄ちゃんが、缶コーヒーを飲みながら言った。

「お前らもう帰るとや?もうちょっとヨカろうもん?」

梨沙子先輩と顔を見合わせた熊井の兄ちゃんは…
「今からは、千奈美ちゃんと2人の方がイイんじゃないっすか?」

「な…なんば言いよっとか!?ガキがいらん気ぃ使わんでヨカ!!」

明らかに動揺してる夏焼さんを笑いながら…
「そんじゃ失礼します」
僕らは徳永先生達と別れた。



………その一報は…日付が替わろうとしていた時だった………。
668名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 00:03:30.23 O
なにぃ〜〜〜〜〜なにがあったのぉ〜〜〜〜〜〜〜〜

気になって、ねつけないぃ〜〜〜〜〜〜
669空き家:2008/02/12(火) 00:09:18.15 O
「……嘘だべ…?なぁ…須藤……嘘だべ…?……な…なんとか言えよコノヤローッッ!!」

「……嘘じゃねぇよ……俺んダチが見たっつってたから……俺だって信じたくねぇよっ!!」
僕は須藤の襟首を掴んだまま…しばらく立ち尽くした……。

「何処だよ……病院行くべ?…須藤知ってんだろ……」

「…あそこだったら、1番近ぇのは……」

須藤の言葉を全部聞き終わる前に…僕は家を飛び出しバイクを走らせた…。

「クソ…何でだよ……何であの人がそんな目に遭わなきゃイケねぇんだよ……」

がむしゃらにバイクを飛ばし病院に向かった…。


…病院にはもうみんな来ていた。


熊井の兄ちゃんが病院の人を掴まえて怒鳴りちらしてる…。

「てんめぇ!絶てぇ助けろよっ!助けらんなかったら、俺が手前殺してヤンからなぁ〜っ!!絶てぇ助けろよ……なぁ…助けてくれよ……なぁ…なぁ…………」

熊井の兄ちゃんは泣き崩れた…。
梨沙子先輩も桃子先輩も泣いている…。
清水先輩は『手術中』のランプを見つめたまま動かない…。

そして…あの人は…ただただ…その場に立ち尽くしていた………。
670名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 00:15:15.74 0
。・゚・(ノД`)・゚・。
671名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 00:30:53.11 O
ちぃなぁみぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜゚。(p>∧<q)。゚゚
672空き家:2008/02/12(火) 00:34:08.80 O
…アレからどれ位経ったんだろう……もう何日もこうしているみたいな感じにさえなる。
まだ『手術中』のランプは消えない…。
熊井の兄ちゃんは手術室に向かって叫び始めた…。

「なんでこんなに長ぇんだよ…おいよぉ!大丈夫なんだべなぁ!!………血が足んねぇなら俺のいくらでもヤンからよぉ……だから…助けてくれよ……なぁ頼むから………」

熊井の兄ちゃんの必死ささえ…まだリアルに感じられない僕…。

「……だよ。………ちゃん…いるんだよ………」

梨沙子先輩が何かをつぶやいた。

「千奈美ちゃん…お腹ん中に…赤ちゃんいるんだよ…夏焼さん……まだ帰って来てよ………」

……みんなが隠してたのはこの事か…。
梨沙子先輩の言葉で…僕の中で何が弾けた…。手術室に向かって僕も叫んだ…。

「夏焼さん!あんた昔俺に教えてくれたじゃん…男なら踏ん張るんだって教えてくれたじゃん!……徳永先生残して逝くんかよ!夏焼っつぅ男は『無敵』じゃねぇのかよぉ!!」


……消えた。手術室のランプが消えた。
包帯だらけの頭…鼻から出てる管……まるで映画のワンシーンみたいな夏焼さんに……それまで泣くのを我慢してた徳永先生が…しがみつき泣き出した……。
673名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 00:50:06.67 O
夏焼さん生きてくれ!
674名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 00:55:46.75 O
夏焼、男だったら千奈美を悲しませるな!!
675空き家:2008/02/12(火) 00:56:49.43 O
…徳永先生は僕らに支えられながら…集中治療室の前に移動した…。

「…あの……御家族の方は…」
「……はい…」
医者に言われた徳永先生は…小さく消え入りそうな声で返事をした。

「……………」
「…………………………」
「………」


気丈に立っていた徳永先生が…突然ヒザから崩れ落ちた…。

「千奈美ちゃん!」
みんなが一斉に駆け寄る。

「てんめぇ…千奈美ちゃんになんっつったんだよ!!夏焼さん…大丈夫なんだべ?」
また医者に食ってかかる熊井の兄ちゃんを、泣きながら止める須藤。

「…君達は患者さんの知り合いかい?…じゃあ教えるが…命は助かった。助かったと言っても予断は許さないが…しかし……頭に受けた衝撃で…意識が戻るかは…分からないだ…」

「ふ…ふざけた事抜かしてんじゃねぇぞコラァ〜ッッ!!目が覚めねぇってどうゆう事だよ〜っ!!」
今にも殴りかかりそうな勢いで…熊井の兄ちゃんが怒鳴ってる…。


……そのあとの長い長い沈黙が……僕を少し冷静にさせる……。
676空き家:2008/02/12(火) 01:26:03.67 O
…アレから一週間……夏焼さんはまだ目を覚まさない…。

徳永先生は、夏焼さんに付きっきりのままだ。

「なんで起きねぇんだよ…なんで寝てばっかなんだよ……」

僕達も毎日病院に来ている…熊井の兄ちゃんのこの言葉も、もう何回聞いたか分からない。



…徳永先生を送った後、1人で帰った夏焼さんは嬉しかったのか…バイクで回り道をして、いつもは通らない道で事故に遭った…。
居眠り運転のトラックの信号無視で……。
そんな事を思い出しながら僕は……

「…直そう。熊井の兄ちゃん…夏焼さんのバイク…直そう。」

廃車同然の夏焼さんのバイクを警察に引き取りに行った僕達は、僕んちのガレージで直す事にした。

きっと…きっとこの夏焼さんのバイクが直ったら……夏焼さんの目も覚めると信じてた僕達…。何かにすがってないと…壊れてしまいそうな僕達……。
また夏焼さんに逢う為に…徳永先生の笑顔を見る為に……僕達は前に進み始めたんだ……。
677空き家:2008/02/12(火) 02:11:03.69 O
……しばらく学校を休んでいた徳永先生は…学校を辞めた。
夏焼さんのおばさんは止めたけど…。
それからしばらくして、徳永先生は赤ちゃんを産んだ。夏焼さんにそっくりな男の子だ。
今は、一般の個室に移った夏焼さんと同じ部屋に徳永先生も居る。

赤ちゃんを見ながら、優しい顔の徳永先生。それを見て涙が出そうな僕達…。

「…君のパパさんは寝ぼすけさんですねぇ…僕を早く見てって君も言ってあげて。」


梨沙子先輩が、病室から出て行った…僕達も……。
みんな考えてる事同じだ…。


「…何で夏焼さん…いつまでも目が覚めないの?……千奈美ちゃんが可哀相だよ………」
梨沙子先輩が熊井の兄ちゃんの胸で泣き出した…。



……それから月日は経ち……僕達に出来る事をまだ探していた。
678名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 02:13:59.25 O
怒涛の展開wktk
679空き家:2008/02/12(火) 02:44:45.44 O
今日は高校の卒業式だ…。夏焼さんは…まだ目を覚まさない……。
あれからほぼ3年間眠ったままだ…。
夏焼さんのバイクもとっくに直ってるのに…まだ夏焼さんは寝たままだ。



「ちっとそこの8番のラチェット取ってくれよ?」
「お前そこしっかり押さえとけよ!」

僕達は、毎日病院に行った帰りにバイクを直してた。
外車とゆう事もあり、中々パーツがない。清水先輩がネットで探して手当たり次第に電話をする毎日…。ある日……

「ねぇ熊井君…本当にこのバイク直ったら、夏焼さん…目ぇ覚ますかなぁ…?」
須藤が言った事がある。

「てんめぇ…当たり前の事言ってんじゃねぇよ!!…俺のこの手見てみろよ…オイルまみれのこの手……あの人いなかったら、俺のこの手には何にもねぇんだよ……」
そう言って泣きながらバイクを直す熊井の兄ちゃん…。

みんなが口に出さなかった事…口に出すと壊れてしまいそうな事……みんな分かってた…。

不安になるから…みんなで寄り添って踏ん張って来た…。
不安になるから…無理に笑ってみせた…。
バイクが直った時も…『夏焼』って言う人の名前も…出さなかった……。
680空き家:2008/02/12(火) 03:08:58.91 O
その日の夜…ふと目が覚めた僕は、何かに取り憑かれたかの様にガレージの夏焼さんのバイクの前に居た……。

イグニッションを捻ってみる…気が付いたら病院の前に来ていた。

《夏焼さん…夏焼さんのバイク直ったよ……なのになんで…なんで目ぇ覚ましてくんないんだよぉ……》
心の中でそう叫んだ僕は、アクセルを思いっきり吹かした。

「…………!?」

今…今、夏焼さんの部屋に影が……?

