もしも親の再婚相手の連れ子が千奈美だったら

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1名無し募集中。。。
だが妹の千奈美は血のつながらない兄妹であることにまだ気付いていない
2名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:14:23.76 0
↓イテッ
3名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:15:10.72 0
 │    _、_
 │  ヽ( ,_ノ`)ノ
 │ へノ   /  
 └→ ω ノ
       >
4名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:19:19.87 0
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
5名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:22:38.10 0
ん〜微妙だな
6名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:24:36.53 0
手ぇ出しにくいじゃないか
7名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:27:42.26 O
●-●のにゅ
8名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:31:43.32 0
そうとは知らずデキちゃって罪悪感と嫌悪感にさいなまれる
千奈美がある日真実を見つけるというシチュエーションのほうが萌える
9名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:32:12.72 0
あだち充スレじゃないのか
10名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:33:08.31 0
>>8
それは血のつながった兄妹の場合だろ
11名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:34:46.68 0
もしも俺の再婚相手の連れ子が千奈美だったら
だったら終わってたな
12名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:35:22.87 0
徳永って親いるんだっけ?
13名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:38:50.30 0
じゃあ次スレは

もしも恋人の千奈美が実は異母妹だとわかってしまったら

でいくか
14名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:39:30.67 0
おぃw
15名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:39:58.61 0
もう次スレの話かよw
16名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:42:30.79 0
またマタ〜リいくで
17名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:42:36.34 0
いや このスレ伸びそうにないと思ったからついw
18名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:44:45.32 0
そこは妄想力をフルに生かすんだ
19名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:46:06.27 0
このスレはリアルすぎる
だってねぇ
20名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:52:10.70 0
んじゃ違うスレ立てる?
21名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 16:54:54.68 O
鈴木の家庭の事情はそっとしておいてくれ
22:2008/01/04(金) 17:06:43.71 0
うむ 確かに配慮がなかった 今は反省している

このスレは廃棄でおkと思った
23名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 17:19:29.38 0
もしも結婚相手の連れ子が千奈美だったら
24名無し募集中:2008/01/04(金) 18:33:35.57 O
>>1
もしそうなったら







いかにも三十路独身って感じのヲタ連中が
家の周りに棲みつきそうでイヤだなあ
25名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 18:34:04.38 0
徳永はあれだからチャンスはあるよ
リアルなスレだな
26名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 18:47:23.28 0
再婚相手の本人より娘目当て、ってのは普通にありそうだよな
27名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 18:54:39.72 0
ハンバート氏がいるな
28名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 19:21:06.28 0
親子丼
29名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 19:30:02.52 O
離婚して
千奈美は引き取って育てる
30名無し募集中:2008/01/04(金) 19:45:25.00 O
あっそうか
親の再婚相手より自分のほうが年上だけど
戸籍の上では娘じゃなくて妹になるのか
31名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 19:47:42.07 0
千奈美を目の前にして理性をどこまで保ってられるか…
32名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 19:59:08.39 0
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
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ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル

うわっなにをする!ひとが命を掛けてコピペんddddd
huhujiko
33名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 19:59:56.66 O
徳永は一緒にいると楽しそうだけど恋愛感情や性的欲求はおきない
つまり女として見れない
34名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 20:06:02.95 0
これスレたてたの30歳超えてるおっさんなんだぜw
35名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 20:09:12.59 0
>>34
実は>>1だけでなく参加者全員そうなのだが
36名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 20:41:24.12 O
最初は妹が出来て単純に嬉しかった
元気いっぱいで世話の掛かる子だ
だけど一人っ子だったので昔からこんな妹か弟が欲しいと思ってた

ある時仕事で海外に転勤することになった
空港に見送りに来てくれた内心を隠していつも以上に元気に振る舞う千奈美
その笑顔を瞼の裏に焼き付けて旅立った

そして2年後日本に戻ってきた自分を迎えに来てくれた千奈美
あの時と同じ笑顔で手を振る千奈美
だけどそこにはもう元気な妹の姿はなかった
何故か胸が苦しくなった

しばらくして不幸な出来事が起きた
親孝行と両親に温泉旅行をプレゼントしたらその旅先で事故に遇い2人とも亡くなってしまったのだ
悲しみに暮れる千奈美を慰めながら
これで天涯孤独になった千奈美を自分が護っていかなくては
そう心に誓った
そこでふと気付いた
これからは千奈美と2人で1つ屋根の下暮らしていくのか
そう"血の繋がらない"妹の千奈美と・・・
37名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 20:46:50.04 0
なんかキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
38名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 21:06:50.81 0
wktk
39名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 22:23:40.29 0
期待age
40名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 22:45:43.13 0
みゆきっぽくなってきたな
4136:2008/01/04(金) 22:49:08.01 O
申し訳ないですが
自分の中では>>36で完結してると言うか続きは考えてないです
どなたか有志の方続きなり別展開なりあればどうぞ
自分も話が浮かんだら書くかも知れません
42名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 23:39:27.49 0
自分が連れ子だとは思っていなかった千奈美
あるとき、大好きなお兄ちゃんと身体の関係を結んでしまう
罪悪感と背徳感にさいなまれ悩む千奈美
もちろん誰にも相談なんかできない
いけない、やめようと思いつつお兄ちゃんを求めてしまう千奈美

そしてとうとう「このままお兄ちゃんと世間の片隅で誰にも見られず
ひっそりと生きていこう」と決心する千奈美

あるとき進路の関係で自分の戸籍を見た千奈美
そこには「養女」の文字と父親の欄に知らない名前
お兄ちゃんの欄には母親の欄に知らない女の人の名前
「なんだ、そうだったの…あたしバカみたい」
ほっとすると同時に千奈美の力が抜けていった

43名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 23:42:02.55 0
ワッフルワッフル♥
44名無し募集中。。。:2008/01/04(金) 23:47:36.18 O
再婚相手の娘を性的虐待で逮捕ってゆうニュースを去年5回くらい見た気がする
現実にはそれの1000倍くらい居るんだろうな
45名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 00:01:22.42 0
おれ徳永だからもとに戻るな
46名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 00:04:58.50 0
自分が連れ子だと思っていた千奈美
あるとき、大好きなお兄ちゃんと身体の関係を結んでしまう
罪悪感と背徳感を少しだけ感じ悩む千奈美
もちろん誰にも相談なんかできない
いけない、やめようと思いつつお兄ちゃんを求めてしまう千奈美

そしてとうとう「このままお兄ちゃんと世間の片隅で誰にも見られず
ひっそりと生きていこう」と決心する千奈美

あるとき進路の関係で自分の戸籍を見た千奈美
そこにはまぎれもない今の父の名前
お兄ちゃんが実は異母兄だったことを初めて知る千奈美
「えええ、そうだったの…あたしバカみたい」
慄然とすると同時に千奈美の全身から力が抜けていった
47名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 01:07:56.29 0
ho
48名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 03:15:55.98 O
●-●監視中
49名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 05:02:07.09 0
モーニングキッス
50名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 07:11:02.19 O
今日もドキドキ
51名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 09:23:05.13 0
从*’w’)ノシ
52名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 09:28:33.53 0
再婚相手には娘がいた。
名前は千奈美。
父親を早く亡くした千奈美はまるで実の父親のように俺を慕ってくれた。
子供がいなかった俺も、まるで実の子のように千奈美をかわいがった。
親子3人の幸福な生活。
だがその幸福は長続きしなかった。
妻が病気であっさり死んでしまったのだ。
残された俺と千奈美。
俺たちは二人で寄り添うように暮らしていた。
親子ではあるけれど、本当は他人の男と女。
もちろん、俺は千奈美にそんな感情を抱くことはなかった。
血が繋がっていないとはいえ、千奈美は俺の大切な娘。
わが子にそんな感情を抱く親なんていない。
だが千奈美のほうは……
53名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 09:32:01.55 0
今度はいいひと。みたいだw
54名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 09:46:31.24 0
「あたし、パパのお嫁さんになる。」
千奈美は昔よくそう言っていた。
もちろん子供の戯言。
「ね、いいでしょ。ママ。あっ、ママに悪いかにゃ〜。」
屈託なく言う千奈美に妻は苦笑するしかなかった。
俺と妻と千奈美。
今となっては懐かしい思い出だ。

「あ〜、いいお湯。お父さん、早くお風呂入ってね。」
下着姿の千奈美が目の前を通り過ぎる。
「こらっ、ちゃんと服着なさい、服。」
「え〜、だってメンドクサイもん。」
まったく、家の中とはいえ下着でうろうろするなんていくつになっても子供だ。
こんな千奈美も、いつか他の男の元に嫁ぐことになるんだろう。
その時俺は泣くのをガマンできるんだろうか。
ふとそんなことを思い、感傷に浸る。

「そんなだらしないことじゃお父さん悲しいよ。将来の旦那さんに申し訳ないじゃないか。」
俺がそう言うと
「だってあたし結婚しないもんに〜。お父さんとずっと一緒にいるし〜。
ママと同じでお父さんのお嫁さんになるもんに〜。」
と冗談を吐いた。
「バカ言うんじゃない。」
俺はそう言いながら、顔が赤くなったのがわかった。



55名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 11:55:42.51 O
56名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 14:07:56.45 0
クゥ〜ン
57名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 14:59:07.80 0
『あんっ!あんっ!イクっ!イクッ!いっちゃう〜〜!!』
ヘッドホン越しの画面から、女優の声が聞こえてくる。
千奈美も寝静まった夜遅く、俺は自分の部屋でAVを見ていた。
考えてみれば、妻が死んでからこっち、ずっと女も抱いていない。
何度か風俗に足を運んだこともあったが、
家で待っている千奈美のことを思うと一人にはしておけなかった。
その千奈美ももう充分一人で留守番できる歳になったが、
そうなればなったでまた別の心配のタネになった。

もうしばらくして、千奈美が高校生になるとさすがに父親と長時間いるのは
うざく感じるようになって俺を敬遠するようになるだろうから
そうなったらまた風俗にでも行くか……
それまではこうやってこの部屋で……

そんなことを思いながら自慰をしていた俺は、画面の女優がイクのと同時に精を放つ。
そしてティッシュを丸め、ビニールに入れて口を縛るとゴミ箱に捨てる。
見終わったDVDは、これもラベルのない黒いケースに入れてベッドの下に放り込む。
ゴミ箱のティッシュも、明日の朝通勤途上で駅のゴミ箱に捨てることにしている。
最近は千奈美が掃除のために俺の部屋に入ってくるようになったので
見つからないためだ。

もし千奈美にこんなものを見つけられたら、俺のことを穢い物を見るような目で眺め、
俺のことを軽蔑するだろう。
父親だって現役の男なんだが、多感な年頃の娘にそれを知られるわけにはいかない。
たとえそれが血の繋がっていない娘であってもだ。

あくる晩、またAVを見ようとした俺は、その場所が少し移動していたことに
まったく気づいていなかった。
58名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 15:03:08.98 0
ワッフルワッフルワッフルワッフル
59名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 15:11:58.37 O
なんかきてるーーーーーーーー♥
60名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 16:42:43.00 O
●-●監視中のにゅ
61名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 18:16:31.61 O
おとさん
62名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 20:15:08.40 0
クゥ〜ン
63名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 20:32:52.55 O
ある時千奈美が友達を2人連れてきた
1人はえらくノッポな子で自分より確実に背が高い
「学校の友達?」
「違うよ、仕事の、同じユニットのメンバー。こないだDVD見せたでしょ」
ちょっと膨れっ面の千奈美
そんなこと言われても憶えがない・・・いたような気もするが
「こんにちは、熊井友理奈です」
背の高い方がお辞儀をした
するともう一人が間髪入れずに、何故か一歩前に出て
「こんにちは、嗣永桃子です」
そう言ってお辞儀をしながら何故か上目遣いに自分に視線を合わせてきた
ややたじろいだ自分の視界の端に千奈美の姿が映った
多分気のせいだろう
嗣永桃子という子が挨拶をした時に瞳が険しくなったように見えたのだ
いつもの千奈美とは違う見たことない表情
ただそれは一瞬で消えていつもの千奈美の表情になっていた
64名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 20:48:08.76 0
今後の展開に期待!
65名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 21:21:56.65 0
「なにが千奈美だ!体がちなまいきなだけののにゅじゃないか!」
「じゃんじゃか♪」
66名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 22:09:52.15 0
うm
67名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 23:18:46.02 0
風呂に入ろうと思って脱衣所に入るとそこには脱ぎ散らかした千奈美の下着が…
68名無し募集中。。。:2008/01/05(土) 23:35:42.35 0
桃子が家に入り浸って父親を寝取ろうとするんだな
69名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 00:16:54.76 O
ここの千奈美はそのままBerryz工房の徳永千奈美なんだな


良い設定だ
70名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 00:25:12.30 O
「おじゃまします」「おじゃましま〜す」
そう言うと桃子ちゃんは友理奈ちゃんの腕を取って中に入っていった
「へえーこれがちーの新しい家かー」
桃子ちゃんの声が奥から聞こえてくる・・・なんか大袈裟だなあ・・・
「どうしたの?」
そう尋ねてみたのは、友達を連れてきたのが初めてだったからだ、しかも日曜日に
「今日3人での仕事があって、熊井ちゃんと家が近いって話をしてたら、」
「ももが見たいーって言い出して、それで」
なんか引っ掛かる言い方だな、ひょっとして千奈美は桃子ちゃんのことが・・・
いやっそんなことはないか、同じユニットの仲間なんだし・・・
「お菓子とジュース買ってきたから上にいってるね」
戻ってきた2人に
「熊井ちゃん、もも、上の私の部屋にいくよ」
そう声をかけて玄関横の階段を上ろうとする千奈美
「ちーの新しいお父さんですね、ちーのことよろしくお願いしますねー」
そう言って桃子ちゃんはいきなり自分の手をがしっと握ってきた
「あ、私のこと知ってますー?」
再びたじろいで生返事する自分
「何やってんのもも、早くいくよ」
苛立った様子で桃子ちゃんを引っ張っていく千奈美
その後を困った表情でついていく友理奈ちゃん
それを半ば呆然としながら見送った

おかしな子だな・・・
何となく桃子ちゃんのことが気になってる自分がいた
71名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 02:09:33.56 O
ワッフル
72名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 02:10:17.66 O
●-●監視中 のにゅ
73名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 03:39:39.62 0
wktk♥
74名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 05:51:42.24 0
保全
75名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 08:03:46.77 0
保全
76名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 10:15:49.16 0
保全
77名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 11:21:44.17 O
何か書いてみようかな?
小説もどきレベルだけど
78名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 11:37:13.95 0
歓迎歓迎
気楽にどうぞ
79名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 11:48:52.87 O
じゃあ書いてみる
早速だけど彼女役は誰にしたらいいかな?
某スレと被りそうだからみやびちゃんと愛理以外にしようと思ってるんだけど
80名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 13:07:43.93 O
我に返ると台所へと歩いてく
確か貰い物のケーキが冷蔵庫にちょうど3個残っていたはずだ
しかしふと先程2階に上がる際の千奈美の表情を思い出した
何となく顔を出して欲しくなさそうな感じに見えたのだ
やめておくか、自分も仕事があるし

しばらくすると3人が降りてきた
見送りに出てきた自分に
「おじゃましました」と元気よく挨拶する2人
相変わらず真っ直ぐ目を合わせてくる桃子ちゃん
アイドルってこんな感じなのかな、でも友理奈ちゃんはそうでもないんだけど・・・
「2人を駅まで送ってくるね」
靴をちゃんと履いてないのに玄関を開けて出ようとする千奈美
相変わらずそそっかしいな・・・それとも・・・
「また遊びに来てもいいですかー」
にこっと屈託の無さそうな笑顔の桃子ちゃん
「いつでもどうぞ」
反射的に返事をする自分を桃子ちゃんの背中越しに睨む千奈美
そんな睨まれても、まさかもう来ないでとさ言えないじゃないか・・・
桃子ちゃんは玄関のドアが閉まる直前にも振りかえって笑顔で手を振ってきた

しばらくして戻ってきた千奈美はすぐに2階へと上がっていった
やっぱり桃子ちゃんとはあまり仲良くないのかな、それとも喧嘩中なのか
夕飯の時も今日のことは話せない雰囲気だった
決して機嫌が悪い様子ではないんだけど
81名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 13:08:53.33 O
翌朝、千奈美はいつもの元気な笑顔で起きてきた
学校へ出かける間際
「帰りにお母さんのお見舞いに病院に寄ってくるね」
「ああ、よろしく言っておいてくれよ、それとこれで何か買っていって」
そう言って千奈美の手に3000円を握らせた
「お見舞いだけに千円札がみまい(3枚)だね」
「・・・」
苦笑いの自分を尻目に
「行ってきまーす」と元気よく出ていく千奈美
それを少し安心した気持ちで手を振って見送った
ふと振っていた手を下ろして掌を見つめる
何故か桃子ちゃんの笑顔とぎゅっと握られた手の感触が甦った・・・
82名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 14:13:56.52 0
まさか千奈美が桃子に嫉妬?
なわけないか
8377:2008/01/06(日) 14:14:05.33 O
じゃあとりあえず出だしを書いてみた
なかなか千奈美も彼女も出て来ないけどw
84名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 14:14:22.50 O
俺には母さんがいない
まだ小さい時に病気で死んでしまったからだ
ただ幸か不幸かほとんど思い出もないので、母親がいなくて寂しいという感情は湧かなかった
参観日に自分だけ母親がいなくても何とも思わなかった

家事は親父と分担していたが、それも別に苦にはならなかった
と言うよりそれが当たり前のようになっていた
幸い親父が割と大きな企業に勤めていてそこそこの地位にあったため、経済的にも不自由はなかった

親父はいつもまっすぐ家に帰って来てくれる
だから朝御飯と晩御飯は大抵親父と一緒だ
「たまには仲間と飲みに行って来なよ」と言っても「いいからいいから」としか言わず、滅多に寄り道もしない
その優しさが嬉しくもあり申し訳なくもあった

でもこのままずっと親父と男二人で暮らしていくんだろうな、と思っていた
・・・あの日までは
85名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 14:14:47.72 O
そんなある日のこと

いつものように晩御飯を二人で食べていると親父が
「・・・なぁ、明日夕方出て来れるか?」と訊いてきた
(久しぶりに外食かな?)と考えつつ「いいよ」と答えると
真剣な顔で「お前に会ってもらいたい人がいるんだ」と言ってきた

「・・・誰?」答えはだいたい想像つくがあえて訊いてみる
「・・・結婚しようかな、って思ってる人がいるんだ・・・」
「そうなんだ・・・」
そう言えば最近たまに遅くなるからと晩御飯要らない日があったな

「黙っててスマン。別に隠そうとかそういうわけじゃ・・・」頭を下げる親父
「別にいいよ。再婚しろって普段から言ってるじゃん」
「でもな、今日会ってもらってお前がイヤだって言うならこの話はなかった事に」
「イヤイヤ、親父がいいと思う人なんだからいいじゃん。つーかそれで俺がヤだって言ったら俺悪者じゃんw」
「とにかく一度会ってみてくれ。待ち合わせは・・・」
86名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 14:46:19.62 O
そして翌日
待ち合わせ場所近くのコンビニで時間が来るのを待つ
まだ見ぬ未来の母親の事を想像しながら
親父によると離婚歴があって2つ下だそうだ。子供もいるらしい
(どんな人なんだろ・・・兄弟?とも仲良くできるかな?それにしても親父遅いなー)
なんて考えながら雑誌をパラパラとめくる

「だからー、ちゃんと迷わずに来れたからw いくら方向音痴でも電車は乗り間違えないもんにー」
携帯で大声で騒ぐ馬鹿女の声にイラッとくる
(・・・ッタク、外で話せよ)そう思って声の主の方を見て固まった

・・・何でアイツがここにいるんだ・・・?
87名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 14:48:40.96 O
声の主はクラスメートの徳永千奈美
クラス一うるさい女、しかもデリカシーの欠片もない
ほとんど話をした事もないが、自分とは決定的に「合わない」事だけは分かる。アイツとは大違いだ

こんな女にこれから何があるか知れたら明日クラス中で大々的発表されちまう
別に知られて困るものでもないが、あえて発表する事でもない。そっとしておいて欲しいのが正直なところであり
面白おかしく伝えられるのは勘弁して欲しい

とにかくここから出て待ち合わせ場所に移動しよう。ここにいては危険だ
素早く雑誌を棚に戻すとコンビニを後にする

ふぅ・・・どうやらあのバカには気付かれなかったようだな
まったく、余計な事で神経使わせるなよ・・・これからこっちは大変な用事があるのに
88名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 14:50:15.30 O
♪〜
親父か。ッタク何してんだよ
「もしもし?」
『スマンスマン。ちょっと仕事が長引いちゃってな
 今から父さん達は直接お店に向かうけど間に合いそうにないから先に行っててくれないか?場所は・・・』


待ち合わせ場所から5分ほど歩いた所にあるビルに入りエレベーターを上がる
(こんなトコ、中学生が一人で入って行けないだろ・・・)というような高級レストラン
さすがに気後れしてしまい店の前で待つ事にする

(チーン)
エレベーターの開く音がする
(親父かな?)そう思って視線をやると
(・・・またお前か・・・)
徳永の姿があった



出だし長くてすまん
8977:2008/01/06(日) 14:51:12.41 O
エロはあった方がいいのかな?
90名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 15:04:13.41 0
「・・ごめん。もう一緒に居てやれない・・」
そう言って千奈美に背を向ける俺に千奈美は
「そっか・・」っていつもの太陽のような笑顔で笑うと部屋を出て行った

その日から千奈美の顔から笑顔は消えた・・
千奈美の顔から笑顔を奪ったのはこの俺だ・・
なんとも言えない後悔が俺を襲い食べては吐くようになった
1番好きだった子の笑顔
大切にしたかった笑顔
そんな笑顔も今は俺の思い出の中でしかない

千奈美はあの日から目を覚ましてくれない・・
病院のベッドで色んな管をつけられて呼吸器もつけられ目をつむっている
どうして俺は世間の道徳とか親の目、周りの目を気にしてんだろうか・・
千奈美は全力に俺を愛し、俺に屈託のない笑顔を向けてくれた
血の繋がらない妹だった千奈美は俺の初恋の相手で、ただ1人の女の子だった

千奈美・・ごめんな・・
バカなお兄ちゃんでごめん・・


短編小説にしようと思ったけど中途半端に終わったw
77さん頑張って
91名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 15:11:22.04 0
>>89>>77
エロあるなしも自分で決めた方がいいよ 周りに左右されずに自分で決めてくれた方がいいと思うな
後 色んな作家が書いてるからトリつけてくれた方が嬉しいな
92 ◆urK/YK1n62 :2008/01/06(日) 16:08:25.38 O
>>88

(・・・何だコイツ・・・早くどっか行けよ・・・)
そう思いながら気付かない事を祈りつつそっと背を向ける
しかしそんな願いむなしく俺の前に回り込み
「あ〜!○○君!!さっき駅前のコンビニにいたよね?」と大声をあげる徳永
周りにいた人が一斉にこちらを見る

(話し掛けんなよ。しかも声デカイんだよバカ)と思ったが無視すると今以上にキャンキャンと騒ぎそうなので
「そうだけど何?」とだけ返す

「何でこんな所にいるの?」
真正直に答える気もないがわざわざ嘘をつくのも何なので
「今からここで人と会う約束だから」と返す

「ふぅん・・・」
「・・・」
「もうっ!ここは『徳永さんは?』って聞き返すところでしょ?」
「・・・徳永さんは何でここにいるの?」興味もないが聞き返す
「ヘヘ・・・聞きたい?ねぇ、聞きたい?」
これだ。このペースが疲れる。って言うかウザイ
「ゴメン俺腹痛いからちょっとトイレ」
そう言って逃げ出すようにその場から離れる俺
93名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 16:12:55.06 0
イイヨイイヨー
94名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 16:14:35.37 O
(*´Д`)ハァハァ
95 ◆urK/YK1n62 :2008/01/06(日) 16:43:20.30 O
>>92

トイレから出ると徳永の姿はなかった
ホッとする俺

そこに親父からメールが入る
『道に迷ってるのか?分からなかったら誰かに聞きなさい。もうみんな揃ってるぞ』
ヤバイヤバイ。急いで店に入り名前を告げる
そして奥の部屋に通される

「すいません遅くなりました」
頭を下げながら部屋に入る
頭を上げると、目の前には驚いた表情の徳永がいた
96 ◆urK/YK1n62 :2008/01/06(日) 16:44:03.46 O
>>95

「とにかくそこに座れ」
親父に言われた席に座る
隣には徳永が座っているが正直どうでもいい

そして早速自己紹介を行う
徳永のお母さんは徳永に顔は似てるが大人しそうでいい感じだ。この人とならうまくやっていけるかもしれないな
それに対して徳永は
从*´∇`)<とってもたれ目のちぃちゃんです
とかつまらない自己紹介して一人で満足してる
そしてそれを見てデレデレしてる親父。情けない・・・

程なく俺と徳永がクラス同じである事もバレてしまい
「えぇじゃないか」というムードになりつつ食事会は終了する
97名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 16:44:35.72 0
平日の昼過ぎドラマだな
98 ◆urK/YK1n62 :2008/01/06(日) 16:44:42.50 O
>>96

その後はトントン拍子だった
次の月には早くも一緒に暮らす事になったのだ
(ちょっと早いと思ったが、実は一年近く付き合いがあったらしい)

徳永と同じ屋根の下とかマジ勘弁とも思ったが
部屋が余っていたので自分のスペースも奪われる事もないし
朝と晩の御飯時さえ我慢すれば徳永と顔をあまり合わせずに済む
それに前みたいに家事をしないで済むから、友達と遊びに行ったりアイツと時間を気にせずデートしたりもできる
そう考えて納得する事にした

・・・すぐにその考えが甘かったと知ることになるのだが
9977:2008/01/06(日) 16:46:49.88 O
>>91
アドバイスどうもです
エロの有無は今後の気分次第でいきたいと思います

彼女の出番がなかなか作れないw
100名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 17:11:42.93 0
イイ感じだ
101名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 17:19:16.75 O
102名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 18:38:59.83 O
103名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 19:48:44.79 0
保全
104名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 20:50:37.63 0
ho
105名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 20:57:22.92 0
>>99
とんでもない 小説楽しみにしてます
106 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/06(日) 21:39:57.61 O
>>63>>70>>80>>81

千奈美を見送ると出社の準備をしに部屋に入った
身支度をしながらふと机の上に置かれた写真立てを見た
その写真の中には笑顔の3人の姿があった
自分と現在入院中の妻と千奈美と
そして何とはなしに初めて千奈美と会った日のことを思い浮かべた・・・

あの日初めて千奈美に会いに彼女(妻)の家に行った
そもそも家に行くこと自体が初めてだった
その数日前に意を決してプロポーズをした時に、まず娘に会って欲しいと言われたのだ
千奈美のことはプロポーズ前から聞いていたし、写メももらっていた
ただアイドルをやっていることにはさすがに驚いたが

マンションのドアの前に立ち、インタホンを押すと
「はーい」と声がしてドアが開いた・・・
「若ーい」「それにカッコいーい」
いきなりやけにハイテンションな女の子、それが千奈美だった
107 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/06(日) 21:40:44.76 O
>>106

シドロモドロになりながら
「お母さんとお付き合いさせてもらってる○○です」
と挨拶しかけた自分にお構いなしに
「お母さーん 来たよー」
と言いながら自分の腕を取って中に引っ張っていく千奈美
ちょっとちょっと、まだ靴脱いでないよ・・・
奥から彼女(妻)が出てきた
目を合わせると照れ臭そうに笑った、お互いに

中に入ってからは千奈美の独壇場だった
2人のことから千奈美の仕事のからハイテンションのまま次から次へと喋りまくる
駄洒落がふんだんに出てきたようだがほとんど分からなかった・・・
自分が緊張していたためだろう・・・多分
あまりの勢いに、本題を切り出させないようにしてるのかなと思った
そろそろ話を出すかと思った矢先に
「○○さん、お母さんをよろしくね、お父さん」
・・・やられた 前日からの思惑が吹き飛ばされた
こうして初対面は完全敗北に終わった
まあ、目的は達せられたからいいか
108 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/06(日) 21:41:26.62 O
>>107

あの時はアイドルやってるからか明るくて元気な子だなあと単純に思っていた
しかし今は何となく分かる気がする
千奈美は意識して明るくて振る舞っていたのだろう・・・母親のために
女手一つで自分を育ててくれた母、体の弱い母
その母が選んだ人(自分)だから・・・

面差しはよく似ているがエネルギーは全然違う
まるで母親の分まで明るくしているかのよう
そんな千奈美がかけがえのない存在になるのに時間は掛からなかった
10977:2008/01/06(日) 22:12:49.22 O
>>108さん乙です

じゃあ続きいきます
110 ◆urK/YK1n62 :2008/01/06(日) 22:14:58.45 O
>>98

「ふぅ・・・」
何とか引っ越し終了して一息つく

昨日は親父達が出かける中、徳永が入る空き部屋の片付けを丸一日してたし
今日も力仕事で体じゅうが痛い
しかも、せっかく久しぶりにデートに誘われてたのにキャンセルしなきゃならなくなった
何で徳永なんかのために俺が・・・とも思ったが
親父に「俺達は家を移らずに済んだんだからな」と言われ渋々納得する

しかし、そんな俺にお構いなしに部屋でアイス食いながら漫画読んでる徳永の姿を見た時にはさすがにイラッときた
ホントならデートしてたはずなのに、まさに天と地の差だな・・・
111 ◆urK/YK1n62 :2008/01/06(日) 22:16:56.82 O
>>110

そして一家四人での初めての夕食(と言っても引っ越しそばだが)
いつも以上に嬉しそうな親父、そして徳永のおばさん
こういうのも悪くないな、と思うがそれ以上に眠いし体がだるい
とにかく早く風呂に入って寝たい
そう考えてるせいか適当に相槌を打ってしまう。何話したかほとんど覚えてない

「ごちそうさま」早々に部屋に戻ろうとする俺
「おい、もうちょっと話しようや。せっかく家族になったんだし。ねー、ちぃちゃん」「ねー」
おいおい親父、早くもちぃちゃんとか呼んでるよ・・・徳永もノリノリだし
「スンマセン。ちょっと疲れたし眠いんで風呂入ってお先に休ませてもらいます」
この二人に話しても無駄っぽいのでおばさんの方を向いて話す
「今日はお疲れさま」あぁその言葉、その笑顔・・・癒されるなぁ・・・ありがとうおばさん
112 ◆urK/YK1n62 :2008/01/06(日) 22:21:37.76 O
>>111

「そうか。じゃあ明日ちゃんと起きろよ。ちぃちゃん学校に連れてかなきゃいけないんだからな」
ん?親父今何て言った? 連れてくって??

「だから、さっきも言っただろ。ちぃちゃんは道分からないんだから」
「・・・色々届とかあるし初日は親が一緒に行った方がいいんじゃないの?」
コイツと二人きりで登校とかマジで勘弁してくれ
「あー、それは昨日やってきたから」
なら道わかるじゃんと思ったが昨日は車で出かけたんだっけ・・・
「○○君、よろぴく〜☆」そんな俺の思いに気付くはずもなく笑顔で手を振る徳永
つーか名前で呼ぶな。アイツにだって呼ばれてないのに
「チッ」心の中で舌打ちする。誰かに見られたらどうすんだ。彼女いるのに
彼女いなくてもゴメンだけど



続く
113名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 22:44:37.31 0
イイヨイイヨー
114名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 23:03:09.50 0
>>90書いてた者だが続き書きたくなったんで新しいスレ立てたほうがいいっすかね?
115名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 23:10:59.07 O
>>114
トリ付けてここでやればいいんじゃね
116名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 23:12:59.19 0
いやここに書いたらごちゃごちゃしてわかりにくくない?
大丈夫?
117名無し募集中。。。:2008/01/06(日) 23:15:58.88 0
内容的に
あまり目立つことをせずに
このスレにひきこもる方がいろいろと差し障りが少ない気がする
11877:2008/01/06(日) 23:31:16.19 O
>>116
個人的にはウェルカムです
ちゃんとトリつけて他の人と投下が被らなければいいのでは?
119 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/06(日) 23:51:20.45 0
テス
120 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 00:03:03.22 0
トリ付けたんで>>90の続き書かしていただきます

>>90
千奈美と出会ったのは俺が小学4年生の頃だった
俺が産まれてすぐに親父に亡くなりずっと母子家庭で育った俺に
母親はある日の夕食中俺のこう聞いてきた
「お父さんのこと覚えてる?」
「ううん」
そう言ってなんの疑いもなくご飯をほお張る俺に母親は笑顔でこう続けた
「新しいお父さん欲しい?」
いつも俺が寝た後に父親の写真を見て泣いていた母親
小学4年生だった俺でもお母さんがどうゆう理由で泣いていたのか知っていた
だから新しいお父さんができることで母親が泣くことも無くなると思った俺は笑顔で
「うん!」と言った
121 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 00:18:04.48 0
笑顔で嬉しそうに頷いた俺に母親は笑顔で
「そっかー。新しいお父さん欲しいかぁー」と俺の頭をわしゃわしゃと撫でた

次の日曜日俺は母親ととある動物園と向かった
久しぶりの遠出ではしゃいでる俺に母親は呆れたように笑っている
動物園の前まで行くと母親は立ち止まった
「どうしたの?早く行こうよ」
そうせかす俺を無視するかのように辺りを見回すと誰かを見つけたようかに手を振った
その手を振ったほうを俺はゆっくりと見つめた
1人の男の人とその人の横を歩く小さな女の子
「待ったか?」
「ううん。私達も今来たところ」
「そうか」
お母さんはその女の子へ「初めまして」と微笑んだ
その女の子は「初めまして!」と屈託のない笑顔で笑った
男の人は俺のほうにかがむと「初めまして」と優しい笑顔で微笑む
俺は何が起きたのかわからずただ同じように「初めまして」と返すしかなかった
そんな俺に母親は「新しいお父さんになる人と、その娘さんよ」と微笑んだ
122名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 01:01:02.91 0
イイヨイイヨー
12377:2008/01/07(月) 01:01:21.37 O
新作者さん乙です
区切りまで書けてなかったので投下

从#´∇`)<千奈美の出番ほとんどないんですけど・・・
124 ◆urK/YK1n62 :2008/01/07(月) 01:03:06.76 O
>>112

風呂から上がると、明日の用意をする
徳永がどうとかじゃなく、寝る前にちゃんと準備する習慣が身についてるからだ
「そういう所は母さんに似たんだな」って昔親父に言われたっけ

あ、アイツにメールしとかないとな・・・
準備し終わると布団に入ってメールを打つ

誤解があるといけないので、彼女にはすぐに徳永の事をちゃんと話した
さすがに驚いていたが、こっちにそういう気は一切ないと伝えたし
彼女自身徳永を知らないようなのでそれ以上の話にはならなかった

それでもやはり気分のいいものではないだろう
元々同じクラスだから完全な赤の他人とは言えないし、現に仕方のない事とは言えデートを断ってしまったわけだから
もし逆の立場だったらと想像しただけでも激しく嫉妬してしまう

(何とか今日の埋め合わせしたいな・・・
 でも学年違うからあんまり学校では会えないんだよな・・・ 放課後も部活だし家の方向も違うし・・・
 あぁ、何でせっかくアイツが部活休みの日に引っ越し重なっちゃったんだろ・・・)
そんな事を考えてたらいつの間にか眠ってしまった



今度こそ続く
ちょっとだけ彼女のヒント出してみたw
125名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 01:16:36.10 0
桃子?
126 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 01:30:06.41 0
>>121

そう言われた俺はゆっくりとそして確かめるかのように2人を見つめた
「娘の千奈美もよろしくな。君と1つ違いの小学校3年生なんだ」
その子の肩に手を置きながら男の人は微笑んだ
「…千奈美?」
笑顔で歩み寄ってきた千奈美は俺に笑顔で
「よろしくね」と右手を差し出した
その笑顔はまるで太陽に輝いていてすごく眩しかった
俺はその右手にゆっくり自分の右手を差し出すと千奈美の右手を優しく握った

これが俺と千奈美の初めての出会いだった

初めて4人が出会ったその日から何ヶ月かが過ぎた頃俺達は一緒に住み始めた
千奈美のお父さんが俺に悪いからとわざわざ俺の小学校の学区内の場所の家を選んでくれた
そう、千奈美が俺の学校に転校生としてくることになったのだ
「お兄ちゃん!見て見て!」
そう言って庭ではしゃぐ千奈美は俺の手を引っ張った
人見知りのしないそんな千奈美の性格からか千奈美はすぐに俺の母親や俺に打ち解けた
127名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 02:30:04.91 0
良スレ
128名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 04:08:47.00 O
●-●監視中 のにゅ
129名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 04:37:29.11 0
>>124
学年違いの部活動ってとこで予想は舞美
130名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 06:15:03.88 0
のにゅ
131 ◆urK/YK1n62 :2008/01/07(月) 06:51:21.96 O
>>124

翌朝

いつも通りの時間に目を覚ます
彼女からメールの返信が来ていた
『お疲れ様でしたm(_ _)m
 今日の事はもう気にしないで(^-^) やっぱり家族ゎ大事だよ
 ○○さんの新しい家族ってことゎあたしにとっても大切な人だし、なんちゃって(//o//)
 じゃぁまた明日(^o^)/』
とりあえずあんまり怒ってなさそうだ
休み時間に会いに行こうかな?


