「みーやんのばか…」な桃子

「あの…これ」みやびちゃんに今の授業のノートを渡す桃子
「えっ？　写すね、ありがと…」また前を向くみやびちゃん

ノートの挟まっていた手紙…
ＤＥＡＲみーやん
さっきはあんなこと言ってごめんなさい…
何かムキになっていたというか…妬いてたというか…
あんなこと言ったけど…本当は追いかけてくれて嬉しかったから…
ありがとう　　もも

即効でノートを写すみやびちゃん
「ありがと…」桃子にノートを返すみやびちゃん

ノートの下のほうにメッセージ…
こっちこそあんなことしてごめんね…
桃が怒ってなくてよかったよ
でも…佐紀ちゃんに怒られちゃうね…笑　みやび

（えっ？なんで佐紀ちゃん？）な疑問がいっぱいの桃子
さっき千奈美が怒られたばかりだけどみやびちゃんに手紙を送る桃子

怒るわけないじゃん…
なんていうか…嬉しかったし…
あのさ…何で佐紀ちゃんが怒るの？
もしかして……また付き合ってたりしてるの？

先生にばれないようにお返事を書くみやびちゃん（こっちも頭が混乱中）

嬉しいって……なんで？
佐紀ちゃんと付き合ってないよ！
だって桃はさ…その…佐紀ちゃんと付き合ってるんでしょ？

ドキドキしながら手紙を交換する２人

なんでって…気付いてよ……
佐紀ちゃんと付き合ってなんかないよ！！
みーやんこそ…梨沙子といつから付き合ってるのさ…

佐紀ちゃんが言ったように鈍感なみやびちゃん

ごめん…わかんない…
だって…うち…無理やり桃に……キスしたんだよ？
普通嬉しいわけないじゃんか…
それはただのうわさだよ、梨沙子とは付き合ったりしてないから

授業が終わるチャイムが鳴る
「あーやっと帰れるー」な千奈美

「やっと帰れるね、ってコラー、６時間目のあたしの授業は？」な新垣先生（生物）

手紙の意味がわからないまま授業が終わり部活の準備を始めるみやびちゃん
（梨沙子ちゃんと練習来るかな）
その姿を見ながら思い返す桃子
（梨沙子と付き合ってないってホントだよね？）

一応ここまでに出てきた教師（実質的に俺の確認用ｗ）
国語：△△（男、担任、変態で梨沙子贔屓）
数学：？（男？）
英語：石川
社会：中澤
生物：新垣
保健室：松浦
フットサル部顧問：○○（男？）

「どんどん続けちゃってください！」な明日のコンサート準備中な俺

「みーやん…もう１時間あるらしいよ」な桃子
「えっ？そうなの？今日６時間だっけ？後…さっきの手紙…」なみやびちゃん
「キスされて嬉しいって思う人に抱いてる感情なんて一つしかないじゃんか…
　迷惑だと思うから口には出さないでおくね」な桃子
（え？え？　抱いてる感情って…）ドキドキが止まらないみやびちゃん

（言っちゃった…みーやん気付いたかな？どうしよ？よく考えたら梨沙子以外にもライバルいるじゃん！）
「ももってバカ…」心臓バクバクで授業も頭に入らない桃子
（佐紀ちゃん助けて！）な桃子

「もも、ちゃんと言ってくれなきゃわからないよ…」後ろを向くみやびちゃん
「いいよ…わかんなくて　でもみーやんが前に言ってた好きな人教えてくれたら…桃も教えてあげる」
ドキドキしていたのでとんでもないことを言い出す桃子
（そんなの言えるわけないじゃんか…うちの好きな人は桃なんだから…）
いまだに桃子の気持ちに気付かないみやびちゃん（先生に怒られ前を向く）

そのときガラッと松浦先生が教室に生物の新垣先生頭が？状態
「夏焼さん、荷物持ってアタシについてきて！」むしろ「早くついてこいこのガキャー」状態な松浦先生

ザワッ･･･
（何で･･･）なみやびちゃん
「だー、もう早く早くハイハイハイハイ」と雅の荷物をさっさと持つ松浦先生
「コーラー！松浦先生授業中ですよー？知ってます？」な新垣先生
「はいはい後でお詫びしますんでガキさん」と飄々としてどこか怖い元スケ番松浦
そのまま勢いで引っ張られて連れ去られる「どんだけ〜？」とか叫んで去っていくみやびちゃん