慌てて病室に向かった僕は、ドアを開けた…。

「お前ウルサかぞ…夜中なんやけぇ静かにせんや……」

「う…うわぁ〜夏焼さぁ〜ん!!!」

目覚めた夏焼さんにしがみついて泣いた…。
連絡すると、夜中なのにみんなも即効で駆け付けた。みんな泣いてる…3年分泣いてる……。程なく…赤ちゃんを連れた徳永先生もやって来た。

「夏…焼……君……赤ちゃん…2人の…赤ちゃん……」
そう言うと、徳永先生は赤ちゃんを夏焼さんに渡して泣き始めた…。

…僕達は、黙って部屋を出た。
681名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 04:05:42.97 O
゚。(p>∧<q)。゚゚
682名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 05:26:42.01 O
のにゅ
683名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 07:19:09.83 0
やべっ!マジで泣いた
684空き家:2008/02/12(火) 07:19:42.28 O
しばらくすると、夏焼さんは退院した。
なんでこんなに寝てたのか…また、なんで目覚めたのかすら…医者は分からないって言ってた。
そんな事…僕達は関係ない…夏焼って言う男が帰って来た。それだけでいいんだ…。


「しっかしなんやなぁ…クソガキ共ばこげん大人んなっとうとっちゃもんなぁ…浦島太郎気分ばい…てか、熊井?梨沙子ちゃんば泣かしよらんや?」

わざと軽口を叩いて、みんなを安心させる夏焼さん。

「あ〜…もう心配して損したぜ。俺はもう2度夏焼さんなんて心配してヤンねぇ。」

悪びれる熊井の兄ちゃん。だけど…誰よりも夏焼さんを心配してたのが熊井の兄ちゃんなのは、みんな知っている。

【バイクを直す金がいる】って、大学進学を止めて肉体労働に就職して…パーツ代の大半を出してくれた熊井の兄ちゃん。
人一倍、夏焼さんの傍…バイクの傍にいた熊井の兄ちゃん。

不器用さなら、夏焼さんの次だろう…。
梨沙子先輩も、そんな熊井の兄ちゃんが大好きだ…。
なんか、この2人を見てると…夏焼さんと徳永先生を見ている様な気がしてならない。


僕達の『ヒーロー』が帰って来たんだ…やっと心の底から笑える日が戻って来たんだ……。
685名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 08:52:33.32 0
全俺が泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。:*゚
686名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 10:07:09.75 O
終わったの?
687名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 10:56:37.12 O
空き家さん

お疲れ様でした。
本当に感動しました


出来れば番外編をやってほしいです
・徳永先生のアイドル引退かBerryz工房解散編?
・夏焼さんと徳永先生の結婚式編
688空き家:2008/02/12(火) 11:12:28.78 O
程なくして、夏焼さんと徳永先生は結婚した…。仲間内だけのパーティーだったけど、目茶苦茶カッケぇ…素敵な結婚式だった。

「…千奈美ちゃん綺麗だね…」
「あぁ…そうだな…」
「ずっと好きで…ずっと待ってたんだもんね……」
「そうだな…ずっと待ってたんだよな……」

感慨深そうに、熊井の兄ちゃんと梨沙子先輩が話してる…。

梨沙子先輩が泣き出した。…それを見て、サングラスを指で押し上げながら空を見上げる熊井の兄ちゃん。…サングラス越しでも泣いているが分かる…。

ビデオ係の清水先輩も桃子先輩も泣いている。

「…清水ぅ〜ビデオばちゃんと撮れようとかぁ?」
夏焼さんの問い掛けに…

「ズビバセン…ズビバセン……」
ぐっちゃぐちゃの号泣に変わった清水先輩。

酔っ払ってる須藤は…1人で泣きながら飲んでいる…。


「お〜い!お前らぁ〜っ!!ちっと来てんやい!」

夏焼さんにみんな呼ばれた…。


「今日はみんなありがとな…俺が寝とった間、千奈美ん事ば、みんなで支えてくれったっちゃろ……俺はお前らに、なぁ〜んもしてやっとらんとに……本当ありがとな……」

夏焼さんが始めて僕達に涙を見せた……。
689空き家:2008/02/12(火) 11:34:25.71 O
「んで…俺ぁもう単車降りるけん……お前らん中で誰か俺の単車もろうてくれんや?……熊井?お前、俺ん単車欲しがっとったやないか??清水…石村…須藤……誰でんヨカぞ…?」


「夏焼さん…俺も実は……単車降りようかと思ってんだぁ…」
熊井の兄ちゃんが言い出した。

「俺も夏焼さんと一緒で…ホラ!心配する奴がいんから…」
そう言うと、梨沙子先輩を見つめた。

「んじゃあ、イッシーでイイじゃん!イッシー彼女いねぇし、守るモンなんてなくねぇ??」
須藤が言う。

「お前だって彼女いねぇじゃねぇかよっ!」

ムキになってる僕。

「お前ら喧嘩するとヤッたらよそでやれ!よそで!!」

夏焼さんが…みんなが笑ってる…。



僕達の楽しい時間は、まだ始まったばかりだ…。この先、どんな辛い事も…この仲間なら大丈夫だ。
夏焼さん…ありがとう……徳永……

いや…もう徳永先生じゃないんだ……ね!千奈美ちゃん…………!!。


−完−
690名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 11:38:08.41 O
空き家さん乙!
691名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 12:08:36.22 O
>>687さすがにそこまでいくと自スレ立てた方がよくね?
692空き家:2008/02/12(火) 12:50:48.89 O
空き家です。
書きたかったシリーズも一応終了です。
途中…自分でも感情移入し過ぎて、誤字だらけになってしまいスイマセンm(__)m
【687】さん?リクサンキューです。
次は頑張ります。
693名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 12:59:46.42 O
空き家氏お疲れ様でした
読みごたえあって良かったです
このクオリティならまとめて一冊の同人誌にして売れそうですね

次回作もがんばれ
694名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 13:10:57.68 0
空き家さん。
久しぶりに感動できた、読み物でした。ありがとうございました。

また、期待しています。
695名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 14:08:23.28 0

  ☆ノノハ クゥ〜ン
  从*’w’)
   | つ旦~
   ∪ ∪
696名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 15:42:41.49 O
のにゅw
697名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 16:53:34.32 0
おーどん
698名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 17:46:56.79 0
のちゅ
699名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 18:18:05.01 0
日テレでお前ら
700名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 18:18:16.92 0
ごめん誤爆w
701名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 19:11:35.54 0
やっと終わったか
702名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 20:51:56.67 0
保守
703名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 21:27:03.88 0
>>701
同感
704名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 21:42:16.40 O
>>701>>703
またスレ潰しに来たのか屑共が
705名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 22:12:54.88 0
ちやほやするだけが優しさじゃない
>>693とか冗談にしても馬鹿馬鹿し過ぎる
逆に空き家に失礼



自演でなければね
706ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/12(火) 22:34:53.49 O
案の定、左手は骨折していた。それも、結構派手に折れてたらしい。
処置の後、病室に移され、放心状態のままでいると、試合を終えたチームメイトが駆けつけてきた。
「千里! 大丈夫か?」
「ああ… でも、2週間くらい入院しなきゃならないらしい」
「そんなに…」
「それより、試合の結果は? どうなった?」
「それが…」
みんな、一様に押し黙った。
「…そうか」
やっぱり駄目だったか。俺はそのまま天井を見上げた。
「―――あの後、追いついて、延長まで行ったんだ。でも…」
「すみませんでした! キャプテン!」
サードを守っていた後輩が、深々と頭を下げた。
「俺があの時エラーしなければ、キャプテンもこんなことには…」
「もういいよ」
「えっ!?」
「みんな、よくやったよ。あの北中に、もう一歩で勝つところまでいったんだから」
「キャプテン…」
「それより、俺の方こそ、みんなに迷惑かけちまったな。夏の大会も近いっていうのに…
この怪我は俺のミスだ。お前は気にする必要無いぞ」
「…キャプテン、それじゃ、夏の大会には?」
「ああ、無理だろうな。多分、このまま引退だ」
「そんな…」
病室の中は、まるでお通夜のような雰囲気に包まれた。
707ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/12(火) 22:37:25.36 O
「…そんな暗い顔すんなよ。今日はもう帰って休め!
後のことは勇次とハリセンが何とかするから、なっ!」
努めて明るく振舞ってみる。みんなは、すごすごと病室から出て行った。
「千里…」
「勇次、後、頼むな」
「ああ…」
「ところで勇次、…徳永は?」
俺はさっきから気になっていた質問をぶつけてみた。
「ああ、千奈美ちゃんは、仕事だってよ」
「そうか…」
「…今日だって、無理して空けたんだって。すっげぇ心配してたんだぜ。
容態がわかったらメールしてくれって頼まれてるから」
ちなみが来なかったことは、むしろ俺にとって都合が良かった。
俺はちなみとの約束を果たせなかった。告白なんて虫の良い話も、これで無しだ。
それに、「ちさと」という声の事。
あのことを、ちなみに確かめるのが怖かった。
2年前のあの日以降、俺達の間で呼び名の話はタブーだった。
708ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/12(火) 22:40:21.98 O
入院して1週間が経った。
左手はギブスで固定されているけど、それ以外は全然元気なので、俺は暇を持て余していた。
野球部の連中は、夏の大会に向けて、早速練習を開始したらしく、いつもはうるさいくらいの
勇次達も、今日は来ない。
おまけに父ちゃんと母ちゃんまで、商店街の福引で当たった温泉旅行に行きやがった。
部活ももう出来ないし、受験に向けて勉強でもしなきゃいけないのだが、
野球とちなみ、2つを同時に失って、とても勉強どころではなかった。
俺は何をするわけでもなく、天井を見つめて、ただ途方に暮れていた。
すると突然、弾けるような声が、病室中に響き渡った。
「よっ!!」
驚いて振り向くと、いつもの太陽のような笑顔とは程遠い、引きつった笑顔のちなみがいた。
「なんだー、意外と元気じゃーん。心配して損したー」
「お、お前…、どうしたんだよ?」
「いやー、おばさんにね、頼まれたの。今日いないから、相手してやってくれって」
―――母ちゃん、ナイスアシスト! 俺は心の中でガッツポーズをした。
しかしそれも一瞬のこと。すぐに現実に引き戻された。
ちなみと2人っきりで、どうしていいかわからない。
それは多分、ちなみも同じだろう。よく考えれば、今日は異常にテンションが高い。
すぐに沈黙が病室を支配する。口火を切ったのは、ちなみの方だった。
「…そうだ。今日は、森下が退屈してるだろうと思って、スペシャルゲストを招待しましたー!」
「…えっ?」
「ねぇ、こっちこっち、はやくっ!」
「お、おい…」
すると、病室の扉の向こうから、テレビの中でしか見たことのない、背の高い女の子が
ひょっこりと顔を出した。
「―――あっ…」
「はじめまして。熊井友理奈です」
709 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/12(火) 23:03:34.12 O
空き家さん、お疲れ様でした。
未来の世界を描くというは、私の中では全く想定外だったので、貴方のアイデアには感嘆させられました。
一つ提案ですが、次回作では、…(3点リーダ)を極力減らして書いてみたら如何でしょうか?
私も書き始めた頃に同じような指摘を頂いて、お蔭で語彙や表現に多少の幅が出来たと思っています。
今でも台詞以外では極力3点リーダは使わないようにしています。
3点リーダは楽ですよね。大抵のことは誤魔化せる。
今まで3点リーダで誤魔化してきた「タメ」とか「間」を、文章で表現できるようになれば、
貴方の小説はもっとよくなると思いますよ。
以上、よければお試しあれ。