サッと着替えてキッチンに行く
「○○君オハヨー。早いわね」おばさんの声がする
「おはようございます。親父もおはよう」
そうだ、今までと違って朝食の用意とかしなくていいんだ・・・

「スゲー」
朝食を見て思わず声が出てしまった。今まではパンと牛乳、ヨーグルトと一切手をかけていなかったが
目の前にある朝食はほとんどが手作りである
正直なところ「張り切りすぎだろ」とすら思えるが、元々毎朝ちゃんと作ってたらしい
親父が自慢げな表情なのが意味不明だが。アンタ絶対手伝ってないだろ
「お口に合うか分からないけど」
「イエイエ、いただきます!」

こんな朝もいいなぁ
何か忘れてる気がするけど・・・


続く
132名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 07:09:25.99 0
        ノ\  
       ヾ   ゝ  
       /   ヽ  
        从*´∇`从 <徳永イカ美です  
       //i i ゚゚ i| つ  
        (ノ ! ! ! ! !  
        U"U  
133名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 07:34:41.10 0
从*´∇`从 <家族になった記念にセックスしようよ!
134名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 09:30:50.48 0
保全
135 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 11:10:32.51 0
>>126
そんな千奈美に俺もすぐに心を許し血の繋がりがないとは思えないほど仲の良い兄妹になっていた

あの時までは…

俺が中学にあがると部活や勉強で忙しくなり千奈美と関わる時間が少なくなった
「…ただいまー」
部活でヘトヘトになり帰宅する俺
するといつものようにリビングから千奈美が走って「おかえり!」と笑顔で出迎えてくれる
最初は良かったもののこう何日も続けられるとさすがの俺でもイラっときた
俺はそんな千奈美を無視すると階段をあがり自分の部屋と向かった
「ちょっと、お兄ちゃん!ご飯食べないの!」
素っ気無い態度の俺を追いかけ千奈美も俺の部屋と入ってくる
「あー、着替えてから食べるから」
またも素っ気無い態度を取る俺に千奈美は痺れを切らしたのかブレザーを脱ごうとしている俺の腕を掴み恐い顔で見つめた
「お兄ちゃん酷いよ…。なんでそんな……千奈美のこと嫌いなの?」
136名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 13:22:35.75 0
保全
137名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 13:33:56.79 0
wktk
138 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 13:55:50.05 0
>>135

「…違うよ」
「じゃあ何で無視すんの?」
今にも泣きそうな顔で見つめる千奈美
嫌いなわけなんてない…
むしろ千奈美以外の女の子なんて恋愛対象としてみたことがない
俺には千奈美だけが女の子だった…

俺が中学にあがる頃お父さんやお母さんとあの動物園にまた4人で出かけた
思春期からか「動物園なんて…」と思ってた俺を千奈美は嬉しそうに
「見て見て!あれキリンだよ!」
そう言って無邪気はしゃいでた
俺の腕を引っ張り楽しそうにする千奈美を見て微笑むお父さんとお母さんに俺もつい笑顔になった
「てなが猿?」
「なんかこの猿、千奈美に似てるよw」
「ひどーい!似てないもんにー!」
そう言って俺にあっかんべーをすると千奈美はお土産さんコーナーに走って行った
「お兄ちゃん、見て見て!」
何かを発見して嬉しそうに手招きする千奈美に俺はクスっと笑うと「何だよ」と千奈美のほうへ歩いていく
139名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 14:09:48.34 0
イイヨイイヨー
140 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 14:09:56.97 0
>>138

「恋のお守りだって」
「恋のお守り?」
千奈美は手に色違いの指輪がついたネックレスを持っていた
「ねぇねぇ。2人で買おうよ」
「は?俺ら恋人じゃないじゃん」
「いいの。2人とも良い人と巡り合えますようにって」
そう言っていつもの太陽のような眩しい笑顔で俺を見つめる
そんな笑顔に誰も勝てるはずがない
「…まぁ、いいけど」
「やったー!」
俺の腕を引っ張りレジに向かう千奈美
俺は内心千奈美とこうゆう恋人紛いなことができるのが嬉しかった
兄妹である俺らに「恋人になる」という未来はない…
出会ったあの日から俺の未来は儚くもそして切ない未来へと向かっていたんだ
141名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 14:17:45.00 0
これは…
142名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 14:25:24.34 0
切ないw
143 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 14:37:44.64 0
>>140

会計をしているとお店のお姉さんがこんな話をしてくれた
「あちらにある桜の木の前でこのネックレスをお互いに交換しあうとその恋は永遠になるんですよ」
「ほんとですかー!?」
「ちょっ」
またしても千奈美は俺の腕をつかみ走り出す
そしてお店の人が話してくれた桜の木の前までくると
「よしっ!お兄ちゃん交換しよ」
「へ?」
「いいからいいから」
そう言って無理矢理俺に銀色の指輪が付いたほうを渡すと俺の正面に立った
「待てよ。これはやんなくても…」
「やるの。来たからには、ねっ」
「…またその笑顔か…」
「え?何か言った?」
「ううん!…わかったよ、やるよ…」
渋々それに承諾すると俺は静かに見つめあった
その瞬間騒がしかった周りが2人きりでいるように静かに感じた
何も聞こえない
聞こえるのは俺の高鳴った鼓動だけ
まるで時が止まったかのようなだった

千奈美はゆっくりと俺の歩み寄ると手に持っていたネックレスを俺の首へ運んだ
まだ少し俺より背の低い千奈美は背伸びをしながら俺の首へと手を回していた
今にも抱きつきそうなその体勢に俺の鼓動は更に早まっていく
144 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/07(月) 15:43:20.24 O
>>108

「こんにちは」
玄関を開けると一斉に挨拶が降りかかってきた
千奈美と同世代の女の子が6人
そう、千奈美の所属するアイドルグループ"Berryz工房"のメンバーだ
「さあ、どうぞ入って」
そう促すと挨拶もそこそこにバタバタと中に入っていく
と、1人自分ににっこりと笑顔で
「また遊びに来ちゃいましたー」
と話しかけてきたのはそう、桃子ちゃんだ
「今日はみんなで来てくれたんだね」
そう言うと、またにこっと笑って中に入っていった
ふと見ると最後の1人の子がみんなの靴を揃えている
偉い子だなあ、千奈美も見倣って欲しいなあ
などと感心していると、その子は立ち上がってペコリとお辞儀をして
「お邪魔します」
しっかりとした挨拶をして中に入っていった
他の子たちと比べてかなり落ち着いた感じの子だ
包容力がある、と言うのはちょっと大袈裟か
確かあの子の名前は・・・
145名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 17:09:57.71 O
保守
146名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 18:28:29.83 0
ho
147名無し慕集中。。。:2008/01/07(月) 18:45:57.21 0
桃子ちゃんの母親は俺より年下だから連れ子が佐紀ちゃんくらいは有り得る訳か
そういえば義理の甥が今年18だもんな
148 ◆urK/YK1n62 :2008/01/07(月) 19:53:10.98 O
>>131

「ところでちぃちゃんはまだ起きて来ないのか?」
平穏な朝食タイムをぶっ壊す親父の言葉が放たれる
「もう・・・明日からは朝ちゃんと起きるって言ってたのに・・・」
ブツブツ言いながら徳永の部屋へ向かおうと立ち上がるおばさん
しかしそれを制する親父

「××は行かなくていいよ。おい、ちぃちゃん起こして来い」
ハァ?俺が?年頃の女の部屋に入れって言うのか?いくら家族になったとは言ってもおかしいだろ
丸投げする気はないけどここはおばさんが行くべきなんじゃ・・・
と思って親父を見ると・・・なるほどな。二人水入らずで朝飯食べたいのか
しょうがない。ここは空気読みますか・・・別に変な事をしに行くわけじゃないしな

「ごめんなさいね。あの子多分簡単には起きないからちょっと強めにしてくれていいから」
おばさんの声を背に受け徳永の部屋に向かう
149 ◆urK/YK1n62 :2008/01/07(月) 20:25:15.18 O
>>148

「(コンコン)徳永ー、朝だぞー」ドアをノックしながら呼んでみる
しかし全く反応がない
やっぱり中に入らないといけないのか・・・

「入るぞー」
中に入ると案の定、ぐっすり寝てやがる
さすがに寝てる時は静かなんだな

おっと、そんな事考えてるヒマはないんだった
「おい徳永起きろ朝だって!」布団の上から体を揺する
「うーん・・・まだ途中だから延長・・・5分だけ・・・」
何寝ぼけてんだよ

「おい早く起きろよ、俺まで遅刻しちゃうだろ!」
そう言いながら布団を強引にはぎ取る
「うぅ・・・」抱きつく物がなくなったからか、さなぎのような姿勢になる徳永
「・・・うわっ・・・」
体を思いきり丸めているせいで、パジャマのズボンの後ろから白い物がはみ出している

本来ならこんなおいしいシチュエーションないんだろうけど勘弁して欲しいよ・・・
こいつのなんて見たくないし、もしバレたら後で何言われるか分かんないぞ・・・
150 ◆urK/YK1n62 :2008/01/07(月) 20:26:07.87 O
>>149

ここで下手に起こすわけにいかないな、でも時間もないし・・・とあたふたしてるとおばさんが入って来る
「やっぱり起きないのね、ホントにもー! 千奈美!早く起きなさい!」
ほっぺをパンパンと叩いて無理に起こすおばさん

「ん・・・おはよう・・・ってキャー!(バシッ)」
次の瞬間、俺の顔面に枕がヒットしていた
至近距離から思いきり叩くなって!しかも何回も!!



続く
15177:2008/01/07(月) 20:27:55.39 O
なんか今日は調子がイマイチで進まないorz
しかもとてつもなく長くなりそうだな・・・
152名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 20:29:52.41 0
ワッフルワッフル
153 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/07(月) 21:34:29.57 0
>>143

抱きしめたい衝動にかられながらも必死に耐える
「はい。できたー」
そう言って俺を見つめニコっと笑う千奈美
俺の首元には金色のネックレスが光っていた
「次はお兄ちゃんが付けて」
千奈美は俺を見つめただニコニコと笑っている
「あ、ああ…」
そう言って俺は静かに千奈美のほうへ歩みよるとさっき千奈美がしてくれたように俺も千奈美の首へネックレスを運ぶ
緊張で手が震えて上手くつけられない…
「あ、あれ」
「ちょっとー!お兄ちゃん何やってんの?」
「ご、ごめん。上手く付けられね…」
すると千奈美は俺の腰に手を回し俺の胸へ顔を埋めた
「はい。これでちょっとは付けやすくなったんじゃない?」
千奈美の細く華奢な体が俺の体にすっぽり収まった
千奈美に聞こえそうなほど高鳴る鼓動に俺はただただ動揺を隠せないでいた
154 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/07(月) 22:31:20.39 O
>>144

数日前のこと、仕事で集まったときに千奈美の家(つまり我が家)の話になり、
今度の土曜日にみんなで遊びに行こうということになったらしい
千奈美が言うには桃子ちゃんが異常に行きたがったというのだが・・・

最後に居間に入っていくと
「みんな集合ー」「はい、まずは自己紹介ね。じゃ梨沙子から」
背の低い子が仕切り始めた
この子は確か・・・なるほど・・・
いきなり指名された梨沙子ちゃんは戸惑いながらも挨拶をしようとしたが・・・
ここでついに堪えきれずに吹き出してしまった
「何笑ってるんですか?」「梨沙子が面白かったんですか?」
目敏く質問してくるのは・・・やっぱり桃子ちゃん
「違うよ、キャプテンだよ」「えっ、私?」
なんか収拾がつかなくなりそうだな
「違う、違う。そうじゃなくて、なんかDVD見てるみたいだと思ってね」
そうなのだ、今日の訪問は予め分かっていたからDVDなどを見て予習しておいたのだ
だから仕切ってる子も、さっき玄関で靴を揃えていた子もだいたい分かった
「それじゃあ、あらためてどうぞ」
そう言って梨沙子ちゃんに笑いかけた
155 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/07(月) 22:36:59.76 O
全然話が進まなくてすみません
桃子を使うのは決まってるのですが
他に誰か使おうかと思ってとりあえず全員顔合わせさせたんですが・・・さて
156名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 22:46:35.25 0
えー「妹に実験」でぐぐるといろいろ勉強になるような気がしたりしなかったり

あともしかしてsage進行がイイかもと思ったり思わなかったり
157名無し募集中。。。:2008/01/07(月) 23:51:56.83 0
从*’w’)ノシ
158名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 00:47:08.75 0
できたらみんなトリだけじゃなくて名前も入れて欲しいな
159名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 01:47:31.04 O
鳥じゃなくタイトルにしてほしいです
160名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 03:15:31.00 O
良スレハケ〜〜〜〜〜ンw
161 ◆urK/YK1n62 :2008/01/08(火) 03:30:22.26 O
>>150

「行って来まーす」
ようやく学校に向かう俺と徳永
家から学校までは徒歩で20分以上になる
徳永は起きてからは意外に早かったのでまだ少し時間に余裕があるが
メシ食ってる間は待ちぼうけだったし、今だって歩調をアイツに合わせなきゃいけないわけで、いつもと比べて何かせわしない
これから毎朝こんな感じなんだろうか・・・

「ねぇってば!」耳元で大声を出す徳永
「何だよ」
「さっきから呼んでるのにシカト?感じ悪くない?(せっかくさっきの事謝ろうと思ったのにさ・・・)」
何やらブツブツ言ってる徳永

「ちょっと考え事してただけだろ。それより早く道覚えてくれよな
 あと学校ではあんまり馴れ馴れしくするなよ」
「何それ!ひどーい」
「元々あんまり喋ってなかったんだし、家族だからって必要以上にベタベタする必要ないだろ」

「・・・せっかくこんなに可愛い子が仲良くしてあげるって言ってるのにさ・・・」
おいおい、自分で言うか?
「・・・徳永も須藤とか夏焼と話した方が楽しいだろ?」
「・・・そうだけど・・・」
「じゃぁそれでいいだろ。今まで通りでさ」
162 ◆urK/YK1n62 :2008/01/08(火) 03:34:42.56 O
>>161

「・・・わかった・・・」
ようやく納得してくれたか
別に無視する気はないが、学校でもこの調子じゃウザくてたまらん

「・・・やっぱりあの噂本当なんだね」
「・・・噂って何?」
今度は何を言い出すんだ?

「○○君ってホモなんでしょ?」
ハァ??何だそれは???
「だっていつも男子としか喋らないし、今までのあたしに対する態度とかさ
 それに前に誰かに告白された時に、恋愛に興味ないって言って断ってケンカになったんでしょ?」

うっ・・・やはりアレを見られてたのか・・・
しかもそんな事言ってて今そいつと付き合ってるんだよな・・・
163名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 03:58:09.23 O
俺ずっとカップリング派だったんだが以外と夢も悪くないと思った
たぶん千奈美限定かも
164 ◆urK/YK1n62 :2008/01/08(火) 05:42:41.72 O
>>162

「別にそんな事ないよ。たしかに前はそう言ったかもしれないけど・・・」
とりあえず否定する
「そんな事言っても騙されないよw どうみてもあ・や・し・い!」

うーん・・・どうしよう?
やはりちゃんと説明すべきなのか?
でもまだ親父にも話してないんだよな・・・何か照れ臭くて
それに話したら話したで彼女見せろとか付き合うようになったきっかけ教えろとかうるさいだろうし
そこまで話す義務があるとも思えない

「じゃぁ勝手にしろよ。もう学校近いし先行くぞ」
そう言ってダッシュで駆け出す
「ちょっと待ってよ〜」と言う徳永を残して
165 ◆urK/YK1n62 :2008/01/08(火) 05:44:48.21 O
>>164

そして授業が始まる

HRでも俺と徳永の話には一切ならなかった
そういうのって言わないものなのかな?と思ってたら、終わった後に俺だけ呼び出された

今は個人情報とか色々あって教師が生徒の家庭の事を話す事はないし
そもそも全ての教師が今回の事を知ってるわけじゃなくて・・・と、要は話すも話さないもお前らで決めろって事らしい
驚いたのは徳永が「自分は今まで通り『徳永』でいい」と話したらしい事だ
意外と気を遣ってくれてるのかな?
イヤイヤ、きっと冷やかされるのが嫌なだけだな



続きます
16677:2008/01/08(火) 05:47:47.35 O
途中で寝ちゃったw

あと彼女候補が2人消えましたw
同学年だから当たり前だけど


>>158-159
タイトルはまた考えときます
167名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 07:45:40.75 O
(-_-)zzz
168名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 08:40:33.28 0
なんという良スレ
169名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 10:24:43.88 0
+   +
 ★ノノハ +
 从0´∇`)    ワクワク
 (0゚∪ ∪ +     テカテカ
 と__)__) +
17077:2008/01/08(火) 11:02:37.83 0
続きがまとまらないorz
171名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 11:16:57.06 0
全員が文章力ある稀有なスレ
172名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 11:59:22.73 0
ガンガレ!
173名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 14:06:04.35 0
ho
174名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 15:53:49.67 O
●-●監視中 のにゅ
175名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 16:35:17.50 O
死守
これは絶対落とせん
176名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 17:53:23.47 0
从*´∇`) < 保全するもんにー
177名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 18:38:58.97 0
ho
178名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 19:51:57.27 O
179 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/08(火) 21:16:31.29 O
>>154

「はじめまして、すぎゃ梨沙子です。中学一年生です」
・・・ん?何梨沙子?ってまあ分かってるからいいか、確か菅谷だ
「ちょっと、学年まで言わなくてもいいじゃん、梨沙子」
と友理奈ちゃんだ
「だって、DVDみたいにって・・・」
みたいに、とは言ってないけど・・・
「いいよ、いいよ、学年も教えて」

「はじめまして、須藤茉麻、中学三年生です。今日はありがとうございます」
やはりしっかりとした挨拶だ
先程靴を揃えていたのはこの茉麻ちゃんだ
中学三年生か・・・言われればそうかと思うけど、何と言うか・・・
左から腕を絡ませて寄りかかっている梨沙子ちゃんと茉麻ちゃんは
友達・仲間というよりは母娘のような・・・
それにしても茉麻ちゃんは誰かに似てるような気がする
誰だっけかな・・・と記憶を辿っていると
「はじめまして、じゃなかった、お久しぶりです。熊井友理奈、中学二年生です」
という明るい声に現実に引き戻された
180 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/08(火) 21:18:24.41 O
>>179

「お久しぶりって変だよー」
今度は梨沙子ちゃんがやり返す
「確かに一週間前に会ったばかりだしね」
「ですよねー」「一週間前なら久しぶりでいいのー」
それにしても友理奈ちゃんは背が高いな、脚も長い
DVD見た時も思ったが最近の子は体型からして違うな
そう言えば横で見ていた千奈美が
私もカッコいいでしょでしょ
とアピールしてきて強制的に同意させられたっけ

なかなか和やかな雰囲気になっていたが、ふと冷たい視線を感じた
視線の先、友理奈ちゃんの隣に目を向けると・・・
181名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 21:21:29.74 0
从*’w’)ノシ
182名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 22:32:28.44 0
保全
183 ◆urK/YK1n62 :2008/01/08(火) 22:56:11.27 O
>>165

それにしてもホモだと言われたのには驚いたな
もちろんそういう趣味は全くないけど、女子の間ではそう思われてたのか・・・

おそらく噂の中心は徳永なんだろうな
別に気にならないけど、また面白おかしく広められたりするのか?
イカンイカン、そんな事より今は授業に集中しないと
18477:2008/01/08(火) 23:06:14.08 O
ラストに(続く)って入れるの忘れたw
短いけどたぶん今夜はここまで
色々構想練ったり消したりで進みませんorz
でもようやく次からお昼休みです
いよいよお待ちかね(待ってないかな?w)の彼女登場です

あとタイトル一応考えました(思案時間30秒w)が
主人公か千奈美にそのフレーズを言わせたいので、たぶん次回かその次から出します


>>179-180
乙です
何か本物のBerryzっぽくていいなぁ・・・
185名無し募集中。。。:2008/01/08(火) 23:52:41.85 0
作者さんお疲れ様ですw 続きが楽しみ♪♪
自分は何も出来ませんので・・・保全がんばりますw ほ
186名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 00:29:55.39 0
俺も頑張って保全するよ
187名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 01:12:55.67 0
>>143
ネックレスを付け終わると千奈美は俺からゆっくり離れると静かに微笑んだ
その首元には俺とお揃いの銀色のネックレスが健康的な黒い肌に光っていた
急に吹いた風により桜の花びらが空いっぱいに広がった
「すごーい…」
嬉しそうに微笑み桜の木を見上げる千奈美の横顔に俺も静かに微笑むと桜の木を見上げた
すると千奈美が俺の手に千奈美は自身の手を重ねた
俺は驚いて千奈美を見ると千奈美は前を見据えたまま
「…絶対良い人見つけようね」と静かに呟いた
千奈美とあまり関わらなくなったのはその日からだった
俺らは別々に人を愛し、幸せになろうと約束した
だから、千奈美への感情を断ち切るために俺は千奈美を避け続けた


「お兄ちゃん酷いよ…。なんでそんな……千奈美のこと嫌いなの?」
今にも泣きそうな目で見つめる千奈美の腕を静かに離すと
「…違うよ」と千奈美に背中に向けた
「じゃあ、なんで無視するの?」
「…それは…」
「…千奈美が本当の妹じゃないから…?」
188KHP059140054241.ppp-bb.dion.ne.jp:2008/01/09(水) 01:19:04.80 0
死守やー
189名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 01:21:49.08 0
とってもwktkな展開
190名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 01:33:01.37 0
いつも思うんだけど書いてるやつは小説家希望なの?
そうじゃないならすげー労力と才能の無駄使いだな
191名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 01:34:02.93 0
俺が楽しんでるから無駄じゃないな
192名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 01:35:35.82 0
>>190
違うスレで書いてるけど楽しいんだよ書いてるのって
みんなが感想をくれるし、
評価されると嬉しいもん
それが例えなんの意味もないことでもさ
193 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/09(水) 01:41:57.63 0
>>187

「違う!」
大声を上げて振り返った俺に千奈美は一瞬ビクっとなると俯いた
すすり声をあげて泣く千奈美に俺はため息をつくとベッドに腰をおろした
「…ごめん…俺、千奈美と一緒に居るとダメだから…」
千奈美は俯いてた顔をゆっくりあげると涙で濡らした瞳を俺に向けた
「どうしてダメなの?」
「…」
無言で俯く俺に千奈美は不思議そうに問いかける
「お兄ちゃん…?」
俺は握り締めていた拳を更に強く握り締めた
千奈美は静かに俺からの返答を待っている
「俺…千奈美といると、兄弟であること忘れそうになる…」
「…え?」
「…千奈美のこと好きなんだ…」
「…何だーもう!私もお兄ちゃんのこと好きに決まってんじゃんw」
そう言ってさっき泣いてたのが嘘かのように笑顔になる千奈美
本当に鈍感だ…
「兄妹としてじゃない!…1人の女の子として千奈美が好きなんだ」
その言葉にさっきまで笑っていた千奈美の顔が一気に曇った
「答えはもう分かってる…だから千奈美へのこの気持ち抑えるために千奈美のことずっと避けた…ごめん」
それだけ言うと俺は自分の部屋を出てリビングに向かった
194 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/09(水) 02:03:33.87 0
>>193

1人部屋に残された千奈美はその場にへたりこんだ
「…お兄ちゃんが千奈美のこと?…」
兄妹であることを忘れる…そんなこと千奈美にもあった
1つしか違わないのにどんどん大人になってくお兄ちゃんに千奈美はいつしか違う感情を抱いていた
家族で旅行に行って迷子になった時
お父さんと口喧嘩して家を飛び出した時
かくれんぼの時
いつも1番最初に千奈美を見つけてくれるのはお兄ちゃんだった…
血の繋がりがないのに千奈美のことを何でもわかってるお兄ちゃん
そんなお兄ちゃんが千奈美も大好きだった
頭の中がお兄ちゃんでいっぱいになると始まるこの胸の鼓動
今まで気にしていなかったこの現象に何故か今日だけはとても気になった

「なに…これ…」
お兄ちゃんの好きという言葉に過剰に反応したこの胸の高鳴りとなんだか苦しいこの胸の痛みが
なんなのかまだ千奈美はわからないでいた
195名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 02:03:35.26 0
こ…これは…
196 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/09(水) 02:20:09.67 0
>>194

次の日の朝
俺は千奈美と顔を合わせないようにいつもより早く家を出た
昨日の夜なんで言っちゃったんだろうっと後悔していた…
俺は静かにため息をつくと白い息となり空中に広がる

教室に着くと朝早いせいか誰もいない
俺は自分の席に腰をかけるとそのまま顔を机に伏せた
今は何も考えたくなかった
目を瞑れば千奈美の笑顔が浮かんでは消える
静かな教室に俺のすすり泣く声だけが響き渡っていた…

昼休みなると俺は屋上の金網のフェンスの前に腰を下ろした
何をするわけでもないけどただ1人で居たかった
「…どんな顔して合えばいいんだろ…」
「そんな顔で合えばいいんじゃない?w」
不意に誰かの声が聞こえた
驚いて顔を上げるとそこには同じクラスの清水が立っていた
197 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/09(水) 02:21:57.26 0
なんか文章おかしいとこ多々ありましてすいません
読み難くて本当すいません
間違えは極力なくしますので…
198名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 02:37:43.83 0
いやまったくもってGJだよ
199名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 03:06:07.23 O
正にBerryz版「僕は妹に恋をする」だな
200名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 04:06:42.60 0
从*´∇`) < 学校行きたくないけど保全だもんにー
201名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 05:52:43.56 O
202名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 08:04:47.28 0
クゥ〜ン
203名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 08:05:34.07 O
从*´∇`)<お兄ちゃん朝だよ
204名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 09:23:55.40 O
マジ泣きしちゃったよ゜(゜´Д`゜)゜
205名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 10:39:11.59 O
●-●のにゅ
206名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 11:45:04.87 0
構想中ほ
207 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/09(水) 11:51:39.13 0
>>196

「…清水」
清水は俺の横に歩み寄りフェンスに寄りかかった
俺と清水は親同士が仲良いことから幼稚園からずっと一緒で
何でも話せる幼馴染みだ
千奈美のこともずっと気にかけてくれる友達以上恋人未満のやつだった
「どうした?元気ないじゃん」
朝から元気のない俺を心配して清水は今日も俺に優しい言葉を投げかける
「いや、初恋ってやっぱ叶わないんだなあって…」
「…ぷw何それw」
「笑うなよ…俺マジなのに…」
「ごめんごめんw何か悩んでるならそんなことかーって思って」
「そんなことって…」
清水はグラウンド側に体をむけフェンスに手をかけると遠くを見つめて言った
「自分の気持ち…伝えられたならいいじゃん。…私はまだ一歩も踏み出せてないし…」
俺はその言葉に納得すると同時に驚いて慌てて立ち上がった
「え!?清水好きな人いんの!?」
「…さあw」
「え、ちょっ教えろよ!協力してやるから!」
そういう俺を清水はキッと睨むと「鈍感!」とバカにするように舌を出してそのまま教室に戻って行ってしまった
208名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 13:18:14.37 0
wktk
209名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 14:08:36.77 O
早めのほ
210名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 15:43:25.28 0
鈍感!
211名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 17:18:20.04 0
甘酸っぱい
212 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/09(水) 17:27:27.97 0
>>207

いつも通り部活終え帰宅する
でも今日は千奈美の出迎えが無い…
「…だよな…」
俺は静かに靴を脱ぐとリビングのドアの前を通り階段を上ろうとした
するとリビングのドアがゆっくり開き千奈美が顔を覗かせた
「…おかえり」
いつもの元気なおかえりではない、小さな声のおかえり
俺はそんな千奈美に出来る限りの笑顔で「…ただいま」と返すとそのまま自分の部屋に向かった
そしてそのまま俺はベッドに倒れ込む
大きなため息を1つすると枕の顔を埋めた
「…なにやってんだよ俺…ああああああああああああ」と、俺は頭を掻き毟った

不意にドアを叩く音
ドアのほうへ振り返りゆっくり起き上がると部屋のドアを開けた
そこには、どこか泣きそうな顔した千奈美が立っていた
213 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/09(水) 17:46:46.96 0
>>212

「千奈美…、どうした?」
そう聞く俺に千奈美は何も言わずただ俺を見つめていた
俺はそんな千奈美を部屋に入れるとベッドに腰をおろした
沈黙…
千奈美は何も言わず俯いていた

そんな沈黙を破って俺は静かに話し始めた
「…今までちゃんと兄妹やってこれたのに、ごめんな…」
「…」
「この前のことは忘れてほしい…」
そう言って俯く俺のほうに千奈美は静かに歩み寄ると俺の前にひざま付き
ベッドに腰掛ける俺に抱きついた
耳元では千奈美の鼻をすする音が聞こえる…
「…お兄ちゃんのこと、千奈美もすごい好き…でもお兄ちゃんはお兄ちゃんで…お父さんとお母さんも好きで…」
そうやって一生懸命に話す千奈美の腰に俺は手を回すと強く抱きしめた
「もういいから…もうわかったから」
「…ふぅ…うっ…」
声をあげて泣く千奈美の頭を優しく撫でると俺の頬にも涙が伝った

こんな小さな体で家族と俺の間に挟まれ苦しんでいた千奈美…
それでも精一杯俺に自分の今の気持ちを伝えようとしてくれた…
「…ごめん…ごめんな…」
そう言って俺は千奈美の体を更に強く抱きしめた
最初で最後の抱擁を体に刻む込むように…
214名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 19:14:10.40 O
オツベルと象
215 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/09(水) 20:00:18.69 O
>>180

「夏焼雅、中学三年生です」
目を逸らしがちにコクっと頭を下げるとそれっきり黙ってしまった
・・・機嫌が悪い?それとも嫌われてる?
いや、警戒心が現れてる感じだ、多分人見知りが強い子なんだろう
ただちょっと空気が微妙になってる。キャプテンもおろおろしてる
そうだな、その風流優雅な名前でも褒めてみるか・・・とその時、
「はいっ、嗣永桃子、花の高校一年生です。よろしくお願いしまーす」
脳天から抜けるような素っ頓狂な声が微妙な空気を吹き飛ばした
花の・・・それにお願いしますって・・・
でもこの場は本当に助かった、ありがとう桃子ちゃん
「DVD見たんですよね。DVDと比べて実物のももはどうですかー? あ、みんなも」
畳み掛けてくるなあ・・・それにしてもみんなは付けたしなんだね
「うん、みんな実物もやっぱり可愛いね」
笑いを堪えながら無難な返事をする
ところで桃子ちゃんはいつも真っ直ぐ目を合わせてくる
ちょっとドギマギしてしまうが、アイドルの鏡ってところかなと感心する
216 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/09(水) 20:01:27.62 O
>>215

桃子ちゃんが続けて何か言おうとしたその時
「徳永千奈美、中学三年生でーす」
今まで列から一歩下がっていた千奈美が桃子ちゃんとキャプテンの間に割り込んできた
「ちーは別にやる必要ないじゃん」
ちょっと不満顔の桃子ちゃんだが千奈美はそんなことお構い無しだ
「居間のみなさん元気ですかー」「台所のみなさんも元気ですかー」
「台所なんて誰もいないじゃん」
暴走気味の千奈美と桃子ちゃんがやり合いだした
・・・やれやれ、仕方がないな
「じゃ、最後にどうぞ」
最後の一人に顔を向けた
「あっはい、はじめまして、清水佐紀デス、高校一年生デス」
「Berryz工房のキャプテンをやってマス」
背が低いこともあるがちょこちょこした、小動物みたいだ
「リーダーじゃなくてキャプテンか」
「いろいろ大変そうだけど、よく頑張ってるみたいだね」
千奈美と桃子ちゃんにチラっと目をやりながら言った
「いや、そんなことないデス。みんな助けてくれマス」
ちょっと照れくさそうな、はにかんだ笑顔は、なかなか愛らしい
千奈美と桃子ちゃんがばつの悪そうな顔をしてるのがおかしかった
217名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 20:01:39.62 0
おぉ、かなり進んでる
何て言うか、二人の切なさが伝わってくる感じがするよね
俺もガンバロ

>>214
知らないからググってしまったじゃないかw
218名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 20:06:05.48 0
ごめん割り込んだかもorz
219名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 21:44:34.07 0
保全
220名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 22:44:18.67 0
从*´∇`)<保全だもんにぃ
221名無し募集中。。。:2008/01/09(水) 23:39:03.55 O
うむ
222名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 00:34:54.21 0
从*´∇`)<千奈美で妙な妄想しないでぇぇぇぇぇ
223 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/10(木) 01:23:19.16 0
>>213

それから月日は流れ
千奈美も中学にあがり、俺と同じ中学校に入学した
あの日から俺らは昔のように仲良くしていた

「お兄ちゃん!あたしのアイス勝手に食べたでしょ!」
「た、食べてねえよ!」
「ほんとに〜?」
疑いの目で俺を見つめる千奈美に俺は慌ててリビングのソファーの影にかくれた
「ちょっと!何で勝手に食べるの!千奈美が買ってきたのに!」
そう言ってクッションで俺を殴る千奈美と「ごめんごめんw」とやられっぱなしの俺を
微笑ましそうに見ているお父さんとお母さん
「あなた達本当仲良いわね」
「そうだなあ。千奈美なんか小さい頃お兄ちゃんと結婚するんだって言ってたくらいだからなあw」
「え?」
千奈美は俺を殴っていた手を止めた
「覚えてないのか?みんなで写真屋に行ったとき母さんのウエディングドレス見て、お兄ちゃんのお嫁さんになるって言ってたんだぞ」
「兄妹は結婚できないって知らない歳だったからね」
お父さんとお母さんは懐かしそうにそんな話をした
手を止めて何かを思い出すのようにボーとしている千奈美に俺は心配そうに声をかける
「…千奈美?」
その声にハッとすると千奈美は俺に思いっきりクッションを投げつけ「バーカ!お兄ちゃんなんか嫌い!」
そう言って自分の部屋へ走って行ってしまった
224名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 02:44:44.25 0
从*´∇`)<念のため保全するもんにー
225名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 02:52:39.20 0
ちょっとこのスレの動向を見守りたいな
226名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 04:07:32.07 0
寝る前保
22777:2008/01/10(木) 05:17:19.91 O
今日もダメだ!
昨日と違って案は出てくるんだけど、今度はうまくまとめられんorz

もう寝ます


以上保全代わりのチラシの裏
228名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 07:29:21.75 0
保全
229名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 08:34:15.51 0
>>214
中1の時の国語の教科書にあったなw
230名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 10:03:19.89 0
231名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 11:18:20.26 0

.  ★ノハヽ マタ〜リ
  从*´∇`)
   乙__⌒⊃
232名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 12:28:40.81 O
お昼休みの会話の大半、保全に繋げて考えちゃ〜う♪
233名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 14:27:14.77 0
234名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 15:52:48.81 0
nonyu
235 ◆Il5C1.cBi6 :2008/01/10(木) 16:06:39.89 0
>>223

千奈美は自分の部屋に駆け込むと布団を被りベッドの中に潜りこんだ
「あたしお兄ちゃんと結婚したいなんて言ったの?ウソ!全然覚えてないよ〜…」
そう言って体をもじもじさせる千奈美は忘れていた記憶を辿るようにその日の出来事を必死に思い出していた

「お父さんとお母さんが一緒になる記念に写真でも撮ろうか?」
そう言い出したのはお父さんからだった
それに全員が承諾し結婚式はあげずに写真だけ撮ることしたのだ
お父さんの知り合いからウェンディングドレスを着たお母さん