歩きながら「なんなんですか？」なみやびちゃん
「アンタ達さっき病院がどうとか言っててアンタ部活も行くって言ったよね？」と鬼の形相松浦先生
（！･･･部活はあの場（保健室）では禁句だった･･･？）なみやびちゃん
「アンタの足の状態、自分でわかんないの？アンタより今保健室にいるあのコの方がずっとわかってる」な松浦先生
（･･･････････ウチの･･･足･･･そういえば色々あったから気づかないフリしてたけど･･･そのまま倒れるみやびちゃん

「大丈夫！･･･じゃないよね？あ、熱あるよ･･･やっぱり」な松浦先生
「え？」頭がボーっとしっぱなしだった今日全く身体の異変に気づかずなみやびちゃん
タクシーですぐ病院行こうな松浦先生にかつがれる
自分より小さい松浦先生に軽々とかつがれるみやびちゃん

あの後、保健室でみやの足の状態を松浦先生に聞かれ細かく話すと血相変えて飛んでった･･･
松浦先生みやんとこ行ったのかな？
一人保健室のベッドでポツーンな梨沙子

その時保健室の電話が鳴る
（えっ、どうしよ？出たほうがいいかな）
「はい！もしも「菅谷さん！今から病院行くからあなたも来なさい！校門前にいるから！ﾌﾞﾁｯ」な松浦先生

さっきの騒ぎで落ち着かない教室

「もう授業は無茶苦茶なのだ…」溜息の新垣先生
「そりゃぶっちゃけ生物って生活していくのに何の役にも立たない科目だけどさ…」愚痴モード全開な新垣先生
「だから今から豆テストやります！」「えーっ！」　何が『だから』なのか意味不明なみんな
「終わった人から帰っていいからさっさとやる！」一刻も早く終わらせてこの場から逃げ出したい新垣先生

「ハイ紙回った？問題書きますよー」な新垣先生
「あっ梨沙子！」窓の外を見てた熊井ちゃんが叫ぶ
「えっ？」「ホラ、門の方に走ってる！」「ホントだ〜」「あの車高そう。誰の？」「松浦先生のじゃない？」
一斉に立ち上がり窓側に駆け寄る生徒達
「コラー！てめーら全員ヤキ入れっぞ！」中澤先生や松浦先生の真似をして凄んでみるが完全スルーな新垣先生
「もう知らないのだ！」ふて腐れる新垣先生
「先生問題書いてくださーい」マイペースな茉麻

熊井ちゃんは松浦先生がみやびちゃんをかついで車に乗せた所は見てない（or見えない）って事でｗ

駐車場に行ったらすでに後部席に寝かされてるみやびちゃん
「菅谷さんアナタも一緒に行くわよマネージャーでしょ？さ、乗って」な松浦先生
「みや！マ、マネージャー･･･だもんそ！りーはマネージャーだもん！」急に責任感が強くなる梨沙子
そのまま車に乗り込み病院に向かう様子をクラスメイトに見られていた

みやびちゃんは寝かされてるから車の窓からはみえないのだってことで>>595

>>596
ナイス!!
続きよろしくです

車を走らせながら雅は梨沙子に太もも枕された状態の中、松浦先生がポツリポツリと話し出す
「先生も昔フットサルやってたんだ」な松浦先生
「･･･」「･･･」無言な後部席の二人
「先生はそんなに続けなかったけど親友がすごくてね、でもある日ちょっとした怪我から選手生命絶たれた」シリアス松浦先生

（！選手生命･･･フットサルができなくなる･･･）困惑するみやびちゃん
（せんしゅせいめい･･･保険かなんかゆー？）理解不能な梨沙子

「あなたが将来有望な選手だってことは知ってる…有名だからね」な松浦先生
「あなたがチームにとってどれだけ大事な存在なのかも…」
「だからこそあなたに同じ思いをさせたくない…そして菅谷さんにも私のような思いをしてほしくない」
昔を思い出し顔を歪める松浦先生

（松浦先生？保険会社と昔なんかあったゆー？りーも同じ思いするゆ？）なチンプンカンプン梨沙子
「ウチ、ちゃんと診察受けます･･･先生」なみやびちゃん
「そうしてよ･･･っていうか本来ならとっとと診せてるのが普通だっての！ったく･･･」なスケ番松浦
いつもより怖い松浦先生に(((（ ;゜Д゜))) なみやびちゃん
気にしない梨沙子