小咄作家より
710名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 23:14:53.54 0
そういった技術的なことは他でやってくれよ
気軽に投稿する人がいなくなった今の現状をちゃんと見てくれ
711名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 23:51:26.36 0
>>709の言ってる事は正論だと思うよ
俺もあの…の乱発には正直辟易してた
712名無し募集中。。。:2008/02/12(火) 23:59:21.37 0
佐紀ヤリマンスレの作者いねえのかよ
713名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 00:07:25.83 0
別に今でも投稿していいじゃん
単にネタ切れになったのでは?
714名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 00:20:52.14 0
从*´∇`)<みんななかよく!
715名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 01:20:18.22 O
のにゅ
716空き家:2008/02/13(水) 02:33:08.80 O
空き家です。
確かに小咄作家さんの言う通りっす、申し訳ない。アドバイスサンキューです。
次回は、他のみなさんのアドバイスも取り入れて、イイ作品を書きたいと思ってます。
717名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 04:16:08.43 O
のにゅ
718名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 06:53:50.08 0
>>713
才能はあるが時間がない奴が去っただけ
719名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 07:59:57.76 O
のにゅ
720名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 08:44:30.93 0
1レス離脱も募集中。。。
721名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 10:18:15.43 O
のにゅ
722名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 11:42:48.74 0
のにゅ
723名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 12:32:17.65 0
のにゅ
724名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 14:21:54.08 0
725名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 14:22:34.81 O
726名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 15:40:46.51 0
おーどん
727名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 16:47:37.20 O
どなたか職人さん 22歳になり、朴訥ながらたくましく誠実な若き農業青年(でも背丈は低い)に育った新潟の雄大君と
千奈美の再会で甘酸っぱいの
ひとつお願いできんかね
728名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 18:07:12.07 0
のにゅ
729名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 18:16:52.14 O
>>727
って誰?
730727:2008/02/13(水) 19:04:24.57 O
>>729

あれっ? 雄大君っていう名前じゃなかったっけ?
ハロモニで新潟の小学校ロケの男の子


731名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:06:49.29 0
あ〜、今から確認w
732名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:09:07.23 0
ほんだぁ、雄大君だぁ、>>727すげぇ記憶力
733名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:18:30.52 0
>>730
よく覚えてるなあ……
それって千奈美が幾つのときで幾つだったんだっけ?
734名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:20:17.52 0
千奈美が中2で雄大君が小3
735727:2008/02/13(水) 19:25:37.19 O
なんだよおまえらw

俺新参なんだがなw
あのハロモニは完全に千奈美が主役だったじゃん!
昨夜も見たぜ
雄大君と千奈美で水を汲みに行くシーンが好き
736名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:29:20.63 0
言われなきゃ思い出せない、雄大君っていう名前は
737名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:43:57.42 O
実在人物ではちょっと・・・
738名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:44:24.61 O
ということは雄大君が22才で千奈美が27才か…
どうやれば甘酸っぱい話になるんだ?
739名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:45:58.63 0
27歳の千奈美…
今から12年後とかw
740名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 19:49:56.22 O
エロ小説スレに行けば誰か書いてくれるかもよ
741727:2008/02/13(水) 20:00:08.88 O
いろいろ無理があるようだね
スマンかった
忘れてくれ
742名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 20:04:43.45 0
でもおいら的には雄大君を思い出せてよかったw
743名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 20:12:09.78 O
俺見たことないんだけけど
ようつべとかで見れる?
744名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 20:12:33.65 O
>>742

でしょ? 二人で水を汲みに行くシーンは
なんだかいい雰囲気だよ?
745名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 20:14:16.80 0
うんうん、あれは千奈美だからよかったと思う
746名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 20:50:35.83 0
二十歳で十五歳か。
今、千奈美は十五歳? だと十歳。
あまりピンとこないなあ……高三、中一ならギリで話が作れそうな感じかね。
747名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 20:53:49.32 0
>>740
どこのこと?
748名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 20:56:13.43 0
>>746
よく考えたらおいらと千奈美の年齢差と一緒だぁw
749名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 21:13:55.25 O
>>746

とにかく千奈美と雄大君の甘酸っぱい物語をリクエストしたかったのだよ
750名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 22:03:35.80 0
のにゅ
751名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 22:58:19.23 O
のにゅ
752名無し募集中。。。:2008/02/13(水) 23:00:34.89 O
かれ〜おーどん。
753千奈魅:2008/02/13(水) 23:35:22.63 O
从´∇`从<千奈美と一緒に流し風呂楽しいなぁ〜!
754名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 00:33:57.92 O
千奈美とのにゅのにゅしたひ
755ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/14(木) 00:42:31.00 O
「はやくはやくっ、座って! ハイっ、熊井ちゃんの席ココ!」
「千奈美は?」
「あたしはいいの。立ってるから。 ―――森下ぁー、あんた何見とれてんのよ!」
「えっ!? ああ…」
びっくりした。いきなり熊井ちゃんが来たこともびっくりだったが、
そのあまりの綺麗さに、言葉も出なかった。
「あー、森下、熊井ちゃんに恋したってムダだかんねー。
熊井ちゃんは、い〜っぱいファンがいるんだからっ」
「馬鹿、ちげぇよ! …それにしても、お前よくアイドルなんかやってんな」
「へっ? なんで?」
「だって、アイドルってこんな可愛い子ばっかなんだろ?
お前みたいなのがいて、恥ずかしくないか?」
「あっ、ひっどーい! あたしだって、結構人気あるんだもんにー!」
「そうですよ。千奈美も意外とファン多いんですよ」
「熊井ちゃん! 『意外と』ってどういうこと!?」
『あははははははは!!』
今日のちなみは、やはり異常なテンションで、くだらない冗談やダジャレで
俺達を散々笑わせた。
「あはは、は、はは… はぁ〜、なんかノド渇いたね。あたし何か買ってくる」
「あっ、千奈美。ジュースならうちが買ってくるよ」
「いいのいいの。熊井ちゃんは座ってて! そ
756ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/14(木) 00:50:15.48 O
「いいのいいの。熊井ちゃんは座ってて! それじゃ、いってきまーす!!」
そう言い残すと、ちなみは売店へ向けて一目散に走っていった。
757ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/14(木) 00:55:42.97 O
そんなちなみの背中を見送るように眺めていた熊井ちゃんは、ちなみの姿が見えなくなると
急に俺の方へ向き直った。
「千奈美、あんなふうにしてるけど、ホントはすっごい心配してたんですよ」
「そんな…、冗談でしょ?」
「ホントですよ! あの日だって…、森下君が怪我した日? あの日、コメント録りだったんですけど、
突然千奈美から電話かかってきて、順番変わって欲しいって。絶対外せない用ができたって」
「………」
「それで、遅れて来たかと思ったら、ずっと携帯目の前にして、心配そうな顔してた…」
信じられなかった。そこまでして、ちなみが見に来てくれていたなんて。
「だから今日、千奈美すっごい楽しみにしてたんですよ。久しぶりに会うって。
なのに、あたしまでくっついてきちゃって」
「いや、そんなこと。むしろ、熊井ちゃんが来てくれて、助かったような…」
「えっ?」
「実は、最近徳永とあまり仲良くなくてさ。この前もひどいこと言っちゃって…」
熊井ちゃんは微笑んだまま、少し視線を落とした。
「…聞きました。その話」
「そう… やっぱり、怒ってたんだ」
「う〜ん、怒ってたというより、悲しんでたってゆうか…」
俯いていた熊井ちゃんは、ふっと顔を上げて、俺の目を見据えてきた。
758 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/14(木) 00:56:55.61 O
またミスってしまいました。
ホントごめんなさい…
759名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 01:01:53.26 O
熊井ちゃんって、ホントやさしいなっ。