「すごい…綺麗だ」
そう言って愛おしそうにお母さんを見つめるお父さんに俺も「お母さん綺麗だよ」と続けた
そん中、小3だった千奈美はふてくされたように顔を膨らませて不機嫌そうにしていた
「千奈美?どうした?母さん綺麗だろ?」
「千奈美もウェンディングドレス着たい…!」
「「え?」」
「千奈美も着たーい!」
そう言って駄々をこねる千奈美にお父さんとお母さんは笑った
236 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/10(木) 16:09:14.45 0
トリ間違えましたw
すいません
237名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 17:34:50.89 0
落としてなるものか
238名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 18:31:13.48 O
続きが楽しみ♪♪
239名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:00:58.00 O
240名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:45:06.74 0
とりあえず抜いてきた
241名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:56:17.66 O
しっかり保全しようよ
242 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/10(木) 22:37:01.29 O
>>216

ようやく挨拶が終わった・・・
そろそろお昼が届く頃だな・・・
今日はお昼(と言っても寿司の出前だが)を食べて、
その後みんなで妻の見舞いに病院へ行くことになっている
大人数で行くのはどうかとも思ったが、妻がぜひみんなで、と願ったのだ

ピンポーン
おっ、来たか
「飲み物とかお皿とか用意して」
千奈美に向かって言うと、
「オッケー」と台所へ向かう千奈美
すかさず手伝いについていく茉麻ちゃん、次いで佐紀ちゃん
この辺の気の付き方は差が出るなあ
居間を出ようとすると、
「お寿司運ぶの手伝いまーす」
台所にチラっと目を向けてから、桃子ちゃんがついてきた
・・・まあ、一人で運ぶにはちょっと多いだろうから助かるな
243 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/10(木) 22:38:09.27 O
>>242

「おじさまって何歳なんですか?」
・・・思わずズッコケそうになった
「33歳だよ。ところでおじさまはやめてくれるかな」
「えー見えなーい。20台かと思っちゃいました」
それじゃ妻と離れすぎだ、今でも6歳差なのに・・・
「おじさまじゃなかったらー、えーっとー、ちーのお父さんだから、ちーぱぱ!」
・・・それだけは勘弁して欲しい・・・
「やだー、冗談ですよー」
苦笑いを堪えながらお寿司を受け取り代金を払った
二人で手分けして運びながら
「桃子ちゃんは高一だから16歳かい?」
「まだ誕生日来てないですよー。3月6日に16歳になるんですよー」
さりげなく誕生日をアピールしたのか・・・な?
居間に入っていくと歓声が上がる
千奈美は・・・台所の方にいるみたいだな
244名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:24:26.02 0
良スレ保
245 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/10(木) 23:58:43.62 0
>>235

「千奈美は着れないんだよ」
そう言って宥める俺
でも千奈美は「やだ〜やだ〜」と駄々をこねるばかりだ
そんな千奈美にお母さんはゆっくり近づくと千奈美の前にしゃがみ込み優しく頭を撫でた
「千奈美もいつかこうゆうドレス着るときがくるからそれまで待とうね。そうしないと一生切れなくなっちゃうぞ〜w」
「いつかっていつー?」
「う〜ん…千奈美がほんと〜っに大好きな人が現れて、その人のお嫁さんになる時かな〜」
それを聞いた千奈美は椅子から飛び降りると俺の隣に並び俺の手を握った
「それならもういるよ♪千奈美お兄ちゃん大好きだから、お兄ちゃんのお嫁さんになる!」
「え!?」
驚いて目が点になってる俺を千奈美は嬉しそうに笑いながらみつめた
「はははっwそっかそっか。千奈美はお兄ちゃんと結婚したいのかwそれならお父さんも安心して千奈美をお嫁さんに出せるなw」
「そうねw」
「ねっ、いいでしょ?お兄ちゃん」
ニコニコと幼い夢を話す千奈美に兄妹は結婚できないと知っていながらも俺はただ頷くしかできなかった
「やったー!お兄ちゃん大好き!」
そう言って抱きつく千奈美
笑い合う家族
そんな幸せだった時はいつしか俺の一方通行な恋に変わっていった
246名無し母集団。。。:2008/01/11(金) 00:22:16.88 O
まじいい。保
247名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 00:36:01.99 0
素晴らしい
248 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/11(金) 00:59:43.13 0
>>245

「あたし…」
思い出した過去の信じられない出来事に千奈美は困惑した
「あたし…お兄ちゃんのこと好きだったの…?でも、それは兄妹としてだよね…?う〜…もう!わかんない!」
そう言って枕に顔を埋めながらジタバタしていた千奈美はふと思い出したようにある場所へ電話をかけた
「あ、もしもし?」


走って自分の部屋に駆け込んだ千奈美が本当に怒ってしまったんだと勘違いした俺はコンビニにアイスを買いに行った
「ったく、アイスくらいでグチグチ言うなよなあ…」
「○○〜!」
俺を呼ぶ声が聞こえ後ろを振り返ると清水は制服のままで走ってきた
「おう、塾の帰り?」
「うん。どっか行くの?」
「ああ、ちょっと千奈美のアイス買いにw」
「そっかwあたしも一緒に行っていい?買いたいものあって」
「ああ、行くか」
2人は一緒に歩き出す
「また、ちーのアイス食べて怒られたんでしょ〜w」
「まあなw」
そんな会話を続けながら俺らはコンビニへ向かった
249名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 02:06:36.40 O
●-●監視中 のにゅ
250名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 03:51:12.63 0
死守
251名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 04:28:16.58 O
良スレの予感
252名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 06:40:20.10 0
从*’w’)ノシ
253名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 08:16:59.80 O
254名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 10:04:41.79 O
255名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 10:11:30.32 O
良スレの予感…ではなく完全に良スレだろ
256名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 11:23:15.05 0
257名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 12:54:04.01 O
落とさん
258名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 13:41:57.72 O
259名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 14:59:27.93 O
こまめにほ
260 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/11(金) 16:01:27.04 0
>>248

「あ、もしもし?」
「もしもし?」
「みや〜?」
「ちー?どしたあ?何かあった?」
電話の相手は同じクラスで小学校から仲の良い雅だった
「みやー…どうしよう…」
「どうしたのさ、ちーらしくないよ」
「あのね…千奈美まだ恋とかそうゆうのよくわからないんだけど…」「うん」
「こう、胸が苦しくなったり、その人の事考えるとドキドキするのって恋なのかな…?」
「なになに!ちー好きな人できたの!?」
「ち、ちがうよ!と、友達がね、悩んでるんだって!」
動揺して言い訳をする千奈美に雅は「ふ〜んw」とそのウソを見破っていた
「それは恋でしょ」
「…え?やっぱそうなの…?」
「うん。その人の事考えるとドキドキするってことは、その人のこと意識してるってことでしょ?それは恋だよ」
「…そっか…」
「で、その友達はどんな人に恋してるの?」
「…絶対に恋人同士にはなれない人…」
261 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/11(金) 17:05:28.93 0
>>260

「…そっか」
「うん」
「辛い恋だね…w」
「…うん」
ベッドに寝転がりまくらを抱えて電話する千奈美をお母さんが呼んだ 「千奈美ー!」
「あ、ごめん!お母さんが呼んでるからまた明日ね」
「わかったあ、頑張ってねえ」
「うん!ありがと」
千奈美は慌てて電話切るとと階段を駆け下りた
エプロンを付けたお母さんが手を拭きながら犬の散歩用の紐を出した
「はい、ルートの散歩よろしくね」
「はーい」
千奈美はダルそうに犬の紐を取るとルートの首輪にその散歩紐をつないだ
「夜遅いから気をつけるのよ」
「はーい」
262名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 17:31:30.66 0
おーどん
263名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 18:22:29.97 0
じゃんじゃか
264名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 18:43:02.52 O
●-●のにゅ
265名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 19:25:58.05 0
ho
266名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 20:20:32.95 0
ガシャン
267名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 20:57:40.38 O
のにゅ
268名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 21:27:27.14 O
みどりちゃ
269名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:50:03.83 0
地区長
270か名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 23:16:48.11 O
のにゅ
271 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/11(金) 23:25:43.13 0
>>261

「ちーは、このアイスがいいんじゃない?」
「そうかな?」
「うん。ちーこうゆうの好きそうw」
俺は清水が勧めてくれたアイスを眺めると清水のほうへ振り返り「じゃあ、これにする」と笑顔で答えた
そんな俺に清水は笑う
「ちょっと買ってくる」
俺がレジに清算に行くとその場に残った清水は笑顔から暗い表情に変わっていった…
そんな清水に俺が気づくはずもなかった…

コンビニを出ると清水は「ブランコ乗りたくなちゃったw」と通りがかった公園に俺らは寄った
2人でブランコに座るとしばらく沈黙が続いた
空を見ると無数の星が光って輝いている
「空…綺麗だな」
「ほんとだぁ…」
しばらく空を見上げていると清水がこんなことを聞いて来た
「…初恋の人とはどうなったの…?」
「初恋の人?…あぁ、やっぱり叶わなかったよ…w」
そう言って笑う俺を清水は黙って見つめていた
笑っているのに頬を伝っていく涙…
「…あれ、俺何泣いてんだろ…w」
服の袖で涙を拭う俺
272 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/11(金) 23:38:45.76 0
>>271

キーっというブランコの音と共に俺の目の前に柔らかい物があたった
目の前に清水が立って俺を抱きしめていた
「…あたしじゃダメ…かな…?」
弱弱しく聞く清水の声が頭上の少し上から聞こえる
「あたしじゃその人の変わりになれないかな…?」
そう言って俺を優しく抱きしめていてくれる清水
そんな温かさに俺は涙を堪えられないでいた
「…っう…っく」
声を上げて泣く俺を清水は強くギュッと抱きしめた
そして俺も無意識のうちに清水の小さい体を抱きしめていた


「…はぁ」
大きなため息をつきながらルートの散歩を紐を引く千奈美
トボトボ歩いて公園の前を通りがかった時、急にルートが尻尾を振りながら公園のほうへ千奈美を引っ張った
「いてっ、あ!こらルート!」
273名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 00:13:12.87 O
いいよいいよ
274 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/12(土) 00:15:54.56 O
>>243

「いただきまーす」
佐紀ちゃんの号令で挨拶すると、みんな一斉に食べ始めた
中高生の女の子7人いるとさすがに賑やかだ
そんな賑やかな風景を見て何だか幸せな気分になった
妻が病気がちなせいか、千奈美は友達を家には連れてこなかった
それ故かは分からないが、千奈美は一人でいつも賑やかに振る舞ってくれていた
ただ、やっぱり元気な妻も一緒にいてくれたらどんなに・・・

「お取りしましょうか」
皿も持たずにボケッとしていたらしい自分に、そう声を掛けてきたのは茉麻ちゃんだ
「じゃあ、お願いしようか」
「はい」と頷くとテキパキと皿に寿司を取り始めた
また、隣で梨沙子ちゃんが醤油の容器のふたをなかなか開けられないのを見るや、
歯で噛んで!クイッと開けてあげたりする
そんな姿を見ていると、漸く彼女が誰に似てるのか思い当たった
・・・保育園の先生だ、確か年長組の・・・
まあ、(当時)20歳以上に違いない先生と似ているというのは、茉麻ちゃんに失礼かな
でも、何となく雰囲気が似ているのだ

それにしても・・・
いい大人が中学生の女の子に保育園の先生の面影を重ねるとか・・・
我ながら呆れるな
275 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/12(土) 00:16:41.48 O
>>274

寿司を取ってくれた茉麻ちゃんは自分の皿を持って食べ始めたが・・・
パクパクと、えらくペースが速いな
「千奈美がいつも『お父さんは若くてカッコいい』って自慢してるんですよ」
「そ、だから今日は確かめに来たの」
梨沙子ちゃんは本当に子供っぽいな、そして甘えん坊
「そしたらホントに若くてカッコよくてくやしいー」
・・・悔しいって・・・
「私のお父さんと代えて欲しい」
やっぱり若くてカッコいいお父さんと言う評価は嬉しい
千奈美がみんなに自慢していたというから尚更だ

しばらくして台所に行くと・・・
佐紀ちゃんが棚の上に箱を乗せようとしていた・・・がぎりぎり届かない
後ろから箱をひょいっと棚の上に乗せて上げると
「ありがとうございマス」
佐紀ちゃんはびっくりして振り向くとペコッと頭を下げた
276 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/12(土) 00:17:28.02 O
>>275

「どうしたの?」
「箱が落ちてきたので戻そうと思って・・・」
「そんなのおじさんか千奈美に言えばいいんだよ」
そう言いながら、ちょっと嬉しくなっていた
背の低い子供の届かない物を取ってあげるというのが
千奈美は"最初から"から自分と同じくらいだったし
(実は手を伸ばすと千奈美の方が少し高くなってしまうのだ・・・)
「何か可笑しいデスカ?」
「いや、佐紀ちゃんが小さくて可愛いなと思ってね」
つい言ってしまった・・・
佐紀ちゃんは恥ずかしそうにうつ向いてしまった・・・
えっと、何かフォローを・・・とその時、
「やっぱ、女の子は小さい方が可愛いんだー」
・・・あっ、友理奈ちゃん
「やっぱ、大きい女は可愛くないんだー」
頬をふくらませた友理奈ちゃん・・・は十分可愛いんだけど、さて
友理奈ちゃんを"見上げた"(この状態が既にヤバいな・・・)
277名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 00:52:03.56 0
のにゅ
278名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 00:59:35.24 0
切ない系とほのぼの系の二本立て…どちらもいい展開だ
279名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 01:07:11.22 0
マジでこういう神作集めて小説化して欲しい。

まとめサイトとかないかな。
280名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 01:24:20.46 0
保管庫はスレによりけりだなあ
281名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 01:24:46.14 0
このスレの>>1だが
>>22と思っていた
今もスレタイにセンスがあるとは思わないが
ここに留まってくれている全員を拝みたいくらい感謝している
282名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 01:35:54.22 0
>>1
オレはこのスレを立てたお前にも何気に感謝しているぞw
そして何よりも作者さん乙だなw
283名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 01:52:47.48 0
ある意味ノープランスレの上手くいったパターンかな
284 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/12(土) 02:26:04.63 0
>>272

ルートに引っ張られるようにして公園内に入った千奈美
「こらっ!ルートだめでしょ!もー」
そう言ってきた道を戻ろうとした時ブランコのキーッという音に驚き千奈美はブランコのほうへ振り返った
「…え…」
公園の電灯に照らされ見たことある2人が見えた
「…お兄ちゃんと佐紀ちゃん…?…なんで…」
抱き合ってる二人…
千奈美の胸がまた苦しくなっていく…
千奈美はその場から逃げるようにして走ると路地の角をまがったところでコンクリートの壁にもたれかかった
「…はぁ…はぁ…」
息を整えながらも今見てきた出来事が頭を過ぎる…
「…お兄ちゃんと佐紀ちゃん付き合ってんだ…w」
そういって笑いながらもその場に崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ
「…嬉しい…はずなのにっ…なんでっ涙出んの…」
何だか胸が苦しくて何だかすごい悔しくてもう何がなんだかわからなかった…
ただただ涙が頬を伝って声を殺してなくしかなかった
「…っふ…っう…ふぇ…」
千奈美は自分の首にかかった金色のネックレスを掴むと大きな声をあげて泣いた
285名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 02:27:25.55 0
豪快に誤爆してたねw
286 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/12(土) 02:34:52.71 0
わざわざ来なくていいですよw
たまたまライブ2chで開いてたら誤爆しただけなんで誤解されてもこまりますので
287名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 03:19:36.65 0
ますます切ない…
288名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 03:28:22.89 0
>>183

そしてようやく昼休みになる
給食を食べると、いつもの校庭サッカーを断り彼女の教室へと向かう


彼女とは付き合い始めてようやく3ヶ月になる
始まりは本当に突然だった
289 ◆urK/YK1n62 :2008/01/12(土) 03:29:31.48 0
>>288

今年の2月14日
いつものように登校すると、靴箱に小さな箱が入っていた
まさかな・・・と思いつつ昼休みに屋上で開けてみると
中から手紙とチョコレートが出てきた
しかも明らかに市販のものではない手作りのチョコが

手紙には差出人の名はなくただ
『頑張って作りました。よかったら食べてください。
 あと、今日の放課後に裏庭の隅の木の所に来てください。待ってます』
とだけ書かれていた

でも、俺の気持ちは嬉しいと言うよりは戸惑いに近かった
自分には縁のないものだと思い込んでいたし、そもそも全く心当たりがなかったからだ

そして元々恋愛にあまり関心もない
そもそも家事で忙しく高校受験を翌年に控えた自分には
そんな事にまで気を回す余裕などないと思っていた

返事は初めから決まっていた
290 ◆urK/YK1n62 :2008/01/12(土) 03:30:13.69 0
>>289

放課後、呼び出された場所に向かう
幸い誰もいないようだ
「あのっ・・・!」
呼ばれて振り向くと、彼女が緊張した面持ちで立っていた


「・・・・・」
「チョコレートありがとう。おいしかったよ」
「あ、ありがとうございます。それで、あの・・・」

彼女によると、どうやら何ヶ月か前に物を運べなくて困っている所を助けてやったらしい
それからずっと俺の事が気になっていたらしい
いわゆる一目惚れってやつか
そんな事言われるまで完全に忘れていたが、そんな事があったような気もする
そういえば特に意識はしていなかったが、朝に何度か挨拶されたような気もするな

その必死な表情に一瞬心が揺らいだが、だからこそちゃんと断ってあげないとと思った
彼女は意外にも泣かなかった。それどころか笑顔で俺に謝ってきた
それを見てどこか安心していた
291 ◆urK/YK1n62 :2008/01/12(土) 03:30:35.25 0
>>290

ところが翌日、また呼び出された。しかも別の子に
彼女の様子から見て、これは告白じゃないなと思った
厄介な事になったのかもしれないな・・・

予想通り用件は昨日の事だった
あぁ、この子に泣きついたんだな

断った理由についてそんなの理由にならないだとか
友達からでもいいじゃないかとかぐだぐだ好き勝手言われて
いつまでも諦める様子がない

最初は冷静に返していたが、だんだん腹が立ってきて
「女なんて興味ないんだよ!
 正直迷惑してるんだよ二回も呼び出されて
 いい加減にしてくれ!」
とつい叫んでしまう

次の瞬間、頬に激しい痛みが走った
292 ◆urK/YK1n62 :2008/01/12(土) 03:31:37.12 0
>>291

それから色々と考えた
自分は家の事を言い訳にしているだけじゃないだろうか、とか
失敗を恐れてるだけじゃないかとか・・・
気がつけば彼女の事ばかり考えていた

母さんの命日に、親父と母さんのなれそめなんかを親父に聞かされたのも
大きかったかもしれない


3月5日

学年末テストの最終日の放課後、俺は彼女を呼び出した
こんな俺で良ければ、友達からでもいいのなら、と伝えた
彼女は俺の前で初めて涙を流した
293 ◆urK/YK1n62 :2008/01/12(土) 03:33:27.28 0
>>292

ようやく教室に到着する
思えばここに来るのは初めてかもしれない

さすがに中に入って行くのはためらわれるので、教室を外からこっそり覗き込む
うーん、いないのかな?


「こんな所で何してるんですか?」
その声に後ろを振り向く
相変わらずデカイなぁ・・・
29477:2008/01/12(土) 03:38:42.35 0
久々に更新しました
>>288のトリつけ忘れorz
あと>>162の下から3行目
恋愛に興味ない→女に興味ない
です


冗長な上に千奈美が全く出て来なくてゴメンナサイ
多分もうしばらく出て来ないですけど
壮大な釣り?って事でご勘弁をm(_ _)m

忘れられないように頑張りますw

>>281
あなたは神です
こっちも書き手と言うより一読者として楽しんじゃってますからw
295名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 03:44:04.30 0
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いいよいいよーってかこのスレレベル高ぇ
296名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 04:21:51.32 0
寝る前に保全w
>>294
久々乙ですw 続きを楽しみにしていますよ♪♪
297名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 06:34:05.47 0
じゃんじゃか
29877:2008/01/12(土) 07:33:49.86 O
おはようのほ

みんな彼女が誰か気付いたよね?と昨日書き忘れたので書いてみる
299名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 09:31:17.60 O
そりゃ同級生じゃなくてちぃよりも背が高いって言えばね
300 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/12(土) 10:55:35.73 0
>>284

しばらく俺は泣き続け落ち着くと清水を離した
「…ごめん、男なのにダサいよな…w」
そう言って頬についた涙を拭っていると清水が俺の両肩に手を置き「そんなことないよ…」と囁いた
それと同時に何か唇に柔らかい感触と目の前に清水の顔があった
驚いて呆然してる俺に清水は今にも泣きそうな顔で俺を見つめ
「…もう、○○がつらそうにしてるの見たくない…、ずっと、ずっとスキだったよ…」
と、聞こえるか聞こえないかくらいの声で囁いた
「…え」
そう言って驚く俺に清水は何も言わず振り返ると俺に背中を向けた
「へへっ、冗談だよw」
「…冗談?」
「そう!冗談w」
何て言って笑って誤魔化してるけど清水の肩が小刻みに震えてたのに俺は気づいてた…
「…ごめん、まだ俺…」
「だから、冗談!w 遅くなっちゃうと心配するから帰ろう」
そういうと清水は俺に背中を向けながら歩き出した
俺はゆっくりブランコから降りると清水の後に続く

帰り道、一言も話さなかった
話さなかったんじゃない…話せなかったんだ
清水が元気ない俺を心配して色々してくれてた1番に知ってるのは俺だった
なのにそんな清水の優しさにも答えられないくらい俺は千奈美を好きだった
俺の中ではもう千奈美以外女の子に見えなかった…
301名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 11:00:22.35 O
佐紀ちゃん可愛いな…
302名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 11:03:51.28 0
せ 切ない…
303 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/12(土) 11:21:18.66 0
>>300

「…ただいまー」
「あら、おかえりー遅かったわね」
「…うん、ちょっとな」
そう言って2階にあがろうとした俺をお母さんは止めた
「そういえば千奈美見てない?」
「…いや、見てないけど、何かあったの?」
「ルートの散歩から全然帰ってこないのよ…」
それを聞くと俺は家を飛び出した


「…グスッ…グスッ…」
鼻をすすりながら家に帰るまでには涙止めなきゃと頬を伝う涙を一生懸命拭いながら歩く千奈美
すると静かな路地の自販機の前に男の人が数人地べたに座りながら喋っている
「うわ!まじかよ!」
「だろーwすげえだろw」
そんなわけのわからない会話が聞こえる
その横を通りすぎようとした時1人の男が千奈美に声をかける
「おじょうちゃんどうして泣いてるのかなー?w」
「あ、彼氏にふられた!?w」
「…」
男達を無視して歩こうとしたとき千奈美は腕をつかまれ自販機に押さえつけられた
「いてっ」
304名無し募集中。。。 :2008/01/12(土) 12:27:58.67 0
ワッフルワッフル
305 ◆urK/YK1n62 :2008/01/12(土) 12:40:46.51 O
>>293

「熊井・・・」
俺もそんなに背が低い方ではないが、彼女と話すには少し見上げないといけない。しかも向こうは年下だ
何か悔しいな・・・

「珍しいですよねわざわざ」
「まぁね・・・」
「どうせ昨日の言い訳でもしにきたんでしょ?」
うっ、鋭い。しかもやっぱり怒ってたか
それにしても相変わらず手厳しいな・・・


(続く)
30677:2008/01/12(土) 12:42:01.29 O
ちょっとだけ更新しました
307名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 14:07:51.16 O
続きが楽しみ♪♪
308名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 15:48:05.44 O
●-●のにゅ
309 ◆urK/YK1n62 :2008/01/12(土) 15:48:22.98 0
>>305

しかし悪いのはこっちなんだから謝るしかない
「ホント、ゴメン! 絶対この埋め合わせはするから!」
「そうだよ!何でせっかくの日曜に女二人で恋愛映画観に行かないといけないのさ・・・」
「・・・だよなぁ・・・」


「あーあ。どんだけあの子が楽しみにしてたと思ってるの?」
31077:2008/01/12(土) 16:05:13.65 0
小出しでスンマソン
でも書ける時に少しでも進めとかないとw


从#´∇`)<出番マダー?
311名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 16:55:50.79 0
wktk
312名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 18:09:03.44 O
>>303見て前からの疑問思い出したんだけど
千奈美の「イテッ」っていつどこで言ったの?
313名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 18:21:40.38 0
ワニワニパニックとか言うゲームの声が千奈美だったらって所から来ていた気がする
314名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 19:47:54.22 0
じゃんじゃか
315名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 21:02:55.65 0
从*’w’)ノシ
316名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 21:59:20.41 O
从*´∇`)<たれ目
317名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 22:33:53.06 0
のにゅ
318名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 22:47:03.91 O
>>313
よく分からないけどありがと
319名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 22:51:25.86 0
>>303
おじょうさんって話しかけるなんてどれだけ爺なんだよw
320 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/12(土) 22:53:18.87 0
>>319
お嬢さんしか思い浮かばなかったw
お姉さんだとおかしいし、そこのかーのじょっだと古臭いしw
321 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/12(土) 22:56:49.43 O
>>276

「いや、そんなことないよ」
とにかく言葉を続ける
「友理奈ちゃんは脚も長くてスタイルもいいし、モデルさんみたいだよ、ね」
佐紀ちゃんに助け船を求めると
「そうだよ、熊井ちゃん。すごいカッコいいジャン」
と合わせてくれた
「だって、クラスの男子には『大女』とか、『電柱』とか、『ベリービッグ工房』とか言われるし」
「席替えしてもすぐ後ろの人と替えられるし」
・・・おっと、笑っちゃいかんな
「そんなこと言うのは友理奈ちゃんが好きだからだよ」
「ほら、好きな子にはつい意地悪しちゃうってあるよね」
「そうかな」「そうだよ」
まあ、本気で起こってるわけではないようだ
でもアイドルなんてやってると、嫌な思いをする事もあるんだろうな・・・
千奈美もそんな素振りは見せないがきっと・・・
妻が入院して、ともすれば暗く沈みそうな自分に光と温もりを与えてくれる、
そんな太陽のような千奈美の笑顔・・・
自分は千奈美のことをいったいどれだけ解ってやれているのだろうか・・・
322 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/12(土) 22:57:49.59 O
>>321

居間に戻ると、いわゆる宴もたけなわという感じだ
ふと桃子ちゃんを見て思わず笑ってしまった
・・・あれが話に聞く"小指立つ"か
そう、コップを持つ左手の小指が・・・なのだ
と、振り向いた桃子ちゃんが何を思ったかウインクをした・・・ようだ
両方とも瞑ってしまっていたが
・・・まあ、いいか
桃子ちゃんの横にいる雅ちゃんは千奈美と賑やかに話している
こちらは自分と目が合うとすぐに逸らしてしまったが
・・・まあ、いいか、人見知りなんだろう・・・多分

ほぼみんな食べ終わったところで片付けを始めた
残った寿司を皿に移すのにも各々の性格が出る、誰がどうとは言わないが
佐紀ちゃんや茉麻ちゃんによく指導してもらわないとな、我が娘よ
サランラップを破りながら、
「べり〜ズ工房」などと言ってる場合じゃないぞ、我が娘よ
323名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 23:36:18.88 O
のにゅ
324名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 23:55:22.54 O
>>321-322
あなたの書く小説好きだwこれからも更新楽しみにしてますね
325 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/13(日) 00:06:11.67 O
>>324
どうもありがとうございます
なんとか頑張ってみます
326名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 00:40:41.32 O
●-●のにゅ 間延びしそうな感じ ショートバージョンも欲しいなあ 番外編で
327名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 01:06:52.78 0
まだ300チョイだし気長に行こうや
328名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:08:09.65 0
のにゅ
329 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 02:28:17.52 0
>>309

デートをOKした時の彼女の嬉しそうな顔が脳裏に蘇る
そうだよな、あんなに喜んでたのにな・・・

「・・・・・」
「昨日の事はしょうがないかもしれないですけど
 もっと普段から優しくしてあげてくださいよ
 付き合ってるんですよね?
 そんなんじゃいつか捨てられちゃいますよ?w
 男子も最近『かわいくなった』とか噂してるみたいだし」

そう言われると返す言葉もない
自分なりに色々やってきたつもりだったし
彼女も特に文句言わをないのでこれでいいのかな?と思っていたが
やっぱり全然ダメなんだな、と痛感する

「・・・あ、帰って来ましたよ。なかさきー、何してたの?」
凹んでいる俺をよそに、視線を横に移し手を振る熊井
彼女・・・中島早貴が、友達と二人でこちらへと向かって来るのが見える

「友理奈ちゃん! ・・・え!?」
俺の方を見て驚いた表情をしている
その事自体、普段自分が何もしてやれてない事の裏返しであって、また軽く凹む
330 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 02:28:38.68 0
>>329

パタパタとこちらへと走って来る中島

「ハハ・・・来ちゃった・・・」
何か気の利いた事を言わないと、って思ってるのに
口から出る言葉は悲しくなるほど中身のないもので
俺ってダメだなーと自己嫌悪する

「あ、あの・・・「うわー!!」
そんな俺に彼女が何か言おうとした瞬間、突然隣にいた子が割り込んでくる
何だこの子は?

「ねぇねぇねぇねぇ、もしかしてこの人がなっきぃの彼氏?クンカクンカしていい?」
何か変なテンションの子だな
だいたいクンカクンカって何だよ

「ダメに決まってるでしょ!それに○○先輩はそんなんじゃないってば!」
「え〜っ!つまんな〜い!」


ちょっと待て、今中島何て言った?
331 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 02:29:35.47 0
>>330

「・・・え?」思わず声が出てしまう
「・・・・・」しかしそれに対して俯いたまま返事をしない中島
どうして何も言わないんだ?もしかして・・・
さっきの熊井の言葉が蘇ってくる

「か、栞菜のせいじゃないかんなー!」
微妙な空気になってしまった事を感じ取ったのか
妙な言葉を残して教室に逃げ込んでいくカンナ?ちゃん
何だったんだ一体・・・
しかも微妙に空気読めてないし・・・

そんな事よりも今は中島の事だ
どうすれば・・・

(ドン!)
突然熊井に背中を強く押される
中島とぶつかりそうになるが何とか踏ん張る

「何するんだ!」と言おうとして熊井を見ると、目で何かアピールしている
そうだよな、いつも色々と考えすぎるのが俺の悪い所だ

次の瞬間、俺は彼女の手を引いて走り出していた
332 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 02:30:39.14 0
>>331

そのまま彼女を裏庭まで連れて行く
二人にとっての想い出の場所だ

「・・・あのさ・・・」
「・・・あの、手・・・」
「ゴメン!」
そう言われて、ギュッと握っていた手を離す
思えば手をこんなに握ったのも初めてかもしれない

そして意を決して切り出す
「あの、今まで俺、はっきり言って全然中島に何もしてやれてなかったけど
 これからはもっと、ちゃんと彼氏らしくするから
 ・・・って別に今までちゃんとしてなかったわけじゃないんだけどw
 だから中島も不満とかあったらもっと・・・え?」

中島の方を見ると・・・泣いていた
そんな・・・遅すぎたのか?
「嬉しい・・・」
「え?」
「グスッ・・・だって・・・『彼氏』だって言ってくれた・・・ やっとあたしの事・・・」
「え?俺たち付き合ってるんじゃなかったの?」
「だって・・・友達から始めましょうって言われて・・・ずっとそのままだし・・・
 メールとかもしてくれてたけどホントは迷惑なんじゃないかな、とかずっと思ってて・・・
 呼び方も『中島さん』から『中島』には変わったけど・・・」

そうか・・・何も言わなくても分かってくれてるって思ってた
でも・・・ちゃんと言わなきゃ伝わらないよな・・・

「俺・・・中島、うぅん、早貴の事が好きだから」
そう言ってギュッと抱き締める
333 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 02:31:54.17 0
>>332

その後、早貴と二人でいっぱい話をした

その中で、これからは毎日一緒に帰ろうという約束をした
早貴は最初は遠慮していたが、強引に押し切った
家の方向違うし早貴は部活やってるけど、そんなの関係ねぇ!
10分や20分、多く歩くぐらい別に苦にならないし
時間の問題だって、図書室で勉強するなり本を読むなりして待ってればいいんだから

そう言ったらまた早貴は泣いていた
本当に泣き虫だなぁ


そして昼休みが終わるので彼女を教室に送り届けると
小躍りしそうな気分のまま教室へと戻る
334 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 02:32:37.24 0
>>333

「あ、○○君!」
教室に入ろうとしたら徳永に呼び止められた

「おぅ、どした、徳永?」
「何?何かいい事あった?」
「えっ?」
「いつもだったら『何だよ徳永!』とか言うくせに」
たしかに、普段と徳永に対する態度が全く違うのが自分でも分かる
「別に何もないよ。で、どうしたの?」

「あのさ、今日一緒に帰ってくれるよね?」



(続く)
33577:2008/01/13(日) 02:35:44.95 0
やっと彼女登場&千奈美復活w
彼女の導入部が予想以上に長くなってしまってすいませんでしたm(_ _)m
彼女の人選はかなり意表を突いてみました


しかしPCだと携帯より遥かに楽だなぁ
336名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:45:30.34 0
いいよいいよー
てかあたりまえだろw
337名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:54:41.85 0
まさかなっきぃとは…意表をつかれた
338名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 03:04:19.56 O
なっきいかwうんうん可愛くなったよ、そうか恋愛してるのかorz
展開が楽しみですな
339 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/13(日) 04:08:09.93 0
>>303
「いてっ。何すんの!」
大声をあげて男を睨む千奈美に男達はニヤニヤ笑っている
「威勢いいねえwこうゆう女燃えんだよw」
「ほんと、可愛い」
そう言って男の1人が千奈美に顔を近づけた
それを千奈美は首を横に向けて交わすと唇をかみ締め目を思いっきり瞑った
男の1人はそんな千奈美を見てクスッと笑うと千奈美の首筋を舐めた
変な感触と気持ち悪さで千奈美は更に顔を顰め唇をかみ締めた
頬には涙が伝い、千奈美は恐怖で震えていた

「はぁはぁ…」と荒い息遣いをあげ男が千奈美の上着に手をかける
「いやあ!」
『お兄ちゃん助けて!』
そう心の中で叫ぶと千奈美の手を誰かが握った
そして誰かが倒れる音
「なんだよ!テメエ!」そんな罵声も聞こえた
千奈美は慌てて目を開けるとそこには千奈美の手を握り苦しそうに息をしているお兄ちゃんが立ってた
「…おに…いちゃ…」
「走るぞ」
お兄ちゃんは耳元でそう囁いた
340名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 04:44:25.87 0
ドラマだな
341名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 04:52:55.05 O
●-●のにゅ のにゅ やっとちなみ
342名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 05:52:21.16 0
>>334

「えっ?」
帰りも一緒に・・・ですか、徳永さん?
「だってー、まだ道よくわかんないんだもん。ね、いいでしょ?」
上目遣いで甘えてくる徳永
しかしそんなものは今の俺には通用しない

「ごめん無理」
間髪入れずに即答する
「えー!何で?」
不満そうな顔をする徳永

「ちょっと学校に残らないといけないんだ・・・」
「え?何?ちょっとぐらいなら待つよ?」
チッ、空気読めよ・・・
まぁこいつには無理な話か
343 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 05:52:53.59 0
>>342

「たぶん5時回るけどいいの?」
さすがに1時間以上も待つ気にはならないだろ
『いいよ』と言われたらそれはそれで困るんだけど
「何でそんなにかかるの? そうだ!あたしが手伝ってあげてもいいよ?」
そういう用事じゃないんだって!

うーん、ここは正直に「彼女と帰る約束してる」と話すか?
でもこいつに話せば間違いなく噂は拡散されてしまう
俺は別にそんなの気にしないけど
早貴がどう思ってるか分からないのに勝手にそんな真似はできない
今日の帰りに聞いてみようかな?