「なんでその人は怪我してるのがわかって試合に？」なみやびちゃん
フッと自嘲気味に笑う松浦先生
「バカな奴でさ…あたしが次の試合で点取ったら付き合ってあげるって言ったの」
「？？」な二人
「ずっとアプローチされててね、初めは気に入らなかったんだけどいつのまにか好きになってて」
「…」
「あまりにも必死でさ、あたしはもう付き合ってもいいって思ったけど簡単にオッケー出すのもつまんないってあんな冗談…
点なんか入れなくてもあたしは告白を受け入れるつもりだったのに！！」
涙を必死にこらえる松浦先生
「さあ着いたよ！」明るく振る舞う松浦先生

色々あったが豆テストを次々に終え帰って行く生徒達
そこに入ってくる担任の△△先生
「ちょっとあんた！何で授業中なのに生徒帰らせてんだ！」
「はぁ？授業終わったからに決まってんじゃん。アンタさっき帰りのHRないから授業終わったら帰らせていいって言ってたじゃん」
またこいつ何か言ってるよ、な新垣先生
「確かにそうだが…　菅谷が早退したから荷物誰かが届けさせないといけないのに、家の近い奴はみんな帰ってしまってるな〜
　困ったなぁ〜やっぱり俺が持って帰るしかないのかなぁ〜？」
困ったと言いながら妙に嬉しそうな△△

（うちも桃にカッコいいところ見せたくて…頑張ろうって思ってた…
　その人と同じことするかもしれなかったんだ…）なみやびちゃん

ちょうど学校では…
「佐紀ちゃん、忘れ物したからちょっと教室もどるね…先言ってて」な桃子
「あっ先生！　あたし菅谷さんに届けますよ」な桃子
「あっありがとうな（なんだよ…空気読めよ…）」な△△

診察中で病院の廊下で待ってる梨沙子と松浦先生
「菅谷さん、マネージャーなんだからしっかり管理してあげてね」と自分より高い頭にポンと手を乗せる松浦先生
「でも、もう･･･りーはみやに必要ないんじゃないかな」と弱気な梨沙子
「なぁに言ってんの！今こそまさに必要ってときじゃない？」な松浦先生
「そーかなー･･･りーよりも･･･（桃とか佐紀ちゃんとか･･･）」ネガティブモード突入梨沙子

「ありがとうございました･･･」診察室から出てきた雅、松葉杖付き
「みや･･･それ･･･」松葉杖に驚く梨沙子
診察室から看護士さんが出てきて松浦先生と会話中･･･
「詳しいことまだ聞いてないんだけど･･･とにかく足の負担にならないようにってコレ」と松葉杖みやびちゃん
（やっぱ今のみやにはりーは必要だ！･･･支えになるゆー･･･みやが治ったらそのときは･･･）とか雅から離れる決心をした梨沙子

「梨沙子？」とちょっと驚いてるみやびちゃん
「え？な、何？」とこっちもビックリ梨沙子
「なんで･･･泣いてるの？まだ･･･ウチのこと怒ってるの･･･」なみやびちゃん
「泣いて･･･ｸﾞｽ、あれ？」気づかない間に流れる涙、無意識の涙に自分が１番ビックリ梨沙子
「夏焼さん、今度の試合は絶対出場中止ね･･･右足ヒビ入ってるから安静に」な松浦先生
「「え！？」」ショック大なみやびちゃんと梨沙子

桃子が来るのを図書室で待つ佐紀ちゃん
（放課後に図書室来るの久しぶりだな…よくここから練習見ながらみやを待ってたっけ）
「勉強も手に付かなかったなぁ…」
懐かしい気持ちになる佐紀ちゃん

その時梨沙子の荷物を持って入ってきた桃子
「お待たせ！佐紀ちゃん」
「うん、何？話って？」昔のことを振り切って笑顔を見せる佐紀ちゃん

606の前にお願いします
「みや何かあったらりーに何でも言ってね」な梨沙子
「ありがと…梨沙子」なみやびちゃん
「梨沙子…あの…桃と…」言葉を濁すみやびちゃん
「わかってるよ、桃と仲直りする、それに…みやがどうしてもっていう応援したげる」な梨沙子
「…梨沙子……」なみやびちゃん
「あっでも…応援１日１チューもらうからね」なにっこり梨沙子
「えっ？何それぇ？」笑顔がもどるみやびちゃん