千奈美の次に好きだ。
760名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 02:20:25.24 O
熊井ちゃんいい子だなぁ
761名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 04:34:17.58 0
のにゅw
762名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 06:07:04.99 O
のにゅ
763名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 07:23:26.89 0
のにゅ
764名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 08:24:18.44 0
のにゅ
765名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 09:26:57.72 0
のにゅ
766名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 11:21:56.51 0
のにゅ
767名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 12:27:17.54 0
のにゅ
768名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 13:25:50.64 0
のにゅのにゅ
769名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 14:33:31.21 O
从*´∇`)<のにゅ
770名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 15:26:09.19 0
不可視上げ
771名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 16:14:06.91 0
のにゅのにゅのにゅ
772名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 17:16:28.97 O
てぃなみぃ〜♪てぃなみぃ〜♪
773名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 17:50:08.80 0
のにゅ
774名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 18:51:40.49 0
のにゅのにゅ
775ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/14(木) 19:21:15.41 O
熊井ちゃんは、じっと俺の目を見て、話し始めた。
「あたしも、千奈美と同じ立場だから、わかるんですよね。 …うちらの世界って、
他の人には全くわからないでしょ? だからせめて、自分の周りの人には理解して欲しいってゆうか」
熊井ちゃんの言葉には、不思議な説得力があった。
きっと、熊井ちゃんもいろんなつらいことを経験してきたのだろう。
そして、それはちなみも一緒なんだ。
「たぶん千奈美も、森下君には、千奈美が感じたこと… 嬉しかったり、楽しかったり、悲しかったり、
つらかったりすること、全部知ってて欲しいんだと思う」
そんなこと、思ってもみなかった。俺は自分のことばかり考えて、ちなみの気持ちなんて
ちっとも考える余裕が無かったんだ。
「それにしても、最初聞いたときは、あたしもひどい!って思いましたよ。
ちさと君って、冷たい人なのかなって」
「…えっ!?」
「でも、今日会ってみたらすごいいい人そうで、ちょっと安心したってゆうか…」
そこまで言った熊井ちゃんは、両手で口を覆って、小さく「あっ」と声にならない声を漏らした。
「ごめんなさい! あたし、『ちさと君』とか言っちゃって…」
「い、いや…」
「千奈美に『絶っ対、名前で呼んじゃダメ!』って言われてたのに… ホントごめんなさい」
なんなんだ、一体… そもそも、俺の名前は『せんり』で、『ちさと』じゃないのに。
「ちょ、ちょっと、それどういう…」
「えっ?」
思わず口からで出そうになった言葉を、寸前で飲み込んだ。
熊井ちゃんの真っ直ぐな瞳に見つめられると、途端に何も言えなくなってしまう。
「いや、その… あ、あいつ、ちゃんと仕事してんのかなぁ〜って…
熊井ちゃんとか、他のみんなに迷惑かけてない?」
すると熊井ちゃんは、くすっと小さく笑って、上目遣いでちらっと俺を見た。
「…森下君、メアド交換しません?」
「―――ええっ!?」
「千奈美が仕事してるところ、写メで送ってあげる。 …千奈美には内緒ですよ」
776ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/14(木) 19:28:16.43 O
正直、手が震えた。
テレビの中でしか見たことのなかったアイドルが、メアドを交換しようといってきてるのだ。
頭が混乱して、赤外線メニューがどこにあるかすら、わからなくなってしまった。
「あれ? ゴメン、ちょっと待って…」
その様子をじっと見ていた熊井ちゃんは、またくすっと笑った。
「―――なに…?」
「いや、思い出し笑い。千奈美もおんなじこと言ってたなぁって」
「同じこと?」
「うん。実は、あたしも無理矢理ここに連れてこられたんですよ。
1人じゃ顔合わせづらいからって」
そうなんだ… やっぱり、ちなみも1人じゃ来づらいよな。
「ゴメンね。なんか巻き込んじゃったみたいで… あっ、きたきた!
んじゃ、赤外線、送るよ」
「あっ、こっちもきました。じゃ、約束ですね」
その時、やけに視線を感じて顔を上げると、そこには病室の入り口に立っているちなみの姿があった。
「…っ! 徳永!?」
「えっ!?」
熊井ちゃんも驚いて振り向くと、それまで怖い顔をしていたちなみは、
またいつもの笑顔に戻った。
「なぁーんだ、メアド交換してたのー? 仲良くなったんだー」
「千奈美! これはね…」
「あぁ、いいっていいって、熊井ちゃん。 あっ、森下! あんた熊井ちゃんのメアド、
絶対友達とかに教えちゃダメだからね。もしバラしたら許さないからね!」
「あ、ああ… 当たり前だろ」
「あー、ノド渇いたねー。なんか適当に買ってきちゃったー。
あっ、あたしオレンジジュース、ゲットー!」
ちなみはことさら明るく振舞って、メアドの件については、それ以上何も触れようとしなかった。
俺と熊井ちゃんは、そんなちなみを見つめながらも、何も言い訳できなかった。
777 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/14(木) 19:40:28.90 O
読んで下さっている皆さん、いつも保全して下さる方々、ありがとうございます。
これからも精一杯書いていきますので、宜しくお願いします。
しかしながら、流石に私一人では荷が重いというのが本音です。
どなたか他に書いて頂ける作家さんはいらっしゃらないでしょうか?
「完」付きの作家さんのとか、私ももっと読んでみたいのですが… お忙しいですかね?
778名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 19:51:07.61 O
恐縮しなくても、面白くよませてもらってますよ。

力いれないで、気楽に書いてくださいね〜

頑張ってください!!
779名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 20:45:35.30 O
けつねおーどん
780名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 21:51:11.66 0
のにゅ
781名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 22:40:46.12 0
>>777
「完」付きで最初の頃書いてた者です
ちょっと今の時期仕事が追いつかないもので…
落ち着いたら書きにきますので。
782名無し募集中。。。:2008/02/14(木) 23:22:56.64 0
まってるよ〜
783名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 00:17:48.25 0
  ┌─┐
  | 保 |☆ノハヽ クゥ〜ン
  └─0从 ’w’)っ))
;;⌒) ≡ヽ  (⌒)  (⌒;;;
;;⌒);;⌒) し'⌒^ミ (⌒;;(⌒;;;;
   ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
784名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 01:10:10.32 0
舞波鼠巡回中!
    ≡≡≡(,;;ゝ-‐' ;;;)
   ≡≡≡〜,:' =’w’;= クゥ〜ン
         "'"'゙''""'゙
785名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 03:05:50.57 O
のにゅ
786名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 05:41:12.64 0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
787名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 07:01:42.25 0
のにゅ
788名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 09:02:18.71 0
おーどん
789名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 10:33:27.04 O
おーーどん
790名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 11:12:28.30 O
朝おきたら携帯からカキコできなくてあせった
791名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 12:26:32.05 0
のにゅ!
792名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 13:54:10.11 0
の〜にゅ!
793名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 15:18:21.37 O
のにゅw
794名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 16:39:59.32 0
795名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 17:26:35.16 0
796名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 17:39:41.96 0
797名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 19:06:15.64 O
798名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 19:14:24.81 0
――元気ですか?

そんな一言から始まっている手紙を俺は静かに読み返していた
中には一枚のチケットが一緒に入ってる
『Berryz工房コンサート』と、書かれた一枚のチケット
そして、便箋の裏には『徳永千奈美』という名前
俺と徳永は中1の春に出会い、それから1年間何度席替えしても必ず隣の席になった

でも、徳永とはもう2年も会っていない…
あの日、「必ずビックになって、ここに帰ってくるから」そういって徳永は俺の腕を離れ神奈川の学校へ転校していった
夢を叶えるために…

あれから2年
徳永は本当にビックになってここに戻ってきた
CDショップでは徳永のグループのCDを何度も目にした

一緒に同封されていたチケットを手に取ると俺は静かに目を閉じた
いつも隣の席で寝言を言いながら寝てた徳永
知恵の輪貸してっていうから貸したら「できたぁ〜!」って叫んで先生に怒られた徳永
目をつぶれば数え切れないほどの徳永との隣の席同士での思い出が蘇る
「…本当にビックになりがって」
俺は嬉しそうにそのチケットを見つめ微笑むと徳永と一緒に写った写真の上にそのチケットを置いた
799名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 19:53:10.61 0
いいよいいよ〜
800名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 19:59:51.79 O
新作キタ―――!!
801名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 20:39:36.13 0
いや、ごめん
>>798はこれで完結ですw
802名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 20:41:07.41 0
そんな気はしてたw
803名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 21:53:25.61 0
あげ
804ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/15(金) 21:58:58.42 O
熊井ちゃんは、それからしばらくして帰ることになった。
「それじゃ、お大事に」
「うん。熊井ちゃん、今日は本当にありがとう」
すると、ちなみまでいそいそと帰り支度を始めた。
「熊井ちゃん、駅まで送っていくよ」
「いいよ、千奈美はもう少しここにいなって」
「いいからいいから! じゃあねー、森下!」
「あっ、ちょっと、千奈美…」
熊井ちゃんは、ちなみに背中を押されながら、ペコリと頭を下げて帰っていった。