「とにかくさ、今日は一人で帰ってくれよ。一回通った道なんだからだいたい分かるだろ?」
「やだ。そんな用事明日でいいじゃん。って言うか家でできないの?」


何でそこまでしぶといんだ?
さて、どうしよう・・・
344名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 05:55:33.67 0
千奈美w
34577:2008/01/13(日) 05:59:45.32 0
また出だしでトリをつけ忘れorz

しかしこうして見ると3作品で見事に設定が別れてますよね?
義理の娘、義理の妹、同級生・・・
おまけにライバル?もそれぞれ別のメンバーになりそうだしw


ってわけでそろそろ寝ます
346名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 06:03:12.40 0
おやすみ〜ノシ
347名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 08:15:15.27 0
じょんじょんに
348名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 10:11:05.31 O
从*´∇`)<のにゅ
349名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 11:23:34.91 0
のにゅ
350 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 13:18:29.86 O
>>343

たしかに徳永の気持ちも分からなくはない
家はかなり学区の端の方にあって、たしかクラスの女子も近くには住んでないから
途中から完全に一人になってしまって心細いはずだ
それに道だってまだ数回しか通ってないわけで、完全に覚えられてるともいえないだろう

でもこっちとしても「ハイそうですか」と簡単に言うわけにはいかない
早貴にあんなに堂々と(しかもかなり強引に)宣言したばかりなのに一日目からゴメンナサイでは格好がつかない
もちろん理由が理由だけに怒ったりする事はないだろうが
俺の発言に対する信用は間違いなく下がるだろう
351 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 13:19:41.73 O
>>350

「本当にゴメン!どうしても外せない用事なんだ! だから頼む!」
こうなったら誠心誠意お願いするしかない

「・・・そんなに大事な用事なんだ・・・」
「・・・・・」
普段の徳永らしからぬ冷静な声が怖い。まっすぐに見る事ができない

「わかった。今日は一人で帰ってあげる!」
「徳永・・・」
「その代わり!今日の宿題全科目写させてもらうからねw」
「オッケー。サンキュ徳永!」
よかった。何とかわかってくれたみたいだ
宿題ぐらい自分でやれよと思うが、そんなもので済むのなら安いもんだ
安堵しながら教室に入り席につく



「バカ・・・」
352名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 14:10:20.89 O
イイネーイイネー
353名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 14:42:17.56 O
良スレすぎてビックリだ
354名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 14:59:07.05 O
千奈美と一緒に帰って、また学校に戻ればいいんじゃないだろうか・・・
355 ◆urK/YK1n62 :2008/01/13(日) 15:09:45.25 O
>>351の2・3行目の間に

それでもダメなら、徳永と一度家に帰ってからまた学校に戻るしかないな
「待ってる」って言ったのに一度帰るのは何か早貴を騙してるみたいで気が進まないけど・・・
35677:2008/01/13(日) 15:13:58.60 O
>>354
指摘どうもです

言い訳じゃないですけどそれもちゃんと考えてましたよw
最初の構想ではそうさせるつもりでしたし

ただ後の事を色々考えてここは千奈美を一人で帰らせようかと
でも理屈っぽい主人公がそれに気付かないのも変なので修正しときます
357名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 16:05:19.55 0
いつもうるさい千奈美がこんなに可愛かったらそれだけで好きになる
358 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/13(日) 16:08:42.63 0
>>339

「…千奈美」
俺は千奈美に何かあったんじゃないかと必死に探していた
いつもの散歩コース
学校
公園
千奈美の行きそうなところ探してもいない…
「…千奈美のやつどこ行ったんだよ…」
走って切れた息を整えながら歩いていると遠くのほうに数人の人が自販機の前でたむろしてるのが見えた
その中に千奈美が見えた
手を押さえられ自販機に押し付けられている

「千奈美!」
俺は手を押さえつけていた男を投げ飛ばすと千奈美の横にたった
小さく震え涙を流している千奈美の手を優しく握り安心させる
「…もう大丈夫だから…」
「なんだよテメエ!」
そう言って近づいてくる男達
「千奈美…走るぞ」
その一言と同時に俺はルートを抱き上げると千奈美の手を引き走り出した
後ろから男達の走ってくる音と叫んでる声がする
359名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 17:13:52.15 O
360名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 18:13:44.16 O
从*´∇`)<じゃんじゃか
361名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 18:17:37.22 0
職人がんばれ〜
362名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 19:29:03.49 O
じゃんじゃか
363名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 19:37:02.85 O
保全
364名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 20:24:24.37 0
のにゅ
365名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 21:18:54.58 O
从*´∇`)<プシュー
366名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 22:13:46.47 O
誰もいないのかな?
367名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 22:19:49.87 0
イルヨ
368名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:15:32.20 O
なら保全を…
369名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:29:23.69 0
千奈美にこのスレの生みの親は

もしも千奈美と2人っきりで温泉旅行に行ったら
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1197238452/

というスレである
370名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:34:15.61 0
>>368
ちゃんと監視してるから大丈夫
371名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:16:10.92 0
:::::::::::::::::∋〇::::::::::::::.
:::::::::::::::.ノノ""ヽ 投げデッコ♪
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
投げデッコマン巡回中
372名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:25:13.77 O
最近マイハマン見なくなったな・・・
元気かな
373 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/14(月) 00:33:15.70 O
>>322

ガシャ、パリン
「イタッ」「みやっ、大丈夫?」
聞こえてきた物音と声に驚いて急いで台所に入っていく
見ると雅ちゃんが倒れ込んでいた
どうやらつまづいたか何かで流し台の上のコップや皿を落とし、
そのまま落ちて割れた所に倒れて手をついたらしい
駆け寄ってきた自分を見ると、雅ちゃんは顔を真っ赤にして、
「ご、ごめんなさい」
と謝った
が、それには何も返さずに怪我をした右手を掴んだ
雅ちゃんはびっくりしたが、構わずに流しの中に引っ張っていき、患部に水をかけた
「まずは消毒。ね」
ますます顔を赤くしてうつ向いた雅ちゃんを見ながら千奈美に救急箱を持ってこさせる
みんなが心配そうに見てるので
「大丈夫だから、出発の支度をしてて」
と台所から出てってもらう
千奈美が救急箱を持ってきたので、簡単に手当てをする
手当ての間、雅ちゃんは借りてきた猫のように大人しくしていた
最初のツンとしたのと同じ子かと思うとちょっと可笑しくなった
374 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/14(月) 00:33:56.10 O
とりあえず繋ぎで
375名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:37:13.76 0
みゃびちゃんかわええ
376名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 01:11:06.02 O
萌えたw
377名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 01:35:55.33 0
自演w
378名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 02:22:46.19 O
のにゅ
379 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/14(月) 02:49:37.60 0
>>358

無我夢中で走り続けたどり着いた小さな公園に俺と千奈美入る
男達の声と足音はもう聞こえなくなっていた
「はぁ…はぁ…」と乱れる息を整える

「っんの!馬鹿!何で早く帰ってこないんだよ!」
俺がそう怒鳴りつけると千奈美は下を向いて黙ったままでいる
そんな千奈美に今度は優しく「何でいつもの散歩コースじゃないとこ歩いてんだよ」と聞いた
すると千奈美は俯きながら何か囁いた
「…がいけないんだよ」
「え?」
「お兄ちゃんがいけないんだよ!」
瞳に涙を溜め俺を見ると千奈美はそう俺に叫んだ
「俺?」
「…お兄ちゃんが…佐紀ちゃんと公園で…」
そう言いかけたまま千奈美はゆっくりしゃがみ込むとルートの頭を撫でた
380 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/14(月) 03:31:35.38 0
>>379

公園で佐紀ちゃん…?
ついさっきの出来事が頭を過ぎる
そんな俺に追い討ちをかけるように千奈美は続けた
「…お兄ちゃんと佐紀ちゃん付き合ってたんだ?」
「あれはちがっ」
言いかけた俺の言葉を遮るように千奈美は立ち上がると「良かったね」なんて、笑顔で笑った
「だからあれはっ…」
「いいよ。お兄ちゃんと佐紀ちゃんはお似合いだもん」
そう言って笑う千奈美の笑顔はいつもの太陽のような笑顔じゃなかった
太陽に雲がかったそんな笑顔だった
「…千奈美」
「早く帰ろっ。お兄ちゃんもいなくちゃお母さんが心配しちゃうよ」
歩き出そうとした千奈美の腕を俺は無意識のうちに掴むと千奈美の前に回りひざまづいた
「お兄ちゃん何やってんの?」
「…おんぶ、おんぶしてやるよ」
「いいよ、千奈美子供じゃないもんにー!」
「いいから!乗れよ。ここからじゃ家遠いし走って足痛いだろ?」
そう優しく言う俺に促されるように千奈美は俺の首に手を絡め背中に乗った
381 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/14(月) 03:43:12.79 0
>>380

俺はゆっくりたちあがると歩き出す
背中の暖かいぬくもり
耳元にかかる息遣い
何もかもが愛しかった
でも、千奈美は俺と違う気持ちのはず
そう思ってた…

歩いてからしばらくずっと沈黙
それでも俺は気にせずに普通に家へと向かっていた
「…お兄ちゃん」
「ん?」
不意に呼ばれ首を後ろに向けると千奈美は微笑みながら「…お兄ちゃんの背中…あったかい」と囁いた
「そうか?」
「…うん」
そう言って甘えてる千奈美に俺は静かに笑うとまた前向いて歩く
「…お兄ちゃん」
「ん?」
「…好き」
「うん」
「…好き…グスッ」
泣きながら好きだという千奈美
でもそれはお兄ちゃんとして好きだと言ってるんだと思ってた
その次の千奈美のあの一言でてくるまでは…
382名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 04:23:44.83 0
せつなくて涙が出てくるんですけど・・・
383名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 04:54:30.84 0
死守だけど

涙でにじんで読めない…
384名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 05:10:14.00 0
朝からメチャメチャ切ない…
385名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 07:22:18.08 0
おーどん
386名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 09:20:07.69 O
从*´∇`)<フォー
387名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 10:08:25.97 O
このスレは絶対落としちゃいかんと思う今日この頃
388名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 10:13:17.77 0
というわけで保全
389名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 12:05:54.37 O
川´・_・リ<ほ
390名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 13:13:09.46 O
どの千奈美もかわいい
391名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 14:43:15.16 O
だなだな
392 ◆urK/YK1n62 :2008/01/14(月) 15:00:22.22 0
>>351(2行目まで)→>>355>>351(3行目から)の続き

午後の授業も、特に大きな出来事もなく終わる
いつものように短いホームルームを終えると、教室からバラバラと生徒が出て行く

もう一回徳永に謝っとくか
帰り支度をしている徳永の所に向かう

「徳永」
「ん?どーしたの?」
「えっと・・・ もし道分からなかったら電話しろよな
 多分出られるから」
「ちょっと、心配しすぎだってw
 それより約束、ちゃんと守ってね」
「分かってる。じゃ、また後でな」
「うん。じゃーねー」
短い会話を済ませると出口へと向かう

「『じゃ、また後でな』だって。ヒュー。『約束』ってなぁに?」
「ちょっと、みや声大きいって!」
「いいじゃん。どうせ誰も聞いてないし」
イヤ、ここからでも十分聞こえてます・・・
393りーたん仮面 ◆r6bw.3pSJk :2008/01/14(月) 17:07:07.59 O
ktkr
394名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 17:37:58.54 0
ひゅーひゅーだよっ♪
395 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/14(月) 17:58:40.92 0
閉店ガラガラ
396 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/14(月) 17:59:17.43 0
ごめん
ヒューヒューだよっていうからますだおかだの閉店ガラガラやっちゃったw
397名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 18:13:11.43 0
从*´∇`)<ぶしゅーっ
398名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 19:21:40.48 O
早めに保全
399 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/14(月) 20:02:02.47 O
>>373

「はい、これでよし。ちょっと大袈裟だけどね」
確かに包帯は大袈裟だけど、傷口が意外に大きかったし、まあいいだろう
「あ、ありがとうございます」
雅ちゃんは包帯を巻いた右手に視線を落としたまま消えそうな声で言った
・・・仕方がないか、人見知りする子が初めての家でこんなことになっちゃったら・・・
それにしても、千奈美のような笑顔が素敵な子もいれば、
愁いを湛えた面差しが美しい子もいるんだな、雅ちゃんのような
などとらちもないことを考えていると
「タクシーが来ましたケド」
佐紀ちゃんが言いに来た
「じゃあ、雅ちゃんも支度して、みんな表で待ってて」
そう言うと二人は台所からから出ていった
「あー、これ私のお気に入りのグラス!」
いきなり、千奈美が大きな声を上げた
「しーっ!」
と千奈美を睨んで慌てて居間の方を見た
ふーっ、どうやら雅ちゃんには聴こえなかったようだ
400 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/14(月) 20:03:05.13 O
>>399

「まあ、仕方がないよ。また買ってやるから」
娘に甘くなるのも、まあ、仕方がない
「あーあ、まあいいや。みやには何か奢ってもらうもんにー」
・・・おいおい、いや、違うか
雅ちゃんに気を使わせないようにという、千奈美なりの心遣いだろう
一見すると大雑把であまり深く考えてないようだが、そういう子なのだ、千奈美という子は
「イテッ」
破片を拾おうとして指を切ったらしい
・・・やれやれ、感心した傍からこれだ
人のこと気遣うのも大事だけど、自分のことにももっと気を遣って欲しいものだ
「これじゃあ、雅ちゃんのこと何も言えないな」
そう言いながら絆創膏を差し出す
「ふーんだ」
「ずいぶん扱い違うね。みやには包帯まで巻いてあげたのにー」
ふくれっ面しても照れ隠しバレバレなのが可愛い所だ
千奈美が絆創膏を貼り終えたのを確認すると
「片付けは帰ってきてからにして、もういくぞ」
「あいあいさー」
元気に敬礼の真似をすると、台所を出ていった
401名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 20:52:23.89 0
じょんじょんに
402名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 21:46:54.26 O
从*´∇`)<ほ
403 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/14(月) 22:23:10.82 0
>>381

「何で泣いてんだよw」
そう言って首を後ろに向けると千奈美は俺の顔をまじまじと見つめた
涙で瞳を潤わせ仔犬のように俺を見つめている
その綺麗な瞳に俺は吸い込まれそうだった
「…」
気づくと千奈美の目を瞑った顔が目の前にあり唇に柔らかい物が触れた
さっきまで聞こえていた車の音や風の音も耳に入らない
無音の世界に2人でいるようなそんな時間だった
その柔らかいものが唇から離れるとまた目の前に千奈美の顔
「…お兄ちゃん…あたしをお嫁さんにしてくれるってあの約束…まだ有効ですか…?」
404名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:30:44.72 0
名ゼリフキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
405名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:02:28.36 O
か…かわ…可愛すぎるwwwwwwwwwwww
406名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:15:10.08 O
何のセリフだったかしばらく思い出せなかったw
こりゃ見事にやられましたわ
407 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/15(火) 00:07:23.55 0
>>403

「…え」
俺は一瞬何を言ってるのかわからなかった
頬を赤く染め恥ずかしそうに俺の肩に顔を埋める千奈美にやっと我にかえる
「え、え!?」
ビックリして手を離しそうになり千奈美がぎゅっと俺にくっつく
「ちょっと!お兄ちゃん危ない!」
「…今なんて言った?」
後ろを振り返り目を丸くさせて聞く俺に千奈美は顔をそらすと
「2回も言わないもんにー…」って照れくさそうにしている
俺はビックリした顔から笑顔になると前を向いて歩き出し「当たり前だろ」と囁いた
408名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:14:56.58 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!
409名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:14:59.56 O
千奈美、よく言った!
410名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 01:44:17.60 O
やばい
411 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/15(火) 02:47:12.99 0
>>407

そう言った俺に千奈美は満足そうに笑うと俺の背中にぴったりくっついた
そんな千奈美に俺は笑うと歩いていた足を速め走り出す
「わっ!ちょっと!お兄ちゃん、危ない!」
「おりゃーw」
「やだあああああ」

こんな楽しいひと時
ずっとこんな日が来るのを俺は待ってたのかもしれない
俺が好きだと言い
千奈美も好きだと返してくれる
そんな夢のようなありえない現実をどこかで望んでたのかもしれない…
これから先俺達2人にどんな厳しい現実が待ってるのかはわからない
でもその時がくるまでは…千奈美のことを好きで居させてください…
412名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 02:59:48.90 0
作者さん乙w
早く続きを!!!って言いたいが、作者さんのペースで頑張って更新して下さいね♪♪
413名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 03:11:08.36 O
●-●のにゅ
414名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 04:46:47.56 0
やべええええww
415名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 05:59:24.50 0
有効ですか、というのはつんくが歌詞にしそうな言い回しだと思った
416名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 06:37:32.47 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
417名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 08:49:35.94 0
ガシャン!
418名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 10:36:59.50 O
落とさんぞ!!
419名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 11:56:04.34 O
落とさんぞ
420名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 12:05:34.45 0
>>415
知ってて書いてるのかもしれんが
これは実際に千奈美が言ったセリフだぞ
421名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 12:28:54.96 O
新参なんで知りませんでした。415じゃないけど。
422 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/15(火) 12:39:48.53 O
>>400

2台のタクシーが病院の関係者専用の入り口に到着した
7人全員なので念のため病院の方に頼んでおいたのだ
病室に入ると、妻はベッドで体を起こして待っていた
今日はだいぶ気分が良さそうだなと、ほっとする
佐紀ちゃん桃子ちゃん梨沙子ちゃんが初対面らしく、挨拶などしている
雅ちゃんの右手の包帯にも気付いて話しかけてるようだ
そんな様子を眺めながら、最初のうちは幸せな気分に浸っていた
しかし、しばらくすると何かが心の中に広がっていくのを感じていた
ふと千奈美がみんなから一歩退いているのに気が付いた
不意に千奈美と目が合った
千奈美は目を逸らすと「トイレ」と言って部屋を出ていってしまった
自分もさりげなく部屋を出た
妻がチラッとこちらを見たような気がした
423 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/15(火) 12:40:41.20 O
>>422

部屋を出てトイレを通りすぎて歩いていくと、先の角を曲がったところにやっぱりいた
千奈美は自分に気付くとクルッと背を向けた
「どうした?」
問いかけようとして、その言葉を飲み込んだ
その必要もなく分かっていたのだ、さっき目を合わせた一瞬で
なぜなら、自分も同じことを感じていたから
妻の楽しそうにしている姿に重なって見える儚さを
そして心の中に次第に広がっていく漠然とした不安
かける言葉もなく、ただ背を向けている千奈美の両肩に手をかけた
千奈美の肩は少し震えているようだった
ふいに振り向いた千奈美は笑いかけた
しかしそれはいつもの笑顔ではなかった
自分が大好きなあの太陽のような笑顔とは違う曇り空
必死に涙を堪える千奈美をそっと抱き寄せた
千奈美は自分の左肩にチョコンとおでこを付けた
微かな嗚咽が聴こえてきた・・・
424 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/15(火) 12:41:23.72 O
>>423

「そろそろ戻ろう。みんな心配するといけないから」
漸く落ち着いた千奈美に声をかけた
千奈美はコクッと頷いた
その時、カタッという音がした
振り返ると、角の向こうで足音が走り去っていった
病室に戻ると全員揃っていた・・・

帰り際、千奈美たちに先に行っててもらい、一人病室に残った
妻の表情がそう言ってるようだったのだ
「千奈美のことお願いしますね」
「俺一人じゃ大変だから、早く戻ってきてくれよ」
「でも、まああの子たちがいるから大丈夫さ」
心に沸き上がる不安を打ち消すように明るく言った
「そうね」
「そうさ、千奈美は強い子だよ、君に似て」

この時の何気ない会話と妻の笑顔を後から何度も思い出すことになった
そして、Berryz工房のみんなと妻が顔を合わせるのは、これが最期になったのだ・・・
425名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 12:51:14.06 0
乙です
重いな・・・
千奈美の心境を考えるとこっちまで胸が苦しい


こんな時になんだけど
>>415>>421
ヒマワリろだの235にあったよ
15分過ぎから聴くよろし
426名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 14:36:45.74 0
ho
427名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 15:19:04.24 O
●-●のにゅ
428 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/15(火) 16:04:59.77 0
>>411

家につくころには千奈美は俺の背中でぐっすり眠っていた
そんな千奈美を部屋のベッドで降ろすと毛布かけてあげ俺はその横に座った
安心しきった顔で眠る千奈美の髪を優しくなでると涙が溢れてきた…
「…っ…グスッ」
俺達2人が好き合えばお父さんやお母さんを傷つけることはわかってた…
それ以上に千奈美を傷つけることはわかってた…
でも…俺は絶対千奈美を嫌いになることはできないんだ…
千奈美だけが俺には「女の子」だったから…

優しく撫でていた千奈美の前髪を上げると俺は額に自分の唇をつけた
涙が止まらず千奈美の頬を俺の涙が濡らす
「…ごめん…好きになってごめん…」
俺は唇をかみ締めると千奈美の頭をそっと撫で部屋を出て行った

次の日
いつものように千奈美を起こしに行く
「ほら、千奈美朝だぞ」
「う〜ん…もうちょっと…」
そう言ってぐずる千奈美の肩をゆすって顔を覗き込むと千奈美は目をパッと開き俺の制服のネクタイを引っ張った
「うおっ」
429名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 16:47:11.98 0
wktk
430名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 17:04:03.23 0
               、
   (⌒)         (::゚::)
 / ̄ ̄|        ノハヽ★
 | ||.  |       (´∇`*从
 \__|     ========  \
  |   |    /※※※※ゞノ,_)
431名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 18:40:46.68 0
432名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 19:02:29.60 0
じゃんじゃか
433名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 19:05:22.29 0
>>430
千奈美の頭に載ってるのは何?
434名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 19:14:21.39 0
みかん
435名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 20:09:57.97 O
从*´∇`)<アルミ缶の上にあるみかん
436 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/15(火) 21:00:46.40 0
藤本は?
437 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/15(火) 21:01:19.18 0
ごめん誤爆w
438名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 21:29:30.00 O
作者降臨かと思ったら誤爆とかw
439名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 22:27:25.81 O
440 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/15(火) 22:44:06.43 0
>>428

すると千奈美の唇が俺の唇に触れる
「…ほぉえ?」
「スキありw」
そう言って千奈美は無邪気笑うと伸びをしてベッドから立ち上がった
わけわからず硬直してる俺
そんな俺に千奈美は悪戯そうに笑いながら俺の肩に両手を置くと横からひょこっと顔だし「驚いた?w」と囁いた
「っんの!」
千奈美を捕まえようと追いかける俺を交わすように千奈美はきゃあきゃあはしゃいでる
俺らのそんな光景を見て呆れながら笑ってるお父さんとお母さん

「千奈美!ふざけんな!」
「ふざけてないもんにーw」あっかんべーをしてる千奈美の腕を掴もうとしたその瞬間
「うおっ!」
「ちょっえ…」
ドサという音ともに俺と千奈美はリビングのソファーの上に倒れた
441 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/15(火) 23:03:06.52 0
>>440

「…っ」
「いったぁ〜」
起き上がると目の前に千奈美の顔…
いわゆる押し倒したような状態になっていた
「…え…」
「…ちょっと!馬鹿!早くどいてよ!」
千奈美は黒い肌でもわかるくらい真っ赤に頬を染め俺の胸をポカポカ殴った
「…ちょっ、わざとじゃ…痛っ」
そんな千奈美の攻撃に俺は慌ててどくと少し不機嫌そうに「…ごめん」と謝る
「…変態!」
千奈美はそう言い放つと頬を少し膨らませキッチンへ向かった

「…さっき千奈美だって俺にキスしたくせに…」
そう渋々文句を言いながら俺もキッチンのほうへ向かう
442名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:27:00.94 0
从*’w’)ノシ
443名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:30:23.91 0
いよいいよ〜
444名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:08:47.89 O
千奈美のお兄ちゃんになりたい
445名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 01:08:36.63 O
ちなことチューしたい保全
446 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/16(水) 01:21:34.59 0
>>441

「ごちそうさま」
俺はご飯を食べ終わると歯ブラシを適当に済ませ玄関に向かう
「あ、おにいひゃん、ひょっとまっへ〜」
歯ブラシを口に銜えモゴモゴしながら千奈美は俺を引きとめた
そして慌ててうがいをしてバッグを持ってくる
「一緒に学校行こうよ♪」
そう言っていつものあの満面の笑顔で俺の腕に自分の腕を絡めた
「おう」
俺もその笑顔に満面の笑みを返すと二人で「いってきま〜す」を言って玄関の扉を開けた

空は澄んだ青色をしていて雲ひとつない晴天だった
「ん〜っ、いい天気」
そう言って伸びをして空を見上げてる千奈美に俺は微笑むとそっと手を握った
驚いた顔で見つめる千奈美に「行こう」と手を引く
「うん♪」と嬉しそうに俺の横に並ぶ千奈美に俺も嬉しくなった

学校に近づいてくると人も増えだし俺達は自然に手を離した
お互い俯いたままは会話もない
周りのみんなからの不信感を避けるためにとった行動
それがまたも俺を現実に引き戻す…
あぁ、千奈美とは手を繋いで堂々と歩くこともできないんだって…
447名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 01:29:19.87 0
切ない
448名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 01:34:15.80 0
いいねぇ
449 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/16(水) 01:51:27.21 0
>>446

「ちー!おはよー!」
前から千奈美の友達の雅が手を振っていた
千奈美は手を振り返すと少し寂しそうな笑顔で「じゃあね、お兄ちゃん…」と走って行ってしまった
「あぁ…」
千奈美の走り去ってく背中を見送ると俺は大きなため息をつく
「はぁ…」
すると俺の肩を誰かが叩いた
「よっ。おはよう♪」清水だ
「あ、あぁ、おはよう」
元気のない俺に気づいてなのか清水は俺の腕を掴むと
「競争しようっか?w」と言った
「…へ?」
「負けたほうは、アイス1本ね!よーい、どんっ」そういうと同時に清水は走り出す
「え、あ、ちょっ」
俺も慌てて清水の後を追って走り出す
なんかよくわからないけど走ってると嫌なことを忘れられた
さっきまでの悩みを風で吹き飛ばしてくれるかのようだった

「みや、おはよ」
「おはよ♪今日はお兄さんと来たんだ?」
「うん」
「珍しいじゃん」
「そうかな?」
「そうだよ。ってか今日ちーおかしいよ。何かあった?」
心配そうに顔を覗きこむ雅に千奈美は意を決したようにお兄ちゃんとの出来事を話そうとした
親友の雅にならはなしてもいいと思ったから
「…あのね」
「うん」
「…実は、あたし…」
450名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 03:38:35.15 O
●-●のにゅ
451名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 05:05:46.36 0

+   +
 ★ノノハ +
 从0´∇`)    ワクワク
 (0゚∪ ∪ +     テカテカ
 と__)__) +
452名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 07:17:50.54 0
ガシャン!
453 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/16(水) 08:05:27.15 O
>>424

部屋を出てトイレを通りすぎて歩いていくと、先の角を曲がったところに桃子ちゃんがいた
「桃子ちゃん? どうしたの?」
そう問いかけると桃子ちゃんはクルッと背を向けた
あれっ、この光景は・・・
と、振り返った桃子ちゃんは自分の右手を両手でギュッと握りしめた
そして真っ直ぐに自分を見つめた
どうしてこの子はこんなにも真っ直ぐに人を見ることが出来るんだろう・・・
でも一つ分かったことがある
さっき"ここでの"千奈美と自分を見ていたのは桃子ちゃんだったんだ・・・
「元気出して下さいね」
「えっ?」
「ちーとおばさんのためにも、おじさんが元気じゃないとダメですよ?」
笑顔でそう言った
・・・本当になんて子だ
「ありがとう」
そう言うと、左手を桃子ちゃんの右手にそっと添えた

その時、
「ちょっと、何してんの!」
声の方に視線を向けると、その先には・・・
454名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 10:08:08.05 0
のにゅ
455 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 10:10:57.38 0
>>392

さて、5時まで図書室で時間潰すか
授業以外で行くの初めてなんだよな


(ガラガラ)
あんまり人いないんだな
図書委員もまだいないようだ
そして当たり前だけど静かだ
よし、とりあえず宿題を片付ける事にするか


ふぅ、終わった・・・
家と違って余計な物がないからはかどるなぁ
5時までまだ30分ぐらいあるのか
本読むにはちょっと短いな

そう思って外に目をやる
グランドからは部活の元気な声が響き渡っている
早貴は体育館で練習だからここからじゃ見えないな
ちょっと残念
456 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 10:12:59.85 0
>>455

それにしても今日一日で、早貴との関係は劇的に変わったよな
恥ずかしくてなかなか口に出せなかった『早貴』って呼び名も自然に出てきてるし
本当、分からないものだよな
同性しか愛せないと思っていたはずなのに
どうしちゃったんだろう、俺
あぁ、この心から湧き出てくる熱い感情は何なんだろう?
もしかして俺・・・
ん?

「テニスコートで練習する女子の生脚を見ながら葛藤する○○。
 しかしそう簡単に答えが出るはずもなく」
「・・・・・」
「出口のない迷路を巡り続けるのであった」
「ちょっと君、こっち見ながら何ブツブツ言ってるの?
 しかも俺の名前まで出して」
「ケッケッケ」
何なんだこの子は・・・
457 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 10:14:36.49 0
>>456

「コラ! 鈴木さん、またあなたね?
 図書室にいる人で変な妄想しちゃダメだって言ってるでしょ?」
「あ、須藤」
そう言えば図書委員だったっけ

「ホラ、○○君に謝りなさい」
「なんでなんでなんでー?」
うわ、その表情腹立つなー
「す・ず・き、さん?」
須藤、怖いよ・・・ 指をポキポキ鳴らすなって

「わ、わかりましたよ・・・ ごめんなさい・・・」
「イヤ、分かってくれればいいんだよ」
「・・・グスッ・・・誰も愛理の事分かってくれないんだね・・・ヒック・・・」
おいおい、何も泣く事ないだろうに
でもちょっと可哀想かな?
「なんちゃってー」
うわっ、見事に騙された
須藤の方を見ると『またか』という顔をしている
458 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 10:16:35.14 0
>>457

「まぁいいや。そろそろ閉めるから、2人とも帰る用意して」
見ると、もう図書室には俺達以外残っていなかった
「お、おう・・・」「ハーイ」


まだ少し時間があるので、職員室にカギを返しに行く須藤に付き合う事にする
「ごめんね」
「え?」
「鈴木さんの事」
「まぁ空想は自由なんだけどさ、やっぱ俺の目の前でってのはやめて欲しいよなw
 それにしても何で俺の名前知ってたんだろ?」
「あぁ、それは多分ね・・・」

須藤によると、彼女は文芸部の1年生で
俺の事は部の先輩である夏焼から聞いていて知っていたらしい
あの野郎・・・
459 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 10:17:44.51 0
>>458

「それにしても珍しいね、○○君が図書室来るのって。もしかして初?」
「まぁね」

「もしかして、ちいの事イヤだから避けて来たとか?」
「え?違う違うw ・・・って、もしかして徳永がそう言ってた?」
「・・・・・」黙って頷く須藤
そっか、そんな風に思われてたのか
そういうつもりはなかったんだけどなぁ・・・

「あの子、あぁ見えて寂しがり屋さんだし気にする所あるからさ」
「・・・うん・・・」
「いきなりは難しいかもしれないけど、仲良くしてあげて」
「おう」

「まぁ、たしかにベタベタしてきてウザイ時もあるんだけどねw」
「(プッ)友達なのに酷い言い方だな」
「アハハ」


「あ、俺ここでちょっと人待ってるから」
「うん。じゃーねー」
須藤は笑顔で家へと帰って行った


(続く)
46077:2008/01/16(水) 10:19:13.35 0
相変わらず冗長&遅筆でスンマセン
頑張って更新したいと思います
461名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 11:10:19.94 0
お疲れ様です、いつも楽しませてもらってます
462名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 12:45:13.61 O
保全だもんにー
463 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 13:50:22.89 0
>>459

それから待つ事約10分
彼女が大急ぎでこちらへと駆けて来る
「別に急がなくてもよかったのに」
「だって、早く会いたかったんだもん」
そう言って腕を組んでくる早貴
ちょ、肘に当たってるって!!

「お?ちょっと見てください。かーなーり大胆ですねー、有原さん」
「そうですねー。まさに『二人の世界』って感じですね、熊井さん」
「ホント、ラブラブって感じですよねー」
「羨ましいですなー」
後ろから冷やかす声が聞こえる
早貴を見ると「もうっ!二人とも!」と言って顔を真っ赤にしている

「お前らなぁ・・・」
「あれ?それが恩人に向かって言う言葉ですか?」
「うっ・・・」
たしかにあの日、熊井にビンタされてなければ
俺たちは始まってもいなかっただろう
今日だって熊井(カンナちゃんもかな?)の後押しがなければ・・・
464 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 13:50:42.96 0
>>463

「もー、冗談ですって! そんな真剣に取らないでくださいよw
 それじゃ栞菜、うちらは独り者同士寂しく帰りますか」
「そうしますか。我々はお邪魔虫みたいですからね」

「じゃ、また明日ね。バイバーイ」
「おつ栞菜ー!」
そう言って先に帰って行く二人


「いいの?一緒に帰らなくて」
「うん。今は○○さんと一緒にいたい
 友理奈ちゃんや栞菜とは朝とか部活も一緒だし」
あー、俺って幸せ者だなぁ
「じゃ、帰ろうか」
「うん」
465 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 13:51:11.18 0
>>464

「え?クンカクンカって匂い嗅ぐ事だったの?」
「うん・・・特に汗の匂いがたまらないって言ってた」
「何だそりゃ。じゃぁ靴の裏の匂いとかも嗅ぐのかな?」
「わかんないけど・・・今度試してみようかな?」
「イヤ、いいって。病みつきになったら困るだろw」
「アハハ、そうかも」

今までほとんどしてこなかった他愛もない会話がこんなに楽しかったなんて
何でもっと早く気付かなかったんだろう?

