696 :
名無し募集中。。。:
ブルマーが消えたのは女子高生の投書に対する過剰反応でした「ブルマーといえば、
ご存じ女子の体育着。始まりは大正時代で、もともとは上衣はセーラー服、下は
ブルマーというセットだったんですよ。それが戦後、より動きやすい形に改良され、
60年代半ばからは学校指定の体育着になったんです。しかし90年代に入ると
徐々にハーフパンツにかわり、00年にはついに消滅。今の小学生はブルマーを
見たことがないかもしれませんね」
ブルマーといっても、50〜60年代前半に青春時代を送った人が記憶するのは、
腰回りが膨らんでいる布地のちょうちんブルマー。それ以降の人は、体の線が分かる
ピッタリ型の化繊ブルマーしか見ていない。「ピッタリ型に変わったきっかけは64年の
東京五輪です。カラフルな化繊ブルマーをはいたソ連の女性やバレーボールなど、
外国選手が活躍する姿がテレビ放映されると、脚が長く見えるというファッション性と
動きやすい機能性に注目が集まって、あっという間に化繊ブルマーが全国の学校に
広まったんです」そして、90年代には絶滅した。
「消えた最大の要因は女性たちの『ブルマーは恥ずかしい』との声なんですね。
ブルセラ登場以前の80年代後半に、ブルマーに反対する女子高生の投書が新聞の
社会面をにぎわしたことがありました。それを機にあちこちで女性たちから反対の
声が上がり、90年代に入ると、そうした世論に過剰反応した学校側が次々と
自主規制していったんです」声が上がったぐらいで廃止に? と不思議に思うだろうが、
その背景には当時台頭してきた人権意識とジェンダー思想の後押しがあったという。
「かつてブルマーは単に女性の若々しい健康美を連想させるものであり、ブルセラの
イメージにあるような卑猥な印象はありませんでした。しかし機能性・合理性よりも、
『人の嫌がるものはしない』という考えが世の中に広まったことで、ブルマーが
消滅していきました。それはまさしく、個人主義化していった90年代を象徴する
出来事だったのではないでしょうか」(一部略)