さっきまであんなに賑やかだった病室には、今は無味乾燥な換気扇のダクトの音だけが
軽やかな音を立てていた。
久しぶりにちなみに逢えたのと、突然の熊井ちゃんの訪問に高鳴った胸は大分落ち着き、
熊井ちゃんとの会話が頭の中を駆け巡っていた。
オーディションで合格して以来、ちなみと熊井ちゃんはずっと一緒にやってきた仲間だ。
それだけに、熊井ちゃんの言葉は、リアルな心情として、俺の心に突き刺さってきた。
熊井ちゃんは、俺の知らないちなみをたくさん知っている。
いや、そうじゃない。俺の方が、つまらない劣等感に苛まれて、目を背けていただけなんだ。
しばらくして、携帯からメールの着信音が鳴った。
熊井ちゃんからだった。

『 今日はありがとうございました
メアドのこと、千奈美にちゃんと話して、わかってもらいました
本当は内緒でしたかったんですけど、仕方ないですよね

PS 2人はお似合いだと思いますよ         友理奈 』

お似合い、か。 俺はちょっとだけ可笑しくなった。
熊井ちゃんが、臆病な俺の背中をちょっとだけ押してくれたような気がした。
805ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/15(金) 22:02:15.77 O
携帯画面に見入っている俺に、再び不吉な影が忍び寄っていることなど分かるはずもなかった。

「…なにニヤニヤしてんのよ」
「何って… ―――うわぁ!!」
病室の入り口には、さっきと同じ冷たい目をしたちなみが立っていた。
「してたじゃーん。こーんな鼻の下伸ばしてー。
あー、熊井ちゃんからさっそくメール来たんだぁー。だからかぁー」
「ニヤニヤなんかしてねぇよ! 聞いたんだろ? 熊井ちゃんとはなんでもねぇからな!
 ―――ヤキモチ焼くなんてみっともねぇぞ」
「っ!!」
ちなみの眉毛がぴくっと動いた。 ―――しまった! これはNGワードだった!!
凍りついたように動かない俺達をよそに、換気扇だけがからからと乾いた音を立てている。
な、何かしゃべらなければ…
「だ、大体、お前帰ったんじゃなかったのかよ? 何しに戻ってきたんだよ…」
しばらく身動き一つしなかったちなみは、やがてばつが悪そうに後ろに持っていた紙袋を差し出した。
「…これ。着替え」
ちなみはその袋をベッドの足下に置くと、くるっと踵を返して扉の方へ歩き出した。
「徳永!」
―――とっさに呼び止めた。
熊井ちゃんが俺に勇気をくれたのかもしれない。
806名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 22:40:55.39 0
wktk
807名無し募集中。。。:2008/02/15(金) 23:27:49.41 0
のにゅ
808名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 00:13:48.35 O
>>801
残念…
809名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 01:22:18.23 O
おーどん
810名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 01:28:45.07 0
ジンギスカンの千奈美可愛すぎるよ
811名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 03:14:11.31 O
のにゅw
812名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 04:23:56.95 0
のにゅ
813名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 06:19:35.42 0
のにゅ
814名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 07:38:41.31 O
815名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 08:56:06.07 0
816名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 09:01:27.50 0
817名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 09:09:54.26 0
千奈美ちゃんかわいい〜
818名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 10:28:52.57 0
のにゅ
819名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 11:59:05.22 0
のにゅ
820名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 12:01:11.83 0
もんに〜
821名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 12:34:24.66 0
のにゅ
822名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 12:41:47.88 0
823名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 13:28:37.35 0
のにゅ
824空き家:2008/02/16(土) 14:08:07.51 O
《誰か助けてよ…このままじゃ私…コワレチャウヨ……》

リアルな現実とバーチャルな現実の狭間で、苦しんでる少女がいた。


徳永千奈美物語−葛藤編−


「さぁ今日から中学生だ!友達いっぱい作るぞぉっ!!」

彼女の名前は『徳永千奈美』見た目はどこにでも居る中学生。が、しかし!彼女はアイドルだった!!


「なぁ今年の1年に、なんかアイドル居るらしいじゃん?」
「ベリなんたらっつぅんだろ?」
「モー娘の妹分的な?」
「分かんねぇけど…そうじゃねぇの?」

千奈美がアイドルとゆう事で、にわかにざわついている体育館。入学式の為、2・3年生が集まって話している。

「どこに居んだよ?お前小学校一緒だったんだろ?つぅか、どんなコ?」
「色が少し黒くて、足が長ぇ…あっ!居た!あそこあそこ!!」
「どこだよ?」
「あそこに居んじゃん!」
「なんか普通じゃねぇ?…でも、なんかイイな。普通っぽくて」

そんな会話も知らず、新しい中学生活にワクワクする千奈美。
825名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 14:19:08.01 0
空き家キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
826名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 14:28:48.91 0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ ! 
827空き家:2008/02/16(土) 14:31:12.89 O
「俺アイドルっつぅから、もっと『お人形』みたいなヤツ想像してたよ」
「ばっかだなぁ。あいつの傍に行くと分かるよ!いつもニコニコしてて、キラキラしてて…芸能人オーラ出まくりだっつぅの!!」
「お前、傍に行ったトキあんの?」
「ないけど…」
「じゃあ分かんねぇじゃん!!」

内容は違うが、あちらこちらで千奈美の話しで浮かれる先輩達。

「わぁ〜いっぱい1年生居るなぁ。早く友達作りたいなぁ」
千奈美はワクワクしていた。小学校の時は、みんな千奈美を知っていた。友達も沢山居た。
自分を知らない人ともっと友達になれる事が、楽しみらしい。


《え〜じゃあ、新1年生は先頭の先生について教室に移動して下さい!》


「ウチ徳永千奈美。ウチら同じクラスだね。1年間ヨロシクね!!」
人懐っこい笑顔で、周りのコに話し掛ける千奈美。誰もが緊張してる中、千奈美だけはいつもの『ニコニコ千奈美スマイル』で教室に向かった。
828空き家:2008/02/16(土) 14:57:20.77 O
《え〜今日から1年間、このクラスのみんなで仲良く元気に過ごしましょう》

担任の挨拶なんて誰も聞いてない。
みんなの注目は、千奈美なのだ。

《はいっ!キョロキョロしない!このクラスに居る以上、みんな平等!誰も特別扱いしない…以上!!》

平等?特別扱い?そんな雰囲気を察して…

【ウチ?ウチの事??】

心の中で千奈美は思った。小学校までは普通だと思ってた事が、中学校になったとたん『ガラッ』と変わった。
昔からの千奈美を知らない者の多さ。アイドルの千奈美しか知らない者の多さ。
少々戸惑い気味ではあるが…

「ウチ徳永千奈美!みんな友達になってね!ヨロシク!!」
飛び切りの笑顔で自己紹介する千奈美。
そんな千奈美がクラスに溶け込むのに、時間はかからなかった。
829名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 16:18:35.24 0
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
830名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 17:35:10.51 O
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
831名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 19:12:17.85 O
保全しとく
832名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 19:30:49.86 O
「マイハマン」と「ほ」の保全はマルチポスト荒らしに引っ掛かる可能性があるから注意してね
833ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/16(土) 20:47:27.56 O
小さなちなみの背中に向かって、俺は語りかけた。
「また、来いよ。…な?」
たったこれだけの言葉に、精一杯の思いを込めた。
手を延ばしても届かない距離が、少しでも縮まるように。
じっと俯いていたちなみは、そのまま振り返ると、つかつかと俺の方に歩み寄ってきた。
「目、閉じて!」
「はぁ?」
「いいから! はやくっ!!」
言われるままに、目を閉じた。
「手、出して!」
「おい… 何なんだよ?」
「そっちじゃない、ケガしてる方!」
まさか、腹いせにケガしているところにひどい事するんじゃないだろうな…
びくびくしながら、ギブスで自由に動かない左手を差し出した。
よく分からないが、何かもそもそ動いているのだけは感じる。
「なあ、何やってんだよ?」
「動かないで! 絶っ対、目開けちゃダメだからね!!」
「…わかったから、はやくしてくれよ」
しばらくすると、左手の動きが止まり、静寂が訪れた。
「じゃあねー、森下―!」
「…えっ!?」
目を開けると、もうそこにちなみの姿はなかった。
「おい! ちなみ!!」
その瞬間、駆け足だったちなみの足音は一瞬止まったが、
すぐにそのリズミカルな響きを取り戻した。
―――しまった! また『ちなみ』と言ってしまった…
顔が紅潮してくるのを感じながら視線を落とした俺は、その目に飛び込んできたものに
思わず釘付けになった。
―――真っ白なギブスに、黒いマジックで大きく「許す!」と書いてあった。
昔と変わらず、汚い字だった。
俺は久しぶりに、まるで憑き物が落ちた様なすがすがしい気分になって、
遠ざかっていく靴音が聞こえなくなるまで、耳を澄ませていた。
834空き家:2008/02/16(土) 21:01:31.29 O
「ねぇねぇ茉麻、ミヤァ?2人共中学校どう?楽しい?」
千奈美は同い年でメンバーの『須藤茉麻』と『夏焼雅』と話していた。