「あ…あのさ…佐紀ちゃん…
　今日ね…みーやんにね…何というか…キスされたの…
　ごめんって言ってた……あたしキスされて嬉しいっていっちゃった…どう思う？」な桃子
「えっ？ほんと？すごいじゃん…
　んんーでもみや…桃子の気持ちに気付いてないと思うな…」な佐紀ちゃん

「やっぱりそうだよね…みーやんにもわからないって言われた」な桃子
「相変わらずみやは鈍感なんだ？」な佐紀ちゃん
「あのね…言いたくなかったらいいんだけどね…その…佐紀ちゃんはみーやんとどこまで…したの？」

「みやは･･･恥ずかしがりだからね、一見派手なのに（苦笑）」な佐紀ちゃん
「え？」な桃子
「キス」と佐紀ちゃん
「･･･したんだ、その先は―」「してない」落胆して続きを聞く桃子の声を遮る佐紀ちゃん
「１度だけ･･･放課後、誰もいない教室で寝てたみやにあたしが一方的に額にキスしただけ」ため息交じりで苦笑しつつな佐紀ちゃん
「みやが自分から動くなんてそうそうないよ」と寂しげに佐紀ちゃん

「そうなんだ……みーやんが恥ずかしがりやなのは知ってたけど…」な桃子
「みや…桃のこと好きなんじゃないの？
　試合も見に来てほしいって言われたんでしょ？」な佐紀ちゃん

「うん…でもね…桃ね、恥ずかしいんだけど初めて恋したの…だからよくわかんないの」
自信が持てない桃子

「それに…みーやんが好きなのは…梨沙子な気がするの…」な桃子
「初めての恋か…いいねー
　梨沙子か…梨沙子もなんか怪しい気がするけど…
　みやは好きでもない人にキスなんかしないよ…きっと」な佐紀ちゃん
みやびちゃんが自分のことなんか好きになるわけなんかないって思っているけど何だかドキドキしてきた桃子

「そうかな？みーやんは違うって言ってたけどやっぱり梨沙子は特別って感じだし…」
「もも…」
「みーやんにとってフットサルはかけがえのないもので…
でも桃はよくわかってあげられないけど梨沙子は誰よりも近くにいてみーやんの事はなんでもわかると思うの」

「特別とか大事とかと好きは違うんだよ…もも…」な佐紀ちゃん
「何でもわかる人が近くにいてくれれば楽かもしれない……
　でも…それだけじゃ…楽しくないよ…ワガママ言ったりケンカしたり…」声が震えてきた佐紀ちゃん
「…佐紀ちゃん？」な桃子

今日はもうそろそろ寝ます
後誰かよろしくお願いします…

616の佐紀ちゃんの言葉に追加…
みやのことが好きなら…みやの言葉、信じてあげなきゃ…
よろしくお願いします
おやすみなさい…なあたし

（みやは私がワガママ言ったら笑って許してくれて…私が怒ったらケンカにならないようにすぐごめんって謝ってくれて…）
「みやは…優しすぎるよ…」なぜか涙が止まらない佐紀ちゃん

ほ

車を入り口に回しに行った松浦先生
待合室で待たされているみやびちゃんと梨沙子
「･･･やっぱりダメだったね」なみやびちゃん
「・・・・・・」
「もしかしてって期待したんだけど･･･でも試合は次もあるし！」明るく振舞うみやびちゃん
「（泣いちゃダメだ！辛いのはみやなんだから！でも）あたしがちゃんと処置できなかったから！」
「なに言ってんの？梨沙子のおかげで歩けるし病院行く決心もついたんじゃん！ありがとう」なみやびちゃん
「（やっぱり好きだよ！諦めらんないよ！）みやぁ･･･」抱きつく梨沙子
松葉杖を置いて抱きしめるみやびちゃん

泣いている佐紀ちゃんを見て複雑な心境になる桃子
（本気でみーやんのこと好きだったんだ･･･みーやんはどうなんだろ？佐紀ちゃんのことまだ好きなのかな？）

落ち着きを取り戻す佐紀ちゃん
「ごめん桃･･･ちょっと思い出しただけだから！あたしにとってもみやが初恋だったから桃と一緒！
でももう何とも思ってないよ！だから桃を応援する！」笑顔を見せる佐紀ちゃん
(まだみやと普通に話せないけど･･･別に引きずってるわけじゃない！）言い聞かす佐紀ちゃん

ほ