早貴も本当に楽しそうだ
思い返せば、今まではいつも俺の顔色をうかがってたような気がする
ホント、これからはちゃんと彼氏らしくしてやらないとな

「・・・ねぇ、何でこっちじっと見てるの? 恥ずかしいよぉ」
「早貴が本当に楽しそうに話してるなって思ってさ」
「もうっ!バカッ!」
そう言って俺の背中を叩く
全然痛くないんだけど、何だか心地良い
466 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 13:51:57.56 0
>>465

「ハイ、次は○○さんの番だよ
 早貴ばっかり喋ってちゃ不公平だもん」
「え? そうだなー、何話したらいいかな?」
どういう話がいいんだろう?
さっき図書室であったバカ話は思い出すのもイヤだし
徳永の話なんかしても面白くないだろうしな
「質問してよ。答えるから」
結局思い浮かばないので彼女に質問させる事にした

「じゃぁねー、徳永さんとはどうなの?」
いきなり徳永の質問か・・・

「え?どうって・・・ 別に何もないって前にも言ったじゃん」
「そうじゃなくて、急に姉妹ができたわけでしょ
 それってどういう感じなのかな?って」
「うーん、まだよく分からないな
 一緒に住み始めてまだ3日目だし
 元々クラスメートだったから余計にそう思うのかもしれない」

「そっか・・・」
「もしかして焼きもち?w」
「ち・・・違うもん!! ・・・でもちょっと羨ましい・・・かな」
「早貴・・・」
467 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 13:53:49.60 0
>>466

「あ・・・着いちゃった・・・」
気がつけば早貴の家の前まで来ていた
楽しい時間はあっという間だ

「じゃぁ、後でメールするから」
「うん・・・」
家に入って行く早貴

さて帰るか
回れ右をして家へと歩き出した瞬間「待って!」という早貴の声がする
ん?どうしたんだろう?
そう思って振り返ると同時に、唇に感触が・・・

「あ・・・う・・・」
「・・・ばいばい・・・」
それだけ言うと猛ダッシュで家に入ってしまう早貴


・・・キス、しちまった・・・


(続く)
46877:2008/01/16(水) 13:55:35.06 0
なっきぃばっかりで本当に申し訳ないですm(_ _)m
ここからは千奈美の登場割合を多くしていけそうだけど
469名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 15:47:48.86 O
どんまいですw 続きが楽しみだよ♪♪
470名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 16:52:36.42 0
こちらもなかなか良いじゃないか
471 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 16:53:19.41 0
>>467

早貴の家から自分の家までは歩いて30分以上にもなるが
全然苦にならなかった
むしろこの興奮を抑えるのにはちょうど良い距離だった


途中でコンビニに寄った後、いつものようにカギを開けて家に入る
開けてから(徳永がいるんだから中から開けてもらえば良かったかな?)と思ったけど
わざわざ閉め直してチャイム鳴らすのも変なので
そのまま入る事にする

「おかえりー」リビングから徳永の声がする
「おう、ただいま」
今まで家に帰っても誰もいなかっただけに
このやり取りも何か新鮮だ

「せっかくあたしいるんだから、ピンポン鳴らしてくれれば良かったのに・・・」
あ、やっぱ怒ってるかな?
「ゴメンゴメン。ついいつもの癖で・・・ もう10年近くこれだからさ」
「ま、いいけどさ」
472 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 16:54:20.27 0
>>471

部屋で私服に着替えると、リビングへと戻る
徳永はテレビを見ていた
そう言えば徳永の私服見るの初めてだなぁ
前から思ってたけどやっぱり黒いな

「道、迷わなかったか?」
「うん大丈夫。途中までみやが一緒だったし」
「そっか・・・」
そうだ。夏焼め、よくも・・・
と思ったけど、これは明日本人に直接言おう
473 ◆urK/YK1n62 :2008/01/16(水) 16:57:06.14 0
>>472

「あ、そうだ。これそこで買って来たんだ。食べる?」
コンビニ袋からスナック菓子を取り出す
「もうすぐ晩御飯じゃん」
「そうだよな・・・」
どうも空回りしてるなぁ

「いいよ、食べてあげる。ちょっとお腹空いてたし」
こっちに合わせてくれてるのかな。我ながら情けない・・・
「ちょっと、何ボーッとしてるのさ。早く開けてよ」
「ハイハイ(パーン)」

「一緒に食べよ? ハイ、アーン」
一枚取って俺の方に差し出す徳永
「いや、それはいいや」
華麗にスルーして袋に手を入れる俺
「もうっ!ノリ悪過ぎ」
「ハハハ・・・」


結局、二人でスナック菓子一袋を完食してしまい
ちょうど帰って来たおばさんに揃って怒られるのであった



(続く)
47477:2008/01/16(水) 17:00:17.06 0
今日はたくさん投下できて良かったです
あと感想とか貰えたら嬉しいです

用事あったりテンションにかなり波があるので
次はいつになるか分かりませんが
できるだけ早くしようと思います
保全もできる時にはしたいと思いますし
475名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 17:11:41.75 0
なんかほのぼのしていて良いね
じっくり自分のペースでやったらいいと思うよ
476名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 17:47:47.17 O
●-●のにゅ ベリキュー入り混ぜかぁ
477 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/16(水) 18:56:11.52 0
>>449

そういいかけたとき周りを歩いていた生徒達が「なにあれーw」と言いながらある方向を指さして笑っていた
そんな光景に千奈美は不思議そうにその方向を見ると佐紀ちゃんの楽しそうな笑い声とお兄ちゃんの「ぜってえ負けねえ!」という声が響いた
「…」
楽しそうにして走っている2人が見えた
「清水先輩と徳永先輩お似合いだよねえ」
「2人って付き合ってるんじゃないの?」
「えー、そうなの!?」
そんな会話が野次馬のところどころから聞こえる…
千奈美は居た堪れなくなり俯いたまま下駄箱に向かっていった
「ちー?ちょっと、ちー!」
そう呼ぶ雅の声も千奈美の耳には聞こえなかった
ただただその場から去りたかったから…

千奈美は首についたネックレスをぎゅっと握り締めると「…お兄ちゃんのこと信じてるもん…」と呟いた…
478 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/16(水) 19:17:03.14 0
>>477

「はぁ…はぁ…くそっ…」
「はーい、あたしの勝ち♪」
そういうと清水は俺の目の前に手を出した
「…へ?」
「アイス買ってくるからお金頂戴♪」とおちょくるように笑う
俺は少し不機嫌そうに財布をバッグから取り出し150円を清水の手の平に置こうとした
そんな俺の手を掴むと清水は「やっぱアイスいらないからちょっと付き合って」と俺の手を引く屋上へ繋がる階段を駆け上る
「ちょっ、どこ行くんだよ」
そういう俺を無視して清水はニコニコしながら階段を上っていく
隠してあった屋上の鍵でドアを開けると清水はそのまま走り出す
1番奥のフェンスまで行くと清水は手招きをして「見て見て」とある方向を指差した

その指の方向を見ると綺麗なオレンジ色をした朝日が住宅街の窓に反射して綺麗なオレンジ色に輝いていた
「すげえ!」
感動して驚いている俺に清水は嬉しそうに笑っていた
「すげえ!超綺麗!」
「でしょ?朝しか見れないだよ、これ」
「うおーすげえ」
清水は一頻り見終わるとフェンスに寄りかかり俺に静かに囁いた
「…この前のことなんだけど」
俺も清水と同じようにフェンスに寄りかかる
「急にその…あの…キスしてごめんね…」
「…ううん」
「相手が誰なのかはわからないけど、○○が辛い恋してるのずっと前から気づいてた…」
「うん」
「それでも、あたしが○○のこと好きでいたように○○もその人のことすごい好きなんだなってわかったから、
あたし全然後悔してないんだあw」
そう言ってすっきりしたような笑顔で笑う清水
479名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:50:08.52 0
从*’w’)ノシ
480名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:51:16.24 0
青春だなぁ
481名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 20:13:48.09 0
千奈美切ない…
482名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 20:22:53.41 O
千奈美…き…切ない…
483名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 21:17:24.42 0
wktk
484名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 21:25:04.34 0
485 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/16(水) 21:40:12.51 O
>>453

鬼のような形相の千奈美が駆け寄ってくる
まずい、焦ってとにかく手を解こうとした
しかし、桃子ちゃんがギュッと握ったまま放してくれない!
「もも! お手洗いって言ってて何やっての! お父さんも!」
目の前の千奈美はさらに怒りのボルテージを上げた
・・・どうする・・・謝ることはない・・・はずだが、しかし・・・
一方桃子ちゃんの方は悪びれた様子もない
そして手を放すと、千奈美の方を向き、ニコッと笑って言った
「元気を分けてあげてたの」
「えっ?」
「だからー、おじさんにももの元気を分けてあげてたのー」
呆気にとられた千奈美を見ながら続ける
「おじさんが元気じゃないとちーも元気じゃなくなっちゃうでしょ」
「んで、ちーが元気じゃないとベリーズも元気じゃなくなっちゃうじゃない」
「ももはいつもちーに元気をもらってるから、それをおじさんに分けてあげたの」
少しの静寂の後、千奈美は、視線を逸らして少し照れながら、
「アリガト」と小さく呟いた
・・・千奈美の笑顔が太陽なら、桃子ちゃんの笑顔は・・・魔法、かな
「さあ、行こうか」
そう言って二人の背中を軽く押すと、千奈美は左手を差し出した
桃子ちゃんが笑顔で右手を繋ぐと、そのまま玄関へ走っていく
「こらー、病院の中は走っちゃダメだぞ」
そう言いながら、幸せな気分で二人の後を追っていった
486名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 21:45:51.70 0
ええ話や。・゚・(ノД`)・゚・。:*゚
487名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 22:11:25.89 0
いいね
488名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 22:49:51.40 0
ちなみ
489名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 23:03:27.66 O
どれもいいね〜
490名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 23:45:31.17 0
作者さんたち乙
491名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 00:43:50.50 0
ちなこいいね
492名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 01:31:30.79 0
なんだこの良スレは
493 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 01:48:24.10 0
>>478

「…そっか」
そう言って無理に笑う俺に清水はしょうがないなあという感じにため息をつくと
背の低い体なのに思いっきり背伸びして俺の頭をわしゃわしゃと撫でた
「よしよし♪」
からかってるのか慰めてるのかわからない清水のその行動に俺は「ぷっw」と笑うと
同じように清水の頭をわしゃわしゃした
「まさかのあたしも!?w」
「仕返しだよバーカw」
何だか清水のそんな言葉に少しだけ救われたような気がした
俺はどこかでお前は間違ってないんだって背中を押してもらいたかったんだと思う…
そんな俺に清水が背中を優しく押してくれたようなそんな気分になった


「ちー?ちー!」
「…え?」
「もうっ!さっきからぼーっとしすぎ!なんかあったなら言ってくんなきゃわかんないよ」
そう言って机に弁当を広げて心配そうにしている雅
そんな雅の気持ちを知ってか知らずか千奈美は「うーん…」というばかりでただぼーっとしてるだけだった
「ご飯、食べないの?」
箸を口元に当てながら聞く雅に千奈美は薄ら笑いを浮かべ
「食欲ないから…」と囁いた
「…そっか〜、じゃあこの卵焼きもらってもいい?」
「…いいよ」
「やった〜!」
そう言って嬉しそうに卵焼きをほお張る雅に千奈美は微笑むと外を眺めながら小さくため息をついた
千奈美の頭の中は今朝のお兄ちゃんと佐紀ちゃんのことでいっぱいだった
494名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 01:57:22.17 0
なんだかすごく切ないな・゜・(つД`)・゜・
495 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 02:00:53.57 0
>>493

放課後、下駄箱に向かうと俺の靴箱の前に千奈美が立っていた
「千奈美?どうした?」
俺の声に反応して振り向いた千奈美の顔はどこか元気がない
一瞬でそんなこともわかったのに千奈美は無理に笑顔を作ると「一緒に帰ろうと思って待ってたの♪」と満面の笑みで俺に言った
「おう…」
それだけ言うと俺は千奈美の後に続いて歩き出す

いつも通るどうってことない道でも千奈美は無邪気にはしゃいでる
誰がどう見ても無理してるその光景に俺は「無理すんなよ…」と囁いた
そう言った俺に前を歩く千奈美は背中を向けたまま立ち止まると
「…無理なんてしてないよ…」と小さい声で返した
「無理して笑う千奈美は俺の好きな千奈美じゃない…」
千奈美に笑顔を取り戻してもらいたくて言ったこの言葉が俺達の恋に歯止めを効かなくさせるとはこの時思ってもみなかった…
496名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 02:13:18.93 O
あれ?目の前が滲んで見えないんだけど…
497名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 02:24:24.74 O
眼科池
…!?
あ、あれ?俺も見えなくなってきた
498名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 02:39:53.97 0
>>496>>497
おまいら・・・オレもおまいらと一緒だよ。。。
499名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 03:54:42.85 0
寝る前に保全w 
作者さんお疲れ様でした♪♪ 明日も宜しくですw
500名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 03:59:52.38 0
乙です
501名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 05:07:18.97 0
すげぇ
502名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 05:10:55.57 O
●-●のにゅ
50377:2008/01/17(木) 07:11:53.59 O
レスありがとうございます。励みになります
今思ったんですが、これやっぱり1スレ内に話完結した方がいいんですかね?
504名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 07:17:35.16 0
終わらないものを無理に終わらす必要はないが
全作が1スレで完結するのが粋ってもんだ
505名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 07:39:00.70 O
粋…だとも思うが、成り行きでいいっしょ。
50677:2008/01/17(木) 07:45:13.05 O
早速レスどうもです
こんな朝早くから見てる人がいるとはw

たしかに1スレで終わるのが粋ですよね…
佐紀ちゃんのヤリマンスレとか本当キレイに完結してたし
まぁ無理に終わらせはしませんが、多少意識はするようにします

ではまた後ほど
507名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 09:57:16.71 0
おーどん
508 ◆urK/YK1n62 :2008/01/17(木) 10:28:40.21 0
>>473

「「「「いただきまーす」」」」
親父も帰ってきて、4人での夕食が始まる


「二人とも、学校はどうだった?」
親父が訊いてくる
「別に。いつもと変わんないけど?」
「だよね。転校とかしたわけじゃないし」
「そうか・・・」
「こいつは授業中ずっと寝てたけどね」
「千奈美、また寝てたの?」
「あー、もう何でそういう事言うかな?」
抗議の視線を浴びせてくる徳永

「朝起きられないのも授業中寝ちゃうのも
 夜更かししてるからでしょ!」
「だって・・・」
「言い訳しないの!」
「ハーイ・・・」
前から思ってたけど、おばさん結構厳しいなぁ
509 ◆urK/YK1n62 :2008/01/17(木) 10:30:31.18 0
>>508

「明日からはちゃんと起きなさいよ!
 ○○君ずっと待ってたんだから」
「分かってるよー」

「あ、明日からはちゃんとメシ食う前に起きてるか確かめるから」
「そう?悪いわね・・・」
「・・・とか言って着替え覗くつもりでしょ?このエッチ!」
さっきの仕返しとばかりに口撃してくる徳永

「千奈美!もー、あんたって子は!
 さっきだって、家に帰る道が分からないって電話してきて・・・
 もうすぐ高校生なんだからもうちょっとしっかりしなさい!」

ん?さっき迷わずに帰れたって言ってなかったか?
「お母さん!もうその話はいいから」
「そうだよ。怒るとせっかくの美人が台無しだぞ」
ようやくフォローに入る親父

しかし、徳永の慌てぶりを見る感じだとやっぱり迷ったのか
電話しろって言ったのに・・・



(続く)
510名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 10:57:38.49 P
92 名無し募集中。。。 2008/01/17(木) 10:43:56.67 0
千奈美「お母さんがいない時だけお父さんのこと名前で呼んでいい?」
511 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/17(木) 12:21:53.06 O
>>485

「こんにちは」
声を掛けられて振り向くと、制服姿の茉麻ちゃんだった
「どうしたんですが?」
茉麻ちゃんがそう尋ねたのは、ここが彼女が通う中学校の校内だからだ
もちろん、千奈美が通う中学校でもある
「ああ、千奈美のことですね。うちの親もみやのとこも最近呼ばれたんです」
答える前に、自分で思い当たったようだ
芸能人ということでいろいろあるのは、今日の話でよく分かった
「千奈美と待ち合わせですか?」
「いや、何か用事があるらしい。夕食の材料でも買って帰るかと思ってたところ」
不意に茉麻ちゃんは何か思い付いたように、失礼します、と後ろを向いた
ん? 何か携帯をいじってる。緊急のメールかな?
と、終わったらしく振り返った茉麻ちゃんは
「あそこで少しお話ししませんか?」
そう言ってグラウンド脇のベンチを指差した
・・・何だろう? まあいいか、急ぐわけでもないし
頷いて、一緒にベンチに向かった
512 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/17(木) 12:22:35.84 O
>>511

ベンチに並んで腰掛ける
目の前のグラウンドでは放課後の部活動が始まっていた
「茉麻ちゃんは何か部活入ってないの?」
「入ってみたいとは思うんですけど、なかなか難しくて・・・」
そうだろうなあ、仕事とかレッスンとかあるし・・・
千奈美も前に入っていたけど結局辞めてしまったらしい
「でも、高校に行ったら入ろうと思ってるんです」
「へえ、何部に?」
「女子レスリング部です。吉田沙保里選手に憧れてるんです」
「ああ」なるほど、という言葉はさすがに飲み込んだ
しかし、思わず頷いたのは見咎められたかどうか・・・
「今、すんなり納得しましたね? なるほどって」
・・・ぐっ、お見通しだ
「冗談に決まってるじゃないですか。だいたい女子レスリング部なんてないですから」
まあ、確かに普通の高校には女子レスリング部なんてないだろう
「ごめんごめん」と謝るとすぐに笑顔になった
始めからこちらの反応まで分かっていたんだろうな
それにしても、この前の時は真面目な子だと思っていたけど、
意外と面白い子なんだな

しばらくおしゃべりをしていると、背後から聞き憶えのある声がした
「お待たせ、まあさん」
振り向くとそこにいたのは・・・
513名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 13:55:13.76 0
どんべえ
514名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 14:24:09.58 0
作者が全員魅力あるスレって奇跡だ
515 ◆urK/YK1n62 :2008/01/17(木) 14:51:37.59 0
>>509

「(コンコン)徳永、俺だけど。いいかな?」
「(ガチャ)どうぞー」
夕食が終わり、徳永の部屋にノートを持って行く俺


「ハイ、これ約束だから」
「うん、ありがと」

「・・・あのさ、さっきの話だけど」
「何?」
「なんで道わかんないのに俺に電話しなかったの?
 おばさん仕事中だったはずなのに」
「まぁまぁ。もう済んだ話だしいいじゃんw」
「・・・もしかして、俺に気遣ってる? だとしたら、ゴメン・・・」
「もー、いつもの○○君らしくないよw 別に気にしてないし
 って言うかそっちこそ気遣ってるじゃん」
「そうかもしれないな・・・」
「実はあたしもなんだけどね・・・」
やっぱりそうだったのか

「ねぇ、お互い気を遣うのとかなしにしない? 家族なのに疲れるじゃん」
「お・・・おう・・・そうだな」


でも自然に接するのって難しいよなぁ
ましてや元々そこまで親しかったわけじゃないんだし


(続く)
516 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 15:59:15.89 0
>>506
実を言うと佐紀ヤリマンスレで小説書いてたの俺ですw
でも今回1スレで終わるか微妙ですw
51777:2008/01/17(木) 16:02:37.35 0
>>516
どうりで上手いはずだw
518 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 16:27:09.14 0
>>495

「無理して笑う千奈美は俺の好きな千奈美じゃない…」
そう言って悲しそうな顔をする俺のほうへ千奈美は体を向けた
そして眉間にしわを寄せ怒った表情で「じゃあ佐紀ちゃんのことは好きなんだ?」といつもより少し低い声でこういった
「清水?」
「お兄ちゃんと佐紀ちゃんのことみんなお似合いだって言うじゃん…あたしなんか…」
膨れっ面で俯きながら言う千奈美の手を引き静かに抱きしめる
「俺は千奈美だけが好きだよ…清水は関係ない…」
そんな俺を千奈美は引き剥がすと俺のことを睨んだ
「ウソ…」
「…千奈美?」
「ウソツキ!公園で佐紀ちゃんと同じようなことしてくせに関係ないとか嘘付かないでよ!」
「…あれはっ!…」
涙を流しながら訴える千奈美に俺はそれ以上何も言えなくなった
「佐紀ちゃんともキスしたんでしょ…?」
「…うん…。でも!それはっ…」
言いかけた俺の言葉を遮るように千奈美は俺にバッグを投げつけた
「いっつ…」
「…嫌い…お兄ちゃんなんか大っ嫌い!」
そういうと千奈美は走って行ってしまった…
後を追いかけたくても足が岩のように動かない…
たった一つの俺の誤りが千奈美の心を傷つけた…
清水とキスしたのは不意な事故であってもしたことには変わりない
「してない」と言えば丸く収まったのかもしれない
だけど千奈美にウソだけはついていたくなかった…
でも、結果的に俺の優柔不断な行動で千奈美を追い詰め傷つけていたんだ…
519 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 16:49:11.31 0
>>518

ゴロゴロという雷の音
ザーザーという雨の音
そんな中をトボトボ家路へ向かう俺…
帰る途中に雨が降り、雷も鳴り出したのだ

「ただいまー…」
ずぶ濡れで帰宅した俺にお母さんがバスタオルを持って「おかえり〜」と駆け寄ってきた
俺の手元にあった千奈美のバッグを見てお母さんは不思議そうに
「あら、千奈美は一緒じゃないの?」
その言葉に俺はビックリした
だって千奈美と別れたのは1時間も前のこと
時計を見ると19時半を指していてもう帰ってきててもおかしくない時間帯
「ちょっと探してくる!」
そういうと俺はバッグを玄関に残し少し肌寒い雨の中を駆け出した


「…っふ…グスッ」
突然振り出した雨の中を千奈美は涙を流しながら歩いていた
横を通る人達人達が千奈美を不思議そうに見つめながら通り過ぎていく
丁度目に入った公園のタコの形をしたアスレチックの下に入ると千奈美は体育すわりをして泣き続けた
「…お兄ちゃん…お兄ちゃん…」
「…なんだよ」
不意に聞こえた声に千奈美は驚き顔を上げた
「…やっと見つけた」
そう言って安心したように微笑む俺に千奈美は声を上げて泣くと飛びついた
そんな千奈美を俺は優しく抱きしめると
「…気づいてやれなくてごめん…俺、千奈美のこと追い詰めて傷つけてたんだよな…」と囁いた
千奈美は俺の胸に顔を埋めながら首を横に振る
「…本当は佐紀ちゃんとキスしたとか抱き合ってたとかそんなのどうでも良かったの…」
520名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 16:58:07.16 0
これはツライ…


1スレに3本ストーリーが入ってるからこのスレで完結させるのは無理じゃないか?
無理に押し込むくらいなら次スレまで考慮して進行した方が良いと思う
521名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 17:00:13.68 0
おっと跨いでしまった

千奈美キャワス
522 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 17:04:27.04 0
>>519

「え?」
千奈美はゆっくり顔をあげると涙で濡らした瞳を俺へ向けた
「…ちょっとでもお兄ちゃんの彼女なんだって自慢できるものが欲しかったの…佐紀ちゃんは勉強もできて優しくてみんなに頼られてて…」
「うん…」
「でも、千奈美は馬鹿だし性格悪いし…お兄ちゃんとはつりあわないと思ったから…だから…」
そう言って俯いた千奈美を俺はもう一度優しく抱きしめた
「…そんなことない…馬鹿なところもちょっと抜けてるとこも素直なとこも…全部受け止められるほど俺は千奈美のこと好きんなんだよ…」
「お兄ちゃん…」
「だから、そんなこというなよ…いつも千奈美が俺は1番好きなんだからさ…」
微笑みながらそう言う俺に千奈美は「うん」と笑顔で答えると俺の腰に手を回した
523名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 17:06:04.80 O
不覚にも仕事中なのに泣いてしまったオレ°・(ノД`)・°・



まぁ、無理強いしてまで1スレで終わらせなくてもいいかと。
作者さんたちのペースに任せましょw
524名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 17:22:01.86 0
。・゚・(ノД`)・゚・。:*゚
525名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 18:39:43.03 0
GJ!
526名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 19:17:12.43 0
ラ王
527 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 20:09:32.16 0
>>522

自分の着ていたブレザーを千奈美に着させ「帰ろうか」と立ち上がった俺
そんな俺のセーターの袖を千奈美は俯きながら掴むと「…千奈美まだ帰りたくない…」と小さな声で囁いた
「え…でも帰んなきゃ母さん達心配すんだろ…」
しどろもどろになる俺を千奈美は捨てられた仔犬のようなウルウルした瞳で見つめている
「うわあああああ、やめやめ!」
そんな千奈美の表情に俺は背中を向けるとそのまましゃがみ込んだ
そして頬が熱くなるのを感じながら地面の砂をいじると
「…そんなこと言ったら…俺…」と恥ずかしそうに言った
すると千奈美がしゃがみ込む俺の背中に抱きついてきた
耳元にかかる息遣いと背中に感じる暖かいぬくもりに俺はもうお兄ちゃんであることを忘れそうになった…
「…千奈美、早くお兄ちゃんのものになりたいよ…お兄ちゃんの彼女だっていう自信がほしいよ…」
そう言う千奈美の泣きそうな声が耳元で響く
528名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 20:18:26.20 0
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
529名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 20:38:59.45 0
从*’w’)ノシ
530名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 20:39:10.56 O
このスレを読んでる時は何故か必ずどこかしらで明るい曲が流れてるというKYな感じで泣けない俺(泣)
531名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 20:55:49.97 O
近 ☆ 親 ☆ 相 ☆ 姦
532名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 21:36:30.77 0
一平ちゃん
533名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 22:31:37.72 O
534名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 22:40:53.11 O
フル勃起
535 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/17(木) 23:22:11.55 O
>>512

声を掛けてきたのは雅ちゃんだった
雅ちゃんは自分に気付いてびっくりしながら茉麻ちゃんに尋ねた
「緊急の用事があるってメール見て慌てて来たんだけど、な、何?」
ああ、さっきのアレか・・・
状況がよく呑み込めていない雅ちゃん(自分もだが)に、茉麻ちゃんは説明した
「ほら、みやこの前のことちゃんと謝りたいって言ってたでしょ?」
「お礼もちゃんと言えてないって、だから」
なるほど、つまり引き留め工作だったわけだ
なぜか少しがっかりしてる自分がいたりする
茉麻ちゃんにせっつかれた雅ちゃんは、意を決して自分に正対した
「この前はコップとか割っちゃってごめんなさい」
「それから、手当てしてくれてどうもありがとうございました」
ぶっきらぼうだけど、気持ちは十分に伝わってきた
そして、また少し顔を赤くしてるのがかわいいところだ
「ありがとう、雅ちゃん」
そう言うと、茉麻ちゃんは雅ちゃんの肩をぽんっと叩いた
雅ちゃんもようやく笑顔になった
二人ともいい子だ、二人が千奈美の友達で良かった・・・
536 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/17(木) 23:23:14.61 O
>>535

「そう言えば千奈美は何か言ってた?」
「お気に入りのコップ割れちゃったからお父さんに新しいの買ってもらうもんにーって」
茉麻ちゃんが千奈美の真似で言った
「代金払います」
そこまでのことじゃないが、雅ちゃんがまたすまなさそうな顔になってるし・・・
さて、どうしたものか・・・そうだ
「じゃあ、今度一緒にご飯を食べに行こうか」
雅ちゃんは「えっ」とちょっと面食らったようだけどすぐに、
「はい」
と、何故かまた顔を赤くして返事した・・・赤面性なのかな?
「茉麻ちゃんも一緒にどうだい」
茉麻ちゃんに水を向けると、雅ちゃんが横槍を入れる
「まあさんが来るとかなりかかっちゃうよ」
「ちょっと、何言ってるの、みや!」
この前お寿司をパクパク食べてたのを思い出し笑いしながら、
「いや、もちろんおじさんが払うよ。で、どう?」
もう一度茉麻ちゃんに水を向けるが、
「遠慮します。お二人でどうぞ」
そう言って雅ちゃんに視線を向けると、雅ちゃんはまた顔を赤くした
537 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/17(木) 23:24:01.66 O
>>536

あれ?なに、ひょっとして何か誤解してる?
二人は千奈美と同学年で、特に雅ちゃんは今同じクラス
前から千奈美の学校での様子を知りたいと思っていたのだ
ちょうどいい機会だと思ったのだが・・・
「千奈美には内緒にしてくれるかな」
ますます誤解されそうだが、ここは念を押しとかないと
二人はおどけた表情で頷いた
ただ、雅ちゃんはずっと顔を赤くしたままだった・・・
・・・まあ、いいか
日時は後で決めることにして、二人とメールアドレスを交換して別れた

「お父さーん」
ちょうど校門を出ようとしたところで千奈美が走ってきた
「用事は済んだのかい?」
「うん」
「じゃあ、一緒に帰ろうか」
「うんっ」
沈みゆく夕陽を背に、千奈美と並んで最寄り駅へと向かった
538名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:27:43.63 0
キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!!( ゚∀゚ )キタ━━━!!!!!
539 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/17(木) 23:32:41.55 0
>>527

「千奈美…」
俺はゆっくり振り向くと千奈美の唇に自信の唇を重ねた
俺達は今…もう戻ることはできない大きな禁忌を犯そうとしていた…


「友理奈部長のお子さんってよく似てますよね〜」
「そうかな?」
俺と千奈美の写真を見ている父さんと父さんの部下
「はい、本当に兄妹って感じですごい仲も良さそうです」
「…兄妹か…2人とも私の本当の息子と娘だからね…」
そう言って少し切なそうな顔して笑った父さん
父さんと母さんにある俺達の知らない過去
それを知る時…俺と千奈美のこの幸せな関係が壊れる時だった…
540名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:50:04.23 0
続きがすごく気になるよ〜〜〜〜〜!!
541 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 00:10:15.70 0
>>539

俺と千奈美は近くあった空き家に入ると静かに見詰め合った
さっきまで降っていた雨はあがり月明かりが俺達を照らしていた
そしてゆっくり千奈美のブレザーを脱がすと優しく後ろに倒した
少し不安そうな顔の千奈美
「…大丈夫?…やめようか?」
そう聞く俺に千奈美は首を振ると「…大丈夫」と微笑んだ
俺も静かに微笑むと千奈美の髪に触れる
一瞬ビクっとなり今にも泣きそうな顔の千奈美の頭をそっと撫でると
俺は千奈美の指に自身の指を絡めた
「…恐い?」
「…ううん…、お兄ちゃんだから恐くない」
意を決したように俺を見つめる
そんな千奈美の健気さがすごい愛おしくてもう気持ちは抑えられなかった
千奈美の唇に自身の唇を重ねると千奈美のセーターに手をかけた
542名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:18:48.84 0
続きキタ━━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━━━!!!!!
ワッフル!ワッフル!
543名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:20:56.02 0
(*゚∀゚)=3♥
544名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:26:40.12 O
僕は妹に恋をするキターーーwww
545名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:29:00.68 O
早く汁
寒い
546 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 00:32:44.59 0
>>541

少し震える千奈美の手をぎゅっと握ると「…大丈夫だから…」と囁いた
そういう俺に千奈美は静かに頷くとぎゅっと手を握り返した
セーターのボタンを外しワイシャツに手をかけ千奈美の体がどんどん露になっていく
下着姿になった千奈美の黒い肌に月明かりが反射しすごい綺麗だった

まじまじと体を見つめてる俺に千奈美は恥らうように手で隠すと
「あんま見ないで…」と頬を赤らめ顔を逸らした
「ごめん…、すごい綺麗だから見とれてた…」
そんな俺の言葉に千奈美は体を隠して手を顔に移すと恥ずかしそうにした
そうしてる千奈美の姿に俺は微笑むと自分のワイシャツも脱いだ
547名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 01:28:58.97 0
寝る前に早めの保全w
作者さん乙!! 続きが楽しみです♪♪
548名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 02:34:22.66 0

.  ★ノハヽ マタ〜リ
  从*´∇`)
   乙__⌒⊃
549名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 02:35:24.95 O
ぼっk…いや、ほぜん
550名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 02:39:53.04 O
●-●のにゅ
551名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 04:51:56.87 0
じょんじょんに
552名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 05:54:16.74 0
wktk
553名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 07:46:30.50 O
おはよー。進んでるねー。
554名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 08:38:37.60 O
千奈美さんに捧げるGo5ゴー
555名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 09:28:58.83 0
すまんがどこかに佐紀ちゃんのヤリマンスレのログ上がってない?
これ読んでたらそっちも読みたくなった
556名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 10:19:27.15 O
のにゅ
557名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 10:26:11.29 O
>>555
saki.from.tvに行けばログあるはず
558名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 11:27:56.47 0
川´・_・リ<保全デス
559名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 12:51:56.02 O
>>555

行ってみた。今月扱いのあのスレなの?
560名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 13:22:47.96 O
>>559
たぶん違う
タイムマシンから入って昨年の10月のスレ一覧見ればあるはず
スレタイはそのものズバリだし
561名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 14:53:13.44 O
いやぁ
562名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 16:04:05.18 O
(σ・∀・)σ
563名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 16:53:56.51 0
しみしみ
564名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 18:32:10.98 0
ちなみ
565 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 18:53:38.55 0
>>546

千奈美のスカートの中に手を入れる
千奈美の細く長い足をなぞるように手をしのばせると千奈美は絡めていた手を更にぎゅっときつく握り締めた
唇をかみ締め始めて感じる変なうずうず感に膝小僧をこする合わせる千奈美
スカートに伸ばしていた手が下着まで到達すると俺はゆっくりと慣れない手つきで脱がす
手が震えて脱がすのに時間がかかった
そんな俺を心配に思ってか千奈美は俺の頬に手を添えると微笑んだ
俺はその手に自分の手を重ねると千奈美にキスをする
「…んっ」
口の中に舌を突っ込むかき回すと卑劣な音と同時に二人の荒い息遣いが部屋中に響いた
「…ふっ・・はっ・・」
566 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 19:56:11.59 0
>>565

そうしてるうちに俺は千奈美のブラに手を伸ばすと背中のホックを外した
露になった千奈美の裸に唾を飲み込んだ
月明かりに照らされたその体は嫌いに輝きとても美しかった…
膨らみかけの少し小さな胸に手をそっと添えると千奈美は小さな声をあげる
「…あっ…」
頬を赤らめ恥ずかしげに声をあげる千奈美に俺は「…もっと声聞きたい…」と手を千奈美のスカートの中に伸ばした

少し湿っている秘部に指をあてがうと千奈美は「いやあ!」と飛びおき俺の首に手を絡め抱きついた
そんな千奈美に驚き「ごめん!痛かった…?」
そう言って不安そうに聞く俺に千奈美は抱きつきながら首を横に振った
「…何か変な感じがしたから…」と俺の耳元で小さい声で囁いた
567名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 20:00:28.03 0
クゥ〜ン
568名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 20:05:48.78 O
千奈美ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン!!!!!
569名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 21:08:02.06 0
ワッフルワッフル♥
570名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 21:08:24.20 0
勃起した・・・
571名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 22:02:29.08 0
死守
572名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 22:08:38.03 0
クゥ〜ン
573 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 23:03:59.90 0
>>566

そういう千奈美は俺は優しく抱きしめるともう一度後ろへ倒した
顔を赤く染め瞳をうるわせている千奈美
俺は千奈美の秘部に自身の固くなったそれををつけると「…痛かったらすぐやめるから…」と優しく囁く
千奈美は不安そうに「…うん」と頷くと俺の腕を掴み俺の目を真っ直ぐ見つめた

そして自身をゆっくり進入させていく
奥に行くにつれ千奈美は眉間にしわをよせ顔をつらそうにした
「…いっ」
掴んでいた俺の腕を必死に掴む千奈美
「…痛い?…やめようか?」
不安そうに聞く俺に千奈美は荒い息をしながら「…大丈夫…我慢できる…」と唇をかみ締めた
574名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 23:13:34.71 0
おーどん
575名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 23:17:17.83 0
これは…パンツ下ろしてていいのか♥
576 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 23:28:02.98 0
>>573

火照った体と汗ばんだ体…
俺達は今、もう戻ることはできない大きな禁忌を犯す…

「…ごめんな…」
そう言うと同時に自身を一気に奥まで突っ込むと千奈美は俺の腕を思いっきり掴み
「…いっ…つ…」と声をあげた
1つに交じり合った俺達の深い傷は卑猥な音を立てる
そして千奈美の快感に帯びた声が部屋中にこだまする
「やッ・・・・あぁん・・・・・・」
「…っ」
「・・・ッ・・・ぃやぁ・・・」
汗ばみ火照った体で必死に歯をくいしばり、恥じらいながら声をあげる千奈美に俺はもう自分を止めることができなかった
「…っく」
2人が同時に絡み合った手をぎゅっと握り締めたとき俺はその場に「はぁ…はぁ…」と荒い息遣いで倒れた
577名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 23:31:13.14 O
●-●のにゅ 予想 妊娠!ワクワク
578名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 23:33:18.66 0
(*゚∀゚)=3♥
579名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 23:39:42.18 0
玉欄!
580 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 23:58:20.88 0
>>576

俺の腕で静かに寝息をたてて眠る千奈美
そんな千奈美の頭を優しくなでると後悔と千奈美への罪悪感で俺の頬を涙がつたった…
「…ごめん…千奈美…ごめん…」
声を殺して泣きながら千奈美を抱きしめると千奈美のおでこに自身のおでこを重ねた
こんなにも愛しているのに、こんなに傍にいるのに、どうして俺達は兄妹なんだろう…
なんでこんな形で出会っちゃったんだろう…
神様…俺はどんなに傷ついてもどんなに押しつぶされてもいい…でも、千奈美だけは、千奈美だけには
どうかこの先何があっても幸せな時だけを過ごさしてあげてください…
1番大切な女の子で、1番大切な妹なんです…
そう心の中で祈ると俺は静かに目を閉じた
581 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/18(金) 23:59:33.44 0
本当になんか僕は妹に恋をするみたいだなあ…w
読んだことはあっても内容覚えてないけどw
582名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 00:02:32.86 0
ちょっとまて
濡れたからだ&空き家で寝ちゃったのか?
583名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 00:03:24.27 0
えー 心と身体カテの人生相談板に「近親恋愛に関する悩み」というスレがあるのだが
別にこのスレとは関係ないし作家が参考にするなんてこともきっとないだろうなあ
584名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 00:07:35.63 0
>>582
シーッ!
585 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/19(土) 00:09:20.60 0
>>582
シーッ!w
586 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/19(土) 00:22:32.95 O
なんか出し辛くなってしまった
能天気な内容なので
見直しつつ明日(今日か)に様子を見て出します
587 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/19(土) 00:26:24.16 0
>>580

しばらくして俺は目を開けると携帯の時計をみた
画面には23時と表示されている
「やばっ!おいっ、千奈美起きろ!」
慌てて千奈美をゆすって起こす
「う〜ん…」
「ほら、早く」
そう言って服を千奈美に渡すと俺は家に電話した
「もしもし!」
「…もしもし?母さん?」
「○○!今、どこにいるの!?」
「商店街の近くの空き地にいる。雨宿りしてたら寝ちゃってて…」
「千奈美は!?千奈美は一緒なの?」
「うん。大丈夫」
「…もう心配したんだから…」
母さんの鼻をすする音が電話ごしに聞こえた
「…ごめん。今、かえるから」
「…気をつけて帰ってきなさいよ」
「うん」
そう言って電話を切ると俺は千奈美のほうへ振り向いた
すると千奈美はワイシャツとリボンを付けたまま俺のブレザーにくるまっていた
「…千奈美?早く着替え…」
そう言い掛けた俺の言葉に重ねるように「…お腹痛い…」と千奈美は恥ずかしそうに囁いた
588名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 00:28:17.22 O
>>580
おつかれさま。

>>586
難しいタイミングになっちゃったね。でも今の方がいいよ、きっと。
589名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 00:30:00.11 0
>>586
そんなのかんけーねー!
59077:2008/01/19(土) 00:58:23.15 O
実は自分も・・・w
591名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 01:02:19.15 0
それぞれに良い味出してるんだから気にしなくていいと思う
59277:2008/01/19(土) 01:16:16.11 O
まぁ自分の場合は半分冗談半分本気ですけどw

しかしお互いに気を遣いすぎるのもアレなんで
(微妙にニュアンス違いますが、変に気を遣うのはダメだって主人公と千奈美に何度も言わせてますしねw)
もうちょっとしたらPCから投下します・・・
593名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 01:39:53.24 0
がんばれ〜
594名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 02:23:46.52 0
がんばれ〜
595名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 02:56:26.89 0
596 ◆urK/YK1n62 :2008/01/19(土) 03:39:42.84 0
>>515

「おい徳永起きろ!朝だぞ!!」
やはり起きて来ない徳永
結局俺が起こすはめになる

「うーん・・・あと3分、いや2分・・・」
そう言ってまた布団をかぶろうとしている
本当、寝起き悪いなぁ

昨日遠慮は要らないって言ってたよな?よし!
「(ペチペチ)起きろー、千奈美ちゃーん!朝ですよー!」
冗談ぽく名前呼びながらほっぺを軽く叩く

「ん・・・オハヨ・・・」
おぉ、何とか目を開けてくれたな
「ハイ、おはよう。じゃ、早く着替えてリビング来いよ」
そう言って部屋を出ようとするが反応がない。まさかまた寝るつもりか?
597 ◆urK/YK1n62 :2008/01/19(土) 03:41:37.75 0
>>596

「おい!もう一回寝ても起こさないからな!」
「わかったよ! 起きるから」
そう言って手を布団から出して上に伸ばす
「・・・何?その手は?」
「引っ張って起こしてー?」

どんだけ甘えてるんだ?と思ったが、断ればまた二度寝されそうなので起こしてやる
「ありがと?」
「・・・もう寝るなよ。俺はメシ食いに行くからな」
そう言って部屋を後にする

徳永の笑顔に、不覚にもちょっとドキッとしてしまった・・・


(続く)
59877:2008/01/19(土) 03:52:03.86 0
遅くなりましたが今回はとりあえずこれだけです

ちなみに>>597の真ん中らへんにある
「ありがと?」は
ハートマークを入れたつもりでしたが化けてしまいましたorz


◆SJj9iT3/pg さんの方はいよいよ佳境でしょうか
千奈美には幸せになってもらいたいな・・・
エンドはやっぱり>>90なんですかね?