「ふぁに?ふぃひまふぁんかひっは(何?ちぃ今なんか言った?)」

「ちょ…ちょっと茉麻!お菓子食べながら喋んのヤメてよ!?」
休憩室のおやつを食べながら喋る茉麻。千奈美に出されたお茶を飲み、喉に流し込んだ。

「学校?まぁまぁかな?千奈美はどう?楽しい?」
茉麻はお茶をガブガブ飲みながら聞いた。
「ウチは楽すぃよぉ〜!!毎日新しい友達出来るしねぇ!」
ニコニコしながら、楽しそうに話す千奈美。

「…ウチはあんまり……」
ミヤが話す。
元々人見知りがあるミヤは、中々学校のみんなと打ち解ける事が出来ないのを気にしていた。
「ミヤはさぁ、気にし過ぎなんだよ。普通に話せばイイんだよ、普通に!」
千奈美が笑いながら言う。

「普通かぁ…」


《はいはい!みんな次の練習いくよ!》

キャプテンこと『清水佐紀』に言われ、練習場に戻る3人。小学生2人組は、まだ隅の方でお喋りに夢中。
835空き家:2008/02/16(土) 21:52:40.14 O
「そういえばさぁ、今日舞波は?」
『石村舞波』。彼女も千奈美達と同い年のメンバーだ。

「なぁんか、今日も休みなんだってさぁ。勉強忙しいみたい。」
舞波は、中学になってからちょくちょくこんな事があった。

「無駄話はイイから!練習練習!!」
ダンスが上手いキャプテンが言う。

練習場に入ってからも、お喋りに夢中な2人も怒鳴られた。

「ちょっと熊井ちゃんと梨沙子!!あんた達も!!」
メンバー内で1番小さいキャプテン。人一倍厳しい。でもメンバー内のお姉ちゃん的存在。
『熊井友理奈』『菅谷梨沙子』の小学生2組もキャプテンの言う事は……多分聞いた筈。


「はぁ〜今日も疲れたなぁ。ねぇ?ちぃ、ミヤ?アイスでも食べながら帰んない?」
茉麻がまた食べ物の話をしている。

「いいねぇ!三段アイスイッちゃう?」
これには、千奈美とミヤもはしゃぐ。

「んじゃ、アイス屋さんまで競争ね!負けた人のおぉ〜ごりぃ!!」
そう言うが早いか、茉麻がダッシュした。

「待ってよぉ!茉麻ズルぅ〜いっっ!!」
千奈美とミヤは慌てて追い掛けた。
836名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 23:02:01.10 O
ワクテカ
837名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 23:20:58.10 O
てぃなみぃ〜♪てぃなみぃ〜♪
838名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 23:37:19.88 0
「おはよう♪」
そういって僕の隣の席に座る君
窓際の席の一番後ろ
僕と君の特等席だ

眩しいくらいの日差しに一番似合う黒い健康的な肌の女の子
ノートや教科書に落書きしては「見て見て」と屈託のない笑顔を僕に向けてくれる君
君は誰にでも好かれる元気で明るい女の子だった

でもいつの日にか見せた君の暗い顔
夕日に照らされ静かになった教室で初めて見た君の泣き顔
「大丈夫だよ」なんて強がって笑ってみせてた君

何をしてても思い浮かぶのは君の顔だけ
徳永の顔だけだ…
僕のこんな気持ちに隣の席の徳永は少しでも気づいてくれているのかな…
そんなことを思う僕に徳永は今日も「おはよう♪」の一言をかけてくれんだ
839名無し募集中。。。:2008/02/16(土) 23:39:27.60 0
 × そんなことを思う僕に徳永は今日も「おはよう♪」の一言をかけてくれんだ

 ○ そんなことを思う僕に徳永は今日も「おはよう♪」の一言をかけてくれるんだ
840空き家:2008/02/16(土) 23:58:00.98 O
[今日の練習、もうちょっと真剣にヤンないとダメだよ。P.S キャプテン凹んでたよ↓↓]

夜、千奈美がお風呂から出て部屋に戻ると桃子からメールが来てた。

『嗣永桃子』千奈美達より1コ上なのに、どこから見ても歳相応に見えないコだ。

「あちゃ〜ヤッちゃったぁ。今度はちゃんとやろうって茉麻に言わなくちゃ」
勝手に怒られた理由を茉麻のせいにする千奈美。全く脳天気だ。


−次の日−


「みんなオッハヨ−ッ!!」
「あっ!千奈美おはよう!」

教室に千奈美が入って来ると、途端にクラスが明るくなる。男子達は、今日こそなんとか話し掛け様とあれこれ考えている。


しかし、この頃になると…そんな千奈美を見て、面白いと思う人ばかりが学校に居る訳ではないとゆう事実も出て来る。芸能人の千奈美を羨むあまり…『妬み』『嫉妬』等、色々な噂が立ち始めるのを、千奈美自身はまだ気がつかない。
841名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 01:10:47.45 0
wktk
842名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 02:17:35.61 0
寝る前保全
843名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 03:23:35.42 0
のにゅ
844名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 04:09:31.79 O
てぃなみぃ〜♪てぃなみぃ〜♪
845名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 07:36:22.68 O
おーどん
846空き家:2008/02/17(日) 07:44:43.25 O
「しかし、生徒達の『徳永話』にも困ったもんですなぁ?」
「私のクラスもですよぉ。いい子なんですがねぇ…やっぱり『芸能人』だからですかねぇ」

先生達は、生徒同士の千奈美の話を気にしていた。

「こないだなんて、『なんで徳永は部活ヤンなくていいんだ!』なんて、食ってかかられましたよ」
「私の所は、帰りのHRにたまに参加しないのを『何でっ!』って…」

先生達は、極力千奈美の芸能活動を応援してあげる事に努めていた。
一般の生徒達と同じ様に扱うのは、難しいが、それでもひいきにならないギリギリの範囲で。


「徳永ってさぁ、生意気じゃねぇ?」
「私も思う」 「思う 思う!」

千奈美がただ笑っているだけで、誰かが千奈美の事を話しているだけでも、こんな事を思う人も出て来る。
多感な中学生にありがちな幼稚な行為だ。
1人が言い出すと…それがすぐ周りに広まり、影響されるのも。

千奈美も、最近は薄々気付いてはいたが…それでも笑顔を絶やす事はなかった。
847名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 08:08:59.10 O
また、泣けてきそう……

848名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 09:55:43.62 0
wktk
849空き家:2008/02/17(日) 10:20:51.32 O
今日はミヤの様子がおかしい。なんだか元気がない。
「ねぇミヤどうしたの?何かあった?」
自分の事の様に心配する千奈美と茉麻。
「う〜ん…別に」
「そんな訳ないじゃん!今日のミヤ絶対おかしいって!」
千奈美以外にも、誰にも言えない学校内の悩みを抱えるメンバー。

思春期のこの時期、なれない中学生活と周りの生徒達のやっかみに戸惑いながらも、一生懸命な彼女ら中1メンバー。
そんなメンバーを、気にしているキャプテンと桃子。
彼女達もまた、同じ苦しみを味わっているのだ。

勉強が出来るとゆうだけで、スポーツが上手いとゆうだけで…それまでの努力の過程を知ろうともしない人達に妬まれる生徒も居る。
特に、彼女達は芸能人。努力だって人一倍してる。そんな彼女達もまた…。

親や先生にも言えず、Berryzの仲間で泣いた事もある。
悔しくて辛くて…朝まで電話で話した事も。
ステージや学校では辛い顔なんて見せられない自分達を疑問に思った事だってある。
笑ってないといけない…元気にしてなきゃいけない…いつも自分達に言い聞かせる。

大好きで、やっとなれたアイドル。
学校のあるリアルな現実。
ステージ上のどこかバーチャルな現実。
やり場のない苦しみを、その狭間でもがき苦しんでいる彼女達。
850名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 11:26:18.91 0
イイヨイイヨー
851空き家:2008/02/17(日) 11:29:02.98 O
「みんなも悩んでるんだなぁ…」
その日の夜、千奈美は1人部屋で考えた。
「ウチらみんな憧れてアイドルになったんだよなぁ。歌が好きで、踊るのが好きで…。なのに何で周りのみんなは分かってくんないのかなぁ…」
まだまだ幼い千奈美達。解決方法など分かる筈もない。

−その頃−





「なぁ〜んかキサン!まだやるとか?来んやぁ〜っっ!!」
「もうヤバかぞコイツ?」
「そげなん知るかぁ!俺に文句ば言うたちゃぞ?殺しちゃあけん!」
「お前頭おかしかぞ…」

ここにも、自分の存在が分からなく…もがき苦しんでいる男が居た。
後に、千奈美との出会いが彼と千奈美の生き方を変える事など…この時はお互い知る訳もなく。



次の日の放課後。
レッスンに行った千奈美達は愕然とした事実を突き付けられた。
《石村舞波 卒業》
「何で舞波ヤメちゃうの?何で?ねぇ何で??」
千奈美達は騒いで止まない。
『勉強が最優先!』と、明るく舞波は言うが…きっと千奈美達と一緒で、悩みもがき、それに舞波は耐え切れなくなったんだろう。
千奈美達もそれ以上は聞くのを止めた。
1番舞波の悩みを分かっているのも…彼女達自身なのだから。
852名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 11:59:12.66 0
まいはぁぁぁぁぁああああああああ
853名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 13:59:38.78 O
のにゅ
854名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 15:14:54.83 O
にゅ♪
855名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 16:28:58.32 O
のにゅ
856名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 17:12:38.07 O
おーどん
857ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/17(日) 18:20:48.11 O
それからしばらくして、俺は退院した。
無論、左手はまだ満足に動かないし、久しぶりの学校はなんか緊張する。
包帯でぐるぐる巻きの左手を首からぶら下げて、みんなにじろじろ見られながら
重い足取りで学校へ向かっていた時だった。
急に後ろから足音が迫ってきたかと思ったら、いきなり肩を叩かれた。
「森下! ひどいよぉ〜、先に行くなんて!」
そこには、膝に手を当てて息を切らしているちなみがいた。
「えっ、ああ… ゴメン…」
突然の出来事に心の準備が出来てなかったので、ついしどろもどろになってしまう。
すると、ちなみはカバンの中をごそごそとあさり出し、一冊のノートを取り出した。
「ハイっ! 森下が休んでた分のノート。
…野球バカから野球取ったら、ただのバカになっちゃうからね!」
「徳永…」
「さっ、遠慮せずに千奈美ちゃんの優しさを受け取りなさい!」
「…お前、今までノートなんて取ったことあったのか?」
途端にずっこけるちなみ。
「あー、ひっどーい! あたしだって1年生の時くらいはノート取ってたんだもんにー!」
ちなみは俺にノートを押し付けると、そのままずんずん先に歩いていった。
858ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/17(日) 18:27:51.57 O
あれほど俺を無視していたのがまるで嘘だったみたいに、以前と変わらぬ態度で接してくれる
ちなみに、俺も自然と声を掛けていた。
「徳永!」
振り返らぬまま歩みを止めたちなみの肩は、まだ微かに上下していた。
「…ありがとな」
ちなみは、しばらく押し黙った後、空を見上げるように首を傾けた。
「あ、あたし、先行くね! …今日、日直だったの忘れてた」
そのままちなみはぱたぱたと走っていってしまった。
ノートを開くと、相変わらず汚い字が、幾何学模様のように紙の上に敷き詰められていた。
女の子のノートらしいカラフルな色ペンなど一切無い、鉛筆のみでごしごしと書かれたノート。
あいつ、必死でノート取ったんだろうな…
その様を思い浮かべると、ちょっと可笑しくなるのと同時に、胸が熱くなった。
思えば、ちなみに「ありがとう」などと言うのは、初めてかもしれない。

俺達の関係は、ちょっとづつ変わり始めていた。
859ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/17(日) 18:30:56.69 O
「おう、千里。どうや、怪我の具合は?」
休み時間に、ハリセンの所に挨拶にきたところだ。
「はあ、もうしばらくしたらリハビリ始めるそうです。
ただ、2〜3ヶ月は激しい運動は無理だって…」
「…そうか」
ハリセンは、腕組みをしたまま、厳しい顔をした。
「お前、どないする? このまま引退して、受験勉強に専念するか?」
俺は、入院してから考えていたことを、ハリセンに打ち明けてみた。
「いえ、部活は続けようと思っています。
―――球拾いでも何でも、出来ることはやろうと思って」
その瞬間、ハリセンの「ハリセン」が唸りをあげた。
思わず目を閉じると、「ハリセン」は机に当たって、乾いた音を立てた。
「よう言うた! 千里!!」
…恐る恐る目を開けると、ハリセンは感涙に咽び返るように目を閉じていた。
「それでこそ男や!青春や! なあ、千里! 秋まで頼むで! キャプテン!!」
ハリセンは俺の肩をバンバン叩くと、十八番の「浪花恋しぐれ」を歌いながら
職員室から出ていった。

そう、俺もちょっとづつでも変わろうと思ったんだ。
ちなみをしっかりと受け止められるような男になる為に。
860名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 19:44:31.67 0
ほじぇん
861名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 20:39:35.68 0
>>851
あのさぁ好きに書きたいんだったら自スレ立てるかなんでもありのスレで書けば?
他の作家さんはスレタイに沿って書いてるのに
ここまで無視されるとちょっとね・・・

862空き家:2008/02/17(日) 21:10:25.89 O
舞波がBerryzを卒業した後も、千奈美達の周りが変わる筈もなかった。
それどころか、舞波の抜けたBerryz。
歌のパート、ダンスのポジションに至るまで、なにもかもが変わった事に、大人達に更なる期待をかけられた。
戸惑うメンバー。
だけど、大人には泣き事は言わない。
舞波が卒業するときに、メンバーで決めた事。
「舞波がいなくなっても、ウチらで頑張って行こう。舞波が居たらとか絶対言わないで。パフォーマンスが下がったなんて、誰にも言われない様に頑張ろう!」

キャプテンが涙ながらに…涙目のメンバーに語った事を千奈美は思い出した。
いつだって、みんなの事を考えてくれるキャプテン。
悩み事だって1番に相談に乗ってくれる。
そんなキャプテンに心配なんてかけられない。メンバーにも相談出来ずに、1人悩む千奈美。「…やっぱ言えないよ…言ったって、しょうがないよ…」
この頃から、千奈美の学校での周りの対応が変わり始めた。
863名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 21:14:41.96 O
ちなみとちさと読んでいて唐突に『なぎさボーイ』を思い出した
女っぽい名前(なぎさ)にコンプレックスを持ってる男の子の話
ケンカ友達(実は両思い)の女の子が苗字で呼んでたりする
864名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 22:27:11.20 O
のにゅ
865名無し募集中。。。:2008/02/17(日) 23:00:19.98 O
カレーおーどん
866名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 00:08:18.20 0
のにゅ
867名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 01:47:32.97 0
のにゅ
868名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 04:12:06.79 O
ぬぎ茶
869名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 04:13:02.08 O
ぬぎ茶
870名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 06:38:38.01 O
バイトバイ
871空き家:2008/02/18(月) 07:03:10.01 O
空き家です。
【861】さんに指摘され、どうもスレタイに沿ってないとの事。
途中ですがヤメます。
今まで、読んでくれた方、アドレス等くれた方、小咄作家さん…ありがとうございました。
872名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 08:28:21.55 O
途中でやめるなんて・・・orz
873名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 08:29:55.57 0
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
874名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 09:35:31.65 O
>>871
ウルフに移るなり自分でスレ立てるなりして続けなよ
さすがにここでとは言えないが
875名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 10:39:40.39 0
空き家さん、スレタイなんてどうでもいいんですよ
>>861のバカが最後まで読まず1人で文句言ってるだけだから気にしないで下さい
おれは空き家さんのレスしか読まなくなりましたよ?
876名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 11:05:22.17 0
>>875は言い過ぎだけど>>861も嫌なら読み飛ばすとかさ
思いつかない?
877名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 12:17:37.98 O
878名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 12:17:39.61 O
>>875は他の作家への配慮が足りないなあ
ところでシチュエーションを限定しないスレがあってもいいかも
879名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 12:39:59.70 O
それだけ読者がついてれば自スレでやっていけるんじゃない?
みんな気づいてるだろうか空き家が投稿してない間にまた短編が投稿され始めたこと
空き家の作品はあまりにも毛色が違いすぎるんだよね
880名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 12:45:34.97 0
>>2を読んでくれ
ここはもっと自由なスレでいい 毛色が違うくらいで排除の論理を動かすのはやめようぜ

もっとおおらかになってくれよ 千奈美の名をスレタイにいただくスレなんだから
881名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 12:52:12.81 0
もともと>>1は小説化した別スレの受け皿としてユルイ感じでって書いてあるから
小説も良いけど頻発するとふと思い立った小話を書き込みにくい雰囲気を作っているのも確か
882名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 13:01:00.37 0
楽しければいいと思うんですけどぉ
883名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 13:17:22.05 0
桃子がいるな
884名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 13:32:43.15 0
とりあえず空き家氏は今執筆中のシリーズを完結させてくれ
途中で止めるなんて作者として一番やっちゃいけない行為でしょw

その後で専用スレに移行してもらうか議論すればいい
885空き家:2008/02/18(月) 14:20:11.65 O
空き家ですが…自分の事で揉めないで下さい。
読みたい方は、他で書きますから。
本当初心者なんで、自スレの立て方さえ分りません。
お勧めの所で書きますから…揉めるのは止めて下さい。
応援してくれる方がいる事が、自分は本当に嬉しいです。
皆さんが楽しく書いたり読んだりしてるスレの輪を乱してしまいスミマセンでした。
886名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 15:16:24.76 O
今のが終わるまではここで続ければいいんじゃない?
ウルフはあるけど進められないよ
残念だけど、今のあそこはき○がいだらけだから
887名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 15:28:13.06 O
>>885
問題なのはスレタイに沿ってない事であって(俺はそう捉えているが)
今の話をスレタイに沿うように修正する手もあると思うが本気か?
本気ならスレも立ててやるし読みにも行く
面白ければ保全もするぞ
決めるのは君自身だ