◆u4GkoN6SH2  さんも一緒に頑張りましょう
599名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 04:33:27.63 0
作者のみなさん、お疲れ様ですw
自分も ◆SJj9iT3/pg さんの方は、千奈美ちゃんには幸せになってほしいなぁ〜なんて思っているんですけどねw
でも、こればかりは作者さん次第ですから、楽しみに待っています♪♪
他の作者さんも頑張ってくださいね!!
600名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 06:45:31.30 0
从*’w’)ノシ
601名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 08:34:00.95 O
600おめだね舞波
602 ◆urK/YK1n62 :2008/01/19(土) 09:31:54.24 0
>>597

「「行って来まーす」」
今日は昨日よりは余裕もって出発できた
昨日と同じように二人で歩いて行く

どうやら夏焼と途中で待ち合わせしているらしい
本当は昨日もしていたけど、間に合わなかったので置いて行かれたみたい


「徳永さ、もうちっとちゃんと起きてくれよな」
「いいじゃん。それよりさ」
こっちの言葉をあっさりかわし、何故かニヤニヤする徳永

「何だよ?」
「さっき起こす時名前で呼んでくれたよね?」
何だよ聞いてたのか
「もう一回呼んで?」
「やだ」
「何でよー!」

「あ、あれはお前がびっくりして起きるかと思ってだなー」
何言い訳してんだろ、俺
603 ◆urK/YK1n62 :2008/01/19(土) 09:42:26.95 0
>>602

「あー、今『お前』って言ったー」
「言っちゃ悪いかよ」
「悪いよー! ○○君誕生日12月でしょ?」
「よく知ってるな」
「あたし5月22日だから半年以上お姉さんなんですけど?」
「・・・こんな姉ちゃんヤだな・・・」

「何でよー。こんなに可愛くてスタイル良くて明るくて
 おまけに性格最高なのに?」
そう言ってお嬢様風にスカートの裾を持ちポーズを取る徳永

「・・・自分で言ってて恥ずかしくない? そのポーズも」
まぁ可愛いのと性格はともかく、明るいのは間違いないし
よく見たらスタイルもかなりいいようには思うけど

「ヒドイ・・・ショック大!」
「・・・ あ、あそこにいるの夏焼じゃないか?」
「もう!話そらすのなしだよ!」

助けてくれ、夏焼・・・


(続く)
60477:2008/01/19(土) 09:46:47.35 0
そう言えばタイトル決めて欲しいって意見が前にあったような
『姉ちゃんはクラスメート』『姉ちゃんは同級生』・・・
うーん・・・どっちもイマイチだなぁ
かと言って気のきいたタイトルを考えるセンスなど持ち合わせてないしw

誰か考えてくれないかなぁ?
605名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 10:01:21.03 0
続き来てた━━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!

まぁタイトル無くてもスレタイがあるからね
606名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 10:47:49.77 0
いいねいいね
607名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 10:50:23.53 O
つづけ
608名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 12:04:50.09 0
つ・づ・くw
609名無し募集中:2008/01/19(土) 13:35:04.96 O
続け
610 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/19(土) 14:06:39.89 O
>>537

今日は仕事帰りに先日の約束通り、雅ちゃんと夕食に行くことになっていた
待ち合わせの駅前に着いたがパッと見て分からない
すると一人、手を振って近づいてくる。雅ちゃんだ
落ち着いた感じの、大人っぽい服装だ
顔立ちも大人びているため、まわりのOLと比べてまったく遜色がない
これは、会社の知り合いにでも見られたらまずいんじゃないだろうか
会社の近くを待ち合わせ場所にしたことを、少し後悔する
学校帰りだが、制服はまずいらしく、一旦家に帰って出てきたのだ
「今日はありがとうございます。ご馳走になります」
目の前に来ると、しっかりと挨拶をした
今日は顔を赤くすることも、視線を逸らすこともない
「待たせちゃったね。じゃあ、行こうか」
そう言って、並んで歩きだした
「なんか見違えちゃったよ。大人っぽくて」
「そーですか」
雅ちゃんは、照れながらも嬉しそうだ
ご機嫌を取るわけじゃないが、今日はいろいろ千奈美のこと聞きたいし・・・
それにしても本当に大人っぽいな、千奈美とは大違いだ
そうこうしているうちに店に到着した
611 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/19(土) 14:07:32.34 O
>>610

「さあ、着いたよ」
中華の店だが、とても安くて家族連れが多い
ファミレスの中華版といったところだ
中に入り、案内された席でさっそくメニューを開く
「えーっ、カレーライスとかうどんとかもあるー」
まあ、そういう店だからね。それとおーどんじゃなくてうどん(笑)
こういうところは子供らしいな、と少しほっとする
注文を終えると、さて何から話そうかと思ったが、心配は無用だった
雅ちゃんは次から次へと話し始め、料理がきても器用に食べながら続ける
これが本来の雅ちゃんなんだろうな
しかし、こちらにも事情があるのだ
やんわりと千奈美の学校生活の話題にシフトさせていった

しばらくすると雅ちゃんがなんだか不機嫌になってることに気付いた
なんでだろう、心当たりがない・・・
年頃の女の子のことはやっぱり分からないな・・・千奈美のことも多分・・・
結局中途半端なまま食事を終えて別れた

翌日、どうも気になって仕方がない
・・・そうだ、茉麻ちゃんに探りを入れてもらおうかな
さっそくメールを送った
612名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 14:54:29.58 0
いいよー
てか主人公が情けない…
613名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 15:15:54.29 O
●-●のにゅ
614名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 16:32:06.88 0
LUNA SEA 最っっっっっっっ高 !!(108)
http://music8.2ch.net/test/read.cgi/visualb/1200704760/l50
615名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 17:13:01.69 0
じゃんじゃか
616名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 17:41:29.78 O
ちなパパ鈍いなぁw
617名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 17:51:39.68 O
ちな父は43歳設定で読み込んでいます。
618 ◆urK/YK1n62 :2008/01/19(土) 18:00:01.00 0
>>603

待ち合わせ場所で夏焼と合流する

「みや、おはよー」
「おはよ。○○君もおはよう」
「おう。じゃ、俺先行くわ」
女子二人と登校するのは何か照れ臭いので先に行く事にする

「え?なんで?せっかくなんだし一緒に行こうよ」引き止める夏焼
「そうだよ。何恥ずかしがってんのさ?」
「べ、別に恥ずかしがってなんか・・・
 ほ、ほら・・・女同士で話とかあるだろ?」
「それは学校でするからいいの!」
619 ◆urK/YK1n62 :2008/01/19(土) 18:02:49.38 0
>>618

「・・・もしかして○○君、うちの事嫌い?」
突然悲しげな表情を見せる夏焼。今度は何なんだ?
「え?な、何言ってんだよ??」
「だってさっきまでちぃと楽しそうに歩いてたじゃん」
別に楽しそうに歩いてたつもりはないんだけどな・・・

「だって、そういう趣味はないってちぃに聞いたよ?
 なのにうちの事避けてるって事は・・・」
「わー、わかったわかった!一緒に行こう! それでいいんだろ?」
そう言った途端、笑い出す夏焼

「何がおかしいんだよ!」
「だって、すぐに騙されるんだもん。ちぃに聞いた通りw」
「でしょ?ちょっと悲しそうな顔とかしたらすぐに焦り始めるんだよw」
コ、コイツら・・・


結局何だかんだで3人で登校する俺たち
62077:2008/01/19(土) 18:04:21.06 0
こっちの主人公も情けないねw

それにしても主人公のキャラが初期と比べて変わりすぎだなぁw
621名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 18:19:05.09 0
いいよいいよ〜
楽しければいいと思うんですけど〜
622名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 19:11:15.14 0
wktk
623 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/19(土) 19:18:39.88 0
>>587

「え…」
恥ずかしそうにうつむいている千奈美に俺は背中を向けると
「…おんぶしてってやるから…」と千奈美に自分のブレザーを渡し跪いた
そんな俺に千奈美は「うん…」というと下着とスカートを履き俺の背中におぶさった

「お兄ちゃん、寒くないの?」
「千奈美が背中にいるからあったかいwそれにもう、春だからそんなに寒くないよ」
「そっか」
電灯の明かりと月明かりに照らされ夜でも明るく思えた
そんな道を歩く俺と千奈美
俺達の道もこれだけ明るかったらいいのにと思った…
でも、その先は遠くに少しばかりの明かりが見えるだけで電灯も月明かりも何もない闇になっていた…
「お兄ちゃん!」
不意に背中から呼ばれて驚いて首を後ろに向けると千奈美は嬉しそうに胸元の指輪のネックレスを見せた
その銀色のペンダントは闇の中で綺麗に光りを帯びていた
「このペンダント、暗い中でも光るんだよ!」
そう言って嬉しそうに話す千奈美に俺も自分の胸元にある金色のネックレスを見ると同じように光を帯びていた
「ほんとだ…w」
「綺麗だね」
「うん」
「このお守り、本当に叶うんだね」
「え?」
「だって、千奈美とお兄ちゃんの恋は永遠になるんだもん」
そう言って嬉しそうにネックレスを見ながら微笑む千奈美に俺は「…うん」としか言えなかった…
624名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 19:25:53.66 0
.        。::+。゚:゜゚。・::。.        .。::・。゚:゜゚。*::。.
      .。:*:゚:。:+゚*:゚。:+。・::。゚+:。   。:*゚。::・。*:。゚:+゚*:。:゚:+:。.
ウェ━.:・゚:。:*゚:+゚・。*:゚━━━━゚(ノД`)゚━━━━゚:*。・゚+:゚*:。:゚・:.━ン!!
  。+゜:*゜:・゜。:+゜                   ゜+:。゜・:゜+:゜*。     オボレル
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・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*
゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・
゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜
*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・*+:。。.。。:+*・ ゚ ゜゚ ・

切なすぎるっ
625名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 20:36:03.08 O
626名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 21:25:57.38 0
ちなみぃ
62777:2008/01/19(土) 22:31:23.86 O
そろそろ主人公に「千奈美」って呼ばせたいなぁ
冗談とかじゃなく日常的に
628名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 22:58:42.15 0
それは君次第だがんばれ
629 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/19(土) 23:45:47.25 O
>>611

「昨日はどうだった? みや」
「えっ、何が?」
茉麻の問いかけに慌てた雅は、誤魔化そうとしたが
「何ってほら、千奈美のお父さんとご飯食べに行ったことよ、どうだったの?」
「どうって・・・別に一緒にご飯食べただけだし・・・」
茉麻の再度の問いかけに仕方なく答えた
そんな雅の様子に、茉麻はやはり、と思った
千奈美のお父さんの心配の通りだ・・・
しかし性急に問い詰めたりはせずに、雅を真っ直ぐに見つめる
茉麻の無言の問いかけに耐えきれなくなった雅は
「私、またやっちゃったみたい・・・」そう言ってうなだれた
茉麻は表情を和らげると、今度は優しく問いかけた
「どうしたの?」
630 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/19(土) 23:46:44.49 O
>>629

雅の話を聞いて、茉麻はなんとなく事情が呑み込めた
途中から千奈美の話題ばかりになり、雅がへそを曲げたということだった
「みや、千奈美のお父さんのこと好きなの?」
「えーっ、何言ってんのまあさん。全然そんなんじゃないよー」
茉麻は直球過ぎたかと思ったが、雅が即座に否定したのでほっとした
そもそも茉麻は雅の態度に心当たりがないわけではなかった

雅は父親と疎遠な状態が続いていると言っていた
それは雅が芸能界に入ってから始まったらしい
兄や妹のことは可愛がっており、家で唯一の味方は母親だけだという
血の繋がった自分は敬遠され、千奈美は義理の父親に大事にされている・・・
つまりはそういうことなのだろう、と茉麻は納得した

「気にしても仕方がないよ。また機会があるよ」
「う、うん」
雅は茉麻に話したことで少し気が楽になった
と、その時物陰から現れたのは千奈美だった
631名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:05:06.93 0
じゃんじゃか
632名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:08:17.05 0
みやびちゃん…
633 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 00:20:02.82 0
>>623

家に着くと俺と千奈美は父さんに散々怒られた

風呂に入り終わり寝ようと自分の部屋に行くと先にお風呂に入っていた千奈美が俺のベッドに横になっていた
「なんでいんだよ」
ぬれた髪を拭きながら俺は勉強机に座ると千奈美のほうへ体を向けた
「一緒に寝ようと思ってw」
そう言ってエヘヘっと笑う千奈美に俺はため息をつく
「はぁ…」
「ダメ?」
「ダメに決まってんだろ」
「なんでよ!」
俺は立ち上がると頬をふくらませながら不機嫌そうにいう千奈美の横へ腰をおろした
そしてからかうように「…またあんなことするよw」と千奈美の耳元で囁く
そういう俺に千奈美は俯きながら「…いいよ…別に…」と聞こえるか聞こえないかの声で言った
634名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:24:47.50 0
(*゚∀゚)=3♥
635名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:25:21.37 O
>>633
!!

この時の千奈美の切ない表情の画像upきぼー
636名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:44:22.35 0
なんか書いてみたく……なるよね
637名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:46:20.58 0
いいのか
638名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:49:10.39 0
YOU書いちゃいなYO
639 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 00:54:56.31 0
>>633

「また痛いかもよw」
「え!?やだやだ!痛いのはやだあ!」
そう言って千奈美は立ち上がると「おやすみ!」と言って部屋を出て行ってしまった
「…w」
してやったりと言う笑顔で俺は微笑むとベッドに寝転がった
枕にはさっきまで居た千奈美の甘い匂いが染み付いていた
「…千奈美…」
その後いつの間にか俺は眠りについていた


その日から俺と千奈美は両親がいない日には幾度か部屋で体を重ねるようになった
いけないとはわかってても誰かが止めてくれない限り俺の千奈美へのこの欲望は抑え切れなかった…
「ゃぁ・・・・ッ・・・あっ・・」
「…っ」
「あ・・・・ッ・・・やっ・・」
ベッドの軋む音
荒い息遣い
恥らうようにあげる千奈美の喘ぎ声
そんな俺らの関係に初めに気づいたのは清水だった…
640名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:02:58.99 0
避妊はしてるのか
641名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:05:21.64 0
これは♥
642 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 01:28:12.18 0
>>639

ある日の放課後
俺は清水に呼び出された
日の沈みかけた教室に清水と2人っきり
重い空気が流れていた
「話ってなに?…」
不思議そうに聞く俺に清水は眉間にしわをよせ真顔で俺を見つめた
「…清水?」
「…ちーと付き合ってるんでしょ?」
怒った表情で俺を睨む清水
「…え」
「…ちーのこと本気で好きなら今すぐそんな関係やめなよ!」
「…」
そう言って涙を流しながら言う清水に俺は顔を背けた
「…今の関係続けてたら、ちーを傷つけることになるんだよ!ちーだけじゃなくて家族だって自分自身を傷つけることになるんだよ!」
「…」
何も言わず唇をかみ締めてる俺の頬に清水の手があたりパチンという音が教室中に響いた
俺の胸に握りこぶしを置き声をあげて泣く清水に俺の頬にも涙が伝った
「…わかってるよ…わかってるけど、無理矢理嫌いになるとかできねえんだよ…」
その場にしゃがみ込み頭を抱える俺
「…どうしたら千奈美のこと嫌いになれんだよ…教えてくれよ!」
そう言って泣く俺を清水はそっと優しく包みこんだ

俺達の関係がいつまでも続くことなんてないって心のどこかでわかってた
でもいつも幸せに笑う千奈美のあの笑顔を失いたくはなかった…
この後、俺への罰かのように父さんから思いがけないことを聞くことになるとは思ってもみなかった…
643名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:36:59.49 0
気になる
644名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:41:55.59 0
wktk
645 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 01:45:22.97 0
>>642

「…ただいま」
「おかえりー!ねぇねぇ、今日ね」
「…ごめん。今日は疲れたから…」
千奈美の手を払い部屋に向かう俺の腕を千奈美はもう一度掴んだ
「なにかあったの?」
「別に…」
「でも、なんか今日のお兄ちゃん変…」
言い方千奈美の言葉を遮り俺は大声をあげる
「なんもねえよ!もうほっとけよ!」
「おにいちゃ…」
千奈美の手を思いっきり振り払うと俺は階段を駆け上った

「はぁ…はぁ…」
自分の部屋に入ると俺は部屋の電気も付けずその場にへたりこんだ

「どうした?」
俺の声に驚き父さんがリビングから出てきて玄関に佇んでいる千奈美へ声をかけた
涙を拭い俯いてる千奈美に父さんは「お父さんが話聞いてみるから」と千奈美の頭を優しく撫で階段を上がっていく
父さんは俺の部屋の前までくるとドアをノックした
「入るぞ?」
そういうと同時のドアをあけた父さんはまず暗い部屋に明かりをもたらした
そしてベッドに腰を下ろした
「千奈美とケンカでもしたのか?」
「…違う」
「じゃあ、何があったんだ?」
「…」
何も言わない俺に父さんは確信を迫るように俺に聞いた
「千奈美のことどう思ってるんだ」と…
646名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:54:23.14 0
ドラマの予感ーーーーーーーーーーーー!!
647 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 01:57:53.16 0
>>645

「…?!」
驚いて顔をあげた俺に父さんはやっぱりなという表情をすると
俺を奈落の底に突き落とすような出来事を話始る

「お前が千奈美のことどう思ってるのかは知らない。ただの妹だと思ってるならそのまま受け流してくれて構わない
でも、もし違う感情を抱いてるというならそれは絶対に認められない…」
「…」
「お前達は…私の血を分け合ってる異母兄妹なんだよ」
「…え…」
頭をハンマーで殴られたかのような衝撃に俺は頭が真っ白になった…
「…千奈美と俺が、異母兄妹…」
「あぁ、私も最初はビックリしたんだ、まさか母さんがあのときの人だとは思わなくてな…」
父さんが何を言ってるのか俺はまだ状況が掴めず手を震わせることしかできないでいた
648名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:59:16.63 0
な、なんだって〜!?
649名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:59:40.39 0
そんな…_| ̄|○
650名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 02:05:46.27 0
ちょっとママレードボーイ入ってるね
651名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 02:08:15.05 0
切れ目ごとに回想っぽい台詞が挿入されるところが
高校教師の真田広之に似てると思った
652 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 02:10:55.51 0
ママレードボーイって何?
653名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 02:13:10.79 0
少女漫画だったような
654名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 02:24:10.38 0
これはツライ
655名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 02:34:53.48 0
やはりそうきましたか・・・il||li_| ̄|●il||li
656 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 03:02:12.74 0
>>647

「昔、仕事ばっかしてた時「もう結婚する気はない」と友達にもらしてたんだ
そしたらその友達が精子バンクの会社に勤めててな、結婚する気がないなら
精子バンクに精子登録してみないかって言われてな」
そう淡々と話す父さんの言葉に耳を塞ぎたかった
「登録して1年後くらいに私の精子が選ばれて、お前のお父さんに会ったんだ。
その日母さんは検査等で来れなかったからこの時はまだ母さんのこと知らなかったんだよ…
お前のお父さんは精子が人の何倍も少ない病気でな、母さんとの間に子共ができなかったんだよ。
精子を提供して1年半後くらいに当時付き合ってた彼女との間に子共ができてな、結婚した
その時の子共が千奈美で、その年に君が生まれたって報告をそのバンクの友達から聞いたんだ」
次々と語られていく真実
俺の胸に父さんの言葉がズキズキと突き刺さる…
「それから8年後、母さんと出合ってな。その時に、お前の父さんの写真みてビックリしたんだ、あの時の奥さんだったんだって
だからお前と初めて会ったときはすごい嬉しかったよ…俺の息子なんだって思ってな…。
千奈美と同じようにめいいっぱい愛してやろうって思ったんだ」
父さんの優しさはすごい嬉しかったし
俺のことも千奈美と同じように愛してくれてるのも感じてた
でも、信じたくなかった…
65777:2008/01/20(日) 03:11:35.40 O
>>652
>>653の指摘通り少女漫画

幼馴染が恋人になるんだけど
それぞれの親同士が実は大学時代からの親友(と言うより恋人)だった
彼氏の父親−彼女の母親、彼女の父親−彼氏の母親みたいな感じで
娘/息子にはどっちかの家が引っ越して来てからの近所付き合いだとウソついてて昔のアルバムも隠してたんだけど
彼女が偶然アルバム発見しちゃってそこから出生の謎みたいになる
たしか、祖父母の誰かから身重であったどっちかの母親への手紙の文面か何かから、自分の本当の父親が彼氏の父親だと確信

最終的には二人の思い違いって事でハッピーエンドなんだけどね
隠してたのは、当時の付き合い引っ張らずにやり直したいのと娘/息子に余計な疑いを持たせたくなかったから

たぶんこんな感じだけどウロ覚えだから間違い多そう。説明も下手だし
つーかwiki見てw
658名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 03:29:30.39 0
>>657
なるほどw 情報ありがとうです♪♪
659 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 03:29:40.40 0
>>656

「…ウソだろ」
「ウソじゃない」
「…ウソだ…」
そう言って拳を握り締めてへたりこんでいる俺の前に父さんは立つと俺の肩を叩いた
「…ウソ…だ…うっ…っく…」

不意にドアの叩くノックの音が聞こえドアから千奈美が顔を覗かせた
「…ご飯できたって…」
ただならぬ空気におそるおそる言う千奈美に父さんは「あぁ…」と薄笑いを浮かべると部屋を出て行った
室内に俺と千奈美だけが残され俺のすすり泣く声だけが響いていた
「…お兄ちゃん」
さっき振り払われたせいか俺に近づこうとしない千奈美

俺はゆっくり立ち上がると千奈美に背中を向けた
「…千奈美」
「…ん?」
「…俺達もう一緒に居ちゃいけない…」
「どうして!?」
そう言って俺の腕をぎゅっと掴んだ
「…」
「ねぇ、どうして!?」
「…千奈美といると辛いんだよ!…兄妹なのにずっと一緒に居れるみたいな期待されて…重いんだよ…」
本心でこんなこと言ってるんじゃない…
ただ千奈美との今の関係を断ち切るためについた俺の精一杯のウソだった…
でも、そんなウソをついた馬鹿な俺が千奈美の将来を奪い、笑顔をも奪ったんだ…
660 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 03:30:47.05 0
>>657
ありがとうございますw
661名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 04:09:42.00 0
それ以上言わないでくれ〜〜〜〜〜!!!
662名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 04:13:50.69 0
悲しい・・・
663名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 04:22:03.12 O
●-●のにゅ
66477:2008/01/20(日) 04:46:24.40 0
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4
だいぶ記憶違いがあったみたいw
そう言われてみればそうだったな・・・
ただこのwikiの説明じゃ、読んだ事ない人は分からないと思う
665 ◆urK/YK1n62 :2008/01/20(日) 05:05:34.91 0
>>619

「だから、鈴木さんだっけ?あの子どうにかしてくれよ
 夏焼、部長なんだろ?」
「あー、愛理に会ったんだー・・・」

「『会ったんだー』じゃないって、ホントに・・・
 せめて部室でやれよ」
「部室はもも先輩のせいでなくなっちゃったんだよ!」
「そうそう。嗣永先輩が文化祭でエッチな小説とか漫画作って売りまくってたのが
 見つかっちゃったんだよねー」
徳永が話に入って来る

「あー、あの噂って本当だったのか」
「うん。だってあたしその本持ってるもん」
「ふぅん・・・」
何で持ってるんだよ

「あ、さては見たいんでしょ?」
「べ、別に見ねーよ!」
「またまたー。いいよ、帰ったら貸してあげるw」
「いいってホントに」


ふぅ、ようやく学校に着いた・・・


(続く)
666名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 05:19:44.80 0
ももちww
667名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 06:39:41.13 O
千奈美独占
668名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 06:40:54.55 0
阻止
669名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 08:35:54.98 O
このスレは落としちゃいけないって言ってるだろ
670名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 08:58:57.78 0
「恋人にしたいアーティスト」を大募集!
あなたが憧れる異性のアーティスト、個人の名前を書いて応募してね!
https://cgi.tbs.co.jp/ppshw/cdtv/0648/enquete.do
671名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 11:01:51.46 0

 三┏从*´∇`)┛
三     ┛ ┓
672名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 11:35:24.32 0
       ミノノ
     ★ノノハヽ/)
     从*´∇`)/ <ちくちょー♪
    と二ノ⌒X^)
       >⌒ ・^{
.    ,へ,/⌒>ニス
.    しヘ_,/ \,ノ>
   。・゚。   o  。
    。    。・:
  。    ・ o
673 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/20(日) 12:39:45.58 O
>>630

「千奈美! あんたいつからいたの?」
「んーと、昨日はどうだったってまあさんが聞いたところから」
・・・最初っからじゃん。仕方がない
茉麻は、雅を制していきさつから話し始めた・・・

茉麻の話が終わるや否や、雅が謝った
「みや、全然悪くないじゃん。悪いのはうちのエロオヤジだよ」
茉麻は思わず吹き出しそうになったが、千奈美は止まらない
「みやが美人だから鼻の下伸ばしてんのよ。」
「だいたい、デートに誘っておいて他の子の話するなんてサイテー」
「じゃあ、そのつもりでみやを誘えば良かったの?」
「違うよ! ってまさかそのつもりじゃないよね? みや」
思いっきり首を振った雅に安心した千奈美は、
「いいよ、エロオヤジにはちゃんと言っておくから」
そう言って走っていった

残されて呆気に取られた二人だったが、千奈美の心遣いはよく分かった
「みや、本当に大丈夫だよね?」
「もう! 当たり前でしょ。でも私は大丈夫だけど・・・」
「・・・あっ、もも・・・」
二人は顔を合わせると、この場にいない仲間の姿を思い浮かべた
674名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 13:41:13.24 0
じゃんじゃか
675名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 14:27:34.35 0
>>659

俺は千奈美に背中を向けたまま顔を合わせようとしない
千奈美の顔を見たら優しく抱きしめてしまいそうだったから…
千奈美に最低だといわれてもいい
怨まれたって構わない
千奈美のためなら俺は1人になってもいい…

「…ごめん。もう一緒に居てやれない…」
そう言って千奈美に背を向け俯いてる俺に千奈美はそれ以上何も聞かず
「そっか…」と薄ら笑いを浮かべると
「…お兄ちゃんがあたしのこと嫌いになっても、あたしはお兄ちゃんのことずっと好きでいる…」
いつもの太陽のような笑顔で笑うと部屋を出ていた
俺はその場に泣き崩れた
どうして今更本当の兄妹だなんていうんだよ…
なんで千奈美は俺の妹なんだよ…


「…っふ…グスッ」
千奈美は堪えていた涙を隠すように腕で涙を拭うと靴も履かずに外を飛び出した
精一杯に愛してた
ずっと一緒にいたいと思ってた
でも、お兄ちゃんはそんなこと望んでいなかったんだ…
「…おにい…ちゃ…のばかあ…」
無我夢中で走っていた千奈美は道路に飛び出した
676名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 14:38:44.88 0
>>675

明るい光とともに車のクラクションが鳴り響いた
コンクリートの冷たい感じが頬に当たっている
全身が動かず何がなんだかわからない千奈美の手の先に銀色のネックレスが見えた
あの日お兄ちゃんとネックレスを交換したときの事が頭の中をグルグルと巡っている…
「…おに…い…ちゃ…」
痛みで上手く動かない手を必死に動かし首から外れたそのネックレスを掴んだ…


泣き崩れ目を閉じるとそこには千奈美との小さかった頃の思い出やたくさんの出来事がフラッシュバックされていく…
千奈美がおねしょをしたとき千奈美を庇って俺がこてんぱん怒られた事
初めて千奈美と結ばれたあの夜
「お互い幸せな恋をしよう」と交換したあの日…
どうして俺は世間の道徳とか親の目、周りの目を気にしてんだろう…
千奈美は全力に俺を愛し、俺に屈託のない笑顔を向けてくれた
例え本当の妹だとしても千奈美は俺の初恋の相手で、ただ1人の女の子だった…
俺は胸元のネックレスをギュッと掴むと
家を飛び出した
どんな形でもいいから千奈美の幸せを見届けてやりたいと思った…
なのに…
677 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 14:39:11.22 0
名無しになってたwすいませんでした
678名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 14:40:07.58 O
679名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 14:58:58.30 O
乙です
あまりに辛すぎる・・・
680名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 15:03:32.64 O
エロゲーみたいな感じだな
681名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 15:24:35.99 O
センター試験の控室で泣いちゃったじゃんか…
682 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 15:25:12.81 0
試験に集中しなさいw
683名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 16:17:01.73 0
>>681
http://www.dnc.ac.jp/center_exam/20exam/pdf/20_youkou.pdf

試験中じゃん
物理のみ受験する奴なんてほとんどいないし嘘はいかんよ
684名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 16:35:43.57 O
文系が地学を受ける
685名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 16:36:48.88 O
文系は地学より生物だろ
686名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 17:44:00.63 O
687名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 18:29:52.32 0
。・゚・(ノД`)・゚・。:*゚
688名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 18:37:50.52 O
生物は一時間目

あとは、理系で生物と物理の人とか
689名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 19:38:33.39 0
从*´∇`)
690名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 20:18:52.79 0
乱交パーティースレ落ちちゃったね(´・ω・`)
691名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 21:13:11.03 0
ここは落とさんぜよ
692名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 21:56:10.86 0
おーどん
693名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 22:12:37.54 0
死守
694 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/20(日) 22:44:56.08 0
>>676

しばらく走り少し開けた大通りに出ると道に数人がたまり「救急車!救急車!」と叫んでるのが聞こえた
何だか胸騒ぎがしたのでその方を見ると人と人の間に千奈美の顔が見えた
その瞳は目を閉じ、頭からは血が流れている…
「…千奈美!」
俺は無我夢中で走ると集まってる人の間を掻き分け千奈美の傍に駆け寄った
千奈美の頭を少しだきかかえると手にぬるっとした血の感触…
「…千奈美?千奈美!」
そう揺すっても千奈美は目を開けず眠るようにしていた
「…千奈美…ウソだろ…。いつもみたいにウソだよって笑えよ…!お兄ちゃんって言ってくれよ!…」
そう叫ぶ俺の声にも反応せず千奈美は目を開けない
俺はそんな千奈美をぎゅっと抱きしめると大声をあげて泣き叫んだ…
「…こんな別れ方する為にあんな事言ったんじゃねえのに…千奈美…」
69577:2008/01/20(日) 22:49:22.06 O
また停滞気味だw

前と違って書きたい事は浮かんでてあとはそれを整理するだけなんで(これはPC使わないと無理)
明日には投下できると思います
69677:2008/01/20(日) 22:53:06.36 O
ごめんなさいorz
697名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:02:21.42 0
まってます
698名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:07:31.05 O
゜(゜´Д`゜)゜
699名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:16:17.34 O
>>683
文系地学でした
700 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/20(日) 23:23:17.02 O
>>673

「いただきまーす」
千奈美と二人の食卓。いつもの光景だ
結局茉麻ちゃんからの連絡はなしか・・・
などと思いながら夕食を食べていると、千奈美が話しかけてきた
「ねえ、今度外で夕御飯食べようよ」
「いいよ。いつどこがいい?」
「うんとねー、○○って中華の店、お父さんの会社の近くの」
思わず口の中のものを吐き出しそうになった。まさか・・・
「千奈美、お前どうして・・・」
「みやとまあさんから直接聞いた」
「いや、あれはね、実は・・・」
しどろもどろの自分に千奈美が攻め込んでくる
「うん、分かってる。」
「鼻の下伸ばしてみやを誘って、それなのに怒らせちゃったんでしょ」
鼻の下は断じて伸ばしてない。が、やっぱり雅ちゃん怒ってるのか・・・
もうこうなったら仕方がない、思いきって千奈美に聞いた
「実は・・・雅ちゃんがなんで怒ったのか理由が分からないんだ」
701 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/20(日) 23:24:03.16 O
>>700

「えーっ、まったく女心が分かってないんだから」
千奈美の口から女心なんて言葉が出てくるとは思わなかった
しかし、ここは黙って拝聴するしかない・・・

・・・なるほどね。千奈美のこと聞かせてって最初から言えば良かったのか
しかしなあ・・・と思っていると、千奈美の命令が下った
「とにかく、みやをもう一度ご飯に誘うこと。」
「あっ、みやは別にそういう気持ちはないから、勘違いしないようにね」
「それから、お父さんの方が本気になったら許さないからね」
冗談か本気か分からないな・・・
「阿呆、娘の同級生にそんなわけないだろ」
「そうだよね、でもみやがOKなら私でもOKってことになるねー」
「・・・そういうことはもっと女らしくなってから言え、雅ちゃんみたいにな」
「どうせ女らしくないですよーだ」
そう言うと食べ終わった食器を持って、台所へ出ていた
・・・どうやら自分の動揺を悟られなかったようだ