よく考えてもし立てて欲しければスレタイを決めなさい
888名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 15:48:22.67 0
*アンチ、荒らしはナチュラルにスルー。反応するあなたも荒らしですよぉ〜
889名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 16:15:54.78 0
>>888
アンチでも荒らしでもないだろ
このスレ住人の意見なんだから
890名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 16:25:41.98 0
从´∇`) < みんななかよく!
891名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 16:39:14.38 0
次スレはもっとユルい感じで
「もしも徳永千奈美が周りにいたら」みたいなスレタイに変えたらいいんじゃね?
892名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 17:51:51.41 O
>>891
う〜ん…
書く立場から言うと、シチュエーションが限定されることでイマジネーションが湧く部分もあるからなぁ
893名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 17:55:57.93 0
スレタイと違うから云々言い出す奴は絶対他の作者だよw
ただ読んでるだけの連中はそういうこと言わない
894名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 17:57:16.19 O
ネタ書かないで議論してる奴少しカキコ自重しろ
895名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 18:00:17.04 0
能無し携帯が偉そうにほざくなよ
お前みたいな低学歴こそ自重してろ
896名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 18:02:32.94 0
从´∇`) < みんななかよく!
897名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 18:16:02.78 O
とりあえずジンギスカンのPVでも見て落ち着きましょうよ
http://www.dohhhup.com/
898名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 19:13:51.03 0
複数作者で回してるとある作者が他の作者を名無しで批判することがあるからややこしいんだよ
ジンギスカンでも見てもっこりしろ
899名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 19:35:07.93 O
900名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 19:59:10.09 0
ただいま〜
901名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 20:06:08.93 O
川*^∇^)<エンジョイ!
从´∇`从<の〜にゅ!
902名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 20:07:45.14 0
ずっとROMしてたけど批判しているのは一人のような希ガス
903名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 20:36:36.84 0
うーん・・・嫉妬しちゃったんだろうね
904名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 20:38:58.03 O
書き手がやってるとは思えないがなぁ
スレ潰したいだけなんじゃね?
向こうにも定期的に出てるし
905名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 20:44:06.01 0
いや書き手が自演は小説スレでは定石と言っていいw
906名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 20:45:51.97 O
馬鹿かお前
ウルフあたりと一緒にするな
907名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 20:51:53.33 0
いやお前が馬鹿なんだよw
まったくものがわかってないかあるいはお前が書き手なのか
いずれにせよ低学歴能無し携帯には黙ってて欲しいもんだねw
908名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 21:14:02.27 0
从´∇`) < みんななかよく!
909名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 21:57:15.34 O
>>907
巣に帰ってねボクちゃん
910名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 22:20:35.67 O
あげ
911名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 23:45:07.44 O
保全はしておこうw
912名無し募集中。。。:2008/02/18(月) 23:52:06.10 O
从*´∇`)<>>907嫌い
913名無し募集中。。。:2008/02/19(火) 00:18:56.05 O
ウルフ落ちてるじゃん!
>>907みたいなウルフの基地外が住処を求めてさまよってるんだな
914catv-224-125-116.tees.ne.jp:2008/02/19(火) 01:28:02.21 0
授業中、斜め後の女子から肩をつつかれ、小声で「ちぃに渡して」
手紙を受け取り徳永の肩をたたく
「んっ?」手紙を渡すと、返事を書いて俺に渡す。
なぜか確実に俺に見えるように。

○○君が好き

徳永を見ると、笑顔で俺を見ていた。
本気か冗談かわかんないけど、ドキドキした。







915名無し募集中。。。:2008/02/19(火) 01:34:11.85 0
(・∀・)イイ!!
916名無し募集中。。。:2008/02/19(火) 02:02:43.06 0
>>914
GJ!!
917名無し募集中。。。:2008/02/19(火) 02:18:40.10 0
【隙】
「ねぇ、この漢字なんて読むの?」
机に頬杖をついて暇そうにしてる俺に徳永はそう聞いてきた

「あぁ、【すき】だよ」
「は?//いきなり何言ってんの…//」
そういって徳永は頬を赤らめながら恥ずかしそうに俯いた
「だから、【すき】だよ」
「2回も言わなくてもわかってるよ!…」
「お前、どうしたの?なんか変だよ」
「変なのはそっちじゃん!急にす、すきとか言って…」
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに微笑み俺の顔を伺って上目遣いになる徳永
「へ…、この【隙】って漢字が【すき】って読むって説明しただけなんだけど…」
そういわれて徳永は、ハッ!とすると一度顔を両手で覆いと「ひゃー//」と体をバタバタをさせた
そして顔をあげると「べ、別に期待してたわけじゃないもんにー!」と俺にあっかんべーをすると顔を逸らし窓から見える空を見つめた
でも、俺は気づいてた
空を見つめてていた徳永の顔が耳まで赤くなってることに
918名無し募集中。。。:2008/02/19(火) 02:20:50.53 0
いいねぇ
919 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/19(火) 02:30:11.24 O
今日は小説読んで貰える雰囲気じゃなかったから、投稿するの躊躇してたんですが、
>>914さん>>917さんの作品読んで、何かほっとしました。
やっぱり、こんな時こそ小説読まないといけないんですね。
今から今日の分投稿します。よろしくお願いします。
920ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/19(火) 02:36:48.58 O
長かった梅雨が明けて、そろそろ期末試験の時期になった。
部活も休みになり、俺はなんとなく手持ち無沙汰な気持ちで、ぶらぶらと
校門を出て家の方向に歩みを進めた。
「森下! 珍しいじゃーん、こんな早く帰るなんて!」
振り返ると、そこにはあれ以来以前のように屈託の無い笑顔を
俺に向けてくれるようになった、ちなみがいた。
「ああ、試験前だからな。部活も無いし」
「そっかぁ〜。ねぇ、久しぶりに一緒に帰ろっ!」
そう言ってちなみは俺の横に並んで歩き始めた。
最近では、以前のようにちなみを目の前にすると異常に緊張してしまうことは
なくなっていた俺だったが、さすがにこの状況は緊張する。
とりあえず、何か話題を探さなくては…
「お、お前、ちゃんと試験勉強やってるか?」
「うーん、最近忙しくてさぁ。帰ったらベッドに直行っ!って感じ?」
そう言って相変わらずおどけるちなみ。
俺は以前から気になっていたことを、思い切って尋ねてみた。
「…なぁ、最近仕事の方はどうなんだ?」
そう、あの時ひどい事を言ってしまって以来、ちなみは俺に仕事の話を
一切しなくなっていた。
921ちなみとちさと ◆sjehs7tfE6 :2008/02/19(火) 02:44:11.12 O
一瞬表情を硬くして俯いたちなみだったが、すぐに軽く微笑んだ。
「うん… 新曲出たばっかだからね。今度の週末はイベント…」
ちなみはそう言い終わると、カバンの中をごそごそあさりだした。
「ハイっ、いつもの。 …興味無いかもしれないけど」
新曲のCDを手に、ちなみは意地悪っぽく笑った。
デビューした時から、ちなみはCDが出る度に俺に持ってきてくれていた。
俺もそれをいつも楽しみにしていたのだが、今回はなかなか渡してくれなかったので、
正直不安だったんだ。
「んな… 悪かったって言ってんだろ!? …って、あれ? お前、今日カバンだけか?」
「えっ? ―――あー! バッグ忘れた〜!! 森下、ココで待ってて! 取ってくるから」
ちなみは俺にCDとカバンを押し付けると、一目散に学校へ駆け戻っていった。
やれやれ… 俺は傍にあった自販機に寄りかかると、新曲のCDのジャケットに
目をやった。
今回の衣装はメイド服みたいで、オレンジ色の帽子が小麦色の肌に映えてよく似合っていた。
毎度のことながら、思わずちなみに見入ってしまう。
やっぱり、ちなみが一番かわいいな… そう再確認して、ふと顔を上げると、
角のパチンコ屋からくわえタバコで出てきた柄の悪い男と目が合った。
「げっ、惣太兄ちゃん…」
よりによって、こんなところで会うなんて。
922 ◆sjehs7tfE6 :2008/02/19(火) 03:28:02.67 O
何かまた変な事になってしまいましたね。
数日前にウルフにログ貼ってあったんで、イヤな予感してたんですけど…
私も経験ありますけど、色々言われてそれでも書き続けられるほど、作家の神経は図太く出来ていません。
空き家さんも、ここには帰ってこないかもしれません。
私も、多分今週中には前半の山場まで投稿できると思うので、
その後は羊あたりに自スレ立てて、のんびり書くのもいいかな、とか考えたりもしてます。
また一人になったりしても、スレ維持できるほどの力ないですし。
とりあえず、このスレが終わるまでにキリの良いところまでは上げますので。

あと、>>863さん。
私も「なぎさボーイ」は読んだことあります。勿論、「多恵子ガール」も。
内容は全く覚えていませんけれど…
なので、もし内容が似ていたらゴメンナサイ。
千奈美に、ちさとの名前のアイデアは、川原由美子の「Climb the Mountain」(だったかな?)から戴きました。
ただし、ちさとにはもっといろんな意味を込めて名付けていますので。
923名無し募集中。。。:2008/02/19(火) 05:32:34.71 0
保全しとく
作者がんばれ
924空き家:2008/02/19(火) 07:09:26.91 O
空き家です。
皆さんのカキコ見て、昨日一晩考えました。
やっぱり中途半端じゃいけないんで書きます。
ですが、ここでは書けません。
自分がここで書くと、また嫌な思いをする人がいるでしょう。
自分が来る前は、こんな争いのない良スレだったのに…本当スミマセン。
なので、誰か新しいスレを立ててもらえませんか?
スレタイは『ベリメンを使って小説を書こう』的な物でいいです。
誰かお願いします。
925名無し募集中。。。
ここでスタートさせた話なんだからここで完結しなさい