戻ってきた千奈美が声を掛けてきた
「お風呂先入りまーす」「おう」
「一緒に入る? 千奈美の女らしさが分かるよ」
おどけて言った
「阿呆、それより湯冷めするなよ」「はーい」
やはり動揺を隠しながら、出ていく千奈美を見送った
そして、千奈美と血が繋がらないことの意味を考えたが、すぐにやめた
千奈美は自分の大事な一人娘、それ以外にどんな意味もないのだから
702名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:35:43.01 0
wktk
703名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 00:24:44.37 0
俺だったら一緒に・・・
704名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 01:15:21.00 0
保全するとゆいたい
705名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 02:39:05.42 O
仕事中保全
706名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 03:51:28.89 0
素晴らしいスレ
保全
707名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 05:10:02.66 O
おはよう保全
708名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 05:13:36.17 O
>>1とりあえず犯すだろ
709名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 07:25:38.33 0
じょんじょんに
710名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 08:44:24.20 O
悲しすぎるぅぅぅぅぅ
711名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 09:20:22.94 0
712名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 09:44:46.73 O
ほぜ
713名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 10:05:42.15 0
最後はみんな笑顔で終わるといいなぁ
714名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 11:20:54.17 O
だねぇ
715名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 13:28:21.33 O
千奈美行き交えってよ千奈美
716名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 14:20:45.19 O
ヒァック
717名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 15:53:12.96 0
ちなほ
718 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/21(月) 16:10:44.15 0
>>694

「血液を早く!」
「はい!」
そんな会話が俺の目の前で飛び交っている
俺は病院の椅子にもたれかかり喪失感で遠くを見つめボーっとしていた
「○○!」
俺を呼ぶ父さんと母さんの声が聞こえ、声がするほうを振り向くと父さんと母さんは慌ててこっちにむかってくる
「千奈美は!?千奈美は!?」
母さんに腕をつかまれゆすぶられても俺は何も答えずぼーっとしていた
「あの、娘は!?」
「大丈夫です。最前を尽くしてますので落ち着いてこちらでお待ちください」
「…千奈美…」
母さんは椅子に倒れ込むと顔を手で覆い大声をあげて泣きだした
そんな母さんの声に俺は拳を握り締め、俯いた
「何があったんだ?」
顔を覗き込み冷静にそう聞く父さんに俺は「…俺のせいだ…俺が…」と唇をかみ締め涙を流す…
そんな俺を父さんは静かに抱きしめると「大丈夫。千奈美は強い子だから、信じて待とう…。お前のせいじゃない…」と囁いた
父さんの暖かい腕に包まれると今まで張っていた糸が切れたように俺は大声をあげて泣き出した…
719 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/21(月) 16:30:28.04 0
>>718

千奈美の無事を祈り待ち続けた
すると手術中のランプが消え中から何本もの管を付けられ呼吸器もつけられた千奈美が出てきた
「千奈美!」
俺達は千奈美に近づくと無事だったことに安心して力が抜けたように少しだけ笑顔になった
そして俺は運ばれていく千奈美と一緒に病室に向かう
後から出てきた医師に父さんと母さんは病状等を聞くためにその場に残っていた
「先生!千奈美は大丈夫なんですか?」
そう聞く両親に先生は「無事手術は成功しました。打ち所が良かったのと、車がブレーキを踏んでいたおかげで大事に至らなかったのが不幸中の幸でしたね」と笑顔で答えた
その言葉に父さんと母さんは安心すると近くの椅子にへたりこんだ
「それと、実は少しだけ気になることがありまして…」
「なんですか?!どっか悪いとこでもあったんですか!?」混乱するように聞く母さんを宥めるように先生は「落ち着いてください」とまた母さんを椅子に座らせた
「…とりあえずこちらのほうでお話しますので」
そういう医師の後についていく父さんと母さん
この時はまだ誰も千奈美の体に起きていた異変に気づいていなかった…
720名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 17:26:45.23 0
wktk
721名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 18:28:25.20 0
ちなみぃ
722名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 18:49:21.46 O
ま・・・まさか!
nnsn?
723名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 19:17:21.21 O
言うなバカw
724名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 19:58:47.69 O
ケータイはこれだから困る┐(´〜`;)┌
725りーたん仮面 ◆r6bw.3pSJk :2008/01/21(月) 20:02:20.44 O
>>722-725
俺の自演
726名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 20:05:59.41 0
725が見えない
727名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 20:51:16.60 0
ちなみまさか・・・!!
728名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:02:11.82 0
エイリアンか
729 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/21(月) 21:34:49.27 O
>>701

ブーブーブー
携帯がメール着信を知らせると、雅は携帯を開いた
あっ、千奈美のお父さんからだ。何だろう
内容を読もうとしたその時、
「えーっ、なになにー、あーっ!」
真後ろから甲高いハイテンションボイス、桃子だ
雅は、まずい、と慌てて携帯を閉じようとしたが手遅れだった
「○○△△ってちーのお父さんじゃーん。なんでみやにメール来てんのー」
楽屋中に響き渡る声に、「なになにー?」と梨沙子や友理奈が集まってくる
雅は、半ば本気で桃子の口を塞ぐ物がないか探した
そんな雅の心情などお構い無しに、桃子は内容を読み出した
「えっとー、『この前はすまなかったね。またご飯を食べに行きませんか』だってー」
「やだーっ、この前って何ーっ」「みや、そんなのいつの間にー」
友理奈と梨沙子も一緒に騒ぎ始めてしまい、雅は諦めてため息をついた
「ちょっと! ももいい加減にしなよ」
「人のメールを勝手に見たらダメでしょ」
「みんな、外に聞こえるから静かに!」
千奈美、茉麻、佐紀が止めに入った
730 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/21(月) 21:35:27.22 O
>>729

とりあえず、携帯は雅の手に戻ったが、どうにも収まりがつかない
結局、茉麻が言葉を選びつつ事情を説明した
「じゃあ、みやと千奈美ちゃんのお父さんは付き合うの?」
「ばか、梨沙子、おばさんいるのにそんなわけないでしょ」
梨沙子と友理奈がやり合ってる中、桃子は別のことで声を上げた
「みやとまあさんだけアドレス交換してるのずるいよー」
「ももにもおじさんのアドレス教えてよー」
それを聞いた梨沙子と友理奈まで、
「私もー」「私もー」と言い出した
さらには遠慮がちに佐紀まで、
「私も」と続けた
・・・まあ、アドレスくらい別にいいんだけどね
そう思いながら、桃子の方をチラッと睨む千奈美だった
この後2、3日ほど千奈美の父の携帯にメンバーからのメールが続くことになる

千奈美の父と雅との食事の約束は、二人の都合で2週間程先になった
しかし、この約束は果たされなかった

この10日後、千奈美の母は病院で息を引き取った
731名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:40:29.71 0
ああぁぁ…
732名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:02:07.22 0
なんてこったい
733名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:22:36.95 O
これは…
734名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:35:06.67 0
ええええええええええええええええええええ
735 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/21(月) 23:18:41.21 O
>>730

「おはよう」「おはよう」
何気ない挨拶で始まった朝だった
「久しぶりの学校だから何か調子狂うなー。今朝は早く起き過ぎちゃった」
「はは、早起きは三文の得なんだぞ」
「サンモンノトクって何? 食べ物?」
朝食の間も何気ない会話が二人の間を流れていく
お互いにまだ無理をしてることは分かっていた
だが、いつまでも立ち止まっているわけにはいかない・・・

「じゃあ、行ってくるね」
千奈美はそう声を掛けて玄関に向かったが、急に引き返してきた
そのまま奥の部屋に入り、仏壇の前に正座して手を合わせる
「行ってきます、お母さん」
「千奈美、お前・・・」
「やっと家に帰ってきたんだから、ちゃんと挨拶しなきゃね」
そう言うと、千奈美は今度こそ本当に玄関に向かった
自分も玄関に行くと声を掛ける
「千奈美」「何?」
それは、永遠にも等しい一瞬だった
「・・・気をつけて行けよ」「アイアイサー」
ようやく言葉を絞り出した自分に、千奈美は明るく返事をして出ていった

千奈美は本当に強い子だな
自分こそが強くなって千奈美を支えてやらなければならないのに・・・
自分も妻に挨拶してから会社に出掛けた
736名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 23:36:58.51 0
全仏が泣いた
737名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 00:11:48.91 O
全米も泣いている
738名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 00:13:39.71 O
グッときた
739 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 00:16:08.88 0
>>719

目を瞑ったままでいる千奈美に心配になった俺は近くの看護婦さんに「千奈美は、大丈夫なんですよね?」と不安そうに聞く
そんな俺に看護婦さんは「大丈夫ですよw麻酔で眠ってるだけですから、明日には目をあけますよ」と笑顔で答えた
看護婦さんのその笑顔に安心した俺は千奈美の手を優しく握った
「あ、これ千奈美さんがここに運ばれてきたときに握りしめてたものなんですけど」
そう言って差し出した看護婦さんの手には銀色の指輪のネックレス…
「これ…」
「お兄さんも同じのしてたから、もしかしてって思ってw色違いの同じネックレス付けてるなんて兄妹で本当に仲良いんですね」
ニコっとそういって看護婦さんは笑うと病室を出ていった
「…んで…なんで、俺あんな酷いこと言ったのに、俺とのこんな安っぽいネックレス握り締めてたんだよ…」
千奈美の小さく暖かい手を俺は額を付けると静かな病室で1人声を殺してないた
「…ごめん…千奈美…馬鹿なお兄ちゃんでごめん…」
何度諦めようと努力しても、やっぱ俺には千奈美しか見えなかった…
千奈美がいない世界なんて考えられなかった…
それなのに、本当の兄妹であると知ったことで、俺は全てが終わったも当然だと思い今までの想いを断ち切るために
本心にはない最低な言葉を並べ千奈美のガラスの心を壊してしまった…
目を覚ましたとき、千奈美が俺を許してくれるかはわからない
でも…もう俺は自分の気持ちにウソはつかないと決めた…
父さんや母さんに本当のことを話そうと思った
「妹を好きになりました」って…
だけど、神様は禁忌を犯した俺達にもう罰しか与えてはくれなかった…
740名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 00:21:00.26 0
神様はなんていじわるなんだ・・・
741 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 00:34:42.75 0
>>739

「娘さんの事故に関する心配は特にありません。しかし、1つだけ気になることがあったんですよ」
「何ですか?」
不思議そうに聞く両親に先生は深刻そうな顔をすると思いがけない言葉を発した…
「…娘さん、妊娠してる可能性があります」
「…え?…妊娠ってどうゆうことですか?」
「実は、娘さん事故のときの傷を見るとどうも下腹部を庇っていたのではないかと思うんです。普通の事故でしたら、ちょっと当たっただけでも
下腹部には強い衝撃が加わるんですが、娘さんの下腹部とその周りには傷1つないんですよ」
「…妊娠って、あたしそんな全然…」
混乱して息の荒い母さんの肩を父さんはそっと抱くと「本当に妊娠してるですか?」と尋ねた
「まだよく検査をしてみないとよくはわからないんですが、中学生ですのでなるべく早く検査を受けたほうがいいと思いまして」
思いがけない医師からの言葉に診察室の外にある椅子に2人で俯きながら腰をかけた
「…そんな…千奈美が妊娠だなんてあたし…」
そう言って泣きじゃくる母さんの肩をそっと抱き寄せる父さん
「…千奈美は気づいてたんだろうな、自分の妊娠に…。じゃなきゃお腹を庇うなんて…」
今まで冷静を保っていた父さんも肩を震わせ母さんと一緒に涙を流していた…
742名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 00:48:14.46 0
やっぱりか・・・
743名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 01:11:25.03 0
だから避妊しろっていったのに・・・
744名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 01:54:42.09 0
745名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 02:19:43.25 O
●-●のにゅ
746名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 02:50:21.79 O
なんて昼ドラな・・・
両方怒涛の展開だなぁ

片やnnsn
片や母親他界

両方ハッピーエンドを期待したい
747名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 03:44:32.43 0
千奈美は寝たきりに・・・
748名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 05:36:46.62 O
ちなほ
749名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 07:45:37.93 O
おはようございますw
750名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 08:35:12.38 O
>>746
いや、もうひとりクラスメイト千奈美がいるよ。こっちの作者さんも待ってます。
751名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 08:38:44.67 0
クラスメイト頑張れっw

しかし切ないなぁ
752名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 08:42:06.73 O
兄ちゃん鬼畜やなぁ
753名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 10:19:50.50 O
落とさない ほ
754名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 11:25:36.18 0
755名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 12:09:21.55 0
756名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 12:34:39.03 O
ワッフルワッフル
757クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/22(火) 12:51:09.32 0
>>665

「おい!お前今日夏焼さんと一緒に学校来てただろ!」
「え?マジか?それは許せんな」
休み時間、友達に批判される俺
あぁ、やっぱり見られてたのか

「イヤ、徳永も一緒だったんだけど・・・」
「言い訳無用!つーか徳永とかどうでもいいし」
「そうだそうだ!あんなザコは今、問題じゃない
 それよりもお前が夏焼さんと楽しそうに登校してた事こそが重要だ」
おいおい、徳永酷い言われ様だなぁw

「別に楽しそうにしてないけど?」
「何?夏焼さんと一緒にいて楽しくないだと?」
「ふざけやがって!お前、俺と替われ!イヤ替わってください!」
おいおい、どうすりゃいいんだよ・・・

「とにかく!お前明日から徳永と姉弟仲良く登校しろ」
「・・・でも徳永と夏焼、待ち合わせしてるぞ?」
「だからって3人で行く必要なし!
 夏焼さんは徳永に任せて、お前はダッシュで学校行け!」
無茶苦茶だなぁ。夏焼本人に言えよ・・・
758クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/22(火) 12:52:16.22 0
>>757

「・・・ってわけでさー、ホント大変だったんだよ・・・」
帰り道、早貴に昼間の騒ぎを笑い話として伝える
もちろん手はギュッと繋いだままだ

「・・・ふぅん。その夏焼さんって人、可愛いの?」
ヤバ、ちょっとムッとしてる
「あ、イヤ、たしかに可愛いって言えば可愛いけど
 早貴には全然かなわないって言うか・・・
 大体、そう言う気があったらわざわざこんな話しないだろ!」
「・・・うん。そうだよね・・・」

「もしかして、まだ俺の事信用できない?」
「そんな事ない、けど・・・」
もしかして早貴ってけっこう独占欲強いのかな?
ギュッと早貴を抱き締め、軽くキスをする

「・・・こ、これでもまだ信じられない?」
平静を装って言ってるが、心臓がバクバク言ってるのがわかる
何しろまだキスは2回目だし、自分からするのは初めてだ
首を横に振った後、伏し目がちにボソっと「・・・信じる」と応える早貴
759クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/22(火) 12:53:28.29 0
>>758

早貴の家の前に着く
別れ際、前から考えていた事を早貴にぶつけてみる
「あ、あのさ・・・ 今度うちの家族に早貴を紹介したいなーとか思ってるんだけど・・・
 あ、もちろん早貴がイヤじゃなければの話だけど」

「・・・いいの?」
「いいに決まってるだろ! 俺にとって家族と同じぐらい大事な人なんだから
 あ、別に急がないからさ。早貴も部活で忙しいだろうし」
「うん、わかった・・・ 考えとく・・・」

「じゃぁ、また明日な」
「待って!」
「ん?」
目を瞑って唇を差し出してくる早貴
え・・・さっきしたよな?

「・・・さっきのは不意打ちだからもう一回・・・」
まるでこっちの心を見透かされているかのようだ
そうだよな、ちゃんとしないとな
そして静かに唇を重ね合わせる
760クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/22(火) 12:54:03.20 0
>>759

早貴が家の中に入って行くのを見届けると、家へと歩き出す


「ちょっと!」
少し歩を進めたところで、後ろから女の子に呼び止められた
ん?俺のことかな?
そう思ってキョロキョロ周りを見渡す

「アンタに決まってんじゃん」
俺を馬鹿にしたような表情になる
それにしてもふてぶてしいガキ・・・じゃない女の子だな
小学生だと思うが、上着のポケットに手を突っ込みガムをクチャクチャ噛みながら
俺の方をじっと見ている
見ていると言うより見渡しているという感じか

「な・・・何かな?」
その目力に圧倒されつつもようやく言葉を発する
「別にアンタに用はないけど、人ん家の前であんな事しないでよ。恥ずかしい!」
ボソッと吐き捨てると、クルっと180度回って歩いて行ってしまった
見られてたのか・・・

たしかに客観的に見たら恥ずかしい行動かもしれないな
そう考えつつ女の子を目で追っていたら
さっきまで自分が見つめていた家へと入って行った
あ、早貴の家族だったのか・・・ そう言えば妹がいるって言ってたな
ちょっとマズかったかなぁ?


(続く)
76177:2008/01/22(火) 13:00:26.97 0
久々更新です
618、619、665、757(758も?)は要らなかったかも?と反省デス
さて、妹は誰でしょうねぇw


それにしてもお二人の書き手さんのクオリティ高杉
しかもかなり厳しい局面だし。。。
一読者としてwktkです
もちろん書き手としても置いて行かれないように頑張りたいと思います


ちなみにこっちはまだしばらくは『ほのぼの路線』で行くつもりですのでご安心を?
76277:2008/01/22(火) 13:02:24.86 0
あと、トリの前にタイトル?つけました
ではまた
763名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 13:56:33.55 O
乙で〜〜〜すw ほのぼのもいいですね♪♪
それにしても3人の作者さん共々、クォリティータカスですね!!
続きも楽しみにしていますw
764名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 14:06:29.25 0
ほのぼのいいね
他の2作は悲しいからなあ
765名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 14:59:51.83 O
生意気な小学生と言えば・・・あの子か
766名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 16:17:19.65 O
のにゅ
767名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 16:25:05.00 O
クラスメイト編久しぶりだな

妹は・・・AV女優と同姓同名のあの人か?
768名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 17:40:38.23 O
のにゅ
769 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 18:14:15.99 0
>>741

千奈美の手を握って病室で待っていると父さんと母さんが入ってきた
「千奈美大丈夫なんだろ?」
そう聞く俺に母親は俯きながら千奈美の横の椅子に腰をおろし千奈美の手を握った
「…大丈夫なんだよな?」
不安そうに父さんに歩みよると父さんは俺の肩を抱き病室を出て行く
「なんだよ、千奈美は大丈夫なんだろ!?」
何度聞いても口を開こうとしない父さんと母さんに俺はイライラを募らせる
病室の外にあった椅子に俺を座らせると父さんはその横に腰をかけた
何にも言わない父さんに俺は「なんとかいえよ!」と立ち上がって父さんを睨みつけた
「…座れ…座れ!」
そんな父さんの大声に俺はしぶしぶもう一度椅子に腰を下ろした
770 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 18:24:20.21 0
>>769

重い空気が流れ沈黙が続いた
「…お前は知ってたのか?」
「…え?」
沈黙を破り父さんがいつもより低い声で俺にそう問いかけた
「…千奈美が妊娠してたことだ」
「…に…ん…しん?」
千奈美が妊娠してたことなんてまったく知らなかった…
でも、この事故の何日か前にこんな話を千奈美がしていたのを思い出した…

「お兄ちゃんは子供できたら、何て名前つける?」
「子共〜?」
「うん♪」
「う〜ん、奥さんと自分の名前一字ずつ取るかな。でも、何でこんなこと聞くんだよ」
「聞いとこうと思ったからw」
「なんだよそれw」
「別にーw何にもないもんにー」


「…そうゆうことだったのかよ…」
「…相手は、知ってるか?」
相手?そんなの俺に決まっていた…
もう逃げないと決めた俺…
意を決し真面目な顔で父さんに言う
「…俺の子だよ…」
771名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 18:28:04.73 O
●-●のにゅ
772名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 18:51:26.30 O
どろどろだぁぁぁぁぁ
773名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 18:59:56.41 0
兄貴オワタ
774名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 19:18:28.83 0
厳しいなぁ
ここからハッピーエンドは難しいと思うけど
幸せになって欲しいなぁ
775 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 19:33:14.37 0
>>770

そういう俺に父さんは何も言わず席を立つと俺に背中を向け「…しばらくおばさんの家に行ってろ」と言った
「…やだ」
「…千奈美には堕胎手術受けさせる。落ち着くまで千奈美には会わないほうがいい」
「嫌だ!」
「おばさんには私から話とくから…」
「嫌だ!今は千奈美の傍から離れたくないんだよ!」
千奈美と今離れたら一生会えなくなるような気がした…
だから、どうしても千奈美の傍に居たかったんだ
どんな形でもいいから…
「これ以上、千奈美のこと傷つけたくないだろ!千奈美のこともお前のことも考えて言ってるんだ!」
父さんは涙を流しながら俺のほうに歩み寄るとぎゅっと俺を抱きしめた
「…お前も千奈美も大事な私の宝物なんだ…、だから今はこうするしかないんだよ…わかってくれ…」
千奈美のために今、俺ができることはなに?
離れて暮らすこと?
無理矢理でも傍にいること?
776名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 19:47:30.73 0
どうする?俺!
777名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 19:57:13.08 0
ゴムはつけなきゃだめだな
778名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 20:19:11.92 O
やっぱり堕胎せざるを得ないのかな?
14才の母みたいにはいかないか
779名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 20:24:18.44 0
だろうね
問題はその後どう展開するかだよねぇ
780名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 20:25:29.00 0
いちおう兄妹だしね
781 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 20:32:26.03 0
>>775

「千奈美!?」
次の日千奈美はゆっくりと瞳を開けた
「…お母さん…」
「良かったー良かったー」
そう言って千奈美の胸で泣くお母さんに千奈美は「…ごめんなさい」と静かに囁いた
「いいんだよ」
そう言って千奈美の頭を優しく撫でたのはお父さんだった
千奈美は仰向けになりながら見える範囲で周りを見渡すとお兄ちゃんがいないことに気づいた
「…お兄ちゃんは?」
「…」
「先生呼んでくるわね…」
話をそらして席を立つお母さんと黙り込むお父さんに千奈美は不安を感じた
「…ねぇ、お父さん…お兄ちゃんは?」
「…お兄ちゃんは、しばらくここには来ない」
「どうして?」
「…千奈美の為を想ってだよ」
「千奈美の為って何…?千奈美が妊娠してるから…?」
お父さんは千奈美の髪を優しくなでると
「明日、産婦人科で検査しよう」そう優しく微笑んだ
782名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 21:01:51.02 0
wktk
783名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 21:31:18.48 O
nnsnorz
784名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 21:38:10.09 O
ここまで切ない気持ちになって感情移入しちゃうのは
やっぱり書き手さんの上手さだろうね・・・
佐紀ちゃんヤリマンスレの時から思ってたけど

他にどこかで書かれてました?
いくつか「もしかして?」ってのはありますが
差し障りなければ是非教えていただきたいですm(_ _)m
785 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 21:49:00.31 0
>>784
ありがとうございます
俺が書いたのはヤリマンスレとここだけですよw
786名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 21:58:57.77 O
>>785
マジですか
てっきりベテランの方だと・・・
787名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 22:04:41.31 O
ここの住人は俺を含め恐らく多くの人間が千奈美の幸せを願っていると思うのだが…さてどうなる事やら
788 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 22:04:43.58 0
>>781

俺は千奈美の事故の次の日、大きなカバンに荷物をつめおばさんの家へ向かった
駅に向かう前にどうしても行きたい場所があった
千奈美とネックレスを交換したあの公園…
俺はあの日と同じ銀色のネックレスを購入して桜の木の前に立った
あの日とは違い花も葉っぱも落ち寂しい桜の木
俺はつけていた金色のネックレスを優しく握ると空を見上げた
寂しいはずの木に太陽の光が当たり白い花が咲き乱れてるように見える

俺はその足で病院に向かうと千奈美には会わず父さんに買った銀色のネックレスを千奈美に渡すように言った
「これで…これで最後だから…」
そう言って強い眼差しで見つめる俺に父さんは「…わかった」と頷くと
俺は「ありがとう」と微笑んだ
789 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 22:06:06.03 0
あ、公園じゃなくて動物園だったw
すいませんでした…
790名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 22:18:46.74 0
いいよいいよ
791名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:26:35.24 O
全俺が泣いた
792 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/22(火) 23:32:04.40 O
>>735

ちょっと長いな・・・
千奈美が風呂に入ってからもう随分時間が経つのに・・・
急に不安になり見に行くと、脱衣場に千奈美が倒れていた
「千奈美! 大丈夫か!」
一糸纏わぬ千奈美を抱き上げると、頬を何度も叩く
「あ、お父さん・・・」「どうしたんだ?」
「湯船でぼーっとしちゃって、で上がったらフラッときて、そんで・・・」
額に手を当てると、やっぱり熱があるな、ベッドに寝かさないと・・・
しかし、まず濡れた肢体を拭いてやらないといけない
バスタオルで肢体を拭いている間、千奈美はじっと目を瞑っていた
自分の手が微かに震えたのに、千奈美は気づいただろうか
そして、感覚と意識を圧し殺すのに少しだけ必死になっている自分に気づいた

拭き終わると、千奈美を抱え上げて自分の寝室のベッドに寝かせた
ふと、千奈美の弱々しい声が聴こえた
「好きだよ、お父さん」
言い終えるとそのまま眠りについた
胸を締め付ける思いとある衝動を必死にこらえて、そっと部屋を出た

今夜は千奈美のそばについていよう
それが今の自分に出来る唯一のことだから
793 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/22(火) 23:33:02.23 O
>>792

翌朝、部屋の窓を開けると、冬の柔らかい陽が差し込んできた
ベッドで眠っている千奈美の額に手を当てると、熱が下がっているのがわかった
ちょうど千奈美が目を覚ました
「おはよう、千奈美。気分はどうだ?」
声を掛けると、半身を起こして大きく伸びをした
お、おい、今そんなことしたら・・・
「きゃっ」と悲鳴を上げて、慌てて布団を被る千奈美
「見た?」と布団を首まで被った千奈美が睨んだ
昨日さんざん見たよ、という言葉を呑み込むと
「服持ってきて置いたから、着たら出ておいで」
そう言い置いて部屋を出た

しばらくすると千奈美は部屋から出てきた
「大丈夫か? 学校休んでもいいぞ」
「大丈夫。心配ないから」
本当は心配だったが仕方がない、雅ちゃんと茉麻ちゃんにメールしておこう

食事を済まし、支度をして玄関に出ると、
「本当に大丈夫か? 少しでも気分が悪くなったら早退するんだぞ」
「大丈夫だって。お父さんこそ会社で居眠りしないでよ」
しつこく心配する自分に千奈美は笑顔で答えたが、急に真面目な顔になった
「お父さん」「何?」
千奈美の顔が近づくと、右頬に柔らかいものが触れた
「ありがと」
そしてクルッと踵を返すと、「いってきまーす」と出ていった
頬に手を当てたまま、しばらく佇んでいた
今日の千奈美は、昨日までの千奈美とは違っているような気がした
794 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 23:49:56.77 0
>>786
全然ですよ…
795 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/22(火) 23:55:29.99 0
>>788

病室に1人になった千奈美は真っ白な天井をずっと見つめていた
不意に隣の机に目をやると小さな紙袋が見える
千奈美はそれを手に取ると中身を開いた
「…これ」
中には色違いのネックレスと小さな手紙が1枚入っていた
【千奈美へ 急にいなくなったりしてごめん…。
千奈美が今、まさに傷ついているのに傍にいれなくて本当にごめん…。
でも、今俺が千奈美にできることは千奈美の幸せを願って千奈美を遠くから見守ることだから…。
だから、千奈美が新しい人と新しい幸せを築くまで俺は千奈美の傍から離れることにした…。
千奈美のお腹の中の子共、産ませてあげられなくてごめんな…。
その子共の傷は俺が一生背負っていくから…。
だから、幸せになってください。
自分勝手なお兄ちゃんでごめん。
そのネックレスは、千奈美の恋の永遠を願って新しく買いました。笑
元気でな】

「…お兄ちゃん…」
千奈美はそのネックレスを掴むと胸に抱きしめた
「…千奈美の幸せは…お兄ちゃんと一緒にいることだよ…」
796名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:14:03.08 0
全世界が泣いた
797名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:21:21.09 0
ダメだ・・・涙が止まらないよ。。。
798 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 00:24:15.51 0
>>795

長野にあるおばさんの家につくとおばさんともう1人女の子が出迎えてくれた
「よく来たね。落ち着くまでずっとゆっくりしなさいね」
「…ありがとうございます」
そう言ってふかぶかと頭を下げると女の子が俺の荷物の片方を持って「寒いから早く中入ろう♪」と笑顔で俺の顔を見つめた
その子に薄ら笑いを浮かべると「…ありがとう」と俺は家の中へ入る
家の中は広く何個も部屋があった
その中の1つの畳の部屋に案内されると俺はその場に寝転んだ
疲れと昨日寝てなかったことから気づいたら俺はそのまま寝てしまっていた

「○○さん」
「…ん?」
「○○さん、ご飯できましたよ」
眠気眼で目をこすりながら起きると先ほどの女の子が俺の横に座りニコニコと微笑んでいた
「ご飯できましたよ」
「あ、ご、ごめん。俺寝ちゃって…」
「平気です!疲れてたんですもんね。あ、あたし梨沙子って言うんです」
「あ、俺は○○です」
「知ってるゆw」
「へ?」
「だって、おばちゃんが教えてくれたからw」
「あぁ…w」
799 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 00:34:45.34 0
>>798

「おばちゃんは、梨沙子を小さい頃から育ててくれてるんです」
「…そうなんだ」
「はい。ママとパパはあたしが小さい頃に事故で亡くなったっておばちゃんが教えてくれた」
「…辛くないの?」
「辛くないですwおばちゃんもいるし、遠くに居てもパパとママは梨沙子のパパとママだから」
そう言って千奈美と同じような綺麗な笑顔で笑う梨沙子
「君は強いんだね…w」
「?」
俯き暗い表情で言う俺に梨沙子は首をかしげ不思議そうにした
「梨沙子ー!○○ー!」
「はーい」
遠くから俺達を呼ぶ声が聞こえ梨沙子は大きな声で返事すると俺の腕を掴んだ
「早く行こう♪」
その表情から千奈美の顔を思い浮かべ梨沙子と千奈美を重ねていた
いつも学校に行くとき「早く行こう♪」と俺の腕を掴み太陽のような笑顔で笑ってた千奈美…
「…千奈美」
「え?」
驚いて振り向いた梨沙子に俺は慌てて「ごめんごめん!」掴まれてないほうの手を顔の前で横に振った
800名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:38:33.59 0
新章突入
801名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:10:21.22 O
長野か…
802 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 01:29:52.32 0
>>799

ご飯を食べ終わると梨沙子はお風呂入ってくると部屋を出て行った
その後に続き俺も部屋に戻ろうとしたときおばさんに呼び止められた
「ちょっと話そうか」
おばさんは優しい笑顔で俺にそういうとオレンジジュースをコタツのテーブルの上に置いてくれた
「梨沙子の両親のことなんだけどね」
「あ、聞きました…。事故で亡くなったんですよね?」
「うん。そうなんだけど、実は梨沙子は異父兄弟同士の子供のでね」
「…え?」
「梨沙子の父親と母親は兄妹だったんだよ…」
梨沙子の両親が俺達の同じように本当の兄妹どうしだったと聞いたとき何故かその先の話を聞くのが恐かった…
聞いてしまったら俺は…
「愛人との間にできた子共と正妻との間にできた子供、それが梨沙子の父親と母親でその2人は異父兄弟であることを知ってもお互いを想いあっててね…
その時に梨沙子をお腹に宿して、周りからはものすごい反対されてたんだよ
兄妹同士の子供なんで丈夫に生まれてくるはずないんだって子共のことまで否定されてね…
それでも2人は生んだんのよ…こんな禁忌を犯していた僕達に神様は希望の光を与えてくれたんだってね…w」
その話に耳を傾けてるうちに自然に涙が溢れ出ていた…
梨沙子の両親も同じ境遇でお互いを想い合い、愛し合っていた
どんなに周りに反対されても自分の気持ちにウソをつかず真っ直ぐにお互いを想いあってた…
なのに俺は今…千奈美からも家族からも世間からも逃げ出している
もう自分の気持ちにはウソはつかないと決めたのに…
もう逃げないって決めたのに…
803 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 01:41:31.08 0
>>802

「梨沙子を産む時お医者さんにも言われたのよ、たとえ血が半分ずつでも異常な形で生まれてくる可能性は十分にありえますって。
でも2人は「それでも自分達の子供だから一生愛していきます」ってお医者さんに頭を下げてお願いしたんだよ…
そして1年後…梨沙子が生まれたの
体は丈夫だった…でも、脳に少し障害ができてね、知能が他の人より多少遅れることが生じるって言われたのよ」
「辛くないです♪」そう言って笑っていた梨沙子の顔が頭を過ぎった
辛いはずなのに笑顔で振舞うその姿は千奈美にそっくりだった…
「だけどあの2人は丈夫に生まれてきてくれただけで十分だって言ってね、梨沙子を誰よりも誰よりも大切に愛してた。
だけど梨沙子3歳の時に事故で亡くなってね
梨沙子は「あの異常な兄妹の娘だ」って親戚たらいまわしにされそうになったのをあたしが引き取ったのよ。
梨沙子は両親が親戚の人に悪く言われてもパパとママは梨沙子にいつも笑顔で居てくれたから
梨沙子も辛くても笑顔でいるんだってそう笑ってた…梨沙子は父親と母親を誇りに思ってるのよ」
その話を聞いて俺は意を決したように自分が同じ境遇であることを打ち明けた
「…実は、僕も異母兄弟の妹を好きになったんです…」
804名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 02:18:16.31 0
りさこ・・・アホなのか
805名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 02:20:52.45 0
>>804
違うぞアホじゃなくてアフォの子だから・・・
ってそこまで考えてるのか作者ぁぁぁぁぁ
806名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 02:46:59.39 O
落とさん。

このスレは見守る価値があるスレ
807名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 02:47:21.08 O
州*‘ o‘リ<あばばばばばばば
808名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 03:15:44.64 0
おーどん
809名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 03:29:21.93 0
辛い話だな
だけど梨沙子の知能のとこで思わず吹いた
すまん
810名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 03:34:28.09 O
2時前に見つけて一気に読んじまった
811名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 05:07:52.51 O
まさかのりーちゃん登場
812名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 06:39:57.47 O
長野か
813 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/23(水) 07:38:58.19 O
完全に投入タイミングを間違えたかな・・・
814名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 07:42:39.42 0
そんなことはない
815名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 08:54:04.41 0
親子編
クラスメイト編
義兄妹編

それぞれトリップの前に入れてくれるとわかりやすくて助かる
816名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 10:15:30.34 O
人文字保全
817名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 11:16:50.28 0
wktk
818名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:59:29.48 O
今日もがんばって保全w
819 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 13:46:19.77 0
>>803

「そうなの」
おばさんは驚きもせずわかっていたかのようにそう答えた
「…驚かないんですか?」
「何となく最初から気づいてたわ。あなた、梨沙子の父親と同じように穏やかで優しい顔してたから」
そう言っておばさんは微笑むと俺の横に座り肩を抱くように頭を優しくなでた
「…今は辛くてもお互い想い合って愛し合ってれば【兄妹】って枠も超えられると思うわ、梨沙子の両親のように。
どこかであなた達のこと理解してわかってくれてる人達が必ずいるから、だから自分の気持ちを押し殺してウソをつくのはやめなさいね…」
おばさんはそう言って俺の頭に自分の頭をこつんとあてた
誰か1人でも俺達のことを理解してわかってくれるだけでも嬉しかった…
そんなおばさんの温かさと優しさに俺は堪えていた涙をあふれ出した
「…よく頑張ったね…」
「…ありがとうございます…」

「どうしたの?」
お風呂からあがってきた梨沙子が不思議そうに首をかしげ立っていた
「○○さん泣いてるの?」
「誰にでも泣きたいときがあるのよ…w」
そういうとおばさんは台所のほうへ歩いていく
梨沙子は泣いている俺の頭に手を乗せると優しくなでた
「痛いの痛いの飛んでけ〜イヒヒヒヒ」
ニコニコ笑いならがらそう言った梨沙子に俺は満面の笑みで微笑むと「ありがとう」と囁いた
820 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 14:08:10.30 0
>>819

退院して間もなく千奈美は1人であの動物園へ向かった
お兄ちゃんが残していった真新しいネックレスを握り締めあの桜の前に立つと木を見上げる
そこには小さな桜のつぼみができもうすぐで春が訪れるのを知らせてくれていた
千奈美はもっていたネックレスを胸に抱くと静かに目を瞑った

「…ネックレス、交換しようか?」
不意に後ろで声が聞こえびっくりして振り返るとそこには優しい笑顔で微笑むお兄ちゃんが立っていた
「…おにい…ちゃん?」
「…おう」
「お兄ちゃん!」
千奈美は瞳に涙を溜めながらお兄ちゃんの胸に飛び込んだ
「…ごめん…ごめんな千奈美…」
「…寂しかったんだからぁ!お兄ちゃんの馬鹿!」
「1人にさせてごめん…」
何度も何度も謝り続ける俺に千奈美は胸に顔を埋めながら顔を横に振ると
「もういいよ…。戻ってきてくれたんだもん…」と涙声で囁いた
「…ごめん…」
しばらく抱き合うと俺は千奈美のお腹に手を当てた
「…もう、ここに赤ちゃんいないんだよな…」寂しそうな顔で薄ら笑いを浮かべる俺の手を千奈美は優しく握ると
「…まだ赤ちゃんいるよ…」と微笑むながら俺を見上げた
821義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 14:11:50.94 0
義兄妹編入れ忘れた…orz
822名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 14:18:06.30 O
どんまいw そして乙!!
823義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 14:21:53.62 0
>>820

「え?…」
驚いて目が点になっている俺
「…このことはあたしとお兄ちゃんの問題だから…」
そう言って俯く千奈美に俺はつけていた自分のマフラーを千奈美の首に巻きつけながら
「…千奈美は産みたい?」と切なそうに微笑んだ
そんな俺に千奈美は静かに頷くと俺を見つめた
「そっか…」
そういうと同時に俺は千奈美の手を掴むと歩き出した
「ちょっ、お兄ちゃんどこ行くの!?」
「行きたいところがあるんだ」
真面目な顔で言う俺に千奈美はそれ以上何も言わずある場所へ向かった
824名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 14:21:55.34 0
乙です

一つだけ気になったんだけど、薄ら笑いってのはちょっと違うような気が
微笑とかじゃないかと

気を悪くされたらゴメンなさい
話自体はもうwktkしっぱなしです

梨沙子はもう出て来ないのかなぁ・・・
825名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 14:22:27.23 0
ごめんなさい
空気読まずにorz
826義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 14:32:21.22 0
>>823

着いたのは自分達の家
「…ここ家だよ?」
不安そうな顔でそう聞く千奈美俺は「うん」と言うと中へ入っていく
「ただいま」
「○○!…あなたどうして」
「帰ってきたのか…」
驚いた顔で顔を見合わせている父さんと母さんに俺は「話したいことがある」と千奈美の手を引きリビングのほうへ向かった
俺の横に千奈美が座り、俺達の目の前に父さんと母さんが座った
不安そうに俺を見ている千奈美の手を俺は優しく握ると「大丈夫だから、心配すんな」と優しく微笑んだ

「話したいことってなんだ」
「急に帰ってきてどうしたのよ」
俺は何も言わず頭を下げると「ごめんなさい」と顔をあげた
え?と言った表情で見る3人に俺は真っ直ぐに父さんと母さんを見つめ千奈美の手をぎゅっと握った
「…千奈美のお腹の子の父親は俺なんだ…」
そう言う俺に母さんは信じられないと言ったように口を手で覆うと父さんにもたれかかった
「…父さんにはもう話したけど、母さんには言ってなかったから…」
「…どうして…」
涙を流しながらそう聞く母さんに「…千奈美が好きだから」と言った
827義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 14:33:23.05 0
>>824
微笑みだとなんか嬉しそうに笑ってるってイメージだったんで薄ら笑いにしたんですけど
やっぱ違いますかあ…
指摘ありがとうございます
828名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 14:38:35.90 0
>>827
とは言っても何て言えばいいのか自分でも分からないorz

http://www.nikonet.or.jp/~masumi/warau2.html
を見てみたけど・・・苦笑い?
829義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 14:42:58.27 0
うーん難しいですね…
今度から気をつけますw
薄ら笑い=少しだけ笑うと解釈して読んでくれれば幸いですw
830名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 14:44:32.90 0
>>829
あ、ニュアンスは理解してるんで大丈夫です
こっちこそすみませんでした
831義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 14:59:26.35 0
>>826

「あなた達は本当の兄妹なのよ!」
「…知ってる…千奈美は?」
「お父さんから聞いたよ…でも、産みたいの…」
そう言って千奈美はお父さんとお母さんを見つめた
「何言ってるの?本当の兄妹だと結婚もできないし、子共だって…」
「結婚はできなくてもいい、千奈美とずっと一緒にいられればそれでいい…」
「千奈美も、お兄ちゃんと一緒にいれればいい」
真面目な顔でそういう俺達に黙っていた父さんが口を開いた
「子共が無事に生まれたとしても、それからどうするんだ?やっぱ子共なんていらなかったってお腹に戻すことなんてできないんだぞ」
「…わかってる…。俺、春から高校行かないで働く」
「千奈美は?まだあと1年義務教育が残ってるんだぞ」
「…千奈美は…家でちゃんと勉強する!だから、お願い!」
涙ながらに訴える俺達に父さんはまた黙り込むと沈黙になった
832義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 15:11:04.98 0
>>831

沈黙を破り父さんは静かに立ち上がると俺達に背中を向け
「…明日病院に行こう」と静かに囁いた
「父さん!」「お父さん!」
堕胎手術を受けさせるために病院の行くと言い出したと思い俺と千奈美は慌てて立ち上がった
「…千奈美のお腹の子が無事に生まれるかどうか話を聞くいくんだよ」
「お父さん!」母さんは驚いたように父さんの腕に縋りつく
「…たとえこの先辛いことがあっても逃げ出さないって誓えるか?」
「…うん」と力強く頷く俺
「…子供が無事に生まれてこないといわれても産む覚悟はあるのか?」
「うん!」同じように力強く頷いた千奈美
「…そうか」
「うん!」

「ちょっと、お父さんまだあたしは反対…」
「もういいじゃないか。2人が決めた運命なんだ、私達が口出したところであの2人は意思を変える気はないだろう…
昔の、俺の弟と妹同じように力強い瞳をしてた
あいつらなら弟や妹のように【兄妹】の枠を超えて愛し合っていけそうな気がするんだよ」
そう言って父さんは母さんに微笑んだ
833義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 15:19:56.87 0
>>832

その晩、俺達は手を握り合い同じベッドに入った
「…お兄ちゃんの手暖かいw」
「そうか?」
「うん、ホッカイロみたいw」
無邪気に笑いながらそう言う千奈美に俺はデコピンする
「いったぁー!ひどーい!」
膨れっ面で俺を睨む千奈美
そんな千奈美に微笑むと俺は千奈美のお腹にそっと手を添えた
「…無事に生まれてくるといいね」
「…うん、お兄ちゃんの子だからきっと強い子が生まれてくるよw」
「千奈美のほうが俺の何倍も強いよ、心も腕もw」
「腕は余計ぃー!」
「ごめんごめんw」
俺達のこんな幸せな日も未来には辛い現実が待ってる
でもその日俺と千奈美はその日お互いに約束をした
【どんなことがあっても笑顔でいようね】って
笑顔でいればいつか理解してわかってくれる人が現れてくれる
梨沙子ちゃんとおばさんがそのことを教えてくれた
好き合うのに異性かどうかが関係ないように、兄とか妹とかも関係ないと今はそう思える
隣に千奈美が居て大切な家族が見守っていてくれるから…
834義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 15:28:13.77 0
>>833

それから数ヶ月後
俺は父さんの知り合いの人と店で働かせてもらっていた
そんな俺の携帯に1本の電話入る
「もしもし?」
「もしもし!早く病院に!千奈美が…千奈美が…」
「え?ちょっ…今から行くから!」
そういうと俺は電話を切り笑顔で近くの職員さんに「産まれそうなんです!」と言うと駆け出した
そんな俺の肩を父さんの知り合いの社長さんが叩き「がんばれよ」と笑顔で送ってくれた
それに「はい!」と笑顔で答えると俺は急いで病院に向かった

「父さん!」
分娩室の外で父さんが腰をおろし俺を待っていた
「今、中に母さんがいるから早くお前も」
そう言って父さんは俺の背中を押した
「うん」
笑顔で答える俺に父さんは優しく微笑んだ
835名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 15:53:56.85 O
ガンバレ!
俺は二人を応援してるよ!
…俺入り込み過ぎてるかもw
あっ、作者さんも頑張って!
836名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 15:57:56.43 0
いいお父さんだ
837名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 16:34:37.15 0
もうひと波乱あるのかな?
このまま終わりはチョト寂しい
838義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 16:37:51.39 0
>>834

身なりを整え割烹着的なもの身をつつむと俺は分娩室に入った
そこには母さんの手を握り苦しさに顔を歪めてる千奈美の姿があった
うめき声にも似たような声をあげ荒い息遣いで苦しそうに耐えてる千奈美の手を俺も握ると「頑張れ!」と力強く言う
それに千奈美は精一杯の笑顔で微笑むと「…うん!」と頷いた

「いっ…たぁい!」
そう言って俺の手をギュッと千奈美が握り締めると同時に分娩室に元気な声が響き渡った
「…生まれた…生まれたよ千奈美!」
嬉しそうに微笑む俺に千奈美は汗でぬれた額を拭うといつもの太陽のような笑顔で「うん!」と頷いた

「元気な女の子ですよw」
白い布に包まれた赤ちゃんが千奈美の腕に抱かれいる
そんな光景を見て俺は千奈美の頭を優しくなでると「ありがとう…」と優しく微笑んだ
「早くお兄…パパも抱いてあげて」
そう言って笑う千奈美に俺は「おう」というとその小さい体を抱き上げた
とても軽くて少しでも手をずらしたら折れてしまいそうなその体に俺は恐る恐る抱いた
すると赤ちゃんが俺の人差し指をぎゅっと握り締めまだ小さいつぶらな瞳をパチパチさせながら俺を見つめている
「…生まれてきてくれてありがとう…」
そう呟くと俺は涙を流しながら赤ちゃんに笑いかけた
839義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 17:06:51.74 0
>>838

普通の病室に移るとそこには清水、雅ちゃん、その他友達が数人いた
「お前ら…」
「おめでとう!」
そういうと花束や飾りなど色々修飾してありみんな嬉しそうに笑っていた
「…どうしたんだよ、これ」
「2人とも結婚できないからさ、些細なことでも結婚味わえてもらえたらって思ってみんなで頑張ったんだーw」
清水はそんなことを言うと俺にかみづづみをくれた
「あけてみて」
それをゆっくり明けていくと中には白いベビー服が入っていた
「…お前ら…グスッ」
「あーあ、泣いちゃったw」
「泣くなよー!」
男子数人がからかうように俺の肩に手を置く
「うるせえー!w」
その横では女子数人が千奈美に群がり可愛い可愛いと赤ちゃんを触っていた

最初みんなに話したときはわかってもらえず辛かった…
でも、「1人の人を好きになる気持ちは、兄妹でも変わらないよね」とみんな俺達のことを理解してわかってくれた…
それがすごい嬉しくて本当に友達っていいなって思った…
「なんかあったらいつでも言えよ」と肩を叩いてくれた親友
「ちーのこと泣かしたら許さないからね!w」と俺の背中を押してくれた清水
俺と千奈美は常に周りの人に支えられ生きていた…
おばさんの言った通り俺達のことを理解してわかってくれる人がこんなにも居たことに俺は幸せに感じるんだ…
840義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 17:22:40.57 0
>>839

子共は丈夫に育ち脳にも何も障害がなく本当に健康な子共だとお医者さんが言ってくれた
これは奇跡に近いと
俺達はその子に「桃子」と名前をつけた
俺達が初めてあった日が、桃の節句だったことから桃子という名前にしたのだ
いつか桃子が大きくなり誰かを好きになったときお父さんとお母さんような恋がしたいと言ってくれるように
俺と千奈美は今をしっかり生きていく
辛いときでも【笑顔】を絶やさないように…


桜の木の下に制服姿で佇む女の子と男の子
「これね、桃のママとパパがやってた恋が叶うおまじないなんだよ♪」
そう言って制服のポッケから取り出した色違いのネックレスを見せる女の子
「…本当に叶うのかなあ?」
「叶うよっ♪桃のパパとママは今でも仲良しだもん♪」
笑顔でそういう女の子に「お前、いつも笑顔だなw」と男の子は女の子の頭にポンと手を置いた
「どんな時も【笑顔】でいるって約束したの♪」
そう言って女の子は無邪気に笑った
841義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 17:24:31.16 0
無事1スレで完結できました
>>837
一波乱なくてすいませんでした…
暇な時にでも番外編かけたら書きたいと思います
今は2人の作者さんを見守りますw
842名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 17:29:59.77 O
もぉの未来も気になるとこだけどひとまず乙でしたm(_ _)m

何となくめぞん一刻の最終回を思い出して泣けたよ
84377:2008/01/23(水) 17:34:38.71 0
乙でした
ちょっとうるっときてしまった。・゚・(ノД`)・゚・。
ちなみに実は837は自分ですw

このムードで投下は無理だーw
844名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 17:50:11.46 O
乙でしたw すごく感動しちゃいましたよ♪♪
最後は幸せになってよかったです!! 番外編も楽しみにしています♪♪
845義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 18:09:23.89 0
846名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 18:33:13.82 O
ショートバージョンを期待します!
847名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 18:40:04.78 0
乙でした

ところで千奈美は母親の連れ子だから戸籍上は再婚相手(父)の養子になっているはず
だからこの場合は結婚できるんじゃなかったっけ?
84877:2008/01/23(水) 18:40:33.33 0
何だかんだで1スレ内完結してますよね
こっちは絶対無理ですw
◆u4GkoN6SH2 さんはどうなんでしょ?

一応ちょっとだけ書けたけど・・・どうしましょう?
849名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 18:47:31.68 0
乙でした!
読み終えて改めてこのスレに出会えてよかったと思いました
クラスメイト編と親子編も期待しています!
85077:2008/01/23(水) 18:47:48.32 0
>>847
千奈美は父親の連れ子の間違いだと思うけど、結婚は可能だよね
主人公の(戸籍上の)実父は亡くなった親父さんだから
戸籍上は元々赤の他人
だから結婚届けるに当たって黙ってれば可能

ただバレたら無効になるかもしれない
よその国だがこういう例もある(ちょっとケースは違うけど)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080112-00000903-san-int


ちなみにちょっとあなたを殴りたい気分かもしれないw
85177:2008/01/23(水) 18:52:00.33 0
心を無にして投下します
852クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/23(水) 18:52:24.55 0
>>760

夕食の時間、早貴の話をしようと思ったのだが、なかなか切り出せない
いざ言うとなると何と言うか照れ臭い。何て言えばいいんだ?
しかも、徳永がほとんどずっと喋っててタイミングが取れない

ようやく話が一段落したようだ。今しかない!
「あ、あのさ「ホント、こうして4人で囲む夕食ってのは幸せだよなー」
親父、その気持ちはよく分かるが、最悪のタイミングで被せてくるなよ・・・

「そ、そうだね・・・」
とりあえず話を合わせる
「そうだ!お前ちぃちゃんと結婚しろ!」
おいおい親父、飲み過ぎじゃないのか?
しかも結婚とか子供かよ

「ハァ?親父何言ってんの? だいたいこいつと俺は姉弟じゃん」
「お前知らないのか? 血がつながってなかったら姉弟でも結婚できるんだぞ」
「え、そうなの?」
「うむ。そうすればずっと4人仲良く暮らせてハッピーじゃないか」

「ちょっと待てよ。俺の気持ちはどうなるんだよ」
「どうせお前の事だ。付き合ってる彼女もいないんだろ?」
「そうそうw」
黙れ徳永。お前に何が分かる

「それにお前もちぃちゃんの事嫌いじゃないだろ?」
「そりゃ、まぁ・・・って、結婚とかなると話は別だよ」
何マジになって答えてんだよ、俺・・・
853クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/23(水) 18:53:43.84 0
>>852

助けを求めておばさんの方を見つめるが
「そうねー。まだ先の事だしあなた達の気持ち次第だけど
 もしそうなったらずっと一緒に暮らせるんだよね・・・」
うぅ、最後の頼みの綱まで・・・

「しょうがないなぁ。一緒になってあげてもいいよw」
何で満更でもない顔してるんだコイツは

このムードで早貴の事言うのはキツイなぁ
でも言わないわけにもいかないし・・・

「えっと、せっかく盛り上がってるところ悪いんだけどさ・・・
 俺、ちゃんと彼女いるから」
「だろ?だからさっきから父さんもそう言ってる・・・え?」
「ウソー!誰、誰? みや?まぁ?それとも・・・」

それから約10分間、早貴の事をなれそめ含めて洗いざらい喋らされた
「父さん悲しいぞ。お前が黙って彼女作ってたなんて・・・」
「そんなの普通言わないだろ」
「前に『彼女できたら父さんに一番に報告するね』って言ってたじゃないかぁ・・・」
それって小学生の頃の約束だろ
だいたい自分だっておばさんとの事、ギリギリまで黙ってたくせに
854クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/23(水) 18:55:40.82 0
>>853

「あー!!!!!」突然叫ぶ徳永
「急に大きな声出さないの!」
「・・・って事は家で付き合ってる人いないのあたしだけ?」
「まぁ、そうなるな」

「ショック大! ・・・ねぇ、パパー、千奈美可哀想だよね?」
突然親父に甘える徳永
「うん、まぁ・・・」
「じゃぁ、お小遣いちょうだい?」

「千奈美! それとこれとは関係ないでしょ!」
「えー・・・ だってデートとかにも行けないんだよ?
 まぁやみやとカラオケにでも行ってストレス発散したいよぉ
 ねぇ、ダメ? ぱぱぁ〜」
「そんな事言ってないで勉強しなさい!」
「まぁまぁまぁ。ちぃちゃんの言い分もよく分かるよ
 後で部屋に来なさい、お小遣いあげるから」
「やったぁ!」
「あなた!」

おいおい色仕掛け?で小遣いゲットしやがった
貰おうとする徳永も徳永だが、あげる親父もどうかしてるぞ・・・
85577:2008/01/23(水) 18:59:51.06 0
とりあえずこれだけデス
>>847さんにネタバレ?されてちょっとドキッとしましたよw

また明日になると思いますがガンガりますので見捨てないでw
◆u4GkoN6SH2 さんも一緒に頑張りましょう!
もちろん義兄妹編の番外もwktkしてますんで
856名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 19:05:58.56 0
いいよいいよ〜

義兄妹編も良い終わり方でもう最高すぎ
857義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 19:12:03.22 0
まあ結婚可能のは書き終えて自分も気づきましたけど
結婚できない設定でお願いしますw
85877:2008/01/23(水) 19:25:36.70 O
>>857
結婚できないと思い込みつつ役所に行ったらできましたw的な番外編はどうでしょう?
859義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 19:27:12.51 0
おとぼけ編ですかw
まあそれも考えておきますw
860名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 19:29:25.57 0
まさにバラ色の人生エンディングw
でもそこは読者の脳内完結でも良いかなとか思ってみたり
861 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/23(水) 19:38:58.20 O
義兄妹編の作者さんお疲れさまでした
こちらもハッピーエンドに向けて頑張ります
862名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 20:25:49.41 O
義兄妹編乙です


むちゃ感動で楽しんで読めました、ありがとうございます。
863名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 21:31:58.19 0
ちなほ
864名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 22:09:19.92 O
ちなほ
865名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 22:50:44.69 0
866名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 22:50:55.18 0
867名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 23:05:05.74 0
義兄妹編
ストーリーは良かったけど誤字の多さやwの多用にちょい萎えました
子共とか
868義兄妹編 ◆SJj9iT3/pg :2008/01/23(水) 23:13:22.52 0
すいませんでした…
869名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 23:26:20.37 0
わざとかとおもっとった
おもしろかったよん
870名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 23:42:56.36 O
ショック大!懐かしいすなあ

>>868
泣いた
871父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 00:17:04.00 O
>>793

社内食堂で昼飯を食べていると、携帯のメール着信音が鳴った
この時間に来るのは・・・やっぱり、いつもの"桃子通信"だ

桃子ちゃんは毎日昼に必ずメールを送ってくる
内容は日々の他愛もないことがほとんどだ
仕事があった次の日は千奈美の様子や写真を送ってくれたりする
千奈美のことは、他の子達も、特に茉麻ちゃんと雅ちゃんがよく送ってくれる
最初はちょっとなあ、と思っていたのだが・・・
最近では自分の中で"桃子通信"などと呼んでちょっと楽しみだったりする

さっそく今日の"桃子通信"を読んでみると、いつもと様子が違っていた
『相談したいことがあるので、明日の昼に付き合ってくれませんか』
明日の土曜日は確か何も予定はなかったな・・・
千奈美は朝から外出すると言ってたし、いいか
さっそく桃子ちゃんにOKの返信をした
それにしても、相談したい事って何だろう・・・
872父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 00:17:59.56 O
>>871

翌日昼前に待ち合わせの場所に行くと、桃子ちゃんはすでに待っていた
一見していつもと変わらないようだったがしかし・・・
「今日はありがとうございます」
これはいつも通り?手をガシッと握り真っ直ぐ目を合わせて挨拶した
そして、「じゃあ、お店に案内しますね」
と、手を握ったまま歩き出した
手を握ったままはちょっと恥ずかしかったが、黙ってついていく
しばらくして、個人経営らしい小さなレストランの前で止まった
中に入ると、店主らしき人が出てきて、
「いらっしゃい、桃子ちゃん。久し振りだね」「お久し振りです。今日はよろしくお願いします」
などと挨拶を交わしている
「何度か来たことあるの?ここ」「はい。今年は初めてですけど」
話しながら案内された席に着くと、とりあえず注文を済ませた
桃子ちゃんは、注文を終えてからも他の料理について話し始めた
よっぽどこの店が気に入ってるのだろう
それにしても、どうも分からないな
こんな都心から離れた郊外での待ち合わせといい、行きつけらしいこの店といい
それから、今日の桃子ちゃんの服装も・・・
ここは、こちらから切り出してみるか・・・
「えっと、相談事って何かな?桃子ちゃん」
尋ねると、桃子ちゃんはおしゃべりを止めてこちらを真っ直ぐに見た
873父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 00:19:07.61 O
>>872

「ある女の子のことなんです」
桃子ちゃんはいつもとは違う真面目な顔で話し始めた
「その子の友達に母子家庭の子がいて、母親が再婚したんです
そしたら、その子、友達の新しい父親のことを好きになっちゃったんです」
・・・えっ、それってひょっとして・・・
言葉を継げずにいると、桃子ちゃんが不意に笑った
「嘘でーす」ナンデスと?
「ちょっと信じちゃいました? 自分のことじゃないかって」
・・・図星だよ
すると、今度は両手を顔の前で組み、申し訳なさそうな表情で上目遣いに言った
「怒りましたぁ〜?」
・・・本当にこの子はカワイイと思わせるポイントを心得ているな
「怒ってないよ。それで相だ・・・」
言いかけたところで料理が来てしまった。まあ、後にするか
料理は本当に美味しく、しばらくは食べるのに集中する

メインディッシュを食べ終わると、桃子ちゃんはお手洗いに席を立った
すると、席に先程の店主がやって来た
「とても美味しかったです」「ありがとうございます」
初老のとても感じのいい人だ
桃子ちゃんのことをちょっと聞いてみようか
874父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 00:20:04.79 O
>>873

「桃子ちゃんのこと、よくご存知なんですか?」
「はい。元々は桃子ちゃんの叔父さんが常連だったのが縁でして」
「なるほど。その叔父さんは近くに住んでいるんですか?」
「はい。桃子ちゃんはよく遊びに来ていて、傍目には本当の親子のように見えたものですが・・・」
店主の歯切れが悪くなり、言いにくそうに続けた
「6年前に叔父さんが亡くなってしまわれたのです」
「亡くなった・・・」
「はい。実はちょうど今日が命日なんです。
それと、ここから少し行ったところに墓地があるんです」
「じゃあ、桃子ちゃんは今日・・・」
「ええ、毎年お墓参りの帰りに寄ってくれます。
ただ、十代の女の子があの格好で一人ですので、少々目立ちますが」
そう、桃子ちゃんの格好は、喪服ではないけど葬式に行くような服装なのだ
「その叔父さんは何故亡くなったのですか? まだ若かったはずなのに」
店主が答える前に桃子ちゃんが戻ってきた
「今日もお料理最高でした」
「ありがとう。ケーキは食べるかい?」「はい」
「まだ食べるのかい?」「もちろん。ケーキは別腹ですから」
そう言って席に着くと、出されたケーキを美味しそうに食べ始める
「でも最近食欲落ちてきちゃって、ケーキも2個しか入らないなあ」
「2個で十分だよ」
相槌を打ちながら、自分が桃子ちゃんのことをとても心配していることに気づいた
本当に相談事って何だろう・・・
875名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 01:14:25.29 O
もも…

しかし主人公の空振り感が面白いw
876名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 01:40:05.25 0
このスレは落とさない
877名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 01:43:07.50 0
娘。ヲタのオレも絶賛
878名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 01:47:29.60 0
ももち・・・
879名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 02:16:52.49 O
郊外の…ってどこだか考えながら読んでいます。
880名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 03:15:02.02 0
STKお断り
881名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 04:00:26.45 O
義兄妹編
乙でした
最後は・・・まぁバタバタ感ありまくりでしたがw
番外編はサブキャラを堀り下げると面白いかな?

クラスメイト編
なかなか先が読めないね

父娘?編
随所に小ネタ仕込んでていいね
桃子のキャラ設定にニヤリとさせられましたよ
882名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 06:12:27.15 0
从*’w’)ノシ
883名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 07:01:49.39 O
ケーキが2個しか入らないは月肩から拾ってきましたねw
884父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 07:53:01.38 O
>>883

>>872の「手を握ったまま歩き出した」もなんですけどね
そう言えば、前の「ファミレスの中華版」はきれいにスルーされてしまったな・・・w
885名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 09:36:50.54 O
ファミレスの中華版って・・・バーミヤン?
バーみやンかぁぁぁぁぁ
しかも看板が桃ってのも暗示してる訳か?
886名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 11:26:19.28 0
死守
887クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/24(木) 11:42:36.02 0
>>854

「ジャーン!」

部屋に戻って勉強しようとしてたらいきなり部屋に入って来て
一万円札をヒラヒラとかざす徳永
「ハヒホー ハヒホー フヘホー ハヒホー」とか
変な呪文?を唱えながら踊っている
しかし親父、一万はあげすぎだろ・・・

「せっかく貰ったんだから大事に使えよな」
「裏切り者の○○君の意見は聞きませーん!」
裏切り者って何だよ。そっちが勝手に盛り上がってただけだろ
888クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/24(木) 11:43:02.00 0
>>887

「それにしても何かムカツクよねー。○○君だけ幸せになってさー」
「・・・家族の幸せは自分の幸せって発想ないの?」
しかも勝手に人のベッドに座ってやがる

「ハイハイ。勝ち組はすぐそういう事言うよね?
 そうだ! 今度その早貴って子が家に来た時いじめちゃおっかな?
 お姑さんみたいにw」
「おいおい、やめてくれよ・・・」

「え?どうしよっかな? あたし好き嫌い激しいしなー
 嫌いなタイプだったら仲良くできる自信なーいw」
「そんな事ないって。きっと徳永も気に入ってくれるよ」
「それはどうかな? ねぇ、やめてほしい?」
ニヤニヤと寄って来る徳永
こいつたまに人の嫌がる事を平気で言ったりしたりするんだよな

「いじめたきゃ勝手にしろよ。でも、もし本当にいじめたらお前の事軽蔑するからな」
「な、何よ・・・ちょっと冗談で言っただけじゃん。ムキになってさ」
「言っていい冗談ってのがあるだろ。今からアイツに電話するから出てってくれよ」
「フン!バーカ!」
怒って部屋から出て行く徳永

ちょっとマジになりすぎたかな?
そう思ってたら
『バカバカバーカ!』というメールが隣の部屋から送られて来た
相手する気にもならないので無視して早貴に電話する事にした
889クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/24(木) 11:43:26.33 0
>>888

結局早貴には
『家族にはちゃんと話せたけど、徳永が必要以上に騒いだので
 家に呼ぶとかの話にもって行けなかった』
と話した

早貴も夕食の時に家族に話したらしいが
あまり芳しい反応ではなかったらしい
どうも彼女の妹が、ある事ない事家族に吹き込んだためらしい

「ごめんなさい。あたしがもっとちゃんと言ってれば・・・」
「いいよ。早貴が悪いわけじゃないよ」
そうは言っても結構凹む

「舞っていっつも自分勝手で好き嫌い激しくて
 おまけに要領良くてさ。自分だって彼氏いるくせに
 お父さんにあっさり公認もらってるの
 お父さんも舞の言う事ばっかり信じるし
 お母さんはお父さんの言いなりだし・・・」
おいおい、結構裏で毒吐くタイプなのか?
ちょっと意外な一面を見てしまったような気がする

「あ、ご、ごめん・・・」
こっちの沈黙に気付いたのか、慌てた様子の早貴
「い、いいって。俺に言ってイライラが発散できるならいくらでも聞いてやるから」
「うん・・・」
でも口ゲンカになったら勝てないかもな
890クラスメイト篇 ◆urK/YK1n62 :2008/01/24(木) 11:48:55.43 0
>>889

「あ、でもお兄ちゃんは賛成してくれたんだよ」
「へぇ・・・」
話に聞くところによるとかなりのイケメンでスポーツ万能らしい
妹と違ってよく話に出てくるところからみても
自慢の家族という事が窺える

「でね、今度一緒にキャッチボールしようって言ってた」
「あれ?お兄さんってサッカー部じゃなかったっけ?」
「そうだけど『男ならやっぱキャッチボールでしょ。
 こうガーッとやるのがいいんだよ。ガーッと!』とか言ってた」
「そ、そう・・・」
前から思ってたが、お兄さん面白い人なんだな・・・

その後、しばらく他愛のない話をして楽しんだ


電話を切ると、また徳永からメールが来ていた。しかも5通も
コイツ、他にする事ないのか?
部屋にわざわざ文句言いに行くのも馬鹿馬鹿しいので
読まずにそのまま削除して眠る事にした


(続く)
891名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 11:52:22.04 0
そのまま削除とかひでぇw
89277:2008/01/24(木) 11:57:13.62 0
いつも読んでくださってどうもです

>>881
先が読めないってのは褒め言葉と受け取っておきます
もし読みにくいという意味でしたらゴメンナサイ
ちなみに自分もたま〜にネタを入れてますよ

>>884
そこはそのツッコミが適切なのかどうか分からなかったんで
あえてスルーしてましたw
ここから桃子がどう絡んでくるのか、一読者としてwktkしております
89377:2008/01/24(木) 12:01:50.16 0
あ、勉強しようとしてるところだった
しかも風呂も入ってねーw

>>888>>889の間で
勉強→風呂をしてたって事にしてくださいm(_ _)m
894父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 12:29:00.45 O
>>885
「夏 LOVE ロマンス」という曲の歌詞に出てきます
この曲はプッチベスト4に入っていますが
ベリとは直接関係ないので余計だったかもしれないorz
89577:2008/01/24(木) 12:54:14.96 0
そっちかぁw
896名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 13:52:03.93 0
舞美はバカだからなぁ
897名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 13:59:18.82 O
>>894
全く知らんわ
ベリと℃-ute以外は疎いからなぁ
898名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 15:44:54.59 0
のにゅ
899名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 17:11:43.66 O
のにゅ
900名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 18:50:50.54 O
のにゅ
901名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 19:40:58.86 O
のにゅ祭w
902名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 20:10:08.83 0
のにゅ
903名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 20:12:21.08 0
900越えたか
904名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 21:18:30.36 O
うむ
905名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 22:34:18.66 0
じょんじょんに
906父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 22:40:44.94 O
>>874

ケーキを食べ終わり、一服したところで店を出た
先程の桃子ちゃんを先に行かせて会計をした時の店主の言葉を思い返す
『今日の桃子ちゃんは様子が違うように見えました
桃子ちゃんが誰かと一緒に来たのは初めてなんです
私が言うのも何ですが、桃子ちゃんのことよろしくお願いします』
自分に何が出来るとも思えないが、今日は桃子ちゃんの好きにさせてあげよう・・・
すると、桃子ちゃんが少し重い口調で言った
「あのー、これからちょっとついてきて欲しい所があるんですけどー」
黙って頷くと、桃子ちゃんは手を握ったりもせず黙って歩き出した

道中もほとんど黙ったままで、5分ほど歩いた所で止まった
そこはちょうど家一軒分の、草が伸び放題になった空き地だった
桃子ちゃんは、朽ちかけた柵の側にしゃがみこんだ
不意に一つの答えが頭に浮かんだ
さんざん迷った挙げ句、とうとうそれを口に出した
「ここに叔父さんの家があったの?」
「えっ、どうして・・・」
驚いて振り返った桃子ちゃんは、しかし意を決して話し始めた
907父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 22:41:46.68 O
>>906

桃子ちゃんは小さい頃からよくここにあった叔父さんの家に遊びに来ていた
端から見て本当の父娘のようだったが、桃子ちゃんの口癖は
『もも、大きくなったら叔父さんのお嫁さんになる』だったらしい
あのレストランにもよく連れていってもらったという
しかし、6年前、桃子ちゃんが来ていた時に家が火事になり、逃げ遅れた桃子ちゃんを叔父さんは身を呈して助けた
桃子ちゃんは軽い火傷で済んだが、桃子ちゃんが意識を取り戻した時には叔父さんは既に帰らぬ人となっていた・・・

始めのうちは淡々と話していた桃子ちゃんだったが、次第に抑えられなくなってきたようだった
「もも、叔父さんに謝りたくて、でもお墓で謝っても返事してくれなくて、
でもホントはどこかで生きてるんじゃないかって、見つけて謝りたいってずっと思ってて」
最後は涙声になって、クルッと背を向けた
なぜ桃子ちゃんが自分を連れてきたのかは分からなかった
しかし、今ここにいる自分がすべきことは分かった
桃子ちゃんの両肩にそっと手を置いた
「ももは何も悪くない。ももが助かって、本当に良かった。もう大丈夫だよ」
振り向いた桃子ちゃんを抱き寄せると、堰を切ったようにわんわん泣き出した
「叔父さん・・・叔父さん・・・おじさん・・・」
今までよく我慢したね。思いっ切り泣くといいよ
桃子ちゃんの頭を優しく撫でてあげた
908父娘?編 ◆u4GkoN6SH2 :2008/01/24(木) 22:42:40.56 O
>>907

しばらくすると、桃子ちゃんが落ち着いてきたので、そっと身体を離した
桃子ちゃんはちょっと照れ臭そうにしていたが、
「ありがとうございます。ももはもう大丈夫。元気なもも復活しましたー」
そう言って胸元でガッツポーズをした
その姿がなぜか滲んでしまった・・・

さっきの道を今度は手を繋いで戻り、もう一度レストランに挨拶に寄った
桃子ちゃんがいつもの表情で自分の顔を覗き込んで言った
「来年もまた一緒に来てくれますかー?」
「いや、来年なんて言わないで近いうちに来ようよ。他の料理も食べてみたいし。
そうだ、ベリーズのみんなで来よう。奢るからさ」
「もーっ、分かってないんだから」
桃子ちゃんはぷくっと頬を膨らませる
なんで膨れるんだろう?
まあ、いつもの桃子ちゃんのペースに戻ってきたみたいで少しほっとした

その後都心まで一緒に来て、乗り継ぎで別れる駅で降りた
そこで桃子ちゃんは建物の隅の方に自分を引っ張っていった
「今日のお礼にあげたいものがあるので、右手のひらを上に向けて目を瞑ってくれますかー」
言われた通りにすると、手のひらに手?が添えられたかと思うと、
次に、唇に柔らかいものが触れた
驚いて目を開けると既に桃子ちゃんの顔は離れていた
「もものファーストキスでーす。それじゃあ、さようならー」
呆気にとられる自分を置き去りにして走り去っていった
ふと視線の端に走り去る女の子の姿が写った
あれは、まさか・・・
909名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 23:14:21.88 O
照れ臭そうに?くさいのか?ももちはwww
910名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 23:33:12.94 O
気恥ずかしい・きまりが悪いという意味で漢字もあってる
911名無し募集中。。。:2008/01/24(木) 23:57:17.00 0
まさか!
912名無し募集中。。。:2008/01/25(金) 00:02:24.19 O
父娘?編
いいよぉ〜
桃子の小悪魔ぶりときたら・・・

クラスメイト編も頑張れ
913名無し募集中。。。:2008/01/25(金) 01:01:47.76 0
のにゅ
914名無し募集中。。。:2008/01/25(金) 01:09:22.33 0
×从*´∇`)<イテッ!
○从´∇`从<イテッ!
×从´∇`从<いやあっ!
○从*´∇`)<いやあっ!
915名無し募集中。。。:2008/01/25(金) 01:32:30.62 O
なんかすごい展開になってきた
916名無し募集中。。。:2008/01/25(金) 02:29:57.77 O
のにゅ
917名無し募集中。。。
wktk